説明

サーバーおよびそのプログラム

【課題】従来、宅内のコントローラの通信設定情報(IPアドレスなど)が、情報センターのアプリケーションサーバー部で取得・管理できなかった。
【解決手段】本発明では、コントローラ2やサーバー6をVPNで結び、コントローラ2にIPアドレス等の通信設定情報を付与するアドレス付与サーバー部3と、コントローラ2のID情報と付与された通信設定情報(IPアドレス等)とを関連付けて記憶し、ID情報の入力に対して対応するコントローラ2の通信設定情報を出力するアドレス管理サーバー部4を設け、サーバー側でコントローラ2の通信設定情報を管理する。これにより、アプリケーションサーバー部5は、コントローラ2を識別するID情報から対応するIPアドレスを知ることができ、機器の遠隔制御が容易に実現可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宅内の機器やコントローラに対して、携帯電話等の端末から遠隔制御や遠隔監視などのサービスを提供するサーバーおよびそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のシステムは、例えば特許文献1のような構成が多い。図5は、従来システムの概略構成を示すものである。
【0003】
図5では、ユーザ宅内に機器101、コントローラ102が設置され、情報センター側にアプリケーションサーバー103が設置されている。コントローラ102は、宅内通信により機器101の状態取得や制御を行う。アプリケーションサーバー103は、コントローラ102と通信回線を利用して接続し、状態取得や制御に関する命令情報を送受信することで、機器101の遠隔制御や遠隔監視などのサービスを提供する。
【0004】
なお、ここでのアプリケーションサーバー103には、データベースサーバー、WEBサーバーなどの機能を含んでいる。また、アプリケーションサーバー103は、携帯電話などの情報端末104と通信回線を介して接続し、機器101の状態情報を送信したり、制御指示情報の受付を行う。情報端末104から得た制御指示情報は、アプリケーションサーバー103からコントローラ102へ送信し、機器101を制御する。
【特許文献1】特開2002−218559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、コントローラ102の通信設定情報(IPアドレスなど)がアプリケーションサーバー103で取得・管理できず、サーバー側を起点とする通信に基づく遠隔制御が難しいという課題があった。特に、インターネット接続の場合、ユーザが利用するプロバイダや契約に応じて通信設定情報の付与方法が異なり、IPアドレスが動的に変化する場合もある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明では、コントローラとサーバーをVPN(Virtual Private Network)で結び、コントローラにIPアドレス等の通信設定情報を付与するアドレス付与サーバー部と、コントローラのID情報と付与された通信設定情報とを関連付けて記憶し、ID情報の入力に対して対応するコントローラの通信設定情報を出力するアドレス管理サーバー部を設ける。
【0007】
これにより、アプリケーションサーバー部は、コントローラを識別するID情報から、対応する通信設定情報(IPアドレスなど)を知ることができ、サーバーを起点とする通信に基づく機器の遠隔制御が容易に実現可能になる。
【発明の効果】
【0008】
本発明のサーバーを用いることにより、コントローラの通信設定情報をサーバー側で管理できるため、サーバーを起点としたコントローラへの通信が容易に実現できる。したがって、機器の遠隔制御や遠隔監視などのサービス提供も容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、機器を制御する一つ以上のコントローラに対してIPアドレス等の通信
設定情報を付与するアドレス付与サーバー部と、前記アドレス付与サーバー部と通信を行い、前記コントローラのID情報と前記通信設定情報とを関連付けて記憶し、前記ID情報の要求入力に対して対応するコントローラの通信設定情報を出力するアドレス管理サーバー部と、携帯電話等の端末から所望のコントローラのID情報および制御指示を入力し、前記ID情報を前記アドレス管理サーバー部に出力して対応するコントローラの前記通信設定情報を取得し、取得した前記通信設定情報の少なくとも一部を送信先として、前記制御指示を送信することにより機器の遠隔制御を行うアプリケーションサーバー部とを備える。
【0010】
これにより、サーバー側でコントローラのIPアドレスなどの通信設定情報を一元的に管理でき、遠隔制御などのサービスを容易に行える。
【0011】
第2の発明は、特に、第1の発明において、コントローラのID情報として、前記コントローラの(1)MACアドレス、(2)製品シリアル番号、(3)メーカ番号、製品識別番号、製造番号などの組み合わせ、のうち少なくともひとつを利用する。ID情報として、コントローラの製品情報を利用することにより、アプリケーションサーバー部でコントローラを管理しやすくなる。
【0012】
第3の発明は、特に、第1の発明または第2の発明において、サーバーに、ユーザ認証情報とユーザの保有するコントローラのID情報を関連づけて記憶し、携帯電話等の端末から入力されたユーザ認証情報からユーザの保有するコントローラのID情報を出力する認証部を備える。これにより、ユーザは端末から、コントローラのID情報で無く、ユーザ自身の認証情報(たとえばID、パスワード)を入力すれば良くなり、操作性が向上する。
【0013】
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれかひとつの発明において、コントローラは、PPPOE(PPP over Ethernet(登録商標))もしくはPPPOA(PPP over ATM)などのプロトコルにより通信回線に接続する。このとき、アドレス付与サーバー部は、PPPOEもしくはPPPOAで利用する認証情報に基づいて通信設定情報を付与し、アドレス管理サーバー部はPPPOEもしくはPPPOAで利用した認証情報をコントローラのID情報として利用し、アドレス付与サーバー部で付与した通信設定情報と関連付けて記憶する。
【0014】
これにより、PPPOEもしくはPPPOAで利用するIDや仕組みを遠隔制御などのサービスに利用することができる。
【0015】
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれかひとつの発明において、コントローラ、アドレス付与サーバー部、アドレス管理サーバー部、アプリケーションサーバー部をVPN回線で接続し、アドレス付与サーバー部はVPN内でのみ利用可能なローカルな通信設定情報を付与する。
【0016】
VPN回線はクローズドな環境であり、独自のアドレス体系を構築することができる。VPNを利用することにより、サーバー側で容易にコントローラの通信設定情報(IPアドレスなど)を付与・管理できる。
【0017】
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明に記載のサーバーの少なくとも一部をコンピュータに実現させるためのプログラムである。プログラムであるので電気・情報機器、コンピュータ等のハードリソースを協働させて用いて本発明の一部あるいは全部を容易に実現することができる。
【0018】
また、記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明を利用したシステムの全体構成を示した図である。システムは、宅内に設置された機器1およびコントローラ2と、情報センター内に設置されたサーバー6、宅外制御用の端末7から構成する。
【0021】
機器1は、サーバー6から遠隔制御や遠隔監視、情報配信等の情報通信サービスを受ける機器であり、具体的には、給湯機や床暖房機、浴室乾燥機、エアコンなどの設備機器である(なお、機器1は設備機器でなく、冷蔵庫、電子レンジなどの白物機器や、火災センサ、COセンサなどの監視機器、AV機器などでも良い)。コントローラ2は、機器1を宅外の通信回線に接続させるための機器である。
【0022】
ただし、液晶ディスプレイなどの表示デバイスや、押しボタンなどの入力インターフェースを備え、機器1の宅内制御や、サーバー6から配信される情報の表示を行わせるようにしても良い。機器1とコントローラ2との間の通信は、有線でも無線でも良い。ここでの通信は、エコーネット(登録商標)規格に基づくものや、独自規格のものが用いられる。
【0023】
サーバー6は、機器1やコントローラ2に対して、遠隔制御や遠隔監視、情報配信のサービスを提供する装置である。サーバー6は、アドレス付与サーバー部3、アドレス管理サーバー部4、アプリケーションサーバー部5から構成される。
【0024】
アドレス付与サーバー部3は、コントローラ2に対してIPアドレス、ネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS(Domain Name System)アドレスなどの通信設定情報を付与するサーバー装置である。
【0025】
アドレス管理サーバー部4は、アドレス付与サーバー部3で付与した通信設定情報とコントローラ2のID情報を関連付けて記憶・管理し、ID情報からコントローラ2の通信設定情報を検索・出力する装置である。
【0026】
アプリケーションサーバー部5は、機器1やコントローラ2の遠隔制御、遠隔監視、情報配信を具体的に実施するための通信アプリケーションプログラムを保有するサーバー装置である。
【0027】
ここでは、アドレス管理サーバー部4によりコントローラ2のIPアドレス等を取得して、サーバー6を起点としたコントローラへの通信を行う。また、携帯電話等の端末7に対して、ID情報や機器制御指示情報などの入力インターフェースの提供も行う。
【0028】
アプリケーションサーバー部5は、具体的には、WEBサーバー、DBサーバー、CGI/Java(登録商標)サーブレットなどのサーバー側プログラムで構成されている。
【0029】
端末7は、携帯電話やPDA、パソコンなどの情報端末であり、アプリケーションサーバー部5に対して、コントローラ2を指定するためのID情報や、機器1の遠隔制御のための制御指示情報を入力する。
【0030】
サーバー6とコントローラ2の間の通信回線として、インターネット上の仮想専用線(VPN:Virtual Private Network)を用いる。VPNはクローズドなネットワークであり、自由にアドレス体系などの通信設定を決めることができる。
【0031】
なお、この実施の形態ではインターネットVPNを用いたが、IP−VPN回線や、仮想で無い実際の専用回線を用いても良い。また、サーバー6と端末7の間の通信はVPNでない通常のインターネットを利用した通信となる。
【0032】
以上のように構成された本システムにおける、サーバー6の動作例を図2および図3のフローチャートにより説明する。
【0033】
図2は、サーバー6中のアドレス付与サーバー部3およびアドレス管理サーバー部4の動作を中心に、コントローラ2の登録動作手順を示した図である。各ステップ毎に、順に説明を行う。
【0034】
(ステップA1)アドレス付与サーバー部3は、接続された複数のコントローラ2からの通信設定情報取得要求の有無を確認する。ここでの通信設定情報とは、コントローラ2のIPアドレス、ネットマスク、デフォルトゲートウェイ、ドメイン名、DNSサーバーアドレスなどである。通信設定情報の取得要求には、コントローラ2を識別するユニークなID情報が含まれる。
【0035】
ID情報としては、(1)MACアドレス、(2)製品シリアル番号、(3)メーカ番号、製品識別番号、製造番号などの組み合わせ、(4)メーカが独自に付与した番号(文字列)などがある。この中の少なくともひとつ、もしくは、組み合わせた情報を、コントローラ2はアドレス付与サーバー部3に送信する。通信設定情報の取得要求は、例えばコントローラ2の起動時や、通信設定情報の有効期限が切れたときなどに、コントローラ2からアドレス付与サーバー部3に送信される。
【0036】
(ステップA2)アドレス付与サーバー部3は、コントローラ2から通信設定情報取得要求を受信したかどうかを判断し、取得要求があればステップA3へ進み、そうでなければステップA1に戻り、取得要求の受信待ちを行う。
【0037】
(ステップA3)アドレス付与サーバー部3により、取得要求を送信したコントローラ2に対して、新しい通信設定情報を送信し付与する。
【0038】
(ステップA4)アドレス管理サーバー部4は、上記ステップで新たに通信設定情報を付与したコントローラ2のID情報と、付与した通信設定情報を取得し、それらを関連付けて記憶・管理する。アドレス管理サーバー部4は内部にリレーショナルデータベース機能を持ち、コントローラ2のID情報(複数種類の場合有り)と、通信設定情報(特にIPアドレス)の関係をテーブルとして記憶・管理する。処理後はステップA1に戻り、上述した手順を繰り返す。
【0039】
以上の動作により、アドレス管理サーバー部4に、コントローラ2のID情報と通信設定情報の関係を記憶したデータベースが構築されることになる。なお、アドレス付与サーバー部3の基本的な動作は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバーと同様であっても良い。ただし、ID情報の種類によってはDHCPサーバーと異なる動作になる。
【0040】
図3は、端末7から機器1を遠隔制御する場合の動作フローを示した図である。各ステップ毎に、順に説明を行う。
【0041】
(ステップB1)アプリケーションサーバー部5は、端末7に対して入力インターフェースを提供する。端末7の具体例は、携帯電話、PDA、ノートパソコンなどである。これらには、WEBブラウザ機能が必須である。アプリケーションサーバー部5は、WEBサーバー、DBサーバー、CGIなどのサーバー側プログラムで構成されている。
【0042】
ステップB1では、まず、ユーザが端末7中のWEBブラウザ機能を操作して、アプリケーションサーバー部5へアクセスを行う。このアクセスに対して、アプリケーションサーバー部5は、コントローラ2のID情報や機器1の制御指示などに関する入力画面(HTMLコンテンツ)を送信する。HTML中にはCGIなどのサーバー側アプリケーションの呼び出し方が記載されており、これによりID情報や制御指示に関するユーザからの入力を取得することができる。
【0043】
(ステップB2)ユーザは、ステップB1で送信された入力画面(HTMLコンテンツ)に対して端末7を操作し、コントローラ2のID情報と制御指示を入力する。
【0044】
(ステップB3)アプリケーションサーバー部5は、ステップB2でユーザが入力したID情報と制御指示を取得する。取得したID情報は、まずアドレス管理サーバー部4に出力する。
【0045】
(ステップB4)図2で説明したように、アドレス管理サーバー部4には、コントローラ2のID情報と通信設定情報の関係を記憶したデータベースが構築されている。アドレス変換サーバー部4は、ステップB3で取得したID情報から対応するコントローラ2の通信設定情報を検索し、検索結果をアプリケーションサーバー部5へ返信する。これにより、アプリケーションサーバー部5に現時点のコントローラ2のIPアドレスなどを出力することができる。
【0046】
(ステップB5)アプリケーションサーバー部5は、ステップB4で得た通信設定情報(IPアドレス等)を送信先として、ステップB3で端末7から取得した制御指示情報を送信する。これにより、アプリケーションサーバー部5からコントローラ2へダイレクトに制御指示情報を送信することができる。制御指示情報を受信したコントローラ2は、その情報にしたがって機器1を制御し、制御結果をアプリケーションサーバー部5へ返信する。
【0047】
以上の動作により、端末7で入力された制御指示情報を、サーバー6からコントローラ2にダイレクトに送信することができる。
【0048】
なお、図3のステップB2〜B3では、端末7でコントローラ2のID情報を入力させるようにしたが、ユーザ認証情報(例えば、ユーザを識別するためのID、パスワードなど)を入力させるようにしても良い。
【0049】
この場合の構成を図4に示す。
【0050】
認証部10は、ユーザの認証情報とそのユーザの保有するコントローラ2のID情報を関連づけて記憶する。
【0051】
認証部10では、端末7から入力されたユーザ認証情報から検索を行い、ユーザの保有するコントローラ2のID情報をアプリケーションサーバー部5に出力する。ただし、端末7から入力されたユーザ認証情報(ID、パスワードなどの組み合わせ)が正しくない、もしくは登録されていない場合は、認証部10は端末7に対してエラー応答を行う。
【0052】
この認証部10でのユーザ認証動作をステップB2〜B3の代わりに実施することにより、ステップB4でアプリケーションサーバー部5は、アドレス管理サーバー部4からコントローラ2の通信設定情報を得ることができ、図3で説明した内容と同様の遠隔制御ができることになる。
【0053】
また、アドレス付与サーバー部3は、コントローラ2の起動時などに発生する通信設定情報取得要求から、コントローラ2のID情報を取得したが(図2のステップA1〜A2)、コントローラ2が、PPPOEもしくはPPPOAなどのプロトコルにより通信回線に接続する場合、アドレス付与サーバー部3はPPPOEもしくはPPPOAで利用する認証情報に基づいて通信設定情報を付与し、アドレス管理サーバー部4はPPPOEもしくはPPPOAで利用した認証情報(ID、パスワード等)をコントローラのID情報として利用しても良い。
【0054】
この場合、端末7で入力するID情報が、PPPOE/PPPOAの認証情報と同じになり、ユーザにわかりやすくなる。
【0055】
なお、本実施の形態で説明した各部は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
以上のように、本発明にかかるサーバーおよびそのプログラムを利用することにより、機器の遠隔制御や遠隔監視を容易に行うことができる。これは、実施の形態で説明した設備機器だけでなく、白物機器の遠隔制御や、情報配信、ガスや電力などのメータの集中監視、防犯・防災などのセキュリティシステムなどにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施の形態1におけるシステム構成を示す図
【図2】本発明のサーバー6の登録動作を示すフローチャート
【図3】本発明のサーバー6の宅外制御動作を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1において認証部10を利用したときの構成図
【図5】従来例の構成を示す図
【符号の説明】
【0058】
1 機器
2 コントローラ
3 アドレス付与サーバー部
4 アドレス管理サーバー部
5 アプリケーションサーバー部
6 サーバー
7 端末
10 認証部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器を制御する一つ以上のコントローラに対してIPアドレス等の通信設定情報を付与するアドレス付与サーバー部と、
前記アドレス付与サーバー部と通信を行い、前記コントローラのID情報と前記通信設定情報とを関連付けて記憶し、前記ID情報の要求入力に対して対応するコントローラの通信設定情報を出力するアドレス管理サーバー部と、
携帯電話等の端末から所望のコントローラのID情報および制御指示を入力し、前記ID情報を前記アドレス管理サーバー部に出力して対応するコントローラの前記通信設定情報を取得し、取得した前記通信設定情報の少なくとも一部を送信先として、前記制御指示を送信することにより前記機器の遠隔制御を行うアプリケーションサーバー部とを
備えたサーバー。
【請求項2】
前記コントローラのID情報として、前記コントローラの(1)MACアドレス、(2)製品シリアル番号、(3)メーカ番号、製品識別番号、製造番号などの組み合わせ、のうち少なくともひとつを利用する請求項1に記載のサーバー。
【請求項3】
前記サーバーは、ユーザ認証情報とユーザの保有するコントローラのID情報とを関連づけて記憶し、携帯電話等の端末から入力されたユーザ認証情報からユーザの保有するコントローラの前記ID情報を出力する認証部を備え、
前記アプリケーションサーバー部は、前記認証部で得たコントローラの前記ID情報をアドレス管理サーバー部に入力し、得られた通信設定情報の少なくとも一部を送信先として、携帯電話等の端末から入力された制御指示を送信することにより機器の遠隔制御を行う請求項1または2に記載のサーバー。
【請求項4】
前記コントローラは、PPPOEもしくはPPPOAなどのプロトコルにより通信回線に接続し、
前記アドレス付与サーバー部は、前記PPPOEもしくはPPPOAで利用する認証情報に基づいて通信設定情報を付与し、
前記アドレス管理サーバー部は、前記PPPOEもしくはPPPOAで利用した認証情報をコントローラのID情報として利用し、前記アドレス付与サーバー部で付与した通信設定情報と関連付けて記憶する請求項1〜3のいずれか1項に記載のサーバー。
【請求項5】
前記コントローラ、前記アドレス付与サーバー部、前記アドレス管理サーバー部、前記アプリケーションサーバー部はVPNで接続し、前記アドレス付与サーバー部はVPN内でのみ利用可能なローカルな通信設定情報を付与する請求項1〜4のいずれか1項に記載のサーバー。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項記載のサーバーの少なくとも一部をコンピュータに実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−41905(P2007−41905A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−226444(P2005−226444)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】