説明

サブミリ波放射計

【課題】超微細粒子などからの放射、散乱信号を受信し、大気等の状況を判断する。
【解決手段】サブミリ波以上の電磁波を受信し、受信波はハーフミラー2で透過波と90°下に進む反射波に分け、透過波はファラデー回転板5で90°偏波する。また、ハーフミラー2に上側から、校正用の参照波をハーフミラーに入射する。その後2つに分かれたサブミリ波は、コーナーキューブハーモニックミキサ6により、中間周波数に変換する。その交叉偏波、強度を測定し、超微細粒子などからの放射、散乱状況を判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
サブミリ波による大気、大気中の粒子等からの放射・散乱信号などに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、大気、大気中の粒子等からの放射・散乱信号などのリモートセンシングは、光、マイクロ波及びミリ波を用いて、その放射強度、偏波の角度の受信で行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 なし
【0004】
【非特許文献1】 なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
超微粒子などからの放射、散乱信号を受信するためにサブミリ波以上の電磁波を用いる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
サブミリ波以上の電磁波を以下に示す技術を用いて機能のある情報を取る。
▲1▼集光してエネルギーを高める。
▲2▼参照電磁波を入射して校正を取る。
▲3▼水平偏波と垂直偏波で受信する。
▲4▼ハーフミラー技術を用いて、電磁波を2つに分ける。
▲5▼ファラディーローテーション技術を用いて、偏波面を変える。
【発明の効果】
【0007】
サブミリ波以上の電磁波を用いて、新規の技術を用いて、強度情報、偏波情報、時間情報を入手し、処理することにより、微粒子などからの放射・散乱信号が受信できる。このことにより大気の動き、粒子の動きなどの新しい情報が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】サブミリ波放射計 左の方向から、サブミリ波がカセグレンアンテナ3に入射し、サブミリ波の強度が増す。次にサブミリ波はハーフミラー2で透過波と90°下に進む反射波に分かれ、透過波はファラデー回転板5で90°偏波する。なお、ハーフミラー2に上側から、校正用の参照波がハーフミラーに入射する。その後2つに分かれたサブミリ波は、コーナーキューブハーモニックミキサ6に入り、中間周波数に変換される。2つの中間周波電磁波は、同期しながらスイッチ7で切換えられながら、ローノイズアンプ8、そして、バンドパスフィルタ9を通って検波器10に入る。そして、ビデオアンプで増幅され出力される。なお、バンドパスフィルタを通った後、信号は分岐し、周波数計12で周波数を計る。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1で示す配置で行う。
【実施例】
【0010】
図1を用いて説明する。
左の方向から、サブミリ波がカセグレンアンテナ3に入射し、サブミリ波の強度が増す。次にサブミリ波はハーフミラー2で透過波と90°下に進む反射波に分かれ、透過波はファラデー回転板5で90°偏波する。なお、ハーフミラー2に上側から、校正用の参照波がハーフミラーに入射する。その後2つに分かれたサブミリ波は、コーナーキューブハーモニックミキサ6に入り、中間周波数に変換される。2つの中間周波電磁波は、同期しながらスイッチ7で切換えられながら、ローノイズアンプ8、そして、バンドパスフィルタ9を通って検波器10に入る。そして、ビデオアンプで増幅され出力される。なお、バンドパスフィルタを通った後、信号は分岐し、周波数計12で周波数を計る。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本サブミリ波放射計を用いて、人工衛星から地球の対流圏を観測し、地球大気や気象粒子からの放射・散乱波を受信する。このようにして、たとえば対流圏上層の巻雲等に含まれる雲氷などの算定を行い、気象情報を詳細化して社会に役立てる。
【符号の説明】
【0013】
1、カセグレンアンテナ
2、ハーミラー
3、校正用参照波
4、平行波作成用レンズ
5、ファラデー回転板
6、コーナーキューブハーモニックミキサ
7、スイッチ
8、ローノイズアンプ
9、バンドパスフィルタ
10、検出器
11、ビデオアンプ
12、周波数計
13、レベルダイアグラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
気体及び粒子などからの300GHzから3000GHzの放射波または散乱波を同時または交互に水平偏波及び垂直偏波で受信し、水平偏波及び垂直偏波の強度、合成強度、及びそれらの時間変化を測定する装置。
【請求項2】
参照電磁波で構成する機構を有する、請求項1の装置。
【請求項3】
入射波及び参照波をハーフミラーで分波する機構を有する、請求項1または請求項1,2の装置。
【請求項4】
入射波及び参照波をファラデー回転シートを用いて偏波させる機構を有する、請求項1または請求項1,2,3の装置。
【請求項5】
入射波及び参照波をコーナーキューブハーモニックミキサで中間波にする機構を有する、請求項1または請求項1,2,3,4の装置

【図1】
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