説明

コミュニケーション装置およびその制御方法

【課題】企業・店舗側のウェブサイトから客との接続をリアルタイムに実現し、また、企業・店舗側のウェブサイトからコールバックと同時に企業・店舗側で用意した有用な情報を提供することが可能となるコミュニケーション装置を提供する。
【解決手段】ウェブサーバが情報提供対象指定画面をユーザ端末へ送信し、当該ユーザ端末より提供対象指定画面において指定された商品IDと企業IDとを受信する。またサービス連携サーバの指示により、呼制御サーバが、特定された企業端末とサービス連携サーバとの間及びユーザ端末とサービス連携サーバとの間の呼接続を制御する。また、サービス連携サーバが、ユーザ端末から受信した映像と、企業端末から受信した映像と、ユーザ端末から受信した商品のIDに対応付けられて記録されている情報提供データと、を合成して生成した合成データを、ユーザ端末と企業端末とのそれぞれに配信する処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末と、当該ユーザ端末へ情報を提供する情報提供者端末とに対する映像音声データと情報提供データとの配信管理を行うコミュニケーション装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及に伴い、ウェブサイトの重要性が高まってきている。例えば国内の通信販売市場では、多くの企業が受発注の増大やコスト削減を目的に、これまで主力であったカタログ通販からインターネット通販へとシフトしており、最近ではインターネット通販が主流となっている。またこの動きと平行して、ウェブサイトを運営する企業や店舗は、顧客との関係強化やリピータの創出、売上増加に向けて、企業イメージの向上に繋がるコンテンツサービスの提供を図っている。しかしながら、多くのウェブサイトでは、企業側から客側への一方的な情報提供となり、ウェブサイトだけでは客が知りたい情報になかなかたどり着けないという状況がある。そこで、非特許文献1および非特許文献2
では、ウェブサイトに電話接続のための機能を持たせ、ユーザが簡単かつ手軽に企業担当者などに問い合せる仕組みを提供している。この技術は、ウェブサイト上に専用アイコンを表示させ、客が自分の電話番号を入力してそのアイコンをクリックすると、ウェブサイトの提供者側から折り返し電話をかけるというものである。これによって企業や店舗側と客側の双方が、その場で対話を行なうことが可能となり、客の要望に沿った有用な情報を提供することが可能となる。
【0003】
しかしながら、音声だけでは説明が不十分な場合も多く、客が知りたいと要望する情報へスムーズに誘導することが出来ない場合がある。そこで非特許文献3の技術では、企業・店舗側のオペレータと客側で端末画面を共有する仕組みを提供している。なお、ウェブサイトを利用するユーザと、サーバを管理する側の担当者との間で、電話や映像によりコミュニケーションを図る他の技術が特許文献1および特許文献2にも開示されている。
【非特許文献1】“ウェブdeコール”、「online」、「平成20年03月04日検索」、インターネット<URL:http://www.ntt.com/webdecall/>
【非特許文献2】“WebCALLING”、「online」、「平成20年03月04日検索」、インターネット<URL:http://www.webcalling.jp/>
【非特許文献3】“WebConnect”、「online」、「平成20年03月04日検索」、インターネット<URL:http://www.ntt.com/webc/>
【特許文献1】特開2001−333396号公報
【特許文献2】特開2002−42009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、非特許文献3の技術では、画面を提供するためには、企業・店舗側のオペレータと客側で、招待メールのやり取りなどの作業が発生し、コールバックと同時に画面共有を行うことができないという問題が発生する。また特許文献1、特許文献2には、ユーザの複雑な操作なしに、画面を共有する方法が記載されているが、これはユーザ側で共有画面を選択するものであり、ウェブサービス提供者側から共有する画面を制御することができない。
【0005】
そこでこの発明は、企業・店舗側のウェブサイトから客との接続をリアルタイムに実現し、また、企業・店舗側のウェブサイトからのコールバックと同時に企業・店舗側で用意した有用な情報を提供することが可能となるコミュニケーション装置およびその制御方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、映像データと情報提供データとの配信管理を行うコミュニケーション装置であって、情報提供対象の識別情報と、該情報提供対象に関連する情報提供データを対応付けて記憶する情報提供データ記憶手段と、ユーザ端末の接続先となる接続手段と、前記ユーザ端末と前記接続手段との呼接続の処理をSIP(Session Initiation Protocol)方式を用いて指示する呼制御手段と、前記呼制御手段による呼接続の処理により前記ユーザ端末と前記接続手段とが接続された場合、前記ユーザ端末より指定された情報提供対象の識別情報に対応して前記情報提供データ記憶手段に記録されている情報提供データを読み出し、読み出した情報提供データと該情報提供対象に関連する映像データとを合成した合成データを生成する合成手段と、前記ユーザ端末と接続している前記接続手段を通じて前記合成データを前記ユーザ端末へ配信する配信手段と、を備えることを特徴とするコミュニケーション装置である。
【0007】
また本発明は、上述のコミュニケーション装置において、前記情報提供対象の指定と、前記情報提供対象を提供する情報提供対象者の指定とを、ユーザより受け付ける情報提供対象指定画面の情報を前記ユーザ端末へ送信し、当該ユーザ端末より、前記提供対象指定画面において指定された前記情報提供対象の識別情報と、当該情報提供対象を提供する情報提供対象者の識別情報とを受信する情報提供対象指定受付手段と、を備え、前記呼制御手段は、前記ユーザ端末と前記接続手段との呼接続の処理とともに、前記情報提供対象者の識別情報に基づいて特定する情報提供者端末と前記接続手段との呼接続の処理をSIP方式を用いてさらに指示し、前記合成手段は、前記ユーザ端末から受信した映像と、前記情報提供者端末から受信した映像と、前記受信した情報提供対象の識別情報に対応付けられて前記情報提供データ記憶手段で記録されている前記情報提供データと、を合成して合成データを生成し、前記配信手段は、前記合成データを、前記接続手段を通じて前記ユーザ端末と前記情報提供者端末とのそれぞれに配信することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述のコミュニケーション装置において、前記コミュニケーション装置が、ウェブサーバと、サービス連携サーバと、呼制御サーバから構成され、前記ウェブサーバが、前記情報提供対象指定受付手段を備え、前記呼制御サーバが前記呼制御手段を備え、前記サービス連携サーバが、前記情報提供データ記憶手段と、前記合成手段と、前記配信手段と、前記接続手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述のコミュニケーション装置において、前記提供対象指定画面の情報は、前記ユーザ端末と前記接続手段との呼接続の処理を行うためのユーザ端末識別情報の入力欄を備えており、前記ウェブサーバは、前記ユーザ端末より前記提供対象指定画面に入力された前記ユーザ端末識別情報を受信するユーザ端末識別情報受信手段を備え、前記呼制御サーバの前記呼制御手段は、前記ユーザ端末識別情報に基づいて、前記ユーザ端末に前記接続手段との呼接続の処理をSIP方式を用いて指示することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、映像データと情報提供データとの配信管理を行うコミュニケーション装置における制御方法であって、情報提供データ記憶手段が、情報提供対象の識別情報と、該情報提供対象に関連する情報提供データを対応付けて記憶し、呼制御手段が、前記ユーザ端末と当該ユーザ端末からの接続先となる接続手段との呼接続の処理をSIP(Session Initiation Protocol)方式を用いて指示し、合成手段が、前記呼制御手段による呼接続の処理により前記ユーザ端末と前記接続手段とが接続された場合、前記ユーザ端末より指定された情報提供対象の識別情報に対応して前記情報提供データ記憶手段に記録されている情報提供データを読み出し、読み出した情報提供データと該情報提供対象に関連する映像データとを合成した合成データを生成し、配信手段が、前記ユーザ端末と接続している前記接続手段を通じて前記合成データを前記ユーザ端末へ配信することを特徴とする制御方法である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザが情報提供対象指定画面において、商品を選択してコールバックを要求するためのボタンを押下するだけで、商品を販売する企業のオペレータと電話することができ、商品に関する様々な情報を質問することができるので、簡易な操作で、商品に関する質問を容易に行うことができ、これにより、インターネットの通信販売における商品の販売強化を図ることができる。また、予め商品に関連したデータや映像をサーバに記憶させておき、ユーザからの問い合わせ基づいて、そのデータや映像をユーザに提示して、説明することができるため、ユーザが購入を予定している商品に関連する説明を言葉以外の映像等を用いて分かりやすく伝えることが可能となり、これにより、インターネットの通信販売における商品の販売強化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の第1の実施形態によるコミュニケーション装置を図面を参照して説明する。
図1は第1の実施形態によるコミュニケーション装置の構成を示すブロック図である。
この図において、符号1はウェブサーバ、2はサービス連携サーバ、3は呼制御サーバであり、これらウェブサーバ1、サービス連携サーバ2、呼制御サーバ3が通信接続されてコミュニケーション装置が構成される。またこのコミュニケーション装置には、ユーザ端末4と企業端末5とが通信ネットワークを介して接続される。なお、通信ネットワークには、複数のユーザ端末4や企業端末5が接続されるようにしてもよい。
【0013】
このコミュニケーション装置は、ユーザ端末4と、当該ユーザ端末4へ情報を提供する企業端末(情報提供者端末)5とへ配信する映像音声データや情報提供データを管理するためのものであり、ユーザ端末4で閲覧されたウェブページ上の商品について、ユーザが、その商品の企業担当者に問い合せてより詳細な質問をしたい時などに利用される。ユーザは、ウェブページ上で商品を選択することにより、企業担当者からの電話連絡を直ちに受けることが可能となり、また企業担当者とユーザとが利用する各端末において、企業側が商品の説明等に必要であると考えている映像や画像の情報を表示する機能を備えている。
【0014】
より具体的には、ウェブサーバ1が、商品(情報提供対象)とその商品を提供する企業(情報提供対象者)の指定をユーザより受け付ける情報提供対象指定画面(ウェブ画面)の情報をユーザ端末4へ送信して表示させ、当該ユーザ端末4より提供対象指定画面において指定された商品識別情報と企業識別情報とユーザ識別情報とを受信する。また、サービス連携サーバ2の指示により、呼制御サーバ3が、ユーザ端末4への呼制御を、SIP(Session Initiation Protocol)信号を用いて行い、また、企業端末5への呼制御を、SIP信号を用いてさらに行う。これにより、ユーザ端末4と呼接続先となるサービス連携サーバ2との間の呼接続および、企業端末5と呼接続先となるサービス連携サーバ2との間の呼接続を行なう。また、サービス連携サーバ2が、商品の識別情報と、その商品に関連する情報提供データを対応付けて記憶しており、ユーザ端末4から受信した映像と、企業端末5から受信した映像と、ユーザ端末4から受信した商品の識別情報に対応付けられて記録されている情報提供データと、を合成して生成した合成データを、ユーザ端末4と企業端末5とのそれぞれに配信する処理を行う。
【0015】
図2は第1の実施形態によるウェブサーバ1およびサービス連携サーバ2の機能ブロック図である。
図2で示すように、ウェブサーバ1は、テレビ電話接続要求受付部11、呼制御依頼部12、メディア制御依頼部13、会議制御依頼部14、記憶部15、通信I/F16を備えている。またサービス連携サーバ2は、呼制御受付部21、呼制御依頼部22、メディア制御受付部23、メディア制御処理部(合成手段、配信手段)24、会議制御受付部25、会議制御処理部(接続手段)26、記憶部27、通信I/F28を備えている。そしてウェブサーバ1とサービス連携サーバ2とはLAN(Local Area Network)等の通信回線を介して接続されている。
【0016】
図3は第1の実施形態による呼制御サーバの機能ブロック図である。
図3で示すように、呼制御サーバ3は、呼制御受付部31、呼制御部32(呼制御手段)、記憶部33、通信I/F34を備えている。そして呼制御サーバ3は、サービス連携サーバ2とLAN(Local Area Network)等の通信回線を介して接続されている。
【0017】
図4は第1の実施形態による情報提供データ特定テーブルを示す図である。
この図で示す情報提供データ特定テーブルは、ウェブサーバ1が記憶部15に記憶しているデータテーブルであり、企業IDと、その企業がウェブページにおいて掲載している商品の映像(情報提供データ)のIDとを対応付けて記憶している。
【0018】
図5は第1の実施形態による映像データ特定テーブルを示す図である。
この図で示す映像データ特定テーブルは、サービス連携サーバ2が記憶部27に記憶しているデータテーブルであり、企業IDと、商品の映像IDと、映像データとを対応付けて記憶している。なお、映像データは予めファイルとして用意されたものに限らず、ビデオカメラなどからの入力によりリアルタイムに撮影された映像データであっても良い。
図6は第1の実施形態による会議ID特定テーブルを示す図である。
この図で示す会議ID特定テーブルは、サービス連携サーバ2が記憶部27に記憶しているデータテーブルであり、企業IDとユーザIDとに対応付けて会議IDを記憶している。
【0019】
図7は第1の実施形態による第1IPアドレス特定テーブルを示す図である。
図8は第1の実施形態による第2IPアドレス特定テーブルを示す図である。
図7で示す第1IPアドレス特定テーブルは呼制御サーバ3の記憶部33が記憶しているデータテーブルであり、企業IDとその企業の企業端末5のIPアドレスを対応付けて記憶している。また図8で示す第2IPアドレス特定テーブルは呼制御サーバ3の記憶部33が記憶しているデータテーブルであり、ユーザIDとユーザ端末4のIPアドレスを対応付けて記憶している。
【0020】
図9は第1の実施形態によるサービス連携サーバアドレス特定テーブルを示す図である。
図9で示すサービス連携サーバアドレス特定テーブルは、呼制御サーバ3の記憶部33で記憶しているデータテーブルであり、会議IDと、サービス連携サーバのIPアドレスを対応付けて記憶している。
【0021】
図10は情報提供対象指定画面の一例を示す図である。
ウェブサーバ1は、図10で示すような情報提供対象指定画面(画面1、画面2)をユーザ端末4へ送信する。画面1は商品紹介ページであり、ユーザは、この画面に表示されている商品のうち、関連する情報を問い合せたい商品を選択する。そして、商品を選択すると、ウェブサーバ1が画面2をユーザ端末4へ送信し、画面2がユーザ端末4に表示される。この画面2においては、ユーザ端末4が備える電話機能の電話番号と、その電話へのコールバックを指示するためのボタンが表示されており、ユーザは電話番号を入力して、コールバックを指示するボタンをクリックすると、ユーザ端末4は、ユーザ端末4内に記憶しているユーザID、対象商品の販売を行なっている企業ID、指定された対象商品の商品映像IDをウェブサーバ1へ送信する。
【0022】
図11は第1の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す1の図である。
図12は第1の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す2の図である。
次に、各図を用いてコミュニケーション装置の処理フローについて説明する。
まずユーザはユーザ端末4を用いてウェブサーバ1へアクセスし、商品紹介ページを閲覧する。ユーザは、ある商品についてより詳細な情報を企業のオペレータから聞きたいと考えた場合には、図10で示した情報提供対象指定画面(画面1)を用いて商品を選択し、それにより表示される情報提供対象指定画面(画面2)において自身の電話番号とコールバックを指示するためのボタンを押下する。ユーザ端末4はコールバックを指示するためのボタンの押下を検出すると、情報提供対象指定画面(画面2)に入力されたユーザIDと、画面1において選択された商品の映像を特定する商品映像IDと、画面2の情報として予めユーザ端末4に送信された企業IDとを格納したテレビ電話接続要求(HTTP信号)をウェブサーバ1へ送信する(ステップS101)。
【0023】
ウェブサーバ1においては、テレビ電話接続要求受付部11が、ユーザ端末4から送信されたテレビ電話接続要求を受信する。すると、メディア制御依頼部13がメディア制御情報(HTTP信号)をサービス連携サーバ2へ送信し(ステップS102)、また会議制御依頼部14が会議制御情報(HTTP信号)をサービス連携サーバ2へ送信する(ステップS103)。ここで、メディア制御情報は、サービス連携サーバ2に対して、ユーザが指定した商品に関連する情報提供データ(本実施形態においては商品映像)の検索、及びユーザ端末4や企業端末5への情報提供データの送信準備等の指示を行うものであり、テレビ電話接続要求から読み取った企業IDと、当該企業IDに基づいて情報提供データ特定テーブルから読み取った商品映像IDが格納されて、サービス連携サーバ2へ送信される。そして、サービス連携サーバ2では、メディア制御受付部23がメディア制御情報を受け付け(ステップS104)、メディア制御処理行う(企業ID、商品映像IDに対応する映像データ再生準備)。そして、メディア制御応答(準備完了)をウェブサーバ1へ通知する。
【0024】
また、ステップS103の会議制御依頼は、サービス連携サーバ2に対して、会議制御処理に対応する会議IDの生成や、会議制御の準備を指示するためのものであり、企業IDとユーザIDが格納されて、サービス連携サーバ2へ送信される。そして、サービス連携サーバ2の会議制御受付部25が会議制御情報を受け付ける(ステップS105)。すると、会議制御処理部26が、会議制御情報に格納されている企業IDとユーザIDの組合せに対する会議IDを生成する(ステップS106)。そして、会議制御処理部26は、その生成した会議IDを格納した会議制御応答をウェブサーバ1へ送信する。また会議制御処理部26は、企業IDとユーザIDの組合せに対応付けて会議ID特定テーブルに登録する。
【0025】
ウェブサーバ1では会議IDを受信すると、次に、呼制御依頼部12が、企業端末5と会議制御処理部26との呼接続を要求するための呼制御情報と、ユーザ端末4とサービス連携サーバ2の会議制御処理部26との呼接続を要求するための呼制御情報と、を送信する(ステップS107、ステップS108)。ステップS107で送信する呼制御情報には、テレビ電話接続要求から読み取った企業IDと会議制御依頼の結果として受信した会議IDが格納されて、サービス連携サーバ2へ送信される。またステップS108で送信する呼制御情報には、テレビ電話接続要求から読み取ったユーザIDと会議制御依頼の結果として受信した会議IDが格納されて、サービス連携サーバ2へ送信される。そして、サービス連携サーバ2の呼制御受付部21が、各呼制御情報を受け付ける(ステップS109、S110)
【0026】
次に、呼制御情報を受け付けたサービス連携サーバ2では、呼制御依頼部22が、ステップS109で受信した呼制御情報に基づいて呼制御依頼を開始し、SIP(Session Initiation Protocol)信号により呼制御サーバ3へ送信し(ステップS111)、またステップS110で受信した呼制御情報に基づいて呼制御依頼を開始し、SIP信号により呼制御サーバ3へ送信する(ステップS112)。そして、呼制御サーバ3では呼制御受付部31が呼制御情報(企業ID、会議ID)及び呼制御情報(ユーザID、会議ID)を受け付ける(ステップS113、S114)。
【0027】
そして、呼制御サーバ3の呼制御部32は、呼制御処理を開始する(ステップS115、S116)。そして、呼制御サーバ3の呼制御部32は、サービス連携サーバ2のIPアドレスをステップS113の呼制御情報に格納されている会議IDに基づいてサービス連携サーバアドレス特定テーブル(図9)から読み取り、また企業端末5のIPアドレスをステップS113の呼制御情報に格納されている企業IDに基づいて第1IPアドレス特定テーブルから読み取る。そして、呼制御部32は、サービス連携サーバ2のIPアドレス宛に、企業IDをSIP信号により通知し(ステップS117)、また企業端末5のIPアドレス宛に、サービス連携サーバ2で管理する会議IDをSIP信号により通知する(ステップS118)ことにより、企業端末5とサービス連携サーバ2との間の呼接続を行なう。これにより、サービス連携サーバ2と企業端末5の間で呼接続のセッションが張られる。
【0028】
また、呼制御サーバ3の呼制御部32は、サービス連携サーバ2のIPアドレスをステップS114の呼制御情報に格納されている会議IDに基づいてサービス連携サーバアドレス特定テーブル(図9)から読み取り、またユーザ端末4のIPアドレスをステップS114の呼制御情報に格納されているユーザIDに基づいて第2IPアドレス特定テーブルから読み取る。そして、呼制御部32は、サービス連携サーバ2のIPアドレス宛に、SIP信号によりユーザIDを格納した呼制御情報をSIP信号により送信し(ステップS119)、またユーザ端末4のIPアドレス宛に、サービス連携サーバ2で管理する会議IDを格納した呼制御情報をSIP信号により送信する(ステップS120)。これにより、ユーザ端末4とサービス連携サーバ2との間の呼接続を行なう。そして、サービス連携サーバ2とユーザ端末4の間で呼接続のセッションが張られる。
【0029】
なお、企業端末5とサービス連携サーバ2との間の呼接続制御および、ユーザ端末4とサービス連携サーバ2との間の呼接続制御においては、呼制御サーバ3からの接続要求が、ユーザ端末4と企業端末5に送信され、これによりユーザ端末4を利用するユーザおよび企業端末5を利用するオペレータにおいては、呼制御サーバ3からの接続要求が通知された時点でテレビ電話応答の操作を行っている。そして、サービス連携サーバ2において会議制御処理を開始し、企業端末5との間の呼接続完了を示す呼制御情報をSIP信号により送信する(ステップS121)。また企業端末5も、呼制御サーバ3へ呼接続完了を示す呼制御情報をSIP信号により送信する(ステップS122)。その後、呼制御サーバ3の呼制御部32は接続完了を示す呼制御情報をサービス連携サーバ2へ送信する(ステップS1201)。そしてサービス連携サーバ2の会議制御処理部26は、企業端末5との呼接続が完了すると、ウェブサーバ1へ、呼接続完了を示す呼制御応答をHTTP信号により送信する。またサービス連携サーバ2において会議制御処理を開始によって、ユーザ端末4との間の呼接続完了を示す呼制御情報をSIP信号により送信する(ステップS123)。またユーザ端末4も、呼制御サーバ3へ呼接続完了を示す呼制御情報をSIP信号により送信する(ステップS124)。その後、呼制御サーバ3の呼制御部32は接続完了を示す呼制御情報をサービス連携サーバ2へ送信する(ステップS1202)。そしてサービス連携サーバ2の会議制御処理部26は、ユーザ端末4との呼接続が完了すると、ウェブサーバ1へ、呼接続完了を示す呼制御応答をHTTP信号により送信する。
【0030】
本実施形態では、ステップS117及びS119において呼制御サーバ3は、サービス連携サーバ2と呼制御を行ってから、ステップS118及びS120においてユーザ端末4と呼制御を行っているが、この処理とは逆に、ユーザ端末4と呼制御を行ってから、サービス連携サーバ2と呼制御を行うようにしてもよい。
【0031】
次に、ウェブサーバ1のメディア制御依頼部13が、メディア制御依頼を開始し、メディア制御情報(HTTP信号)をサービス連携サーバ2に送信する(ステップS125)。ここでのメディア制御情報は先に準備しておいた情報提供データの送信の指示を行うものである。サービス連携サーバ2のメディア制御処理部24が、メディア制御処理として、ステップS104において受信したメディア制御情報に格納されている企業IDと商品映像IDに対応付けられて映像データ特定テーブル(図5)に予め登録されているユーザが選択した商品に関連する映像データを読み取る(ステップS126)。そして、メディア制御処理部24が、ユーザ端末4と企業端末5からそれぞれ音声・映像データをRTP(Real-time Transport Protocol)信号により受信し(ステップS127,S128)、ユーザが選択した商品に関連する映像データと、ユーザ端末4と企業端末5から受信した音声データと映像データをミキシング処理する(ステップS129)。そして、メディア制御処理部24は会議制御処理部26を介して、ミキシング処理された音声・映像データをユーザ端末4と企業端末5へRTP信号により送信する(ステップS130,S131)。これにより、ユーザ端末4と企業端末5の画面には、相手の映像と、相手の発する音声と、ユーザが選択した商品に関連する映像データとが表示される。そして、ユーザが選択した商品に関連する映像データと相手の顔を見ながら、ユーザ端末4を利用するユーザと、企業端末5を利用するオペレータの間で、商品に関する質問やその応答が話されることとなる。
【0032】
図13はユーザ端末や企業端末に表示される画面例である。
この図で示すように、ユーザ端末4や企業端末5の画面には、ユーザ端末4を利用するユーザと、企業端末5を利用する企業オペレータが、ユーザが選択した商品に関連する映像データに合成されて表示される。
【0033】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の処理によれば、ユーザが情報提供対象指定画面において、商品を選択してコールバックを要求するためのボタンを押下するだけで、商品を販売する企業のオペレータと電話することができ、商品に関する様々な情報を質問することができるので、簡易な操作で、商品に関する質問を容易に行うことができ、これにより、インターネットの通信販売における商品の販売強化を図ることができる。また、予め商品に関連したデータや映像をサーバに記憶させておき、ユーザからの問い合わせ基づいて、そのデータや映像をユーザに提示して、説明することができるため、ユーザが購入を予定している商品に関連する説明を言葉以外の映像等を用いて分かりやすく伝えることが可能となり、これにより、インターネットの通信販売における商品の販売強化を図ることができる。
【0034】
なお、上述の処理のほか、PC操作などのヘルプデスクサービスの問い合わせに利用した場合、ユーザがウェブサイトから問い合わせを行った際に、オペレータからのコールバックと同時に、操作マニュアルなどの画像をユーザと共有することによって、言葉だけでは説明が難しい内容もネットワークを通じて行うことが可能になり、顧客満足度を大幅に向上させることができる。
【0035】
図14はコミュニケーション装置の構成を示す第2のブロック図である。
コミュニケーション装置を、PC操作などのヘルプデスクサービスの問い合わせに利用する場合には、例えば、映像データ、または映像保存箇所を示すURI(Uniform Resource Identifier;例えば映像保存サーバ)をサービス連携サーバ2の記憶部に保存する。そして、呼制御サーバ3と連携したCTI(Computer Telephony Integration)機能を追加し、ユーザのこれまでの問い合わせ履歴や、商品購入履歴などをオペレータが参照しながら問い合わせ対応を行うことで、よりきめ細やかなサービスの提供が可能と考えられる。
【0036】
また、ユーザからの商品の問合せがあった場合に、コールバックするとともに、オペレータとテレビ電話中継を行うことにより、Face to Faceによる商品説明が可能になり、ユーザに相談しやすい環境を構築することができ、顧客満足度を向上させることができる。
【0037】
また、インターネット上のウェブサイトで、動画の広告を掲載することによる広告ビジネスが存在するが、これらは、ユーザが広告サービスの提供を要望する前に、強制的に広告放映を行うものである。したがって、広告内容がユーザにとって全く興味のないものである場合は、広告の鑑賞をやめ、さらにはサービス提供までを辞めてしまうことがある。そこで本発明を用いることにより、ユーザが望むサービス提供を行うと同時に動画広告を提供することによって、確実にユーザに広告を配信することができる。
この場合、映像データ特定テーブル(図5)に保存する映像データを、動画の広告にしておけばよい。
【0038】
オペレータの説明は不要であるが、商品映像のみを見たい場合、又は商品映像を見ながらオペレータの説明は終了したが、ユーザは継続して商品映像だけ視聴したいと考えた場合は、企業端末間の接続のみを終了し、商品映像のみ視聴することができる。
この場合の実施形態を第2の実施形態として以下に記載する。
【0039】
図15は第2の実施形態によるウェブサーバおよびサービス連携サーバの機能ブロック図である。
図16は第2の実施形態による呼制御サーバの機能ブロック図である。
第2の実施形態におけるウェブサーバおよびサービス連携サーバの構成は、第1の実施形態と同様であるが、ウェブサーバ1の記憶部15で記憶している情報が、映像データ情報のみである点で異なっている。またサービス連携サーバ2の記憶部27で記憶する情報が、映像データ情報,映像データ,会議IDである点で異なっている。また呼制御サーバ3の記憶部33で記憶している情報が、ユーザID,会議IDである点で異なっている。第2の実施形態におけるウェブサーバ1、サービス連携サーバ2、呼制御サーバ3の各処理部や記憶部の符号については同一の符号を用いて以下説明する。
【0040】
図34は第2の実施形態における情報提供対象指定画面の一例を示す図である。
ウェブサーバ1は、図34で示すような情報提供対象指定画面(画面1、画面2、画面3、画面4)をユーザ端末4へ送信する。画面1は商品紹介ページであり、ユーザは、この画面に表示されている商品のうち、問い合せたい商品を選択する。そして、商品を選択すると、ウェブサーバ1が画面2をユーザ端末4へ送信し、画面2がユーザ端末4に表示される。この画面2においては、ユーザ端末4が備える電話機能の電話番号と、その電話へのコールバックを指示するためのボタンと、商品映像視聴のみのボタンが表示されている。そして、ユーザが画面2において電話番号を入力して、コールバックを指示するボタンを押下すると、ユーザ端末4は、ユーザ端末4内に記憶しているユーザID、対象商品の販売を行なっている企業ID、指定された対象商品の商品映像IDをウェブサーバ1へ送信し、第1の実施形態に遷移する。
【0041】
次にユーザがオペレータの説明を受ける前に商品映像視聴のみボタンを押下すると、入力されたユーザID(電話番号)と画面1で選択した商品映像IDを、ウェブサーバ1に送信し、後述する第2の実施形態に遷移する。
画面2においてコールバックを指示するボタンを押下すると、画面3が表示される。画面3にて、商品映像視聴のみのボタンを押下すると、企業端末5とサービス連携サーバ2が切断され、後述する第2の実施形態に遷移する。
さらに画面2において、商品映像視聴のみのボタンを押下すると、画面4が表示される。画面4にてコールバックを指示するボタンを押下すると、企業IDがウェブサーバ1に送信され、企業端末5とサービス連携サーバ2が接続され、第1の実施形態へ遷移する。
【0042】
図17は第2の実施形態による情報提供データ特定テーブルを示す図である。
この図で示す情報提供データ特定テーブルは、ウェブサーバ1が記憶部15に記憶しているデータテーブルであり、各商品映像データ(情報提供データ)のIDを記憶している。
【0043】
図18は第2の実施形態による商品映像データ特定テーブルを示す図である。
この図で示す商品映像データ特定テーブルは、サービス連携サーバ2が記憶部27に記憶しているデータテーブルであり、商品の映像IDと、その商品映像データとを対応付けて記憶している。
【0044】
図19は第2の実施形態による会議ID特定テーブルを示す図である。
この図で示す会議ID特定テーブルは、サービス連携サーバ2が記憶部27に記憶しているデータテーブルであり、ユーザIDに対応付けて会議IDを記憶している。
【0045】
図20は第2の実施形態によるIPアドレス特定テーブルを示す図である。
図20で示すIPアドレス特定テーブルは呼制御サーバ3の記憶部33で記憶しているデータテーブルであり、ユーザIDとユーザ端末4のIPアドレスを対応付けて記憶している。
【0046】
図21は第2の実施形態によるサービス連携サーバアドレス特定テーブルを示す図である。
図21で示すサービス連携サーバアドレス特定テーブルは、呼制御サーバ3の記憶部33で記憶しているデータテーブルであり、会議IDと、サービス連携サーバのIPアドレスを対応付けて記憶している。
【0047】
図22は第2の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す1の図である。
図23は第2の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す2の図である。
次に、図15〜図23,図34の各図を用いて第2の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローについて説明する。
まずユーザはユーザ端末4を用いてウェブサーバ1へアクセスし、商品紹介ページを閲覧する。ユーザは、図34で示した情報提供対象指定画面(画面1)を用いて商品を選択し、ある商品についてより詳細な情報を企業のオペレータから聞きたいと考えた場合には、自身の電話番号を入力後にコールバックを指示するボタンを押下する。この後は第1の実施形態に遷移する。ユーザ端末4は、ユーザ自身の電話番号を入力を受け付けた後に「商品映像視聴のみ」のボタンの押下を検出すると、情報提供対象指定画面(画面2)に入力されたユーザIDと、画面1において選択された商品の映像を特定する商品映像IDとともに、接続要求をウェブサーバ1へ送信する(ステップS201)。
【0048】
ウェブサーバ1においては、テレビ電話接続要求受付部11が、ユーザ端末4から送信された接続要求を受信する。すると、メディア制御依頼部13がメディア制御情報(HTTP信号)をサービス連携サーバ2へ送信し(ステップS202)、また会議制御依頼部14がユーザIDとともに会議制御情報(HTTP信号)をサービス連携サーバ2へ送信する(ステップS203)。ここで、メディア制御情報は、サービス連携サーバ2に対して、ユーザが指定した商品に関連する情報提供データの検索、及びユーザ端末4への商品映像データの送信準備等の指示を行うものであり、接続要求から読み取った映像データ情報に基づいて、情報提供データ特定テーブルから読み取った商品映像IDが格納されて、サービス連携サーバ2へ送信される。また、会議制御依頼は、サービス連携サーバ2に対して、会議制御処理に対応する会議IDの生成や、会議制御の準備を指示するためのものであり、ユーザIDが格納されて、サービス連携サーバ2へ送信される。
【0049】
そして、サービス連携サーバ2では、メディア制御受付部23がメディア制御情報を受け付け(ステップS204)、メディア制御処理(商品映像IDに合った映像データの再生準備)を開始し、準備が完了すると準備完了を示すメディア制御応答をウェブサーバ1へ送信する。また、サービス連携サーバ2においては、会議制御受付部25が会議制御情報を受け付ける(ステップS205)。すると、会議制御処理部26が、会議制御処理を開始し、会議制御情報に格納されているユーザIDに対する会議IDを生成する(ステップS206)。そして、会議制御処理部26はその生成した会議IDをウェブサーバ1へ送信する。また会議制御処理部26は、ユーザIDに対応付けて会議ID特定テーブル(図19)に登録する。
【0050】
ウェブサーバ1では会議IDを受信すると、次に、呼制御依頼部12が、呼制御依頼の処理を開始し、ユーザ端末4とサービス連携サーバ2の会議制御処理部26との呼接続を要求するための呼制御情報を送信する(ステップS207)。ステップS207で送信する呼制御情報には、接続要求から読み取ったユーザIDと会議制御依頼の結果として受信した会議IDが格納されて、サービス連携サーバ2へ送信される。そして、サービス連携サーバ2の呼制御受付部21が、各呼制御情報を受け付ける(ステップS208)
【0051】
次に、呼制御情報を受け付けたサービス連携サーバ2では、呼制御依頼部22が、呼制御依頼の処理を開始し、ステップS208で受信した呼制御情報を、SIP(Session Initiation Protocol)信号により呼制御サーバ3へ送信する(ステップS209)。そして、呼制御サーバ3では呼制御受付部31が呼制御情報(ユーザID、会議ID)を受け付ける(ステップSS210)。
【0052】
そして、呼制御サーバ3の呼制御部32は、呼制御処理を開始する(ステップS211)。呼制御サーバ3の呼制御部32は、サービス連携サーバ2のIPアドレスをステップS210で受け付けた呼制御情報に格納されている会議IDに基づいてサービス連携サーバアドレス特定テーブル(図21)から読み取り、またユーザ端末のIPアドレスをステップS210で受け付けた呼制御情報に格納されているユーザIDに基づいてIPアドレス特定テーブル(図20)から読み取る。そして、呼制御部32は、サービス連携サーバ2のIPアドレス宛に、ユーザIDを格納した呼制御情報を、SIP信号により送信し(ステップS212)、またユーザ端末4のIPアドレス宛に、サービス連携サーバ2で管理する会議IDを格納した呼制御情報を、SIP信号により送信する(ステップS213)。これにより、サービス連携サーバ2とユーザ端末4の間で呼制御処理による呼接続のセッションが張られる。そして、呼制御サーバ3の呼制御部32は、サービス連携サーバ2およびユーザ端末4から呼接続完了を示す呼制御情報をSIP信号により受信する(ステップS214,S215)。その後、呼制御サーバ3の呼制御部32は接続完了を示す呼制御情報をサービス連携サーバ2へ送信する(ステップS216)。サービス連携サーバ2の会議制御処理部26は呼制御サーバ3から接続完了を示す呼制御情報を受信すると、ウェブサーバ1へ呼接続応答を送信する。
【0053】
次に、ウェブサーバ1のメディア制御依頼部13が、メディア制御依頼の処理を開始し、メディア制御情報(HTTP信号)をサービス連携サーバ2に送信する(ステップS217)。ここでのメディア制御情報は先に準備しておいた情報提供データの送信の指示を行うものである。サービス連携サーバ2のメディア制御処理部24が、メディア制御処理として、ステップS204において受信したメディア制御情報に格納されている商品映像IDに対応付けられて映像データ特定テーブル(図18)に予め登録されているユーザが選択した商品映像データを読み取る(ステップS218)。商品映像視聴後に、ユーザがオペレータからの説明のサービスを望んだときに、すぐに会議制御処理が行えるように、会議制御処理部にて、ユーザ端末とサービス連携サーバとの会議制御処理を行っておく(S219)。そして、メディア制御処理部24が、ユーザが選択した商品に関連する商品映像データの音声・映像データをユーザ端末4へRTP信号により送信する(ステップS220)。
【0054】
上述の第2の実施形態における処理によれば、商品映像を見ながらオペレータの説明は終了したが、ユーザは継続して商品映像だけ視聴した場合に、商品映像のみをみることができ、商品映像のみを視聴した後に、オペレータの説明を受けたい場合などは、ユーザはウェブ画面のボタンをクリックするだけで、商品映像を見ながらオペレータの説明を受けることができる。
【0055】
また、講義スケジュールに従い講義開始時刻にテレビ電話によるコールバックと同時に、教材映像をユーザと共有するようなサービスに利用することも可能であり、この場合、より効果的な講義の実施が可能となる。またユーザは時間的、地理的制約にとらわれることなく、自宅にいながら講義が受講でき、顧客満足度を向上させることが可能となる。この場合、図14で示す図において、ウェブサーバ1と講義のスケジューラ機能を連携させ、講義開始時刻になったらユーザ側契機ではなく、企業側契機でテレビ電話の発呼が可能になると考えられる。講義スケジュールに従い講義開始時刻にテレビ電話によるコールバックと同時に、教材映像をユーザと共有するようなサービスに本発明を適用した場合の第3の実施形態について以下に説明する。
【0056】
図24は第3の実施形態によるウェブサーバおよびサービス連携サーバの機能ブロック図である。
第3の実施形態におけるウェブサーバおよびサービス連携サーバの構成は、第1の実施形態におけるウェブサーバ1のテレビ電話接続要求受付部11が、スケジューラ処理部17に代わる点で異なっている。なおスケジューラ処理部17は外部のサーバに備えるようにしてもよい。また、ウェブサーバ1の記憶部15で記憶している情報が、講義ID,企業ID,ユーザID,映像データ情報,講義開始時間である点で異なっている。また呼制御サーバ3の構成および記憶部33で記憶している情報については第1の実施形態と同様である。第3の実施形態におけるウェブサーバ1、サービス連携サーバ2、呼制御サーバ3の各処理部や記憶部のうち、同じもの符号については同一の符号を用いて以下説明する。
【0057】
図25は第3の実施形態による講義データ特定テーブルを示す図である。
この図で示す講義データ特定テーブルは、ウェブサーバ1が記憶部15に記憶しているデータテーブルであり、講義の種別を示す講義ID、その講義を通信ネットワークを介して開催する企業の識別子である企業ID、講義を受講するユーザの識別しであるユーザID、講義の映像データ(情報提供データ)のID、講義開始時刻を記憶している。
【0058】
図26は第3の実施形態による映像データ特定テーブルを示す図である。
この図で示す映像データ特定テーブルは、サービス連携サーバ2が記憶部27に記憶しているデータテーブルであり、企業IDと、講義の映像IDと、その講義の映像データとを対応付けて記憶している。
【0059】
図27は第3の実施形態による会議ID特定テーブルを示す図である。
この図で示す会議ID特定テーブルは、サービス連携サーバ2が記憶部27に記憶しているデータテーブルであり、企業IDとユーザIDとに対応付けて会議IDを記憶している。
【0060】
図28は第3の実施形態による第1IPアドレス特定テーブルを示す図である。
図29は第3の実施形態による第2IPアドレス特定テーブルを示す図である。
図28で示す第1IPアドレス特定テーブルは呼制御サーバ3の記憶部33で記憶しているデータテーブルであり、企業IDとその企業の企業端末5のIPアドレスを対応付けて記憶している。また図29で示す第2IPアドレス特定テーブルは呼制御サーバ3の記憶部33で記憶しているデータテーブルであり、ユーザIDとユーザ端末4のIPアドレスを対応付けて記憶している。
【0061】
図30は第3の実施形態によるサービス連携サーバアドレス特定テーブルを示す図である。
図30で示すサービス連携サーバアドレス特定テーブルは、呼制御サーバ3の記憶部33で記憶しているデータテーブルであり、会議IDと、サービス連携サーバのIPアドレスを対応付けて記憶している。
【0062】
図31は第3の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す1の図である。
図32は第3の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す2の図である。
次に、図24〜図32の各図を用いて第3の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローについて説明する。
まずユーザは、予めユーザ端末4を用いてウェブサーバ1へアクセスし、講義の受講を登録しておく。このときユーザは、ウェブサーバ1から提供されるウェブページ上から、ユーザ登録、講義の種別、講義開始時間帯の選択等を行なっているものとする。そしてこの結果、スケジューラ処理部17のスケジューラ処理により、講義データ特定テーブル25には、ユーザの選択した講義の講義ID、その講義を配信する企業の企業ID、講義を受講するユーザのユーザID、講義の映像データID、講義開始時刻が対応付けられて登録される(ステップS301)。そして、スケジューラ処理部17が、講義データ特定テーブルに記録されている講義開始時刻と、ウェブサーバ1内部に備えている時刻計測部の示す時刻とを比較し、同一時刻になった場合には講義映像データの配信を検知し、講義映像の配信開始を呼制御部12、メディア制御部13、会議制御部14に通知する。
【0063】
ウェブサーバ1においては、講義映像データの配信を検知すると、メディア制御依頼部13が、メディア制御依頼の処理を開始し、メディア制御情報(HTTP信号)をサービス連携サーバ2へ送信し(ステップS302)、また会議制御依頼部14が、会議制御依頼の処理を開始し、会議制御情報(HTTP信号)をサービス連携サーバ2へ送信する(ステップS303)。ここで、メディア制御情報は、サービス連携サーバ2に対して、スケジュールされている講義の講義映像データ(情報提供データ)の検索、及びユーザ端末4や企業端末5への講義映像データの送信準備等の指示を行うものであり、講義開始時刻となった講義の講義IDに対応付けられて講義データ特定テーブル(図25)に記録されている企業IDと、講義映像IDが格納されて、サービス連携サーバ2へ送信される。また、会議制御依頼は、サービス連携サーバ2に対して、会議制御処理に対応する会議IDの生成や、会議制御の準備を指示するためのものであり、講義開始時刻となった講義の講義IDに対応付けられて講義データ特定テーブル(図25)に記録されている企業IDと、講義を受講するユーザIDが格納されて、サービス連携サーバ2へ送信される。
【0064】
そして、サービス連携サーバ2では、メディア制御受付部23がメディア制御情報を受け付け(ステップS304)、メディア制御処理(企業ID、講義映像IDに合った映像データ再生準備)を開始する。そしてメディア制御受付部23は、準備の処理が完了すると準備完了を示すメディア制御応答をウェブサーバ1へ送信する。すると、サービス連携サーバ2の会議制御受付部25が会議制御情報を受け付ける(ステップS305)。すると、会議制御処理部26が、会議制御情報に格納されている企業IDとユーザIDの組合せに対する会議IDを生成する(ステップS306)。そして、会議制御処理部26はその生成した会議IDを格納した会議制御応答をウェブサーバ1へ送信する。また会議制御処理部26は、企業IDとユーザIDの組合せに対応付けて会議ID特定テーブルに登録する。
【0065】
ウェブサーバ1では会議IDを受信すると、次に、呼制御依頼部12が、呼制御依頼の処理を開始し、企業端末5と会議制御処理部26との呼接続を要求するための呼制御情報を送信し(ステップS307)、また、ユーザ端末4とサービス連携サーバ2の会議制御処理部26との呼接続を要求するための呼制御情報を送信する(ステップS308)。ステップS307で送信する呼制御情報には、講義開始時刻となった講義の講義IDに対応付けられて講義データ特定テーブル(図25)に記録されている企業IDと会議制御依頼の結果として受信した会議IDが格納される。またステップS308で送信する呼制御情報には、講義開始時刻となった講義の講義IDに対応付けられて講義データ特定テーブル(図25)に記録されているユーザIDと会議制御依頼の結果として受信した会議IDが格納されて、サービス連携サーバ2へ送信される。そして、サービス連携サーバ2の呼制御受付部21が、各呼制御情報を受け付ける(ステップS309、S310)
【0066】
次に、呼制御情報を受け付けたサービス連携サーバ2では、呼制御依頼部22が、企業端末5との呼制御依頼の処理を開始し、ステップS309で受信した呼制御情報を、SIP(Session Initiation Protocol)信号により呼制御サーバ3へ送信し(ステップS311)、またステップS310で受信した呼制御情報を、SIP信号により呼制御サーバ3へ送信する(ステップS312)。そして、呼制御サーバ3では呼制御受付部31がステップS311で送信された呼制御情報(企業ID、会議ID)と、ステップS312で送信された呼制御情報(ユーザID、会議ID)とを受け付ける(ステップS313、S314)。
【0067】
そして、呼制御サーバ3の呼制御部32は、呼制御処理を開始する(ステップS315、S316)。そして、呼制御サーバ3の呼制御部32は、サービス連携サーバ2のIPアドレスをステップS313の呼制御情報に格納されている会議IDに基づいてサービス連携サーバアドレス特定テーブル(図30)から読み取り、また企業端末のIPアドレスをステップS313の呼制御情報に格納されている企業IDに基づいて第1IPアドレス特定テーブルから読み取る。そして、呼制御部32は、サービス連携サーバ2のIPアドレス宛に、企業IDを格納した呼制御情報をSIP信号により送信し(ステップS317)、また企業端末5のIPアドレス宛に、サービス連携サーバ2で管理する会議IDを格納した呼制御情報をSIP信号により送信する(ステップS318)。これにより、企業端末5とサービス連携サーバ2との間の呼制御処理を行なう。そして、サービス連携サーバ2と企業端末5の間で呼制御処理による呼接続のセッションが張られる。
【0068】
また、呼制御サーバ3の呼制御部32は、サービス連携サーバ2のIPアドレスをステップS314の呼制御情報に格納されている会議IDに基づいてサービス連携サーバアドレス特定テーブル(図30)から読み取り、またユーザ端末のIPアドレスをステップS314の呼制御情報に格納されているユーザIDに基づいて第2IPアドレス特定テーブルから読み取る。そして、呼制御部32は、サービス連携サーバ2のIPアドレス宛に、SIP信号によりユーザIDを格納した呼制御情報を送信し(ステップS319)、またユーザ端末4のIPアドレス宛に、サービス連携サーバ2で管理する会議IDを格納した呼制御情報をSIP信号により送信する(ステップS320)。これにより、ユーザ端末4とサービス連携サーバ2との間の呼制御処理を行なう。そして、サービス連携サーバ2とユーザ端末4の間で呼制御処理による呼接続のセッションが張られる。
【0069】
なお、企業端末5とサービス連携サーバ2との間の呼制御処理および、ユーザ端末4とサービス連携サーバ2との間の呼制御処理においては、呼制御サーバ3からの接続要求が、ユーザ端末4と企業端末5に送信され、これによりユーザ端末4を利用するユーザおよび企業端末5を利用するオペレータにおいては、呼制御サーバ3からの接続要求が通知された時点でテレビ電話応答の操作を行っている。そして、サービス連携サーバ2において会議制御処理を開始し、企業端末5との間の呼接続完了を示す呼制御情報をSIP信号により送信する(ステップS321)。また企業端末5も、呼制御サーバ3へ呼接続完了を示す呼制御情報をSIP信号により送信する(ステップS322)。その後、呼制御サーバ3の呼制御部32は接続完了を示す呼制御情報をサービス連携サーバ2へ送信する(ステップS3201)。そしてサービス連携サーバ2の会議制御処理部26は、企業端末5との呼接続が完了すると、ウェブサーバ1へ、呼接続完了を示す呼制御応答をHTTP信号により送信する。またサービス連携サーバ2において会議制御処理を開始によって、ユーザ端末4との間の呼接続完了を示す呼制御情報をSIP信号により呼制御サーバ3へ送信する(ステップS323)。またユーザ端末4も、呼制御サーバ3へ呼接続完了を示す呼制御情報をSIP信号により送信する(ステップS324)。その後、呼制御サーバ3の呼制御部32は接続完了を示す呼制御情報をサービス連携サーバ2へ送信する(ステップS3202)。そしてサービス連携サーバ2の会議制御処理部26は、ユーザ端末4との呼接続が完了すると、ウェブサーバ1へ、呼接続完了を示す呼制御応答をHTTP信号により送信する。
【0070】
次に、ウェブサーバ1のメディア制御依頼部13がメディア制御依頼の処理を開始し、メディア制御情報(HTTP信号)をサービス連携サーバ2に送信する(ステップS325)。ここでのメディア制御情報は先に準備しておいた情報提供データの送信の指示を行うものである。サービス連携サーバ2のメディア制御処理部24が、メディア制御処理として、ステップS304において受信したメディア制御情報に格納されている企業IDと講義映像IDに対応付けられて映像データ特定テーブル(図26)に予め登録されている講義映像データを読み取る(ステップS326)。そして、メディア制御処理部24が、ユーザ端末4と企業端末5からそれぞれ、ユーザやオペレータの発話情報や顔映像などの音声・映像データをRTP(Real-time Transport Protocol)信号により受信し(ステップS327,S328)、ステップS326で読み取った講義映像データと、ユーザ端末4と企業端末5から受信した音声データと映像データをミキシング処理する(ステップS329)。そして、メディア制御処理部24は会議制御処理部26を介して、ミキシング処理された音声・映像データをユーザ端末4と企業端末5へRTP信号により送信する(ステップS330,S331)。これにより、ユーザ端末4と企業端末5の画面には、相手の映像と、相手の発する音声と、ユーザが受講を希望した講義の映像データとが表示される。そして、ユーザが受講を希望した講義の映像データと相手の顔を見ながら、ユーザ端末4を利用するユーザと、企業端末5を利用するオペレータ(講義担当の講師等)の間で、講義に関する質問やその応答が話されることとなる。なお、第3の実施形態においては1つのユーザ端末4へ講義映像を配信する際の処理について説明したが、この処理は複数のユーザ端末4に対して同時に行われる。
【0071】
以上、本発明の第3の実施形態について説明したが、上述の処理によれば、また、講義スケジュールに従い講義開始時刻にテレビ電話によるコールバックと同時に、教材映像をユーザと共有するようなサービスに利用することも可能であり、この場合、より効果的な講義の実施が可能となる。またユーザは時間的、地理的制約にとらわれることなく、自宅にいながら講義が受講でき、顧客満足度を向上させることが可能となる。
【0072】
図33は第4の実施形態による各サーバの機能ブロック図である。
上述の第1〜第3の各実施形態におけるサービス連携サーバ2内のメディア制御処理部24、および会議制御処理部26は、図33に示すように、サービス連携サーバ2とは別のサーバにそれぞれ備えるようにし、それぞれメディアサーバ6、会議サーバ7として、コミュニケーション装置を構成するようにしてもよい。
【0073】
その場合、サービス連携サーバ2の構成としては、メディア制御受付部23、メディアサーバへメディア制御を依頼するメディア制御依頼部201を備えるようにし、また、会議制御受付部25、会議サーバへ会議制御を依頼する会議制御依頼部202を備えるようにする。そして、メディアサーバ6の機能はメディア制御受付部61、メディア制御処理部62で構成され、会議サーバ7の機能は会議制御受付部71、会議制御処理部72で構成されるようにすればよい。
【0074】
また呼制御サーバ3によりメディアサーバ6と会議サーバ7がSIP接続され、RTPによりメディアサーバ6から会議サーバ7に商品の映像を送信し、会議サーバ7でユーザ端末4と情報提供端末(企業端末5)からの音声・映像とのミキシングを行う。メディアサーバ6と会議サーバ7とのSIP接続のために、メディア制御処理部62ではメディアID(電番)を生成するようにすればよい(会議ID生成と同等の動作である)。
【0075】
なお、上述の各サーバは内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0076】
また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】第1の実施形態によるコミュニケーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態によるウェブサーバおよびサービス連携サーバの機能ブロック図である。
【図3】第1の実施形態による呼制御サーバの機能ブロック図である。
【図4】第1の実施形態による情報提供データ特定テーブルを示す図である。
【図5】第1の実施形態による映像データ特定テーブルを示す図である。
【図6】第1の実施形態による会議ID特定テーブルを示す図である。
【図7】第1の実施形態による第1IPアドレス特定テーブルを示す図である。
【図8】第1の実施形態による第2IPアドレス特定テーブルを示す図である。
【図9】第1の実施形態によるサービス連携サーバアドレス特定テーブルを示す図である。
【図10】情報提供対象指定画面の一例を示す図である。
【図11】第1の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す1の図である。
【図12】第1の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す2の図である。
【図13】ユーザ端末や企業端末に表示される画面例である。
【図14】コミュニケーション装置の構成を示す第2のブロック図である。
【図15】第2の実施形態によるウェブサーバおよびサービス連携サーバの機能ブロック図である。
【図16】第2の実施形態による呼制御サーバの機能ブロック図である。
【図17】第2の実施形態による情報提供データ特定テーブルを示す図である。
【図18】第2の実施形態による商品映像データ特定テーブルを示す図である。
【図19】第2の実施形態による会議ID特定テーブルを示す図である。
【図20】第2の実施形態によるIPアドレス特定テーブルを示す図である。
【図21】第2の実施形態によるサービス連携サーバアドレス特定テーブルを示す図である。
【図22】第2の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す1の図である。
【図23】第2の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す2の図である。
【図24】第3の実施形態によるウェブサーバおよびサービス連携サーバの機能ブロック図である。
【図25】第3の実施形態による講義データ特定テーブルを示す図である。
【図26】第3の実施形態による映像データ特定テーブルを示す図である。
【図27】第3の実施形態による会議ID特定テーブルを示す図である。
【図28】第3の実施形態による第1IPアドレス特定テーブルを示す図である。
【図29】第3の実施形態による第2IPアドレス特定テーブルを示す図である。
【図30】第3の実施形態によるサービス連携サーバアドレス特定テーブルを示す図である。
【図31】第3の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す1の図である。
【図32】第3の実施形態によるコミュニケーション装置の処理フローを示す2の図である。
【図33】第4の実施形態による各サーバの機能ブロック図である。
【図34】第2の実施形態における情報提供対象指定画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0078】
1・・・ウェブサーバ
2・・・サービス連携サーバ
3・・・呼制御サーバ
4・・・ユーザ端末
5・・・企業端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像データと情報提供データとの配信管理を行うコミュニケーション装置であって、
情報提供対象の識別情報と、該情報提供対象に関連する情報提供データを対応付けて記憶する情報提供データ記憶手段と、
ユーザ端末の接続先となる接続手段と、
前記ユーザ端末と前記接続手段との呼接続の処理をSIP(Session Initiation Protocol)方式を用いて指示する呼制御手段と、
前記呼制御手段による呼接続の処理により前記ユーザ端末と前記接続手段とが接続された場合、前記ユーザ端末より指定された情報提供対象の識別情報に対応して前記情報提供データ記憶手段に記録されている情報提供データを読み出し、読み出した情報提供データと該情報提供対象に関連する映像データとを合成した合成データを生成する合成手段と、
前記ユーザ端末と接続している前記接続手段を通じて前記合成データを前記ユーザ端末へ配信する配信手段と、
を備えることを特徴とするコミュニケーション装置。
【請求項2】
前記情報提供対象の指定と、前記情報提供対象を提供する情報提供対象者の指定とを、ユーザより受け付ける情報提供対象指定画面の情報を前記ユーザ端末へ送信し、当該ユーザ端末より、前記提供対象指定画面において指定された前記情報提供対象の識別情報と、当該情報提供対象を提供する情報提供対象者の識別情報とを受信する情報提供対象指定受付手段と、を備え、
前記呼制御手段は、前記ユーザ端末と前記接続手段との呼接続の処理とともに、前記情報提供対象者の識別情報に基づいて特定する情報提供者端末と前記接続手段との呼接続の処理をSIP方式を用いてさらに指示し、
前記合成手段は、前記ユーザ端末から受信した映像と、前記情報提供者端末から受信した映像と、前記受信した情報提供対象の識別情報に対応付けられて前記情報提供データ記憶手段で記録されている前記情報提供データと、を合成して合成データを生成し、
前記配信手段は、前記合成データを、前記接続手段を通じて前記ユーザ端末と前記情報提供者端末とのそれぞれに配信する
ことを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション装置。
【請求項3】
前記コミュニケーション装置が、ウェブサーバと、サービス連携サーバと、呼制御サーバから構成され、
前記ウェブサーバが、前記情報提供対象指定受付手段を備え、
前記呼制御サーバが前記呼制御手段を備え、
前記サービス連携サーバが、前記情報提供データ記憶手段と、前記合成手段と、前記配信手段と、前記接続手段と、を備える
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコミュニケーション装置。
【請求項4】
前記提供対象指定画面の情報は、前記ユーザ端末と前記接続手段との呼接続の処理を行うためのユーザ端末識別情報の入力欄を備えており、
前記ウェブサーバは、前記ユーザ端末より前記提供対象指定画面に入力された前記ユーザ端末識別情報を受信するユーザ端末識別情報受信手段を備え、
前記呼制御サーバの前記呼制御手段は、前記ユーザ端末識別情報に基づいて、前記ユーザ端末に前記接続手段との呼接続の処理をSIP方式を用いて指示する
ことを特徴とする請求項3に記載のコミュニケーション装置。
【請求項5】
映像データと情報提供データとの配信管理を行うコミュニケーション装置における制御方法であって、
情報提供データ記憶手段が、情報提供対象の識別情報と、該情報提供対象に関連する情報提供データを対応付けて記憶し、
呼制御手段が、前記ユーザ端末と当該ユーザ端末からの接続先となる接続手段との呼接続の処理をSIP(Session Initiation Protocol)方式を用いて指示し、
合成手段が、前記呼制御手段による呼接続の処理により前記ユーザ端末と前記接続手段とが接続された場合、前記ユーザ端末より指定された情報提供対象の識別情報に対応して前記情報提供データ記憶手段に記録されている情報提供データを読み出し、読み出した情報提供データと該情報提供対象に関連する映像データとを合成した合成データを生成し、
配信手段が、前記ユーザ端末と接続している前記接続手段を通じて前記合成データを前記ユーザ端末へ配信する
ことを特徴とする制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2009−246826(P2009−246826A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−93135(P2008−93135)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(399041158)西日本電信電話株式会社 (215)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】