説明

ケモカイン受容体活性のモジュレーター、結晶形および方法

本発明は、好ましい薬理学的特徴の予期しない組合せを有する、MCP−1受容体活性の新規のアンタゴニストまたは部分アゴニスト/アンタゴニスト:N−((1R,2S,5R)−5−(tert−ブチルアミノ)−2−((S)−2−オキソ−3−(6−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)シクロヘキシル)アセトアミド、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグを提供する。本発明の結晶形もまた提供される。それを含む医薬組成物、並びに炎症性疾患、アレルギー性、自己免疫、代謝、癌および/または循環器疾患の治療剤としてのその使用方法もまた、本発明の目的である。本開示はまた、式(I)の化合物、例えば、N−((1R,2S,5R)−5−(tert−ブチルアミノ)−2−((S)−2−オキソ−3−(6−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:


[式中、R、R、R、R10、および「HET」は、本明細書に記載されたものである]
の製造方法も提供する。本方法の有用な中間体である化合物もまた、本明細書で提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
N−((1R,2S,5R)−5−(tert−ブチルアミノ)−2−((S)−2−オキソ−3−(6−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)シクロヘキシル)アセトアミドである化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項2】
N−((1R,2S,5R)−5−(tert−ブチルアミノ)−2−((S)−2−オキソ−3−(6−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)シクロヘキシル)アセトアミドが結晶形である請求項1の化合物、またはその医薬的に許容される塩。
【請求項3】
N−2型を含む、請求項1〜2の結晶形。
【請求項4】
結晶が約+22℃(室温)の温度であり、下表:

に実質的に等しい単位格子パラメータの特徴を有する、請求項1〜3の結晶形。
【請求項5】
約22℃の温度で、5.5、9.1、12.1、14.0および19.2から選択される3つ以上の2θ値(CuKα λ=1.5418Å)を含む粉末X線回折パターンの特徴を有する、請求項1〜4の結晶形。
【請求項6】
約22℃の温度で、5.5、9.1、12.1、14.0および19.2から選択される4つ以上の2θ値(CuKα λ=1.5418Å)を含む粉末X線回折パターンの特徴をさらに有する、請求項1〜5の結晶形。
【請求項7】
実質的に表3に記載される部分原子座標の特徴を有する、請求項1〜6の結晶形。
【請求項8】
実質的に図2の粉末X線回折パターンを有する、請求項1〜7の結晶形。
【請求項9】
請求項1〜8の化合物、および医薬的に許容される担体もしくは希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項10】
請求項1〜9の化合物の治療上の有効量を哺乳類に投与することを特徴とする、哺乳類における疾患の治療方法であって、該疾患が、糖尿病、肥満症、メタボリックシンドローム、脳卒中、神経因性疼痛、虚血性心筋症、乾癬、高血圧症、強皮症、骨関節炎、動脈瘤、発熱、循環器疾患、クローン病、うっ血性心不全、自己免疫疾患、HIV感染、HIV関連痴呆、乾癬、突発性肺線維症、移植動脈硬化症、物理的もしくは化学的に誘発した頭部外傷、炎症性腸疾患、肺胞炎、大腸炎、全身性エリテマトーデス、腎毒性血清腎炎、糸球体腎炎、喘息、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、血管炎、不安定プラーク、関節リウマチ、再狭窄、静脈新生内膜過形成、透析−移植新生内膜過形成、動静脈シャント内膜過形成、臓器移植、慢性移植腎症、および癌から選択される方法。
【請求項11】
該疾患が、糖尿病、肥満症、クローン病、全身性エリテマトーデス、糸球体腎炎、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、および臓器移植から選択される、請求項10の方法。
【請求項12】
該疾患が、多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、クローン病、および糖尿病から選択される、請求項10〜11の方法。
【請求項13】
該疾患が糖尿病である、請求項10〜12の方法。
【請求項14】
該疾患がアテローム性動脈硬化症である、請求項10〜12の方法。
【請求項15】
該疾患がクローン病である、請求項10〜12の方法。
【請求項16】
該疾患が多発性硬化症である、請求項10〜12の方法。
【請求項17】
式(X):
【化1】


を有する化合物の製造方法であって、
約−5〜約5℃の温度で、式Vの化合物のエステル部分を加水分解剤で加水分解して、化合物VIの酸を形成し:
【化2】

酸触媒の存在下で、式VIaの化合物であるHO−Z−OHを式IVの化合物と反応させて(適宜、インサイチューで)、カルボン酸部分を有する式VIIの化合物を得て:
【化3】

式VIIのケタールのカルボン酸部分を式VIII:
【化4】

VIII
の対応のイソシアネートに変換し;
対応の酸無水物である(R10CO)2Oの存在下で、式VIIIのイソシアネートを式R10COWの化合物と反応させて、ケタール部分を有する式IX:
【化5】

IX
のアミドを形成し;並びに
式IXのアミドのケタール部分を加水分解して、式Xの化合物を形成する段階を含むことを特徴とする方法
[上記の式中、
1およびR2は独立して、水素またはアミン保護基であり;
4およびR10は独立して、C1-6アルキルまたは適宜置換されたベンジルであり;
8およびR9は独立して、水素またはC1-6アルキルであり;
Wは、OHまたはOC1-6アルキルであり;
Zは、−(CT122−、−(CT123−、または
【化6】

であり;並びに
1、T2およびT3は各々独立して、水素、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、CF3、OC1-4アルキル、OCF3、およびC(=O)C1-4アルキルから選択される]。
【請求項18】
該還元的アミノ化段階が、以下:
a) 化合物Xおよび式HNR89を有するアミンの非プロトン溶媒溶液にルイス酸を加えて、式Xa:
【化7】

のイミン−エナミンを形成すること;並びに
b) 式Xaのイミン−エナミン還元剤で処理して、ピロリドニルアミン部分を有する式Xの化合物を得ること
を含むことを特徴とする、請求項17の方法。
【請求項19】
式VIIの化合物が、(7R,8S)−8−((3S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−オキソ−1−ピロリジニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−7−カルボン酸、またはその塩であり;
式VIIaの化合物が、((3S)−1−((7R,8S)−7−(アジドカルボニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−オキソ−3−ピロリジニル)カルバミン酸ベンジル、またはその塩であり;
式VIIIの化合物が、((3S)−1−((7R,8S)−7−イソシアナト−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−オキソ−3−ピロリジニル)カルバミン酸ベンジル、またはその塩であり;
式IXの化合物が、((3S)−1−((7R,8S)−7−アセトアミド−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−オキソ−3−ピロリジニル)カルバミン酸ベンジル、またはその塩であり;
式Xの化合物が、((3S)−1−((1S,2R)−2−アセトアミド−4−オキソシクロヘキシル)−2−オキソ−3−ピロリジニル)カルバミン酸ベンジル、またはその塩であり;並びに
式XIの化合物が、((3S)−1−((1S,2R,4R)−2−アセトアミド−4−(tert−ブチルアミノ)シクロヘキシル)−2−オキソ−3−ピロリジニル)カルバミン酸ベンジル、またはその塩である、請求項17〜18の方法。
【請求項20】
(7R,8S)−8−((3S)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−2−オキソ−1−ピロリジニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−7−カルボン酸、またはその塩;
((3S)−1−((7R,8S)−7−(アジドカルボニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−オキソ−3−ピロリジニル)カルバミン酸ベンジル、またはその塩;
((3S)−1−((7R,8S)−7−イソシアナト−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−オキソ−3−ピロリジニル)カルバミン酸ベンジル、またはその塩;
((3S)−1−((7R,8S)−7−アセトアミド−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−オキソ−3−ピロリジニル)カルバミン酸ベンジル、またはその塩;
((3S)−1−((1S,2R)−2−アセトアミド−4−オキソシクロヘキシル)−2−オキソ−3−ピロリジニル)カルバミン酸ベンジル、またはその塩;並びに
((3S)−1−((1S,2R,4R)−2−アセトアミド−4−(tert−ブチルアミノ)シクロヘキシル)−2−オキソ−3−ピロリジニル)カルバミン酸ベンジル、またはその塩
から選択される化合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2009−544756(P2009−544756A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−522952(P2009−522952)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際出願番号】PCT/US2007/074377
【国際公開番号】WO2008/014360
【国際公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(391015708)ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー (494)
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
【Fターム(参考)】