説明

ケーブルラックジョイント方法及び継ぎ金具

【課題】2つのケーブルラックの親桁の端部同士を長手方向に継ぎ金具で両側からジョイントする場合にボルト固定作業時間を短縮し作業の危険性を少なくする。
【解決手段】ジョイントすべき2つの親桁の隣り合う端部の各2つのジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴を有し他方のジョイント穴に合致する位置において係止される係止突起を有する継ぎ金具を用いて、親桁の一方のジョイント穴に継ぎ金具の係止突起を係止させた他方のジョイント穴と継ぎ金具の挿通穴においてボルト、ナット間で締め付けることによって2つのケーブルラックの親桁の端部同士を長手方向にジョイントする。このため1つの親桁の端部で1ケ所のボルト固定で済み、作業時間も半分に減縮される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は2本のケーブルラックを長手方向にジョイントするジョイント方法及びジョイントするための継ぎ金具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ビル、工場、駅舎などの建造物内にはケーブルラックが設置され、このケーブルラックに沿ってケーブルが配線されている。この種のケーブルラックは2本の互いに平行な親桁間を一定間隔で複数の子桁によって連結したはしご状の構造になっているが、数種類の長さのものに限定されているので、長い距離にわたってケーブルを配線する場合には、複数のケーブルラックを長手方向にジョイントして用いている。
【0003】
この2つのケーブルラック1、1のジョイントは、従来では、図11に示す構造の継ぎ金具を、2つのケーブルラック1、1の端部同士にまたがって被せてボルト、ナットで固定することによって行っている。
【0004】
即ち、図10に示すように、ケーブルラック1は2つの互いに平行な親桁2、2間を一定間隔で複数の子桁3、3、…によって連結したはしご状の構造であって、親桁2は、強度を持たせるために、垂直な平板部21の上下両端に内方へ直角方向に屈曲された第1、第2の折曲げ縁板22、23を備えると共に、平板部21の上下方向のほぼ中央において上側の段曲げ部24及び下側の段曲げ部25に連なった内方へ窪んだ平板状の窪み板部26を備えている。
【0005】
そして、各子桁3の両端部の下面が互いに平行な2つの親桁2、2の下側の第2の折曲げ縁板23の上面に溶接によって固定されている。親桁2の端部には、平板状の前記窪み板部26においてボルトを挿通するための2個のジョイント穴27、27が横並びに設けられている。
【0006】
そして、継ぎ金具30は、図11に示すように、このような構造の2本のケーブルラック1、1の長手方向に隣り合う2つの親桁2、2の各端部をまたがって外側から覆うように、平板部31の上下両端に第1、第2の折曲げ縁板32、33を備えると共に、平板部31の上下方向のほぼ中央において内側の窪んだ平板状の窪み板部34を備えている。そして、この平板状の窪み板部34には、ジョイントすべき2つの親桁2、2の隣り合う端部の各2つのジョイント穴27、27、…に合致するように4つの挿通穴35、35、…が横並びに設けられている。
【0007】
従って、従来では、図11に示すように、長手方向に2つのケーブルラック1、1を並べて、隣り合う2つの親桁2、2の端部を外側から覆うように継ぎ金具30を被せて、各親桁2、2にガタツキが生じないように、各親桁2、2ごとに各2つのジョイント穴27、27の内側から片側で合計4つのボルト4、4、…を継ぎ金具30の対応する4つの各挿通穴35、35、…に挿通し、外側からナット5、5、…をボルトに締め付けることによって、親桁2、2の端部同士を継ぎ金具30で連結していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記した従来の継ぎ金具30を用いるジョイント方法では、1つの親桁2の端部ごとに2ケ所でボルト固定するので、片側で4ケ所、両側で合計8ケ所もボルト固定の作業が必要となり、ジョイントするための作業が非常に煩雑で時間がかかっていた。特にケーブルラックは建造物内の高所に設置される場合が多いので、高所での8ケ所のボルト固定の作業は非常に作業しにくく、危険が伴うばかりでなく、高所のため作業中にボルトやナットを落下させると非常に危険であった。
【0009】
このため、特許文献1のように、図11の継ぎ金具の上下の第1、第2の折曲げ縁板の先端からさらに、ケーブルラックの親桁の上下の第1、第2の折曲げ縁板を外側からまたがって被せるように折り返し片を延設して、この係止片による仮止めによって2本のケーブルラックの親桁に対する保持力を高め、その代わりにボルト固定を片側で2ケ所に半減させることも提案されている。
【0010】
しかし、この方法では、上下に2ケ所係止片を延設するため継ぎ金具の製造コストが高くなるという問題があった。
【0011】
このため、特許文献2のように、継ぎ金具を親桁の上下方向の中央の窪み板部に嵌まる平板形状にし、親桁の端部の窪み板部の下端に継ぎ金具の下端に当接する突起を設ける方法も提案されている。
【0012】
【特許文献1】特開2001−292517公報
【特許文献2】特許第3341163号公報
【0013】
しかし、ケーブルラックのジョイントにおいて長さ調整のために施工現場でケーブルラックの端部を切断する場合があり、前記した方法では、切断後には親桁の端部に再び突起を施工現場で正確に作成し直さなければならないという問題があった。
【0014】
また、ケーブルラックのジョイントにおいて、熱伸縮を考慮して親桁間に隙間を設けてジョイントする場合もあるが、前記した窪み板部に嵌まる平板状の継ぎ金具では、継ぎ金具の上下に親桁間の隙間が見えることになるため、見栄えも悪く、見た目にも強度上の不安を生じるという問題もあった。
【0015】
本発明はこのような問題を解決し、製造コストも低減され、ボルト固定個所も片側2ケ所で済み、ケーブルラックの端部の切断にも対応できるようにしたケーブルラックのジョイント方法及び継ぎ金具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、
平板部の上下両端に内方へ直角方向に屈曲された第1、第2の折曲げ縁板を備えた2枚の親桁と、前記親桁の前記第2の折曲げ縁板の上面に両端を固定して前記2枚の親桁を連結する複数の子桁とを備え、前記各親桁の前記平板部の長手方向の両端に2つのジョイント穴を備えたケーブルラックを長手方向にジョイントするケーブルラックジョイント方法であって、
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板とを備え、該平板部に、ジョイントすべき2つの親桁の隣り合う端部の各2つの前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられた継ぎ金具を用いて、
長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部において親桁の前記第1、第2の折曲げ縁板に外面側から前記継ぎ金具の前記第1、第2の折曲げ縁板を被せ、且つ、親桁の前記平板部に前記継ぎ金具の前記平板部を外面側から押しつけて親桁の前記平板部の前記ジョイント穴に前記継ぎ金具の前記平板部の係止突起を係止させた状態で、各親桁の前記各ジョイント穴と前記継ぎ金具の各挿通穴においてボルトを挿通させてその先端からナット締めして親桁の前記平板部と前記継ぎ金具の前記平板部とを前記ボルト、ナット間で締め付けることによって2つのケーブルラックの親桁の端部同士を長手方向にジョイントするようにしたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
従ってジョイントさせるための継ぎ金具の前記平板部を外面側から押し付けて親桁の前記平板部の前記ジョイント穴に前記継ぎ金具の前記平板部の係止突起を係止させた状態で、各親桁の前記各ジョイント穴と前記継ぎ金具の各挿通穴においてボルトを挿通させてその先端からナット締めして親桁の前記平板部と前記継ぎ金具の前記平板部とを前記ボルト、ナット間で締め付けることによって2つのケーブルラックの親桁の端部同士を長手方向にジョイントするようにしたので、1つの親桁の端部で1ケ所のボルト固定で済み、従って、片側2ケ所、両側で4ケ所のボルト固定で済むから、ボルト固定作業が半分で済み、この結果、作業時間も半分に減縮され、作業の危険性も半減できる。
【0018】
また、前記平板部を外面側から押しつけて親桁の前記平板部の前記ジョイント穴に前記継ぎ金具の前記平板部の係止突起を係止させた状態で、各親桁の前記各ジョイント穴と前記継ぎ金具の各挿通穴においてボルトを挿通させてその先端からナット締めして親桁の前記平板部と前記継ぎ金具の前記平板部とを前記ボルト、ナット間で締め付けることによって2つのケーブルラックの親桁の端部同士を長手方向にジョイントするようにしたので、継ぎ金具の第1、第2の折曲げ縁板からさらに親桁の第1、第2の折曲げ縁板に外側から覆うための折返り片を設けなくて済むから、製造コストも低減できる。
【0019】
また、親桁の端部に突起を設けた場合のような親桁の端部を切断した場合の不都合もなくなる。
【0020】
また、本発明の請求項5では、同様の係止突起を備えた一対の継ぎ金具で2つのケーブルラックの端部同士をラック平面が互いに傾くように回動位置調整可能にジョイントすることができる。
【0021】
また、本発明の請求項9では、同様の係止突起を備えた一対の継ぎ金具で、2つのケーブルラックの端部同士をラック平面とほぼ同一平面内を横方向に傾くように回動位置調整可能にジョイントすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態の継ぎ金具を示している。
【0023】
ケーブルラック1は、すでに図10に示したように、2つの互いに平行な親桁2、2間を一定間隔で複数の子桁3、3、…によって連結したはしご状の構造であって、親桁2は強度を持たせるために垂直な平板部21の上下両端に内方へ直角方向に屈曲された第1、第2の折曲げ縁板22、23を備えると共に、平板部21の上下方向のほぼ中央において上側の段曲げ部24及び下側の段曲げ部25に連なった内方へ窪んだ平板状の窪み板部26を備えている。
【0024】
そして、各子桁3の端部の下面3aが互いに平行な2つの親桁2、2の下側の第2の折曲げ縁板23の上面に乗り、且つ子桁3の端部の上角部3bが傾斜曲げ部25の内面に接した状態で、子桁3の端部の下面が第2の折曲げ縁板23の上面に溶接によって固定されている。
【0025】
窪み板部26の長手方向の両端には、図2に示すように、2つのジョイント穴27、27′が横並びに設けられている。窪み板部26の上下は段曲げ部24、25となっている。
【0026】
図1は2つのケーブルラック1、1を長手方向にジョイントするための本発明の継ぎ金具50の一実施形態を示している。
【0027】
この継ぎ金具50は、平板部51と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように平板部51の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板52、53と、平板部51の上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部54とを備えている。
【0028】
そして窪み板部54には、ジョイントすべき2つの親桁2、2の隣り合う端部の各2つの端部寄りのジョイント穴27′に合致する位置において挿通穴55が設けられ、他方のジョイント穴27に合致する位置においてこのジョイント穴27に係止される、内側へ向って突出した係止突起56が設けられている。
【0029】
この係止突起56は、例えばプレス加工によって切り起こしで形成されていて、例えば図1、図3に示すように円形部分が内側へ膨出し且つこの円の上下方向の下側の突出量が漸増し、その下端に円弧状の切断部57を有する切り起こし形状にしてもよい。
【0030】
次にこの継ぎ金具50を用いて2本のケーブルラック1、1(図10に示す)を長手方向にジョイントする方法を説明する。
【0031】
図2に示すように、ケーブルラック1の親桁2の窪み板部26の端部には長手方向に2つのジョイント穴27、27′が設けてあるが、端部より内側のジョイント穴27は長手方向に長い長穴形状にすることが望ましい。
【0032】
図2、図3、図4に示すように2本のケーブルラック1、1の各親桁2、2の端部の上下の第1、第2の折曲げ縁板22、23に外面側から継ぎ金具50の上下の第1、第2の折曲げ縁板52、53を被せ、且つ、親桁2の窪み板部26に継ぎ金具50の窪み板部54を外面側から押しつけて親桁2の窪み板部26の端部より内側のジョイント穴27に継ぎ金具50の窪み板部54の係止突起56を押し込む。これによって係止突起26はジョイント穴27の穴の縁部に係止される。
【0033】
そして、各親桁2、2の端部側のジョイント穴27′、27′及び継ぎ金具50の挿通穴55、55に内側からボルト60、60のネジ部62、62を挿通し、継ぎ金具50の外側からフランジナット70、70を螺着して回転させることによってボルト60、60の頭部63、63とフランジナット70、70の間に親桁2、2の窪み板部26、26と継ぎ金具50の窪み板部54を挟んで締め付ける。
【0034】
このようにして隣り合う2つの親桁2、2の各端部を両側から2つの継ぎ金具50でジョイントする。
【0035】
このように継ぎ金具50の2つの係止突起56、56が各親桁2、2のジョイント穴27、27に係止されているため、片側で2ケ所、両側で4ケ所のみのボルト固定によって、ジョイントできるから、ボルト固定個所を従来の半分に減らすことができ、作業時間も半減できる。
【0036】
また、2ケ所の係止突起56、56を係止させ、且つ2ケ所をボルト、ナット間で締め付けることによってジョイントするようにしたので、従来例で説明したように継ぎ金具50の第1、第2の折曲げ縁板52、53からさらに親桁2の第1、第2の折曲げ縁板22、23に外側から覆うための折返り片を設けなくて済むから、製造コストも低減できる。
【0037】
また、従来例で説明したように親桁2の端部に突起を設けた場合のように親桁2の端部を長さ調整のために切断した場合の不都合もなくなる。
【0038】
なお、継ぎ金具50の係止突起56と挿通穴55の位置を逆にして挿通穴55を端部側に係止突起56を内側にしてもよい。また、係止突起56の上下の向きを逆にしてもよい。
【0039】
なお、係止突起56の形状は例えば係止突起56を三角形の部分が内側に膨出し、下側ほど突出量が漸増し、下端に円弧状の切断部57を有する切起こし形状にしてもよく、また、上端及び下端が内方に突出し、上端及び下端に切断部を有する切起こし形状にしてもよい(図示せず)。
【0040】
図5は親桁の高さが異なる2つのケーブルラックの端部同士を長手方向にジョイントするための、本発明の他の実施形態の継ぎ金具80を示している。
【0041】
即ち、この継ぎ金具80の平板部81は、長手方向の両側においてそれぞれ高さがケーブルラック1、1の各親桁2、2に適合する異なる寸法に設定されていて、その上端に長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように第1の折曲げ縁板82a、82bを備え、下端には第2の折曲げ縁板83を備えている。そして、長手方向の両側において平板部81のそれぞれ上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部84a、84bを備えている。
【0042】
そして各窪み板部84a、84bには、ジョイントすべき2つの親桁2、2の隣り合う端部の各2つの端部寄りのジョイント穴27′に合致する位置において挿通穴85が設けられ、他方のジョイント穴27に合致する位置においてこのジョイント穴27に係止される、内側へ向って突出した係止突起86が設けられている。
【0043】
図6は2つのケーブルラック1、1の親桁2、2の端部同士を、ラック平面(ラックの横方向の複数の子桁の平面)が互いに傾いた状態でジョイントするための、本発明の他の実施形態の継ぎ金具90を示している。この継ぎ金具90は中央部から両側が傾いた角度で連設されている。
【0044】
即ち、この継ぎ金具90は、傾いた角度で連設され両側の各平板部91、91と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように各平板部91の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板92、93と、各平板部91の上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部94、94とを備えている。
【0045】
そして各窪み板部94、94には、それぞれ親桁2、2の隣り合う端部の各2つの端部寄りのジョイント穴27′に合致する位置において挿通穴95が設けられ、他方のジョイント穴27に合致する位置においてこのジョイント穴27に係止される、内側へ向って突出した係止突起96が設けられている。
【0046】
図7は2つのケーブルラックの端部同士をラック平面が互いに傾くように回動位置調整可能にジョイントするための、本発明の他の実施形態の継ぎ金具100を示している。
【0047】
即ち、この継ぎ金具100は、平板部101と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように平板部101の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板102、103と、平板部101の上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部104と、平板部101から延設され先端部に連結穴107を有する連結片108とを備えている。
【0048】
窪み板部104にジョイントすべき親桁2の端部の一方のジョイント穴27′に合致する位置において挿通穴105が設けられ、他方のジョイント穴27に合致する位置においてこのジョイント穴27に係止される係止突起106が設けられている。
【0049】
この継ぎ金具100は2つで一対になっていて、各連結片108の連結穴107を合致させてボルト110とナット111によって回動可能に連結される。
【0050】
従って、ジョイントする2つのケーブルラックの親桁の各端部において、親桁の第1、第2の折曲げ縁板に外面側から継ぎ金具100の第1、第2の折曲げ縁板102、103を被せ、且つ、親桁の窪み板部26に継ぎ金具100の窪み板部104を外面側から押しつけて親桁の窪み板部のジョイント穴27に継ぎ金具100の係止突起106を係止させ、親桁の各ジョイント穴27′と継ぎ金具100の挿通穴105においてボルト60を挿通させてその先端からナット70を締めて親桁の窪み板部と継ぎ金具100の窪み板部104とをボルト60、ナット70間で締め付けて一対の継ぎ金具100をそれぞれ2つのケーブルラックの親桁の端部に固定する。そして、一対の継ぎ金具100の各連結片108の連結穴107においてボルト110とナット111によって回動位置を調整して固定することによって2つのケーブルラックをジョイントする。
【0051】
図8は2つのケーブルラックの端部同士をラック平面とほぼ同一平面内を横方向に傾くように回動位置調整可能にジョイントするための、本発明の他の実施形態の継ぎ金具200を示している。
【0052】
即ち、この継ぎ金具200は、平板部201と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように平板部201の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板202、203と、平板部201の上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部204とを備えている。そして、この窪み板部204にジョイントすべき親桁の端部の一方のジョイント穴27′に合致する位置において挿通穴205が設けられ、他方のジョイント穴27に合致する位置においてこのジョイント穴27に係止される係止突起206が設けられている。
【0053】
この継ぎ金具200は2つで一対になっていて、平板部201から延設された連結回動部(例えば蝶番)210によってラック平面とほぼ同一平面内を横方向に傾くように回動位置調整可能に連結された一対の継ぎ金具200となっている。
【0054】
従って、ジョイントする2つの親桁の各端部において親桁の前記第1、第2の折曲げ縁板に外面側から継ぎ金具200の第1、第2の折曲げ縁板202、203を被せ、且つ、親桁の窪み板部に継ぎ金具200の窪み板部204を外面側から押しつけて親桁のジョイント穴27に継ぎ金具200の係止突起206を係止させ、親桁のジョイント穴27′と継ぎ金具200の挿通穴205においてボルト60を挿通させてその先端からナット70を締めて、親桁の窪み板部と継ぎ金具200の窪み板部204とをボルト60、ナット70間で締め付けて一対の継ぎ金具200をそれぞれ2つのケーブルラックの親桁の端部に固定することによって2つのケーブルラックをラック平面とほぼ同一平面内を横方向に傾くように回動位置調整可能に連結する。
【0055】
なお、図5〜8の実施形態においても、図1の実施形態の場合と同様に、係止突起の形状をその他のいずれにしてもよく、また挿通穴と係止突起の位置を逆にしてもよいことは勿論である。
【0056】
なお、以上の実施形態はケーブルラックの親桁の平板部に窪み板部が存在する場合であるが、図9に示すようにケーブルラック1の親桁2の平板部21に窪み板部が存在せず、平板部21にジョイント穴27、27′が設けてある場合、継ぎ金具150にも同様に窪み板部を設けない。
【0057】
即ち、図9の継ぎ金具150は、平板部151と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように平板部151の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板152、153を備えていて、平板部151にはジョイントすべき2つの親桁2、2の隣り合う端部の各2つの端部寄りのジョイント穴27′に合致する位置において挿通穴155が設けられ、他方のジョイント穴27に合致する位置においてこのジョイント穴27に係止される、内側へ向って突出した、切起こしで形成された同様の係止突起156が設けられている。
【0058】
従って、図9に示すように2本のケーブルラック1、1の各親桁2、2の端部の上下の第1、第2の折曲げ縁板22、23に外面側から継ぎ金具150の上下の第1、第2の折曲げ縁板152、153を被せ、且つ、親桁2の平板部21に継ぎ金具150の平板部151を外面側から押しつけて親桁2の平板部21の端部より内側のジョイント穴27に継ぎ金具50の平板部151の係止突起156を押し込んでジョイント穴27の穴の縁部に係止させる。
【0059】
そして、各親桁2、2の端部側のジョイント穴27′、27′及び継ぎ金具150の挿通穴155、155に内側からボルト60、60のネジ部62、62を挿通し、継ぎ金具50の外側からフランジナット70、70を螺着して回転させることによってボルト60、60の頭部63、63とフランジナット70、70の間に親桁2、2の平板部21、21と継ぎ金具150の平板部151を挟んで締め付けて隣り合う2つの親桁2、2の各端部を、両側から2つの継ぎ金具150でジョイントする。
【0060】
図9に示すようにケーブルラック1の親桁2の平板部21に窪み板部が存在せず、平板部21にジョイント穴27、27′が設けてある場合、図5に示した継ぎ金具80、図6に示した継ぎ金具90、図7に示した継ぎ金具100、図8に示した継ぎ金具200の場合にも同様に窪み板部を設けず、平板部81、91、101、201に挿通穴及び係止突起を設ける。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の継ぎ金具の一実施形態を示す斜視図
【図2】本発明の継ぎ金具の一実施形態の使用状態を示す斜視図
【図3】本発明の継ぎ金具の一実施形態の使用状態を示す断面図
【図4】本発明の継ぎ金具の一実施形態の使用状態を示す側面図
【図5】本発明の継ぎ金具の他の実施形態を示す斜視図
【図6】本発明の継ぎ金具の他の実施形態を示す斜視図
【図7】本発明の継ぎ金具の他の実施形態を示す斜視図
【図8】本発明の継ぎ金具の他の実施形態を示す斜視図
【図9】本発明の継ぎ金具の一実施形態の使用状態を示す斜視図
【図10】2つのケーブルラックを示す斜視図
【図11】従来のケーブルラックのジョイント方法を示す斜視図
【符号の説明】
【0062】
1 ケーブルラック
2 親桁
3 子桁
27 ジョイント穴
27′ ジョイント穴
50 継ぎ金具
51 平板部
52、53 折り曲げ縁板
54 窪み板部
55 挿通穴
56 係止突起
80、90、100、150、200 継ぎ金具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板部の上下両端に内方へ直角方向に屈曲された第1、第2の折曲げ縁板を備えた2枚の親桁と、前記親桁の前記第2の折曲げ縁板の上面に両端を固定して前記2枚の親桁を連結する複数の子桁とを備え、前記各親桁の前記窪み板部の長手方向の両端に2つのジョイント穴を備えた2つのケーブルラックの端部同士を長手方向にジョイントするケーブルラックジョイント方法であって、
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板とを備え、該平板部に、ジョイントすべき2つの親桁の隣り合う端部の各2つの前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられた継ぎ金具を用いて、
長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部において親桁の前記第1、第2の折曲げ縁板に外面側から前記継ぎ金具の前記第1、第2の折曲げ縁板を被せ、且つ、親桁の前記平板部に前記継ぎ金具の前記平板部を外面側から押しつけて親桁の前記平板部の前記ジョイント穴に前記継ぎ金具の前記平板部の係止突起を係止させた状態で、各親桁の前記各ジョイント穴と前記継ぎ金具の各挿通穴においてボルトを挿通させてその先端からナット締めして親桁の前記平板部と前記継ぎ金具の前記平板部とを前記ボルト、ナット間で締め付けることによって2つのケーブルラックの親桁の端部同士を長手方向にジョイントするようにしたことを特徴とするケーブルラックジョイント方法。
【請求項2】
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板とを備え、該平板部に、ジョイントすべき2つの親桁の隣り合う端部の各2つの前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられた継ぎ金具。
【請求項3】
平板部の上下両端に内方へ直角方向に屈曲された第1、第2の折曲げ縁板を備え、前記平板部の上下方向のほぼ中央において内方へ窪んだ平板状の窪み板部を備えた2枚の親桁と、前記親桁の前記第2の折曲げ縁板の上面に両端を固定して前記2枚の親桁を連結する複数の子桁とを備え、前記各親桁の前記窪み板部の長手方向の両端に2つのジョイント穴を備えた2つのケーブルラックの端部同士を長手方向にジョイントするケーブルラックジョイント方法であって、
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板と、該平板部の上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部とを備え、該窪み板部に、ジョイントすべき2つの親桁の隣り合う端部の各2つの前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられた継ぎ金具を用いて、
長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部において親桁の前記第1、第2の折曲げ縁板に外面側から前記継ぎ金具の前記第1、第2の折曲げ縁板を被せ、且つ、親桁の前記窪み板部に前記継ぎ金具の前記窪み板部を外面側から押しつけて親桁の前記窪み板部の前記ジョイント穴に前記継ぎ金具の前記窪み板部の係止突起を係止させた状態で、各親桁の前記各ジョイント穴と前記継ぎ金具の各挿通穴においてボルトを挿通させてその先端からナット締めして親桁の前記窪み板部と前記継ぎ金具の前記窪み板部とを前記ボルト、ナット間で締め付けることによって2つのケーブルラックの親桁の端部同士を長手方向にジョイントするようにしたことを特徴とするケーブルラックジョイント方法。
【請求項4】
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板と、該平板部の上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部とを備え、該窪み板部に、ジョイントすべき2つの親桁の隣り合う端部の各2つの前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられた継ぎ金具。
【請求項5】
平板部の上下両端に内方へ直角方向に屈曲された第1、第2の折曲げ縁板を備えた2枚の親桁と、前記親桁の前記第2の折曲げ縁板の上面に両端を固定して前記2枚の親桁を連結する複数の子桁とを備え、前記各親桁の前記平板部の長手方向の両端に2つのジョイント穴を備えた2つのケーブルラックの端部同士をラック平面が互いに傾くように回動位置調整可能にジョイントするケーブルラックジョイント方法であって、
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板と、該平板部から延設され先端部に連結穴を有する連結片とを備え、該平板部に、ジョイントすべき親桁の端部の前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられた一対の継ぎ金具を用いて、
ジョイントする2つの親桁の各端部において親桁の前記第1、第2の折曲げ縁板に外面側から前記一対の継ぎ金具の前記第1、第2の折曲げ縁板を被せ、且つ、親桁の前記平板部に前記一対の継ぎ金具の前記平板部を外面側から押しつけて親桁の前記平板部の前記ジョイント穴に前記継ぎ金具の前記平板部の係止突起を係止させた状態で、各親桁の前記各ジョイント穴と前記継ぎ金具の各挿通穴においてボルトを挿通させてその先端からナット締めして親桁の前記平板部と前記継ぎ金具の前記平板部とを前記ボルト、ナット間で締め付けて前記一対の継ぎ金具をそれぞれ2つのケーブルラックの親桁の端部に固定し、前記一対の継ぎ金具の各連結片の連結穴においてボルトとナットによって回動位置を調整して固定することによって2つのケーブルラックをジョイントするようにしたことを特徴とするケーブルラックジョイント方法。
【請求項6】
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板と、該平板部から延設され先端部に連結穴を有する連結片とを備え、該平板部に、ジョイントすべき親桁の端部の前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられた一対の継ぎ金具。
【請求項7】
平板部の上下両端に内方へ直角方向に屈曲された第1、第2の折曲げ縁板を備え、前記平板部の上下方向のほぼ中央において内方へ窪んだ平板状の窪み板部を備えた2枚の親桁と、前記親桁の前記第2の折曲げ縁板の上面に両端を固定して前記2枚の親桁を連結する複数の子桁とを備え、前記各親桁の前記窪み板部の長手方向の両端に2つのジョイント穴を備えた2つのケーブルラックの端部同士をラック平面が互いに傾くように回動位置調整可能にジョイントするケーブルラックジョイント方法であって、
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板と、該平板部の上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部と、該平板部から延設され先端部に連結穴を有する連結片とを備え、該窪み板部に、ジョイントすべき親桁の端部の前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられた一対の継ぎ金具を用いて、
ジョイントする2つの親桁の各端部において親桁の前記第1、第2の折曲げ縁板に外面側から前記一対の継ぎ金具の前記第1、第2の折曲げ縁板を被せ、且つ、親桁の前記窪み板部に前記一対の継ぎ金具の前記窪み板部を外面側から押しつけて親桁の前記窪み板部の前記ジョイント穴に前記継ぎ金具の前記窪み板部の係止突起を係止させた状態で、各親桁の前記各ジョイント穴と前記継ぎ金具の各挿通穴においてボルトを挿通させてその先端からナット締めして親桁の前記窪み板部と前記継ぎ金具の前記窪み板部とを前記ボルト、ナット間で締め付けて前記一対の継ぎ金具をそれぞれ2つのケーブルラックの親桁の端部に固定し、前記一対の継ぎ金具の各連結片の連結穴においてボルトとナットによって回動位置を調整して固定することによって2つのケーブルラックをジョイントするようにしたことを特徴とするケーブルラックジョイント方法。
【請求項8】
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板と、該平板部の上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部と、該平板部から延設され先端部に連結穴を有する連結片とを備え、該窪み板部に、ジョイントすべき親桁の端部の前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられた一対の継ぎ金具。
【請求項9】
平板部の上下両端に内方へ直角方向に屈曲された第1、第2の折曲げ縁板を備えた2枚の親桁と、前記親桁の前記第2の折曲げ縁板の上面に両端を固定して前記2枚の親桁を連結する複数の子桁とを備え、前記各親桁の前記平板部の長手方向の両端に2つのジョイント穴を備えた2つのケーブルラックの端部同士をラック平面とほぼ同一平面内を横方向に傾くように回動位置調整可能にジョイントするケーブルラックジョイント方法であって、
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板とを備え、該平板部に、ジョイントすべき親桁の端部の前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられ、該平板部から延設された連結回動部によってラック平面とほぼ同一平面内を横方向に傾くように回動位置調整可能に連結された一対の継ぎ金具を用いて、
ジョイントする2つの親桁の各端部において親桁の前記第1、第2の折曲げ縁板に外面側から前記一対の継ぎ金具の前記第1、第2の折曲げ縁板を被せ、且つ、親桁の前記平板部に前記一対の継ぎ金具の前記平板部を外面側から押しつけて親桁の前記平板部の前記ジョイント穴に前記継ぎ金具の前記平板部の係止突起を係止させた状態で、各親桁の前記各ジョイント穴と前記継ぎ金具の各挿通穴においてボルトを挿通させてその先端からナット締めして親桁の前記平板部と前記継ぎ金具の前記平板部とを前記ボルト、ナット間で締め付けて前記一対の継ぎ金具をそれぞれ2つのケーブルラックの親桁の端部に固定することによって2つのケーブルラックをジョイントするようにしたことを特徴とするケーブルラックジョイント方法。
【請求項10】
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板とを備え、該平板部に、ジョイントすべき親桁の端部の前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられ、該平板部から延設された連結回動部によってラック平面とほぼ同一平面内を横方向に傾くように回動位置調整可能に連結された一対の継ぎ金具。
【請求項11】
平板部の上下両端に内方へ直角方向に屈曲された第1、第2の折曲げ縁板を備え、前記平板部の上下方向のほぼ中央において内方へ窪んだ平板状の窪み板部を備えた2枚の親桁と、前記親桁の前記第2の折曲げ縁板の上面に両端を固定して前記2枚の親桁を連結する複数の子桁とを備え、前記各親桁の前記窪み板部の長手方向の両端に2つのジョイント穴を備えた2つのケーブルラックの端部同士をラック平面とほぼ同一平面内を横方向に傾くように回動位置調整可能にジョイントするケーブルラックジョイント方法であって、
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板と、該平板部の上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部とを備え、該窪み板部に、ジョイントすべき親桁の端部の前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられ、該平板部から延設された連結回動部によってラック平面とほぼ同一平面内を横方向に傾くように回動位置調整可能に連結された一対の継ぎ金具を用いて、
ジョイントする2つの親桁の各端部において親桁の前記第1、第2の折曲げ縁板に外面側から前記一対の継ぎ金具の前記第1、第2の折曲げ縁板を被せ、且つ、親桁の前記窪み板部に前記一対の継ぎ金具の前記窪み板部を外面側から押しつけて親桁の前記窪み板部の前記ジョイント穴に前記継ぎ金具の前記窪み板部の係止突起を係止させた状態で、各親桁の前記各ジョイント穴と前記継ぎ金具の各挿通穴においてボルトを挿通させてその先端からナット締めして親桁の前記窪み板部と前記継ぎ金具の前記窪み板部とを前記ボルト、ナット間で締め付けて前記一対の継ぎ金具をそれぞれ2つのケーブルラックの親桁の端部に固定することによって2つのケーブルラックをジョイントするようにしたことを特徴とするケーブルラックジョイント方法。
【請求項12】
平板部と、長手方向にジョイントする2つの親桁の各端部をまたがって外側から覆うように該平板部の上下両端から延設された第1、第2の折曲げ縁板と、該平板部の上下方向のほぼ中央において内側へ窪んだ平板状の窪み板部とを備え、該窪み板部に、ジョイントすべき親桁の端部の前記ジョイント穴の一方のジョイント穴に合致する位置において挿通穴が設けられ、前記ジョイント穴の他方のジョイント穴に合致する位置において該ジョイント穴に係止される係止突起が設けられ、該平板部から延設された連結回動部によってラック平面とほぼ同一平面内を横方向に傾くように回動位置調整可能に連結された一対の継ぎ金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−142114(P2009−142114A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−317751(P2007−317751)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(000136686)株式会社ブレスト工業研究所 (74)
【Fターム(参考)】