説明

コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法、制御機器および制御方法、再生機器および再生方法、並びにプログラム

【課題】制御機器の操作性を向上させる。
【解決手段】 レンダラ4は、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別し、そのカテゴリの識別結果をコントローラ2に送信する。そして、コントローラ2では、受信部21がレンダラ4から送信されてきた識別結果を受信し、ディスプレイ27が識別結果に基づいて、レンダラ4におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う。また、タッチパネルの機能を備えるディスプレイ27が、ユーザがコマンドを指定する操作を受け付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法、制御機器および制御方法、再生機器および再生方法、並びにプログラムに関し、特に、制御機器の操作性を向上させることができるようにするコンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法、制御機器および制御方法、再生機器および再生方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サーバからレンダラ(再生機器)に、ネットワークを介してコンテンツを配信するコンテンツ配信システムにおいて、ユーザが、コントローラ(制御機器)を用いて、レンダラで再生されているコンテンツを操作する場合、ユーザは、コンテンツのカテゴリや、コンテンツに対して操作可能なコマンドなどを正確に把握した上で、コントローラの操作パネルにある複数のコマンドキーの中から、ユーザ自身が適切なコマンドキーを探し出して操作する必要があった。
【0003】
また、複数のコマンドキーが配置されたコントローラの操作性を向上させるために、例えば、マルチディスクプレーヤに装填されたディスクの種類に応じて、このディスクに関連するコマンドキーのみを、コントローラに表示させるシステムがある(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平8−31075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ネットワークを介してコンテンツを配信するコンテンツ配信システムでは、サーバから配信されるコンテンツが多岐に渡っており、それらのコンテンツの詳細を、ユーザが正確に把握することは困難であった。さらに、コントローラの操作パネルにある複数のコマンドキーの中から、サーバから配信されるコンテンツに対して有効なコマンドを、ユーザ自身が探し出して操作することは煩雑であり、コントローラの操作性が低かった。
【0005】
また、ユーザがコンテンツの詳細を正確に把握できないことによって、コントローラの誤操作が増加してしまい、コントローラの操作性についてのユーザの満足が得られ難かった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、コントローラの操作性を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のコンテンツ配信システムは、再生機器は、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別手段と、識別手段によるカテゴリの識別結果を制御機器に送信する送信手段とを備え、制御機器は、再生機器から送信されてきた識別結果を受信する受信手段と、識別結果に基づいて、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理手段と、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明のコンテンツ配信方法は、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別ステップと、識別ステップにおいて識別されたカテゴリの識別結果を制御機器に送信する送信ステップと、再生機器から送信されてきた識別結果を受信する受信ステップと、識別結果に基づいて、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理ステップと、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付ステップとを含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の第1のプログラムは、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別ステップと、識別ステップにおいて識別されたカテゴリの識別結果の制御機器への送信を制御する送信制御ステップと、再生機器から送信されてきた識別結果の受信を制御する受信制御ステップと、識別結果に基づいて、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理ステップと、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付ステップとを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の制御機器は、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理手段と、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の制御方法は、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理ステップと、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の第2のプログラムは、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理ステップと、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の再生機器は、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別手段と、識別手段によるカテゴリの識別結果であって、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理に用いる識別結果を、再生機器を制御する制御機器に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の再生方法は、コンテンツを再生する再生機器の再生方法において、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別ステップと、識別ステップにおいて識別されたカテゴリの識別結果であって、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理に用いる識別結果を、再生機器を制御する制御機器に送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の第3のプログラムは、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別ステップと、識別ステップにおいて識別されたカテゴリの識別結果であって、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理に用いる識別結果の、再生機器を制御する制御機器への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明のコンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法、並びに第1のプログラムにおいては、再生機器は、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別し、そのカテゴリの識別結果を制御機器に送信する。そして、制御機器は、再生機器から送信されてきた識別結果を受信し、識別結果に基づいて、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行い、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける。
【0017】
本発明の制御機器および制御方法、並びに第2のプログラムにおいては、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理が行われ、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作が受け付けられる。
【0018】
本発明の再生機器および再生方法、並びに第3のプログラムにおいては、再生の対象となるコンテンツのカテゴリが識別され、そのカテゴリの識別結果であって、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理に用いる識別結果が、再生機器を制御する制御機器に送信される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、再生機器を制御する制御機器の操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0021】
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
【0022】
請求項1に記載のコンテンツ配信システムは、再生機器(例えば、図1のレンダラ4)は、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別手段(例えば、図10のステップS102の処理を行う図6のCPU42)と、識別手段によるカテゴリの識別結果を制御機器に送信する送信手段(例えば、図10のステップS104の処理を行う図6の通信部44とを備え、制御機器(例えば、図1のコントローラ2)は、再生機器から送信されてきた識別結果を受信する受信手段(例えば、図3の受信部21)と、識別結果に基づいて、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理手段(例えば、図3のディスプレイ27)と、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付手段(例えば、図3のディスプレイ27)とを備えることを特徴とする。
【0023】
請求項2に記載のコンテンツ配信方法は、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別ステップ(例えば、図10のステップS102)と、識別ステップにおいて識別されたカテゴリの識別結果を制御機器に送信する送信ステップ(例えば、図10のステップS104)と、再生機器から送信されてきた識別結果を受信する受信ステップ(例えば、図9のステップS56)と、識別結果に基づいて、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理ステップ(例えば、図9のステップS58)と、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付ステップ(例えば、図8のステップS42)とを含むことを特徴とする。
【0024】
請求項4に記載の制御機器は、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理手段(例えば、図3のディスプレイ27)と、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付手段(例えば、図3のディスプレイ27)とを備えることを特徴とする。
【0025】
請求項5に記載の制御機器は、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別手段(例えば、図3の識別部22)と、コンテンツのカテゴリ毎に、そのカテゴリのコンテンツに対して行うことができる取り扱いを示すコマンド情報を記憶する記憶手段(例えば、図3の表示パターン記憶部24)と、識別手段によるカテゴリの識別結果に基づいて、記憶手段に記憶されているコマンド情報から、再生の対象となるコンテンツのカテゴリに対応するコマンド情報を選択する選択手段(例えば、図3の選択部23)とを備え、処理手段は、選択手段によって選択されたコマンド情報に基づいて、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行うことができる。
【0026】
請求項7に記載の制御機器は、再生機器から送信されてきた、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを示すコマンド情報を受信する受信手段(例えば、図3の受信部21)を備え、処理手段は、受信手段が受信したコマンド情報に基づいて、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行うことができる。
【0027】
請求項8に記載の制御機器は、受付手段が受け付けた操作で指定されたコマンドが、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドであるか、再生機器に接続されていているコンテンツの一部を再生する他の再生機器(例えば、図18のアンプ62)におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドであるかを判定する判定手段(例えば、図19の判定部71)と、判定手段の判定結果に基づいて、受付手段が受け付けた操作を指定するコマンドを再生機器または他の再生機器のいずれかに送信する送信手段(例えば、図19の送信部72)とをさらに備えることができる。
【0028】
請求項9に記載の制御機器は、受付手段が受け付けた操作で指定されたコマンドが、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドであるか、再生機器に接続されていているコンテンツの一部を再生する他の再生機器(例えば、図23のアンプ62)におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドであるかを判定する判定手段(例えば、図24の判定部221)と、判定手段の判定結果に基づいて、受付手段が受け付けた操作で指定されたコマンドであって、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドを、ネットワーク(例えば、図23のネットワーク5)を介して再生機器に送信する第1の送信手段(例えば、図24のネットワーク送信部223)と、判定手段の判定結果に基づいて、受付手段が受け付けた操作で指定されたコマンドであって、他の再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドを、ネットワークを介して送信されてきたコマンドを赤外線を媒体とするコマンドに変換する装置(例えば、図23の変換機202)に、ネットワークを介して送信する第2の送信手段(例えば、図24のネットワーク送信部224)とをさらに備えることができる。
【0029】
請求項10に記載の制御方法は、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理ステップ(例えば、図7のステップS20)と、コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付ステップ(例えば、図8のステップS42)とを含むことを特徴とする。
【0030】
請求項12に記載の再生機器は、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別手段(例えば、図10のステップS102の処理を行う図6のCPU42)と、識別手段によるカテゴリの識別結果であって、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理に用いる識別結果を、再生機器を制御する制御機器に送信する送信手段(例えば、図10のステップS104の処理を行う図6の通信部44)とを備えることを特徴とする。
【0031】
請求項13に記載の再生方法は、再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別ステップ(例えば、図10のステップS102)と、識別ステップにおいて識別されたカテゴリの識別結果であって、再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理に用いる識別結果を、再生機器を制御する制御機器に送信する送信ステップ(例えば、図10のステップS104)とを含むことを特徴とする。
【0032】
なお、本発明の第1乃至第3のプログラムの請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係は、上述した本発明のコンテンツ配信方法、制御方法、および再生方法のものと同様であるので、その記載は省略する。
【0033】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明を適用したコンテンツ配信システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
【0035】
図1において、コンテンツ配信システム1は、コントローラ2、サーバ3、レンダラ4、およびネットワーク5から構成される。コントローラ2、サーバ3、およびレンダラ4は、ネットワーク5によって互いに接続されており、ネットワーク5を介して、コマンドやコンテンツなどの送受信を行う。
【0036】
例えば、コントローラ2が、ネットワーク5を介して、レンダラ4でコンテンツを再生することを要求するコマンドを送信すると、レンダラ4は、ネットワーク5を介して、そのコマンドを受信し、さらに、そのコマンドを、ネットワーク5を介して、サーバ3に送信する。サーバ3は、コンテンツを保存しており、レンダラ4から送信されてきたコマンドに従って、ネットワーク5を介して、レンダラ4にコンテンツを配信する。そして、レンダラ4は、サーバから配信されるコンテンツの再生を行う。
【0037】
次に、図2は、図1のコントローラ2の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0038】
コントローラ2は、ROM(Read Only Memory)10、フラッシュメモリ(例えば、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory))11、CPU(Central Processing Unit)12、RAM(Random Access Memory)13、入力部14、出力部15、通信部16、インタフェース17、およびバス18を備える。入力部14、出力部15、通信部16は、インタフェース17に接続されており、ROM10、フラッシュメモリ11、CPU12、RAM13、およびインタフェース17のそれぞれは、バス18により相互に接続されている。
【0039】
ROM10やフラッシュメモリ11は、プログラムを記憶し、CPU12は、そのプログラムを実行することにより各種の処理を行う。また、フラッシュメモリ11は、コントローラ2の電源がオフされた後も保持する必要がある表示パターン(情報)が登録された表示パターンテーブルなど(例えば、後述する図4)も記憶する。RAM13は、CPU12が実行するプログラムや必要なデータなどを適宜記憶する。
【0040】
入力部14は、複数の物理的な入力キーを有し、または、出力部15のディスプレイに積層された、例えば、タッチパネルであり、ユーザがコントローラ2にコマンドを入力するためのインタフェースである。
【0041】
出力部15は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイで構成され、例えば、レンダラ4で再生されるコンテンツに対するコマンドを入力するときに操作されるGUI(Graphical User Interface)ボタン(コマンドを表す画像)などが表示されるコンテンツ操作画面(例えば、後述する図5)を表示する。
【0042】
通信部16は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802の規格に準拠した無線LAN(Local Area Network)などによる通信を行うための通信インタフェースで、ネットワーク5を介して、サーバ3やレンダラ4と通信を行う。
【0043】
例えば、ユーザが、レンダラ4でコンテンツを再生することを要求するコマンドを入力部14に入力した場合、そのコマンドは、入力部14からインタフェース17を介して通信部16に供給され、通信部16からネットワーク5を介してレンダラ4に送信される。
また、レンダラ4がネットワーク5を介してコントローラ2に情報を送信すると、その情報は、通信部16によって受信され、インタフェース17およびバス18を介してCPU12に供給される。CPU12は、通信部16から供給された情報に基づいてコントローラ2の各部を制御する。
【0044】
次に、図3は、図2のコントローラ2の機能的な構成例を示すブロック図である。図3の機能的な構成は、図2のコントローラ2が有するCPU(コンピュータ)12がプログラムを実行することにより実現される。
【0045】
コントローラ2は、受信部21、識別部22、選択部23、表示パターン記憶部24、操作パネル25、および送信部26から構成される。受信部21は、識別部22に接続されており、識別部22は、選択部23に接続されている。また、選択部23は、表示パターン記憶部24および操作パネル25に接続されており、操作パネル25は、送信部26に接続されている。また、コントローラ2は、受信部21および送信部26によって、ネットワーク5に接続される。
【0046】
受信部21は、図2の通信部16に対応し、ネットワーク5を介して、サーバ3またはレンダラ4から送信されてくる情報を受信し、識別部22に供給する。
【0047】
識別部22は、受信部21から供給される情報に従って、レンダラ4で再生されているコンテンツのカテゴリを識別し、識別結果を選択部23に供給する。
【0048】
選択部23は、識別部22から供給される識別結果に基づいて、表示パターン記憶部24が記憶している表示パターンテーブルから、レンダラ4で再生されているコンテンツのカテゴリに対応する表示パターンを選択し、操作パネル25に供給する。
【0049】
表示パターン記憶部24は、操作パネル25のディスプレイ27にコンテンツ操作画面(例えば、後述する図5のコンテンツ操作画面30)を表示させるための、複数の表示パターンが登録された表示パターンテーブルを記憶する。表示パターンテーブルについては、図4を参照して後述する。
【0050】
操作パネル25は、各種の画面を表示するディスプレイ27、および、複数の入力キーを備えたキー入力部28から構成され、コントローラ2からレンダラ4に送信されるコマンドを、ユーザが入力するときに用いられる。即ち、操作パネル25は、ユーザがキー入力部28を操作することにより入力されたコマンドを送信部26に供給する。また、操作パネル25は、選択部23から供給される表示パターンに基づいて、ディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示する。
【0051】
送信部26は、図2の通信部16に対応し、操作パネル25から供給されるコマンドを、ネットワーク5を介して、レンダラ4に送信する。
【0052】
ディスプレイ27は、図2の出力部15に対応し、GUIボタンなどを表示する表示機能を備え、レンダラ4で再生されているコンテンツをユーザが操作するときに、選択部23から供給された表示パターンに基づいたコンテンツ操作画面を表示することで、コンテンツに対して操作可能なコマンドをユーザに認識させる処理を行う。また、ディスプレイ27は、サーバ3に保存されている複数のコンテンツの中からレンダラ4に再生させるコンテンツをユーザが選択するときに、複数のコンテンツのタイトルが列記されたコンテンツ選択画面を表示する。
【0053】
また、ディスプレイ27は、図2の入力部14の一部にも対応し、例えば、その表面の接触された位置を検知するタッチパネル式ディスプレイの機能を備え、ユーザがコマンドを指定する操作を受け付ける。即ち、ユーザが、コンテンツ操作画面に表示されるコマンドのGUIボタンの中から、所定のコマンドのGUIボタンが表示されている箇所に接触して、コマンドを指定する操作を行うと、ディスプレイ27は、接触された位置を検知して、その位置に表示されているGUIボタンに対応するコマンドを、送信部26に供給する。
【0054】
キー入力部28は、図2の入力部14の他の一部に対応し、複数の入力キーを備え、ユーザが入力キーを操作した場合、その操作に対応したコマンドを送信部26に供給する。
例えば、キー入力部28は、ディスプレイ27にコンテンツ選択画面またはコンテンツ操作画面を表示させるときに操作される入力キーを備える。
【0055】
ディスプレイ27またはキー入力部28を操作することによって入力(指定)されたコマンドは、それぞれ送信部26に供給され、ネットワーク5を介して、サーバ3またはレンダラ4に送信される。
【0056】
次に、図4は、図3の表示パターン記憶部24に記憶されている表示パターンテーブルを示す図である。
【0057】
表示パターンテーブルには、サーバ3が配信するコンテンツの「カテゴリ」に対応付けて、ディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示させるための「表示パターン」が登録(設定)される。
【0058】
表示パターンとは、コンテンツに対して操作可能なコマンドの情報と、それらのコマンドを入力するための入力キー(GUIボタン)をディスプレイ27に表示する際の配置などに関するレイアウト情報とを含む表示情報のことである。レイアウト情報は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)などに代表されるマークアップ言語で記述する事ができる。また、レイアウト情報には、それぞれのコマンドのGUIボタンとして表示される画像の情報(GUIボタンのデータ)も含まれる。操作パネル25は、この表示パターンに基づいて、ディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示させる。
【0059】
図4の表示パターンテーブルでは、カテゴリに「映像と音声」、「映像のみ」、および「音声のみ」が登録されており、「映像と音声」のカテゴリに対応する表示パターンとして、映像と音声のコンテンツに対して操作可能なコマンド(例えば、再生、停止、音量大、および音量小など)の情報と、それらのコマンドをディスプレイ27に表示するためのレイアウト情報とを含む「映像と音声の表示パターン」が登録され、「映像のみ」のカテゴリに対応する表示パターンとして、映像のみのコンテンツに対して操作可能なコマンド(例えば、再生、停止、早戻し、および早送りなど)の情報と、それらのコマンドをディスプレイ27に表示するためのレイアウト情報とを含む「映像の表示パターン」が登録され、「音声のみ」のカテゴリに対応する表示パターンとして、音声のみのコンテンツに対して操作可能なコマンド(例えば、音量大、音量小、低音大、および低音小など)の情報と、それらのコマンドをディスプレイ27に表示するためのレイアウト情報とを含む「音声の表示パターン」が登録されている。
【0060】
ここで、コンテンツのカテゴリとしては、コンテンツが映像、音声、静止画、またはそれらの組み合わせのうちのいずれであるかによって分けられるカテゴリ、コンテンツのCODECの違いによって分けられるカテゴリ、画像解像度の違いによって分けられるカテゴリ、有料・無料コンテンツの種別によって分けられるカテゴリ、ビデオ、テレビ、ラジオ、またはゲームなどのコンテンツをグループ分けした情報の違いによって分けられるカテゴリ、ファイル属性またはファイルサイズの違いによって分けられるカテゴリ、コンテンツ提供機器の物理的な設置場所を示す情報の違いによって分けられるカテゴリ、コンテンツの持ち主の違いによって分けられるカテゴリ、ジャンル情報の違いによって分けられるカテゴリ、その他利用するコンテンツのメタ情報の違いによって分けられるカテゴリ、並びに、各コンテンツ単位に対して、または上述のコンテンツの各情報をもとに作成されたコンテンツのグループに対して、ユーザが任意に登録した利用可能なレンダラの情報の違いによって分けられるカテゴリがある。
【0061】
図5は、図3のディスプレイ27に表示されるコンテンツ操作画面30の表示例を示す図である。
【0062】
コンテンツ操作画面30は、カテゴリ表示部31およびGUIボタン表示部32から成る。
【0063】
カテゴリ表示部31には、レンダラ4で再生されているコンテンツのカテゴリが表示される。例えば、図5において、カテゴリ表示部31には「ビデオコンテンツ」と表示され、レンダラ4が、ビデオ(映像と音声)のカテゴリのコンテンツを再生していることが示されている。
【0064】
GUIボタン表示部32には、表示パターンに基づいて、ビデオコンテンツに対して操作可能なコマンドを入力するときに操作されるGUIボタンが表示される。
【0065】
図5において、GUIボタン表示部32の上方部分には、早戻し、再生、早送り、停止、一時停止、および録画などの画像の走行に関する、いわゆる走行系のコマンドのGUIボタンが表示されている。また、GUIボタン表示部32の下方部分には、音量の大または小、音質についての低音の大または小、並びに音質についての高音の大または小などの音声の調整に関する、いわゆる音量系のコマンドのGUIボタンが表示されている。
【0066】
また、例えば、レンダラ4が映像(映像のみ)のカテゴリのコンテンツを再生している場合、カテゴリ表示部31には「映像コンテンツ」と表示され、GUIボタン表示部32には、映像のカテゴリのコンテンツに対して操作可能な走行系のコマンドのGUIボタンのみが表示される。
【0067】
または、GUIボタン表示部32には、ビデオ(映像と音声)のカテゴリのコンテンツの場合と同様のコマンドのGUIボタンが表示され、映像のカテゴリのコンテンツに対して操作可能な走行系のコマンドのGUIボタンが濃く表示されるとともに、映像のカテゴリのコンテンツに対して操作不可能な音量系のコマンドのGUIボタンが薄く(グレーに)表示されるようにすることができる。
【0068】
なお、コンテンツに対して操作可能なコマンドとは、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドのことである。例えば、レンダラ4がハードディスクレコーダの場合、ハードディスクレコーダにおけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドとして、走行系のコマンドおよび音量系のコマンドがあるとすると、これらのコマンドのうち、ハードディスクレコーダにおいて、映像(映像のみ)のカテゴリのコンテンツが再生されているとき、その再生の対象となっている映像(映像のみ)のカテゴリのコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンド、即ち、このとき、走行系のコマンドが、コンテンツに対して操作可能なコマンドである。
【0069】
また、上述したように、ディスプレイ27はタッチパネル式ディスプレイの機能を備えており、例えば、ユーザが、その指で、GUIボタン表示部32に表示されている早戻しのコマンドのGUIボタンの位置に接触すると(GUIボタンを操作すると)、ディスプレイ27は、その接触された位置を検知し、検知された位置に表示されているGUIボタンに対応する早戻しのコマンドを送信部26に供給する。
【0070】
次に、図6は、図1のサーバ3の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0071】
サーバ3は、ROM41、CPU42、RAM43、通信部44、記憶部45、ドライブ46、インタフェース47、およびバス48を備える。通信部44、記憶部45、およびドライブ46は、インタフェース47に接続されており、ROM41、CPU42、RAM43、およびインタフェース47のそれぞれは、バス48により相互に接続されている。
【0072】
ROM41はプログラムを記憶し、CPU42はそのプログラムを実行することにより各種の処理を行う。RAM43は、CPU42が実行するプログラムや必要なデータなどを適宜記憶する。
【0073】
通信部44は、例えば、IEEE802の規格に準拠した無線LANなどによる通信を行うための通信インタフェースで、ネットワーク5を介して、レンダラ4と通信を行う。通信部44は、ネットワーク5を介してレンダラ4から送信されてくるコマンドを受信してCPU42に供給するとともに、CPU42の制御に従って、記憶部45から供給されるコンテンツをレンダラ4に配信(送信)する。また、通信部44は、インターネットなどの他のネットワークを介して通信を行うことができる。
【0074】
記憶部45は、例えば、ハードディスクなどの記憶装置であり、サーバ3が配信する複数のコンテンツなどを記憶する。また、記憶部45は、CPU42の制御に従って、記憶しているコンテンツを通信部44に供給する。記憶部45に記憶されるコンテンツは、例えば、ダウンロードサイトからインターネットを介して、またはディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、ダウンロードすることができる。
【0075】
ドライブ46は、着脱可能な記録媒体49を装着することができ、例えば、CPU42の制御に従って、記録媒体49に記録されているコンテンツを読み出して、記憶部45に供給することができる。記録媒体49としては、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリを使用することができる。
【0076】
例えば、サーバ3では、レンダラ4にコンテンツを再生させることを要求するコマンドが、レンダラ4からネットワーク5を介して送信されてくると、通信部44が、そのコマンドを受信し、インタフェース47およびバス48を介してCPU42に供給する。CPU42は、そのコマンドに基づいて、記憶部45に記憶されている複数のコンテンツの中から、再生が要求されているコンテンツを検索し、そのコンテンツを配信するように記憶部45および通信部44を制御する。
【0077】
また、レンダラ4は、サーバ3からネットワーク5を介して配信されてくるコンテンツの再生を行う。例えば、レンダラ4は、映像を再生するモニタ、および音声を再生するスピーカ(いずれも図示せず)を備えており、コンテンツに含まれている映像のデータの処理を行って、モニタに映像を表示し、コンテンツに含まれている音声のデータの処理を行って、スピーカから音声を出力する。また、レンダラ4は、コントローラ2またはサーバ3と、コマンドの送受信を行う。
【0078】
次に、図7は、図1のコンテンツ配信システムによる処理の一実施の形態を説明するフローチャートである。図7を参照して、コントローラ2でコンテンツが選択されてから、操作パネル25のディスプレイ27にコンテンツ操作画面が表示されるまでのコンテンツ配信システムによる処理を説明する。
【0079】
ステップS11において、コントローラ2(図3)のキー入力部28が備える複数の入力キーのうちの、ディスプレイ27にコンテンツ選択画面を表示させるための入力キーがユーザによって押されると、キー入力部28は、サーバ3に保存されているコンテンツのリストをコントローラ2に送信するように要求するコンテンツリスト要求コマンドを、送信部26に供給する。送信部26は、コンテンツリスト要求コマンドを、ネットワーク5を介してレンダラ4に送信する。
【0080】
ステップS21において、レンダラ4は、ステップS11の処理によりコントローラ2の送信部26から送信されてくるコンテンツリスト要求コマンドを受信し、ネットワーク5を介してサーバ3に送信する。
【0081】
ステップS31において、サーバ3(図6)の通信部44は、ステップS21の処理によりレンダラ4から送信されてくるコンテンツリスト要求コマンドを受信し、コンテンツリスト要求コマンドをCPU42に供給する。CPU42は、コンテンツリスト要求コマンドに基づいて、記憶部45に記憶されている複数のコンテンツについて、それぞれのタイトルの一覧情報からなるコンテンツリストを作成して通信部44に供給し、ステップS32に進む。
【0082】
ステップS32において、通信部44は、CPU42から供給されたコンテンツリストを、ネットワーク5を介してレンダラ4に送信する。
【0083】
ステップS22において、レンダラ4は、ステップS32の処理によりサーバ3の通信部44から送信されてくるコンテンツリストを受信し、ネットワーク5を介してコントローラ2に送信する。
【0084】
ステップS12において、コントローラ2の受信部21は、レンダラ4から送信されてくるコンテンツリストを受信し、識別部22および選択部23を介して、操作パネル25に供給する。
【0085】
操作パネル25にコンテンツリストが供給されると、ステップS13に進み、操作パネル25は、コンテンツリストに基づいて、サーバ3に保存されている複数のコンテンツのタイトルが列記されたコンテンツ選択画面をディスプレイ27に表示させる。
【0086】
ステップS13の処理後、ステップS14において、ユーザが、ディスプレイ27(タッチパネル式ディスプレイ)に表示されているコンテンツ選択画面にタイトルが列記されているコンテンツの中から、レンダラ4で再生させるコンテンツ(以下、選択コンテンツという)を特定する部分を指などでタッチ(接触)して指定する操作をすると、ディスプレイ27は、そのコンテンツをレンダラ4で再生させる選択コンテンツとして選択し、その選択コンテンツを再生させることを要求するコマンド(以下、コンテンツ要求コマンドという)を送信部26に供給する。
【0087】
コンテンツ要求コマンドが、ディスプレイ27(タッチパネル式ディスプレイ)を備える操作パネル25から送信部26に供給されると、ステップS15に進み、送信部26は、ネットワーク5を介して、コンテンツ要求コマンドをレンダラ4に送信する。
【0088】
ステップS23において、レンダラ4は、ステップS15の処理によりコントローラ2の送信部26から送信されてくるコンテンツ要求コマンドを受信し、ネットワーク5を介してサーバ3に送信する。
【0089】
ステップS33において、サーバ3(図6)の通信部44は、ステップS23の処理によりレンダラ4から送信されてくるコンテンツ要求コマンドを受信する。通信部44は、受信したコンテンツ要求コマンドをCPU42に供給し、ステップS34に進む。
【0090】
ステップS34において、CPU42は、通信部44から供給されたコンテンツ要求コマンドに基づいて、記憶部45に記憶されている複数のコンテンツの中から選択コンテンツを検索する。
【0091】
ステップS34の処理後、ステップS35に進み、記憶部45は、CPU42の制御に従って、選択コンテンツを通信部44に供給し、通信部44は、記憶部45から供給される選択コンテンツを、ネットワーク5を介してレンダラ4に配信する。
【0092】
ステップS24において、レンダラ4は、ステップS35の処理によりサーバ3の通信部44から配信されてくる選択コンテンツを受信し、再生する。
【0093】
レンダラ4は、選択コンテンツの再生を開始した後、ステップS25に進み、選択コンテンツの再生が開始された旨を通知する再生開始通知を、コントローラ2に送信する。レンダラ4が送信する再生開始通知には、選択コンテンツのカテゴリの情報が含まれる。
【0094】
ステップS16において、コントローラ2(図3)の受信部21は、ステップS25の処理によりレンダラ4から送信されてくる再生開始通知を受信する。受信部21は、受信した再生開始通知を識別部22に供給する。
【0095】
その後、ユーザによるコンテンツ操作画面の表示の要求があると、即ち、ユーザが、キー入力部28が備える複数の入力キーのうちの、ディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示させるための入力キーを押すと、ステップS17において、キー入力部28は、ディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示させるコマンド(以下、操作画面要求コマンドという)を、選択部23を介して識別部22に供給する。
【0096】
識別部22は、操作画面要求コマンドが供給されると、ステップS18に進み、ステップS16で受信部21から供給された再生開始通知を参照して、レンダラ4で再生されている選択コンテンツのカテゴリを識別する。識別部22は、選択コンテンツのカテゴリを識別した識別結果を選択部23に供給する。
【0097】
なお、識別部22では、その他、例えば、ステップS14でディスプレイ27が送信部26に供給するコンテンツ要求コマンドを一時記憶しておき、このコンテンツ要求コマンドを参照して、選択コンテンツのカテゴリを識別することができる。
【0098】
ステップS18の処理後、ステップS19に進み、選択部23は、識別部22から供給された識別結果に基づいて、表示パターン記憶部24が記憶している表示パターンテーブルから、選択コンテンツのカテゴリに対応する表示パターンを選択する。選択部23は、選択された表示パターンを操作パネル25に供給し、ステップS20に進む。
【0099】
ステップS20において、操作パネル25は、選択部23から供給された表示パターンに基づいて、ディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示する。即ち、上述のように表示パターンには、コンテンツに対して操作可能なコマンドの情報と、それらのコマンドを入力するための入力キー(GUIボタン)をディスプレイ27に表示する際の配置などに関するレイアウト情報とが含まれており、操作パネル25は、表示パターンに基づいて、例えば、選択コンテンツに対して操作可能なコマンドのGUIボタンのみを、レイアウト情報に従った配置などでコンテンツ操作画面に表示する。
【0100】
次に、図8は、操作パネル25のディスプレイ27にコンテンツ操作画面が表示されてから、コマンドが実行されるまでのコンテンツ配信システムによる処理を説明するフローチャートである。
【0101】
ステップS41において、コントローラ2は、図7のステップS20の処理により、操作パネル25のディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示し、ステップS42に進む。例えば、選択コンテンツに対して操作可能なコマンドのGUIボタンのみのコンテンツ操作画面を表示する処理が行われ、ユーザは選択コンテンツに対して操作可能なコマンドを認識する。
【0102】
ユーザが、ディスプレイ27に表示されているコンテンツ操作画面のコマンドの中から、コンテンツに対して操作するコマンドを選択して、指定する操作を行うと、ステップS42において、ディスプレイ27は、その操作を受け付ける。即ち、ユーザが、ディスプレイ27に表示されるコンテンツ操作画面のGUIボタンのうちの、コンテンツに対して操作するコマンドのGUIボタンが表示されている箇所に接触すると、ディスプレイ27は、接触された位置を検知し、その位置に表示されているGUIボタンに対応するコマンドを、送信部26に供給する。
【0103】
ユーザによって指定されたコマンドが、ディスプレイ27から送信部26に供給されると、ステップS43に進み、送信部26は、ネットワーク5を介して、ユーザによって指定されたコマンドをレンダラ4に送信する。
【0104】
ステップS44において、レンダラ4は、送信部26から送信されてきたコマンドを受信し、そのコマンドを実行する。
【0105】
以上のように、コントローラ2のディスプレイ27が、コンテンツ操作画面に操作可能なコマンドのGUIボタンのみを表示することによって、ユーザは、容易に適切な機能を探し出すことができる。これにより、コントローラ2の誤操作を抑制することができ、コントローラ2の操作性を向上させることができる。
【0106】
次に、図9は、図1のコンテンツ配信システムによる処理の他の実施の形態を説明するフローチャートである。図9を参照して、図7と同様に、コントローラ2でコンテンツが選択されてから、操作パネル25のディスプレイ27にコンテンツ操作画面が表示されるまでのコンテンツ配信システムによる処理を説明する。
【0107】
なお、図9のコンテンツ配信システムによる処理において、コンテンツ選択画面を表示する処理(ステップS51)から、再生開始通知を受信する処理(ステップS54)までは、図7のステップS13乃至S16と同様の処理が行われるため、その説明は、省略する。また、コンテンツリスト要求コマンドおよびコンテンツリストを送受信する処理については、図7のステップS11乃至S12と同様の処理であるため、図示および説明は、省略する。
【0108】
即ち、図9のコンテンツ配信システムによる処理では、ユーザによるコンテンツ操作画面の表示を要求する処理(ステップS55)以降において、図7のコンテンツ配信システムによる処理と異なる処理が行われる。
【0109】
ユーザによるコンテンツ操作画面の表示の要求があると、ステップS55において、コントローラ2(図3)のキー入力部28は、操作画面要求コマンドを送信部26に供給し、送信部26は、ネットワーク5を介して、操作画面要求コマンドをレンダラ4に送信する。
【0110】
ステップS64において、レンダラ4は、ステップS55の処理によりコントローラ2の送信部26から送信されてくる操作画面要求コマンドを受信し、ネットワーク5を介してサーバ3に送信する。
【0111】
ステップS74において、サーバ3の通信部44は、ステップS64の処理によりレンダラ4から送信されてくる操作画面要求コマンドを受信し、サーバ3は、操作パネル情報生成処理を行う。操作パネル情報生成処理において、サーバ3は、レンダラ4で再生されている選択コンテンツのカテゴリを識別し、コントローラ2のディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示させるための操作パネル情報を生成し、レンダラ4に送信する。なお、操作パネル情報生成処理は、コンテンツ配信システムの環境によって異なり、図10乃至17を参照して、後述する。
【0112】
ステップS65において、レンダラ4は、ステップS74の処理によりサーバ3の通信部44から送信されてくる操作パネル情報を受信し、ネットワーク5を介してコントローラ2に送信する。
【0113】
ステップS56において、コントローラ2の受信部21は、ステップS65の処理によりレンダラ4から送信されてくる操作パネル情報を受信する。受信部21は、受信した操作パネル情報を、識別部22および選択部23を介して操作パネル25に供給し、ステップS57に進む。
【0114】
ステップS57において、操作パネル25は、受信部21から供給された操作パネル情報に基づいて、ディスプレイ27に表示されるコンテンツ操作画面を生成する。
【0115】
ステップS57の処理後、ステップS58に進み、操作パネル25は、ディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示する。また、ディスプレイ27には、図7のコンテンツ配信システムの処理で説明した場合と同様に、選択コンテンツに対して操作可能なコマンドのみのコンテンツ操作画面が表示される。ディスプレイ27にコンテンツ操作画面が表示された後、操作パネル25のディスプレイ27にコンテンツ操作画面が表示されてから、コマンドが実行されるまでのコンテンツ配信システムによる処理(上述の図8と同様の処理)が行われる。
【0116】
次に、図10は、図9のステップS74における操作パネル情報生成処理の一実施の形態を説明するフローチャートである。
【0117】
この実施の形態において、図6のサーバ3の記憶部45は、配信されるコンテンツの他に、図11に示すような、「カテゴリ」とカテゴリを一意に特定する「パターン番号」とを対応付けて登録したテーブルを記憶する。図11のテーブルでは、カテゴリに「映像と音声」、「映像のみ」、および「音声のみ」が登録されており、「映像と音声」のカテゴリに対応するパターン番号として、「#01」が登録され、「映像のみ」のカテゴリに対応するパターン番号として、「#02」が登録され、「音声のみ」のカテゴリに対応するパターン番号として、「#03」が登録されている。
【0118】
また、図3のコントローラ2の表示パターン記憶部24は、図12に示すような、「パターン番号」とパターン番号によって特定されるカテゴリに対応する「表示パターン」とを対応付けて登録したテーブルを記憶する。図12のテーブルでは、パターン番号に「#01」、「#02」、および「#03」が登録されており、「#01」のパターン番号に対応する表示パターンとして、「映像と音声の表示パターン」が登録され、「#02」のパターン番号に対応する表示パターンとして、「映像の表示パターン」が登録され、「#03」のパターン番号に対応する表示パターンとして、「音声の表示パターン」が登録されている。なお、「映像と音声の表示パターン」、「映像の表示パターン」、および「音声の表示パターン」については、それぞれ上述の図4を参照して説明したのと同様である。
【0119】
ステップS101において、サーバ3(図6)の通信部44は、ステップS64(図9)の処理によりレンダラ4から送信されてくる操作画面要求コマンドを受信する。通信部44は、受信した操作画面要求コマンドをCPU42に供給し、ステップS102に進む。
【0120】
ステップS102において、CPU42は、ステップS71(図9)で供給されたコンテンツ要求コマンドを参照し、レンダラ4で再生されている選択コンテンツのカテゴリを識別する。
【0121】
ステップS102の処理後、ステップS103に進み、CPU42は、記憶部45に記憶されているテーブル(図11)を参照し、ステップS102で識別したカテゴリに対応するパターン番号を得る。例えば、レンダラ4で「映像のみ」のカテゴリのコンテンツが再生されている場合、CPU42は、「#02」のパターン番号を得る。CPU42が、パターン番号を通信部44に供給し、ステップS104に進む。
【0122】
ステップS104において、通信部44は、CPU42から供給されたパターン番号を、操作パネル情報として、ネットワーク5およびレンダラ4を介してコントローラ2に送信する。ステップS104の処理後、サーバ3による操作パネル情報生成処理は終了する。
【0123】
サーバ3から操作パネル情報として送信されたパターン番号は、コントローラ2(図3)の受信部21によって受信(図9のステップS56)され、受信部21から識別部22を介して選択部23に供給される。選択部23は、パターン番号に基づいて、表示パターン記憶部24が記憶しているテーブル(図12)から、選択コンテンツに対応する表示パターンを選択し、操作パネル25に供給する。例えば、受信部21から供給されたパターン番号が「#02」である場合、選択部23は、「映像の表示パターン」を選択する。操作パネル25は、表示パターンに基づいて、コンテンツ操作画面を生成し(図9のステップS57)、コンテンツ操作画面をディスプレイ27に表示(図9のステップS58)する。
【0124】
なお、この実施の形態において、サーバ3(図6)のCPU42がレンダラ4で再生されている選択コンテンツのカテゴリを識別するので、コントローラ2(図3)は、識別部22を備えなくてもよい。
【0125】
なお、レンダラ4が、例えば、図6のサーバ3のCPU42や、通信部44、記憶部45などと同様のブロックを備えてもよく、レンダラ4が、操作パネル情報生成処理(図9のステップS74)を行うようにすることができる。
【0126】
この場合、コントローラ2は操作画面要求コマンドをレンダラ4に送信すると、レンダラ4の通信部が操作画面要求コマンドを受信(ステップS101と同様の処理)し、レンダラ4のCPUが選択コンテンツのカテゴリを識別(ステップS102と同様の処理)し、レンダラ4の記憶部に記憶されているテーブル(図11)を参照してパターン番号を得て(ステップS103と同様の処理)、レンダラ4の通信部がパターン番号を操作パネル情報としてコントローラ2に送信(ステップS104と同様の処理)する。
【0127】
次に、図13は、図9のステップS74における操作パネル情報生成処理の他の実施の形態を説明するフローチャートである。
【0128】
この実施の形態において、図6のサーバ3の記憶部45は、配信されるコンテンツの他に、図14に示すような、「カテゴリ」と「カテゴリに対応する全てのコマンド」とを対応付けて登録したテーブルを記憶する。図14のテーブルでは、カテゴリに「映像と音声」、「映像のみ」、および「音声のみ」が登録されており、「映像と音声」のカテゴリに対応する全てのコマンドとして、「走行系のコマンドと音量系のコマンド」が登録され、「映像のみ」のカテゴリに対応する全てのコマンドとして、「走行系のコマンド」が登録され、「音声のみ」のカテゴリに対応する全てのコマンドとして、「音量系のコマンド」が登録されている。なお、走行系のコマンドおよび音量系のコマンドについては、それぞれ図5を参照して説明したのと同様である。
【0129】
また、図3のコントローラ2の表示パターン記憶部24は、図15に示すような、「コマンド」とコマンドに対応する「GUIボタンのデータ」とを対応付けて登録したテーブルを記憶する。図15のテーブルでは、コマンドに「再生」、「停止」、および「早送り」が登録されており、「再生」のコマンドに対応するGUIボタンのデータとして、「再生のGUIボタンのデータ」が登録され、「停止」のコマンドに対応するGUIボタンのデータとして、「停止のGUIボタンのデータ」が登録され、「早送り」のコマンドに対応するGUIボタンのデータとして、「早送りのGUIボタンのデータ」が登録されている。コマンドに対応するGUIボタンのデータとは、例えば、図5に示すような、それぞれのコマンドの名称が長円の中に表示されるような画像の情報である。
【0130】
ステップS111またはS112において、図10のステップS101またはS102とそれぞれ同様に、サーバ3(図6)の通信部44が操作画面要求コマンドを受信し、CPU42がレンダラ4で再生されている選択コンテンツのカテゴリを識別する。
【0131】
ステップS113において、CPU42は、記憶部45に記憶されているテーブル(図14)を参照し、ステップS112で識別したカテゴリに対応する全てのコマンドの中から、選択コンテンツに対する操作可能なコマンドを抽出し、抽出されたコマンドの一覧情報を生成する。例えば、レンダラ4で「映像のみ」のカテゴリのコンテンツが再生されている場合、CPU42は、「走行系のコマンド」の中から、コマンドの一覧情報を生成する。CPU42が、コマンドの一覧情報を通信部44に供給し、ステップS114に進む。
【0132】
ステップS114において、通信部44は、CPU42から供給されたコマンドの一覧情報を、操作パネル情報として、ネットワーク5およびレンダラ4を介してコントローラ2に送信する。ステップS114の処理後、サーバ3による操作パネル情報生成処理は終了する。
【0133】
サーバ3から操作パネル情報として送信されたコマンドの一覧情報は、コントローラ2(図3)の受信部21によって受信(図9のステップS56)され、受信部21から識別部22を介して選択部23に供給される。選択部23は、コマンドの一覧情報に基づいて、表示パターン記憶部24が記憶しているテーブル(図15)から、選択コンテンツに対応するコマンドのGUIボタンのデータを選択し、操作パネル25に供給する。例えば、受信部21から供給されたコマンドの一覧情報に「再生」のコマンドがある場合、選択部23は、「再生のGUIボタンのデータ」を選択する。操作パネル25は、GUIボタンのデータに基づいて、コンテンツ操作画面を生成し(図9のステップS57)、コンテンツ操作画面をディスプレイ27に表示(図9のステップS58)する。ディスプレイ27には、選択コンテンツに対応するコマンドのGUIボタンのみが表示される。
【0134】
なお、この実施の形態において、サーバ3(図6)のCPU42がレンダラ4で再生されている選択コンテンツのカテゴリを識別するので、コントローラ2(図3)は、識別部22を備えなくてもよい。
【0135】
また、例えば、操作パネル25では、デフォルトでコンテンツ操作画面に全てのコマンドのGUIボタンを表示するようにし、サーバ3から操作パネル情報として送信されたコマンドの一覧情報が、受信部21から識別部22および選択部23を介して操作パネル25に供給された場合には、コマンドの一覧情報に含まれているコマンドのGUIボタンが濃く表示されるとともに、コマンドの一覧情報に含まれていないコマンドGUIボタンが薄く(グレーに)表示されるようなコンテンツ操作画面を生成し、このコンテンツ操作画面をディスプレイ27に表示することができる。
【0136】
なお、このように操作パネル25がコンテンツ操作画面を生成する場合、コントローラ2(図3)は、識別部22、選択部23、および表示パターン記憶部24を備えなくてもよい。
【0137】
次に、図16は、図9のステップS74における操作パネル情報生成処理の、さらに他の実施の形態を説明するフローチャートである。
【0138】
この実施の形態において、図6のサーバ3の記憶部45は、配信されるコンテンツの他に、図17に示すような、「カテゴリ」とカテゴリに対応する「レイアウト情報」とを対応付けて登録したテーブル、および、図14に示すような、カテゴリとカテゴリに対応する全てのコマンドとを対応付けて登録したテーブルを記憶する。また、レイアウト情報は、HTMLやXMLなどに代表されるマークアップ言語で記述する事ができる。
【0139】
図17のテーブルでは、カテゴリに「映像と音声」、「映像のみ」、および「音声のみ」が登録されており、「映像と音声」のカテゴリに対応するレイアウト情報として、「映像と音声のレイアウト情報」が登録され、「映像のみ」のカテゴリに対応するレイアウト情報として、「映像のレイアウト情報」が登録され、「音声のみ」のカテゴリに対応するパターン番号として、「音声のレイアウト情報」が登録されている。
【0140】
例えば、映像と音声のレイアウト情報は、図5のGUIボタン表示部32のような配置で、走行系のコマンドのGUIボタンおよび音量系のコマンドのGUIボタンを表示するための情報(GUIボタンのデータや配置のデータ)であり、映像のレイアウト情報は、図5のGUIボタン表示部32のうちの、走行系のコマンドのGUIボタンのみを表示するための情報であり、音声のレイアウト情報は、図5のGUIボタン表示部32のうちの、音量系のコマンドのGUIボタンのみを表示するための情報である。
【0141】
ステップS121またはS122において、図10のステップS101またはS102とそれぞれ同様に、サーバ3(図6)の通信部44が操作画面要求コマンドを受信するとともに、CPU42がレンダラ4で再生されている選択コンテンツのカテゴリを識別する。
【0142】
ステップS123において、CPU42は、ステップS113(図13)の処理と同様に、コマンドの一覧情報を生成するとともに、記憶部45に記憶されているテーブル(図17)を参照し、ステップS122で識別したカテゴリに対応するレイアウト情報を得る。例えば、レンダラ4で「映像と音声」のカテゴリのコンテンツが再生されている場合、CPU42は、「走行系のコマンドと音量系のコマンド」の中から、コマンドの一覧情報を生成するとともに、「映像と音声のレイアウト情報」を得る。CPU42が、コマンドの一覧情報とレイアウト情報とを通信部44に供給し、ステップS124に進む。
【0143】
ステップS124において、通信部44は、CPU42から供給されたコマンドの一覧情報とレイアウト情報とを、操作パネル情報として、ネットワーク5およびレンダラ4を介してコントローラ2に送信する。ステップS124の処理後、サーバ3による操作パネル情報生成処理は終了する。
【0144】
サーバ3から操作パネル情報として送信されたコマンドの一覧情報とレイアウト情報とは、コントローラ2(図3)の受信部21によって受信(図9のステップS56)され、受信部21から識別部22および選択部23を介して操作パネル25に供給される。操作パネル25は、コマンドの一覧情報とレイアウト情報に基づいて、コンテンツ操作画面を生成し(図9のステップS57)、コンテンツ操作画面をディスプレイ27に表示(図9のステップS58)する。例えば、受信部21から供給されたコマンドの一覧情報に「再生」のコマンドがあるとともに、受信部21から「映像と音声のレイアウト情報」が供給された場合、操作パネル25は、映像と音声のレイアウト情報に基づいて再生のコマンドのGUIボタンが配置されたコンテンツ操作画面を生成する。
【0145】
このように、操作パネル25が、サーバ3から送信されるコマンドの一覧情報とレイアウト情報とに従って、コンテンツ操作画面を生成することによって、サーバ3が意図するようにデザインされ、またはGUIボタンの配置とされたコンテンツ操作画面を表示することができる。
【0146】
なお、サーバ3から操作パネル情報として送信されるコマンドの一覧情報とレイアウト情報とに基づいて、操作パネル25がコンテンツ操作画面を生成する場合、コントローラ2(図3)は、識別部22、選択部23、および表示パターン記憶部24を備えなくてもよい。
【0147】
次に、図18は、本発明を適用したコンテンツ配信システムの他の実施の形態の構成例を示す図である。
【0148】
図18のコンテンツ配信システム60は、コントローラ61、サーバ3、レンダラ4、ネットワーク5、アンプ62、スピーカ63、および音声用ケーブル64から構成される。図1のコンテンツ配信システム1と同様に、コントローラ61、サーバ3、およびレンダラ4は、ネットワーク5によって互いに接続されている。また、レンダラ4には、音声用ケーブル64を介してアンプ62が接続され、アンプ62にスピーカ63が接続されている。
【0149】
アンプ62は、ネットワーク5による接続に対応していない再生機器で、ネットワーク5とは独立してレンダラ4に接続される。即ち、レンダラ4の音声出力端子とアンプ62の外部入力端子とが、音声用ケーブル64によって接続されている。
【0150】
アンプ62は、コンテンツ配信システム60において音声のデータを含むコンテンツが再生される際に、音声用ケーブル64を介して、レンダラ4からコンテンツの音声のデータが供給され、音声のデータの処理を行い、スピーカ63から音声を出力する。
【0151】
例えば、ビデオ(映像と音声)のカテゴリのコンテンツが再生される場合、レンダラ4がコンテンツの映像のデータの処理を行って映像を表示(再生)するとともに、アンプ62がコンテンツの音声のデータの処理を行ってスピーカ63から音声を出力(再生)する。また、アンプ62は、コントローラ61から、赤外線を利用して送信されてくるコマンドを受信することができる。
【0152】
次に、図19は、図18のコントローラ61の機能的な構成例を示すブロック図である。
【0153】
コントローラ61において、受信部21、識別部22、選択部23、表示パターン記憶部24、操作パネル25、ディスプレイ27、およびキー入力部28は、図3のコントローラ2と同様であるので、その説明は省略する。
【0154】
コントローラ61は、操作パネル25に判定部71が接続され、判定部71に送信部72が接続されて構成される。また、送信部72は、ネットワーク5を介してコマンドを送信するネットワーク送信部73、および赤外線を利用してコマンドを送信する赤外線送信部74を備える。
【0155】
コントローラ61の表示パターン記憶部24は、上述したように、表示パターンテーブル(図4)を記憶しており、表示パターンテーブルに登録されている表示パターンには、コンテンツに対して操作可能なコマンドの情報と、それらのコマンドを入力するための入力キー(GUIボタン)をディスプレイ27に表示する際の配置などに関するレイアウト情報とが含まれる。コントローラ61は、表示パターンに含まれるコンテンツに対して操作可能なコマンドの情報に、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンドを、事前に登録(設定)することができる。
【0156】
また、レンダラ4は、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせる旨を含めた再生開始通知を、コントローラ61に送信(例えば、図7のステップS25)することができる。
【0157】
選択部23は、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせる旨が再生開始通知に含まれていると、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンドが登録された表示パターンを選択し、操作パネル25に供給する。
【0158】
操作パネル25は、選択部23から供給される表示パターンに基づいて、ディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示する。例えば、図5のコンテンツ操作画面30のように、ビデオ(映像と音声)のカテゴリのコンテンツが再生される場合、GUIボタン表示部32の上方部分にレンダラ4でコンテンツの映像のデータの処理を行わせるコマンド(走行系のコマンド)のGUIボタンが表示されるとともに、GUIボタン表示部32の下方部分にアンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンド(音量系のコマンド)のGUIボタンが表示される。
【0159】
判定部71は、ネットワーク5を介してコマンドを送信するか、または、赤外線を利用してコマンドを送信するかを判定し、送信部72のネットワーク送信部73または赤外線送信部74のいずれか一方にコマンドを供給する。
【0160】
例えば、判定部71は、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンドが操作パネル25から供給された場合、赤外線を利用してコマンドを送信すると判定し、そのコマンドを赤外線送信部74に供給する。そして、赤外線送信部74は、判定部71から供給されたコマンドを、赤外線を利用してアンプ62に送信する。
【0161】
一方、判定部71は、レンダラ4でコンテンツの映像のデータの処理を行わせるコマンドが操作パネル25から供給された場合、ネットワーク5を介してコマンドを送信すると判定し、そのコマンドをネットワーク送信部73に供給する。そして、ネットワーク送信部73は、判定部71から供給されたコマンドを、ネットワーク5を介してレンダラ4に送信する。
【0162】
なお、コントローラ61は、アンプ62をはじめDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤなどの多品種のAV(Audio Visual)機器を操作するためのコマンドが揃ったコマンドコードセットを備えることができ、このコマンドコードセットからアンプ62のコマンドコードセットを特定する機構を備えることができる。このようなコマンドコードセットを利用して、コントローラ61は、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンドを、表示パターンに登録することができる。
【0163】
このように構成されるコンテンツ配信システム60において、コントローラ61がコンテンツ要求コマンドを送信(例えば、図7のステップS15)し、レンダラ4が選択コンテンツの再生(例えば、図7のステップS24)を開始した後、ユーザによるコンテンツ操作画面の表示の要求があると、レンダラ4でコンテンツの映像のデータの処理を行わせるコマンドのGUIボタン(以下、レンダラ4のGUIボタンという)と、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンドのGUIボタン(以下、アンプ62のGUIボタンという)とを表示するコンテンツ操作画面が、ディスプレイ27に表示される。
【0164】
次に、図20は、操作パネル25のディスプレイ27にコンテンツ操作画面が表示されてから、コマンドが実行されるまでのコンテンツ配信システムによる処理を説明するフローチャートである。
【0165】
ステップS131において、上述のように、コントローラ61の操作パネル25は、レンダラ4のGUIボタンとアンプ62のGUIボタンとを表示するコンテンツ操作画面をディスプレイ27に表示し、ステップS132に進む。
【0166】
ユーザが、ディスプレイ27に表示されているコンテンツ操作画面のコマンドの中から、コンテンツに対して操作するコマンドを選択すると、ステップS132において、ディスプレイ27は、そのコマンドを判定部71に供給し、ステップS133に進む。
【0167】
ステップS133において、判定部71は、ネットワーク5を介してコマンドを送信するか、または、赤外線を利用してコマンドを送信するかを判定する。即ち、判定部71は、レンダラ4のGUIボタンがユーザによって操作されることにより入力されたコマンドがディスプレイ27から供給された場合、ネットワーク5を介してコマンドを送信すると判定する。一方、判定部71は、アンプ62のGUIボタンがユーザによって操作されることにより入力されたコマンドがディスプレイ27から供給された場合、赤外線を利用してコマンドを送信すると判定する。
【0168】
ステップS133において、判定部71がネットワーク5を介してコマンドを送信すると判定した場合、判定部71はネットワーク送信部73にコマンドを供給し、ステップS134に進み、ネットワーク送信部73は判定部71から供給されたコマンドを、ネットワーク5を介してレンダラ4に送信して、ステップS135に進む。ステップS135において、レンダラ4は、ネットワーク送信部73から送信されてくるコマンドを受信して実行する。
【0169】
さらに詳しく説明すれば、例えば、ネットワーク送信部73は、判定部71から供給されたコマンドであって、DLNAのガイドラインに準拠したコマンドを、ネットワーク5を介してレンダラ4に送信する。なお、コントローラ61(ネットワーク送信部73)は、DLNAのガイドラインに準拠したコマンドに限らず、例えば、判定部71から供給されたコマンドであって、UPnP(Universal Plug and Play)などの他の規格またはガイドラインに準拠したコマンドを、ネットワーク5を介してレンダラ4に送信するようにしてもよい。
【0170】
さらに、コントローラ61は、赤外線を媒体とするコマンドである赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して、レンダラ4に送信するようにしてもよい。ここで、赤外線コマンドに対応するコマンドは、1つの赤外線コマンドを特定することができればよい。例えば、赤外線コマンドに対応するコマンドは、赤外線コマンドの点滅パターンを示す値からなるコマンド、赤外線コマンドを特定するIDからなるコマンド、または赤外線コマンドで示されるメーカ、機器、若しくは動作などを示すデータからなるコマンドなどとすることができる。
【0171】
一方、ステップS133において、判定部71が赤外線を利用してコマンドを送信すると判定した場合、判定部71は赤外線送信部74にコマンドを供給し、ステップS134に進み、赤外線送信部74は判定部71から供給されたコマンドを、赤外線を利用してアンプ62に送信して、ステップS135に進む。ステップS135において、アンプ62は、赤外線送信部74から送信されてくるコマンドを受信して実行する。
【0172】
以上のように、レンダラ4のGUIボタンおよびアンプ62のGUIボタンが、それぞれコンテンツ操作画面に表示されることにより、例えば、ユーザは、コンテンツの音量を調整するときにはアンプ62のGUIボタンを操作すること、コンテンツの再生や一時停止などの画像の走行を操作するときにはレンダラ4のGUIボタンを操作することを、容易に把握することができる。
【0173】
なお、アンプ62のGUIボタンが操作されることによりコマンドが入力されたときに、コントローラ61は、そのコマンドを、ネットワーク5を介してレンダラ4に送信し、レンダラ4から音声用ケーブル54を介してアンプ62に送信するようにしてもよい。
【0174】
また、例えば、コントローラ61の送信部72とアンプ62とが、通信用のケーブルを接続するためのコネクタなどを備えており、送信部72とアンプ62とを通信用のケーブルを用いて接続し、その通信用のケーブルを介して、コマンド(例えば、赤外線を利用して赤外線送信部74から送信されるコマンドと同等のコマンド)を送信するようにしてもよい。
【0175】
次に、図21および図22は、図19のディスプレイ27に表示されるコンテンツ操作画面の表示例を示す図である。
【0176】
コンテンツ操作画面80は、カテゴリ表示部81、GUIボタン表示部82、および画面切換GUIボタン83から成る。
【0177】
カテゴリ表示部81には、レンダラ4で再生されているコンテンツのカテゴリが表示されるとともに、コンテンツ操作画面80に表示されるGUIボタンの種別が表示される。例えば、図21において、カテゴリ表示部81には、「ビデオコンテンツ(走行系)」と表示され、レンダラ4がビデオのカテゴリのコンテンツを再生しており、コンテンツ操作画面80に走行系のGUIボタンが表示されていることが示されている。
【0178】
また、図22において、カテゴリ表示部81には、「ビデオコンテンツ(音量系)」と表示され、レンダラ4がビデオのカテゴリのコンテンツを再生しており、コンテンツ操作画面80に音量系のGUIボタンが表示されていることが示されている。
【0179】
GUIボタン表示部82には、例えば、図21において、走行系のコマンドのGUIボタンが表示され、図22において、音量系のコマンドのGUIボタンが表示される。
【0180】
画面切換GUIボタン83は、GUIボタン表示部82の表示を切り替えるためのGUIボタンで、例えば、図21において、画面切換GUIボタン83には「音量系」と表示されており、ユーザが画面切換GUIボタン83に接触すると、図22のGUIボタン表示部82のように音量系のコマンドのGUIボタンが表示されるように、GUIボタン表示部82の表示が切り替えられる。
【0181】
また、図22において、画面切換GUIボタン83には「走行系」と表示されており、ユーザが画面切換GUIボタン83に接触すると、図21のGUIボタン表示部82のように走行系のコマンドのGUIボタンが表示されるように、GUIボタン表示部82の表示が切り替えられる。
【0182】
このように、GUIボタンの機能ごとに分割して、GUIボタン表示部82の表示を切り替えることができるようにコンテンツ操作画面80を構成することにより、コントローラ61のディスプレイ27が小さい場合であっても、良好な操作性を得ることができる。また、画面切換GUIボタン83により、容易にGUIボタン表示部82の表示を切り替えることができる。
【0183】
なお、コントローラ61に2つのディスプレイを設け、一方のディスプレイに走行系のコマンドのGUIボタンを表示させ、他方のディスプレイに音量系のコマンドのGUIボタンを表示させるようにしてもよい。
【0184】
例えば、図18のコンテンツ配信システム60のように、レンダラ4がコンテンツの映像のデータの処理を行って映像を再生するとともに、アンプ62がコンテンツの音声のデータの処理を行って音声を再生するとき、コントローラ61は、一方のディスプレイにレンダラ4のGUIボタンを表示し、他方の表示部にアンプ62のGUIボタンを表示することができる。
【0185】
また、図18の例において、コントローラ61が赤外線を媒体とするコマンドをアンプ62に送信すると説明したが、赤外線を媒体としたコマンドである赤外線コマンドに対応するコマンドをネットワークを介して送信し、このコマンドを受信した機器が、赤外線のコマンドを送信する、すなわち、赤外線コマンドとしての赤外線を放射するようにしてもよい。
【0186】
図23は、この場合の、本発明を適用したコンテンツ配信システムのさらに他の実施の形態の構成例を示す図である。なお、図18に示す場合と同様の部分には、同一の符号を付してありその説明は適宜省略する。
【0187】
このコンテンツ配信システム200においては、コントローラ201は、ネットワーク5を介して、赤外線コマンドに対応するコマンドを変換機202に送信する。ここで、コントローラ201からネットワーク5を介して変換機202に送信される、赤外線コマンドに対応するコマンドは、1つの赤外線コマンドを特定できるものであればよい。例えば、コントローラ201は、ネットワーク5を介して変換機202に、赤外線コマンドに対応するコマンドとして、赤外線コマンドの点滅パターンを示す値からなるコマンド、赤外線コマンドを特定するIDからなるコマンド、または赤外線コマンドで示されるメーカ、機器、若しくは動作などを示すデータからなるコマンドなどを送信する。
【0188】
変換機202は、ネットワーク5を介して、コントローラ201から送信されてきた、赤外線コマンドに対応するコマンドを受信する。変換機202は、受信したコマンドを基に、赤外線コマンドを送信する。すなわち、変換機202は、受信したコマンドを基に、赤外線コマンドとしての赤外線を放射する。
【0189】
なお、変換機202は、専用の機器とすることもできるが、他の機器の一部の機能として実現するようにしてもよい。
【0190】
図24は、図23のコントローラ201の機能的な構成例を示すブロック図である。
【0191】
コントローラ201において、受信部21、識別部22、選択部23、表示パターン記憶部24、操作パネル25、ディスプレイ27、およびキー入力部28は、図3のコントローラ2と同様であるので、その説明は省略する。
【0192】
コントローラ201は、操作パネル25に判定部221が接続され、判定部221に送信部222が接続されて構成される。また、送信部222は、ネットワーク5を介して、例えば、DLNA、UPnPなどの規格またはガイドラインに準拠したコマンドを送信するネットワーク送信部223、および赤外線を媒体としたコマンドである赤外線コマンドに対応するコマンドを送信するネットワーク送信部224を備える。
【0193】
コントローラ201の表示パターン記憶部24は、上述したように、表示パターンテーブル(図4)を記憶しており、表示パターンテーブルに登録されている表示パターンには、コンテンツに対して操作可能なコマンドの情報と、それらのコマンドを入力するための入力キー(GUIボタン)をディスプレイ27に表示する際の配置などに関するレイアウト情報とが含まれる。コントローラ201は、表示パターンに含まれるコンテンツに対して操作可能なコマンドの情報に、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンドを、事前に登録(設定)することができる。
【0194】
また、レンダラ4は、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせる旨を含めた再生開始通知を、コントローラ201に送信(例えば、図7のステップS25)することができる。
【0195】
選択部23は、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせる旨が再生開始通知に含まれていると、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンドが登録された表示パターンを選択し、操作パネル25に供給する。
【0196】
操作パネル25は、選択部23から供給される表示パターンに基づいて、ディスプレイ27にコンテンツ操作画面を表示する。例えば、図5のコンテンツ操作画面30のように、ビデオ(映像と音声)のカテゴリのコンテンツが再生される場合、GUIボタン表示部32の上方部分にレンダラ4でコンテンツの映像のデータの処理を行わせるコマンド(走行系のコマンド)のGUIボタンが表示されるとともに、GUIボタン表示部32の下方部分にアンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンド(音量系のコマンド)のGUIボタンが表示される。
【0197】
判定部221は、赤外線を利用したコマンドである赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して送信するか否かを判定し、送信部222のネットワーク送信部223またはネットワーク送信部224のいずれか一方にコマンドを供給する。すなわち、判定部221は、コンテンツ操作画面上において、ユーザにより選択されたコマンド(コマンドのGUIボタン)が、レンダラ4におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドであるか、またはレンダラ4に接続されている再生機器(例えば、アンプ62)におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドであるかを判定する。
【0198】
例えば、判定部221は、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンドが操作パネル25から供給された場合、赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して送信すると判定し、そのコマンドをネットワーク送信部224に供給する。ネットワーク送信部224は、判定部221から供給されたコマンドを基に、赤外線コマンドに対応するコマンドを生成する。そして、ネットワーク送信部224は、矢印A11で示すように、生成した赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して変換機202に送信する。
【0199】
一方、判定部221は、レンダラ4でコンテンツの映像のデータの処理を行わせるコマンドが操作パネル25から供給された場合、赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して送信しないと判定し、そのコマンドをネットワーク送信部223に供給する。そして、矢印A12で示すように、ネットワーク送信部223は、判定部221から供給されたコマンドを、ネットワーク5を介してレンダラ4に送信する。
【0200】
なお、コントローラ201は、アンプ62をはじめDVDプレーヤなどの多品種のAV機器を操作するためのコマンドが揃ったコマンドコードセットを備えることができ、このコマンドコードセットからアンプ62のコマンドコードセットを特定する機構を備えることができる。このようなコマンドコードセットを利用して、コントローラ201は、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンドを、表示パターンに登録することができる。
【0201】
このように構成されるコンテンツ配信システム200において、コントローラ201がコンテンツ要求コマンドを送信(例えば、図7のステップS15)し、レンダラ4が選択コンテンツの再生(例えば、図7のステップS24)を開始した後、ユーザによるコンテンツ操作画面の表示の要求があると、レンダラ4でコンテンツの映像のデータの処理を行わせるコマンドのGUIボタンと、アンプ62でコンテンツの音声のデータの処理を行わせるコマンドのGUIボタンとを表示するコンテンツ操作画面が、ディスプレイ27に表示される。
【0202】
したがって例えば、コントローラ201は、コンテンツ操作画面上においてユーザによりレンダラ4のコマンドのGUIボタンが選択されると、選択されたコマンドであって、DLNA、UPnPなどの規格またはガイドラインに準拠したコマンドを、ネットワーク5を介してレンダラ4に送信し、アンプ62のコマンドのGUIボタンが選択されると、選択されたコマンドであって、SIRCS方式などに準拠した赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して変換機202に送信する。
【0203】
また、レンダラ4のコマンドのGUIボタンにより示されるコマンド、およびアンプ62のコマンドのGUIボタンにより示されるコマンドを、DLNA、UPnPなどの規格またはガイドラインに準拠したコマンドとし、ネットワーク5を介してレンダラ4または変換器202に送信するようにしてもよく、あるいは、レンダラ4のコマンドのGUIボタンにより示されるコマンド、およびアンプ62のコマンドのGUIボタンにより示されるコマンドを、SIRCS方式などに準拠した赤外線コマンドに対応するコマンドとし、ネットワーク5を介してレンダラ4または変換器202に送信するようにしてもよい。
【0204】
図25は、変換機202のハードウェアの構成の例を示すブロック図である。変換機202は、CPU241、メモリ242、バス243、ネットワーク通信部244、および赤外線送信部245を備える。
【0205】
CPU241は、プログラムを実行し、変換機202の全体を制御する。例えば、CPU241は、ROMであるメモリ242に格納されているプログラムをRAMであるメモリ242上に展開し、展開したプログラムを基に所定の処理を実行することで、変換機202の全体を制御する。
【0206】
メモリ242は、ROMまたはRAMからなり、上述した一連の処理を実行するプログラムおよびプログラムの実行に必要な各種のデータを記憶する。
【0207】
CPU241およびメモリ242は、バス243により接続されている。バス243には、さらに、ネットワーク通信部244および赤外線送信部245が接続されている。
【0208】
ネットワーク通信部244は、CPU241の制御の基に、ネットワーク5を介して、他の機器と通信する。例えば、ネットワーク通信部244は、有線または無線を媒体とするネットワーク5を介して、コントローラ201と通信する。ネットワーク通信部244には、MACアドレスなどのネットワーク5上での固有の識別情報が設定されている。
【0209】
赤外線送信部245は、CPU241の制御の基に、例えば、AV機器のリモートコントローラなどで広く使用されている赤外線通信規格であるSIRCSに準拠した赤外線コマンドを送信する。
【0210】
図26は、プログラムを実行する変換機202の機能の構成例を表すブロック図である。変換機202がプログラムを実行することにより、ネットワークインターフェース261、コマンド取得部262、変換部263、および赤外線送信制御部264が実現される。
【0211】
ネットワークインターフェース261は、ネットワーク通信部244を制御して、ネットワーク通信部244によるネットワーク5との接続およびネットワーク5を介した他の機器との通信を制御する。コマンド取得部262は、ネットワークインターフェース261を介し、コントローラ201からネットワーク5を介して送信されてくる、赤外線コマンドに対応したコマンドを取得する。コマンド取得部262は、取得したコマンドを変換部263に供給する。
【0212】
変換部263は、コマンド取得部262から供給されたコマンドを、赤外線コマンドに変換する。すなわち、変換部263は、コマンド取得部262から供給されたコマンドを、赤外線コマンドの点滅パターンを示す信号に変換する。変換部263は、変換により得られた信号を赤外線送信制御部264に供給する。
【0213】
赤外線送信制御部264は、赤外線送信部245を制御する。すなわち、赤外線送信制御部264は、変換部263から供給された、点滅パターンを示す信号を基に、その点滅パターンに応じた赤外線コマンドを赤外線送信部245に送信させるように、赤外線送信部245を制御する。
【0214】
次に、図27は、操作パネル25のディスプレイ27にコンテンツ操作画面が表示されてから、コマンドが実行されるまでのコンテンツ配信システム200による処理を説明するフローチャートである。
【0215】
ステップS201において、上述のように、コントローラ201の操作パネル25は、レンダラ4のGUIボタンとアンプ62のGUIボタンとを表示するコンテンツ操作画面をディスプレイ27に表示し、ステップS202に進む。
【0216】
ユーザが、ディスプレイ27に表示されているコンテンツ操作画面のコマンドの中から、コンテンツに対して操作するコマンドを選択すると、ステップS202において、ディスプレイ27は、そのコマンドを判定部221に供給し、ステップS203に進む。
【0217】
ステップS203において、判定部221は、赤外線を利用したコマンドである赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して送信するか否かを判定する。即ち、判定部221は、レンダラ4のGUIボタンがユーザによって操作されることにより入力されたコマンドがディスプレイ27から供給された場合、赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して送信しないと判定する。一方、判定部221は、アンプ62のGUIボタンがユーザによって操作されることにより入力されたコマンドがディスプレイ27から供給された場合、赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して送信すると判定する。
【0218】
ステップS203において、判定部221が赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して送信しないと判定した場合、判定部221はネットワーク送信部223にコマンドを供給し、ステップS204に進み、ネットワーク送信部223は判定部221から供給されたコマンドを、ネットワーク5を介してレンダラ4に送信して、ステップS205に進む。ステップS205において、レンダラ4は、ネットワーク送信部223から送信されてくるコマンドを受信して実行する。
【0219】
一方、ステップS203において、判定部221が赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して送信すると判定した場合、判定部221はネットワーク送信部224にコマンドを供給し、ステップS204に進み、ネットワーク送信部224は判定部221から供給されたコマンドを基に、赤外線コマンドに対応するコマンドを生成する。そして、ネットワーク送信部224は、生成した赤外線コマンドに対応するコマンドを、ネットワーク5を介して変換機202に送信して、ステップS205に進む。ステップS205において、変換機202は、ネットワーク送信部224から送信されてくるコマンドを受信し、受信したコマンドを、赤外線を媒体とする赤外線コマンドに変換してアンプ62に送信する。アンプ62は、変換機202から送信されてきた赤外線コマンドを受信して実行する。
【0220】
以上のように、レンダラ4のGUIボタンおよびアンプ62のGUIボタンが、それぞれコンテンツ操作画面に表示されることにより、例えば、ユーザは、コンテンツの音量を調整するときにはアンプ62のGUIボタンを操作すること、コンテンツの再生や一時停止などの画像の走行を操作するときにはレンダラ4のGUIボタンを操作することを、容易に把握することができる。
【0221】
また、コントローラ201が、赤外線コマンドに対応するコマンドを生成し、生成したコマンドを、ネットワーク5を介して変換機202に送信すると、変換機202は、コントローラ201から送信されてくる赤外線コマンドに対応するコマンドを受信して赤外線コマンドに変換し、変換により得られた赤外線コマンドをアンプ62に送信する処理である、送信の処理を行う。以下、図28のフローチャートを参照して、変換機202による送信の処理を説明する。
【0222】
ステップS221において、コマンド取得部262は、ネットワークインターフェース261に、ネットワーク5を介してコントローラ201から送信されてきた、赤外線コマンドに対応するコマンドを受信させる。コマンド取得部262は、ネットワークインターフェース261から受信したコマンドを取得する。コマンド取得部262は、取得したコマンドを変換部263に供給する。
【0223】
ステップS222において、変換部263は、コマンド取得部262から供給されたコマンドを、赤外線コマンドに変換する。より具体的には、例えば、ステップS222において、変換部263は、コマンド取得部262から供給されたコマンドを、赤外線コマンドの点滅パターンを示す信号に変換することで、コントローラ201から送信されてきたコマンドを赤外線コマンドに変換する。変換部263は、変換により得られた赤外線コマンド(の点滅パターンを示す信号)を赤外線送信制御部264に供給する。
【0224】
ステップS223において、赤外線送信制御部264は、赤外線送信部245に、赤外線コマンドをアンプ62に送信させて、送信の処理は終了する。すなわち、赤外線送信制御部264は、変換部263から供給された、赤外線コマンドの点滅パターンを示す信号を基に、赤外線送信部245を制御して、信号で示される点滅パターンの赤外線コマンドを赤外線送信部245に送信させる。このように、赤外線送信部245は、赤外線を媒体とするコマンドをアンプ62に送信する(コマンドとしての赤外線を放射する)。
【0225】
変換機202が赤外線を媒体とするコマンドをアンプ62に送信すると、アンプ62は、変換機202から送信されたコマンドとしての赤外線を受信して、受信したコマンドを実行する。これにより、アンプ62は、音声用ケーブル64を介して接続されているレンダラ4から入力されるコンテンツの音声の再生をコマンドに基づき制御することができる。
【0226】
以上のように、図28を参照して説明した送信の処理によれば、ネットワークを介してコンテンツの再生を制御するコマンド(例えば、音量系のコマンドのGUIボタンにより示されるコマンド)などのコマンドを送信する装置が、赤外線コマンドを送信する機能を有していない場合であっても、ネットワークに接続できない機器を制御することができるようになる。
【0227】
ネットワークを介してコマンドを送信する装置と、これによって制御される、ネットワークに接続できない機器とが、別々の部屋にある場合または異なる階にある場合など、離れた位置にあったとしても、コマンドを受信して赤外線コマンドに変換して送信する機器をネットワークに接続できない機器の近傍に配置すれば、そのネットワークに接続できない機器を制御することができる。
【0228】
さらに、赤外線コマンドに対応したコマンドをネットワークを介して送信し、このコマンドを受信した機器が、制御の対象となる機器の赤外線コマンドを受光する受光部の近傍に、赤外線コマンドとしての赤外線を放射するようにしてもよい。
【0229】
図29は、制御の対象となる機器の赤外線の受光部の近傍に、赤外線コマンドとしての赤外線を放射する、変換機202のハードウェアの構成の他の例を示すブロック図である。図25に示す場合と同様の部分には、同一の符号を付してあり、その説明は省略する。光ファイバ281は、ガラスまたはプラスチックなどの光を導光する素材からなり、一方の端部から入射された赤外線を他方の端部から照射する。
【0230】
光ファイバ281の一方の端部は、赤外線送信部245の赤外線を放射する部位に配置される。光ファイバ281の他方の端部は、制御される機器の一例であるアンプ62の受光部であって、赤外線コマンドを受光する受光部の近傍に、他方の端部から放射された赤外線がアンプ62の受光部に入射されるように配置される。
【0231】
赤外線送信部245から放射された赤外線コマンドとしての赤外線は、一方の端部から光ファイバ281に入射されて、光ファイバ281の他方の端部から放射される。光ファイバ281の他方の端部から放射された、赤外線コマンドとしての赤外線は、アンプ62の受光部に入射される。
【0232】
このように、制御の対象となる機器の赤外線の受光部の近傍に、赤外線コマンドとしての赤外線が放射されるので、より強い妨害がある場合、例えば、日光が差し込むような窓際に制御の対象となる機器が設置されているような場合であっても、制御の対象となる機器をより確実に制御することができる。
【0233】
図30は、制御の対象となる機器の赤外線の受光部の近傍に、赤外線コマンドとしての赤外線を放射する、変換機202のハードウェアの構成のさらに他の例を示すブロック図である。図25に示す場合と同様の部分には、同一の符号を付してあり、その説明は省略する。駆動部301は、バス243から出力された電圧からなる信号を増幅するか、またはバス243から出力された信号に応じた所定の値の電流からなる信号を出力する。駆動部301から出力された信号は、導体からなるケーブル302を介して赤外線送信部245に供給される。
【0234】
駆動部301を設けることで、ケーブル302が長い場合であっても、赤外線送信部245に、赤外線コマンドを照射させる信号がより正確かつより確実に伝達されることになり、より確実に赤外線コマンドとしての赤外線を放射させることができる。
【0235】
なお、ケーブル302が短い場合には、駆動部301を省略するようにしてもよい。
【0236】
図30で示される変換機202の赤外線送信部245は、アンプ62の受光部であって、赤外線コマンドを受光する受光部の近傍に配置される。
【0237】
このようにすることで、制御の対象となる機器の赤外線の受光部の近傍に、赤外線コマンドとしての赤外線が放射されるので、より強い妨害がある場合、例えば、日光が差し込むような窓際に制御の対象となる機器が設置されているような場合であっても、制御の対象となる機器をより確実に制御することができる。
【0238】
なお、変換機202は、赤外線コマンドを送信すると説明したが、赤外線コマンドに限らず、ネットワーク5と異なる経路で、有線または無線を媒体として、所定のコマンドを制御の対象となる機器に送信するようにしてもよい。例えば、赤外線送信部245に代えて、または、赤外線送信部245に加えて、RS-232-C,RS-422-A、またはUSB(Universal Serial Bus)などの規格に準拠した有線を媒体とする通信のインターフェースを変換機202に設けて、変換機202は、有線を媒体として、所定のコマンドを制御の対象となる機器に送信するようにしてもよい。例えば、赤外線送信部245に代えて、または、赤外線送信部245に加えて、ブルートゥースなどの規格に準拠した無線を媒体とする通信のインターフェースを変換機202に設けて、変換機202は、無線を媒体として、所定のコマンドを制御の対象となる機器に送信するようにしてもよい。
【0239】
さらに、コントローラ201に限らず、レンダラ4がネットワーク5を介して変換機202に制御コマンドを送信し、変換機202が、レンダラ4から送信されてきたコマンドを、赤外線コマンドに変換して、変換により得られた赤外線コマンドを送信するようにしてもよい。
【0240】
なお、本実施の形態においては、コントローラ2とサーバ3とがコマンドの送受信をするときに、レンダラ4を経由(例えば、図7のステップS21やS22、または図9のステップS64やS65)していたが、コントローラ2とサーバ3とが、直接、コマンドの送受信を行ってもよい。
【0241】
さらに、コンテンツ配信システムの全体の管理を行う図示しないサーバを備えることにより、そのサーバが操作パネル情報生成処理(図9のステップS74)を行い、コントローラ2に操作パネル情報を送信するようにしてもよい。この場合、コントローラ2は、そのサーバに操作画面要求コマンドを送信する。
【0242】
また、コントローラ2とレンダラ4、またはサーバ3とレンダラ4が、同一の機器の筐体に備えられて、コンテンツ配信システムを構成していてもよい。
【0243】
なお、コンテンツ配信システムに複数のレンダラが接続されている場合、キー入力部28は、コンテンツを再生するレンダラを選択するための入力キーを備えることができる。
この場合、コンテンツ選択画面を表示(図7のステップS13、または図9のステップS51)する前に、ユーザはコンテンツを再生するレンダラを選択する。
【0244】
また、コントローラ2は、再生開始通知を受信(図7のステップS16、または図9のステップS54)した後、ユーザによるコンテンツ操作画面の表示の要求がなくても、自動的にコンテンツ操作画面を表示させるための処理を行ってもよい。
【0245】
なお、ディスプレイ27がタッチパネル式ディスプレイの機能を備えずに、例えば、ディスプレイ27がコマンドの名称を表示し、キー入力部28が、ディスプレイ27に表示されるコマンドの名称を選択するための入力キーを備えるようにしてもよい。この場合、ユーザは、ディスプレイ27に表示されるコマンドの名称を選択するための入力キーを操作して、コンテンツに対するコマンドを指定する操作を行うことができ、キー入力部28が、その操作を受け付ける。
【0246】
また、コントローラ2は、ディスプレイ27を備えることなく、例えば、キー入力部28の入力キー(即ち、GUIボタンではなく、物理的なボタン)のうち、コンテンツに対して操作可能なコマンドを入力するための入力キーを点灯させるとともに、他の入力キーを消灯させるなどして、操作可能なコマンドをユーザに認識させるようにしてもよい。入力キーの点灯は、例えば、入力キーにLED(Light Emitting Diode)を埋め込み、そのLEDによって行うことができる。
【0247】
なお、上述のフローチャートを参照して説明した各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0248】
【図1】本発明を適用したコンテンツ配信システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】図1のコントローラ2の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2のコントローラ2の機能的な構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の表示パターン記憶部24に記憶されている表示パターンテーブルを示す図である。
【図5】図3のディスプレイ27に表示されるコンテンツ操作画面30の表示例を示す図である。
【図6】図1のサーバ3の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図7】図1のコンテンツ配信システムによる処理の一実施の形態を説明するフローチャートである。
【図8】コンテンツ配信システムによる処理を説明するフローチャートである。
【図9】図1のコンテンツ配信システムによる処理の他の実施の形態を説明するフローチャートである。
【図10】操作パネル情報生成処理の一実施の形態を説明するフローチャートである。
【図11】図6のサーバ3の記憶部45が記憶するカテゴリとカテゴリを一意に特定するパターン番号とを対応付けて登録したテーブルを示す図である。
【図12】図2のコントローラ2の表示パターン記憶部24が記憶するパターン番号とパターン番号によって特定されるカテゴリに対応する表示パターンとを対応付けて登録したテーブルを示す図である。
【図13】操作パネル情報生成処理の他の実施の形態を説明するフローチャートである。
【図14】図6のサーバ3の記憶部45が記憶するカテゴリとカテゴリに対応する全てのコマンドとを対応付けて登録したテーブルを示す図である。
【図15】図2のコントローラ2の表示パターン記憶部24が記憶するコマンドとコマンドに対応したGUIボタンのデータとを対応付けて登録したテーブルを示す図である。
【図16】操作パネル情報生成処理の、さらに他の実施の形態を説明するフローチャートである。
【図17】図6のサーバ3の記憶部45が記憶するカテゴリとカテゴリに対応するレイアウト情報とを対応付けて登録したテーブルを示す図である。
【図18】本発明を適用したコンテンツ配信システムの他の実施の形態の構成例を示す図である。
【図19】図18のコントローラ61の機能的な構成例を示すブロック図である。
【図20】コンテンツ配信システムによる処理を説明するフローチャートである。
【図21】図19のディスプレイ27に表示されるコンテンツ操作画面80の表示例を示す図である。
【図22】図19のディスプレイ27に表示されるコンテンツ操作画面80の表示例を示す図である。
【図23】本発明を適用したコンテンツ配信システムのさらに他の実施の形態の構成例を示す図である。
【図24】図23のコントローラ201の機能的な構成例を示すブロック図である。
【図25】図23の変換機202のハードウェアの構成の例を示すブロック図である。
【図26】図23の変換機202の機能の構成例を表すブロック図である。
【図27】コンテンツ配信システムによる処理を説明するフローチャートである。
【図28】送信の処理を説明するフローチャートである。
【図29】変換機202のハードウェアの構成の他の例を示すブロック図である。
【図30】変換機202のハードウェアの構成のさらに他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0249】
1 コンテンツ配信システム, 2 コントローラ, 3 サーバ, 4 レンダラ, 5 ネットワーク, 10 ROM, 11 フラッシュメモリ, 12 CPU, 13 RAM, 14 入力部, 15 出力部, 16 通信部, 17 インタフェース, 18 バス, 21 受信部, 22 識別部, 23 選択部, 24 表示パターン記憶部, 25 操作パネル, 26 送信部, 27 ディスプレイ, 28 キー入力部, 30 コンテンツ操作画面, 31 カテゴリ表示部, 32 GUIボタン表示部, 41 ROM, 42 CPU, 43 RAM, 44 通信部, 45 記憶部, 46 ドライブ, 47 インタフェース, 48 バス, 49 記録媒体, 60 コンテンツ配信システム, 61 コントローラ, 62 アンプ, 63 スピーカ, 64 音声用ケーブル, 71 判定部, 72 送信部, 73 ネットワーク送信部, 74 赤外線送信部, 80 コンテンツ操作画面, 81 カテゴリ表示部, 82 GUIボタン表示部, 83 画面切換GUIボタン, 201 コントローラ, 202 変換機, 221 判定部, 222 送信部, 223 ネットワーク送信部, 224 ネットワーク送信部, 241 CPU, 242 メモリ, 244 ネットワーク通信部, 245 赤外線送信部, 261 ネットワークインターフェース, 262 コマンド取得部, 263 変換部, 264 赤外線送信制御部, 281 光ファイバ, 301 駆動部, 302 ケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生する再生機器と、前記再生機器にコマンドを送信して前記再生機器を制御する制御機器とから構成されるコンテンツ配信システムにおいて、
前記再生機器は、
再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別手段と、
前記識別手段によるカテゴリの識別結果を前記制御機器に送信する送信手段と
を備え、
前記制御機器は、
前記再生機器から送信されてきた前記識別結果を受信する受信手段と、
前記識別結果に基づいて、前記再生機器における前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理手段と、
前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付手段と
を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
コンテンツを再生する再生機器と、前記再生機器にコマンドを送信して前記再生機器を制御する制御機器とから構成されるコンテンツ配信システムのコンテンツ配信方法において、
再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別ステップと、
前記識別ステップにおいて識別されたカテゴリの識別結果を前記制御機器に送信する送信ステップと、
前記再生機器から送信されてきた前記識別結果を受信する受信ステップと、
前記識別結果に基づいて、前記再生機器における前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理ステップと、
前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付ステップと
を含むことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項3】
コンテンツを再生する再生機器と、前記再生機器にコマンドを送信して前記再生機器を制御する制御機器とから構成されるコンテンツ配信システムに備えられるコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別ステップと、
前記識別ステップにおいて識別されたカテゴリの識別結果の前記制御機器への送信を制御する送信制御ステップと、
前記再生機器から送信されてきた前記識別結果の受信を制御する受信制御ステップと、 前記識別結果に基づいて、前記再生機器における前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理ステップと、
前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。
【請求項4】
コンテンツを再生する再生機器にコマンドを送信して前記再生機器を制御する制御機器において、
前記再生機器における前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理手段と、
前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付手段と を備えることを特徴とする制御機器。
【請求項5】
前記再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別手段と、
前記コンテンツのカテゴリ毎に、そのカテゴリのコンテンツに対して行うことができる取り扱いを示すコマンド情報を記憶する記憶手段と、
前記識別手段によるカテゴリの識別結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記コマンド情報から、前記再生の対象となるコンテンツのカテゴリに対応するコマンド情報を選択する選択手段と
を備え、
前記処理手段は、前記選択手段によって選択されたコマンド情報に基づいて、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の制御機器。
【請求項6】
前記記憶手段は、コマンドを表す画像を表示させるための表示情報をさらに含む前記コマンド情報を記憶し、
前記処理手段は、前記選択手段によって選択された前記表示情報に基づいて、前記コマンドを表す画像を表示する表示機能を有する
ことを特徴とする請求項5に記載の制御機器。
【請求項7】
前記再生機器から送信されてきた、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを示すコマンド情報を受信する受信手段を備え、
前記処理手段は、前記受信手段が受信した前記コマンド情報に基づいて、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の制御機器。
【請求項8】
前記受付手段が受け付けた操作で指定されたコマンドが、前記再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドであるか、前記再生機器に接続されていている前記コンテンツの一部を再生する他の再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドであるかを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記受付手段が受け付けた操作で指定されたコマンドを前記再生機器または前記他の再生機器のいずれかに送信する送信手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の制御機器。
【請求項9】
前記受付手段が受け付けた操作で指定されたコマンドが、前記再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドであるか、前記再生機器に接続されていている前記コンテンツの一部を再生する他の再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドであるかを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記受付手段が受け付けた操作で指定されたコマンドであって、前記再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドを、ネットワークを介して前記再生機器に送信する第1の送信手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記受付手段が受け付けた操作で指定されたコマンドであって、前記他の再生機器におけるコンテンツの取り扱いを指示するコマンドを、前記ネットワークを介して送信されてきたコマンドを赤外線を媒体とするコマンドに変換する装置に、前記ネットワークを介して送信する第2の送信手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の制御機器。
【請求項10】
コンテンツを再生する再生機器にコマンドを送信して前記再生機器を制御する制御機器の制御方法において、
前記再生機器における前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理ステップと、
前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項11】
コンテンツを再生する再生機器にコマンドを送信して前記再生機器を制御する制御機器に備えられるコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記再生機器における前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理を行う処理ステップと、
前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドを指定する操作を受け付ける受付ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。
【請求項12】
コンテンツを再生する再生機器において、
再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別手段と、
前記識別手段によるカテゴリの識別結果であって、前記再生機器における前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理に用いる識別結果を、前記再生機器を制御する制御機器に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする再生機器。
【請求項13】
コンテンツを再生する再生機器の再生方法において、
再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別ステップと、
前記識別ステップにおいて識別されたカテゴリの識別結果であって、前記再生機器における前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理に用いる識別結果を、前記再生機器を制御する制御機器に送信する送信ステップと
を含むことを特徴とする再生方法。
【請求項14】
コンテンツを再生する再生機器に備えられるコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
再生の対象となるコンテンツのカテゴリを識別する識別ステップと、
前記識別ステップにおいて識別されたカテゴリの識別結果であって、前記再生機器における前記コンテンツの取り扱いを指示するコマンドのうち、再生の対象となるコンテンツに対して行うことができる取り扱いを指示するコマンドをユーザに認識させる処理に用いる識別結果の、前記再生機器を制御する制御機器への送信を制御する送信制御ステップと を含むことを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate


【公開番号】特開2006−313502(P2006−313502A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−145102(P2005−145102)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】