説明

コンセント装置および情報取得方法

【課題】電気機器の識別情報に関する設定作業を行うことなく、紐付け情報を取得することができる、コンセント装置を提供すること。
【解決手段】コンセント装置100は、電気機器に電力を供給するコンセント装置であって、前記電気機器の消費電力を監視する消費電力測定部110と、少なくとも命令の対象の識別情報を示す命令信号を受信する命令受信部120と、命令信号の受信タイミングで消費電力が変化したとき、当該命令信号が示す識別情報を、電気機器の識別情報として取得する通知制御部130とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器に電力を供給するコンセント装置および当該コンセント装置における情報取得方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭やオフィスなどにおいて、家電機器、住宅設備、ビル設備などの各種電気機器(以下「電気機器」と総称する)のエネルギー管理を支援するシステムに、注目が集まっている。このようなシステム(以下「エネルギー管理システム」という)では、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)やスマートグリッドといったIT技術が活用されつつある。これにより、エネルギー管理システムは、人に代わって電気機器の最適運転やオンオフ制御を行うことが可能となっている。更に、エネルギー管理システムは、エネルギーの使用状況のリアルタイム表示なども可能となっている。
【0003】
このようなエネルギー管理システムを実現するには、システムを管理するサーバ装置が、どの電力供給系統にどのような電気機器が接続されているかを示す情報(以下「紐付け情報」という)を取得して保持する必要がある。紐付け情報は、例えば、どの部屋のコンセント装置に、どの電気機器が接続されているかを示す情報である。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、識別情報を割り当てた通信アダプタを各電気機器に取り付ける技術が記載されている。かかる従来技術によれば、各電気機器の識別情報と通信アダプタの識別情報との対応関係と、通信アダプタの通信ネットワーク上の位置とから、各電気機器の通信ネットワーク上の位置を特定し、紐付け情報を取得することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−172570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術は、通信アダプタの識別情報に対応する電気機器の識別情報の設定を手動で行わなければならないという課題を有する。エネルギー管理システムの管理下となる電気機器の数が多く、更に、その変化が頻繁である場合には、手動での設定は非常に手間が掛かる。したがって、例えば、エネルギー管理システムでは、コンセント装置の識別情報と電気機器の識別情報との紐付け情報を、電気機器の識別情報に関する設定作業を行うことなく取得することができるような技術が望まれる。
【0007】
本発明の目的は、電気機器の識別情報に関する設定作業を行うことなく、紐付け情報を取得することができる、コンセント装置および情報取得方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のコンセント装置は、電気機器に電力を供給するコンセント装置であって、前記電気機器の消費電力を監視する消費電力測定部と、少なくとも命令の対象の識別情報を示す命令信号を受信する命令受信部と、前記命令信号の受信タイミングで前記消費電力が変化したとき、当該命令信号が示す前記識別情報を、前記電気機器の識別情報として取得する通知制御部とを有する。
【0009】
本発明の情報取得方法は、電気機器に電力を供給するコンセント装置における情報取得方法であって、前記電気機器の消費電力を監視するステップと、少なくとも命令の対象の識別情報を示す命令信号を受信するステップと、前記命令信号の受信タイミングで前記消費電力が変化したとき、当該命令信号が示す前記識別情報を、前記電気機器の識別情報として取得するステップとを有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電気機器の識別情報に関する設定作業を行うことなく、紐付け情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1に係るコンセント装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2に係るコンセント装置の構成の一例を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態2におけるコンセントUIDの一例を示す図
【図4】本発明の実施の形態2に係るコンセント装置の動作の一例を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態2におけるリモコン信号の内容の一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態2における紐付け情報の内容の一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態2におけるコンセント装置および電気機器の処理の流れの一例を示す図
【図8】本発明の実施の形態2におけるサーバ装置の動作の一例を説明するための図
【図9】本発明の実施の形態2における表示画面の遷移の一例を示す図
【図10】本発明の実施の形態3に係るコンセント装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態3に係るコンセント装置の動作の一例を示すフローチャート
【図12】、本発明の実施の形態3におけるコンセント装置および電気機器の処理の流れの一例を示す図
【図13】本発明の実施の形態3における紐付け情報の内容の例を示す図
【図14】本発明の実施の形態3におけるサーバ装置の動作の一例を説明するための図
【図15】本発明の実施の形態3における表示画面の遷移の一例を示す図
【図16】本発明の実施の形態3における遷移後の表示画面の他の例を示す図
【図17】本発明の実施の形態4に係るコンセント装置の構成を示すブロック図
【図18】本発明の実施の形態4における設定テーブルの内容の一例を示す図
【図19】本発明の実施の形態4に係るコンセント装置の動作の一例を示すフローチャート
【図20】本発明の実施の形態4におけるコンセント装置および電気機器の処理の流れの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1は、本発明の基本的態様の一例である。
【0014】
図1は、本実施の形態に係るコンセント装置の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1において、コンセント装置100は、電気機器に電力を供給する装置であり、消費電力測定部110、命令受信部120、および通知制御部130を有する。
【0016】
消費電力測定部110は、コンセント装置100が電力を供給する電気機器の消費電力を監視する。
【0017】
命令受信部120は、少なくとも命令の対象の識別情報を示す命令信号を受信する。
【0018】
通知制御部130は、命令信号の受信タイミングで消費電力が変化したとき、当該命令信号が示す識別情報(命令の対象の識別情報)を、コンセント装置100が電力を供給する電気機器の識別情報として取得する。
【0019】
コンセント装置100は、例えば、プロセッサ、RAM(random access memory)などの記憶媒体、および通信回路などを有する。この場合、上述の各機能部は、プロセッサが制御プログラムを実行することにより実現される。
【0020】
このようなコンセント装置100は、コンセント装置100が電力を供給する電気機器が、命令信号に対応する応答動作を行ったとき、命令信号が示す命令の対象の識別情報を、当該電気機器の識別情報として取得することができる。すなわち、コンセント装置100は、命令信号に対応する消費電力の変化をトリガとして、コンセント装置100の識別情報とその電力供給先である電気機器の識別情報とを紐付けることができる。
【0021】
これにより、コンセント装置100は、コンセント装置100の識別情報とその電力供給先である電気機器の識別情報との紐付け情報を、電気機器の識別情報に関する設定作業を行うことなく、取得することができる。
【0022】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、本発明を、HEMSのコンセント装置に適用した例である。
【0023】
まず、本実施の形態に係るコンセント装置の構成について説明する。
【0024】
図2は、本実施の形態に係るコンセント装置の構成の一例を示すブロック図である。なお、図2では、説明の便宜のため、周辺の機器を含むエネルギー管理システムの構成についても併せて図示する。
【0025】
まず、エネルギー管理システムの構成について説明する。
【0026】
図2において、エネルギー管理システム200は、ある住宅(図示せず)に構築されたHEMSである。エネルギー管理システム200は、分電盤300、コンセント装置100、リモコン装置400、電気機器500、およびサーバ装置600を有する。なお、エネルギー管理システム200は、複数のコンセント装置100および複数の電気機器500を有するが、ここではそれぞれ1つずつに絞って説明する。
【0027】
分電盤300は、系統電源(図示せず)からの電力を、分電盤300に接続された各コンセント装置100に分配する。
【0028】
コンセント装置100は、分電盤300と電力線310により接続され、分電盤300からの電力を、コンセント装置100に接続された電気機器500に供給する。また、コンセント装置100は、電気機器500の識別情報を取得する。そして、コンセント装置100は、電気機器500の識別情報とコンセント装置100の識別情報とを紐付けた紐付け情報を取得し、サーバ装置600へ送信する。
【0029】
リモコン装置400は、ユーザ操作を受けて、少なくとも命令の対象の識別情報を示す命令信号を送信する。リモコン装置400は、電源オンなどの命令の対象が電気機器500であるとき、電源オンを命令する内容のリモコン信号(以下「電源オン命令」という)を、命令信号として送信する。電源オン命令は、電源オンを示す命令IDと、電気機器500の識別情報である家電ID(以下、適宜「電気機器500の家電ID」という)とを含む命令コードを格納したものである。
【0030】
本実施の形態において、リモコン信号は、赤外線信号やRF信号などの無線信号とする。また、リモコン信号は、例えば、家電製品協会フォーマット(家製協フォーマット)の命令コードを含み、この命令コードに、上述の命令IDおよび家電IDを含むものとする。
【0031】
なお、本実施の形態において、電気機器500は、テレビなどの家電機器であるものとする。電気機器500は、コンセント装置100とプラグ510を介して接続し、コンセント装置100からの電力の供給を受け、動作する。電気機器500は、命令受信部520および処理部530を有する。
【0032】
命令受信部520は、受信したリモコン信号が、命令の対象として電気機器500の家電IDを含むリモコン信号であるとき、そのリモコン信号に含まれる命令IDを、処理部530へ出力する。
【0033】
処理部530は、少なくとも処理部530から入力された命令IDが電源オンの命令に対応するものであるとき、電力消費を伴う処理を開始する。
【0034】
なお、電気機器500の家電IDは、「カスタムコードα」であるものとする。また、電源オンの命令に対応する命令IDは、「機能コードγ」であるものとする。
【0035】
サーバ装置600は、宅内LAN(local area network)などのネットワーク610を介して、コンセント装置100に接続し、コンセント装置100が取得した紐付け情報を受信する。そして、サーバ装置600は、受信した紐付け情報に基づいて、電気機器500の最適運転やオンオフ制御、および、エネルギーの使用状況のリアルタイム表示など、所定のエネルギー管理処理を行う。なお、ネットワーク610は、有線の通信ネットワークでもよいし、無線の通信ネットワークでもよい。
【0036】
次に、コンセント装置100の構成について説明する。
【0037】
図2において、コンセント装置100は、電源接続部140、機器接続部150、サーバ接続部160、消費電力測定部110、命令受信部120、通知制御部130、ID格納部170、およびサーバ通知部180を有する。
【0038】
電源接続部140は、電力線310を介して分電盤300と接続することにより、電源に接続する。
【0039】
機器接続部150は、プラグ510と嵌合することにより、電気機器500に接続し、電源接続部140に接続されている電源からの電力を、電気機器500に供給する。なお、コンセント装置100は、例えば、複数の機器接続部150を有するが、ここでは1つに絞って説明する。
【0040】
サーバ接続部160は、ネットワーク610に接続することにより、ネットワーク610を介して、サーバ装置600に通信可能に接続する。
【0041】
消費電力測定部110は、電源接続部140と機器接続部150との間に配置され、電気機器500の消費電力を監視する。そして、消費電力測定部110は、監視結果を、逐次、通知制御部130へ出力する。なお、コンセント装置100が複数の機器接続部150を有する場合、消費電力測定部110は、機器接続部150ごとに消費電力を監視するものとする。
【0042】
命令受信部120は、リモコン装置400から送信された電源オン命令を受信する。そして、命令受信部120は、受信した電源オン命令に含まれる命令コードを、通知制御部130へ出力する
【0043】
通知制御部130は、命令コードが入力されると、入力される消費電力の監視結果に基づいて、電源オン命令の受信タイミングで消費電力が変化したか否かを判断する。そして、通知制御部130は、電源オン命令の受信タイミングで消費電力が変化したとき、当該電源オン命令の命令コードに含まれる家電IDを、コンセント装置100が電力を供給する電気機器の識別情報として取得する。
【0044】
本実施の形態において、電気機器500の家電IDおよび電源オンの命令に対応する命令IDを含む電源オン命令が受信された直後に、消費電力測定部110は、電気機器500の消費電力の上昇を検出することになる。そして、この場合に、通知制御部130は、電源オン命令に含まれていた家電IDを、コンセント装置100に接続している電気機器(ここでは電気機器500)の家電IDとして取得することになる。以下、コンセント装置100がコンセント装置100に接続していると認識している電気機器の家電IDは、適宜、「接続機器の家電ID」という。
【0045】
ID格納部170は、各コンセント装置に割り当てられた識別情報であるコンセントUIDのうち、コンセント装置100のコンセントUID(以下、適宜「自装置のコンセントUID」という)を予め格納する。
【0046】
図3は、ID格納部170が格納するコンセントUID(自装置のコンセントUID)の一例を示す図である。図3に示すように、自装置のコンセントUID710は、例えば、「128」という数値である。
【0047】
図2のサーバ通知部180は、通知制御部130により取得された識別情報を、コンセント装置100の識別情報と対応付けて、サーバ装置600に通知する。また、サーバ通知部180は、消費電力測定部110による消費電力の監視結果を、サーバ装置600に通知する。具体的には、サーバ通知部180は、取得された家電IDおよび保持されたコンセントUIDを含む紐付け情報と、電気機器500の消費電力データとを、サーバ接続部160を介してサーバ装置600へ送信する。
【0048】
本実施の形態において、サーバ通知部180は、電気機器500の家電IDおよび自装置のコンセントUIDを含む紐付け情報を、サーバ装置600へ送信することになる。
【0049】
コンセント装置100は、例えば、プロセッサ、RAMなどの記憶媒体、および通信回路などを有する。この場合、上述の各機能部は、プロセッサが制御プログラムを実行することにより実現される。
【0050】
このようなコンセント装置100は、電気機器500が、電源オン命令に対応して消費電力が上昇したとき、電源オン命令に含まれる電気機器500の家電IDを、接続機器の家電IDとして取得することができる。すなわち、コンセント装置100は、電源オン命令が示す家電IDと、応答動作に伴う消費電力の変動とに基づいて、自装置のコンセントUIDと電気機器500の接続機器の家電IDとの紐付け情報を取得することができる。これにより、コンセント装置100は、自装置のコンセントUIDと接続機器の家電IDとの紐付け情報を、かかる接続機器の家電IDに関する設定作業を行うことなく、取得することができる。
【0051】
また、このようなコンセント装置100は、取得した紐付け情報および消費電力の測定結果をサーバ装置600へ送信するので、サーバ装置600で所定のエネルギー管理処理を行うことを可能にする。
【0052】
以上で、コンセント装置100の構成についての説明を終える。
【0053】
次に、コンセント装置100の動作について説明する。
【0054】
図4は、コンセント装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0055】
まず、ステップS1010において、命令受信部120は、電源オン命令を受信したか否かを判断する。具体的には、通知制御部130は、受信したリモコン信号の命令コードから命令IDを抽出し、それが電源オンの命令を示すか否かを判断する。命令受信部120は、電源オン命令を受信していない場合(S1010:NO)、後述のステップS1020へ進む。また、命令受信部120は、電源オン命令を受信した場合(S1010:YES)、その命令コードを通知制御部130へ出力して、ステップS1030へ進む。
【0056】
図5は、リモコン信号の内容の一例を示す図である。図5では、電気機器500の電源をオンにする操作に対応して送信されるリモコン信号の例を図示する。
【0057】
図5に示すように、リモコン信号720は、命令コード721を少なくとも含む。この命令コード721は、家電ID722および命令ID723を少なくとも含む。家電ID722は、命令の対象の家電機器の家電IDである。図5において、家電ID722は、電気機器500の家電IDである「カスタムコードα」となり、命令IDは電源オンの命令IDである「機能コードγ」となる。
【0058】
図4のステップS1020において、通知制御部130は、消費電力の測定結果を送信するタイミング(以下「送信タイミング」という)が到来したか否かを判断する。送信タイミングは、例えば、後述の家電IDが保持されている状態において、1分ごとなどの所定の周期的なタイミングである。通知制御部130は、送信タイミングが到来した場合(S1020:YES)、ステップS1070へ進む。また、通知制御部130は、送信タイミングが到来していない場合(S1020:NO)、ステップS1040へ進む。
【0059】
ステップS1030において、通知制御部130は、受信された電源オン命令の命令コード(家電ID)を保持する。
【0060】
そして、ステップS1050において、通知制御部130は、消費電力の測定結果に基づき、所定の時間内に消費電力の上昇があったか否かを判断する。ここで、消費電力の上昇とは、例えば、電気機器500の待機時の消費電力から電気機器500の動作時の消費電力まで上がることを指し、例えば、設定された幅以上の消費電力の上昇をいう。また、所定の時間は、電気機器500が電源オン命令を受信してから動作状態となるまでの時間よりも長く、かつ、比較的短い時間である。通知制御部130は、所定の時間内に消費電力の上昇があった場合(S1050:YES)、ステップS1020へ進む。また、通知制御部130は、所定の時間内に消費電力の上昇がなかった場合(S1050:NO)、後述のステップS1060へ進む。
【0061】
ステップS1060において、通知制御部130は、保持した命令コード(家電ID)を破棄(初期化)して、ステップS1020へ進む。
【0062】
すなわち、S1020に進む時点において、通知制御部130は、電源オン命令が受信されてから所定の時間内に消費電力の上昇があった場合(S1050:YES)、その電源オン命令に含まれていた家電IDを保持している状態となる。または、通知制御部130は、電源オン命令が受信されていないが、一旦保持された家電IDが破棄されなかった場合も、当該家電IDを保持している状態となる。
【0063】
なお、コンセント装置100が複数の機器接続部150を有する場合、通知制御部130は、機器接続部150ごとに消費電力の上昇の判定および命令コード(家電ID)の保持を行うものとする。
【0064】
ステップS1070において、通知制御部130は、保持した家電ID(ステップS1060で破棄した場合は「接続無し」を示す初期化された家電ID)とサーバ装置600に未送信の消費電力測定結果とを、サーバ通知部180へ出力する。これを受けて、サーバ通知部180は、入力された家電IDと自装置のコンセントUIDとを対応付けた紐付け情報と、消費電力測定結果とを、サーバ装置600へ送信する。そして、通知制御部130は、ステップS1040へ進む。
【0065】
そして、ステップS1040において、通知制御部130は、ユーザ操作などにより処理の終了を指示されたか否かを判断する。通知制御部130は、処理の終了が指示されていない場合(S1040:NO)、ステップS1010へ戻る。また、通知制御部130は、処理の終了を指示された場合(S1040:YES)、一連の処理を終了する。
【0066】
図6は、紐付け情報の内容の一例を示す図である。
【0067】
図6に示すように、紐付け情報730は、コンセントUID731および家電ID732を少なくとも含む。本実施の形態においては、コンセントUID731は、「128」となり、家電ID732は、「カスタムコードα」となる。
【0068】
なお、コンセント装置100が複数の機器接続部150を有する場合には、サーバ通知部180は、機器接続部150ごとに紐付け情報730を生成して送信するものとする。
【0069】
このような動作により、コンセント装置100は、電気機器500の家電IDを取得し、消費電力の測定結果と共に、電気機器500の家電IDと自装置のコンセントUIDとを含む紐付け情報を、サーバ装置600へ送信することができる。
【0070】
以上で、コンセント装置100の動作についての説明を終える。
【0071】
次に、コンセント装置100および電気機器500の全体動作について説明する。
【0072】
図7は、コンセント装置100および電気機器500の処理の流れの一例を示す図である。ここでは、電気機器500は、初期状態において、処理部530が動作しておらず、命令受信部520が動作している、「待機状態」にあるものとする。
【0073】
まず、リモコン装置400は、ユーザの電源オンボタンの操作により、電源オン命令を送信する。すると、コンセント装置100の命令受信部120および電気機器500の命令受信部520は、それぞれ、この電源オン命令を受信する(S2010、S2110)。コンセント装置100の通知制御部130は、電源オン命令の命令コードを保持する(S2020)。
【0074】
一方、電気機器500の命令受信部520は、受信した電源オン命令の対象に電気機器500が該当するか否かを判断する(S2120)。すなわち、命令受信部520は、受信した電源オン命令に含まれる家電IDが、電気機器500の家電IDであるか否かを判断する。命令受信部520は、電源オン命令の対象に電気機器500が該当する場合(S2120:YES)、電気機器500の処理部530を待機状態から動作状態へと移行させる(S2130)。その結果、上述の消費電力の上昇が、発生する。また、命令受信部520は、電源オン命令の対象に電気機器500が該当しない場合(S2120:NO)、電源オン命令を無視する(S2140)。その結果、消費電力の上昇は、発生しない。
【0075】
そこで、コンセント装置100の通知制御部130は、消費電力の上昇があったか否かを判断し(S2030)、消費電力の上昇があった場合(S2030:YES)、家電IDをそのまま保持する。この結果、コンセント装置100のサーバ通知部180は、サーバ装置600に紐付け情報(図6参照)を通知する(S2040)。また、通知制御部130は、消費電力の上昇がなかった場合(S2030:NO)、保持した家電IDを含む命令コードを破棄、つまり初期化する(S2050)。この結果、サーバ通知部180は、紐付け情報の通知を行わない。
【0076】
このように、コンセント装置100は、リモコン信号による電気機器500の動作を利用して、自装置のコンセントUIDと電気機器500の家電IDとの紐付け情報を取得し、サーバ装置600へ送信することができる。
【0077】
以上で、コンセント装置100および電気機器500の全体動作についての説明を終える。
【0078】
次に、サーバ装置600の動作について説明する。
【0079】
図8は、サーバ装置600の動作の一例を説明するための図である。
【0080】
サーバ装置600は、コンセントデータベース(DB)620と、家電管理データベース(DB)630とを予め格納しているものとする。
【0081】
コンセントデータベース620は、各コンセント装置100のコンセント名とコンセントUIDとを対応付けて記述するデータベースである。コンセント名は、例えば、エネルギー管理システム200が構築された住宅の部屋の名称を含む。
【0082】
家電管理データベース630は、コンセント名ごとに、そのコンセント名が示すコンセント装置100に接続された電気機器500の家電情報(メーカ名および家電種別など)を、管理するデータベースである。
【0083】
サーバ装置600は、例えば、図6に示す紐付け情報を受信すると(S4010)、その紐付け情報から、「128」というコンセントUIDを抽出する。そして、サーバ装置600は、抽出したコンセントUIDをコンセントDB620で検索し、対応するコンセント名を取得する(S4020)。
【0084】
ここでは、図8に示すように、コンセントDB620において、「寝室:C」というコンセント名と、「128」というコンセントUIDとが対応付けられているものとする。この場合、サーバ装置600は、「寝室:C」というコンセント名を取得する。
【0085】
また、サーバ装置600は、紐付け情報から「カスタムコードα」という家電IDを抽出し、この家電IDから家電情報として、ベンダ名および機器種別を抽出する(S4030)。サーバ装置600は、例えば、家電IDとベンダ名および機器種別とを一意に対応付けて記述するコード表を予め格納しており、このコード表に基づいて、ベンダ名および機器種別の抽出を行う。ここでは、「P社」というベンダ名と、「テレビ」という機器種別が抽出されたものとする。
【0086】
そして、サーバ装置600は、取得したコンセント名と、抽出した家電情報との組を、家電管理DB630に登録する(S4040)。
【0087】
ここでは、図8に示すように、「寝室:C」というコンセント名に対応付けて、「P社テレビ」という家電情報が、家電管理DB630に登録されることになる。
【0088】
そして、サーバ装置600は、最新の家電管理DB630の状態に基づいて、例えば、部屋ごとに、各電気機器500の消費電力を一覧表示する表示画面を生成し、ユーザに提示する。いずれかのコンセント装置100で新たな家電IDが取得された場合、家電管理DB630は更新され、表示画面の内容も更新される。
【0089】
図9は、サーバ装置600における表示画面の遷移の一例を示す図である。
【0090】
図9に示すように、表示画面740は、「寝室」という部屋名741、「寝室」のコンセント装置100に接続された電気機器500の家電情報742、消費電力測定結果743、および電源オフ操作ボタン744を表示する。表示画面740は、例えば、液晶タッチパネルである。
【0091】
初期状態の表示画面740−1は、図9に示すように、「エアコン」と「電灯」の情報のみを表示していたとする。
【0092】
この状態で、図8で説明した動作が行われた後の表示画面740−2は、図9に示すように、更に「P社テレビ」の情報が追加された状態となる。
【0093】
このように、エネルギー管理システム200は、各部屋名と電気機器500に関する情報とを対応付けた情報を、電気機器500の識別情報に関する設定作業を行うことなく、ユーザに提示することができる。これにより、ユーザは、新たに接続された電気機器500の消費電力を、簡単に確認することができる。
【0094】
なお、サーバ装置600は、電源オフ操作ボタン744が操作されたとき、対応する電気機器500への給電を停止する。電気機器500への給電停止は、例えば、サーバ装置600と分電盤300とを連携させ、かつ、分電盤300と各コンセント装置100とをコンセント装置100ごとに1本ずつの電力線310で連結することにより、可能である。
【0095】
以上で、サーバ装置600の動作についての説明を終える。
【0096】
以上のように、本実施の形態に係るコンセント装置100は、電気機器500が、電源オン命令に対応して消費電力が上昇したとき、電源オン命令に含まれる電気機器500の家電IDを、接続機器の家電IDとして取得することができる。これにより、コンセント装置100は、自装置のコンセントUIDと接続機器の家電IDとの紐付け情報を、かかる接続機器の家電IDに関する設定作業を行うことなく、取得することができる。
【0097】
また、このようなコンセント装置100は、取得した紐付け情報および消費電力の測定結果をサーバ装置600へ送信するので、サーバ装置600で所定のエネルギー管理処理を行うことを可能にする。例えば、コンセント装置100は、各部屋のコンセント装置100に接続された家電機器の識別を、自動化することができる。
【0098】
また、このようなコンセント装置100を配置したエネルギー管理システム200において、サーバ装置600は、紐付け情報に基づいて家電管理データベースを更新し、これに基づいて画面表示を行うことができる。これにより、エネルギー管理システム200は、情報端末などによる家電種別の手動入力といった家電IDに関する設定作業の負担を、ユーザに掛けることなく、エネルギー管理を支援することができる。
【0099】
なお、コンセント装置100のサーバ通知部180は、紐付け情報を、電源オン命令で消費電力の上昇があったことが検出される度にではなく、初回の検出のとき(初回通電時)にのみ、サーバ装置600に送信するようにしてもよい。この場合、例えば、サーバ通知部180は、家電IDごとに、紐付け情報を送信したか否かを示すフラグを管理すればよい。
【0100】
また、コンセント装置100の通知制御部130は、消費電力がゼロであることを、電源オン命令のタイミングで検出した場合、該当する電気機器500がコンセント装置100から外されたことを、サーバ装置600に通知してもよい。
【0101】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、複数の電気機器間の連動など、電源オン命令の対象以外の電気機器の消費電力も上昇し得る場合を考慮した例である。
【0102】
図10は、本実施の形態に係るコンセント装置の構成を示すブロック図であり、実施の形態2の図2に対応するものである。図2と同一部分には、同一符号を付し、これについての説明を省略する。
【0103】
図10に示すように、本実施の形態におけるエネルギー管理システム200aは、第1および第2のコンセント装置100a−1、100a−2を有する。そして、第1のコンセント装置100a−1には、テレビである第1の電気機器500a−1が接続されている。また、第2のコンセント装置100a−2には、DVDプレーヤである第2の電気機器500a−2が接続されている。
【0104】
第1および第2のコンセント装置100a−1、100a−2は、同一の構成を有しているため、第2のコンセント装置100a−2の詳細な構成についての図示および説明を省略する。以下、適宜、第1および第2のコンセント装置100a−1、100a−2を、「コンセント装置100a」として、まとめて説明する。
【0105】
ただし、第2のコンセント装置100a−1には、第1のコンセント装置100a−1のコンセントUIDとは異なるコンセントUIDが割り当てられている。ここでは、第1のコンセント装置100a−1のコンセントUID(以下、適宜「第1のコンセントUID」という)は、「128」とする。そして、第2のコンセント装置100a−2のコンセントUID(以下、適宜「第2のコンセントUID」という)は、「129」とする。
【0106】
また、第1および第2の電気機器500a−1、500a−2は、説明の便宜のため、同一の構成を有しているものとする。なお、第2の電気機器500a−2の詳細な構成についての図示および説明は、省略する。
【0107】
ただし、第2の電気機器500a−2には、第1の電気機器500a−1の家電IDとは異なる家電IDが割り当てられている。ここでは、第1の電気機器500a−1の家電ID(以下、適宜「第1の家電ID」という)は、「カスタムコードα」とする。そして、第2の電気機器500a−2の家電ID(以下、適宜「第2の家電ID」という)は、「カスタムコードβ」とする。
【0108】
また、リモコン装置400は、第1の電気機器500a−1用の装置である。したがって、リモコン装置400から電源オン命令が送信されたとき、テレビである第1の電気機器500a−1は、その電源オン命令を受理する。しかし、DVDプレーヤである第2の電気機器500a−2は、その電源オン命令を受理しない。ここで、命令の受理とは、命令受信部520aが、受信した電源オン命令に含まれていた命令IDを、処理部530へ出力することをいうものとする。
【0109】
また、第1の電気機器500a−1と第2の電気機器500a−2とは、ケーブル540aにより互いに連結されており、双方向通信が可能となっている。そして、DVDプレーヤである第2の電気機器500a−2は、このケーブル540aを介した通信により、テレビである第1の電気機器500a−1が動作状態となったとき、連動して動作状態(電源オンの状態)に移行するようになる。
【0110】
したがって、本実施の形態おいて、第2の電気機器500a−2では、電源オン命令に含まれる命令コードの家電IDが自装置のものでないにもかかわらず、消費電力の上昇が発生することがある。
【0111】
そこで、本実施の形態に係るコンセント装置100aは、実施の形態2とは異なる通知制御部130aを有する。
【0112】
通知制御部130aは、実施の形態2の通知制御部130と同様の処理を行う。しかし、基本的に、1度サーバ装置600aに送信した紐付け情報は、サーバ装置600aへの送信を行わない。通知制御部130aは、サーバ装置600aから、紐付け情報の再送依頼が送られてきたとき、サーバ接続部160を介してこれを受信する。そして、この場合、通知制御部130aは、その後に電源オン命令の受信に対応した消費電力の上昇が発生したときに、紐付け情報をサーバ装置600aへ再送する。
【0113】
また、実施の形態におけるサーバ装置600aは、複数の電気機器500a(ここでは第1の電気機器500a−1および第2の電気機器500a−2)から、同一の家電IDを含む紐付け情報を受信する。このとき、サーバ装置600aは、それらの電気機器500aに対して、上述の再送依頼を送信する。
【0114】
すなわち、エネルギー管理システム200aは、複数のコンセント装置100a間で取得された紐付け情報が重複しているとき、紐付け情報の送信を継続さることにより、紐付け情報の精度の向上を図る。
【0115】
図11は、コンセント装置100aの動作の一例を示すフローチャートであり、実施の形態2の図4に対応するものである。図4と同一部分には、同一ステップ番号を付し、これについての説明を省略する。
【0116】
本実施の形態において、通知制御部130aは、送信タイミングが到来していない場合(S1020:NO)、ステップS1061aへ進む。また、通知制御部130aは、送信タイミングが到来した場合(S1020:YES)、ステップS1062aへ進む。
【0117】
ステップS1062aにおいて、通知制御部130aは、保持している家電IDが、サーバ装置600aに送信済みであるか否かを判断する。通知制御部130aは、家電IDが送信済みではない場合(S1062a:NO)、ステップS1070へ進む。また、通知制御部130aは、家電IDが送信済みである場合(S1062a:YES)、ステップS1063aへ進む。
【0118】
ステップS1063aにおいて、通知制御部130aは、再送依頼の記録があるか否かを判断する。この記録については後述する。通知制御部130aは、再送依頼の記録がある場合(S1063a:YES)、ステップS1064aへ進む。また、通知制御部130aは、再送依頼の記録がない場合(S1063a:NO)、ステップS1071aへ進む。
【0119】
ステップS1064aにおいて、通知制御部130aは、再送依頼の記録を破棄して、ステップS1070へ進む。
【0120】
また、ステップS1071aにおいて、通知制御部130aは、サーバ装置600に未送信の消費電力測定結果を、サーバ通知部180へ出力する。これを受けて、サーバ通知部180は、自装置のコンセントUIDと、消費電力測定結果とを、サーバ装置600へ送信する。そして、通知制御部130aは、ステップS1061aへ進む。
【0121】
ステップS1061aにおいて、通知制御部130aは、サーバ装置600aから再送依頼を受信したか否かを判断する。通知制御部130aは、再送依頼を受信していない場合(1061a:NO)、ステップS1040へ進む。また、通知制御部130aは、再送依頼を受信した場合(1061a:YES)、ステップS1073aへ進む。
【0122】
ステップS1073aにおいて、通知制御部130aは、サーバ装置600aから再送依頼を受信したことを、内部的に記録する。再送依頼の受信有無の記録は、上述のステップS1063aで判断の対象となる。
【0123】
このような動作により、コンセント装置100aは、再送依頼がない場合、紐付け情報の重複送信を行わず、再送依頼があった場合、紐付け情報を再送する。
【0124】
図12は、第1および第2のコンセント装置100a−1、100a−2、並びに第1および第2の電気機器500a-1、500a−2の処理の流れの一例を示す図であり、実施の形態2の図7に対応するものである。図7と同一部分には、同一符号を付し、これについての説明を省略する。
【0125】
テレビである第1の電気機器500a−1の命令受信部520aは、電源オン命令の対象に第1の電気機器500a−1が該当する場合(S2120:YES)、連動して電源オンにする他の電気機器が存在するかを判定する(S2121a)。そして、第1の電気機器500a−1の命令受信部520aは、該当する電気機器が存在する場合(S2121a:YES)、ケーブル540aを介して、該当する電気機器に対して連動電源オンの指示を行う(S2122a)。ここでは、第2の電気機器500a−2に対して、連動電源オンの指示が行われることになる。
【0126】
一方、DVDプレーヤである第2の電気機器500a−2の命令受信部520aは、受信した電源オン命令の対象に第2の電気機器500a−2が該当しない場合(S2120:NO)、ステップS2123aへ進む。そして、命令受信部520aは、連動電源オンの指示を、他の電気機器から受けたか否かを判定する(S2123a)。ここでは、第1の電気機器500a−1から連動電源オンの指示を受けたか否かが判断されることになる。第2の電気機器500a−2の命令受信部520aは、連動電源オンの指示を受けた場合(S2123a:YES)、待機状態から動作状態へと移行する(S2130)。
【0127】
すなわち、第2の電気機器500a−2は、自装置宛ではない電源オン命令を無視するが、第1の電気機器500a−1に連動して動作状態に移行する。この場合、サーバ装置600aは、第1および第2のコンセント装置100a−1、100a−2のそれぞれから、第1の電気機器500a−1の家電ID「カスタムコードα」を受け取ることになる。すなわち、サーバ装置600aは、図13に示すように、「128」と「カスタムコードα」とを含む第1の紐付け情報730−1と、「129」と「カスタムコードα」とを含む第2の紐付け情報730−2とを受信する。
【0128】
図14は、サーバ装置600aの動作の一例を説明するための図であり、実施の形態2の図8に対応するものである。図8と同一部分には、同一符号および同一ステップ番号を付し、これについての説明を省略する。
【0129】
サーバ装置600aは、上述の第1および第2の紐付け情報730−1、730−2(図13参照)を受信すると、「128」および「129」のコンセントUIDをコンセントDB620で検索する。そして、サーバ装置600aは、図14に示すように、「寝室:C」および「寝室:D」というコンセント名を取得する(S4020a)。その結果、サーバ装置600aは、「寝室:C」というコンセント名および「寝室:D」というコンセント名の両方に対応付けて、「P社テレビ」という家電情報を、家電管理DB630に登録することになる。
【0130】
サーバ装置600aは、このような重複登録がされた場合、紐付け情報の再送依頼を、第1および第2のコンセント装置100a−1、100a−2の両方に対して送信する(S4050a)。
【0131】
そして、例えば、第2の電気機器500a−2のリモコン装置の電源オン操作により、第2の電気機器500a−2は、動作状態になったとする。この場合、第2のコンセント装置100a−2は、「129」というコンセントUIDと「カスタムコードβ」という家電IDを含む紐付け情報を送信することになる。したがって、サーバ装置600aは、図14に示すように、家電管理データベース630aの、「寝室:D」というコンセント名に対応する家電情報を、「P社テレビ」から例えば「P社DVDプレーヤ」に修正する(S4060a)。
【0132】
図15は、サーバ装置600aにおける表示画面の遷移の一例を示す図であり、実施の形態2の図9に対応するものである。図9と同一部分には、同一符号を付し、これについての説明を省略する。
【0133】
図14で説明した動作において、再送依頼に対する紐付け情報の受信が行われる前の表示画面740a−2は、図15に示すように、更に「P社テレビ」に対応して、「60W」と「32W」という2つの消費電力測定結果743を表示する。
【0134】
そして、再送依頼に対する紐付け情報の受信が行われた後の表示画面740a−3は、図15に示すように、「32W」という消費電力測定結果743に対応付けて「P社DVDプレーヤ」という家電情報742を表示する。また、この表示画面740a−3は、「P社テレビ」および「P社DVDプレーヤ」のそれぞれに分けて、電源オフ操作ボタン744を表示している。なお、再送依頼に対する受信後の表示画面740a−3は、図16に示すように、「P社テレビ」と「P社DVDプレーヤ」とをまとめて、共通の電源オフ操作ボタン744を表示してもよい。また、再送依頼に対する受信後の表示画面740a−3は、「P社テレビ」と「P社DVDプレーヤ」とが連動してない場合、図15に示すように、操作ボタン744を分けて表示してもよい。
【0135】
このように、実施の形態3に係るコンセント装置100aは、サーバ装置600aからの再送依頼がない場合、紐付け情報の重複送信を行わず、サーバ装置600aからの再送依頼があった場合、紐付け情報を再送するようにすることができる。これにより、本実施形態は、コンセント装置100aや無線命令を中継する機器などにおける、通信に伴う消費電力を削減できる。
【0136】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、コンセント装置が、電気機器への給電オンオフを切り替え、非給電時には代理で電源オン命令を受信するようにした例である。
【0137】
図17は、本実施の形態に係るコンセント装置の構成を示すブロック図であり、実施の形態2の図2に対応するものである。図2と同一部分には、同一符号を付し、これについての説明を省略する。
【0138】
図17に示すように、本実施の形態におけるエネルギー管理システム200bは、実施の形態2とは異なるコンセント装置100bおよびサーバ装置600bを有する。
【0139】
サーバ装置600bは、例えば、表示画面740の電源オフ操作ボタン744(図9参照)の操作などをトリガとして、接続機器への給電オフの命令を示す信号(以下「給電オフ命令」という)を、コンセント装置100bへ送信する。トリガとしては、他に、別のコンセント装置100bで電気機器500が発見されており、当該電気機器500が捜索対象外となった場合も考えられる。
【0140】
コンセント装置100bは、図17に示すように、図2の構成に加えて、給電オフ受信部185b、給電開閉部190b、および命令送信部195bを有する。また、実施の形態2とは異なる命令受信部120bおよび通知制御部130bを有する。
【0141】
なお、消費電力測定部110、通知制御部130b、サーバ通知部180、命令送信部195b、および給電オフ受信部185bは、後述の給電開閉部190bよりも下流の電力線に接続され、この電力線からの給電により動作するものとする。
【0142】
給電オフ受信部185bは、サーバ装置600bから送られてきた給電オフ命令を受信し、その旨を給電開閉部190bへ通知する。
【0143】
命令受信部120bは、図2の命令受信部120と同様の処理に加えて、電源オン命令を受信したとき、その旨を、給電開閉部190bへ通知する処理を行う。
【0144】
給電開閉部190bは、給電オフ命令が受信されたとき、つまり、給電オフ受信部185bから通知を受けたとき、電気機器500に対する電力供給を停止する。すなわち、給電開閉部190bは、給電オフ命令が受信されたとき、電源接続部140と機器接続部150との接続を遮断する。
【0145】
また、給電開閉部190bは、電源オン命令が受信されたとき、つまり、命令受信部120bから通知を受けたとき、電気機器500に対する電力供給の停止を解除する。すなわち、給電開閉部190bは、電源オン命令が受信されたとき、電源接続部140と機器接続部150との間を接続する。
【0146】
命令送信部195bは、自身への電力供給の開始後に、命令受信部120により受信された電源オン命令に含まれていた命令コードを含むリモコン信号(電源オン命令)を、送信する。なお、この送信タイミングおよび命令コードは、同じく自身への電力供給の開始後に起動する後段の通知制御部130bにより、制御される。
【0147】
通知制御部130bは、給電開閉部190bが電源接続部140と機器接続部150との間を接続し、給電を受けて起動する。そして、通知制御部130bは、まず、第1の測定時間内に、電気機器500の消費電力の上昇が、第1の上昇電力量を超えたか否かを判断する。第1の上昇電力量は、例えば、一般的な電気機器の待機電力の最大値である。そして、通知制御部130bは、自身への電力供給の開始後、電気機器500にかかる消費電力が、後述の図18に示された設定テーブルに格納された待機電力における上昇電力量0.1Wを超え、かつ測定時間1秒を経過したかを判定する。そして、通知制御部130bは、判定の条件を満たした場合、命令受信部120bから命令コードを取得し、命令送信部195bへ転送する。そして、通知制御部130bは、命令コードを含むリモコン信号(電源オン命令)を、電気機器500の命令受信部520へ送信させる。
【0148】
更に、通知制御部130bは、命令送信部195bによる電源オン命令の送信の直後に、電気機器500の消費電力が、第2の測定時間内に、電気機器500の消費電力の上昇が、第2の上昇電力量を超えたか否かを判断する。第2の上昇電力量は、例えば、一般的な電気機器の、動作時電力の最小値から、待機電力の最大値を差し引いた値である。通知制御部130bは、かかる消費電力があったとき、当該電源オン命令に含まれていた家電IDを、電気機器500の識別情報として取得する。
【0149】
通知制御部130bは、第1の測定時間および第1の上昇電力量を、待機電力レベルの判断基準として予め格納する。そして、通知制御部130bは、第2の測定時間および第2の上昇電力量を、動作電力レベルの判断基準として記述した設定テーブルを、予め格納する。
【0150】
図18は、設定テーブルの内容の一例を示す図である。
【0151】
図18に示すように、設定テーブル750は、待機電力レベルの測定時間751および上昇電力量752として、「1秒」、「0.1W」をそれぞれ記述する。また、設定テーブル750は、動作電力レベルの測定時間751および上昇電力量752として、「2秒」、「10W」をそれぞれ記述する。
【0152】
このようなコンセント装置100bは、サーバ装置600bからの命令に従い、電気機器500への給電を停止し、その待機電力による電力消費を削減することができる。また、コンセント装置100bは、給電をオフにしている間、電気機器500に対する電源オン命令の受信を代行することができる。
【0153】
コンセント装置100bは、かかる電源オン命令を受信したとき、給電の停止を解除し、待機電力を供給してから、同じ内容のリモコン装置を送信することができる。そして、コンセント装置100bは、リモコン装置の送信直後に消費電力の上昇が発生した場合には、受信した電源オン命令に含まれていた家電IDを、電気機器500の家電IDとして取得する。
【0154】
これにより、コンセント装置100bは、特に、複数の電気機器が存在する場合に、電気機器500ではない電気機器は、再度の給電停止も可能となり、待機電力を削減することができる。
【0155】
また、コンセント装置100bは、消費電力測定部110などの装置部を、不要なときには動作させないようにすることができ、コンセント装置100b自身の消費電力を削減することができる。
【0156】
図19は、コンセント装置100bの動作の一例を示すフローチャートであり、実施の形態2の図4に対応するものである。図4と同一部分には、同一ステップ番号を付し、これについての説明を省略する。
【0157】
本実施の形態のステップS1030bにおいて、電源オン命令の命令コード(家電ID)は、命令受信部120bにより保持されるものとする。
【0158】
そして、ステップS1031bにおいて、給電開閉部190bは、給電をオンにする。これにより、消費電力測定部110、通知制御部130b、サーバ通知部180、命令送信部195b、および給電オフ受信部185bは動作を開始する。そして、電気機器500は、待機状態に移行し、電源オン命令を受信可能な状態となる。
【0159】
そして、ステップS1032bにおいて、通知制御部130bは、消費電力が待機電力レベルとなったか否かを判断する。すなわち、通知制御部130bは、第1の測定時間内に、電気機器500の消費電力の上昇が、第1の上昇電力量を超えたか否かを判断する。通知制御部130bは、消費電力が待機電力レベルとなった場合(S1032b:YES)、ステップS1033bへ進む。また、通知制御部130bは、消費電力が待機電力レベルとなっていない場合(S1032b:NO)、ステップS1060へ進む。
【0160】
ステップS1033bにおいて、通知制御部130bは、命令送信部195bから、受信した電源オン命令を送信する。
【0161】
そして、ステップS1050bにおいて、通知制御部130bは、消費電力が動作電力レベルとなったか否かを判断する。すなわち、通知制御部130bは、第2の測定時間内に、電気機器500の消費電力の上昇が、第2の上昇電力量を超えたか否かを判断する。通知制御部130bは、消費電力が動作電力レベルとなった場合(S1050b:YES)、ステップS1020へ進む。また、通知制御部130bは、消費電力が動作電力レベルとなっていない場合(S1050b:NO)、ステップS1060へ進む。
【0162】
また、ステップS1071bにおいて、給電オフ受信部185bは、サーバ装置600bから、給電オフ命令を受信したか否かを判断する。給電オフ受信部185bは、給電オフ命令を受信していない場合(S1071b:NO)、ステップS1040へ進む。また、給電オフ受信部185bは、給電オフ命令を受信した場合(S1071b:YES)、ステップS1072bへ進む。
【0163】
ステップS1072bにおいて、給電開閉部190bは、命令受信部120bの保持した命令コード(家電ID)を破棄(初期化)させ、給電をオフにして、ステップS1040へ進む。これにより、消費電力測定部110、通知制御部130b、サーバ通知部180、命令送信部195b、および給電オフ受信部185bは動作を停止する。そして、電気機器500は、無給電状態に移行し、電源オン命令を受信不能な状態となる。
【0164】
なお、コンセント装置100bは、給電をオンにしている間は、ステップS1020、S1070、S1071b、S1072b、S1040の処理のみを繰り返してもよい。また、コンセント装置100bは、ステップS1070において、2回目以降は、紐付け情報を送信しないようにし、更に、実施の形態3のように、再送要求に応じた再送処理を行ってもよい。
【0165】
図20は、コンセント装置100bおよび電気機器500の処理の流れの一例を示す図であり、実施の形態2の図7に対応するものである。図7と同一部分には、同一符号を付し、これについての説明を省略する。
【0166】
コンセント装置100bは、電源オン命令を受信すると(S2010)、給電停止を解除する(S2011b)。この結果、電気機器500は、起動されて待機状態となり(S2101b)、待機電力レベルの消費電力上昇が発生する。なお、電気機器500は、コンセント装置100bに接続されていない場合、この消費電力上昇は発生しない。
【0167】
コンセント装置100bは、待機電力レベルの消費電力上昇が発生すると(S2021b:YES)、電源オン命令を発信する(S2022b)。この結果、コンセント装置100bは、動作状態に移行し、動作電力レベルの消費電力上昇が発生する。
【0168】
コンセント装置100bは、動作電力レベルの消費電力上昇が発生すると(S2030b:YES)、紐付け情報をサーバ装置600bへ通知する。一方、コンセント装置100bは、待機電力レベルの消費電力上昇が発生しない場合(S2021b:NO)、保持した紐付け情報(家電ID)を初期化し(S2050)、給電を停止する(S2051b)。また、コンセント装置100bは、動作電力レベルの消費電力上昇が発生しない場合(S2030b:NO)、保持した紐付け情報(家電ID)を初期化し(S2050)、給電を停止する(S2051b)。
【0169】
このように、本実施の形態に係るコンセント装置100bは、不要なときは自装置各部および電気機器500への給電を停止し、電気機器500を代理して、電源オン命令を待機する。そして、コンセント装置100bは、電源オン命令を受信すると、給電停止を解除し、待機電力レベルの消費電力上昇があった場合、電源オン命令を送信する。一方、コンセント装置100bは、待機電力レベルの消費電力上昇がない場合、および、電源オン命令を送信したにもかかわらず動作電力レベルの消費電力上昇がない場合、給電を停止する。これは、受信した電源オン命令が対象とする電気機器500が接続されていないからである。
【0170】
これにより、コンセント装置100bは、電気機器の識別情報に関する設定作業を行うことなく、紐付け情報を取得することを可能にしつつ、省電力化や安全性向上を図ることができる。
【0171】
なお、通知制御部130bは、予め設定された時間、消費電力が連続して0Wであった場合、給電開閉部190bに対して給電の停止を指示するようにしてもよい。
【0172】
また、通知制御部130bは、サーバ装置600bからの制御命令を受けて、命令送信部195bを介して、電気機器500を制御するようにしてもよい。この場合、通知制御部130bは、サーバ接続部160を介して、サーバ装置600bと通信可能に接続する必要がある。
【0173】
また、通知制御部130bは、命令コードを入力した際に、サーバ装置600bなどに対して家電IDを送信し、対応する設定テーブル(図18参照)を取得するようにしてもよい。
【0174】
また、コンセント装置100bは、電源オフ命令の直後に消費電力が低下した場合や、所定の消費電力変化を生じさせる命令信号の直後に、当該所定の消費電力変化が生じた場合に、同様に紐付け情報を取得するようにしてもよい。
【0175】
以上説明した各実施の形態に係るコンセント装置の各機能部は、例えば、集積回路により構成されてもよい。コンセント装置の各機能部は、個別に1チップ化されていてもよいし、複数で1チップ化されても良い。集積回路は、集積度の違いにより、LSI(large scale integration)、IC(integrated circuit)、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSI等とすることができる。また、集積回路は、専用回路または汎用プロセッサにより実現されるものであってもよい。また、集積回路は、その製造後にプログラムすることが可能なFPGA(field programmable gate array)や、内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なコンフィギュラブル・プロセッサとしてもよい。更には、コンセント装置の各機能部は、半導体技術の進歩または派生する別技術に応じて、LSIに置き換わる他の集積回路化の技術(たとえばバイオ技術)により集積化されたものにより実現されてもよい。
【0176】
また、本発明は、コンセント装置の形態に留まらず、タップ型やアダプタ型の、各種の配線用差込接続器に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0177】
本発明に係るコンセント装置および情報取得方法は、電気機器の識別情報に関する設定作業を行うことなく、紐付け情報を取得することができる、コンセント装置および情報取得方法として有用である。
【符号の説明】
【0178】
100、100a、100b コンセント装置
110 消費電力測定部
120、120b、520、520a 命令受信部
130、130a、130b 通知制御部
140 電源接続部
150 機器接続部
160 サーバ接続部
170 ID格納部
180 サーバ通知部
185b 給電オフ受信部
190b 給電開閉部
195b 命令送信部
200、200a、200b エネルギー管理システム
300 分電盤
310 電力線
400 リモコン装置
500、500a 電気機器
510 プラグ
530 処理部
600、600a、600b サーバ装置
610 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器に電力を供給するコンセント装置であって、
前記電気機器の消費電力を監視する消費電力測定部と、
少なくとも命令の対象の識別情報を示す命令信号を受信する命令受信部と、
前記命令信号の受信タイミングで前記消費電力が変化したとき、当該命令信号が示す前記識別情報を、前記電気機器の識別情報として取得する通知制御部と、を有する、
コンセント装置。
【請求項2】
取得された前記識別情報を、前記コンセント装置の識別情報と対応付けて、サーバ装置に通知するサーバ通知部、を更に有する、
請求項1記載のコンセント装置。
【請求項3】
前記サーバ通知部は、
前記消費電力の監視結果を、前記サーバ通知部に通知する、
請求項2記載のコンセント装置。
【請求項4】
前記命令信号は、前記命令の内容を示し、
前記通知制御部は、
電源オンの命令を示す前記命令信号が受信され、かつ、その受信の直後に前記消費電力が上昇したとき、当該命令信号が示す前記識別情報を、前記電気機器の識別情報として取得する、
請求項3記載のコンセント装置。
【請求項5】
電源オンの命令を示す前記命令信号が受信されたとき、前記電気機器に対する電力供給の停止を解除する給電開閉部と、
前記電力供給の停止の解除の直後に、受信された前記命令信号を送信する命令送信部と、を有し、
前記通知制御部は、
前記命令送信部による前記命令信号の送信の直後に前記消費電力が変化したとき、当該命令信号が示す前記識別情報を、前記電気機器の識別情報として取得し、前記電気機器への電力供給が開始された直後に、前記命令送信部に対して、受信された前記命令信号を送信させる、
請求項4記載のコンセント装置。
【請求項6】
前記電気機器に対する電力供給の停止の命令を受信する給電オフ受信部、を更に有し、
前記給電開閉部は、
前記電力供給の停止の命令が受信されたとき、前記電気機器に対する電力供給を停止する、
請求項5記載のコンセント装置。
【請求項7】
前記通知制御部は、
前記識別情報を指定した前記識別情報の再送の命令を受信し、
前記サーバ通知部は、
少なくとも、前記識別情報の再送の命令が受信され、かつ、当該命令が指定する前記識別情報を示す前記命令信号が再度受信されたとき、当該識別情報を前記コンセント装置の識別情報と対応付けてサーバ装置に再度通知する、
請求項6記載のコンセント装置。
【請求項8】
電源に接続する電源接続部と、
前記電気機器にそれぞれ接続し、前記電源接続部に接続されている前記電源からの電力を前記電気機器にそれぞれ供給する、複数の機器接続部、を更に有し、
前記消費電力測定部は、前記機器接続部ごとに前記消費電力を監視する、
請求項1記載のコンセント装置。
【請求項9】
前記サーバ装置は、複数の前記コンセント装置に接続された複数の前記電気機器の消費電力を、前記電気機器の識別情報に対応付けて表示する装置である、
請求項1記載のコンセント装置。
【請求項10】
電気機器に電力を供給するコンセント装置における情報取得方法であって、
前記電気機器の消費電力を監視するステップと、
少なくとも命令の対象の識別情報を示す命令信号を受信するステップと、
前記命令信号の受信タイミングで前記消費電力が変化したとき、当該命令信号が示す前記識別情報を、前記電気機器の識別情報として取得するステップと、を有する、
情報取得方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−9559(P2013−9559A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141967(P2011−141967)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】