説明

コンピュータキーボード及びコンピュータシステム

【課題】 コンピュータシステムにおいて、使い勝手に優れており、迅速に外部装置を分離、又は、再接続できる手段を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態では、コンピュータキーボードであって、前記キーボードは、前記キーボードと接続されたコンピュータから外部装置を分離する為の、または該コンピュータに外部装置を再接続する為の、特定の入力装置を具備し、前記入力装置は、タッチ反応装置であることを特徴とするコンピュータキーボードを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータから外部装置を分離する、又は、コンピュータに外部装置を再接続する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータシステムに接続された外部装置(デバイス)を取り外す時は、外部装置(デバイス)が安全に取り外せるように準備する、一連の手続きを通してから取り外すようにすることが、強力に求められる。万が一、なんの手続きも経ず外部装置(デバイス)を物理的に取り外してしまうと、上記の外部装置(デバイス)の内部状態によっては、データが損傷したり 外部装置(デバイス)に修復できない損傷が発生することがある。パソコンのオペレーティングシステム(operating system)には、一連の手続きを通して外部装置(デバイス)を安全に取り外せるようにするソフトウェアを提供している。マイクロソフト社のWindows(登録商標)の場合、このようなソフトウェアユーティリティを「ハードウェアの安全な取り外し」と呼ぶ。本発明では、このように外部装置(デバイス)をコンピュータから安全に取り外せるためのユーティリティを「安全分離」と表現する。「ハードウェアの安全な取り外し」では、いわゆる外部装置(デバイス)を「停止(stop)」する過程を提供し、上記の過程はコンピュータにバッファーされたデータを外部装置(デバイス)に伝送したり、上記の外部装置(デバイス)をコンピュータから論理的に切り離すなど、外部装置(デバイス)を安全に取り外せるように準備するコンピュータの内部プロセス、またはステップだといえる。本発明においては、このように外部装置(デバイス)をコンピュータから安全に取り外せるように準備するコンピュータの内部プロセスを「分離」という用語を使用して記述する。外部装置(デバイス)を分離するためには、一般的にマイクロソフト社のWindows(登録商標)「グラフィックユーザインターフェース(graphical user interface;GUI)」の右下の端にあるシステムトレイの小さなアイコンをクリックしなければならない。上記のアイコンは、そのサイズも小さく、一番右下の端に位置しているため、外部装置(デバイス)を取り外すたびにマウスを操作して上記アイコンをクリックするという事は、非常に面倒である。
【0003】
コンピュータキーボードは種類が多様だが、「101キーキーボード」、「102キーキーボード」、そして「104キーWindows(登録商標)キーボード」などが広く使用されており、一般的には「標準的」なキーボードとみなされている。一方、今日の多数のコンピュータキーボードには、上記の「標準的」なキーボードにはないが、特殊な機能をとても便利に素早く実行できるようにする、いわゆる「マルチメディアキー」が「追加的に」設置されている。これは、特殊機能キー(special function key)、ホットキー(hotkey)、特殊目的キー(special purpose key)、または短縮キーと呼ばれ、ボリューム調節、ボリューム消去、電源調節、Eメール送付、ウェブブラウザの実行、特定ウェブサイトへの接続、またはCD/DVDのようなメディアを再生・停止するなどのメディアコントロール、計算、音楽再生プログラムの実行など、特殊な機能に直接アクセスできる便利な手段であり、すでに広く使用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンピュータシステムにおいて、使い勝手に優れており、迅速に外部装置を分離、又は、再接続できる手段を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態では、コンピュータキーボードであって、前記キーボードは、前記キーボードと接続されたコンピュータから外部装置を分離する為の特定の入力装置を具備し、前記入力装置は、タッチ反応装置であることを特徴とする、コンピュータキーボードを提供する。
【0006】
本発明の一実施形態では、コンピュータキーボードであって、前記キーボードは、前記キーボードと接続されたコンピュータに外部装置を再接続する為の特定の入力装置を具備し、前記入力装置は、タッチ反応装置であることを特徴とする、コンピュータキーボードを提供する。
【0007】
本発明の一実施形態では、コンピュータキーボードであって、前記キーボードは、該キーボードと接続されたコンピュータから外部装置を分離する為の特定キーと、方向キーとを具備し、前記特定キーは、前記方向キーの近傍に配置され、ユーザが、前記特定キーと前記方向キーだけを操作して、分離したい外部装置を選択し、前記コンピュータに、該コンピュータから該外部装置の分離を要求できるように設定した事を特徴とする、コンピュータキーボードを提供する。
【0008】
本発明の一実施形態では、コンピュータシステムであって、該コンピュータシステムは、コンピュータ、キーボード、そして外部装置を含み、前記キーボードは、コンピュータから外部装置を分離する為の特定キーと、方向キーとを具備し、前記特定キーは、前記方向キーの近傍に配置され、ユーザが、前記特定キーと前記方向キーだけを操作して、分離したい外部装置を選択し、前記コンピュータに、該コンピュータから該外部装置の分離を要求できるように設定した事を特徴とする、コンピュータシステムを提供する。
【0009】
本発明の一実施形態では、コンピュータキーボードであって、前記キーボードは、該キーボードと接続されたコンピュータに外部装置を再接続する為の特定キーと、方向キーとを具備し、前記特定キーは、前記方向キーの近傍に配置され、ユーザが、前記特定キーと前記方向キーだけを操作して、再接続したい外部装置を選択し、前記コンピュータに、該コンピュータに対する該外部装置の再接続を要求できるように設定した事を特徴とする、コンピュータキーボードを提供する。
【0010】
本発明の一実施形態では、コンピュータシステムであって、該コンピュータシステムは、コンピュータ、キーボード、そして外部装置を含み、前記キーボードは、前記コンピュータに外部装置を再接続する為の特定キーと、方向キーとを具備し、前記特定キーは、前記方向キーの近傍に配置され、ユーザが、前記特定キーと前記方向キーだけを操作して、再接続したい外部装置を選択し、前記コンピュータに、該コンピュータに対する該外部装置の再接続を要求できるように設定した事を特徴とする、コンピュータシステムを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、外部装置を頻繁に使用する今日のコンピュータユーザにおいて、コンピュータ作業の能率が大きく向上されるだろうと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来の技術による、コンピュータシステムの画面に表示されるシステムトレイを示す図。
【図2】本発明の一実施形態による、コンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図3】本発明の一実施形態によるキーボードの平面図。
【図4】本発明の一実施形態による、安全分離プログラムのプロセスを示すフローチャート。
【図5】本発明の一実施形態による、タッチパッドを示す概略図。
【図6】本発明の一実施形態による、安全分離プログラムのグラフィックユーザインターフェースを示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態では、コンピュータキーボードを活用して、外部装置をコンピュータから分離、またはコンピュータに再接続する、効率的な技術を開示する。
【0014】
図1は、従来の技術による、コンピュータの画面に表示される、マイクロソフト社のWindows(登録商標)のシステムトレイ100を示す概略図である。ここには「ハードウェアの安全な取り外し」という、ユーティリティを表す小さなアイコン101が含まれている。上記のユーティリティは、マイクロソフト社のWindows(登録商標)のオペレーティングシステムに含まれている。ところが上記のアイコン101は、一般のトップ画面(desktop screen)のアイコンよりサイズが小さく、またコンピュータ120画面の右下の端の場所にあり、「ハードウェアの安全な取り外し」機能を実行するたびに上記のアイコン101をクリックするということは、とても複雑で面倒である。
【0015】
図2は、本発明の望ましい実施形態による、コンピュータシステムの構成を示すブロック図である。上記のコンピュータシステムには、コンピュータ120、モニター127、 キーボード110、および外部装置(デバイス)126が含まれている。コンピュータ120は、キーボードコントローラ(controller)121と、CPU122すなわち中央処理装置や、ROM(Read Only Memory)123、RAM(Random Access Memory)124、HDD(Hard Disk Drive)125を含む。上記のコンピュータ120には、 USBメモリ外部装置(デバイス)のような各種の外部装置(デバイス)126やキーボード110、モニター127が接続される。前記キーボードコントローラは、通常的なキーボードコントローラだけではなく、タッチパッドコントローラ(touchpad controller)も含む。ROM123には各種ソフトウェアプログラムのような情報が保存され、RAM124はCPU122が機能を実行するために必要な各種情報を一時的に保存し、HDD125すなわちハードディスクにはソフトウェアプログラムをはじめとする大容量の情報が記録保存される。
【0016】
前記モニター127のようなディスプレイ装置は、コンピュータでのいろいろな作業の内容などを、ユーザに表示する。キーボード110には、多数のキーと、タッチパッド111が具備される。万一キーボード110上のキーが押下されると、またはタッチパッド111が操作されると、該当する信号が発生し、コンピュータ120のキーボードコントローラ121に伝達され、キーボードコントローラ121では伝達された信号が処理される。処理された信号はCPU122に伝達され、CPU122によって駆動されるソフトウェアプログラムでは、処理された信号を分析して何を実行するのかを判断し、CPU122はソフトウェアプログラムを通じて該当作業を実行する。上記のソフトウェアプログラムは、オペレーティングシステム(Operating system)や各種応用プログラムを含む。該応用プログラムには、本発明のキーボードと連結した「安全分離」プログラムが含まれる。該プログラムは、オペレーティングシステムと協力して、ユーザがタッチパッド111を操作した時、発生して伝われた信号を分析し、外部装置126が分離または再接続できるように適切な作業を実行する。前記ユーザの操作は、タッチ(touch)を活用したいろいろな入力方式が可能である。また前記「安全分離」プログラムはオペレーティングシステムと協力して、前記タッチパッド111の縦軸上でどの位置がタッチされたかを感知する。タッチに反応する装置においてタッチの位置を感知する技術は、タッチスクリーンでは常用化されているので詳述しない。
【0017】
上記の外部装置(デバイス)126は、コンピュータ120に設置されているスロット(slot)に物理的に結合または連結(plug)されている。また、入出力インターフェースなどを通じてCPU122に接続される。即ち外部装置をコンピュータのスロットに物理的に「連結」すると、該外部装置はコンピュータのCPUに論理的に「接続」される。「安全分離」プログラムは、オペレーティングシステムが始動するとき既に稼動を始め、オペレーティングセステムのコントロールの下で作動する。「安全分離」プログラムは、オペレーティングシステム(Operating system)と協力して上記の外部装置(デバイス)126の接続(再接続を含む)、および分離、除去(unplug)などを定期的に監視しコントロールする。また前記外部装置126に対するリスト、即ち「安全分離」外部装置リストを作成して保有しており、ユーザからの命令の入力を待って待機している。前記リストは、外部装置126に関連した情報を保有しており、外部装置126は、分離または接続(再接続を含む)される時間の順序によって整理されている。
【0018】
本発明において、外部装置(「デバイス」または「装置」)は、外部データ保存装置をはじめ、「安全分離」手続きが推奨されるすべての外部装置(デバイス)126が該当し、具体的に例を挙げれば、USBメモリ保存装置、MP3プレーヤー、デジタルカメラ、フラッシュ外部装置(flash device)、ハードドライブ、ビデオ装置、 IEEE1394装置、USB装置、または、携帯電話、などを含む。上述したように、本発明において「分離」(disconnection)とは、外部装置(デバイス)126をコンピュータから実際に、物理的的に抜去して、除去すること(unplugging)を意味するのではなく、外部装置(デバイス)126をコンピュータから安全に取り外せるように準備をする、コンピュータ120のプロセスある。そして本発明において、「再接続」(Reconnection)とは、外部装置(デバイス)を実際に、物理的に、コンピュータ120に差し込み、再連結(plugging)することを意味するのではなく、コンピュータ120が上記の外部装置(デバイス)126をコンピュータ120のファイルシステムの一部としてもう一度受け入れて、外部装置(デバイス)126をコンピュータ120に論理的に再接続するなど、コンピュータが上記の外部装置(デバイス)126に再び接近できる状態にする、コンピュータのプロセスである。ここで「接近」とは、コンピュータ120が、データを該外部装置126に保存するなど、該外部装置(デバイス)126を使用して、各種の通常的コンピュータ作業を実行する、機能的接近である。また、「安全に取り外す」とは、外部装置を実際に物理的に取り外す事(unplug)を意味するが、「ハードウェアの安全な取り外し」又は、「安全分離」という用語は、外部装置の分離の為の、または再接続のための、コンピュータユーティリティを意味する。
【0019】
図3は、本発明の一実施形態によるキーボード110平面図である。キーボードの右側には、タッチパッド111を設置し、上記タッチパッド111には、実際にタッチを感知出来る部位であるタッチ入力部112が具備されている。上記タッチ入力部112は、静電式感知(capacitance sensing)、伝導式感知(conductive sensing)、または圧電式感知など、ユーザのタッチを感知する多様な技術を活用したものの内一つであってよい。上記タッチパッド111は、キーボード上の他のキーと同じ平面上に位置するよりも、多少下の平面に位置するほうが、希望しないタッチを防ぐことが出来るという点で望ましい。上記タッチパッド111は、外部装置126をコンピュータから分離、またはコンピュータに再接続するためのユーティリティプログラムである「安全分離」プログラムと連結されている。
【0020】
図4は、本発明のタッチパッドを活用して、外部装置126を分離したり、または再接続するための「安全分離」プログラムのプロセスを表すフローチャートである。まずタッチパッドを、例えば指で、長くタッチすれば(ステップ131)、待機していた「安全分離」プログラムが活性化され、プロセスは、まずタッチパッド上での指の位置を感知する(ステップ132)。長くタッチするということは、タッチパッド上で一つの位置を一定時間(例えば1秒)以上続けてタッチしていることを意味する。指の位置を感知するする過程は、具体的には、図5のようにタッチパッド111において、タッチ入力部112の縦軸(未図示)上で、最下端を基準にしたとき、指でタッチした地点の中心部が位置する座標を感知する。本形態の場合、座標は「a」になる。その後上記座標を土台に、指の相対位置(p)を計算する。具体的には、上記「a」がタッチ入力部112の縦軸全体の長さ(b)の中で占める割合を求めた後、適当な係数(c)をかける。本例では係数は1と設定する。すなわち、指の相対位置(p)は次のように計算できる。
【0021】
p=a/b x 100 x c(%)
【0022】
その後プロセスは図6のように、コンピュータに連結された装置のリスト、即ち「安全分離」装置リストをモニター127の画面に表示する(ステップ133)。この時、画面に表示されたポインター(矢印)の位置に該当する装置がハイライトされるが、上記ポインターの位置はステップ132で計算した相対位置を根拠に決定される。具体的にはポインターの位置座標(c)は,上記装置リストの縦軸の長さ(d)に上記相対位置(p)をかけて計算する。これは次のような式で表現できる。
【0023】
c=d x p/100
【0024】
例えば上記図5で計算された相対位置が30%であれば、図6の装置リストでも最下端から始めて、縦軸の長さ(d)の30%に当たる位置にポインターが表示され、ここに該当する装置がハイライト(highlight)される。ただし、図6は本発明の技術思想を開示するためのもので、正確な縮尺によるものではない。
【0025】
その結果、上記外部装置リストをディスプレイ装置に表示する過程に置いて、特定の位置にポインターを表示したり、特定の位置にある外部装置をハイライトするのであるが、上記特定の位置は、上記タッチパッドがユーザのによって操作される位置に該当(corresponding)する位置になる。該当するということは、通常周知されている意味であり、国語辞典によれば「よく当てはまる」、「相当する」と記載されており、例を挙げると、タッチパッドの上部を操作すると、上記外部装置リストでも上部にある装置がハイライトされ、タッチパッドの下部を操作すると、上記外部装置リストでも下部にある装置がハイライトされる。
【0026】
図6にはコンピュータに連結(plug)された外部装置126のリストと共に、上記外部装置126が接続されているドライバー(drive)名がいっしょに表示されている。本装置リストには、分離のための外部装置(コンピュータに論理的に接続されている外部装置)だけを表示するのではなく、再接続のための外部装置126もともに表示される。再接続のための外部装置126は、外部装置126を分離はしたが、まだ物理的にコンピュータ120がら取り外し(unplug)てはいない外部装置を指称する。
【0027】
その後プロセスは、タッチパッドがリリース(release)されるか、即ち指がタッチパッドから離れるかを監視する(ステップ134)。万一タッチパッドがリリースされれば、「安全分離」外部装置リストの内、ハイライトされた装置の選択が最終的に確定され、当該装置に対する分離、または再接続の要求が、キーボードに接続されたコンピュータに伝達される。このとき選択された装置が「安全分離」装置リストの内、分離のための装置リストにあれば該装置の分離要求が伝達され、再接続のための装置リストにあれば、該装置の再接続要求が伝達される。もしタッチパッドがリリースされなければ、プロセスはタッチパッド上で、指の動きを感知する(ステップ135)。指をタッチパッド111に接触した状態でタッチパッドの縦軸に従って上下に動かせば、即ちドラッグ(drag)またはスライド(slide)すれば、コンピュータではこれを感知して、上記指の動きに従って、図6の画面に表示された装置リストにおいて、ハイライトされた領域を上下に移動させ、その結果ユーザが望む装置がハイライトされて選択される(ステップ136)。即ちユーザはタッチパッドで上下に指を移動することで、画面に表示された装置リストにおいて希望する装置を選択するためにナビゲート(navigate)する事が出来る。また図5に示したように、タッチ入力部112にはさらに、高速移動部113が具備される。高速移動部113上で指をスライドさせると、画面に表示された「安全分離」外部装置リストにおいて、ハイライトされた領域がもっと高速に上下移動される。即ち、高速移動部113では指を少し移動(スライド)させても、「安全分離」外部装置リストにおいて、ハイライトされた領域が上下移動される距離が長く設定される。この技術はコンピュータに連結された装置がたくさんある場合に有効で、ユーザは、長い距離をナビゲートしたい場合、タッチ入力部113に接触している指を、該タッチ入力部113の右端の部分に少しずらして(スライドして)、そのまま上下にスライドすることによって、「安全分離」外部装置リストにおいて高速なナビゲートができる。
【0028】
その後、プロセスはステップ134に回帰し,タッチパッドがリリースされるのかを監視する。ステップ134でタッチパッドがリリースされなければ、プロセスはステップ135へ進行し、指の動きを継続的に感知する。
【0029】
装置の分離要求を受けたコンピュータは、ステップ137において、当該装置が分離するのに適合した状態であれば直ぐにコンピュータからの分離作業を実行するが、不適合であれば不適合だというメッセージを画面に表示する。もしコンピュータが当該装置のファイル、プログラムを使用中の場合のように、当該装置と関連した作業を実行中であれば、当該装置は分離に不適合であると判断される。また、装置の再接続要求を受けたコンピュータは、当該装置をコンピュータに再接続し、その結果を画面に表示する。このように、コンピュータが装置を分離、または再接続する具体的な過程と技術は、Windows(登録商標)の「ハードウェアの安全な取り外し」をはじめとする従来のプラグラムにおいてすでに常用化されているので、詳述しない。
【0030】
もし、ユーザがタッチパッド111を長くタッチしたが,装置の分離、または再接続を望まない場合は、上記タッチパッド111において指を上端に移動させて、画面に表示された装置リスト(図6参照)の内、EXITをハイライトしたまま、指をリリースさえすれば、当該装置リストは閉じ、本プロセスは終了する。(フローチャート 未図示)。
【0031】
もし、ユーザがタッチパッドの上端をタッチしたのに、画面の装置リストのポインターは下端に表示されるとしたら、装置リストにおいて上の方向にポインターを動かすためには、指をタッチパッドからリリースする過程が必要になる。このような問題を解決するには、上述したように、ディスプレイ装置の画面に安全分離装置リストを表示する過程は、前記装置リストにおいて、特定の位置にある外部装置をハイライトするなど、該外部装置が他の外部装置と区別できるように表示する過程を、または特定の位置にポインターのようなカーソル(cursor)を表示する過程を含み、前記特定の位置は、タッチパッドにおいて、前記タッチパッドが指によって操作される位置に該当する位置であるようにすることが重要である。
【0032】
その結果、ユーザは、指を何度もリリースしてタッチパッドを操作しなくても、たった「一回のタッチで」、即ち一度タッチしてリリースする間の操作で、「安全分離」プログラムを活性化させ、コンピュータに連結された外部装置のリストを上記コンピュータに接続されたディスプレイ装置の画面に表示し、上記外部装置リストの中から分離、または再接続を望む外部装置を選択し、そして該選択された外部装置の分離、または再接続をコンピュータに要求することが出来る。また、ユーザは装置リストの中でポインターがどの辺に位置するかを予測できるのでさらに便利である。例えば、ある装置を分離しようとするなら、タッチパッドの上部から操作するのが有利であり、再接続しようとするのであれば、下部から操作を始めることが有利であり、そしてすべての装置を分離したいのであれば最下端部を操作すればよい。
【0033】
要約すると、本発明によれば、ユーザは、装置を分離、または再接続をするたびに、従来の方式のように、「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンのような、特定の小型アイコンを一々探してクリックしなくても、ただ、キーボードに予め設置されたタッチパッド111をタッチさえすれば、極めて早くて簡単に、「安全分離」プログラムのグラフィック・ユーザ・インターフェイス(graphical user interface)に接近できるだけでなく、指をリリースしないまま、即ち、たった一回のタッチで、装置に対する分離、または再接続作業を完了する事が出来る。しかし、これはひとつの例を挙げたものであって、他の方式も可能である。例えばタッチパッドを指で一度タップ(tap)(そしてリリース)すれば、画面に「安全分離」外部装置リストが表示され、上記リストの中から希望する装置をハイライトさせ選択するために、ユーザがタッチパッド上で上下に指を移動、つまりスライドした後、そのままリリースすれば、またはリリースした後にもう一度タップすれば、該ハイライトされた装置に対する分離、または再接続の要求がコンピュータに伝達されるように設定できる。また上記スライドの代わりに指をタッチパッド111上でフリック(flick)させると、「安全分離」外部装置リスト上でハイライトされた領域が高速に上下移動されるなど、多様な応用が可能である。
【0034】
以上の実施形態では、指を使ってタッチパッドを操作したが、ペン、スタイラス(stylus)など、ほかの装置を使用することも可能である。
【0035】
以上の実施形態において図面と共に開示したタッチパッドは、″タッチ反応装置″(touch sensitive device)の望むべき例を挙げたもので、本発明の範囲を制限するものではない。上記タッチ反応装置は、ユーザが命令を入力出来る、入力装置の中でも、タッチに敏感に反応し、ユーザがタッチを活用した多様な入力方式で希望する命令を入力出来る手段であり、これには、例を挙げると、タッチスクリーン、トラックパッド(trackpad)またはスクロールバー(scroll bar)などが含まれる。また前記タッチパッド111には、タッチに反応するダイアル、ホイール(wheel)のような回転入力装置なども含まれる。また、本発明のタッチパッドはキーボードだけでなく、コンピュータシステム上のどの位置にも設置することが出来る。
【0036】
図7は、本発明の他の一実施形態によるキーボード110の平面図である。本キーボード110には、従来のマルチメディアキーと共に、外部装置(デバイス)126をコンピュータから分離、またはコンピュータに再接続するためのマルチメディアキーが追加的に設置されており、これをSDキー141(safe disconnection key)と呼ぶ。上記のSDキー141は、外部装置(デバイス)126を分離または再接続するためのユーティリティプログラムである「安全分離」プログラムと連結している。また、上記SDキー141の近傍には、上下方向キー142が設置されている。本発明において、「近傍」というのは、通常のコンピュータユーザが、手または指を大きく動かさなくても、該当キーを容易に操作できる範囲にあるということを意味する。
【0037】
万一、ユーザがSDキー141を押下すると、「安全分離」プログラムが活性化され、図6で図示したように、コンピュータ120に連結されている外部装置(デバイス)のリスト、即ち「安全分離」外部装置リストが、モニター127の画面に表示される。そして、SDキー141のキーコードはエンターキー(Enter key)のキーコードに一時変換(switch)される。特定キーのキーコードを一時変換する技術は当業者には既知である。その後、ユーザは、図6において、上下方向キー142キーを使用して、外部装置(デバイス)リストで上下に移動し、分離または再接続したい外部装置(デバイス)をハイライトさせて選択することができる。デバイスリストの内、上下方向キーを使用して希望するデバイスを選択する技術自体は、当業者には既知である。その後、エンターキーまたは、SDキー141を押下すると、該外部装置(デバイス)の選択が確定され、上記のキーボード110に接続されたコンピュータ120に、上記の外部装置(デバイス)に対する分離または再接続要求が伝達される。もし当該外部装置126が、「安全分離」外部装置リストの内、分離のための装置リスとにあれば分離が要求され、再接続のための装置リストにあれば再接続が要求される。その後、SDキー141のキーコードは元に戻される(フローチャート図示せず)。その後、上述した実施形態と同じように、前記分離または再接続要求に応じて、コンピュータの安全分離プログラムは、該装置をコンピュータ120から分離、またはコンピュータ120に再接続する。もし該当する外部装置(デバイス)が分離に不適合な状態であれば、該当する外部装置(デバイス)の分離が不適合だというメッセージを画面にディスプレイする。このような過程は常用化されているので詳述しない。
【0038】
要約すると、本実施形態ではキーボード110に設置された特定キーを押下するとコンピュータ120に連結された外部装置のリストが画面に表示され、上記特定キーの近傍に配置された上下方向キー142を使用して、希望する外部装置(デバイス)をハイライトさせて選択した後、もう一度上記特定キーを押下するだけで、希望する外部装置(デバイス)の選択が確定され、コンピュータ120に上記の外部装置(デバイス)の分離または再接続が要求される。その結果、ユーザは、キーボードに予め設置された特定キーを押下するだけで、極めて早くて簡単に、「安全分離」プログラムのグラフィック・ユーザ・インターフェイス(graphical user interface)に接近できるだけでなく、運指距離を最小化しながら「安全分離」作業を完了することができる。
【0039】
以上の実施形態において図面と共に開示したSDキーは、望ましい例を記述したのであり、本発明の範囲を制限するものではない。本発明のSDキーは、キーボードのどの位置にも配置する事が可能であり、どのような形態をも有する事が可能である。
【0040】
以上の実施形態では、コンピュータ120とキーボード127とディスプレイ装置が別々に設置されている形態を記述したが、ノートブック型コンピュータ、タブレット型コンピュータなど、コンピュータとキーボードとディスプレイ装置が一体型のモデルなど多様な形態のコンピュータシステムが本発明に含まれる。また外部装置は、一例として、USB Hubに接続された外部装置のように、コンピュータに間接的に接続されている形態も本発明に含まれ、外部装置は、コンピュータシステム上の、どの位置からでもコンピュータに接続されている事ができる。上記一体型のコンピュータシステムの場合、コンピュータとは、広義では一体型コンピュータ全体を意味するが、狭義では、演算、制御、記憶、保存などコンピュータの機能を実行できる特定の単位又は、ユニットを意味する事になる。
【0041】
以上、本発明に関する技術思想を図面と共に記述したが、これは本発明の望ましい実施形態を例示的に説明したのであり、本発明を限定するものではない。この技術分野の通常の知識を持っている当業者だとすれば、本発明の技術思想の範囲内にありながらも多様な変形と模倣が可能である事は明白である。
【符号の説明】
【0042】
100 システムトレイ
110 キーボード
111 タッチパッド
112 タッチ入力部
113 高速移動部
120 コンピュータ
141 SDキー
142 方向キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータキーボードであって、
前記キーボードは、
前記キーボードと接続されたコンピュータから外部装置を分離する為の、特定の入力装置を具備し、
前記入力装置は、タッチ反応装置であることを特徴とする、コンピュータキーボード。
【請求項2】
前記タッチ反応装置は、タッチパッド、または、タッチスクリーンの内、ひとつを含むことを特徴とする、請求項1に記載のコンピュータキーボード。
【請求項3】
前記コンピュータは、
前記タッチ反応装置をユーザが操作したとき、
前記コンピュータの特定ソフトウェアプログラムを活性化させ、
前記ソフトウェアプログラムは、
前記コンピュータに接続された外部装置のリストを、該コンピュータに接続されたディスプレイ装置の画面に表示する過程と、
ユーザが、分離をしたい外部装置を選択する過程と、
ユーザが、選択された外部装置の分離をコンピュータに要求する過程とを具備したことを特徴とする、請求項1ないし2のいずれか一項に記載のコンピュータキーボード。
【請求項4】
前記ソフトウェアプログラムが具備した前記過程は、
前記タッチ反応装置の一回のタッチで実行できるように設定した事を特徴とする、請求項3に記載のコンピュータキーボード。
【請求項5】
前記外部装置のリストを画面に表示する過程は、
前記外部装置のリストにおいて、
特定の位置にある外部装置を他の外部装置と区別できるように表示する過程、または、
特定の位置にカーソルを表示する過程を含み、
前記特定の位置は、
前記タッチ反応装置がユーザによって操作される位置に該当する位置であることを特徴とする、請求項3に記載のコンピュータキーボード。
【請求項6】
コンピュータキーボードであって、
前記キーボードは、
前記キーボードと接続されたコンピュータに外部装置を再接続する為の、特定の入力装置を具備し、
前記入力装置は、タッチ反応装置であることを特徴とする、コンピュータキーボード。
【請求項7】
前記タッチ反応装置は、タッチパッド、または、タッチスクリーンの内、ひとつを含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータキーボード。
【請求項8】
前記コンピュータは、
前記タッチ反応装置をユーザが操作したとき、
前記コンピュータの特定ソフトウェアプログラムを活性化させ、
前記ソフトウェアプログラムは、
前記コンピュータに連結された外部装置のリストを、該コンピュータに接続されたディスプレイ装置の画面に表示する過程と、
ユーザが、再接続をしたい外部装置を選択する過程と、
ユーザが、選択された外部装置の再接続をコンピュータに要求する過程とを具備したことを特徴とする、請求項6ないし7のいずれか一項に記載のコンピュータキーボード。
【請求項9】
前記ソフトウェアプログラムが具備した前記過程は、
前記タッチ反応装置の一回のタッチで実行できるように設定した事を特徴とする、請求項8に記載のコンピュータキーボード。
【請求項10】
前記外部装置のリストを画面に表示する過程は、
前記外部装置のリストにおいて、
特定の位置にある外部装置を他の外部装置と区別できるように表示する過程、または、
特定の位置にカーソルを表示する過程を含み、
前記特定の位置は、
前記タッチ反応装置がユーザによって操作される位置に該当する位置であることを特徴とする、請求項8に記載のコンピュータキーボード。
【請求項11】
コンピュータキーボードであって、
前記キーボードは、
該キーボードと接続されたコンピュータから外部装置を分離する為の特定キーと、
方向キーとを具備し、
前記特定キーは、前記方向キーの近傍に配置され、
ユーザが、前記特定キーと前記方向キーだけを操作して、
分離したい外部装置を選択し、前記コンピュータに、該コンピュータから該外部装置の分離を要求できるように設定した事を特徴とする、コンピュータキーボード。
【請求項12】
コンピュータシステムであって、
該コンピュータシステムは、コンピュータ、キーボード、そして外部装置を含み、
前記キーボードは、
コンピュータから外部装置を分離する為の特定キーと、
方向キーとを具備し、
前記特定キーは、前記方向キーの近傍に配置され、
ユーザが、前記特定キーと前記方向キーだけを操作して、
分離したい外部装置を選択し、前記コンピュータに、該コンピュータから該外部装置の分離を要求できるように設定した事を特徴とする、コンピュータシステム。
【請求項13】
コンピュータキーボードであって、
前記キーボードは、
該キーボードと接続されたコンピュータに外部装置を再接続する為の特定キーと、
方向キーとを具備し、
前記特定キーは、前記方向キーの近傍に配置され、
ユーザが、前記特定キーと前記方向キーだけを操作して、
再接続したい外部装置を選択し、前記コンピュータに、該コンピュータに対する該外部装置の再接続を要求できるように設定した事を特徴とする、コンピュータキーボード。
【請求項14】
コンピュータシステムであって、
該コンピュータシステムは、コンピュータ、キーボード、そして外部装置を含み、
前記キーボードは、
前記コンピュータに外部装置を再接続する為の特定キーと、
方向キーとを具備し、
前記特定キーは、前記方向キーの近傍に配置され、
ユーザが、前記特定キーと前記方向キーだけを操作して、
再接続したい外部装置を選択し、前記コンピュータに、該コンピュータに対する該外部装置の再接続を要求できるように設定した事を特徴とする、コンピュータシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−181813(P2012−181813A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−96547(P2011−96547)
【出願日】平成23年4月6日(2011.4.6)
【出願人】(511051100)
【氏名又は名称原語表記】Dukkyu Chun
【住所又は居所原語表記】1501,229−dong,Woosung Apt,96,Seohyun 1−dong,Bundang−gu,Seongnam−shi,Gyunggi−do,463−866,Republic of Korea
【Fターム(参考)】