説明

サイドパネルの取付構造及び取付具

【課題】取付状態が天板の外観を極力毀損することがなく、センター引出やその取付具との干渉も回避でき、取付位置も天板巾方向に限定されないようにした、新たなサイドパネルの取付構造を提供する。
【解決手段】天板面20を巾方向に区画する位置にサイドパネル3を取り付けるにあたり、サイドパネル3の下縁3bを支持する下支持部4と、サイドパネル3の後縁側3cを支持する縦支持部5と、天板2の後縁2bに巾方向所要領域に亘って厚み方向及び奥行き方向に緊密に係り合う後支持部6とを一体的に設けて取付具1を構成し、この取付具1によって前記サイドパネル3を二辺に沿って支持するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板上にサイドパネルを、見栄えよく、また引出の機能等を損なうことなく簡単適切に取り付け可能とし、フリーアドレスにも対応可能としたサイドパネルの取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
天板の巾方向を区画する位置にサイドパネルを取り付ける構造として、例えば特許文献1,2に示すもの等が知られている。これらのものは、サイドパネルの後縁より突出させたブラケットの爪をデスクトップパネルの目地に開口するフック孔に係り合わせるとともに、サイドパネルの前端下部をクランプ等の取付金具を介して天板の前縁に厚み方向に係り合わせることで、前者によってサイドパネルの傾倒を規制し、後者によってサイドパネルの前縁の巾方向の振れを規制するようにしている。
【特許文献1】実公平6−41461号公報
【特許文献2】特開2001−178547号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、かかる取付構造であると、サイドパネルの前端側に位置する取付金具が天板の前縁ないし下面に突出するので、見栄えが悪い上に、センター引出やそのレールとの干渉を招き易い。
【0004】
また、近時のオフィスは、自席を限定しないフリーアドレス制が随所に採用されているが、上記特許文献1、2のような構造だと、モジュール単位にしかサイドパネルが取り付けられず、デスクトップパネルが存在しなければ取付自体も不可能となってしまう。
【0005】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、取付状態が天板の外観を極力毀損することがなく、センター引出やその取付具との干渉も回避でき、取付位置も天板巾方向に限定されないようにした、新たなサイドパネルの取付構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0007】
すなわち、本発明に係るサイドパネルの取付構造は、天板面を巾方向に区画する位置にサイドパネルを取り付けるためのものであって、前記サイドパネルの下縁を支持する下支持部と、前記サイドパネルの後縁側を支持する縦支持部と、前記天板の後縁に巾方向所要領域に亘って厚み方向及び奥行き方向に緊密に係り合う後支持部とを一体的に設けて取付具とし、この取付具によって前記サイドパネルを二辺に沿って支持するようにしたことを特徴とする。
【0008】
このように、天板の後縁に緊密に取り付けられる後支持部に下支持部および縦支持部が一体化すると、後支持部の傾倒や、下支持部の天板巾方向の振れが規制される。このため、サイドパネルの前端下部をクランプ等によって天板に支持させずとも、またデスクトップパネルが存在せずとも、パネル面の傾倒や前端側の幅方向の振れを有効に防止することができる。したがって、天板の前縁側の外観を毀損することなく、センター引出やそのレール等と干渉することもない取付構造が実現可能となり、デスクトップパネル等にも依存しないものとなる。
【0009】
簡単な作業で高い取付強度を得るためには、縦支持部が支柱を具備し、対応するサイドパネルの肉厚内に下方に開口する中空部を形成して、これら支柱と中空部との間に設定したスライド部を介して、サイドパネルの中空部を支柱に上下方向から差し込んで嵌め合わせるようにおくことが望ましい。
【0010】
或いは、縦支持部が支柱を具備し、この支柱を、サイドパネルの後縁に設けた溝にテーパ状に嵌め合わせて、嵌め合いが深くなる方向に連結具によって締結するようにしても有効である。
【0011】
一方、サイドパネルの下縁全体に巾方向の振れ止め効果とパネル面の傾倒抑止効果とを得るためには、下支持部が上向きの突条を具備し、この突条を、サイドパネルの下面に設けた溝に嵌め合わせるようにしておくことが効果的である。
【0012】
傾倒防止の効果を、見栄えを損なわずに高めるためには、突条が、薄板状のベース上に一体的に突出させて設けられたものであり、サイドパネルの溝に突条を嵌め合わせた際、ベースが、サイドパネルの下面と密着し、その状態で当該ベースの巾寸法がサイドパネルの巾寸法とほぼ合致するように設定しておくことが好ましい。
【0013】
勿論、下支持部が突条そのものであって、その突条全体をサイドパネルの溝に受容させるように構成することもできる。
【0014】
溝がサイドパネルの外観を毀損しないためには、溝の前方が、突条とともにサイドパネルの前縁によって前方から視認されない状態に塞がれていることが好ましい。
【0015】
パネル面の傾倒方向の挙動をより的確に抑止するためには、後支持部が、縦支持部及び下支持部よりも天板巾方向に迫り出した延出部を有していることが効果的である。
【0016】
以上の構造を前提として、天板巾方向に取付位置の自由度が得られ、変更作業も容易なものとするためには、後支持部が、取付具を天板巾方向の所要位置に選択的に固定するためのクランプ構造を備えておくことが更に望ましい。
【0017】
そして、以上に述べた取付具さえ用意すれば、後はサイドパネル側に若干の加工を施すだけで、本発明を有効に利用することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、以上説明した構成であるから、サイドパネルを天板に取り付けた状態で、天板の前縁側をクランプ等の存在しない見栄えの良好な状態に保つことができ、センター引出やその取付具との干渉も回避できるためデスクの機能を損ねることもなく、デスクトップパネルに依存しないため天板のみが存在すればサイドパネルの取り付けが可能で、さらに取付位置も天板巾方向に限定されないためフリーアドレスなどにも容易に対応可能とした、新たなサイドパネルの取付構造を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、この実施形態に係る取付構造を実現するための取付具1を用いて天板2にサイドパネル3を取り付けた状態を示しており、図2はその分解斜視図、図3は取付具1の三面図、図4はサイドパネル3である。
【0021】
天板2は、複数人が同時に着座可能な大型の天板面20を備える。
【0022】
サイドパネル3は、木製芯材31を主体とし、その内部にアルミ押し出し材等の剛性素材によって前後に対をなす縦補強材32,33を内設したもので、後側の縦補強材33は中空の角柱状をなし、芯材31から前側の縦補強材32に亘る部位の下縁3bに沿って、下端側に開口する溝34が形成されている。この溝34は前側の縦補強材32の途中で切り終わっており、サイドパネル3の前端面3aに隠蔽されて正面から視認されない状態にある。
【0023】
一方、取付具1は、サイドパネル3の下縁3bを支持する下支持部4と、サイドパネル3の後縁3c側を支持する縦支持部5と、天板2の後縁2bに巾方向所要領域に亘って厚み方向X(図3参照)及び奥行き方向Yに緊密に係り合う後支持部6とを具備し、これらは金属素材により構成されて、相互に一体的に接合されている。
【0024】
下支持部4は、この実施形態では図5に示すようにアングル材41を背合わせに突き合わせて薄板状のベース42上に溶接等により剛接した断面逆T字状のもので、その突出部分が突条43として設定されている。突条43の前端よりもベース42の前端42aの方が所定寸法だけ前方に突出しており、ベース42の下面にはゴム等の摩擦材44が接着されている。突条43の突出高さ及び長手寸法は、サイドパネル3の溝34の深さ及び溝34の長さよりも若干小さく設定してあり、突条43の巾(厚み)d3は溝34の巾d4に挿入可能な程度に緊密に設定されている。ベース42の巾寸法d1はサイドパネル3の厚み寸法d2にほぼ合致する設定となっている。
【0025】
縦支持部5は、図2及び図3等に示すように、前記サイドパネル3の後補強材33の中空部に挿入可能な矩形角パイプ状の支柱51を具備するもので、その側壁51aには長手方向に沿った複数箇所に貫通孔51bが設けてある。そして、この支柱51の側壁51aに樹脂素材等により構成される薄板状のスライダ52を、その側面に設けた突起52aを前記貫通孔51b内に差し込んで装着するようにしている。
【0026】
後支持部6は、板材を折り曲げることによって、上壁61、立壁62及び底壁63からなるチャネル部6aを形成したもので、上壁61と底壁62との間の内法寸法は天板2の厚み寸法よりも大きく設定してあり、長手寸法は天板2の後縁の所要領域に亘って添設する寸法、例えばこの実施形態の場合、前記内法寸法の4〜5倍程度に設定されている。底壁63にはナット64が剛接してあり、底壁63の上面には、図6に示すようにナット64のねじ孔に対応する部位に下に開くテーパ穴65aを有したプレート65が配置され、底壁63のナット64に螺合されるねじ部材66を中心に誘導する役割を果たしている。これらチャネル部6a、ナット64、プレート65及びねじ部材66が、クランプ構造を構成している。
【0027】
そして、図2及び図3に示すように、後支持部6の上壁61の前端に下支持部4を構成する突条43及びベース42の後端を突き当て(当接位置T1)、縦支持部51の下端を前記後支持部6の上壁61あるは当該上壁61から下支持部4のベース42に亘る部位に突き当て(当接位置T2)、このとき下支持部42の後端を同時に縦支持部51の前面に突き当てた状態(当接位置T3)で、これらを溶接等により剛接して、取付具1を構成している。この結果、取付具1は、平面視T字状をなし、側面視L字状をなし、背面視逆T字状をなすものとなっている。
【0028】
そして、スライダ52を装着した支柱51に対して、サイドパネル3の後側の縦補強材33の中空部を図2に矢印で示すように上下方向から差し込んで嵌め合わせ、引き続きサイドパネル3の下縁3bに形成した溝34を突条43に差し込んで嵌め合わせることによって、サイドパネル3の下縁3bをアングル材41を介してベース42に密着させ、溝34の前方は突条43とともにサイドパネル3の前縁3aによって前方から視認されない状態に塞がれて、図7に示すようにサイドパネル3を後縁3c及び下縁3bの2辺に沿って取付具1に支持させるようにしている。そして、図6に示す取付具1のチャネル部6aを、天板2の後縁2bの厚みを受容するように差し込んで、立壁62の内面が天板2の後縁2bに突き当たった位置でクランク構造を構成するねじ部材66を締め込むことによって、プレート65を押し上げて天板2の下面2cに突き当てさせ、更に締め込むことによって、底壁63及び立壁62を足場にして上壁61とプレート65との距離を縮め、天板61を挟み込んだ状態に取り付けるようにしている。
【0029】
この結果、図7に示すように、サイドプレート3は後縁3c及び下縁3bの2辺に沿って取付具1に支持された状態となり、このときベース42の前端は天板2の前縁2aにほぼ合致する状態となるように、また後支持部6が、縦支持部5及び下支持部4よりも天板巾方向に迫り出した延出部6x(図1参照)を有するように、各部の寸法関係が設定されている。
【0030】
なお、天板2の後方に図7に示す幕板7を取り付ける際には、天板2と幕板7との間に配線空間Sを形成し、取付具1の特に後支持部6をこの配線空間Sに沿って移動させるようにしている。この場合、支柱33の後端位置は天板2の後縁2bに概ね合致し、支柱33の後方には更にパネル3の肉厚部3mが存在していて、サイドパネル3の後縁3cと下縁3bのコーナーには凹陥部Pが形成されている。この凹嵌部Pは、配線空間Sの上方を閉止する位置に回動可能に設けた配線カバーCの回動動作との干渉を避けるためのものである。
【0031】
以上のように、本実施形態に係るサイドパネルの取付構造は、天板面20を巾方向に区画する位置にサイドパネル3を取り付けるにあたり、サイドパネル3の下縁3bを支持する下支持部4と、サイドパネル3の後縁側3cを支持する縦支持部5と、天板2の後縁2bに巾方向所要領域に亘って厚み方向及び奥行き方向に緊密に係り合う後支持部6とを一体的に設けて取付具1を構成し、この取付具1によって前記サイドパネル3を二辺に沿って支持するようにしたものである。
【0032】
このように、天板2の後縁に緊密に取り付けられる後支持部6に下支持部4および縦支持部5が一体化することで、後支持部6の傾倒や、下支持部4の天板巾方向の振れが規制される。このため、サイドパネル3の前端下部をクランプ等によって天板2に支持させずとも、またデスクトップパネルが存在せずとも、パネル面の傾倒や前端側の幅方向の振れを有効に防止することができる。したがって、天板2の前縁2a側の外観を毀損することなく、センター引出8やそのレールと干渉することもないサイドパネル取付構造が実現可能となる。また、デスクトップパネル等にも依存しないため、種々のレイアウトにも有効に対応することができる。
【0033】
また、縦支持部5は、支柱51を具備するものであり、対応するサイドパネル3の肉厚内に下方に開口する中空部を形成して、これら支柱51と中空部との間に設定したスライド部たるスライダ52を介して、サイドパネル3の中空部を支柱51に上下方向から差し込んで嵌め合わせるようにしているので、差し込むだけで緊密な取付状態が実現される。その際、スライド52を採用していることで摩擦抵抗が軽減され、緊密度が高められて、簡単な作業で高い取付強度を得ることができる。
【0034】
一方、下支持部4は、上向きの突条43を具備するものであり、この突条43を、サイドパネル3の下面に設けた溝34に嵌め合わせるようにしているので、突条43と溝34との嵌め合いによって、サイドパネル3の下縁3b全体に巾方向の振れ止め効果とパネル面の傾倒抑止効果とを得ることができる。
【0035】
その突条43は、薄板状のベース42上に一体的に突出させて設けられたものであり、サイドパネル3の溝34に突条43を嵌め合わせた際、ベース42が、サイドパネル3の下面と密着し、その状態で当該ベース42の巾寸法がサイドパネル3の巾寸法とほぼ合致するように設定されているため、ベース巾を確保することによって傾倒防止を実効あるものにすることができる。しかも、ベース42はサイドパネル3の下縁3bと見掛け上一体をなすので、サイドパネル3の下縁があたかも単に天板2上に載せ置かれているに過ぎない外観を呈し、しかもサイドパネル3を確実に固定した状態が得られるという効果を奏する。
【0036】
そして、その溝34の前方は、突条43とともにサイドパネル3の前縁3aによって前方から視認されない状態に塞がれるので、溝34と突条43との嵌め合い構造を外部から完全に隠蔽することができる。
【0037】
さらに、後支持部6が、縦支持部5及び下支持部4よりも天板巾方向に迫り出した延出部6xを有しているので、パネル面の傾倒方向の挙動をより的確に抑止することができる。
【0038】
さらにまた、後支持部6が、取付具1を天板巾方向の所要位置に選択的に固定するためのクランプ構造を備えているので、天板巾方向に取付位置の自由度が得られ、位置変更作業も容易なものとなる。しかも、クランプを天板2の後縁側に配置できることで、天板2の前縁2a側を解放するという本実施形態の効果を実効あるものにすることができる。
そして、以上に述べた取付具さえ用意すれば、後はサイドパネル3側に若干の加工を施すだけで、本発明を有効に利用することが可能となる。
【0039】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
【0040】
例えば、スライド部は、上記のように別部材であるスライダを用いて構成する場合に限らず、表面に潤滑剤等を付着させてもよいし、研磨によることもできる。勿論、支柱の表面自体が摩擦抵抗の低いものであれば、その表面自体をスライド部として利用することも可能である。
【0041】
また、図8に示すように、突条143それ自体が下支持部104を構成していてもよい。すなわち、パネル103の溝134に嵌り合う角材若しくは角パイプ材をそのまま突条143したがって下支持部104として用い、サイドパネル103の溝134を嵌め合わせた際にパネル103の下縁103bが天板面に直接突き当たる構造にして、突条143すなわち下支持部104を完全にパネル103内に隠蔽することもできる。
【0042】
また、図9に示すように、縦支持部205を構成する支柱251を、サイドパネル203の後縁203cに設けた溝203dにテーパ状に嵌め合わせて、嵌め合いが深くなる方向に連結具200によって締結するようにしてもよい。このようにしても、サイドパネル203を支柱251に添設して連結具200によって締結するだけで取付が完了するので、サイドパネル203の取付作業が簡単で、高い取付強度を得ることができる。
【0043】
さらに、縦支持部と下支持部は、相互に連結する構造のほか、図10に示すように、全体が一体をなすアングル部材300を用いて、その一部を縦支持部305として利用し、他の一部を下支持部304として利用することもできる。この場合、サイドパネル303には対応部位に後方及び下方に開口する縦溝303dと横溝334を設けておけばよい。
【0044】
また、パネルはペーパーハニカムコア等の軽量芯材を用いたものであってもよく、製造方法は加圧接着加工等によってもよい。
さらにまた、縦支持部は、必ずしも1本の支柱により構成する場合に限らず、例えば上方に嵌合状態で複数の支柱を継ぎ足していく構造にして、パネル高さに対応可能とする構成なども有効となる。
【0045】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態に係る取付構造を適用してサイドパネルを天板に取り付けた状態を示す斜視図。
【図2】図1の分解斜視図。
【図3】同実施形態の取付具を示す図。
【図4】同実施形態のサイドパネルを示す側面図。
【図5】同実施形態の取付具を構成する下支持部を示す図。
【図6】同実施形態の取付具を構成する後支持部を示す図。
【図7】同実施形態の取付構造によってサイドパネルを天板に取り付けた状態を示す側面図。
【図8】本発明の変形例を示す図。
【図9】本発明の他の変形例を示す図。
【図10】本発明の更に他の変形例を示す図。
【符号の説明】
【0047】
1…取付具
2…天板
2b…後縁
3…サイドパネル
3a…前縁
3b…下縁
3c…後縁
4…下支持部
5…縦支持部
6…後支持部
6x…延出部
20…天板面
34…溝
42…ベース
43…突条



【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板面を巾方向に区画する位置にサイドパネルを取り付けるためのものであって、
前記サイドパネルの下縁を支持する下支持部と、前記サイドパネルの後縁側を支持する縦支持部と、前記天板の後縁に巾方向所要領域に亘って厚み方向及び奥行き方向に緊密に係り合う後支持部とを一体的に設けて取付具とし、この取付具によって前記サイドパネルを二辺に沿って支持するようにしたことを特徴とするサイドパネルの取付構造。
【請求項2】
縦支持部は、支柱を具備するものであり、対応するサイドパネルの肉厚内に下方に開口する中空部を形成して、これら支柱と中空部との間に設定したスライド部を介して、サイドパネルの中空部を支柱に上下方向から差し込んで嵌め合わせるようにしている請求項1記載のサイドパネルの取付構造。
【請求項3】
縦支持部は、支柱を具備するものであり、この支柱を、サイドパネルの後縁に設けた溝にテーパ状に嵌め合わせて、嵌め合いが深くなる方向に連結具によって締結するようにしている請求項1記載のサイドパネルの取付構造。
【請求項4】
下支持部は、上向きの突条を具備するものであり、この突条を、サイドパネルの下面に設けた溝に嵌め合わせるようにしている請求項1〜3何れかに記載のサイドパネルの取付構造。
【請求項5】
突条が、薄板状のベース上に一体的に突出させて設けられたものであり、サイドパネルの溝に突条を嵌め合わせた際、ベースが、サイドパネルの下面と密着し、その状態で当該ベースの巾寸法がサイドパネルの巾寸法とほぼ合致するように設定されている請求項4記載のサイドパネルの取付構造。
【請求項6】
溝の前方は、突条とともにサイドパネルの前縁によって前方から視認されない状態に塞がれている請求項4又は5何れかに記載のサイドパネルの取付構造。
【請求項7】
後支持部は、縦支持部及び下支持部よりも天板巾方向に迫り出した延出部を有する請求項1〜6何れかに記載のサイドパネルの取付構造。
【請求項8】
後支持部は、取付具を天板巾方向の所要位置に選択的に固定するためのクランプ構造を備える請求項1〜7何れかに記載のサイドパネルの取付構造。
【請求項9】
請求項1〜8何れかに記載のサイドパネルの取付構造に使用されることを特徴とする取付具。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−285346(P2009−285346A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−143612(P2008−143612)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】