説明

コンクリート構造物及びコンクリート構造物の構築方法

【課題】コンクリート構造物の破壊予定部に孔を形成することなく、コンクリート構造物の破壊予定部を放電破砕方法によって破壊可能としたコンクリート構造物及びコンクリート構造物の構築方法を提供する。
【解決手段】本発明のコンクリート構造物1は、破壊予定部2を備えたコンクリート構造物1において、電極40の放電部46が破壊予定部2の内部に埋め込まれたことを特徴とする。本発明のコンクリート構造物1の構築方法は、流動性を有したコンクリートの打設箇所に電極40の放電部46を設置した後に、コンクリートの打設箇所に流動性を有したコンクリートを打設し、打設されたコンクリートを固化させたことによって、電極40の放電部46を破壊予定部2の内部に埋め込んだことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、破壊予定部に孔を形成することなく破壊予定部を放電破砕方法によって破壊可能としたコンクリート構造物及びこのコンクリート構造物の構築方法に関する。
【背景技術】
【0002】
岩石、岩盤、コンクリート構造物などの破壊対象物を破壊するために放電破砕装置を用いた放電破砕方法が知られている(特許文献1;2参照)。つまり、破壊対象物に孔を形成し、この孔内に電極の放電部を挿入した状態で電極に電圧を印加することによって放電部で放電させてそのエネルギーで破壊対象物を破壊する。
そこで、後に全体を破壊して撤去する破壊予定部となるコンクリート仮設物や後に破壊して撤去する破壊予定部となる杭頭部分を備えたコンクリート杭のようなコンクリート構造物の破壊予定部を破壊する場合、破壊予定部を上記放電破砕方法により破壊することが考えられる。
【特許文献1】特開2003−311175号公報
【特許文献2】特開2003−320268号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記放電破砕方法でコンクリート構造物の破壊予定部を破壊する場合には、破壊予定部に放電破砕装置の電極の放電部を設置するための孔を形成しなくてはならず、穿孔作業が必要となるため、穿孔作業のコストや手間がかかる。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、コンクリート構造物の破壊予定部に孔を形成することなく、コンクリート構造物の破壊予定部を放電破砕方法によって破壊可能としたコンクリート構造物及びコンクリート構造物の構築方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のコンクリート構造物は、破壊予定部を備えたコンクリート構造物において、電極の放電部が破壊予定部の内部に埋め込まれたことを特徴とする。
電極が、放電部の周囲を取り囲むように圧力伝達媒体を貯留した貯留部を備えたことも特徴とする。
本発明のコンクリート構造物の構築方法は、流動性を有したコンクリートの打設箇所に電極の放電部を設置した後に、コンクリートの打設箇所に流動性を有したコンクリートを打設し、打設されたコンクリートを固化させたことによって、電極の放電部を破壊予定部の内部に埋め込んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明のコンクリート構造物によれば、電極の放電部が破壊予定部の内部に埋め込まれたので、破壊予定部に孔を形成することなく、破壊予定部を放電破砕方法によって破壊できるので、破壊予定部に孔を設けるための穿孔作業のコストや手間を省ける。
電極が貯留部を備えたことにより、放電部の周囲の圧力伝達媒体によって、放電による破壊力を大きくできる。
本発明のコンクリート構造物の構築方法によれば、上記コンクリート構造物を構築できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1乃至図4は最良の形態を示し、図1は電極の放電部が埋め込まれたコンクリート構造物の破壊予定部を示し、図2はコンクリート構造物の構築方法を示し、図3は放電破砕装置を示し、図4はワイヤ電極の放電ギャップの間隔保持構造を断面で示す。
【0007】
図1に示すように、コンクリート構造物1は、電極40の放電部46が破壊予定部2の内部に埋め込まれた構成を備える。コンクリート構造物1がコンクリート仮設物である場合は、コンクリート構造物1の全体が、施工後に撤去される破壊予定部2となる。コンクリート構造物1がコンクリート仮設物である場合には、電極40の放電部46が当該コンクリート仮設物の内部の複数箇所に埋め込まれる。コンクリート構造物1が、一部に破壊予定部2を備えるコンクリート構造物1である場合、例えば、コンクリート構造物1が破壊予定部2としての杭頭部分を備えたコンクリート杭の場合には、電極40の放電部46が杭頭部分の内部の複数箇所に埋め込まれる。即ち、不良コンクリート部分となるために後に撤去される杭頭部分を備えたコンクリート杭の場合、電極40の放電部46が当該杭頭部分の内部の複数箇所に埋め込まれる。
【0008】
次にコンクリート構造物1の構築方法を説明する。まず、破壊予定部2を形成するコンクリートの打設箇所に電極40の放電部46を設置する。その後、生コンと呼ばれる流動性を有したコンクリートを打設箇所に打設する。例えば、図2に示すように、型枠3で囲まれて形成された打設箇所4にコンクリートを打設する。この際、電源装置8と接続される電極40の電極接続コネクタ36;36を型枠の外に引き出しておき、電極接続コネクタ36;36がコンクリート構造物1の内部に埋め込まれないようにする。その後、打設されたコンクリートが固化すれば、電極40の放電部46が破壊予定部2の内部に埋め込まれた構成のコンクリート構造物1が構築されることになる。
【0009】
図3;4を参照し、放電破砕装置の電極装置9及び電源装置8の構造を詳細に説明する。図3に示すように、電源装置8は、昇圧装置12、パルスパワー出力装置13を備える。昇圧装置12は、電源電圧入力部14A、図外の変圧器を備えた昇圧回路15、出力部14を備える。昇圧回路15は、電源電圧入力部14Aに接続された電源ケーブル14C経由で三相交流200V電源電圧を入力して例えば直流22kVの電圧を生成し、直流22kVの電圧を出力部14より出力する。出力部14は、正極端子14aと負極端子14bとを備える。パルスパワー出力装置13は、入力端子16、充電回路17、出力部としての電極接続部18を備える。入力端子16は、正極端子16aと負極端子16bとを備える。電極接続部18は、正極端子18aと負極端子18bとを備える。充電回路17は、正極線17a、負極線17b、コンデンサ装置19、コンデンサ装置接続部20、スイッチ21;22を備える。正極線17aには、スイッチ21とスイッチ22とが直列に接続される。正極線17aの一端が入力端子16の正極端子16aに接続され、正極線17aの他端が電極接続部18の正極端子18aに接続される。負極線17bの一端が入力端子16の負極端子16bに接続され、負極線17bの他端が電極接続部18の負極端子18bに接続される。コンデンサ装置接続部20は、正極線17aにおけるスイッチ21とスイッチ22との間に並列に接続された複数の正極接続端子20aと、負極線17bに並列に接続された複数の負極接続端子20bとを備える。1対の正極接続端子20aと負極接続端子20bとによりコンデンサ装置19を1つ接続するためのコンデンサ装置接続端子20Aが形成される。即ち、コンデンサ装置接続部20は、複数のコンデンサ装置接続端子20Aを備えるため、昇圧装置12及び電極接続部18に複数のコンデンサ装置19を接続可能である。コンデンサ装置接続部20は、例えば6個のコンデンサ装置接続端子20Aを備え、1個から6個までの任意の数のコンデンサ装置19を接続可能である。即ち、コンデンサ装置19を1個から6個まで任意に増減可能な電源装置8を得ることができる。スイッチ21はコンデンサ装置19に昇圧装置12から供給された電圧を充電させるためのスイッチ、スイッチ22はコンデンサ装置19に充電された電荷を放電させて電極接続部18経由で電極装置9に出力させるためのスイッチである。図示しないが、充電回路17は接地(アース)されている。
【0010】
電極装置9は、接続コード部31、電極部32を備える。接続コード部31は、電源装置8の電極接続部18の正極端子18a及び負極端子18bの各々に接続される正極端子35a及び負極端子35bを備えた入力側コネクタ35と、電極部32の電極接続コネクタ36に接続される出力側コネクタ37と、入力側コネクタ35と出力側コネクタ37とを接続する電気接続コード38とを備える。
電極部32は、出力側コネクタ37と接続される電極接続コネクタ36と、電極40とを備える。つまり、電極部32は、接続コード部31の出力側コネクタ37に着脱可能な電極接続コネクタ36を備え、電極接続コネクタ36が電線43を着脱自在に接続できる図外の電線取付部を備えるため、ワイヤ電極41と同軸電極42との交換を容易にできる。
【0011】
電極40としては、例えば、ワイヤ電極41を用いる。ワイヤ電極41は、電線43が切断され、電線43の切断面と電線43の切断面との間が間隔保持材45によって一定の放電間隔(ギャップ)に維持されたことによって放電部46が形成された構成である。電線43は、例えば線径2mm〜3mm程度の銅線のような導体線の周囲がビニル樹脂などの樹脂で被覆された線径4mm〜5mm程度の、いわゆる被覆線により形成される。ワイヤ電極41は放電部46を1つ以上備える。
【0012】
図4に示すように、間隔保持材45は、筒状に形成され、筒孔の両端部により形成された電線固定部61;62と、筒孔の中央部により形成された間隔維持部63とを備える。電線固定部61;62の孔径は電線43が嵌合する寸法の径に形成される。間隔維持部63の孔径は電線固定部61;62の径よりも小さい径に形成される。電線固定部61、電線固定部62、間隔維持部63の中心軸は同一である。間隔維持部63と電線固定部61;62との段差部である段差面によりストッパとしての電線端面突当面64;65が形成される。
電線固定部61;62に嵌合された電線43;43の端面がそれぞれ電線端面突当面64;65に突き当てられた状態で、間隔保持材45と電線43とが図外の接着テープや接着剤などで互いに固定されることによって、間隔維持部63が電線43と電線43との間に放電ギャップgを形成する。即ち、間隔維持部63が電線固定部61;62に固定された電線43の端面と電線43の端面との間に放電ギャップとしての間隔gを維持するので、放電部46の放電ギャップを簡単かつ正確に設定できる。尚、絶縁ビニル粘着テープ、締結バンド、ゴムバンド、専用の接続具などを間隔保持材45として使用してもよい。
【0013】
図1;2では電極40としてワイヤ電極41を使用した例を示したが、電極40として同軸電極42を使用してもよい。図3に示すように、同軸電極42は、例えば、+電極のような一方電極としての棒状の内部導体73と、内部導体73の外周囲を被覆する筒状の絶縁体74と、絶縁体74の外周囲に設けられた−電極のような他方電極としての外部導体75とにより構成される。外部導体75は、内部導体73の中心線に沿った方向に間隔を隔てて設けられた複数の浮遊電極76を構成する。浮遊電極76とは、電源装置8と電気的に絶縁された電極のことである。絶縁体74の先端74tより突出して露出する内部導体73の先端部により形成された先端電極73tとこの先端電極73tに最も近い浮遊電極76である先端側浮遊電極76tとの間で先端側放電ギャップ77が形成され、互いに対向する浮遊電極76同士の端部76sと端部76sとの間で中間側放電ギャップ78が形成される。中間側放電ギャップ78は複数形成される。先端側放電ギャップ77を隔てて配置された先端電極73tと先端側浮遊電極76tとによって放電部が形成される。中間側放電ギャップ78を隔てて配置された浮遊電極76と浮遊電極76とによって放電部が形成される。即ち、同軸電極42は、複数の放電部を備える。この場合、電極部32は、出力側コネクタ37と接続される電極接続コネクタ36と、同軸電極42とを備えるので、出力側コネクタ37に対する電極接続コネクタ36の着脱により同軸電極42を容易に交換できる。
【0014】
次にコンクリート構造物1の破壊予定部2の破壊方法を説明する。コンクリート構造物1の外に引き出された電極40の電極接続コネクタ36;36と電源装置8の出力側コネクタ37とを互いに接続して、電源装置8から電極40に電圧を印加することにより、放電部46で放電を生じさせると、放電の際に発生するエネルギーにより生じた圧力によって破壊予定部2が破壊される。よって、コンクリート構造物1の破壊予定部2であるコンクリート仮設物の全体やコンクリート杭の杭頭部分に孔を形成することなく、放電破砕方法によってコンクリート構造物1の破壊予定部2を破壊できる。
【0015】
最良の形態1によれば、破壊予定部2に孔を形成することなく、破壊予定部2を放電破砕方法によって破壊できるので、破壊予定部2に孔を設けるための穿孔作業のコストや手間を省ける。
また、従来のように、コンクリート構造物の破壊予定部に孔を形成してこの孔内に電極の放電部を設置する場合には、放電の際の衝撃で電極の放電部が孔から孔の外に抜けてしまうために、放電により生じる圧力が破壊予定部2の内部のコンクリートに十分に伝わらず、破壊予定部2が破壊されない可能性がある。よって、放電により生じる圧力が破壊予定部の内部のコンクリートに十分に伝わるようにするためには、電極の放電部を孔から孔の外に抜けないように固定する何らかの専用の固定手段が必要となる。
一方、最良の形態1によれば、電極40がコンクリート構造物1の破壊予定部2の内部に埋め込まれているため、専用の固定手段を用いることなく放電の際に電極40の放電部46が破壊予定部2の外側に抜けることが防止され、放電により生じる圧力が破壊予定部2の内部のコンクリートに確実に伝わるため、放電による破壊力を大きくできる。
【0016】
最良の形態2
図5;図6を参照し、最良の形態2を説明する。最良の形態2では、放電部46の周囲を取り囲むように非圧縮体である水やゲルのような圧力伝達媒体50を貯留する貯留手段51を備えた電極40を用いる。貯留手段51は、例えば、放電部46を収納する筒体52と筒体52の両端を塞ぐ蓋54;55とを有した例えば合成樹脂製の筒ケースにより形成される。一方の蓋54には、ワイヤ電極41の電線43や図5;6に図示しない同軸電極42の軸を通す孔56が形成される。例えば、筒体52の筒の他端が他方の蓋55で塞がれた他端閉塞筒57と一方の蓋54とを別々に用意し、他端閉塞筒57の筒の一端開放口58から筒体52の内側にワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46を挿入して収納するとともに、他端閉塞筒57の筒内に圧力伝達媒体50としての水を充填した後に、一方の蓋54の孔56にワイヤ電極41の電線43や同軸電極42の軸を通して、一方の蓋54で他端閉塞筒57の筒の一端開放口58を塞ぐように一方の蓋54と他端閉塞筒57の筒の一端開放縁とを接着剤などで接着する。そして、このようにワイヤ電極41や同軸電極42に取り付けられた貯留手段51をコンクリートの打設箇所に設置し、電極接続コネクタ36;36を打設箇所の外に引き出しておいて、打設箇所にコンクリートを打設する。打設されたコンクリートが固化することによって、図6に示すように、ワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46の周囲を取り囲むように水を貯留した貯留部60が破壊予定部2の内部に埋め込まれる。そして、電源装置8からワイヤ電極41に電圧を印加することにより、放電部46で放電を生じさせる。最良の形態2によれば、放電によるエネルギーによって押圧された水が放電部46の周囲のコンクリートを押圧してコンクリートを破砕したり、放電によるエネルギーによって水の一部が気化することで体積膨張して放電部46の周囲のコンクリートを押圧してコンクリートを破砕する。つまり、ワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46の周囲を取り囲むように水を貯留した貯留部60が破壊予定部2の内部に埋め込まれたので、放電部46の周囲の水によって、放電による破壊力を大きくできる。
【0017】
最良の形態3
図7;図8を参照し、最良の形態3を説明する。尚、図5;図6と同一部分には同一符号を付している。最良の形態3では、貯留手段51として、ワイヤ電極41の電線43や図7;8に図示しない同軸電極42の軸を通す孔56及び注水ホース80を通す孔81が形成された一方の蓋54を備えた筒ケースを用いてもよい。そして、他端閉塞筒57と一方の蓋54とを別々に用意し、他端閉塞筒57の筒の一端開放口58から筒体52の内側にワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46を挿入して収納するとともに、一方の蓋54の孔56にワイヤ電極41の電線43や同軸電極42の軸を通して、一方の蓋54で他端閉塞筒57の筒の一端開放口58を塞ぐように一方の蓋54と他端閉塞筒57の筒の一端開放縁とを接着剤などで接着する。そして、注水ホース80の一端を一方の蓋54の孔81に通して筒体52の筒内に挿入する。このようにワイヤ電極41や同軸電極42に取り付けられた貯留手段51をコンクリートの打設箇所に設置し、注水ホース80の他端と電極接続コネクタ36;36とを打設箇所の外に引き出しておいて、打設箇所にコンクリートを打設する。打設されたコンクリートが固化することによって、ワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46が貯留手段51により囲まれた状態で、放電部46及び貯留手段51が破壊予定部2の内部に埋め込まれる。そして、破壊予定部2を破壊する際には、引き出しておいた注水ホース80の他端から筒体52の筒内に水を注入することによって、図8に示すように、ワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46の周囲を取り囲むように水を貯留した貯留部60が破壊予定部2の内部に埋め込まれることになる。最良の形態2のようにコンクリートの打設の前に貯留手段51に水を貯留しておく場合、打設の際に貯留手段51の水が漏れてしまって放電の際に放電部46の周囲に水が無いことが生じ得るが、最良の形態3では、打設箇所に打設したコンクリートが固化した後、放電を行う直前に電極40の放電部46の周囲に水を設けることができるので、放電部46の周囲を取り囲むように水が貯留された状態において放電を行うことができるようになり、放電による破壊力を大きくできる。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明は、堤防、護岸、土留め壁、先行支保のように予め撤去することがわかっているコンクリート仮設物のようなコンクリート構造物に好適に採用できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】コンクリート構造物の破壊予定部を示す断面図(最良の形態1)。
【図2】コンクリート構造物の構築方法を示す図(最良の形態1)。
【図3】放電破砕装置を示す構成図(最良の形態1)。
【図4】ワイヤ電極の放電間隔保持構造を示す断面図(最良の形態1)。
【図5】貯留手段を示す分解斜視図(最良の形態2)。
【図6】コンクリート構造物の破壊予定部を示す断面図(最良の形態2)。
【図7】貯留手段を示す分解斜視図(最良の形態3)。
【図8】コンクリート構造物の破壊予定部を示す断面図(最良の形態3)。
【符号の説明】
【0020】
1 コンクリート構造物、2 破壊予定部、4 打設箇所、40 電極、46 放電部、50 圧力伝達媒体、60 貯留部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
破壊予定部を備えたコンクリート構造物において、電極の放電部が破壊予定部の内部に埋め込まれたことを特徴とするコンクリート構造物。
【請求項2】
電極が、放電部の周囲を取り囲むように圧力伝達媒体を貯留した貯留部を備えたこと特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物。
【請求項3】
流動性を有したコンクリートの打設箇所に電極の放電部を設置した後に、コンクリートの打設箇所に流動性を有したコンクリートを打設し、打設されたコンクリートを固化させたことによって、電極の放電部を破壊予定部の内部に埋め込んだことを特徴とするコンクリート構造物の構築方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−274631(P2008−274631A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−118934(P2007−118934)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(000001317)株式会社熊谷組 (551)
【出願人】(502281127)株式会社ファテック (83)
【Fターム(参考)】