説明

コンテンツに関連するリンクを自動的に含む方法

シーンデータコンテンツと関連して1以上のコンテンツに関連するリンクを自動的に含む方法が提供される。当該方法は、(a) (i)データコンテンツを読取り及び/書き込みするデータ記憶手段、(ii)シーンからオーディオ及び/又はビジュアルの内容を感知し、対応するシーンデータコンテンツを発生する感知手段、(iii)シーンの近くにある装置の空間的な位置及び/又はシーンのアイデンティティ(ID)を識別するのに使用するための識別手段、(iv)データ記憶手段、感知手段及び識別手段の動作を調整する計算手段を有する記録装置を提供するステップ、(b)1以上の空間的な位置及び/又はシーンのIDを対応するリンク可能なデータコンテンツと関連付けるために発せられるリンクデータを含むようにデータ記憶手段を調整するステップ、(c)所望のシーンに近接して当該装置を作動し、そこからオーディオ及び/ビジュアルの内容を受け、対応する所望のシーンデータコンテンツを生成するステップ、(d)前記識別手段を使用して、所望のシーンに近接した当該装置の空間的な位置及び/又は所望のシーンのIDを判定するステップ、(e)ステップ(d)で判定された空間的な位置及び/又はIDに関連するリンクデータにおける1以上のリンクを識別し、それらを、前記ステップ(c)から導出された所望のシーンデータコンテンツ、及び前記ステップ(d)からの空間的な位置及び/又はIDの少なくとも1つと共に前記記憶手段に自動的に記録するステップとを含む。1以上のリンクは、最終的な複合的なデータコンテンツを発生するため、シーンデータと対応するリンク可能なデータコンテンツとを含むように同時に、及び/又は続いて発生される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツに関連するリンクを自動的に含む方法に関し、特に、排他するものではないが、本発明は、データコンテンツにおける1以上のイメージ及び/オーディオサンプルが関連する内容と関連付けすることができるように、イメージ及び/オーディオデータコンテンツにおけるコンテンツに関連するリンクを自動的に含む方法に関する。
【0002】
また、本発明は、当該方法に従って動作可能な装置に関する。
さらに、本発明は、当該方法に従ってかかる装置が機能するのを可能にするために適したインフラストラクチャを提供するシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
データコンテンツのアイテムを互いにリンクさせることが知られている。データコンテンツは、たとえば、実行可能なソフトウェア、データベース、オーディオデータ及びイメージデータを含むことができる。かかるリンクは、たとえばインターネットといった公知のコンテンポラリネットワークにおいてURL(Universal Resource Locators)により実現される。URLを介して他のウェブサイトにリンクされるインターネットウェブサイトを構築するといった、インターネットの内容を準備するとき、タイプ入力されるテキスト形式でかかるURLを入力することが通常である。たとえばキーボードを介してのテキスト形式でURLを含むことは、データコンテンツを迅速に用意するときに実現するのに不便なことがある。
【0004】
Journal Pervasive Computer pp.1536-1268, IEEE CS and IEEE ComSocで公開されたDiomidis Spenellisによる論文では、典型的なバケーションとリップからのみ処理のデータを色鮮やかなインターネットのウェブサイトに自動的に変換するのに作用するGTWeb(Geotemporal Web System)が記載されている。GTWebは、たとえばトリップオーバビュー、タイムライン、マップ及び注釈された写真を提供するといった目的で、各種消費者グレードの情報機器と公的にアクセス可能なデータベースとを統合することから生じるシナジー(synergy)を利用するために構成される。GTWebを使用したインターネットウェブサイトを構築することは、フルオートマチックであるとして文献に記載されており、消費者グレードのデジタルカメラからの写真、ハンドヘルドGPS(Global Positioning System)装置及び公的にアクセス可能なコーストライン、トポグラフィー及び新聞データを統合することを含んでいる。これにより形成されたGTWebのウェブサイトは、手動で編集され易く、ホームページを含む。ホームページは、たとえば年代順で提供される、タイムライン、マップ及びフォトグラフギャラリーへのリンクを含むために構成可能でもある。
【0005】
文献では、かかるGTWebのウェブサイトを構築するときに記録された写真又は画像に関する方向性の詳細を提供するため、デジタルコンパス情報を他の関連する収集されたデータと統合することが実施可能であることが更に開示されており、かかるコンパス情報は、所有権を主張できる現代のGPSレシーバで利用可能である。さらに、文献によれば、かかる方向性の情報は、それぞれの写真又は画像のカメラ回転及び傾斜を検出及び記録するために使用され易い。関心のある特徴を記録するか、イメージベースのハイパーリンクを作成するための3つの角度回転及びレンズ設定のメタデータに属する関連する情報で写真を注釈することが可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は、たとえば、パリ市にあるエッフェル塔のようなサイトのデジタル「スナップショット」といった、彼らが訪れた集合地の画像を記録する所有者により現代のデジタルカメラが益々使用されてきていることを理解している。かかる記録された画像は、その後の個人の視聴及び/又は第三者への提供のためのトラベルログへの編集のために、ユーザのデジタルカメラから、たとえばポータブルラップトップコンピュータといったコンピュータ装置にユーザによりダウンロードされることがある。本発明者は、画像に適した関連付けされた記憶されたサブジェクトデータへのリンクを含むことは、それら記録された画像を注釈するときにかかるユーザにとって現在のところ可能である。たとえば、エッフェルタワーの画像は、フランス革命のセンテナリーを記念する1889年のパリの国際展示会の歴史の説明を提供するインターネットサイトへのリンクで注釈される。実際に、かかる注釈は、ユーザにより滅多に着手されない。ツアーが行われた後に数ヶ月又は数年でツアーのスナップショットの画像を完全に理解及び/又は第三者に提供することが困難なことがある。
【0007】
本発明者は、複合的なトラベルレコードを含まれる関連するリンクで提供するため、デジタルイメージカメラの情報をURLリンク情報及びGPS位置情報と統合することは可能であると理解しており、また、本発明者は、かかる統合は、実際に便利に達成するのに現在のところ扱い難く、したがって、1以上の画像又は写真を含むデータコンテンツにコンテクストに関連するリンクを自動的に含む便利な方法を考案した。
【0008】
本発明の第一の目的は、記録されたデータコンテンツにコンテクストに関連したデータリンクを自動的に含む便利な方法を提供することにある。
本発明の第二の目的は、ユーザのトリップ又はジャーニーのより包括的な記録をそのユーザに提供し易い、たとえば現代のデジタルカメラへのakinのような進歩した装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第一の態様によれば、シーンデータコンテンツと関連して1以上のコンテンツに関連したリンクを自動的に含む方法が提供される。当該方法は、以下のステップを含むことを特徴とする。(a) (i)データコンテンツを読取り及び/又は書き込みするデータ記憶手段、(ii)シーンからオーディオ及び/又はビジュアルの内容(subject matter)を感知し、対応するシーンデータコンテンツを発生する感知手段、(iii)シーンの近くにある装置の空間的な位置及び/又はシーンのアイデンティティ(ID: identity)を識別するのに使用するための識別手段、(iv)データ記憶手段、感知手段及び識別手段の動作を調整する計算手段を有する記録装置を提供するステップ。(b) 1以上の空間的な位置及び/又はシーンのIDを対応するリンク可能なデータコンテンツと関連付けるために発生されるリンクデータを含むようにデータ記憶手段を調整するステップ。(c) 所望のシーンに接近して当該装置を作動し、そこからオーディオ及び/ビジュアルの内容を受信して、対応する所望のシーンデータコンテンツを生成するステップ。(d) 識別手段を使用して、所望のシーンに接近した装置の空間的な情報及び/又は所望のシーンのIDを判定するステップ。(e) ステップ(d)で決定された空間的な位置及び/又はIDに関連するリンクデータにおける1以上のリンクを識別し、それらを、ステップ(c)から導出された所望のシーンデータコンテンツと、ステップ(d)からの空間位置及び/又はIDとの少なくとも1つと共に記憶手段に自動的に記録するステップ。ここで、1以上のリンクは、最終的な複合的なデータコンテンツを発生するために、シーンデータと対応するリンク可能なデータコンテンツを含むように同時及び/又は続いて発生される。
【0010】
本発明は、コンテクストに関連するデータリンクを組み込んだ更に便利なアプローチを提供することが可能であるといった利点がある。
好ましくは、本方法のステップ(d)では、識別手段は、以下の少なくとも1つを利用することで、所望のシーンに接近して当該装置の空間的な位置及び/又は所望のシーンのIDを識別するために構成される。(i) GPS衛星により導出されるリファレンス、(ii) 所望のシーンに含まれる1以上の遠隔で通信する装置から供給されるID(Identification)。この装置は、シーンの特性に関する情報を当該装置に与えるために構成される。及び(iii)所望のシーンデータをシーンアイデンティフィケーションリファレンスデータと相関付け及び/又は関連付けすることによる、所望のシーンデータのコンテンツの画像及び/又はオーディオ分析。
たとえばデータのマージといった1以上のかかるオプションの使用により、データリンクの自動的な包含の信頼性を改善することができるといった利点がある。
【0011】
好ましくは、本方法では、シーンデータコンテンツで自動的に含まれる1以上のリンクは、以下の少なくとも1つになる。(i)休止し、その後のユーザ要求で作動される。(ii)ユーザ要求でアクティブであり、その後のユーザ要求に休止される。
かかる自動的に挿入されたコンテンツに関連するリンクの優先付けは、装置のユーザが特定の関心又は関連性のシーンを評価するのを支援することができる点である。
【0012】
好ましくは、本方法では、1以上のリンクは、自動的に、及び/又はシーンデータコンテンツに含まれるユーザ要求で、たとえばコンポジットデータを生成するのが必要とされないときに、続いて消去される。望まれないリンクの消去は、装置のユーザが適切でない及び/望まれないと判断したリンクを除くときに有利である。
【0013】
好ましくは、本方法では、少なくとも1つのリンクデータ及びその関連するリンク可能なデータコンテンツは、少なくとも部分的に暗号化された形式で本装置に提供され、本装置は、1以上の復号鍵を使用して、暗号化されたリンクデータ及びその関連するリンクデータコンテンツの少なくとも1部を復号するために作用する。暗号化の使用は、リンクデータ及びリンク可能なデータコンテンツのサプライヤがかかるデータを編集することにおいてそれらの作業の支払いを受けることができるメカニズムを提供できるといった利点がある。より詳細には、本方法では、1以上の復号鍵は、たとえば支払いといった対応する対価について装置に提供される。
【0014】
好ましくは、本方法では、データ記憶手段は、以下の少なくとも1つによりリンクデータを受けるために作用する。(i)本装置を利用可能なリンクデータを有する通信ネットワークに結合する。(ii)記憶手段に記録される少なくともリンクデータを含むデータキャリアを記憶手段に導入する。
【0015】
必要とされる場合、これら2つのアプローチ(i)及び(ii)の組み合わせは、たとえばインターネットといった通信ネットワークからダウンロード可能なスペシャリストの支配権をもつ小さなフォーマットの光ディスクのような標準的なデータキャリアで、より標準的なリンクデータ及びリンク可能なデータコンテンツが提供されるように調整することができる。
【0016】
好ましくは、本方法では、データ記憶手段は、リンクデータ、リンク可能なデータコンテンツ、所望のシーンデータ及びコンポジットデータコンテンツの1以上をそこに記憶するため、以下の少なくとも1つを有する。(a)1以上の光データキャリア、(b)1以上の磁気ハードディスクデータキャリア、及び(c)1以上の固体メモリ装置。より詳細には、記憶手段は、少なくとも1つのデータキャリアがリンクデータ及びリンク可能なデータコンテンツの少なくとも1つを本装置に導入するために本装置に外部的にアクセス可能であるように配置される。たとえば、かかる機能は、様々なデータベンダからデータキャリアで発生される外部データを受信可能な装置にする。より詳細には、コンパクトフォトグラフィックカメラにサイズ的に匹敵する任意のコンパクトアイテムである装置の観点で、データキャリアは、スモールフォーマットの光データストレージ(SFFO)ディスクである。
【0017】
好ましくは、本方法では、リンクデータは、たとえばインターネットといった通信ネットワークを介したリンク可能なデータコンテンツにアクセスするために発生される少なくとも1つのURL(Universal Resource Locator)を含む。かかるURLの使用は、サーチ及びアクセスのためにURLを利用する現代のデータ通信ネットワーク及びそれらデータリポジトリと更に容易に使用可能である。
【0018】
好ましくは、本方法では、(i)リンクデータ及びその関連されるリンク可能なデータが外部にアクセス可能な第一のデータキャリアの装置に提供される。(ii)リンクデータにおける1以上のリンクは、内部で保持される第二のデータキャリアの所望のシーンデータコンテンツと共に、ステップ(e)で空間的な位置と関連される。
【0019】
より詳細には、第一のデータキャリアは、ベンダにより供給されるアイテムであり、そのリンクデータ及びその関連されるリンク可能なデータコンテンツは、少なくとも部分的に暗号化された形式であり、より対応する復号鍵の1つを装置に供給することでアクセスされやすく、かかる復号鍵は、たとえば支払い又は他の対価について取得可能である。なお、より詳細には、本方法では、第一のデータキャリアは、リンクデータ及び/又はリンク可能なデータコンテンツへのプログレッシブアクセスは、復号鍵のプログレッシブな取得に対応して達成可能であるように、複数の程度で暗号化される暗号化されたリンクデータ及び/又はリンク可能なデータコンテンツを含む。
有利なことに、本方法では、リンク可能なデータコンテンツは、補足の画像、映画、サウンド、テキスト及びウェブサイトのうちの少なくとも1つである。
【0020】
本発明の第二の態様によれば、シーンデータコンテンツと関連して1以上のコンテクストに関連したリンクを自動的に含むために作用する装置が提供され、本装置は、以下を有することを特徴とする。(i)データコンテンツを読取り及び書き込むためのデータ記憶手段。(ii)シーンからオーディオ及び/又はビジュアルの内容を感知し、対応するシーンデータコンテンツを発生する感知手段。(iii)シーン及び/又はシーンのIDの近くにある装置の空間的な位置を識別するのに使用するための識別手段。(iv)データ記憶手段、感知手段及び識別手段の動作を調整する計算手段。ここで、(a)データ記憶手段は、1以上の空間位置を対応するリンク可能なデータコンテンツと関連付けするために発生されるリンクデータを含むように構成される。(b)本装置は、対応する所望のシーンのデータコンテンツを生成するため、そこからオーディオ及び/又はビジュアルの内容を受けるために所望のシーンの近くにあるときに作用する。(c)識別手段は、所望のシーン及び/又は所望のシーンのIDの近くで装置の空間的な位置を決定するために作用する。(d)識別手段により決定される空間位置及び/所望のシーンのIDに関連されるリンクデータにおける1以上のリンクを識別し、それらを、感知手段から導出される所望のシーンデータコンテンツ並びに識別手段から導出される空間的な位置及び/又はIDの少なくとも1つと共に記憶手段に自動的に記録する。1以上のリンクは、同時及び/又はその後に、最後の複合データコンテンツを発生するため、対応するリンク可能なデータコンテンツをシーンデータと含むために発生される。
【0021】
好ましくは、本装置では、識別手段は、以下の少なくとも1つを利用することで、所望のシーン及び所望のシーンのIDの近くにある装置の空間的な位置を決定するために作用する。(i)GPSサテライトで導出されるリファレンス。(ii)所望のシーンに含まれる1以上の遠隔的なコンピュータ装置から提供されるアイデンティフィケーション。本装置は、シーンの特性に関する情報を装置に与えるために構成される。(iii)所望のシーンデータをシーン識別のリファレンスデータと相関付け及び/又は関連付けすることで、所望のシーンデータコンテンツのイメージ及び/又はオーディオ分析。
【0022】
好ましくは、本装置では、シーンデータコンテンツと自動的に含まれる1以上のリンクは、以下の少なくとも1つとなる。(i)休止し、その後のユーザ要求で作動される。(ii)ユーザ要求でアクティブであり、その後のユーザ要求で休止される。
【0023】
より詳細には、本装置では、1以上のリンクは、自動的及び/又はシーンデータコンテンツと含まれるユーザ要求に応じて、たとえば、コンポジットデータを生成するのに必要とされないときに、その後に消去される。
【0024】
好ましくは、本装置では、リンクデータ及びその関連するリンク可能なデータコンテンツの少なくとも1つは、少なくとも部分的に暗号化された形式で本装置に供給され、本装置は、1以上の復号鍵を使用して、暗号化されたリンクデータ及びその関連するリンクデータコンテンツの少なくとも1部を復号するために作用する。
【0025】
好ましくは、本装置では、1以上の復号鍵は、たとえば支払いといった対応する対価について本装置に供給される。
好ましくは、本装置では、データ記憶手段は、以下の少なくとも1つによりリンクデータを受けるために作用する。(i)利用可能なリンクデータをそこに有する通信ネットワークを装置に結合すること。(ii)そこに記録される少なくともリンクデータを含むデータキャリアを記憶手段に導入すること。
【0026】
好ましくは、本装置では、データ記憶手段は、リンクデータコンテンツ、所望のシーンデータ及びコンポジットデータコンテンツの1以上をそこに記憶するため、(a)1以上の光データキャリア、(b)1以上の磁気ハードディスクデータキャリア、及び(c)1以上の固体メモリ装置の少なくとも1つを有する。より詳細には、本装置では、少なくとも1つのデータキャリアが、リンクデータとリンク可能なデータコンテンツの少なくとも1つを本装置に導入するため、本装置に外部的にアクセス可能なように、記憶手段が配置される。より詳細には、データキャリアは、スモールフォーマットの光データストレージ(SFFO)ディスクである。
【0027】
好ましくは、本装置において、(i)リンクデータ及びその関連されるリンク可能なデータは、外部的にアクセス可能な第一のデータキャリアで装置に供給される。(ii)リンクデータにおける1以上のリンクは、内部的に保持された第二のデータキャリアで所望のシーンデータコンテンツと共に、ステップ(e)で空間的な位置と関連付けされる。
【0028】
好ましくは、第一のデータキャリアは、ベンダにより供給されるアイテムであり、そのリンクデータ及びその関連するリンク可能なデータコンテンツは、少なくとも部分的に暗号化された形式であり、1以上の対応する復号鍵を装置に供給することでアクセスされやすく、かかる復号鍵は、たとえば支払い又は他の対価について取得可能である。より詳細には、第一のデータキャリアは、リンクデータ及び/又はリンク可能なデータコンテンツへのプログレッシブアクセスが復号鍵のプログレッシブな取得に対応して達成可能であるように、複数の程度で暗号化された、暗号化されたリンクデータ及び/又はリンク可能なデータコンテンツを含む。
【0029】
本発明の第三の態様によれば、本発明の第一の態様に係る方法における識別手段に所望のシーンの近くにある位置のリファレンス及び/又はシーンのアイデンティフィケーションを供給するインフラストラクチャが提供される。
【0030】
本発明の第四の態様によれば、本発明の第二の態様に係る装置との使用のために所望のシーンの所望のシーン及び/又はアイデンティフィケーションの近くにある位置のリファレンス及び/シーンアイデンティフィケーションを供給するインフラストラクチャが提供される。
【0031】
本発明の特徴は、本発明の範囲から逸脱することなしに、いずれかのコンビネーションで結合される。本発明の実施の形態は、以下の図を参照して例示を経由して以下に記載される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
本発明は、1以上の写真及び/又はビデオ記録及び/又はオーディオ記録において、たとえばURL(Universal Resource Locator)といったリンクを自動的に挿入するコンセプトをもつ少なくとも1つのその実施の形態に関する。さらに、リンクは、1以上の写真及び/又はビデオ記録及び/又はオーディオ記録に関するその後の視聴又はプレゼンテーションで補足の情報を識別するために実行可能である。補足情報は、補足の画像、映画、音声、テキスト、及びユーザにより訪問される1以上のロケーションに適切であって、そこで画像を取得するためにユーザが彼/彼女のカメラを利用する他のウェブサイトの少なくとも1つを含むことが好ましい。慣習的に、補足情報は、“Portable Blue”ディスクとも呼ばれるスモールフォーマットの光データストレージディスク(SFFO)といった、コンパクトデータキャリアでユーザに提供される。任意に、ユーザは、前もってストレージディスクを払っている。代替的に、ストレージディスクは、無料で発行され、ユーザは、ストレージディスクの記録されたデータコンテンツにアクセスする料金を支払う義務がある。
【0033】
データキャリアは、コンパクトデータキャリアの供給者に対応する料金の支払いについて、様々な程度のアクセス権を得ることができる実質的なデータ量がそこに記録される。そこから画像を記録するために様々な旅行の集合地で関連するデジタルカメラを使用する旅行者であるユーザのケースでは、コンパクトデータキャリアは、旅行情報のショップ、旅行代理店及びライブラリのようなベンダから便利に発生することができる。
【0034】
上述されたGTWebによる問題は、たとえばURLといったリンクによりアクセス可能な記録された画像を注釈するために必要とされる情報が散乱されることにある。さらに、リンクにより識別される情報は、常に全体的に関連するものではなく、したがって、不適切であって、及び/又は第三者による視聴のための最後の編集で混乱させる。さらに、適切なリンク及びそれら関連するデータコンテンツを識別することは、ユーザにより前もって考慮されない限り、潜在的に時間を消費し、困難なことである。したがって、上述されたGTWebは有益な構成に見えるが、多くの潜在的なユーザにとって実施不可能である。
【0035】
本発明者は、かかる実施不可能性が、自動的に取得され、記録された画像系列ファイルにおける1以上の適切な位置に挿入される、たとえば1以上のURLといった1以上のリンクを含むことで対処可能であることを理解している。有利なことに、かかる自動的な挿入は、たとえば、1以上のかかるリンクを含むようにユーザの装置をトリガする、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LANS)及び/又はワイヤレスワイドエリアネットワーク(WANS)装置といった位置識別情報によりトリガされる。代替的に、又は付加的に、1以上のリンクを自動的に含むことは、ユーザ装置のGPSリファレンスからトリガされる。更なるオプションとして、シーンに向けられるそれらの装置に指示するユーザがシーンから受信された画像を相関付けし、1以上の参照画像と比較及び/又は関連付けする装置が得られるように、ユーザの装置には、画像認識機能が設けられる。観察された画像と参照の画像の相関及び/又は関連付けが行われる場合、ユーザの装置は、たとえば適切なURLといった関連するリンクを自動的に含むために構成される。
【0036】
ユーザが所与のシーンに向けてそれらの装置に指示するとき、ユーザは、シーンに向けてそれらの装置に指示しつつ、たとえば「リンクインサート“link insert”」スイッチを押すことで、1以上のリンクをオンデマンドで挿入することができる。ユーザがオンデマンドで挿入されるべき1以上のリンクを要求するのを選択しないとき、本装置は、たとえば記録された画像の内容の後続する再生及び/又は挿入で後に確認されるか、又は必要とされない場合に後に消去されるリンクを自動的に挿入する。かかるリンクの自動的な挿入は、かかる装置を、たとえば上述において解説されたようなGTWebといったリンク挿入の現在公知のスキームよりも実際に使用するのにかなり容易にする。
【0037】
本発明の実施の形態を更に解説するため、図1〜図4の内容が以下に説明される。
図1では、参照符号10で概念的に示されるカメラ装置が示されている。装置10は、本発明に係るコンテクストに関連したリンクを自動的に含む方法の実現での使用に適している。本方法を実現するため、装置10は、たとえば、パリのエッフェル塔のような有名なシーンといった、上の矢印(FS)により表されるシーンの1以上の画像及び/又は関連するオーディオコンテンツを記録するために作用する。装置10は、たとえば出射形成されるプラスティック材料から製造されるエクステリアプロテクトケースを含んでおり、これに、画像を表示する小型の液晶ディスプレイ(LCD)40及びユーザ20への情報を処理する他の装置に結合されるマイクロプロセッサ(CPU)30が搭載される。さらに、装置10は、装置10の空間的な位置の基準を動作中に判定することに使用するためのグローバルポジショニングシステム(GPS)レシーバ50を更に有しており、レシーバ50は、これに位置の基準の座標を供給するためにマイクロプロセッサ30に結合される。さらに、装置10は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LAN)、自動車電話におけるワイヤレスサイドエリアネットワーク(WANS)、及びBlue−Toothに互換性のある装置のような無線周波数のタグタイプの装置(RFID)の1以上とマイクロプロセッサ30通信するのを可能にするため、マイクロプロセッサ30に接続されるワイヤレスインタフェース60を含む。
【0038】
装置10が使用中に向けられる方向にシーンの画像の1以上の記録を行うため、装置10は、たとえば、現代のデジタルカメラで利用されるような画素マトリクス電荷結合素子(CCD)といった画素アレイ光センサ70を有する。光センサ70と関連付けされるのは、センサ70にシーンの現実の画像(FS)を投影するための可変ズームの拡大構成で任意に配置される1以上のレンズを有する、光学的な画像形成アセンブリ80である。任意に、アセンブリ80は、マイクロプロセッサ30と共に作用するオートアイリス露出制御機能及び/又はオートフォーカス制御を含む。さらに、装置10は、たとえば、スモールフォーマットの光メモリディスクデータキャリア(SFFO)を利用するコンパクト光ディスクストレージドライブといった、内部メモリストレージ装置(DRV)100を有する。好ましくは、ストレージ装置100は、オランダにおけるPhilips社により開発された光ディスクストレージメディアのプロプライエタリの“Portable−Blu”タイプにおけるような、実質的な青色波長の放射を利用する光ディスクドライブである。ドライブ100は、たとえばスモールフォーマットの光ディスクデータキャリア(SFFO)といった外部的にアクセス可能な取り外し可能なデータキャリア120を収容するための構成と共にドライブ100に永続的に保持される、スモールフォーマットの光ディスクデータキャリア110を含むように構成されることが好ましい。さらに、装置10は、たとえばマイクロプロセッサ(CPU)30及びドライブ(DRV)100といった、装置10の電子的なサブコンポーネントに電力(PWR)を供給するための再充電可能なリチウムバッテリ及び/又はニッケル−メタルハロゲン化物バッテリといった、内部の電力源(BT)130を含む。最後に、装置10は、シーン(FS)に装置10の光アセンブリ80を向けたとき、ユーザを保持するのに適したハンドグリップ140をその外部をエンクロージャの一部として含む。さらに、ハンドグリップ140は、ユーザマイクロプロセッサ30に接続されるユーザが作動可能なスイッチアレイ150を含む。スイッチアレイ150は、更に詳細に後に記載されるように特にデータキャリア110で、1以上の画像及び/又はビデオ画像系列がドライブ100に記録されることになるのをマイクロプロセッサ30に指示し、シーン(FS)に関連する1以上のリンクがドライブ100で記録されるべきことをオンデマンドで選択するため、光アセンブリ80により供給される光ズームを調節するための幾つかのスイッチボタンを含む。
【0039】
図1に例示される装置10の動作は、図2を参照して概念的に記載される。
旅行を行う前に、ユーザ20は、旅行の情報の小売店及び/又は旅行代理店に訪れ、購入するか、又はたとえばディスク120といったスモールフォーマットの光ディスク(SFFO)を取得する。たとえばディスク120には、URL(Universal Resource Locator)、及び/又はマップ、画像、写真、ビデオクリップ、1以上の歴史的なデータに適したナレーションのような事実に基づいたデータといったデータコンテンツといったリンクデータが記録されている。ディスク120は、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、南アフリカ、アジアといった範囲に及ぶ、潜在的に大きな範囲の可能な旅行の所在地に関連する広い種類のデータを含む標準的に製造されるアイテムであることが好ましい。さらに、ディスク120に記録されたデータは、好ましくは、ディスク120に記録されたデータのベンダにのみ利用可能な1以上の秘密の暗号化鍵を使用して、少なくとも部分的に暗号化された形式である。さらに、たとえば支払い又は他の考慮の形式の代わりに、ベンダは、1以上の秘密の暗号化鍵の補足的な1以上の公開の復号鍵を提供し、1以上の公開の復号鍵は、1以上の秘密鍵からユーザが導出可能ではなく、1以上の秘密の暗号化鍵は、1以上の公開の復号鍵からユーザが導出可能ではない。したがって、ディスク120に記録されるデータは、秘密−公開鍵の暗号化及び関連する復号を受ける。
【0040】
したがって、ディスク120は、実質的に無料で発行されることが好ましく、ユーザは、ディスク120のユーザデータに選択的にアクセスするための1以上の公開の復号鍵を受けるための料金を支払う。公開の復号鍵は、異なるやり方でディスク120のユーザデータにアクセスするため、ユーザ20により使用される。たとえば、1つの例となる公開の復号鍵は、ディスク120に暗号化された形式で記録されるマップデータにアクセスするためにユーザ20により利用可能である。別の例示的な公開の復号鍵は、たとえば最適な太陽の光の条件でのかかる所在地のショットの写真画像といった、ディスク120に暗号化された形式で記録されている様々な歴史的及び/又は旅行のサイトであって、たとえば正常のアクセス不可能な視聴のギャラリー、タワー又はバルコニーといった、特に有利及び/又は美的な喜ばしいビューイングからの画像を復号、従ってアクセスするために採用可能である。更に別の例の公開の復号鍵は、たとえば、特にこれらの集合地及びそれら関連される停止の仕様での音楽のパイプオルガンに関する様々な地理的な領域を通した教会の集合地といった、関心のある特定の分野に適したディスク120の暗号化されたデータコンテンツを復号、従ってアクセスするために採用可能である。かかる関心のある特定のフィールドは、たとえば欧州における教会の集合地といった、任意に地理的に制限され、教会の集合地が大聖堂として分類されるか否かのような他の基準に更に制限することができる。したがって、ユーザ20がディスク120の暗号化されたデータへのアクセスを得ることができる程度は、ベンダにユーザ20からの支払いの代わりにディスク120のベンダからユーザ20に供給される1以上の復号鍵により決定される。任意に、ディスク120は、1以上の公開の復号鍵へのアクセスを取得する必要なしに、ユーザ20にとって自由に利用可能なデータコンテンツを含む。かかる自由に利用可能なデータコンテンツは、広告されたデータコンテンツがディスク120に暗号化された形式で既に含まれていることにユーザ20が気付く必要なしに、更なるデータコンテンツの潜在的な利用可能性をユーザ20に通知する1以上の広告をユーザ20にディスプレイ40で表示するため、マイクロプロセッサ30で実行可能である。
【0041】
必要とされる場合、ディスク120のデータコンテンツを復号する1以上の公開鍵は、たとえば年間(annuities and/or annual)加入の支払いに左右して実際に時間制限される。代替的に、支払いの代わりに受信された1以上の鍵は、時間的に制限されていない期間、すなわち供給される公開鍵がセキュリティを拡張するためにディスク120のコンテンツを復号した後にそれ自身を即座に破壊する「ワンスオフ“once off”」ペイメントからなる。好ましくは、1以上の公開の復号鍵は、たとえば上述された旅行のインフォメーションオフィスで、ワイヤレスインタフェース60を通した短距離の無線通信を介して装置10に伝達される。代替的又は付加的に、1以上の公開の復号鍵は、たとえば電話モデム(図示せず)を通して、ネットワークに装置10を結合することで、インターネットのような公的な通信ネットワークを介して装置10に伝達される。装置10で受信された1以上の公開の復号パスワードは、マイクロプロセッサ(CPU)30の固体の不揮発性メモリ、及び/又はたとえばディスク110のディスクドライブ100に記憶されることが好ましい。
【0042】
購入の後、又はフリーハンドアウトのディスク120として受け、1以上の対応する公開の復号鍵を購入した後、ユーザ20は、ディスク120をドライブ(DRV)100に挿入し、たとえば参照符号300により一般的に図2に示される有名なサイトといったシーン(FS)を訪ねるために旅行に出発する。装置10でのシーン(FS)の観点でその方向に向けられたとき、ユーザ20は、シーンの画像を光センサ70の光アセンブリ80により投影させるために少なくとも1つのスイッチ(SW)150を押す。センサ70は、画像の画素データをマイクロプロセッサ(CPU)30に出力するために作用し、次いで、マイクロプロセッサは、センサ70に投影される画像に対応する画像をディスプレイ40でユーザ20に提供する。ユーザ20がディスプレイ40に表示される画像を記録するのを望む場合、ユーザ20は、マイクロプロセッサ30がディスク110にセンサ70に投影される画像に対応するデータコンテンツを記録するために作用することに応答して、別のスイッチ150を押し、データコンテンツは、1以上のデジタル画素の画像及び/又はかかる画像のビデオ系列の形式であることが好ましい。さらに、ディスク110における記憶容量の有効な使用を提供するため、1以上の画像及び/ビデオ系列は、たとえば現代のMPEG及び/又はJPEG符号化を通して、コンパクトな符号化された形式でディスク110に記録される。ディスク110に光センサ70から供給されるデータを記録する間、マイクロプロセッサ30は、レシーバ(GPS)50を介して、図2における参照符号310により示される複数の衛星からの装置10の対応する地理的な衛星のGPSリファレンスを決定するために作用することができ、好ましくは、かかるリファレンスは、装置10の視聴方向を示すコンパスの指向情報を含む。装置10は、センサ70からの画像データのみでなく、GPSリファレンスをもディスク110に記憶するために作用し、現代のGPS位置センシングは、装置10の実際の位置の数十メートルに位置の精度を提供し、装置10は、光センサ70から導出されたデータと共に、かかるGPS位置基準情報を記録するために任意に構成される。装置の視角もディスクに記憶される場合がある。
【0043】
装置10は、そのワイヤレスインタフェース60を介して、ローカルの無線トランスポンダから、たとえばシーン(FS)内に強制されずに位置されるトランスポンダ320への送信を受け、たとえばシーンのオブジェクトがRFタグを組み込む場合がある。最も便利なことに、トランスポンダ320は、プロプライエタリのBlue Tooth RFIDタグへの短距離の通信装置akinであり、代替的に、トランスポンダ320は、たとえばインターネットのようなパブリックネットワークと通信するのに結合されるノードといったWAN又はLANのノードとすることができる。トランスポンダ320は、シーン(FS)のアイデンティティを識別するために装置10により使用可能な情報で変調される無線周波数の放射線を放射するために構成される。かかるトランスポンダ320が存在するとき、装置10は、任意に、センサ70からの関連される画像データと共にディスク110のかかるID情報を記録するために作用し、かかる記録は、更に詳細に後に明らかにされる。
【0044】
更なるオプションとして、装置10は、ある程度の画像解析を実行する。ディスク120の秘密鍵の暗号化されたデータコンテンツへのアクセスを可能にする1以上の復号鍵をユーザ20が支払ったとき、1以上のかかる鍵は、シーン(FS)の標準的な参照画像へのアクセスを提供することが好ましく、参照画像は、画像認識の目的でセンサ70に投影される画像との相関及び/又は関連付けに適した形式からなる。かかる画像認識は、マイクロプロセッサ(CPU)30で実行するソフトウェアで実行されることが好ましい。
【0045】
したがって、装置10は、シーン(FS)の特性のより高い確かさを得るため、GPSレシーバ50、ワイヤレスレシーバ60を介してトランスポンダ320、装置10での時間基準、並びに画像認識相関及び/又は関連付けの少なくとも1つからの識別データをマージ可能である。好ましくは、識別データの少なくとも1部は、ディスク110に記録される。シーン(FS)の識別は、複数の識別子を通して行われる。これは、装置10の動作の信頼性は、たとえばGPSが利用不可能な場合、信頼できないか不正確な状況でエンハンスされるためであり、自動化されたコンテクストに関連したリンクの挿入の信頼性は、エンハンスされる。
【0046】
センサ70から導出された1以上のシーン(FS)の画像に対応する画像データがディスク110で記録されるたびに、マイクロプロセッサ30は、ディスク120で提供されるたとえばURLといった1以上の対応するリンクを識別するためのサイトのアイデンティフィケーションを使用し、ディスク110に記録されたセンサ70から導出された画像データにかかるリンクを自動的に挿入するために作用する。オンデマンドで1以上のリンクを挿入するのを選択するためにスイッチ150のなかにあるスイッチを押していないとき、たとえばディスク110の記録されたイメージデータがその後に見直しするときのその後の確認のため、好ましくはリンクが休止しているように、装置10は、記録されたイメージデータにより包含するため、ディスク120からディスク110への対応する識別されたリンクデータを自動的にコピーする。逆に、ユーザ20がオンデマンドでリンクを挿入するのを選択するためにスイッチを押したとき、装置10は、確認されたやり方、すなわち休止しないやり方で、リンクデータをディスク110の記録されたイメージデータに含めるために作用する。ユーザ20は、その後の見直しでディスク110に記録された確認されたリンクデータを任意に選択的に削除することができる。
【0047】
上述されたリンクデータは、幾つかの相互に異なるタイプからなる。第一のタイプのリンクデータは、たとえば暗号化された形式で、ディスク120にローカルにある利用可能なデータへの1以上のリンクを提供する。第二のタイプのリンクデータは、インターネットのような公衆ネットワークを通して利用可能な1以上のリンクを提供する。しかし、ディスク120は、両方のタイプのリンクを含むように構成されるのが好ましい。任意に、所定のカテゴリのリンクは、ディスク120で暗号化された形式とすることができ、1以上の適切な公開の復号鍵を受けるための料金の支払いについてユーザ20にアクセス可能である。所定の暗号化されたリンクへのアクセスが前に得られていないケースでは、かかる暗号化されたリンクは、センサ70からの画像データと関連してディスク110に記録されるデータに含まれないか、又は関連される公開の復号鍵の料金の支払いへのその後の過去を振り返ったアクセスのために、暗号化されたフォームでディスク110に記録される。かかるリンクの包含は、装置10の動作のモードを設定するときにユーザが選択可能であることが好ましい。
【0048】
つぎに図4を参照して、ディスク110に記録された画像データ及び関連するリンクデータのフォーマットが例示されており、フォーマットは、参照符号400により示される。マイクロプロセッサ30で処理される光センサ70からの画像データは、たとえばJPEG画像符号化及び/又はMPEG画像符号化におけるように、データ圧縮となる符号化された形式で記録されることが好ましい。したがって、第一及び第二の画像に対応する画像データを符号化することは、符号化された圧縮されたデータフィールドJPEG FP1及びJPEG FP2としてのフォーマットで記録される。データフィールドのそれぞれ関連されるのは、参照データフィールドで関連付けされ、たとえば、データフィールドII410は、データフィールドJPEG FP1と共に含まれる。さらに、フォーマット400は、リンクデータがユーザ20によりオンデマンドで挿入されているか否かに関する関連付けされるインジケータと共に、上述された自動的に挿入されたリンクデータAIL 420を含む。
【0049】
ディスク110への画像データの系列の記録の完了後、ユーザ20は、図4に例示されるような拡張されたフォーマットにおけるフォーマット400でデータを処理するため、たとえばスイッチ150により、装置10を設定することができ、拡張されたフォーマットが参照符号600により一般的に示されている。リンクデータAIL420が拡張された場合、たとえば符号化された圧縮された画像データJPEG FP1及びJPEG FP2のそれぞれと関連付けされたLNK INFO1及びLNK INFO2といった拡張されたリンク情報610を生じる。自動的に及び/又はオンデマンドでディスク110に記録されるリンクがディスク120に記録されるデータコンテンツにリンクするとき、装置10は、たとえばインターネットといった外部ネットワークへのアクセスなしに図3及び図4に例示されるようなリンクデータの拡張を実行可能である。しかし、記録されるリンクデータは、装置10の外部のデータコンテンツを示す場合、たとえば、そこからラップトップコンピュータにデータをダウンロードすることで、装置10はかかる外部データコンテンツのリポジトリに結合されるか、又は、図3及び図4に例示されるような再フォーマット化が装置10の外部で実行される。好ましくは、ディスク120が取り除かれ、たとえばディスク110がデータで飽和されるのを防止するためのその後のアーカイブのため、別の対応するタイプの書換え可能な光ディスクがディスク110からコピーされたデータを受けるためにドライブ100に挿入されるように、ドライブ100が構成される。したがって、ドライブ100は、1以上のディスク100,120からのデータを読取るだけでなく、1以上の他のかかるディスクを書き込むことが可能な読取り/書込み光ドライブが好ましい。
【0050】
上述された内容で記載されたように、リンクデータは、ディスク110に記録された1以上の画像及び/又はビデオ系列のその後の検討でユーザ20により確認又は消去される。さらに、データリンクは、限定されるものではないが、更なる画像、オーディオデータ、実際のデータ、並びにマップ及びスケッチのような図解的なデータを含めた内容に関連することができる。したがって、装置10のスイッチ150を適切に動作する間でも、原理的な旅行者のサイトからの画像の系列を記録するため、装置10を利用し、たとえばパリへの週末旅行といった休日に旅行するためにディスク120のコピーを購入したユーザ20にとって実施可能である。旅行からの戻りで、ユーザ20は、たとえば、ロイヤリティ(royalty)、アーティスト(artist)、アーキテキツ(architects)、ベネファクタ(benefactors)に付属の歴史的なデータ、並びにかかるサイト及び関連するマップといった、各種バックグランドデータによる動画のオーディオ/ビジュアルのプレゼンテーションをつくるために自動的に挿入、及び/又はユーザの要求で挿入される様々なリンクを発動、消去、又は休止を保持することができる。さらに、拡張された形式で記録された画像を提供する開始で、画像及びリンクデータコンテンツセレクションパラメータを選択することで、一方でゴシック調の教会のアーキテクチャ、又は他方でフレンチ印象派のアーティストといった、旅行の特定の態様への特定の強調でパリへの旅行のアカウントを与えることはユーザ20にとって可能である。
【0051】
上述した内容で記載された本発明の実施の形態は、特許請求の範囲により定義された本発明の範囲から逸脱すること無しに変更されることを理解されたい。
好ましくは、バッテリ130は、たとえば高周波空心変圧器の結合により、バッテリ130に接続される充電回路に誘導的に結合されるバッテリ充電装置に装置10を搭載することで再充電可能である。
【0052】
ワイヤレスインタフェース60は自動的に挿入されたリンクを発動する装置10に応答して、データコンテンツを迅速に供給可能な場合、関連付けされたリンクされたマテリアルによるディスク110の記録された画像データの拡張は、光センサ70に提供される1以上の画像の取得の間に実時間で実現可能である。必要とされる場合、1以上の記録された画像の見る人のその後の要求で発生できない自動的に挿入されるリンクと関連付けされる内容をもつ1以上の画像の対話的な視聴を提供するように、内容及び/又は他の基準により、たとえば年代順に複数のサーチルートを介して1以上の記録された画像を通した対話的なサーチにより、自動的に挿入されるリンクは、ディスク110の1以上の画像において休止することができる。
【0053】
また、装置10は、光センサ70からの画像記録に類似するやり方でディスク110のオーディオコンテンツ記録のマイクロフォンを含む。任意に、ディスク120で提供される参照画像に関してマイクロプロセッサ30により行われる画像認識に類似したやり方で、かかるオーディオコンテンツは、「エッフェル塔」のような特定の口頭の表現について分析される。たとえば、GPSレシーバ50により供給される地理的なリファレンスがマイクロプロセッサ30により識別されるかかる口頭の表現と相関するとき、及び/又はマイクロプロセッサ30により識別されるかかる口頭の表現と密に関連付けすることができるとき、装置10は、ディスク110に記録するとき、関連付けされた関連するリンクデータとを挿入するために構成され、これにより、口頭の表現は、GPSリファレンスに確認を供給し、自動的に挿入されたコンテクストに関連するリンクが適切であることの高い程度の確かさを供給する。
【0054】
任意に、ディスク120は、読取り/書込み光ディスクとなるように構成することができ、その関連付けされる光センサ70及び/又はオーディオセンサ(図示せず)からマイクロプロセッサ30により供給される符号化された圧縮された画像及びオーディオデータを受けるためのブランクデータフィールドが設けられ、さらに、自動的に挿入されたコンテクストに関連するデータリンクは、ディスク120に含まれるリンク可能なデータのみに制限することができる。かかる状況では、ディスク120にユーザ20により記録される1以上の画像に実質的に関連されない暗号化された更なるリンク可能なデータコンテンツをディスク120が含む事実は、ディスク120がユーザ20の画像を記録するために必要とされるよりも著しく多くの容量を有するときに無関係である。ユーザ20は、ユーザ20が訪れる1以上の集合地にカスタマイズされるディスク120の幾つかのライブラリを編集することができる。
【0055】
たとえば図1に示されるようなカメラ装置10は統合された装置、その部材がエクステリアプロテクティブケースに収容されるとして上述した内容で記載されたが、装置10を複数のローカルに相互接続された部材に小分割することで潜在的にユーザウェアラブルとすることができることが考えられる。さらに、かかる相互接続は、個人的にローカルのワイヤレスローカルエリアネットワークの方式で短距離の無線通信により達成される。たとえば、装置10は、現代のBlue Tooth規格に準拠したミニチュアの無線トランシーバにより相互接続される複数のユーザウェアラブルなモジュールに配置され、たとえば、ドライブ100は、ポケット装置又はベルトウォーン装置として実現される。
【0056】
上述した内容では、ドライブ100は、光データストレージ装置として記載される。しかし、本発明者は、たとえばミニチュア磁気ハードディスク及び固体メモリといった、他のタイプのデータストレージ装置が付加的又は代替的に利用することができることを考える。
【0057】
上述した内容に関して、特許請求の範囲に関して、「有する“comprise”」、「含む“include”」、「組み込む“incorporate”」、「含む“contain”」、「〜である“is”」及び「有する“have”」のような表現は、排他するものではないと解釈されることが意図され、すなわち明示的に開示されない他のアイテム又はコンポーネントが存在するのを許容する。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の方法との使用に適した装置を例示する図である。
【図2】本装置が使用中に利用される例示的な構成を説明する図である。
【図3】図1の装置が関連するリンクを自動的に挿入可能である画像系列を例示する図である。
【図4】図3に示された自動的に挿入されたリンクにより識別されるように挿入される内容による画像系列を例示する図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シーンデータコンテンツと関連して1以上のコンテンツに関連するリンクを自動的に含む方法であって、
当該方法は、
(a) (i)データコンテンツを読取り及び/又は書き込みするデータ記憶手段、(ii)シーンからオーディオ及び/又はビジュアルの内容を感知し、対応するシーンデータコンテンツを発生する感知手段、(iii)シーンの近くにある装置の空間的な位置及び/又はシーンのアイデンティティ(ID)を識別するのに使用するための識別手段、(iv)前記データ記憶手段、前記感知手段及び前記識別手段の動作を調整する計算手段を有する記録装置を提供するステップと、
(b) 1以上の空間的な位置及び/又はシーンのIDを対応するリンク可能なデータコンテンツと関連付けるために発せられるリンクデータを含むように前記データ記憶手段を調整するステップと、
(c) 所望のシーンに近接して当該装置を作動し、そこからオーディオ及び/ビジュアルの内容を受け、対応する所望のシーンデータコンテンツを生成するステップと、
(d) 前記識別手段を使用して、所望のシーンに近接した当該装置の空間的な位置及び/又は所望のシーンのIDを判定するステップと、
(e) ステップ(d)で判定された空間的な位置及び/又はIDに関連するリンクデータにおける1以上のリンクを識別し、それらを、前記ステップ(c)から導出された所望のシーンデータコンテンツ、及び前記ステップ(d)からの空間的な位置及び/又はIDの少なくとも1つと共に前記記憶手段に自動的に記録するステップとを含み、
前記1以上のリンクは、最終的な複合的なデータコンテンツを発生するため、シーンデータと対応するリンク可能なデータコンテンツとを含むように同時に、及び/又は続いて発生される、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ステップ(d)で、前記識別手段は、(i)GPS衛星により導出されるリファレンス、(ii)所望のシーンに含まれる、前記シーンの特性に関する情報を当該装置に与えるために構成される1以上の遠隔で通信する装置から供給されるアイデンティフィケーション、及び(iii)所望のシーンデータをシーンアイデンティフィケーションリファレンスデータと相関付け及び/又は関連付けすることによる、前記所望のシーンデータコンテンツの画像及び/又はオーディオ分析、の少なくとも1つを利用することで、前記所望のシーンに近接する該装置の空間的な位置及び/又は前記所望のシーンのIDを識別するために構成される、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記シーンデータコンテンツと自動的に含まれる前記1以上のリンクは、(i)休止し、その後のユーザ要求で作動されること、(ii)ユーザ要求で作動しており、その後のユーザ要求に休止されること、の少なくとも1つである、
請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記1以上のリンクは、自動的に、及び/又はシーンデータコンテンツに含まれるユーザ要求で、たとえば複合データを生成するのが必要とされないときに、続いて消去される、
請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記リンクデータ及びその関連するリンク可能なデータコンテンツの少なくとも1つは、少なくとも部分的に暗号化された形式で当該装置に提供され、当該装置は、1以上の復号鍵を使用して、前記暗号化されたリンクデータ及びその関連するリンクデータコンテンツの少なくとも1部を復号するために作用する、
請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記1以上の復号鍵は、たとえば支払いといった対応する考慮の代わりに当該装置に提供される、
請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記データ記憶手段は、(i)当該装置を利用可能なリンクデータを有する通信ネットワークに結合すること、(ii)前記記憶手段に記録される少なくともリンクデータを含むデータキャリアを前記記憶手段に導入すること、の少なくとも1つによりリンクデータを受けるために作用する、
請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記データ記憶手段は、前記リンクデータ、前記リンク可能なデータコンテンツ、前記所望のシーンデータ及び前記コンポジットデータコンテンツの1以上をそこに記憶するため、(a)1以上の光データキャリア、(b)1以上の磁気ハードディスクデータキャリア、及び(c)1以上の固体メモリ装置、の少なくとも1つを有する、
請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記記憶手段は、少なくとも1つのデータキャリアが前記リンクデータ及び前記リンク可能なデータコンテンツの少なくとも1つを当該装置に導入するため、当該装置に外部的にアクセス可能であるように配置される、
請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記データキャリアは、スモールフォーマットの光データストレージ(SFFO)ディスクである、
請求項8記載の方法。
【請求項11】
前記リンクデータは、たとえばインターネットといった通信ネットワークを介してリンク可能なデータコンテンツにアクセスするために発せられる少なくとも1つのURL(Universal Resource Locator)を含む、
請求項1記載の方法。
【請求項12】
(i)前記リンクデータ及びその関連されるリンク可能なデータが外部にアクセス可能な第一のデータキャリアの装置に提供され、(ii)前記リンクデータにおける前記1以上のリンクは、内部で保持される第二のデータキャリアの前記所望のシーンデータコンテンツと共に、前記ステップ(e)で空間的な位置と関連される、
請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記第一のデータキャリアは、ベンダにより供給されるアイテムであり、そのリンクデータ及びその関連されるリンク可能なデータコンテンツは、少なくとも部分的に暗号化された形式であり、より対応する復号鍵の1つを当該装置に供給することでアクセスされ、かかる復号鍵は、たとえば支払い又は他の対価の代わりに取得可能である、
請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記第一のデータキャリアは、前記リンクデータ及び/又は前記リンク可能なデータコンテンツへのプログレッシブアクセスが、復号鍵のプログレッシブな取得に対応して達成可能であるように、複数の程度で暗号化される暗号化されたリンクデータ及び/又はリンク可能なデータコンテンツを含む、
請求項12記載の方法。
【請求項15】
前記リンク可能なデータコンテンツは、補足の画像、映画、サウンド、テキスト及びウェブサイトのうちの少なくとも1つである、
請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記シーンデータコンテンツと関連して1以上のコンテクストに関連したリンクを自動的に含むために作用する装置であって、
当該装置は、
(i)データコンテンツを読取り及び/又は書き込むためのデータ記憶手段と、
(ii)シーンからオーディオ及び/又はビジュアルの内容を感知し、対応するシーンデータコンテンツを発生する感知手段と、
(iii)前記シーンに近接した当該装置に空間的な位置及び/又は前記シーンのアイデンティティ(ID)を識別するのに使用するための識別手段と、
(iv)前記データ記憶手段、前記感知手段及び前記識別手段の動作を調整する計算手段とを有し、
(a)前記データ記憶手段は、1以上の空間的な位置を対応するリンク可能なデータコンテンツと関連付けするために発生されるリンクデータを含むように構成され、
(b)当該装置は、対応する所望のシーンのデータコンテンツを生成するため、そこからオーディオ及び/又はビジュアルの内容を受けるために所望のシーンに近接するときに作用し、
(c)前記識別手段は、前記所望のシーンに近接した当該装置の空間的な位置及び/又は前記所望のシーンのIDを決定するために作用し、
(d)前記識別手段により決定される空間的な位置及び/所望のシーンのIDに関連されるリンクデータにおける1以上のリンクを識別し、それらを、前記感知手段から導出される所望のシーンデータコンテンツ並びに前記識別手段から導出される空間的な位置及び/又はIDの少なくとも1つと共に前記記憶手段に自動的に記録するために作用し、
前記1以上のリンクは、同時及び/又はその後に、最終的な複合的なデータコンテンツを発生するため、対応するリンク可能なデータコンテンツをシーンデータと含むために発生される、
ことを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項1記載の方法における前記識別手段に、前記所望のシーンに近接した位置のリファレンス及び/又は前記所望のシーンのアイデンティフィケーションを供給するインフラストラクチャ。
【請求項18】
請求項16記載の装置との使用のために、前記所望のシーンに近接した位置のリファレンス及び/又は前記所望のシーンのアイデンティフィケーションを供給するインフラストラクチャ。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−528056(P2007−528056A)
【公表日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−548448(P2006−548448)
【出願日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【国際出願番号】PCT/IB2004/052913
【国際公開番号】WO2005/076154
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】