説明

キャリパブレーキ装置

【課題】空気圧キャリパブレーキ装置におけるダイヤフラムの押圧効率を向上させる。
【解決手段】車輪5と共に回転するディスク6と、ディスク6に当接して摩擦力を付与する制輪子7と、空気圧の変化によって変形し、制輪子7にディスク6への押圧力を印加するダイヤフラム75と、制輪子7に対して垂直に、かつ並列に複数設けられ、ダイヤフラム75の押圧力を制輪子に伝達するピストン55と、を備え、ピストン55は、前記ダイヤフラム75の中央部と比して周縁部の方が、隣接するピストン55の中心間距離が小さくされることで、ダイヤフラム75の押圧面積を大きくすることができ、押圧効率が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪と共に回転するディスクに摩擦力を付与して制動するキャリパブレーキ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、鉄道車両等には油圧ブレーキ装置が用いられており、空気圧源から供給される空気圧を油圧に変換する空油変換器を搭載し、この空油変換器から油圧配管を介して供給される油圧によって油圧ブレーキを作動させている。
【0003】
近年、空油変換器や油圧配管を廃止するために、油圧ブレーキに換えて空気圧源から供給される空気圧により作動する空気圧ブレーキを鉄道車両に搭載することが望まれている。
【0004】
特許文献1には、ダイヤフラムを用いたアクチュエータに供給される空気圧によって制輪子を押圧作動する鉄道車両用空気圧ブレーキ装置が開示されている。
【特許文献1】特開平11−193835号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来のダイヤフラムを用いた鉄道車両用空気圧ブレーキ装置では、ダイヤフラムの受圧面積の全体で制輪子を押圧できずにダイヤフラムの押圧力の一部のみしか利用できないため、ダイヤフラムの受圧面積に対する押圧効率を向上させることができず、押圧力を大きくできなかった。
【0006】
そこで本発明は、ダイヤフラムの受圧面積に対する押圧効率を向上させ、押圧力を増大することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、車輪と共に回転するディスクと、前記ディスクに当接して摩擦力を付与する制輪子と、空気圧の変化によって変形し、前記制輪子に前記ディスクへの押圧力を印加するダイヤフラムと、前記制輪子に対して垂直に、かつ並列に複数設けられ、前記ダイヤフラムの押圧力を前記制輪子に伝達する複数のピストンからなるピストンユニットと、を備え、前記ピストンユニットは、前記ダイヤフラムの中央部と比して周縁部の方が、隣接するピストンの中心間距離が小さくされることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ダイヤフラムの中央部と比して周縁部の方が隣接するピストンの中心間距離が小さくされることで、キャリパブレーキ装置の制動時のダイヤフラムの押圧有効面積が大きくなる。したがって押圧効率が向上し、押圧力を増大することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係るキャリパブレーキ装置100について説明する。図1は本発明の実施の形態に係るキャリパブレーキ装置100の平面図、図2は図1における正面図である。
【0010】
キャリパブレーキ装置100は、車輪5に設けられたディスク6をその両面から一対の制輪子7で挟持し、車輪5と共に回転するディスク6とキャリパ本体10に固定された制輪子7とが当接することで生じる摩擦力によって車輪5の回転を制動するものである。
【0011】
キャリパブレーキ装置100は、キャリパ本体10を支持枠20によって図示しない台車(車体)上に支持されて構成される。
【0012】
キャリパ本体10は、車輪5に設けられたディスク6に跨るようにして延びる第一キャリパアーム12及び第二キャリパアーム14と、この第一,第二キャリパアーム12,14を結ぶヨーク部13と、キャリパ本体10を台車上に支持するためのブラケット部15,16とを備える。キャリパ本体10のブラケット部15,16には、キャリパ本体10を支持枠20に摺動可能に保持するための上スライドピン30及び下スライドピン32の両端部が支持される。
【0013】
キャリパ本体10は、上下スライドピン30,32によって支持枠20に対して摺動可能にフローティング支持される。これによって、キャリパ本体10は図示しない台車に対する車輪5の相対移動に追従し、制輪子7は車輪5のディスク6に対して平行に対峙する。
【0014】
キャリパ本体10は、後で詳しく説明するダイヤフラムアクチュエータ60を第一キャリパアーム12側のみに備える。本実施形態のようにフローティング形式にする他、第一,第二キャリパアーム12,14の両側にダイヤフラムアクチュエータ60を設け、対向ピストン形式にすることも可能である。
【0015】
上スライドピン30及び下スライドピン32は、支持枠20を貫通して設けられ、キャリパ本体10のブラケット部15,16に接続される。キャリパ本体10は上下スライドピン30,32によって、上下スライドピン30,32の軸方向に摺動自在に支持枠20に支持される。上下スライドピン30,32の露出部はゴム製のブーツ34によってダスト等から保護される。
【0016】
制輪子7はライニング9を備え、車輪5と共に回転するディスク6に当接することで摩擦力を生じ、車輪5を制動する。また、制輪子7の上下端はアジャスタ41のアンカピン43に固定されている。制輪子7はアジャスタ41の戻しばね44によってディスク6から離す方向へ付勢されている。
【0017】
ライニング9は、制輪子7のディスク6と当接する面に設けられる。ライニング9はピストンユニット50を介してダイヤフラムアクチュエータ60からの押圧力を受け、制輪子7を介してディスク6に平行に押圧されて当接することで摩擦力を発生させる。図2に二点鎖線で示した円弧は、制輪子7のライニング9と車輪5のディスク6とが当接する面のディスク6の径方向の中心である。ライニング9は、放射線状にいくつかの(本実施形態では6の)セグメントに分けられている。
【0018】
ディスク6は車輪5上に設けられ、車輪5と共に回転する。回転するディスク6に制輪子7のライニング9が当接することで発生する摩擦力によって車輪5は制動させられる。本実施形態ではディスク6は車輪5の表面に一体となって構成されている。しかし、車輪5とは別個にディスク6を設けた場合にも同様の効果を奏するため、この構成に限られるものではない。
【0019】
以下では、図3を参照してキャリパ本体10の内部構造について説明する。図3は図2におけるA−A断面図である。
【0020】
制輪子7のディスク6に対する初期位置を調節するアジャスタ41は、アンカボルト42を介してキャリパ本体10の上下端部にそれぞれ締結される。このアジャスタ41から突出するアンカピン43を介して制輪子7の両端部が支持される。制輪子7は、アジャスタ41によってディスク6と一定の間隔をもって対峙する。
【0021】
アジャスタ41は、ダイヤフラムアクチュエータ60の上下にそれぞれ配置される。アジャスタ41は、アンカピン43を介して制輪子7をディスク6から離す方向に付勢する戻しばね44と、制動解除時に制輪子7とディスク6との隙間を一定に調整する隙間調整機構45とを備える。よって、アンカピン43は制動時にダイヤフラム75が変形して制輪子7をディスク6に押圧する動きに追従して変位する一方、制動が解除されると戻しばね44によって制輪子7を戻すが、このとき隙間調整機構45によって戻し量を一定に制御し、制輪子7とディスク6の間隔を常に一定に保つことが可能となる。
【0022】
ダイヤフラムアクチュエータ60は、内部にダイヤフラム75を備え、空気圧を調整することでダイヤフラム75を変形させ、ダイヤフラム75の変形によってディスク6に制輪子7を押圧する。
【0023】
ダイヤフラムアクチュエータ60は、ダイヤフラム75とキャリパカバー11とによって区切られるダイヤフラム室63を備える。ダイヤフラム室63には通孔69が設けられ、制動時にダイヤフラム75を変形させるための空気圧が通孔69から供給される。
【0024】
ダイヤフラム75は、周縁部76とベローズ部77と押圧部79とから構成される。ダイヤフラム75の押圧部79は、折りたたまれていたベローズ部77がダイヤフラム室63に供給される空気圧によって伸長することで変位する。ダイヤフラム75の押圧部79はピストンユニット50と当接し、押圧部79の変位によってピストンユニット50は押圧される。
【0025】
ダイヤフラム75は樹脂製弾性材であり、例えばカーボン繊維,ケプラー繊維等の強化材を複合したものを用いてベローズ形成してもよい。また、ゴム製チューブや金属薄板からなるベローズでもよい。
【0026】
キャリパカバー11は複数のボルト67によってキャリパ本体10に固定される。キャリパカバー11はダイヤフラム75の周囲をキャリパ本体10との間に挟持して固定する。樹脂製弾性材のダイヤフラム75がパッキンの役割を果たすため、ダイヤフラム室63の気密性を担保できる。
【0027】
ピストンユニット50は、複数の大径ピストン55及び複数の小径ピストン56との集合である。ピストンユニット50の制輪子側は、ピストンガイドフレーム65に設けられる対応するガイド穴65aに軸方向に摺動可能に保持される。
【0028】
ピストンユニット50は、ダイヤフラム75の周縁部において大径ピストン55の間に小径ピストン56が設けられ、ダイヤフラム75の中央部と比して隣接する大小径ピストン55,56の中心間距離を小さくしている。ライニング9のセグメントに合わせて大径ピストン55のみを放射線状に設けた場合、ディスク6の外周側では隣接する大径ピストン55の中心間距離が大きくなるためである。
【0029】
ピストンユニット50の大小径ピストン55,56はピストンガイドフレーム65に対してそれぞれ個別に摺動可能である。よって、キャリパブレーキ装置100の制動時にディスク6と制輪子7とが当接してディスク6が熱変形を生じても、ピストンユニット50はその変形に追従することができる。
【0030】
したがって、ピストンユニット50は均等な押圧力で制輪子7をディスク6に押圧でき、その結果安定した制動が可能である。
【0031】
ディスク6の熱変形は、ディスク6の締結方式の違いによって凹になるか凸になるかその変形の態様は異なるが、どちらの場合においても、ディスク6と制輪子7とが接する面の径方向の中央、即ち図2に二点鎖線で示す曲線部分を中心に変形する。つまり、ディスク6の内径側と外径側とが膨張して図2の二点鎖線を中心とした凹形状に変形するか、又はディスク6の内径側と外径側とが収縮して図2の二点鎖線を中心とした凸形状に変形するかのいずれかである。
【0032】
ピストンユニット50の大小径ピストン55,56のライニング9側の先端には断熱プレート61が備えられる。断熱プレート61は、制動時における制輪子7とディスク6との摩擦により発生する高熱が伝達されるのを防止し、ダイヤフラム75を保護する。
【0033】
ピストンガイドフレーム65は、ダイヤフラム75と制輪子7との間に設けられる。ピストンガイドフレーム65は、複数のボルト66によってキャリパ本体10に固定される。ピストンガイドフレーム65には、ピストンユニット50に対応する数のガイド穴65aが形成される。
【0034】
ガイド穴65aはピストンユニット50に対応する位置に設けられ、ピストンユニット50はこのガイド穴65aにそれぞれ軸方向に摺動可能に嵌合する。
【0035】
以下では、図4から図8を参照してダイヤフラム75の有効面積について説明する。図4はダイヤフラム75の無加圧時の形状を示した図、図5は小径ピストン56を備えない場合のダイヤフラム75の加圧時の形状を示した図、図6は本発明の実施の形態に係るダイヤフラム75の加圧時の形状を示した図、図7は同一径ピストンによる場合の無加圧時のダイヤフラムの形状を示した図、図8は同一径ピストンによる場合の加圧時のダイヤフラムの形状を示した図である。
【0036】
図4における二点鎖線は、無加圧時のダイヤフラム75の形状を示す。二点鎖線で囲まれたダイヤフラム75の受圧面積は350平方センチメートルである。
【0037】
図5,図6における破線は加圧時のダイヤフラム75の形状を示す。ダイヤフラム75に負荷がかかると図5のように大径ピストン55間のダイヤフラム75は内側へ入り込み、その結果ダイヤフラム75の有効面積は273平方センチメートルになる。これは、ダイヤフラム75の受圧面積に対して78%でしかない。
【0038】
大径ピストン55の間に小径ピストン56を配置した本実施形態によれば、大小径ピストン55,56のピッチが小さくなったことによって加圧時のダイヤフラム75は大小径ピストン55,56間で内側に入り込む量が減少し、ダイヤフラム75の有効面積は312平方センチメートルになる。これは、ダイヤフラム75の受圧面積に対して89%である。小径ピストン56を備えることで、図5に示す小径ピストン56を備えない場合と比して有効面積は11%向上したことになる。
【0039】
このように、ダイヤフラム75の周縁部におけるピストンユニット50の隣接する大小径ピストン55,56の中心間距離を小さくすることでダイヤフラム75の有効面積を大きくでき、その結果押圧力も大きくできる。
【0040】
図7,図8は、ダイヤフラム75の中央部及び周縁部のどちらにも大径ピストン55のみを用いて隣接する大径ピストン55の中心間距離を小さくした実施形態である。
【0041】
図7における二点鎖線は、無加圧時のダイヤフラム75の形状を示す。二点鎖線で囲まれたダイヤフラム75の受圧面積は268平方センチメートルである。
【0042】
図8における破線は加圧時のダイヤフラム75の形状を示す。ダイヤフラム75に負荷がかかると図8のように大径ピストン55間のダイヤフラム75は内側へ入り込み、その結果ダイヤフラム75の有効面積は247平方センチメートルになる。これは、ダイヤフラム75の受圧面積に対して92%である。
【0043】
このように、大径ピストン55のみを配置した場合にもダイヤフラム75の有効面積を大きくでき、その結果押圧力も大きくできる。他にも、周縁部には小径ピストン56のみを小さなピッチで並べて配置するなどの態様が考えられる。
【0044】
以下では、本発明の実施の形態に係るキャリパブレーキ装置100の動作について説明する。
【0045】
キャリパブレーキ装置100を備える図示しない車両の走行時には、車輪5は高速で回転している。ここで運転士の操作等によってキャリパブレーキ装置100が作動させられると、空気圧源の空気圧が通孔69からダイヤフラム室63内に送られ、ダイヤフラム75を変形させる。すると、ダイヤフラム75のベローズ部77が伸長して押圧部79が変位し、ピストンユニット50をディスク6方向へ押圧する。
【0046】
ダイヤフラム75は車輪5方向へ変位し、ピストンユニット50を車輪5に設けられたディスク6に押圧する。制輪子7とディスク6とが当接し、摩擦力が発生すると車輪5は制動され、速度が低下しやがて停止することとなる。
【0047】
ダイヤフラム75の有効面積は大径ピストン55の間に設けられた小径ピストン56によって大きくなり、大きな押圧力で制輪子7を押圧することができる。
【0048】
その際、ディスク6は摩擦熱によって熱変形を生じる。熱変形の態様は、ディスク6と制輪子7とが当接する面の径方向の中央の円周、即ち図2に二点鎖線で示す曲線部分を中心に凹又は凸のいずれかである。
【0049】
ディスク6に熱変形が生じると、ピストンユニット50の備える大小径ピストン55,56はディスク6の変形に倣うようにその軸方向に摺動するため、制輪子7はディスク6の面の変形に対して追従でき、ピストンユニット50が備えるそれぞれの大小径ピストン55,56は均等な押圧力で当接することができる。よって、安定した制動を行うことが可能である。
【0050】
運転士の操作等によってブレーキが解除されると、通孔69から圧縮空気が排出されてダイヤフラム75のベローズ部77は制動前の折りたたまれた形状に戻り、押圧部79は制動前の位置に戻る。すると、ピストンユニット50も制動前の位置に戻り、アジャスタ41内部に設けられた戻しばね44の復元力によって制輪子7は当接した状態から解除され、ディスク6と制輪子7とは隙間調整機構45によって再び一定の間隔をもって対峙する。よって、車輪5はキャリパブレーキ装置100の影響を受けることなく回転することが可能である。
【0051】
以上の実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
【0052】
ピストンユニット50の周縁部の大径ピストン55の間に小径ピストン56を備えることで、ダイヤフラム75の押圧面積を大きくすることができ、ダイヤフラム75の押圧効率が向上する。よって、大きな押圧力で制輪子7をディスク6に押圧することができる。
【0053】
また、ディスク6が制動によって熱変形した場合にも、大小径ピストン55,56が軸方向に摺動することで熱変形に追従することができる。よって、どの位置の大小径ピストン55,56においても押圧力を均等に保つことができ、制輪子7やディスク6の局部的な温度上昇を抑えられる。したがって、制輪子7やディスク6の偏摩耗が生じることを防止でき、安定した制動を行うことが可能である。
【0054】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、鉄道車両やバス,トラックなど大型車等の空気圧源を有する車両のブレーキ装置として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施の形態に係るキャリパブレーキ装置の平面図である。
【図2】図1における正面図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】ダイヤフラムの無加圧時の形状を示した図である。
【図5】小径ピストンを備えない場合のダイヤフラムの加圧時の形状を示した図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るダイヤフラムの加圧時の形状を示した図である。
【図7】同一径ピストンによる場合の無加圧時のダイヤフラムの形状を示した図である。
【図8】同一径ピストンによる場合の加圧時のダイヤフラムの形状を示した図である。
【符号の説明】
【0057】
100 キャリパブレーキ装置
5 車輪
6 ディスク
7 制輪子
9 ライニング
10 キャリパ本体
12 第一キャリパアーム
14 第二キャリパアーム
20 支持枠
30 上スライドピン
50 ピストンユニット
55 大径ピストン
56 小径ピストン
63 ダイヤフラム室
65 ピストンガイドフレーム
75 ダイヤフラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪と共に回転するディスクと、
前記ディスクに当接して摩擦力を付与する制輪子と、
空気圧の変化によって変形し、前記制輪子に前記ディスクへの押圧力を印加するダイヤフラムと、
前記制輪子に対して垂直に、かつ並列に複数設けられ、前記ダイヤフラムの押圧力を前記制輪子に伝達する複数のピストンからなるピストンユニットと、
を備え、
前記ピストンユニットは、前記ダイヤフラムの中央部と比して周縁部の方が、隣接するピストンの中心間距離が小さくされることを特徴とするキャリパブレーキ装置。
【請求項2】
前記ピストンユニットの前記ダイヤフラムの周縁部に配置される前記複数のピストンは、前記ピストンに加えて径の小さな小径ピストンを更に備え、
隣接するピストンの中心間距離が小さくされることを特徴とする請求項1に記載のキャリパブレーキ装置。
【請求項3】
前記ピストンユニットは、前記ダイヤフラムの中央部のピストンと比して周縁部の方がピストンの径を小さくすることで、隣接するピストンの中心間距離が小さくされることを特徴とする請求項1に記載のキャリパブレーキ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−7689(P2010−7689A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−164290(P2008−164290)
【出願日】平成20年6月24日(2008.6.24)
【出願人】(000000929)カヤバ工業株式会社 (2,151)
【Fターム(参考)】