シールド切断方法およびシールド切断装置
【課題】シールド線のシールドを内部被覆やその内部の電線を損傷することなく切断することを可能とする。
【課題を解決するための手段】電線の外周にシールドが施され、更にその外周に保護被覆が施されたシールド線について、前記保護被覆の一部が除去され、その部分のシールドが露出した状態において、シールドの露出部分の両側から、当該露出部分のシールドが盛り上がるように軸方向に圧縮して、当該露出部分のシールド径を非露出部分のシールド径より拡大するシールド径拡大ステップと、シールド径が拡大された部分をレーザ光の照射により切断するシールド切断ステップと、を実行する。
【課題を解決するための手段】電線の外周にシールドが施され、更にその外周に保護被覆が施されたシールド線について、前記保護被覆の一部が除去され、その部分のシールドが露出した状態において、シールドの露出部分の両側から、当該露出部分のシールドが盛り上がるように軸方向に圧縮して、当該露出部分のシールド径を非露出部分のシールド径より拡大するシールド径拡大ステップと、シールド径が拡大された部分をレーザ光の照射により切断するシールド切断ステップと、を実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシールド線のシールド切断方法およびシールド切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明で対象とするシールド線の一例を図8に示す。シールド線100は、1以上の電線を含む電線10とそれらを束ねるアルミ箔などの内部被覆20とその外周に施されるシールド30と更にその外周に施される保護被覆40とを備える。
【0003】
電線10は構成に特に限定はない。図8は、ツイストペア11、単線12、光ファイバ13、及びケブラ14を束ねて構成した例である。
【0004】
このようなシールド線100のシールド30を切断する方法として、例えば、保護被覆40を任意の方法により除去して図9(a)(シールド線100の側面図)に示すようにシールド30を露出させ、露出したシールド30に対してほぼ垂直方向からレーザ光を照射して切断する方法がある(特許文献1参照)。この時、レーザ光の照射は一ヶ所からであっても、図9(b)(図9(a)のC−C断面図)に示すようにシールド線100を回転させることで、全周にわたり切断することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−166128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1においては、その切断方法が、シールドが編組構造の場合でも適用可能である旨が記載されている。しかし、実際にはシールドの厚さが均一でなければうまく切断できない。図10に保護被覆40が剥離された状態のシールド線100の一例を示す。 (a)が断面図、(b)が側面図である。この場合、シールド30が均一な厚さで巻かれているため、特許文献1の方法で切断が可能である。これに対し、シールド30が図11((a)は断面図、(b)は側面図)に示すような銅線の編組構造である場合、シールド30の厚さは場所により異なる。例えば、図12の側面図に示すように、aの部分はシールド30の銅線が2層であり、bの部分は銅線が1層であり、cの部分は銅線が無い。このように場所によりシールド30の厚さが異なる場合、シールド30が厚い部分(aの部分)を切断するためのレーザ光の照射条件で切断すると、シールド30が薄い部分(b、cの部分)ではレーザ光が内部被覆20やその内部の電線10まで到達し損傷させてしまう。逆に、シールド30が薄い部分を切断するためのレーザ光の照射条件で切断すると、シールド30が厚い部分では内側の層までレーザ光が届かず切り残しが生じる。もし、レーザ光の照射条件をシールドの厚さに合わせて変化させることができるのであればともかく、実際にはそのような制御は困難である。
【0007】
一方、レーザ光の照射方法として、シールド30に対して垂直方向から照射するのではなく、図13に示すように、シールド線100の断面の接線方向に照射する方法も考えられる。しかし、このように照射した場合でも、結局は1層目の銅線の切断時の輻射熱により、内部被覆20やその内部の電線10が損傷してしまう。
【0008】
本発明の目的は、シールド線のシールドを、内部被覆やその内部の電線を損傷することなく切断することが可能なシールド切断方法及びシールド切断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のシールド切断方法は、電線の外周にシールドが施され、更にその外周に保護被覆が施されたシールド線について、前記保護被覆の一部が除去され、その部分のシールドが露出した状態において、シールドの露出部分の両側から、当該露出部分のシールドが盛り上がるように軸方向に圧縮して、当該露出部分のシールド径を非露出部分のシールド径より拡大するシールド径拡大ステップと、シールド径が拡大された部分をレーザ光の照射により切断するシールド切断ステップと、を実行する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のシールド切断方法及びシールド切断装置によれば、シールド線のシールドを、内部被覆やその内部の電線を損傷することなく切断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明のシールド切断装置の構成を示す図。
【図2】本発明のシールド切断方法の処理フローを示す図。
【図3】本発明のシールド切断方法におけるシールドの加工方法を説明する図。
【図4】図3のように加工したシールドへのレーザ光の照射方法を説明する図。
【図5】図3のように加工したシールドへのレーザ光の別の照射方法を説明する図。
【図6】本発明のシールド切断方法におけるシールドの別の加工方法を説明する図。
【図7】図6のように加工したシールドへのレーザ光の照射方法を説明する図。
【図8】シールド線の構成の一例を示す図。
【図9】従来のシールド加工方法及びレーザ光の照射方法の一例を示す図。
【図10】均一な厚さのシールドを備えるシールド線の一例を示す図。
【図11】編組構造のシールドを備えるシールド線の一例を示す図。
【図12】編組構造のシールドにレーザ光を垂直に照射するイメージを示す図。
【図13】編組構造のシールドにレーザ光をシールド線の断面の接線方向に照射するイメージを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【実施例1】
【0013】
図1に本発明のシールド切断装置50の機能構成を、図2に本発明のシールド切断方法の処理フロー(S1、S2)をそれぞれ示す。シールド切断装置50は、シールド径拡大手段51とシールド切断手段52を備える。
【0014】
以下、本発明のシールド切断方法及びシールド切断装置を説明する。なお、ここでは、図8に示すシールド線100のシールドを切断する場合を例にとって説明するが、内部の電線10の構成はいかなるものでも構わない。
【0015】
まず、保護被覆40の一部が除去され、その部分のシールド30が露出されたシールド線100(側面から見て図3(a)の状態)を、シールド切断装置50にセッティングする(S1)。なお、保護被覆40を除去する機能をシールド切断装置50に実装して保護被覆40の除去を自動化しても構わない。この場合には、保護被覆40を除去していないシールド線100をセッティングする。
【0016】
シールド線100がセッティングされると、シールド径拡大手段51が、図3(b)に示すようにシールド30の露出部分の両側から当該露出部分のシールド30が盛り上がるようにシールド30を軸方向に圧縮し、当該露出部分のシールド径を非露出部分のシールド径より拡大する(S2)。これにより、図3(b)のA−A断面は、図4(a)に示すように、シールド30と内部被覆20との間に空間ができた状態になる。ここで、圧縮により径を拡大する程度は、シールド線の断面の接線方向に2層の編組の両方を切断する照射条件でレーザ光を照射したときに、内部被覆20(及びその内部)にレーザ光や輻射熱の影響を及ぼさない空間ができる程度とする。
【0017】
続いて、シールド切断手段52が、図4((a)シールド線断面図、(b) シールド線側面図)に示すように、シールド径が拡大された部分にシールド線の断面の接線方向にレーザ光を照射し、シールドを切断する(S3)。このとき、図4(a)に示すようにシールド30と内部被覆20との間に空間があることで、たとえ2層の編組の両方を切断する照射条件でレーザ光を照射しても、内部被覆20(及びその内部)にレーザ光や輻射熱の影響は及ばない。そのため、内部被覆20(及びその内部)を損傷することなく、シールド30を切断することができる。
【0018】
なお、レーザ光の照射をシールド線を回転させながら行うことでシールド線全周にわたりシールドを切断することができる。
【0019】
また、シールド線を固定して、シールド線を周回するようにレーザ光を照射しても、シールド線全周にわたりシールドを切断することができる。
【0020】
また、図5に示すように、シールド線の断面の接線方向となる複数の個所からレーザ光を照射することによっても、シールド線全周にわたりシールドを切断することができる。
【0021】
以上のように、本発明のシールド切断方法及びシールド切断装置によれば、シールド線のシールドを、内部被覆やその内部の電線を損傷することなく切断することが可能となる。
【実施例2】
【0022】
実施例2は、シールドの圧縮の程度とレーザの照射方向が実施例1と異なる構成である。
【0023】
シールド径拡大手段51は、実施例1と同様、シールド30の露出部分の両側から、当該露出部分のシールド30が盛り上がるようにシールド30を軸方向に圧縮してシールド径を拡大するが、ここではこの圧縮を、図6(a)に示すようにより積極的に圧縮し、B−B断面をみたとき、図6(b)に示すようにシールド30が円盤状に広げられた状態にする(S2)。
【0024】
続いて、シールド切断手段52が、図7(a)に示すように、シールド径が拡大された円盤状の面にシールド線40の軸方向に、かつ、図7(b)示すようにシールド線40の外周を囲む円31を周回するようにレーザ光を照射し、シールドを切断する(S3)。なお、レーザ光を円31を周回するように照射する代わりに、レーザ光を円31の形状にして照射しても構わない。
【0025】
実施例2の構成によれば、実施例1と比べ、レーザ光を内部被覆20からより離隔して照射できるため、より安全にシールド30を切断することができる。
【符号の説明】
【0026】
10 電線
11 ツイストペア
12 単線
13 光ファイバ
14 ケブラ
20 内部被覆
30 シールド
31 レーザ光照射部分
40 保護被覆
50 シールド切断装置
51 シールド径拡大手段
52 シールド切断手段
100 シールド線
【技術分野】
【0001】
本発明はシールド線のシールド切断方法およびシールド切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明で対象とするシールド線の一例を図8に示す。シールド線100は、1以上の電線を含む電線10とそれらを束ねるアルミ箔などの内部被覆20とその外周に施されるシールド30と更にその外周に施される保護被覆40とを備える。
【0003】
電線10は構成に特に限定はない。図8は、ツイストペア11、単線12、光ファイバ13、及びケブラ14を束ねて構成した例である。
【0004】
このようなシールド線100のシールド30を切断する方法として、例えば、保護被覆40を任意の方法により除去して図9(a)(シールド線100の側面図)に示すようにシールド30を露出させ、露出したシールド30に対してほぼ垂直方向からレーザ光を照射して切断する方法がある(特許文献1参照)。この時、レーザ光の照射は一ヶ所からであっても、図9(b)(図9(a)のC−C断面図)に示すようにシールド線100を回転させることで、全周にわたり切断することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−166128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1においては、その切断方法が、シールドが編組構造の場合でも適用可能である旨が記載されている。しかし、実際にはシールドの厚さが均一でなければうまく切断できない。図10に保護被覆40が剥離された状態のシールド線100の一例を示す。 (a)が断面図、(b)が側面図である。この場合、シールド30が均一な厚さで巻かれているため、特許文献1の方法で切断が可能である。これに対し、シールド30が図11((a)は断面図、(b)は側面図)に示すような銅線の編組構造である場合、シールド30の厚さは場所により異なる。例えば、図12の側面図に示すように、aの部分はシールド30の銅線が2層であり、bの部分は銅線が1層であり、cの部分は銅線が無い。このように場所によりシールド30の厚さが異なる場合、シールド30が厚い部分(aの部分)を切断するためのレーザ光の照射条件で切断すると、シールド30が薄い部分(b、cの部分)ではレーザ光が内部被覆20やその内部の電線10まで到達し損傷させてしまう。逆に、シールド30が薄い部分を切断するためのレーザ光の照射条件で切断すると、シールド30が厚い部分では内側の層までレーザ光が届かず切り残しが生じる。もし、レーザ光の照射条件をシールドの厚さに合わせて変化させることができるのであればともかく、実際にはそのような制御は困難である。
【0007】
一方、レーザ光の照射方法として、シールド30に対して垂直方向から照射するのではなく、図13に示すように、シールド線100の断面の接線方向に照射する方法も考えられる。しかし、このように照射した場合でも、結局は1層目の銅線の切断時の輻射熱により、内部被覆20やその内部の電線10が損傷してしまう。
【0008】
本発明の目的は、シールド線のシールドを、内部被覆やその内部の電線を損傷することなく切断することが可能なシールド切断方法及びシールド切断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のシールド切断方法は、電線の外周にシールドが施され、更にその外周に保護被覆が施されたシールド線について、前記保護被覆の一部が除去され、その部分のシールドが露出した状態において、シールドの露出部分の両側から、当該露出部分のシールドが盛り上がるように軸方向に圧縮して、当該露出部分のシールド径を非露出部分のシールド径より拡大するシールド径拡大ステップと、シールド径が拡大された部分をレーザ光の照射により切断するシールド切断ステップと、を実行する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のシールド切断方法及びシールド切断装置によれば、シールド線のシールドを、内部被覆やその内部の電線を損傷することなく切断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明のシールド切断装置の構成を示す図。
【図2】本発明のシールド切断方法の処理フローを示す図。
【図3】本発明のシールド切断方法におけるシールドの加工方法を説明する図。
【図4】図3のように加工したシールドへのレーザ光の照射方法を説明する図。
【図5】図3のように加工したシールドへのレーザ光の別の照射方法を説明する図。
【図6】本発明のシールド切断方法におけるシールドの別の加工方法を説明する図。
【図7】図6のように加工したシールドへのレーザ光の照射方法を説明する図。
【図8】シールド線の構成の一例を示す図。
【図9】従来のシールド加工方法及びレーザ光の照射方法の一例を示す図。
【図10】均一な厚さのシールドを備えるシールド線の一例を示す図。
【図11】編組構造のシールドを備えるシールド線の一例を示す図。
【図12】編組構造のシールドにレーザ光を垂直に照射するイメージを示す図。
【図13】編組構造のシールドにレーザ光をシールド線の断面の接線方向に照射するイメージを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【実施例1】
【0013】
図1に本発明のシールド切断装置50の機能構成を、図2に本発明のシールド切断方法の処理フロー(S1、S2)をそれぞれ示す。シールド切断装置50は、シールド径拡大手段51とシールド切断手段52を備える。
【0014】
以下、本発明のシールド切断方法及びシールド切断装置を説明する。なお、ここでは、図8に示すシールド線100のシールドを切断する場合を例にとって説明するが、内部の電線10の構成はいかなるものでも構わない。
【0015】
まず、保護被覆40の一部が除去され、その部分のシールド30が露出されたシールド線100(側面から見て図3(a)の状態)を、シールド切断装置50にセッティングする(S1)。なお、保護被覆40を除去する機能をシールド切断装置50に実装して保護被覆40の除去を自動化しても構わない。この場合には、保護被覆40を除去していないシールド線100をセッティングする。
【0016】
シールド線100がセッティングされると、シールド径拡大手段51が、図3(b)に示すようにシールド30の露出部分の両側から当該露出部分のシールド30が盛り上がるようにシールド30を軸方向に圧縮し、当該露出部分のシールド径を非露出部分のシールド径より拡大する(S2)。これにより、図3(b)のA−A断面は、図4(a)に示すように、シールド30と内部被覆20との間に空間ができた状態になる。ここで、圧縮により径を拡大する程度は、シールド線の断面の接線方向に2層の編組の両方を切断する照射条件でレーザ光を照射したときに、内部被覆20(及びその内部)にレーザ光や輻射熱の影響を及ぼさない空間ができる程度とする。
【0017】
続いて、シールド切断手段52が、図4((a)シールド線断面図、(b) シールド線側面図)に示すように、シールド径が拡大された部分にシールド線の断面の接線方向にレーザ光を照射し、シールドを切断する(S3)。このとき、図4(a)に示すようにシールド30と内部被覆20との間に空間があることで、たとえ2層の編組の両方を切断する照射条件でレーザ光を照射しても、内部被覆20(及びその内部)にレーザ光や輻射熱の影響は及ばない。そのため、内部被覆20(及びその内部)を損傷することなく、シールド30を切断することができる。
【0018】
なお、レーザ光の照射をシールド線を回転させながら行うことでシールド線全周にわたりシールドを切断することができる。
【0019】
また、シールド線を固定して、シールド線を周回するようにレーザ光を照射しても、シールド線全周にわたりシールドを切断することができる。
【0020】
また、図5に示すように、シールド線の断面の接線方向となる複数の個所からレーザ光を照射することによっても、シールド線全周にわたりシールドを切断することができる。
【0021】
以上のように、本発明のシールド切断方法及びシールド切断装置によれば、シールド線のシールドを、内部被覆やその内部の電線を損傷することなく切断することが可能となる。
【実施例2】
【0022】
実施例2は、シールドの圧縮の程度とレーザの照射方向が実施例1と異なる構成である。
【0023】
シールド径拡大手段51は、実施例1と同様、シールド30の露出部分の両側から、当該露出部分のシールド30が盛り上がるようにシールド30を軸方向に圧縮してシールド径を拡大するが、ここではこの圧縮を、図6(a)に示すようにより積極的に圧縮し、B−B断面をみたとき、図6(b)に示すようにシールド30が円盤状に広げられた状態にする(S2)。
【0024】
続いて、シールド切断手段52が、図7(a)に示すように、シールド径が拡大された円盤状の面にシールド線40の軸方向に、かつ、図7(b)示すようにシールド線40の外周を囲む円31を周回するようにレーザ光を照射し、シールドを切断する(S3)。なお、レーザ光を円31を周回するように照射する代わりに、レーザ光を円31の形状にして照射しても構わない。
【0025】
実施例2の構成によれば、実施例1と比べ、レーザ光を内部被覆20からより離隔して照射できるため、より安全にシールド30を切断することができる。
【符号の説明】
【0026】
10 電線
11 ツイストペア
12 単線
13 光ファイバ
14 ケブラ
20 内部被覆
30 シールド
31 レーザ光照射部分
40 保護被覆
50 シールド切断装置
51 シールド径拡大手段
52 シールド切断手段
100 シールド線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線の外周にシールドが施され、更にその外周に保護被覆が施されたシールド線について、前記保護被覆の一部が除去され、その部分のシールドが露出した状態において、
シールドの露出部分の両側から、当該露出部分のシールドが盛り上がるように軸方向に圧縮して、当該露出部分のシールド径を非露出部分のシールド径より拡大するシールド径拡大ステップと、
シールド径が拡大された部分をレーザ光の照射により切断するシールド切断ステップと、
を実行するシールド切断方法。
【請求項2】
請求項1に記載のシールド切断方法において、
前記レーザ光の照射は、シールド線を回転させながら、シールド線の断面の接線方向に行うことを特徴とするシールド切断方法。
【請求項3】
請求項1に記載のシールド切断方法において、
前記レーザ光の照射は、シールド線を固定した状態で、シールド線の断面の接線方向に、シールド線の外周を周回するように行うことを特徴とするシールド切断方法。
【請求項4】
請求項1に記載のシールド切断方法において、
前記レーザ光の照射は、シールド線の断面の接線方向となる複数の方向から行うことを特徴とするシールド切断方法。
【請求項5】
請求項1に記載のシールド切断方法において、
前記レーザ光の照射は、シールド線の軸方向に、シールド線の外周を囲む円を周回するように行うことを特徴とするシールド切断方法。
【請求項6】
請求項1に記載のシールド切断方法において、
前記レーザ光は、シールド線の軸方向に、シールド線の外周を囲む円形で照射することを特徴とするシールド切断方法。
【請求項7】
電線の外周にシールドが施され、更にその外周に保護被覆が施されたシールド線について、前記保護被覆の一部が除去され、その部分のシールドが露出した状態において、
シールドの露出部分の両側から、当該露出部分のシールドが盛り上がるように軸方向に圧縮して、当該露出部分のシールド径を非露出部分のシールド径より拡大するシールド径拡大手段と、
シールドの径が拡大された部分をレーザ光の照射により切断するシールド切断手段と、
を備えるシールド切断装置。
【請求項8】
請求項7に記載のシールド切断装置において、
前記レーザ光の照射は、シールド線を回転させながら、シールド線の断面の接線方向に行うことを特徴とするシールド切断装置。
【請求項9】
請求項7に記載のシールド切断装置において、
前記レーザ光の照射は、シールド線を固定した状態で、シールド線の断面の接線方向に、シールド線の外周を周回するように行うことを特徴とするシールド切断装置。
【請求項10】
請求項7に記載のシールド除去切断において、
前記レーザ光の照射は、シールド線の断面の接線方向となる複数の方向から行うことを特徴とするシールド切断装置。
【請求項11】
請求項7に記載のシールド切断装置において、
前記レーザ光の照射は、シールド線の軸方向に、シールド線の外周を囲む円を周回するように行うことを特徴とするシールド切断装置。
【請求項12】
請求項7に記載のシールド切断装置において、
前記レーザ光は、シールド線の軸方向に、シールド線の外周を囲む円形で照射することを特徴とするシールド切断装置。
【請求項1】
電線の外周にシールドが施され、更にその外周に保護被覆が施されたシールド線について、前記保護被覆の一部が除去され、その部分のシールドが露出した状態において、
シールドの露出部分の両側から、当該露出部分のシールドが盛り上がるように軸方向に圧縮して、当該露出部分のシールド径を非露出部分のシールド径より拡大するシールド径拡大ステップと、
シールド径が拡大された部分をレーザ光の照射により切断するシールド切断ステップと、
を実行するシールド切断方法。
【請求項2】
請求項1に記載のシールド切断方法において、
前記レーザ光の照射は、シールド線を回転させながら、シールド線の断面の接線方向に行うことを特徴とするシールド切断方法。
【請求項3】
請求項1に記載のシールド切断方法において、
前記レーザ光の照射は、シールド線を固定した状態で、シールド線の断面の接線方向に、シールド線の外周を周回するように行うことを特徴とするシールド切断方法。
【請求項4】
請求項1に記載のシールド切断方法において、
前記レーザ光の照射は、シールド線の断面の接線方向となる複数の方向から行うことを特徴とするシールド切断方法。
【請求項5】
請求項1に記載のシールド切断方法において、
前記レーザ光の照射は、シールド線の軸方向に、シールド線の外周を囲む円を周回するように行うことを特徴とするシールド切断方法。
【請求項6】
請求項1に記載のシールド切断方法において、
前記レーザ光は、シールド線の軸方向に、シールド線の外周を囲む円形で照射することを特徴とするシールド切断方法。
【請求項7】
電線の外周にシールドが施され、更にその外周に保護被覆が施されたシールド線について、前記保護被覆の一部が除去され、その部分のシールドが露出した状態において、
シールドの露出部分の両側から、当該露出部分のシールドが盛り上がるように軸方向に圧縮して、当該露出部分のシールド径を非露出部分のシールド径より拡大するシールド径拡大手段と、
シールドの径が拡大された部分をレーザ光の照射により切断するシールド切断手段と、
を備えるシールド切断装置。
【請求項8】
請求項7に記載のシールド切断装置において、
前記レーザ光の照射は、シールド線を回転させながら、シールド線の断面の接線方向に行うことを特徴とするシールド切断装置。
【請求項9】
請求項7に記載のシールド切断装置において、
前記レーザ光の照射は、シールド線を固定した状態で、シールド線の断面の接線方向に、シールド線の外周を周回するように行うことを特徴とするシールド切断装置。
【請求項10】
請求項7に記載のシールド除去切断において、
前記レーザ光の照射は、シールド線の断面の接線方向となる複数の方向から行うことを特徴とするシールド切断装置。
【請求項11】
請求項7に記載のシールド切断装置において、
前記レーザ光の照射は、シールド線の軸方向に、シールド線の外周を囲む円を周回するように行うことを特徴とするシールド切断装置。
【請求項12】
請求項7に記載のシールド切断装置において、
前記レーザ光は、シールド線の軸方向に、シールド線の外周を囲む円形で照射することを特徴とするシールド切断装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−110112(P2012−110112A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−256438(P2010−256438)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【出願人】(000106221)パナソニック電工SUNX株式会社 (578)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【出願人】(000106221)パナソニック電工SUNX株式会社 (578)
【Fターム(参考)】
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