説明

ケーシングパイプ用起振機

【課題】ケーシングパイプから吊持部材への振動及び該振動に伴う騒音を抑制し、且つ、ケーシングパイプに上下振動を効率良く発生させる。
【解決手段】砂が充填されるケーシングパイプ9の外側部に一対のユーラスバイブレータ11を配設し、一対のユーラスバイブレータ11は非連結状態で配置する。各ユーラスバイブレータ11は、互いに逆方向に回転駆動可能とすると共に、インバータ制御により回転数を自由に変更可能に構成する。ケーシングパイプ9と吊持部材5の間に8個のエアバネ12を設け、エアバネ12は上下可動板30の4箇所の上下両面に配置し、振動緩衝作用を高める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーシングパイプ用起振機に関するものであり、特に、ケーシングパイプを吊り下げた状態で振動させるためのケーシングパイプ用起振機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、軟弱地盤を改良するための工法として、サンドコンパクションパイル工法、サンドドレーン工法、バイブロフローテーション工法が知られている。これらの工法に使用される地盤改良装置は、地盤に貫入されるケーシングパイプを上下振動させるための起振機を備えている。そして、例えば、サンドコンパクションパイル工法では、ケーシングパイプを吊持部材にワイヤーロープで吊り下げた状態で、振動によりケーシングパイプを地中に打ち込み、該ケーシングパイプを上下に振動させながら引き抜くことによって、地中に砂の柱を作って地盤を締め固めている(特許文献1)。
【特許文献1】特開平09−279565号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1記載の上記起振機は、ケーシングパイプの振動が吊持部材に伝達するために、吊持部材の振動に伴い大きな騒音が発生する。また、ケーシングパイプに上下方向へ振動力を直接付与する加振部は、通常ケーシングパイプの両側に配置された一対の振動モータと、該振動モータ同士を同期運転させるべく駆動連結するギアとから成る。このため、一対の振動モータ同士のタイミングずれを起こしてガタツクことがあり、横振れしやすいので、該モータから発生する振動エネルギーの損失が大きく、その分だけケーシングパイプを効率良く上下振動させることができないという問題があった。
【0004】
そこで、加振対象物たるケーシングパイプから吊持部材への振動、並びに、該振動に伴う騒音を抑制し、ケーシングパイプを効率良く上下方向へ振動させるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、
砂が投入されるケーシングパイプを吊持部材に吊り下げた状態で振動させるための起振機において、前記ケーシングパイプの外側部に振動モータを配設すると共に、該ケーシングパイプの上端部と前記吊持部材の間にエアバネを設け、該エアバネにより前記ケーシングパイプから前記吊持部材への振動を吸収除去するように構成したケーシングパイプ用起振機を提供する。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、ケーシングパイプを吊持部材に吊り下げ、この状態で振動モータの駆動によりケーシングパイプに上下方向の振動力が付与されて、ケーシングパイプが上下振動する。この場合、ケーシングパイプの上端部と前記吊持部材の間に、振動緩衝器として機能するエアバネを設けたので、該エアバネによりケーシングパイプの振動が吸収除去され、エアバネから吊持部材への振動の伝達が抑制される。
【0007】
請求項2記載の発明は、上記振動モータは、互いに非連結状態で駆動される一対のユーラスバイブレータから成り、該一対のユーラスバイブレータは互いに逆方向に回転される請求項1記載のケーシングパイプ用起振機を提供する。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、上記ケーシングパイプに振動力を与えるモータとして、互いに逆方向に独立に回転駆動される一対のユーラスバイブレータを使用するので、一対のユーラスバイブレータの水平方向の振動が互いに相殺され、上下方向へのみ振動が付与される。この場合、一対のユーラスバイブレータは、ギアを介さずに非連結状態で独立に駆動されるので、互いに同期して駆動運転させる必要がない。
【0009】
請求項3記載の発明は、上記振動モータが、インバータ制御により駆動される電動モータである請求項1又は2記載のケーシングパイプ用起振機を提供する。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、振動モータは、インバータ制御により駆動されるので、電動モータの回転数はインバータ制御により自由に設定変更される。
【0011】
請求項4記載の発明は、上記エアバネが、上下可動板の上下両面側に複数設けられている請求項1,2又は3記載のケーシングパイプ用起振機を提供する。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、エアバネは、上下可動板の上下両面側に複数個設けられているので、上下可動板とケーシングパイプの間の連結強度が増大する。また、被吊下物であるケーシングパイプ等の重量、即ち、振動体総重量が重い場合は、それに応じてエアバネの内圧の調整又は個数を増加することで対応可能となる。さらに、ケーシングパイプの上方向及び下方向の振動は、上下可動板の上面側及び下面側の各エアバネによって効果的に緩衝される。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明は、エアバネによりケーシングパイプの振動が吸収除去されるので、エアバネから吊持部材への振動の伝達が抑制されると共に、振動による周辺への騒音を確実に抑止できる。
【0014】
請求項2記載の発明は、一対のユーラスバイブレータの水平方向の振動が互いに相殺され、上下方向へのみ振動が付与されるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、ケーシングパイプの上下振動の効率を高めることができる。また、一対のユーラスバイブレータは、ギアなしの非連結状態で独立に駆動され、互いに同期して駆動運転させる必要がないので、一対のユーラスバイブレータが互いにタイミングずれ及び横振れ等の不具合を起こすことがなく、常に円滑に回転駆動させることができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、前記電動モータの回転数は、インバータ制御により自由に変更できるので、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、ケーシングパイプの寸法、土砂の種類や重量等に応じて、ケーシングパイプに付与する上下振動の周波数を随時任意に変更することができ、振動周波数の範囲を拡大することができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、上下可動板とケーシングパイプの間の取付け連結性が増大して安定化し、且つ、ケーシングパイプの重量に応じてエアバネの内圧又は個数を加減できるので、請求項1,2又は3記載の発明の効果に加えて、ケーシングパイプの重量や寸法が大きい(実機)場合でも、容易に対応できるうえに、ケーシングパイプ側の上下可動板と吊持部材との間における振動緩衝作用を一層高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、砂が投入されるケーシングパイプを吊持部材に吊り下げた状態で振動させるための起振機において、前記ケーシングパイプの外側部に振動モータを配設すると共に、該ケーシングパイプの上端部と前記吊持部材の間にエアバネを設け、該エアバネにより前記ケーシングパイプから前記吊持部材への振動を吸収除去するように構成したことにより
、エアバネから吊持部材への振動の伝達を抑制し、振動による周辺への騒音を効果的に抑止するという目的を実現した。
【実施例】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図10に従って説明する。図1及び図2は、本実施例に係るケーシングパイプ用起振機1の正面図及び側面図である。図中、2は設置面に立設された支柱で、支柱2の下部側面にはウインチ3が設けられ、該支柱2の中間部側面にロープ下方向変換用吊りシーブ4が設けられている。また、支柱2の上端部には、吊持部材5が水平方向へ直角に固設され、吊持部材5と支柱2は、補強部材6を介して連結補強されている。さらに、吊持部材2の先端部下面にはワイヤーロープ用フック7が固着され、吊持部材5の先端側上部に吊りシーブ8が配設されている。
【0019】
9は砂Sが充填される有底円筒型の締め固め用ケーシングパイプであり、ケーシングパイプ9は、吊持部材5の先端部にワイヤーロープ10により吊り下げられている。このケーシングパイプ9上端部近傍の外側部には、振動モータである一対のユーラスバイブレータ11,11が互いに平行に水平に配設され、このユーラスバイブレータ11,11の駆動により、ケーシングパイプ9に上下方向の振動力が付与される。更に、該ケーシングパイプ9の上端部と吊持部材5の間には、振動緩衝器としてのエアバネ12が複数個設けられ、該エアバネ12の材質としては硬質ゴムが使用されている。
【0020】
ケーシングパイプ9の上端部14の中心部上側には吊りピース15が固定され、該吊りピース15には、ロードブロック16が水平ピン17を介して枢着されている。この吊りロードブロック16の内部には吊りシーブ18が設けられ、該吊りシーブ18の下面部側には、ワイヤーロープ10の一端側中間部分が掛け渡されている。
【0021】
ワイヤーロープ10の一端部は、フック7に掛止されている。又、ワイヤーロープ10の他端側部分は上方向へ延びて、吊りシーブ8の上部側に掛け渡された後、方向変換用吊りシーブ20及び吊りシーブ4を経て、ウインチ3に巻き取り可能に巻装されている。
【0022】
図3に示すように、ケーシングパイプ9の上端部14近傍には、モータ架台21の下部が複数のボルト22により固定され、モータ架台21の上部には、長方形の水平取付け部23が設けられている。この水平取付け部23は、ケーシングパイプ9を挟む両側にて水平に延びて形成され、水平取付け部23の中央部には、図4に示すように、ケーシングパイプ9を上下へ嵌挿固定するための円形孔24が開穿されている。
【0023】
前記円形孔24の相対向する2箇所には細い長孔25が連設され、該長孔25には、ケーシングパイプ9の上部外周面に形成した縦長のフランジ部26が係合固定されている。更に、水平取付け部23の両側部の所定箇所には、ボルト挿通用の孔27が8個開穿されている。
【0024】
水平取付け部23上には、偏心錘を有する一対のユーラスバイブレータ11,11がケーシングパイプ9を挟む両側に配設され、ユーラスバイブレータ11,11は、孔27に挿通されたボルト29により締結固定されている。一対のユーラスバイブレータ11,11は、互いに偏芯して対向的に平行に水平配置されている。又、一対のユーラスバイブレータ11,11は連結ギアを有しない構造であり、相互独立に逆方向へ回転運転される。各ユーラスバイブレータ11,11の運転駆動は、図示しない制御盤の操作によりインバータ制御され、各ユーラスバイブレータ11,11の回転数(振動周波数)を任意に変更可能とされている。
【0025】
図1及び図2の構成例とは異なり、エアバネ12は、1組2個とする合計4組設けるこ
とができる。図5及び図6の構成例では、エアバネ12は、上下可動板(緩衝器取付け台)30の相対峙する4か所に設けられ、且つ、4組のエアバネ12は、上下可動板30の上下両面側に取り付けられている。より具体的には、上下可動板30上面に固定したエアバネ12の上端部は、吊持部材5の上側を構成する上部バネ押さえ板31に固定され、上部バネ押さえ板31の中央部には、図7に示すように、吊りシーブ8のサイズに応ずる長方形孔32が形成されている。
【0026】
上下可動板30下面に固定したエアバネ12の下端部は、吊持部材5の下側を構成する下部バネ据付け板33に固定され、下部バネ据付け板33の一側部には、図8に示すように、後述の鉛直部材38,38のサイズに応ずる幅寸法を有する切欠部34が形成されている。さらに、上部バネ押さえ板31と下部バネ据付け板33は、連結部材35により一体に連結されている。
【0027】
図5に示すように、上下可動板30の上面には取付け具36が固着され、該取付け具36に前記吊りシーブ8が取り付けられている。又、図9に示すように、上下可動板30の両側部には、U字形の切欠部37,37が相対向して形成されていると共に、上下可動板30の下面には、図10に示すように、鉛直部材38,38が相互平行に垂設されている。この鉛直部材38,38の内側には取付け具39が水平に固着され、該取付け具39の下面に上記吊りシーブ20が取り付けられている。
【0028】
次に、上記構成の起振機1の使用手順について、サンドコンパクションパイル工法に用いられる砂質地盤改良用模型実験(シミュレーション)装置に適用した場合を例に挙げて説明する。この実験装置は、バイブロハンマーを備えた地盤改良機のケーシングパイプ9からの砂の排出の容易性、並びに、砂の排出後の砂杭強度(N値や密度)が砂の特性や飽和度・振動の有無用によって、どのように変化するかを調査するための装置である。
【0029】
上記ケーシングパイプ9は吊持部材5にワイヤーロープ10で吊り下げる方式として、吊りシーブ18、20を設けた上下可動板30と、上部バネ押さえ板31及び下部バネ据付け板33との間にエアバネ(振動緩衝器)12を介設して、エアバネ12によりケーシングパイプ9の振動を緩衝させるものとする。
【0030】
実験装置に適用した本実施例では、振動体を陸上で受けていないために、振動体の振幅とエアバネ12の振幅が等しくなければならない。そのため、ある程度可変できる緩衝器が必要になるが、振動体の回転数全域を網羅することは大掛かりな自動制御が必要になるので、バネ設定は手動で行うものとする。
【0031】
実験の前提条件として、ケーシングパイプ9の寸法を径100×長さ2500mm、起振機91の振幅を5mm(上下両振幅10mm)以上、ユーラスバイブレータ11,11の回転数を実機のバイブロハンマーの回転数560〜580rpmと同一の範囲に設定する。
【0032】
2台のユーラスバイブレータ11,11はケーシングパイプ9に対し偏心のないように据え付け、ユーラスバイブレータ11,11の各々の回転方向を互いに逆方向に同一回転数で回転駆動することにより、回転力を上下方向の振動力に変換できる、所謂ギアレス型上下振動発生装置として機能する。このユーラスバイブレータ11,11としては、所定の回転数における振動力を効率良く得るために、3相6極の電動モータ−が選択使用され、また、ユーラスバイブレータ11,11の回転数変換については、インバータ制御可能な操作盤により、所定の回転数に制御可能に構成されている。
【0033】
実験シミュレーションに際して、含水量10〜25%の実験使用砂Sを有下底型ケーシ
ングパイプ9に所定量だけ投入し、ケーシングパイプ9をワイヤーロープ10で空中に吊り上げた状態にセットするが、この場合、図1に示すように、ケーシングパイプ9下端面と設置面の間に土圧計41を配置すると共に、ユーラスバイブレータ11,11及びケーシングパイプ9の適宜箇所に振動加速度センサー42(変位計)を複数取り付け、振動加速度センサー42及び土圧計41の出力信号は、図示しない表示モニター部を有する操作制御盤に送信されている。
【0034】
いま、図1に示すように、ケーシングパイプ9を吊り下げた状態で、ユーラスバイブレータ11,11を互いに反対方向へ回転駆動すると、ケーシングパイプ9に上下方向の振動力が付与される。而して、振動時における振動加速度センサー42及び土圧計41の出力値を解析することによって、振動エネルギー(振幅、振動周波数)の強度が及ぼす含水量10〜25%の砂Sの特性、例えば、ケーシングパイプ9からの砂Sの排出の容易性と排出後のN値や密度の変化が計測、解析される。
【0035】
本実施例によれば、吊り下げた状態のケーシングパイプ9を上下振動させるとき、ケーシングパイプ9と吊持部材5の間のエアバネ12により、ケーシングパイプ9からの伝搬振動が吸収除去される。従って、エアバネ12の振動吸収作用により、ケーシングパイプ9から吊持部材5及び支柱21側へ振動が伝達することを阻止でき、振動に伴う周辺への騒音公害も良好に抑制できる。
【0036】
尚、上記実験装置では、例えば、エアバネ12の1個に対する荷重(580rpm時の振動力650Kg)が162.5Kgである場合、強制振動数は9.67Hz、エアバネ12の固有振動数は2.76Hzであり、振動伝達率8.87%、防振性能91.13%という好結果が得られた。
【0037】
また、一対のユーラスバイブレータ11,11は、同一高さ位置にて互いに逆方向に独立に回転駆動されるので、一対のユーラスバイブレータ11,11の横方向への振動成分が互いに減殺され、上下方向へのみ振動が効率よく発生した。しかも、一対のユーラスバイブレータ11,11は非連結状態であり相互独立に駆動されるので、同期して運転させる必要がなく、常時円滑に回転駆動させることができた。従って、従来のギア連結駆動型の振動発生手段に比べて、同期のタイミングずれ又は機械的なガタツキ等の不具合がなく、その分だけ振動エネルギーのロスも発生しないので、ケーシングパイプ9を高効率に加振できた。
【0038】
更に、一対のユーラスバイブレータ11,11は、インバータ制御により駆動されるので、制御盤上で該ユーラスバイブレータ11,11の回転数を随時自由に変更することができる。従って、ケーシングパイプ9のサイズ、砂Sの種類、振動体重量等に応じて、ケーシングパイプ9の振動周波数を広範に制御できる。
【0039】
上記エアバネ12は、上下可動板30の上下両面側に4組8個設けられているので、ケーシングパイプ9側の上下可動板30と、吊持部材5側の上部バネ押さえ板31及び下部バネ据付け板33との間の強度が増大するだけでなく、ケーシングパイプ9、砂S、ユーラスバイブレータ11,11及びロードブロック16を含む振動体総重量の大小を問わず、上下両側のエアバネ12によって、ケーシングパイプ9の上下両方向の振動を効果的に吸収緩和できる。
【0040】
また、8個のエアバネ12は金属バネとは違って、バネ高さ及びバネ定数を相互独立かつ自由に選定できる。特に、所定寸法のエアバネ12であっても、エア内圧を変えるだけでバネ定数が変わり、エアバネ12の耐荷性を簡単に変更することができる。更に、エアバネ12はゴム材により筒状に形成されているので、振動周波数及び振動方向を選ばない
。即ち、低周波から高周波まで広範に防振できると共に、上下軸方向のみならず横方向及び回転方向の振動絶縁も行える。加えて、エアバネ12は摺動部を有しないので、激しい振動を受けても寿命が長く保守も容易である。
【0041】
上記実施例では、本発明の起振機を地盤振動模型実験・シミュレーション装置に適用したものについて説明したが、本発明は、地盤改良用締め固め装置の起振機としても充分使用することができる。また、上下両側のエアバネの内部には、振動の減衰力を高めるために、各種の絞り部を適宜設けることも可能である。更に、エアバネ12の個数は任意であり、4個又は8個に限定されないのは勿論である。
【0042】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、起振機の一部を破断した全体正面図。
【図2】図1の起振機の全体側面図。
【図3】一実施の形態に係る振動モータ部の側面図。
【図4】図3のA−A線矢視図。
【図5】一実施の形態に係る上下可動板の上下両側にエアバネを取付けた構成例を一部破断して説明する側面図。
【図6】図5の構成例を一部破断して説明する正面図。
【図7】一実施の形態に係る上部バネ押え板を示す平面図。
【図8】一実施の形態に係る下部バネ据付け板を示す平面図。
【図9】一実施の形態に係る上下可動板の平面図。
【図10】図9の側面図。
【符号の説明】
【0044】
1 起振機
2 支柱
3 ウインチ
4 下方向変換用吊りシーブ
5 吊持部材
6 補強部材
7 フック
8 吊りシーブ
9 ケーシングパイプ
10 ワイヤーロープ
11 ユーラスバイブレータ
12 エアバネ(振動緩衝器)
14 上端部
15 吊りピース
16 ロードブロック
17 水平ピン
18 吊りシーブ
20 水平方向変換用吊りシーブ
21 モータ架台
22 ボルト
23 水平取付け部
24 円形孔
25 長孔
26 フランジ部
27 ボルト挿通用孔
29 ボルト
30 上下可動板(緩衝器取付け台)
31 上部バネ押さえ板
32 長方形孔
33 下部バネ据付け板
34 切欠部
36 取付け具
37 切欠部
38 鉛直部材
39 取付け具
41 土圧計
42 振動加速度センサー



【特許請求の範囲】
【請求項1】
砂が投入されるケーシングパイプを吊持部材に吊り下げた状態で振動させるための起振機において、前記ケーシングパイプの外側部に振動モータを配設すると共に、該ケーシングパイプの上端部と前記吊持部材の間にエアバネを設け、該エアバネにより前記ケーシングパイプから前記吊持部材への振動を吸収除去するように構成したこと特徴とするケーシングパイプ用起振機。
【請求項2】
上記振動モータは、互いに非連結状態で駆動される一対のユーラスバイブレータから成り、該一対のユーラスバイブレータは互いに逆方向に回転されることを特徴とする請求項1記載のケーシングパイプ用起振機。
【請求項3】
上記振動モータは、インバータ制御により駆動される電動モータであることを特徴とする請求項1又は2記載のケーシングパイプ用起振機。
【請求項4】
上記エアバネは、上下可動板の上下両面側に複数設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のケーシングパイプ用起振機。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−194011(P2006−194011A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−8013(P2005−8013)
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(000170635)国土総合建設株式会社 (13)
【Fターム(参考)】