説明

システム、サーバ、画像形成装置、システムの制御方法、プログラム及び記録媒体

【課題】公開中でないファームウェアが適用されたり、使用されることを防止する技術を提供する。
【解決手段】画像形成装置とサーバとを備えるシステムで、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中であるか否かを判定する第1の判定手段と、適用されていないと判定された場合には、当該ファームウェアの適用を防止する指示を含む指示情報を送信し、そうでない場合には、代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する指示情報を送信する。画像形成装置は、サーバから指示情報を取得し、指示情報に基づいて、公開中でないファームウェアが適用されているか否かを判定する第2の判定手段と、適用されていないと判定された場合には、指示情報に応じてファームウェアの適用を防止する防止手段と、そうでない場合には、代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、サーバ、画像形成装置、システムの制御方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の急速な高機能化などに伴って、かかる画像形成装置のファームウェアの更新(アップデート)を迅速、且つ、効率的に(低コストで)行うことが要求されている。従来、画像形成装置のファームウェアは、バージョンアップや障害などでアップデートする必要が生じた場合に、サービスマンが顧客先に訪問して手作業でアップデートを行っていた。従って、ファームウェアを迅速にアップデートすることができないばかりか、ファームウェアのアンプデートのためのコストが高くなってしまっていた。
【0003】
そこで、近年では、フラッシュメモリなどの書き換え可能な記憶装置にファームウェアを格納するように画像形成装置を構成し、インターネットを介して、ファームウェアを送信して、ファームウェアのアップデートを行う技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、通信回線を介して、アップデートサーバと通信可能な携帯型電子機器に関する技術が開示されている。特許文献1における携帯型電子機器は、アップデートサーバに所定のタイミングで自動的にアクセスしてファームウェアのアップデートを要求し、かかる要求に応じてアップデートサーバから送信されるファームウェアを受信してアップデートを行う。なお、特許文献1における携帯型電子機器は、電池電源の電圧が所定値よりも小さくなった場合には、ファームウェアの受信を中止する。
【0005】
また、特許文献2には、バージョンアップのためにダウンロードした新しいファームウェア(プログラム)にバグが存在していた場合に、元の(即ち、過去のバージョンの)ファームウェアに戻すことが可能な装置に関する技術が開示されている。特許文献2における装置は、過去のバージョンを含めてファームウェアを保持し、バージョンを遡及させる指示を受けて過去のバージョンのファームウェアを有効化する。
【0006】
このように、近年では、サービスマンが手作業でファームウェアのアップデートを行う方法に代わって、画像形成装置がサーバからファームウェアをダウンロードして自動的にアップデートを行う方法が主流となっている。
【特許文献1】特開2006−72761号公報
【特許文献2】特開2000−293365号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術では、ダウンロードしたファームウェアが一旦公開された後に公開中止となった場合に、かかる公開中止を認識できないため、公開中止となったファームウェアをそのまま適用してしまうという問題がある。ここで、公開とは、新しいファームウェアを使用して問題のないファームウェアとしてダウンロード可能な状態にすることを意味する。また、公開中止とは、新しいファームウェアを想定外の動作をする可能性のある(即ち、使用上問題のある)ファームウェアとしてダウンロード不可能な状態にすることを意味する。
【0008】
更に、公開中止となったファームウェアを適用した画像形成装置は、想定外の動作をする可能性があるにもかかわらず、そのまま使用されてしまうという問題もある。
【0009】
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みて、公開中でない(公開停止中又は公開中止中の)ファームウェアが適用されたり、適用されたまま使用されたりすることを防止する技術を提供することを例示的目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の第1の側面としてのシステムは、画像形成装置と、前記画像形成装置に対してファームウェアを配信するサーバとを備えるシステムであって、前記サーバは、前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中であるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、当該ファームウェアの前記画像形成装置への適用を防止する指示を含む指示情報を送信し、前記第1の判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する指示を含む指示情報を送信する送信手段と、を有し、前記画像形成装置は、前記サーバから前記指示情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記指示情報に基づいて、公開中でないファームウェアが適用されているか否かを判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの適用を防止する防止手段と、前記第2の判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する適用手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の側面としてのサーバは、画像形成装置に対してファームウェアを配信するサーバであって、前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、当該ファームウェアの前記画像形成装置への適用を防止する指示を含む指示情報を送信し、前記判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する指示を含む指示情報を送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
本発明の第3の側面としての画像形成装置は、ファームウェアを配信するサーバと通信可能な画像形成装置であって、前記サーバから配信されたファームウェアが使用して問題のないファームウェアとして公開中であるか否かを示す公開情報を含む画像形成装置への指示情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記指示情報に基づいて、公開中でないファームウェアが適用されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの適用を防止する防止手段と、前記判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する適用手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の第4の側面としての制御方法は、画像形成装置と、前記画像形成装置に対してファームウェアを配信するサーバとを備えるシステムの制御方法であって、前記サーバにおいて、前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中であるか否かを判定する第1の判定ステップと、前記サーバにおいて、前記第1の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、当該ファームウェアの前記画像形成装置への適用を防止する指示を含む指示情報を送信し、前記第1の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する指示を含む指示情報を送信する送信ステップと、前記画像形成装置において、前記サーバから前記指示情報を取得する取得ステップと、前記画像形成装置において、前記取得ステップで取得された前記指示情報に基づいて、公開中でないファームウェアが適用されているか否かを判定する第2の判定ステップと、前記画像形成装置において、前記第2の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの適用を防止する防止ステップと、前記画像形成装置において、前記第2の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する適用ステップと、を有することを特徴とする。
【0014】
本発明の第5の側面としてのプログラムは、画像形成装置と、前記画像形成装置に対してファームウェアを配信するサーバとを備えるシステムの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、前記サーバにおいて、前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中であるか否かを判定する第1の判定ステップと、前記サーバにおいて、前記第1の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、当該ファームウェアの前記画像形成装置への適用を防止する指示を含む指示情報を送信し、前記第1の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する指示を含む指示情報を送信する送信ステップと、前記画像形成装置において、前記サーバから前記指示情報を取得する取得ステップと、前記画像形成装置において、前記取得ステップで取得された前記指示情報に基づいて、公開中でないファームウェアが適用されているか否かを判定する第2の判定ステップと、前記画像形成装置において、前記第2の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの適用を防止する防止ステップと、前記画像形成装置において、前記第2の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する適用ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0015】
本発明の第6の側面としての記録媒体は、上述のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【0016】
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、例えば、公開中でない(公開停止中又は公開中止中の)ファームウェアが適用されたり、適用されたまま使用されたりすることを防止する技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
【0019】
図1は、本発明の一側面としてのシステム1の全体構成を示す図である。
システム1は、画像形成装置を監視(管理)する監視会社側のシステムであるシステム110及び120、監視システム130及び配信システム140と、画像形成装置を含む顧客側のシステムである画像形成システム150、160及び170とを備える。
【0020】
本実施形態のシステム1における監視会社による画像形成装置の監視サービスは、監視会社と顧客との間の契約に基づいて提供される。従って、監視会社は、監視会社と顧客との間の契約に基づいて決定された画像形成装置のみを監視対象とする。
【0021】
まず、監視会社側のシステムについて説明する。
【0022】
システム110は、データベース111と、パーソナルコンピュータ(PC)112と、ホスト113とを含む。同様に、システム120は、データベース121と、パーソナルコンピュータ(PC)122と、ホスト123とを含む。システム110において、データベース111、PC112及びホスト113は、LAN114で接続されている。同様に、システム120において、データベース121、PC122及びホスト123は、LAN124で接続されている。
【0023】
データベース111及び121のそれぞれには、システムの監視地域情報、顧客情報、監視情報などに関わる情報(データ)が格納(蓄積)される。PC112及び122のそれぞれは、データベース111及び121への情報(データ)の登録やデータベース111及び121に登録された情報の修正などを制御する。なお、ホスト113及び123のそれぞれは、操作部及び表示部を有し、PC112及び122の機能を実現することも可能である。
【0024】
図1では、システム110及び120のそれぞれは、複数の装置(データベース、PC、ホスト)を含む構成として図示されているが、かかる構成に限定されるものではない。例えば、データベース111及び121のそれぞれは、ホスト113及び123内に物理的に存在してもよい。また、ホスト113及び123のそれぞれからアクセス可能(通信可能)であれば、データベース111及び121はインターネットを経由した別の場所に存在してもよい。
【0025】
監視システム130は、データベース131と、監視ホスト132とを含み、監視会社側のシステムと顧客側のシステムとの間に存在する。監視システム130において、データベース131及び監視ホスト132は、LAN133で接続されている。LAN133は、インターネットに接続可能となっている。
【0026】
データベース131には、画像形成装置を監視(管理)するための情報や、顧客側のシステムから取得(収集)した画像形成装置の稼動状態を示す稼動情報(例えば、カウンタ情報、障害履歴情報、障害パターンテーブルなど)などが格納(蓄積)される。なお、データベース131は、監視ホスト132内に物理的に存在してもよいし、監視ホスト132からアクセス可能(通信可能)であれば、インターネットを経由した別の場所に存在してもよい。
【0027】
監視ホスト132は、監視装置153、167及び168や画像形成装置171から監視対象としての画像形成装置の稼動状態を示す稼動情報を取得(収集)、格納(蓄積)及び加工して、警告等を外部(例えば、ホスト113やホスト123)に提供する。また、監視ホスト132には、ホスト113及び123のそれぞれが監視対象(管理対象)としている画像形成装置に関する情報や監視(管理)に関わる設定を登録することができる。監視ホスト132は、ホスト113及び123から登録された監視対象の画像形成装置に関する情報や監視に関わる設定をマージして一括管理する。また、監視ホスト132は、監視装置153、167及び168や画像形成装置171に対して、監視に関わる設定を行うことができる。
【0028】
なお、稼動情報は、例えば、トナー切れ、ドアオープン、ドラム交換、カートリッジの有無、冷却ファイン異常、基板異常、原稿台ガラス汚れ、ステイプル切れ、給紙センサ光量不足を示す情報を含む。また、稼動情報は、フォントメモリオーバーフロー、レンダリングエラー、定着器異常、両面ユニット異常、紙詰まりを示す情報を含む。更に、稼動情報は、カウンタ情報(例えば、課金対象となる課金カウンタ、顧客の部門別に集計された部門カウンタ、用紙サイズ別に集計されたサイズ別カウンタ、画像形成装置の部品の消耗度を示す部品カウンタなど)も含む。本実施形態では、課金カウンタは、画像形成装置の印刷枚数を示し、部門カウンタは、顧客によって設定された部門ごとの印刷枚数を示す。また、部品カウンタは、例えば、ドラムに対してはドラムの回転数を示し、スキャナランプに対しては時間(秒)を示す。
【0029】
また、監視ホスト132は、インターネットを介して接続されたPC112及びPC122や監視装置153、167及び168や画像形成装置171などに対して、データベース131に格納した情報又は加工した情報を閲覧するWEBページを提供する。なお、監視ホスト132は、ユーザ認証によって、監視会社別、顧客別、ユーザの権限別に閲覧内容を限定してWEBページを提供する。また、監視ホスト132は、WEBページから一部の情報を変更することができるように、WEBページを提供してもよい。
【0030】
配信システム140は、データベース141と、配信サーバ142とを含み、監視会社側のシステムと顧客側のシステムとの間に存在する。配信システム140において、データベース141及び配信サーバ142は、LAN143で接続されている。LAN143は、インターネットに接続可能となっている。また、LAN143は、LAN133と同一であってもよい。
【0031】
データベース141には、監視対象の画像形成装置のファームウェア、アプリケーション、ソフトウェアライセンス情報などが格納(蓄積)される。なお、データベース141は、配信サーバ142内に物理的に存在してもよいし、配信サーバ142からアクセス可能(通信可能)であれば、インターネットを経由した別の場所に存在してもよい。また、データベース141は、データベース131と情報(データ)を共有してもよい。
【0032】
なお、図1では、監視システム130におけるデータベース131及び監視ホスト132と配信システム140におけるデータベース141及び配信サーバ142は、1つずつしか図示されていない。但し、実際には、複数のデータベース及び監視ホストと複数のデータベース及び配信サーバによって、多くの画像形成装置及び監視装置からの情報の取得(収集)やファームウェアなどの配信の負荷を分散させることが好ましい。
【0033】
次に、顧客側のシステムについて説明する。顧客側のシステムである画像形成システム150、160及び170は、互いに異なる環境を有している。
【0034】
画像形成システム150は、例えば、A社X事業所のシステムであって、画像形成装置151及び152と、監視装置153とを含む。画像形成装置151及び152は、インターネットに接続されたLAN154に接続し、監視装置153によって監視されている。監視装置153は、インターネットを介して、監視ホスト132と通信することができる。監視装置153は、画像形成装置151及び152に関する情報(例えば、障害の発生など)を、画像形成装置151及び152から受信するたびに、監視ホスト132に送信する。
【0035】
なお、監視装置153は、図示しないデータベースと接続されており、かかるデータベースに画像形成装置151及び152から取得(収集)した情報(例えば、稼動情報など)や情報の加工結果を格納(蓄積)する。また、図示しないデータベースには、画像形成装置151及び152の監視に関わる設定も格納される。なお、図示しないデータベースは、LAN154に接続され、独立して存在してもよいし、監視装置153からアクセス可能(通信可能)であれば、インターネットを経由した別の場所に存在してもよい。
【0036】
画像形成システム160は、例えば、A社Y事業所のシステムであって、画像形成装置161乃至166と、監視装置167及び168とを含む。画像形成装置161乃至166は、インターネットに接続されたLAN169に接続し、監視装置167及び168によって監視されている。本実施形態では、画像形成装置161乃至164は監視装置167によって監視され、画像形成装置165及び166は監視装置168によって監視される。監視装置167及び168は、インターネットを介して、監視ホスト132と通信することができる。監視装置167は、画像形成装置161乃至164に関する情報(例えば、障害の発生など)を、画像形成装置161乃至164から受信するたびに、監視ホスト132に送信する。同様に、監視装置168は、画像形成装置165及び166に関する情報(例えば、障害の発生など)を、画像形成装置165及び166から受信するたびに、監視ホスト132に送信する。
【0037】
なお、監視装置167及び168は、図示しないデータベースと接続されており、かかるデータベースに画像形成装置161乃至166から取得(収集)した情報(例えば、稼動情報など)や情報の加工結果を格納(蓄積)する。また、図示しないデータベースには、画像形成装置161乃至166の監視に関わる設定も格納される。なお、図示しないデータベースは、LAN169に接続され、独立して存在してもよいし、監視装置167及び168からアクセス可能(通信可能)であれば、インターネットを経由した別の場所に存在してもよい。
【0038】
画像形成システム170は、例えば、B社のシステムであって、画像形成装置171を含む。画像形成装置171は、インターネットに接続されたLAN172に接続している。画像形成装置171は、インターネットを介して、監視ホスト132と直接通信し、自身に関する情報(例えば、障害の発生など)を積極的に監視ホスト132に送信する。画像形成装置171は、WEBブラウザを搭載しており、監視ホスト132が提供するWEBページを閲覧することが可能である。
【0039】
本実施形態のシステム1におけるインターネットを介した通信では、HTTP/SOAPプロトコルを利用する。SOAPは、Simple Object Access Protocolの略称である。また、SOAPは、XML(eXtended Markup Language)をベースとして、あるコンピュータから他のコンピュータのデータやサービスを呼び出すためのプロトコルである。
【0040】
本実施形態では、SOAPは、HTTPの上に実装される。SOAPによる通信では、XML文書に付帯情報を含んだSOAPメッセージを交換する。従って、SOAPをサポートするコンピュータには、SOAPメッセージを生成するSOAPメッセージ生成部と、SOAPメッセージを解析するSOAPメッセージ解析部とが備えられている。画像形成装置の稼動情報は、本実施形態では、SOAPメッセージによって監視ホスト132に送信される。
【0041】
また、本実施形態では、画像形成システム150及び160において、画像形成装置151及び152は監視装置153を介して、画像形成装置161乃至166は監視装置167及び168を介して、監視ホスト132と通信するように説明した。但し、画像形成システム170と同様に、画像形成システム150及び160においても、監視装置を介することなく、画像形成装置自身が監視ホストと通信するように構成することも可能である。
【0042】
図2は、ホスト113及び123、監視ホスト132及び配信サーバ142のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0043】
第1のCPU201及び第2のCPU202は、装置上の各処理を制御する。ROM203は、書き換え不可能なメモリであって、装置上の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。RAM204は、書き換え可能なメモリであって、装置上の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶する。
【0044】
第1のハードディスク(HDD)205及び第2のハードディスク(HDD)は、装置上の各処理に関わるプログラムやデータ、監視対象の画像形成装置に関する情報及び画像形成装置から取得(収集)した情報などを記憶する。第1のHDD205及び第2のHDDは、例えば、カウンタ情報(課金カウンタ、部門カウンタ、部品カウンタなど)を記憶する。
【0045】
操作部207は、装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスなどを含む。表示部208は、装置の動作状況や装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。ネットワークインターフェース(I/F)209は、LAN及びインターネットに接続し、外部と情報交換(即ち、情報(データ)の受け渡し)を行う。外部機器インターフェース(I/F)210は、外部機器(外部記憶機器など)と接続する。
【0046】
システムバス211は、第1のCPU201、第2のCPU202、ROM203、RAM204、第1のHDD205、第2のHDD206、操作部207、表示部208、ネットワークI/F209及び外部機器I/F210を互いに接続する。
【0047】
図3は、PC112及び122、監視装置153、167及び168のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0048】
CPU301は、装置上の各処理を制御する。ROM302は、書き換え不可能なメモリであって、装置上の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。RAM303は、書き換え可能なメモリであって、装置上の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶する。
【0049】
ハードディスク(HDD)304は、監視装置153、167及び187においては、装置上の各処理に関わるプログラムやデータ、監視対象の画像形成装置に関する情報及び画像形成装置から取得(収集)した情報などを記憶する。また、HDD304は、PC112及び122においては、WEBブラウザなどを記憶する。
【0050】
操作部305は、装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスなどを含む。表示部306は、装置の動作状況や装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。ネットワークインターフェース(I/F)307は、LAN及びインターネットに接続し、外部と情報交換(即ち、情報(データ)の受け渡し)を行う。外部機器インターフェース(I/F)308は、外部機器(外部記憶機器など)と接続する。
【0051】
システムバス309は、CPU301、ROM302、RAM303、HDD304、操作部305、表示部306、ネットワークI/F307及び外部機器I/F308を互いに接続する。
【0052】
図4は、監視装置153、167及び168の別のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0053】
CPU401は、装置上の各処理を制御する。ROM402は、書き換え不可能なメモリであって、装置上の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。
【0054】
FlashROM403は、装置上の各処理に関わるデータや一時的なデータ、監視対象の画像形成装置に関する情報及び画像形成装置から取得(収集)した情報などを記憶する。
【0055】
シリアルインターフェース(I/F)404は、シリアルケーブルを介して外部端末と接続する。ネットワークインターフェース(I/F)405は、LAN及びインターネットに接続し、外部と情報交換(即ち、情報(データ)の受け渡し)を行う。
【0056】
システムバス406は、CPU401、ROM402、FlashROM403、シリアルI/F404及びネットワークI/F405を互いに接続する。
【0057】
図5は、画像形成装置151、152、161乃至166及び171のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置151、152、161乃至166及び171は、本実施形態では、プリンタ機能及びファクシミリ機能を含む複合機である。但し、画像形成装置151、152、161乃至166及び171は、情報処理装置から画像データを受信して電子写真方式又はインクジェット方式で画像を印刷(形成)するプリンタやファクシミリなどであってもよい。
【0058】
イメージリーダ502は、原稿給送部501から給送される画像を読み込む。
画像形成部503は、イメージリーダ502で読み込まれた画像やネットワーク経由で受信した画像データを印刷画像に変換して出力する。排紙部504は、画像が印刷(形成)された記録紙を排出し、ソートやステイプルなどの処理を施す。
【0059】
ネットワークインターフェース(I/F)505は、LAN及びインターネットに接続し、外部と情報交換(即ち、情報(データ)の受け渡し)を行う。
【0060】
CPU506は、装置上の各処理を制御する。例えば、CPU506は、画像形成装置の稼動状態を監視し、障害等の特定のイベントが発生した場合には、かかる情報(稼動情報)を予め定めた宛先(例えば、監視ホストや監視装置)に送信する。
【0061】
ROM507は、書き換え不可能なメモリであって、装置上の各処理に関わるプログラムやデータを記憶する。RAM508は、書き換え可能なメモリであって、装置上の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶する。
【0062】
ハードディスク(HDD)509は、装置上の各処理に関わるプログラムやデータ、画像形成装置に送信されてきたユーザに関するデータなどを記憶する。
【0063】
操作部510は、装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスなどを含む。表示部511は、装置の動作状況(稼動状況)や装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。
【0064】
システムバス512は、原稿給送部501、イメージリーダ502、画像形成部503、排紙部504、ネットワークI/F505、CPU506、ROM507、RAM508、HDD509、操作部510及び表示部511を互いに接続する。
【0065】
なお、画像形成装置171は、自身に関する情報を積極的に送信する機能を有するため、かかる情報を送信する処理に関わるプログラムをROM507又はHDD509に記憶している。
【0066】
図6は、監視ホスト132及び配信サーバ142における画像形成装置の監視(管理)に関わる部分のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0067】
SOAP通信部601は、ネットワークI/F209を介して監視装置153、167、168又は画像形成装置171から受信したSOAPメッセージをSOAPメッセージ解析部602に渡す。また、SOAP通信部601は、SOAPメッセージ作成部603で作成されたSOAPメッセージをネットワークI/F209を介して監視装置153、167、168又は画像形成装置171に送信する。
【0068】
情報処理部604は、監視装置153、167、168又は画像形成装置171から受信した情報を、そのまま、或いは、加工して、データベースアクセス部606を介して、データベース131又は141に格納する。
【0069】
また、情報処理部604は、遠隔監視システムに関わる機能を実現する。情報処理部604は、監視装置153、167、168又は画像形成装置171から受信した情報やデータベース131又は141に格納されている情報に基づいて、カウンタ情報、エラー情報、ファームウェア最新情報をサービスマンや顧客側管理者へ通知する。
【0070】
監視制御部605は、監視装置153、167、168又は画像形成装置171の情報を取得するスケジュールを管理したり、監視内容及び監視方法を制御したりする。また、監視制御部605は、必要に応じて、監視装置153、167、168又は画像形成装置171に対し、SOAPメッセージ作成部603、SOAP通信部601及びネットワークI/F209を介して、指示を送信する。
【0071】
図7は、監視装置153、167及び168における画像形成装置の監視(管理)に関わる部分のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0072】
SOAP通信部701は、ネットワークI/F307又は405を介して監視ホスト132から受信したSOAPメッセージをSOAPメッセージ解析部703に渡す。また、SOAP通信部701は、SOAPメッセージ作成部702で作成されたSOAPメッセージをネットワークI/F307又は405を介して監視ホスト132又は配信サーバ142に送信する。
【0073】
監視制御部704は、監視ホスト132からの監視設定に従って、情報保持部706に保持する画像形成装置の情報を更新したり、画像形成装置の情報を取得するスケジュールを管理したりする。
【0074】
デバイス情報処理部705は、監視制御部704が管理するスケジュールに従って、画像形成装置から取得した稼動情報を情報保持部706に保持させる。情報保持部706に保持されたデータは、デバイス情報処理部705を介して、そのまま、或いは、加工されて、SOAPメッセージ作成部702に渡され、監視ホスト132に送信される。
【0075】
図8は、画像形成装置151、152、161乃至166及び171における画像形成装置の監視(管理)に関わる部分のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0076】
SOAP通信部801は、ネットワークI/F505を介して監視ホスト132又は配信サーバ142から受信したSOAPメッセージをSOAPメッセージ解析部803に渡す。また、SOAP通信部801は、SOAPメッセージ作成部802で作成されたSOAPメッセージをネットワークI/F505を介して監視ホスト132又は配信サーバ142に送信する。
【0077】
ネットワーク情報取得部804は、DHCP環境においては、IPアドレス、DNSサーバ及びゲートウェイアドレスを自動的に取得する。また、ネットワーク情報取得部804は、操作部510から入力されたネットワーク情報がHDD509に記憶されている場合には、かかるネットワーク情報を取得する。
【0078】
デバイス情報取得部805は、内部スケジュール又は監視ホスト132からの指示に従って、稼動情報(内部で発生したサービスコールなどの情報を含む)を取得する。デバイス情報取得部805で取得されたネットワーク情報は、そのまま、或いは、加工されて、SOAPメッセージ作成部802に渡され、監視ホスト132に送信される。
【0079】
図9は、監視ホスト132、配信サーバ142、監視装置153、167及び168、画像形成装置151、152、161乃至166及び171におけるメモリマップの構造を示す図である。図9は、監視ホスト132ではRAM204に、監視装置153、167及び168ではRAM303又はFlashROM403に、画像形成装置151、152、161乃至166及び171ではRAM508にプログラムをロードしたメモリマップを示す。
【0080】
メモリマップは、図9に示すように、基本I/Oプログラム901、システム・プログラム902、各種処理プログラム903、関連データ格納エリア904及びワークエリア905で構成されている。
【0081】
基本I/Oプログラム901は、装置上の入出力を制御する。システム・プログラム902は、各種処理プログラムに動作環境を提供する。関連データ格納エリア904は、関連データを格納する。ワークエリア905は、プログラムのワークエリアである。なお、メモリ容量の制約によって、基本I/Oプログラム901乃至ワークエリア905として利用する領域が不足する場合もある。このような場合には、第1のHDD205又は第2のHDD206をRAM204の領域の一部として、HDD304をRAM303の領域の一部として、HDD509をRAM508の領域の一部として使用する。
【0082】
以下、システム1における画像形成装置151、152、161乃至166及び171へのファームウェアの配信及びかかるファームウェアの適用に関連する処理について説明する。
【0083】
まず、図10を参照して、画像形成装置151、152、161乃至166及び171、配信サーバ142、監視ホスト132、監視会社(PC112及び122やホスト113及び123など)における全般的なファームウェアの配信の流れを説明する。なお、配信サーバ142には、ファームウェアを転送するサーバ(転送サーバ)から開発を終えた新しいファームウェアが予め転送されているものとする。
【0084】
配信サーバ142から監視ホスト132にファームウェアに関する情報(ファームウェア情報)が送信される。ファームウェア情報とは、配信サーバ142に転送されているファームウェアのそれぞれについて、対応する画像形成装置の種類やバージョンなどを示す情報である。
【0085】
一方、監視会社(PC112及び122やホスト113及び123など)は、認証を受けるために監視ホスト132にアクセスする。監視ホスト132は、監視会社を認証すると、UI表示を行う。ここで、監視会社は、特定の画像形成装置のファームウェアをアップデートするために、かかるファームウェアを特定の画像形成装置にダウンロードさせるように指示(ダウンロード指示)を行う。
【0086】
画像形成装置は、監視ホスト132に対して定期的に情報取得(ポーリング)を行う。この際、監視会社からのダウンロード指示があれば、かかるダウンロード指示に従って、配信サーバ142に対して、ダウンロード指示で指示されたファームウェアの取得指示を送信する。
【0087】
配信サーバ142は、画像形成装置からのファームウェアの取得指示に従って、画像形成装置に対してファームウェアを配信する。上述したポーリングにおいて、配信サーバ142から配信された(ダウンロードした)ファームウェアを適用する指示があれば、画像形成装置は、かかるファームウェアを適用する。
【0088】
また、配信サーバ142は、ファームウェアの配信状況をステータスとして監視ホスト132に送信する。監視ホスト132は、監視会社に対して、配信サーバ142からのステータスを表示する。
【0089】
なお、配信サーバ142は、ファームウェアの容量が大きい場合には、かかるファームウェアを分割して配信することが可能である。この場合、ファームウェアの配信に関する一連の動作は複数回繰り返される。
【0090】
次に、図11を参照して、画像形成装置151、152、161乃至166及び171に配信されたファームウェアが公開停止となり、その後、公開中止になった場合の全般的な流れを説明する。
【0091】
ここで、公開とは、新しいファームウェアを使用して問題のないファームウェアとしてダウンロード可能な状態にすることを意味する。また、公開停止とは、新しいファームウェアを想定外の動作をする可能性のある(即ち、使用上問題のある)ファームウェアとして一時的にダウンロード不可能な状態にすることを意味する。また、公開中止とは、新しいファームウェアを想定外の動作をする可能性のあるファームウェアとしてダウンロード不可能な状態にすることを意味する。
【0092】
ファームウェアが配信されると、画像形成装置は、画像形成装置に関する情報(コンフィグ設定や接続されているアクセサリーの情報など)を配信サーバ142に送信する。ここで、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開停止となり、その後、公開中止になったとする。
【0093】
画像形成装置は、監視ホスト132に対して定期的に情報取得(ポーリング)を行う。この際、配信サーバ142に対して指示情報を作成する指示情報作成指示があれば、かかる指示情報作成指示を配信サーバ142に送信する。ここで、指示情報とは、画像形成装置に配信されたファームウェアの公開情報を含む画像形成装置への指示情報である。
【0094】
配信サーバ142は、画像形成装置からの指示情報作成指示に応じて指示情報を作成し、かかる指示情報を画像形成装置に送信する。画像形成装置は、配信サーバ142から指示情報を取得し、かかる指示情報に従った処理を行う。なお、配信サーバ142における指示情報の作成やかかる指示情報を取得した画像形成装置の処理については後で詳細に説明する。
【0095】
図12は、配信サーバ142における指示情報の作成に関連する処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態では、上述したように、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開停止となり、その後、公開中止になった場合を例に説明する。
【0096】
図12を参照するに、ステップS1202において、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開停止中であるか否かを判定する。ここでは、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中止中であると仮定し、ステップS1204に進む。
【0097】
ステップS1204において、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中止中であるか否かを判定する。上述したように、画像形成装置に配置されたファームウェアは公開中止中と仮定しているため、ステップS1206に進む。
【0098】
なお、ステップS1202及びS1204は、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中であるか否かを判定している(第1の判定)とも言える。
【0099】
画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中止中である場合には、かかるファームウェアの公開中止レベルを判定する。なお、公開中止レベルとは、あるファームウェアがどのような画像形成装置で想定外の動作をする可能性があるのか、そのレベルを設定したものである。図13は、本実施形態において設定されている公開中止レベルの一例を示す図である。第1のレベルとは、全ての画像形成装置で問題となることを意味する。また、第2のレベルとは、画像形成装置が対象コンフィグ設定であれば問題となることを意味する。なお、コンフィグ設定とは、画像形成装置ごとのユーザ特有の設定である。また、第3のレベルとは、画像形成装置に対象アクセサリーが接続されていれば問題となることを意味する。
【0100】
本実施形態では、ステップS1206において、画像形成装置に配信されたファームウェアの公開中止レベルが第1のレベルであるか否かを判定する。画像形成装置に配信されたファームウェアの公開中止レベルが第1のレベルではないと判定された場合には、ステップS1208に進む。一方、画像形成装置に配信されたファームウェアの公開中止レベルが第1のレベルであると判定された場合には、ステップS1214に進む。
【0101】
ステップS1208において、画像形成装置に配信されたファームウェアの公開中止レベルが第2のレベルであるか否かを判定する。画像形成装置に配信されたファームウェアの公開中止レベルが第2のレベルであると判定された場合には、ステップS1210に進む。一方、画像形成装置に配信されたファームウェアの公開中止レベルが第2のレベルではない(即ち、第3のレベルである)と判定された場合には、ステップS1212に進む。
【0102】
ステップS1210において、画像形成装置に設定されているコンフィグ設定が対象コンフィグ設定(公開中止レベルの第2のレベルで設定されている対象コンフィグ設定)であるか否かを判定する。画像形成装置に設定されているコンフィグ設定が対象コンフィグ設定であると判定された場合には、ステップS1214に進む。一方、画像形成装置に設定されているコンフィグ設定が対象コンフィグ設定ではないと判定された場合には、ステップS1238に進む。
【0103】
ステップS1212において、画像形成装置に対象アクセサリー(公開中止レベルの第3のレベルで設定されている対象アクセサリー)が接続されているか否かを判定する。画像形成装置に対象アクセサリーが接続されていると判定された場合には、テップS1214に進む。一方、画像形成装置に対象アクセサリーが設定されていないと判定された場合には、ステップS1238に進む。
【0104】
ステップS1214において、配信サーバ142から配信された(即ち、公開中止中の)ファームウェアが画像形成装置に適用されているか否かを判定する。ステップS1214は、画像形成装置に配信されたファームウェアが適用、即ち、アップデートされているか否かを判定する処理である。画像形成装置に配信されたファームウェアが適用されているか否かは配信サーバ142でステータス管理されているため、画像形成装置に関する情報に基づいて判定すればよい。公開中止中のファームウェアが画像形成装置に適用されていないと判定された場合には、ステップS1216に進む。一方、公開中止中のファームウェアが画像形成装置に適用されていると判定された場合には、ステップS1224に進む。
【0105】
ステップS1216において、配信サーバ142から配信された(即ち、公開中止中の)ファームウェアを削除する指示を書き込む。ステップS1216は、ファームウェアを削除する指示を画像形成装置への指示情報としてRAM204に書き込む処理であって、指示情報を作成する前段階の処理である。
【0106】
ステップS1218において、配信サーバ142から配信された(即ち、公開中止中の)ファームウェアの代替ファームウェアがあるか否かを判定する。配信サーバ142で管理しているファームウェアの中に問題が改善されているファームウェアがある場合には、代替ファームウェアがあると判定され、ステップS1220に進む。一方、配信サーバ142で管理しているファームウェアの中に問題が改善されているファームウェアがない場合には、代替ファームウェアがないと判定され、ステップS1238に進む。
【0107】
ステップS1220において、配信サーバ142で管理しているファームウェアから代替ファームウェアを選択する。
【0108】
ステップS1222において、ステップS1222で選択された代替ファームウェアをダウンロードする指示を書き込む。ステップS1222は、代替ファームウェアをダウンロードする指示を画像形成装置への指示情報としてRAM204に書き込む処理であって、指示情報を作成する前段階の処理である。
【0109】
ステップS1224において、ステップS1218と同様に、配信サーバ142から配信された(即ち、公開中止中の)ファームウェアの代替ファームウェアがあるか否かを判定する。代替ファームウェアがあると判定された場合には、ステップS1226に進む。一方、代替ファームウェアがないと判定された場合には、ステップS1230に進む。
【0110】
ステップS1226において、ステップS1220と同様に、配信サーバ142で管理しているファームウェアから代替ファームウェアを選択する。
【0111】
ステップS1228において、ステップS1222と同様に、ステップS1226で選択された代替ファームウェアをダウンロードする指示を書き込む。
【0112】
ステップS1230において、配信サーバ142で管理しているファームウェアから公開中止中のファームウェアのダウングレードファームウェアを選択する。
【0113】
ステップS1232において、ステップS1230で選択されたダウングレードファームウェアをダウンロードする指示を書き込む。ステップS1232は、ダウングレードファームウェアをダウンロードする指示を画像形成装置への指示情報としてRAM204に書き込む処理であって、指示情報を作成する前段階の処理である。
【0114】
また、ステップS1202において、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開停止中であると判定された場合には、ステップS1234に進む。
【0115】
ステップS1234において、配信サーバ142から配信された(即ち、公開停止中の)ファームウェアが画像形成装置に適用されているか否かを判定する。公開停止中のファームウェアが画像形成装置に適用されていないと判定された場合には、ステップS1236に進む。一方、公開停止中のファームウェアが画像形成装置に適用されていると判定された場合には、ステップS1224に進む。
【0116】
ステップS1236において、配信サーバ142から配信された(即ち、公開停止中の)ファームウェアの適用を保留する指示を書き込む。ステップS1236は、ファームウェアの適用を保留する指示を画像形成装置への指示情報としてRAM204に書き込む処理であって、指示情報を作成する前段階の処理である。
【0117】
ステップS1238において、RAM204に書き込まれた指示を指示情報として作成する。なお、指示情報には、ファームウェアの公開状態も含まれる。本実施形態では、RAM204に書き込まれた指示を含む指示情報をSOAPメッセージとして作成する。図14は、ステップS1238で作成されるSOAPメッセージの一例を示す図である。図14に示すSOAPメッセージは、画像形成装置に配信されたファームウェアの削除を指示している。
【0118】
図14に示すSOAPメッセージのボディについて説明する。本実施形態では、定期的に、画像形成装置側が、配信サーバ142に対してポーリングを行う。かかるポーリングリクエストはGet Reservation Listと呼ばれる。配信サーバから、画像形成装置に対して、そのGet Reservation Listに応答する形で、図14に示すSOAPメッセージが画像形成装置に送信される。ここでは、Get Reservation Listの引数として、Operation Listが格納されている。また、Operationとしてファームウェアの削除指示(Delete Download Firm)が格納されている。
【0119】
図15は、配信サーバ142からファームウェアが配信された後の画像形成装置151、152、161乃至166及び171の処理を説明するためのフローチャートである。かかる処理は、図16に示すように、画像形成装置151、152、161乃至166及び171のアップデート制御部で実行される。ここで、図16は、画像形成装置151、152、161乃至166及び171のソフトウェア構成を示すイメージ図である。
【0120】
図15を参照するに、ステップS1502において、配信サーバ142から指示情報があるか否かを判定する。画像形成装置に配信されたファームウェア、或いは、画像形成装置に適用されているファームウェアが公開停止中又は公開中止中になっていれば、配信サーバ142はファームウェアの公開状態を含む指示情報を作成するため、指示情報があると判定される。配信サーバ142から指示情報があった場合、ステップS1504に進む。なお、配信サーバ142から指示情報がないと判定された場合には、処理を終了する。
【0121】
ステップS1504において、配信サーバ142から指示情報を取得する。上述したように、画像形成装置は、本実施形態では、配信サーバ142からの指示情報として、図14に示すSOAPメッセージを取得する。
【0122】
なお、指示情報を取得する処理(即ち、ステップS1502及びS1504)は、予め定められた期間において、配信サーバ142から指示情報を自動的に取得してもよいし、ユーザの指示に応じて、配信サーバ142から指示情報を取得してもよい。
【0123】
ステップS1506において、ステップS1504で取得した指示情報に基づいて、公開中でない(即ち、公開停止中又は公開中止中の)ファームウェアが適用されている(アップデートされている)か否かを判定する(第2の判定)。公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、ステップS1508に進む。
【0124】
ステップS1508において、ステップS1504で取得した指示情報が配信サーバ142から配信されたファームウェア(即ち、公開中でないファームウェア)の適用の保留を指示しているか否かを判定する。上述したように、ファームウェアが公開停止中であれば、配信サーバ142は、指示情報として、かかるファームウェアの適用を保留する指示を作成するため、指示情報がファームウェアの適用の保留を指示していると判定する。指示情報がファームウェアの適用の保留を指示していると判定された場合には、ステップS1510に進む。一方、指示情報がファームウェアの適用の保留を指示していないと判定された場合には、ステップS1512に進む。
【0125】
ステップS1510において、配信サーバ142から配信されたファームウェア(即ち、公開停止中のファームウェア)の適用を保留する。換言すれば、ステップS1510は、配信サーバ142から配信されたファームウェアが公開停止となった場合において、かかるファームウェアが適用されることを防止する。
【0126】
ステップS1512において、ステップS1504で取得した指示情報が配信サーバ142から配信されたファームウェア(即ち、公開中でないファームウェア)の削除を指示しているか否かを判定する。上述したように、ファームウェアが公開中止中であれば、配信サーバ142は、指示情報として、かかるファームウェアを削除する指示を作成するため、指示情報がファームウェアの削除を指示していると判定する。指示情報がファームウェアの削除を指示していると判定された場合には、ステップS1514に進む。一方、指示情報がファームウェアの削除を指示していないと判定された場合には、処理を終了する。
【0127】
ステップS1514において、配信サーバ142から配信されたファームウェア(即ち、公開中止中のファームウェア)を削除する旨を表示する。例えば、図17に示すように、公開中止中のファームウェハを削除する旨(「ダウンロード済ファームウェアが公開中止になりました。ダウンロード済ファームウェアを削除致します。」を示す画面を表示部511に表示する。
【0128】
ステップS1516において、配信サーバ142から配信されたファームウェア(即ち、公開中止中のファームウェア)を削除する。換言すれば、ステップS1516は、配信サーバ142から配信されたファームウェアが公開中止となった場合において、かかるファームウェアが適用されることを防止する。
【0129】
ステップS1518において、ステップS1504で取得した指示情報が公開中止中のファームウェアの代替ファームウェアのダウンロードを指示しているか否かを判定する。上述したように、公開中止中のファームウェアの代替ファームウェアがあれば、配信サーバ142は、指示情報として、かかる代替ファームウェアをダウンロードする指示を作成するため、指示情報が代替ファームウェアのダウンロードを指示していると判定する。指示情報が代替ファームウェアのダウンロードを指示していると判定された場合には、ステップS1520に進む。一方、指示情報が代替ファームウェアのダウンロードを指示していないと判定された場合には、処理を終了する。
【0130】
ステップS1520において、公開中止中のファームウェアの代替ファームウェアをダウンロード(取得)する旨を表示する。
【0131】
ステップS1522において、公開中止中のファームウェアの代替ファームウェアをダウンロード(取得)する。
【0132】
また、ステップS1506において、公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、ステップS1524に進む。
【0133】
ステップS1524において、ステップS1518と同様に、ステップS1504で取得した指示情報が公開中でないファームウェアの代替ファームウェアのダウンロードを指示しているか否かを判定する。指示情報が代替ファームウェアのダウンロードを指示していると判定された場合には、ステップS1526に進む。
【0134】
ステップS1526において、ステップS1520と同様に、公開中でないファームウェアの代替ファームウェアをダウンロード(取得)する旨を表示する。
【0135】
ステップS1528において、ステップS1522と同様に、公開中でないファームウェアの代替ファームウェアをダウンロード(取得)する。
【0136】
ステップS1530において、ステップS1528でダウンロード(取得)した代替ファームウェアを適用する。
【0137】
また、ステップS1524において、指示情報が代替ファームウェアのダウンロードを指示していないと判定された場合には、ステップS1532に進む。
【0138】
ステップS1532において、ステップS1504で取得した指示情報が公開中でないファームウェアのダウングレードファームウェアのダウンロードを指示しているか否かを判定する。上述したように、公開中でないファームウェアの代替ファームウェアがなければ、配信サーバ142は、指示情報として、ダウングレードファームウェアをダウンロードする指示を作成する。従って、この場合には、指示情報がダウングレードファームウェアのダウンロードを指示していると判定する。指示情報がダウングレードファームウェアのダウンロードを指示していると判定された場合には、ステップS1534に進む。一方、指示情報がダウングレードファームウェアのダウンロードを指示していないと判定された場合には、処理を終了する。
【0139】
ステップS1534において、公開中でないファームウェアのダウングレードファームウェアをダウンロード(取得)する旨を表示する。
【0140】
ステップS1536において、公開中でないファームウェアのダウングレードファームウェアをダウンロード(取得)する。
【0141】
ステップS1538において、ステップS1536でダウンロード(取得)したダウングレードファームウェアを適用する。
【0142】
上述した配信サーバ142からの指示情報による画像形成装置の動作を図18乃至図21に示す。図18は、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開停止になった場合の画像形成装置の動作を示す。図19は、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中止(公開中止レベルは第1のレベル)になった場合の画像形成装置の動作を示す。図20は、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中止(公開中止レベルは第2のレベル)になった場合の画像形成装置の動作を示す。図21は、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中止(公開中止レベルは第3のレベル)になった場合の画像形成装置の動作を示す。
【0143】
このように、本実施形態によれば、公開中でない(公開停止中又は公開中止中の)ファームウェアが画像形成装置に適用されたり、画像形成装置に適用されたまま使用されたりすることを防止することができる。
【0144】
また、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム又は装置に供給しても達成することができる。従って、かかるシステム又は装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記録媒体に記録されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0145】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、かかるプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを記録(供給)するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性の半導体メモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0146】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することによって、上述した実施形態の機能が実現される場合もある。但し、プログラムコードの指示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、かかる処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0147】
更に、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる場合もある。従って、プログラムコードの指示に基づいて、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、かかる処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、画像形成装置のファームウェアの更新(アップデート)に限定するものではなく、画像形成装置のアプリケーションの更新やその他の装置のファームウェアやアプリケーションなどの更新に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0149】
【図1】本発明の一側面としてのシステムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示すシステムにおいて、ホスト、監視ホスト及び配信サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示すシステムにおいて、PC及び監視装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図1に示すシステムにおいて、監視装置の別のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示すシステムにおいて、画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図6】図1に示すシステムにおいて、監視ホスト及び配信サーバにおける画像形成装置の監視(管理)に関わる部分のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図7】図1に示すシステムにおいて、監視装置における画像形成装置の監視(管理)に関わる部分のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図8】図1に示すシステムにおいて、画像形成装置における画像形成装置の監視(管理)に関わる部分のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図9】図1に示すシステムにおいて、監視ホスト、配信サーバ、監視装置、画像形成装置におけるメモリマップの構造を示す図である。
【図10】図1に示すシステムにおいて、画像形成装置、配信サーバ、監視ホスト、監視会社(PCやホストなど)における全般的なファームウェアの配信の流れを説明するための図である。
【図11】図1に示すシステムにおいて、画像形成装置に配信されたファームウェアが公開停止となり、その後、公開中止になった場合の全般的な流れを説明する図である。
【図12】図1に示すシステムにおいて、配信サーバにおける指示情報の作成に関連する処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】本実施形態において設定されている公開中止レベルの一例を示す図である。
【図14】図12に示すステップS1238で作成されるSOAPメッセージの一例を示す図である。
【図15】図1に示すシステムにおいて、配信サーバからファームウェアが配信された後の画像形成装置の処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】図1に示すシステムにおいて、画像形成装置のソフトウェア構成を示すイメージ図である。
【図17】公開中止中のファームウェアを削除する旨を表示する画面の一例を示す図である。
【図18】図1に示すシステムにおいて、配信サーバからの指示情報による画像形成装置の動作を模式的に示す図である。
【図19】図1に示すシステムにおいて、配信サーバからの指示情報による画像形成装置の動作を模式的に示す図である。
【図20】図1に示すシステムにおいて、配信サーバからの指示情報による画像形成装置の動作を模式的に示す図である。
【図21】図1に示すシステムにおいて、配信サーバからの指示情報による画像形成装置の動作を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0150】
1 システム
110 システム
111 データベース
112 パーソナルコンピュータ(PC)
113 ホスト
114 LAN
120 システム
121 データベース
122 パーソナルコンピュータ(PC)
123 ホスト
124 LAN
130 監視システム
131 データベース
132 ホスト
133 LAN
140 配信システム
141 データベース
142 ホスト
143 LAN
150 画像形成システム
151及び152 画像形成装置
153 監視装置
154 LAN
160 画像形成システム
161乃至166 画像形成装置
167及び168 監視装置
169 LAN
170 画像形成システム
171 画像形成装置
172 LAN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と、前記画像形成装置に対してファームウェアを配信するサーバとを備えるシステムであって、
前記サーバは、
前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中であるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、当該ファームウェアの前記画像形成装置への適用を防止する指示を含む指示情報を送信し、
前記第1の判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する指示を含む指示情報を送信する送信手段と、
を有し、
前記画像形成装置は、
前記サーバから前記指示情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記指示情報に基づいて、公開中でないファームウェアが適用されているか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの適用を防止する防止手段と、
前記第2の判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する適用手段と、
を有することを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記第1の判定手段は、前記画像形成装置に配信されたファームウェアが想定外の動作をする可能性のあるファームとして、公開停止中であるか、公開中止中であるかを更に判定し、
前記第1の判定手段によって前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開停止中であると判定された場合において、当該ファームウェアが前記画像形成装置に適用されていなければ、前記指示情報として、当該ファームウェアの適用を保留する指示を前記送信手段は送信し、
前記防止手段は、前記指示情報に応じて、公開停止中のファームウェアの適用を保留することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の判定手段によって前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中止中であると判定された場合において、当該ファームウェアが前記画像形成装置に適用されていなければ、前記指示情報として、当該ファームウェアを削除する指示を前記送信手段は送信し、
前記防止手段は、前記指示情報に応じて、公開中止中のファームウェアを削除することを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の判定手段は、前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中止中である場合において、当該ファームウェアの公開中止レベルが、全ての画像形成装置で問題となる第1のレベルであるか、画像形成装置が対象コンフィグ設定であれば問題となる第2のレベルであるか、画像形成装置に対象アクセサリーが接続されていれば問題となる第3のレベルであるかを更に判定し、
前記第1の判定手段によってファームウェアの公開中止レベルが第1のレベルであると判定された場合、前記第1の判定手段によってファームウェアの公開中止レベルが第2のレベルであると判定されて前記画像形成装置に前記対象コンフィグ設定が設定されている場合、又は、前記第1の判定手段によってファームウェアの公開中止レベルが第3のレベルであると判定されて前記画像形成装置に前記対象アクセサリーが接続されている場合において、当該ファームウェアが前記画像形成装置に適用されておらず、かつ、当該ファームウェアの代替ファームウェアがあれば、前記指示情報として、当該ファームウェアを削除して当該ファームウェアの代替ファームウェアを取得する指示を前記送信手段は送信し、
前記第1の判定手段によってファームウェアの公開中止レベルが第1のレベルであると判定された場合において、当該ファームウェアが前記画像形成装置に適用されていれば、前記指示情報として、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得する指示を前記送信手段は送信し、
前記適用手段及び前記防止手段は、前記指示情報に応じて処理を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載のシステム。
【請求項5】
前記取得手段は、予め定められた期間において、前記サーバから前記指示情報を自動的に取得することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記取得手段は、ユーザの指示に応じて、前記サーバから前記指示情報を取得することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
画像形成装置に対してファームウェアを配信するサーバであって、
前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、当該ファームウェアの前記画像形成装置への適用を防止する指示を含む指示情報を送信し、
前記判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する指示を含む指示情報を送信する送信手段と、
を有することを特徴とするサーバ。
【請求項8】
ファームウェアを配信するサーバと通信可能な画像形成装置であって、
前記サーバから配信されたファームウェアが使用して問題のないファームウェアとして公開中であるか否かを示す公開情報を含む画像形成装置への指示情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記指示情報に基づいて、公開中でないファームウェアが適用されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの適用を防止する防止手段と、
前記判定手段によって公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する適用手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
画像形成装置と、前記画像形成装置に対してファームウェアを配信するサーバとを備えるシステムの制御方法であって、
前記サーバにおいて、前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中であるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記サーバにおいて、前記第1の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、当該ファームウェアの前記画像形成装置への適用を防止する指示を含む指示情報を送信し、
前記第1の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する指示を含む指示情報を送信する送信ステップと、
前記画像形成装置において、前記サーバから前記指示情報を取得する取得ステップと、
前記画像形成装置において、前記取得ステップで取得された前記指示情報に基づいて、公開中でないファームウェアが適用されているか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記画像形成装置において、前記第2の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの適用を防止する防止ステップと、
前記画像形成装置において、前記第2の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する適用ステップと、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項10】
画像形成装置と、前記画像形成装置に対してファームウェアを配信するサーバとを備えるシステムの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記サーバにおいて、前記画像形成装置に配信されたファームウェアが公開中であるか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記サーバにおいて、前記第1の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、当該ファームウェアの前記画像形成装置への適用を防止する指示を含む指示情報を送信し、
前記第1の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する指示を含む指示情報を送信する送信ステップと、
前記画像形成装置において、前記サーバから前記指示情報を取得する取得ステップと、
前記画像形成装置において、前記取得ステップで取得された前記指示情報に基づいて、公開中でないファームウェアが適用されているか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記画像形成装置において、前記第2の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていないと判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの適用を防止する防止ステップと、
前記画像形成装置において、前記第2の判定ステップで公開中でないファームウェアが適用されていると判定された場合には、前記指示情報に応じて、当該ファームウェアの代替ファームウェア又はダウングレードファームウェアを取得して適用する適用ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2010−86069(P2010−86069A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−251686(P2008−251686)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】