説明

ガスレーザ発振装置およびレーザ加工機

【課題】送風機、熱交換器、ガス配管は、ガスレーザ発振装置を構成する部品の多くを占めていて体積の小型化ならびに材料費の低コスト化の大きな障害になっていた。
【解決手段】内部にレーザガスを配置した筐体19と、前記筐体19の内部に対向配置した放電電極23、24と、前記放電電極23、24よりも筐体19の外側でレーザの光軸20方向に対向配置した部分反射鏡26と反射鏡25を備え、前記筐体19は、その内部に前記放電電極23、24によるレーザガスへの放電空間21よりも大なる直径の空間を有し、前記放電空間21の方向に延びる冷却フィン27を前記レーザの光軸20方向に間隔を開けて複数設け、かつ冷却媒体の通路を設けたことにより、放電によるガス温度上昇ならびに冷却による温度降下でガスの対流を発生させ、レーザガスの循環を可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザガスを放電して励起させてレーザを出力するガスレーザ発振装置およびレーザ加工機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のガスレーザ発振装置、たとえば高速軸流タイプのガスレーザは一般的に図8に示すように構成されている(特許文献1参照)。
【0003】
図において、放電管1の内部にレーザガス2を循環させている。この放電管1は端部に電極3、4を設けていて図示しない電源によって電極3、4に高電圧を印加し、内部のレーザガスにエネルギーを与えるようにしている。
【0004】
この放電管1と電極3、4は光学的に直列に複数配置し、その両端には反射鏡5、部分反射鏡6を配置して、レーザ光7を出力している。放電管1には絶縁ブロック8に接続しており、この絶縁ブロック8を介してレーザガス2を放電管1に供給するようにしている。また、放電管1の絶縁ブロック8と接続したのと反対側には集合ブロック9を接続しており、放電管1からレーザガス2を排出するようにしている。
【0005】
なお、反射鏡5と部分反射鏡6は、それぞれ板10で保持しており、これら板10は4本の連結棒11と絶縁ブロック8で互いに対向するようにして、連結棒11を集合ブロック9で保持している。
【0006】
放電管1から排出したレーザガス2は熱交換器14、送風機13、熱交換器14、絶縁ブロック8を介して再度、放電管1に供給するように循環させている。このとき、送風機13により断熱圧縮されたレーザガス2は熱交換器14により冷却され、放電管1に供給され、放電管1の両端の陽極3と陰極4の間に印加される高電圧によりそれらの間で放電が発生する。放電により熱せられたレーザガス2は、熱交換器15により冷却され再度送風機13に戻る。なお、放電管1の内部は圧力が通常30KPa以下の負圧となるようにしている。
【0007】
放電管1内の放電により、レーザガス2が励起され再度安定状態に戻る際にレーザ光を誘導放出し、反射鏡5と部分反射鏡6の間で反射を繰り返した後、部分反射鏡6からその一部がレーザ光7として外部に取り出される。取り出されたレーザ光7は、通常複数の反射鏡により集光レンズに導かれそれにより1点に集光されることによりきわめて高いエネルギー密度となり、金属その他の被加工材料に照射して切断あるいは溶接等の施工が行われる。このレーザ加工の加工品質は、主としてレーザ出力とビームモードにより決定される。
【特許文献1】国際公開第01/093380号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような従来のレーザ発振装置の場合、大型でかつ高価な送風機13、熱交換器14、およびそれらの間をつなぐガス循環配管経路が必要であり、これらによりガスレーザ発振装置のサイズを大型化させるとともに、コストを押し上げる要因となっていた。
【0009】
また、送風機13は高速回転機器であり磨耗を伴い、また熱交換器14は通常銅管を用いた構成であるため長期使用により腐食を生じるため、長期に安定したレーザ出力を得ることが困難で、また定期的な部品交換などの保守作業が必要であり、レーザ加工機の保守費用低減と稼働率向上の障害となっていた。
【0010】
本発明は、上記のような従来の課題に鑑み、省スペースでかつガス循環のための高価な機器を必要とせず、長期にわたって安定したレーザ出力および安定したレーザ加工を実現し、保守周期を大幅に延長させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明のガスレーザ発振装置は、内部にレーザガスを配置した筐体と、前記筐体の内部に対向配置した放電電極と、前記放電電極よりも筐体の外側でレーザの光軸方向に対向配置した部分反射鏡と反射鏡を備え、前記筐体は、その内部に前記放電電極によるレーザガスへの放電空間よりも大なる直径の空間を有し、前記放電空間の方向に延びる冷却フィンを前記レーザの光軸方向に間隔を開けて複数設け、かつ冷却媒体の通路を設けたものである。
【0012】
これにより、放電によるガス温度上昇ならびに冷却による温度降下でガスの対流を発生させ、動力なしにレーザガスの循環を可能にした。
【0013】
また一体成型された冷却フィンの材質には、電気的絶縁物でありながら熱伝導率が高いセラミックを用いて、水などの冷却媒体により放熱フィン、冷却フィンを介してレーザガスの冷却を行っている。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明により、ガスレーザ発振装置を大幅に小型化するとともに低コストでの製作を可能とし、長期に安定したレーザ出力を得ることができ、また定期的な部品交換などの保守作業が不要となり、レーザ加工機の保守費用低減と稼働率向上を実現するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1から図7を用いて説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に直角な断面図、図2は本実施の形態1におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に平行な断面図である。
【0017】
図1および図2に示すレーザ発振装置は、内部にレーザガスを配置した筐体19、レーザ光軸20、放電空間21、レーザ光22、前記筐体19の内部に対向配置した放電電極23、24、前記放電電極23よりも筐体19の外側でレーザの光軸20方向に対向配置した反射鏡25と部分反射鏡26、放電により熱せられたレーザガスを冷却する冷却フィン27、水などの冷却媒体にその熱を伝えるための放熱フィン28、レーザガスの対流効率を高めるための仕切り29、レーザガス対流方向30、水などの冷却媒体の入口31、その出口32、外筒34を備えている。
【0018】
そして、筐体19の内部にはレーザガスを封入しており、筐体19の内部でかつ端の方に互いに対向するように電極23と24を配置して、電極23、24間に高電圧を印加して放電空間21を形成するようにしている。そして、この筐体19の放電空間21を挟む端部でレーザ光軸に垂直で互いに平行になるように反射鏡25と部分反射鏡26を配置している。
【0019】
また、筐体19には、その内部に放電空間21よりも大なる直径の空間を有し、放電空間21の方向に延びる冷却フィン27をレーザ光軸20の方向に間隔を開けて複数設けていて、この冷却フィン27の放電空間21側は円形に切り欠いている。
【0020】
また、筐体19の外側と外筒34の間には冷却媒体の入口31とその出口32を配置して冷却媒体を流す通路を形成しており、その通路にはレーザ光軸20の方向に伸びる放熱フィン28を複数個、筐体19に設けている。
【0021】
そして、放電空間21、およびレーザ光軸20に直交して配置された複数の冷却フィン27の間隙で構成されるレーザガスの充填空間にはレーザガスが封入されており、放電電極23と24の間に高電圧を印加して放電を発生させることによりレーザガスは励起され、反射鏡25および部分反射鏡26の間で増幅された後、外部にレーザ光22として出力される。
【0022】
このとき放電空間21で熱せられたレーザガスは重力方向の上方(図面の上方向)に上昇するが、冷却フィン27により温度を低下させて順次下方に下降させ、その後、再度放電空間21に達する。
【0023】
すなわちレーザガス対流方向30に沿って対流することになり、レーザガスが放電部21で加熱され、冷却フィン27で冷却されることで対流が連続的に発生するため、放電空間21にレーザガスが順次供給され、レーザ光の出力が連続して可能となる。
【0024】
なお、筐体19は、冷却フィン27と放熱フィン28により、冷却フィン27、放熱フィン28を介して、入口31より出口32に流れる水などの冷却媒体に伝熱することによりレーザガスの冷却を行なう。
【0025】
ここで、筐体19の材質には、電気的に絶縁物でありかつ熱伝導率が高い、例えば窒化アルミのようなセラミックを用いる。その結果、放電電極23と24を電気的に絶縁するとともに、レーザガスの冷却を効率良く行うことができる。
【0026】
また、筐体19の内部形状は、その内部でのレーザガスの対流経路30の形状に近い左右対称の形状、例えば二つの楕円または円の一部を重ね合わせた形状や、ハート形状、または果物のりんごを立てに割断した形状としており、これにより対流に対しての流路抵抗を極力低減するように作られている。
【0027】
また放電空間21と周辺の冷却フィン27の間隙で構成される冷却部の間には仕切り29を設けている。この仕切り29は重力方向の上下方向に伸びた形状で、放電空間21の直径よりも長く形成しているが、筐体19の内径よりも短くしており、かつ放電空間21を挟むように対向配置していて、重力方向の上下方向にレーザガスが通過する空間を形成し、かつ、重力方向の直角方向のレーザガスの移動を遮るように配置している。
【0028】
これにより、放電空間21での上昇流と冷却フィン27での下降流の相互の衝突による抵抗をなくして、より対流循環の効率を高めている。
【0029】
なお、この仕切り29の間隔は、放電やレーザ光をさえぎることが無いよう、放電空間21の直径すなわち放電電極23、24より広い必要がある。しかしながら、放電空間21の直径の120%の寸法を超えると急激にレーザ発振の効率を激減させてしまう。これは仕切り29の間隔が放電空間21の直径より広すぎる場合、放電空間21周辺にて上昇するレーザガスのうち、放電によりエネルギーを得てレーザ発振に寄与するレーザガスの割合が低下するのと同時に、放電空間21を通過する速度も低下してしまうからである。そのため、仕切り29の間隔は、放電空間21の直径寸法の100%から120%の間で構成するのが望ましい。
【0030】
また、冷却フィン27の円形の切り欠きによる内径寸法が放電電極23、24の内径より極端に大きい場合、その大きい部分で放電の外周が拘束されないため放電が不安定となるとともに、それらの部分で発したレーザ光は放電電極23、24により遮られてレーザ出力として取り出されることがないため、レーザ発振効率を低下させてしまう。
【0031】
逆に、冷却フィン27の円形の切り欠きによる内径寸法が放電電極より極端に小さい場合は、放電の直進性を阻害することにより放電効率を低下させ、ひいてはレーザ発振効率を低下させてしまう。
【0032】
これらにより、冷却フィン27の円形の切り欠きによる内径寸法は、放電電極23、24の内径寸法の90%から110%の範囲とすることが望ましい。
【0033】
次に、筐体19の製作方法について述べる。
【0034】
前記のように筐体19の材質は、電気的絶縁物でありかつ熱伝導率が高いセラミックで構成されている。セラミックは、セラミック粉をバインダーで練って成型した後に、高温の炉で焼結される。焼結後はその硬度ゆえ機械加工が非常に困難であり、本実施の形態例では、焼結する前に放電電極23、24を予め筐体19に勘合して組み込むようにしている。
【0035】
また、セラミックによる筐体19も成型作業は非常に困難であるため、複数に分割して成型、焼結した後に、接着・ボルト結合などの方法により組み立てるようにしている。
【0036】
その際、接合部には接着機能の他に大気とのシール効果を狙って接着材を塗布するが、その接着には耐熱性が高くかつアウトガスが少ないセラミック系接着材を使用している。
【0037】
(実施の形態2)
図3は本実施の形態2におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に直角な断面図、図4は本実施の形態2におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に平行な断面図である。
【0038】
本実施の形態において図1、図2に示す実施の形態1と同じ構成は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0039】
実施の形態1と異なる本実施の形態の特徴は、実施の形態1が対流によりレーザ媒質を循環させ冷却フィン27によりそれを冷却するものであったが、本実施の形態ではファン35の動力を用いてレーザガスを筐体19内を循環させることである。
【0040】
図において、冷却フィン27の放電空間21側に矩形状の切り欠き35aを設けて、この切り欠き35aの空間にファン35を配置している。また、切り欠き35aの位置は仕切り29とずらしており、重力方向の下側としている。
【0041】
本実施の形態ではレーザ光軸20方向に3個のファンを配置している。
【0042】
このように本実施の形態によれば、ファン35の動力は必要とするが、このファン35をレーザガスの対流の補助として用いることにより、放電空間21により高速にレーザガスを供給することが可能となり、レーザ発振効率ならびにレーザ出力を増大することができる。
【0043】
(実施の形態3)
図5は本実施の形態3におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に平行な断面図である。
【0044】
本実施の形態において図1、図2、図3、図4に示す実施の形態1、2と同じ構成は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0045】
レーザ発振装置の反射鏡25および部分反射鏡26には内面に曲率を有する凹面鏡を用いることが多い。その場合、レーザ発振装置内におけるレーザ光分布41は図示の通りレーザ光軸20方向に沿って鼓状の分布となる。このレーザ光分布41の形状に合わせて冷却フィン27の内径寸法を連続的に変化させて光学アパーチャの作用をさせることにより、より高いビーム品質のレーザ光22を出力することが可能となる。
【0046】
(実施の形態4)
図6は本実施の形態4におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に平行な断面図である。
【0047】
本実施の形態において図1、図2、図3、図4、図5に示す実施の形態1、2、3と同じ構成は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0048】
図6は実施の形態1、2、3などで説明した前記筐体19をレーザ光軸20方向に直列に3ケ並べたものである。
【0049】
これにより筐体1ケ当たり出力可能なレーザ出力の3倍のレーザ光51を得ることができる。この場合、反射鏡24は最左端の筐体の左端に、部分反射鏡25は最右端の筐体の右端に配置されることになる。
【0050】
(実施の形態5)
図7は、本実施の形態のレーザ加工機の構成図を示している。
【0051】
レーザ加工機は、加工ワーク61を乗せる加工テーブル62と、加工テーブル62の移動またはレーザ光を集光する集光手段67の少なくとも一方を移動する駆動手段63と、前記駆動手段63を制御する数値制御手段64と、上述した実施の形態1、2、3、4の何れかのレーザ発振装置65と、レーザ光路66とにより構成されている。
【0052】
レーザ発振装置65より出射されたレーザ光は、折返し鏡などで構成されたレーザ光路66で伝送され集光手段67により集光されて、加工ワーク61に照射され、加工が開始される。それと同時に数値制御手段64により駆動手段63に指令が出力され、加工テーブル62または集光手段67の少なくとも一方を動作させて加工ワーク61を加工される。
【0053】
上記レーザ加工機によれば、常に安定レーザ出力を得ることができるため、レーザ加工の信頼性が大幅に向上することができる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明のレーザ発振装置およびレーザ加工機は、レーザガスの対流によるレーザガス循環構造を用いるため小型化、低コストでの製作を可能とし、レーザ発振装置およびレーザ加工機として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施の形態1におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に直角な断面図
【図2】本発明の本実施の形態1におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に平行な断面図
【図3】本発明の実施の形態2におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に直角な断面図
【図4】本発明の本実施の形態2におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に平行な断面図
【図5】本発明の本実施の形態3におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に平行な断面図
【図6】本発明の本実施の形態4におけるレーザ発振装置の要部のレーザの光軸方向に平行な断面図
【図7】本発明の本実施の形態5におけるレーザ加工機の構成図
【図8】従来のガスレーザ発振装置の構成図
【符号の説明】
【0056】
19 筐体
20 レーザ光軸
21 放電空間
22 レーザ光
23、24 放電電極
25 反射鏡
26 部分反射鏡
27 冷却フィン
28 放熱フィン
29 仕切り
30 レーザガス対流方向
31 冷却媒質の入口
32 冷却媒質の出口
34 外筒
35 ファン
41 レーザ光分布
51 レーザ光
61 加工ワーク
62 加工テーブル
63 駆動手段
64 数値制御手段
65 レーザ発振装置
66 レーザ光路
67 レーザ光集光手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にレーザガスを配置した筐体と、前記筐体の内部に対向配置した放電電極と、前記放電電極よりも筐体の外側でレーザの光軸方向に対向配置した部分反射鏡と反射鏡を備え、前記筐体は、その内部に前記放電電極によるレーザガスへの放電空間よりも大なる直径の空間を有し、前記放電空間の方向に延びる冷却フィンを前記レーザの光軸方向に間隔を開けて複数設け、かつ冷却媒体の通路を設けたガスレーザ発振装置。
【請求項2】
前記冷却フィンの材質にセラミックを使用した請求項1記載のガスレーザ発振装置。
【請求項3】
前記筐体の冷却媒体の通路は、レーザの光軸に平行に設けた請求項1または2記載のガスレーザ発振装置。
【請求項4】
前記筐体の冷却媒体の通路に、レーザの光軸方向に伸びる放熱フィンを設けた請求項1から3のいずれかに記載のガスレーザ発振装置。
【請求項5】
前記筐体の前記放電電極によるレーザガスへの放電空間よりも大なる直径の空間の形状として、ガスの対流線の形状と合致させた請求項1から4のいずれかに記載のガスレーザ発振装置。
【請求項6】
前記筐体のレーザの光軸と直角方向に対して形状を左右対称とした請求項1から5のいずれかに記載のガスレーザ発振装置。
【請求項7】
前記筐体の前記放電空間の方向に延びる冷却フィンの間で、かつ前記放電空間と対向した位置に仕切りを設けた請求項1から6のいずれかに記載のガスレーザ発振装置。
【請求項8】
前記放電電極をリング状とし、前記レーザの光軸と直角方向に配置した仕切りの間隔を、前記放電電極の内径寸法の100%から120%とした請求項1から7のいずれかに記載のガスレーザ発振装置。
【請求項9】
前記冷却フィンの前記放電空間側を円形に切りかき、その内径寸法を、リング状とした前記放電電極の内径寸法の90%から110%とした請求項1から8のいずれかに記載のガスレーザ発振装置。
【請求項10】
前記放電空間から離してファンを設けた請求項1から9のいずれかに記載のガスレーザ発振装置。
【請求項11】
前記ファンの送風方向を、レーザガスの対流方向と一致させた請求項10記載のガスレーザ発振装置。
【請求項12】
前記冷却フィン内径寸法を、レーザ光分布形状に合わせて、光軸方向に連続的に変化させた請求項1から11のいずれかに記載のガスレーザ発振装置。
【請求項13】
前記放電電極と、前記筐体を、レーザの光軸方向に直列に並べ、両端の前記筐体に部分反射鏡と全反射鏡を設けた請求項1から12のいずれかに記載のガスレーザ発振装置。
【請求項14】
レーザ光を発生する請求項1から17のいずれかに記載のガスレーザ発振装置と、加工物を乗せる加工テーブルと、前記加工テーブルの移動とレーザ光の集光手段のうち少なくとも一方を移動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する数値制御手段とを備えたレーザ加工機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−212546(P2010−212546A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−59083(P2009−59083)
【出願日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】