説明

ガス圧力レギュレーター

ガス圧力レギュレーター(1)は、第一のガス入口パイプ(3)と第二のガス出口パイプ(4)を有している中心体(2)と、前記中心体(2)の中に少なくとも部分的に収納されており、ガスの通過のための断面(6)の開口を調節するために、前記断面(6)が完全に開かれた位置(B)と、前記断面(6)が閉じられた位置(A)の間を移動可能なシャッター(5)と、前記ガスの通過によって作り出されるノイズの低減のための、前記中心体(2)の中に前記通過断面(6)に配置された消音デバイス(7)と、前記消音デバイスを前記中心体(2)に固定するための手段(11)を備えている。前記消音デバイス(7)は、前記ガスの通過を可能にする円筒状穴あきプレート(9)を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ガスレギュレーターに関する技術分野を扱う。
【0002】
より明確には、本発明は消音デバイスを装備したガス圧力レギュレーターに関する。
【背景技術】
【0003】
一つの従来技術のガスレギュレーターは、内部キャビティが形成された中心体を備えている。
【0004】
前記中心体は、第一のガス入口パイプと第二のガス出口パイプに接続されている。
【0005】
前記レギュレーターはまた、前記中心体の中の前記キャビティの内側にスライド可能に装備されたシャッターを備えている。
【0006】
前記シャッターは、ガス通過断面の開口を調節するようにその軸の方向に移動可能である。
【0007】
前記シャッターは、完全開位置と閉位置の間を移動可能であり、完全開位置では、前記入口パイプと前記出口パイプの間のガスの最大流れを可能にし、閉位置では、前記中心体の内側の挿入された従順な材料(たとえばゴム)で作られたシール材と係合して前記入口パイプと前記出口パイプの間にガスが流れるのを防止する。
【0008】
前記圧力レギュレーターはまた、既知の物理的現象たとえば音よりも速い速度へのガス加速や衝撃波の形成等によって前記ガスレギュレーターの中に発生されるノイズを低減するように設計された消音デバイスを備えている。
【0009】
前記消音デバイスは、薄いワイヤーメッシュから成るメッシュ・リングと、片側につき一対のU字状縁を備えており、これらが前記メッシュを閉じる。
【0010】
前記ワイヤーメッシュは、それぞれの対の縁のU字状断面内にしっかりとクリンプされている。
【0011】
このようにして作られた前記消音デバイスは、前記中心体に固定された支持要素によって支持されて、前記中心体の内側に装着されている。
【0012】
前記メッシュ・リングは、前記入口パイプと前記出口パイプの間のガスのための強制的な通過を形成する。
【0013】
しかしながら、ガスの速度が高い場合、このタイプの消音デバイスは頻繁に壊れる傾向がある。
【0014】
リングに作られたメッシュは、高いガス速度に耐えるのに十分に強くなく、すぐに破損する。
【0015】
さらに、ガスによって運ばれ得る固体粒子(ほこりや他の砕片など)がメッシュ摩耗と消音デバイスの故障をもたらす。
【0016】
したがって、このタイプの圧力レギュレーターは、高速で流れたり、固体粒子、小径粒子(ここで「小径」との表現は、直径で5μmよりもずっと小さい粒子を含んでいる)を含んでいたりするガスに対してはふさわしくない。
【0017】
高い流れ速度の状況下および/またはガス中の不純物の存在下では、前記メッシュ・リング消音デバイスは、高いガス速度に耐えることが可能なより頑丈な消音デバイスと取り替えられる。
【0018】
その場合、消音デバイスは、通常は機械工具での穴空けによってその外周面に作られるガスの通過のための複数の穴を備えた、適切に機械加工された、断面棒または単一ブロックから作られた中空円筒から成る。
【0019】
しかしながら、この消音デバイスは、扱いにくく、重く、とりわけ非常に高価である。
【0020】
さらに、このタイプの消音デバイスの生産サイクルは非常に長い。
【発明の概要】
【0021】
したがって、この発明は、これらの欠点を解決できる技術的解決策を提案する、すなわち、高速で流れるガスと泥および/または砕片を運ぶガスに対して効果的に高い信頼で動作できるとともに好適であり、また安価で作れる消音デバイスを装備したガス圧力レギュレーターを提案するという目的を有している。
【0022】
本発明の別の目的は、サイズが限定され、重量が低減された消音デバイスを装備したガス圧力レギュレーターを提案することである。
【0023】
本発明によれば、この目的は、添付の請求の範囲の一つ以上に説明された技術的特徴を備えているガス圧力レギュレーターによって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明の技術的特徴は、上記の目的と関連して、下記の請求項に明確に説明されており、また、その利点は、本発明の好適な非限定的な例示的実施形態を図解する添付図面と関連する続く詳細な説明から明白である。
【図1A】図1Aは、本発明によるガス圧力レギュレーターの好適な実施形態を図解した概略断面図である。
【図1B】図1Bは、本発明によるガス圧力レギュレーターの好適な実施形態を図解した概略断面図である。
【図2A】図2Aは、本発明によるガス圧力レギュレーターの別の実施形態を図解した概略断面図である。
【図2B】図2Bは、本発明によるガス圧力レギュレーターの別の実施形態を図解した概略断面図である。
【図3】図3は、本発明による圧力レギュレーターのさらなる実施形態の細部を、一部を断面で図解した斜視図である。
【図4】図4は、本発明による圧力レギュレーターのさらなる実施形態の細部を、一部を断面で図解した斜視図である。
【図5】図5は、図1Aおよび1Bの圧力レギュレーターの細部の、一部が断面の、概略側面図である。
【図6】図6は、図2Aおよび2Bの圧力レギュレーターの細部の、一部が断面の、概略側面図である。
【図7】図7は、断面平面VII−VIIを通る図5の細部の断面図である。
【図8】図8は、図1Aからの細部の拡大概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
添付図面を参照すると、図1Aおよび1Bの中の数字1は、この発明にしたがって作られたガス圧力レギュレーター全体を示している。
【0026】
前記ガス圧力レギュレーター1は、その中に第一のガス入口パイプ3と第二のガス出口4が装備された中心体2を備えている(図1Aおよび1Bは、前記パイプが前記中心体の中に装備された部分を示していない)。
【0027】
図1Aおよび1Bは、適切な中央部分に限定された前記中心体2の一部だけを図解している。
【0028】
前記中心体2は、密封手法で互いに接続された第一の半分部21と第二の半分部22を備えている。
【0029】
前記中心体2は、前記パイプ3および4を接続するための内部キャビティ24を有している。
【0030】
前記レギュレーター1はまた、前記中心体2の内側にスライド可能に装着されたシャッター5を備えている。
【0031】
前記シャッター5は、それぞれの中心軸Yを有している中空筒状体25を備えている。
【0032】
前記シャッターの前記中空筒状体25は、前記ガス流路断面6が完全に開かれた図1Bに示された位置Bと、前記ガス流路断面6が閉じられた図1Aに示された位置Aの間を、前記中心体2に対して前記中心軸Yと一致する方向Xに移動可能である。
【0033】
図1Aおよび1Bに図解された非限定的な例において、前記中心体2の中のガスの流れは、前記シャッター5の中空筒状体25の中心軸Yに実質的に平行な方向Xにあり、実際、前記入口パイプ3からのガスは、前記シャッターの前記中空筒状体25の内側の領域を流れる。
【0034】
前記圧力レギュレーター1はまた、前記中心体2の中の前記キャビティ24の中に収納された、前記レギュレーター1の動作によって発生されるノイズを低減するように設計された消音デバイス7を備えている。
【0035】
図5に図解されるように、前記消音デバイス7は、円筒状金属プレート9を備えており、それは、ガスがそれを通過することを可能にするように穴があけられており、また、前記円筒状金属板9を支持および硬化するための環状ベース10を備えている。
【0036】
前記円筒状プレート9と前記環状ベース10は単一ピースに組み立てられている。
【0037】
前記円筒状プレート9は、その側表面30に、ガスがそれを通過することを可能にすると同時に前記レギュレーター1の中のガスの通過によって作り出されるノイズを低減する大きさに作られた複数の穴12を有している。
【0038】
前記穴12は、前記円筒状プレート9の前記側表面30全体に分配されている。単純化のために、図5は、前記穴12のいくつかだけを示している。
【0039】
前記円筒状プレート9は、その端部縁が互いに溶接されて連続円筒状側表面30を形成する帯部から有利に作られた穴あき金属プレートである。
【0040】
したがって、前記円筒状プレート9は溶接されて、前記消音デバイス7の優れた硬さと均一なノイズ低減を保証する連続円筒状側表面30を形成する。
【0041】
図7を参照すると、数字33は、前記円筒状プレート9を形成するために前記帯のプレートの端部縁が溶接される前記円筒状プレート9の溶接線を示している。
【0042】
有利なことに、このようにして得られた前記円筒状プレート9は、その産出のプロセスのステップはオペレーターがおこなうのにたとえ手動であっても迅速かつ容易であるので、経済的である。
【0043】
上述したように、前記円筒状プレート9と前記環状ベース10は単一ピースを形成する方法で組み立てられる。
【0044】
好ましくは、前記円筒状プレート9と前記環状ベース10は互いに溶接される。
【0045】
前記連続円筒状プレート9は相当な放射硬さを有しており、前記環状ベース10は前記プレート9をさらに硬化する。
【0046】
有利なことに、このようにして得られた前記消音デバイス7は、高いガス速度に耐えることができる。
【0047】
前記円筒状プレート9は、中心軸Kと上側円周縁31と下側円周縁32を有している。
【0048】
図5の非限定的な例を参照すると、前記環状ベース10は、短辺35と長辺36を備えているL字状断面を有している。
【0049】
前記円筒状プレート9は、その下側円周縁32の近傍のL字状断面の短辺35に好適に溶接されている。
【0050】
図5には、前記円筒状プレート9が前記環状ベース10に溶接された継ぎ目が参照数字34によって示されている。
【0051】
前記環状ベース10のL字状断面の長辺36は、前記円筒状プレート9の中心軸Kに向かって半径方向に突出している。
【0052】
前記圧力レギュレーター1は、前記キャビティ24の中に配置され、前記消音デバイスの前記環状ベース10が前記キャビティ24の中でそれに乗る消音デバイス7支持要素13を備えている。
【0053】
前記支持要素13は、今度は、前記キャビティ24内の前記中心体2に固定されている。
【0054】
好ましくは、前記支持要素13は、たとえば一つ以上のねじによって前記中心体2に取り外し可能に固定されている。
【0055】
あるいは、図解されない実施形態では、前記支持要素13は、前記中心体2との単一ピースとして作られる。
【0056】
図1Aおよび1Bに図解された例を参照すると、前記消音デバイス7の前記支持要素13は、そこから複数の放射アーム28が延びている円錐台本体13Aを備えている。
【0057】
前記放射アーム28は、前記半分部21,22の間に形成されたそれぞれの座23に係合するように設計されている。
【0058】
前記レギュレーター1はまた、前記中心体2の前記キャビティ24の中に挿入され、前記支持要素13の上に乗るに環状要素8を備えている。
【0059】
前記環状ベース10の前記L字状断面の前記長辺36は、前記環状要素8の突出部20と接触するように設計された、図8により明りょうに示された、係合ゾーン26を形成する。
【0060】
前記環状要素8の前記突出部20は、前記環状ベース10の前記係合ゾーン26と調和するように形づくられている。
【0061】
実際、前記環状要素8の前記突出部20は、前記消音デバイス7を前記中心体2に対して放射および軸方向に抑制するように前記環状ベース10の前記係合ゾーン26と接触するように設計されている。
【0062】
前記環状要素8はまた、前記シャッター5が閉位置Aにあるときに密封手法で前記シャッター5に係合するように設計された、好ましくはゴムまたはプラスチック材料のガスケット16がその上部に装備されている。
【0063】
添付図面に図解されない別の実施形態では、前記ガスケットは、前記シャッターの前記中空筒状体の底部に装備され、また前記環状要素は接触部を備えており、それは、前記中空筒状体に面していて、前記筒状体が閉位置にあるときに密封手法で前記シャッター・ガスケットが接触する。
【0064】
前記レギュレーター1は、前記環状要素8の内側部15と接触するように設計されたディスク14をさらに備えている。
【0065】
ディスク14はねじ29によって上面で支持要素13に接続され、支持要素13への環状要素8をロックするために環状要素8に係合する。
【0066】
したがって、前記環状要素8と前記ディスク14は、前記消音デバイス7を前記中心体2に固定するための手段11を構成する。
【0067】
図3および4のレギュレーター1の実施形態を参照すると、前記ねじ29は、前記ディスク14のそれぞれの貫通穴の中に上方から挿入され、前記支持要素13にねじ止めされているが、一方、図1A、1B、2Aおよび2Bでは、前記ねじ29は、前記支持要素13のそれぞれの貫通穴の中に下方から挿入され、前記ディスク14の中にねじ止めされている。
【0068】
添付図面に図解されないさらなる実施形態では、前記レギュレーター1は前記ディスク14を備えておらず、前記環状要素8は、接着によって、またはインターフェレンスフィットによって、あるいは、形状フィットによって、またはねじ手段によって、前記支持要素13に固定されている。
【0069】
好ましくは、前記環状要素8は、前記支持要素13に形成された対応環状ねじ部に係合するように設計された環状ねじ部を備えている。この実施形態では、前記環状要素8は、支持要素13への前記環状要素8の取り外し可能な固定を供給するような方法で支持要素13にねじ止めされる。
【0070】
前記圧力レギュレーターのさらなる実施形態では、図2A、2Bおよび6に図解されるように、前記消音デバイス7は複数の直立物18を備えている。
【0071】
前記直立物18は、前記円筒状プレート9を硬化するために、たとえば溶接によって前記円筒状プレート9に固定されている。
【0072】
好ましくは、図2A、2Bおよび6の非限定的な例を参照すると、これらの直立物18は、前記円筒状プレート9の側表面30に固定されている。
【0073】
さらに、前記直立物18は、好ましくは溶接によってベース10に固定されている。
【0074】
あるいは、前記直立物18は、前記環状ベース10にねじ止めされたり、単一ピースとして作られたりすることができる。
【0075】
図解されない実施形態では、前記直立物は、前記円筒状プレートだけに固定されている。
【0076】
また図解されない実施形態では、前記直立物は、前記円筒状プレートの前記側表面に固定されている。
【0077】
図4に図解された前記消音デバイス7の前記直立物18は、図2A、2Bおよび6に図解された前記消音デバイス7の前記直立物と異なっている。
【0078】
実際、図4の前記消音デバイス7の前記直立物18は、実質的円筒状形状を有し、前記円筒状プレート9の上側円周縁31へ鉛直に延びており、一方、図2A、2Bおよび6の前記消音デバイス7の前記直立物18は、拡大上側部18Sを有し、前記円筒状プレート9の所定の高さまで延びている。
【0079】
前記直立物18は、前記円筒状プレート9を実質的半径方向に硬化するための要素18を構成している。
【0080】
有利なことに、前記硬化要素18は、前記レギュレーター1が(高いガス速度によって発生される)非常に高い差圧で動作できるような方法で前記消音デバイス7を強化することを可能にする。
【0081】
さらに、前記直立物18は、前記円筒状プレート9の前記側表面30の非常に限定された部分を覆い、これにより、有利なことに、前記円筒状プレート9の穴12を通るガス通過の面積を著しく低減しない。
【0082】
さらに、前記直立物18は、前記円筒状プレート9を均等に硬化するように等しい角度の間隔に好適に配置されている。
【0083】
上記の説明は、高速で流れるガスと、泥および/または砕片を運ぶガスと高い信頼で動作でき、また安価で作れる消音デバイス7を装備したガス圧力レギュレーター1を明確にする。
【0084】
前記消音デバイス7はまた、軽いと同時にコンパクトである。
【0085】
したがって、ここに提案された前記レギュレーター1は有利なことに、低減された重量と限定されたサイズを有している。
【0086】
上記の説明はまた、以下において既存の消音デバイスと呼ばれる消音デバイスを装備した既知のタイプのガス圧力レギュレーターのパフォーマンスを改善する方法を明確にする。
【0087】
前記方法は、
既存の消音デバイスを取り外すステップと、
円筒状金属プレート9を備えており、それは、前記ガスがそれを通過することを可能にするように穴があけられており、また、前記消音デバイス7を前記中心体2に固定するための手段11に係合するためのゾーン26を有している、前記円筒状プレート9を支持および硬化するための環状ベース10を備えており、前記円筒状プレート9と前記環状ベース10が単一ピースに組み立てられている、この発明にしたがって作られた消音デバイス7を提供するステップと、
固定手段11を使用して前記消音デバイス7を前記中心体2の内側に固定するステップを備えている。
【0088】
好ましくは、前記消音デバイス7を前記中心体2の内側に固定する前記ステップは、
前記環状ベース10の前記係合ゾーン26と調和するように形づくられた突出部20を有している環状要素8を備えている固定手段11を提供するステップと、
前記消音デバイス7を前記中心体の中に挿入するステップと、
前記環状要素8が前記環状ベース10の前記係合ゾーン26に係合するように前記環状要素8を前記中心体2の中に挿入するステップと、
前記環状要素8を前記中心体2に固定するステップを備えている。
【0089】
有利なことに、提案された方法は、既知の圧力レギュレーターのパフォーマンスが相当に低減されたコストで改善されることを可能にする。
【0090】
より明確には、提案された方法は、レギュレーターの信頼度を改善する簡単かつ廉価な解決策を提供する。
【0091】
実際、上述のステップはすべて、レギュレーターの中心体の中の消音デバイスのハウジングを改造する必要なくおこなうことができる。
【0092】
改善されたパフォーマンスは、既存の消音デバイスを、高速にガスが流れながらも高い信頼をもって動作可能であり、ハウジングの実際の寸法に適合する大きさに作られた消音デバイスと単に置き換えることによって達成することができる。
【0093】
これは、特にレギュレーターが過酷な条件下(高いガス速度、ガスの流れによって運ばれるほこりおよび/または泥)で動作する必要があり、そのために頻繁な故障および/または急速な摩耗にさらされる場合に、既存の圧力レギュレーターが限られたコストで最低限の介入でアップグレードされることを意味する。
【0094】
説明された本発明は、産業用途に影響されやすく、発明概念の範囲から逸脱しない範囲内においていろいろな手法で修正および改造されてよい
さらに、本発明の細部はすべて技術的に等価な要素によって置き換えられてよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一のガス入口パイプ(3)と第二のガス出口パイプ(4)を有している中心体(2)と、
前記中心体(2)の中に少なくとも部分的に収納されており、ガスの通過のための断面(6)の開口を調節するために、前記断面(6)が完全に開かれた位置(B)と、前記断面(6)が閉じられた位置(A)の間を移動可能なシャッター(5)と、
前記ガスの通過によって作り出されるノイズの低減のための、前記中心体(2)の中に前記通過断面(6)に配置された消音デバイス(7)と、
前記消音デバイスを前記中心体(2)に固定するための手段(11)を備えているガス圧力レギュレーター(1)であり、
前記消音デバイス(7)は、
前記ガスの通過を可能にする円筒状穴あきプレート(9)と、
前記消音デバイス(7)を前記中心体(2)に固定するための前記手段(11)に係合するためのゾーン(26)を有している、前記円筒状プレート(9)を支持および硬化するための環状ベース(10)を備えており、
前記円筒状プレート(9)と前記環状ベース(10)が単一ピースに組み立てられていることを特徴とするレギュレーター。
【請求項2】
前記固定手段(11)が、突出部(20)を有している環状要素(8)を備えており、前記突出部(20)が、前記係合ゾーン(26)に係合し、かつ前記消音デバイス(7)を前記中心体(2)に抑制するために、前記環状ベース(10)の前記係合ゾーン(26)と調和するように形づくられていることを特徴とする請求項1に記載の圧力レギュレーター。
【請求項3】
前記環状要素(8)は、前記シャッター(5)が前記閉位置(A)において密封様式で係合されるガスケット(16)を支持していることを特徴とする請求項2に記載の圧力レギュレーター。
【請求項4】
前記シャッター(5)が前記ガスケットを支持しており、前記環状要素(8)は、前記シャッター(5)が閉位置(A)にあるときに前記シャッター(5)の前記ガスケットが密封様式で係合する接触部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の圧力レギュレーター。
【請求項5】
前記円筒状プレート(9)が前記ベース(10)に溶接されて前記単一ピースを形成していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の圧力レギュレーター。
【請求項6】
前記円筒状プレート(9)が割れ目なく円形に延びていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の圧力レギュレーター。
【請求項7】
前記円筒状プレート(9)を硬化するための要素(18)を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の圧力レギュレーター。
【請求項8】
前記硬化要素(18)が前記環状ベース(10)に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の圧力レギュレーター。
【請求項9】
前記硬化要素(18)が、前記円筒状プレート(9)の外側に前記円筒状プレート(9)の中心軸(K)に実質的に平行な方向に延びていることを特徴とする請求項7または8に記載の圧力レギュレーター。
【請求項10】
前記消音デバイス(7)と前記環状要素(8)を支持するように設計された前記中心体(2)の中に配置された消音デバイス(7)支持要素(13)を備えていることと、前記環状要素(8)が、前記環状要素(8)を前記支持要素(13)に固定するために、前記支持要素(13)に係合するように設計されたねじ部を備えていることを特徴とする請求項2ないし9のいずれか一つに記載の圧力レギュレーター。
【請求項11】
前記消音デバイス(7)と前記環状要素(8)を支持するように設計された前記中心体(2)の中に配置された消音デバイス(7)支持要素(13)を備えており、前記固定手段(11)が、前記支持要素(13)に取り付け可能であり前記環状要素(8)の少なくとも一部(15)に係合するように設計されたディスク(14)をさらに備えていることを特徴とする請求項2ないし9のいずれか一つに記載の圧力レギュレーター。
【請求項12】
前記環状要素(8)を前記支持要素(13)にロックするために前記ディスク(14)がねじ手段(29)によって前記支持要素(13)に固定されることを特徴とする請求項11に記載の圧力レギュレーター。
【請求項13】
第一のガス入口パイプと第二のガス出口パイプを有している中心体と、
前記中心体(2)の中に少なくとも部分的に収納されたシャッターと、
前記ガスの通過によって作り出されるノイズを低減するために前記中心体の中に配置された消音デバイスを備えているガス圧力レギュレーターのパフォーマンスを改善するための方法であり、
既存の消音デバイスを取り外すステップと、
前記ガスの通過を可能にする円筒状穴あきプレート(9)と、前記消音デバイス(7)を前記中心体に固定するための前記手段(11)に係合するためのゾーン(26)を有している、前記円筒状プレート(9)を支持および硬化するための環状ベース(10)を備えており、前記円筒状プレート(9)と前記環状ベース(10)が単一ピースに組み立てられている、前記既存の消音デバイスに取って代わる消音デバイス(7)を提供するステップと、
固定手段(11)を使用して前記消音デバイス(7)を前記中心体の内側に固定するステップを備えていることを特徴とする方法。
【請求項14】
前記消音デバイス(7)を前記中心体の内側に固定する前記ステップが、
前記環状ベース(10)の前記係合ゾーン(26)と調和するように形づくられた突出部(20)を有している環状要素(8)を備えている固定手段(11)を提供するステップと、
前記消音デバイス(7)を前記中心体の中に挿入するステップと、
前記環状要素(8)が前記環状ベース(10)の前記係合ゾーン(26)に係合するように前記環状要素(8)を前記中心体の中に挿入するステップと、
前記環状要素(8)を前記中心体に固定するステップを備えていることを特徴とする請求項13に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−519146(P2013−519146A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551710(P2012−551710)
【出願日】平成23年1月25日(2011.1.25)
【国際出願番号】PCT/IB2011/050314
【国際公開番号】WO2011/095911
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(507317306)オー.エム.ティー.・オッフィチーナ・メッカニカ・タルタリニ・エス.アール.エル. (3)
【氏名又は名称原語表記】O.M.T. OFFICINA MECCANICA TARTARINI S.r.l.
【住所又は居所原語表記】Via Paolo Fabbri, 1, 40013 CASTEL MAGGIORE(BOROGNA), ITALY
【Fターム(参考)】