コレクション及びその使用方法
本開示は、ヒト免疫レパートリー中のVH及びVLクラス対を特定し、最も多く出現し好ましい生物物理学的特性を有するものであるVH及びVLクラス対を決定する方法を可能にする。より具体的には、本開示のコレクションは、高度に多様化されたCDRを有する最も多く出現する及び/又は好ましいVH及びVLクラス対形成体を含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域を含む合成抗体又はそれらの機能的断片のコレクションであって、
前記可変重鎖フレームワーク領域及び可変軽鎖フレームワーク領域が、生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含み、
前記生殖系タンパク質対が、以下の特性:
i)Fab型の相対的提示率が、サンプリングしたFabの上位75%以内の値を含むこと、
ii)Fab型の発現レベルが、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して少なくとも0.4であること、
iii)Fab型の熱安定性が、60℃以上にて少なくとも45分間であること、
iv)Fab型のウシ又はマウス血清安定性が、37℃にて10日間を超えていること、
v)IgG型の発現レベルが、MOR03080と比べて少なくとも0.4であること、及び
vi)IgG型の血清安定性が、37℃にて14日間であることを含み、
前記抗体又はそれらの機能的断片のコレクションが、少なくとも2個の異なる生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含み、
前記生殖系タンパク質対が、生殖系遺伝子対によりコードされているコレクション。
【請求項2】
前記可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域が、以下の特性;
i)Fab型の相対的提示率が、サンプリングしたFabの上位75%以内の値を含むこと、
ii)Fab型の発現レベルが、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して少なくとも0.4であること、
iii)Fab型の熱安定性が、60℃以上にて少なくとも45分間であること、
iv)Fab型のウシ又はマウス血清安定性が、37℃にて10日間を超えていること、
v)IgG型の発現レベルが、MOR03080と比べて少なくとも0.4であること、及び
vi)IgG型のウシ血清安定性が、37℃にて14日間であることを含む前記生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列から本質的になる、請求項1に記載のコレクション。
【請求項3】
前記可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域が、以下の特性;
i)Fab型の相対的提示率が、サンプリングしたFabの上位75%以内の値を含むこと、
ii)Fab型の発現レベルが、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して少なくとも0.4であること、
iii)Fab型の熱安定性が、60℃以上にて少なくとも45分間であること、
iv)Fab型のウシ又はマウス血清安定性が、37℃にて10日間を超えていること、
v)IgG型の発現レベルが、MOR03080と比べて少なくとも0.4であること、及び
vi)IgG型のウシ血清安定性が、37℃にて14日間であることを含む前記生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列からなる、請求項1または2に記載のコレクション。
【請求項4】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.05%の濃度で存在する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項5】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.23%の濃度で存在する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項6】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.51%の濃度で存在する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項7】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.07%の濃度で存在する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項8】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.52%の濃度で存在する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項9】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.88%の濃度で存在する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項10】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、ヒト配列を含む、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項11】
前記抗体又はそれらの機能的断片のコレクションが、少なくとも17個の異なる生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含む、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項12】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含む1つ又は複数の相補性決定領域を含む、請求項1乃至11のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項13】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含むFR1、CDR1、FR2、CDR2、及びFR3領域を含む、請求項1乃至12のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項14】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、JH4、Jκ1、及びJλ2/3からなる群から選択されるFR4領域を含む、請求項1乃至13のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項15】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたHCDR3領域を含む、請求項1乃至14のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項16】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたLCDR3領域を含む、請求項1乃至15のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項17】
前記コレクションが、1×104個の抗体又はそれらの機能的断片を含む、請求項1乃至16のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項18】
前記生殖系タンパク質対が、サンプリングしたFabの上位60%以内の値を含むFab型の相対的提示率を含む、請求項1乃至17のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項19】
前記生殖系タンパク質対が、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して、少なくとも0.6のFab型の発現レベルを含む、請求項1乃至19のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項20】
前記生殖系タンパク質対が、70℃以上にて45分間のFab型の熱安定性を含む、請求項1乃至19のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項21】
前記生殖系タンパク質対が、MOR03080と比較して、少なくとも0.6のIgG型の発現レベルを含む、請求項1乃至20のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項22】
可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域が、IGHV3−23/IGKV1−5、IGHV3−23/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV3−15、IGHV3−23/IGKV3−15、IGHV4−39/IGKV1−39/1D−39、IGHV1−18/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV1−5、IGHV1−69/IGKV1−39/1D−39、IGHV5−51/IGLV1−40、IGHV4−39/IGKV3−20、IGHV3−23/IGLV2−14、IGHV4−39/IGLV3−21、IGHV3−23/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−30/IGKV1−39/1D−39、IGHV1−69/IGKV3−20、IGHV3−48/IGKV3−20、IGHV1−2/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV4−1、IGHV5−51/IGLV2−14、IGHV5−51/IGKV3−20、IGHV3−7/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−7/IGKV1−5、IGHV3−15/IGKV3−20、IGHV4−39/IGLV2−14、IGHV3−23/IGKV3−11、IGHV3−30/IGKV1−5、IGHV3−30/IGKV3−15、IGHV3−21/IGKV1−5、IGHV3−21/IGKV3−15、IGHV3−30/IGLV1−51、IGHV3−21/IGLV1−51、及びIGHV1−69/IGKV3−11からなる群から選択される生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含む、請求項1乃至21のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項23】
前記抗体の前記機能的断片が、Fab、F(ab’)2、Fab’、Fv、及びscFvからなる群から選択される、請求項1乃至22のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項24】
請求項1乃至23のいずれか1項に記載のコレクションをコードする核酸のコレクション。
【請求項25】
請求項24に記載の核酸を含むベクター。
【請求項26】
請求項24に記載の核酸又は請求項25に記載のベクターを含む組換え宿主細胞。
【請求項27】
原核生物又は真核生物である、請求項26に記載の組換え宿主細胞。
【請求項28】
大腸菌又は哺乳動物である、請求項27に記載の組換え宿主細胞。
【請求項29】
可変重鎖及び可変軽鎖のフレームワーク領域を含む合成抗体又はその機能的断片のコレクションであって、前記フレームワーク領域が、生殖系タンパク質配列を含み、前記生殖系タンパク質配列が、以下の特性:
i)前記相補性決定領域における翻訳後修飾が4つ以下であること、
ii)前記相補性決定領域におけるメチオニンが2つ以下であること、
iii)未対形成システインが1つ以下であること、
iv)潜在的なT細胞エピトープが1つ以下であること、
v)凝集傾向が中程度であるか又は低いこと、及び
vi)等電点が少なくとも7.5であることを含み、
前記抗体又はそれらの機能的断片のコレクションが、少なくとも2個の異なる可変重鎖生殖系タンパク質配列を含み、
前記生殖系タンパク質配列が生殖系遺伝子配列によりコードされているコレクション。
【請求項30】
前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系遺伝子配列が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.5%の濃度で存在する、請求項29に記載のコレクション。
【請求項31】
前記抗体又はそれらの機能的断片のコレクションが、少なくとも5個の異なる可変重鎖生殖系タンパク質配列を含む、請求項29又は30に記載のコレクション。
【請求項32】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、ヒト配列を含む、請求項29乃至31のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項33】
前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系遺伝子配列が、前記ヒト免疫レパートリー中、少なくとも5.0%の濃度で存在する、請求項29乃至32のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項34】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含む1つ又は複数の相補性決定領域を含む、請求項29乃至33のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項35】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含むFR1、CDR1、FR2、CDR2、及びFR3を含む、請求項29乃至34のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項36】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、JH4、Jκ1、及び、Jλ2/3からなる群から選択されるFR4領域を含む、請求項29乃至35のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項37】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたHCDR3領域をさらに含む、請求項29乃至36のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項38】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたLCDR3領域を更に含む、請求項29乃至37のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項39】
前記コレクションが、1×104個の抗体又はそれらの機能的断片を含む、請求項29乃至38のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項40】
前記可変重鎖生殖系タンパク質配列が、IGHV3−23、IGHV3−30、IGHV4−39、IGHV4−34、IGHV4−59、IGHV1−69、IGHV5−51、IGHV3−7、IGHV1−18、IGHV3−48、IGHV3−15、IGHV3−21、IGHV1−2、IGHV3−33、IGHV4−31、IGHV3−53、IGHV3−11、IGHV3−9、IGHV4−4、IGHV1−46、IGHV3−74、IGHV1−24、IGHV4−61、IGHV1−8、IGHV1−3、IGHV3−49、IGHV3−43、IGHV4−28、IGHV3−64、及びIGHV7−81からなる群から選択される、請求項29乃至39のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項41】
前記可変κ軽鎖生殖系タンパク質配列が、IGKV3−20、IGKV1−39/1D−39、IGKV1−5、IGKV3−15、IGKV4−1、IGKV3−11、IGKV2−28/2D−28、IGKV1−33/1D−33、IGKV2−30、IGKV1−9、IGKV1−17、IGKV1−27、IGKV1−8、IGKV1−16、IGKV1−6、IGKV1−12、IGKV2D−29、IGKV1−13、IGKV1D−8、及びlGKV2−24からなる群から選択される、請求項29乃至40のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項42】
前記可変λ軽鎖生殖系タンパク質配列が、IGLV2−14、IGLV1−40、IGLV1−44、IGLV1−51、IGLV2−23、IGLV3−21、IGLV1−47、IGLV3−1、IGLV2−11、IGLV2−8、IGLV6−57、IGLV3−25、IGLV7−46、IGLV1−36、IGLV7−43、IGLV9−49、IGLV4−69、IGLV2−18、IGLV3−10、及びIGLV3−27からなる群から選択される、請求項29乃至41のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項43】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の合成抗体又はそれらの機能的断片のコレクションを産生する方法。
【請求項44】
前記産生ステップが、可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域を含む抗体又はそれらの機能的断片のコレクションを生成することを更に含み、
前記可変重鎖フレームワーク領域及び可変軽鎖フレームワーク領域が、生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含み、
前記生殖系タンパク質対が、以下の特性:
i)Fab型の相対的提示率が、サンプリングしたFabの上位75%以内の値を含むこと、
ii)Fab型の発現レベルが、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して少なくとも0.4であること、
iii)Fab型の熱安定性が、60℃以上にて少なくとも45分間であること、
iv)Fab型のウシ又はマウス血清安定性が、37℃にて10日間を超えていること、
v)IgG型の発現レベルが、MOR03080と比べて少なくとも0.4であること、及び
vi)IgG型のウシ血清安定性が、37℃にて14日間であることを含み、
前記抗体又はそれらの機能的断片のコレクションが、少なくとも2つの異なる生殖系タンパク質対を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記産生ステップが、
a)前記ヒト免疫レパートリーに存在する前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系遺伝子対を含むデータを取得するステップと、
b)以下の特性:
i)Fab型の相対的提示率が、サンプリングしたFabの上位75%以内の値を含むこと、
ii)Fab型の発現レベルが、Fab pMx11_FH VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して少なくとも0.4であること、
iii)Fab型の熱安定性が、60℃以上にて少なくとも45分間であること、
iv)Fab型のウシ又はマウス血清安定性が、37℃にて10日間を超えていること、
v)IgG型の発現レベルが、MOR03080と比べて少なくとも0.4であること、及び
vi)IgG型のウシ血清安定性が、37℃にて14日間であることを含む前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系タンパク質対を特定するステップと、
c)ステップb)で特定された前記生殖系タンパク質対の前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系タンパク質配列を含む抗体又はそれらの機能的断片のコレクションの生成するステップとを更に含む、請求項43又は44に記載の方法。
【請求項46】
ステップb)が、
ba)前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.05%の濃度で存在する前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系遺伝子対を特定するステップと、
bb)ステップba)で特定された前記生殖系タンパク質対を含む抗体又はそれらの機能的断片を生成するステップと、
bc)前記生殖系タンパク質対の以下の特性:
i)Fab型の相対的提示率、
ii)Fab型の発現レベル、
iii)60℃以上におけるFab型の熱安定性、
iv)37℃にて10日間を超えるFab型のウシ又はマウス血清安定性、
v)IgG型の発現レベル、及び
vi)37℃にて14日間のIgG型のウシ血清安定性を評価するステップとを更に含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
ステップa)が、
aa)試料からヒトB細胞を単離するステップと、
ab)前記B細胞に由来するcDNAを生成するステップと、
ac)前記B細胞に由来する前記cDNAをPCR増幅するステップと、
ad)前記PCR産物を配列決定するステップと、
ae)各PCR産物の前記生殖系遺伝子を特定するステップとを更に含む、請求項45又は46に記載の方法。
【請求項48】
コレクションを生成する前記ステップが、
ca)前記抗体又はそれらの機能的断片をコードする前記核酸を合成するステップと、
cb)前記核酸をベクターにクローニングするステップと、
cc)前記抗体又はそれらの機能的断片を発現させるステップとを更に含む、請求項43乃至46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.05%の濃度で存在する、請求項43乃至48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.23%の濃度で存在する、請求項43乃至49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.51%の濃度で存在する、請求項43乃至50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.07%の濃度で存在する、請求項43乃至51のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.52%の濃度で存在する、請求項43乃至52のいずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.88%の濃度で存在する、請求項43乃至53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、ヒト配列を含む、請求項43乃至54のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、少なくとも17個の異なる生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含む、請求項43乃至55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含む1つ又は複数の相補性決定領域を含む、請求項43乃至56のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含むFR1、CDR1、FR2、CDR2、及び、FR3を含む、請求項43乃至57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、JH4、Jκ1、及びJλ2/3からなる群から選択されるFR4領域を含む、請求項43乃至58のいずれか1項に記載の方法。
【請求項60】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたHCDR3領域を含む、請求項43乃至59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項61】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたLCDR3領域を含む、請求項43乃至60のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
前記コレクションが、1×104個の抗体又はそれらの機能的断片を含む、請求項43乃至61のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
前記生殖系タンパク質対が、サンプリングしたFabの上位60%以内の値を含むFab型の相対的提示率を含む、請求項43乃至62のいずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
前記生殖系タンパク質対が、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して、少なくとも0.6のFab型の発現レベルを含む、請求項43乃至63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
前記生殖系タンパク質対が、70℃以上にて45分間のFab型の熱安定性を含む、請求項43乃至64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記生殖系タンパク質対が、MOR03080と比較して、少なくとも0.6のIgG型の発現レベルを含む、請求項43乃至65のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域が、IGHV3−23/IGKV1−5、IGHV3−23/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV3−15、IGHV3−23/IGKV3−15、IGHV4−59/IGKV1−39/1D−39、IGHV4−39/IGKV1−39/1D−39、IGHV4−59/IGKV3−20、IGHV1−18/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV1−5、IGHV1−69/IGKV1−39/1D−39、IGHV5−51/IGLV1−40、IGHV3−23/IGKV4−1、IGHV4−39/IGKV3−20、IGHV3−23/IGLV2−14、IGHV4−39/IGLV3−21、IGHV3−23/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−30/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−30/IGKV3−11、IGHV1−69/IGKV3−20、IGHV3−48/IGKV3−20、IGHV1−2/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV4−1、IGHV5−51/IGLV2−14、IGHV4−59/IGKV4−1、IGHV5−51/IGKV3−20、IGHV3−7/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−7/IGKV1−5、IGHV3−15/IGKV3−20、IGHV4−39/IGLV2−14、IGHV4−39/IGLV2−8、IGHV3−23/IGKV3−11、IGHV3−30/IGKV1−5、IGHV3−30/IGKV3−15、IGHV3−21/IGKV1−5、IGHV3−21/IGKV3−15、IGHV3−30/IGLV1−51、IGHV3−21/IGLV1−51、IGHV3−53/IGLV1−44、IGHV4−59/IGKV3−15、IGHV5−51/IGKV4−1、IGHV1−69/IGKV4−1、及びIGHV1−69/IGKV3−11からなる群から選択される生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含む、請求項43乃至66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記抗体の前記機能的断片が、Fab、F(ab’)2、Fab’、Fv、及びscFvからなる群から選択される、請求項43乃至67のいずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
C末端制限部位を含むシグナル配列又はリーダー配列をコードする単離された核酸。
【請求項70】
前記制限部位が、NheIである、請求項69に記載の核酸。
【請求項71】
前記シグナル配列又はリーダー配列が、phoA又はヒト重鎖リーダー配列を含む、請求項69又は70に記載の核酸。
【請求項72】
前記制限部位が、NdeIである、請求項69に記載の核酸。
【請求項73】
前記シグナル配列が、ompA又はヒトカッパリーダー配列を含む、請求項69又は72に記載の核酸。
【請求項74】
請求項69乃至73のいずれか1項に記載の核酸を含むベクター。
【請求項75】
請求項74に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項76】
原核生物又は真核生物である、請求項75に記載の宿主細胞。
【請求項77】
大腸菌である、請求項75又は76に記載の宿主細胞。
【請求項78】
哺乳動物である、請求項75又は76に記載の宿主細胞。
【請求項79】
生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含むFR1、CDR1、FR2、CDR2、及びFR3を含む単離された抗体又はその機能的断片であって、前記生殖系タンパク質対が、IGHV3−23/IGKV1−5、IGHV3−23/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV3−15、IGHV3−23/IGKV3−15、IGHV4−39/IGKV1−39/1D−39、IGHV1−18/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV1−5、IGHV1−69/IGKV1−39/1D−39、IGHV5−51/IGLV1−40、IGHV4−39/IGKV3−20、IGHV3−23/IGLV2−14、IGHV4−39/IGLV3−21、IGHV3−23/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−30/IGKV1−39/1D−39、IGHV1−69/IGKV3−20、IGHV3−48/IGKV3−20、IGHV1−2/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV4−1、IGHV5−51/IGLV2−14、IGHV5−51/IGKV3−20、IGHV3−7/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−7/IGKV1−5、IGHV3−15/IGKV3−20、IGHV4−39/IGLV2−14、IGHV3−23/IGKV3−11、IGHV3−30/IGKV1−5、IGHV3−30/IGKV3−15、IGHV3−21/IGKV1−5、IGHV3−21/IGKV3−15、IGHV3−30/IGLV1−51、IGHV3−21/IGLV1−51、及びIGHV1−69/Iからなる群から選択される、単離された抗体又はその機能的断片。
【請求項1】
可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域を含む合成抗体又はそれらの機能的断片のコレクションであって、
前記可変重鎖フレームワーク領域及び可変軽鎖フレームワーク領域が、生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含み、
前記生殖系タンパク質対が、以下の特性:
i)Fab型の相対的提示率が、サンプリングしたFabの上位75%以内の値を含むこと、
ii)Fab型の発現レベルが、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して少なくとも0.4であること、
iii)Fab型の熱安定性が、60℃以上にて少なくとも45分間であること、
iv)Fab型のウシ又はマウス血清安定性が、37℃にて10日間を超えていること、
v)IgG型の発現レベルが、MOR03080と比べて少なくとも0.4であること、及び
vi)IgG型の血清安定性が、37℃にて14日間であることを含み、
前記抗体又はそれらの機能的断片のコレクションが、少なくとも2個の異なる生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含み、
前記生殖系タンパク質対が、生殖系遺伝子対によりコードされているコレクション。
【請求項2】
前記可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域が、以下の特性;
i)Fab型の相対的提示率が、サンプリングしたFabの上位75%以内の値を含むこと、
ii)Fab型の発現レベルが、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して少なくとも0.4であること、
iii)Fab型の熱安定性が、60℃以上にて少なくとも45分間であること、
iv)Fab型のウシ又はマウス血清安定性が、37℃にて10日間を超えていること、
v)IgG型の発現レベルが、MOR03080と比べて少なくとも0.4であること、及び
vi)IgG型のウシ血清安定性が、37℃にて14日間であることを含む前記生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列から本質的になる、請求項1に記載のコレクション。
【請求項3】
前記可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域が、以下の特性;
i)Fab型の相対的提示率が、サンプリングしたFabの上位75%以内の値を含むこと、
ii)Fab型の発現レベルが、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して少なくとも0.4であること、
iii)Fab型の熱安定性が、60℃以上にて少なくとも45分間であること、
iv)Fab型のウシ又はマウス血清安定性が、37℃にて10日間を超えていること、
v)IgG型の発現レベルが、MOR03080と比べて少なくとも0.4であること、及び
vi)IgG型のウシ血清安定性が、37℃にて14日間であることを含む前記生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列からなる、請求項1または2に記載のコレクション。
【請求項4】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.05%の濃度で存在する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項5】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.23%の濃度で存在する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項6】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.51%の濃度で存在する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項7】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.07%の濃度で存在する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項8】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.52%の濃度で存在する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項9】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.88%の濃度で存在する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項10】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、ヒト配列を含む、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項11】
前記抗体又はそれらの機能的断片のコレクションが、少なくとも17個の異なる生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含む、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項12】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含む1つ又は複数の相補性決定領域を含む、請求項1乃至11のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項13】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含むFR1、CDR1、FR2、CDR2、及びFR3領域を含む、請求項1乃至12のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項14】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、JH4、Jκ1、及びJλ2/3からなる群から選択されるFR4領域を含む、請求項1乃至13のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項15】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたHCDR3領域を含む、請求項1乃至14のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項16】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたLCDR3領域を含む、請求項1乃至15のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項17】
前記コレクションが、1×104個の抗体又はそれらの機能的断片を含む、請求項1乃至16のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項18】
前記生殖系タンパク質対が、サンプリングしたFabの上位60%以内の値を含むFab型の相対的提示率を含む、請求項1乃至17のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項19】
前記生殖系タンパク質対が、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して、少なくとも0.6のFab型の発現レベルを含む、請求項1乃至19のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項20】
前記生殖系タンパク質対が、70℃以上にて45分間のFab型の熱安定性を含む、請求項1乃至19のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項21】
前記生殖系タンパク質対が、MOR03080と比較して、少なくとも0.6のIgG型の発現レベルを含む、請求項1乃至20のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項22】
可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域が、IGHV3−23/IGKV1−5、IGHV3−23/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV3−15、IGHV3−23/IGKV3−15、IGHV4−39/IGKV1−39/1D−39、IGHV1−18/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV1−5、IGHV1−69/IGKV1−39/1D−39、IGHV5−51/IGLV1−40、IGHV4−39/IGKV3−20、IGHV3−23/IGLV2−14、IGHV4−39/IGLV3−21、IGHV3−23/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−30/IGKV1−39/1D−39、IGHV1−69/IGKV3−20、IGHV3−48/IGKV3−20、IGHV1−2/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV4−1、IGHV5−51/IGLV2−14、IGHV5−51/IGKV3−20、IGHV3−7/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−7/IGKV1−5、IGHV3−15/IGKV3−20、IGHV4−39/IGLV2−14、IGHV3−23/IGKV3−11、IGHV3−30/IGKV1−5、IGHV3−30/IGKV3−15、IGHV3−21/IGKV1−5、IGHV3−21/IGKV3−15、IGHV3−30/IGLV1−51、IGHV3−21/IGLV1−51、及びIGHV1−69/IGKV3−11からなる群から選択される生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含む、請求項1乃至21のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項23】
前記抗体の前記機能的断片が、Fab、F(ab’)2、Fab’、Fv、及びscFvからなる群から選択される、請求項1乃至22のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項24】
請求項1乃至23のいずれか1項に記載のコレクションをコードする核酸のコレクション。
【請求項25】
請求項24に記載の核酸を含むベクター。
【請求項26】
請求項24に記載の核酸又は請求項25に記載のベクターを含む組換え宿主細胞。
【請求項27】
原核生物又は真核生物である、請求項26に記載の組換え宿主細胞。
【請求項28】
大腸菌又は哺乳動物である、請求項27に記載の組換え宿主細胞。
【請求項29】
可変重鎖及び可変軽鎖のフレームワーク領域を含む合成抗体又はその機能的断片のコレクションであって、前記フレームワーク領域が、生殖系タンパク質配列を含み、前記生殖系タンパク質配列が、以下の特性:
i)前記相補性決定領域における翻訳後修飾が4つ以下であること、
ii)前記相補性決定領域におけるメチオニンが2つ以下であること、
iii)未対形成システインが1つ以下であること、
iv)潜在的なT細胞エピトープが1つ以下であること、
v)凝集傾向が中程度であるか又は低いこと、及び
vi)等電点が少なくとも7.5であることを含み、
前記抗体又はそれらの機能的断片のコレクションが、少なくとも2個の異なる可変重鎖生殖系タンパク質配列を含み、
前記生殖系タンパク質配列が生殖系遺伝子配列によりコードされているコレクション。
【請求項30】
前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系遺伝子配列が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.5%の濃度で存在する、請求項29に記載のコレクション。
【請求項31】
前記抗体又はそれらの機能的断片のコレクションが、少なくとも5個の異なる可変重鎖生殖系タンパク質配列を含む、請求項29又は30に記載のコレクション。
【請求項32】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、ヒト配列を含む、請求項29乃至31のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項33】
前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系遺伝子配列が、前記ヒト免疫レパートリー中、少なくとも5.0%の濃度で存在する、請求項29乃至32のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項34】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含む1つ又は複数の相補性決定領域を含む、請求項29乃至33のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項35】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含むFR1、CDR1、FR2、CDR2、及びFR3を含む、請求項29乃至34のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項36】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、JH4、Jκ1、及び、Jλ2/3からなる群から選択されるFR4領域を含む、請求項29乃至35のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項37】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたHCDR3領域をさらに含む、請求項29乃至36のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項38】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたLCDR3領域を更に含む、請求項29乃至37のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項39】
前記コレクションが、1×104個の抗体又はそれらの機能的断片を含む、請求項29乃至38のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項40】
前記可変重鎖生殖系タンパク質配列が、IGHV3−23、IGHV3−30、IGHV4−39、IGHV4−34、IGHV4−59、IGHV1−69、IGHV5−51、IGHV3−7、IGHV1−18、IGHV3−48、IGHV3−15、IGHV3−21、IGHV1−2、IGHV3−33、IGHV4−31、IGHV3−53、IGHV3−11、IGHV3−9、IGHV4−4、IGHV1−46、IGHV3−74、IGHV1−24、IGHV4−61、IGHV1−8、IGHV1−3、IGHV3−49、IGHV3−43、IGHV4−28、IGHV3−64、及びIGHV7−81からなる群から選択される、請求項29乃至39のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項41】
前記可変κ軽鎖生殖系タンパク質配列が、IGKV3−20、IGKV1−39/1D−39、IGKV1−5、IGKV3−15、IGKV4−1、IGKV3−11、IGKV2−28/2D−28、IGKV1−33/1D−33、IGKV2−30、IGKV1−9、IGKV1−17、IGKV1−27、IGKV1−8、IGKV1−16、IGKV1−6、IGKV1−12、IGKV2D−29、IGKV1−13、IGKV1D−8、及びlGKV2−24からなる群から選択される、請求項29乃至40のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項42】
前記可変λ軽鎖生殖系タンパク質配列が、IGLV2−14、IGLV1−40、IGLV1−44、IGLV1−51、IGLV2−23、IGLV3−21、IGLV1−47、IGLV3−1、IGLV2−11、IGLV2−8、IGLV6−57、IGLV3−25、IGLV7−46、IGLV1−36、IGLV7−43、IGLV9−49、IGLV4−69、IGLV2−18、IGLV3−10、及びIGLV3−27からなる群から選択される、請求項29乃至41のいずれか1項に記載のコレクション。
【請求項43】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の合成抗体又はそれらの機能的断片のコレクションを産生する方法。
【請求項44】
前記産生ステップが、可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域を含む抗体又はそれらの機能的断片のコレクションを生成することを更に含み、
前記可変重鎖フレームワーク領域及び可変軽鎖フレームワーク領域が、生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含み、
前記生殖系タンパク質対が、以下の特性:
i)Fab型の相対的提示率が、サンプリングしたFabの上位75%以内の値を含むこと、
ii)Fab型の発現レベルが、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して少なくとも0.4であること、
iii)Fab型の熱安定性が、60℃以上にて少なくとも45分間であること、
iv)Fab型のウシ又はマウス血清安定性が、37℃にて10日間を超えていること、
v)IgG型の発現レベルが、MOR03080と比べて少なくとも0.4であること、及び
vi)IgG型のウシ血清安定性が、37℃にて14日間であることを含み、
前記抗体又はそれらの機能的断片のコレクションが、少なくとも2つの異なる生殖系タンパク質対を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記産生ステップが、
a)前記ヒト免疫レパートリーに存在する前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系遺伝子対を含むデータを取得するステップと、
b)以下の特性:
i)Fab型の相対的提示率が、サンプリングしたFabの上位75%以内の値を含むこと、
ii)Fab型の発現レベルが、Fab pMx11_FH VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して少なくとも0.4であること、
iii)Fab型の熱安定性が、60℃以上にて少なくとも45分間であること、
iv)Fab型のウシ又はマウス血清安定性が、37℃にて10日間を超えていること、
v)IgG型の発現レベルが、MOR03080と比べて少なくとも0.4であること、及び
vi)IgG型のウシ血清安定性が、37℃にて14日間であることを含む前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系タンパク質対を特定するステップと、
c)ステップb)で特定された前記生殖系タンパク質対の前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系タンパク質配列を含む抗体又はそれらの機能的断片のコレクションの生成するステップとを更に含む、請求項43又は44に記載の方法。
【請求項46】
ステップb)が、
ba)前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.05%の濃度で存在する前記可変重鎖及び可変軽鎖生殖系遺伝子対を特定するステップと、
bb)ステップba)で特定された前記生殖系タンパク質対を含む抗体又はそれらの機能的断片を生成するステップと、
bc)前記生殖系タンパク質対の以下の特性:
i)Fab型の相対的提示率、
ii)Fab型の発現レベル、
iii)60℃以上におけるFab型の熱安定性、
iv)37℃にて10日間を超えるFab型のウシ又はマウス血清安定性、
v)IgG型の発現レベル、及び
vi)37℃にて14日間のIgG型のウシ血清安定性を評価するステップとを更に含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
ステップa)が、
aa)試料からヒトB細胞を単離するステップと、
ab)前記B細胞に由来するcDNAを生成するステップと、
ac)前記B細胞に由来する前記cDNAをPCR増幅するステップと、
ad)前記PCR産物を配列決定するステップと、
ae)各PCR産物の前記生殖系遺伝子を特定するステップとを更に含む、請求項45又は46に記載の方法。
【請求項48】
コレクションを生成する前記ステップが、
ca)前記抗体又はそれらの機能的断片をコードする前記核酸を合成するステップと、
cb)前記核酸をベクターにクローニングするステップと、
cc)前記抗体又はそれらの機能的断片を発現させるステップとを更に含む、請求項43乃至46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.05%の濃度で存在する、請求項43乃至48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.23%の濃度で存在する、請求項43乃至49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記生殖系遺伝子対が、前記ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.51%の濃度で存在する、請求項43乃至50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.07%の濃度で存在する、請求項43乃至51のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.52%の濃度で存在する、請求項43乃至52のいずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
前記生殖系遺伝子対が、前記未感作ヒト免疫レパートリー中少なくとも0.88%の濃度で存在する、請求項43乃至53のいずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、ヒト配列を含む、請求項43乃至54のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、少なくとも17個の異なる生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含む、請求項43乃至55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含む1つ又は複数の相補性決定領域を含む、請求項43乃至56のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、生殖系タンパク質配列を含むFR1、CDR1、FR2、CDR2、及び、FR3を含む、請求項43乃至57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、JH4、Jκ1、及びJλ2/3からなる群から選択されるFR4領域を含む、請求項43乃至58のいずれか1項に記載の方法。
【請求項60】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたHCDR3領域を含む、請求項43乃至59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項61】
前記抗体又はそれらの機能的断片が、多様化されたLCDR3領域を含む、請求項43乃至60のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
前記コレクションが、1×104個の抗体又はそれらの機能的断片を含む、請求項43乃至61のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
前記生殖系タンパク質対が、サンプリングしたFabの上位60%以内の値を含むFab型の相対的提示率を含む、請求項43乃至62のいずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
前記生殖系タンパク質対が、Fab VH1−69 VLA_Vl1−40 AYAと比較して、少なくとも0.6のFab型の発現レベルを含む、請求項43乃至63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
前記生殖系タンパク質対が、70℃以上にて45分間のFab型の熱安定性を含む、請求項43乃至64のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記生殖系タンパク質対が、MOR03080と比較して、少なくとも0.6のIgG型の発現レベルを含む、請求項43乃至65のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記可変重鎖及び可変軽鎖フレームワーク領域が、IGHV3−23/IGKV1−5、IGHV3−23/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV3−15、IGHV3−23/IGKV3−15、IGHV4−59/IGKV1−39/1D−39、IGHV4−39/IGKV1−39/1D−39、IGHV4−59/IGKV3−20、IGHV1−18/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV1−5、IGHV1−69/IGKV1−39/1D−39、IGHV5−51/IGLV1−40、IGHV3−23/IGKV4−1、IGHV4−39/IGKV3−20、IGHV3−23/IGLV2−14、IGHV4−39/IGLV3−21、IGHV3−23/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−30/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−30/IGKV3−11、IGHV1−69/IGKV3−20、IGHV3−48/IGKV3−20、IGHV1−2/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV4−1、IGHV5−51/IGLV2−14、IGHV4−59/IGKV4−1、IGHV5−51/IGKV3−20、IGHV3−7/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−7/IGKV1−5、IGHV3−15/IGKV3−20、IGHV4−39/IGLV2−14、IGHV4−39/IGLV2−8、IGHV3−23/IGKV3−11、IGHV3−30/IGKV1−5、IGHV3−30/IGKV3−15、IGHV3−21/IGKV1−5、IGHV3−21/IGKV3−15、IGHV3−30/IGLV1−51、IGHV3−21/IGLV1−51、IGHV3−53/IGLV1−44、IGHV4−59/IGKV3−15、IGHV5−51/IGKV4−1、IGHV1−69/IGKV4−1、及びIGHV1−69/IGKV3−11からなる群から選択される生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含む、請求項43乃至66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記抗体の前記機能的断片が、Fab、F(ab’)2、Fab’、Fv、及びscFvからなる群から選択される、請求項43乃至67のいずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
C末端制限部位を含むシグナル配列又はリーダー配列をコードする単離された核酸。
【請求項70】
前記制限部位が、NheIである、請求項69に記載の核酸。
【請求項71】
前記シグナル配列又はリーダー配列が、phoA又はヒト重鎖リーダー配列を含む、請求項69又は70に記載の核酸。
【請求項72】
前記制限部位が、NdeIである、請求項69に記載の核酸。
【請求項73】
前記シグナル配列が、ompA又はヒトカッパリーダー配列を含む、請求項69又は72に記載の核酸。
【請求項74】
請求項69乃至73のいずれか1項に記載の核酸を含むベクター。
【請求項75】
請求項74に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項76】
原核生物又は真核生物である、請求項75に記載の宿主細胞。
【請求項77】
大腸菌である、請求項75又は76に記載の宿主細胞。
【請求項78】
哺乳動物である、請求項75又は76に記載の宿主細胞。
【請求項79】
生殖系タンパク質対の生殖系タンパク質配列を含むFR1、CDR1、FR2、CDR2、及びFR3を含む単離された抗体又はその機能的断片であって、前記生殖系タンパク質対が、IGHV3−23/IGKV1−5、IGHV3−23/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV3−15、IGHV3−23/IGKV3−15、IGHV4−39/IGKV1−39/1D−39、IGHV1−18/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV3−20、IGHV4−39/IGKV1−5、IGHV1−69/IGKV1−39/1D−39、IGHV5−51/IGLV1−40、IGHV4−39/IGKV3−20、IGHV3−23/IGLV2−14、IGHV4−39/IGLV3−21、IGHV3−23/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−30/IGKV1−39/1D−39、IGHV1−69/IGKV3−20、IGHV3−48/IGKV3−20、IGHV1−2/IGKV3−20、IGHV3−30/IGKV4−1、IGHV5−51/IGLV2−14、IGHV5−51/IGKV3−20、IGHV3−7/IGKV1−39/1D−39、IGHV3−7/IGKV1−5、IGHV3−15/IGKV3−20、IGHV4−39/IGLV2−14、IGHV3−23/IGKV3−11、IGHV3−30/IGKV1−5、IGHV3−30/IGKV3−15、IGHV3−21/IGKV1−5、IGHV3−21/IGKV3−15、IGHV3−30/IGLV1−51、IGHV3−21/IGLV1−51、及びIGHV1−69/Iからなる群から選択される、単離された抗体又はその機能的断片。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45A】
【図45B】
【図45C】
【図46A】
【図46B】
【図46C】
【図47A】
【図47B】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45A】
【図45B】
【図45C】
【図46A】
【図46B】
【図46C】
【図47A】
【図47B】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【公表番号】特表2012−527881(P2012−527881A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512407(P2012−512407)
【出願日】平成22年5月29日(2010.5.29)
【国際出願番号】PCT/EP2010/057507
【国際公開番号】WO2010/136598
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(502247787)モルフォシス・アー・ゲー (8)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月29日(2010.5.29)
【国際出願番号】PCT/EP2010/057507
【国際公開番号】WO2010/136598
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(502247787)モルフォシス・アー・ゲー (8)
【Fターム(参考)】
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