説明

コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、およびコンテンツ配信プログラム

【課題】複数のコンテンツの連携を効率的に行うことを可能とする。
【解決手段】デジタルコンテンツが含むテキストデータを抽出しこれを作業用記憶装置に格納するテキスト抽出処理部と、テキストデータをキーワードテーブルに照合しテキストデータに含まれるキーワードで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定してこのリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するキーワードマッチング処理部と、デジタルコンテンツを当該デジタルコンテンツの記述言語に対応するエディタに読み込んでリンク候補キーワードの記述に格納先情報を結びつけるかまたは他の所定キーワードの記述に格納先情報を結びつけてデジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込むリンク処理を実行するリンク処理部と、リンク処理がなされたデジタルコンテンツを配信用コンテンツ記憶装置に格納し送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種類のコンテンツを取り扱う技術に係り、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、およびコンテンツ配信プログラムや、Web上でコンテンツを提示、閲覧する技術や予め記憶媒体に格納されたコンテンツを取り扱うシステムにも関する。この中でも特に、あるコンテンツ(第1のコンテンツ)と他のコンテンツ(第2のコンテンツ)を対応付ける技術に関する。なお、第1のコンテンツにはテキスト情報など文字情報が入っているものが含まれる。また、第2のコンテンツには地図情報、図表およびイメージデータが含まれる。
【背景技術】
【0002】
例えば、インターネットが利用でき、構造化文書をWebサーバにより公開しているサイトにおいて、地名に対応する地図、およびその付加情報を個別にデータとして保持する必要をなくし、地理に関連する情報と表示形式をリモートサイトから提供し、またそのデータを構造化文書に設定することによってリモートサイトから地図情報を表示させるサービスを提供するとの目的の下、インターネットまたはイントラネットなど複数および不特定の利用者が存在するネットワーク環境において、単独では地図情報を保持していないサービス要求マシンにおいて、前記サービス要求マシンが保持する地理情報を含む構造化文書を一括または一部の情報として受け付け、地理名詞辞書およびその属性情報からなる辞書、および地理名詞から地図情報へのアクセス形式を対応させたマッピングテーブルを事前に抽出し、その情報を利用して前記構造化文書をサービス要求マシンの要求にそった形式に変換し地理リンク情報として抽出することを特徴とする地理リンク情報抽出方法(特許文献1参照)などが提案されている。
【特許文献1】特開2003−67383号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、各コンテンツ提供者からコンテンツ配信システム側に提供されるニュースソースや広告など各種コンテンツは、その種類が多岐にわたり、その上、提供頻度も1日に数回以上である場合も十分想定できる。こうした状況下においてコンテンツ配信システムが管理するコンテンツ総数は膨大な数にのぼり、そのそれぞにれ地図情報との連携を図ることが困難であった。そこで、各コンテンツ毎に地図情報との連携を図る処理を効率的かつ確実に行うといった手法の登場が望まれていた。
【0004】
そこで本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、複数のコンテンツの連携を効率的に行うことを可能とする、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、およびコンテンツ配信プログラムを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の構成をとる。第1のコンテンツの中から第2のコンテンツを検索するキーを抽出し、これを用いて第2のコンテンツを検索するものである。例えば、ニュース情報から、地図情報を検索するためのキーワードを抽出し、抽出されたキーワードに関する地図情報を出力する。地図情報を出力するために、住所と緯度・経度の対応関係を示したテーブルの他、“○○ドーム”といった野球場などニュースで出てきそうなランドマークと緯度・経度の対応関係を示したテーブルを設けることも本発明に含まれる。なお、この場合、キーワードとしては、住所・郵便番号・地名・電話番号・ビル・施設名などが含まれる。
【0006】
本発明には以下のものも含まれる。第1のコンテンツに、第2のコンテンツを検索するためのキーワードが複数含まれていても、一意に第2のコンテンツを検索できるように、キーワードの優先順位を設けることも含まれる。例えば、第1のコンテンツとしてのニュース情報には、地図情報を検索できるキーワードが複数入っている場合がある。また第1のコンテンツとしてのイベント情報には、イベントの場所と主催者、事件記事の場合、事件現場と容疑者住所などが含まれている場合がある。このような場合、住所>電話番号>ビル・施設名>駅名>郵便番号>地名・・・狭い範囲>>広い範囲などとキーワード間に優先順位を設け、優先順位の高いものを優先的に検索および/または出力する。また、本発明においては、所定のキーワード(例えば、人名:○○氏、○○さん、など)については、第2のコンテンツとのリンク処理をしないとしてもよい。
【0007】
上記課題を解決する本発明のコンテンツ配信システムは、携帯端末へのデジタルコンテンツの配信を行うシステムであって、コンテンツ提供元の提供元端末からネットワークを通じて提供されるデジタルコンテンツを格納するコンテンツ記憶装置と、キーワードと、当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するキーワードテーブルと、コンテンツ記憶装置からデジタルコンテンツを読み出して、当該デジタルコンテンツが含むテキストデータを抽出し、これを作業用記憶装置に格納する、テキスト抽出処理部と、作業用記憶装置に格納されたテキストデータをキーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得する、キーワードマッチング処理部と、前記コンテンツ記憶装置から読み出したデジタルコンテンツを、当該デジタルコンテンツの記述言語に対応するエディタに読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行する、リンク処理部と、前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツを、配信用コンテンツ記憶装置に格納し、これを配信先である携帯端末のアドレスに宛てて所定タイミングで送信する、配信処理部と、を備える。
【0008】
また、本発明のコンテンツ配信システムは、キーワード間でのリンク候補キーワードへの選出優先度を定めた優先度テーブルを備え、前記キーワードマッチング処理部が、1つのデジタルコンテンツについて前記リンク候補キーワードを複数特定した場合、これら複数のリンク候補キーワードを前記優先度テーブルに照合してリンク候補キーワード間での優先度を判定し、この判定により優先度が所定レベル以上のリンク候補キーワードについて、対応する地図情報の格納先情報を取得する、ものであるとすれば好適である。
【0009】
また、本発明のコンテンツ配信システムは、キーワード間でのリンク候補キーワードへの選出優先度の高低別に、キーワードと当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納した、優先度高キーワードテーブルと優先度低キーワードテーブルとの少なくとも2種のテーブルを備え、前記キーワードマッチング処理部が、作業用記憶装置に格納されたテキストデータを前記優先度高キーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度高キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するものであり、前記作業用記憶装置に格納されたテキストデータを前記優先度高キーワードテーブルに照合してリンク候補キーワードを特定出来なかった場合に、作業用記憶装置に格納されたテキストデータを前記優先度低キーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度低キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するものであるとすれば好適である。
【0010】
また、本発明のコンテンツ配信システムは、行政区画等の住所情報と当該住所情報に対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納する住所キーワードテーブルと、ランドマークの名称および所在地と、当該ランドマークに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するランドマークテーブルとを備え、前記キーワードマッチング処理部が、作業用記憶装置に格納されたテキストデータを前記住所キーワードテーブルおよびランドマークテーブルに照合し、このテキストデータから住所情報とランドマーク名称の両種のデータを特定した際に、この住所情報が前記ランドマークテーブルにおける前記ランドマーク名称の所在地情報と一致するか判定して、当該判定により前記住所情報と所在地情報とが一致した場合、前記ランドマーク名称をリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するものであるとすれば好適である。
【0011】
また、本発明のコンテンツ配信システムは、前記キーワードテーブルが、キーワードと、当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報と、当該地図情報ごとの縮尺データとを対応付けて格納するテーブルであり、前記キーワードマッチング処理部が、作業用記憶装置に格納されたテキストデータを前記キーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、前記キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報および縮尺データを取得するものであり、前記リンク処理部が、前記コンテンツ記憶装置から読み出したデジタルコンテンツを、当該デジタルコンテンツの記述言語に対応するエディタに読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報および縮尺データを結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報および縮尺データを結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行するものであり、前記配信処理部が、前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツを、配信用コンテンツ記憶装置に格納し、これを配信先である携帯端末のアドレスに宛てて所定タイミングで送信するものであるとすれば好適である。
【0012】
また、本発明のコンテンツ配信方法は、携帯端末へのデジタルコンテンツの配信を、コンテンツ提供元の提供元端末からネットワークを通じて提供されるデジタルコンテンツを格納するコンテンツ記憶装置と、キーワードと当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するキーワードテーブルとを備えるコンピュータにより実行する方法であって、前記コンピュータが、コンテンツ記憶装置からデジタルコンテンツを読み出して、当該デジタルコンテンツが含むテキストデータを抽出し、これを作業用記憶装置に格納し、作業用記憶装置に格納されたテキストデータをキーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得し、前記コンテンツ記憶装置から読み出したデジタルコンテンツを、当該デジタルコンテンツの記述言語に対応するエディタに読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行し、前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツを、配信用コンテンツ記憶装置に格納し、これを配信先である携帯端末のアドレスに宛てて所定タイミングで送信する、ことを特徴とする。
【0013】
また、本発明のコンテンツ配信プログラムは、携帯端末へのデジタルコンテンツの配信方法を、コンテンツ提供元の提供元端末からネットワークを通じて提供されるデジタルコンテンツを格納するコンテンツ記憶装置と、キーワードと当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するキーワードテーブルとを備えたコンピュータに実行させるためのプログラムであって、コンテンツ記憶装置からデジタルコンテンツを読み出して、当該デジタルコンテンツが含むテキストデータを抽出し、これを作業用記憶装置に格納するステップと、作業用記憶装置に格納されたテキストデータをキーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するステップと、前記コンテンツ記憶装置から読み出したデジタルコンテンツを、当該デジタルコンテンツの記述言語に対応するエディタに読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行するステップと、前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツを、配信用コンテンツ記憶装置に格納し、これを配信先である携帯端末のアドレスに宛てて所定タイミングで送信するステップと、を備える。
【0014】
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
【0015】
なお、デジタルコンテンツとは、いわゆる広告、行政情報、ユーザの要求により配信される番組を含む。但し、以下、特に断らない限り、本明細書におけるデジタルコンテンツとは、ユーザから直接的間接的に配信要求のあった情報であり、いわゆる番組を含む。また、広告(情報)には、ユーザの要求に基づき配信される情報でありいわゆる広告情報、災害情報、行政機関からの通達を示す行政情報を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、複数のコンテンツの連携を効率的に行うことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態におけるデジタルコンテンツ配信システム100を含むネットワーク構成図である。図1に示すデジタルコンテンツ配信システム100(以下システム100)は、本発明のデジタルコンテンツ配信方法を実行する機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース101に格納されたプログラム102をメモリ103に読み出し、演算装置たるCPU104により実行する。
【0018】
また、前記システム100は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス105、ならびに、携帯端末200などとの間のデータ授受を担う通信部106などを有している。
【0019】
前記システム100は、前記通信部106により、デジタルコンテンツの配信を受けるユーザの携帯端末200らと例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。システム100の各種機能部と通信部106との間ではI/O部107がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
【0020】
続いて、前記システム100が、例えばプログラム102に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。なお、前記システム100は、コンテンツデータベース126のコンテンツ記憶領域130(コンテンツ記憶装置)、キーワードテーブル127を少なくとも利用可能であるものとする。なお、前記コンテンツ記憶装置130は、前記システム100が、コンテンツ提供元の提供元端末たるコンテンツホルダサーバ400から、ネットワーク140を通じて提供されるデジタルコンテンツ1100を格納するものである。また、前記キーワードテーブル127は、キーワードと、当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報(地図サーバ300の地図情報データベース315における格納場所アドレス)とを対応付けて格納するテーブルである。
【0021】
前記システム100は、コンテンツ記憶装置130からデジタルコンテンツ1100を読み出して、当該デジタルコンテンツ1100が含むテキストデータを抽出し、これを作業用記憶装置131に格納する、テキスト抽出処理部110を備える。
【0022】
また、システム100は、作業用記憶装置131に格納されたテキストデータをキーワードテーブル127に照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、キーワードテーブル127で地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得する、キーワードマッチング処理部111を備える。
【0023】
また、システム100は、前記コンテンツ記憶装置130から読み出したデジタルコンテンツ1100を、当該デジタルコンテンツ1100の記述言語に対応するエディタ114に読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行する、リンク処理部112を備える。
【0024】
なお、前記デジタルコンテンツ1100が、HTML(Hypertext Markup Language)で記述されている場合、前記エディタ114は、HTMLエディタとなる。従って、例えばデジタルコンテンツ1100においてリンク候補キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込むといった処理をする場合、前記HTMLエディタ114が、“<A HREF>”と、“</A>”の形式のタグのセットで前記リンク候補キーワードのテキストを囲う処理を実行し、ハイパーリンクを指定することとなる。このハイパーリンクが指定されたテキスト部分は画面上ではアンダーバー表示や、色や字体を変えた表示がなされる。そして、この部分がWebブラウザ上でクリックされると、最初のタグの中で“HREF”に続いて書かれているURL(Uniform Resource Locators)で指定された地図サーバー300の地図情報ファイルにつながる。
【0025】
また、システム100は、前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツ1100を、配信用コンテンツ記憶装置132に格納し、これを配信先である携帯端末200のアドレスに宛てて所定タイミングで送信する、配信処理部113を備える。
【0026】
また、システム100は、キーワード間でのリンク候補キーワードへの選出優先度を定めた優先度テーブルを備える場合、前記キーワードマッチング処理部111が、1つのデジタルコンテンツ1100について前記リンク候補キーワードを複数特定した場合、これら複数のリンク候補キーワードを前記優先度テーブルに照合してリンク候補キーワード間での優先度を判定し、この判定により優先度が所定レベル以上のリンク候補キーワードについて、対応する地図情報の格納先情報を取得する、ものであるとすれば好適である。なお、本実施形態においては、前記優先度テーブルをキーワードテーブル127に含ませる形式を採用している。つまり、キーワードテーブル127において登録されているキーワードにリンク候補キーワードへの選出優先度を定めている。
【0027】
また、システム100は、キーワード間でのリンク候補キーワードへの選出優先度の高低別に、キーワードと当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納した、優先度高キーワードテーブル133と優先度低キーワードテーブル134との少なくとも2種のテーブルを備えるとできる(図3参照)。この場合、前記キーワードマッチング処理部111が、作業用記憶装置131に格納されたテキストデータを前記優先度高キーワードテーブル133に照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度高キーワードテーブル133で地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得する。また、前記作業用記憶装置131に格納されたテキストデータを前記優先度高キーワードテーブル133に照合してリンク候補キーワードを特定出来なかった場合に、作業用記憶装置131に格納されたテキストデータを前記優先度低キーワードテーブル134に照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度低キーワードテーブル134で地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するものとすることができる。
【0028】
また、システム100は、行政区画等の住所情報と当該住所情報に対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納する住所キーワードテーブル135と、ランドマークの名称および所在地と、当該ランドマークに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するランドマークテーブル136とを備えるものとできる。この場合、前記キーワードマッチング処理部111が、作業用記憶装置131に格納されたテキストデータを前記住所キーワードテーブル135およびランドマークテーブル136に照合し、このテキストデータから住所情報とランドマーク名称の両種のデータを特定した際に、この住所情報が前記ランドマークテーブル136における前記ランドマーク名称の所在地情報と一致するか判定して、当該判定により前記住所情報と所在地情報とが一致した場合、前記ランドマーク名称をリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するものとできる。
【0029】
また、システム100において、前記キーワードテーブル127が、キーワードと、当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報と、当該地図情報ごとの縮尺データとを対応付けて格納するテーブルであるとしてもよい。この場合、前記キーワードマッチング処理部111が、作業用記憶装置131に格納されたテキストデータを前記キーワードテーブル127に照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、前記キーワードテーブル127で地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報および縮尺データを取得するものとできる。また、前記リンク処理部112が、前記コンテンツ記憶装置130から読み出したデジタルコンテンツ1100を、当該デジタルコンテンツ1100の記述言語に対応するエディタ114に読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報および縮尺データを結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報および縮尺データを結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行するものとできる。また、前記配信処理部113が、前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツ1100を、配信用コンテンツ記憶装置132に格納し、これを配信先である携帯端末200のアドレス(ユーザデータベース125等から参照)に宛てて所定タイミングで送信するものとできる。送信のタイミングとしては、後述の番組表データベース128における該当ユーザのレコードを参照する。
【0030】
一方、本発明の携帯端末200は、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース201に格納されたプログラム202をメモリ203に読み出し、演算装置たるCPU204により実行する。また、前記携帯端末200は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイ250などの入出力インターフェイス205、ならびに、デジタルコンテンツ配信システム100との間のデータ授受を担う通信部206などを有している。
【0031】
前記携帯端末200は、前記通信部206により、前記デジタルコンテンツ配信システム100らと例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。携帯端末200の各種機能部と通信部206との間ではI/O部207がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
【0032】
続いて、携帯端末200が、例えばプログラム202に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。前記携帯端末200は、配信希望デジタルコンテンツと配信希望時刻とに関する指定を、デジタルコンテンツ配信システム100に送信する、配信希望送信部210を備える。
【0033】
また、携帯端末200は、前記デジタルコンテンツ配信システム100が所定期間内に配信予定の前記配信希望デジタルコンテンツを時系列順に列挙して生成した番組表128に従って送信してきた、前記配信希望時刻に配信希望のデジタルコンテンツ1100を受信し、出力インターフェイスに表示する、受信処理部211を備える。
【0034】
また、前記携帯端末200は、デジタルコンテンツ配信システム100より配信されたデジタルコンテンツ1100を受信してユーザの閲覧に供するための装置である。そのため、デジタルコンテンツ配信システム100がWebサーバであって、httpリクエスト/レスポンスに基づくデータ通信を行うと想定し、前記システム100にアクセスするWebブラウザ202を備えている。このWebブラウザ202により、デジタルコンテンツ1100等の携帯端末ディスプレイ250への出力を担うことができる。
【0035】
一方、前記ハイパーリンク等のクリック動作を受けた携帯端末200からの要求に従って地図情報を返すのが地図サーバ300である。この地図サーバ200は、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース301に格納されたプログラム302をメモリ303に読み出し、演算装置たるCPU304により実行する。また、前記地図サーバ300は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス305、ならびに、携帯端末200らとの間のデータ授受を担う通信部306などを有している。
【0036】
前記地図サーバ300は、前記通信部306により、前記携帯端末200らと例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。地図サーバ300の各種機能部と通信部306との間ではI/O部307がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
【0037】
次に、地図サーバ300が、例えばプログラム302に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。前記地図サーバ300は、前記ハイパーリンク等のクリック動作を受けた携帯端末200からの要求に従って該当地図情報を地図情報データベース315より抽出し、該当携帯端末200に返す地図情報配信部310を備える。また、前記地図サーバ300は、前記地図情報データベース315の運用管理を行うためのDBMS311(Database Management System)を備えている。このDBMS311は、データベースの維持・運用を行う専用のソフトウエアであり、情報をデータに加工・編集して蓄積し、これを整列・統合して共有するツールである。
【0038】
一方、システム100がそのコンテンツデータベース126に備えているべき各種デジタルコンテンツ1100は、例えば放送業者、映画会社、出版社などといった各種コンテンツの供給業者から入手される。そのため、前記システム100は、前記供給業者が備えるコンテンツホルダサーバ400とネットワーク140を介して結ばれているものとする。このコンテンツホルダサーバ400は、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース401に格納されたプログラム402をメモリ403に読み出し、演算装置たるCPU404により実行する。また、前記コンテンツホルダサーバ400は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス405、ならびに、システム100との間のデータ授受を担う通信部406などを有している。
【0039】
前記コンテンツホルダサーバ400は、前記通信部406により、前記システム100らと例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。コンテンツホルダサーバ400の各種機能部と通信部406との間ではI/O部407がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。なお、こうしたコンテンツホルダサーバ400は、前記プログラム402として、システム100へのコンテンツ配信処理を実行する配信アプリケーション402を構成・保持している。また、デジタルコンテンツ1100を格納しているデジタルコンテンツデータベース415を備える(このデータベース415のデータ構成例については図1参照)。
【0040】
なお、これまで示した デジタルコンテンツ配信システム100における各機能部110〜114は、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、前記CPU104がプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラムをメモリ103に読み出して、これを実行することとなる。
【0041】
また、前記携帯端末200が利用するプログラム202は、携帯端末200が常に備える場合のみならず、ネットワーク140等を通じて適宜なサーバ(該当プログラムを提供するコンピュータでシステム100であってもよい)にアクセスし、このサーバよりダウンロードして利用するとしてもよい。
【0042】
また、前記ネットワーク140に関しては、インターネット、LANの他、ATM回線や専用回線、WAN(Wide Area Network)、電灯線ネットワーク、無線ネットワーク、公衆回線網、携帯電話網、シリアル・インターフェース通信線など様々なネットワークを採用することも出来る。また、VPN(Virtual Private Network)など仮想専用ネットワーク技術を用いれば、インターネットを採用した際にセキュリティ性を高めた通信が確立され好適である。なお、前記シリアル・インターフェイスは、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で、外部機器と接続するためのインターフェースを指し、通信方式としてはRS−232C、RS−422、IrDA、USB、IEEE1394、ファイバ・チャネルなどが想定できる。
【0043】
−−−データベース構造−−−
次に、本実施形態におけるデジタルコンテンツ配信システム100が利用するデータベースの構造について説明する。図2は、本実施形態における、(a)番組表データベース128、(b)コンテンツデータベース126、(c)ユーザデータベース125、(d)キーワードテーブル127、の各データ構造例を示す図である。
【0044】
前記番組表データベース128は、システム100が、携帯端末200より受け付けた、配信希望デジタルコンテンツと配信希望時刻とに関する指定に基づいて、例えば1日間や1週間といったなど所定期間内に配信予定の前記配信希望デジタルコンテンツを時系列順に列挙した番組表を携帯端末ユーザ毎に生成して、これを格納するデータベースであり、例えば携帯端末ユーザIDをキーとして、番組表ID、番組表の内容(配信時間帯、配信するデジタルコンテンツのID)といった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
【0045】
また、前記コンテンツデータベース126は、システム100から携帯端末200に配信するデジタルコンテンツ1100を格納するデータベースであり、例えばコンテンツIDをキーとして、コンテンツ種類といった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。なお、このコンテンツデータベース126は、コンテンツの種類ごとに分けて構成してもよい。
【0046】
また、前記ユーザデータベース125は、携帯端末ユーザの情報を格納するデータベースであり、例えば携帯端末ユーザIDをキーとして、性別、年齢、デジタルコンテンツ等の閲覧履歴、住所などの情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
【0047】
また、前記キーワードテーブル127は、デジタルコンテンツ1100のテキストデータに含まれる(であろう)キーワードと、当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報(地図サーバ300の地図情報データベース315での地図情報格納先アドレス)とを対応付けて格納するテーブルであり、例えば、各キーワードに対し、当該キーワードに対応する場所や施設等の位置情報(例:緯度経度の情報など)、地図情報データベース315における地図情報の格納先といった情報を関連づけている。また、本実施形態においては、前記優先度テーブルをキーワードテーブル127に含ませる形式を採用している。つまり、キーワードテーブル127において登録されているキーワードにリンク候補キーワードへの選出優先度(例:A:最高〜D:最低)を定めている。また、本実施形態におけるキーワードテーブル127では、“1/3000”、“1/1000”といった地図情報の縮尺データを、前記各キーワード毎に設定している。
【0048】
システム100は、上記以外にもデータベースを利用するとできる。図3は、本実施形態における、(a)優先度高キーワードテーブル133、(b)優先度低キーワードテーブル134、(c)住所キーワードテーブル135、(d)ランドマークテーブル136、の各データ構造例を示す図である。前記優先度高キーワードテーブル133は、キーワード間でのリンク候補キーワードへの選出優先度が所定レベル以上のものについてリスト化したテーブルであり、例えば、各キーワードに対し、当該キーワードに対応する場所、施設等の位置情報(緯度経度の情報など)、や地図情報データベース315における地図情報の格納先情報とを対応付けて格納したものである。
【0049】
また、前記優先度低キーワードテーブル134は、キーワード間でのリンク候補キーワードへの選出優先度が所定レベル以下のものについてリスト化したテーブルであり、例えば、各キーワードに対し、当該キーワードに対応する場所、施設等の位置情報(緯度経度の情報など)、や地図情報データベース315における地図情報の格納先情報とを対応付けて格納したものである。
【0050】
また、前記住所キーワードテーブル135は、行政区画等の住所情報に対し、当該住所情報の示す場所や施設等の位置情報(緯度経度の情報など)、住所情報に対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するテーブルである。また前記ランドマークテーブル136は、ランドマークの名称に対し、当該ランドマークの所在地と、当該ランドマークに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するテーブルである。
【0051】
一方、地図サーバ300が備えているのが地図情報データベース315である。図4は、本実施形態における地図情報データベース315のデータ構造例を示す図である。この地図情報データベース315は、地図上の各位置(緯度経度)に対応する地図情報(携帯端末200のWebブラウザ215で表示可能なデータ形式)を格納したデータベースである。よって、位置情報をキーに、各地図情報の格納先情報が対応付けされている構造となる。
【0052】
−−−処理フロー例1−−−
以下、本実施形態におけるデジタルコンテンツ配信方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明するデジタルコンテンツ配信方法に対応する各種動作は、前記デジタルコンテンツ配信システム100が、メモリ103に読み出して実行するプログラム102によって実現される。そして、このプログラム102は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。また、デジタルコンテンツ配信方法の処理に関わる携帯端末200の処理については、携帯端末200が、メモリ203に読み出して実行するプログラム202によって実現される。そして、このプログラム202は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。なお、ここでは一例として、システム100がWebサーバ機能を備えており、携帯端末200とはhttpリクエスト/レスポンスの処理を経てデータ通信を行っているものとする。従って、この場合、例えば携帯端末200は、システム100へWebブラウザ215でアクセスを行う。
【0053】
図5は、本実施形態のデジタルコンテンツ配信方法の実施手順例1を示すフロー図である。ここでまずは、本実施形態におけるデジタルコンテンツ配信方法の大きな流れを述べておく。なお、携帯端末ユーザはユーザ会員登録の処理を経て、既にデジタルコンテンツ配信システムが提供するサービスの会員になっているものとする。システム100は、
前記ユーザ会員登録が済んでいる携帯端末200は、まず、デジタルコンテンツ1100の配信に先立って、前記番組表データベース128について既に述べた番組表の生成をシステム100に対して行う必要がある。そこで、携帯端末200は、配信希望デジタルコンテンツと配信希望時刻とに関する指定を、例えばシステム100が提供する番組表の作成サイト等において行う。こうしたサイトにおいては、例えば、番組:デジタルコンテンツ1100のジャンルとして、例えば政治、経済、スポーツ、芸能、社会といった各種ニュースや写真などが提示され、それぞれ配信時間をプルダウンメニュー等で設定できるようになっている。
【0054】
こうしたサイトにて携帯端末ユーザによる、所望のデジタルコンテンツ1100や、その配信時間の設定を受け付けた携帯端末200は、これら配信希望に関する指定の情報をシステム100に送信する(S500)。システム100では、これを受信し(S501)、例えば1日間や1週間といった所定期間内に配信予定の前記配信希望デジタルコンテンツを時系列順に列挙した番組表を携帯端末ユーザ毎に生成し、番組表データベース128に格納する(s502)。また、この時、番組表のデータのうち、少なくとも、配信時刻に関する情報については携帯端末200に送信しておく。一方、携帯端末200はこの配信時刻に関する情報を受信しメモリ203に格納しておく(s503)。
【0055】
上記の配信時刻に関する情報とは、受信した配信希望時刻に基づき算出される実際に配信を実行する時刻を示す。例えば、12:00に配信を希望するユーザが多い場合(例えば、所定数以上のユーザ)、ネットワークのトラフィックがその時間に集中してしまう。つまり、その時間帯に通信(配信)が困難になるとの問題が生じる。そこで、本実施例では、トラフィックの集中を分散する構成をとる。より具体的には、所定数以上のユーザが所定の時刻の配信を希望した場合、乱数を用いて所定時刻範囲内で(例えば、希望時刻の前後10分、希望時刻を含む前10分)トラフィックが分散されるような実際の配信時間(実配信時刻)を算出する。この際、ユーザから、配信時刻が希望時刻よりずれることを許容する旨の情報をシステム100が受信し、ユーザデータベース125に記憶しておいてもよい。また、配信時刻に関する情報および受信希望時刻をユーザデータベース125に記憶しておいてもよい。さらに、実際に配信する時刻はユーザから所定時刻範囲内で(例えば、希望時刻の前後10分、希望時刻を含む前10分)優先順位を付した複数の希望時刻を受信しておき、これに基づいて定めても良い。なお、この配信時刻の算出はs502において行う。
【0056】
また、s502では、実際の配信時刻を算出するのではなく、配信を要求することとなるs504を実行する時刻を上記と同様に算出してもよい。このようにして算出された配信時刻を携帯端末200で有することで、システム100の処理負荷を低減することが可能になる。
【0057】
なお、作成した番組表を視認可能にしたイメージ例としては、新聞や雑誌等に絵掲載されているテレビやラジオなどの番組欄を想定すればよい。1つのカラムには配信時刻が列挙され、その時刻の配信コンテンツの名称等が併記されるという表示スタイルである。
【0058】
続いて、前記番組表の情報のうち少なくとも配信希望時刻の情報を備える携帯端末200は、前記配信希望時刻情報に基づく該当時刻に、携帯端末ユーザIDをシステム100に宛てて送信する(s504)。一方、システム100では、前記携帯端末ユーザID(を含む要求情報)を受信し(s505)、この携帯端末ユーザIDに基づき、前記番組表データベース128において該当携帯端末ユーザに対応付けた番組表を検索する(s506)。
【0059】
また、システム100は、検索された番組表において前記配信希望時刻に設定されている該当デジタルコンテンツを特定し、これを前記コンテンツデータベース126より抽出する(s507)。抽出したデジタルコンテンツ1100は、システム100が該当携帯端末200に送信し(s508)、処理を終了する。
【0060】
一方、携帯端末200は、システム100から送信されてきた、前記配信希望時刻のデジタルコンテンツを受信し、出力インターフェイスに表示して(s509)、処理を終了する。
【0061】
−−−処理フロー例2−−−
図6は、本実施形態のデジタルコンテンツ配信方法の実施手順例2を示すフロー図である。続いて、前記システム100が、前記コンテンツホルダサーバ400からデジタルコンテンツ1100の提供を受けて、これに前記リンク処理を施す際の主たる手順について説明する。コンテンツホルダサーバ400は、例えば放送業者、映画会社、出版社などといった各種コンテンツの供給業者が管理するサーバであり、デジタルコンテンツデータベース415において、ニュースや広告といったデジタルコンテンツ1100を蓄積している。そこでコンテンツホルダサーバ400は、新規のデジタルコンテンツ1100がデジタルコンテンツデータベース415に格納されたタイミングや、一定期間毎などの所定のタイミングで、新規のデジタルコンテンツ1100をネットワーク140を介してシステム100に送信し提供してくる(s600)。
【0062】
システム100は、このデジタルコンテンツ1100をコンテンツホルダサーバ400から受信し、コンテンツデータベース126のコンテンツ記憶領域130に一旦格納する(s601)。そして、システム100は、コンテンツ記憶領域130から前記デジタルコンテンツ1100を読み出し、当該デジタルコンテンツ1100が含む、例えばニュース記事本文などのテキストデータを抽出する。前記デジタルコンテンツ1100がHTMLで記述されているものであれば、デジタルコンテンツ1100のソース情報のうちタグで囲まれた領域にテキストデータが含まれているから、システム100はこれを作業用記憶領域131に格納する(s602)。この処理は前記テキスト抽出処理部110が行う。
【0063】
また、システム100のキーワードマッチング処理部111は、作業用記憶領域131に格納されたテキストデータを、前記キーワードテーブル127に照合し(s603)、テキストデータに含まれる地名やランドマーク名称といったキーワードで、キーワードテーブル127で地図情報と対応付けされているキーワードの有無を判定する(s604)。テキストデータに含まれる地名やランドマーク名称といったキーワードを利用したこうしたマッチング処理を行うため、システム100は例えば、地名やランドマーク名称の一覧を自身の記憶装置内に備えているものとする。
【0064】
上記処理s603、s604により、デジタルコンテンツ1100のテキストデータに地名やランドマーク名称といったキーワードが含まれていなかった場合(s604:NO)、本発明のリンク処理を実行せず、処理をステップs612に進める(s605)。
【0065】
他方、上記処理s603により、デジタルコンテンツ1100のテキストデータに、例えば「東京都渋谷区○○町」といった地名や「○○タワー」といったランドマーク名称などのキーワードが含まれていた場合(s604:YES)、システム100のキーワードマッチング処理部111は、テキストデータに含まれるキーワードで、キーワードテーブル127で地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定する(s606)。またシステム100のキーワードマッチング処理部111は、特定できたリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を、キーワードテーブル127より取得する(s607)。このとき、キーワードテーブル127に地図情報の格納先情報のみならず縮尺情報も格納されていれば、これも取得するとすればよい。
【0066】
続いてシステム100のリンク処理部112は、前記デジタルコンテンツ1100の記述言語である例えばHTMLに対応するHTMLエディタ114を起動する(s608)。そして、前記デジタルコンテンツ1100を、前記HTMLエディタ114に読み込んで(s609)、前記リンク候補キーワードの例えば「東京都渋谷区○○町」や「○○タワー」といった記述に前記格納先情報を結びつけるか、または「地図へ」といった他の所定キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置(デジタルコンテンツ1100の最下段など:図10(b)参照)に埋め込む(s610)。
【0067】
なお、前記デジタルコンテンツ1100が、HTML(Hypertext Markup Language)で記述されている場合、上述したように前記エディタ114は、HTMLエディタとなる。従って、例えばデジタルコンテンツ1100においてリンク候補キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込むといった処理をする場合、前記HTMLエディタ114が、“<A HREF>”と、“</A>”の形式のタグのセットで前記リンク候補キーワードである「東京都渋谷区○○町」や「○○タワー」のテキストを囲う処理を実行し、ハイパーリンクを指定することとなる。このハイパーリンクが指定されたテキスト部分は画面上ではアンダーバー表示や、色や字体を変えた表示がなされる。そしてこの部分が、デジタルコンテンツ1100の配信を受けた携帯端末200のWebブラウザ上でクリックされると、最初のタグの中で“HREF”に続いて書かれているURL(Uniform Resource Locators)で指定された地図サーバー300の地図情報ファイルに携帯端末200がアクセスできる。
【0068】
また、システム100の配信処理部113は、前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツ1100を、配信用コンテンツ記憶領域132に格納する(s611)。その後システム100は、前記番組表データベース128の該当携帯端末ユーザのレコードに従って配信時期を判定し(s612)、配信時期が到来したならば(s612:YES)、前記配信用コンテンツ記憶領域132のデジタルコンテンツ1100を、配信先である携帯端末200のアドレスに宛てて送信する(s613)。
【0069】
なお、上述したように、キーワードテーブル127が、キーワードと、当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報と、当該地図情報ごとの縮尺データとを対応付けて格納するテーブルであるとした場合、前記キーワードマッチング処理部111は、作業用記憶領域131に格納されたテキストデータを前記キーワードテーブル127に照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、前記キーワードテーブル127で地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定する。そして、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報および縮尺データを取得するものとできる。また、前記リンク処理部112は、前記コンテンツ記憶領域130から読み出したデジタルコンテンツ1100を、前記HTMLエディタ114に読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報および縮尺データを結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報および縮尺データを結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行するものとできる。また、前記配信処理部113は、前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツ1100を、配信用コンテンツ記憶領域132に格納し、これを配信先である携帯端末200のアドレス(ユーザデータベース125等から参照)に宛てて所定タイミングで送信するものとできる。送信のタイミングとしては、後述の番組表データベース128における該当ユーザのレコードを参照する。
【0070】
こうした処理を行うことで、携帯端末200でデジタルコンテンツ1100として表示される地図上での地名やランドマークの縮尺や表示サイズを適切なものとし、携帯端末200のユーザに好適な使用感を提供できる。
【0071】
−−−処理フロー例3−−−
次に、リンク候補キーワードが複数特定された場合の処理手順についてする。図7は、本実施形態のデジタルコンテンツ配信方法の実施手順例3を示すフロー図である。この場合、システム100のキーワードマッチング処理部111は、前記ステップs604の結果、デジタルコンテンツ1100のテキストデータに地名やランドマーク名称といったキーワード、つまりリンク候補キーワードが含まれていた際(s604:YES)、1つのデジタルコンテンツ1100について前記リンク候補キーワードが複数特定できたか判定する(s700)。この判定で、リンク候補キーワードが単数であった場合(s700:NO)、処理を前記ステップs605へ戻し、本フローを終了する。
【0072】
一方、1つのデジタルコンテンツ1100について前記リンク候補キーワードを複数特定した場合(s700:YES)、前記キーワードマッチング処理部111は、これら複数のリンク候補キーワードを前記キーワードテーブル127(優先度テーブル)に照合してリンク候補キーワード間での優先度を判定する(s701)。なお、上述したように、本実施形態においては優先度テーブルをキーワードテーブル127と一体としている関係で、以下の説明においても優先度テーブルをキーワードテーブル127と称する。
【0073】
前記判定により優先度が所定レベル以上、図2(d)の例で言えば例えば優先度“B”以上のリンク候補キーワードについて、対応する地図情報の格納先情報を取得する(s702)。この図2(d)の例だと、優先度“B”の「○○駅」と優先度“A”の「○×タワー」について地図情報の格納先情報を取得することとなる。そして、キーワードマッチング処理部111は、処理を前記ステップs606へ戻し、本フローを終了する。これにより、複数のリンク候補キーワードが特定された場合であっても、効率的に適宜なリンク候補キーワードを選定し、デジタルコンテンツ1100におけう地図情報へのリンク挿入のいたずらな多数化を抑制できる。
【0074】
−−−処理フロー例4−−−
次に、上記フロー例3とは別に、キーワード間でリンク候補キーワード選出の優先度に違いがある場合の処理手順例を説明する。図8は、本実施形態のデジタルコンテンツ配信方法の実施手順例4を示すフロー図である。この場合、システム100は、キーワード間でのリンク候補キーワードへの選出優先度の高低別に、キーワードと当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納した、優先度高キーワードテーブル133と、優先度低キーワードテーブル134との少なくとも2種のテーブルを備えるとする(図3(a)、(b)参照)。
【0075】
ここで前記キーワードマッチング処理部111は、作業用記憶領域131に格納されたテキストデータを前記優先度高キーワードテーブル133に照合し(s800)、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度高キーワードテーブル133で地図情報と対応付けされているキーワードが存在するか判定する(s801)。ここでテキストデータに含まれるキーワードで、優先度高キーワードテーブル133で地図情報と対応付けされているキーワードが存在する場合(s801:YES)、前記キーワードをリンク候補キーワードとして特定して(s802)、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を、前記優先度高キーワードテーブル133より取得する(s803)。その後、処理を前記ステップs608に戻し(s810)、本フローを終了する。
【0076】
他方、前記ステップs801において、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度高キーワードテーブル133で地図情報と対応付けされているキーワードが存在しなかった場合(s801:NO)、前記キーワードマッチング処理部111は、前記作業用記憶領域131に格納されたテキストデータを、前記優先度低キーワードテーブル134に照合する(s805)。そして、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度低キーワードテーブル134で地図情報と対応付けされているキーワードが存在するか判定する(s806)。
【0077】
ここでテキストデータに含まれるキーワードで、優先度低キーワードテーブル134で地図情報と対応付けされているキーワードが存在しなかった場合(s806:NO)、システム100は、本発明のリンク処理は実行せず、処理を前記ステップs612に戻す。他方、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度低キーワードテーブル134で地図情報と対応付けされているキーワードが存在する場合(s806:YES)、前記キーワードマッチング処理部111は、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度低キーワードテーブル134で地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定し(s808)、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を、前記優先度低キーワードテーブル134より取得する(s809)。以後、処理を前記ステップ608に戻し(s810)、本フローを終了する。
【0078】
こうした処理を行うことで、例えば、デジタルコンテンツ1100の含むテキストデータについて、優先度の高低を考えずに全てのキーワードについてキーワードテーブルとのマッチング処理部を行う場合よりも、予め選定された優先度が高いキーワードについてのみリンク候補キーワードとしての選出処理を実行でき、処理効率が大きく改善される。
【0079】
−−−処理フロー例5−−−
次に、デジタルコンテンツ1100のテキストデータに複数のキーワードが含まれていた場合の他の処理について説明する。図9は、本実施形態のデジタルコンテンツ配信方法の実施手順例5を示すフロー図である。この場合、システム100は、行政区画等の住所情報と当該住所情報に対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納する住所キーワードテーブル135と、ランドマークの名称および所在地と、当該ランドマークに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するランドマークテーブル136とを備えるものとする。
【0080】
ここで前記キーワードマッチング処理部111は、作業用記憶領域131に格納されたテキストデータを、前記住所キーワードテーブル135およびランドマークテーブル136に照合する(s900)。この照合処理で、テキストデータから住所情報とランドマーク名称の両種のデータが特定されなかった場合(s901:NO)、更に、テキストデータから住所情報かランドマーク名称のいずれかのデータを特定できたか判定する(s902)。この判定により、テキストデータから住所情報かランドマーク名称のいずれのデータも特定できなかった場合(s902:NO)、システム100は、本発明のリンク処理は実行せず、前記ステップs612へ処理を戻し、本フローを終了する。
【0081】
他方、前記判定により、テキストデータから住所情報かランドマーク名称のいずれか一方のデータは特定できた場合(s902:YES)、システム100は、処理を前記ステップs700(図7)に戻し(s909)、本フローを終了する。
【0082】
一方、前記ステップs901の照合処理により、テキストデータから住所情報とランドマーク名称の両種のデータが特定された場合(s901:YES)、前記キーワードマッチング処理部111は更に、特定された住所情報が前記ランドマークテーブル136における前記ランドマーク名称の所在地情報と一致するか判定する(s904)。
【0083】
この判定処理において、前記住所情報が前記ランドマークテーブル136における前記ランドマーク名称の所在地情報と一致しなかった場合(s905:NO)、処理を前記ステップs700へ戻し(s906)、本フローを終了する。他方、前記判定処理において、前記住所情報が前記ランドマークテーブル136における前記ランドマーク名称の所在地情報と一致した場合(s905:YES)、キーワードマッチング処理部111は、前記ランドマーク名称をリンク候補キーワードとして特定して(s907)、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を、前記ランドマークテーブル136より取得する(s908)。その後、処理を前記ステップs700へ戻し(s909)、本フローを終了する。
【0084】
−−−画面遷移例−−−
図10は、本実施形態の、(a)画面遷移例1、(b)画面遷移例2を示す図である。上述までのフローにより、システム100の配信用コンテンツ記憶領域132に蓄えられた、リンク処理済みのデジタルコンテンツ1100は、前記番組表データベース128のレコードに従って、該当携帯端末200に配信されることとなる。携帯端末200ではこのデジタルコンテンツ1100を受信し、携帯端末ディスプレイ250に表示する。この時の表示画面例が図10(a)に示すものとなる。この画面で示されているデジタルコンテンツ1100は、「東京都渋谷区○○町」で「○○タワー」のオープニングイベントが開催されるニュースとなっている。この場合、前記リンク候補キーワードとして選定され、本発明におけるリンク処理が施された「東京都渋谷区○○町」といった地名10や「○○タワー」といったランドマーク名称11のテキストには下線20が付帯している。この下線は上述した通り、HTMLにおけるハイパーリンクの表示形式の一つである。
【0085】
よって、この画面のデジタルコンテンツ1100を閲覧している携帯端末200のユーザがカーソル30などでこのハイパーリンクをクリックすると、このハイパーリンクに紐付いている前記地図情報の格納先情報、つまり前記地図サーバ300での該当地図情報の格納先アドレス(ネットワーク140がインターネットである場合、URL)に、地図情報の取得要求が投げられる。地図サーバ300ではこの要求に応じて該当する地図情報のファイルを地図情報データベース315から抽出し、携帯端末200に返す。
【0086】
携帯端末200でこの地図情報を受信して携帯端末ディスプレイ250に地図データ1150として表示する。この時、例えば前記「○○タワー」なるランドマークについては、ランドマークアイコン1170を地図データ上に表示させる。このランドマークアイコン1170は、地図サーバ300で付加する。
【0087】
或いは、図10(b)に示すように、前記リンク候補キーワードとして選定された「○○タワー」といったランドマーク名称11にハイパーリンクを張る形式ではなく、デジタルコンテンツ1100の最下段に付加した「地図へ」といった所定キーワードにハイパーリンクを張る形式も想定できる。この「地図へ」のテキストには下線20が付帯している。この下線は上述した通り、HTMLにおけるハイパーリンクの表示形式の一つである。
【0088】
よって、この画面のデジタルコンテンツ1100を閲覧している携帯端末200のユーザがカーソル30などでこのハイパーリンクをクリックすると、このハイパーリンクに紐付いている前記地図情報の格納先情報、つまり前記地図サーバ300での該当地図情報の格納先アドレス(ネットワーク140がインターネットである場合、URL)に、地図情報の取得要求が投げられる。地図サーバ300ではこの要求に応じて該当する地図情報のファイルを地図情報データベース315から抽出し、携帯端末200に返す。
【0089】
携帯端末200でこの地図情報を受信して携帯端末ディスプレイ250に地図データ1150として表示する。この時、例えば前記「○○タワー」なるランドマークについては、ランドマークアイコン1170を地図データ上に表示させる。このランドマークアイコン1170は、地図サーバ300で付加する。
【0090】
本発明によれば、複数のコンテンツの連携を効率的に行うことが可能になる。
【0091】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本実施形態におけるデジタルコンテンツ配信システムを含むネットワーク構成図である。
【図2】本実施形態における、(a)番組表データベース、(b)コンテンツデータベース、(c)ユーザデータベース、(d)キーワードテーブル、の各データ構造例を示す図である。
【図3】本実施形態における、(a)優先度高キーワードテーブル、(b)優先度低キーワードテーブル、(c)住所キーワードテーブル、(d)ランドマークテーブル、の各データ構造例を示す図である。
【図4】本実施形態における地図情報データベースのデータ構造例を示す図である。
【図5】本実施形態のデジタルコンテンツ配信方法の実施手順例1を示すフロー図である。
【図6】本実施形態のデジタルコンテンツ配信方法の実施手順例2を示すフロー図である。
【図7】本実施形態のデジタルコンテンツ配信方法の実施手順例3を示すフロー図である。
【図8】本実施形態のデジタルコンテンツ配信方法の実施手順例4を示すフロー図である。
【図9】本実施形態のデジタルコンテンツ配信方法の実施手順例5を示すフロー図である。
【図10】本実施形態の画面遷移例1を示す図である。
【図11】本実施形態の画面遷移例2を示す図である。
【符号の説明】
【0093】
100 デジタルコンテンツ配信システム、システム
101、201、301、401 プログラムデータベース
102、202、302、402 プログラム
103、203、303、403 メモリ
104、204、304、404 CPU
105、205、305、405 入出力インターフェイス
106、206、306、406 通信部
107、207、307、407 I/O部
110 テキスト抽出処理部
111 キーワードマッチング処理部
112 リンク処理部
113 配信処理部
114 HTMLエディタ、エディタ
125 ユーザデータベース
126 コンテンツデータベース
127 キーワードテーブル
128 番組表データベース
140 ネットワーク
200 携帯端末
210 配信希望送信部
211 受信処理部
215 Webブラウザ
250 携帯端末ディスプレイ
300 地図サーバ
310 地図情報配信部
311 DBMS
315 地図情報データベース
400 コンテンツホルダサーバ
410 配信アプリケーション
415 デジタルコンテンツデータベース
1100 デジタルコンテンツ
1150 地図データ
1170 ランドマークアイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末へのデジタルコンテンツの配信を行うシステムであって、
コンテンツ提供元の提供元端末からネットワークを通じて提供されるデジタルコンテンツを格納するコンテンツ記憶装置と、
キーワードと、当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するキーワードテーブルと、
コンテンツ記憶装置からデジタルコンテンツを読み出して、当該デジタルコンテンツが含むテキストデータを抽出し、これを作業用記憶装置に格納する、テキスト抽出処理部と、
作業用記憶装置に格納されたテキストデータをキーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得する、キーワードマッチング処理部と、
前記コンテンツ記憶装置から読み出したデジタルコンテンツを、当該デジタルコンテンツの記述言語に対応するエディタに読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行する、リンク処理部と、
前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツを、配信用コンテンツ記憶装置に格納し、これを配信先である携帯端末のアドレスに宛てて所定タイミングで送信する、配信処理部と、
を備えるコンテンツ配信システム。
【請求項2】
請求項1において、
キーワード間でのリンク候補キーワードへの選出優先度を定めた優先度テーブルを備え、
前記キーワードマッチング処理部が、1つのデジタルコンテンツについて前記リンク候補キーワードを複数特定した場合、これら複数のリンク候補キーワードを前記優先度テーブルに照合してリンク候補キーワード間での優先度を判定し、この判定により優先度が所定レベル以上のリンク候補キーワードについて、対応する地図情報の格納先情報を取得する、ものであることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項3】
請求項1において、
キーワード間でのリンク候補キーワードへの選出優先度の高低別に、キーワードと当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納した、優先度高キーワードテーブルと優先度低キーワードテーブルとの少なくとも2種のテーブルを備え、
前記キーワードマッチング処理部が、作業用記憶装置に格納されたテキストデータを前記優先度高キーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度高キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するものであり、前記作業用記憶装置に格納されたテキストデータを前記優先度高キーワードテーブルに照合してリンク候補キーワードを特定出来なかった場合に、作業用記憶装置に格納されたテキストデータを前記優先度低キーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、優先度低キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するものであることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
行政区画等の住所情報と当該住所情報に対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納する住所キーワードテーブルと、
ランドマークの名称および所在地と、当該ランドマークに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するランドマークテーブルとを備え、
前記キーワードマッチング処理部が、作業用記憶装置に格納されたテキストデータを前記住所キーワードテーブルおよびランドマークテーブルに照合し、このテキストデータから住所情報とランドマーク名称の両種のデータを特定した際に、この住所情報が前記ランドマークテーブルにおける前記ランドマーク名称の所在地情報と一致するか判定して、当該判定により前記住所情報と所在地情報とが一致した場合、前記ランドマーク名称をリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するものであることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項5】
請求項1において、
前記キーワードテーブルが、キーワードと、当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報と、当該地図情報ごとの縮尺データとを対応付けて格納するテーブルであり、
前記キーワードマッチング処理部が、作業用記憶装置に格納されたテキストデータを前記キーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、前記キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報および縮尺データを取得するものであり、
前記リンク処理部が、前記コンテンツ記憶装置から読み出したデジタルコンテンツを、当該デジタルコンテンツの記述言語に対応するエディタに読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報および縮尺データを結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報および縮尺データを結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行するものであり、
前記配信処理部が、前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツを、配信用コンテンツ記憶装置に格納し、これを配信先である携帯端末のアドレスに宛てて所定タイミングで送信するものであることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項6】
携帯端末へのデジタルコンテンツの配信を、
コンテンツ提供元の提供元端末からネットワークを通じて提供されるデジタルコンテンツを格納するコンテンツ記憶装置と、キーワードと当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するキーワードテーブルとを備えるコンピュータにより実行する方法であって、前記コンピュータが、
コンテンツ記憶装置からデジタルコンテンツを読み出して、当該デジタルコンテンツが含むテキストデータを抽出し、これを作業用記憶装置に格納し、
作業用記憶装置に格納されたテキストデータをキーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得し、
前記コンテンツ記憶装置から読み出したデジタルコンテンツを、当該デジタルコンテンツの記述言語に対応するエディタに読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行し、
前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツを、配信用コンテンツ記憶装置に格納し、これを配信先である携帯端末のアドレスに宛てて所定タイミングで送信する、ことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項7】
携帯端末へのデジタルコンテンツの配信方法を、
コンテンツ提供元の提供元端末からネットワークを通じて提供されるデジタルコンテンツを格納するコンテンツ記憶装置と、キーワードと当該キーワードに対応する地図情報の格納先情報とを対応付けて格納するキーワードテーブルとを備えたコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
コンテンツ記憶装置からデジタルコンテンツを読み出して、当該デジタルコンテンツが含むテキストデータを抽出し、これを作業用記憶装置に格納するステップと、
作業用記憶装置に格納されたテキストデータをキーワードテーブルに照合し、テキストデータに含まれるキーワードで、キーワードテーブルで地図情報と対応付けされているキーワードをリンク候補キーワードとして特定して、このリンク候補キーワードに対応する地図情報の格納先情報を取得するステップと、
前記コンテンツ記憶装置から読み出したデジタルコンテンツを、当該デジタルコンテンツの記述言語に対応するエディタに読み込んで、前記リンク候補キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけるか、または他の所定キーワードの記述に前記格納先情報を結びつけて前記デジタルコンテンツ内の所定位置に埋め込む、リンク処理を実行するステップと、
前記リンク処理がなされたデジタルコンテンツを、配信用コンテンツ記憶装置に格納し、これを配信先である携帯端末のアドレスに宛てて所定タイミングで送信するステップと、
を備えるコンテンツ配信プログラム。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図1】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−58804(P2007−58804A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−246582(P2005−246582)
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】