説明

コンセント

【課題】確実な防水機能をもたせるとともに、プラグを簡単かつ確実にロックすることが可能なコンセントを提供する。
【解決手段】コンセント10は、本体11、コンセントユニット12、カバー13、ストッパー14を有し、本体11は、被設置部Xに設置される枠体からなる。コンセントユニット12は、プラグPの栓刃P1が挿入され接続される挿入口12aと刃受け金具12bを有し、挿入口が枠体の一面側に臨んで本体に配設される。カバー13は、設置された状態で挿入口より上部側に軸支され、挿入口を覆う閉位置と開放する開位置との間で本体に対して回動可能となるように設けられる。ストッパー14は、カバーの内面に設けられ、カバーの開位置でプラグを引き抜き方向に対してロックする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、屋外等に設置されるコンセントに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、電気自動車用の充電スタンドが設置されるようになってきている。また、一般家庭においても電動式の自転車が普及し、商用電源から電動式の自転車に充電できるようになっている。これら充電スタンドや一般家庭での充電にはプラグが接続可能なコンセントが屋外に設けられることから、雨水や塵埃等からコンセントを保護する必要があり、コンセントにカバーを設けたカバー付コンセントが使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−244719号公報
【特許文献2】特開2005−259411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のカバー付コンセントは、プラグが接続されていない不使用時にはプラグの挿入口がカバーによって覆われているが、充電時等にプラグを差し込んだ状態ではカバーが開放され挿入口が開放された状態となる。このため、特に降雨時などにおいて、例えば、横方向からの水の侵入に対しては防ぎきれない可能性があり、より確実な防水機能をもたせたコンセントを如何にして構成するかが課題となっている。
【0005】
一方、この種のコンセントにおいては、プラグをコンセントに差し込んだ状態でロックするロック部を設け、使用中に不用意にプラグが抜けないようにしているが、確実にロックをかけるためには、プラグをロックするための操作を、如何に簡単にし、かつ確実に行えるようにするかが課題になっている。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたもので、確実な防水機能をもたせるとともに、プラグを簡単かつ確実にロックすることが可能なコンセントを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態におけるコンセントは、本体、コンセントユニット、カバー、ストッパーを有し、本体は、被設置部に設置される枠体からなる。コンセントユニットは、プラグの栓刃が挿入され接続される挿入口と刃受け金具を有し、挿入口が枠体の一面側に臨んで本体に配設される。カバーは、設置された状態で挿入口より上部側に軸支され、挿入口を覆う閉位置と開放する開位置との間で本体に対して回動可能となるように設けられる。ストッパーは、カバーの内面に設けられ、カバーの開位置でプラグを引き抜き方向に対してロックする。
【発明の効果】
【0008】
本実施形態によれば、確実な防水機能をもたせるとともに、プラグを簡単かつ確実にロックすることが可能なコンセントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態であるコンセントを示し、(a)は壁面に設置し、プラグを接続した状態を示す縦断面図、(b)は斜視図。
【図2】同じくコンセントを示し、(a)はカバーが閉位置の状態を示す縦断面図、(b)は本体の正面図。
【図3】同じくプラグを示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面図。
【図4】同じくコンセントを壁面に設置した状態を示し、(a)はカバーが閉位置の状態を示す縦断面図、(b)はカバーが開位置の状態を示す縦断面図、(c)はプラグを差し込んだ状態を示す縦断面図。
【図5】同じくコンセントの変形例を示し、(a)は第1の変形例におけるカバーが開位置の状態の縦断面図、(b)は第2の変形例における本体の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図に従い説明する。
【実施形態1】
【0011】
本実施形態は、主として電気自動車を充電するために屋外に設置される200V仕様の屋外設置用のコンセント10を構成するもので、図1に示すように、被設置部Xに設置される枠体からなる本体11と、プラグPの栓刃P1が挿入され接続される挿入口12aと刃受け金具12bを有し、挿入口12aが枠体の一面側に臨んで本体11に配設されるコンセントユニット12と、設置された状態で挿入口12aより上部側に軸支され、本体11に対して回動可能となるように設けられるカバー13と、カバーの開位置でプラグPを引き抜き方向に対してロックするストッパー14で構成する。
【0012】
本体11は、電気絶縁性を有する合成樹脂で構成され、図2に示すように、枠体からなるベース体11aで構成される。ベース体11aは、略中央部に形成された矩形状をなす開口部11a1と、上辺部に一体に形成された軸支部11a2と、開口部11a1の外周を長方形をなして覆うように一体に形成された土手部11a3と、上辺部および下辺部に形成された貫通孔からなる取付孔11a4で構成される。そして、軸支部11a2には、後述するカバー13が、設置された状態で挿入口12aより上部側に回動可能に軸支され、取付孔11a4は、本体11を被設置部Xである外壁等に木ネジ等によって取り付けるために用いられ、土手部11a3の下辺部には、水抜き用の開放部11a5が形成されている。
【0013】
コンセントユニット12は、電気絶縁性を有する合成樹脂で箱体をなすように一体に構成され、図1に示すように、箱体の一面側(表面側)に挿入口12aが形成され、箱体内部に刃受け金具12bが内蔵され、挿入口12aから挿入されたプラグPの栓刃P1が刃受け金具12bに電気的に接続される。そして、箱体が本体11の開口部11a1に嵌合して係止され、箱体の挿入口12aが枠体の一面側に臨んでベース体11aに配設される。また、刃受け金具12bには、電源線w1が接続される。
【0014】
本実施形態において、挿入口12aは、図2(b)に示すように、上方に設けられたアース用の1個の挿入口12a1と、アース用の挿入口の下方に設けられた電源用の一対の挿入口12a2で構成され、刃受け金具12bもアース用の刃受け金具と、電源用の一対の刃受け金具で構成されている。また、プラグPは、図3に示すように、アース用の1本の栓刃P1(Pa1)と、一対の電源用の栓刃P1(Pa2)で構成される。特に、上方にアース用の1個の挿入口12a1が設けられ、アース用の挿入口の下方に電源用の一対の挿入口12a2が設けられているので、金属棒のような物が挿入口近辺に落下しても、プラグPの電源用の一対の栓刃P1(Pa2)に直接落ちることがなく、アース用の栓刃P1(Pa1)で止めることができ、短絡事故を防止することが可能になる。また、電源用の一対の挿入口12a2の上方にアース用の挿入口12a1が設けられているので、子供などが手で触っても、指がアース用の栓刃P1(Pa1)に対して先ず当たり、直接電源用の栓刃P1(Pa2)に当たることが防止できるので、感電等の事故も防止することが可能になり、安全なコンセントを提供することが可能になる。
【0015】
カバー13は、図1(a)に示すように、設置された状態でコンセントユニット12の挿入口12aより上部側に軸支されるもので、その構成は、図1(b)に示すように、両側面板13a、前面板13b、底面板13cからなる浅いケース状に構成する。両側面板13aは、上辺部分を緩やかに下方に向かって傾斜するように略円弧状をなす形状に形成する。
【0016】
前面板13bは、両側面板13aの円弧部分を含めた一辺を覆うように一体に形成され、上辺に軸部13b1が一体に形成され、軸部13b1を含む上辺部分は、両側面板13aの円弧に沿って緩やかに下方に向かう曲面をなすように形成される。そして、軸部13b1には、ステンレス等の金属からなる軸ピンが一体に埋め込まれて軸部が構成され、本体11の軸支部11a2に対して回動が可能で、かつ着脱が可能になるように嵌めこまれる。これにより、カバー13が設置された状態で挿入口12aより上部側に軸支される。
【0017】
底面板13cは、前面板13bの下辺に一体に形成され、その中央部分を半円形状に切り欠いてプラグPのコードP2を保持する保持部13c1を一体に形成する。この保持部13c1は、カバー13の開位置においては、コードP2の保持を行い、カバー13の閉位置においては、本体11の水抜き用の開放部11a5に対向して下方に位置し、開放部から水抜きされた水を下方に流すための水抜きの作用を果たす。また、底面板13cは、前面板13bの下辺から若干内方に位置させて一体に形成することによって、前面板13bの下辺に指を掛けるための操作摘み13c2が一体に形成される。また、この操作摘み13c2は、前面板13bの幅方向一杯に形成され、水切りとしての作用をなすように構成される。これら構成のカバー13は、強度が強く、耐候性を有し外観的にも良好な金属、本実施形態では、アルミニウム合金で一体に構成した。なお、電気絶縁性を有する合成樹脂で一体に構成してもよい。
【0018】
これにより、操作摘み13c2を摘んで開放または閉止することによって、カバー13は、コンセントユニット12の挿入口12aを覆う閉位置(図4(a))と、挿入口12aを開放する開位置(図4(b))との間で回動可能となるように設けられる。なお、カバー13は軸支部11a2を中心にして所定の角度、本実施形態では、約90°にわたって回動させることができる。
【0019】
そして、図4(c)に示すように、カバー13の開位置でプラグPが挿入口12aに挿入された状態(使用状態)で、挿入口近辺、すなわち、電気接続部が、カバー13の前面板13b、両側面板13aさらに底面板13cによって覆われ、上方からの水に対しては前面板13bによって、横方向からの水に対しては両側面板13aによって、さらに、前面側からの水に対しては底面板13cによって、それぞれ遮断され、コンセント10の使用中の電気接続部に対する防水機能が確実に発揮される。
【0020】
ストッパー14は、カバー13の内面に設けられ、カバーの開位置でプラグPを引き抜き方向に対してロックするもので、ストッパー14は、一端部14aがカバー13の内面に回動可能に支持され、他端部14cがカバー13の閉位置への回動によって、挿入口12aに差し込まれたプラグPに自動的に係合するように構成する。
【0021】
すなわち、図4(b)に示すように、一端部14aがカバー13の内面に軸14bによって回動可能に支持され、カバー13の開位置への回動によって、他端部14cが、その自重によって軸14bを中心としてカバー内面から自動的に離間する方向に回動する。
【0022】
そして、図4(c)に示すように、他端部14cがカバー13の閉位置への回動によって、その先端が、挿入口12aに差し込まれたプラグP上面の係合凸部P3に自動的に当接し係合する。これにより、プラグPがその引き抜き方向に対して係合され、使用中におけるプラグPの不用意な外れが防止される。このプラグPの外れ防止は、カバー13を閉位置に回動する動作に連動して自動的に行うことができ、他の格別な操作を行うことなく、簡単な操作で、かつ確実にロックすることが可能となる。
【0023】
本実施形態の係合凸部P3は、図3に示すように曲面状の傾斜部P31、平面状の平面部P32、P32および係合凹部P33を有しており、係合凹部P33にストッパー14の他端部14cの先端部が係合するようになっている。また、曲面状の傾斜部P31は、プラグPを差し込む過程において、ストッパー14の他端部14cを摺動し得る作用を奏する。
【0024】
なお、ストッパー14とプラグPの係合は、カバー13を開位置に開く操作によって、ストッパー14の他端部14cの先端が、プラグPの係合凸部P3から自動的に引き離されることによって、プラグPとの係合状態が解除される(図4(b))。この解除操作も解除のために、他の格別な操作を行うことなくプラグPを引く抜くために必要なカバー13の開放操作によって、自動的に行うことが可能になる。
【0025】
次に、上記に構成されたコンセント10の作動につき説明する。上記に構成されたコンセント10は、図4(a)に示すように、一般家庭の建物における外壁Xに対し、本体11が鉛直方向になるように、すなわち、ベース体11aに予め係止され、電源線w1が接続されたコンセントユニット12を設置穴Yに挿入し、ベース体11aの背面を、パッキング材等を介して外壁Xに当接し、さらに、取付孔11a4から外壁に対して木ネジをねじ込む。これにより本体11が被設置部である外壁Xに設置され、コンセント10の刃受け金具12bに対して常時200Vの電源が供給されるように電気配線がなされる。
【0026】
そして、電気自動車を充電する場合には、図4(a)の状態から、図4(b)に示すように、操作摘み13c2を、例えば左手で摘んで、カバー13を本体11から開放する。この状態でストッパー14の他端部14cが自重により回動して下方に吊り下がった状態に位置する。
【0027】
この状態、すなわち、カバー13の操作摘み13c2を左手で摘み、カバー13を開放した状態で、図4(b)に示すように、右手でプラグPを摘み、本体11の一面側(表面側)に面して臨んでいる挿入口12aに対し、水平方向に向かって挿入して差し込み、栓刃P1と刃受け金具12bを接続して充電を開始する。
【0028】
そして、この状態で操作摘み13c2を離す。これにより、カバー13が自重により閉位置方向に回動して、吊り下がった状態のストッパー14の他端部14cが、カバー13の自重によるさらなる閉位置方向への回動によって、先端がプラグP上面の係合凸部P3に向かって移動する。そして、さらなる回動によって、先端が係合凸部P3に対して当接し、他端部14cと係合凸部P3が係合されロックされる(図4(c))。
【0029】
これにより、プラグPが差し込まれた状態で、その引き抜き方向に対して係合され、使用中におけるプラグPの不用意な外れが防止される。同時に、カバー13の底面板13cに形成された半円形の切欠からなる保持部13c1にプラグPのコードP2が嵌合される。これにより、使用中におけるコードP2の引っ張りや左右への振りによる力が、直接プラグPに伝わらないように保持し、プラグPとストッパー14との係合が不用意に外れないようにしている。
【0030】
上記のように、カバー13がセットされることにより、プラグPを差し込んだ状態、すなわち、コンセントの使用中において、図4(c)に示すように、プラグPの上面および栓刃P1側の両側面側、さらに背面(コードP2側)がカバー13によって覆われ、上方からの雨水および横方向、さらに前面側からの雨水に対して、プラグPの栓刃P1が挿入されたコンセントの挿入口近辺、すなわち、電気接続部への雨水の侵入を確実に防ぐことができる。
【0031】
次に充電が終了した状態で、カバー13の操作摘み13c2を左手で摘んで開放させながら、右手でプラグPをコンセント10の挿入口12aから引き抜く。この際、カバー13の開放操作に連動して、ストッパー14の他端部14cの先端部がプラグPの係合凸部P3から離脱することによって、図4(b)に示すように、プラグPとストッパー14の係合が自動的に解除され、プラグPを引き抜くことが可能になる。
【0032】
そして、操作摘み13c2を離すと、カバー13が自重によって、何ら操作をせずに自動的に下方、すなわち、閉位置に向かって回動して、ベース体11aの前面側に当接して停止する(図4(a))。これにより、カバー13が、コンセントユニット12の挿入口12aを覆う閉位置に設置される。なお、ストッパー14は、カバー13が閉位置方向に回動することに連動して、軸14bを中心として自重によって略鉛直方向に、すなわち、元の位置に復帰する。
【0033】
上記により、コンセント10の不使用時において、コンセントの挿入口近辺、すなわち、電気接続部がカバー13によって全体が覆われ、上方からの雨水および横方向、さらに前面側からの雨水や塵埃等の侵入を防ぐことが可能となる。特に、横方向からの水や塵埃等に対しては、カバー13の両側面板13aと本体11の土手部11a3が二重に重なった状態となり、より確実に水や塵埃等の浸入を防ぐことができる。また、カバー13が閉止された状態で、操作摘み13c2が略鉛直方向に位置して停止するため、操作摘み13c2が水切りの作用をなし、カバー13と本体11のベース体11aが当接した部分からの水や塵埃等の浸入を確実に防ぐことが可能になる。また、万一、本体11内に水が浸入しても、本体11の水抜き用の開放部11a5から保持部13c1の切欠を介して下方に流すことができる。
【0034】
なお、カバー13は、閉位置への回動の途中でベース体11aの前面側に当接して停止するように構成すれば、カバー13には回動方向、すなわち、閉位置方向に自重がかかり、カバー13とベース体11aとの当接部分が略完全に密閉される。これにより、より確実に水や塵埃等の浸入を防ぐことが可能になる。
【0035】
以上、本実施例において、カバー13は、自重によって閉位置方向に回動されるように構成したが、バネ部材により開位置で閉位置方向に付勢された状態にあるように構成してもよい。すなわち、図5(a)に示すように、カバー13の両側面板13aと本体11のベース体11aとの間、本実施形態においては、軸部13b1に、リングに形成したバネ部材20を挿入し、バネ部材の両端部をカバー13とベース体11aに懸架して構成する。これにより、カバー13がバネ部材20によって、何ら操作をせず自動的に確実に閉位置に向かって回動させることが可能になる。また、プラグPを差し込んだ使用時においても、カバー13の操作摘み13c2を離すことによって、カバー13がバネ部材20によって、何ら操作をせずに自動的に確実に閉位置に向かって回動し、ストッパー14の他端部14cを、差し込まれたプラグP上面の係合凸部P3にバネの力によって確実に移動させ、当接させることができる。
【0036】
同時に、カバー13は開位置で閉位置方向に付勢された状態、換言すれば、閉位置、すなわち、カバー13がベース体11aの前面側に当接して停止した状態で、バネ部材20の力によってカバー13がベース体11aに強く押え付けられ、より一層確実に水や塵埃等の浸入を確実に防ぐことが可能になる。これらバネ部材20の作用によって、例えば、台風などの風雨の強いときにおいても、不用意なカバー13の開放、飛散等を防止することが可能になる。
【0037】
なお、バネ部材20は、左右両側に設けることが好ましいが、左右いずれか一方に設けるものであってもよい。さらにリングをなすスプリングに限らず、例えば、コイルスプリングや板バネ等であってもよい。
【0038】
また、操作摘み13c2の鉛直方向に対する角度、幅寸法、カバー13への取り付け位置、形状等は、水切りおよび開閉時の摘みの機能を損なわない範囲で変形可能である。また、カバー13は、本体11の下方に位置する露出部分全体を略覆うようにカバーすることが、安全性および外観意匠的にも好ましいが、少なくとも充電部となる挿入口近辺を覆っていればよい。
【0039】
また、図5(b)に示すように、挿入口12aの外周に複数個の突起部12a3を形成し、適用以外のプラグの挿入を阻止し、適用外のプラグ、例えば、一般家庭における100V用のプラグの誤挿入を防止するように構成してもよい。
【0040】
また、本実施形態のコンセントは、屋外に設置されるカバー付コンセントに適用されることが好ましいが、屋内に設置されるコンセントでもよく、また、露出形でも埋込形でも、さらに、1口用でも2口用、3口用でもよく、その口数に限定されない。さらに、アース付のコンセント等であってもよく、特定のコンセントには限定されない。
【0041】
なお、変形例を示す図5には、図1〜図4と同一部分に同一符号を付し、詳細な説明は省略した。以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0042】
10 コンセント
X 被設置部
11 本体
12 コンセントユニット
12a 挿入口
12b 刃受け金具
13 カバー
14 ストッパー
14a 一端部
14c 他端部
P プラグ
P1 栓刃


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被設置部に設置される枠体からなる本体と;
プラグの栓刃が挿入され接続される挿入口と刃受け金具を有し、挿入口が枠体の一面側に臨んで本体に配設されるコンセントユニットと;
設置された状態で挿入口より上部側に軸支され、挿入口を覆う閉位置と開放する開位置との間で本体に対して回動可能となるように設けられるカバーと;
カバーの内面に設けられ、カバーの開位置でプラグを引き抜き方向に対してロックするストッパーと;
を具備していることを特徴とするコンセント。
【請求項2】
前記ストッパーは、一端部がカバーの内面に回動可能に支持され、他端部がカバーの閉位置への回動によって、挿入口に差し込まれたプラグに自動的に係合するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコンセント。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−94326(P2012−94326A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−239720(P2010−239720)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】