説明

キヌクリジンカーボネート誘導体およびその医薬組成物

本発明は、ムスカリン受容体アンタゴニストとして作用するキヌクリジンカーボネート誘導体、このような誘導体を調製する方法、それらを含む組成物、およびそれらの治療用途に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、ムスカリン受容体アンタゴニストとして作用するキヌクリジンカーボネート誘導体、このような誘導体を調製する方法、それらを含む組成物、およびその治療用途に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
ムスカリン(M)受容体アンタゴニスト薬物として作用する第四級アンモニウム塩は現在、呼吸器疾患を治療するための気管支拡張を誘発する治療において使用されている。周知のM受容体アンタゴニスト薬物の例は、臭化イプラトロピウムおよび臭化チオトロピウムによって代表される。
【0003】
選択的M3受容体アンタゴニスト薬物として作用するいくつかの化学物質の部類は、喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの炎症性または閉塞性気道疾患の治療のために開発されてきた。
【0004】
M3アンタゴニストとしてのキヌクリジンカルバメート誘導体およびそれらの使用は、WO02051841(特許文献1)、WO03053966(特許文献2)およびWO2008012290(特許文献3)に記載されている。
【0005】
前記MおよびM3受容体アンタゴニスト薬物は現在、作用部位に直接薬物を送達するため吸入によって投与され、それゆえ全身的曝露を制限する。
【0006】
しかし、吸入経路は全身的曝露の制限を可能にするが、公知の化合物はまだ、全身的吸収のために望ましくない副作用を示し得る。
【0007】
したがって、高い効力および長時間作用性を有する一方で、局所的に作用できるM3受容体アンタゴニスト薬物を提供することが非常に望ましい。前記薬物は、一度吸収されると、ムスカリンアンタゴニストに典型的であるいかなる全身的副作用もない不活性化合物に分解する。
【0008】
本発明は、これらの治療的に望ましい特性を有するキヌクリジンカーボネート誘導体を提供する。
【0009】
一般式(I)の化合物は、肺において持続性の気管支拡張性作用を生じさせることができるが、ヒト血漿中に入った後、不活性代謝物に一貫して急速に変換されるため、穏やかな薬物として挙動する。
【0010】
この挙動は、安全性の面から非常な優位性を与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】国際公開第02/051841号パンフレット
【特許文献2】国際公開第03/053966号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2008/012290号パンフレット
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
特に、本発明は、一般式(I)のキヌクリジンカーボネート誘導体を対象とし、
【0013】
【化1】

【0014】
式中、
Aは、任意選択で置換されているアリールまたはヘテロアリールまたはアリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルまたは式(a)の基であり、
【0015】
【化2】

【0016】
式中、
およびRは、同じまたは異なっており、H、(C〜C)−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを含む群から独立に選択してもよく、前記アリールまたはヘテロアリールは、ハロゲン原子、またはOH、O−(C〜C10)−アルキル、オキソ(=O)、SH、S−(C〜C10)−アルキル、NO、CN、CONH、COOH、(C〜C10)−アルコキシカルボニル、(C〜C10)−アルキルスルファニル、(C〜C10)−アルキルスルフィニル、(C〜C10)−アルキルスルホニル、(C〜C10)−アルキルおよび(C〜C10)−アルコキシルからなる群から独立に選択される1個もしくは複数の置換基で任意選択で置換されていてもよく、あるいはRおよびRが両方とも独立にアリールまたはヘテロアリールであるとき、それらは、(CH(式中、n=0〜2であり、n=0のときYは単結合である)のことがあるY基によって結合し、三環式環系を形成することがあり、(CHの炭素原子は、O、S、Nから選択されるヘテロ原子で置換されていてもよいが、ただしRおよびRは両方ともHではなく、
Rは、
−NH、NR、CONR、NRCOR、OH、SOR、SO、SH、CN、NOおよび脂環式化合物から選択される基、
−Z−R(式中、Zは、CO、O、COO、OCO、SO、S、SO、COSおよびSCOから選択され、またはそれは結合である)、ならびに
−(C〜C)−シクロアルキル
から選択される基で任意選択で置換されている(C〜C10)−アルキル、(C〜C10)−アルケニルおよび(C〜C10)−アルキニル
から選択される残基であり、
は、
−OH、オキソ(=O)、SH、NO、CN、CONH、NRCO−(C〜C)−アルキル、COOH、(C〜C10)−アルコキシカルボニル、(C〜C10)−アルキルスルファニル、(C〜C10)−アルキルスルフィニル、(C〜C10)−アルキルスルホニル、(C〜C10)−アルキルおよび(C〜C10)−アルコキシルNRCO−(C〜C10)−アルキルから独立に選択される1個もしくは複数の置換基で任意選択で置換されている脂環式化合物、
−NRCO−(C〜C10)−アルキル、(C〜C10)−アルキル、O−(C〜C10)−アルキルまたはハロゲンで任意選択で置換されているアリール、ならびに
−NRCO−(C〜C10)−アルキルまたはハロゲンで任意選択で置換されているヘテロアリール
から選択される残基であり、
は、H、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、(C〜C10)−アルコキシカルボニル、(C〜C10)−アルキルカルボニル、(C〜C10)−アルキルスルホニルおよび(C〜C10)−アルキルから選択される基であり、
は、生理学的に許容されるアニオンである。
【0017】
本発明はまた、単独、または1種もしくは複数種の薬学的に許容される担体および/もしくは添加剤と組み合わせた、もしくは混合した式(I)の化合物の医薬組成物を提供する。
【0018】
本発明はまた、薬剤を提供するための式(I)の化合物の使用を提供する。
【0019】
さらなる態様において、本発明は、任意の気管支閉塞性または炎症性疾患、好ましくは、喘息または慢性気管支炎または慢性閉塞性肺疾患(COPD)を予防および/または治療するための、式(I)の化合物の使用を提供する。
【0020】
さらなる態様において、本発明は、任意の気管支閉塞性または炎症性疾患、好ましくは、喘息または慢性気管支炎または慢性閉塞性肺疾患(COPD)を予防および/または治療するための薬剤の製造のための、式(I)の化合物の使用を提供する。
【0021】
本発明は、任意の気管支閉塞性または炎症性疾患、好ましくは、喘息または慢性気管支炎または慢性閉塞性肺疾患(COPD)を予防および/または治療する方法をさらに提供し、これは、それを必要としている対象に治療有効量の一般式(I)の化合物を投与することを含む。
【0022】
本発明はまた、吸入による投与に適した医薬組成物を提供する。
【0023】
吸入可能な調製品には、吸入可能な粉末、噴射剤含有の定量エアゾールまたは噴射剤非含有の吸入可能な製剤が含まれる。
【0024】
本発明はまた、式(I)の化合物を含む、単一用量または複数用量のドライパウダー吸入器、定量吸入器またはソフトミストネブライザーであるデバイスを対象とする。
【0025】
本発明はまた、単独、または1種もしくは複数種の薬学的に許容される担体および/もしくは添加剤と組み合わせた、もしくは混合した式(I)の化合物の医薬組成物と、一般式(I)の化合物を含む単一用量または複数用量のドライパウダー吸入器、定量吸入器およびソフトミストネブライザーのことがある装置(device,デバイス)とを含むキットを対象とする。
【0026】
定義
「ハロゲン原子」という用語には、本明細書において使用する場合、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が含まれる。
【0027】
「(C〜C10)アルキル」という表現は、直鎖および分岐状のアルキル基を意味し、炭素原子の数は1〜10である。基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクタニル、ノネニルおよびデセニルである。
【0028】
任意選択で、前記基中の1個または複数の水素原子は、ハロゲン原子で置き換えられることがある。派生した表現「(C〜C10)−アルコキシカルボニル」、「(C〜C10)−アルキルスルファニル」、「(C〜C10)−アルキルスルフィニル」、「(C〜C10)−アルキルスルホニル」および「(C〜C10)−アルコキシル」は、類似の態様で解釈される。
【0029】
派生した表現「(C〜C10)アルケニル」および「(C〜C10)アルキニル」は、類似の態様で解釈される。
【0030】
「脂環式化合物」という表現には、
−「(C〜C)−シクロアルキル」(環式非芳香族単離炭化水素飽和基(isolated hydrocarbon saturated groups)を意味する。例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクテニルが含まれる)、
−「ビシクロアルキル」および「トリシクロアルキル」基(各々2個または3個の環(前記環は、少なくとも1個の炭素原子を共有する)からなる非芳香族飽和環式アルキル部分である。本発明の目的のために、および他に示さない限り、ビシクロアルキル基には、スピロ環および縮合環が含まれる。ビシクロアルキル基の例には、これらに限定されないが、ビシクロ−[3.1.0]−ヘキシル、ビシクロ−[2.2.1]−ヘプト−1−イル、ノルボルニル、スピロ[4.5]デシル、スピロ[4.4]ノニル、スピロ[4.3]オクチル、およびスピロ[4.2]ヘプチルが含まれる。トリシクロアルキル基の例は、アダマンタニルである)、
−環式非芳香族炭化水素不飽和基(例には、シクロヘキセニル、ノルボルネニル、ビシクロ[2.2.1.]ヘプタニルが含まれる)
が含まれる。
【0031】
任意選択で、前記基中の1個または複数の水素原子は、1個または複数のハロゲン原子で置き換えられることがある。
【0032】
「アリール」という表現は、5〜20個、好ましくは5〜15個の環原子を有し、少なくとも1個の環が芳香族である、単環式、二環式または三環式環系を意味する。任意選択で、前記環中の1個または複数の水素原子は、1個もしくは複数のハロゲン原子またはフェニルで置き換えられることがある。
【0033】
「ヘテロアリール」という表現は、5〜20個、好ましくは5〜15個の環原子を有し、少なくとも1個の環は芳香族であり、少なくとも1個の環原子はヘテロ原子(例えば、N、SまたはO)である、単環式、二環式または三環式環系を意味する。任意選択で、前記環中の1個または複数の水素原子は、1個または複数のハロゲン原子で置き換えられることがある。
【0034】
「アリールアルキル」という表現は、5〜20個、好ましくは5〜15個の環原子を有する単環式、二環式または三環式環系で任意選択で置換されている「(C〜C)アルキル」を意味する。任意選択で、前記環中の1個または複数の水素原子は、1個または複数のハロゲン原子で置き換えられることがある。
【0035】
適切なアリールアルキル基の例には、ベンジル、ビフェニルメチルおよびチオフェニルメチルが含まれる。
【0036】
「ヘテロアリールアルキル」という表現は、5〜20個、好ましくは5〜15個の環原子を有する単環式、二環式または三環式環系で任意選択で置換されている「(C〜C)アルキル」を意味し、少なくとも1個の環は芳香族であり、少なくとも1個の環原子はヘテロ原子(例えば、N、SまたはO)である。任意選択で、前記環中の1個または複数の水素原子は、1個または複数のハロゲン原子で置き換えられることがある。
【0037】
適切な単環式系の例には、チオフェン、シクロペンタジエン、ベンゼン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、イソチアゾール、チアゾール、ピリジン、イミダゾリジン、ピペリジンおよびフラン基が含まれる。
【0038】
適切な二環式系の例には、ナフタレン、ビフェニル、プリン、プテリジン、ベンゾトリアゾール、キノリン、イソキノリン、インドール、イソインドールおよびベンゾチオフェン基が含まれる。
【0039】
適切な三環式系の例にはフルオレン基が含まれる。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明は、ムスカリン受容体アンタゴニストとして作用するキヌクリジンカーボネート誘導体、およびその塩を対象とし、前記誘導体は好ましくはM3受容体に作用する。
【0041】
有利なことには、生理学的に許容されるアニオンXには、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、硝酸、マレイン酸、酢酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、シュウ酸、コハク酸、安息香酸、およびp−トルエンスルホン酸、好ましくは、塩化物、臭化物、ヨウ化物、さらに好ましくは、塩化物および臭化物からなる群から選択されるものが含まれる。
【0042】
式(I)の化合物の好ましい群は、Rが、−Z−R(式中、ZおよびRは上記の通りである)で置換されている(C〜C)−アルキルであるものである。
【0043】
式(I)の化合物の別の好ましい群は、Rが、−Z−R(式中、Zは、O、COまたは結合であり、Rは、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されている上記のようなアリールまたはヘテロアリールである)で置換されている(C〜C)−アルキルであるものである。
【0044】
式(I)の化合物のより好ましい群は、RがCHであり、ZがCOであり、Rがチエニルであり、式(II)による化合物である
【0045】
【化3】

【0046】
[式中、Aは上記定義の通りであるものである。]。
【0047】
式(II)の化合物の第1の群は、Aは、任意選択で置換されているアリールまたはヘテロアリールまたはアリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルまたは式(a)の基であり、
【0048】
【化4】

【0049】
式中、RおよびRは、両方とも独立に、1個もしくは複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているアリールまたはヘテロアリールである化合物によって表される。
【0050】
式(II)の化合物の第2の群は、Aは、式(a)の基であり、RおよびRは両方とも、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているフェニルである、化合物によって表される。
【0051】
式(II)の化合物の第3の群は、Aは、式(a)の化合物であり、RおよびRは、両方とも独立に、フェニルであり、かつそれらは、(CH(式中、n=0〜2であり、n=0のときYは単結合である)のことがあるY基によって結合し、式(b)の三環式環系を形成し、(CHの炭素原子は、O、S、Nから選択されるヘテロ原子で置換されていてもよい、化合物によって表される。
【0052】
【化5】

【0053】
式(II)の化合物の第4の群は、Aは、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されている9H−フルオレン−9−イルである、化合物によって表される。
【0054】
式(II)の化合物の第5の群は、Aは、アリールアルキル、好ましくはフェニル−(C〜C)−アルキルであり、さらに好ましくは、1個または複数のハロゲン原子で置換されており、よりさらに好ましくは、Aは、1個または複数のハロゲン原子で任意選択で置換されているベンジルである、化合物によって表される。
【0055】
式(II)の化合物の第6の群は、Aは、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているビフェニルメチルである、化合物によって表される。
【0056】
式(II)の化合物の第7の群は、Aは、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているチオフェニルメチルである、化合物によって表される。
【0057】
式(I)の化合物の別の好ましい群は、Rが、−Z−R基(式中、ZはOであり、Rはフェニルである)で置換されているプロピル基であり、式(III)による化合物である
【0058】
【化6】

【0059】
[式中、Aは、上記定義の通りであるものである。]。
【0060】
式(III)の化合物の第1の群は、Aは、任意選択で置換されているアリールまたはヘテロアリールまたはアリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルまたは式(a)の基であり、
【0061】
【化7】

【0062】
式中、RおよびRは、両方とも独立に、1個もしくは複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているアリールまたはヘテロアリールである、化合物によって表される。
【0063】
式(III)の化合物の第2の群は、Aは、式(a)の基であり、RおよびRは両方とも、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているフェニルである、化合物によって表される。
【0064】
式(III)の化合物の第3の群は、Aは、式(a)の基であり、RおよびRは、両方ともフェニルであり、かつそれらは、(CH(式中、n=0〜2であり、n=0のときYは単結合である)のことがあるY基によって結合し、式(b)の三環式環系を形成し、(CHの炭素原子は、O、S、Nから選択されるヘテロ原子で置換されていてもよい、化合物によって表される。
【0065】
【化8】

【0066】
式(III)の化合物の第4の群は、Aは、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されている9H−フルオレン−9−イルである、化合物によって表される。
【0067】
式(III)の化合物の第5の群は、Aは、アリールアルキル、好ましくは、フェニル−(C〜C)−アルキルであり、さらに好ましくは、1個または複数のハロゲン原子で置換されており、よりさらに好ましくは、Aは、1個または複数のハロゲン原子で任意選択で置換されているベンジルである、化合物によって表される。
【0068】
式(III)の化合物の第6の群は、Aは、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているビフェニルメチルである、化合物によって表される。
【0069】
式(III)の化合物の第7の群は、Aは、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているチオフェニルメチルである、化合物によって表される。
【0070】
式(I)の化合物の別の好ましい群は、Rが、−Z−R基(式中、ZはCOであり、Rはフェニルである)で置換されているメチルである、式(IV)によるものである。
【0071】
【化9】

【0072】
式(I)の化合物の別の好ましい群は、Rが、−Z−R基(式中、ZはCOであり、Rはチエニルである)で置換されているメチルである、式(V)によるものである。
【0073】
【化10】

【0074】
式(I)の化合物は不斉中心を含有し得ることは明らかである。したがって、本発明にはまた、光学立体異性体およびこれらの混合物が含まれる。
【0075】
本発明による化合物が少なくとも1個の不斉中心を有する場合、それらはエナンチオマーとして存在し得る。本発明による化合物が2つ以上の不斉中心を有する場合、それらはジアステレオマーとしてさらに存在し得る。全てのこのような異性体および任意の割合のこれらの混合物は、本発明の範囲内に包含されることを理解すべきである。
【0076】
活性化合物(I)は、カーボネート基を担持するキヌクリジン炭素原子によって表される少なくとも1個のキラル中心を示す。
【0077】
好ましい実施形態において、活性化合物(I)は、実質的に純粋な(R)−エナンチオマーの形態であり、鏡像異性体純度は、85%を超え、さらに好ましくは90%を超え、さらに好ましくは95%を超え、よりさらに好ましくは99%を超える。
【0078】
特定の実施形態によれば、本発明は、下記で報告する化合物を提供する。
【0079】
【表1−1】

【0080】
【表1−2】

【0081】
【表1−3】

【0082】
【表1−4】

【0083】
式(I)の化合物は公知の方法によって調製し得る。使用することができる方法のいくつかを下に記載し、スキームに報告する。
【0084】
【化11】

【0085】
式(I)の化合物の調製のための一般手順
一般式(I)の化合物は下記のステップを含む一般法によって調製し得る。
【0086】
第1のステップ−式(2)のアミノ−アルコールを、非プロトン性溶媒中で1,1'−カルボニルジイミダゾール(1)と反応させる。有利なことには、CHCN、CHCl、CHCl、テトラヒドロフラン(THF)およびジオキサンから選択される溶媒中で0℃から溶媒の沸点までの範囲の温度にて反応は行なわれる。水を加え、イミダゾール誘導体(3)を溶媒で抽出する。適切に使用することができる溶媒の例は、酢酸エチル、ジエチルエーテル、塩化メチレンである。
【0087】
第2のステップ−溶媒を蒸発乾固させ、残渣を非プロトン性溶媒中で式(4)のアルコールと反応させる。有利なことには、溶媒は、THF、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセタール(DMA)から選択される。好ましくは、アルコールは、NaH、BuLi(ブチルリチウム)、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)から有利に選択される塩基で活性化し、式(5)の化合物が得られる。
【0088】
第3のステップ−式(5)の化合物は、アルキル化剤RX(式中、Rは上記で定義した通りであり、Xは、公知の条件によると、塩素、臭素またはヨウ素である)によって第三級アミンの窒素原子においてアルキル化され、式(I)の第四級アンモニウム塩が得られる。
【0089】
本発明はまた、1種または複数種の薬学的に許容される担体、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences Handbook、第XVII版、Mack Pub.、N.Y.、U.S.Aに記載されているものと混合した、式(I)の化合物の医薬組成物を提供する。
【0090】
本発明の化合物の投与は、例えば、経口的、経鼻、非経口的(皮下、静脈内、筋肉内、胸骨内および注入)、吸入、直腸、経膣的、局部的、局所的、経皮的、および目への投与によって、患者の必要性に基づいて達成し得る。
【0091】
様々な固体経口剤形は、錠剤、ジェルキャップ、カプセル剤、カプレット、顆粒剤、ロゼンジ剤および混合散剤などの固体形態を含めて、本発明の化合物を投与するために使用することができる。本発明の化合物は、単独で、または様々な薬学的に許容される担体、賦形剤(スクロース、マンニトール、ラクトース、デンプンなど)、および公知の添加剤(懸濁化剤、可溶化剤、緩衝剤、結合剤、崩壊剤、保存剤、着色剤、香味剤、滑沢剤などを含めた)と合わせて投与することができる。持続放出カプセル剤、錠剤およびゲル剤はまた、本発明の化合物を投与する上で有利である。
【0092】
水性および非水性溶液剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤、ならびにエリキシル剤を含めて、様々な液体経口剤形をまた、本発明の化合物を投与するために使用することができる。このような剤形はまた、水などの適切な公知の不活性な賦形剤、および適切な公知の添加剤(保存剤、湿潤剤、甘味剤、香味剤など)、ならびに本発明の化合物を乳化および/または懸濁するための薬剤を含有することができる。本発明の化合物は、例えば、等張性無菌溶液の形態で静脈内に注射し得る。他の調製品もまた可能である。
【0093】
本発明の化合物の直腸投与のための坐剤は、化合物を、カカオバター、サリチレートおよびポリエチレングリコールなどの適切な添加剤と混合することによって調製することができる。
【0094】
膣投与のための製剤は、活性成分に加えて、適切な担体などを含有する、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤またはスプレー配合物の形態のことがある。
【0095】
局部的投与のために、医薬組成物は、皮膚、目、耳または鼻への投与に適したクリーム剤、軟膏剤、リニメント剤、ローション剤、乳剤、懸濁剤、ゲル剤、溶液剤、ペースト剤、粉末剤、スプレー剤およびドロップ剤の形態のことがある。局所投与はまた、経皮パッチなどの手段によって経皮的投与を伴い得る。
【0096】
気道の疾患を治療するために、本発明による化合物は、好ましくは吸入によって投与される。
【0097】
吸入可能な調製品には、吸入可能な粉末、噴射剤含有の定量エアゾールまたは噴射剤非含有の吸入可能な製剤が含まれる。
【0098】
乾燥粉末としての投与のために、従来技術から公知の単一用量または複数用量の吸入器を用いてもよい。その場合、粉末は、ゼラチン、プラスチックもしくは他のカプセル、カートリッジまたはブリスターパック中、あるいはレザバー中に充填し得る。
【0099】
本発明の化合物に対して一般に無毒性および化学的に不活性な賦形剤または担体、例えばラクトースまたは呼吸に適した画分を改善するのに適した任意の他の添加物を、本発明の粉末化合物に加えてもよい。
【0100】
ヒドロフルオロアルカンなどの噴射剤ガスを含有する吸入エアゾールは、溶液中または分散した形態で本発明の化合物を含有し得る。噴射剤駆動型製剤はまた、共溶媒、安定剤および任意選択で他の添加剤などの他の成分を含有し得る。
【0101】
本発明の化合物を含む噴射剤非含有の吸入可能な製剤は、水性、アルコール性または水性アルコール媒体中の溶液剤または懸濁剤の形態のことがあり、それは従来技術から公知のジェットもしくは超音波ネブライザーによって、またはRespimat(登録商標)などのソフトミストネブライザーによって送達し得る。
【0102】
本発明の化合物は、単独の活性剤として、または呼吸器障害の治療において現在使用されているもの(例えば、β−アゴニスト、副腎皮質ステロイドおよびPDE4阻害剤)を含めた他の医薬活性成分と組み合わせて投与し得る。
【0103】
本発明の化合物の投与量は、治療する特定の疾患、症状の重症度、投与経路、投与間隔の頻度、用いる特定化合物、化合物の効力、毒性プロファイル、および薬物動態プロファイルを含めた種々の要因によって決まる。
【0104】
有利なことには、式(I)の化合物は、例えば0.001〜1000mg/日、好ましくは0.1〜500mg/日を含む投与量で投与することができる。
【0105】
式(I)の化合物が吸入経路によって投与される場合、それらは好ましくは0.001〜500mg/日、好ましくは0.1〜200mg/日を含む投与量で投与される。
【0106】
式(I)の化合物は、気管支閉塞性または炎症性疾患(喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支過敏症、咳、気腫または鼻炎など);泌尿器障害(尿失禁、頻尿、膀胱痙攣、慢性膀胱炎および過活動膀胱(OAB)など);消化器障害(腸症候群、痙攣性大腸炎、憩室炎、消化性潰瘍、胃腸運動または胃酸分泌など);口内乾燥;散瞳、頻脈;眼科の介入(ophthalmic interventions)、心臓血管疾患(迷走神経によって誘発される洞性徐脈など)を予防および/または治療するために投与し得る。
【実施例】
【0107】
本発明をこれから、下記の例によってさらに記載する。
【0108】
例1
イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルの調製
【0109】
【化12】

【0110】
窒素雰囲気下にて、7.0g(55.0mmol)の(R)−3−キヌクリジノールを、100mlのCHClに懸濁させる。懸濁液を0℃に冷却した後、1,1’−カルボニルジイミダゾール(10.7g、66.0mmol)のCHCl(150mL)溶液を加える。反応混合物を0℃で4時間撹拌し、次いで水を加える(100ml)。有機層を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させる。残留油(13.1g)をそれ以上精製することなく使用する。
【0111】
例2
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルの調製
【0112】
【化13】

【0113】
3,3’−ジフルオロベンズヒドロール(1.1g、5mmol)の無水THF(8mL)溶液を、BuLi(ブチルリチウム)(2.5M)のヘキサン(2.0mL、5mmol)溶液と共に0℃で加える。30分間撹拌した後、例1において記載したように得たイミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル(1.1g、5mmol)の無水THF(16ml)溶液を加え、混合物を0℃で1.5時間撹拌する。水(100ml)を加え、混合物をEtOAc(2×50ml)で抽出する。集めた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣を、CHCl/MeOH=95/5で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製する。生成物を含有する画分を合わせ、蒸発によって濃縮し、1.4g(75%収率)の表題化合物を淡黄色の油として得る。
【0114】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:7.31(m,8H)、6.72(s,1H)、4.66(m,1H)、3.11(m,1H)、2.58(m,5H)、1.96(d,1H,J=2.98Hz)、1.59(m,4H)。
【0115】
下記の中間体(例3〜13)は、例1において調製した化合物を、ベンズヒドロール、フルオレノール、3−フルオロ−ベンゾール、4−フルオロ−ベンゾール、4−ブロモ−ベンゾール、2−ヒドロキシビフェニル、2−ヒドロキシメチルチオフェン、ビス−(4−クロロ−フェノール)またはビス−(4−ブロモ−フェノール)などの適切なアルコールと反応させることによって、例2の化合物を調製するのに使用されるものと同様の方法によって得た。
【0116】
例3
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルベンズヒドリルエステル
【0117】
【化14】

【0118】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、ベンズヒドロールと反応させることによって調製する。
【0119】
例4
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル9H−フルオレン−9−イルエステル
【0120】
【化15】

【0121】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、フルオレノールと反応させることによって調製する。
【0122】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:7.86(d,2H,J=7.5Hz)、7.63(t,2H,J=6.5Hz)、7.48(t,2H,J=7.5Hz)、7.36(m,2H)、6.60(s,1H)、4.77(t,1H,J=4.2Hz)、3.19(dd,1H,J=8.3,14.9Hz)、2.65(m,5H)、2.04(d,1H,J=2.9Hz)、1.55(m,4H)。
【0123】
例5
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル3−フルオロ−ベンジルエステル
【0124】
【化16】

【0125】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、3−フルオロ−ベンゾールと反応させることによって調製する。
【0126】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:7.43(m,1H)、7.18(m,3H)、5.15(s,2H)、4.66(m,1H)、3.11(m,1H)、2.54(m,4H)、1.96(m,1H)、1.49(m,5H)。
【0127】
例6
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル4−フルオロ−ベンジルエステル
【0128】
【化17】

【0129】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、4−フルオロ−ベンゾールと反応させることによって調製する。
【0130】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:7.46(m,2H)、7.22(m,2H)、5.11(s,2H)、4.63(m,1H)、2.61(m,5H)、1.95(d,1H,J=3.0Hz)、1.48(m,5H)。
【0131】
例7
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル4−ブロモ−ベンジルエステル
【0132】
【化18】

【0133】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、4−ブロモ−ベンゾールと反応させることによって調製する。
【0134】
例8
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビフェニル−2−イルエステル
【0135】
【化19】

【0136】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、2−ヒドロキシビフェニルと反応させることによって調製する。
【0137】
例9
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルチオフェン−2−イルメチルエステル
【0138】
【化20】

【0139】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、2−ヒドロキシメチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0140】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:7.62(m,1H)、7.24(m,1H)、7.07(M,1H)、5.33(s,2H)、4.67(m,1H)、3.14(m,1H)、2.64(m,5H)、1.98(d,1H,J=3.1Hz)、1.30(m,4H)。
【0141】
例10
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(4−クロロ−フェニル)−メチルエステル
【0142】
【化21】

【0143】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、ビス−(4−クロロ−フェノール)と反応させることによって調製する。
【0144】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:7.47(m,8H)、6.74(s,1H)、4.66(t,1H,J=4.0Hz)、3.13(m,1H)、2.66(m,5H)、1.97(d,1H,J=3.0Hz)、1.51(m,4H)。
【0145】
例11
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(4−ブロモ−フェニル)−メチルエステル
【0146】
【化22】

【0147】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、ビス−(4−ブロモ−フェノール)と反応させることによって調製する。
【0148】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:7.59(m,4H)、7.37(m,4H)、6.68(s,1H)、4.63(t,1H,J=3.0Hz)、3.30(s,1H)、3.08(m,1H)、2.64(m,4H)、1.94(d,1H,J=3.0Hz)、1.59(m,4H)。
【0149】
例12
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(4−フルオロ−フェニル)−メチルエステル
【0150】
【化23】

【0151】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、ビス−(4−フルオロ−フェノール)と反応させることによって調製する。
【0152】
H NMR分析(300MHz,CDCl−d6)
δ:7.34(m,4H)、7.06(m,4H)、6.67(s,1H)、4.72(m,1H)、3.23(m,1H)、2.83(m,5H)、2.08(m,1H)、1.49(m,4H)。
【0153】
例13
炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル3−ブロモ−ベンジルエステル
【0154】
【化24】

【0155】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、3−ブロモ−ベンゾールと反応させることによって調製する。
【0156】
例14
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物1)の調製
【0157】
【化25】

【0158】
所望の生成物は、1.4g(3.7mmol)の炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステル(例2において記載したように得た)を、EtOAc(5ml)中の2−(2−クロロ)アセチルチオフェン(602mg、3.7mmol)と反応させることによって調製する。8時間室温で撹拌した後、沈殿した固体を濾過し、EtO(2ml)で洗浄し、真空下で50℃にて乾燥させる。
【0159】
1.3gの表題化合物を、白色の固体として得る。
【0160】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.06〜1.97(4H,m)、2.42(1H,br s)、3.86〜3.71(6H,m)、4.25(1H,m)、5.13(2H,s)、6.78(1H,s)、7.47〜7.15(9H,m)、8.11(1H,d)、8.22(1H,d)。
【0161】
下記の化合物は、例14において記載した経路を使用して、特に例3〜13において記載した化合物を、下記で記載したような2−(2−クロロ)アセチルチオフェンまたは1−フェネチルブロミドまたは1−ベンジルクロリドまたはヨウ化メチルまたは1−(3−フェノキシ−プロピル)ブロミドと反応させることによって調製する。
【0162】
例15
(R)−3−ベンズヒドリルオキシカルボニルオキシ−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物2)
【0163】
【化26】

【0164】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルベンズヒドリルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0165】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.03〜1.95(4H,m)、2.40(1H,s)、3.88〜3.65(5H,m)、4.19(1H,m)、5.13(1H,br s)、5.24(2H,s)、6.74(1H,s)、7.45〜7.30(11H,m)、8.16(1H,d)、8.22(1H,d)。
【0166】
例16
(R)−3−(9H−フルオレン−9−イルオキシカルボニルオキシ)−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物3)
【0167】
【化27】

【0168】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル9H−フルオレン−9−イルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0169】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.09〜1.98(4H,m)、2.50(1H,s)、3.78〜3.69(4H,m)、3.95(1H,d)、4.28(1H,m)、5.27〜5.22(3H,br s)、6.52(1H,s)、7.39〜7.35(3H,m)、7.50(2H,d)、7.67(2H,t)、7.87(2H,d)、8.17(1H,d)、8.23(1H,d)。
【0170】
例17
(R)−3−(3−フルオロ−ベンジルオキシカルボニルオキシ)−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物4)
【0171】
【化28】

【0172】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル3−フルオロ−ベンジルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0173】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.07〜1.93(4H,m)、2.42(1H,s)、3.93〜3.66(5H,m)、4.27〜4.21(1H,m)、5.14(1H,s)、5.22(2H,s)、5.30(2H,s)、7.50〜7.18(5H,m)、8.21(2H,m)。
【0174】
例18
(R)−3−(4−フルオロ−ベンジルオキシカルボニルオキシ)−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物5)
【0175】
【化29】

【0176】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル4−フルオロ−ベンジルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0177】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.09〜1.89(4H,m)、2.41(1H,br s)、3.89〜3.67(5H,m)、4.25〜4.18(1H,m)、5.13(1H,br s)、5.18(2H,s)、5.25(2H,s)、7.24(2H,t)、7.35(1H,t)、7.52〜7.47(2H,m)、8.17(1H,d)、8.22(1H,d)。
【0178】
例19
(R)−3−(4−ブロモ−ベンジルオキシカルボニルオキシ)−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物6)
【0179】
【化30】

【0180】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル4−ブロモ−ベンジルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0181】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.06〜1.93(4H,m)、2.41(1H,s)、3.91〜3.35(5H,m)、4.26〜4.19(1H,m)、5.12(1H,s)、5.17(2H,s)、5.27(2H,s)、7.41〜7.34(3H,m)、7.61(2H,d)、8.17(1H,d)、8.22(1H,d)。
【0182】
例20
(R)−3−(ビフェニル−2−イルオキシカルボニルオキシ)−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物7)
【0183】
【化31】

【0184】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビフェニル−2−イルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0185】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.03〜1.88(4H,m)、2.23(1H,s)、3.79〜3.60(5H,m)、4.17〜4.10(1H,m)、5.09(1H,br s)、5.16(2H,s)、7.49〜7.36(10H,m)、8.14(1H,d)、8.23(1H,d)。
【0186】
例21
(R)−3−(9H−フルオレン−9−イルオキシカルボニルオキシ)−1−フェネチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物8)
【0187】
【化32】

【0188】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル9H−フルオレン−9−イルエステルを、1−フェネチルブロミドと反応させることによって調製する。
【0189】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.04〜1.92(4H,m)、2.50(2H,s)、3.09〜3.00(2H,m)、3.70〜3.43(7H,m)、4.06〜3.99(1H,m)、5.22(1H,s)、6.65(1H,s)、7.89〜7.26(13H,m)。
【0190】
例22
(R)−1−ベンジル−3−(9H−フルオレン−9−イルオキシカルボニルオキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物9)
【0191】
【化33】

【0192】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル9H−フルオレン−9−イルエステルを、1−ベンジルクロリドと反応させることによって調製する。
【0193】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:1.99〜1.81(4H,m)、2.42(1H,s)、3.51〜3.41(4H,m)、3.71(1H,m)、3.92(1H,m)、4.63(2H,q)、5.16(1H,s)、6.64(1H,s)、7.68〜7.36(11H,m)、7.87(2H,d)。
【0194】
例23
(R)−3−(9H−フルオレン−9−イルオキシカルボニルオキシ)−1−メチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ヨージド(化合物10)
【0195】
【化34】

【0196】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル9H−フルオレン−9−イルエステルを、ヨウ化メチルと反応させることによって調製する。
【0197】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:1.99(5H,m)、2.50(1H,s)、3.00(3H,s)、3.44(3H,m)、3.47(1H,d)、3.67(1H,m)、5.25(1H,m)、6.64(1H,s)、7.88〜7.36(8H,m)。
【0198】
例24
(R)−3−(9H−フルオレン−9−イルオキシカルボニルオキシ)−1−(3−フェノキシ−プロピル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物11)
【0199】
【化35】

【0200】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル9H−フルオレン−9−イルエステルを、1−(3−フェノキシ−プロピル)ブロミドと反応させることによって調製する。
【0201】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.19〜1.90(7H,m)、2.50(1H,s)、3.68〜3.32(6H,m)、4.05〜3.96(3H,m)、5.18(1H,s)、6.62(1H,s)、7.88〜6.94(13H,m)。
【0202】
例25
(R)−3−(ビフェニル−2−イルオキシカルボニルオキシ)−1−(3−フェノキシ−プロピル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物12)
【0203】
【化36】

【0204】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビフェニル−2−イルエステルを、1−(3−フェノキシ−プロピル)ブロミドと反応させることによって調製する。
【0205】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.20〜1.83(7H,m)、2.50(2H,s)、3.55〜3.28(5H,m)、3.90〜3.83(1H,m)、4.05(2H,t)、4.98(1H,br s)、6.99〜6.95(3H,m)、7.50〜7.30(11H,m)。
【0206】
例26
(R)−3−(ビフェニル−2−イルオキシカルボニルオキシ)−1−メチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ヨージド(化合物13)
【0207】
【化37】

【0208】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビフェニル−2−イルエステルを、ヨウ化メチルと反応させることによって調製する。
【0209】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.18〜1.80(6H,m)、2.95(3H,s)、3.47〜3.32(4H,m)、3.84〜3.75(1H,m)、4.98〜4.96(1H,m)、5.52〜7.39(9H,m)。
【0210】
例27
(R)−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−3−(チオフェン−2−イルメトキシカルボニルオキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物14)
【0211】
【化38】

【0212】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルチオフェン−2−イルメチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0213】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.10〜1.95(4H,m)、2.44(1H,br s)、3.87〜3.66(5H,m)、4.25〜4.16(1H,m)、5.16(3H,s)、5.40(2H,s)、7.66〜7.08(4H,m)、8.15(1H,dd)、8.24(1H,dd)。
【0214】
例28
(R)−3−[ビス−(4−クロロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物15)
【0215】
【化39】

【0216】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(4−クロロ−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0217】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:1.90〜2.06(4H,m)、2.41(1H,s)、3.61〜3.85(5H,m)、4.14(1H,s)、5.12(3H,s)、7.35(1H,t)、7.47(9H,d)、8.11(1H,d)、8.22(1H,d)。
【0218】
例29
(R)−3−[ビス−(4−ブロモ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物16)
【0219】
【化40】

【0220】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(4−ブロモ−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0221】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.09〜1.96(4H,m)、2.40(1H,s)、3.78〜3.72(5H,m)、3.86〜3.82(1H,m)、5.16〜5.13(3H,m)、6.75(1H,s)、7.43〜7.35(5H,m)、7.63〜7.59(4H,m)、8.12(1H,d)、8.22(1H,d)。
【0222】
例30
(R)−3−[ビス−(4−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物17)
【0223】
【化41】

【0224】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(4−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0225】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.09〜1.96(4H,m)、2.40(1H,br s)、3.89〜3.65(5H,m)、4.23〜4.16(1H,m)、5.14(1H,d)、5.23(2H,d)、6.79(1H,s)、7.52〜7.20(9H,m)、8.16(1H,d)、8.22(1H,d)。
【0226】
例31
(R)−3−(3−ブロモ−ベンジルオキシカルボニルオキシ)−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物18)
【0227】
【化42】

【0228】
所望の生成物は、炭酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステル3−ブロモ−ベンジルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0229】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d6)
δ:2.14〜1.96(4H,m)、2.45(1H,br s)、3.91〜3.64(5H,m)、4.26〜4.19(1H,m)、5.23〜5.16(5H,m)、7.59〜7.37(3H,m)、7.67〜7.60(2H,m)、8.17(1H,d)、8.25(1H,d)。
【0230】
例32
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−フルオロ−フェニル)−(2−フルオロ−フェニル)−メチルエステルの調製
【0231】
【化43】

【0232】
NaH(鉱油中60%分散物、36.3mg、0.9mmol)を、(2−フルオロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メタノール(200mg、0.9mmol)の無水THF(3ml)溶液に0℃にて加える。反応混合物をこの温度で30分間撹拌し、次いで、例1において記載したように得た(R)−キヌクリジン−3−イル1H−イミダゾール−1−カルボキシレート(201mg、0.9mmol)を加え、撹拌を室温で1時間続ける。次いで、NHClの飽和溶液を加え、水相をEtOAc(3×30ml)で抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させる。このように得られた粗製物を、EtOAc/MeOH=9/1で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製する。所望の生成物を、粘性油として集める(244mg;72%収率;ジアステレオマーの混合物)。
【0233】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.34〜7.57(m,3H)、7.11〜7.33(m,5H)、6.87(s,1H)、4.50〜4.81(m,1H)、3.13(dd,1H)、2.53〜2.81(m,5H)、1.91〜2.08(m,1H)、1.54〜1.76(m,2H)、1.41〜1.54(m,1H)、1.26〜1.41(m,1H)
LC−MS(ESI POS):374.14(MH+)。
【0234】
下記の中間体(例33〜42)は、例1において調製した化合物を、ビス(2−クロロフェニル)メタノール、フェニル−o−トリル−メタノール、(3−フルオロ−フェニル)−(3−メトキシ−フェニル)−メタノール、シクロヘキシル−(3−フルオロ−フェニル)−メタノール、(3−クロロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メタノール、(3,5−ジフルオロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メタノール、(3−フルオロ−フェニル)−m−トリル−メタノール、(3−フルオロ−フェニル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メタノール、(3−フルオロ−フェニル)−(4−フルオロ−フェニル)−メタノール、(3,4−ジフルオロ−フェニル)−フェニル−メタノール、(3−フルオロ−フェニル)−フェニル−メタノールなどの適切なアルコールと反応させることによって、例32の化合物を調製するために使用したものと同様の方法で得た。
【0235】
例33
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルビス−(2−クロロ−フェニル)−メチルエステル
【0236】
【化44】

【0237】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、ビス(2−クロロフェニル)メタノールと反応させることによって調製する。
【0238】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.51〜7.63(m,2H)、7.37〜7.51(m,4H)、7.22〜7.31(m,2H)、7.21(s,1H)、4.53〜4.77(m,1H)、3.13(dd,1H)、2.54〜2.81(m,5H)、1.88〜2.04(m,1H)、1.54〜1.78(m,2H)、1.41〜1.54(m,1H)、1.27〜1.41(m,1H)
LC−MS(ESI POS):406.05(MH+)。
【0239】
例34
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルフェニル−o−トリル−メチルエステル
【0240】
【化45】

【0241】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、フェニル−o−トリル−メタノールと反応させることによって調製する。
【0242】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.09〜7.51(m,9H)、6.80(s,1H)、4.47〜4.79(m,1H)、3.10(dd,1H)、2.54〜2.77(m,5H)、2.27(s,3H)、1.94(br.s.,1H)、1.52〜1.76(m,2H)、1.38〜1.52(m,1H)、1.16〜1.38(m,1H)
LC−MS(ESI POS):352.13(MH+)。
【0243】
例35
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−フルオロ−フェニル)−(3−メトキシ−フェニル)−メチルエステル
【0244】
【化46】

【0245】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、(3−フルオロ−フェニル)−(3−メトキシ−フェニル)−メタノールと反応させることによって調製する。
【0246】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.37〜7.51(m,1H)、7.21〜7.35(m,3H)、7.08〜7.20(m,1H)、6.94〜7.04(m,2H)、6.82〜6.92(m,1H)、6.65(s,1H)、4.53〜4.79(m,1H)、3.75(s,3H)、3.11(dd,1H)、2.54〜2.79(m,5H)、1.86〜2.01(m,1H)、1.53〜1.76(m,2H)、1.40〜1.53(m,1H)、1.21〜1.40(m,1H)
LC−MS(ESI POS):386.05(MH+)。
【0247】
例36
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルシクロヘキシル−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステル
【0248】
【化47】

【0249】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、シクロヘキシル−(3−フルオロ−フェニル)−メタノールと反応させることによって調製する。
【0250】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.33〜7.49(m,1H)、7.02〜7.21(m,3H)、5.31(d,1H)、4.34〜4.69(m,1H)、2.99〜3.21(m,1H)、2.43〜2.79(m,4H)、1.85〜1.98(m,1H)、0.83〜1.83(m,16H)
LC−MS(ESI POS):362.16(MH+)。
【0251】
例37
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−クロロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステル
【0252】
【化48】

【0253】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、(3−クロロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メタノールと反応させることによって調製する。
【0254】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.50〜7.56(m,1H)7.35〜7.49(m,4H)7.25〜7.35(m,2H)7.08〜7.21(m,1H)6.71(s,1H)4.58〜4.71(m,1H)3.02〜3.17(m,1H)2.54〜2.78(m,4H)1.91〜1.98(m,1H)1.40〜1.70(m,3H)1.21〜1.38(m,2H)
LC−MS(ESI POS):390.04(MH+)。
【0255】
例38
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3,5−ジフルオロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステル
【0256】
【化49】

【0257】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、(3,5−ジフルオロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メタノールと反応させることによって調製する。
【0258】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.40〜7.60(m,2H)7.10〜7.26(m,5H)6.97(d,1H)4.58〜4.73(m,1H)3.01〜3.19(m,1H)2.54〜2.72(m,5H)1.85〜2.06(m,1H)1.40〜1.69(m,3H)1.23〜1.38(m,1H)
LC−MS(ESI POS):392.05(MH+)。
【0259】
例39
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−フルオロ−フェニル)−m−トリル−メチルエステル
【0260】
【化50】

【0261】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、(3−フルオロ−フェニル)−m−トリル−メタノールと反応させることによって調製する。
【0262】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.36〜7.49(m,1H)、7.06〜7.32(m,7H)、6.64(s,1H)、4.32〜4.80(m,1H)、3.10(dd,1H)、2.54〜2.77(m,5H)、2.30(s,3H)、1.87〜2.04(m,1H)、1.11〜1.76(m,4H)
LC−MS(ESI POS):370.1(MH+)。
【0263】
例40
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−フルオロ−フェニル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メチルエステル
【0264】
【化51】

【0265】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、(3−フルオロ−フェニル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メタノールと反応させることによって調製する。
【0266】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.31〜7.49(m,3H)、7.20〜7.30(m,4H)、7.07〜7.20(m,1H)、6.66(s,1H)、4.64(ddd,1H)、3.10(dd,1H)、2.54〜2.76(m,5H)、2.46(s,3H)、1.86〜2.02(m,1H)、1.38〜1.77(m,3H)、1.16〜1.38(m,1H)
LC−MS(ESI POS):401.93(MH+)。
【0267】
例41
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(4−フルオロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステル
【0268】
【化52】

【0269】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、(3−フルオロ−フェニル)−(4−フルオロ−フェニル)−メタノールと反応させることによって調製する。
【0270】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.36〜7.56(m,3H)、7.03〜7.32(m,5H)、6.72(s,1H)、4.64(ddd,1H)、3.10(dd,1H)、2.65〜2.80(m,2H)、2.54〜2.65(m,3H)、1.95(br.s.,1H)、1.53〜1.74(m,2H)、1.40〜1.53(m,1H)、1.18〜1.40(m,1H)
LC−MS(ESI POS):374.14(MH+)。
【0271】
例42
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3,4−ジフルオロ−フェニル)−フェニル−メチルエステル
【0272】
【化53】

【0273】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、(3,4−ジフルオロ−フェニル)−フェニル−メタノールと反応させることによって調製する。
【0274】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.47〜7.62(m,1H)、7.20〜7.47(m,7H)、6.69(s,1H)、4.64(m,1H)、3.10(dd,1H)、2.54〜2.79(m,5H)、1.87〜2.01(m,1H)、1.53〜1.74(m,2H)、1.39〜1.53(m,1H)、1.17〜1.39(m,1H)
LC−MS(ESI POS):373.96(MH+)。
【0275】
例43
炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−フルオロ−フェニル)−フェニル−メチルエステル
【0276】
【化54】

【0277】
所望の生成物は、イミダゾール−1−カルボン酸(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルを、(3−フルオロ−フェニル)−フェニル−メタノールと反応させることによって調製する。
【0278】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.21〜7.55(m,7H)、7.00〜7.20(m,2H)、6.69(s,1H)、4.52〜4.73(m,1H)、3.10(dd,1H)、2.54〜2.78(m,5H)、1.89〜1.97(m,1H)、1.52〜1.75(m,2H)、1.40〜1.52(m,1H)、1.19〜1.39(m,1H)
LC−MS(ESI POS):356.16(MH+)。
【0279】
下記の化合物は、例14において記載した経路を使用して、特に例2において記載した化合物を、下記に記載したような2−ブロモ−1−フェニル−エタノン、2−ブロモ−アセトアミド、2−ブロモ−1−p−トリル−エタノン、2−ブロモ−1−(4−フルオロ−フェニル)−エタノン、2−ブロモ−1−(4−メトキシ−フェニル)−エタノン、2−ブロモ−1−チオフェン−3−イル−エタノン、2−ブロモ−N−フェニル−アセトアミド、2−ブロモ−1−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−エタノン、2−ブロモ−1−(3,5−ジブロモ−チオフェン−2−イル)−エタノン、2−ブロモ−1−チアゾール−2−イル−エタノン、2−ブロモ−1−o−トリル−エタノン、2−ブロモ−1−m−トリル−エタノン、5−ブロモ−2−メチルペント−2−エン、1−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−2−ブロモ−エタノン、ブロモメチル−ベンゼン、(2−ブロモエトキシ)ベンゼン、ヨウ化メチルと反応させることによって調製する。
【0280】
例44
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−フェニル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物19)
【0281】
【化55】

【0282】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−1−フェニル−エタノンと反応させることによって調製する。
【0283】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.89〜8.06(m,2H)、7.70〜7.86(m,1H)、7.56〜7.70(m,2H)、7.39〜7.55(m,2H)、7.26〜7.39(m,4H)、7.07〜7.26(m,2H)、6.79(s,1H)、5.19(s,2H)、5.13〜5.18(m,1H)、4.03〜4.27(m,1H)、3.56〜3.86(m,5H)、2.35〜2.47(m,1H)、1.91〜2.16(m,4H)
LC−MS(ESI POS):492.10(MH+)。
【0284】
例45
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−カルバモイルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物20)
【0285】
【化56】

【0286】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−アセトアミドと反応させることによって調製する。
【0287】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.92(br.s.,1H)、7.69(br.s.,1H)、7.38〜7.53(m,2H)、7.25〜7.38(m,4H)、7.06〜7.25(m,2H)、6.77(s,1H)、5.10(br.s.,1H)、4.02〜4.20(m,1H)、3.99(s,2H)、3.76〜3.85(m,1H)、3.49〜3.74(m,4H)、2.32〜2.43(m,1H)、1.83〜2.09(m,4H)
LC−MS(ESI POS):431.10(MH+)。
【0288】
例46
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−p−トリル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物21)
【0289】
【化57】

【0290】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−1−p−トリル−エタノンと反応させることによって調製する。
【0291】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.73〜8.03(m,2H)、7.26〜7.50(m,8H)、7.03〜7.25(m,2H)、6.78(s,1H)、5.15〜5.21(m,1H)、5.14(s,2H)、4.07〜4.26(m,1H)、3.76〜3.93(m,1H)、3.48〜3.76(m,4H)、2.43〜2.47(m,1H)、2.42(s,3H)、1.91〜2.15(m,4H)
LC−MS(ESI POS):505.95(MH+)。
【0292】
例47
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物22)
【0293】
【化58】

【0294】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−1−(4−フルオロ−フェニル)−エタノンと反応させることによって調製する。
【0295】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.98〜8.18(m,2H)、7.40〜7.58(m,4H)、7.25〜7.40(m,4H)、7.05〜7.25(m,2H)、6.78(s,1H)、5.17(s,2H)、5.13〜5.24(m,1H)、4.08〜4.27(m,1H)、3.55〜3.86(m,5H)、2.34〜2.47(m,1H)、1.90〜2.17(m,4H)
LC−MS(ESI POS):509.94(MH+)。
【0296】
例48
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−[2−(4−メトキシ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物23)
【0297】
【化59】

【0298】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−1−(4−メトキシ−フェニル)−エタノンと反応させることによって調製する。
【0299】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.92〜8.03(m,2H)、7.25〜7.52(m,6H)、6.95〜7.25(m,4H)、6.78(s,1H)、5.13〜5.24(m,1H)、5.10(s,2H)、4.05〜4.27(m,1H)、3.88(s,3H)、3.48〜3.87(m,5H)、2.33〜2.46(m,1H)、1.90〜2.15(m,4H)
LC−MS(ESI POS):521.98(MH+)。
【0300】
例49
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−3−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物24)
【0301】
【化60】

【0302】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−1−チオフェン−3−イル−エタノンと反応させることによって調製する。
【0303】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.62(dd,1H)、7.74(dd,1H)、7.56(dd,1H)、7.39〜7.52(m,2H)、7.27〜7.39(m,4H)、7.09〜7.25(m,2H)、6.78(s,1H)、5.10〜5.27(m,1H)、5.03(s,2H)、4.14(dd,1H)、3.45〜3.94(m,5H)、2.36〜2.47(m,1H)、1.70〜2.19(m,4H)
LC−MS(ESI POS):497.89(MH+)。
【0304】
例50
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−フェニルカルバモイルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物25)
【0305】
【化61】

【0306】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−N−フェニル−アセトアミドと反応させることによって調製する。
【0307】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:10.52(s,1H)、7.52〜7.63(m,2H)、7.26〜7.51(m,8H)、7.01〜7.23(m,3H)、6.78(s,1H)、4.91〜5.31(m,1H)、4.26(d,1H)、4.19(d,1H)、4.02〜4.20(m,1H)、3.81〜3.95(m,1H)、3.51〜3.81(m,4H)、2.43(dd,1H)、1.71〜2.17(m,4H)
LC−MS(ESI POS):506.94(MH+)。
【0308】
例51
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−[2−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−2−オキソ−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物26)
【0309】
【化62】

【0310】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−1−(5−クロロ−チオフェン−2−イル)−エタノンと反応させることによって調製する。
【0311】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.00(d,1H)、7.38〜7.60(m,3H)、7.25〜7.38(m,4H)、7.02〜7.25(m,2H)、6.78(s,1H)、5.06〜5.36(m,1H)、4.99(s,2H)、3.97〜4.24(m,1H)、3.51〜3.84(m,5H)、2.36〜2.45(m,1H)、1.89〜2.15(m,4H)
LC−MS(ESI POS):531.82(MH+)。
【0312】
例52
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−[2−(3,5−ジブロモ−チオフェン−2−イル)−2−オキソ−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物27)
【0313】
【化63】

【0314】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−1−(3,5−ジブロモ−チオフェン−2−イル)−エタノンと反応させることによって調製する。
【0315】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.68(s,1H)、7.40〜7.52(m,2H)、7.26〜7.39(m,4H)、7.11〜7.23(m,2H)、6.78(s,1H)、5.11〜5.23(m,1H)、5.08(s,2H)、4.07〜4.32(m,1H)、3.49〜4.00(m,5H)、2.35〜2.46(m,1H)、1.74〜2.19(m,4H)
LC−MS(ESI POS):653.62(MH+)。
【0316】
例53
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チアゾール−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物28)
【0317】
【化64】

【0318】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−1−チアゾール−2−イル−エタノンと反応させることによって調製する。
【0319】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.39(d,1H)、8.24(d,1H)、7.39〜7.52(m,2H)、7.26〜7.39(m,4H)、7.10〜7.25(m,2H)、6.78(s,1H)、5.22(s,2H)、4.98〜5.19(m,1H)、4.07〜4.33(m,1H)、3.52〜4.01(m,5H)、2.36〜2.45(m,1H)、1.80〜2.17(m,4H)
LC−MS(ESI POS):499.04(MH+)。
【0320】
例54
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−o−トリル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物29)
【0321】
【化65】

【0322】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−1−o−トリル−エタノンと反応させることによって調製する。
【0323】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.66〜7.92(m,1H)、7.52〜7.65(m,1H)、7.26〜7.51(m,8H)、7.09〜7.24(m,2H)、6.79(s,1H)、5.11〜5.24(m,1H)、5.08(s,2H)、4.06〜4.26(m,1H)、3.53〜3.92(m,5H)、2.46(s,3H)、2.36〜2.45(m,1H)、1.83〜2.19(m,4H)
LC−MS(ESI POS):505.95(MH+)。
【0324】
例55
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−m−トリル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物30)
【0325】
【化66】

【0326】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−ブロモ−1−m−トリル−エタノンと反応させることによって調製する。
【0327】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.70〜7.84(m,2H)、7.39〜7.64(m,4H)、7.26〜7.39(m,4H)、7.10〜7.24(m,2H)、6.79(s,1H)、5.17(s,2H)、5.15〜5.26(m,1H)、4.00〜4.29(m,1H)、3.48〜3.90(m,5H)、2.42〜2.46(m,1H)、2.41(s,3H)、1.86〜2.15(m,4H)
LC−MS(ESI POS):506.11(MH+)。
【0328】
例56
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(4−メチル−ペント−3−エニル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物31)
【0329】
【化67】

【0330】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、5−ブロモ−2−メチルペント−2−エンと反応させることによって調製する。
【0331】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.39〜7.52(m,2H)、7.25〜7.39(m,4H)、7.08〜7.23(m,2H)、6.77(s,1H)、5.03〜5.09(m,1H)、4.89〜5.02(m,1H)、3.74〜3.99(m,1H)、3.48〜3.60(m,1H)、3.31〜3.47(m,4H)、3.15(t,2H)、2.29〜2.43(m,3H)、1.77〜2.13(m,4H)、1.68(s,3H)、1.63(s,3H)
LC−MS(ESI POS):456.00(MH+)。
【0332】
例57
(R)−1−(2−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−2−オキソ−エチル)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物32)
【0333】
【化68】

【0334】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、1−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−2−ブロモ−エタノンと反応させることによって調製する。
【0335】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.50(s,1H)、8.01〜8.26(m,2H)、7.58〜7.67(m,1H)、7.51〜7.58(m,1H)、7.40〜7.51(m,2H)、7.26〜7.40(m,4H)、7.08〜7.24(m,2H)、6.79(s,1H)、5.19(s,2H)、5.10〜5.17(m,1H)、4.09〜4.26(m,1H)、3.81〜3.93(m,1H)、3.57〜3.81(m,4H)、2.32〜2.47(m,1H)、1.84〜2.19(m,4H)
LC−MS(ESI POS):547.92(MH+)。
【0336】
例58
(R)−1−ベンジル−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物33)
【0337】
【化69】

【0338】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、ブロモメチル−ベンゼンと反応させることによって調製する。
【0339】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.39〜7.60(m,7H)、7.24〜7.37(m,4H)、7.11〜7.24(m,2H)、6.77(s,1H)、4.86〜5.18(m,1H)、4.51(d,1H)、4.45(d,1H)、3.68〜3.84(m,1H)、3.52〜3.65(m,1H)、3.41〜3.52(m,2H)、3.32〜3.38(m,2H)、2.30〜2.41(m,1H)、1.63〜2.16(m,4H)
LC−MS(ESI POS):463.98(MH+)。
【0340】
例59
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−フェノキシ−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物34)
【0341】
【化70】

【0342】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、(2−ブロモエトキシ)ベンゼンと反応させることによって調製する。
【0343】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.39〜7.51(m,2H)、7.26〜7.37(m,6H)、7.11〜7.23(m,2H)、6.94〜7.06(m,3H)、6.78(s,1H)、4.92〜5.20(m,1H)、4.44(br.s.,2H)、3.92〜4.10(m,1H)、3.67〜3.75(m,2H)、3.41〜3.67(m,5H)、2.33〜2.42(m,1H)、1.74〜2.15(m,4H)
LC−MS(ESI POS):493.97(MH+)。
【0344】
例60
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−メチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ヨージド(化合物35)
【0345】
【化71】

【0346】
所望の生成物は、(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イルエステルビス−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、ヨウ化メチルと反応させることによって調製する。
【0347】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:7.40〜7.52(m,2H)、7.25〜7.37(m,4H)、7.10〜7.25(m,2H)、6.77(s,1H)、4.87〜5.16(m,1H)、3.84(dd,1H)、3.57(dt,1H)、3.32〜3.50(m,4H)、2.96(s,3H)、2.32〜2.40(m,1H)、1.63〜2.21(m,4H)
LC−MS(ESI POS):387.97(MH+)。
【0348】
例61
(R)−3−[ビス−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−ピリジン−4−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;ブロミド(化合物36)の調製
【0349】
【化72】

【0350】
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.037mL、0.22mmol)を、EtOAc(0.5mL)に溶解した2−ブロモ−1−(ピリジン−4−イル)エタノンヒドロブロミド(60.2mg、0.22mmol)の溶液に加える。10分後、例2において記載したように得た(R)−ビス(3−フルオロフェニル)メチルキヌクリジン−3−イルカーボネート(80mg、0.22mmol)のEtOAc(0.5mL)溶液を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌する。EtO(1mL)を加え、沈殿物を吸引濾過によって集める。固体を水に溶解し、DCMで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させ、所望の化合物をピンク色の固体として得る(76mg;62%収率)。
【0351】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.47〜9.13(m,2H)、7.67〜7.95(m,2H)、7.39〜7.56(m,2H)、7.25〜7.39(m,4H)、7.06〜7.25(m,2H)、6.78(s,1H)、5.19(s,2H)、5.07〜5.18(m,1H)、4.00〜4.30(m,1H)、3.47〜3.89(m,5H)、2.39〜2.46(m,1H)、1.88〜2.22(m,4H)
LC−MS(ESI POS):492.97(MH+)。
【0352】
例62
(R)−3−[(2−フルオロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物37)
【0353】
【化73】

【0354】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−フルオロ−フェニル)−(2−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0355】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(d,1H)、7.97〜8.15(m,1H)、7.10〜7.59(m,9H)、6.93(s,1H)、5.12〜5.27(m,1H)、5.07(s,2H)、4.05〜4.28(m,1H)、3.52〜3.95(m,5H)、2.38〜2.46(m,1H)、1.71〜2.18(m,4H)
LC−MS(ESI POS):498.02(MH+)。
【0356】
例63
(R)−3−[ビス−(2−クロロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物38)
【0357】
【化74】

【0358】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルビス−(2−クロロ−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0359】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(dd,1H)、8.09(dd,1H)、7.52〜7.69(m,2H)、7.39〜7.53(m,4H)、7.27〜7.39(m,3H)、7.26(s,1H)、5.12〜5.29(m,1H)、5.09(s,2H)、4.15(dd,1H)、3.45〜3.95(m,5H)、2.45(br.s.,1H)、1.86〜2.17(m,4H)
LC−MS(ESI POS):529.96(MH+)。
【0360】
例64
(R)−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−3−(フェニル−o−トリル−メトキシカルボニルオキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物39)
【0361】
【化75】

【0362】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルフェニル−o−トリル−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0363】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(d,1H)、7.99〜8.14(m,1H)、7.12〜7.53(m,10H)、6.85(s,1H)、5.09〜5.21(m,1H)、5.07(s,2H)、3.94〜4.23(m,1H)、3.44〜3.90(m,5H)、2.34〜2.47(m,1H)、2.29(s,3H)、1.77〜2.16(m,4H)
LC−MS(ESI POS):476.08(MH+)。
【0364】
例65
(R)−3−[(3−フルオロ−フェニル)−(3−メトキシ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物40)
【0365】
【化76】

【0366】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−フルオロ−フェニル)−(3−メトキシ−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0367】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(dd,1H)、8.09(d,1H)、7.38〜7.51(m,1H)、7.24〜7.38(m,4H)、7.09〜7.22(m,1H)、6.97〜7.06(m,2H)、6.84〜6.95(m,1H)、6.72(s,1H)、5.12〜5.20(m,1H)、5.09(s,2H)、4.06〜4.22(m,1H)、3.78〜3.89(m,1H)、3.76および3.75(s,3H)、3.52〜3.73(m,4H)、2.36〜2.46(m,1H)、1.84〜2.18(m,4H)
LC−MS(ESI POS):510.08(MH+)。
【0368】
例66
(R)−3−[シクロヘキシル−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物41)
【0369】
【化77】

【0370】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルシクロヘキシル−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0371】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.12〜8.31(m,1H)、7.88〜8.15(m,1H)、7.29〜7.53(m,2H)、6.96〜7.24(m,3H)、5.30〜5.47(m,1H)、5.02〜5.20(m,3H)、3.99〜4.25(m,1H)、3.47〜3.89(m,5H)、1.45〜2.21(m,9H)、0.79〜1.45(m,7H)
LC−MS(ESI POS):486.11(MH+)。
【0372】
例67
(R)−3−[(3−クロロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物42)
【0373】
【化78】

【0374】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−クロロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0375】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(dd,1H)、8.08(dd,1H)、7.52〜7.61(m,1H)、7.26〜7.51(m,7H)、7.11〜7.23(m,1H)、6.78(s,1H)、5.11〜5.20(m,1H)、5.06(s,2H)、4.04〜4.23(m,1H)、3.78〜3.89(m,1H)、3.51〜3.78(m,4H)、2.37〜2.46(m,1H)、1.69〜2.21(m,4H)
LC−MS(ESI POS):514.05(MH+)。
【0376】
例68
(R)−3−[(3,5−ジフルオロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物43)
【0377】
【化79】

【0378】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3,5−ジフルオロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0379】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(dd,1H)、8.08(dd,1H)、7.39〜7.60(m,2H)、7.31〜7.39(m,1H)、7.12〜7.29(m,5H)、7.02(s,1H)、5.11〜5.26(m,1H)、5.06(s,2H)、4.04〜4.27(m,1H)、3.48〜3.96(m,5H)、2.33〜2.45(m,1H)、1.83〜2.22(m,4H)
LC−MS(ESI POS):515.8(MH+)。
【0380】
例69
(R)−3−[(3−フルオロ−フェニル)−m−トリル−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物44)
【0381】
【化80】

【0382】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−フルオロ−フェニル)−m−トリル−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0383】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(d,1H)、8.08(d,1H)、7.39〜7.52(m,1H)、7.04〜7.38(m,8H)、6.71(s,1H)、5.13(m,1H)、5.06(s,2H)、4.02〜4.23(m,1H)、3.50〜3.92(m,5H)、2.39〜2.46(m,1H)、2.31(s,3H)、1.76〜2.18(m,4H)
LC−MS(ESI POS):494.05(MH+)。
【0384】
例70
(R)−3−[(3−フルオロ−フェニル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物45)
【0385】
【化81】

【0386】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−フルオロ−フェニル)−(4−メチルスルファニル−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0387】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(dd,1H)、8.09(d,1H)、7.32〜7.59(m,4H)、7.22〜7.32(m,4H)、7.09〜7.22(m,1H)、6.73(s,1H)、5.11〜5.19(m,1H)、5.09(s,2H)、4.05〜4.23(m,1H)、3.51〜3.89(m,5H)、2.46(s,3H)、2.37〜2.44(m,1H)、1.79〜2.14(m,4H)
LC−MS(ESI POS):525.91(MH+)。
【0388】
例71
(R)−3−[(3−フルオロ−フェニル)−(4−フルオロ−フェニル)−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物46)
【0389】
【化82】

【0390】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(4−フルオロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0391】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(dd,1H)、8.08(dd,1H)、7.40〜7.58(m,3H)、7.35(dd,1H)、7.08〜7.33(m,5H)、6.78(s,1H)、5.10〜5.19(m,1H)、5.05(s,2H)、3.97〜4.23(m,1H)、3.50〜3.89(m,5H)、2.33〜2.46(m,1H)、1.88〜2.17(m,4H)
LC−MS(ESI POS):497.91(MH+)。
【0392】
例72
(R)−3−[(3,4−ジフルオロ−フェニル)−フェニル−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物47)
【0393】
【化83】

【0394】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3,4−ジフルオロ−フェニル)−フェニル−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0395】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(ddd,1H)、8.01〜8.13(m,1H)、7.49〜7.64(m,1H)、7.21〜7.49(m,8H)、6.76(s,1H)、5.11〜5.21(m,1H)、5.09(s,2H)、4.02〜4.28(m,1H)、3.46〜3.92(m,5H)、2.33〜2.46(m,1H)、1.69〜2.17(m,4H)
LC−MS(ESI POS):497.90(MH+)。
【0396】
例73
(R)−3−[(3−フルオロ−フェニル)−フェニル−メトキシカルボニルオキシ]−1−(2−オキソ−2−チオフェン−2−イル−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン;クロリド(化合物48)
【0397】
【化84】

【0398】
所望の生成物は、炭酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(3−フルオロ−フェニル)−フェニル−メチルエステルを、2−(2−クロロ)アセチルチオフェンと反応させることによって調製する。
【0399】
H NMR分析(300MHz,DMSO−d
δ:8.21(dd,1H)、8.08(ddd,1H)、7.22〜7.54(m,9H)、7.00〜7.23(m,1H)、6.76(s,1H)、5.11〜5.22(m,1H)、5.06(s,2H)、4.01〜4.22(m,1H)、3.47〜3.92(m,5H)、2.36〜2.45(m,1H)、1.70〜2.17(m,4H)
LC−MS(ESI POS):479.94(MH+)。
【0400】
説明
NMR
s=一重線(singlet,シングレット)
d=二重線(doublet,ダブレット)
t=三重線(triplet,トリプレット)
q=四重線(quartet,カルテット)
dd=二重の二重線(ダブルダブレット、doublet of doublets)
m=多重線(multiplet,マルチプレット)
br=広幅(broad,ブロード)。
【0401】
生物学的特性決定
M3ムスカリン受容体との相互作用は、摘出モルモット気管におけるM3/M2結合アッセイ、試験化合物の効力、およびアンタゴニストの洗い流し後に生じる阻害活性の停止を評価するインビトロ研究の結果によって、ならびにモルモットにおけるアセチルコリンが誘発する気管支痙攣に対するインビボの作用持続時間によって推定することができる。
【0402】
例74
M3/M2結合アッセイ
ヒトM2またはM3受容体を発現しているCHO−K1クローン細胞(各々、Swissprot P08172、P20309)をCa++/Mg++非含有リン酸緩衝生理食塩水中で収集し、1500rpm、3分間の遠心分離で集めた。ペレットを氷冷の緩衝液A(15mM Tris−HCl(pH7.4)、2mM MgCl、0.3mM EDTA、1mM EGTA)に再懸濁させ、PBIポリトロン(politron)によってホモジナイズした(設定5、15秒間)。粗膜画分を、4℃、40000g、20分間の連続した遠心分離ステップ2回によって集め、緩衝液A中の洗浄ステップによって分離した。得られたペレットを緩衝液B(75mM Tris HCl(pH7.4)、12.5mM MgCl、0.3mM EDTA、1mM EGTA、250mMスクロース)に最終的に再懸濁させ、一定分量を−80℃で保存した。
【0403】
実験の日に、冷凍した膜を緩衝液C(50mM Tris−HCl(pH7.4)、2.5mM MgCl、1mM EDTA)に再懸濁した。非選択的ムスカリン性放射性リガンド[H]−N−メチルスコポラミン(Mol.Pharmacol.45:899〜907)を使用して、M2、およびM3結合部位を標識化した。結合実験を、96ウェルプレート中で0.1〜0.3nMの放射性リガンド濃度にて2連で行った(10ポイントの濃度曲線)。冷たいN−メチルスコポラミン(10μM)の存在下で非特異的結合を決定した。試料(最終容量0.75ml)を、M2結合アッセイについて室温で60分間、M3結合アッセイについて90分間インキュベートした。Packard Filtermate Harvesterを使用して、GF/B Unifilterプレートを通す急速濾過、および冷たい緩衝液Cによる2回の洗浄(0.75ml)によって反応を終了させた。フィルター上の放射能を、マイクロプレートシンチレーションカウンターTriCarb2500(PerkinElmer)によって測定した。
【0404】
例75
M3受容体によるインビトロの相互作用
摘出モルモット気管におけるアンタゴニスト活性の効力を、Haddad EBら、Br J Pharmacol 127、413〜420、1999によって従前に記載された方法に従って殆ど修正をせずに調査した。
【0405】
アンタゴニストを試験する累積濃度反応曲線は、平滑筋緊張の完全な阻害が達成されるまで、カルバコールによって事前に収縮させた調製品で作成した。カルバコールが誘発する緊張性収縮の50%回復(IC50)を生じさせるアンタゴニストの濃度を、このバイオアッセイにおけるその効力の測定値とした。
【0406】
試験化合物によって生じる阻害作用の停止を評価することを目的とする実験において、最大阻害作用を生じさせることが知れられている試験化合物の最小濃度を、カルバコールによって事前に収縮させた調製品に投与した。緊張性収縮が完全に逆転するとすぐに、オルガンバス溶液を取替え、調製品を新鮮なKrebs溶液で完全に洗浄した。次の4時間の間、カルバコール(0.3μM)を再び投与した(洗い流しと次の投与との間で30分の間隔で)。
【0407】
カルバコールの投与後に、10nMの濃度で投与した本発明の化合物の阻害作用を、カルバコールへの収縮反応の回復の割合として表した。洗い流しの4時間後の回復の割合は、50%未満であった。
【0408】
化合物1、2、3、4、5、6、7、9、11、12、13、14、15、17および18〜48について試験したM3の阻害活性の値は、0.05〜414nMである。
【0409】
例76
インビボ研究
モルモットにおけるアセチルコリンが誘発する気管支痙攣のインビボ試験を、H.Konzett HおよびRossler F Arch、Exp Path Pharmacol195、71〜74、1940によって行なった。試験化合物の水溶液を、麻酔した人工呼吸器装着モルモットの気管内に注入した。静脈内アセチルコリン負荷への気管支反応を、薬物投与の前および後で決定し、いくつかの時点における肺抵抗の変化を気管支痙攣の阻害割合として表した。
【0410】
試験化合物の気管支拡張活性は、投与後24時間まで変化しなかった。
【0411】
例77
(化合物1)の血漿安定性
化合物が分解していることを示すために、1時間および5時間でのラットおよびヒト血漿中の安定性を、化合物1である本発明の代表的化合物について試験した。手短に言えば、アセトニトリル中の化合物1の10μlのストック溶液(250μM)を、1mlのラットおよびヒト血漿に加え、試料を37℃でインキュベートした。血漿(50μL)を0、1時間および5時間のインキュベーション後に採取し、内部標準(250ng/ml)としてベラパミルを加えた140μlのアセトニトリルに加えた。試料を、HPLC−MS/MS分析によって分析した。
【0412】
血漿安定性は、1時間または5時間でのピーク面積を0時間でのピーク面積で割ることによって、1時間および5時間後に残る割合として計算する。
【0413】
インキュベーションの1時間および5時間後、化合物1の2%未満が検出され、これによって化合物1は両方の血漿種中で非常に不安定であることが示された。
【0414】
本発明の他の化合物は、同様に挙動する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)の化合物
【化1】

[式中、
Aは、任意選択で置換されているアリールまたはヘテロアリールまたはアリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルまたは式(a)の基であり
【化2】

式中、
およびRは、同じまたは異なっており、H、(C〜C)−シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールからなる群から独立に選択することができ、前記アリールまたはヘテロアリールは、ハロゲン原子、またはOH、O−(C〜C10)−アルキル、オキソ(=O)、SH、S−(C〜C10)−アルキル、NO、CN、CONH、COOH、(C〜C10)−アルコキシカルボニル、(C〜C10)−アルキルスルファニル、(C〜C10)−アルキルスルフィニル、(C〜C10)−アルキルスルホニル、(C〜C10)−アルキルおよび(C〜C10)−アルコキシルから独立に選択される1個もしくはいくつかの置換基で任意選択で置換されていてもよく、あるいはRおよびRが両方とも独立にアリールまたはヘテロアリールであるとき、それらは、(CH(式中、n=0〜2であり、n=0のときYは単結合である)のことがあるY基によって結合し、三環式環系を形成することがあり、(CHの炭素原子は、O、S、Nから選択されるヘテロ原子で置換されていてもよいが、ただしRおよびRは、両方ともHではなく、
Rは、
−NH、NR、CONR、NRCOR、OH、SOR、SO、SH、CN、NOおよび脂環式化合物から選択される基、
−Z−R(式中、Zは、CO、O、COO、OCO、SO、S、SO、COSおよびSCOから選択され、またはそれは結合である)、ならびに
−(C〜C)−シクロアルキル
から選択される基で任意選択で置換されている(C〜C10)−アルキル、(C〜C10)−アルケニルおよび(C〜C10)−アルキニル
から選択される残基であり、
は、
−OH、オキソ(=O)、SH、NO、CN、CONH、NRCO−(C〜C)−アルキル、COOH、(C〜C10)−アルコキシカルボニル、(C〜C10)−アルキルスルファニル、(C〜C10)−アルキルスルフィニル、(C〜C10)−アルキルスルホニル、(C〜C10)−アルキルおよび(C〜C10)−アルコキシルNRCO−(C〜C10)−アルキルから独立に選択される1個もしくはいくつかの置換基で任意選択で置換されている脂環式化合物、
−NRCO−(C〜C10)−アルキルで任意選択で置換されているアリール、ならびに
−NRCO−(C〜C10)−アルキル、(C〜C10)−アルキル、O−(C〜C10)−アルキルまたはハロゲンで任意選択で置換されているヘテロアリール
から選択される残基であり、
は、H、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、(C〜C10)−アルコキシカルボニル、(C〜C10)−アルキルカルボニル、(C〜C10)−アルキルスルホニルおよび(C〜C10)−アルキルから選択される残基であり、
は、生理学的に許容されるアニオンである]。
【請求項2】
Rが、−Z−Rで置換されている(C〜C)−アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Rが、−Z−R(式中、Zは、O、COまたは結合であり、Rは、1個もしくは複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているアリールまたはヘテロアリールである)で置換されている(C〜C)−アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
RがCHであり、ZがCOであり、Rがチエニルである式(II)の化合物である、請求項1に記載の化合物。
【化3】

【請求項5】
Aが、任意選択で置換されているアリールまたはヘテロアリールまたはアリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルまたは式(a)の基であり、
【化4】

式中、RおよびRは、両方とも独立に、1個もしくは複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているアリールまたはヘテロアリールである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Aが、式(a)の基であり、RおよびRが、両方とも1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているフェニルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
Aが、式(a)の基であり、RおよびRが、両方とも独立にフェニルであり、かつそれらは、(CH(式中、n=0〜2であり、n=0のときYは単結合である)のことがあるY基によって結合し、式(b)の三環式環系を形成し、
【化5】

式中、(CHの炭素原子は、O、S、Nから選択されるヘテロ原子で置換されていてもよい、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
Aが、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されている9H−フルオレン−9−イルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項9】
Aが、1個または複数のハロゲン原子で任意選択で置換されているベンジルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項10】
Aが、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているビフェニルメチルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項11】
Aが、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているチオフェニルメチルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項12】
Rが、Z−R基(式中、ZはOであり、Rはフェニルである)で置換されているプロピル基である、式(III)
【化6】

の化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
Aが、アリールまたはヘテロアリールまたはアリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルまたは式(a)の基であり、RおよびRが、両方とも独立に、1個もしくは複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているアリールまたはヘテロアリールである、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
Aが、式(a)の基であり、RおよびRが、両方とも、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているフェニルである、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
Aが、式(a)の基であり、RおよびRが、両方とも独立に、アリールまたはヘテロアリールであり、かつそれらは、(CH(式中、n=0〜2であり、n=0のときYは単結合である)のことがあるY基によって結合し、式(b)の三環式環系を形成し、
【化7】

式中、(CHの炭素原子は、O、S、Nから選択されるヘテロ原子で置換されていてもよい、請求項12に記載の化合物。
【請求項16】
Aが、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されている9H−フルオレン−9−イルである、請求項12に記載の化合物。
【請求項17】
Aが、1個または複数のハロゲン原子で任意選択で置換されているベンジルである、請求項12に記載の化合物。
【請求項18】
Aが、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているビフェニルメチルである、請求項12に記載の化合物。
【請求項19】
Aが、1個または複数のハロゲン原子で好ましくは置換されているチオフェニルメチルである、請求項12に記載の化合物。
【請求項20】
1種または複数の薬学的に許容される担体および/または添加剤と混合した、請求項1から19に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項21】
任意の気管支閉塞性または気管支炎症性疾患、好ましくは、喘息または慢性気管支炎または慢性閉塞性肺疾患(COPD)を予防および/または治療するための、請求項1から19の化合物のいずれかの使用。
【請求項22】
請求項20の医薬組成物を含むデバイス。
【請求項23】
単一用量または複数用量のドライパウダー吸入器、定量吸入器またはソフトミストネブライザーである、請求項22に記載のデバイス。
【請求項24】
(i)式(2)のアミノ−アルコールを1,1’−カルボニルジイミダゾールと反応させて、式(3)のイミダゾール誘導体を得るステップと、(ii)次いで、式(4)のアルコールと反応させ、このように式(5)の化合物を得るステップと、(iii)次いで、アルキル化剤RXによってアルキル化し、式(I)の第四級アンモニウム塩を得るステップとを含む、請求項1に記載の式(I)の化合物を調製する方法。

【公表番号】特表2011−530489(P2011−530489A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521454(P2011−521454)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【国際出願番号】PCT/EP2009/005272
【国際公開番号】WO2010/015324
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(304037234)シエシー ファルマセウティチィ ソシエタ ペル アチオニ (24)
【Fターム(参考)】