説明

コンバイン

【課題】非刈取作業時に、揺動選別中の穀粒が機外へ飛散するのを抑制して、3番ロスを低減させる。
【解決手段】刈取部(3)が所定の非刈取作業高さまで上昇すると、刈取部(3)と脱穀フィードチェン(12)と揺動選別棚(17)の駆動が自動的に停止し、刈取部(3)が所定の刈取作業高さまで下降すると、刈取部(3)と脱穀フィードチェン(12)と揺動選別棚(17)の駆動が自動的に再開される構成とする。また、脱穀部(4)に脱穀後の処理物の量を検出する処理物量検出センサ(33)を設け、刈取部が非刈取作業高さまで上昇し、且つ、前記処理物量検出センサ(33)で検出される処理物の量が所定量よりも小さい場合に、脱穀フィードチェン(12)及び揺動選別棚(17)の駆動が自動的に停止する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に示されているように、刈取部が所定高さ以上に上昇すると、刈取部と脱穀フィードチェンの駆動を停止し、刈取部が所定の刈高さまで下降すると刈取部と脱穀フィードチェンの駆動を再開するようにした技術は知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−74879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来構成によると、刈取部が所定高さ以上に上昇すると、刈取部と脱穀フィードチェンの駆動を停止するものであるが、この場合、脱穀部は依然として定格回転で駆動されているため、特に選別棚の揺動によって機外への3番飛散(3番ロス)が多発する問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、植立穀稈を刈り取る昇降可能な刈取部(3)と、扱室(13)内に供給された穀稈を一側に備えた脱穀フィードチェン(12)により移送しながら脱穀する脱穀部(4)と、脱穀後の処理物を揺動選別する揺動選別棚(17)を備えたコンバインにおいて、刈取部(3)が所定の非刈取作業高さまで上昇すると、刈取部(3)と脱穀フィードチェン(12)と揺動選別棚(17)の駆動が自動的に停止し、刈取部(3)が所定の刈取作業高さまで下降すると、刈取部(3)と脱穀フィードチェン(12)と揺動選別棚(17)の駆動が自動的に再開される構成としたことを特徴とするコンバインとする。
【0006】
一行程の刈り終わり時に、刈取部(3)を所定の非刈取作業高さまで上昇させると、刈取部(3)の駆動が停止すると共に、脱穀フィードチェン(12)及び揺動選別棚(17)の駆動が停止する。
【0007】
そして、次の行程の刈り始め時に、刈取部(3)を所定の刈取作業高さまで下降させると、刈取部(3)が駆動すると共に、脱穀フィードチェン(12)及び揺動選別棚(17)の駆動が再開する。
【0008】
刈取部(3)が非作業位置まで上昇すると、刈取部(3)及び脱穀フィードチェン(12)の駆動停止に加えて、揺動選別棚(17)の駆動が自動的に停止するので、揺動選別中の穀粒がワラ屑と共に機外に飛散することがなくなり、3番ロスが低減する。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記脱穀部(4)に脱穀後の処理物の量を検出する処理物量検出センサ(33)を設け、刈取部が非刈取作業高さまで上昇し、且つ、前記処理物量検出センサ(33)で検出される処理物の量が所定量よりも小さい場合に、脱穀フィードチェン(12)及び揺動選別棚(17)の駆動が自動的に停止する構成としたことを特徴とする請求項1記載のコンバインとする。
【0010】
脱穀作業中、脱穀処理物量が一定以上までに減少すると、穀粒が選別風などによって機外に吹き飛ばされ易く、3番ロスが多発する。そこで、処理物量検出センサ(33)で検出される処理物の量が所定量より少なくなると、脱穀フィードチェン(12)の停止と共に揺動選別棚(17)の駆動が自動的に停止するので、穀粒の飛散が回避され、3番ロスを大幅に低減することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、前記処理物量検出センサ(33)を、揺動選別棚(17)前部の移送棚(18)上における処理物の層厚を検出するセンサとしたことを特徴とする請求項2記載のコンバインとする。
【0012】
揺動選別棚(17)の前部側は、扱ぎ始めのため扱室(13)からの脱穀処理物が多量に落下する。そこで、その処理物量検出センサ(33)が揺動選別棚(17)前部側に多量に落下する処理物の層厚を検出するので、誤検知が殆どなく正確に検出することができ、処理物量の多少によって上述の駆動停止をタイミング良く行うことができる。
【0013】
請求項4記載の発明は、機体に備えるエンジン(E)から脱穀部(4)に至る伝動経路の途中に第1クラッチとして脱穀クラッチ(29)を設け、脱穀クラッチ(29)の伝動下手側で揺動選別棚(17)と脱穀フィードチェン(12)を伝動する経路の途中に第2クラッチ(30)を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載のコンバインとする。
【0014】
第1クラッチである脱穀クラッチ(29)の切りで、脱穀部(4)全体の駆動を停止し、第2クラッチ(30)の切りで、揺動選別棚(17)と脱穀フィードチェン(12)のみの駆動を停止する。従って、第1クラッチ(29)の切りによって脱穀部の扱胴(14)、唐箕、排塵ファン、揺動選別棚(17)など脱穀部全体の駆動を停止したり、第2クラッチ(30)の切りによって揺動選別棚(17)及び脱穀フィードチェン(12)のみの駆動を停止したり、刈取量或は脱穀処理物量の多少によって選択的に切り替え制御することができる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、刈取部(3)を非作業位置まで上昇させると、刈取部(3)及び脱穀フィードチェン(12)の駆動停止に加えて、揺動選別棚(17)の駆動が自動的に停止するので、揺動選別中の穀粒が妄りに機外へ飛散するのを抑制することができ、3番ロスの低減を図ることができる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果を奏するものでありながら、処理物量検出センサ(33)で検出される処理物の量が所定量よりも小さい場合に、脱穀フィードチェン(12)と共に揺動選別棚(17)の駆動も自動的に停止するので、穀粒の機外への飛散が回避され、3番ロスを大幅に低減することができる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果を奏するものでありながら、処理物量検出センサ(33)は、多量に落下する移送棚(18)上の処理物の層厚を検出するので、処理物量の検出が正確であり、処理物量の多少によって脱穀フィードチェン(12)及び揺動選別棚(17)の駆動停止をタイミング良く行うことができる。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果を奏するものでありながら、脱穀クラッチ(29)の切りによって扱胴、唐箕、排塵ファン、揺動選別棚(17)など脱穀部全体の駆動を停止したり、第2クラッチ(30)の切りによって揺動選別棚(17)及び脱穀フィードチェン(12)のみの駆動を停止したり、刈取量或は脱穀処理物量の多少によって選択的に切り替え制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】コンバインの側面図
【図2】脱穀部の要部の側断面図
【図3】コンバインの動力伝達経路図
【図4】脱穀部の要部の側断面図
【図5】脱穀部の要部の側面図
【図6】フラッパ及び1番戻し棚の作動機構図
【図7】脱穀部の要部の縦断正面図
【図8】脱穀部の要部の側断面図
【図9】同上要部の平面図
【発明を実施するための形態】
【0020】
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
コンバインは、走行クローラ2を具備した車体1前部の刈取部3と、刈取部3から搬送供給される穀稈を脱穀処理する車体後部の脱穀部4とからなる。
【0021】
刈取部3は、植立する穀稈を左右に分草する分草体5,5…、分草後の穀稈を引き起す6条分の穀稈引起し装置6…、引起し後の穀稈を刈り取るバリカン式の刈取装置7、刈取後の穀稈を掻込搬送する掻込搬送装置8、掻込搬送後の穀稈を引き継いで揚上搬送し後方の脱穀部4に搬送供給する刈取穀稈搬送装置9等からなり、車体に対して上下に昇降可能で前後方向に沿わせて設けた刈取縦フレーム10及び該刈取縦フレームの先端に左右横方向に沿わせて設けた刈取横フレーム11に装備している。
【0022】
脱穀部4は、脱穀フィードチェン12により株元を挟持しながら搬送される穀稈の穂先部を扱室13内で駆動回転する扱胴14により脱穀処理するよう構成している。前記扱室13のフィードチェン12側とは反対側一側には2番処理胴15及び排塵処理胴16が架設されている。また、扱室13の下方には、脱穀処理後の処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別する揺動選別棚17が設けられ、選別方向上手側から移送棚18、第1チャフシーブ19a、第2チャフシ−ブ19b、ストロ−ラック20の順に配置し、且つ、前記第1及び第2チャフシ−ブ19a,19bの下方にグレンシ−ブ21を配置して設けた構成としている。更に、揺動選別棚17の下方には、選別方向の上手側から順に、唐箕22と、1番螺旋23、2番螺旋24と、その上方に排塵フアン25を配置して設けた構成としている。
【0023】
エンジンEの回転動力は、刈取クラッチ28を介して刈取部3に伝達されると共に、脱穀部4には第1クラッチである脱穀クラッチ29を介して動力が伝達されるようになっている。脱穀フィードチェン12及び揺動選別棚17には、前記第1クラッチ(脱穀クラッチ)29の伝動下手側における伝動経路途中に設けられた第2クラッチ30を介して動力が伝達されるようになっている。なお、刈取クラッチ28及び脱穀クラッチ29は、刈脱クラッチレバーによって入り切り操作される。
【0024】
第1クラッチ29及び第2クラッチ30のクラッチ入りの状態では、扱胴14、処理同5,16、唐箕22、1番螺旋23、2番螺旋24、揺動選別棚17、脱穀フィードチェン12等が駆動されるようになっている。第1クラッチ29の入りの状態で第2クラッチ切りの状態では、揺動選別棚17と脱穀フィードチェン12の駆動が停止するようになっている。
【0025】
なお、前記刈取クラッチ28、第1クラッチ29、第2クラッチ30は、クラッチモータを介して断続制御されるようになっている。
刈取部3の刈取穀稈搬送装置9の終端側には、刈取部の上下位置を検出する刈取位置センサ31が設けられている。
【0026】
一行程の刈り終わり時に、刈取昇降レバー32の操作で、刈取部3を所定高さ以上まで上昇させると、刈取位置センサ31の感知で、クラッチモータを介して刈取クラッチ28、第2クラッチ30が切りとなり、刈取部3、脱穀フィードチェン12、揺動選別棚17の駆動が停止するようになっている。
【0027】
次の行程の刈り始め時に、刈取部3を所定の刈高さまで下降させると、前記刈取位置センサ31の感知により、刈取クラッチ28、第2クラッチ30が入りとなり、刈取部3、脱穀フィードチェン12、揺動選別棚17の駆動が再開されるようになっている。
【0028】
また、刈取部3を所定高さ以上まで上昇させ、刈取クラッチ28、第1クラッチ29を切りにすると、刈取部3の駆動停止と同時に脱穀部4全体の駆動が停止することになる。
揺動選別棚17始端側の移送棚18上には、処理物の層厚に応じて上下回動するセンサフロート33aと、センサフロートの上下動を検出する層厚センサ33bとからなる処理物量検出センサ33が設置されている。刈取部3を非刈取作業高さまで上昇させると刈取部の駆動を停止し、刈取部が前記非刈取作業高さまで上昇している状態で、前記処理物量検出センサ33による検出量が所定値より少なくなると、脱穀フィードチェン12と揺動選別棚17又は脱穀部4の駆動を停止し、刈取部を刈取作業高さまで下降させると、刈取部3と、脱穀フィードチェン12及び揺動選別棚17又は脱穀部4全体の駆動を再開するように構成されている。
【0029】
次に、図4〜図7に示す実施例について説明する。唐箕22からの選別風の風選経路には、選別風の流れを変向する上下2段の風分流体(フラッパ)36,37が設けられている。そして、上段の風分流体36は、始端側の支点軸Q1を回動中心として上下に揺動変位する構成であり、下段の風分流体37は、支点軸Q2を回動中心として上下に揺動変位する構成になっている。
【0030】
上下の風分流体36,37は、連結リンク38によって連結され、この連結リンク38の長さ方向の移動操作によって、風分流体36,37の傾斜角度が変更できるようになっている。
【0031】
下段の風分流体37が閉じる(後方上り)側に揺動変位するほど、1番戻し棚39上を流れる風量が減少するので、セカンドファン40を増速することによって、該ファン40のセカンドファン風路41中の風量が増加するようになっている。この構成によると、フラッパ(風分流体37)が閉じ、1番戻し棚上の風量が減少するほど、2番物中のワラ屑量割合が増加するので、2番物中のワラ屑を除去し易くなり、揺動棚上の処理物量の増加を防止できると共に、1番選別を良好に保持することができる。
【0032】
また、逆に、フラッパが開くと、1番戻し棚39上の風量が増加し、3番口への風量も増加するので、機外への飛散が多くなり易いが、セカンドファン40を減速することで、かかる不具合を解消することができる。
【0033】
フラッパ36,37は、処理物量に応じて傾斜角度を変更するが、処理物量が多い場合には、後方下がり(下段のフラッパは開く側)に角度変更するので、1番戻し棚上の風量は増加することになる。そこで、移送棚18上に設けられた処理物量検出センサ33の感知量が増加するほど、セカンドファン40を減速するように連動構成している。
【0034】
また、上記のように、セカンドファン40を設け、セカンドファンの回転数を変化させることで、セカンドファン風路41での排出風量を可変とした構成において、1番戻し棚39は、回動支点Pを中心として傾斜角変更可能な構成であり、この1番戻し棚39を傾斜角大なる方向に姿勢変更すると、排出風量が拡大し、1番戻し棚39を傾斜角小なる方向に姿勢変更すると、排出風量が減少するように前記セカンドファン40の回転数を変化させるように構成している。セカンドファン40の排出風量を1番戻し棚の姿勢変化に応じて変化させることで、3番口への選別風の抜けを一定に保ち易くなり、ロスの低減が行える。
【0035】
また、1番戻し棚39の傾斜角が小なる場合は、機外への選別風が抜けやすくなり、処理物量も少ないので、セカンドファンは減速する。逆に、1番戻し棚の傾斜角が大なる場合は、機外に抜けにくくなり、処理物量も多いので、セカンドファンは増速することになる。
【0036】
セカンドファン40の回転数(風量)は、フラッパ角度の変化に応じて調整できるように構成している。つまり、下段のフラッパ37は、図6に示すように、駆動モータ42、ポジションセンサ43、駆動ギヤ44、作動アーム45、フラッパ回動アーム46を介して支点軸Q2回りに回動し、傾斜角が変更されるようになっており、そして、このフラッパ37の傾斜角変更により、揺動アーム47、ロッド48、変速カム49を介してセカンドファン40の駆動プーリ40aの回転径変化によって変速するように連動構成している(図5参照)。また、前記作動アーム45に連動して押し引き作動する作動ワイヤ50により、1番戻し棚39の傾斜角を変更するように連動構成している(図6参照)。なお、図5中において、22aは唐箕プーリ、23aは1番螺旋プーリ、24aは2番螺旋プーリを示す。また、図4、図7において、1番戻し棚39には1番戻し棚シール51が敷設されている。
【0037】
図8及び図9に示す揺動選別棚17において、第1チャフシーブ部19a、第2チャフシ−ブ部19bとストロ−ラック部20、グレンシーブ(選別網)部21を、揺動棚本体に対して個別に取り外しできるように構成している。要するに、揺動棚本体(棚枠)は本機にセットした状態で、上記三者のそれぞれを別個に取り外しできるように構成したものである。従来は、揺動選別棚17全体を取り外しするようにしていたので、特に大型の機械では重量が重すぎ、一人での作業が困難であった。また、揺動選別棚17を組み付けたとき、各部のシールゴムのセットの仕方が悪く、穀粒の飛散ロスや選別不良の要因となっていた。本例では、揺動選別棚17全体を外すことなく、例えば、第1チャフシーブ(固定シーブ)部19a、第2チャフシ−ブ(可動シーブ)部19bとストロ−ラック部20、グレンシーブ部21をそれぞれ個別に取り外すことができるので、着脱が容易であり、螺旋底部の掃除なども容易にでき、上記問題点を解消することができる。
【0038】
また、上記構成によると、揺動棚の各シール(1番戻し棚シール51、チャフシーブ前シール52、揺動棚サイドシール等)は外すことなく、各選別処理部を着脱することができ、シール取付位置不良による不具合が生じない。
【0039】
前記第2チャフシ−ブ(可動シーブ)部19bとストロ−ラック部20は、独立的に着脱できるように構成しても良いが、図例のように、両者一体で外せるようにしておけば、着脱時間短縮、メンテ性が向上する。
【0040】
なお、各選別処理部の取り外しの順序は、後方側から行うことが望ましい。
【符号の説明】
【0041】
3 刈取部
4 脱穀部
12 脱穀フィードチェン
13 扱室
14 扱胴
17 揺動選別棚
18 移送棚
28 刈取クラッチ
29 第1クラッチ(脱穀クラッチ)
30 第2クラッチ
33 処理物量検出センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植立穀稈を刈り取る昇降可能な刈取部(3)と、扱室(13)内に供給された穀稈を一側に備えた脱穀フィードチェン(12)により移送しながら脱穀する脱穀部(4)と、脱穀後の処理物を揺動選別する揺動選別棚(17)を備えたコンバインにおいて、刈取部(3)が所定の非刈取作業高さまで上昇すると、刈取部(3)と脱穀フィードチェン(12)と揺動選別棚(17)の駆動が自動的に停止し、刈取部(3)が所定の刈取作業高さまで下降すると、刈取部(3)と脱穀フィードチェン(12)と揺動選別棚(17)の駆動が自動的に再開される構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記脱穀部(4)に脱穀後の処理物の量を検出する処理物量検出センサ(33)を設け、刈取部が非刈取作業高さまで上昇し、且つ、前記処理物量検出センサ(33)で検出される処理物の量が所定量よりも小さい場合に、脱穀フィードチェン(12)及び揺動選別棚(17)の駆動が自動的に停止する構成としたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記処理物量検出センサ(33)を、揺動選別棚(17)前部の移送棚(18)上における処理物の層厚を検出するセンサとしたことを特徴とする請求項2記載のコンバイン。
【請求項4】
機体に備えるエンジン(E)から脱穀部(4)に至る伝動経路の途中に第1クラッチとして脱穀クラッチ(29)を設け、脱穀クラッチ(29)の伝動下手側で揺動選別棚(17)と脱穀フィードチェン(12)を伝動する経路の途中に第2クラッチ(30)を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載のコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−110305(P2012−110305A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−264438(P2010−264438)
【出願日】平成22年11月27日(2010.11.27)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】