説明

クランプ

【課題】 シリンダ5の推力によらずにワークW狭持位置を確保可能なクランプ。
【解決手段】 シリンダ5、シリンダ5が固定される基台部4と、シリンダヘッド52に固定されワークWを狭持する可動狭持部21を有する可動クランプ把持部2と、一端にワークWを狭持する揺動狭持部34を形成し他端に倣いローラ33を設け中間部31には基台部4と係止可能な揺動基部32を形成する揺動クランプ把持部3と、シリンダヘッド52に固定され揺動クランプ把持部3をガイドする倣いガイド溝61を施した倣いガイド6とからなり、
倣いガイド溝61は、シリンダヘッド2の伸縮方向と角度を有して設ける傾斜部61および同方向と平行に設ける平行部63とから形成され、倣いローラ63がシリンダヘッド53の伸張に伴って倣いガイド溝61の傾斜部62に案内された後平行部63に案内される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ワークを把持固定可能なクランプに係り、詳細には、シリンダーの推力を利用して外側クランプ把持部および内側クランプ把持部を把持動作させるクランプに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クランプは把持作業の用途によって種々の形態のものが考えられてきたが、例えば、油圧あるいは空気圧を利用したシリンダーを用い、クランプする把持部を動作させるものがある。
【0003】
図4は、従来のクランプを表す説明図である。
Wは、クランプ対象となるワークである。ワークWは、自動車製造において部品として用いられるもの等があり、流れ作業による製造工程中で、ワークWを把持固定して溶接や他の部品の組み付けなどの作業が行われる。
この製造工程中で、ワークWはクランプ100によって位置決め・把持固定される。
【0004】
クランプ100は、シリンダ110によって把持動作されるクランプ把持部120が、クランプ100を固定するためのスタンド130に取付けられている。
【0005】
スタンド130は、図示しない基台部等に固定され、シリンダ110を固定するための腕部131が延設され、腕部131の先端にシリンダ110を固定している。
シリンダ110は、シリンダ本体111が腕部131の先端に固定されており、シリンダ本体に対して摺動可能なシリンダロッド112の先端に、クランプ把持部120の可動把持部121が揺動自在に取付けられている。また、シリンダ本体111には可動把持部121と対向して位置され、可動把持部121との間でワークWをシリンダ110の推力によって把持する固定把持部122を設けてある。
【0006】
このように構成する従来のクランプ100では、ワークWを移動すると共にスタンド130をマテハンロボット(図示せず)等によって移動させ、ワークW把持位置にワークWおよびクランプ100を位置させる。この時、クランプ把持部120の固定把持部122は、既にワークW把持位置に移動されている。
次いで、該位置に於て、クランプ100のシリンダ110を作動させてシリンダロッド112を移動させ、クランプ把持部120の可動把持部121をワークWを挟んで固定把持部122側へ移動させる。すると、可動把持部121は、固定把持部122との間でシリンダ110の推力によりワークWを把持する。
【0007】
また、固定把持部122を移動可能に構成し、該固定把持部122をもシリンダ110によって移動可能とさせるクランク機構を固定把持部122および可動把持部121に設け、両把持部121、122を移動可能とさせて挟持固定するように構成したものもあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、両把持部121、122を1本のシリンダ110で作動させているため、充分な把持力を得ることができずに、挟持固定するワークWの合わせが悪い場合などには、クランプしきらない場合が生じてしまうという問題点を有した。
更にまた、この問題点を解決するために、両把持部121、122を、同時に移動するのではなく、一方の把持部121を先に移動させておき、該移動した一方の把持部121位置に他方の把持部122を時間差を持って移動させることで、ワークWを把持するように構成したクランプも存在したが、該機構では、それぞれの把持部121、122を移動させるために、シリンダ110に加えて固定把持部122をも移動させるためのシリンダを用意する必要があり、クランプ100の構成にシリンダが2本必要になってしまい、装置全体が大きくなったり不要な動力源が増えることでクランプそのものが複雑になってしまうという問題点を有した。
【0009】
そこでこの発明は、ワーク保持位置を正確に確保するために両把持部を時間差を持って位置決めでき、しかも、1本のシリンダのみで把持部の移動を可能としたクランプを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明では、1本のシリンダのみを用いて一方の把持部は機械式に移動させて位置固定し、他方の把持部はシリンダによって移動させ、且つ、シリンダの推力によってワークを把持可能とするため、
【0011】
ワークをクランプする推力を供給可能なシリンダと、シリンダが固定される基台部と、シリンダヘッドに固定され先端がワークを狭持する可動狭持部を形成しシリンダの伸縮に伴いシリンダヘッドと共に移動可能な可動クランプ把持部と、可動クランプ把持部の伸縮延長上にワークを狭持する揺動狭持部を形成し他端には倣いガイドに倣って移動可能な倣いローラを設け中間部には基台部に回動自在に係止される揺動基部を形成してなる揺動クランプ把持部と、シリンダヘッドに固定されシリンダヘッドの伸縮に伴って移動可能であり揺動クランプ把持部の揺動動作をガイドする倣いガイド溝を施した倣いガイドと、
からなり、倣いガイドの倣いガイド溝は、シリンダヘッドの伸縮方向と角度を有して設ける傾斜部と、シリンダヘッドの伸縮方向と平行に設ける平行部とから形成され、揺動クランプ把持部の倣いローラが、シリンダヘッドの伸張に伴って倣いガイド溝の傾斜部に案内された後平行部に案内されることを特徴とするクランプ、
【0012】
を提供する。そしてこの発明の提供するクランプは、可動クランプ把持部と揺動クランプ把持部との間に予めワークが設置されてクランプ動作が行われる。そして、シリンダが動作されシリンダヘッドが伸張するに伴い、可動クランプ把持部の可動狭持部がワークに近づく。これと同時にやはりシリンダヘッドの伸張に伴い、倣いガイドも移動する。
すると揺動クランプ把持部の倣いローラは、倣いガイドの移動に伴い倣いガイド溝も移動するので、倣いガイド溝の傾斜部に倣って移動する。このとき揺動クランプ把持部は、中間部に形成した揺動基部が基台部と揺動可能に固定されているので、揺動基部を揺動端として揺動される。
さらにシリンダヘッドが伸張すると、揺動クランプ把持部の倣いローラはやがて平行部へ進入することとなり、平行部への進入とともに揺動クランプ把持部の揺動動作が終了される。揺動動作の終了した位置における揺動クランプ把持部の揺動狭持部位置がワークの狭持基準位置となる。
【0013】
一方、可動クランプ把持部は、まだシリンダヘッドの移動に伴い移動を続けている。従って、揺動クランプ把持部の揺動狭持部が先にワークの狭持基準位置に到達していることとなる。
そしてさらにシリンダヘッドが伸張し可動クランプ把持部の可動狭持部がワークに当接しシリンダの推力を持ってワークを可動狭持部および揺動狭持部の間で狭持固定する。
【発明の効果】
【0014】
従ってこの発明によれば、ワークをクランプ固定する際に、可動狭持部がシリンダの推力をもってワークを揺動狭持部側へ押圧狭持し、揺動狭持部は倣いガイドの平行部に当接してシリンダの推力による狭持力を受けているので、シリンダの推力をすべてワークの狭持力に供することができる。そしてこれに加え、揺動狭持部が先に狭持位置に到達し、揺動クランプ把持部の倣いローラがシリンダの推力による可動狭持部からの押圧力を平行部側壁で受けるので、該位置を狭持基準位置とすることが可能となり、ワークを狭持する位置を正確に決定することができるという特有の効果を有する。
【実施例1】
【0015】
以下に、この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1はこの発明の実施例を表す上方斜視説明図であり、図2はワーク狭持状態を表す上方斜視説明図であり、図3はワーク狭持状態を表す側方斜視説明図である。
【0016】
1はクランプである。クランプ1は、可動クランプ把持部2および揺動クランプ把持部3の間にワークを狭持固定可能である。そしてクランプ1は、基台部4によってマテハンロボット(図示せず)の先端や作業機台部(図示せず)などに固定されて用いられる。この基台部4は、固定部41と、固定部41から立設される脚部42とからなる。そして基台部4の脚部42にはシリンダ5が固定される。なお、シリンダ5は脚部42に固定せずに固定部41に固定してもよく、基台部4との相対位置が移動しないように固定すれば足りる。また、基台部4の脚部42先端側には脚部42の立設方向と交差させて固定プレート43を設ける。固定プレート43の先端には揺動クランプ把持部3が揺動自在に固定される。
【0017】
シリンダ5は、エアシリンダからなり、シリンダ本体51に対してシリンダロッド52が伸縮自在であり、シリンダロッド52の先端にはシリンダヘッド53が設けてある。シリンダロッド52の伸縮方向は、基台部4の脚部42立設方向と同じ方向となるが、特にこの方向に限定されるものではなく、クランプ1がワークWを狭持した際にワークWを保持可能であればよい。
【0018】
シリンダヘッド53には、シリンダヘッド53の移動によってワークWを狭持可能な可動クランプ把持部2がシリンダロッド52の伸張方向、即ち、シリンダ本体51とは反対側に立設固定される。そして立設された可動クランプ把持部2の先端がワークWと当接してワークを狭持する可動狭持部21を形成する。従って可動狭持部21の形状は、狭持するワーク形状に合わせて形成される。
【0019】
また、シリンダヘッド53には倣いガイド6が固定される。倣いガイド6は、強固な板状態からなり、シリンダヘッド53の側方に固定される。そして、倣いガイド6の表面には、倣いガイド溝61を穿設する。この倣いガイド溝61は、揺動クランプ把持部3を揺動させる。倣いガイド溝61は、シリンダヘッド53の伸張する側から伸縮する側にかけて斜めに傾斜して設ける傾斜部62と、傾斜部62のシリンダヘッド53の縮小する側に連続させ、且つシリンダヘッド53の伸縮方向と平行に設ける平行部63とからなる。また、倣いガイド溝61の傾斜部62から平行部63へと変更される位置は、シリンダヘッド53に固定された可動クランプ把持部2がワークWに到達する前である伸張途中において揺動クランプ把持部3を倣いガイドするように設ける。
従って倣いガイド溝61は、揺動クランプ把持部3が傾斜部62に案内された際には、揺動クランプ把持部3が揺動移動され、平行部63に案内された際には揺動クランプ把持部3は揺動移動しないように案内可能であり、しかも、揺動クランプ把持部3が可動クランプ把持部2のクランプ位置到達より先に揺動を終了してクランプ位置に到達するように倣い制御可能である。
【0020】
揺動クランプ把持部3は、湾曲した腕部31の中間に揺動基部32を設ける。揺動基部32は、固定プレート43の端部に回動自在に係止する。この係止方法は、この実施例では、揺動基部32にピンを設け、固定プレート43の端部には該ピンが遊嵌状態に係止できる嵌合孔を設け、回動自在に係止させているが、特に限定されるものではなく、揺動基部32と固定プレート43とが回動自在に係止されればどのように係止されてもよい。
【0021】
腕部31の一端には、倣いガイド溝61に挿入された状態に倣いローラ33を設け、倣いガイド溝61に位置される。従って、倣いローラ33は倣いガイド6がシリンダヘッド53の伸縮移動に伴い移動すると、倣いガイド溝61内を案内されて移動可能である。
また、腕部31の他端は、揺動狭持部34を形成する。揺動狭持部34は、倣いローラ33が倣いガイド6に案内されて倣いガイド溝61の平行部63に位置したときに、シリンダヘッド53に固定された可動クランプ把持部2の可動狭持部21と対抗する位置となるように設けてあり、可動狭持部21と共にワークWを狭持固定する。揺動狭持部34の形状は、ワークWの狭持位置形状に合わせて設ける。
【0022】
次いで、上記のように構成する実施例の作用を説明する。
図1は、クランプ1がワークWを狭持する前の状態であり、可動クランプ把持部2および揺動クランプ把持部3の間にワークWが位置されている。
この状態では、シリンダ5は縮小状態であり、可動クランプ把持部2の可動狭持部21はシリンダヘッド53が伸張していない状態なので、可動狭持部21も未だ狭持位置に到達していない状態であり、倣いガイド6もシリンダヘッド53が位置している縮小時位置にある。
従って、揺動クランプ把持部3の倣いローラ33も、倣いガイド6の傾斜部62に位置しており、揺動クランプ把持部3が開いて未だ狭持位置に達していない状態である。
【0023】
図1の状態から、シリンダ5に推力が与えられシリンダロッド52が伸張状態へ移行し、シリンダヘッド53が移動すると、シリンダヘッド53に固定されている可動クランプ把持部2および倣いガイド6も移動されることとなる。この移動に伴い、可動クランプ把持部2は可動狭持部21がワークW狭持位置へ近づく方向へ移動する。同様に倣いガイド6も移動するので、倣いガイド溝61の傾斜部62に位置していた揺動クランプ把持部3の倣いローラ33は、傾斜部62の位置が移動するのに伴い傾斜に沿って移動し、徐々にシリンダ5から遠ざかる方向へ移動する。
倣いローラ33がシリンダ5から遠ざかる方向へ移動すると、揺動クランプ把持部3は、揺動基部32を中心に腕部31が揺動され、揺動狭持部34はワークW狭持位置へ近づくこととなる。
【0024】
さらに、シリンダ5の伸張が進むと、やがて倣いローラ33が倣いガイド溝61の平行部63に到達する。従って、この倣いローラ33が平行部63へ到達するまでの間は、揺動クランプ把持部3の揺動動作の動力源は、シリンダ5の推力によってまかなわれていることとなる。
倣いローラ33が倣いガイド溝61の平行部63に入り込むと、平行部63がシリンダロッド52の伸縮方向と平行に設けてあるので、揺動クランプ把持部3は以後揺動しないこととなる。従って、揺動クランプ把持部3は、倣いローラ33が平行部63に入り込んだ位置で揺動狭持部34が以後移動しなくなるので、該位置が揺動狭持部34のワーク狭持位置となる。
【0025】
一方、倣いローラ33が平行部63に入り込んだ位置では、可動クランプ把持部2の可動狭持部21は未だにワークW狭持位置に到達していない。
さらにシリンダロッド52が伸張すると、やがて可動クランプ把持部2の可動狭持部21もワークW狭持位置に到達する。また、倣いガイド6もシリンダロッド52の伸張に伴い移動するが、すでに揺動クランプ把持部3の倣いローラ33は平行部63に入り込んでいるので、倣いガイド6が移動しても揺動クランプ把持部3の位置は変化しない。図2はこの時の状態を表している。
【0026】
図2の状態となると、シリンダロッド52はさらに伸張しようとするが、すでに可動狭持部21がワークW狭持位置に達してワークWと当接しており揺動狭持部34との間でワークWを狭持した状態となっているので、シリンダロッド52は伸張を阻止されることとなり、シリンダ5の推力を持ってワークWを狭持支持することとなる。
【0027】
ワークWを狭持して支持した状態でワークWに対する作業が終了すると、クランプ1はシリンダ5がシリンダロッド52を縮小する方向へ移動させる。すると可動狭持部21および揺動狭持部34との間隙が広げられることとなり、ワークWは狭持を解除される。
そして、可動クランプ把持部2および揺動クランプ把持部3は、先に説明したシリンダロッド52伸張時とは逆の行程をたどって再びワークW狭持前の状態に戻ることとなる。
【0028】
以上のように、クランプ1は、ワークW狭持位置に到達するまでの間は揺動クランプ把持部3を揺動移動させる動力を提供するが、揺動クランプ把持部3がワークW狭持位置に到達してから後は、倣いローラ33が倣いガイド溝61の平行部63に入り込み揺動を終了するので、シリンダ5の推力は揺動クランプ把持部3の狭持作用に供していない。
そして、揺動クランプ把持部3が先にワークW狭持位置に到達し、ワークW狭持位置で待機状態となり、これに遅れてシリンダロッド52によって移動された可動クランプ把持部2の可動狭持部21がワークWに到達しワークWを狭持するので、ワークWの狭持位置は揺動クランプ把持部3によって正確に決定されることとなる。
また、可動狭持部21および揺動狭持部34がワークWを狭持した際には、可動狭持部21のみがシリンダ5の推力によって動作しており、揺動狭持部34は可動狭持部21がワークWを狭持するシリンダ5の推力を倣いローラ33が倣いガイド溝61の側壁で受けることとなる。
【0029】
なお、この実施例では、揺動クランプ把持部3の腕部31と揺動狭持部34との間位置にシリンダ5の推力を受ける当接部35を設け、固定プレート43当接部35と対向する位置にもこれと同様にストッパー44を設け、倣いガイド溝61の平行部63へ倣いローラ33が入り込んだ位置において当接部35およびストッパー44が当接するように位置させて設けるので、シリンダ5の推力は、倣いローラ33および倣いガイド溝61とが受けるのではなく、当接部35を介してストッパー44が受けるように形成している。なお、当接部35およびストッパー44は必須ではなく、倣いローラ33および倣いガイド溝61が受けてもよく、他の方法によってシリンダ5の推力を受けるように形成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0030】
上記のように構成する本発明は、機械製品や電気製品、あるいは造船、自動車製造などあらゆる製造工程において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の実施例を表す上方斜視説明図
【図2】ワーク狭持状態を表す上方斜視説明図
【図3】ワーク狭持状態を表す側方斜視説明図
【図4】従来例を表す斜視説明図
【符号の説明】
【0032】
1 クランプ
2 可動クランプ把持部
21 可動狭持部
3 揺動クランプ把持部
31 腕部
32 揺動基部
33 倣いローラ
34 揺動狭持部
35 当接部
4 基台部
41 固定部
42 脚部
43 固定プレート
44 ストッパー
5 シリンダ
51 シリンダ本体
52 シリンダロッド
53 シリンダヘッド
6 倣いガイド
61 倣いガイド溝
62 傾斜部
63 平行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークをクランプする推力を供給可能なシリンダと、シリンダが固定される基台部と、
シリンダヘッドに固定され、先端がワークを狭持する可動狭持部を形成し、シリンダの伸縮に伴いシリンダヘッドと共に移動可能な可動クランプ把持部と、
可動クランプ把持部の伸縮延長上に、ワークを狭持する揺動狭持部を形成し、他端には倣いガイドに倣って移動可能な倣いローラを設け、中間部には基台部に回動自在に係止される揺動基部を形成してなる揺動クランプ把持部と、
シリンダヘッドに固定され、シリンダヘッドの伸縮に伴って移動可能であり、揺動クランプ把持部の揺動動作をガイドする倣いガイド溝を施した倣いガイドと、
からなり、
倣いガイドの倣いガイド溝は、シリンダヘッドの伸縮方向と角度を有して設ける傾斜部と、シリンダヘッドの伸縮方向と平行に設ける平行部とから形成され、揺動クランプ把持部の倣いローラが、シリンダヘッドの伸張に伴って倣いガイド溝の傾斜部に案内された後平行部に案内されることを特徴とするクランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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