説明

コネクタ

【課題】部品点数を削減する。
【解決手段】第1ハウジング10にスライダ70が組み付けられる。スライダ70には、第1ハウジング10に収容された各端子金具50を短絡可能なショート端子領域81と前後方向に伸縮可能なばね領域82とが設けられている。スライダ70は、第1ハウジング10に対し、両ハウジング10、30が正規嵌合されるまでの間、ショート端子領域81による短絡状態が保たれる短絡位置と、両ハウジング10、30が正規嵌合されるに伴ってばね領域82により付勢されて、短絡状態が解除される解除位置とに移動可能とされている。ばね領域82は、ユニット体80における平坦な金属板を波形に打ち抜いて形成されている。ショート端子領域81とばね領域82とはユニット体80を介して一体に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコネクタは、複数の端子金具を収容可能なハウジングと、ハウジングに対して移動可能に組み付けられたスライダとを備えている。スライダには、各端子金具同士を短絡させるショート端子が設けられているとともに、前後方向に伸縮可能なコイルばねからなるばね部材が設けられている。そして、スライダは、ハウジングが相手側ハウジングと正規嵌合されるまでの間、ショート端子による短絡状態が保たれる短絡位置に留め置かれ、そののちハウジングが相手側ハウジングと正規嵌合されるに伴いばね部材により付勢され、ショート端子による短絡状態が解除された解除位置へと移動するようになっている。この構成によれば、スライダの解除位置への移動に伴って各端子金具同士の短絡状態が解除されるため、相手側ハウジングに専用の短絡解除用のリブを設ける必要がなく、相手側ハウジングの構成が簡素化される。
【特許文献1】特開2000−331745公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記のコネクタでは、スライダにショート端子とばね部材とが設けられてはいるものの、スライダ、ショート端子、ばね部材はそれぞれ別体とされているため、部品点数が増えて管理が煩わしく、また組み立ても面倒であるという事情がある。
【0004】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数を削減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングと、前記両ハウジングに収容される複数の端子金具と、前記第1ハウジングに組み付けられるスライダと、前記スライダに設けられ、前記第1ハウジングに収容された前記各端子金具を短絡可能なショート端子と、同じく前記スライダに設けられ、前記両ハウジングの嵌合方向に伸縮可能なばね部材とを備え、前記スライダは、前記第1ハウジングに対し、前記両ハウジングが正規嵌合されるまでの間、前記ショート端子による短絡状態が保たれる短絡位置と、前記両ハウジングが正規嵌合されるに伴って前記ばね部材により付勢されて、前記短絡状態が解除される解除位置とに移動可能とされているコネクタであって、前記ショート端子と前記ばね部材とが一体に形成されている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ばね部材は、平坦な金属板を波形に打ち抜いて形成されているところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記スライダには、前記ばね部材とその板厚方向で対向する位置に、前記ばね部材の板厚方向への浮き上がりを規制するガイド部が設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記ガイド部と前記ばね部材とが一体に形成されているところに特徴を有する。
【0008】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記ばね部材の先端部には、前記両ハウジングの嵌合過程で前記第2ハウジングに設けられた押圧部に押し当てられることで前記ばね部材を弾縮させるストッパが一体に形成されているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0009】
<請求項1の発明>
ショート端子とばね部材とが一体に形成されているため、両者が別体とされた従来のものよりも部品点数が削減される。その結果、組み立て工数を減らすことができる等といった種々の利益を享受し得る。
【0010】
<請求項2の発明>
ばね部材が平坦な金属板を波形に打ち抜いて形成されているから、コイルばねと違って、ばね部材がその板厚方向である第1ハウジングの高さ方向に嵩張ることがなく、ひいてはコネクタ全体としての低背化が実現される。
【0011】
<請求項3の発明>
スライダにばね部材の板厚方向への浮き上がりを規制するガイド部が設けられているから、ばね部材の円滑な撓み動作が確保される。
<請求項4の発明>
ガイド部とばね部材とが一体に形成されているから、両者が別体とされるよりも部品点数が削減される。
【0012】
<請求項5の発明>
ばね部材とストッパとが一体に形成されているから、両者が別体とされるよりも部品点数が削減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。本実施形態に係るコネクタは、互いに嵌合可能な雌雄一対の第1、第2ハウジング10、30と、両ハウジング10、30に収容される雌雄一対の端子金具50、60と、第1ハウジング10に組み付けられるスライダ70と、スライダ70に組み付けられるユニット体80とを備えている。ユニット体80は、ショート端子、ばね部材、ストッパ、ガイド部を一体に形成してなる金属板とされている。なお、以下の説明において前後方向については、両ハウジング10、30の互いの嵌合面側を前方とする。
【0014】
第2ハウジング30は合成樹脂製であって、角ブロック状のハウジング本体31を有している。ハウジング本体31には前後に貫通するキャビティ32が横一例で複数形成され、各キャビティ32内に後方から雌側の端子金具60が挿入可能とされている。各キャビティ32の内壁の上面には上下方向(高さ方向)に撓み可能なランス33が前方へ突出して形成されており、各ランス33によって端子金具60が一次的に係止される。また、ハウジング本体31の下面には各キャビティ32に通じるようにしてリテーナ装着溝34が開口して形成されており、ここに下方からリテーナ35が挿入される。リテーナ35がリテーナ装着溝34に正規深さで挿入されると、リテーナ35の各係止部分によって端子金具60が二次的に係止される。雌側の端子金具60は、前側に相手の雄側の端子金具50と接続可能な筒状の接続部61を有し、後側に電線W1の端末にかしめ接続されるオープンバレル状のバレル部62を有している。
【0015】
ハウジング本体31の上面には、ばね部材を押動して弾縮可能な押圧部36が突出して形成されている。押圧部36は側面視矩形状をなし、ハウジング本体31の前端より少し後退した位置からハウジング本体31の後端にかけて前後方向に長く延びる形態をなしている。また、ハウジング本体31の上面には、ハウジング本体31の前後方向(両ハウジング10、30の嵌合離脱方向)の中間部から後方へ延びてハウジング本体31の後端に開口するロック溝37が凹み形成されている。ロック溝37が後述するロックアーム19に係止可能とされ、ロックアーム19との係止部分である内前端がオーバーハング状の逆テーパ面37Aとされている。さらに、ハウジング本体31の上面の前端側には、押圧部36の前端より前方位置を基端としてそこから前方へ突出する解除片38が形成されている。解除片38は、両ハウジング10、30が正規嵌合されるに伴ってその先端先細りの部分をスライダ70に設けられた規制片74(後述する)に当接させ、もってスライダ70の移動規制状態を解除する役割を果たす。
【0016】
第1ハウジング10は合成樹脂製であって、雄側の端子金具50を挿入可能なキャビティ11を有する端子収容部12と、端子収容部12の前方へ突出する筒状のフード部13とを有している。キャビティ11は、第2ハウジング30のキャビティ32と対応する位置に横一列で複数形成されている。端子収容部12の前面にはフロントホルダ14が被着されている。雄側の端子金具50は、前側に筒状をなす箱部51の前端から前方へ向けて突出することで相手側の接続部61内に挿入接続されるタブ52を有し、後側に電線W2の端末にかしめ接続されるオープンバレル状のバレル部53を有している。フロントホルダ14にはタブ52の根元部分を受ける保持孔15が形成されている。
【0017】
フード部13と端子収容部12の上面との間にはスライダ組付空間16が前後に貫通して形成されている。スライダ70は第1ハウジング10内を前後方向に移動可能とされており、フード部13の内壁の左右両面にはスライダ70の両側縁を嵌合させてスライダ70の移動案内をなす案内溝17が凹み形成されている。第1ハウジング10のキャビティ11には、その上壁の前端側に、スライダ組付空間16と連通する切欠孔18が形成されており、この切欠孔18内に、スライダ70に設けられたショート端子の先端部(後述する弾性接触片86)が進入可能とされている。
【0018】
端子収容部12の上面の前端にはフード部13内において前方へ向けて突出するロックアーム19が形成されている。ロックアーム19の先端部には下向きに突出するロック爪19Aが形成されており、ロック爪19Aがロック溝37の逆テーパ面37Aを係止することで、両ハウジング10、30が離脱規制状態に保持されるようになっている。
【0019】
スライダ70は合成樹脂製であって、全体として平板状をなし、第1ハウジング10のスライダ組付空間16内に略水平に配置され、スライダ組付空間16に深く進入してショート端子(ショート端子領域81)による短絡状態が保たれる短絡位置と、スライダ組付空間16に浅く進入してショート端子による短絡状態が解除される解除位置とに移動可能とされている。スライダ70の厚み方向中間部には、後方からユニット体80が挿入可能なユニット体組付空間71が前後に貫通して形成されている。ユニット体組付空間71の内壁の下面には、ユニット体80に設けられた係止片87(後述する)を弾性的に係止可能な係止受部72が凹み形成されている。
【0020】
スライダ70の前端には、図5に示すように、案内片73が前方へ突出して形成されており、第1ハウジング10のフード部13には案内片73を受ける案内受溝20が後方に開放して形成されている。スライダ70の両側縁が案内溝17内を摺動するとともに、案内片73が案内受溝20内を摺動することにより、スライダ70の移動案内がなされるとともに、スライダ70の移動姿勢の安定性が確保されるようになっている。
【0021】
また、スライダ70の下面には、いったん下方へ突出したあと前方へ突出する規制片74が形成されている。規制片74の先端部には下向きに突出する規制爪74Aが形成されており、短絡位置では規制爪74Aが端子収容部12の前端上縁における規制受部21に引っ掛け係止され、これによって解除位置への移動規制がなされるようになっている。
【0022】
続いてユニット体80について説明すると、ユニット体80は、図9ないし図11に示すように、一枚の導電性の金属板を所定形状に打ち抜いたあと曲げ加工して形成されるものであり、これによってショート端子を構成するショート端子領域81と、ばね部材を構成するばね領域82と、ストッパを構成するストッパ領域83と、ガイド部を構成するガイド領域84とが一体に成形されている。
ショート端子領域81は、略矩形をなす平板状のショート端子本体85と、ショート端子本体85の後端から前方へ向けて折り返される複数の弾性接触片86とを一体に有している。スライダ70への組み付け状態においては、ショート端子本体85の上面とユニット体組付空間71の内壁との間に比較的大きな隙間があけられている。ショート端子本体85のほぼ中央部には、略角Uの字の切り込みが入れられ、その切り込みの内側部分を曲げ起こすことにより、斜め下後方へ向けて突出する係止片87が形成される。係止片87はスライダ70の係止受部72に弾性的に嵌合され、これによってユニット体80のスライダ70への保持がなされる。
【0023】
弾性接触片86は、ショート端子本体85の後端から回曲されたあと斜め下前方へ向けて突出する形態とされ、その先端部には、基端部よりも幅狭となりながら下向きに湾曲して膨出する接点部88が形成されている。接点部88は、キャビティ11の上壁の切欠孔18を通じてキャビティ11内に臨み、キャビティ11内に正規挿入された雄側の端子金具50の箱部51と電気的に接続可能とされている。各弾性接触片86は、ショート端子本体85の後端において幅方向に一定間隔をあけ、各キャビティ11と対応する位置毎に配置されている。したがって、各端子金具50は、各弾性接触片86と接点部88を介して接触して、互いに短絡されるようになっている。
【0024】
ばね領域82は、単板ばねであってショート端子本体85の前端両側縁に一体に連なり、そこから両側外方へ張り出す部分を上向きに折り返してなる断面略Uの字の基端部92とさらに前方へ向けて突出する幅方向に一対のばね本体89とによって構成されている。各ばね本体89は、ショート端子本体85とほぼ平行な面上に位置しており、ユニット体80の板厚内に収まりながら板面方向(幅方向)への弾性変形を可能とされている。詳しく言えば、ばね本体89は、平坦状をなす金属板を板厚方向に波形に打ち抜いて形成され、一定周期で複数回繰り返される細かい波からなる。ばね本体89は、自然状態と弾縮状態とに前後方向に伸縮可能とされ、弾縮状態では、隣接する波同士の間隔(波長)が自然状態の場合よりも短くなって解除位置側への付勢力を蓄勢する。
【0025】
また、ストッパ領域83は、各ばね本体89の前端に一体に連なり、幅方向に一対のストッパ本体91によって構成されている。各ストッパ本体91は、ばね本体89と比べて幅方向及び前後方向に拡張された形態であって平面視矩形の平板状をなし、両ハウジング10、30の嵌合過程で第2ハウジング30の押圧部36と当接して後退されるようになっている。かかるストッパ領域83は、短絡位置ではスライダ70の前方に露出され、解除位置ではスライダ70のユニット体組付空間71内に位置することとなる。
【0026】
また、ガイド領域84は、ショート端子本体85の前端の幅方向両側に一体に連なり、そこから前方へ向けて細長く真直ぐ突出する帯板状をなす一対のガイド本体95によって構成されている。ガイド本体95は、ショート端子本体85とほぼ同一平面上に位置し、かつばね本体89と板厚方向で僅かな隙間をあけつつ略平行に対向して位置している。ばね本体89の弾縮時には、ばね本体89の前後長さの全体がガイド本体95によって下方から覆われるようになっている。
【0027】
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、スライダ70のユニット体組付空間71内に後方からユニット体80を挿入し、ユニット体80の係止片87をスライダ70の係止受部72に弾性的に嵌め入れて、スライダ70にユニット体80を保持させる。これにより、ショート端子領域81、ばね領域82、ストッパ領域83、ガイド領域84がユニット体80を介してスライダ70に担持された状態となり、それぞれ、スライダ70の移動動作に追従変位することが可能となる。
【0028】
続いて、第1ハウジング10のスライダ組付空間16内に後方から上記スライダ70を挿入する。スライダ70が短絡位置まで挿入されると、スライダ70の規制片74が第1ハウジング10の規制受部21を弾性的に係止することでスライダ70の解除位置への移動が規制され、かつ各ショート端子領域81の接点部88が切欠孔18を通してキャビティ11内に挿入された各端子金具50と弾性的に接触して各端子金具50同士が短絡された状態となる。このとき、ばね領域82の各ばね本体89は未だ自然状態に保たれている。
【0029】
次に、図1及び図5に示すように、両ハウジング10、30を互いに正対させる。その状態で、第1ハウジング10のフード部13内に前方から第2ハウジング30の全体を挿入する。図2に示すように、フード部13内に第2ハウジング30が浅く挿入された状態では、ロックアーム19が第2ハウジング30のハウジング本体31の上面に乗り上げられて弾性撓みするとともに、雄側の端子金具50のタブ52が雌側の端子金具60の接続部61内に浅く進入する。このとき、図6に示すように、第2ハウジング30の解除片38は規制片74との間に距離を置いており、規制片74によるスライダ70の移動規制状態は保たれているとともに、雄側の各端子金具50同士も短絡状態が保たれている。
【0030】
その後、両ハウジング10、30が正規嵌合されると、図3に示すように、ロックアーム19のロック爪19Aがロック溝37に嵌って両ハウジング10、30が嵌合状態にロックされ、かつ雌雄の両端子金具50、60が互いに正規深さで接続される。両ハウジング10、30が正規嵌合される直前の嵌合終盤段階では、図5に示すように、各ストッパ本体91の前端縁が押圧部36に押し当てられてばね本体89が弾縮変形され、ばね領域82に付勢力が蓄勢される。このとき、ばね本体89がガイド本体95に板厚方向で当接可能となっていることにより、ばね本体89のそれ以上の浮き上がりが規制される。そして、両ハウジング10、30が正規嵌合されるに伴い、解除片38の先端が規制片74の規制爪74Aに下方から摺接して規制片74が上方へ弾性的に撓み変形させられ、もって規制片74と規制受部21との係止状態が解除される。かかる係止状態の解除に伴い、ばね領域82の付勢力が解放され、図4及び図8に示すように、スライダ70がユニット体80ともども解除位置へ向けて強制的に移動される。すると、ショート端子領域81の接点部88がスライダ70とともに後退変位し、各接点部88と各端子金具50との接触状態が解除され、ひいては端子金具50同士の短絡状態が解除される。かくて、両端子金具50、60を介する各電線W1、W2の固有の電気回路が通電可能となる。
【0031】
以上説明したように本実施形態によれば、ユニット体80を介してショート端子(ショート端子領域81)とばね部材(ばね領域82)とが一体に形成されているため、両者が別体とされるものよりも部品点数が削減される。その結果、部品管理の煩わしさが低減されるとともに、組み立ての手間が省ける。
【0032】
また、ばね部材(ばね領域82)がユニット体80における平坦な金属板を波形に打ち抜いて形成されているから、コイルばね等と違って、ばね部材(ばね領域82)がその板厚方向である第1ハウジング10の高さ方向に嵩張ることがなく、ひいてはコネクタ全体としての低背化が実現される。
【0033】
また、スライダ70にばね部材(ばね領域82)の板厚方向への浮き上がりを規制するガイド部(ガイド領域84)が設けられているから、ばね部材(ばね領域82)の円滑な撓み動作が確保される。しかも、ユニット体80を介してガイド部(ガイド領域84)とばね部材(ばね領域82)とが一体に形成されているから、両者が別体とされるよりも部品点数が削減される。さらに、ユニット体80を介してばね部材(ばね領域82)とストッパ(ストッパ領域83)までもが一体に形成されているから、部品点数のより一層の削減が実現される。
【0034】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ユニット体は、ショート端子(ショート端子領域)とばね部材(ばね領域)とを一体に形成してなるだけでもよく、ガイド部(ガイド領域)、ストッパ(ストッパ領域)とは別体とされてもよい。
(2)ユニット体は、ショート端子(ショート端子領域)とばね部材(ばね領域)とガイド部(ガイド領域)とを一体に形成してなるだけでもよく、ストッパ(ストッパ領域)とは別体とされてもよい。
(3)ユニット体は、ショート端子(ショート端子領域)とばね部材(ばね領域)とストッパ(ストッパ領域)とを一体に形成してなるだけでもよく、ガイド部(ガイド領域)とは別体とされてもよい。
(4)ガイド部(ガイド領域)は省略してもよい。
(5)第1ハウジングは、雌側の端子金具を収容する雌型ハウジングであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態1に係るコネクタの嵌合前の状態であってロックアームと対応する位置を境に切断した状態を示す側断面図である。
【図2】コネクタの嵌合途中でロックアームが撓み変形した状態を示す側断面図である。
【図3】コネクタの正規嵌合時にロックアームがロック溝を係止した状態を示す側断面図である。
【図4】さらにスライダが解除位置まで移動した状態を示す側断面図である。
【図5】コネクタの嵌合前の状態であって規制片を境に切断した状態を示す側断面図である。
【図6】コネクタの嵌合途中で規制片と解除片との間に未だ距離があいている状態を示す側断面図である。
【図7】コネクタが正規嵌合される直前に解除片が規制片と当接して規制片による移動規制状態が解除された状態を示す側断面図である。
【図8】さらにスライダが解除位置まで移動した状態を示す側断面図である。
【図9】ユニット体の底面図である。
【図10】ユニット体の正面図である。
【図11】ばね領域が弾縮されたユニット体の底面図である。
【符号の説明】
【0036】
10…第1ハウジング
19…ロックアーム
30…第2ハウジング
37…ロック溝
38…解除片
70…スライダ
74…規制片
80…ユニット体
81…ショート端子領域(ショート端子)
82…ばね領域(ばね部材)
83…ストッパ領域(ストッパ)
84…ガイド領域(ガイド部)
89…ばね本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングと、
前記両ハウジングに収容される複数の端子金具と、
前記第1ハウジングに組み付けられるスライダと、
前記スライダに設けられ、前記第1ハウジングに収容された前記各端子金具を短絡可能なショート端子と、
同じく前記スライダに設けられ、前記両ハウジングの嵌合方向に伸縮可能なばね部材とを備え、
前記スライダは、前記第1ハウジングに対し、前記両ハウジングが正規嵌合されるまでの間、前記ショート端子による短絡状態が保たれる短絡位置と、前記両ハウジングが正規嵌合されるに伴って前記ばね部材により付勢されて、前記短絡状態が解除される解除位置とに移動可能とされているコネクタであって、
前記ショート端子と前記ばね部材とが一体に形成されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記ばね部材は、平坦な金属板を波形に打ち抜いて形成されている請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
前記スライダには、前記ばね部材とその板厚方向で対向する位置に、前記ばね部材の板厚方向への浮き上がりを規制するガイド部が設けられている請求項2記載のコネクタ。
【請求項4】
前記ガイド部と前記ばね部材とが一体に形成されている請求項3記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ばね部材の先端部には、前記両ハウジングの嵌合過程で前記第2ハウジングに設けられた押圧部に押し当てられることで前記ばね部材を弾縮させるストッパが一体に形成されている請求項1ないし4のいずれか1項記載のコネクタ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2010−27259(P2010−27259A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−184495(P2008−184495)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】