説明

キャブオーバ型車両のステップ構造

【課題】美観の低下を抑制しながら車両側面の汚れを防ぐことが出来るようにする。
【解決手段】 キャブオーバ型の車両10のキャブ11の下方で且つ前輪12よりも前側方に設けられたステップ17と、このステップ17の下方に設けられた壁状のステップウォール19と、このステップウォール19に形成された通気孔部と、ステップウォール19の後方に設けられ車両10の幅方向に延在する壁状のスプラッシュガードとを備えて構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャブオーバ型車両のステップ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、トラックにおいては、前輪の上方にキャブが設けられている。このように、車両の前端にキャブを有する車両は、一般的にキャブオーバ型車両として知られているものである。
キャブオーバ型車両においては、キャブへの出入りの際にユーザの足置きとして用いられるステップが設けられている。なお、このようなキャブのステップを例示する文献としては、以下の特許文献1が挙げられる。
【0003】
そして、このようなキャブオーバ型車両においては、走行中にステップ近傍において気流の乱れが生じ、キャブの側面が土や泥などによって汚れてしまうという課題が知られている。なお、このような課題やその解決手法の一例を示す文献としては、以下の特許文献2が挙げられる。この特許文献2においては、ステップ内への巻き込み気流に着目し、この気流を整流することによって、キャブ側面が汚れるのを防ぐことを目的とした技術が開示されている。
【特許文献1】実公平8−6691号公報
【特許文献2】特開2000−313360号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図7に示すように、従来のトラック100では、ステップ101の下方にステップウォール102が設けられている。
このステップウォール102は、ステップ101の下端から下方に延在する壁状の部品であって、前輪106の前方に設けられ、その下端102Aはバンパ103の下端103Aと同じ高さで形成されている。
【0005】
このようなステップウォール102の上部は、キャブ105の側面より車幅方向内側へ凹部109を有し、この凹部109、即ち、バンパ103,ステップ101およびステップ後壁部109に囲まれた部分で、乱気流が生じている。
これは、ステップウォール102の表面近傍に、気圧の低い空間(低気圧部)が生じ、この低気圧部に、路面や前輪106近傍から泥や土が誘引されることによる。そして、この低気圧部に誘引された泥や土は、その後、前輪106の上方に設けられたフェンダ107に沿って流れる気流(図7中の鎖線の矢印参照)に乗って上昇し、キャブ105の側面に導かれ、キャブ105側面の汚れが促進されてしまうのである。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、美観の低下を抑制しながら車両側面の汚れを防ぐことが出来る、キャブオーバ型車両のステップ構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明のキャブオーバ型車両のステップ構造(請求項1)は、キャブオーバ型の車両のキャブの下方で且つ前輪よりも前側方に設けられ該車両のユーザが該キャブに出入りする際に用いるステップと、該ステップの下方に設けられた壁状のステップウォールとを有する、キャブオーバ型車両のステップ構造であって、該ステップウォールに形成された通気孔部と、該ステップウォールの後方に設けられ該車両の幅方向に延在する壁状のスプラッシュガードとを備えることを特徴としている。
【0008】
また、請求項2記載の本発明のキャブオーバ型車両のステップ構造は、請求項1記載の内容において、該通気孔部は、該ステップウォールの後端部の近傍に形成されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明のキャブオーバ型車両のステップ構造は、請求項1または2記載の内容において、該通気孔部は、該車両の長手方向に延びるスリット状に形成され、該通気孔部の下縁部の奥行きは、該通気孔部の上縁部の奥行きよりも長く形成されていることを特徴としている。
【0009】
また、請求項4記載の本発明のキャブオーバ型車両のステップ構造は、請求項1〜3いずれか1項に記載の内容において、該通気孔部が、複数形成され、複数の該通気孔部は、上下方向に並んで形成されていることを特徴としている。
また、請求項5記載の本発明のキャブオーバ型車両のステップ構造は、請求項1または2記載の内容において、該通気孔部は、上下方向に延びるスリット状に形成され、通気孔部の後縁部の奥行きは、通気孔部の前縁部の奥行きよりも長く形成されていることを特徴としている。
【0010】
また、請求項6記載の本発明のキャブオーバ型車両のステップ構造は、請求項5記載の内容において、該通気孔部が、複数形成され、複数の該通気孔部は、車両の長手方向に並んで形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明のキャブオーバ型車両のステップ構造によれば、ステップウォールに通気孔部を形成し、且つ、ステップウォールの後方に設けられ車両の幅方向に延在する壁状のスプラッシュガードを設けることで、美観の低下を抑制しながら車両側面の汚れを防ぐことが出来る。(請求項1)
また、通気孔部は、ステップウォールの後端部の近傍に形成されているので、ステップウォールの後端部近傍において低気圧部が発生することを効果的に抑制することが出来る。(請求項2)
また、通気孔部を車両の長手方向に延びるスリット状に形成し、且つ、通気孔部の下縁部の奥行きを通気孔部の上縁部の奥行きよりも長く形成することで、通気孔部から噴出した空気を車両後方へガイドすることを可能としながら、車両側面の美観が低下することを抑制することが出来る。(請求項3)
また、通気孔部を複数形成し、且つ、複数の通気孔部を上下方向に並べて形成することで、ステップウォール表面の広範囲で低気圧部の発生を防ぐことが出来る。(請求項4)
また、通気孔部を車両の上下方向に延びるスリット状に形成し、且つ、通気孔部の後縁部の奥行きを通気孔部の前縁部の奥行きよりも長く形成することで、ステップウォール内側において車両前方から後方へ流れる空気を積極的に通気孔部へ導くことが出来る。(請求項5)
また、通気孔部を複数形成し、且つ、複数の該通気孔部を前後方向に並べて形成することで、ステップウォール表面の広範囲で低気圧部の発生を防ぐことが出来る。(請求項6)
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面により、本発明の一実施形態に係るキャブオーバ型車両のステップ構造について説明すると、図1はトラックのキャブを示す模式的な斜視図、図2はステップウォールを示す模式的な斜視図、図3は図2のIII−III断面図、図4は図1のIV−IV断面図、図5は図4のV矢視図、図6は図4のVI矢視図である。
図1に示すように、トラック(キャブオーバ型車両)10には、前輪12の上方にキャブ11が設けられている。
【0013】
このキャブ11の側面にはドア13が設けられ、このドア13と前輪12との間にはフロントフェンダ20が設けられている。また、このキャブ11の前側には、フロントグラス14と、フロントパネル15と、バンパ16とが設けられている。そして、これらのフロントグラス14と、フロントパネル15と、バンパ16により、キャブ11の前面が略垂直の壁状に形成されている。
【0014】
また、ドア13の下方で且つ前輪12の前方には、トラック10のユーザがキャブ11に出入りする際に足置きとして用いられるステップ17が設けられている。
このステップ17の上方には車両中心側へ窪んだ壁状の部品であるアッパーウォール18が設けられている。
また、ステップ17の下方で且つバンパ16と前輪12との間には、壁状の樹脂性部品であるステップウォール19が設けられている。このステップウォール19の下端19Aはバンパ16の下端16Aと同じ高さとなるように形成されている。
【0015】
図2に示すように、このステップウォール19には、前端部19Cに近接した凹部22と、後端部19Bに近接した4つの通気孔23A〜23Dとが形成されている。
凹部22は、図示しない反射板が嵌め込まれる窪みである。
通気孔23A〜23Dは、それぞれ、ステップウォール19の内側(車両中心側)の空気を、ステップウォール19の外側(車両側方)へ流出させるための孔である。また、これらの通気孔23A〜23Dは、車両長手方向に延びるスリット状に形成されている。なお、これら4つの通気孔23A〜23Dのうち、最上段に形成された通気孔をA通気孔23A,上から2段目に形成された通気孔をB通気孔23B,上から3段目に形成された通気孔をC通気孔23C、そして、最下段に形成された通気孔をD通気孔23Dという。
【0016】
また、図3に示すように、通気孔部23A〜23Dの各下縁部25A〜25Dの各奥行L25A〜L25Dは、各上縁部24A〜24Dの各奥行きL24A〜L24Dよりも長く形成されている。
また、図4に示すように、このステップウォール19は、図示しないボルトにより樹脂製のステップアンダカバー26に固定されている。また、このステップアンダカバー26の上には格子状で金属製のステップ17が載置されている。
【0017】
また、タイヤハウス21の前端には、車幅方向に延在するシート状でラバー製のエプロン33が固定されている。
ステップ17は、図示しないボルトにより金属製のステップステイ27,28(図5および図6参照)に固定され、ステップアンダカバー26は、ステップ17とステップステイ27,28との間で挟持されている。
【0018】
また、ステップステイ27,28は、シャシフレーム29にそれぞれボルト31により固定されている。
図4および図5に示すように、ステップウォール19の内側(車両中心側)にはスプラッシュガード32が設けられている。このスプラッシュガード32は、ステップウォール19の後方に設けられ、車両幅方向に延在する壁状のラバー部品であって、その上端がアッパーウォール18に図示しないボルトにより固定されている。
【0019】
これにより、図4および図6中矢印で示すように、ステップウォール19の内側においてトラック10の前方から後方へ向けて流れる空気が、スプラッシュガード32によって通気孔23A〜23Dへガイドされ、その後、通気孔23A〜23Dを通ってステップウォール19の外側へ噴出されて、車両側面に沿って後方へ流れていくようになっている。
本発明の一実施形態に係るキャブオーバ型車両のステップ構造は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
【0020】
トラック10が走行すると、空気はキャブ11の前方から後方へ流れていく。この流れは、原則的にキャブの前面から側面に沿うものであるが、バンパ16に突き当たった空気は、ステップウォール19に沿って流れるのではなく、ステップウォール19の表面から剥離した状態で車両後方へ流れていく。
このとき、ステップウォール19に通気孔23A〜23Dが形成されていない場合には、ステップウォール19の表面に気圧の低い空間(低気圧部)が生じることとなる。つまり、これが〔発明が解決しようとする課題〕の欄において図7を用いて説明した現象である。
【0021】
しかしながら、本実施形態に係る本発明によれば、ステップウォール19内側の空気が通気孔23A〜23Dを通じてステップウォール19の外側へ流出することが出来るようになっているので(図4および図6の矢印参照)、低気圧部の発生を防ぐことが可能となる。
また、ステップウォール19の内側に設けられたスプラッシュガード32により、ステップウォール19の内側を前方から後方へ流れる空気が、通気孔23A〜23Dへガイドされるので、より効果的に低気圧部の発生を防ぐことが出来る。
【0022】
特に、低気圧部は、ステップウォール19の後端部19B近傍に生じやすいが、通気孔23A〜23Dはステップウォール19の後端部19B近傍に形成されているため、低気圧部の発生を確実に防ぐことが出来る。
そして、このような低気圧部の発生を防ぐことで、ステップウォール19の表面に土や泥が誘引されることを防ぐことが可能となり、キャブ11側面の汚れを防ぐことが出来る。
【0023】
また、ステップウォール19を撤去することなく、ステップウォール19の表面で低気圧部が生じることを防ぐことが出来るので、ステップウォール19の本来の機能、即ち、バンパ16,ステップ17および前輪12に囲まれた部分に乱気流が生じることを防ぎ、且つ、美観の向上を図るという機能についても確保することが出来る。
また、通気孔部23A〜23Dは、それぞれ、車両の長手方向に延びるスリット状に形成されているので、通気孔部23A〜23Dから流出した空気を車両後方へガイドすることが可能となり、土や泥を車両後方へ流すことが出来る。したがって、キャブ11の側面が汚れるという事態を、さらに効果的に防ぐことが可能となる。
【0024】
また、実用上、ドア13のドアノブ13Aが汚れてしまうと、ドア13を開閉する際にユーザの手が汚れてしまうという事態が生じ得るが、低気圧部の発生を防ぐことで、このような事態を回避することも可能となる。
また、図3に示すように、通気孔部23A〜23Dの各下縁部25A〜25Dの各奥行L25A〜L25Dは、各上縁部24A〜24Dの各奥行きL24A〜L24Dよりも長く形成されているので、トラック19の脇に立ったユーザが通気孔部23A〜23Dを注視した場合であっても、ユーザの視線LOSが各下縁部25A〜25Dにより遮られ、ユーザが通気孔部23A〜23Dを通じて路面を視認することが出来ない。したがって、ステップウォール19の美観の向上が低下することを抑制することが出来る。
【0025】
また、各通気孔部23A〜23Dは、上下方向に並んで形成されているので、ステップウォール19の表面の広い範囲で低気圧部が生じることを防ぐことが可能となり、土や泥、或いは泥水等がステップウォール19からキャブ11へ向けて上昇することを効果的に防ぐことが出来る。
また、各下縁部25A〜25Dを比較的長く形成することで、噴出気流のデフレクタ効果を生じさせ、噴出した気流の乱れを防止して、土や泥、或いは泥水等がキャブ11に付着することを効果的に防ぐことが出来る。
【0026】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態においては、ステップウォール19の各通気孔部23A〜23Dが、車両の長手方向に延びるスリット状に形成され、且つ、上下に並んで形成された場合を例にとって説明したが、このような場合に限定するものではない。例えば、ステップウォールの各通気孔部を、上下方向に延びるスリット状に形成し、且つ、車両の長手方向に並んで形成するように形成してもよい。また、通気孔部の後縁部の奥行きを通気孔部の前縁部の奥行きよりも長く形成するようにしてもよい。
【0027】
これにより、ステップウォール内側において車両前方から後方へ流れる空気を積極的に通気孔部へ導くことが出来る。
また、後縁部の車両側先端部を、車両前方へ傾斜させて形成してもよい。これにより、ステップウォール内を流れる空気をさらに積極的に通気孔部へ導くことが可能となるとともに、車両側方から通気孔部を通して車両内部が視認されることを防ぐことが可能となる。
【0028】
また、上述の実施形態においては、ステップウォール19に複数の通気孔部23A〜23Dを形成した場合について説明したが、1つの通気孔部を形成してもよい。但し、美観の低下を防ぎながら低気圧部が生じることを効果的に防ぐという観点からは、上述の実施形態のように、複数の通気孔部を形成したほうが好ましい。
また、上述の実施形態においては、キャブ11の左側に本発明が適用された場合について説明したが、キャブ11の右側に本発明が適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態に係るキャブオーバ型車両のステップ構造が適用されたトラックを示す模式的な斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るキャブオーバ型車両のステップ構造のステップウォールを示す模式的な斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るキャブオーバ型車両のステップ構造のステップウォールを示す模式的な断面図であって、図2のIII−III断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るキャブオーバ型車両のステップ構造の要部を示す模式図であって、図1のIV−IV矢視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るキャブオーバ型車両のステップ構造の要部を示す模式図であって、図4のV矢視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るキャブオーバ型車両のステップ構造の要部を示す模式図であって、図4のVI矢視図である。
【図7】従来のキャブオーバ型車両のステップ構造が適用されたトラックを示す模式的な側面図である。
【符号の説明】
【0030】
10 トラック(キャブオーバ型の車両,車両)
11 キャブ
12 前輪
13 ドア
13A ドアノブ
14 フロントグラス
15 フロントパネル
16 バンパ
17 ステップ
18 アッパーウォール
19 ステップウォール
19B ステップウォールの後端部
20 フロントフェンダ
23A〜23D 通気孔部
24A〜24D 通気孔部の上縁部
25A〜25D 通気孔部の下縁部
32 スプラッシュガード
24A〜L24D 上縁部の奥行き
25A〜L25D 下縁部の奥行き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャブオーバ型の車両のキャブの下方で且つ前輪よりも前側方に設けられ該車両のユーザが該キャブに出入りする際に用いるステップと、該ステップの下方に設けられた壁状のステップウォールとを有する、キャブオーバ型車両のステップ構造であって、
該ステップウォールに形成された通気孔部と、
該ステップウォールの後方に設けられ該車両の幅方向に延在する壁状のスプラッシュガードとを備える
ことを特徴とする、キャブオーバ型車両のステップ構造。
【請求項2】
該通気孔部は、該ステップウォールの後端部の近傍に形成されている
ことを特徴とする、請求項1記載のキャブオーバ型車両のステップ構造。
【請求項3】
該通気孔部は、該車両の長手方向に延びるスリット状に形成され、
該通気孔部の下縁部の奥行きは、該通気孔部の上縁部の奥行きよりも長く形成されている
ことを特徴とする、請求項1または2記載のキャブオーバ型車両のステップ構造。
【請求項4】
該通気孔部が、複数形成され、
複数の該通気孔部は、上下方向に並んで形成されている
ことを特徴とする、請求項1〜3いずれか1項に記載のキャブオーバ型車両のステップ構造。
【請求項5】
該通気孔部は、上下方向に延びるスリット状に形成され、
該通気孔部の後縁部の奥行きは、該通気孔部の前縁部の奥行きよりも長く形成されている
ことを特徴とする、請求項1または2記載のキャブオーバ型車両のステップ構造。
【請求項6】
該通気孔部が、複数形成され、
複数の該通気孔部は、車両の長手方向に並んで形成されている
ことを特徴とする、請求項5に記載のキャブオーバ型車両のステップ構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−265458(P2008−265458A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−109243(P2007−109243)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(303002158)三菱ふそうトラック・バス株式会社 (1,037)
【Fターム(参考)】