説明

コンテンツ管理システム

【課題】迅速に、サービスを享受することが可能なコンテンツ管理システムを提供する。
【解決手段】コンテンツ管理システムは、通信端末装置と、映像表示装置と、サービスサーバとを含む。通信端末装置は、ユーザの指示入力に応じて、映像表示装置を操作するための制御信号を、映像表示装置へ送信する。映像表示装置は、表示手段により表示されているコンテンツの情報と、制御信号に含まれる端末識別情報と、映像表示装置を特定するための表示装置特定情報とを含むコンテンツ関連データを、サービスサーバへ送信する。サービスサーバは、コンテンツ関連データを受信すると、サービスを、表示装置特定情報により特定される映像表示装置へ提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ管理システムに関し、特に、コンテンツの表示制御を行なうコンテンツ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、宅内の複数種類の装置間において、互いにデータ通信を可能とするための規格(以下、異装置間通信規格ともいう)に準拠した装置が普及しつつある。異装置間通信規格は、たとえば、DLNA(Digital Living Network Alliance)規格である。異装置間通信規格に準拠した装置は、たとえば、テレビ受像機、HDD(Hard disk drive)レコーダ、オーディオ装置等である。また、異装置間通信規格に準拠した装置は、一般的に、ルータ等のネットワーク機器を介して、インターネット等のネットワークにも接続可能となっている。
【0003】
また、ネットワークに接続可能な異装置間通信規格に準拠した装置は、リモコンで操作可能な装置であるのが一般的である。そのため、リモコンで操作可能であり、かつ、ネットワークに接続可能な複数種類の装置を、1つの装置で操作することが要求される。
【0004】
特開2002−135810号公報(特許文献1)には、インターネット等のネットワークに接続可能であって、普及率が非常に高い携帯電話等の通信端末装置を、ネットワークに接続可能な装置を操作するためのリモコンとして使用する技術(以下、第1の先行技術ともいう)が開示されている。
【特許文献1】特開2002−135810号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近では、インターネットを利用して、様々なサービスを享受する場面が増えつつある。特開2002−135810号公報(特許文献1)には、サーバが、携帯電話の番組ヒストリ情報等に基づいて、直接、携帯電話にレコメンドサービスを提供する技術が開示されている。そのため、特開2002−135810号公報(特許文献1)に開示されている技術では、たとえば、ユーザがTVを視聴しているときに、携帯電話にサービスが提供され、当該サービスが、たとえば、コンサートの事前予約ができるサービスであった場合、当該サービスに気付くのに遅れて、コンサートの予約に間に合わないといったケースも生じる。すなわち、サービスを享受し損ねる可能性があるという問題点がある。
【0006】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、迅速に、サービスを享受することが可能なコンテンツ管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従うと、通信端末装置と、映像表示装置と、サービスサーバとを含むコンテンツ管理システムであって、通信端末装置は、通信端末装置を識別するための端末識別情報を含むとともに、ユーザの指示入力に応じて、映像表示装置を操作するための制御信号を、映像表示装置へ送信する送信手段を備え、映像表示装置は、制御信号を受信する第1受信手段と、受信された制御信号に基づいて、コンテンツを表示する表示手段と、表示手段により表示されているコンテンツの情報と、制御信号に含まれる端末識別情報と、映像表示装置を特定するための表示装置特定情報とを含むコンテンツ関連データを、サービスサーバへ送信する送信手段とを備え、サービスサーバは、送信手段により送信されたコンテンツ関連データを受信する第2受信手段と、
コンテンツ関連データを記憶する記憶手段と、サービスを、コンテンツ関連データに含まれる表示装置特定情報により特定される映像表示装置へ提供する提供手段とを備える。
【0008】
好ましくは、サービスサーバの第2受信手段は、互いに異なる複数の映像表示装置がそれぞれ表示する複数のコンテンツの情報を、複数の映像表示装置から受信し、記憶手段は、受信した複数のコンテンツの情報を記憶する。
【0009】
好ましくは、サービスサーバは、さらに、複数のコンテンツの情報に基づく集計処理を行なう集計手段を備え、提供手段が映像表示装置へ提供するサービスは、集計処理により得られるコンテンツの視聴情報の提供である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るコンテンツ管理システムは、通信端末装置と、映像表示装置と、サービスサーバとを含む。通信端末装置は、ユーザの指示入力に応じて、映像表示装置を操作するための制御信号を、映像表示装置へ送信する。映像表示装置は、表示手段により表示されているコンテンツの情報と、制御信号に含まれる端末識別情報と、映像表示装置を特定するための表示装置特定情報とを含むコンテンツ関連データを、サービスサーバへ送信する。サービスサーバは、コンテンツ関連データを受信すると、サービスを、表示装置特定情報により特定される映像表示装置へ提供する。なお、映像表示装置は、ユーザの指示入力に応じて、制御信号を送信する通信端末装置により操作される。すなわち、ユーザにより操作される映像表示装置に、サービスが提供される。
【0011】
したがって、ユーザは、提供されたサービスを迅速に気付くことができる。その結果、迅速に、サービスを享受することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0013】
本発明において取り扱うコンテンツとは、映像、音声、画像などのデジタルデータおよびそれらに関連する関連情報などを意図している。当然のことながら、上記コンテンツと同様の扱い方をされるものであれば、コンテンツはデジタルデータに限定されるものではない。また、コンテンツが、テレビ放送、インターネット放送、携帯電話網などのネットワークを介して提供されるならば、一つのコンテンツが複数のネットワークから提供されることも可能である。
【0014】
(システムの構成)
図1は、本実施の形態におけるネットワークシステム1000の構成を示す図である。図1を参照して、ネットワークシステム1000には、ホームネットワーク501.1,501.2,・・・,501.nが含まれる。以下においては、ホームネットワーク501.1,501.2,・・・,501.n(n:自然数)を総括的に、ホームネットワーク501ともいう。
【0015】
ホームネットワーク501は、たとえば、宅内に設けられたネットワークである。宅内とは、たとえば、ユーザの自宅内、会社内等である。ホームネットワーク501には、通信端末装置500と、映像表示装置600と、通信部50とが含まれる。
【0016】
通信端末装置500は、携帯電話である。なお、通信端末装置500は、携帯電話に限定されることなく、通信機能を備え、携帯可能な装置であればどのような装置(たとえば
、PDA(Personal Digital Assistance)、PC(Personal Computer))でもよい。
【0017】
通信端末装置500は、電話網60と、無線によりデータ通信可能である。電話網60は、たとえば、携帯電話のための電話網である。なお、通信端末装置500は、電話網60とデータ通信をした場合、データ通信時に使用したデータ量に応じたパケット料金が発生する。
【0018】
映像表示装置600は、液晶テレビである。なお、映像表示装置600は、液晶テレビに限定されることなく、画像を表示可能な装置であればどのような装置であってもよい。映像表示装置600は、たとえば、プラズマテレビであってもよい。また、映像表示装置600は、画像を表示するための表示装置と、当該表示装置に表示させるための画像データを送信する画像データ送信装置とから構成される装置であってもよい。画像データ送信装置は、たとえば、PC、STB(Set Top Box)、HDDレコーダ、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ等である。この場合、画像データ送信装置と表示装置の接続方法は特に規定されない。
【0019】
通信端末装置500と、映像表示装置600とは、無線または有線でデータ通信を行なう。すなわち、通信端末装置500と、映像表示装置600とから映像表示システムが構成される。
【0020】
通信部50は、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々と、データ通信を行なう機能を有する。ネットワーク70は、インターネットなどの外部のネットワークである。
【0021】
通信部50は、無線LANの規格である、IEEE802.11a、IEEE802.11bおよびIEEE802.11gのいずれかに基づく無線技術を利用して、複数の機器と同時にデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線技術は、IEEE802.11a、IEEE802.11bおよびIEEE802.11gのいずれかに基づく技術に限定されることはなく、その他の無線技術であってもよい。したがって、通信部50は、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々と、無線でデータ通信を行なうことが可能である。
【0022】
また、通信部50は、さらに、イーサネット(登録商標)を利用した通信用インターフェースを有し、ホームネットワーク501内の装置がネットワーク70への接続要求を出した場合、機器が有するアドレスをネットワーク70におけるアドレスに変換するNAT(Network Address Translation)機能を含むルータ機能を持つ。したがって、通信部50は、たとえば、LANケーブルを介して、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々とデータ通信を行なうことができる。すなわち、通信部50は、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々と、有線でデータ通信を行なうことが可能である。
【0023】
また、ネットワーク70は、電話網60と、無線または有線によりデータ通信可能である。したがって、通信端末装置500は、電話網60を介して、ネットワーク70とデータ通信可能である。
【0024】
ネットワークシステム1000には、さらに、サービスサーバ800Aと、検索サーバ800Sと、Webサーバ800Wとが含まれる。
【0025】
サービスサーバ800Aは、コンテンツおよび、コンテンツに関連する情報等を提供するサーバである。コンテンツは、たとえば、動画像、音楽データ等である。コンテンツが
、たとえば、番組の動画像である場合、コンテンツに関連する情報とは、たとえば、番組情報である。サービスサーバ800Aは、PCである。なお、サービスサーバ800Aは、PCに限定されることなく、動画像等のコンテンツ、音楽データ等のコンテンツ、コンテンツに関連する情報等を提供する機能を有した装置であればどのような装置であってもよい。
【0026】
サービスサーバ800Aは、現在の日時から、所定期間(たとえば、24時間)前の日時までの期間における、全てのチャンネルの全ての番組を録画し、番組を録画した録画データを記憶している。なお、サービスサーバ800Aは、現在の日時から、所定期間(たとえば、24時間)経過後の録画データを自動的に削除する。したがって、サービスサーバ800Aには、現在の日時から、所定期間前の日時までの期間における、全てのチャンネルの全ての番組の録画データが記憶されている。また、サービスサーバ800Aは、放送される番組の録画データとは別に、装置からの配信要求に応じて配信する、映画などの映像コンテンツを記憶している。なお、サービスサーバ800Aは、録画データの配信要求があれば、録画データの配信要求を行なった装置へ、配信要求された録画データを、送信またはストリーミング配信する。
【0027】
また、サービスサーバ800Aは、現在、放送中の番組およびこれから放送予定の動画像データを所定期間(たとえば、24時間)分予め記憶している。そして、現在、放送中の番組の動画像データの配信要求があれば、動画像データの配信要求を行なった装置へ、配信要求された動画像データをストリーミング配信する。
【0028】
検索サーバ800Sは、ネットワーク70に接続された端末装置から、検索情報としてのキーワードを受信すると、受信したキーワードに関連する情報のWebページのURL(Uniform Resource Locator)を検索するサーバである。検索サーバ800Sは、PCである。なお、検索サーバ800Sは、PCに限定されることなく、ネットワーク70に接続された端末装置からキーワードを受信した場合、受信したキーワードに関連する情報のWebページのURL(Uniform Resource Locator)を検索する機能を有する装置であればどのような装置であってもよい。
【0029】
Webサーバ800Wは、複数種類の情報の各々に対応する複数のWebページのデータを提供するサーバである。Webサーバ800Wは、たとえば、映画に関連する情報に対応する複数のWebページのデータを提供する。Webサーバ800Wは、PCである。なお、Webサーバ800Wは、PCに限定されることなく、複数種類の情報の各々に対応する複数のWebページのデータを提供する機能を有する装置であればどのような装置であってもよい。
【0030】
サービスサーバ800A、検索サーバ800SおよびWebサーバ800Wの各々は、ネットワーク70と、無線または有線でデータ通信を行なう。
【0031】
本実施の形態では、通信部50は、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々と、高速にデータ通信が可能であるとする。通信部50は、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々と、たとえば、最大で100Mbps(Mega bit per second)の速度でデータ通信が可能であるとする。
【0032】
また、ネットワーク70は、通信部50、電話網60、サービスサーバ800A、検索サーバ800SおよびWebサーバ800Wの各々と、高速にデータ通信が可能であるとする。ネットワーク70は、通信部50、電話網60、サービスサーバ800A、検索サーバ800SおよびWebサーバ800Wの各々と、たとえば、最大で100Mbpsの速度でデータ通信が可能であるとする。したがって、たとえば、映像表示装置600とネ
ットワーク70とのデータ通信の最大速度は100Mbpsであるとする。また、たとえば、通信端末装置500とネットワーク70とのデータ通信の最大速度は100Mbpsであるとする。
【0033】
なお、通信端末装置500と電話網60とのデータ通信の速度は、通信端末装置500とネットワーク70とのデータ通信の速度よりも遅いとする。通信端末装置500と電話網60とのデータ通信の最大速度は、たとえば、256kbpsであるとする。
【0034】
また、通信端末装置500と映像表示装置600とのデータ通信の速度は、通信端末装置500と電話網60とのデータ通信の速度よりも、十分に速いとする。通信端末装置500と映像表示装置600とのデータ通信の最大速度は、たとえば、4Mbpsであるとする。
【0035】
(通信端末装置)
次に、通信端末装置500について詳細に説明する。
【0036】
図2は、通信端末装置500の外観を正面から示した図である。図2を参照して、通信端末装置500は、表示部530と、音声出力部570と、LED576と、入力部540とを備える。
【0037】
表示部530は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部530は、LCDパネル(Liquid Crystal Display Panel)、FEDパネル(Field Emission Display Panel)および有機ELディスプレイパネル(Organic Electro luminescence Display Panel)のいずれかを使用した装置である。なお、表示部530は、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。
【0038】
表示部530の解像度は、横480(ドット)×縦640(ドット)である。なお、表示部530の解像度は、横480(ドット)×縦640(ドット)に限定されることなく、他の解像度(たとえば、横240(ドット)×縦320(ドット))であってもよい。
【0039】
また、表示部530は、ユーザが、画面に直接触れることで、情報入力可能なタッチパネル機能を有する。表示部530は、ユーザが画面にタッチした位置情報を、後述する制御部510へ送信する。制御部510は、受信した位置情報に基づいて、所定の処理を行なう。
【0040】
音声出力部570は、電話の音声を出力する機能を有する。音声出力部570には、音声を出力するスピーカが含まれる。音声出力部570は、後述する制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0041】
LED576は、通信端末装置500で行なわれる処理に応じて、光による報知を行なう。たとえば、LED576は、電話の着信があった場合、光を点滅させる。
【0042】
入力部540は、ボタン群541を含む。ボタン群541は、方向ボタン541A,541B,541C,541Dと、決定ボタン541Eとを含む。方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、ユーザによる短時間(たとえば、1秒未満)の押下操作(以下、短押操作ともいう)により、表示部530に画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を上下左右に移動させるためのボタンである。具体的には、短押操作があった、方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、たとえば、カーソルを、それぞれ、上,下,左,右に移動させるためのボタンである。また、方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、ユーザによる
長時間(たとえば、一秒以上)の押下操作(以下、長押操作ともいう)により、たとえば画面をそれぞれ、上,下,左,右に画面スクロールすることも可能である。
【0043】
決定ボタン541Eは、短押操作により、たとえば、方向ボタン541A,541B,541C,541Dの短押操作により選択された項目等を決定するためのボタンである。
【0044】
入力部540は、さらに、機能ボタン542A,542B,543A,543Bを含む。機能ボタン542A,542Bの各々は、短押操作により、たとえば、ユーザにより予め設定されたプログラム等を起動させるためのボタンである。
【0045】
機能ボタン543Aは、通信端末装置500に電話がかかってきた場合、短押操作により通話開始を行なうためのボタンである。機能ボタン543Bは、通信端末装置500が通話中である場合、短押操作により通話を終了させるためのボタンである。また、機能ボタン543Bは、ユーザによる長時間(たとえば、1秒以上)の押下操作(以下、長押操作ともいう)により、通信端末装置500の電源のオンとオフとの切替えを行なうためのボタンである。
【0046】
入力部540は、さらに、数字ボタン群546を含む。数字ボタン群546は、12個の数字ボタンを含む。なお、数字ボタン群546に含まれる数字ボタンの数は、12個に限定されない。12個の数字ボタンの各々は、短押操作により、数字、文字または記号等を入力するためのボタンである。12個の数字ボタンの名称は、それぞれ、0ボタン,1ボタン,2ボタン,3ボタン,4ボタン,5ボタン,6ボタン,7ボタン,8ボタン,9ボタン,記号ボタン1、記号ボタン2という。
【0047】
入力部540は、入力部540に含まれる複数のボタンのうち、短押操作または長押操作されたボタンに対応するボタン信号を、後述する制御部510へ送信する。すなわち、入力部540は、ユーザが通信端末装置500を操作するためのインターフェースである。以下においては、ユーザによる、入力部540の操作または表示部530に対するタッチ操作を、インターフェース操作Mともいう。
【0048】
通信端末装置500は、さらに、音声入力部574を備える。音声入力部574は、通話のときに、音声を入力する機能を有する。音声入力部574には、音声を入力するマイクが含まれる。音声入力部574は、マイクにより取得した音声を音声データに変換して、音声データを、通信端末装置500内の後述する制御部510へ送信する。
【0049】
図3は、通信端末装置500の外観を左側面から示した図である。図3を参照して、通信端末装置500は、記録媒体挿入部550Aを備える。記録媒体挿入部550Aは、通信端末装置500に後述する記録媒体を挿入する部分である。
【0050】
図4は、通信端末装置500の外観を背面から示した図である。図4を参照して、通信端末装置500は、さらに、音声出力部572と、撮像部578とを備える。音声出力部572は、後述する制御部510で行なわれる処理に対応した音声を出力する機能を有する。音声出力部572には、音声を出力するスピーカが含まれる。音声出力部572は、後述する制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0051】
撮像部578は、撮像対象となる被写体を撮像する撮像処理を行なう機能を有する。撮像部578は、図示しない、撮像レンズ、受光部およびカラーフィルタ部とを含む。受光部は、入力された光を電気信号に変換する機能を有する。受光部は、複数の受光素子から構成される。受光素子は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を使用
した素子である。
【0052】
カラーフィルタ部は、複数のカラーフィルタから構成される。カラーフィルタは、R、G、Bの各々に対応したフィルタである。複数のカラーフィルタは、複数の受光素子にそれぞれ対応して設けられる。
【0053】
撮像処理では以下の処理が行なわれる。まず、撮像部578が、撮像対象となる被写体に反射されて撮像レンズに入射した光を、カラーフィルタ部を介して、受光部に入力させる。受光部は入力された光を電気信号に変換する。そして、撮像部578は、変換した電気信号をデジタルデータ(以下、撮像画像データともいう)に変換する。
【0054】
図5は、通信端末装置500の内部構成を示したブロック図である。なお、図5には、説明のために、記録媒体555も示している。記録媒体555には、後述するプログラム180が記録されている。すなわち、プログラム180は、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体555もプログラム製品として流通される。
【0055】
図5を参照して、通信端末装置500は、さらに、制御部510と、一時記憶部522と、記憶部520とを備える。
【0056】
記憶部520は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部520は、制御部510によってデータアクセスされる。記憶部520は、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)である。記憶部520には、プログラム180、後述する録画データ、その他の各種データ等が記憶されている。プログラム180は、後述する、リモコンプログラムを含む。
【0057】
制御部510は、記憶部520に記憶されたプログラム180に従って、通信端末装置500内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部510は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)およびその他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
【0058】
一時記憶部522は、制御部510によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部522は、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access
Memory)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDR−SDRAM(Double Data Rate SDRAM)、RDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory(登録商標))、Direct−RDRAM(Direct Rambus Dynamic Random Access Memory(登録商標))、その他、データを揮発的に記憶保持可能な構成を有する回路のいずれであってもよい。
【0059】
通信端末装置500は、さらに、アンテナ502と、チューナ505と、データ処理部507とを備える。
【0060】
アンテナ502は、チューナ505と接続されている。チューナ505は、制御部510により指示された周波数の放送信号を、アンテナ502を介して受信する。チューナ505は、ディジタル放送およびアナログ放送に基づく放送信号を受信する機能を有する。
【0061】
放送信号は、画像データ、音声データ、テキストデータ、EPG(Electric Program Guide)データを含む。なお、放送信号が、ディジタル放送に基づく信号である場合、放送信号は、さらに、BML(Broadcast Markup Language)データ等が含まれる。EPGデータは、複数の番組情報を示すデータである。BMLデータは、画像データ、音声データ
およびテキストデータの各々の配置位置や、動作などの制御を行なうためのデータである。チューナ505は、受信した放送信号を、データ処理部507へ送信する。
【0062】
データ処理部507は、受信した放送信号を復調し、復調データとする。受信した放送信号が、アナログ放送に基づく信号である場合、データ処理部507は、以下の処理を行なう。まず、データ処理部507は、復調データを、デコード処理し、画像データ、音声データを得るとともに、放送信号の垂直帰線区間(VBI:Vertical Blanking Interval)から、テキストデータ、EPGデータを得る。
【0063】
そして、データ処理部507は、制御部510から、表示部530に画像を表示させるための表示指示を受信すると、画像データを、後述するVDP(Video Display Processor)532へ送信する。VDP532は、画像データを受信すると、表示部530に画像データに基づく画像(動画像または静止画像)を表示させる。
【0064】
また、データ処理部507は、制御部510から、録画処理を行なうための録画指示を受信すると、画像データおよび音声データを圧縮して、録画データとして、記憶部520に記憶させる。この場合の録画データを、以下においては、コンテンツともいう。録画データは、MPEG(Moving Picture Experts Group)4形式で圧縮されたデータである。なお、録画データは、MPEG4形式で圧縮されたデータに限定されることなく、他の形式で圧縮されたデータであってもよい。ここで、他の形式とは、たとえば、MPEG1、MPEG2、H.264等の形式である。
【0065】
また、受信した放送信号が、ディジタル放送に基づく信号である場合、データ処理部507は、以下の処理を行なう。まず、データ処理部507は、復調データを、ディジタル放送のプロトコルに基づいてデコード処理し、デコードデータにする。デコードデータには、画像データ、音声データ、テキストデータ、EPGデータ、BMLデータが含まれる。デコードデータに含まれる、画像データおよび音声データは、MPEG4形式で圧縮されたデータである。なお、デコードデータに含まれる、画像データおよび音声データは、MPEG4形式で圧縮されたデータに限定されることなく、他の形式で圧縮されたデータであってもよい。ここで、他の形式とは、たとえば、MPEG1、MPEG2、H.264等の形式である。
【0066】
そして、データ処理部507は、制御部510から、表示部530に画像を表示させるための表示指示を受信すると、表示指示により指定されたチャンネルのデコードデータに含まれる画像データを、後述するVDP532へ送信する。VDP532は、画像データを受信すると、表示部530に画像データに基づく画像(動画像または静止画像)を表示させる。
【0067】
また、データ処理部507は、制御部510から、録画処理を行なうための録画指示を受信すると、録画指示により指定されたチャンネルのデコードデータを、録画データとして、記憶部520に記憶させる。この場合の録画データを、以下においては、コンテンツともいう。この場合、録画データには、画像データ、音声データ、テキストデータおよびBMLデータが含まれる。
【0068】
通信端末装置500は、さらに、VDP532と、VRAM(Video Random Access Memory)536とを備える。
【0069】
VRAM536は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
制御部510は、記憶部520に記憶されたプログラム180に従って、VDP532に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像を表示部530に表示
させる指示である。
【0070】
VDP532は表示部530と接続されている。VDP532は、制御部510からの描画指示に応じて、記憶部520内の後述するプログラム180からフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM536を利用して画像を生成する。そして、VDP532は、VRAM536に記憶された画像データを読出し、表示部530に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
【0071】
通信端末装置500は、さらに、入力部540と、記録媒体アクセス部550を備える。
【0072】
制御部510は、入力部540に含まれる、前述した複数のボタンのうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を、入力部540から受信する。制御部510は、受信したボタン信号に応じた処理を行なう。
【0073】
記録媒体アクセス部550は、記録媒体555が前述の記録媒体挿入部550Aから通信端末装置500に挿入(装着)されると、記録媒体555にデータアクセス可能となる。これにより、記録媒体アクセス部550は、プログラム180が記録された記録媒体555から、プログラム180を読出すことが可能となる。
【0074】
記録媒体555に記憶されているプログラム180は、制御部510のインストール処理により、記録媒体アクセス部550により読み出され、制御部510が、プログラム180を、記憶部520に記憶させる。このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、インストール処理は、制御部510が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
【0075】
なお、記憶部520には、プログラム180がインストールされていなくてもよい。この場合、制御部510は、記録媒体アクセス部550を介して、記録媒体555に記憶されたプログラム180を読み出して、プログラム180に基づいた所定の処理を行なう。記録媒体555には、さらに、コンテンツデータ等も記録されている。コンテンツデータは、たとえば、音楽データ、動画像データ等である。
【0076】
記録媒体555は、フロッピー(登録商標)ディスク、CF(Compact Flash(登録商標)) カード、SM(Smart Media(登録商標))、MMC(Multi Media Card(登録商標))、SD(Secure Digital(登録商標))メモリーカード、メモリースティック(登録商標)、xDピクチャーカード(登録商標)および上記以外の不揮発性メモリのいずれであってもよい。
【0077】
通信端末装置500は、さらに、通信部560と、通信部562とを備える。
通信部560は、制御部510とデータの送受信を行なう。また、通信部560は、映像表示装置600と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。
【0078】
通信部560は、USB(Universal Serial Bus)1.1またはUSB2.0の規格に基づく、シリアル転送を行なう通信用インターフェースの機能を有する。なお、シリアル転送を行なう通信用インターフェースの規格は、USB1.1またはUSB2.0に限定されることなく他の規格であってもよい。
【0079】
なお、通信部560は、パラレル転送を行なう通信用インターフェースの機能を有していてもよい。パラレル転送を行なう通信用インターフェースは、たとえば、セントロニクス準拠の規格またはIEEE1284(Institute of Electrical and Electronic Engin
eers 1284)の規格に準拠したインターフェースである。また、通信部560は、IEEE1394またはSCSI規格に基づく通信用インターフェースの機能を有していてもよい。
【0080】
また、通信部560は、さらに、無線データ通信機能を有する。無線データ通信機能は、Bluetooth(登録商標)を使用して、無線でデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線データ通信は、Bluetooth(登録商標)を使用した方式に限定されることなく、たとえば、赤外線等を使用した他の通信方式であってもよい。通信部560は、制御部510からの制御指示に応じて、映像表示装置600と無線でデータ通信を行なう。
【0081】
通信部562は、制御部510と、データの送受信を行なう。通信部562は、無線LANの規格である、IEEE802.11a、IEEE802.11bおよびIEEE802.11gのいずれかに基づく無線技術を利用してデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線技術は、IEEE802.11a、IEEE802.11bおよびIEEE802.11gのいずれかに基づく技術に限定されることはなく、その他の無線技術であってもよい。したがって、通信部562は、無線により、通信部50とデータ通信を行なうことができる。
【0082】
また、通信部562は、さらに、イーサネット(登録商標)を利用した通信用インターフェースの機能を有する。したがって、通信部562は、たとえば、LANケーブルを介して、通信部50とデータ通信を行なうことができる。
【0083】
したがって、本実施の形態における通信端末装置500は、ネットワーク70から、通信部50および通信部562を介して、プログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部520に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム180である。
【0084】
制御部510は、ネットワーク70からダウンロードしたプログラム(プログラム180)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、ダウンロード処理は、制御部510が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
【0085】
通信端末装置500は、さらに、アンテナ564と、通信部566とを備える。
アンテナ564は、通信部566と接続されている。通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号を送受信する機能を有する。通信部566は、制御部510により指示された周波数の無線通信信号を、アンテナ564を介して受信する。無線通信信号は、音声データ、文字データおよび画像データ等を含む信号である。
【0086】
通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号により、図示しない最寄の基地局と通信を行なう。最寄の基地局は、電話網60と通信を行なうことができる。したがって、通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号により、最寄の基地局を介して、電話網60と通信を行なう。通信部566は、無線通信信号を受信した場合、当該無線通信信号を復調し、復調した無線通信信号に基づくデータを、制御部510へ送信する。また、通信部566は、無線通信信号を送信する場合、制御部510からデータ(たとえば、音声データ)を受信し、当該データを、所定のプロトコルに基づいて、無線通信信号に変換する。そして、通信部566は、アンテナ564を利用して、変換した無線通信信号を、図示しない最寄の基地局を介して、電話網60へ送信する。
【0087】
通信部566は、最寄の基地局と通信を行なうことで、基地局の位置を示す情報(以下、基地局位置情報ともいう)も取得可能である。通信部566は、制御部510からの制
御指示に応じて、取得した基地局位置情報を、制御部510へ送信する。制御部510は、受信した基地局位置情報に基づいて、通信端末装置500の位置を大まかに把握することができる。
【0088】
また、通信部566は、GPS(Global Positioning System)機能を有する。GPS機能とは、人口衛星と通信して、通信端末装置500の位置(緯度、経度、高度等に基づく位置)の情報(以下、GPS位置情報ともいう)を取得する機能である。通信部566は、制御部510からの制御指示に応じて、GPS位置情報を取得し、制御部510へ送信する。
【0089】
制御部510は、前述した音声出力部570,572、音声入力部574とデータ通信する。
【0090】
制御部510が、音声データを音声出力部570へ送信すると、音声出力部570は、制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。制御部510が、音声データを音声出力部572へ送信すると、音声出力部572は、制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0091】
ユーザが音声入力部574に含まれるマイクに対して音声を発すると、音声入力部574は、マイクにより取得した音声を音声データに変換して、音声データを、制御部510へ送信する。
【0092】
制御部510は、前述したLED576、撮像部578とデータ通信する。LED576は、制御部510からの制御指示に基づいて、光を発する。
【0093】
撮像部578は、制御部510からの制御指示に基づいて、前述の撮像処理を行ない、撮像画像データを制御部510へ送信する。制御部510は、撮像画像データを受信すると、撮像画像データを、一時記憶部522、記憶部520および記録媒体555のいずれかに記憶させる。
【0094】
通信端末装置500は、さらに、振動部579を備える。振動部579は、制御部510からの制御指示に基づいて、通信端末装置500を振動させる機能を有する。振動部579は、たとえば、電話の着信、電子メールの受信時に、制御部510からの制御指示に基づいて、通信端末装置500を振動させる。
【0095】
通信端末装置500は、さらに、RFID580を備える。RFID580は、たとえば、FeliCa(登録商標)などのセキュリティ機能をもったRFID(Radio Frequency Identification)に基づく集積回路で、非接触で図示しない読み取り端末と通信を行う。また、RFID580は、制御部510からの制御指示に基づいて、端末IDなどのデータを出力する。
【0096】
(映像表示装置)
次に、映像表示装置600について詳細に説明する。
【0097】
図6は、映像表示装置600の外観を正面から示した図である。図6を参照して、映像表示装置600は、表示部630と、音声出力部670とを備える。
【0098】
表示部630は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部630は、LCDパネル、CRT(Cathode Ray Tube)、FEDパネル、PDP(Plasma Display Panel)および有機ELディスプレイパネルのいずれかを使用した装置である。なお、表示部630は
、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。表示部630が表示可能な画像のサイズは、表示部530が表示可能な画像のサイズより大きい。また、表示部630の解像度は、表示部530の解像度より大きい。たとえば、表示部630の解像度は、PCの画像が表示できる横1366(ドット)×縦768(ドット)の解像度である。なお、表示部630の解像度は、横1366(ドット)×縦768(ドット)に限定されることなく、他の解像度(たとえば、1024×768)であってもよい。表示部630の映像を表示する部分のアスペクト比は16:9である。なお、アスペクト比は16:9に限定されることなく、たとえば、4:3であってもよい。
【0099】
音声出力部670は、後述する制御部610で行なわれる処理に対応した音声を出力する機能を有する。音声出力部670には、音声を出力するスピーカが含まれる。音声出力部670は、後述する制御部610から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0100】
図7は、映像表示装置600の内部構成を示したブロック図である。なお、図7には、説明のために、記録媒体555Aも示している。記録媒体555Aには、後述するプログラム180Aが記録されている。すなわち、プログラム180Aは、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体555Aもプログラム製品として流通される。
【0101】
図7を参照して、映像表示装置600は、さらに、制御部610と、一時記憶部622と、記憶部620とを備える。
【0102】
記憶部620は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部620は、制御部610によってデータアクセスされる。記憶部620は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部620は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部620には、プログラム180A、後述する録画データ、映像表示装置600を識別するための装置ID、その他の各種データ等が記憶されている。
【0103】
制御部610は、記憶部620に記憶されたプログラム180Aに従って、映像表示装置600内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部610は、前述の制御部510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0104】
一時記憶部622は、制御部610によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部622は、前述の一時記憶部522と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0105】
映像表示装置600は、さらに、アンテナ602と、チューナ605と、データ処理部607とを備える。
【0106】
アンテナ602は、チューナ605と接続されている。チューナ605は、制御部610により指示された周波数の放送信号を、アンテナ602を介して受信する。チューナ605は、ディジタル放送およびアナログ放送に基づく放送信号を受信する機能を有する。
【0107】
放送信号は、画像データ、音声データ、テキストデータ、EPGデータを含む。なお、放送信号が、ディジタル放送に基づく信号である場合、放送信号は、さらに、前述したBMLデータ等が含まれる。チューナ605は、受信した放送信号を、データ処理部607へ送信する。
【0108】
データ処理部607は、受信した放送信号を復調し、復調データとする。受信した放送信号が、アナログ放送に基づく信号である場合、データ処理部607は、以下の処理を行なう。まず、データ処理部607は、復調データを、デコード処理し、画像データおよび音声データを取得するとともに、放送信号の垂直帰線区間から、テキストデータ、EPGデータを取得する。
【0109】
そして、データ処理部607は、制御部610から、表示部630に画像を表示させるための表示指示を受信すると、画像データを、後述するVDP632へ送信する。VDP632は、画像データを受信すると、表示部630に画像データに基づく画像(動画像または静止画像)を表示させる。
【0110】
また、データ処理部607は、制御部610から、録画処理を行なうための録画指示を受信すると、画像データおよび音声データを圧縮して、録画データとして、記憶部620に記憶させる。録画データは、MPEG2形式で圧縮されたデータである。なお、録画データは、MPEG2形式で圧縮されたデータに限定されることなく、他の形式で圧縮されたデータであってもよい。ここで、他の形式とは、たとえば、MPEG1、H.264等の形式である。
【0111】
また、受信した放送信号が、ディジタル放送に基づく信号である場合、データ処理部607は、以下の処理を行なう。まず、データ処理部607は、復調データを、ディジタル放送の規格に基づいてデコード処理し、デコードデータにする。デコードデータには、画像データ、音声データ、テキストデータ、EPGデータ、BMLデータが含まれる。デコードデータに含まれる、画像データおよび音声データは、MPEG2形式で圧縮されたデータである。なお、デコードデータに含まれる、画像データおよび音声データは、MPEG2形式で圧縮されたデータに限定されることなく、他の形式で圧縮されたデータであってもよい。ここで、他の形式とは、たとえば、MPEG1、H.264等の形式である。
【0112】
そして、データ処理部607は、制御部610から、表示部630に画像データを表示させるための表示指示を受信すると、表示指示により指定されたチャンネルのデコードデータに含まれる画像データを、後述するVDP632へ送信する。VDP632は、画像データを受信すると、表示部630に画像データに基づく画像(動画像または静止画像)を表示させる。
【0113】
以下においては、チューナ605が受信した放送信号に基づく画像であって、かつ、表示部630に表示される画像を、TV画像ともいう。なお、映像表示装置600を操作するための後述するリモコン300に設けられる、“1”〜“12”の数字ボタンの押下操作で、直接、選局可能なTV画像のチャンネルの種類の数は、最大で12個であるとする。当然のことながら、リモコン300に設けられる数字ボタンの数が多ければ多いほど、直接、選局可能なTV画像のチャンネルの種類の数は多くなる。
【0114】
リモコン300の“1”〜“12”の数字ボタンには、それぞれ、“1”〜“12”のリモコンチャンネル番号が設定される。たとえば、“3”の数字ボタンには、リモコンチャンネル番号“3”が設定される。また、1つのリモコンチャンネル番号には、1つのTV画像のチャンネルを登録可能である。たとえば、リモコンチャンネル番号“1”に対し、TV画像のチャンネル番号“8”が登録されているとする。この場合、リモコン300の“1”の数字ボタンが、ユーザにより押下処理されることにより、リモコン300から、チャンネル番号“8”のTV画像を選局するためのリモコン信号が、映像表示装置600へ送信される。
【0115】
なお、映像表示装置600は、複数種類のTV画像を同時に、表示部630に表示する
機能を有する。また、映像表示装置600は、TV画像と、他の種類の画像とを同時に、表示部630に表示する機能を有する。
【0116】
また、データ処理部607は、制御部610から、録画処理を行なうための録画指示を受信すると、録画指示により指定されたチャンネルのデコードデータを、録画データとして、記憶部620に記憶させる。この場合の録画データを、以下においては、コンテンツともいう。この場合、録画データには、画像データ、音声データ、テキストデータおよびBMLデータが含まれる。
【0117】
映像表示装置600は、さらに、VDP632と、VRAM636とを備える。
VRAM636は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
【0118】
制御部610は、記憶部620に記憶されたプログラム180Aに従って、VDP632に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像を表示部630に表示させる指示である。
【0119】
VDP632は表示部630と接続されている。VDP632は、制御部610からの描画指示に応じて、記憶部620内の後述するプログラム180Aからフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM636を利用して画像を生成する。そして、VDP632は、VRAM636に記憶された画像データを読出し、表示部630に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
【0120】
映像表示装置600は、さらに、入力部640と、記録媒体アクセス部650とを備える。
【0121】
入力部640は、図示されない複数のボタンを含む。複数のボタンは、映像表示装置600の外部に設けられている。複数のボタンのうち、いずれかのボタンがユーザにより押下操作されると、入力部640は、押下操作されたボタンに対応するボタン信号を、制御部610へ送信する。制御部610は、受信したボタン信号に基づいて、所定の処理を行なう。以下においては、ユーザによる、入力部640のボタン操作を、インターフェース操作Tともいう。
【0122】
記録媒体アクセス部650は、プログラム180Aが記録された記録媒体555Aから、プログラム180Aを読出す機能を有する。記録媒体555Aに記憶されているプログラム180Aは、制御部610のインストール処理により、記録媒体アクセス部650により読み出され、制御部610が、プログラム180Aを、記憶部620に記憶させる。このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部620に格納されており、インストール処理は、制御部610が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
【0123】
なお、記憶部620には、プログラム180Aがインストールされていなくてもよい。この場合、制御部610は、記録媒体アクセス部650を介して、記録媒体555Aに記憶されたプログラム180Aを読み出して、プログラム180Aに基づいた所定の処理を行なう。記録媒体555Aには、さらに、コンテンツデータ等も記録されている。コンテンツデータは、たとえば、音楽データ、動画像データ等である。
【0124】
記録媒体555Aは、Blu-ray Disc(登録商標)、HD−DVD(High-Definition Digital Versatile Disc)(登録商標)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、DVD+RW(Digital Versatile Disk Re-Writable)、DVD−RW、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、M
O(Magneto Optical Disk)、フロッピー(登録商標)ディスク、CFカード(登録商標)、SM(Smart Media(登録商標))、MMC(登録商標)、SDメモリーカード(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、xDピクチャーカード、USBメモリ、磁気テープおよび上記以外の不揮発性メモリのいずれであってもよい。
【0125】
映像表示装置600は、さらに、通信部660と、通信部662とを備える。
通信部660は、制御部610とデータの送受信を行なう。また、通信部660は、通信端末装置500と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。なお、通信部660は、前述の通信部560と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
【0126】
通信部662は、制御部610と、データの送受信を行なう。通信部662は、前述の通信部562と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。したがって、通信部662は、無線により、通信部50とデータ通信を行なうことができる。また、通信部662は、たとえば、LANケーブルを介して、通信部50とデータ通信を行なうことができる。
【0127】
したがって、本実施の形態における映像表示装置600は、ネットワーク70から、通信部50および通信部662を介して、プログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部620に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム180Aである。
【0128】
制御部610は、ネットワーク70からダウンロードしたプログラム(プログラム180A)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部620に格納されており、ダウンロード処理は、制御部610が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
【0129】
映像表示装置600は、さらに、リモコン信号受信部680を備える。リモコン信号受信部680は、リモコン(リモートコントローラー)300から出力される、映像表示装置600を操作するためのリモコン信号を受信する機能を有する。リモコン信号受信部680は、受信したリモコン信号を制御部610へ送信する。制御部610は、受信したリモコン信号に応じて、対応する処理を行なう。なお、リモコン300には、前述したように、TV画像を選局するための“1”〜“12”の数字ボタンが設けられる。以下においては、ユーザによる、リモコン300の操作も、インターフェース操作Tともいう。
【0130】
なお、前述した通信端末装置500がリモコン300の機能を有することも想定でき、通信端末装置500、リモコン300は、2つが存在する場合、および一方のみしか存在しない場合なども想定できる。
【0131】
制御部610は、前述した音声出力部670とデータ通信する。制御部610が、音声データを音声出力部670へ送信すると、音声出力部670は、制御部610から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0132】
(サービスサーバ、検索サーバおよびWebサーバ)
図8は、サービスサーバ800Aの内部構成を示したブロック図である。図8を参照して、サービスサーバ800Aは、表示部830と、制御部810と、一時記憶部822と、記憶部820とを備える。
【0133】
表示部830は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部830は、前述の表示部630と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0134】
記憶部820は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部820は、制御部810によってデータアクセスされる。記憶部820は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部820は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部820には、プログラム180B、録画データ、コンテンツデータ、その他の各種データ等が記憶されている。
【0135】
制御部810は、記憶部820に記憶されたプログラム180Bに従って、サービスサーバ800A内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部810は、前述の制御部510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0136】
一時記憶部822は、制御部810によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部822は、前述の一時記憶部522と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0137】
サービスサーバ800Aは、さらに、VDP832と、VRAM836とを備える。
VRAM836は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
【0138】
制御部810は、記憶部820に記憶されたプログラム180Bに従って、VDP832に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像を表示部830に表示させる指示である。
【0139】
VDP832は表示部830と接続されている。VDP832は、制御部810からの描画指示に応じて、記憶部520内の後述するプログラム180Bからフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM836を利用して画像を生成する。そして、VDP832は、VRAM836に記憶された画像データを読出し、表示部830に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
【0140】
サービスサーバ800Aは、さらに、入力部840を備える。
入力部840には、マウス842と、キーボード844とが接続されている。ユーザは、マウス842またはキーボード844を利用して、サービスサーバ800Aに指示を与える。マウス842またはキーボード844からの入力指示は、入力部840を介して制御部810へ送信される。制御部810は、入力部840からの入力指示に基づいて所定の処理を行なう。
【0141】
サービスサーバ800Aは、さらに、通信部860と、通信部862とを備える。
通信部860は、制御部810とデータの送受信を行なう。また、通信部860は、図示しない他の装置と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。なお、通信部860は、前述の通信部560と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
【0142】
通信部862は、制御部810と、データの送受信を行なう。通信部862は、前述の通信部562と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。したがって、通信部862は、無線により、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。また、通信部862は、たとえば、LANケーブルを介して、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
【0143】
なお、検索サーバ800SおよびWebサーバ800Wの各々も、前述したサービスサーバ800Aと同様な構成を有するので詳細な説明は繰り返さない。
【0144】
次に、通信端末装置500を、映像表示装置600を操作するためのリモコン(以下、表示装置リモコンともいう)として使用するための処理について説明する。インターフェース操作Mにより、制御部510がプログラム180のリモコンプログラムを実行すると、通信端末装置500を、表示装置リモコンとして使用することが可能となる。この場合、表示部530には、以下のリモコン画像MG100が表示される。
【0145】
(リモコン)
図9は、一例としてのリモコン画像MG100を示す図である。図9を参照して、リモコン画像MG100には、ボタン画像MBG110,MBG120,MBG130が配置される
ボタン画像MBG110,MBG120,MBG130の各々は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、制御部510が、後述の対応するリモコン信号を、通信部560を利用して、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。
【0146】
ボタン画像MBG110は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、電源リモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。ここで、映像表示装置600は、待機モードを有する。待機モードとは、表示部630に画像を表示させるための電源がオフであるために、表示部630が画像を表示できない状態であって、主電源がオフでない状態である。すなわち、待機モードとは、表示部630に画像が表示されていない状態であって、主電源がオフでない状態である。以下においては、表示部630に画像を表示させるための電源を画像表示電源ともいう。
【0147】
したがって、映像表示装置600が待機モードの場合、電源リモコン信号を受信することにより、画像表示電源がオンされることにより、表示部630に画像を表示させることができる。なお、以下においては、画像表示電源がオンの状態の映像表示装置600を通常モードともいう。すなわち、電源リモコン信号は、映像表示装置600において、待機モードと、通常モードとを切替えるためのリモコン信号である。
【0148】
ボタン画像MBG120は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、番組表表示リモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。番組表表示リモコン信号は、映像表示装置600の表示部630に、後述する番組表画像を表示させるためのリモコン信号である。
【0149】
ボタン画像MBG130は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、メニュー表示リモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。メニュー表示リモコン信号は、映像表示装置600の表示部630に、後述するメニュー画像を表示させるためのリモコン信号である。
【0150】
リモコン画像MG100には、さらに、ボタン画像MBG142,MBG144,MBG152,MBG154が配置される。ボタン画像MBG142,MBG144,MBG152,MBG154の各々は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、制御部510が、後述の対応するリモコン信号を、通信部560を利用して、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。
【0151】
ボタン画像MBG142は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、音量アップリモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。音量アップリモコン信号は、映像表示装置600の音声出力部670から出力される音声を大きくさせるためのリモコン信号である。ボタン画像MBG144は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、音量ダウンリモコン信号を、映像表示装置600
へ送信するためのボタン画像である。音量ダウンリモコン信号は、映像表示装置600の音声出力部670から出力される音声を小さくさせるためのリモコン信号である。
【0152】
ボタン画像MBG152は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、チャンネルプラスリモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。チャンネルプラスリモコン信号は、映像表示装置600の表示部630にTV画像が表示されている場合に、前述のリモコンチャンネル番号を1インクリメントさせるためのリモコン信号である。なお、リモコンチャンネル番号が“12”の場合に、上記の1インクリメントされる処理が行われた場合、リモコンチャンネル番号は、“1”になる。なお、チャンネルプラスリモコン信号は、TV画像のチャンネル番号を、1インクリメントさせるためのリモコン信号であってもよい。
【0153】
ボタン画像MBG154は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、チャンネルマイナスリモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。チャンネルマイナスリモコン信号は、映像表示装置600の表示部630にTV画像が表示されている場合に、前述のリモコンチャンネル番号を1デクリメントさせるためのリモコン信号である。なお、リモコンチャンネル番号が“1”の場合に、上記の1デクリメントされる処理が行われた場合、リモコンチャンネル番号は、“12”になる。なお、チャンネルマイナスリモコン信号は、TV画像のチャンネル番号を、1デクリメントさせるためのリモコン信号であってもよい。
【0154】
リモコン画像MG100には、さらに、ボタン画像MBG170,MBG180が配置される。ボタン画像MBG170,MBG180の各々は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、制御部510が、後述の対応するリモコン信号を、通信部560を利用して、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。
【0155】
ボタン画像MBG170は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、設定画像表示リモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。設定画像表示リモコン信号は、映像表示装置600の表示部630に、後述する設定画像を表示させるためのリモコン信号である。ボタン画像MBG180は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、詳細リモコン画像表示リモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。詳細リモコン画像表示リモコン信号は、映像表示装置600の表示部630に、詳細リモコン画像を表示させるためのリモコン信号である。詳細リモコン画像とは、映像表示装置600に対し頻繁に使用されるリモコン信号以外のリモコン信号を、映像表示装置600へ送信するための画像である。
【0156】
以下においては、通信端末装置500が、映像表示装置600へリモコン信号を送信することで映像表示装置600を操作可能な場合における、通信端末装置500の動作モードを、リモコンモードともいう。
【0157】
なお、リモコンモードの通信端末装置500において、数字ボタン群546に含まれる12個の数字ボタンのいずれかが短押操作された場合、制御部510は、押下された数字ボタンに対応するリモコン信号を出力する。
【0158】
(データ通信)
次に、リモコンモードの通信端末装置500で行なわれる処理(以下、操作判定処理Mともいう)と、通信端末装置500から送信されるリモコン信号を受信した場合に映像表示装置600で行なわれる処理(以下、制御信号対応処理Tともいう)について説明する。
【0159】
図10は、操作判定処理Mおよび制御信号対応処理Tのフローチャートである。図10を参照して、通信端末装置500が行なう操作判定処理Mでは、まず、ステップS10の処理が行なわれる。
【0160】
ステップS10では、制御部510が、制御操作があるか否かを判定する。ここで、制御操作は、表示部530に対するタッチ操作、または、通信端末装置500の外部に設けられた複数の外部ボタンのいずれかの押下操作である。複数の外部ボタンは、方向ボタン541A,541B,541C,541D、決定ボタン541E、機能ボタン542A,542B,543A,543B、数字ボタン群546に含まれる12個の数字ボタンである。ステップS10において、YESならば、ステップS12に進む。一方、ステップS10において、NOならば、再度、ステップS10の処理が行なわれる。
【0161】
ステップS12では、制御部510が、通信部560を利用して、制御操作に対応する、映像表示装置600を操作するための制御信号としてのリモコン信号を、映像表示装置600へ送信する。ステップS12の処理が終了すると、再度、ステップS10の処理が行なわれる。
【0162】
映像表示装置600が行なう制御信号対応処理Tでは、まず、ステップS20の処理が行なわれる。
【0163】
ステップS20では、制御部610が、制御信号としてのリモコン信号を受信したか否かを判定する。ステップS20において、YESならば、ステップS22に進む。一方、ステップS20において、NOならば、再度、ステップS20の処理が行なわれる。
【0164】
ステップS22では、制御信号対応処理が行なわれる。制御信号対応処理では、制御部610が、受信したリモコン信号に応じた処理を行なう。ステップS22の処理が終了すると、再度、ステップS20の処理が行なわれる。
【0165】
(番組データの取得)
次に、映像表示装置600が、番組データを取得するための処理(以下、番組データ取得処理Tともいう)について説明する。映像表示装置600は、待機モードおよび通常モードのいずれであっても、番組データ取得処理Tを行なう。待機モードとは、表示部630に画像が表示されていない状態であって、主電源がオフでない状態である。映像表示装置600は、待機モードであっても、通信部50とデータ通信可能である。なお、番組データ取得処理Tは、他の処理とは、独立して行なわれる処理である。
【0166】
なお、映像表示装置600では、待機モードおよび通常モードのいずれであっても、制御部610が、現在の日時を管理する日時管理処理を、他の処理とは独立して行なっている。日時管理処理により管理されている現在の日時の情報は、時間の経過と共に変化する。
【0167】
図11は、番組データ取得処理Tおよびサービスサーバ800Aで行なわれる処理のフローチャートである。図11を参照して、映像表示装置600が行なう番組データ取得処理Tでは、まず、ステップS140の処理が行なわれる。
【0168】
ステップS140では、制御部610が、日時管理処理により管理されている現在の時刻が、番組データ取得時刻であるか否かを判定する。映像表示装置600は、予め設定された時刻であって、番組データを取得する時刻である。番組データは、一例として、EPGデータであるとする。ここで、番組データ取得時刻は、たとえば、1日のうちの所定時刻(たとえば、午前5時)であるとする。なお、番組データ取得時刻は、上記に限定され
ない。番組データ取得時刻は、1週間のうちの特定の曜日の特定の時刻であってもよい。この場合、映像表示装置600は、1週間分の番組データを取得する。
【0169】
ステップS140において、YESならば、ステップS142に進む。一方、ステップS140において、NOならば、再度、ステップS140の処理が行なわれる。
【0170】
ステップS142では、制御部610が、番組データ取得要求を、サービスサーバ800Aへ送信する。番組データ取得要求とは、番組データとしてのEPGデータを取得するための要求である。そして、ステップS142の処理は終了する。
【0171】
サービスサーバ800Aでは、まず、ステップS180の処理が行なわれる。
ステップS180では、制御部810が、番組データ取得要求を受信したか否かを判定する。ステップS180において、YESならば、ステップS182に進む。一方、ステップS180において、NOならば、再度、ステップS180の処理が行なわれる。
【0172】
ステップS182では、制御部810が、番組データ取得要求を送信した装置に対し、番組データとしてのEPGデータを送信する。その後、再度、ステップS180の処理が行なわれる。送信されるEPGデータは、以下のEPGデータD100であるとする。
【0173】
図12は、一例としてのEPGデータD100を示す図である。図12を参照して、EPGデータD100は、たとえば、1日分の複数の番組情報データから構成される。「番号」とは、複数の番組情報データを特定するための番号である。「ID番号」とは、番組を識別するための番号である。「チャンネル番号」とは、放送局に割り当てられているチャンネル番号である。「放送局コード」とは、放送局に割り当てられているコード番号である。「放送局名」とは、放送局の名称である。
【0174】
「タイトル」とは、対応する番組のタイトルを示す。「開始日時」とは、対応する番組の放送開始日時を示す。「終了日時」とは、対応する番組の放送終了日時を示す。「ジャンル」とは、対応する番組のジャンルを示す。「出演者」とは、対応する番組の主な出演者である。「番組内容」とは、対応する番組の簡単な内容を示す。なお、EPGデータD100には、さらに、「音声情報」が含まれてもよい。「音声情報」とは、対応する番組の音声が、ステレオおよびモノラルのいずれであるかを示す情報である。
【0175】
映像表示装置600では、ステップS142の処理の後、ステップS144に進む。
ステップS144では、制御部610が、番組データとしてのEPGデータを受信したか否かを判定する。ステップS144において、YESならば、ステップS146に進む。一方、ステップS144において、NOならば、再度、ステップS144の処理が行なわれる。ここでは、図12のEPGデータD100を受信したとして、ステップS146に進む。
【0176】
ステップS146では、制御部610が、受信した番組データとしてのEPGデータを、記憶部620に記憶させる。その後、再度、ステップS140の処理が行なわれる。
【0177】
以上の処理により、記憶部620に番組データ(EPGデータ)が記憶される。
(コンテンツの処理)
次に、映像表示装置600が、コンテンツを表示するための処理(以下、コンテンツ取扱い処理ともいう)について説明する。なお、映像表示装置600は、待機モードであるとする。前述したように、映像表示装置600は、待機モードであっても、通信部50とデータ通信可能である。
【0178】
ここで、通信端末装置500は、リモコンモードに設定されているとする。また、通信端末装置500の表示部530には、図9のリモコン画像MG100が表示されているとする。
【0179】
図13は、コンテンツ取扱い処理のフローチャートである。図13では、通信端末装置500および映像表示装置600およびサービスサーバ800Aの各々において行なわれる処理を示す。図13を参照して、通信端末装置500では、まず、ステップS210の処理が行なわれる。
【0180】
ステップS210では、制御部510が、電源オン操作があるか否かを判定する。電源オン操作は、図9のボタン画像MBG110を押下処理するためのインターフェース操作Mである。ステップS210において、YESならば、ステップS212に進む。一方,ステップS210において、NOならば、再度、ステップS210の処理が行なわれる。ここでは、電源オン操作があったとして、ステップS212に進む。
【0181】
ステップS212では、制御部510が、制御信号としての電源リモコン信号を、映像表示装置600へ送信する。送信される電源リモコン信号には、通信端末装置500の装置IDが含まれる。ここで、装置IDとは、装置を識別するための情報である。以下においては、通信端末装置500の装置IDを端末識別情報ともいう。端末識別情報は、一例として、“11MA”であるとする。なお、端末識別情報は、通信端末装置500に設定されている電話番号であってもよい。そして、ステップS212の処理は終了し、コンテンツ取扱い処理における通信端末装置500の処理は終了する。
【0182】
映像表示装置600では、ステップS240の処理が行なわれる。
ステップS240では、制御部610が、電源リモコン信号を受信したか否かを判定する。ステップS240において、YESならば、ステップS241に進む。一方、ステップS240において、NOならば、再度、ステップS240の処理が行なわれる。ここでは、端末識別情報(通信端末装置500の装置ID)“11MA”を含む電源リモコン信号を受信したとして、ステップS241に進む。
【0183】
ステップS241では、制御部610が、前述の画像表示電源をオンにさせ、映像表示装置600を通常モードに設定する。これにより、表示部630に画像が表示可能となる。そして、制御部610は、電源リモコン信号に含まれる装置ID“11MA”を、操作装置IDとして、記憶部620に記憶させる。そして、ステップS242に進む。
【0184】
ステップS242では、制御部610が、コンテンツ表示処理を実行する。コンテンツ表示処理は、他の処理とは独立して行なわれる処理である。そして、ステップS242の処理は終了する。
【0185】
コンテンツ表示処理では、制御部610が、放送信号に基づく画像(以下、TV画像ともいう)を、表示部530に表示させるための処理である。
【0186】
ここで、本発明における映像表示装置600が、通常モードから待機モードに移行する場合において、映像表示装置600で行なわれる処理(以下、待機モード移行時処理ともいう)について説明する。
【0187】
待機モード移行時処理では、通常モードの映像表示装置600が、電源リモコン信号を受信した場合、制御部610は、表示部630にTV画像が表示されているか否かを判定する。TV画像が表示されていると判定された場合、制御部610は、当該TV画像のチャンネル番号を、記憶部620に記憶させる。一方、TV画像が表示されていると判定さ
れなかった場合、制御部610は、チャンネル番号を記憶させる処理を行なわない。そして、制御部610は、映像表示装置600を、待機モードに設定する。以上により待機モード移行時処理は終了する。以下においては、待機モード移行時処理において、記憶部620に記憶されたチャンネル番号を、待機モード移行時チャンネル番号ともいう。
【0188】
次に、コンテンツ表示処理で行なわれる具体的な処理を説明する。コンテンツ表示処理では、制御部610が、記憶部620に待機モード移行時チャンネル番号が記憶されているか否かを判定する。待機モード移行時チャンネル番号が記憶されている場合、制御部610は、待機モード移行時チャンネル番号のTV画像を、表示部630に表示させるための表示制御を行なう。当該表示制御は、制御部610が、チューナ605およびデータ処理部607に対して行なう制御である。
【0189】
一方、待機モード移行時チャンネル番号が記憶されていない場合、制御部610は、初期設定として設定されているチャンネル番号のTV画像を、表示部630に表示させるための表示制御を行なう。初期設定として設定されているチャンネル番号とは、映像表示装置600が初めて通常モードに設定された場合に、表示部630に表示させるTV画像のチャンネル番号である。
【0190】
また、コンテンツ表示処理では、表示部630にTV画像が表示された後、チャンネル変更信号を受信する毎に、図10のステップS22の制御対応信号処理が行なわれる。チャンネル変更信号は、前述した、チャンネルプラスリモコン信号またはチャンネルマイナスリモコン信号である。チャンネルプラスリモコン信号またはチャンネルマイナスリモコン信号は、リモコンモードの通信端末装置500において、図10のステップS12の処理が行なわれることにより、通信端末装置500から送信される信号である。
【0191】
ここで、チャンネルプラスリモコン信号は、TV画像のチャンネル番号を、1インクリメントさせるためのリモコン信号であるとする。また、チャンネルマイナスリモコン信号は、TV画像のチャンネル番号を、1デクリメントさせるためのリモコン信号であるとする。
【0192】
また、チャンネル変更信号は、ユーザによる、リモコン300の数字ボタンの押下操作により、リモコン300から出力されるリモコン信号であってもよい。また、チャンネル変更信号は、リモコンモードの通信端末装置500において、数字ボタン群546に含まれる12個の数字ボタンのいずれかが短押操作されたときに出力されるリモコン信号であってもよい。なお、チャンネル変更信号には、チャンネル変更信号を送信した装置の装置IDが含まれる。なお、リモコン300の装置IDは、“11RM”であるとする。
【0193】
ここで、制御対応信号処理では、制御部610が、表示部630に表示されているチャンネル番号のTV画像を、受信したチャンネル変更信号に応じた、チャンネル番号のTV画像に変更するための表示制御を行なう。当該表示制御は、前述したように、制御部610が、チューナ605およびデータ処理部607に対して行なう制御である。
【0194】
たとえば、表示部630に、チャンネル番号“1”のTV画像が表示されているときに、制御部610が、チャンネル変更信号としてのチャンネルプラスリモコン信号を受信した場合、制御部610は、表示部630に、チャンネル番号“2”のTV画像を表示させるための表示制御を行なう。
【0195】
そして、制御部610は、チャンネル変更信号に含まれる装置IDを、操作装置IDとして、記憶部620に記憶させる。既に、記憶部620に、操作装置IDが記憶されている場合、制御部610は、既に記憶されている操作装置IDを削除して、受信した、最新
のチャンネル変更信号に含まれる装置IDを、新たな操作装置IDとして、記憶部620に記憶させる。ここで、チャンネル変更信号を送信した装置は、端末識別情報(通信端末装置500の装置ID)“11MA”の通信端末装置500であるとする。この場合、記憶部620には、操作装置IDとして、端末識別情報“11MA”が記憶される。
【0196】
なお、他の処理とは独立して行なわれるコンテンツ表示処理は、映像表示装置600が待機モードになったときに終了する。なお、コンテンツ表示処理により、表示部630に表示されるコンテンツは、TV画像に限定されない。コンテンツ表示処理により、表示部630に表示されるコンテンツは、たとえば、動画像としてのコンテンツを配信するサーバから受信したコンテンツであってもよい。
【0197】
映像表示装置600では、前述のステップS242の処理の後、ステップS243に進む。
【0198】
ステップS243では、制御部610が、コンテンツ関連データを、サービスサーバ800Aへ送信する。コンテンツ関連データは、表示部630に表示されるコンテンツの情報を含む情報である。送信されるコンテンツ関連データは、以下のコンテンツ関連データTD200であるとする。そして、ステップS243の処理は終了する。
【0199】
図14は、一例としてのコンテンツ関連データTD200を示す図である。図14を参照して、コンテンツ関連データTD200において、「日時」とは、コンテンツ関連データTD200が送信される日時を示す。「地域コード」は、映像表示装置600が設置されている地域(場所)を示すコードである。映像表示装置600が、たとえば、関西に設置されている場合、地域コード“11AD”は、関西を示す地域コードとなる。なお、地域コードは、予め記憶部620に記憶されている。
【0200】
「チャンネル番号」とは、ステップS243の処理が行なわれる時点において、コンテンツ表示処理により、表示部630に表示される、コンテンツとしてのTV画像のチャンネル番号である。すなわち、「チャンネル番号」は、表示部630に表示されるコンテンツの情報である。なお、ステップS243の処理が行なわれる時点において、コンテンツ表示処理により、表示部630に表示される、コンテンツが、サーバからストリーミング配信される動画像データである場合、「チャンネル番号」の代わりに動画像データを特定するためのコンテンツIDが、コンテンツ関連データに示される。
【0201】
「放送局コード」とは、ステップS243の処理が行なわれる時点において、コンテンツ表示処理により、表示部630に表示される、コンテンツとしてのTV画像のチャンネル番号に対応する放送局コードである(図12参照)。「操作装置ID」は、コンテンツ関連データが送信される時点で、記憶部620に記憶されている操作装置IDである。すなわち、「操作装置ID」は、コンテンツ関連データが送信される時点で表示部630に表示されているコンテンツを表示させるための制御を行なった装置のIDである。ここで、「操作装置ID」は、通信端末装置500の端末識別情報(装置ID)“11MA”であるとする。
【0202】
「データ送信装置ID」は、コンテンツ関連データを送信する装置IDである。コンテンツ関連データを送信する映像表示装置600の装置IDは、一例として、“11TA”であるとする。
【0203】
「送信元アドレス」とは、映像表示装置600に設定されているネットワークアドレスである。送信元アドレスは、たとえば、グローバルIPアドレスである。以下においては、データ送信装置IDおよび送信元アドレスを、コンテンツ関連データを送信した装置を
特定するための装置特定情報ともいう。また、コンテンツ関連データを送信した装置が、映像表示装置600である場合、装置特定情報を、表示装置特定情報ともいう。
【0204】
再び、図13を参照して、サービスサーバ800Aでは、ステップS280の処理が行なわれる。
【0205】
ステップS280では、制御部810が、コンテンツ関連データを受信したか否かを判定する。ステップS280において、YESならば、ステップS282に進む。一方、ステップS280において、NOならば、再度、ステップS280の処理が行なわれる。ここでは、図14のコンテンツ関連データTD200を受信したとして、ステップS282に進む。
【0206】
ステップS282では、制御部810が、受信したコンテンツ関連データを、記憶部820に記憶させる。なお、記憶部820にコンテンツ関連データが既に記憶されている場合は、既に記憶されているコンテンツ関連データと、受信したコンテンツ関連データとを対応づけて記憶部820に記憶させる。これにより、記憶部820には、複数のコンテンツ関連データから構成されるコンテンツ関連データテーブルが記憶される。
【0207】
なお、記憶部820に記憶されているコンテンツ関連データの数が、データ蓄積しきい値より大きくなった場合、制御部810は、記憶部820に記憶されている複数のコンテンツ関連データのうち、最も古いコンテンツ関連データを削除する。この処理により、データ蓄積しきい値が、たとえば、“10000”である場合、記憶部820には、10000個以上のコンテンツ関連データは記憶されない。そして、ステップS282の処理は終了し、再度、ステップS280の処理が行なわれる。
【0208】
映像表示装置600では、ステップS243の処理の後、ステップS244に進む。
ステップS244では、制御部810が、現時点で、コンテンツ表示処理により、表示部630に表示されるコンテンツが、ステップS243の処理が行なわれた時点におけるコンテンツと異なっているか否かを判定する。ステップS244において、YESならば、再度、ステップS243の処理が行なわれる。一方、ステップS244において、NOならば、ステップS247に進む。
【0209】
コンテンツ表示処理により、表示部630に表示されるコンテンツが、たとえば、TV画像である場合、ステップS244において、YESと判定される場合は、ステップS243の処理が行なわれた時点におけるTV画像のチャンネル番号と、現時点で、コンテンツ表示処理により、表示部630に表示されるTV画像のチャンネル番号とが異なる場合である。
【0210】
ステップS247では、制御部610が、電源リモコン信号を受信したか否かを判定する。ステップS247において、YESならば、ステップS248に進む。一方、ステップS247において、NOならば、再度、ステップS244の処理が行なわれる。
【0211】
ここで、ステップS247において、電源リモコン信号を受信していないとする。この場合、ステップS244に進む。
【0212】
ステップS244では、前述したのと同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ここでは、ステップS243の処理が行なわれた時点におけるTV画像のチャンネル番号と、現時点で、コンテンツ表示処理により、表示部630に表示されるTV画像のチャンネル番号とが異なるとする。この場合、ステップS243に進む。ここで、現時点で、コンテンツ表示処理により、表示部630に表示されるTV画像のチャンネル番号
は、“3”であるとする。
【0213】
ステップS243では、前述したのと同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図14のコンテンツ関連データTD200において、チャンネル番号が“1”から“3”に変更されたコンテンツ関連データが、サービスサーバ800Aへ送信される。
【0214】
サービスサーバ800Aでは、前述したステップS280,S282の処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0215】
映像表示装置600では、ステップS247において、YESならば、ステップS248に進む。
【0216】
ステップS248では、制御部610が、前述の画像表示電源をオフにさせ、映像表示装置600を待機モードに設定する。これにより、表示部630に表示されている画像が消去される。そして、コンテンツ取扱い処理における映像表示装置600の処理は終了する。
【0217】
以上説明した、図13のコンテンツ取扱い処理(S210,S212,S240〜S247)が、図1のホームネットワーク501.1,501.2,・・・,501.nの各々に含まれる、通信端末装置500および映像表示装置600により行なわれ、ステップS243の処理が繰返し行なわれることにより、ホームネットワーク501.1,501.2,・・・,501.nにそれぞれ含まれる複数の映像表示装置600が、複数のコンテンツ関連データを、サービスサーバ800Aへ送信する。
【0218】
サービスサーバ800Aは、ステップS280,S282の処理を繰返し行なうことにより、複数のコンテンツ関連データを受信し、受信した複数のコンテンツ関連データを記憶部820に記憶させる。これらの処理により、サービスサーバ800Aの記憶部820には、以下のコンテンツ関連データテーブルSD300が記憶される。
【0219】
図15は、一例としてのコンテンツ関連データテーブルSD300を示す図である。コンテンツ関連データテーブルSD300は、複数のコンテンツ関連データから構成される。図15を参照して、コンテンツ関連データテーブルSD300において、「番号」とは、コンテンツ関連データを特定するための番号である。コンテンツ関連データテーブルSD300において、たとえば、番号“1”のコンテンツ関連データは、図14のコンテンツ関連データTD200である。
【0220】
(サービスの提供)
次に、サービスサーバ800Aが、サービスを提供するための処理(以下、サービス提供処理S)について説明する。ここで、サービスサーバ800Aは、たとえば、視聴率を調査する会社が管理するサーバであるとする。サービスサーバ800Aが提供するサービスは、たとえば、前述した処理により、複数の映像表示装置600から受信した複数のコンテンツ関連データから構成されるコンテンツ関連データテーブルを使用した、番組の視聴率情報の提供である。サービス提供処理Sは、他の処理とは独立して行なわれる処理である。
【0221】
図16は、サービス提供処理Sおよび映像表示装置600で行なわれる処理のフローチャートである。図16を参照して、サービスサーバ800Aが行なうサービス提供処理Sでは、まず、ステップS380の処理が行なわれる。
【0222】
ステップS380では、制御部810が、記憶部820に記憶されているコンテンツ関連データが所定数以上である否かを判定する。ここで、所定数は、たとえば、“100”であるとする。ステップS380において、YESならば、ステップS382に進む。一方、ステップS380において、NOならば、再度、ステップS380の処理が行なわれる。ここでは、100以上のコンテンツ関連データから構成されるコンテンツ関連データテーブルが記憶部820に記憶されているとして、ステップS382に進む。
【0223】
ステップS382では、集計処理Sが行なわれる。集計処理Sでは、記憶部820に記憶されているコンテンツ関連データテーブルに基づいて集計処理が行なわれる。
【0224】
具体的には、制御部810が、コンテンツ関連データテーブルにおいて、現在の時刻(たとえば、18時20分)から、現在の時刻の所定時間(たとえば、10分)前の時刻(たとえば、18時10分)までの期間に受信した複数のコンテンツ関連データを使用して、チャンネル番号毎に、同じチャンネル番号を示すコンテンツ関連データの数の集計を行なうことにより、集計データを生成する。そして、制御部810は、生成した集計データを記憶部820に記憶させる。生成された集計データは、以下の集計データSD400であるとする。そして、ステップS382の処理は終了する。
【0225】
図17は、一例としての集計データSD400を示す図である。図17を参照して、集計データSD400は、チャンネル番号毎に、同じチャンネル番号を示すコンテンツ関連データの数が集計されたデータである。
【0226】
集計データSD400は、たとえば、現在の時刻である18時20分から、当該現在の時刻から所定時間(たとえば、10分)前の18時10分までの期間に受信した複数のコンテンツ関連データを使用して、同じチャンネル番号を示すコンテンツ関連データの数が集計されたデータであるとする。この場合、集計データSD400は、18時10分から、現在の時刻である18時20分の間に、たとえば、チャンネル番号“3”のTV画像が、25台の映像表示装置600で視聴されたことを示す。すなわち、集計データSD400は、所定期間におけるコンテンツ(たとえば、TV画像)の視聴情報を示す。
【0227】
再び、図16を参照して、ステップS382の処理の後、ステップS384に進む。
ステップS384では、集計データ送信処理Sが行なわれる。集計データ送信処理Sでは、制御部810が、コンテンツ関連データテーブルに示される、互いに異なる複数の送信元アドレスによりそれぞれ特定される複数の映像表示装置600の各々へ、集計データを送信する。そして、ステップS384の処理は終了する。ここで、コンテンツ関連データテーブルは、図15のコンテンツ関連データテーブルSD300であり、送信される集計データは、集計データSD400であるとする。
【0228】
なお、前述のステップS380で判定される内容は、前述した内容に限定されない。たとえば、現在の時刻が、ある特定の時刻であるか否かが判定されてもよい。また、たとえば、ユーザからの要求を受付けたか否かが判定されてもよい。この場合、ユーザからの要求を受付けた場合は、ステップS384の処理において、制御部810は、集計データを、要求したユーザの映像表示装置600のみへ送信する。
【0229】
映像表示装置600では、ステップS340の処理が行なわれる。ここで、映像表示装置600に設定されているネットワークアドレスは、送信元アドレス“11SNAD”であるとする。
【0230】
ステップS340では、制御部610が、集計データを受信したか否かを判定する。ステップS340において、YESならば、ステップS342に進む。一方、ステップS3
42において、NOならば、再度、ステップS340の処理が行なわれる。ここでは、図17の集計データSD400を受信したとして、ステップS342に進む。
【0231】
ステップS342では、集計データ表示処理Tが行なわれる。集計データ表示処理Tでは、制御部610が、受信した集計データを記憶部620に記憶させる。そして、制御部610は、VDP632を利用して、集計データに基づく集計データ表示画像を生成し、表示部630に表示させる。ここで、表示部630には、TV画像が表示されているとする。この場合、集計データ表示画像は、TV画像の前面に表示される。そして、ステップS342の処理の後、再度、ステップS340の処理が行なわれる。
【0232】
ここで、集計データは、集計データSD400であるとする。この場合、集計データ表示画像は、以下の集計データ表示画像G210となる。TV画像の前面に集計データ表示画像G210を表示した画像は、以下の情報表示画像G200となる。
【0233】
図18は、一例としての情報表示画像G200を示す図である。図18を参照して、情報表示画像G200には、集計データ表示画像G210が配置される。なお、集計データ表示画像G210の配置位置は、右上に限定されることなく、他の位置であってもよい。
【0234】
集計データ表示画像G210は、集計データSD400に基づいて生成された画像である。集計データ表示画像G210において、「CH」は、チャンネル番号を示す。 “5”,“25” ,“45” ,“15” ,“10”の各々は、各チャンネル番号に対応する、所定期間における視聴情報を示す。前述したように、集計データSD400は、たとえば、現在の時刻である18時20分から、当該現在の時刻から所定時間(たとえば、10分)前の18時10分までの期間における視聴情報を示す。集計データ表示画像G210では、たとえば、18時10分から、現在の時刻である18時20分の間に、たとえば、チャンネル番号“5”のTV画像が、45台の映像表示装置600で視聴されたことを示す。
【0235】
また、集計データ表示画像G210には、上記の所定期間における視聴情報に応じた棒グラフが表示される。集計データ表示画像G210に表示される星マークは、情報表示画像G200に表示されるTV画像のチャンネル番号の横に表示される。したがって、情報表示画像G200に表示されているTV画像のチャンネル番号は、“3”であることが認識可能となる。集計データ表示画像G210では、現在、チャンネル番号“5”のTV画像が、最も多くの映像表示装置600において、ユーザにより視聴されていることを示す。
【0236】
表示部630に、集計データ表示画像G210が表示されることにより、ユーザは、複数の映像表示装置600における、複数のコンテンツ(たとえば、複数のチャンネル番号のTV画像)の視聴状態を容易に把握することができる。
【0237】
再び、図16を参照して、サービスサーバ800Aが送信した、図17の集計データSD400の宛先である、送信元アドレスが異なる複数の映像表示装置600の各々において、前述のステップS340、ステップS342が行なわれことにより、各映像表示装置600の表示部630に、集計データ表示画像G210が表示される。
【0238】
サービスサーバ800Aでは、ステップS384の処理の後、ステップS386に進む。
【0239】
ステップS386では、コンテンツ関連データテーブルに変更があったか否かが判定される。具体的には、制御部810が、ステップS384が行なわれる時点のコンテンツ関
連データテーブルと、現在、記憶部820に記憶されているコンテンツ関連データテーブルとが異なるか否かを判定する。
【0240】
記憶部820に記憶されているコンテンツ関連データテーブルは、サービス提供処理Sとは独立して行なわれている、図13のステップS282の処理が行なわれる毎に変更される。
【0241】
ステップS386において、YESならば、再度、ステップS382の処理が行なわれる。一方、ステップS386において、NOならば、再度、ステップS386の処理が行なわれる。ここで、コンテンツ関連データテーブルに変更があったとして、ステップS382に進む。
【0242】
この場合、前述したのと同様に、ステップS382,S384の処理が行なわれる。
そして、送信元アドレスが異なる複数の映像表示装置600の各々では、前述したステップS340,S342の処理が行なわれる。
【0243】
図1に示される、複数の映像表示装置600の少なくとも1台において、表示部630に表示されているコンテンツ(たとえば、TV画像のチャンネル番号)が変更された場合に、図13のステップS244でYESと判定され、ステップS243,S280,S282の処理が順に行なわれることにより、コンテンツ関連データテーブルの変更が行なわれる。
【0244】
したがって、複数の映像表示装置600の少なくとも1台において、表示部630に表示されているコンテンツが変更される毎に、複数の映像表示装置600の各々の表示部630には、変更後のコンテンツ関連データテーブルにより、再度集計処理された集計データ表示画像が表示される。
【0245】
以上説明したように、通信端末装置500は、ユーザによる、リモコンモードの通信端末装置500の操作に応じて、映像表示装置600を操作するための制御信号(リモコン信号)を、映像表示装置600へ送信する。
【0246】
映像表示装置600は、制御信号に基づいて、表示部630に、コンテンツとしてのTV画像を表示させる。すなわち、映像表示装置600は、リモコンモードの通信端末装置500を使用して、ユーザにより操作されている。そして、映像表示装置600は、表示部630に表示されているコンテンツの情報を含むコンテンツ関連データを、サービスサーバ800Aへ送信する。サービスサーバ800Aは、複数の映像表示装置600から、複数のコンテンツ関連データを受信し、記憶する。
【0247】
サービスサーバ800Aは、複数のコンテンツ関連データの各々が含むコンテンツの情報(たとえば、チャンネル番号)を使用して、集計処理を行ない、集計処理により生成された集計データを、複数の映像表示装置600の各々へ送信する。
【0248】
複数の映像表示装置600の各々の表示部630には、集計データに基づく集計データ表示画像(たとえば、集計データ表示画像G210)が表示される。集計データ表示画像には、複数の映像表示装置600の各々の表示部630に表示されているコンテンツの視聴情報が表示される。
【0249】
以上の処理により、ユーザは、複数の映像表示装置600における、複数のコンテンツ(たとえば、複数のチャンネル番号のTV画像)の視聴状態を容易に把握することができる。すなわち、ユーザの操作する映像表示装置600の表示部630にコンテンツの視聴
情報を表示するためのサービスが、サービスサーバ800Aから映像表示装置600に提供される。
【0250】
したがって、ユーザは、提供されたサービスを迅速に気付くことができる。その結果、迅速に、サービスを享受することができるという効果を奏する。
(機能ブロック図)
図19は、本実施の形態における制御部510、制御部610および制御部810の機能ブロック図である。図19を参照して、制御部510は、送信部512を含む。制御部610は、第1受信部612と、送信部614とを含む。制御部810は、第2受信部812と、提供部814とを含む。
【0251】
送信部512は、通信端末装置500を識別するための端末識別情報を含むとともに、ユーザの指示入力に応じて、映像表示装置600を操作するための制御信号を、映像表示装置600へ送信する。
【0252】
第1受信部612は、制御信号を受信する。映像表示装置600の表示部630は、受信された制御信号に基づいて、コンテンツを表示する。送信部614は、表示部630により表示されているコンテンツの情報と、制御信号に含まれる端末識別情報と、映像表示装置600を特定するための表示装置特定情報とを含むコンテンツ関連データを、サービスサーバ800Aへ送信する。
【0253】
第2受信部812は、送信部614により送信されたコンテンツ関連データを受信する。映像表示装置600の記憶部820は、コンテンツ関連データを記憶する。提供部814は、サービスを、コンテンツ関連データに含まれる表示装置特定情報により特定される映像表示装置600へ提供する。
【0254】
なお、制御部510に含まれる、送信部512は、ハードウエアで構成されてもよい。また、制御部610に含まれる、第1受信部612および送信部614の全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。また、制御部810に含まれる、第2受信部812および提供部814の全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。
【0255】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0256】
【図1】本実施の形態におけるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】通信端末装置の外観を正面から示した図である。
【図3】通信端末装置の外観を左側面から示した図である。
【図4】通信端末装置の外観を背面から示した図である。
【図5】通信端末装置の内部構成を示したブロック図である。
【図6】映像表示装置の外観を正面から示した図である。
【図7】映像表示装置の内部構成を示したブロック図である。
【図8】サービスサーバの内部構成を示したブロック図である。
【図9】一例としてのリモコン画像を示す図である。
【図10】操作判定処理Mおよび制御信号対応処理Tのフローチャートである。
【図11】番組データ取得処理Tおよびサービスサーバで行なわれる処理のフローチャートである。
【図12】一例としてのEPGデータを示す図である。
【図13】コンテンツ取扱い処理のフローチャートである。
【図14】一例としてのコンテンツ関連データを示す図である。
【図15】一例としてのコンテンツ関連データテーブルを示す図である。
【図16】サービス提供処理Sおよび映像表示装置で行なわれる処理のフローチャートである。
【図17】一例としての集計データを示す図である。
【図18】一例としての情報表示画像を示す図である。
【図19】本実施の形態における3つの異なる制御部の機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0257】
50 通信部、70 ネットワーク、180,180A,180B プログラム、300 リモコン、500 通信端末装置、510,610,810 制御部、520,620,820 記憶部、530,630 表示部、540 入力部、555,555A 記録媒体、600 映像表示装置、800A サービスサーバ、800S 検索サーバ、800W Webサーバ、1000 ネットワークシステム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末装置と、映像表示装置と、サービスサーバとを含むコンテンツ管理システムであって、
前記通信端末装置は、
前記通信端末装置を識別するための端末識別情報を含むとともに、ユーザの指示入力に応じて、前記映像表示装置を操作するための制御信号を、前記映像表示装置へ送信する送信手段を備え、
前記映像表示装置は、
前記制御信号を受信する第1受信手段と、
受信された前記制御信号に基づいて、コンテンツを表示する表示手段と、
前記表示手段により表示されているコンテンツの情報と、前記制御信号に含まれる前記端末識別情報と、前記映像表示装置を特定するための表示装置特定情報とを含むコンテンツ関連データを、前記サービスサーバへ送信する送信手段とを備え、
前記サービスサーバは、
前記送信手段により送信された前記コンテンツ関連データを受信する第2受信手段と、
前記コンテンツ関連データを記憶する記憶手段と、
サービスを、前記コンテンツ関連データに含まれる前記表示装置特定情報により特定される前記映像表示装置へ提供する提供手段とを備える、コンテンツ管理システム。
【請求項2】
前記サービスサーバの前記第2受信手段は、互いに異なる複数の前記映像表示装置がそれぞれ表示する複数のコンテンツの情報を、前記複数の映像表示装置から受信し、
前記記憶手段は、受信した前記複数のコンテンツの情報を記憶する、請求項1に記載のコンテンツ管理システム。
【請求項3】
前記サービスサーバは、さらに、
前記複数のコンテンツの情報に基づく集計処理を行なう集計手段を備え、
前記提供手段が前記映像表示装置へ提供するサービスは、前記集計処理により得られるコンテンツの視聴情報の提供である、請求項2に記載のコンテンツ管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−131376(P2008−131376A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−314539(P2006−314539)
【出願日】平成18年11月21日(2006.11.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】