説明

コンソール情報取得システム、コンソール情報取得方法及びコンソール情報取得プログラム

【課題】 コンピュータシステムに障害等が発生した場合において、現地対応者がコンソールデータの収集を行うことによる人的ミスを防止し、その後の正確な技術対応を可能とする。
【解決手段】 カメラ付き携帯電話100とWebサーバ300とを接続してコンソール500の情報を取得するコンソール情報取得システムであって、カメラ付き携帯電話100は、所定の識別データ等をWebサーバ300に送信する手段と、受信した撮影設定データを設定してディスプレイ501の撮影を行い、画像データを所定の宛先に送信する手段と、を備え、Webサーバ300は、識別データ等に撮影設定データを対応づけて格納するカメラ設定DB303と、受信した識別データ等に基づきカメラ設定DB303から撮影設定データを抽出し、カメラ付き携帯電話100に送信する手段と、からなる構成としてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ付き携帯電話等の撮影装置、通信端末を利用してコンピュータシステムに関する情報収集を行うコンソール情報取得システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータやインターネット技術の発達により、いわゆるコンピュータシステムは、単に利便性や生産性等を向上させるためのツールとしてだけではなく、企業や社会を支える重要な基盤となっている。
このため、コンピュータ等に不具合が発生すると様々な支障が生じ、特に、システムダウン等の重障害を伴う場合、ユーザ等が受ける損失は甚大なものとなる。
従って、コンピュータシステムを導入する企業等は、保守体制を十分に整えておく必要があり、万一の障害等に備え、優秀な保守技術者を確保しておく必要がある。
【0003】
しかし、緊急時には、技術者でないユーザ自身が障害や問題の内容を確認し、電話等によって技術者の支援を受けて対応しなければならない場合がある。
また、昨今は、遠隔保守サービスやヘルプデスクなど、サポートセンターによる支援を利用する企業等が増えてきており、ユーザ自身が当然に現地対応を行わなければならない機会が多くなってきている。
このため、上述のように、現地対応者が技術知識に乏しい場合には、問題解決に必要な技術情報を保守技術者やサポートセンターに正確に伝えることができず、障害等の原因究明や復旧を阻害する大きな要因となっていた。
【0004】
そこで、係る問題を解決するため、特許文献1には、現地対応者が十分な知識を有していなくても障害内容等を把握することができるコンピュータ保守支援システムが提案されている。
このコンピュータ保守支援システムによれば、現地対応者が撮像装置によって障害に関する画像情報を撮影し、移動体通信端末を介してサーバにその画像情報を送信することにより、サーバ側では、画像情報からエラーコードを抽出・分析して、障害内容等を特定し、その障害内容等を移動体通信端末に送信する仕組みとなっている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−039912号公報(第1−6頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、以上のような従来提案されているコンピュータ保守支援システムにおいては、現地対応者が、技術知識のみならず、撮影技術に乏しい場合があり、例えば、解像度、ズーム等の撮影設定データの設定や被写体との距離が不適切なまま撮影が行われる場合がある。そして、この場合、取得した画像データは、文字潰れ等が発生して不鮮明なことが多く、正確な情報を取得することが困難となる。
また、このようにして取得した不正確な情報については、サーバもその内容を認識することは不可能である。
このように、従来のコンピュータ保守支援システムでは、現地対応者への技術サポートはある程度可能でも、その者が有する撮影技術に左右されやすく、依然として人的要因に影響を受ける信頼性の低いシステムとなっていた。
【0007】
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、技術知識や撮影技術を有しない者が現地対応を行うことによる情報の取得漏れや伝達ミス等を防止し、遠隔地にいながら取得情報の有効な活用を図るコンソール情報取得システムとコンソール情報取得方法及びコンソール情報取得プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明のコンソール情報取得システムは、請求項1に記載するように、撮影機能を備えた通信端末とサーバ装置とを通信回線を介して接続することにより、サポート対象となるコンピュータ装置のコンソール情報を取得するコンソール情報取得システムであって、前記通信端末は、入力操作に応じて、当該通信端末の性能を特定する端末性能識別データと、前記コンソールの性能を特定するコンソール性能識別データと、前記コンピュータ装置のオペレーティングシステムを特定するOS識別情報とを入力する識別データ入力手段と、前記端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報を、前記通信回線を介して前記サーバ装置に送信する識別データ送信手段と、前記サーバ装置から送信される所定の撮影設定データを受信する撮影設定データ受信手段と、前記撮影設定データ受信手段によって受信された撮影設定データが設定され、前記コンソールの表示画面を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された前記コンソールの表示画面の画像データを所定の宛先に送信する画像データ送信手段と、を備え、前記サーバ装置は、前記端末性能識別データ、前記コンソール性能識別データ及び前記OS識別情報の組み合わせに基づいて関連付けられた、所定の撮影設定データを格納する撮影設定データ格納手段と、前記通信端末から送信される端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報に基づいて、対応する撮影設定データを前記撮影設定データ格納手段から抽出する撮影設定データ抽出手段と、抽出した前記撮影設定データを前記通信端末に送信する撮影設定データ送信手段と、を備える構成としてある。
【0009】
このような構成からなる本発明のコンソール情報取得システムによれば、サーバ装置から送られる撮影設定データに基づいて、通信端末側の撮影機能を利用してコンソールの表示画面を撮影することができる。
そして、このコンソールの表示画面データを所定のサポート先などに送信することにより、受け取った側は、遠方にいながらにしてコンソールデータを正確に取得でき、活用することができるようになる。
【0010】
具体的には、使用する通信端末側の撮影装置の撮影性能と、被写体となるコンソールの表示性能と、サポート対象となるコンピュータ装置のオペレーティングシステムの情報との組み合わせに基づいて、最適な撮影設定データがサーバ装置側で生成、抽出され、当該撮影設定データが通信端末側にダウンロードされて、撮影装置が最適な状態に設定されるようになっている。
そして、最適な撮影設定データが設定されたうえでコンソールの表示画面が撮影され、その画像データが通信端末から所定のサポートセンター等に送信されることで、サポートセンター等では、コンピュータ装置の状態や不具合等を正確に把握することができ、各コンピュータ装置に対する的確なサポート・支援を行うことができるようになる。
【0011】
これにより、本発明のコンソール情報取得システムによれば、サポートを受ける側がコンピュータシステムに関する技術知識に乏しい者であっても、サポートセンター等の的確な支援を受けることができる。
また、サポートを受ける側がコンピュータシステムについては精通しているが、撮影技術に関する知識や経験等が乏しい場合でも、自動的に設定された最適な撮影設定データに基づいて簡易に被写体の撮影が行え、コンソール上の表示データを正確に撮影・取得することができる。
さらに、サポートを行う側では、遠隔地にいながらにして、正確なコンソールデータが取得できるため、現地対応者に対し、的確な支援や指示、アドバイス等を与えることができる。
このように、本発明のコンソール情報取得システムによれば、現地対応者の如何に関わらず、また、遠隔地にいながらにして、コンソールの表示データを正確に取得でき、的確な技術的対応を合理的に行うことが可能となる。
【0012】
また、本発明のコンソール情報取得システムは、請求項2に記載するように、前記通信端末が、カメラ付き携帯電話からなる構成とすることが好ましい。
このような構成とすることにより、広く普及しているカメラ付き携帯通信端末を用いることによって、特別な撮影装置を必要とせず、本発明を実現することができる。
これにより、拡張性及び利便性に優れたコンソール情報取得システムを実現することが可能である。
なお、通信端末側は、サーバ装置側とデータの送受信を行う通信手段と、コンソール画面を撮影する撮影手段とを、別々に構成することも可能である。例えば、サーバ装置側と通信可能なパーソナルコンピュータと、このパーソナルコンピュータに接続されるデジタルカメラによって構成するようにしてもよい。
【0013】
また、本発明のコンソール情報取得システムは、請求項3に記載するように、前記端末性能識別データは、前記通信端末の撮影手段における撮影画面の形状、解像度設定範囲、ズーム倍率設定範囲を特定するデータのうち、少なくともいずれか一つを含む構成としてある。
【0014】
また、本発明のコンソール情報取得システムは、請求項4に記載するように、前記コンソール性能識別データは、前記コンソールの表示画面の形状、解像度を特定するデータのうち、少なくともいずれか一つを含む構成としてある。
【0015】
さらに、本発明のコンソール情報取得システムは、請求項5に記載するように、前記撮影設定データは、一以上の撮影フレームイメージデータ、解像度設定データ、ズーム倍率設定データのうち、少なくともいずれか一つを含む構成としてある。
【0016】
このような構成とすることにより、通信端末側の撮影装置の性能と、コンソールの表示性能との関係に応じて、最適な撮影設定データを動的に設定することができ、常に鮮明な画像を撮影することが可能となる。
このため、サポート側に鮮明なコンソール画像を送信、提示することができ、コンピュータ装置の状態や不具合等を正確に伝えることができ、的確なサポートが行えるようになり、信頼性及び利便性に優れたコンソール情報取得システムを実現することができる。
【0017】
ここで、通信端末側の「撮影画面」及びコンソールの「表示画面」の形状とは、通信端末側の撮影装置の撮影画面及び被写体となるコンソールの表示画面の大きさや形を含み、撮影画面上に表示すべき撮影フレームイメージを決定するために必要なデータである。
また、「解像度範囲」及び「ズーム倍率設定範囲」は、通信端末側の撮影装置の性能を示す典型的なデータであり、撮影設定データを設定する際に、被写体となるコンソール画面のサイズや解像度に照らして最適な値を抽出するために必要なデータである。
また、「一以上の撮影フレームイメージデータ」としたのは、撮影装置の解像度設定範囲及びズーム倍率設定範囲と表示画面の画面サイズ及び解像度との関係上、一画面ではコンソールの表示画面が的確に撮影できない場合には、分割して撮影することができることを意味し、これによって表示データを正確に取得することができるものである。
【0018】
また、本発明のコンソール情報取得システムは、請求項6に記載するように、前記サーバ装置は、前記コンピュータ装置に関する所定のサポート情報を、オペレーティングシステムと関連付けて格納するサポート情報格納手段と、前記通信端末から送信されるOS識別情報に対応するサポート情報を前記サポート情報格納手段から抽出するサポート情報抽出手段と、を備え、前記撮影設定データ送信手段が、前記撮影設定データ抽出手段により抽出された撮影設定データとともに、前記サポート情報抽出手段により抽出されたサポート情報を前記通信端末に送信し、前記通信端末は、前記サーバ装置から送信されるサポート情報を受信し、当該サポート情報に基づいて所定のサポート依頼メッセージを作成するサポート依頼作成手段を、備え、前記画像データ送信手段が、前記撮影手段により撮影された画像データとともに、前記サポート依頼作成手段により作成されたサポート依頼メッセージを、所定の宛先に送信する構成としてある。
【0019】
このような構成からなる本発明のコンソール情報取得システムによれば、コンピュータ装置によって異なるオペレーティングシステムに対応して、それぞれ所定のサポートを行うことができるようになっている。
具体的には、コンピュータシステム又はコンピュータシステムを構成する装置にインストールされたオペレーティングシステムを特定する識別情報を、通信端末からサーバ装置に送信することによって、サーバ装置側のデータベースから当該オペレーティングシステムに対応する問い合わせ先や問い合わせに関する注意事項等を抽出し、通信端末側に通知することができる。
【0020】
このため、例えば、コンピュータシステム上で何らかの不具合が発生した場合には、OSやそれに対応するアプリケーション等の種類によって異なるサポート情報を、迅速かつ容易に通信端末側に提供することができる。そして、通信端末側では、的確な対象サポートセンター等に対して、コンソールの画像情報と分析依頼や問い合わせを行うことができ、的確な支援依頼を迅速に行うことができる。
このように、本発明のコンソール情報取得システムによれば、コンピュータシステムに対する技術的支援を必要とする場合に、容易に問い合わせ先等のサポート情報を取得でき、迅速かつ的確な技術的支援を受け、現場での対応を円滑に進めることができるようになる。
【0021】
特に、本発明のコンソール情報取得システムは、請求項7に記載するように、前記サポート情報は、所定の宛先及び所定の連絡事項を示すデータを含み、前記サポート依頼作成手段は、前記サーバ装置から送信される前記所定の連絡事項及び/又は宛先をメール本文として入力し、前記撮影手段によって撮影した前記コンソールの表示画面の画像データが添付されたメールを作成し、前記画像データ送信手段は、前記サポート依頼作成手段によって作成されたメールを、当該メールが示す所定の宛先に送信する構成としてある。
【0022】
このような構成からなる本発明のコンソール情報取得システムによれば、サポート対象となるコンピュータ装置に対応した的確なサポート情報が自動的に組み込まれたメールを自動生成することでき、より容易かつ迅速に、的確なサポート依頼を行うことができる。
具体的には、サポート先へのメールには、通信端末側の撮影手段によって撮影されたコンソール画面の画像データが添付され、また、問い合わせに関する連絡先や注意事項等もメール本文に入力されて表示されるようになっている。
このため、通信端末側の対応者は、サポートセンター等へのサポート依頼メッセージを容易に作成し、送信することができる。
これにより、本発明のコンソール情報取得システムによれば、コンピュータシステムに対する技術的支援を必要とする場合に、メール機能を利用した円滑なサポート依頼が可能となり、技術的支援の迅速化及び合理化を図ることができる。
【0023】
また、本発明のコンソール情報収集方法は、請求項8に記載するように、撮影機能を備えた通信端末とサーバ装置とを通信回線を介して接続することにより、サポート対象となるコンピュータ装置のコンソール情報を取得するコンソール情報取得方法であって、前記通信端末が、入力操作に応じて、当該通信端末の性能を特定する端末性能識別データと、前記コンソールの性能を特定するコンソール性能識別データと、前記コンピュータ装置のオペレーティングシステムを特定するOS識別情報とを入力し、前記端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報を、前記通信回線を介して前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置から送信される所定の撮影設定データを受信し、受信された前記撮影設定データが設定され、前記コンソールの表示画面を撮影し、撮影された前記コンソールの表示画面の画像データを所定の宛先に送信し、前記サーバ装置が、前記端末性能識別データ、前記コンソール性能識別データ及び前記OS識別情報の組み合わせに基づいて関連付けられた、所定の撮影設定データを格納し、前記通信端末から送信される端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報に基づいて、対応する撮影設定データを前記撮影設定データ格納手段から抽出し、抽出した前記撮影設定データを前記通信端末に送信する方法として構成してある。
【0024】
このように、本発明は上述したシステム構成の発明としてだけでなく、方法発明としても実現化することができる。
従って、本発明は、ハードウェアの構成にとらわれることなく実施することができ、汎用性、拡張性に優れたコンソール情報取得方法として提供することが可能である。
【0025】
さらに、本発明のコンソール情報収集プログラムは、請求項9に記載するように、撮影機能を備えた通信端末とサーバ装置とを通信回線を介して接続することにより、サポート対象となるコンピュータ装置のコンソール情報を取得するためのコンソール情報取得プログラムであって、前記通信端末を構成するコンピュータを、入力操作に応じて、当該通信端末の性能を特定する端末性能識別データと、前記コンソールの性能を特定するコンソール性能識別データと、前記コンピュータ装置のオペレーティングシステムを特定するOS識別情報とを入力する識別データ入力手段、前記端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報を、前記通信回線を介して前記サーバ装置に送信する識別データ送信手段、前記サーバ装置から送信される所定の撮影設定データを受信する撮影設定データ受信手段、前記撮影設定データ受信手段によって受信された撮影設定データが設定され、前記コンソールの表示画面を撮影する撮影手段、前記撮影手段により撮影された前記コンソールの表示画面の画像データを所定の宛先に送信する画像データ送信手段、として機能させ、前記サーバ装置を構成するコンピュータを、前記端末性能識別データ、前記コンソール性能識別データ及び前記OS識別情報の組み合わせに基づいて関連付けられた、所定の撮影設定データを格納する撮影設定データ格納手段、前記通信端末から送信される端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報に基づいて、対応する撮影設定データを前記撮影設定データ格納手段から抽出する撮影設定データ抽出手段、抽出した前記撮影設定データを前記通信端末に送信する撮影設定データ送信手段、として機能させるためのプログラムとして構成してある。
【0026】
このように本発明はプログラムとしても実現化することができる。
これにより、カメラ付き携帯通信端末や、Webカメラやデジタルカメラが接続されたPC等の情報処理端末にプログラムをインストールすることによって、本発明を実現することができ、汎用性,拡張性に優れた情報取得プログラムとして提供することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、現地対応者の如何に関わらず、コンソールの表示データを正確に取得し、遠隔地にいながらにしてそのコンピュータシステムに対する診断や支援を的確に実施できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
なお、以下に示す本実施形態のコンソール情報取得システムは、プログラム(ソフトウェア)の命令によりコンピュータで実行される処理,手段,機能によって実現される。プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、以下に示すような所定の処理・機能を行わせる。すなわち、本実施形態のコンソール情報取得システムにおける各処理・手段は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段によって実現される。
また、プログラムの全部又は一部は、例えば、磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリ,その他任意のコンピュータで読取り可能な記録媒体により提供され、記録媒体から読み出されたプログラムがコンピュータにインストールされて実行される。また、プログラムは、記録媒体を介さず、通信回線を通じて直接にコンピュータにロードし実行することもできる。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係るコンソール情報取得システムの概略構成を示したシステム構成図である。
図1に示すとおり、本実施形態のコンソール情報取得システム1は、インターネット等のネットワーク200に接続されたカメラ付き携帯電話端末100、Webサーバ300及びサポートセンター端末400から構成される。
そして、本実施形態では、コンソール500のディスプレイ501に表示される情報を、最適な撮影設定データに基づき撮影させ、その画像データを送信させることによって、遠隔地にいながらコンソールデータを正確に取得し、的確な技術的支援を提供するものである。
【0030】
具体的には、コンソール500は、サポートを受けるユーザ側に備えられるコンピュータシステムの一部を構成しており、当該コンピュータシステムにおいて障害等が発生した場合に、コンソール500のディスプレイ501に所定のエラーメッセージ等が表示される。そして、そのエラーメッセージ等をユーザが所有するカメラ付き携帯電話100に備えられるカメラ101によって撮影し、撮影された画像データをサポートセンター等に送信することで、サポートセンター等に障害の分析依頼や問い合わせを行い、的確なサポート、技術的支援を受けるというものである。
以下、本実施形態に係るコンソール情報取得システム1における主な構成部についてそれぞれ詳細に説明する。
【0031】
[カメラ付き携帯電話100]
カメラ付き携帯電話100は、本発明の通信端末となるものであり、主に、カメラ(撮影装置)101、ブラウザ部102、メール機能部103及びアプリケーション部104によって構成されている。
カメラ101は、本発明の撮影手段となるものであり、カメラとしての基本的な撮影機能を備える他、撮影画面で所定の画像(フレームイメージ)を重ねて表示するためのフレーム表示機能を有している。
なお、このフレームイメージは、撮影画面上は半透明に表示され、被写体であるディスプレイ501に重なるようにユーザが移動して撮影することで、表示画面上の文字の大きさ等が最適に撮影できるようになっている。
【0032】
ブラウザ部102は、ユーザが、Webサーバ300からネットワーク200を介して提供されるWebアプリケーションを閲覧し、実行できる機能(GUI:GraphicalUserInterface)を提供するものである。
具体的には、ユーザの入力操作に応じて、ブラウザ部102を介して、カメラ付き携帯電話100の型番(端末性能識別データ)や、ディスプレイ501の型番、解像度(コンソール性能識別データ)が入力され、Webサーバ300に送られる(識別データ入力手段及び識別データ送信手段)。
また、このブラウザ部102のWebアプリケーションの実行を通して、Webサーバ300からカメラ用アプリケーションをダウンロードすることができる(撮影設定データ受信手段)。
【0033】
メール機能部103は、ネットワーク200を介したメール送信機能を基本的に備え、カメラ101が撮影したディスプレイ501の画像データをメールに添付して送信することが可能となっている(サポート依頼作成手段及び画像データ送信手段)。
アプリケーション部104は、Webサーバ300からダウンロードされたカメラ用アプリケーションを格納し、必要に応じて実行させるものであり、具体的には、以下のような機能は実現している。
(1)解像度やズーム等のカメラ101の撮影設定データの設定を行う機能(撮影手段)。
(2)カメラ101の撮影画面に半透明なディスプレイのフレームイメージを表示させる機能(撮影手段)。
(3)撮影によって取得した画像データを添付し、所定のサポートセンター端末400宛のメールを作成する機能(サポート依頼作成手段)。
【0034】
[Webサーバ300]
Webサーバ300は、主に、Webアプリケーション部301、サポートセンターDB302、カメラ設定DB303及びアプリケーション格納部305によって構成される。
Webアプリケーション部301は、カメラ付き携帯電話100からのアクセスに応じ、格納しているWebアプリケーションを起動し、以下のような機能を提供するものである。
(1)入力されたカメラ付き携帯電話100の型番(端末性能識別データ)、被写体となるディスプレイ501の型番及び解像度(コンソール性能識別データ)、サポート対象となるコンピュータ装置のオペレーティングシステム情報(OS識別情報)をもとに、カメラ設定DB303(撮影設定データ格納手段)からそのカメラ付き携帯電話100のカメラ101によって最適なポジションで見えるところのフレームイメージを抽出する(撮影設定データ抽出手段)。
なお、カメラ101の解像度不足などの場合は、分割撮影用に分割数分のフレームイメージを抽出する。また、解像度やズームなどのカメラの撮影設定データをカメラ設定DB303から抽出する(撮影設定データ抽出手段)。
【0035】
(2)入力されたOS情報に基づいてサポートセンターDB302(サポート情報格納手段)から対象となるサポートセンター端末400のメールアドレスを抽出する(サポート情報抽出手段)。
また、電話番号や問い合わせに対する注意事項等についても同様にサポートセンターDB302から抽出する。
(3)上記(1)及び(2)の機能により抽出されたデータをアプリケーションの雛形304に埋め込み、撮影からメール作成までを支援するカメラ用アプリケーションを作成する。
(4)上記(3)で作成されたカメラ用アプリケーションを所定のカメラ付き携帯電話100に転送する(撮影設定データ送信手段)。
【0036】
サポートセンターDB302は、本発明のサポート情報格納手段となるものであり、OS情報をインデックスとして、サポートセンターのメールアドレス及び電話番号並びに問い合わせについての注意事項など、サポート情報を予め格納するものである。
【0037】
カメラ設定DB303は、本発明の撮影設定データ格納手段となるもので、カメラ付き携帯電話100の型番等の撮影性能を特定するデータ(端末性能識別データ)、ディスプレイ501の型番や解像度等の表示性能を特定するデータ(コンソール性能識別データ)、及びシステムのOS情報(OS識別情報)をインデックスとして以下の情報が予め格納されている。
(1)対象カメラ付き携帯電話100の撮影画面に合った半透明なディスプレイのイメージデータ。
なお、このイメージデータは、予め文字が潰れない最適な位置で撮影した場合のフレームイメージを半透明にしたものを登録しておく。透過率に関しては、撮影画面を見たときに実際のフレームとの重なり具合が判断しやすい透過率にしておく。さらに、カメラ101の解像度不足などの場合に備え、分割撮影用に分割数分のフレームイメージを登録しておく。
(2)フレーム作成時に設定すべき解像度やズームなどのカメラ101の撮影設定データ。
【0038】
アプリケーション格納部305は、カメラ用アプリケーションの雛形304が格納されており、このカメラ用アプリケーションの雛形304に必要な撮影設定データ等が埋め込まれたうえで、カメラ付き携帯電話100に転送される。
【0039】
次に、以上のような構成からなる本実施形態のコンソール情報取得システムにおける動作手順について図2及び図3を参照しながら説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るコンソール情報取得システムにおける前段の動作手順を示したものであり、主に、Webアプリケーションに関する動作手順を示したフローチャートある。
そして、図3は、本発明の一実施形態に係るコンソール情報取得システムにおける後段の動作手順を示したものであり、主に、カメラ用アプリケーションに関する動作手順を示したフローチャートである。
【0040】
図2に示すように、まず、サポートを受けようとするユーザは、カメラ用アプリケーションを生成するために、カメラ付き携帯電話100のブラウザ機能を使い、ネットワーク200を介してWebサーバ300にアクセスしWebアプリケーションを起動させる(S201)。
Webアプリケーションの起動に応じて、まず、Webアプリケーションは、カメラ付き携帯電話100の型番を取得する(S202)。取得の方法としては、自動的に型番データが抽出されWebサーバ300に送信される方法の他、ユーザが入力してWebサーバに送信する方法であっても良い。
【0041】
次に、ユーザの所定の入力操作により、障害等の発生したコンピュータ装置のコンソール500のディスプレイ501の型番と解像度が入力されるとともに、対象OSを示す情報が入力され、これらのデータがWebサーバ300に送信される(S203)。
Webアプリケーションは、Webサーバ300が受け取った情報(カメラ付き携帯電話100の型番、ディスプレイ501の型番と解像度、対象OS)をインデックスとして、最適位置の半透明なフレームイメージやそのフレームイメージを作成したときのカメラ101の最適な撮影設定データをカメラ設定DB303から抽出する(撮影設定データ抽出手段)(S204)。
また、Webアプリケーションは、受け取ったOS情報に基づいて、サポートセンターDB302から対象となるサポートセンター端末400のメールアドレス、電話番号及び注意事項等の情報を抽出する(サポート情報抽出手段)(S205)。
【0042】
次に、アプリケーション格納部304に格納されているアプリケーションの雛形に、ステップS204及びS205で抽出された情報を埋め込むことによって、カメラ付き携帯電話100が行う撮影及びメール送信のためのカメラ用アプリケーションを生成する(S206)。
そして、ステップS206で作成したカメラ用アプリケーションをカメラ付き携帯電話100にダウンロード(撮影設定データ送信手段、撮影設定データ受信手段)すると(S207)、Webアプリケーションは終了される(S208)。
【0043】
次に、後段にかかるカメラ用アプリケーションの動作手順について図3を参照しながら説明する。
ここでは、ユーザが、カメラ付き携帯電話100にダウンロードされたカメラ用アプリケーションを用いて、ディスプレイ501の撮影をし、その撮影によって取得した画像データを所望のサポートセンターに送信する動作を行う。
【0044】
まず、カメラ付き携帯電話100にダウンロードされたカメラ用アプリケーションを起動させると(S301)、当該カメラ用アプリケーションはカメラ機能を起動させ(S302)、解像度やズーム等の撮影設定データの設定を行う(S303)。
また、撮影されない半透明のフレーム601(図4参照)を撮影画面に表示させる(S304)。なお、解像度等の関係上、一度にディスプレイ501全体を撮影できないような場合には、分割撮影を行う必要があるため分割された半透明のフレームが複数枚用意される(図5参照)。
ユーザは、表示された半透明のフレーム601と実際に撮影しようとしているディスプレイ501のフレームが重なるようにカメラ付き携帯電話100を移動させ、完全に重なったところで撮影を行う(S305)。
【0045】
ここで、カメラ用アプリケーションは、全ての半透明なフレームにおいて撮影が行われたかのチェックを行う(S306)。
ステップS306の結果、未撮影のフレームがない場合(S306:NO)、すなわち、ディスプレイ501全体を一の画像データに収めて撮影できる場合には、次のステップS307に進む。
一方、ステップS306の結果、未撮影のフレームがある場合(S306:YES)、すなわち、分割撮影を行う場合には、分割数分の半透明のフレームを用いた撮影が終了するまでステップS304、S305が繰り返される。
例えば、4分割撮影を行う場合には、図5に示すように、分割された半透明のフレーム701乃至704の全てにおいて撮影が行われる。
【0046】
撮影終了後、カメラ用アプリケーションは、メール機能を起動させ(S307)、以下の内容で新規メールを作成する(S308)。
1)宛先:対象となるサポートセンター端末400のメールアドレス。
2)添付ファイル:撮影したディスプレイ501の画像データ。
3)メール本文:対象サポートセンターの電話番号やサポート依頼における注意事項等。
【0047】
そして、ユーザは、メールの編集を行った上で、サポートセンター端末400にメール送信を行い(S309)、カメラ用アプリケーションが終了される(S310)。
このようにして送信されたメールを受信することにより、サポートセンターでは、遠隔地にいながらコンピュータシステムのコンソール情報を正確に取得して、分析等することができ、現地対応者に対して的確な指示や支援が行えるようになる。
【0048】
以上説明したように、本実施形態のコンソール情報取得システム1によれば、カメラ付き携帯電話100に備えられているカメラ101によってコンソール500のディスプレイ501を撮影する際、そのカメラ101の撮影性能やディスプレイ501の表示性能に応じて、設定すべき最適な撮影設定データを提供し、自動的に設定するようにしている。
そして、最適な撮影設定データに基づいて撮影されたディスプレイ501の画像データを所定のサポートセンターに送ることによって、サポートセンターでは遠隔地にいながら正確な情報分析や診断ができ、現地対応者に的確な指示が出せるようになる。
【0049】
従って、仮に、コンピュータシステムに関する技術的知識に乏しい者や、カメラの設定方法を知らない者が現地対応をしたとしても、正確にコンソールデータをサポートセンターに送ることができ、的確な支援を受けることが可能となる。
このため、現地対応者の如何に関わらず、また、遠隔地にいながらにして、コンソールの状態確認等を正確に行え、コンピュータシステムに関する障害復旧等の現地対応を効果的にバックアップできるようになる。
【0050】
また、本実施形態のコンソール情報取得システム1によれば、例えば、コンピュータシステムのOS等の情報を、ユーザが、カメラ付き携帯電話100を利用して所定のWebサーバ300に送ることにより、その技術情報に関して対応しうるサポートセンターを特定し、現地対応者に通知することができる。
そして、現地対応者は、カメラ101によって取得したディスプレイ501の画像情報を対象のサポートセンター端末400にメール送信し、技術的な診断や問い合わせ等に活用することができる。
このため、現地対応者は、対応するコンピュータシステムや装置によって異なる問い合わせ先等をその都度調べる必要が無く、対応に係る迅速性や利便性を向上させることが可能である。
【0051】
以上、本発明のコンソール情報取得システムについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明にかかるコンソール情報取得システムは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態のコンソール情報取得システムでは、カメラ付き携帯電話を使用する態様となっているが、デジタルカメラやWebカメラ等の撮影装置を使用する形態であってもよい。
この場合、撮影装置を、インターネット等に接続された外部の情報処理端末に接続することによって本発明を実現することができる。
そして、このような形態をとることにより、本発明の利用範囲がさらに拡大され、汎用性の高いコンソール情報取得システムとして活用することができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、コンソールを備えたコンピュータ装置の保守・サポートシステム等に好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンソール情報取得システムの概略構成を示したシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るコンソール情報取得システムにおける前段の動作手順を示したフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係るコンソール情報取得システムにおける後段の動作手順を示したフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係るコンソール情報取得システムにおいて、カメラ付き携帯電話のカメラ撮影画面上にディスプレイ撮影用の半透明なフレームイメージが表示されたイメージ図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るコンソール情報取得システムにおいて、カメラ付き携帯電話のカメラ撮影画面上に表示されるフレームイメージが分割によって複数回表示されることを説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0054】
1 コンソール情報取得システム
100 カメラ付き携帯電話
200 ネットワーク
300 Webサーバ
400サポートセンター端末
500 コンソール
501 ディスプレイ
601 半透明のフレームイメージ
701〜704 分割された半透明のフレームイメージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影機能を備えた通信端末とサーバ装置とを通信回線を介して接続することにより、サポート対象となるコンピュータ装置のコンソール情報を取得するコンソール情報取得システムであって、
前記通信端末は、
入力操作に応じて、当該通信端末の性能を特定する端末性能識別データと、前記コンソールの性能を特定するコンソール性能識別データと、前記コンピュータ装置のオペレーティングシステムを特定するOS識別情報とを入力する識別データ入力手段と、
前記端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報を、前記通信回線を介して前記サーバ装置に送信する識別データ送信手段と、
前記サーバ装置から送信される所定の撮影設定データを受信する撮影設定データ受信手段と、
前記撮影設定データ受信手段によって受信された撮影設定データが設定され、前記コンソールの表示画面を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された前記コンソールの表示画面の画像データを所定の宛先に送信する画像データ送信手段と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記端末性能識別データ、前記コンソール性能識別データ及び前記OS識別情報の組み合わせに基づいて関連付けられた、所定の撮影設定データを格納する撮影設定データ格納手段と、
前記通信端末から送信される端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報に基づいて、対応する撮影設定データを前記撮影設定データ格納手段から抽出する撮影設定データ抽出手段と、
抽出した前記撮影設定データを前記通信端末に送信する撮影設定データ送信手段と、を備える
ことを特徴とするコンソール情報取得システム。
【請求項2】
前記通信端末が、カメラ付き携帯電話からなる請求項1に記載のコンソール情報取得システム。
【請求項3】
前記端末性能識別データは、
前記通信端末の撮影手段における撮影画面の形状、解像度設定範囲、ズーム倍率設定範囲を特定するデータのうち、少なくともいずれか一つを含む請求項1又は2に記載のコンソール情報取得システム。
【請求項4】
前記コンソール性能識別データは、
前記コンソールの表示画面の形状、解像度を特定するデータのうち、少なくともいずれか一つを含む請求項1乃至3のいずれか一項記載のコンソール情報取得システム。
【請求項5】
前記撮影設定データは、
一以上の撮影フレームイメージデータ、解像度設定データ、ズーム倍率設定データのうち、少なくともいずれか一つを含む請求項1乃至4のいずれか一項記載のコンソール情報取得システム。
【請求項6】
前記サーバ装置は、
前記コンピュータ装置に関する所定のサポート情報を、オペレーティングシステムと関連付けて格納するサポート情報格納手段と、
前記通信端末から送信されるOS識別情報に対応するサポート情報を前記サポート情報格納手段から抽出するサポート情報抽出手段と、を備え、
前記撮影設定データ送信手段が、前記撮影設定データ抽出手段により抽出された撮影設定データとともに、前記サポート情報抽出手段により抽出されたサポート情報を前記通信端末に送信し、
前記通信端末は、
前記サーバ装置から送信されるサポート情報を受信し、当該サポート情報に基づいて所定のサポート依頼メッセージを作成するサポート依頼作成手段を、備え、
前記画像データ送信手段が、前記撮影手段により撮影された画像データとともに、前記サポート依頼作成手段により作成されたサポート依頼メッセージを、所定の宛先に送信する請求項1乃至5のいずれか一項記載のコンソール情報取得システム。
【請求項7】
前記サポート情報は、所定の宛先及び所定の連絡事項を示すデータを含み、
前記サポート依頼作成手段は、
前記サーバ装置から送信される前記所定の連絡事項及び/又は宛先をメール本文として入力し、前記撮影手段によって撮影した前記コンソールの表示画面の画像データが添付されたメールを作成し、
前記画像データ送信手段は、
前記サポート依頼作成手段によって作成されたメールを、当該メールが示す所定の宛先に送信する請求項6記載のコンソール情報取得システム。
【請求項8】
撮影機能を備えた通信端末とサーバ装置とを通信回線を介して接続することにより、サポート対象となるコンピュータ装置のコンソール情報を取得するコンソール情報取得方法であって、
前記通信端末が、
入力操作に応じて、当該通信端末の性能を特定する端末性能識別データと、前記コンソールの性能を特定するコンソール性能識別データと、前記コンピュータ装置のオペレーティングシステムを特定するOS識別情報とを入力し、
前記端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報を、前記通信回線を介して前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置から送信される所定の撮影設定データを受信し、
受信された前記撮影設定データが設定され、前記コンソールの表示画面を撮影し、
撮影された前記コンソールの表示画面の画像データを所定の宛先に送信し、
前記サーバ装置が、
前記端末性能識別データ、前記コンソール性能識別データ及び前記OS識別情報の組み合わせに基づいて関連付けられた、所定の撮影設定データを格納し、
前記通信端末から送信される端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報に基づいて、対応する撮影設定データを前記撮影設定データ格納手段から抽出し、
抽出した前記撮影設定データを前記通信端末に送信する
ことを特徴とするコンソール情報取得方法。
【請求項9】
撮影機能を備えた通信端末とサーバ装置とを通信回線を介して接続することにより、サポート対象となるコンピュータ装置のコンソール情報を取得するためのコンソール情報取得プログラムであって、
前記通信端末を構成するコンピュータを、
入力操作に応じて、当該通信端末の性能を特定する端末性能識別データと、前記コンソールの性能を特定するコンソール性能識別データと、前記コンピュータ装置のオペレーティングシステムを特定するOS識別情報とを入力する識別データ入力手段、
前記端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報を、前記通信回線を介して前記サーバ装置に送信する識別データ送信手段、
前記サーバ装置から送信される所定の撮影設定データを受信する撮影設定データ受信手段、
前記撮影設定データ受信手段によって受信された撮影設定データが設定され、前記コンソールの表示画面を撮影する撮影手段、
前記撮影手段により撮影された前記コンソールの表示画面の画像データを所定の宛先に送信する画像データ送信手段、として機能させ、
前記サーバ装置を構成するコンピュータを、
前記端末性能識別データ、前記コンソール性能識別データ及び前記OS識別情報の組み合わせに基づいて関連付けられた、所定の撮影設定データを格納する撮影設定データ格納手段、
前記通信端末から送信される端末性能識別データ、コンソール性能識別データ及びOS識別情報に基づいて、対応する撮影設定データを前記撮影設定データ格納手段から抽出する撮影設定データ抽出手段、
抽出した前記撮影設定データを前記通信端末に送信する撮影設定データ送信手段、として機能させるためのコンソール情報取得プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−217545(P2008−217545A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−55513(P2007−55513)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】