説明

ガスエンジン、及びガスエンジンの使用方法

【課題】 ガスエンジン1を安定に稼動させつつ、排気ガス中のNOxの低減及びガスエンジン1の燃費の向上をそれぞれ図る。
【解決手段】 シリンダにデトネーション誘導管33が設けられ、デトネーション誘導管33は、先端部が塞いであってかつ細長くなるように構成され、デトネーション誘導管33の基端部が燃焼室15に連通され、デトネーション誘導管33の先端部に、デトネーション誘導管33内に充填した高温高圧の稀薄混合気に点火する点火手段35が配設され、ガスエンジン1は、点火手段35によってデトネーション誘導管33内に充填した高温高圧の稀薄混合気に点火すると、火炎Fがデトネーション誘導管33の先端側から燃焼室15側へ向かって伝播しつつ、デトネーション波Dwに遷移するように構成されたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、都市ガス等の燃料ガスと空気を混合した稀薄混合気を燃焼することによって動力を発生させるガスエンジン、及び該ガスエンジンを使用するためのガスエンジンの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のガスエンジンの一例として、特許文献1に示すものがあり、この先行技術に係わるガスエンジンについて簡単に説明すると、次のようになる。
【0003】
即ち、前記ガスエンジンは、シリンダを具備しており、このシリンダは、筒状のシリンダ本体と、このシリンダ本体の上部に固定されたシリンダヘッドとからなる。また、前記シリンダ内には、ピストンが設けられており、このピストンは、上死点と下死点との間で昇降可能である。ここで、シリンダヘッドの天井部と前記ピストンの上部との間には、燃焼室が区画されるようになっている。
【0004】
そして、前記シリンダヘッドには、燃料ガスと空気を混合した稀薄混合気を前記燃焼室内に吸気する吸気手段として、前記燃焼室に連通可能な吸気ポートと、この吸気ポートを開閉する吸気バルブがそれぞれ設けられている。また、前記シリンダヘッドには、排気ガスを前記燃焼室から排気する排気手段として、前記燃焼室に連通可能な排気ポートと、この排気ポートを開閉する排気バルブがそれぞれ設けられている。
【0005】
更に、前記シリンダヘッド(或いは前記ピストン)には、副室が設けられており、この副室は、複数の噴口を介して前記燃焼室に連通されている。また、前記シリンダヘッド(或いは前記シリンダ本体)には、前記副室内に充填された高温高圧の稀薄混合気に点火する点火プラグが設けられている。
【0006】
従って、前記吸気バルブを開きかつ前記排気バルブを閉じた状態の下で、前記ピストンを上死点から下死点まで下降させることにより、前記吸気ポートによって前記燃焼室に稀薄混合気を吸気する。次に、前記吸気バルブ及び前記排気バルブを閉じた状態の下で、前記ピストンを下死点から上昇させることにより、前記燃焼室内の稀薄混合気を圧縮すると共に、前記副室内に高温高圧の稀薄混合気を充填する。
【0007】
そして、前記ピストンを上死点の手前まで上昇させたときに、前記副室内に充填された高温高圧の稀薄混合気に前記点火プラグによって点火する。続いて、前記ピストンを上死点まで上昇させたときに、火炎流(火炎)を前記副室から複数の前記噴口を介して前記燃焼室へ噴出させることにより、前記燃焼室内で爆発を引き起こして、前記吸気バルブ及び前記排気バルブを閉じた状態の下で、爆発圧によって前記ピストンを下死点まで下降させる。更に、前記吸気バルブを閉じかつ前記排気バルブを開いた状態の下で、前記爆発圧の反動によって前記ピストンを下死点から上死点まで上昇させることにより、前記排気ポートによって排気ガスを前記燃焼室から排気する。
【0008】
なお、前記ガスエンジンの稼動中にあっては、前述の一連の工程(動作)を繰り返すことにより、前記ピストンを連続して昇降させて、動力を発生させることができる。
【特許文献1】特開平5−79330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、稀薄混合気中に含まれる燃料ガスの割合(以下、稀薄混合気の燃料率という)が低いと、火炎流を前記燃焼室へ噴出させても、前記燃焼室内の稀薄混合気が着火せず、前記ガスエンジンの稼動が不安定になることがある。
【0010】
一方、前記燃焼室内の稀薄混合気が確実に着火できるように、稀薄混合気の燃料率を高くすると、大気汚染の原因となるNOxが排気ガス中に多く含まれることになると共に、前記ガスエンジンの燃費が低下する。
【0011】
そこで、本発明は、前記燃焼室内の稀薄混合気を確実に着火するのに必要な稀薄混合気の燃料率を極力低くすることができる、新規な構成のガスエンジン、及び新規な構成のガスエンジンの使用用法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の発明にあっては、燃料ガスと空気を混合した稀薄混合気を燃焼することによって動力を発生させるガスエンジンにおいて、
シリンダと;
前記シリンダ内に設けられ、上死点と下死点の間を昇降可能なピストンと;
前記シリンダの天井部と前記ピストンの上部とによって区画される燃焼室内へ稀薄混合気を吸気する吸気手段と;
前記燃焼室から排気ガスを排気する排気手段と;
前記シリンダに設けられ、先端部が塞いであってかつ細長くなるように構成され、基端部が前記燃焼室に連通されたデトネーション誘導管と;
前記デトネーション誘導管の先端部に配設され、前記デトネーション誘導管内に充填した高温高圧の稀薄混合気に点火する点火手段と;
を具備してあって、
前記点火手段によって前記デトネーション誘導管内に充填した高温高圧の稀薄混合気に点火すると、火炎が前記デトネーション誘導管の先端側から前記燃焼室側へ向かって伝播しつつ、デトネーション波に遷移するように構成されたこと(主要部の構成)を特徴とする。
【0013】
ここで、「稀薄混合気に点火する」とは、火花を飛ばして稀薄混合気に点火することの他に、着火性の高い軽油等を噴射して稀薄混合気を着火することを含む意である。
【0014】
請求項1に記載の発明特手事項によると、前記ガスエンジンは前記主要部の構成を有しているため、前記ピストンを上死点の手前まで上昇させたときに、前記点火手段によって前記デトネーション誘導管内に充填した高温高圧の稀薄混合気に点火することにより、前記ピストンを上死点まで上昇させたときに、デトネーション波を前記デトネーション誘導管から前記燃焼室へ噴出させることができる。これによって、前記ピストンを上死点まで上昇させたときに、前記燃焼室内の稀薄混合気に強力な着火力を与えることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明特定事項にあっては、請求項1に記載の発明特定事項の他に、前記吸気手段は、
前記シリンダに設けられ、前記燃焼室に連通可能な吸気ポートと、
前記吸気ポートを開閉する吸気バルブとを備え、
前記排気手段は、
前記シリンダに設けられ、前記燃焼室に連通可能な排気ポートと、
前記排気ポートを開閉する排気バルブとを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載の発明特定事項によると、請求項1に記載の発明特定事項による作用と同様の作用を奏する。
【0017】
請求項3に記載の発明にあっては、請求項1に記載のガスエンジンを使用するためのガスエンジンの使用方法において、
前記ピストンを上死点から下死点まで下降させることにより、前記吸気手段によって前記燃焼室に稀薄混合気を吸気する第1工程と;
前記第1工程の後に、前記ピストンを下死点から上昇させることにより、前記燃焼室内の稀薄混合気を圧縮すると共に、前記デトネーション誘導管内に高温高圧の稀薄混合気を充填する第2工程と;
前記第2工程の後であって、前記ピストンを上死点の手前まで上昇させたときに、前記点火手段によって前記デトネーション誘導管内に充填した高温高圧の稀薄混合気に点火すると、火炎を前記デトネーション誘導管の先端側から前記燃焼室側へ向かって伝播させつつ、デトネーション波に遷移させる第3工程と;
前記第3工程の後であって、前記ピストンを上死点まで上昇させたときに、デトネーション波を前記デトネーション誘導管から前記燃焼室へ噴出させることにより、前記燃焼室内で爆発を引き起こして、爆発圧によって前記ピストンを下死点まで下降させる第4工程と;
前記第4工程の後に、前記爆発圧の反動によって前記ピストンを下死点から上死点まで上昇させることにより、前記排気手段によって排気ガスを前記燃焼室から排気する第5工程と;
前記第5工程の後に、前記第1工程から前記第5工程までを連続して繰り返す第6工程と;
を具備したことを特徴とする。
【0018】
ここで、「稀薄混合気に点火する」とは、火花を飛ばして稀薄混合気に点火することの他に、着火性の高い軽油等を噴射して稀薄混合気を着火することを含む意である。
【0019】
請求項3に記載の発明特手事項によると、前記ピストンを上死点まで上昇させたときに、デトネーション波を前記デトネーション誘導管から前記燃焼室へ噴出させるため、前記燃焼室内の稀薄混合気に強力な着火力を与えることができる。
【発明の効果】
【0020】
請求項1から請求項3の内のいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記ピストンを上死点まで上昇させたときに、前記燃焼室内の稀薄混合気に強力な着火力を与えることができるため、前記燃焼室内の稀薄混合気を確実に着火するのに必要な稀薄混合気の燃料率を極力低くすることができる。そのため、前記ガスエンジンを安定に稼動させつつ、排気ガス中のNOxの低減及び前記ガスエンジンの燃費の向上をそれぞれ図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の実施形態について図1から図3を参照して説明する。
【0022】
ここで、図1は、本発明の実施形態に係わるガスエンジンの模式図であって、図2(a)(b)及び図3(a)(b)は、本発明の実施形態に係わるガスエンジンの動作を示す模式図である。なお、図面中、「U」は、上方向を指し、「D」は、下方向を指す。
【0023】
図1に示すように、本発明の実施形態に係わるガスエンジン1は、都市ガス等の燃料ガスと空気を混合した希薄混合気を燃焼することによって動力を発生させて、クランクシャフト3を回転させるものである。以下、ガスエンジン1の構成、及びガスエンジン1を使用するためのガスエンジンの使用方法について説明する。
【0024】
本発明の実施形態に係わるガスエンジン1は、シリンダ5を具備しており、このシリンダ5は、筒状のシリンダ本体7と、このシリンダ本体7の上部に固定されたシリンダヘッド9とからなる。また、シリンダ5内には、ピストン11が設けられており、このピストン11は、上死点と下死点との間で昇降可能であって、上下方向へ延びたコネクティングロッド13を介してクランクシャフト3の偏心部3eに連結されている。ここで、シリンダヘッド9の天井部とピストン11の上部との間には、燃焼室15が区画されるようになっている。
【0025】
シリンダヘッド9には、燃料ガスと空気を混合した稀薄混合気を燃焼室15内に吸気する吸気手段として、燃焼室15に連通可能な吸気ポート17と、この吸気ポート17を開閉する吸気バルブ19がそれぞれ設けられている。また、吸気ポート17には、ガス燃料の圧力を調節するレギュレータ21、及びガス燃料と空気を混合するミキサ23がそれぞれ接続されている。更に、吸気ポート17におけるミキサ23よりも燃焼室15側には、希薄混合気の流量を調節するスロットルバルブ25が配設されている。
【0026】
また、シリンダヘッド9には、排気ガスを燃焼室15から排気する排気手段として、燃焼室15に連通可能な排気ポート27と、この排気ポート27を開閉する排気バルブ29がそれぞれ設けられている。
【0027】
そして、シリンダヘッド9の中央部には、支持穴31が形成されており、この支持穴31には、デトネーション誘導管33が設けられている。また、デトネーション誘導管33は、先端部が塞いであってかつ細長くなるように構成されており、デトネーション誘導管33の基端部は、燃焼室15に連通されている。
【0028】
なお、デトネーション誘導管33は、上下方向(垂直方向)に細長くなるように構成される代わりに、水平方向等、適宜方向へ細長くなるようにしても差し支えない。また、デトネーション誘導管33は、直線状に構成される他に、例えば螺旋状に構成されるようにしても差し支えない。
【0029】
また、デトネーション誘導管33の先端部には、デトネーション誘導管33内に充填した高温高圧の希薄混合気に火花を飛ばして点火する点火プラグ35が配設されている。なお、点火プラグ35の代わりに、着火性の高い軽油等を噴射して稀薄混合気を着火する燃料噴射ノズルを用いても差し支えない。
【0030】
ここで、ガスエンジン1は、図2(b)に示すように、点火プラグ35によってデトネーション誘導管33内に充填した高温高圧の稀薄混合気に火花を飛ばして点火すると、火炎Fがデトネーション誘導管33の先端側から燃焼室15側へ向かって伝播しつつ、デトネーション波Dwに遷移するように構成されている(実施形態の主要部の構成)。
【0031】
次に、本発明の実施形態に係わるエンジンの使用方法について説明する。
【0032】
図1に示すように、吸気バルブ19を開きかつ排気バルブ29を閉じた状態の下で、ピストン11を上死点から下死点まで下降させることにより、吸気ポート17によって燃焼室15内に稀薄混合気を吸気することができる(第1工程)。次に、図2(a)に示すように、吸気バルブ19及び排気バルブ29を閉じた状態の下で、ピストン11を下死点から上昇させることにより、燃焼室15内の稀薄混合気を圧縮すると共に、デトネーション誘導管33内に高温高圧の稀薄混合気を充填する(第2工程)。
【0033】
そして、図2(b)に示すように、ピストン11を上死点の手前まで上昇させたときに、点火プラグ35によってデトネーション誘導管33内に充填した高温高圧の稀薄混合気に点火することにより、火炎Fをデトネーション誘導管33の先端側から燃焼室15側へ向かって伝播させつつ、デトネーション波Dwに遷移させる(第3工程)。続いて、ピストン11を上死点まで上昇させたときに、デトネーション波Dwをデトネーション誘導管33から燃焼室15へ噴出させることにより、燃焼室15内で爆発を引き起こして、図3(a)に示すように、吸気バルブ19及び排気バルブ29を閉じた状態の下で、爆発圧によってピストン11を下死点まで下降させる(第4工程)。更に、図3(b)に示すように、吸気バルブ19を閉じかつ排気バルブ29を開いた状態の下で、爆発圧の反動によってピストン11を下死点から上死点まで上昇させることにより、排気ポート27によって排気ガスを燃焼室15から排気する(第5工程)。
【0034】
前記第5工程の後に、前記第1工程から前記第5工程までを連続して繰り返すことにより、ピストン11を連続して昇降させて、動力を発生させることができる(第6工程)。
【0035】
次に、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
【0036】
ガスエンジン1は前記実施形態の主要部の構成を有しているため、ピストン11を上死点の手前まで上昇させたときに、点火プラグ35によってデトネーション誘導管33内に充填した高温高圧の稀薄混合気に火花を飛ばして点火することにより、ピストン11を上死点まで上昇させたときに、デトネーション波Dwをデトネーション誘導管33から燃焼室15へ噴出させることができる。これによって、ピストン11を上死点まで上昇させたときに、燃焼室15内の稀薄混合気に強力な着火力を与えることができる。
【0037】
従って、燃焼室15内の稀薄混合気を確実に着火するのに必要な稀薄混合気の燃料率を極力低くすることができる。そのため、ガスエンジン1を安定に稼動させつつ、排気ガス中のNOxの低減及びガスエンジン1の燃費の向上をそれぞれ図ることができる。
【0038】
なお、本発明は、前述の発明の実施形態の説明に限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態に係わるガスエンジンの模式図である。
【図2】図2(a)(b)は、本発明の実施形態に係わるガスエンジンの動作を示す模式図である。
【図3】図3(a)(b)は、本発明の実施形態に係わるガスエンジンの動作を示す模式図である。
【符号の説明】
【0040】
1 ガスエンジン
5 シリンダ
11 ピストン
15 燃焼室
17 吸気ポート
19 吸気バルブ
27 排気ポート
29 排気バルブ
33 デトネーション誘導管
35 点火プラグ
F 火炎
Dw デトネーション波

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料ガスと空気を混合した稀薄混合気を燃焼することによって動力を発生させるガスエンジンにおいて、
シリンダと;
前記シリンダ内に設けられ、上死点と下死点の間を昇降可能なピストンと;
前記シリンダの天井部と前記ピストンの上部とによって区画される燃焼室内へ稀薄混合気を吸気する吸気手段と;
前記燃焼室から排気ガスを排気する排気手段と;
前記シリンダに設けられ、先端部が塞いであってかつ細長くなるように構成され、基端部が前記燃焼室に連通されたデトネーション誘導管と;
前記デトネーション誘導管の先端部に配設され、前記デトネーション誘導管内に充填した高温高圧の稀薄混合気に点火する点火手段と;
を具備してあって、
前記点火手段によって前記デトネーション誘導管内に充填した高温高圧の稀薄混合気に点火すると、火炎が前記デトネーション誘導管の先端側から前記燃焼室側へ向かって伝播しつつ、デトネーション波に遷移するように構成されたことを特徴とするガスエンジン。
【請求項2】
前記吸気手段は、
前記シリンダに設けられ、前記燃焼室に連通可能な吸気ポートと、
前記吸気ポートを開閉する吸気バルブとを備え、
前記排気手段は、
前記シリンダに設けられ、前記燃焼室に連通可能な排気ポートと、
前記排気ポートを開閉する排気バルブとを備えたことを特徴とする請求項1に記載のガスエンジン。
【請求項3】
請求項1に記載のガスエンジンを使用するためのガスエンジンの使用方法において、
前記ピストンを上死点から下死点まで下降させることにより、前記吸気手段によって前記燃焼室内に稀薄混合気を吸気する第1工程と;
前記第1工程の後に、前記ピストンを下死点から上昇させることにより、前記燃焼室内の稀薄混合気を圧縮すると共に、前記デトネーション誘導管内に高温高圧の稀薄混合気を充填する第2工程と;
前記第2工程の後であって、前記ピストンを上死点の手前まで上昇させたときに、前記点火手段によって前記デトネーション誘導管内に充填した高温高圧の稀薄混合気に点火することにより、火炎を前記デトネーション誘導管の先端側から前記燃焼室側へ向かって伝播させつつ、デトネーション波に遷移させる第3工程と;
前記第3工程の後であって、前記ピストンを上死点まで上昇させたときに、デトネーション波を前記デトネーション誘導管から前記燃焼室へ噴出させることにより、前記燃焼室内で爆発を引き起こして、爆発圧によって前記ピストンを下死点まで下降させる第4工程と;
前記第4工程の後に、前記爆発圧の反動によって前記ピストンを下死点から上死点まで上昇させることにより、前記排気手段によって排気ガスを前記燃焼室から排気する第5工程と;
前記第5工程の後に、前記第1工程から前記第5工程までを連続して繰り返す第6工程と;
を具備したことを特徴とするガスエンジンの使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−22743(P2006−22743A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−202370(P2004−202370)
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(000000099)石川島播磨重工業株式会社 (5,014)
【出願人】(503116899)新潟原動機株式会社 (61)
【Fターム(参考)】