説明

キッチン用フロアキャビネット

【課題】蓄電池の排熱を有効利用することができるキッチン用フロアキャビネットを得る。
【解決手段】キッチン用フロアキャビネット本体20の下部には蹴込み部16が設けられており、この蹴込み部16内に蓄電池46が収納されている。蹴込み部16内は閉鎖空間44とされており、蓄電池46から発生した排熱は可動ルーバ82を介して室内へ供給されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチン用フロアキャビネットに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、食器洗浄機に関する技術が開示されている。簡単に説明すると、この食器洗浄機では、洗浄機本体の内部に給水タンク及び排水タンクが配設されていると共に、給水ポンプ等を駆動させるための蓄電池が配設されている。これにより、食器洗浄機とキッチン内の給排水設備との接続が不要になり、食器洗浄機の設置場所を任意に変更することができる、というものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−139802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、キッチン用フロアキャビネットに蓄電池を利用する技術を適用することが検討されている。そこで、上記特許文献1に開示された先行技術をキッチン用フロアキャビネットに適用することを想定した場合、以下に説明する点で改良の余地がある。
【0005】
すなわち、一般に蓄電池は充放電する際に熱を発生する。そして、この熱はキッチン用フロアキャビネットの内部空間に逸散されることになる。言い換えると、上記引用文献1に記載された先行技術は、排熱の再利用については検討しておらず、この点において上記先行技術には改良の余地がある。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、蓄電池の排熱を有効利用することができるキッチン用フロアキャビネットを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、内部に収納空間を有するキッチン用フロアキャビネット本体と、このキッチン用フロアキャビネット本体内に収納され、受電することにより蓄電する蓄電池と、キッチン用フロアキャビネット本体に設けられ、前記蓄電池から発生した排熱をキッチン用フロアキャビネット本体の正面下部から室内側へ送風又は輻射により供給する排熱供給手段と、を備えている。
【0008】
請求項2記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、請求項1記載の発明において、前記キッチン用フロアキャビネット本体の下部には、作動することにより前記排熱を温風として室内側へ送給するファンが設けられている、ことを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記キッチン用フロアキャビネット本体内には、前記蓄電池と、当該蓄電池と建物側の電源ラインとを接続する配線とが、組立工場内で予め組み込まれている、ことを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記キッチン用フロアキャビネット本体の下部に設けられた蹴込み部に前記蓄電池が収納されていると共に、当該蹴込み部の正面壁に蹴込み部の内部と室内とを連通するルーバが設けられている、ことを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、請求項4記載の発明において、前記ルーバを開閉する開閉手段と、前記キッチン用フロアキャビネット本体周りの気温を検出する第1温度センサと、前記開閉手段及び第1温度センサと接続され、第1温度センサによって検出された気温が第1の所定温度以下の場合に前記開閉手段を作動させて前記ルーバを開放する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0012】
請求項6記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、請求項4又は請求項5記載の発明において、前記蓄電池の周囲には耐火材料で構成された耐火材が配置されている、ことを特徴としている。
【0013】
請求項7記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、請求項5又は請求項6記載の発明において、前記蹴込み部の床面及び天井面は前記耐火材で構成されていると共に、当該蹴込み部内の気温を検出する第2温度センサを備えており、前記制御手段は、当該第2温度センサと接続されると共に当該第2温度センサによって検出された気温が異常温度である第2の所定温度以上の場合には前記開閉手段を作動させて前記ルーバを閉止させる、ことを特徴としている。
【0014】
請求項8記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、請求項7記載の発明において、前記キッチン用フロアキャビネット本体又は建物内の所定位置には、前記制御手段と接続されると共に警報音を発する警報手段及び画面に警告表示を出力する警告表示手段の少なくとも一方が設けられており、前記第2温度センサによって前記第2の所定温度以上の気温が検出されたときには前記制御手段によって当該警報手段及び警告表示手段の少なくとも一方が作動される、ことを特徴としている。
【0015】
請求項9記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の発明において、前記キッチン用フロアキャビネット本体が設置される室内の壁又はキッチン用フロアキャビネット本体のカウンター上には、少なくとも前記蓄電池の残量を表示する表示手段が設けられている、ことを特徴としている。
【0016】
請求項10記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載の発明において、前記蓄電池は、商用電力系統と接続されて深夜電力を使って充電可能とされており、かつ前記制御手段は、当該蓄電池から負荷への給電が商用電源から負荷への給電に優先して行われるように給電経路の切換部を制御する、ことを特徴としている。
【0017】
請求項11記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、請求項10記載の発明において、前記制御手段は、前記蓄電池の残量に応じて使用可能な電気機器の優先順位を変更すると共に、前記表示手段に変更後の優先順位を表示させる、ことを特徴としている。
【0018】
請求項1記載の本発明によれば、キッチン用フロアキャビネット本体内には蓄電池が収納されているが、蓄電池は充放電する際に熱を発生する。ここで、本発明では、キッチン用フロアキャビネット本体に排熱供給手段が設けられており、発生した排熱は排熱供給手段によってキッチン用フロアキャビネット本体の正面下部から室内側へ送風又は輻射により供給される。従って、キッチン用フロアキャビネット本体前に人が居る場合に足元暖房することができる。
【0019】
請求項2記載の本発明によれば、キッチン用フロアキャビネット本体の下部にはファンが設けられている。このファンが作動することにより、排熱が温風として室内側へ送給される。
【0020】
請求項3記載の本発明によれば、蓄電池並びに当該蓄電池と建物側の電源ラインとを接続する配線は、組立工場内で予め組み込まれる。従って、輸送車両で当該キッチン用フロアキャビネットを建築地まで搬送した後、キッチン用フロアキャビネットを所定の位置に据付け、蓄電池と建物側の電源とを配線で繋げば、蓄電池の充電が可能となる。
【0021】
請求項4記載の本発明によれば、蓄電池はキッチン用フロアキャビネット本体の下部に設けられた蹴込み部に収納されているため、キッチン用フロアキャビネット本体内の収納スペースを狭めることがなく、デッドスペースを有効活用することができる。
【0022】
また、蹴込み部の正面壁に蹴込み部の内部と室内とを連通するルーバが設けられているので、足元暖房する際には、ルーバを通って暖気が室内側へ供給される。従って、暖気を室内の床面に近い位置から供給することができるため、足首あたりから暖めることができる。
【0023】
請求項5記載の本発明によれば、キッチン用フロアキャビネット本体周りの気温は第1温度センサによって検出されており、第1温度センサによって検出された気温が第1の所定温度以下の場合には制御手段によって開閉手段がルーバを開放するように制御される。このため、室内の気温が低い場合に自動的に足元暖房を行わせることができる。
【0024】
請求項6記載の本発明によれば、蓄電池の周囲には耐火材料で構成された耐火材が配置されているため、蓄電池が高温になっても蹴込み部の構成壁が熱で損傷を受けることがない。
【0025】
請求項7記載の本発明によれば、蹴込み部内の気温は第2温度センサによって検出されており、第2温度センサによって検出された温度が異常温度である第2の所定温度以上の場合には、制御手段によって開閉手段がルーバを閉止するように制御される。このため、室内に過度に高い暖気がルーバから室内へ供給されることはない。
【0026】
請求項8記載の本発明によれば、第2温度センサによって前記第2の所定温度以上の気温が検出されたときには制御手段によって警報手段及び警告表示手段の少なくとも一方が作動され、警報及び警告表示の少なくとも一方が実行される。
【0027】
請求項9記載の本発明によれば、キッチン用フロアキャビネット本体が設置される室内の壁又はキッチン用フロアキャビネット本体のカウンター上には少なくとも蓄電池の残量を表示する表示手段が設けられているので、台所仕事をしながら蓄電池の残量をチェックすることができる。
【0028】
請求項10記載の本発明によれば、蓄電池は商用電力系統と接続されて深夜電力を使って充電可能とされているので、安価な深夜電力を使って蓄電池を充電することができる。
【0029】
ここで、本発明では、蓄電池から負荷への給電が商用電源から負荷への給電に優先して行われるように、制御手段によって給電経路の切換部の切換えが制御される。このため、昼間は、蓄電池で蓄電した安価な深夜電力が先に消費される。
【0030】
請求項11記載の本発明によれば、制御手段は蓄電池の残量に応じて使用可能な電気機器の優先順位を変更するため、蓄電池の残量が減ってきた場合でも優先順位の高い電気機器から給電される。また、変更後の優先順位は表示手段に表示されるので、使用者も容易に優先順位が変更されたことを知ることができる。
【発明の効果】
【0031】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、蓄電池の排熱を有効利用することができるという優れた効果を有する。
【0032】
請求項2記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、ファンを作動させて強制的に足元暖房を行わせることができるという優れた効果を有する。
【0033】
請求項3記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、施工現場での作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
【0034】
請求項4記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、デッドスペースを有効に活用することができると共に効果的に足元暖房を行うことができるという優れた効果を有する。
【0035】
請求項5記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、冬期に足元暖房を自動的に行わせることができるという優れた効果を有する。
【0036】
請求項6記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、蓄電池を蹴込み部に長期間に亘って安全に収納することができるという優れた効果を有する。
【0037】
請求項7記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、蹴込み部内の気温が異常温度になったときに高温の暖気が足元に直接供給されることを防止することができるという優れた効果を有する。
【0038】
請求項8記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、蹴込み部内の気温が異常温度になったときに迅速に注意換気を促すことができるという優れた効果を有する。
【0039】
請求項9記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、キッチン用フロアキャビネット本体に収納された蓄電池の残量を容易に確認することができるという優れた効果を有する。
【0040】
請求項10記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、昼間にかかる電気代を抑制することができるという優れた効果を有する。
【0041】
請求項11記載の本発明に係るキッチン用フロアキャビネットは、蓄電池の残量に応じて最も効果的に電気機器に給電することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態に係るキッチン用フロアキャビネットの全体斜視図である。
【図2】図1に示されるキッチン用フロアキャビネットの蓄電池配置位置での縦断面図である。
【図3】図1に示されるキッチン用フロアキャビネットの中央での縦断面図である。
【図4】可動ルーバの開閉機構を示しており、(A)は駆動モータ及び二段ギアを(B)の矢印方向から見た側面図であり、(B)は開閉機構の全体を示す斜視図である。
【図5】本実施形態の蓄電システムの概要を示すブロック図である。
【図6】図1に示されるモニタを拡大して示す正面図である。
【図7】本実施形態に係る可動ルーバの開閉制御を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態に係る電気機器への給電制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、図1〜図8を用いて、本発明に係るキッチン用フロアキャビネットの実施形態について説明する。
【0044】
図1には、本実施形態に係るキッチン用フロアキャビネット10の全体斜視図が示されている。また、図2及び図3には、当該キッチン用フロアキャビネット10の2−2線に沿った縦断面図及び3−3線に沿った縦断面図がそれぞれ示されている。
【0045】
これらの図に示されるように、本実施形態に係るキッチン用フロアキャビネット10は、室内の床12と壁14とが交差するコーナーに設置されている。キッチン用フロアキャビネット10は、床12に載置される蹴込み部16と、この蹴込み部16の上面に載置されて支持されると共に壁14に寄せられる直方体形状のキャビネット18と、を含んで構成されたキッチン用フロアキャビネット本体20を備えている。
【0046】
キャビネット18の上面にはカウンタ22が設けられている。カウンタ22の右半分には、シンク24及び蛇口26が設けられている。また、カウンタ22の左半分には、コンロ28が設けられている。さらに、壁14におけるカウンタ22の中央部上方側には、画面31を備えた表示手段としてのモニタ30が取り付けられている。なお、モニタ30については後述する。また、図2及び図3に示されるように、キャビネット18の正面には扉32が設けられており、更にキャビネット18の内部には収納スペース34が設けられている。
【0047】
一方、蹴込み部16は、正面壁36と、左右の側壁38と、底壁40と、天井壁42とを備えている。蹴込み部16の背面は壁14の壁面で塞がれている。これにより、蹴込み部16内には、蹴込み部の内部としての閉鎖空間44が形成されている。なお、蹴込み部16の背面にも専用の壁を設けてもよい。
【0048】
底壁40及び天井壁42は耐火材料によって構成されている。また、キャビネット18の底壁が蹴込み部16の天井壁42として兼用されている。上記閉鎖空間44には、複数個(本実施形態では2個)の蓄電池46が収納されている。各蓄電池46は耐火材料で構成された底壁40の上面に載置されている。また、図3に示されるように、底壁40の中央部には、排熱供給手段の一部を構成する給気ファン48が配設されている。給気ファン48は底壁40及び床12を貫通した状態で設置されており、給気することにより床下空間50の空気を吸い込んで閉鎖空間44内へ送給するようになっている。また、底壁40は複数枚に分割されており、1枚ずつ取外し可能に嵌め込まれている。従って、底壁40を部分的に取外すことにより、蓄電池46の点検口が形成されるようになっている。さらに、壁14における蹴込み部16の閉鎖空間44と対向する位置には、外部電源系統52及び商用電力系統54と切換部56を介して接続された電源ラインとしてのコンセント58(図1参照)が設けられている。蓄電池46には、このコンセント58に差込可能な配線60が予め工場内で取り付けられている。従って、キッチン用フロアキャビネット10を据付け後、底壁40を取り外して配線60をコンセント58に接続すると、蓄電池46に充電可能な状態となる。
【0049】
なお、上記蓄電池46としては、例えば、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池といった蓄電池が適用可能であるが、ニッケルカドミウム蓄電池等の他の蓄電池であってもよい。ちなみに、鉛蓄電池、ニッケル水素蓄電池は、40℃程度までの発生熱で制御されており、又リチウムイオン蓄電池は60℃程度までの発生熱で制御されている。
【0050】
キャビネット18の収納スペース34及び蹴込み部16内の閉鎖空間44には、給排水管アッセンブリ62が配設されている。給排水管アッセンブリ62は、給水管64と排水管66とで構成されている。
【0051】
また、排水管66は、縦引き配管68、ジョイント70、横引き配管72によって構成されており、ユニット建物の組立工場内で予めアッセンブリ化されている。縦引き配管68の上端部はシンク24の排水口74に接続されており、キャビネット18内の収納スペース34を垂直方向に通されている。縦引き配管68の下端部が接続されるジョイント70及び横引き配管72は蹴込み部16内に納められている。横引き配管72の端部は蹴込み部16の背面側へ引き出されて、壁14内に配設された排水管76と接続されている。施工現場では、壁14内の排水管76とキッチン用フロアキャビネット10内の横引き配管72との接続作業のみが行われるようになっている。なお、給水管64についても排水管66と同様にユニット建物の組立工場内で予めアッセンブリ化されており、施工現場では給水管64の端部と壁14内に配設された給水管78との接続作業のみが行われるようになっている。
【0052】
上述した蹴込み部16の正面壁36には、蹴込み部16内の閉鎖空間44と室内空間80とを相互に連通する可動ルーバ82が設けられている。なお、この可動ルーバ82と給気ファン48が本発明における排熱供給手段に相当する。可動ルーバ82は支軸84回りに回転可能とされた複数枚のスラット86を備えている。図4に示されるように、各スラット86の回転中心となる支軸84には、スプロケット88が同軸上に固定されている。すべてのスプロケット88の外周面には、スプロケットチェーン90が巻き掛けられている。また、最下段に配置されたスプロケット88は二段ギアとされており、スプロケット88に隣接して減速ギア92が同軸上かつ一体に形成されている。減速ギア92はスプロケット88よりも大径とされており、外周部には駆動モータ94の出力軸96に固定されたピニオンギア97が噛み合っている。なお、駆動モータ94は正面壁36の裏面側に図示しないブラケットを介して固定されている。
【0053】
上記構成のうち、スプロケット88、スプロケットチェーン90、減速ギア92、ピニオンギア97が、本発明における開閉手段に相当する。なお、可動ルーバ82の開閉手段は、上記に限らず、ラックアンドピニオン等を使った開閉機構を用いてもよい。
【0054】
図5には、本実施形態に係るキッチン用フロアキャビネット10が備える蓄電システム98のブロック図が示されている。この図に示されるように、蓄電システム98は制御手段としてのメイン制御盤100を備えている。メイン制御盤100は、蹴込み部16内に配設されていてもよいし、キャビネット18内或いはキッチン用フロアキャビネット10とは異なる場所(壁14等)に配設されていてもよい。
【0055】
メイン制御盤100には、商用電力系統54と太陽光発電で使用される太陽電池パネルやプラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車等のような電力を供給可能な車両等を電源とする外部電源系統52とを切り換える切換部56と接続されている。切換部56は蓄電池46に接続されており、深夜電力等の商用電力又は外部電源からの電力を受電して充電されるようになっている。
【0056】
また、メイン制御盤100は、サブ制御盤102と接続されている。サブ制御盤102は各蓄電池46に設けられており、コンデンサと、直流を交流に変換するスイッチング素子と、コンデンサからの放電による給電経路と商用電力からの給電経路とを切り換える切換部と、を含んで構成されている。サブ制御盤102は蓄電池46と接続されており(配線は省略)、蓄電池46で蓄電された電力をコンデンサ104に蓄えるようになっている。また、メイン制御盤100からの放電信号がサブ制御盤102に入力されることにより、サブ制御盤102が備えるコンデンサが所定量放電するようになっている。さらに、メイン制御盤100からサブ制御盤102が備える切換部に切換信号が入力されることにより、商用電力からの給電経路に切り換わるようになっている。
【0057】
さらに、メイン制御盤100は、モニタ30と接続されている。モニタ30は壁14に取り付けられているが、カウンタ22上に立設されていてもよい。図6に示されるように、モニタ30の残量表示部31A、31Bには蓄電池46の残量が蓄電池46ごとに表示されるようになっている。また、モニタ30の温度表示部31C、31Dには、第1温度センサ106によって検出された室内温度(t1)及び第2温度センサ108によって検出された蹴込み部16内の閉鎖空間44の温度(t2)がそれぞれ表示されるようになっている。さらに、モニタ30の優先順位表示部31Eには、現時点での蓄電池46の残量に応じて優先的に利用できる電気機器が表示されるようになっている。また、モニタ30の警告表示手段としての警告表示部31Fには、第2温度センサ108によって検出された温度が第2の所定温度(例えば、65℃)以上であった場合に赤色点滅等による警告表示がなされるようになっている。なお、モニタ30には、画面切換ボタン31Gが設けられており、画面切換ボタン31Gを押すと、料理レシピ等が表示され、画面切換ボタン31Gを再度押すと図6図示の蓄電池監視モニタ画面が表示されるようになっている。
【0058】
図5に戻り、メイン制御盤100は、警報手段としての警報装置110が接続されている。警報装置110は第2温度センサ108によって検出された温度が第2の所定温度以上であった場合に警報音を発するようになっている。
【0059】
さらに、メイン制御盤100は、蓄電量検知手段112と接続されている。蓄電量検知手段112は、各蓄電池46に配設されており、その蓄電池46に蓄電されている現在の蓄電量(残量でもよい。)を検知してメイン制御盤100に出力している。蓄電量検知手段112としては、例えば電流センサを用いて受電量及び放電量を検出してその積分値から求めるものでもよいし、他の構成でもよい。
【0060】
また、メイン制御盤100には、駆動モータ94が接続されており、正転駆動及び逆転駆動による駆動制御を行うようになっている。さらに、メイン制御盤100には、給気ファン48が接続されており、その作動が制御されている。
【0061】
また、メイン制御盤100には、第1温度検出手段としての第1温度センサ106及び第2温度検出手段としての第2温度センサ108がそれぞれ接続されている。図3に示されるように、第1温度センサ106は蹴込み部16の正面壁36の上端部外側に配設されており、キッチン用フロアキャビネット10の下部外周の雰囲気温度を検出してコントローラ114に常時出力している。また、第2温度センサ108は蹴込み部16の正面壁36の下端部内側に配設されており、蹴込み部16の閉鎖空間44内の気温を検出してコントローラ114に常時出力している。
【0062】
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0063】
最初に、図7に示されるフローチャートを用いて、足元暖房制御について説明する。
まず、ステップ150で、第1温度センサ106によって検出された検出値t1及び第2温度センサ108によって検出された検出値t2がメイン制御盤100に取込まれる。
【0064】
次いで、ステップ152で、キッチン用フロアキャビネット本体20の可動ルーバ82の前方の雰囲気温度t1が第1の所定温度T1(例えば、5℃)以下であるか否かが判断される。ステップ152で否定された場合は、室内のキッチン用フロアキャビネット本体20の下部付近の気温は足元暖房をする程ではないと判断し、ステップ154へ移行して可動ルーバ82が半開状態にされると共に給気ファン48の停止状態が維持される。すなわち、メイン制御盤100によって駆動モータ94に半開を指示する駆動信号が送信され、可動ルーバ82が半開状態になる回転数だけ駆動モータ94が正転駆動される。これにより、蹴込み部16の閉鎖空間44は、自然換気が確保された状態となる。
【0065】
一方、ステップ152で肯定された場合は、室内のキッチン用フロアキャビネット本体20の下部付近の気温は第1の所定温度T1未満であり、足元暖房を必要とすると判断し、ステップ156へ移行して可動ルーバ82が全開状態とされると共に給気ファン48が作動される。すなわち、メイン制御盤100によって駆動モータ94に全開を指示する駆動信号が送信され、可動ルーバ82が全開状態になる回転数だけ駆動モータ94が正転駆動される。また同時に給気ファン48が作動される。これにより、床下空間50内の空気が閉鎖空間44内へ送給されて、閉鎖空間44から可動ルーバ82を通って室内空間80へ送給される。この過程で、閉鎖空間44内で蓄電池46から放出された排熱が暖気となって可動ルーバ82から室内空間80へ送給される。可動ルーバ82から排出された暖気は、台所仕事をしている人の足元に送給され、その人の足元を暖める。
【0066】
なお、給気ファン48のみを設けて排気ファンを設けていないが、これは蹴込み部16内の閉鎖空間44はそれほど広い空間ではないので、給気ファン48による給気を行うと、閉鎖空間44から室内空間80へ流れる気流が生じるためである。従って、給気ファン48に加えて排気ファンを可動ルーバの近傍に設けてもよい。さらに、給気口と排気ファンの組み合わせてこれらを設けるようにしてもよい。
【0067】
図7に戻り、可動ルーバ82の開度調整と給気ファン48のON・OFFモードが決まると、ステップ158へ移行し、閉鎖空間44内の気温t2が第2の所定温度T2(例えば、65℃)以上であるか否かが判断される。ステップ158で否定されると、ステップ150に戻り、上記運転が継続される。一方、ステップ158で肯定されると、ステップ160に移行し、可動ルーバ82が全閉状態とされると共に給気ファン48が停止される。すなわち、メイン制御盤100によって駆動モータ94に全閉を指示する駆動振動が送信され、可動ルーバ82が全閉状態になる回転数だけ駆動モータ94が逆転駆動される。これにより、足元暖房に適切な温度以上に高温になった気流が室内空間80へ送給されるのを防止することができる。
【0068】
また、ステップ160を経た後、ステップ162へ移行して警報装置110が作動されると共にステップ164へ移行してモニタ30の警告表示部31Fが赤色点滅される。これにより、近くに居る人に注意喚起を促すことができる。
【0069】
次に、図8に示されるフローチャートを用いて、家電機器への給電制御について説明する。
まず、ステップ170でメイン制御盤100によって各蓄電池46の蓄電量(残量)の確認が行われる。具体的には、蓄電量検知手段112による検知信号に基づいて各蓄電池46の蓄電池(残量)が求められる。
【0070】
次いで、ステップ172へ移行し、ステップ170で確認した蓄電池46の蓄電量(残量)に基づいて、給電可能な家電機器等の負荷の順位が決定される(優先順位の決定)。優先順位の決定は、一例として以下のように成される。まず、電気機器を予めA群とB群といった複数の群に分類しておく。分類の基準は、例えば、使用時間が比較的長いものをA群とし、使用時間が比較的短いものをB群とする。それ以外にも、重要度が比較的高いものをA群とし、重要度が比較的低いものをB群としてもよいし、消費電力が比較的大きいものをA群とし、消費電力が比較的小さいものをB群としてもよい。さらに、予め下記表1のように、各電気機器の消費電力を数値化しておく。下記表1の電気機器の種類及び数値は、モニタ30の画面31を操作することにより、任意に変更することができる。また、この表1は、メイン制御盤100に記憶される。
【0071】
上記を前提として、例えば、ステップ170で確認された蓄電池46の蓄電量(残量)が仮に「65」であったとすると、優先順位は、まずB群に先行してA群から充当していき、かつ数値が大きいものから優先させる。表1の場合、A群の合計は「55」であるから、「空調機器→照明装置→冷蔵庫」の順に優先順位が決まる。また、蓄電池46の蓄電量(残量)「65」に対し、まだ「10」の余裕があるから、B群から食器洗浄機「10」が選択されて、最終的な優先順位は「空調機器→照明装置→冷蔵庫→食器洗浄機」と決定される。つまり、調理機器は「15」で足りないので、選択されず、「10」以内で数値の大きいものから選択されて食器洗浄機「10」が選択される。そして、この順位は、ステップ174でモニタ30の優先順位表示部31Eに表示される。これにより、台所仕事をしている人は、蓄電池46で賄われる電気機器がどれなのか及びどの順番なのかが一目で解る。
【0072】
その後、ステップ176へ移行して蓄電池46に蓄電された蓄電量(残量)が基準値Q未満になったか否かが判断される。この基準値Qは、蓄電池46の最低蓄電量を数値化した値とし、蓄電量(残量)ゼロを基準値Qとしてもよいが、ここでは若干の余裕をみて蓄電量(残量)10%に相当する数値を基準値Qとしている。
【0073】
ステップ176で否定されれば、蓄電池46の蓄電量(残量)はまだ使うに足るだけの量があると判断され、ステップ170に戻る。一方、ステップ176で肯定された場合は、蓄電池46の蓄電量(残量)が殆ど無くなってきたと判断し、ステップ178へ移行してサブ制御盤102内の切換部が切換えられる。これにより、蓄電池46からの給電経路が商用電力からの給電経路に変更される。
【0074】
【表1】

【0075】
このように本実施形態では、キッチン用フロアキャビネット10の蹴込み部16内に蓄電池46を収納させ、蓄電池46から発生した排熱を可動ルーバ82を介して室内空間80へ供給するようにしたので、キッチン用フロアキャビネット本体20前に人が居る場合に足元暖房することができる。その結果、蓄電池46の排熱を有効利用することができる。
【0076】
また、蹴込み部16の底壁40に給気ファン48を設けてこの給気ファン48を利用して閉鎖空間44内の排熱を温風として室内空間80側へ送給するようにしたので、強制的に足元暖房を行うことができる。
【0077】
さらに、予め工場内で蓄電池46に配線60を設けておき、キッチン用フロアキャビネット10の据付け後に壁14に設けられたコンセント58に蓄電池46の配線60を接続することにより、蓄電池46に充電可能な状態となる。このため、施工現場での作業性を向上させることができる。
【0078】
また、キッチン用フロアキャビネット本体20の下部に設けれた蹴込み部16に蓄電池46を収納すると共に、その正面壁36に可動ルーバ82を設けたので、キッチン用フロアキャビネット10のデッドスペースを有効に活用することができると共に、暖気を室内空間80の床面に近い位置から供給することができる。従って、足首あたりから暖めることができ、効果的に足元暖房を行うことができる。
【0079】
さらに、可動ルーバ82を駆動モータ94及び開閉機構によって開閉可能とし、蹴込み部16の外側に設けた第1温度センサ106によって検出された温度が第1の所定温度以下の場合に足元暖房を行うようにしたので、冬期に足元暖房を自動的に行わせることができる。
【0080】
また、蹴込み部16内の閉鎖空間44に耐火材料から成る底壁40及び天井壁42を用いたので、蓄電池46が高温になっても蹴込み部16の構成壁である底壁40及び天井壁42が熱で損傷を受けることがない。このため、蓄電池46を蹴込み部16に長期間に亘って安全に収納することができる。
【0081】
さらに、蹴込み部16内に第2温度センサ108を設け、蹴込み部16内の閉鎖空間44の気温が異常温度である第2の所定温度以上の場合には駆動モータ94及び開閉機構を作動させて可動ルーバ82を閉止させるようにしたので、室内に過度に高い暖気が可動ルーバ82から室内へ供給されることはない。従って、蹴込み部16内の気温が異常温度になったときに高温の暖気が足元に直接供給されることを防止することができる。
【0082】
また、本実施形態では、上記の場合にメイン制御盤100によって警報装置110が作動されると共にモニタ30に警告表示するため、蹴込み部16内の気温が異常温度になったときに迅速に注意換気を促すことができる。
【0083】
さらに、本実施形態では、モニタ30の画面に蓄電池46の蓄電量(残量)が表示されるので、台所仕事をしながら蓄電池46の残量をチェックすることができる。このため、蓄電池46の残量を容易に確認することができる。
【0084】
さらに、蓄電池46は、商用電力系統54と接続されて深夜電力を使って充電可能とされており、メイン制御盤100によって蓄電池46から負荷への給電が商用電源から負荷への給電に優先して行われるよう切換部を制御するため、昼間は、蓄電池46で蓄電した安価な深夜電力が先に消費される。従って、昼間にかかる電気代を抑制することができる。
【0085】
また、蓄電池46の蓄電量(残量)に応じて使用可能な電気機器の優先順位を変更すると共に、モニタ30に変更後の優先順位を表示させるようにしたので、蓄電池46の残量が減ってきた場合でも優先順位の高い電気機器から給電される。また、変更後の優先順位はモニタ30に表示されるので、使用者も容易に優先順位が変更されたことを知ることができる。その結果、本実施形態によれば、蓄電池46の残量に応じて最も効果的に電気機器に給電することができる。
【0086】
〔上記実施形態の補足説明〕
【0087】
上述した実施形態では、蹴込み部16の正面壁36に可動ルーバ82を設けて給気ファン48によって暖気を室内空間80へ供給するようにしたが、これに限らず、蹴込み部の正面壁の一部又は全部を熱伝導性の高い材料で構成して、閉鎖空間44内に排出された排熱が当該正面壁に伝熱されて輻射により室内空間80へ排熱を供給するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0088】
10 キッチン用フロアキャビネット
14 壁
16 蹴込み部
20 キッチン用フロアキャビネット本体
22 カウンタ
30 モニタ(表示手段)
31 画面
31E 優先順位表示部
31F 警告表示部(警告表示手段)
34 収納スペース(収納空間)
36 正面壁
40 底壁(耐火材)
42 天井壁(耐火材)
44 閉鎖空間(蹴込み部の内部)
46 蓄電池
48 給気ファン(排熱供給手段)
52 外部電源系統
54 商用電力系統
58 コンセント(電源ライン)
60 配線
80 室内空間
82 可動ルーバ(排熱供給手段)
88 スプロケット(開閉手段)
90 スプロケットチェーン(開閉手段)
92 減速ギア(開閉手段)
94 駆動モータ(開閉手段)
97 ピニオンギア(開閉手段)
100 メイン制御盤(制御手段)
106 第1温度センサ
108 第2温度センサ
110 警報装置(警報手段)
112 蓄電量検知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収納空間を有するキッチン用フロアキャビネット本体と、
このキッチン用フロアキャビネット本体内に収納され、受電することにより蓄電する蓄電池と、
キッチン用フロアキャビネット本体に設けられ、前記蓄電池から発生した排熱をキッチン用フロアキャビネット本体の正面下部から室内側へ送風又は輻射により供給する排熱供給手段と、
を備えたキッチン用フロアキャビネット。
【請求項2】
前記キッチン用フロアキャビネット本体の下部には、作動することにより前記排熱を温風として室内側へ送給するファンが設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載のキッチン用フロアキャビネット。
【請求項3】
前記キッチン用フロアキャビネット本体内には、前記蓄電池と、当該蓄電池と建物側の電源ラインとを接続する配線とが、組立工場内で予め組み込まれている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のキッチン用フロアキャビネット。
【請求項4】
前記キッチン用フロアキャビネット本体の下部に設けられた蹴込み部に前記蓄電池が収納されていると共に、当該蹴込み部の正面壁に蹴込み部の内部と室内とを連通するルーバが設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のキッチン用フロアキャビネット。
【請求項5】
前記ルーバを開閉する開閉手段と、
前記キッチン用フロアキャビネット本体周りの気温を検出する第1温度センサと、
前記開閉手段及び第1温度センサと接続され、第1温度センサによって検出された気温が第1の所定温度以下の場合に前記開閉手段を作動させて前記ルーバを開放する制御手段と、
を有することを特徴とする請求項4記載のキッチン用フロアキャビネット。
【請求項6】
前記蓄電池の周囲には耐火材料で構成された耐火材が配置されている、
ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載のキッチン用フロアキャビネット。
【請求項7】
前記蹴込み部の床面及び天井面は前記耐火材で構成されていると共に、当該蹴込み部内の気温を検出する第2温度センサを備えており、
前記制御手段は、当該第2温度センサと接続されると共に当該第2温度センサによって検出された気温が異常温度である第2の所定温度以上の場合には前記開閉手段を作動させて前記ルーバを閉止させる、
ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載のキッチン用フロアキャビネット。
【請求項8】
前記キッチン用フロアキャビネット本体又は建物内の所定位置には、前記制御手段と接続されると共に警報音を発する警報手段及び画面に警告表示を出力する警告表示手段の少なくとも一方が設けられており、
前記第2温度センサによって前記第2の所定温度以上の気温が検出されたときには前記制御手段によって当該警報手段及び警告表示手段の少なくとも一方が作動される、
ことを特徴とする請求項7記載のキッチン用フロアキャビネット。
【請求項9】
前記キッチン用フロアキャビネット本体が設置される室内の壁又はキッチン用フロアキャビネット本体のカウンター上には、少なくとも前記蓄電池の残量を表示する表示手段が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のキッチン用フロアキャビネット。
【請求項10】
前記蓄電池は、商用電力系統と接続されて深夜電力を使って充電可能とされており、
かつ前記制御手段は、当該蓄電池から負荷への給電が商用電源から負荷への給電に優先して行われるように給電経路の切換部を制御する、
ことを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載のキッチン用フロアキャビネット。
【請求項11】
前記制御手段は、前記蓄電池の残量に応じて使用可能な電気機器の優先順位を変更する
と共に、前記表示手段に変更後の優先順位を表示させる、
ことを特徴とする請求項10記載のキッチン用フロアキャビネット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−24731(P2011−24731A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−172475(P2009−172475)
【出願日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】