説明

クレードル装置

【課題】本発明は、使用時に配線コード等が邪魔にならず、かつ使用状態の見栄えを良くすることが可能な(使用したとしても部屋の美観を損なわせない)クレードル装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るクレードル装置100は、電子機器200の装脱可能であり、当該電子機器200を載置されることができる。さらに、当該クレードル装置100の内部には、交流を直流に変換することができるACアダプタが内蔵されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、クレードル装置に係る発明である。
【背景技術】
【0002】
従来より、電子機器を充電する目的等に使用されるクレードル装置が存在する。従来のクレードル装置には、付属品として配線コード付のACアダプタが必要である。
【0003】
たとえば、電子機器を充電する場合には、クレードル装置に電子機器を載置する。そして、配線コードの一方端に形成されているACアダプタから突出しているコンセントプラグをコンセントに挿入し、他方端の端子部をクレードル装置の端子部に接続する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、使用時には、ACアダプタおよび、当該ACアダプタからクレードル装置までの配線コードが邪魔となることがあり、また当該配線コード等の存在により部屋の美観を損ねるという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明は、使用時に配線コード等が邪魔にならず、かつ使用状態の見栄えを良くすることが可能なクレードル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のクレードル装置は、電子機器が装脱可能に載置されるクレードル装置であって、交流を直流に変換することができるACアダプタが内蔵されている。
【0007】
また、請求項2に記載のクレードル装置は、請求項1に記載のクレードル装置であって、壁面に設置されているスイッチボックスに対して取り付けることが可能であり、前記スイッチボックスに配設されている電源線と結線することができる電源端子部を、さらに備えている。
【0008】
また、請求項3に記載のクレードル装置は、請求項2に記載のクレードル装置であって、前記電源端子部は、ネジを締めることにより、前記電源線と結線することができるネジ式端子部である。
【0009】
また、請求項4に記載のクレードル装置は、請求項2に記載のクレードル装置であって、前記電源端子部は、外力を加えることにより形成される挿通部に前記電源線を挿通し、前記外力を開放することにより、前記電源線と結線することができる押圧式端子部である。
【0010】
また、請求項5に記載のクレードル装置は、請求項2に記載のクレードル装置であって、前記スイッチボックスに対して取り付けられた状態において、前記スイッチボックスを覆うような形状を有している。
【0011】
また、請求項6に記載のクレードル装置は、請求項1に記載のクレードル装置であって、コンセントに挿通することができるコンセントプラグを、さらに備えている。
【0012】
また、請求項7に記載のクレードル装置は、請求項6に記載のクレードル装置であって、前記電子機器をスタンド状態で載置することができる、スタンド型クレードル装置であり、前記ACアダプタは、前記クレードル装置の底部に配置されており、前記コンセントプラグは、前記ACアダプタの配置位置より上方に形成されている。
【0013】
また、請求項8に記載のクレードル装置は、請求項7に記載のクレードル装置であって、前記クレードル装置の底部から前記コンセントプラグの下端の形成位置までの距離は、30.3mm未満である。
【0014】
また、請求項9に記載のクレードル装置は、請求項6に記載のクレードル装置であって、前記電子機器をスタンド状態で載置することができる、スタンド型クレードル装置であり、前記コンセントプラグは、前記クレードル装置の底部から下方向に突出するように形成されている。
【0015】
また、請求項10に記載のクレードル装置は、請求項1に記載のクレードル装置であって、前記クレードル装置は、携帯端末機器である前記電子機器の装脱が可能である。
【0016】
また、請求項11に記載のクレードル装置は、請求項10に記載のクレードル装置であって、前記クレードル装置は、屋外の様子を表示することができ、および/または、前記屋外と通信を行うことができる室内通信機である前記携帯端末機器の装脱が可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1,2,10,11に記載のクレードル装置は、交流を直流に変換することができるACアダプタが内蔵されている。したがって、使用時に配線コード等が邪魔にならず、かつ使用状態の見栄えを良くすることができる。
【0018】
また、本発明の請求項3,4に記載のクレードル装置は、ネジ式端子部または押圧式端子部を備えている。したがって、簡単に、スイッチボックス内に配設されている電源線をクレードル装置の電源端子部に接続できる。
【0019】
また、本発明の請求項5に記載のクレードル装置は、スイッチボックスに対して取り付けられた状態において、スイッチボックスを覆うような形状を有している。したがって、クレードル装置をスイッチボックスに取り付けたとしても、外部からスイッチボックス内を視認されることは無い。
【0020】
また、本発明の請求項6に記載のクレードル装置は、コンセントに挿通することができるコンセントプラグを、さらに備えている。したがって、使用時に配線コード等が邪魔にならず、かつ使用状態の見栄えを良くすることができ、さらに、当該クレードル装置を電源に接続する処理も容易に行うことできる。また、クレードル装置の使用場所の自由度も増加する。
【0021】
また、本発明の請求項7に記載のクレードル装置は、スタンド型であり、ACアダプタは、クレードル装置の底部に配置されており、コンセントプラグは、ACアダプタの配置位置より上方に形成されている。したがって、クレードル装置に電子機器を載置し充電処理を行ったとしても、容易にコンセントプラグがコンセントから抜けることを防止できる。これは、コンセントプラグの位置が、電子機器を載置したクレードル装置の重心に近づくためである。
【0022】
また、本発明の請求項8に記載のクレードル装置では、クレードル装置の底部からコンセントプラグの下端の形成位置までの距離は、30.3mm未満である。したがって、二つのコンセント口が上下に配設されている上部のコンセントにコンセントプラグを差し込んだとしても、下部のコンセントプラグを他の用途に使用することができる。つまり、上部のコンセントにクレードル装置を接続しても、下部のコンセントが当該クレードル装置により覆われない。
【0023】
また、本発明の請求項9に記載のクレードル装置は、スタンド型であり、コンセントプラグは、クレードル装置の底部から下方向に突出するように形成されている。したがって、クレードル装置のコンセントの接続が安定して行える。つまり、電子機器が載置されたクレードル装置の重みにより、当該クレードル装置がコンセントから外れることが無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0025】
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態に係るクレードル装置の構成を示す図である。
【0026】
図1に示すように、本実施の形態に係るクレードル装置100は、装置内部にACアダプタ10が内蔵されている。ここで、ACアダプタ10はクレードル装置100内に内蔵されているので、その輪郭を点線にて図示している。
【0027】
当該クレードル装置100は、図1に示すように、電子機器200の装脱が可能である。図2に示すように、クレードル装置100は、電子機器200をスタンド状態で載置することができる。つまり、クレードル装置100は、スタンド型クレードル装置である。ここで、クレードル装置100および電子機器200には、装着時に両装置100,200間の電気的接続が可能な端子部が各々配設されている。また、クレードル装置100は、装着(載置)された電子機器200に電力を供給する充電機能を有する。
【0028】
また、本実施の形態に係るクレードル装置100は、図3に示すように、家屋の壁面に設置されているスイッチボックス300に対して取り付けることが可能である。当該クレードル装置100には図示しないが、スイッチボックス300に配設されている電源線310と結線することができる電源端子部を備えている。
【0029】
電源端子部は、たとえばネジ式端子部を採用することができる。図4は、クレードル装置100の筐体に形成されたネジ式端子部20を示す図である。当該ネジ式端子部20は、ネジ20aと端子電極部20bとを備えている。当該ネジ式端子部20に対して電源線310を結線する場合には、まずネジ20aが締まっていない状態で、溝が掘られているネジ部に電源線310を絡ませる。その後ネジ20aを締め、ネジ頭と端子電極部20bとの間で電源線310を挟む(図4参照)。このようにネジ20aを締めることにより、ネジ式端子部20に対して電源線310を結線することができる。
【0030】
また、電源端子部として、たとえば押圧式端子部を採用することができる。図5は、押圧式端子部30における電源線の結成方法を説明するための図である。押圧式端子部30を構成する凸出部30aに対して、付勢力に対向するように外力を加える(押圧する)。すると、図5の右図に図示するように、押圧式端子部30に挿通部が形成される。次に、当該挿通部に電源線310を挿通し、当該挿通状態において、上記外力を開放する。すると、上記付勢力により凸出部30aは元の位置に戻り、これにより電源線310を結線することができる。
【0031】
また、上記の通り電源端子部への電源線310の結線を済ませたなら、クレードル装置100をスイッチボックス300に取り付ける。当該取り付けの方法としては、ネジ止め等が採用できる。
【0032】
ここで、スイッチボックス300に対してクレードル装置100が取り付けられた状態において、当該クレードル装置100によりスイッチボックス300を覆うような形状を、当該クレードル装置100が有していることが望ましい。これは、取り付け状態においてスイッチボックス300をクレードル装置100が完全に覆うことができない場合には、当該クレードル装置100の取り付け状態において、スイッチボックス300内が外から視認され、壁面の美観を損ねるからである。
【0033】
たとえば、ホームページhttp://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.htmlにおいて規格番号C8340で検索できる、JIS規格のJISリスト(JISC8340)には、スイッチボックス300の寸法が掲載されている。したがって、たとえば、クレードル装置100の壁への取り付け面の寸法が当該JIS規格の寸法と同程度(若干大きい場合も含む)であれば、上記クレードル装置100の取り付け状態において、当該クレードル装置100によりスイッチボックス300を覆うことができる(図6参照。図6は、クレードル装置100をスイッチボックス300に取り付けた状態を示す図である)。つまり、当該取り付け状態において、スイッチボックス300内部が外から見えなくなる。
【0034】
また、上記したように、クレードル装置100には、ACアダプタ10が内蔵されている。より具体的に、図1に示すように、ACアダプタ10は、クレードル装置100の底部付近に配置されている。これは、クレードル装置100に電子機器200を装着したときに、全体の重心がクレードル装置100のより下方に存するようにするためである。
【0035】
ACアダプタ10は、交流を直流に変換することができる。また、当該ACアダプタ10から出力される直流電源が、クレードル装置100内の充電機能を介して、クレードル装置100に装着されている電子機器200内の充電池に伝送される。
【0036】
なお、当該電子機器200には、表示部70や複数の操作部80等が配設されており、また充電池等が内蔵されている。当該電子機器200は、当該機器に対して所定の操作を施すことができる携帯端末機器等を想定することができる。つまり、本実施の形態に係るクレードル装置100として、携帯端末機器(特に、ドアホンシステムを構成する室内通信子機(以下、単に室内子機と称する)を装脱することが可能なものを採用することができる。
【0037】
当該室内子機は、屋外に存する人物と会話(通信)できると共に、当該屋外に存する人物を表示部に表示させることができる機器であり、親機が固定されているのに対し当該室内子機は持ち運び可能である。また、当該室内機と、室内親機、中継機、または他の室内子機との間において、無線での通信が可能である。したがって、室内機子機には、音声入出力部、表示部、無線部が備えられている。
【0038】
当該室内子機等の電子機器200に内蔵されている充電池を充電する場合には、壁面に設置されているクレードル装置100に、当該電子機器200を装着(載置)する(図2)。これにより、クレードル装置100および電気機器200に各々配設されている電極部同士が接続し、ACアダプタ10を介した充電処理が開始される。
【0039】
ここで、当該充電処理の前に、クレードル装置100に設けられている上記電源端子部に電源線310を結線する工事、および、壁面に設けられたスイッチボックス300にクレードル装置100を取り付ける工事は既に完了されている(図3,6)。
【0040】
以上のように、本実施の形態に係るクレードル装置100には、ACアダプタ10が内蔵されている。したがって、従来のクレードル装置と比較して以下の効果を有する。ここで、図7は、従来のクレードル装置120の構成を示す図である。
【0041】
図7に示すように、従来では、配線コード120を介して、コンセントからの電源をクレードル装置130に供給されていた。ここで、配線コード120の一方端にはACアダプタ125が配設されており、他方端はクレードル装置130と接続される。当該図7の構成から分かるように、従来のクレードル装置130を用いて電子機器の充電を行う場合には、長い配線コード120および重く体積の大きなACアダプタ125が室内を使用するユーザにとって邪魔になっていた。さらに、長い配線コード120および体積の大きなACアダプタ125は、部屋の美観を損ねる原因となっていた。
【0042】
これに対して、本実施の形態に係るクレードル装置100では、装置内部にACアダプタ10が内蔵されている。
【0043】
したがって、当該クレードル装置100を直接電源供給口に接続すれば、無駄な配線コードを省略することができる。よって、当該配線コードが邪魔になるという問題、当該配線コードに起因した美観を損ねるという問題を解消できる。さらに、ACアダプタ10をクレードル装置100の筐体内に納められているので、当該ACアダプタ自体が邪魔になるという問題も解消できる。また、クレードル装置100の筐体にデザイン性を持たせれば、当該クレードル装置100を電源供給口に接続したとしても美観を損ねることは無くなる。
【0044】
また、本実施の形態に係るクレードル装置100は、スイッチボックス300に配設されている電源線310と結線することができる電源端子部を備えている。そして、当該クレードル装置100は、壁面に設置されている当該スイッチボックス300に対して取り付けることが可能である。
【0045】
したがって、クレードル装置100を壁面に常設することができ、かつ当該クレードル装置100を簡単に電源供給口に直接接続することができる。もちろん、電源線310はスイッチボックス300内に納められるものであるので、クレードル装置100のスイッチボックス300への取り付け上体において、当該電源線310が壁面から出現することも無い(つまり、部屋の美観を損ねること無く、クレードル装置100を壁面に設置できる)。
【0046】
ここで、クレードル装置100に設けられる電源端子部は、図4に示したようなネジ式端子部20であっても良い。また、図5に示したような押圧式端子部30であっても良い。いずれの端子部20,30を用いた場合でも、簡単に電力線310をクレードル装置100に結線することができる。
【0047】
また、本実施の形態に係るクレードル装置100は、図6に示すように、スイッチボックス300に対して取り付けられた状態において、当該スイッチボックス300を覆うような形状を有している。
【0048】
したがって、スイッチボックス300自体が原因で壁面の美観を損ねることを防止できる。つまり、クレードル装置100を取り付けた状態において、スイッチボックス300内が外部から視認されることを防止できる。
【0049】
また、スイッチボックス300を覆い隠せれば良いので、クレードル装置100の壁面設置面の面積は、スイッチボックス300と同程度(もしくは若干大きい)であることが望ましい。これにより、必要以上にクレードル装置100の外形を大きくする必要が無くなる。つまり、あまりにも大きなクレードル装置100の存在により、壁面の美観を損ねることが無くなる。
【0050】
<実施の形態2>
実施の形態1では、クレードル装置100は、スイッチボックス300に対して取り付けることができる構成を有していた。これに対して、本実施の形態に係るクレードル装置は、直接コンセントに接続することができる構成を有している。図8は、本実施の形態に係るクレードル装置101の構成およびコンセント36に当該クレードル装置101を直接接続する様子を示す図である。ここで、図8に示されているクレードル装置101は、側面側から見た図である。
【0051】
図8に示すように、当該クレードル装置101は、コンセント36に直接接続(挿通)することができるコンセントプラグ35が形成されている。ここで、当該クレードル装置101は、電子機器200をスタンド状態で載置することができる(図1,2の状態で電子機器200が装着される)、スタンド型クレードル装置である。また、ACアダプタ10は、当該スタンド型のクレードル装置101の下部(底部)に配置されている。
【0052】
図8に示すように、コンセントプラグ35は、ACアダプタ10の配置位置より上方に形成されている。これは、電子機器200が装着された状態におけるクレードル装置101の重心になるべく近い位置に、コンセントプラグ35を配置させるためである。
【0053】
また、コンセントプラグ35の配置位置は、クレードル装置101の下記の位置に配置されることが望ましい。つまり、クレードル装置101の底部からコンセントプラグ35の下端の形成位置までの距離は、30.3mm未満であることが望ましい。その理由は、以下の通りである。
【0054】
図9に示すように、二つのコンセント36が上下方向に並んで形成される場合、JIS規格によると、上部コンセント36aの中央部から下部コンセント36bの中央部までの距離は、39mmである。また、コンセントプラグ35の受け入り口36hの寸法は、JIS規格によると、8,7mm程度である。したがって、JIS規格によると、上部コンセント36aの受け入り口36hの下部から、下部コンセント36bの受け入り口36hの上部までの距離は、39mm−8.7mm=30.3mm、であることが分かる(図9参照)。
【0055】
以上のことから、クレードル装置101の底部からコンセントプラグ35の下端の形成位置までの距離は、30.3mm未満とすることにより、たとえ当該クレードル装置101を上部コンセント36aに直接挿入したとしても、下部コンセント36bを他の用途のために使用することができる。換言すれば、もし、クレードル装置101の底部からコンセントプラグ35の下端の形成位置までの距離は、30.3mm以上であれば、当該クレードル装置101を上部コンセント36aに直接挿入したとき、下部コンセント36bが当該クレードル装置101により覆われてしまい、他の用途のために使用することができなくなる。
【0056】
以上のように、本実施の形態に係るクレードル装置101では、コンセント36に挿通することができるコンセントプラグ35が形成されている。したがって、実施の形態1と同様に、無駄な配線コードを省略することができる。よって、当該配線コードが邪魔になるという問題、当該配線コードに起因した美観を損ねるという問題を解消できる。さらに、ACアダプタ10をクレードル装置101の筐体内に納められているので、実施の形態1と同様に、当該ACアダプタ自体が邪魔になるという問題、ACアダプタ自体により部屋の美観を損ねるという問題も解消できる。
【0057】
また、電子機器200の充電の際には、本実施の形態に係るクレードル装置101は、家屋内に存するいずれのコンセント36に対しても接続可能である。そして、その接続処理は非常に容易である。したがって、スイッチボックス300にクレードル装置100を設置する場合と比較して、クレードル装置101を用いた電子機器200の充電する場所の変更を容易に行うことができる。
【0058】
また、本実施の形態に係るクレードル装置101は、スタンド型であり、ACアダプタ10は、クレードル装置101の底部に配置されている。さらに、コンセントプラグ35は、ACアダプタ10の配置位置より上方に形成されている(図8参照)。
【0059】
したがって、電子機器200が載置されたクレードル装置101の重心のより近い位置に、コンセント36との接続箇所を設けることができる。したがって、クレードル装置101のコンセント36への安定した接続が可能となる。
【0060】
つまり、コンセントプラグ35の位置が、ACアダプタ10の設置位置とほぼ同じ高さに形成されていた場合には、電子機器200等の重みにより、コンセント36から離れる方向に当該クレードル装置101に力がかかる。そしてこれにより、コンセント36からコンセントプラグ35が抜け易くなる。しかし、本実施の形態に係るクレードル装置101では、電子機器200等の重みにより、コンセント36から離れる方向にかかる力を少なくすることができる。よって、クレードル装置101のコンセント36への安定した接続が可能となる。
【0061】
また、本実施の形態に係るクレードル装置101では、クレードル装置101の底部からコンセントプラグ35の下端の形成位置までの距離は、30.3mm未満である。
【0062】
したがって、二つのコンセント36が上下方向に並んでいる場合において(図9参照)、上部コンセント36aに当該クレードル装置101のコンセントプラグ35を接続したとしても、当該クレードル装置101が下部コンセント36bに被ることを防止できる。つまり、下部コンセント36bを他の用途に使用することができる。
【0063】
なお上記では、クレードル装置101の背面側にコンセントプラグ35が形成されていた。しかし、図10に示すように、スタンド型であるクレードル装置101の底面にコンセントプラグ35が形成されていても良い。より具体的には、スタンド型であるクレードル装置101の底部から下方向に突出するように、コンセントプラグ35が形成されていても良い。
【0064】
当該図10に示す構成を採用することにより、床面にコンセントが設置されている場合には、クレードル装置101をスタンド状態で当該コンセントに接続することが可能となる。また、電子機器200が載置されたクレードル装置100の重荷により、当該クレードル装置100が床面に配設されたコンセントから抜けることを防止できる(コンセントへの安定接続が可能)。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明に係るクレードル装置の構成および、当該クレードル装置に電子機器を装着(載置)する様子を示す図である。
【図2】クレードル装置に電子機器を載置した様子を示す図である。
【図3】スイッチボックスにクレードル装置を取り付ける様子を示す図である。
【図4】ネジ式端子部の構成を示す図である。
【図5】押圧式端子部の構成を示す図である。
【図6】スイッチボックスにクレードル装置を接続した様子を示す図である。
【図7】従来のクレードル装置、配線コード、およびACアダプタが別部材である構成例を示す図である。
【図8】コンセントに直接クレードル装置を接続する様子を示す図である。
【図9】クレードル装置におけるコンセントプラグの形成位置を説明するための図である。
【図10】クレードル装置の底部にコンセントプラグが形成されている構成を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
10 ACアダプタ
20 ネジ式端子部
30 押圧式端子部
35 コンセントプラグ
36 コンセント
100,101 クレードル装置
200 電子機器
300 スイッチボックス
310 電源線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器が装脱可能に載置されるクレードル装置であって、
交流を直流に変換することができるACアダプタが内蔵されている、
ことを特徴とするクレードル装置。
【請求項2】
壁面に設置されているスイッチボックスに対して取り付けることが可能であり、
前記スイッチボックスに配設されている電源線と結線することができる電源端子部を、さらに備えている、
ことを特徴とする請求項1に記載のクレードル装置。
【請求項3】
前記電源端子部は、
ネジを締めることにより、前記電源線と結線することができるネジ式端子部である、
ことを特徴とする請求項2に記載のクレードル装置。
【請求項4】
前記電源端子部は、
外力を加えることにより形成される挿通部に前記電源線を挿通し、前記外力を開放することにより、前記電源線と結線することができる押圧式端子部である、
ことを特徴とする請求項2に記載のクレードル装置。
【請求項5】
前記スイッチボックスに対して取り付けられた状態において、前記スイッチボックスを覆うような形状を有している、
ことを特徴とする請求項2に記載のクレードル装置。
【請求項6】
コンセントに挿通することができるコンセントプラグを、さらに備えている、
ことを特徴とする請求項1に記載のクレードル装置。
【請求項7】
前記電子機器をスタンド状態で載置することができる、スタンド型クレードル装置であり、
前記ACアダプタは、
前記クレードル装置の底部に配置されており、
前記コンセントプラグは、
前記ACアダプタの配置位置より上方に形成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載のクレードル装置。
【請求項8】
前記クレードル装置の底部から前記コンセントプラグの下端の形成位置までの距離は、
30.3mm未満である、
ことを特徴とする請求項7に記載のクレードル装置。
【請求項9】
前記電子機器をスタンド状態で載置することができる、スタンド型クレードル装置であり、
前記コンセントプラグは、
前記クレードル装置の底部から下方向に突出するように形成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載のクレードル装置。
【請求項10】
前記クレードル装置は、
携帯端末機器である前記電子機器の装脱が可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載のクレードル装置。
【請求項11】
前記クレードル装置は、
屋外の様子を表示することができ、および/または、前記屋外と通信を行うことができる室内通信機である前記携帯端末機器の装脱が可能である、
ことを特徴とする請求項10に記載のクレードル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−118756(P2008−118756A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−298470(P2006−298470)
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(591128453)株式会社メガチップス (322)
【Fターム(参考)】