説明

サーバ装置、情報処理方法、情報処理システム

【課題】各情報処理端末のユーザの所望する表示制御情報を用いて画像を表示する。
【解決手段】サーバ装置10は、ネットワークを介して接続された1または2以上の情報処理端末の端末情報と、情報処理端末の表示画面に対応する1または2以上の表示制御情報との対応関係を記憶している記憶部105と、少なくとも1つの情報処理端末のユーザ操作に応じて、情報処理端末の端末情報と表示制御情報との新たな対応関係を記憶部に追加する追加部104と、少なくとも1つの情報処理端末からのアクセスがあった場合に、記憶部に記憶されている対応関係に基づいて、当該情報処理端末の表示画面に表示させる画像データを生成する画像データ生成部110と、画像生成部により生成された画像データをアクセスがあった情報処理端末に送信する送信部112とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、情報処理方法および情報処理システムに関し、特に、情報処理端末からの要求に応じて画像データを送信するサーバ装置、情報処理方法および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話には表示装置が設けられているのが一般的である。携帯電話を所有するユーザは、携帯電話を用いてインターネットにアクセスし、携帯電話の表示装置において、インターネット上の画像等を見ることができる。携帯電話の表示装置には、各携帯電話の画面サイズに適したサイズの画像を表示することが望ましい。
【0003】
近年、携帯電話の高機能化が進み、それに伴って携帯電話の表示装置における画面サイズも多様化してきている。さらに、新しい機種の携帯電話が次々にリリースされ、その機種の種類は膨大な数となっている。したがって、各機種の画面サイズに最適なサイズの画像を表示させる必要がある。そこで、Webサーバ側で各携帯電話の画面サイズ情報を保持し、Webサーバが各携帯電話の端末に応じて画像をリサイズして表示させるという方法が考えられる(例えば、特許文献1)。
【0004】
しかしながら、上記方法では、各携帯電話の機種に応じた膨大な数の画面サイズ情報を管理し、新しい機種が発売される都度、当該画面サイズ情報をアップデートしなければならず、メンテナンスの手間とコストがかかりすぎるという問題があった。そこで、あらかじめ携帯電話の画面サイズや解像度等の表示制御情報をいくつかのグループに分類し、それぞれの画面サイズに最適な画像サイズや画像の枚数を決めておく方法が考えられる。これにより、ユーザが携帯電話を用いてWebサーバにアクセスする毎に、分類した画面サイズのリストを携帯電話の表示画面に表示して、最適なものをユーザに選択させることが可能となる。
【0005】
【特許文献1】特開2002−244971号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、携帯電話を所有するユーザのほとんどが、使用している端末の画面サイズを把握していないため、どのサイズを選択すればよいのかわからないという問題があった。また、Webサーバを介して携帯電話等の情報処理端末に画像データを提供する提供者は、各情報処理端末のユーザに所望の画像サイズ等の表示制御情報を用いた画像データを提供することは困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、各情報処理端末のユーザの所望する表示制御情報を用いて画像を表示させることが可能な、新規かつ改良されたサーバ装置、情報処理方法および情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ネットワークを介して接続された1または2以上の情報処理端末の端末情報と、情報処理端末の表示画面に対応する1または2以上の表示制御情報との対応関係を記憶している記憶部と、少なくとも1つの情報処理端末のユーザ操作に応じて、情報処理端末の端末情報と表示制御情報との新たな対応関係を記憶部に追加する追加部と、少なくとも1つの情報処理端末からのアクセスがあった場合に、記憶部に記憶されている対応関係に基づいて、当該情報処理端末の表示画面に表示させる画像データを生成する画像データ生成部と、画像生成部により生成された画像データをアクセスがあった情報処理端末に送信する送信部とを備える、サーバ装置が提供される。
【0008】
かかる構成によれば、ユーザ操作に応じて、情報処理端末の端末情報と表示制御情報との新たな対応関係が記憶部に追加される。サーバ装置は、アクセスのあった情報処理端末の端末情報に対応する表示制御情報を用いて画像データを生成する。これにより、情報処理端末のユーザ所望の表示制御情報を記憶部に追加することができる。また、当該表示制御情報を用いて画像データが生成されることにより、各情報処理端末のユーザの所望する表示制御情報を用いて画像を表示させることが可能となる。さらに、アクセスのあった情報処理端末に対して、最適な画面サイズ等の表示制御情報を推薦することが可能となる。
【0009】
また、記憶部には、表示制御情報の一覧が記憶されており、追加部は、情報処理端末のユーザ操作に応じて、記憶部に記憶されている表示制御情報の一覧に新たな表示制御情報を追加してもよい。
【0010】
また、追加部は、情報処理端末のユーザ操作に応じて、表示制御情報の一覧から表示制御情報を選択し、情報処理端末と選択した表示制御情報との対応関係を記憶部に追加してもよい。
【0011】
また、表示制御情報は、情報処理端末の表示画面に一覧表示されるサムネイルの解像度情報および表示数情報を少なくとも含むようにしてもよい。
【0012】
また、画像データ生成部は、アクセスのあった情報処理装置の表示画面に、記憶部に記憶されている対応関係のうち、当該情報処理装置の端末情報に対応する表示制御情報を用いて画像データを生成するようにしてもよい。
【0013】
また、画像データ生成部は、記憶部に記憶されている表示制御情報の一覧表示を含む画像データを生成し、情報処理装置からアクセスがあった場合に、表示画面に一覧表示された表示制御情報のうち、当該情報処理装置の端末情報に対応する表示制御情報を、他の表示制御情報と区別する表示とする画像データを生成するようにしてもよい。
【0014】
画像データ生成部は、アクセスのあった情報処理装置の表示画面に、情報処理装置の端末情報に対応する表示制御情報に基づく表示形式を用いて所定の画像を表示させるための画像データを生成するようにしてもよい。
【0015】
また、情報処理端末のユーザ操作に応じて、表示制御情報の一覧から特定の表示制御情報が選択された回数をカウントするカウント部を備え、画像データ生成部は、アクセスのあった情報処理装置の表示画面に、カウント部によりカウントされた回数の多い、当該情報処理装置の端末情報に対応する表示制御情報を優先的に用いて画像データを生成するようにしてもよい。また、サーバ装置は、複数の他のサーバ装置とネットワークを介して接続され、接続されている前記複数の他のセーバ装置との間で、前記表示制御情報を相互に送受信して共有するようにしてもよい。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ネットワークを介して接続された1または2以上の情報処理端末のユーザ操作に応じて、情報処理端末の端末情報と表示制御情報との新たな対応関係を、情報処理端末の端末情報と情報処理端末の表示画面に対応する1または2以上の表示制御情報との対応関係を記憶している記憶部に追加するステップと、少なくとも1つの情報処理端末からのアクセスがあった場合に、記憶部に記憶されている対応関係に基づいて、当該情報処理端末の表示画面に表示させる画像データを生成するステップと、生成された画像データをアクセスがあった情報処理端末に送信するステップとを含む、情報処理方法が提供される。
【0017】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、サーバ装置と情報処理端末とがネットワークを介して接続された情報処理システムが提供される。上記サーバ装置は、ネットワークを介して接続された情報処理端末の端末情報と、情報処理端末の表示画面に対応する1または2以上の表示制御情報との対応関係を記憶している記憶部と、情報処理端末のユーザ操作に応じて、情報処理端末の端末情報と表示制御情報との新たな対応関係を記憶部に追加する追加部と、情報処理端末からのアクセスがあった場合に、記憶部に記憶されている対応関係に基づいて、当該情報処理端末の表示画面に表示させる画像データを生成する画像データ生成部と、画像生成部により生成された画像データを情報処理端末に送信する送信部と、を備える。
【0018】
上記情報処理端末は、ユーザ操作に応じて情報処理端末に適した表示制御情報を入力する入力部と、入力部により入力された表示制御情報をサーバ装置に送信する送信部と、サーバ装置により送信された画像データを表示画面に表示する表示部と、を備える。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、各情報処理端末のユーザの所望する表示制御情報を用いて画像を表示させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
また、以下に示す順序に従って当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態の目的
〔2〕情報処理システムの概要
〔3〕サーバ装置および情報処理端末の機能構成
〔4〕情報処理システムにおける情報処理方法の詳細
【0022】
〔1〕本実施形態の目的
まず、本発明の実施形態の目的について説明する。現在、携帯電話には表示装置が設けられているのが一般的である。携帯電話を所有するユーザは、携帯電話を用いてインターネットにアクセスし、携帯電話の表示装置において、インターネット上の画像等を見ることができる。携帯電話の表示装置には、各携帯電話の画面サイズに適したサイズの画像を表示することが望ましい。
【0023】
近年、携帯電話の高機能化が進み、それに伴って携帯電話の表示装置における画面サイズも多様化してきている。さらに、新しい機種の携帯電話が次々にリリースされ、その機種の種類は膨大な数となっている。したがって、各機種の画面サイズに最適なサイズの画像を表示させる必要がある。そこで、Webサーバ側で各携帯電話の画面サイズ情報を保持し、Webサーバが各携帯電話の端末に応じて画像をリサイズして表示させるという方法が考えられる。
【0024】
しかしながら、上記方法では、各携帯電話の機種に応じた膨大な数の画面サイズ情報を管理し、新しい機種が発売される都度、当該画面サイズ情報をアップデートしなければならず、メンテナンスの手間とコストがかかりすぎるという問題があった。そこで、あらかじめ携帯電話の画面サイズや解像度等の表示制御情報をいくつかのグループに分類し、それぞれの画面サイズに最適な画像サイズや画像の枚数を決めておく方法が考えられる。これにより、ユーザが携帯電話を用いてWebサーバにアクセスする毎に、分類した画面サイズのリストを携帯電話の表示画面に表示して、最適なものをユーザに選択させることが可能となる。
【0025】
しかし、携帯電話を所有するユーザのほとんどが、使用している端末の画面サイズを把握していないため、どのサイズを選択すればよいのかわからないという問題があった。また、Webサーバを介して携帯電話等の情報処理端末に画像データを提供する提供者は、各情報処理端末のユーザに所望の画像サイズ等の表示制御情報を用いた画像データを提供することは困難であるという問題があった。そこで、上記のような事情を一着眼点として、本発明の実施形態にかかる情報処理システム1が創作されるに至った。本実施形態にかかる情報処理システム1によれば、各情報処理端末のユーザの所望する表示制御情報を用いて画像を表示させることが可能となる。
【0026】
〔2〕情報処理システムの概要
次に、図1に基づいて、本実施形態にかかる情報処理システム1の概要について説明する。図1は、本実施形態にかかる情報処理システム1の概要を説明する説明図である。図1に示したように、情報処理システム1は、サーバ装置10a、10b、10c(以降、サーバ装置10とも総称する)と、情報処理端末20a、20b、20c(以降、情報処理端末20とも総称する)と、サーバ装置30などを含んで構成される。
【0027】
情報処理端末20は、例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)や小型のPC(Personal Computer)など、表示装置を備える情報処理端末である。情報処理端末20は、ネットワーク50aを介してサーバ装置10に接続し、サーバ装置10が提供するサービスにおける各種データを要求したり受信したりすることができる。本実施形態では、情報処理端末20は、主に、サーバ装置10にアクセスして、インターネット上の画像データを受信して表示画面に表示させる機能を有する。また、情報処理端末20のユーザにより選択された画面サイズ等の表示制御情報を、当該情報処理端末20に適した表示制御情報としてサーバ装置10に送信する機能を有する。
【0028】
サーバ装置10は、ネットワークを介して各種情報を配信する機能を有し、例えばWebサーバなどを例示できる。また、サーバ装置10は、後述する情報処理端末20とネットワーク50aを介して接続され、アクセスのあった情報処理端末20に対して要求された各種データを送信する機能を有する。本実施形態では、サーバ装置10は、情報処理端末20のユーザにより選択された画面サイズ等の表示制御情報を、当該情報処理端末20に適した表示制御情報として記憶する。具体的には、情報処理端末20の機種名等の端末情報と、情報処理端末20のユーザにより選択された画面サイズ等の表示制御情報との対応関係を記憶している。そして、例えば、情報処理端末20aからアクセスがあった場合に、記憶している端末情報と表示制御情報との対応関係に基づいて、情報処理端末20aの表示画面に表示させるのに最も適した画像データを情報処理端末20aに送信する。
【0029】
サーバ装置10は、図1に示したように、インターネット上に複数存在するようにしてもよい(サーバ装置10a、10b、10c)。この場合、サーバ装置30は、サーバ装置10a、10b、10cとネットワーク50bを介して接続し、サーバ装置10a、10b、10cに記憶されている端末情報と表示制御情報との対応関係を収集する機能を有する。また、サーバ装置30は、収集した情報の分類、集計等を行って、集計等の結果をサーバ装置10a、10b、10cにフィードバックするようにしてもよい。これにより、多数の情報処理端末20にそれぞれ適した表示制御情報を複数のサーバ装置10が互いに共有することが可能となる。
【0030】
ネットワーク50aおよび50bは、上記情報処理端末20、サーバ装置10、サーバ装置30を双方向通信可能に接続する通信回線網である。このネットワーク50aおよび50bは,例えば,インターネット,電話回線網,衛星通信網等の公衆回線網や,WAN,LAN,IP−VPN等の専用回線網などで構成されており,有線・無線を問わない。
【0031】
上記したように、情報処理システム1によれば、情報処理端末20のユーザにより選択された画面サイズ等の表示制御情報を、情報処理端末20に適した表示制御情報としてサーバ装置側で記憶することができる。そして、多くの種類の情報処理端末20に対して、より高い精度で各情報処理端末20の表示画面の画面サイズ等に適した画像を表示させることが可能となる。
【0032】
〔3〕サーバ装置および情報処理端末の機能構成
以上、情報処理システム1の概要について説明した。次に、図2を参照して、サーバ装置10および情報処理端末20の機能構成について説明する。なお、サーバ装置10および情報処理端末20の機能構成を説明するにあたり、図3〜図6を適宜参照する。
【0033】
図2に示したように、サーバ装置10は、受信部102、追加部104、記憶部105、画像データ生成部110、送信部112などを備える。受信部102は、通信デバイス等で構成された通信インタフェースであって、情報処理端末20からの送信データを受け付ける機能を有する。具体的には、受信部102は、アクセスのあった情報処理端末20の端末情報と情報処理端末20のユーザにより選択された表示制御情報とを受信して追加部104に提供する機能を有する。
【0034】
追加部104は、情報処理端末20のユーザ操作に応じて、情報処理端末20の端末情報と表示制御情報との新たな対応関係を記憶部105に追加する機能を有する。上記したように、追加部104は、受信部102から提供された情報処理端末20の端末情報と情報処理端末20のユーザにより選択された表示制御情報とを対応付けて、記憶部105に記憶する。記憶部105に記憶される表示制御情報および端末情報と表示制御情報との対応関係については後で詳細に説明する。
【0035】
記憶部105は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどの磁気ディスクや、CD−R(Compact Disc Recordable)/RW(ReWritable)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)/RW/+R/+RW/RAM(Randam Access Memory)およびBD(Blu−ray Disc(登録商標))―R/BD−REなどの光ディスクや、MO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。
【0036】
記憶部105には、表示制御情報の一覧107および端末情報106と表示制御情報107との対応関係108が記憶されている。図3を参照して、端末情報106について説明する。図3は、端末情報の一覧106の内容を説明する説明図である。図3に示したように、端末情報の一覧106は、ナンバー(No.)1061と、ナンバー1061に対応付けられたユーザエージェント1063と機種名1064を含む。同一の機種名1064であっても、異なるユーザエージェント1063が設定されていてもよい。例えば、同一の機種であっても、通常の状態(縦表示)の場合と90度反転した状態(横表示)とでは、ユーザエージェントの値が異なる。
【0037】
表示制御情報107について説明する。図4は、表示制御情報の一覧107の内容を説明する説明図である。図4に示したように、表示制御情報の一覧107は、ナンバー(No.)1071とナンバー1071に対応付けられた表示制御情報1072を含む。表示制御情報1072は、表示用テンプレート名1073、サムネイルの縦と横の画像サイズ1074、画像枚数(画像の縦の枚数と横の枚数)1075などを含む。表示用テンプレート名1073は、画面サイズを表すような画面解像度であってもよいし、S、M、Lなどのサイズを表す情報であってもよい。表示用テンプレート名として画面解像度を用いる場合には、QVGAやHVGA等の所定の解像度で表される。サムネイルの画像サイズ1074は、画像自体の縦と横のサイズを表す。画像枚数1075は、情報処理端末20の表示画面に複数のサムネイルを表示する場合に表示可能なサムネイルの枚数を表す。
【0038】
表示制御情報の一覧107は、あらかじめ記憶部105に記憶されていてもよいし、情報処理端末20のユーザ操作に応じて追加部104により追加されるようにしてもよい。また、あらかじめ記憶部105に記憶されている表示制御情報に加えて、追加部104により、情報処理端末20のユーザ操作に応じて、表示制御情報の一覧107に新たな表示制御情報を追加するようにしてもよい。さらに、表示制御情報1072は、表示用テンプレート名1073、画像サイズ1074、画像枚数1075以外の表示制御に関するパラメータ情報も追加部104により追加されるようにしてもよい。
【0039】
次に、図5を参照して、端末情報と表示制御情報との対応関係108について説明する。図5は、端末情報と表示制御情報との対応関係108(以下対応関係108とも称する。)の内容を説明する説明図である。図5に示したように、対応関係108は、情報処理端末20の端末情報である機種ナンバー(No.)1081とテンプレートナンバー(No.)1082とが対応付けて記憶されている。機種ナンバー(No.)1081は、上記した端末情報一覧106のナンバー1061である。テンプレートナンバーは、上記した表示制御情報の一覧107のナンバー1071である。
【0040】
対応関係108には、追加部104により、情報処理端末20からのアクセスがあった情報処理端末20の端末情報の機種ナンバー(No.)1081と、情報処理端末20のユーザ操作に応じて選択された表示制御情報一覧におけるテンプレートナンバー1082とが対応付けて順次記憶されていく。例えば、機種ナンバー(No.)1081が「1」である情報処理端末20からサーバ装置10にアクセスがあり、当該情報処理端末20のユーザによりテンプレートナンバー1082の「4」が選択された場合には、対応関係108には「ePhone」と「4」とが対応付けて記憶される。情報処理端末20のユーザ操作によるテンプレートの選択については、後で詳細に説明する。
【0041】
対応関係108に記憶されている情報処理端末20の端末情報とテンプレートナンバーとは、情報処理端末20の端末情報毎に分類、集計するようにしてもよい。この場合、サーバ装置に端末情報毎にテンプレートナンバーを集計するカウント部(図示せず)が設けられるようにしてもよい。また、図1に示したように、複数のサーバ装置10に1つのサーバ装置30がネットワークを介して接続されている場合には、サーバ装置30により端末情報と表示制御情報との対応関係が収集されて、当該収集された情報が分類、集計等されるようにしてもよい。
【0042】
ここで、各サーバ装置10に記憶されている表示制御情報のテンプレートナンバーが、各サーバ装置10の記憶装置内において独自に付番されている番号である場合が考えられる。この場合には、各サーバ装置10は、サーバ装置30に情報処理端末20の端末情報(ユーザエージェント、機種名)と表示制御情報(表示用テンプレート名、縦と横の画像サイズ、縦と横の画像枚数等)との対応関係を送信するようにしてもよい。
【0043】
図6を参照して、サーバ装置30において情報処理端末20の端末情報毎に集計される表示制御情報について説明する。図6は、情報処理端末20の端末情報毎に集計される表示制御情報の内容について説明する説明図である。図6に示したように、サーバ装置30において集計される情報には、端末情報3001(ユーザエージェント、機種名)と表示制御情報3002(表示用テンプレート名、縦と横の画像サイズ、縦と横の画像枚数等)と頻度3003などが含まれる。
【0044】
端末情報3001には、ユーザエージェントと機種名などが含まれる。また、表示制御情報3002には、表示用テンプレート名、縦と横の画像サイズ、縦と横の画像枚数などが含まれる。頻度3003は、端末情報3001毎に、ユーザにより各表示制御情報3002が選択された回数である。
【0045】
例えば、機種名が「ePhone」の情報処理端末20のユーザは、画面サイズ「HVGA(480×640)」、縦の枚数「6」、横の枚数「5」である表示制御情報3002を10回選択している。また、機種名が「ePhone」の情報処理端末20のユーザは、画面サイズ「QVGA(240×320)」、縦の枚数「5」、横の枚数「5」である表示制御情報3002を3回選択している。これにより、機種名が「ePhone」の情報処理端末20においては、画面サイズ「HVGA(480×640)」、縦の枚数「6」、横の枚数「5」である表示制御情報3002が表示画面に表示させるのに最も適した表示制御情報であることがわかる。
【0046】
上記した情報処理端末20の端末情報毎に集計される表示制御情報は、各サーバ装置10においてそれぞれ集計されて、当該集計された結果がサーバ装置30に送信されるようにしてもよい。
【0047】
図2に戻り、サーバ装置10の機能構成について説明する。画像データ生成部110は、情報処理端末20からのアクセスがあった場合に、記憶部105に記憶されている情報処理端末20の端末情報と表示制御情報との対応関係108に基づいて、情報処理端末20の表示画面に表示させる画像データを生成する機能を有する。
【0048】
画像データ生成部110が対応関係108に基づいて画像データを生成するとは、例えば、アクセスがあった情報処理端末20の端末情報に対応する表示制御情報を用いて画像データを生成することをいう。具体的には、情報処理端末20から送信要求があった画像データを、表示制御情報107に含まれる画像サイズにする。また、複数のサムネイルを表示する場合には、複数のサムネイルが表示制御情報107に含まれる縦の枚数1074および横の枚数1075となる表示画面を生成する。
【0049】
また、画像データ生成部110は、記憶部105に記憶されている表示制御情報107の一覧表示を含む画像データを生成して、送信部112に当該画像データを提供するようにしてもよい。また、情報処理端末20からアクセスがあった場合に、表示画面に一覧表示された表示制御情報のうち、当該情報処理装置の端末情報に対応する表示制御情報を、他の表示制御情報と区別する表示とする画像データを生成するようにしてもよい。
【0050】
ここで、他の表示制御情報と区別する表示とは、例えば、一覧表示された表示制御情報のうち、一つ以上の表示制御情報を異なる色彩として目立つような表示としてもよい。また、一つ以上の表示制御情報に所定のマークを付すようにしてもよい。このように、一覧表示された表示制御情報のうち、一つ以上の表示制御情報をユーザが区別可能な表示とすることにより、情報処理端末20のユーザに特定の表示制御情報を推薦する表示とすることができる。このような推薦表示を以下「リコメンマーク」とも称する。
【0051】
送信部112は、通信デバイス等で構成された通信インタフェースであって、画像データ生成部110から提供された画像データを、アクセスのあった情報処理端末20に送信する機能を有する。
【0052】
以上、サーバ装置10の機能構成について説明した。次に、情報処理端末20の機能構成について説明する。図2に示したように、情報処理端末20は、入力部202、送信部204、表示部206、受信部208などを備える。
【0053】
入力部202は、例えば、テンキー、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段を有し、ユーザ操作に応じて情報処理端末20に適した表示制御情報を入力する機能を有する。入力部202により入力された表示制御情報は、送信部204に提供される。ユーザ操作により入力される表示制御情報は、表示画面に表示された表示制御情報の一覧から選択されて入力されるようにしてもよい。
【0054】
上記したように、サーバ装置10からは、表示制御情報の一覧が送信され、さらに、一覧表示された表示制御情報のうち、一つ以上の表示制御情報にリコメンマークが付加されている。したがって、情報処理端末20を操作するユーザは、当該リコメンマークが付加されている表示制御情報を選択することにより、一つの表示制御情報を入力することができる。
【0055】
送信部204は、通信デバイス等で構成された通信インタフェースであって、入力部202により入力された表示制御情報をサーバ装置10に送信する機能を有する。受信部208は、通信デバイス等で構成された通信インタフェースであって、サーバ装置10の送信部112から送信された画像データを受信して表示部206に提供する機能を有する。
【0056】
表示部206は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置などの表示画面に画像等各種情報を表示する機能を有する。表示部206は、受信部208により提供された画像データを表示画面に表示する機能を有する。情報処理端末20の表示画面に表示される画像データについては、後で詳細に説明する。
【0057】
〔4〕情報処理システムにおける情報処理方法の詳細
以上、サーバ装置10および情報処理端末20の機能構成について説明した。次に、図7〜図12を参照して、情報処理システム1における情報処理方法の詳細について説明する。以下では、サーバ装置10において既知の情報処理端末20がアクセスした場合と、サーバ装置10において未知の情報処理端末20がアクセスした場合について説明する。
【0058】
まず、図7〜図9を参照して、サーバ装置10において既知の情報処理端末20がアクセスした場合の情報処理方法について説明する。図7および図8は、サーバ装置10において既知の情報処理端末20がアクセスした場合の情報処理方法について説明するタイミングチャートである。当該情報処理方法を説明するにあたり、図9の図面を適宜参照する。図9は、情報処理端末20の表示画面の表示例を説明する説明図である。
【0059】
図7に示したように、まず、情報処理端末20がインターネットを介してWebサイトにアクセスして、サーバ装置10にアクセスする(S102)。ステップS102において情報処理端末20にアクセスされたサーバ装置10は、当該情報処理端末20の端末情報を取得する(S104)。ステップS104において取得する端末情報とは、情報処理端末20のユーザエージェントと機種名などを含む、情報処理端末20の機種を特定する情報である。
【0060】
次に、サーバ装置10の画像データ生成部110は、記憶部105のデータベースを検索する(S106)。ステップS106においてサーバ装置10が検索するデータベースとは、記憶部105に記憶されている、表示制御情報の一覧107および端末情報と表示制御情報との対応関係108である。画像データ生成部110は、ステップS106において対応関係108を含むデータベースを検索して、ステップS104において取得した端末情報に対応する表示制御情報を取得する(S108)。
【0061】
そして、画像データ生成部110は、画面サイズ選択画面を生成する(S110)。ステップS110において生成される画面サイズ選択画面には、記憶部105に記憶されている表示制御情報(表示用テンプレート名)の一覧107が含まれる。ここでは、表示用テンプレート名に画面解像度で表される画面サイズを用いている。また、画面サイズ選択画面には、ステップS108において取得した画面サイズに上記したリコメンマークが付与される。
【0062】
ステップS110において生成された画面サイズ選択画面は、ステップS102においてアクセスした情報処理端末20に送信される(S112)。ステップS112において情報処理端末20に送信される画面サイズ選択画面では、例えば画面サイズの一例であるQCIFにリコメンマークが付与されている。
【0063】
ステップS112において画面サイズ選択画面を送信された情報処理端末20の表示部206は、当該選択画面を表示画面に表示する(S114)。ここで、図9を参照して、画面サイズ選択画面について説明する。図9に示したように、画面サイズ選択画面210には、複数の画面サイズが一覧として表示される。そして、ステップS108において取得した画面サイズ(QCIF)にリコメンマーク211が付加される。
【0064】
図7に戻り、ステップS114において表示画面に画面サイズ選択画面が表示された後に、ユーザ操作に応じて、情報処理端末20の入力部202は画面サイズ(QCIF)を選択する(S116)。ステップS116において、情報処理端末20のユーザは、画面サイズ選択画面に表示されたリコメンマークにより、当該情報処理端末20の表示画面において、画面サイズ「QCIF」がおすすめの画面サイズであることがわかる。
【0065】
ステップS116において選択された画面サイズ(QCIF)の情報が、サーバ装置10に送信される(S118)。そして、サーバ装置10の画像データ生成部110は、アルバム一覧画面を生成する(S120)。ステップS120において生成されるアルバム一覧画面とは、ユーザ操作に応じて作成されるアルバムの名称の一覧である。サーバ装置10の送信部112は、ステップS120において生成されたアルバム一覧画面を情報処理端末20に送信する(S122)。
【0066】
ステップS122において、サーバ装置10からアルバム一覧画面を送信された情報処理端末20の表示部206は、当該アルバム一覧画面を表示画面に表示する(S124)。図9の表示画面212は、ステップS124において情報処理端末20の表示画面に表示されるアルバム一覧画面の一例である。図7に戻り、ステップS124において表示画面にアルバム一覧画面が表示された後に、ユーザ操作に応じて、情報処理端末20の入力部202はアルバム一覧画面から特定のアルバムを選択する(S126)。
【0067】
ステップS126において選択されたアルバムの情報が、サーバ装置10に送信される(S128)。ステップS128においてアルバムの情報を送信されたサーバ装置10の画像データ生成部110は、ステップS116において情報処理端末20に選択された画面サイズ(QCIF)用のサムネイル一覧画面を生成する(S130)。ステップS130において生成されるサムネイル一覧画面は、上記した記憶部105に記憶されている表示制御情報を用いて生成される。
【0068】
例えば、ステップS116において選択された画面サイズはQCIFであるため、図4のテンプレートナンバー「2」であると考えられる。この場合、画像データ生成部110は、複数のサムネイルを縦の枚数「4」枚、横の枚数「4」枚に配置して、サムネイル1枚の画像サイズの縦が「30」、横が「40」になるように画像をリサイズして一覧画面を生成する。ステップS118では、画像データ生成部110が複数のサムネイルが表示されるサムネイル一覧画面を生成するとしたが、かかる例に限定されない。例えば、選択されたアルバムに含まれる画像の一つを含む表示画像を、QCIFに適した画像サイズ、例えば150×200を用いて生成するようにしてもよい。
【0069】
次に、サーバ装置10の送信部112は、ステップS130において生成されたQCIF用のサムネイル一覧画面を情報処理端末20に送信する(S132)。ステップS132において、サーバ装置10からQCIF用のサムネイル一覧画面を送信された情報処理端末20の表示部206は、当該サムネイル一覧画面を表示画面に表示する(S134)。図9の表示画面213は、ステップS134において情報処理端末20の表示画面に表示されるQCIF用のサムネイル一覧画面の一例である。表示画面213には、複数のサムネイルを含むサムネイル一覧画面214とともに、「画像が小さすぎる」、「全画像が表示されない」等の選択可能なテキスト情報215が表示される。
【0070】
図8に戻り、ステップS134において表示画面にサムネイル一覧画面が表示された後に、ユーザ操作に応じて、情報処理端末20の入力部202は「画像が小さすぎる」を選択する(S146)。ステップS136において選択された「画像が小さすぎる」の選択情報が、サーバ装置に送信される(S138)。
【0071】
ステップS138において、「画像が小さすぎる」の選択情報を送信されたサーバ装置10の画像データ生成部110は、QCIFより大きい画面サイズ(QVGA)用のサムネイル一覧画面を生成する(S140)。そして、サーバ装置10の送信部112は、ステップS140において生成されたQVGA用のサムネイル一覧画面を情報処理端末20に送信する(S142)。
【0072】
ステップS142において、サーバ装置10からQVGA用のサムネイル一覧画面を送信された情報処理端末20の表示部206は、当該サムネイル一覧を表示画面に表示する。図9の表示画面216は、情報処理端末20の表示画面に表示されるQVGA用のサムネイル一覧画面の一例である。図8に戻り、情報処理端末20において、表示画面に表示された複数のサムネイル画像から、ユーザ操作に応じて一つのサムネイル画像が選択される(S144)。ステップS144において選択されたサムネイル画像の選択情報がサーバ装置10に送信される(S146)。
【0073】
ステップS146において情報処理端末20によりサムネイル画像の選択情報が送信されると、サーバ装置10は、情報処理端末20の端末情報と画面サイズ(QVGA)とを対応づけて記憶部105に保存する(S148)。ステップS148において記憶部105に端末情報と表示制御情報との対応関係が記憶されることにより、この対応関係が保存された後に当該情報処理端末20と同機種の端末がアクセスした場合に、QVGAを最適な画面サイズとして推薦することが可能となる。そして、サーバ装置10の画像データ生成部110は、QVGA用の拡大画像を生成する(S150)。
【0074】
サーバ装置10の送信部112は、ステップS150において生成さえた拡大画像データを情報処理端末20に送信する(S152)。ステップS152においてQVGA用の拡大画像を送信された情報処理端末20の表示部206は、表示画面にQVGA用の拡大画像を表示する(S154)。
【0075】
以上、サーバ装置10において既知の情報処理端末20がアクセスした場合の情報処理方法について説明した。このように、サーバ装置10において既知の情報処理端末20に対しては、既にサーバ装置10に記憶されている端末情報と表示制御情報との対応関係に基づいて、当該情報処理端末20に適した表示制御情報を推薦したり、当該表示制御情報を用いた画像を表示させたりすることができる。また、情報処理端末20のユーザは、推薦された表示制御情報が満足のいくものでない場合には、他の表示制御情報を選択していくことができる。その結果、サーバ装置10は、情報処理端末20により適した表示制御情報を推薦したり、当該表示制御情報を用いた画像を表示させたりすることが可能となる。
【0076】
次に、図10〜図12を参照して、サーバ装置10において未知の情報処理端末20がアクセスした場合の情報処理方法について説明する。図10および図11は、サーバ装置10において未知の情報処理端末20がアクセスした場合の情報処理方法について説明するタイミングチャートである。当該情報処理方法を説明するにあたり、図12の図面を適宜参照する。図12は、情報処理端末20の表示画面の表示例を説明する説明図である。以下では、上記した既知の情報処理端末20がアクセスした場合の情報処理方法とは異なる処理について特に詳細に説明する。
【0077】
図10に示したように、まず、情報処理端末20がインターネットを介してWebサイトにアクセスして、サーバ装置10にアクセスする(S202)。ステップS202において情報処理端末20にアクセスされたサーバ装置10は、当該情報処理端末20の端末情報を取得する(S204)。
【0078】
次に、サーバ装置10の画像データ生成部110は、記憶部105のデータベースを検索する(S206)。ステップS202においてサーバ装置10にアクセスした情報処理端末20は、未知の端末であるため、記憶部105のデータベースに当該端末の情報は記憶されていない。そこで、画像データ生成部110は、画面サイズ選択画面を生成する(S208)。
【0079】
ステップS208において生成される画面サイズ選択画面には、上記したリコメンマークは付与されず、記憶部105に記憶されている表示制御情報(表示用テンプレート名)の一覧107のみが表示される。ここでは、表示用テンプレート名に画面解像度で表される画面サイズを用いている。ステップS208において生成された画面サイズ選択画面は、ステップS202においてアクセスした情報処理端末20に送信される(S210)。
【0080】
ステップS210において画面サイズ選択画面を送信された情報処理端末20の表示部206は、当該選択画面を表示画面に表示する(S212)。ここで、図12を参照して、画面サイズ選択画面について説明する。図12に示したように、画面サイズ選択画面220には、複数の画面サイズの一覧のみが表示される。
【0081】
図10に戻り、ステップS212において表示画面に画面サイズ選択画面が表示された後に、ユーザ操作に応じて、情報処理端末20の入力部202は画面サイズ(VGA)を選択する(S214)。ステップS214において選択された画面サイズ(VGA)の情報が、サーバ装置10に送信される(S216)。そして、サーバ装置10の画像データ生成部110は、ステップS214において情報処理端末20に選択された画面サイズ(VGA)用のサンプル画像を生成する(S216)。
【0082】
ステップS216において生成されるサンプル画像は、例えば、複数のサムネイル一覧などを例示できる。情報処理端末20が一度もサーバ装置10にアクセスしたことのない未知の端末である場合には、当該端末に適した画面サイズがわからないため、サンプル画像を用いて表示画像を生成する。サンプル画像を用いることにより、表示画像等の生成処理の時間を短縮化して、ユーザに迅速に最適な画面サイズを選択させることが可能となる。そして、サーバ装置10の送信部112は、ステップS216において生成されたVGA用のサンプル画像を情報処理端末20に送信する(S220)。
【0083】
ステップS220において、サーバ装置10からVGA用のサンプル画像を送信された情報処理端末20の表示部206は、当該サンプル画像を表示画面に表示する(S222)。図12の表示画面222は、ステップS222において情報処理端末20の表示画面に表示されるVGA用のサンプル画像の表示例である。表示画面222には、複数のサムネイルを含むサンプル画像223とともに、「画像が小さすぎる」、「最適な画像サイズ」、「全画像が表示されない」等の選択可能なテキスト情報224が表示される。
【0084】
図10に戻り、ステップS222において表示画面にVGA用のサンプル画像が表示された後に、ユーザ操作に応じて、情報処理端末20の入力部202は「全画像が表示されない」を選択する(S224)。ステップS224において選択された「全画像が表示されない」の選択情報が、サーバ装置に送信される(S226)。
【0085】
ステップS226において、「全画像が表示されない」の選択情報を送信されたサーバ装置10の画像データ生成部110は、VGAより小さい画面サイズ(HVGA)用のサンプル画像を生成する(S228)。そして、サーバ装置10の送信部112は、ステップS228において生成されたHVGA用のサンプル画像を情報処理端末20に送信する(S230)。
【0086】
ステップS230において、サーバ装置10からHVGA用のサンプル画像を送信された情報処理端末20の表示部206は、当該サンプル画像を表示画面に表示する(S232)。図12の表示画面225は、情報処理端末20の表示画面に表示されるHVGA用のサンプル画像の表示例である。図11に戻り、ステップS232において表示画面にHVGA用のサンプル画像が表示された後に、ユーザ操作に応じて、情報処理端末20の入力部202は「全画像が表示されない」を選択する(S234)。ステップS234において選択された「全画像が表示されない」の選択情報が、サーバ装置に送信される(S236)。
【0087】
ステップS236において、「全画像が表示されない」の選択情報を送信されたサーバ装置10の画像データ生成部110は、HVGAより小さい画面サイズ(QVGA)用のサンプル画像を生成する(S238)。そして、サーバ装置10の送信部112は、ステップS238において生成されたQVGA用のサンプル画像を情報処理端末20に送信する(S240)。図12の表示画面228は、情報処理端末20の表示画面に表示されるQVGA用のサンプル画像の表示例である。
【0088】
図11に戻り、ステップS240において表示画面にQVGA用のサンプル画像が表示された後に、ユーザ操作に応じて、情報処理端末20の入力部202は「最適な画像サイズ」を選択する(S242)。ステップS242において選択された「最適な画像サイズ」の選択情報がサーバ装置に送信される(S244)。
【0089】
ステップS244において、「最適な画像サイズ」の選択情報を送信されたサーバ装置10は、情報処理端末20の端末情報と画面サイズ(QVGA)とを対応付けて記憶部105に保存する(S246)。ステップS246において記憶部105に端末情報と表示制御情報との対応関係が記憶されて、サーバ装置10において未知の端末であった情報処理端末に適した画面サイズが保存されることとなる。これにより、この対応関係が保存された後に当該情報処理端末20と同機種の端末がアクセスした場合に、QVGAを最適な画面サイズとして推薦することが可能となる。
【0090】
次に、サーバ装置10の画像データ生成部110は、アルバム一覧画面を生成する(S248)。サーバ装置10の送信部112は、ステップS248において生成されたアルバム一覧画面を情報処理端末20に送信する(S250)。以降の処理は、上記した既知の情報処理端末20がアクセスした場合の情報処理方法におけるステップS214以降とほぼ同様のため、説明を省略する。以上、サーバ装置10において未知の情報処理端末20がアクセスした場合の情報処理方法について説明した。
【0091】
このように、サーバ装置10において未知の情報処理端末20に対しては、未だ端末情報と表示制御情報との対応関係が記憶されていないため、当該情報処理端末20に適した表示制御情報を推薦することができない。しかし、情報処理端末20のユーザにより、表示制御情報一覧から適当な表示制御情報が選択されていくことにより、情報処理端末20に適した表示制御情報を記憶することができる。その結果、その後に同機種の情報処理端末20のアクセスがあった場合に、当該情報処理端末20に適した表示制御情報を推薦したり、当該表示制御情報を用いた画像を表示させたりすることが可能となる。したがって、未知の情報処理端末20が増加する毎に、予めその情報処理端末20に適した表示制御情報を記憶しておく必要がなく、メンテナンスの手間やコストを低減することが可能となる。
【0092】
本実施形態にかかる情報処理システム1によれば、ユーザ操作に応じて、情報処理端末20に適した表示制御情報が入力され、当該表示制御情報がサーバ装置10に送信される。サーバ装置10は、情報処理端末20の端末情報と送信された表示制御情報との対応関係を記憶部105に追加する。そして、サーバ装置10は、情報処理端末20から画像データの送信要求があった場合に、記憶部105に記憶されている対応関係に基づいて、情報処理端末20の表示画面に表示させる画像データを生成して送信する。
【0093】
サーバ装置10は、情報処理端末20の端末情報に対応する表示制御情報を用いて画像データを生成する。これにより、サーバ装置10は、情報処理端末20のユーザ操作に応じて、情報処理端末20の端末情報と表示制御情報との新たな対応関係を追加することが可能となる。したがって、アクセスのあった情報処理端末20に対して、最適な画面サイズ等の表示制御情報を推薦したり、当該表示制御情報を用いて画像データを生成したりすることが可能となる。
【0094】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0095】
例えば、上記実施形態では、ユーザ操作に応じて表示制御情報の一覧から一つの表示制御情報を選択することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、ユーザ操作に応じて、表示制御情報の詳細項目(パラメータ項目)を追加するようにしてもよい。また、情報処理端末20の表示画面に表示される画面サイズ一覧にはない、ユーザ所望の画面サイズを入力して、当該画面サイズを記憶部105に追加するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの概要を説明する説明図である。
【図2】同実施形態にかかるサーバ装置および情報処理端末の機能構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態にかかる端末情報の一覧の内容を説明する説明図である。
【図4】同実施形態にかかる表示制御情報の一覧の内容を説明する説明図である。
【図5】同実施形態にかかる端末情報と表示制御情報との対応関係の内容を説明する説明図である。
【図6】同実施形態にかかる情報処理端末の端末情報毎に集計される表示制御情報の内容について説明する説明図である。
【図7】同実施形態にかかるサーバ装置において既知の情報処理端末がアクセスした場合の情報処理方法について説明するタイミングチャートである。
【図8】同実施形態にかかるサーバ装置において既知の情報処理端末がアクセスした場合の情報処理方法について説明するタイミングチャートである。
【図9】同実施形態にかかる情報処理端末の表示画面の表示例を説明する説明図である。
【図10】同実施形態にかかるサーバ装置において未知の情報処理端末がアクセスした場合の情報処理方法について説明するタイミングチャートである。
【図11】同実施形態にかかるサーバ装置において未知の情報処理端末がアクセスした場合の情報処理方法について説明するタイミングチャートである。
【図12】同実施形態にかかる情報処理端末の表示画面の表示例を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0097】
10、10a、10b、10c、30 サーバ装置
102 受信部
104 追加部
105 記憶部
110 画像データ生成部
112 送信部
20、20a、20b、20c 情報処理端末
202 入力部
204 送信部
206 表示部
208 受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続された1または2以上の情報処理端末の端末情報と、前記情報処理端末の表示画面に対応する1または2以上の表示制御情報との対応関係を記憶している記憶部と、
少なくとも1つの情報処理端末のユーザ操作に応じて、前記情報処理端末の端末情報と表示制御情報との新たな対応関係を前記記憶部に追加する追加部と、
少なくとも1つの情報処理端末からのアクセスがあった場合に、前記記憶部に記憶されている前記対応関係に基づいて、当該情報処理端末の表示画面に表示させる画像データを生成する画像データ生成部と、
前記画像生成部により生成された画像データをアクセスがあった前記情報処理端末に送信する送信部と
を備える、サーバ装置。
【請求項2】
前記記憶部には、前記表示制御情報の一覧が記憶されており、
前記追加部は、前記情報処理端末のユーザ操作に応じて、前記記憶部に記憶されている前記表示制御情報の一覧に新たな表示制御情報を追加する、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記追加部は、
前記情報処理端末のユーザ操作に応じて、前記表示制御情報の一覧から前記表示制御情報を選択し、前記情報処理端末と前記選択した表示制御情報との対応関係を前記記憶部に追加する、請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記表示制御情報は、前記情報処理端末の表示画面に一覧表示されるサムネイルの解像度情報、表示数情報および表示用テンプレート名を少なくとも含む、請求項1〜3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記画像データ生成部は、
アクセスのあった前記情報処理装置の表示画面に、前記記憶部に記憶されている前記対応関係のうち、当該情報処理装置の端末情報に対応する表示制御情報を用いて前記画像データを生成する、請求項1〜4のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記画像データ生成部は、
前記記憶部に記憶されている前記表示制御情報の一覧表示を含む画像データを生成し、
前記情報処理装置からアクセスがあった場合に、前記表示画面に一覧表示された前記表示制御情報のうち、当該情報処理装置の端末情報に対応する表示制御情報を、他の表示制御情報と区別する表示とする画像データを生成する、請求項1〜5のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記画像データ生成部は、
アクセスのあった前記情報処理装置の表示画面に、前記情報処理装置の端末情報に対応する表示制御情報に基づく表示形式を用いて所定の画像を表示させるための画像データを生成する、請求項1〜6のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記情報処理端末のユーザ操作に応じて、前記表示制御情報の一覧から特定の表示制御情報が選択された回数をカウントするカウント部を備え、
前記画像データ生成部は、アクセスのあった前記情報処理装置の表示画面に、前記カウント部によりカウントされた回数の多い、当該情報処理装置の端末情報に対応する表示制御情報を優先的に用いて画像データを生成する、請求項1〜7のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記サーバ装置は、複数の他のサーバ装置とネットワークを介して接続され、
接続されている前記複数の他のセーバ装置との間で、前記表示制御情報を相互に送受信して共有する、請求項1〜8のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項10】
ネットワークを介して接続された1または2以上の情報処理端末のユーザ操作に応じて、前記情報処理端末の端末情報と表示制御情報との新たな対応関係を、前記情報処理端末の端末情報と前記情報処理端末の表示画面に対応する1または2以上の表示制御情報との対応関係を記憶している前記記憶部に追加するステップと、
少なくとも1つの情報処理端末からのアクセスがあった場合に、前記記憶部に記憶されている前記対応関係に基づいて、当該情報処理端末の表示画面に表示させる画像データを生成するステップと、
前記生成された画像データをアクセスがあった前記情報処理端末に送信するステップと
を含む、情報処理方法。
【請求項11】
サーバ装置は、
ネットワークを介して接続された情報処理端末の端末情報と、前記情報処理端末の表示画面に対応する1または2以上の表示制御情報との対応関係を記憶している記憶部と、
前記情報処理端末のユーザ操作に応じて、前記情報処理端末の端末情報と表示制御情報との新たな対応関係を前記記憶部に追加する追加部と、
前記情報処理端末からのアクセスがあった場合に、前記記憶部に記憶されている前記対応関係に基づいて、当該情報処理端末の表示画面に表示させる画像データを生成する画像データ生成部と、
前記画像生成部により生成された前記画像データを前記情報処理端末に送信する送信部と、
を備え、
前記情報処理端末は、
ユーザ操作に応じて前記情報処理端末に適した表示制御情報を入力する入力部と、
前記入力部により入力された前記表示制御情報をサーバ装置に送信する送信部と、
前記サーバ装置により送信された前記画像データを表示画面に表示する表示部と、
を備える、情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−160585(P2010−160585A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−1156(P2009−1156)
【出願日】平成21年1月6日(2009.1.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】