説明

クレアチンを含有する食品組成物

食用支持マトリックスに固体形態で懸濁クレアチンを含んで成るヒト消費用の固体または半固体スナックバーであって、全体としての食品バーが55未満の血糖上昇指数を有するスナックバーを開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、クレアチンを含んで成るヒト消費用食品組成物、およびそのような組成物を提供する方法に関する。詳しくは、本発明は、クレアチンを含んで成るスナックバー、特に低い血糖上昇指数を有するスナックバーに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
ここ数年、骨格筋に豊富に存在するクレアチンへの関心が運動選手の間で高まっている。クレアチンは、骨格筋エネルギー代謝の調整およびホメオスタシスにおいて重要な役割を果たしており、ホスホ−クレアチン利用可能性の維持が、筋力産生の継続に重要であることが現在一般に認められている。クレアチンは、タンパク質合成、およびトレーニング中の筋肉繊維肥大に関係した他の過程にも関与していると考えられる。クレアチン合成は肝臓、腎臓および膵臓で行われるが、クレアチンの経口摂取が、全身のクレアチンプールに付加されることが既知であり、1日当たり20〜30gのクレアチン一水和物(Cr.HO)の数日間にわたる摂取が、ヒト骨格筋のクレアチン総含有量を20%以上増加しうることが示されている。例えば、WO94/02127は、筋力を増加させるために、1日当たり少なくとも15g(または0.2〜0.4g/kg体重)のクレアチン一水和物を少なくとも2日間投与することを開示している。
【0003】
実際に、組織貯蔵の初期増加を得るために、クレアチン一水和物の数日間にわたる補充(20g/日)後、新しく増加した濃度を維持するために1日当たり2〜3g以下しか必要としないことが後に見出された。適切な用量の、任意の生物学的利用可能クレアチン源の補充(即ち、クレアチン補充)は、数秒〜数分間にわたって持続するあらゆる事象を包含する持続的または間欠的高強度事象(例えば、短距離走、水泳、重量挙げ等)に関係する向上を、運動選手に与えることができる。局所筋肉炭水化物貯蔵が枯渇した場合の、短期の増加したエネルギー排出を含む場合を除いて、約30分間以上持続する事象における耐久性動作は、クレアチン補充によってあまり影響を受けないと考えられる。クレアチンは、通常の食物成分であり、薬物ではなく、その使用は公的規制に反しない。
【0004】
一般に、クレアチンは、グルコースと組み合わせて運動選手によって摂取されている。クレアチンおよびグルコースの同時投与は、筋肉によるクレアチンの取込みを最適化することが示されている(Greenhaffら、US 5,968,900)。
【0005】
クレアチンは不安定であり、関連化合物クレアチニンに極めて容易に変換しうる。クレアチニンは筋肉性能増強作用を有さないので、これは重大なことである。クレアチンのクレアチニンへの転化速度は、アルカリ条件より酸性pHにおいて、より速い。アルカリ性物質は不快な「石けんのような」味を有するので、大部分のヒト消費用飲料または食品は酸性である。クレアチンの不安定性の故に、クレアチン含有飲料は、風味を付けたクレアチン含有配合物と適量の水または他の液体とを混合することによって、一般に消費の直前に形成される。
【0006】
WO 98/53704(Baileyら)は、クレアチンを含んで成るシリアルバーを開示している。
【0007】
WO 01/35953(Kuhrts)は、クレアチンおよび「インスリン調節剤」、例えばアルギニンを含んで成る筋肉増強配合物を開示している。該配合物は好ましくは
、徐放性配合物である。
【0008】
US 6075031は、インスリン関連疾患、例えば、高血糖症、インスリン依存性糖尿病(IDDM)、耐糖能異常、高インスリン血症、インスリン非感受性および糖尿病関連疾患の治療または予防のためのクレアチン化合物の使用を開示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
発明の要旨
第1の態様において、本発明は、食用支持マトリックスに固体形態で懸濁クレアチンを含んで成るヒト消費用の固体または半固体スナックバーを提供し、全体としての該スナックバーは55またはそれ以下の血糖上昇指数を有する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
血糖上昇指数は、摂取後に血糖値を上げる栄養素の能力の測度であり、同じ被験者によって摂取された同量の純粋ブドウ糖としての炭水化物に対する反応のパーセントとして表される、被験食品の50g炭水化物部分の血糖反応曲線下の増分面積として定義される(The Glucose Revolution. The Authoritative Guide to the Glycemic Index. J.Brand−Millerら、Marlowe and Co. New York, 1999)。即ち、該指数は、試験において同量の炭水化物を使用して、ある物質の血糖値への作用を、ブドウ糖自体によって生じた作用と比較する。本発明のために、低い血糖上昇指数は、55またはそれ以下の任意の指数として定義される。そのような低い血糖上昇指数物質は、糖尿病患者による消費を意図した食品、または減量に努めている人用の食品に特に有用である。クレアチンと、低い血糖上昇指数を有する炭水化物との組合せは、現在の商習慣に相反している(WO 96/183139)。クレアチンと炭水化物とを組み合わせた市販製品は、インスリンの放出を刺激する高い血糖上昇指数を有する炭水化物の使用を重要視している。これは、クレアチン負荷の少なくとも早期段階において、インスリンがクレアチンの筋肉への取込みを増加させることが示されているので推奨されている。しかし、本発明者らは、そのような高い血糖上昇指数食品を避けることを選ぶ。
【0011】
スナックバーは全体として低い血糖上昇指数(即ち、55またはそれ以下の数値)を有しうる一方で、バーのいくつかの個々の成分はより高い血糖上昇指数を有しうるが、これらは、低い血糖上昇指数を有する他の成分の存在(好ましくは、より多い量で存在する)によって相殺され、それによって、バーの平均血糖上昇指数は全体として55またはそれ以下になることが理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
バー全体としての低い血糖上昇指数は、(a)炭水化物を含有しないか、または(b)低い血糖上昇指数を有する炭水化物を含有する、圧倒的に多い成分を使用することによって得られる。前者の例は下記の物質である:肉エキスおよびタンパク質分離物(例えば、カゼイン塩、特にカゼインカルシウム)、大豆または乳漿タンパク質;油脂(例えば植物油、例えば、ヒワマリ油、オリーブ油、パームナッツ油;水素化植物油;マーガリン;バター)(好ましくは、発熱量を低く維持するために少量);人工甘味料(例えば、サッカリン、アスパルテーム、アセトスルファム K、スクラロース);食物繊維(例えば、オオムギ、ヌカ、オートムギ、チコリ);および乳化剤(例えば、ダイズレシチン)。
【0013】
低い血糖上昇指数を有する炭水化物(またはそれを含んで成る物質)の例は、下記の物質である:特定の糖類、例えば、フルクトース、超高フルクトースシロップまたは玄米シロップ;糖アルコール(例えば、マルチトール、ソルビトールおよびグリセロール);お
よび低い血糖上昇指数の糖類、糖アルコールおよび/または人工甘味料を含んで成るココア粉末または液体。ココア粉末または液体は、スナックバーのチョコレート風味コーティングを形成するのに特に有用である。
【0014】
スナックバーに一般に含有しうる他の成分は、任意に組み合わせた1つまたはそれ以上の下記の物質を包含する:新鮮なまたは乾燥した果物(特に、リンゴ、サクランボ、オレンジ、モモ、スモモまたはグレープフルーツ;それらのいずれもが、果肉、果皮、皮またはそれらの混合物を含んで成ってよい);野菜(特にニンジン);乳製品(乾燥全または還元脂粉乳、ヨーグルトおよび乳脂を包含する);オートミールおよびデュラムコムギ粉、ならびにそれらから誘導された製品;豆(特に、ライマメ、インゲンマメ、シロインゲンマメまたはダイズ);レンズマメ、および他の低い血糖上昇指数の種子;乾燥豆乳;木の実(ピーナツ、カシューおよびヘーゼルナッツを包含する)(これらは、ホール、チョップトまたはペーストであってよい);ふくらまし剤(例えば、炭酸水素ナトリウムおよび燐酸二ナトリウム);結合剤;防腐剤(例えば、安息香酸カリウム、ソルビン酸カリウム);ならびにビタミンおよびミネラル。
【0015】
好ましいビタミンおよびミネラルは下記の物質を包含する:燐酸二カルシウム、燐酸二カリウム、酸化マグネシウム、燐酸一カルシウム、アスコルビン酸、オルト燐酸第二鉄、ビタミンE酢酸、ナイアシンアミド、酸化亜鉛、グルコン酸銅、パントテン酸d−カルシウム、硫酸マンガン、ビタミンAパルミチン酸、塩酸ピリドキシン、硝酸チアミン、リボフラビン、モリブデン酸ナトリウム、塩化クロム、葉酸、ビオチン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ化カリウム、ビタミンK1(フィトナジオン)およびビタミンB12。
【0016】
無機および痕跡成分を、ヒト消費に好適な任意のタイプまたは形態で添加することもできる。グルコン酸塩、燐酸塩または燐酸水素の形態のカルシウムおよびカリウム、酸化物または炭酸塩としてのマグネシウム、ピコリン酸クロムとしてのクロム、亜セレン酸またはセレン酸ナトリウムとしてのセレン、およびグルコン酸亜鉛としての亜鉛を提供することが好都合である。一般に、それらの量は以下の通りである:ナトリウム400mg/Kg、カルシウム100mg/Kg、塩化物600mg/Kg、カリウム200mg/Kg、マグネシウム75mg/Kg、リン50mg/Kg、クロム125gKg、セレン125g/Kgおよび亜鉛15mg/Kg。
【0017】
クレアチン含有組成物は、結晶、粉末等として存在してよく、食用支持マトリックスに分散され、該マトリックスは、一般に、固体クレアチンの沈降(重力の影響下)が阻害または防止されるような、粘性の液体または半液体、または固体であってよい。
【0018】
組成物のクレアチン含有組成物は、クレアチンの任意活性形態(例えば、燐酸クレアチンおよび他の生物利用可能クレアチン塩)として存在してよいが、クレアチン一水和物がクレアチン含有組成物の形態として特に好ましい。組成物のクレアチン含有組成物は、好ましくは、マトリックスへの組み込み前に微粒子化工程(例えば、破砕、粉砕、粉末化等)に付し、それによって、得られる組成物は質感において容認できないほどの「ざらつき」でない。
【0019】
好ましくは、クレアチンは、支持マトリックスに実質的に均一に分散され(何らかの方法による均質化、例えば、混合、撹拌、ブレンド等)、これは組成物を製造する際に手作業でおよび/または機械によって行われる。
【0020】
好都合には、支持マトリックスは、認可食品であるかまたはそれを含んで成り、それによって、本発明の組成物は、固体クレアチンが該食品に懸濁されるようにクレアチンを補充され、その他の点では通常の食品の形態を取りうる。本発明組成物用の好適な支持マト
リックスとなりうる食品の例は、脂肪、バター、マーガリン等のような塗り広げられる固体を包含する。他の好都合な支持マトリックスは、低い血糖上昇指数の糖類または他の炭水化物、例えば玄米シロップを含んで成るマトリックスである。脂肪、バターまたはマーガリン等は、成分を結合させる作用も有するので好ましい。
【0021】
所望であれば、食用マトリックスおよび/または全体としての組成物の粘度は、粘度上昇剤(viscosifiers)、ゲル化剤等の添加によって増加しうる。そのような成分は食品産業において周知であり、例えば、植物由来多糖類、ガム等、例えば、ガラクトマンナン、デキストラン、グアールガム、ローカストビーンガム(locust beam gum)等を包含する。1つの好適な食用マトリックスは、濃縮アロエベラエキスから製造されたゲルを含んで成り、滑らかなクリーム状ペースト(スクイーズチューブに充填するのに好適)は、クレアチン5gmsを濃縮アロエベラゲル(例えばAloe Commodities Int. Inc., Farmers Branch, TX75234から得られる)20mLと混合することによって製造しうる。
【0022】
好ましくは、バーは急速な飲み込みを防ぐために、よく噛む必要のある食感を有する。バーを摂取する間隔を長くすることが好ましいことについて、以下に詳しく記載する。
【0023】
本発明者らは、溶液ではなく懸濁液における固体形態のクレアチンを提供することによって、クレアチニンへの転化(酸性組成物においてさえ)が周囲温度(即ち20〜25℃)においてさえかなり阻害されるか、さらには実質的に防止されることを以前に見出している(WO 00/74500)。従って、いくつかの実施形態において、全体としての組成物(および/または分離した支持マトリックス)は、好都合にも、組成物のクレアチン含有組成物の安定性に有意に不利な影響を与えずに、酸性(即ち、pH7.0未満)またはアルカリ性(pH7.0〜8.5)の任意pHになるように選択しうる。特に、組成物はpH3.0〜8.5、好ましくはpH3.5〜8.0を有するのが望ましい。いくつかの実施形態において、組成物はpH3.5〜5.5を有してよく、該pHは、ヒトの味覚にとって、すっぱくなりすぎずにさわやかな刺激性の味を有する。
【0024】
本発明のスナックバーはかなり安定であり、それによって、当分野での教示に反して、周囲温度での長時間の保存後でさえ、クレアチンが酸性配合物に生理的に有用な量で存在しうる。クレアチンの生理的に有用な量は、初期基線レベルと比較して、組成物の繰り返し消費後に被験者の組織のクレアチン含有量の測定可能増加を生じるのに充分な量である。
【0025】
「実施的に安定な」という語句は、本明細書において、組成物中の原クレアチンの少なくとも85%が、周囲温度(20〜25℃)で少なくとも7日間の保存期間にわたってクレアチニンに変化しない組成物を意味するものとして定義される。組成物は、周囲温度で少なくとも31日間、より好ましくは45日間、最も好ましくは少なくとも73日間の保存後に、85%のクレアチンが残存するのに充分に安定であるのが望ましい。
【0026】
製造されたスナックバーkg当たりのクレアチンの量は0.5〜200gであってよく、好ましい含有量はkg当たり100gである。通常の1単位サイズは25〜250gであり、約2〜5g(好ましくは約3g)のクレアチンを提供する。クレアチン補充の最初の4〜5日間において、クレアチン飽和を得るために推奨される摂取量は約25g/日である。次に、1日当たり約3〜5gのクレアチンを与えて、クレアチンの維持レベルを得る。
【0027】
各バーは、15〜250g、好ましくは約30〜75gの質量を一般に有する。バーは、個々に包装してもよく、または複数のバーをひとまとめにして包装してもよい。好適な
梱包および包装は、当業者に明らかである。好ましくは、包装は、不透湿性材料、例えば金属化箔または合成プラスチック材料の層を有して成る。
【0028】
好ましくは、バーはコーティングを有して成ってよく、これは、バーの外観、風味および食感の1つまたはそれ以上を向上させる。コーティングの例は、チョコレート風味コーティング(ホワイトまたはダークチョコレート)およびヨーグルトである。
【0029】
他者による先の研究は、ヒトにおける筋肉のクレアチン飽和は、4〜5日間にわたるクレアチン20〜35g/日の「負荷」投与量の摂取によって得ることができ、次に、クレアチン2〜10g(好ましくは3〜5g)/日のより低い「維持」投与量の摂取によってクレアチン飽和を維持しうることを示している。
【0030】
本発明のスナックバーのクレアチン含有量は、質量約15〜75gの単一バーにおけるクレアチン維持投与量、および、いくつかのそのようなバーの摂取によるか、またはそれより少ない数のそれより大きいバー(例えば75〜150gサイズ)の摂取によって、クレアチンの負荷投与量を与えるようなクレアチン含有量であるのが好都合である。一般に、バーのクレアチン含有量は0.25g〜15gであり、より好ましくは、15〜75gのバーについては3〜5gであり、75〜150gサイズのバーについては3〜10gである。
【0031】
バーのクレアチン含有組成物が固体形態に実質的に維持され、溶解せず、それによって、不活性化合物クレアチニンへのクレアチンの転化が防止されるように、バーの総水分量は低いのが好ましい(即ち、20% w/w未満、好ましくは15%未満、より好ましくは10%未満)。または、バーの総水分量が20%より多い場合は、水分が20%未満であるバーの分離した部分または層においてクレアチンを与え、かつ該部分または層への水分の進入が実質的に防止される(例えば、食用不透水性コーティング、例えばヨーグルトコーティングによる)のが好ましい。
【0032】
バーは、スナックとして食べてもよく、または代用食として食べられるより大きいバーまたは複数のより小さいバーとして食べてもよい(好ましくは、水、茶、コーヒー等のような飲み物と一緒に)。
【0033】
バーは、任意の好都合な従来法、例えば、カッティングおよび/または押出によって形成しうる。
【0034】
本発明の1つの典型的な実施形態は、穀物、固体クレアチン、低血糖上昇指数甘味料、1つまたはそれ以上の香味料、ふくらまし剤およびマーガリンを含んで成るスナックバーの形態を取る。成分を混合し、短時間焼き、冷却し、次に、バーにカットする。選択的実施形態(押出による製造に好適)は、タンパク質(例えば、ダイズ分離物、乳漿タンパク、カゼイン塩、または他の乳汁−またはダイズ−由来タンパク質製品)、固体クレアチン、甘味料およびグリセリンまたはシロップを含んで成る滑らかな半固体混合物の形態を取る。
【0035】
第2の態様において、本発明は、ヒト消費用のクレアチン含有低血糖上昇指数スナックバーの製造法を提供し、該方法は下記の工程を含んで成る:混合物全体の血糖上昇指数が55またはそれ以下の数値になるように、固体クレアチンを、食用支持マトリックス、および任意に1つまたはそれ以上の付加的成分と混合する工程;得られた混合物をバーに形成する工程;および、任意に、バーを包装する工程。
【0036】
一般に、固体クレアチンは、食用支持マトリックスと混合される前に、他の固体成分と
混合される。好ましい食用支持マトリックスは、バター、マーガリン、または好都合に溶けてクレアチンとの混合を容易にする他の脂肪、および任意に存在しうる他の固体成分を含んで成る。好ましくは、食用支持マトリックスは結合剤としても機能して、成分を結合させる作用をする。
【0037】
混合した成分を、付加的処理段階、例えば、ベーキング、冷却等に付してよい。混合した成分をバーに形成するのに好ましい方法は、少なくとも部分的に、組成物の物理的特性に依存しうる。従って、例えば、ある組成物は、好適なサイズおよび形のダイから押出し、次に、押出された組成物を所望の長さにカットすることによって、バーに形成しうる。または、組成物を型において硬化させるか、または焼いてカットしてもよい。
【0038】
一旦形成されれば、バーを任意の所望の方法で包装しうる(例えば、個別に、または小包にして)。好ましくは、包装は、1つのバーまたは複数のバーのまわりに不透湿性包装材料(例えば、金属箔または合成プラスチック材料)を与える工程を含んで成る。そのような方法は当業者に周知である。
【0039】
本発明のスナックバーの摂取は、高血糖症および関連疾患、例えば糖尿病の患者において、顕著な生理学的に有利な作用を有することが推測される。
【0040】
本発明者らは、有利な作用が、下記の相乗作用的組合せから生じると考える:
(i)クレアチンの摂取;
(ii)低い血糖上昇指数の食品の摂取;および
(iii)消化管から血流へのクレアチン放出が、スナックバーにそれを組み込むことによって、長時間(クレアチン錠剤またはドリンク剤の摂取と比較して)持続される。特に、スナックバーがよく噛む必要のある食感を有する場合、スナックバーを極めて速く摂取することが物理的に不可能であり、それによって、スナックバーが長時間にわたって摂取される。第2に、バーのマトリックスへのクレアチンの組み込みは、マトリックスが消化されると共に、クレアチンの一定した持続放出を生じる。そのような持続放出は、向上した薬力学および薬物動態を生じ、かつ、ドリンク剤、錠剤、カプセル剤等におけるボーラスとしての等用量のクレアチンの摂取より長い時間にわたって血糖値の抑制を生じると考えられる。
【0041】
摂取されたバーからのクレアチンの放出は、クレアチンを徐放性または持続放出形態でバーに組み込むことによってさらに持続させることができる。例えば、従来のカプセル封入法(例えばWO 01/35953参照)を使用して、クレアチンを、脂質基剤またはタンパク質基剤カプセルに封入することができる。
【0042】
従って、第3の態様において、本発明は、患者における高血糖症状を予防および/または治療する方法を提供し、該方法は、本発明の第1態様による1つまたはそれ以上のスナックバーを患者に投与し、それによって、患者の血糖値を減少させることを含んで成る。
【0043】
血糖値は、多くの従来検査法のいずれかを使用して容易に測定できる。
「高血糖症状」は、本発明の目的のために、高血糖、インスリン非感受性、真性糖尿病等を包含する。
【0044】
体重減少の最も一般的な方法の1つは、いわゆる「低血糖上昇指数ダイエット」であり、これは「The Low GI Diet. Lose Weight with Smart Carbs」(J Brand−Millerら、Hodder & Stoughton, London, 2004)および「The GI Diet」(特に、Rick Gallop, Virgin, London, 2003)のような刊
行物によって一般化しており、それは以下のように要約しうる:
低GI食品は、消化が遅く、従って、ダイエットする人は、より長く満足感を持ち;
低GI食品はインスリンレベルを低く維持し、それによって、脂肪の形成を阻害し、脂肪のエネルギーへの変換を助け;かつ
体重の減少に重要なことは、低GIかつ低カロリー食品を食べることである。
【0045】
本発明者らは、特に、代用食、または低カロリー食および/または低血糖上昇指数食の一部としての、低血糖上昇指数スナックバーが、前記GI法による減量を望む人にとって有用な補助物であると考える。低カロリーダイエットをしている被験者は、必ず疲労を訴える。低血糖上昇指数バーへのクレアチンの含有は、この症候を予防または減少させるのに有用である。従って、クレアチンを含有する低血糖上昇指数バーは、カロリー調節食の有用な付加物である。
【0046】
従って、第4の態様において、本発明は、体重超過または肥満ヒト被験者の減量を行う方法を提供し、該方法は、本発明の第1態様による1つまたはそれ以上のバーを、カロリー調節食の一部として被験者に投与し、それによって体重減少をもたらすことを含んで成る。
[実施例]
本発明を下記の非限定的実施例によって示す。
【0047】
実施例1
1つのバーにつき少なくとも5gのクレアチン一水和物を含有する、高エネルギー含量であるが低血糖上昇指数を有するオートムギに基づく調理バー
成分(100g当たり)
オートムギ 40g
フルクトースシロップ(約90%フルクトース) 15g
ハチミツ 15g
マーガリン 23g
クレアチン一水和物(微粒子化) 5.5g
ふくらまし剤(例えば、炭酸水素ナトリウム;燐酸二ナトリウム) 0.5g
香味料、および防腐剤(ソルビン酸カリウム) 1g
栄養学的プロフィール
エネルギー 415kcal
タンパク質 5g
炭水化物 57g
脂肪 19g
繊維 4g
任意の付加的香味料
(i) チェリーフレーバ
添加: 砂糖がけチェリー6%
(ii) バナナ
添加: 乾燥バナナ(24%)、完全小麦粉、砂糖、ヘーゼルナッツ
任意の付加的コーティング
(iii) ホワイトチョコレートフレーバ
添加: ホワイトチョコレートフレーバコーティング10%(砂糖、水素化植物油、乳漿粉末、小麦粉、パーム油、乳化剤、香味料)
(iv) チョコレートフレーバ
添加: チョコレートフレーバコーティング10%(砂糖、水素化植物油、乳漿粉末、乳固形物、ラクトース、パーム油、減脂肪ココア粉末、乳化剤、香味料)
(v) ヨーグルトフレーバ
添加: ヨーグルトフレーバコーティング10%(砂糖、水素化植物油、ヨーグルト粉末、乳漿粉末、小麦粉、パーム油、乳化剤、香味料)
製造法
マーガリンを緩やかな加熱によって溶かし、シロップに添加し、好適な市販ミキサーで充分に混合する。乾燥成分(オートムギ、クレアチン一水和物、ふくらまし剤)を別々に混合し、次に、その液体に添加し、充分に混合する。全混合物を深さ約1インチのトレーに入れ、250℃の加熱オーブンに6分間入れる。次に、室温に冷却し、100g切片にカットする。次に、これらを箔に包装する。
【0048】
付加的香味料
チェリーおよびバナナフレーバに関して、適量の付加成分を基礎混合物に添加し、クレアチン一水和物の量を比例的に調節して、最終濃度5%w/wにする。
【0049】
コーティング
バーの外見は、望ましい食用コーティング、例えばチョコレートまたはヨーグルトでコーティングすることによってかなり向上する。これは、調理した素材を冷却し、バーにカットした後に適用される。溶融コーティングを各バーに適用して、その重さを約10%増加させ、バーを冷却トンネルに入れ、次に、包装する。
【0050】
クレアチン含有量
製造後、付加的香味料を含有せずコーティングされていないバーのサンプルを、クレアチン含有量について分析した。処理中のクレアチンの損失は無視できるものであった(実施例4参照)。その後の数週間において、クレアチン含有量は、室温で顕著に安定に維持された。
【0051】
実施例2
クレアチン約3gを含有する低い血糖上昇指数の押出チョコレート風味バー
成分(1バー当たり)
タンパク質ブレンド 20g
(乳漿タンパク質分離物、ダイズタンパク質分離物、カゼインカルシウム)
フルクトース粉末 10g
ソルビトール 10g
グリセロール 5.5g
クレアチン一水和物 3g
グルコースシロップ、ココア液、ココア粉末、天然および人工香味料 1g
ダイズレシチン 1g
水 1g
スクラロース 0.25g
チョコレートコーティング(バー質量の10%): マルチトール、部分分別パーム核油、乳漿タンパク質濃縮物、ココア粉末、炭酸カルシウム、天然香味料、ダイズレシチン、スクラロース。
【0052】
栄養学的プロフィール(1バー当たり)
エネルギー 160kcal
タンパク質 15g
炭水化物 25g
脂肪 5g
製造法
乾燥成分および液体成分を別々に混合し、次に、合わし、さらに混合する。次に、全体を室温で押し出し、バーにカットする。チョコレートコーティングを加熱し、適用し、バ
ーを冷却し、包装する。
【0053】
実施例3
低い血糖上昇指数を有し、ビタミンおよびミネラルを含有する、少なくとも3gのクレアチンを含有する押出チョコレートバー
成分(1バー当たり)
タンパク質ブレンド 20g
(乳漿タンパク質分離物、ダイズタンパク質分離物、カゼインカルシウム)
マルチトール 20g
グリセロール 5g
クレアチン一水和物 3.3g
玄米シロップ 2g
ココア液、ココア粉末、天然および人工香味料 1g
ダイズレシチン 1g
水 1g
スクラロース 0.7g
ビタミン混合物(10%RDA含有) 1g
混合物に含有されるビタミンおよびミネラル: 燐酸二カルシウム、燐酸二カリウム、酸化マグネシウム、燐酸一カルシウム、アスコルビン酸、オルト燐酸第二鉄、ビタミンE酢酸、ナイアシンアミド、酸化亜鉛、グルコン酸銅、パントテン酸d−カルシウム、硫酸マンガン、ビタミンAパルミチン酸、塩酸ピリドキシン、硝酸チアミン、リボフラビン、モリブデン酸ナトリウム、塩化クロム、葉酸、ビオチン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ化カリウム、ビタミンK1(フィトナジオン)およびビタミンB12。
【0054】
チョコレートコーティング(10wt%)
マルチトール、部分分別パーム核油、乳漿タンパク質濃縮物、ココア粉末、炭酸カルシウム、天然香味料、ダイズレシチン、スクラロース。
【0055】
栄養学的組成(1バー当たり)
エネルギー 160kcal
タンパク質 15g
炭水化物 25g
脂肪 5g
製造法
乾燥成分および液体成分を別々に混合し、次に、合わし、さらに混合する。次に、全体を室温で押し出し、バーにカットする。チョコレートコーティングを加熱し、適用し、バーを冷却し、包装する。
【0056】
クレアチン含有量
クレアチンの分析は、製造中の無視できるクレアチン損失を示した(実施例4参照)。室温で数週間後でさえ、クレアチンの付加的損失は生じなかった。
【0057】
実施例4
製造したバーにおけるクレアチンの分析
A) 分析方法
1. バーを小数点第3位まで秤量し、温かい蒸留水(dHO)400mLを含有するブレンダに入れ、3 x 30sバーストの間にホモジネートした。ブレンダからのホモジネートおよび洗液(冷たいdHOを使用して調製)を、容量フラスコに注ぎ、2リットルにし、5分間混合した。最終ホモジネートの1mL試料を、10,000rpmでの遠心分離によって清澄にし、250μLをdHO 約3mLに添加した(正確な容量
を、小数第4位まで秤量することによって求めた)。
【0058】
2. ミクロプレートリーダを使用し、最終アッセイ容量275μLにおける希釈抽出物25μLにおいて、結合酵素アッセイによって340nmで測光的にクレアチンを測定した。乳酸デヒドロゲナーゼ、ピルビン酸キナーゼ、30mM K、10mM Mg2+、1mM EDTA、1mM ホスホエノールピルビン酸、2mM アデノシン三燐酸、0.3mM ニコチンアミドジヌクレオチドの存在下に、アッセイを行った。クレアチンキナーゼを添加してアッセイを開始した。吸収の変化を、0.5〜2mMのクレアチン一水和物の標準を使用して得た吸収の変化と比較した。
【0059】
3. 最終容量280μLにおける希釈抽出物30μLにおいて、アルカリ性ピクリン酸法およびSigma Diagnosticsによって供給されているキット(555−A)を使用して、500nmにおいてクレアチンを分析した。試料とブランクとの吸収の違いを、0.5〜2mMのクレアチニンの標準を使用して得たものと比較した。
【0060】
B) 結果
実施例1または実施例3によるクレアチン含有バーを、保存前および保存後に、それらのクレアチン含有量に関して分析した。結果を下記の表に示す。
【0061】
【表1】

【0062】
分析によるクレアチン+クレアチニンに転化したクレアチンの合計。
** 第1分析から4週間後に分析したバーの第2試料。
前記の表に「比較実施例1」として記載されている分析されたバーは、フルクトースシロ
ップおよびハチミツの代わりに、部分転化精製シロップを含有し、低い血糖上昇指数を有していなかった。
【0063】
実施例1のバーは、製造から4週間後に初めて分析し、実施例3のバーは、製造から2週間後に初めて分析した。全てのバーを、分析前に室温で保存した。
【0064】
C) 結論
結果は、存在するクレアチンの分析が添加された量とほぼ同等であるので、極めて少ないクレアチンがバーの製造中に破壊されたことを示す。さらに、形成されたクレアチンからのクレアチニンの量は極めて少なかった。
【0065】
実施例5
持続放出配合物用のカプセル封入クレアチンの製造
クレアチン一水和物を、比較的高い温度、例えば90℃で作動し維持しうる鉛直高強度ミキサーに装填する。ミキサーの作動中に、水素化油、例えば水素化ダイズ油(融点約80℃)を溶かし、90℃に維持した粉末にゆっくり吹きかける。添加した油の総量は、クレアチン一水和物の約25wt%である。さらに5分間混合した後、油被覆粉末を冷却して、持続放出特性を有するさらさらした顆粒を得た。
【0066】
顆粒は、クレアチン一水和物源として実施例1〜3に記載のようなスナックバーに含有させるのに好適であり、バーの成分の混合温度を、前記で使用した水素化油の融点より低く維持するように注意する必要がある。
【0067】
実施例6
高血糖症または糖尿病の治療および/または予防における、低い血糖上昇指数のクレアチンを含有するスナックバーの有効性に関する試験
1) クレアチン単独の作用
クレアチン単独が、糖尿病において何らかの重要な作用を有するかを確認することが重要である。薬剤メトホルミンを服用している糖尿病患者(事実上、無治療患者は使用できない)を、試験前および試験中の2週間にわたって、その薬剤を休止する。該患者を2つのグループに分け(1グループにつき最低5人の患者)、下記のどちらかを与える:
(A) 1日につき20gのクレアチン(3時間ごとに5gの分割用量)を5日間(体をクレアチンで飽和するため);または
(B) プラセボを同期間。
【0068】
絶食患者における経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を、処置前および処置後に行う。この試験は、水中75gのブドウ糖を与え、投与前、およびその後30分毎に150分間にわたって採血し、血糖を測定することから成る。血糖対時間曲線下面積を求める。
【0069】
クレアチン単独が、血糖値を減少させるのに有効であれば、血糖対時間曲線下面積は、クレアチングループ(A)においてプラセボグループ(B)より小さい。
【0070】
2) 低い血糖上昇指数のバー中のクレアチンの作用
これは、1日につきたった5gのクレアチンを与えることを意図しているので、かなり長期にわたる試験である。先に記載したように、糖尿病患者を、試験の開始前2週間にわたってメトホルミンを休止し、次に、4つのグループに分け(1グループにつき最低5人の被験者)、昼食時に下記の1つを与える:
a)クレアチン5gを含有する低い血糖上昇指数のバーを4週間にわたって毎日(その間に、体がクレアチンで飽和される);
b)クレアチンを含有しない同様の低い血糖上昇指数のバー;
c)水中5gのクレアチン粉末の用量;または
d)水中のプラセボ粉末の用量。
【0071】
OGTTを、前記のように、処置前および処置後に行う。
さらに、血中のグリコシル化ヘモグロビン(HbAlC)およびフルクトサミン(FA)を、処置の前および後に測定する。HbAlCおよびFAは、長期にわたる血糖値の指数である。
【0072】
クレアチンが有効であれば、
i)(a)における処置後−処置前OGTT下面積は、(b)の場合より小さく、(c)対(d)についても同様であり;
ii)(a)における処置前および処置後のHbAlC値とFA値との差は、(b)の場合より小さく、(c)対(d)についても同様である。
【0073】
低い血糖上昇指数のバーが有効であれば、前記の差の値は、(d)より(b)において大きい。
【0074】
組み合わされたクレアチンとバーとの相乗作用が存在するならば、クレアチンの作用を下記のように適用すべきである。
【0075】
(バー中のクレアチンの作用)−(バー単独の作用)は、(バーの作用−水単独の作用)+(水中のクレアチンの作用−水単独の作用)の合計より大であるべきである。即ち、(a)−(b)は、((b)−(d))+((c)−(d))の合計より大であるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用支持マトリックスに固体形態で懸濁クレアチンを含んで成るヒト消費用の固体または半固体スナックバーであって、全体としての食品バーが55未満の血糖上昇指数を有するスナックバー。
【請求項2】
フルーツ、シリアル、ナッツ、ココア、チョコレート、ビタミン、ミネラル、脂質、炭水化物、繊維、香味料、人工甘味料および防腐剤から成る群から選択される1つまたはそれ以上の付加的成分を含んで成る請求項1に記載のスナックバー。
【請求項3】
1つまたはそれ以上のタンパク質濃縮物を含んで成る請求項1または2に記載のスナックバー。
【請求項4】
タンパク質濃縮物がダイズタンパク質、乳漿タンパク質およびカゼイン塩を含んで成る群から選択される請求項3に記載のスナックバー。
【請求項5】
食用支持マトリクスが塗り広げられる固体を含んで成る請求項1〜4のいずれか1つに記載のスナックバー。
【請求項6】
塗り広げられる固体が、バター、マーガリンまたは他の脂肪を含んで成る請求項5に記載のスナックバー。
【請求項7】
天然甘味料を含んで成る請求項1〜6のいずれか1つに記載のスナックバー。
【請求項8】
天然甘味料が、フルクトースシロップまたは高フルクトース含有グリセロール、ソルビトールおよびマルチトールから成る群から選択される請求項7に記載のスナックバー。
【請求項9】
クレアチンをカプセル封入形態または他の持続放出形態で含んで成る請求項1〜8のいずれか1つに記載のスナックバー。
【請求項10】
人工甘味料を含んで成る請求項1〜9のいずれか1つに記載のスナックバー。
【請求項11】
人工甘味料が、アスパルテーム、アセスルファム K、サッカリンおよびスクラロースから成る群から選択される請求項10に記載のスナックバー。
【請求項12】
下記から成る群から選択される1つまたはそれ以上のビタミンおよびミネラルを含んで成る請求項1〜11のいずれか1つに記載のスナックバー:燐酸二カルシウム、燐酸二カリウム、酸化マグネシウム、燐酸一カルシウム、アスコルビン酸、オルト燐酸第二鉄、ビタミンE酢酸、ナイアシンアミド、酸化亜鉛、グルコン酸銅、パントテン酸d−カルシウム、硫酸マンガン、ビタミンAパルミチン酸、塩酸ピリドキシン、硝酸チアミン、リボフラビン、モリブデン酸ナトリウム、塩化クロム、葉酸、ビオチン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ化カリウム、ビタミンK1(フィトナジオン)およびビタミンB12。
【請求項13】
1つのバーにつき少なくとも0.25gのクレアチンを含んで成る請求項1〜12のいずれか1つに記載のスナックバー。
【請求項14】
1つのバーにつき少なくとも2gのクレアチンを含んで成る請求項13に記載のスナックバー。
【請求項15】
1つのバーにつき少なくとも5gのクレアチンを含んで成る請求項13に記載のスナッ
クバー。
【請求項16】
15〜250gの質量を有する請求項1〜15のいずれか1つに記載のスナックバー。
【請求項17】
30〜150gの質量を有する請求項16に記載のスナックバー。
【請求項18】
食用コーティングを含んで成る請求項1〜17のいずれか1つに記載のスナックバー。
【請求項19】
コーティングが、チョコレートまたはチョコレート風味コーティングまたはヨーグルトコーティングを含んで成る請求項18に記載のスナックバー。
【請求項20】
下記の工程を含んで成るヒト消費用のクレアチン含有の低い血糖上昇指数スナックバーの製造法:混合物全体の血糖上昇指数が55またはそれ以下の数値になるように、固体クレアチンを、食用支持マトリックス、および任意に1つまたはそれ以上の付加的成分と混合する工程;得られた混合物をバーに形成する工程;および、バーを包装する工程。
【請求項21】
食用支持マトリックスとの混合前に、全ての固体成分を混合する請求項20に記載の方法。
【請求項22】
食用支持マトリックスが、バター、マーガリンまたは他の脂肪を含んで成る請求項20に記載の方法。
【請求項23】
混合物をバーに形成する工程が、混合物を押出および/またはカッティングする工程を含んで成る請求項20に記載の方法。
【請求項24】
実質的に先に記載したようなスナックバー。
【請求項25】
ヒト被験者における高血糖症状を治療および/または予防する方法であって、請求項1〜19のいずれか1つに記載の1つまたはそれ以上のスナックバーを被験者に投与し、それによって被験者の血糖値の減少をもたらす工程を含んで成る方法。
【請求項26】
ヒト被験者において体重を減少させる方法であって、請求項1〜19に記載の1つまたはそれ以上のスナックバーをカロリー調節食の一部として被験者に与え、それによって体重減少をもたらす工程を含んで成る方法。

【公表番号】特表2008−500829(P2008−500829A)
【公表日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−514114(P2007−514114)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【国際出願番号】PCT/GB2005/002127
【国際公開番号】WO2005/115175
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(506396238)ハワード・ファウンデーション・ホールディングス・リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】HOWARD FOUNDATION HOLDINGS LIMITED
【Fターム(参考)】