説明

シート状化粧料

【課題】トラネキサム酸および/またはその誘導体を含む化粧料を不織布に含浸させてなるシート状化粧料であって、色調安定性に優れ、かつ使用感(肌あたりの柔らかさ、密着性)にも優れるシート状化粧料を提供する。
【解決手段】セルロース系短繊維(例えばパルプ、レーヨン等)を10〜30質量%の配合割合で含有する1層乃至多層の不織布に、トラネキサム酸および/またはその誘導体を含有する化粧料を含浸させてなるシート状化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトラネキサム酸および/またはその誘導体を含む化粧料を不織布に含浸させてなるシート状化粧料に関する。さらに詳しくは、色調安定性に優れ、かつ使用感(柔らかさ、密着性)にも優れるシート状化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
肌荒れ改善や、美白効果を有する成分としてトラネキサム酸および/またはその誘導体を配合した化粧料や皮膚外用剤が知られている(例えば特許文献1参照)。しかしトラネキサム酸またはその誘導体を配合した化粧料は、高温下や長期保存すると変色(黄変化)するという問題があり、特許文献1では、皮膚外用剤中に亜硫酸水素ナトリウムを配合して変色防止を図っている。
【0003】
一方、化粧料を不織布に含浸させたマスク等のシート状化粧料が知られている(例えば特許文献2〜6参照)。しかしトラネキサム酸およびその誘導体を配合した液状化粧料を不織布に含浸させたシート状化粧料では、含浸液である当該化粧料自体の色調安定性が良好であっても、高温条件若しくは長期経時で黄色〜茶褐色に変色し、色調安定性が損われるという問題があった。
【0004】
このような問題に対し特許文献2では、アミノ酸類(トラネキサム酸類など)、ペプチド類等を0.5〜5.0質量%含有する化粧料を、ポリエチレンテレフタレート(PET)60質量%以上、およびコットン40質量%以下の割合で含む不織布に含浸させることによって、色調安定性、使用感触が良好な不織布含浸化粧料を得たということが記載されている。しかし、特許文献2の不織布はPETおよびコットンからなる構成のため、使用性が画一化してしまい、十分満足し得る程度の使用性は得られず、特に密着性に劣る。
【0005】
上記特許文献3では水溶性薬剤としてトラネキサム酸を化粧料に配合することの記載はあるが、特許文献3に記載の発明は乳化安定性、薬剤安定性(残存率)、薬剤浸透性を得ることを課題とするもので、トラネキサム酸の変色を防止して色調安定性を得るということを課題とするものでなく、そのような記載もない。特許文献4では任意添加成分としてトラネキサム酸が例示記載されているのみである(同文献[0068])。特許文献5、6ではトラネキサム酸配合についての記載がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平3−279313号公報
【特許文献2】特開2009−19008号公報
【特許文献3】特開2006−312603号公報
【特許文献4】特開2008−261067号公報
【特許文献5】特許第3944526号公報
【特許文献6】特開2007−7062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたもので、トラネキサム酸および/またはその誘導体を含む化粧料を不織布に含浸させてなるシート状化粧料であって、色調安定性に優れ、かつ使用感(柔らかさ、密着性)にも優れるシート状化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、セルロース系短繊維を10〜30質量%の配合割合で含有する1層乃至多層の不織布に、トラネキサム酸および/またはその誘導体を含有する化粧料を含浸させてなる、シート状化粧料を提供する。
【0009】
また本発明は、前記不織布が中間層の両面に表面層を配置した3層構造をなし、中間層がセルロース系短繊維を主成分とするものであり、表面層がコットンおよび/またはポリエチレンテレフタレートを主成分とするものである、上記シート状化粧料を提供する。
【0010】
また本発明は、表面層が、不織布全量に対しコットンを45〜65質量%、ポリエチレンテレフタレートを10〜30質量%の配合割合で含有するものである、上記シート状化粧料を提供する。
【0011】
また本発明は、セルロース系短繊維がパルプおよび/またはレーヨンである、上記シート状化粧料を提供する。
【0012】
また本発明は、トラネキサム酸および/またはその誘導体を0.01〜7質量%の割合で化粧料中に含有する、上記シート状化粧料を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、トラネキサム酸および/またはその誘導体を含む化粧料を不織布に含浸させてなるシート状化粧料であって、色調安定性に優れ、かつ使用感(柔らかさ、密着性)にも優れるシート状化粧料が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明について詳述する。
【0015】
本発明のシート状化粧料に用いられる不織布はセルロース系短繊維を不織布全量に対し10〜30質量%含有する。
【0016】
セルロース系短繊維は、セルロースを主成分とする天然繊維または再生繊維であって、繊維長20mm以下のものをいう。例えば、パルプ、レーヨン(ビスコース法)、溶剤紡糸セルロース繊維(リヨセル等)などが挙げられる。本発明ではパルプ、レーヨンが好ましく用いられる。
【0017】
セルロース系短繊維は不織布全量に対し10〜30質量%の割合で配合される。セルロース系短繊維が30質量%超ではトラネキサム酸を配合する化粧料の変色を防止することが困難で、色調安定性を得ることができず、一方、10質量%未満では使用性が悪くなる。
【0018】
本発明に用いられる不織布は、上記範囲内で、他の不織布素材を含むことができる。本発明に用いられるその他の不織布素材としては、液体を吸収し、またはその繊維等の間や表面に保持できるものであれば特に限定されるものでないが、コットン、ポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましく用いられる。本発明では不織布全量に対し、コットンを45〜65質量%、PETを10〜30質量%の配合割合で含有するのが好ましい。コットン配合量が45質量%未満、あるいはPET配合量が30質量%超では不織布の顔への密着性に劣る傾向がみられ、一方、コットン配合量が65質量%超、あるいはPET配合量が10質量%未満では不織布が硬く、肌あたりが悪くなる傾向がみられる。
【0019】
本発明では、不織布は1層乃至多層からなり、多層構造のものでは、中間層の両面に表面層を配置した3層構造をなす構成のものが好ましい。3層構造では、中間層がセルロース系短繊維を主成分とし、表面層がコットンおよび/またはPETを主成分とするものが好ましい。
【0020】
不織布の形状としては、楕円形、円形、ハート形、半円形、半楕円形、正方形、長方形、台形等が挙げられるが、特に限定されるものでない。また、中心部や周辺部に位置合わせや使用性改善の目的で凸部や凹部を設けてもよい。また使用部位により、基材の厚さや組成を変化させたり、別素材の繊維、またはその混合繊維などの不織布三次元構造については、特に限定されるものでなく、あらゆる三次元構造の不織布を使用することができる。
【0021】
本発明に用いられる不織布の目付け(g/m2)は30〜100であり、好ましくは50〜80である。
【0022】
上記不織布に含浸させる化粧料はトラネキサム酸および/またはその誘導体を含む。トラネキサム酸はトランス−4−アミノメチルシクロヘキサン−1−カルボン酸という。誘導体としては塩、エステル等を含む。トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸の二量体(例えば、塩酸トランス−4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル体(例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’−ヒドロキシフェニルエステル、等)、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル体(例えば、2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸およびその塩、等)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸メチルアミドおよびその塩、トランス−4−(P−メトキシベンゾイル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、トランス−4−グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、等)などが挙げられる。またトラネキサム酸塩として、Mg、Ca、K、Na等の金属塩類、硫酸塩、塩酸塩等が挙げられる。トラネキサム酸またはその誘導体は1種または2種以上を用いることができる。
【0023】
上記化粧料中におけるトラネキサム酸および/またはその誘導体の配合量は、該化粧料中に0.01〜7質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%、特に好ましくは0.5〜3質量%である。配合量が少なすぎるとトラネキサム酸としての薬効を十分に発揮することができず、一方、配合量が多すぎると著しい色調変化が起きる傾向がみられる。
【0024】
含浸液である上記化粧料の剤型は、特に限定されるものでなく、水溶液系、可溶化系、乳化系、ジェル、油液系、水−油2層系、水−油−粉末3層など、任意の剤型を含む。特に好ましくは、乳化系、水溶液系、可溶化系である。
【0025】
上記化粧料には、上記の必須成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲内で、化粧料に一般に配合し得る成分を任意に添加することができる。このような成分としては、例えばビタミン類、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン、保湿剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤、防腐剤、消炎剤、美白剤、植物抽出物、賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、天然の水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子、無機の水溶性高分子、粉末成分、金属イオン封鎖剤、水、香料、低級アルコール等が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。
【0026】
ビタミン類としては、ビタミン油、レチノール、酢酸レチノール等のビタミンA類;リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類;ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB6類;L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルDL−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム、エチルアスコルビン酸等のビタミンC類;パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類;ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類;ビタミンP;ビオチンなど例示される。
【0027】
油脂としては、アボガド油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油脂;カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固体油脂などが例示される。
【0028】
ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテルなどが例示される。
【0029】
炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の油分が例示される。
【0030】
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などが例示される。
【0031】
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール;モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコールなどが例示される。
【0032】
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリー2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−クチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、クロタミトン(C1317NO)などが例示される。
【0033】
シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサン等の環状ポリシロキサン;3次元網目構造を形成しているシリコ−ン樹脂、シリコーンゴムなどが例示される。
【0034】
保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イサイヨバラ抽出物、セイヨウノキギリソウ抽出物、メリロート抽出物などが例示される。
【0035】
アニオン界面活性剤としては、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩;POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸;N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩;ロート油等の硫酸化油のほか、POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム、ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム、マルチトールヒドロキシアルキル(C12、C14)エーテルなどが例示される。
【0036】
カチオン界面活性剤としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩のほか、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどが例示される。
【0037】
両性界面活性剤としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤;2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤などが例示される。
【0038】
親油性非イオン界面活性剤としては、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α, α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類のほか、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体などが例示される。
【0039】
親水性非イオン界面活性剤としては、POEソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類;POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類;POEモノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレエート、システアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類;POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類;POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類;ブルロニック等のプルアロニック型類;POE・POPセチルエーテル、POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類;テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類;POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体;POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体;ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミドのほか、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸などが例示される。
【0040】
防腐剤としては、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等が例示される。
【0041】
消炎剤としては、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等が例示される。
【0042】
美白剤としては、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等が例示される。
【0043】
植物抽出物としては、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ローズマリー、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻、茶等の抽出物が例示される。
【0044】
賦活剤としては、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等が例示される。
【0045】
血行促進剤としては、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等が例示される。
【0046】
抗脂漏剤としては、硫黄、チアントール等が例示される。
【0047】
天然の水溶性高分子としては、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、ローカストビーンガム、タマリントガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系水溶性高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等の微生物系水溶性高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系水溶性高分子などが例示される。
【0048】
半合成水溶性高分子としては、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系水溶性高分子;メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系水溶性高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系水溶性高分子などが例示される。
【0049】
合成水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系水溶性高分子;ポリエチレングリコール1,000、同6,000、同20,000等のポリオキシエチレン系水溶性高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系水溶性高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系水溶性高分子のほか、ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなどが例示される。
【0050】
無機の水溶性高分子としては、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸などが例示される。
【0051】
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、ベントナイト、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸、酸化チタン、酸化亜鉛等);有機粉末(例えば、セルロース粉末等);無機顔料(例えば、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、黒酸化鉄等);有機顔料(例えば、アルミニウムレーキ等)などが例示される。
【0052】
金属イオン封鎖剤としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸などが例示される。
【0053】
低級アルコールとしては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
【0054】
本発明のシート状化粧料は、化粧料を不織布に含浸させて製造する。不織布へ含浸させる化粧料の量は、不織布の材質によっても異なるが、本発明においては少なくとも化粧料で不織布全体が濡れる程度の量が必要である。具体的には、不織布の質量に対して化粧料が1〜30倍量、好ましくは5〜20倍量である。含浸させる時期としては、使用者が使用時にその都度含浸させることもできるが、化粧料を製造後すぐに不織布に含浸させることが品質管理上好ましい。本発明のシート状化粧料は、不織布に化粧料を含浸させることにより、皮膚の単位面積当たりにより多く塗布できるようになる。また、その閉塞効果により、有効成分が十分皮膚に浸透し、効果が十分に発揮される。
【0055】
本発明のシート状化粧料の製造において、不織布へ化粧料を含浸させる方法は公知の手段によることができる。例えば、滴下法、噴霧法、加圧法、ディッピング加工法が挙げられる。不織布はそのままあるいは折りたたむなどして1枚または複数枚を用い、これに化粧料を含浸させることができる。
【0056】
含浸させた不織布は、直ちに気密性の高い容器に封入することが好ましく、特にアルミラミネート製包装体やポリエチレンテレフタレート(PET)で内面コートした包装体等の光を通さず、気密の良い袋等に密封装填することが、安定性上好ましい。
【0057】
本発明のシート状化粧料は、顔(全体、あるいは頬部、目元部、口元部等)、腕部、脚部、胸部、腹部、首部等の全体または局所の部位に密着させ、適当な時間放置後に剥離して使用される。本発明のシート状化粧料の使用方法としては、適用部位に密着させてから1〜30分間程度放置してから剥すことが好ましい。また、使用頻度は、週1回〜1日1回程度が好ましい。
【実施例】
【0058】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限りすべて質量%である。
【0059】
[使用性(柔らかさ、密着性)]
女性パネル(10名)の顔に試料(含浸マスク)を貼付したときの、肌あたりの柔らかさ、試料の密着性について評価した。評価は下記の評価点(1〜5点)基準に基づいて行った。次いで各パネルが付けた評価点を合計し、下記評価基準に基づいて評価した。
[評価点]
5点:非常に優れている
4点:優れている
3点:普通
2点:劣る
1点:非常に劣る
(評価基準)
◎:合計点が40点以上
○:合計点が30〜39点
△:合計点が20〜29点
×:合計点が19点以下
【0060】
[色調安定性]
調製直後の試料(含浸マスク)に比べ、50℃の恒温室に1ヵ月間保管した試料(含浸マスク)が色調変化しているかどうかを、10名のパネルにより視感判定により評価したものを総合評価した。
(評価基準)
+:色調変化がまったくみられなかった
A:色調変化がほとんどみられなかった
B:色調変化がみられた
C:色調が著しく変化した
【0061】
(実施例1〜4、比較例1〜10)
(1)不織布として以下の不織布(A)〜(G)を準備した。不織布を構成する各繊維の配合量(質量%)は不織布全量に対する配合量を示す。不織布の目付けは全て60(g/m2)のものを用いた。
【0062】
・不織布(A):PET(80質量%)およびコットン(20質量%)からなる1層構造の不織布。
・不織布(B):コットン(100質量%)からなる1層構造の不織布。
・不織布(C):パルプ(24質量%)からなる中間層の両面に表面層(コットン53質量%、PET23質量%)を設けた3層構造の不織布。
・不織布(D):レーヨン(30質量%)およびPET(70質量%)からなる1層構造の不織布。
・不織布(E):パルプ(30質量%)からなる中間層の両面に表面層(レーヨン56質量%、PET14質量%)を設けた3層構造の不織布。
・不織布(F):レーヨン(80質量%)およびポリオレフィン(20質量%)からなる1層構造の不織布。
・不織布(G):PET(10質量%)、レーヨン(35質量%)およびパルプ(55質量%)からなる1層構造の不織布。
【0063】
(2)次に、含浸液である化粧料として以下の化粧料1、2を常法により調製した。配合量はすべて化粧料全量に対する質量%である。
【0064】
〈化粧料1(乳化系)〉
(配 合 成 分) (配合量)
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスチル 5
ジメチコン 5
エタノール 5
(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマー 0.2
カルボキシビニルポリマー 0.1
水酸化カリウム 0.05
サクシノグリカン 0.1
グリセリン 8
ブチレングリコール 10
トラネキサム酸 3
フェノキシエタノール 0.5
エデト酸三ナトリウム 0.1
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.005
精製水 残余
【0065】
〈化粧料2(可溶化系)〉
(配 合 成 分) (質量%)
グリセリン 2
ジプロピレングリコール 10
ペンチレングリコール 10
PPG−13デシルテトラデセス−24 0.5
トラネキサム酸 3
エタノール 8
クエン酸 0.02
クエン酸ナトリウム 0.08
メチルパラベン 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.1
精製水 残余
【0066】
(3)顔型に切った不織布(A)〜(G)に、化粧料1、化粧料2を不織布質量の9倍量含浸させてシート状化粧料を調製し、上記の評価基準に基づき、色調安定性、使用感触について評価を行った。結果を表1に示す。
【0067】
【表1】

【0068】
表1の結果から明らかなように、本発明構成要件を満足する実施例1〜4は、トラネキサム酸を配合したシート状化粧料の変色を防止し優れた色調安定性が得られ、かつ良好な使用性(肌あたりの柔らかさ、肌への密着性)も得られた。一方、本発明構成要件を満たさない比較例1〜10では本発明効果をすべて併せもつことはできなかった。
【0069】
以下にさらに処方例を示す。
【0070】
(処方例1:化粧料(乳化系))
(配 合 成 分) (配合量)
(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマー 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.1
キサンタンガム 0.1
グリセリン 3
1,3ブチレングリコール 9
トラネキサム酸 1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.2
エタノール 3
PEG(30)水添ヒマシ油 2
α−オレフィンオリゴマー 3
イソドデカン 1
フェノキシエタノール 0.5
エデト酸3ナトリウム 0.1
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
苛性カリ 0.03
精製水 残余
(シート状化粧料製造方法)
水相および油相をホモミキサーによって乳化して標題の化粧料(乳化系)を調製した後、該化粧料を不織布に含浸させて、シート状化粧料を得る。
【0071】
(処方例2:化粧料(可溶化系))
(配 合 成 分) (配合量)
ジプロピレングリコール 5
トラネキサム酸メチルアミド塩酸塩 1
エタノール 5
PEG(60)水添ヒマシ油 0.5
メチルパラベン 1.5
エデト酸三ナトリウム 0.1
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.05
香料 適量
精製水 残余
(シート状化粧料製造方法)
各成分を精製水に溶解させて標題の化粧料(可溶化系)を調製した後、該化粧料を不織布に含浸させて、シート状化粧料を得る。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明により、色調安定性に優れ、かつ使用感(柔らかさ、密着性)にも優れるトラネキサム酸含有シート状化粧料が提供される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルロース系短繊維を10〜30質量%の配合割合で含有する1層乃至多層の不織布に、トラネキサム酸および/またはその誘導体を含有する化粧料を含浸させてなる、シート状化粧料。
【請求項2】
前記不織布が中間層の両面に表面層を配置した3層構造をなし、中間層がセルロース系短繊維を主成分とするものであり、表面層がコットンおよび/またはポリエチレンテレフタレートを主成分とするものである、請求項1記載のシート状化粧料。
【請求項3】
表面層が、不織布全量に対しコットンを45〜65質量%、ポリエチレンテレフタレートを10〜30質量%の配合割合で含有するものである、請求項2記載のシート状化粧料。
【請求項4】
セルロース系短繊維がパルプおよび/またはレーヨンである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート状化粧料。
【請求項5】
トラネキサム酸および/またはその誘導体を0.01〜7質量%の割合で化粧料中に含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート状化粧料。

【公開番号】特開2011−57558(P2011−57558A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−205331(P2009−205331)
【出願日】平成21年9月4日(2009.9.4)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】