コンテンツ再生装置
【課題】 ユーザの繰り返し操作により対応するコンテンツ再生装置を提供する。
【解決手段】 スキップ再生動作が可能なコンテンツ再生装置において、コンテンツの再生位置から所定時間先の位置のコンテンツを読み出すべく制御する制御部と、前記制御部により読み出されたコンテンツのデータを記録媒体に記録する記録制御手段と、ユーザに入力されたスキップ指示に基づいて、前記記録媒体に既に記録された前記データを再生する再生処理部とを具備することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【解決手段】 スキップ再生動作が可能なコンテンツ再生装置において、コンテンツの再生位置から所定時間先の位置のコンテンツを読み出すべく制御する制御部と、前記制御部により読み出されたコンテンツのデータを記録媒体に記録する記録制御手段と、ユーザに入力されたスキップ指示に基づいて、前記記録媒体に既に記録された前記データを再生する再生処理部とを具備することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば放送コンテンツを受信・記録する装置に係わり、特にコンテンツ再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、デジタル機器の普及と共にハードディスクレコーダ等の放送を受信し記録する言わば放送記録装置が一般化しつつあり、従来のVTR(Video Tape Recorder)による記録再生処理の場合よりも、多くの映像情報を容易に記録・再生することが可能となってきている。このような放送記録装置においては、簡易な操作によって予約録画等が可能となるが、他方で再生操作がユーザにとって十分に利便性の高いものでない場合がある。
【0003】
特許文献1には、このような状況に対して、例えば、直前のリードでアクセスされた領域と、現リードで要求された領域のアクセス方向と領域間距離、領域サイズを検出して、データの先読みを行うディスクメモリの位置とサイズを決定するという記録装置が開示されている。
【0004】
しかし、特許文献1の装置においては、既に直前のリードでアクセスされた領域の部分についてはキャッシュにデータが残されていることにより、次回のリードのための先読みが装置でセーブできたとしても、未だリード命令の無い部分については、先読みを行えないという問題がある。やはりまだ例えばユーザの繰り返し操作に対応することが充分でないという状況も発生しうる。
【特許文献1】特開2001−285805号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、この発明は、ユーザの繰り返し操作により対応するコンテンツ再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るコンテンツ再生装置は、スキップ再生動作が可能なコンテンツ再生装置において、コンテンツの再生位置から所定時間先の位置のコンテンツを読み出すべく制御する制御部と、前記制御部により読み出されたコンテンツのデータを記録媒体に記録する記録制御手段と、ユーザに入力されたスキップ指示に基づいて、前記記録媒体に既に記録された前記データを再生する再生処理部とを具備することを特徴とするコンテンツ再生装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの繰り返し操作により対応するコンテンツ再生装置が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0009】
本発明による実施例1を図1乃至図6を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る放送記録装置の構成の一例を示すブロック図である。図1の放送記録装置10は構成の一例として、チューナ等をソースとして記録機能を有するデジタルテレビジョンである。しかしながら、チューナ等と記録機能とをもったハードディスクレコーダも同様に好適である。
【0010】
従って、以下の図1を用いた実施形態の説明においては、記録機能をもったデジタルテレビジョンとして詳細に説明を行なうが、図1からディスプレイ26を分離することで、全く同様の機能をもったハードディスクレコーダとしての説明と解釈することが可能である。
【0011】
図1において、デジタルテレビジョンである放送記録装置10は、2種類のディスクドライブを有する。第1のメディアとしてハードディスクHを駆動するハードディスクドライブ部18と、第2のメディアとしてビデオファイルを構築できる情報記録媒体である光ディスクDを回転駆動し、情報の読み書きを実行する光ディスクドライブ部19を有している。又、制御部30は、全体の動作を司るべくデータバスBを介して各部に接続されている。しかし、本発明を実施する場合において、光ディスクドライブ部19は必ずしも必要な構成ではない。
【0012】
又、図1の放送記録装置10は、録画側を構成するエンコーダ部21と、再生側を構成するMPEGデコーダ部23と、装置本体の動作を制御する制御部30とを主たる構成要素としている。放送記録装置10は、入力側のセレクタ16と出力側のセレクタ17とを有しており、入力側のセレクタ16には、LAN等の通信部11と、いわゆる衛星放送(BS/CS)デジタル/アナログチューナ部12と、いわゆる地上波デジタル/アナログチューナ部13とが接続され、エンコーダ部21に信号を出力する。又、BS/CSデジタル/アナログチューナ部12には衛星アンテナが、地上波デジタル/アナログチューナ部13には地上波アンテナが接続されている。又、放送記録装置10は、エンコーダ部21と、エンコーダ部21の出力を受け、データ編集等の所望のデータ処理を行う信号編集部20、信号編集部20に接続されるハードディスクドライブ部18、光ディスクドライブ部19を有している。更に、放送記録装置10は、ハードディスクドライブ部18、光ディスクドライブ部19からの信号を受けてデコードするMPEGデコーダ部23のバッファ部22、多重化部28、分離部29、関連コンテンツ制御部42、予約録画部・番組表生成部56を有している。これらの各部は、データバスBを介して制御部30に接続されている。更に、セレクタ17の出力は、ディスプレイ26に供給されるか、外部装置との通信を行うインタフェース部27を介して、外部装置に供給される。
【0013】
更に、放送記録装置10は、データバスBを介して制御部30に接続され、ユーザの操作やリモコンRの操作を受ける操作部32を有している。ここで、リモコンRは、放送記録装置10の本体に設けられる操作部32とほぼ同等の操作を可能とするものであり、ハードディスクドライブ部18や光ディスクドライブ部19の記録再生指示や、編集指示、又、チューナの操作、予約録画の設定等、各種設定が可能である。図2は、放送記録装置を操作するための図1リモコンRの一例を示す外観図である。
【0014】
図3は、放送記録装置の図1の構成の部分ブロック図である。予約録画部・番組表生成部56の詳細を表している。
予約録画部・番組表生成部56においては、録画を実現する大きな録画制御部として、予約番組録画制御部56aと、一時保存録画制御部56bがある。予約録画部・番組表生成部56は、予約番組録画制御部56aによる録画番組を予め予約して記録媒体に記録する機能と、後述するように一時保存録画制御部56bによって実行されるスキップ機能等を有する。予約番組録画制御部56aも、一時保存録画制御部56bもタイマーを参照する。予約番組録画制御部56aは、電子番組表を用いて作成される録画予約情報が参照されて、予約番組の自動録画を実現するための制御部である。一方、一時保存録画制御部56bは、スキップ機能が実施されることにより、録画番組のスキップ再生を実現するための制御部である。
【0015】
一時保存録画制御部56bは、さらにその機能ブロックを分類すると、映像出力制御部56b1がある。この映像出力制御部56b1は、装置の操作状態及び動作状況に応じて、ユーザが現在の動作状態を認識しやすいように画面の内容をコントロールするものである。録画動作制御部56b2は、録り忘れ録画機能が制御部30から指示されたときに、一時保存録画を実現するための制御部である。さらに、再生動作制御部56b3は、一時保存録画されたコンテンツを再生する場合、追っかけ再生、或いは早送り再生、或いはスキップ再生を実現するための制御部である。広義のスキップ再生としては、以下に詳述する狭義のスキップ再生と戻り再生とがある。
【0016】
予約録画部・番組表生成部56には、操作入力判別部56dが設けられている。この操作入力判別部56dからの判別結果に応じて、一時保存録画制御部56bの動作が決定されることは当然である。
【0017】
(コンテンツ)
操作対象コンテンツは、市販のDVDに予め収められているものを光ディスクDとして装着して利用してもよいし、以下のように録画されていてもよい。
まず一般的な記録処理時の動作について説明する。放送記録装置10の入力側として、LAN等の通信部11は、外部機器と接続して、例えばモデム等を介しインターネット等の通信路を経由して番組情報提供サーバ等と通信を行ったり、放送コンテンツ等をダウンロードしたりする。又、BS/CSデジタル/アナログチューナ部12、地上波デジタル/アナログチューナ部13は、アンテナを介して放送信号を選局し復調して映像信号及び音声信号を入力するもので、広範な種類の放送信号に対応する。例えば、地上波アナログ放送、地上波デジタル放送、BSアナログ放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送等に及ぶものであり、これに限るものではない。又、必ずしも一つだけを設けるものではなく、例えば、地上波放送のチューナ部や、BS/CSチューナ部を2つ又は3つ以上を有し、予約録画の要求に応じて平行して機能させる場合も含んでいる。又、先の通信部11は、IEEE1394インタフェースであってもよく、ネットワーク上の外部機器からデジタルコンテンツを受けることが可能である。又、図示しない入力端部から、輝度信号や色差信号、コンポジット等の映像信号、音声信号を受けることも可能である。これらは、制御部30等で制御されるセレクタ16により、入力が制御されて、エンコーダ部21に選択的に供給される。エンコーダ部21は、セレクタ16により入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。更に、副映像エンコーダも含む。エンコーダ部21の出力は、所定のMPEG等の圧縮フォーマットに変換され、先の制御部30に供給される。又、BS/CSアナログ/デジタルチューナ12等は、必ずしも内蔵されている必要はなく、データ入力端子を介して外付けされて、受信したデジタル信号をセレクタ部16を介してエンコーダ部21や制御部30に供給することも好適である。
【0018】
ここで図1の装置は、エンコーダ部21でエンコードされた情報(ビデオ、オーディオ、副映像データなどのパック)及び作成された管理情報を、制御部30を介してハードディスクドライブ部18又は光ディスクドライブ部19に供給し、ハードディスクH、又は、光ディスクDに記録することができる。又、ハードディスクHや光ディスクDに記録された情報を、制御部30、光ディスクドライブ部19を介して光ディスクDやハードディスクドライブ部18を介してハードディスクHに記録することもできる。
【0019】
信号編集部20により、ハードディスクドライブ部18や光ディスクDに記録されている複数番組のビデオ・オブジェクトを、一部削除したり、異なる番組のオブジェクトをつなげたり、といった編集処理を行うこともできる。
【0020】
次に予約録画処理を説明すると、通信部11やチューナ12,13から取得した電子番組情報に基づいて、予約録画部・番組表生成部56によりユーザのリモコンR等の操作により特定した番組に応じて、録画予約処理が可能であると共に、取得した電子番組情報に基づく番組表を画面表示することが可能となる。又、予約された予約録画情報に基づいて、制御部30及び予約録画部・番組表生成部56の働きにより、予約時刻になると、BS/CSデジタル/アナログチューナ部12又は地上波デジタル/アナログチューナ部13が受信した番組情報が復調された映像音声信号が、エンコーダ21等のエンコード処理を経て、例えば、ハードディスク部Hに記録(予約録画)される。この実施形態の放送記録装置10は、このように総合的な機能を有しており、複数のソースに対して光ディスクD又はハードディスク部Hによる記録・再生処理を行うものである。
【0021】
図4は、本実施例の機能ブロック図である。ストレージSは、ハードディスクHまたは光ディスクDに相当する。戻り画像読み出し部101は、再生動作制御部56b3の戻り再生の指示でRAM58上に戻り再生する対象画像を生成する部分である。現在画像読み出し部102は、RAM58上に現在の画像を生成する部分である。スキップ画像読み出し部103は、再生動作制御部56b3のスキップ再生の指示でRAM58上にスキップ再生する対象画像を生成する部分である。入出力切り替え部104は、これら3つの読み出し部の画像を切り替え音声映像処理部24を対応する3つの画像に係わる戻り画像生成部105又は現在画像生成部106又はスキップ画像生成部107として機能させるものである。表示画面合成部108は、セレクタ部17に相当する。制御部109は、操作入力判別部56dからの操作指示に基づき再生動作制御部56b3が入出力切り替え部104へ入出力指示を行うものである。
【0022】
図5は、一時保存録画制御部56bの制御の元で実行される動作及び機能をフローチャートとして示している。装置の電源投入後などにまずスキップ操作の有無が確認される(ステップS1)。このスキップ操作は、操作入力判別部56dから操作指示される。スキップ操作が有りと判断された場合は先読み済みかが判定される(ステップS2)。先読み済みでない場合は現在画像をスキップし(ステップS3)先読みを開始し(ステップS4)、先読み済みの場合とともにスキップ画像を現在画像に切り替える(ステップS5)。
【0023】
画面表示を表す図6(a)で画像データがA戻り画像、B現在画像、Cスキップ画像であり、図6(b)スキップのようにスキップ画像Cが新たな現在画像となる。一般には既定値としては、所定の時間差としてAはBの10秒前、CはBの30秒後の画像といったものであるが、同じに例えば15秒とユーザ設定しても差し支えない。
【0024】
図5の説明に戻り、ステップS5で画像Cが新たな現在画像となったことに続き次のスキップ画像、次の戻り画像のそれぞれを読み込み開始し(ステップS6、S7)、ステップS1へ戻る。
【0025】
ステップS1でスキップ操作が有りと判断されない場合は次に戻り操作の有無が確認される(ステップS8)。戻り操作が有りと判断された場合は、ステップS2〜ステップS5と同様に今度は戻り画像に関しステップS9〜ステップS12の処理が行われる。図6(b)戻りのように戻り画像Aが新たな現在画像となる。
【0026】
ステップS8で戻り操作が有りと判断されない場合は次にスキップと戻りの両方の先読み済みが確認される(ステップS13)。済みならステップS1へ戻り、そうでなければタイムアウトでなければ先読みが継続され(ステップS14、S15)、タイムアウトならば先読みが停止され(ステップS16)、いずれの場合もステップS1へ戻る。
【実施例2】
【0027】
本発明による実施例2を図1乃至図3及び図7乃至図9を参照して説明する。実施例1と共通する部分は説明を省略する。
図7は、機能ブロック図である。ストレージSは、ハードディスクHまたは光ディスクDに相当する。戻り画像読み出し部201は、再生動作制御部56b3の戻り再生の指示でRAM58上に戻り再生する対象画像を生成する部分である。現在画像読み出し部202は、RAM58上に現在の画像を生成する部分である。スキップ画像読み出し部203は、再生動作制御部56b3のスキップ再生の指示でRAM58上にスキップ再生する対象画像を生成する部分である。入出力切り替え部204は、これら3つの読み出し部の画像を切り替えMPEGデコーダ部23を対応する3つの画像に係わる戻り画像デコーダ205又は現在画像デコーダ206又はスキップ画像デコーダ207として機能させるものである。デコーダ‐表示割当切替部208は、音声映像処理部24に相当する。表示画面合成部209は、セレクタ部17に相当する。制御部209は、操作入力判別部56dからの操作指示に基づき再生動作制御部56b3が入出力切り替え部204へ入出力指示を行うものである。
【0028】
図8は、一時保存録画制御部56bの制御の元で実行される動作及び機能をフローチャートとして示している。装置の電源投入後などにまずスキップ操作の有無が確認される(ステップS21)。このスキップ操作は、操作入力判別部56dから操作指示される。スキップ操作が有りと判断された場合は、スキップ画面1用デコーダを現在画面デコーダとして割り当てることでスキップ画面デコードデータを現在の動画面入力として切り替える(ステップS22)。
【0029】
画面表示を表す図9(a)は、表示対象画像データがA〜Eへと時間順に存在することを表している。図9(b)は画面表示ボタン等で出された現在の画面のB戻り画像、C現在画像、Dスキップ画像が、ここではスキップ操作によってC戻り画像、D現在画像、Eスキップ画像へと移行することを表している。現在の画面の表示を選択している状態において決定操作を行うかまたはタイムアウトならば現在画像のプレイが再開される。
【0030】
図8の説明に戻り、ステップS22で画像Dが新たな現在画像の対象となったことに続き、現在画面用デコーダを戻り画面用デコーダに割り当て、戻り画面用デコーダをスキップ画面入力デコーダとして割り当て(ステップS23)、ステップS21へ戻る。
【0031】
ステップS21でスキップ操作が有りと判断されない場合は次に戻り操作の有無が確認される(ステップS24)。戻り操作が有りと判断された場合は、ステップS22〜ステップS23と同様に今度は戻り画像に関しステップS25〜ステップS26の処理が行われる。図9(b)戻りのように戻り画像Bが新たな現在画像の対象となる。
【0032】
ステップS24で戻り操作が有りと判断されない場合は次に決定操作の有無が確認される(ステップS27)。無しならば先読みが継続され(ステップS28)ステップS21へ戻り、有りならば先読みが停止され(ステップS29)通常再生の画面表示にして(ステップS30)処理を終了する。
【実施例3】
【0033】
本発明による実施例3を図1乃至図3及び図10乃至図12を参照して説明する。実施例1、2と共通する部分は説明を省略する。
図10は、機能ブロック図である。ストレージSは、ハードディスクHまたは光ディスクDに相当する。第2戻り画像読み出し部301と第1戻り画像読み出し部302は、再生動作制御部56b3の戻り再生の指示でRAM58上に戻り再生する対象画像を生成する部分である。現在画像読み出し部303は、RAM58上に現在の画像を生成する部分である。第1スキップ画像読み出し部304と第2スキップ画像読み出し部305は、再生動作制御部56b3のスキップ再生の指示でRAM58上にスキップ再生する対象画像を生成する部分である。入出力切り替え部306は、これら5つの読み出し部の画像を切り替えMPEGデコーダ部23を対応する5つの画像に係わる第2戻り画像デコーダ307又は第1戻り画像デコーダ308又は現在画像デコーダ309又は第1スキップ画像デコーダ310又は第2スキップ画像デコーダ311として機能させるものである。デコーダ‐表示割当切替部312は、音声映像処理部24に相当する。表示画面合成部313は、セレクタ部17に相当する。制御部314は、操作入力判別部56dからの操作指示に基づき再生動作制御部56b3が入出力切り替え部306へ入出力指示を行うものである。
【0034】
図11は、一時保存録画制御部56bの制御の元で実行される動作及び機能をフローチャートとして示している。装置の電源投入後などにまずスキップ操作の有無が確認される(ステップS31)。このスキップ操作は、操作入力判別部56dから操作指示される。スキップ操作が有りと判断された場合は、スキップ画面1用デコーダを現在の画面デコーダとして割り当てることでスキップ画面1用デコードデータを現在の動画面入力として切り替える(ステップS32)。
【0035】
画面表示を表す図12(a)は、表示対象画像データがA〜Fへと時間順に存在することを表している。例えばスキップは戻りの2倍の時間長として、図12(b)は操作において現在の画面のB第2戻り画像、B+第1戻り画像、C現在画像、D第1スキップ画像、E第2スキップ画像が、ここではスキップ操作によってC第2戻り画像、C+第1戻り画像、D現在画像、E第1スキップ画像、F第2スキップ画像へと移行することを表している。現在の画面の表示を選択している状態において決定操作を行うかまたはタイムアウトならば現在画像のプレイが再開される。
【0036】
図11の説明に戻り、ステップS32で画像Dが新たな現在画像の対象となったことに続き、戻り画面1用デコーダをスキップ画面2用デコーダに割り当て、現在画面デコーダを戻り画面1用デコーダに割り当て、スキップ画面2用デコーダをスキップ画面1用デコーダ用に割り当てる(ステップS33)。次に戻り画面1用のデータ先読み位置を変更して先読みを開始し、スキップ画面2用のデータ先読み位置を変更して先読みを開始し(ステップS34)、ステップS31へ戻る。
【0037】
ステップS31でスキップ操作が有りと判断されない場合は次に戻り操作の有無が確認される(ステップS35)。戻り操作が有りと判断された場合は、ステップS32〜ステップS34と同様に今度は戻り画像に関しステップS36〜ステップS38の処理が行われる。図12(b)戻りのように戻り画像B+が新たな現在画像の対象となる。
【0038】
ステップS35で戻り操作が有りと判断されない場合は次に決定操作の有無が確認される(ステップS39)。無しならば先読みが継続され(ステップS40)ステップS31へ戻り、有りならば先読みが停止され(ステップS41)通常再生の画面表示にして(ステップS42)処理を終了する。
【0039】
以上の実施例では、課題である録画等のコンテンツ再生時に頻繁に繰り返されることの多い定間隔スキップ&戻り動作を極力速く操作できるようにした。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態に係る放送記録装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】同じく放送記録装置を操作するためのリモコン装置の一例を示す外観図。
【図3】図1の構成の部分ブロック図。
【図4】一実施形態に係る機能ブロック図。
【図5】一実施形態に係る一時保存録画制御部56bの制御関連フローチャート。
【図6】同じく一実施形態に係る画面表示処理の一例を示す説明図。
【図7】第二の実施形態に係る機能ブロック図。
【図8】第二の実施形態に係る一時保存録画制御部56bの制御関連フローチャート。
【図9】同じく第二の実施形態に係る画面表示処理の一例を示す説明図。
【図10】第三の実施形態に係る機能ブロック図。
【図11】第三の実施形態に係る一時保存録画制御部56bの制御関連フローチャート。
【図12】同じく第三の実施形態に係る画面表示処理の一例を示す説明図。
【符号の説明】
【0041】
11…通信部、12…BS/CSデジタル/アナログチューナ部、13…地上波デジタル/アナログチューナ部、19…光ディスクドライブ部、20…信号編集部、21…エンコーダ部、22…バッファ部、23…MPEGデコーダ部、24…音声映像処理部、26…ディスプレイ、27…I/F部、28…多重化部、29…分離部、30…制御部、32…操作部、33…表示部、R…リモコン、42…関連コンテンツ制御部、56…予約録画部・番組表生成部、57…ROM、58…RAM、59…不揮発性メモリ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば放送コンテンツを受信・記録する装置に係わり、特にコンテンツ再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、デジタル機器の普及と共にハードディスクレコーダ等の放送を受信し記録する言わば放送記録装置が一般化しつつあり、従来のVTR(Video Tape Recorder)による記録再生処理の場合よりも、多くの映像情報を容易に記録・再生することが可能となってきている。このような放送記録装置においては、簡易な操作によって予約録画等が可能となるが、他方で再生操作がユーザにとって十分に利便性の高いものでない場合がある。
【0003】
特許文献1には、このような状況に対して、例えば、直前のリードでアクセスされた領域と、現リードで要求された領域のアクセス方向と領域間距離、領域サイズを検出して、データの先読みを行うディスクメモリの位置とサイズを決定するという記録装置が開示されている。
【0004】
しかし、特許文献1の装置においては、既に直前のリードでアクセスされた領域の部分についてはキャッシュにデータが残されていることにより、次回のリードのための先読みが装置でセーブできたとしても、未だリード命令の無い部分については、先読みを行えないという問題がある。やはりまだ例えばユーザの繰り返し操作に対応することが充分でないという状況も発生しうる。
【特許文献1】特開2001−285805号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、この発明は、ユーザの繰り返し操作により対応するコンテンツ再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るコンテンツ再生装置は、スキップ再生動作が可能なコンテンツ再生装置において、コンテンツの再生位置から所定時間先の位置のコンテンツを読み出すべく制御する制御部と、前記制御部により読み出されたコンテンツのデータを記録媒体に記録する記録制御手段と、ユーザに入力されたスキップ指示に基づいて、前記記録媒体に既に記録された前記データを再生する再生処理部とを具備することを特徴とするコンテンツ再生装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの繰り返し操作により対応するコンテンツ再生装置が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0009】
本発明による実施例1を図1乃至図6を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る放送記録装置の構成の一例を示すブロック図である。図1の放送記録装置10は構成の一例として、チューナ等をソースとして記録機能を有するデジタルテレビジョンである。しかしながら、チューナ等と記録機能とをもったハードディスクレコーダも同様に好適である。
【0010】
従って、以下の図1を用いた実施形態の説明においては、記録機能をもったデジタルテレビジョンとして詳細に説明を行なうが、図1からディスプレイ26を分離することで、全く同様の機能をもったハードディスクレコーダとしての説明と解釈することが可能である。
【0011】
図1において、デジタルテレビジョンである放送記録装置10は、2種類のディスクドライブを有する。第1のメディアとしてハードディスクHを駆動するハードディスクドライブ部18と、第2のメディアとしてビデオファイルを構築できる情報記録媒体である光ディスクDを回転駆動し、情報の読み書きを実行する光ディスクドライブ部19を有している。又、制御部30は、全体の動作を司るべくデータバスBを介して各部に接続されている。しかし、本発明を実施する場合において、光ディスクドライブ部19は必ずしも必要な構成ではない。
【0012】
又、図1の放送記録装置10は、録画側を構成するエンコーダ部21と、再生側を構成するMPEGデコーダ部23と、装置本体の動作を制御する制御部30とを主たる構成要素としている。放送記録装置10は、入力側のセレクタ16と出力側のセレクタ17とを有しており、入力側のセレクタ16には、LAN等の通信部11と、いわゆる衛星放送(BS/CS)デジタル/アナログチューナ部12と、いわゆる地上波デジタル/アナログチューナ部13とが接続され、エンコーダ部21に信号を出力する。又、BS/CSデジタル/アナログチューナ部12には衛星アンテナが、地上波デジタル/アナログチューナ部13には地上波アンテナが接続されている。又、放送記録装置10は、エンコーダ部21と、エンコーダ部21の出力を受け、データ編集等の所望のデータ処理を行う信号編集部20、信号編集部20に接続されるハードディスクドライブ部18、光ディスクドライブ部19を有している。更に、放送記録装置10は、ハードディスクドライブ部18、光ディスクドライブ部19からの信号を受けてデコードするMPEGデコーダ部23のバッファ部22、多重化部28、分離部29、関連コンテンツ制御部42、予約録画部・番組表生成部56を有している。これらの各部は、データバスBを介して制御部30に接続されている。更に、セレクタ17の出力は、ディスプレイ26に供給されるか、外部装置との通信を行うインタフェース部27を介して、外部装置に供給される。
【0013】
更に、放送記録装置10は、データバスBを介して制御部30に接続され、ユーザの操作やリモコンRの操作を受ける操作部32を有している。ここで、リモコンRは、放送記録装置10の本体に設けられる操作部32とほぼ同等の操作を可能とするものであり、ハードディスクドライブ部18や光ディスクドライブ部19の記録再生指示や、編集指示、又、チューナの操作、予約録画の設定等、各種設定が可能である。図2は、放送記録装置を操作するための図1リモコンRの一例を示す外観図である。
【0014】
図3は、放送記録装置の図1の構成の部分ブロック図である。予約録画部・番組表生成部56の詳細を表している。
予約録画部・番組表生成部56においては、録画を実現する大きな録画制御部として、予約番組録画制御部56aと、一時保存録画制御部56bがある。予約録画部・番組表生成部56は、予約番組録画制御部56aによる録画番組を予め予約して記録媒体に記録する機能と、後述するように一時保存録画制御部56bによって実行されるスキップ機能等を有する。予約番組録画制御部56aも、一時保存録画制御部56bもタイマーを参照する。予約番組録画制御部56aは、電子番組表を用いて作成される録画予約情報が参照されて、予約番組の自動録画を実現するための制御部である。一方、一時保存録画制御部56bは、スキップ機能が実施されることにより、録画番組のスキップ再生を実現するための制御部である。
【0015】
一時保存録画制御部56bは、さらにその機能ブロックを分類すると、映像出力制御部56b1がある。この映像出力制御部56b1は、装置の操作状態及び動作状況に応じて、ユーザが現在の動作状態を認識しやすいように画面の内容をコントロールするものである。録画動作制御部56b2は、録り忘れ録画機能が制御部30から指示されたときに、一時保存録画を実現するための制御部である。さらに、再生動作制御部56b3は、一時保存録画されたコンテンツを再生する場合、追っかけ再生、或いは早送り再生、或いはスキップ再生を実現するための制御部である。広義のスキップ再生としては、以下に詳述する狭義のスキップ再生と戻り再生とがある。
【0016】
予約録画部・番組表生成部56には、操作入力判別部56dが設けられている。この操作入力判別部56dからの判別結果に応じて、一時保存録画制御部56bの動作が決定されることは当然である。
【0017】
(コンテンツ)
操作対象コンテンツは、市販のDVDに予め収められているものを光ディスクDとして装着して利用してもよいし、以下のように録画されていてもよい。
まず一般的な記録処理時の動作について説明する。放送記録装置10の入力側として、LAN等の通信部11は、外部機器と接続して、例えばモデム等を介しインターネット等の通信路を経由して番組情報提供サーバ等と通信を行ったり、放送コンテンツ等をダウンロードしたりする。又、BS/CSデジタル/アナログチューナ部12、地上波デジタル/アナログチューナ部13は、アンテナを介して放送信号を選局し復調して映像信号及び音声信号を入力するもので、広範な種類の放送信号に対応する。例えば、地上波アナログ放送、地上波デジタル放送、BSアナログ放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送等に及ぶものであり、これに限るものではない。又、必ずしも一つだけを設けるものではなく、例えば、地上波放送のチューナ部や、BS/CSチューナ部を2つ又は3つ以上を有し、予約録画の要求に応じて平行して機能させる場合も含んでいる。又、先の通信部11は、IEEE1394インタフェースであってもよく、ネットワーク上の外部機器からデジタルコンテンツを受けることが可能である。又、図示しない入力端部から、輝度信号や色差信号、コンポジット等の映像信号、音声信号を受けることも可能である。これらは、制御部30等で制御されるセレクタ16により、入力が制御されて、エンコーダ部21に選択的に供給される。エンコーダ部21は、セレクタ16により入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。更に、副映像エンコーダも含む。エンコーダ部21の出力は、所定のMPEG等の圧縮フォーマットに変換され、先の制御部30に供給される。又、BS/CSアナログ/デジタルチューナ12等は、必ずしも内蔵されている必要はなく、データ入力端子を介して外付けされて、受信したデジタル信号をセレクタ部16を介してエンコーダ部21や制御部30に供給することも好適である。
【0018】
ここで図1の装置は、エンコーダ部21でエンコードされた情報(ビデオ、オーディオ、副映像データなどのパック)及び作成された管理情報を、制御部30を介してハードディスクドライブ部18又は光ディスクドライブ部19に供給し、ハードディスクH、又は、光ディスクDに記録することができる。又、ハードディスクHや光ディスクDに記録された情報を、制御部30、光ディスクドライブ部19を介して光ディスクDやハードディスクドライブ部18を介してハードディスクHに記録することもできる。
【0019】
信号編集部20により、ハードディスクドライブ部18や光ディスクDに記録されている複数番組のビデオ・オブジェクトを、一部削除したり、異なる番組のオブジェクトをつなげたり、といった編集処理を行うこともできる。
【0020】
次に予約録画処理を説明すると、通信部11やチューナ12,13から取得した電子番組情報に基づいて、予約録画部・番組表生成部56によりユーザのリモコンR等の操作により特定した番組に応じて、録画予約処理が可能であると共に、取得した電子番組情報に基づく番組表を画面表示することが可能となる。又、予約された予約録画情報に基づいて、制御部30及び予約録画部・番組表生成部56の働きにより、予約時刻になると、BS/CSデジタル/アナログチューナ部12又は地上波デジタル/アナログチューナ部13が受信した番組情報が復調された映像音声信号が、エンコーダ21等のエンコード処理を経て、例えば、ハードディスク部Hに記録(予約録画)される。この実施形態の放送記録装置10は、このように総合的な機能を有しており、複数のソースに対して光ディスクD又はハードディスク部Hによる記録・再生処理を行うものである。
【0021】
図4は、本実施例の機能ブロック図である。ストレージSは、ハードディスクHまたは光ディスクDに相当する。戻り画像読み出し部101は、再生動作制御部56b3の戻り再生の指示でRAM58上に戻り再生する対象画像を生成する部分である。現在画像読み出し部102は、RAM58上に現在の画像を生成する部分である。スキップ画像読み出し部103は、再生動作制御部56b3のスキップ再生の指示でRAM58上にスキップ再生する対象画像を生成する部分である。入出力切り替え部104は、これら3つの読み出し部の画像を切り替え音声映像処理部24を対応する3つの画像に係わる戻り画像生成部105又は現在画像生成部106又はスキップ画像生成部107として機能させるものである。表示画面合成部108は、セレクタ部17に相当する。制御部109は、操作入力判別部56dからの操作指示に基づき再生動作制御部56b3が入出力切り替え部104へ入出力指示を行うものである。
【0022】
図5は、一時保存録画制御部56bの制御の元で実行される動作及び機能をフローチャートとして示している。装置の電源投入後などにまずスキップ操作の有無が確認される(ステップS1)。このスキップ操作は、操作入力判別部56dから操作指示される。スキップ操作が有りと判断された場合は先読み済みかが判定される(ステップS2)。先読み済みでない場合は現在画像をスキップし(ステップS3)先読みを開始し(ステップS4)、先読み済みの場合とともにスキップ画像を現在画像に切り替える(ステップS5)。
【0023】
画面表示を表す図6(a)で画像データがA戻り画像、B現在画像、Cスキップ画像であり、図6(b)スキップのようにスキップ画像Cが新たな現在画像となる。一般には既定値としては、所定の時間差としてAはBの10秒前、CはBの30秒後の画像といったものであるが、同じに例えば15秒とユーザ設定しても差し支えない。
【0024】
図5の説明に戻り、ステップS5で画像Cが新たな現在画像となったことに続き次のスキップ画像、次の戻り画像のそれぞれを読み込み開始し(ステップS6、S7)、ステップS1へ戻る。
【0025】
ステップS1でスキップ操作が有りと判断されない場合は次に戻り操作の有無が確認される(ステップS8)。戻り操作が有りと判断された場合は、ステップS2〜ステップS5と同様に今度は戻り画像に関しステップS9〜ステップS12の処理が行われる。図6(b)戻りのように戻り画像Aが新たな現在画像となる。
【0026】
ステップS8で戻り操作が有りと判断されない場合は次にスキップと戻りの両方の先読み済みが確認される(ステップS13)。済みならステップS1へ戻り、そうでなければタイムアウトでなければ先読みが継続され(ステップS14、S15)、タイムアウトならば先読みが停止され(ステップS16)、いずれの場合もステップS1へ戻る。
【実施例2】
【0027】
本発明による実施例2を図1乃至図3及び図7乃至図9を参照して説明する。実施例1と共通する部分は説明を省略する。
図7は、機能ブロック図である。ストレージSは、ハードディスクHまたは光ディスクDに相当する。戻り画像読み出し部201は、再生動作制御部56b3の戻り再生の指示でRAM58上に戻り再生する対象画像を生成する部分である。現在画像読み出し部202は、RAM58上に現在の画像を生成する部分である。スキップ画像読み出し部203は、再生動作制御部56b3のスキップ再生の指示でRAM58上にスキップ再生する対象画像を生成する部分である。入出力切り替え部204は、これら3つの読み出し部の画像を切り替えMPEGデコーダ部23を対応する3つの画像に係わる戻り画像デコーダ205又は現在画像デコーダ206又はスキップ画像デコーダ207として機能させるものである。デコーダ‐表示割当切替部208は、音声映像処理部24に相当する。表示画面合成部209は、セレクタ部17に相当する。制御部209は、操作入力判別部56dからの操作指示に基づき再生動作制御部56b3が入出力切り替え部204へ入出力指示を行うものである。
【0028】
図8は、一時保存録画制御部56bの制御の元で実行される動作及び機能をフローチャートとして示している。装置の電源投入後などにまずスキップ操作の有無が確認される(ステップS21)。このスキップ操作は、操作入力判別部56dから操作指示される。スキップ操作が有りと判断された場合は、スキップ画面1用デコーダを現在画面デコーダとして割り当てることでスキップ画面デコードデータを現在の動画面入力として切り替える(ステップS22)。
【0029】
画面表示を表す図9(a)は、表示対象画像データがA〜Eへと時間順に存在することを表している。図9(b)は画面表示ボタン等で出された現在の画面のB戻り画像、C現在画像、Dスキップ画像が、ここではスキップ操作によってC戻り画像、D現在画像、Eスキップ画像へと移行することを表している。現在の画面の表示を選択している状態において決定操作を行うかまたはタイムアウトならば現在画像のプレイが再開される。
【0030】
図8の説明に戻り、ステップS22で画像Dが新たな現在画像の対象となったことに続き、現在画面用デコーダを戻り画面用デコーダに割り当て、戻り画面用デコーダをスキップ画面入力デコーダとして割り当て(ステップS23)、ステップS21へ戻る。
【0031】
ステップS21でスキップ操作が有りと判断されない場合は次に戻り操作の有無が確認される(ステップS24)。戻り操作が有りと判断された場合は、ステップS22〜ステップS23と同様に今度は戻り画像に関しステップS25〜ステップS26の処理が行われる。図9(b)戻りのように戻り画像Bが新たな現在画像の対象となる。
【0032】
ステップS24で戻り操作が有りと判断されない場合は次に決定操作の有無が確認される(ステップS27)。無しならば先読みが継続され(ステップS28)ステップS21へ戻り、有りならば先読みが停止され(ステップS29)通常再生の画面表示にして(ステップS30)処理を終了する。
【実施例3】
【0033】
本発明による実施例3を図1乃至図3及び図10乃至図12を参照して説明する。実施例1、2と共通する部分は説明を省略する。
図10は、機能ブロック図である。ストレージSは、ハードディスクHまたは光ディスクDに相当する。第2戻り画像読み出し部301と第1戻り画像読み出し部302は、再生動作制御部56b3の戻り再生の指示でRAM58上に戻り再生する対象画像を生成する部分である。現在画像読み出し部303は、RAM58上に現在の画像を生成する部分である。第1スキップ画像読み出し部304と第2スキップ画像読み出し部305は、再生動作制御部56b3のスキップ再生の指示でRAM58上にスキップ再生する対象画像を生成する部分である。入出力切り替え部306は、これら5つの読み出し部の画像を切り替えMPEGデコーダ部23を対応する5つの画像に係わる第2戻り画像デコーダ307又は第1戻り画像デコーダ308又は現在画像デコーダ309又は第1スキップ画像デコーダ310又は第2スキップ画像デコーダ311として機能させるものである。デコーダ‐表示割当切替部312は、音声映像処理部24に相当する。表示画面合成部313は、セレクタ部17に相当する。制御部314は、操作入力判別部56dからの操作指示に基づき再生動作制御部56b3が入出力切り替え部306へ入出力指示を行うものである。
【0034】
図11は、一時保存録画制御部56bの制御の元で実行される動作及び機能をフローチャートとして示している。装置の電源投入後などにまずスキップ操作の有無が確認される(ステップS31)。このスキップ操作は、操作入力判別部56dから操作指示される。スキップ操作が有りと判断された場合は、スキップ画面1用デコーダを現在の画面デコーダとして割り当てることでスキップ画面1用デコードデータを現在の動画面入力として切り替える(ステップS32)。
【0035】
画面表示を表す図12(a)は、表示対象画像データがA〜Fへと時間順に存在することを表している。例えばスキップは戻りの2倍の時間長として、図12(b)は操作において現在の画面のB第2戻り画像、B+第1戻り画像、C現在画像、D第1スキップ画像、E第2スキップ画像が、ここではスキップ操作によってC第2戻り画像、C+第1戻り画像、D現在画像、E第1スキップ画像、F第2スキップ画像へと移行することを表している。現在の画面の表示を選択している状態において決定操作を行うかまたはタイムアウトならば現在画像のプレイが再開される。
【0036】
図11の説明に戻り、ステップS32で画像Dが新たな現在画像の対象となったことに続き、戻り画面1用デコーダをスキップ画面2用デコーダに割り当て、現在画面デコーダを戻り画面1用デコーダに割り当て、スキップ画面2用デコーダをスキップ画面1用デコーダ用に割り当てる(ステップS33)。次に戻り画面1用のデータ先読み位置を変更して先読みを開始し、スキップ画面2用のデータ先読み位置を変更して先読みを開始し(ステップS34)、ステップS31へ戻る。
【0037】
ステップS31でスキップ操作が有りと判断されない場合は次に戻り操作の有無が確認される(ステップS35)。戻り操作が有りと判断された場合は、ステップS32〜ステップS34と同様に今度は戻り画像に関しステップS36〜ステップS38の処理が行われる。図12(b)戻りのように戻り画像B+が新たな現在画像の対象となる。
【0038】
ステップS35で戻り操作が有りと判断されない場合は次に決定操作の有無が確認される(ステップS39)。無しならば先読みが継続され(ステップS40)ステップS31へ戻り、有りならば先読みが停止され(ステップS41)通常再生の画面表示にして(ステップS42)処理を終了する。
【0039】
以上の実施例では、課題である録画等のコンテンツ再生時に頻繁に繰り返されることの多い定間隔スキップ&戻り動作を極力速く操作できるようにした。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態に係る放送記録装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】同じく放送記録装置を操作するためのリモコン装置の一例を示す外観図。
【図3】図1の構成の部分ブロック図。
【図4】一実施形態に係る機能ブロック図。
【図5】一実施形態に係る一時保存録画制御部56bの制御関連フローチャート。
【図6】同じく一実施形態に係る画面表示処理の一例を示す説明図。
【図7】第二の実施形態に係る機能ブロック図。
【図8】第二の実施形態に係る一時保存録画制御部56bの制御関連フローチャート。
【図9】同じく第二の実施形態に係る画面表示処理の一例を示す説明図。
【図10】第三の実施形態に係る機能ブロック図。
【図11】第三の実施形態に係る一時保存録画制御部56bの制御関連フローチャート。
【図12】同じく第三の実施形態に係る画面表示処理の一例を示す説明図。
【符号の説明】
【0041】
11…通信部、12…BS/CSデジタル/アナログチューナ部、13…地上波デジタル/アナログチューナ部、19…光ディスクドライブ部、20…信号編集部、21…エンコーダ部、22…バッファ部、23…MPEGデコーダ部、24…音声映像処理部、26…ディスプレイ、27…I/F部、28…多重化部、29…分離部、30…制御部、32…操作部、33…表示部、R…リモコン、42…関連コンテンツ制御部、56…予約録画部・番組表生成部、57…ROM、58…RAM、59…不揮発性メモリ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキップ再生動作が可能なコンテンツ再生装置において、
コンテンツの再生位置から所定時間先の位置のコンテンツを読み出すべく制御する制御部と、
前記制御部により読み出されたコンテンツのデータを記録媒体に記録する記録制御手段と、
ユーザに入力されたスキップ指示に基づいて、前記記録媒体に既に記録された前記データを再生する再生処理部とを
具備することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
読み出されたデータをデコードし、現在の映像とスキップ地点の映像を同時に動画として再生することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記動画として再生している画像の中からユーザに入力されたスキップ指示に基づいて、このスキップの動作に対応する画像を表示することを特徴とする請求項2記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記動画として再生している画像の中からユーザに入力された特殊再生指示に基づいて、前記同時に動画として再生している画像に前記特殊再生の対応動作を施すことを特徴とする請求項2記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
更に前記再生されたデータの画像を表示する手段を具備することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項1】
スキップ再生動作が可能なコンテンツ再生装置において、
コンテンツの再生位置から所定時間先の位置のコンテンツを読み出すべく制御する制御部と、
前記制御部により読み出されたコンテンツのデータを記録媒体に記録する記録制御手段と、
ユーザに入力されたスキップ指示に基づいて、前記記録媒体に既に記録された前記データを再生する再生処理部とを
具備することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
読み出されたデータをデコードし、現在の映像とスキップ地点の映像を同時に動画として再生することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記動画として再生している画像の中からユーザに入力されたスキップ指示に基づいて、このスキップの動作に対応する画像を表示することを特徴とする請求項2記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記動画として再生している画像の中からユーザに入力された特殊再生指示に基づいて、前記同時に動画として再生している画像に前記特殊再生の対応動作を施すことを特徴とする請求項2記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
更に前記再生されたデータの画像を表示する手段を具備することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−10739(P2009−10739A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−170762(P2007−170762)
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]