説明

ジョブ処理方法及び画像処理システム並びに画像処理装置

【課題】 ジョブを連携して処理している間に、連携に関連する何れかの画像処理装置においてジョブ内容の変更を受け付けること。
【解決手段】 第1、第2画像処理装置を含む複数の画像処理装置を連携させて画像処理を行う画像処理方法であって、ジョブを発行する画像処理装置が、画像処理の連携が決定した画像処理装置に対して、前記ジョブの送信を予告通知する。連携先として決定した第1画像処理装置を連携先から除外する場合に、前記予告通知に基づいて、前記第1画像処理装置に対し、ジョブの移行を中止するよう指示を行なう。又は、前記第1画像処理装置にジョブを移行する移行元の前記第2画像処理装置に対し、ジョブの移行を中止するよう指示を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像処理装置が連携してジョブを実行する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数の画像処理装置をネットワークにて接続し、連携させて処理を行う画像処理システムが知られている。
【0003】
このようなシステムにおいて、一度ジョブを受信した転送先の画像処理装置に問題が発生する場合などがあり、その場合に、的確に問題を把握し、解決することが必要になる。
【0004】
この種の技術として、特許文献1では、転送先の装置に問題が発生した場合に、転送元が自動で再検索して転送先を変更することを述べている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−231470号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来技術では、転送先の画像処理装置でジョブの状態を確認したり、その変更をしたりすることはできなかった。
【0007】
例えば、転送先の画像処理装置において、ジョブ内容の変更を受け付けることはできなかった。
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ジョブを連携して処理することが決定した連携対象の画像処理装置からでも、ジョブ内容の変更を受け付けることを可能とし、よりユーザフレンドリーな画像処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
複数の画像処理装置を連携させてジョブを実行するジョブ処理方法であって、
ジョブを発行する画像処理装置が、当該ジョブの連携が決定した画像処理装置に対して、前記ジョブの送信を予告するための予告通知を送信する予告通知工程と、
連携対象として決定した画像処理装置を連携対象から除外する場合に、前記予告通知に基づいて、前記ジョブを発行する画像処理装置に対し、又は、前記連携対象として決定した画像処理装置に対し、ジョブの移行を中止するよう指示する指示工程と、
を含むことを特徴とする。
【0010】
連携してジョブを実行する複数の画像処理装置を含む画像処理システムであって、
ジョブを発行する画像処理装置は、
当該ジョブの連携が決定した画像処理装置に対して、前記ジョブの送信を予告するための予告通知を送信する予告通知手段を備え、
前記予告通知を受けた画像処理装置は、
連携対象として決定した画像処理装置を連携対象から除外する場合に、前記予告通知に基づいて、前記ジョブを発行する画像処理装置に対し、又は、前記連携対象として決定した画像処理装置に対し、前記ジョブの移行を中止するよう指示する指示手段を含むことを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
他の画像処理装置と連携してジョブを実行することが可能な画像処理装置であって、
他の画像処理装置と連携して実行すべきジョブを発行する際に、当該ジョブの連携が決定した画像処理装置に対して、前記ジョブの送信を予告する予告通知を送信する予告通知手段と、
前記予告通知を送信した後に、連携対象として決定した画像処理装置を連携対象から除外する場合に、前記予告通知に基づいて、他の連携対象の画像処理装置に対し、ジョブの移行を中止するよう指示する指示手段を含むことを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータによって実行されることにより、上記画像処理装置が備える各手段の機能を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
ジョブを連携して処理することが決定した連携に関連する何れかの画像処理装置においてジョブ内容の変更を受け付けることができ、よりユーザフレンドリーな画像処理システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0015】
<概要>
本発明の実施形態に係る画像処理システムにおいては、1つのジョブについて複数の画像処理装置(デバイス)がネットワークやその他の通信手段を用いて連携して画像処理を行う。
【0016】
特に、本画像処理システムはジョブステータス情報取得処理として以下の処理を行う。
【0017】
(1)ユーザが操作する連携に関連したデバイス(以後、操作入力デバイスと呼ぶ)は、連携ジョブのステータス情報を獲得し、どのデバイスで処理中か、の情報を表示する。
【0018】
(2)ユーザは操作入力デバイスを操作することにより、連携から外れるデバイス(以後、変更元デバイスと呼ぶ)と代わりに連携に加えるデバイス(以後、変更先デバイスと呼ぶ)を選択し、連携デバイス変更を指示する。
【0019】
(3)連携デバイス変更の入力を受けた操作入力デバイスは、予告通知を元に連携移行中止要求を関連するデバイスへ発行し、前記連携移行中止要求を受信したデバイスは当該ジョブの次の連携デバイスへの移行を中止する。
【0020】
(4)前記操作入力デバイスにて、連携ジョブの処理から削除するデバイスと連携処理に加えるデバイスを特定されると連携ジョブに関する予告通知を再度作成し、連携ジョブに関連する全デバイスに対して前記予告通知を送信する。連携ジョブに関連する予告通知を再度受信したデバイスは、以前に受信した予告通知の修正を行う。
【0021】
(5)その後操作デバイスは、前記移行を中止していたデバイスに対して移行再開を要求する。移行中止していた連携ジョブに関する移行再開要求を受信したデバイスは連携ジョブの移行を再開する。
【0022】
上記の処理により、連携してジョブを処理している最中に、連携に関連するどのデバイスからでも連携デバイスの変更を行うことが可能となる。
【0023】
(第1実施形態)
<具体的構成>
図1は、本発明の一実施形態としての画像処理システム1の構成を示す概略図である。画像処理システム1は、画像処理装置(デバイス)としてのMFP(マルチファンクションペリフェラル)110〜150が接続される。そして、かかるMFPのスキャナ機能により原稿上の画像を読み取って得た画像データに対して、ユーザの要求する処理をネットワーク上の他のMFPで実行するシステムである。
【0024】
図1において、画像処理システム1は、MFP110〜150と、PC190とを含み、これらは、それぞれLAN100に接続されている。ファイアウォール160は、LAN100とインターネット170との間で通信を管理する。またLAN100はファイアウォール160、インターネット170を介して更に別のネットワーク180に接続されている。
【0025】
PC190は、ユーザの指示に基づいて印刷ジョブを作成し、MFP110、120、130へ印刷ジョブを転送し、転送されたMFPは印刷ジョブの処理を実行することができる。例えば、MFP110のスキャナ部で原稿上の画像を読み取って得た画像データを、MFP120で加工(MFP120が保持している所定のデータの付加等)し、それをMFP130のプリンタ部で印刷する。連携を必要とする場合は、1つ以上のMFPを選択し、印刷ジョブ(以降、複数の装置が連携して処理するジョブを連携ジョブと呼ぶ)を作成し、最初に処理を依頼するMFPへ連携ジョブを転送する。連携ジョブを受信したMFPは処理を実行し、次に指示されたMFPへ連携ジョブを転送する。以降、連携ジョブの場合は本処理を最終出力MFPまで繰り返す。
【0026】
また、ユーザはいずれかのMFPにてネットワーク上の他のMFPを1つ以上選択し、連携ジョブを作成し、最初に処理を依頼するMFPへ連携ジョブを転送することもできる。連携ジョブを受信したMFPは処理を実行し、次に指示されたMFPへ連携ジョブを転送する。以降、連携ジョブの場合は本処理を最終出力MFPまで繰り返す。
【0027】
本実施形態では、ジョブを発行するPC190や連携ジョブの処理を行うMFP110〜150の、何れのデバイスからでもジョブの状態を確認したり、ジョブを操作したりすることを行うことができる。
【0028】
例えば、MFP120で生成され、MFP110で処理され、最終的にはMFP130にて出力されるような連携ジョブが、MFP120で処理中のときでも、ユーザはMFP130の前で出力を待つ場合がある。本実施形態では、このような、まだ連携ジョブを受信していないMFP130からでも連携ジョブを実行する連携デバイスを変更することが可能となる。
【0029】
図2を参照して、画像処理システムに含まれるPC190の内部構成について説明する。
【0030】
MFP110は、図2に示すように、CPU201と、ROM202と、RAM203と、システムバス204とを有する。また、MFP110は、ユーザインタフェースコントローラ(UIC)205と、ファンクションコントローラ(FUNCC)206と、ディスクコントローラ(DKC)207と、ネットワークインターフェースカード(NIC)208とを有する。更に、MFP110は、ユーザインタフェース(UI)209と、ファンクション(FUNC)210と、ハードディスク(HD)211と、フレキシブルディスク(FD)212とを有する。
【0031】
CPU201は、ROM202又はHD211に記憶された各種プログラム、或いは、FD212から供給される各種プログラムを実行する。また、CPU201は、システムバス204に接続されている各構成要素を総括的に制御する。RAM203は、CPU201の主メモリやワークエリア等として機能する。
【0032】
KBC205はキーボードコントローラで、KB(キーボード)209や不図示のポインティングMFP等からの指示入力を制御する。CRTC206はCRTコントローラで、CRT210の表示を制御する。
【0033】
DKC207は、ブートプログラム、MFPにおける動作(制御)プログラム、及び種々のアプリケーションを記憶する機能を実現する記憶領域としてのHD211及びFD212とのアクセスを制御する。HD211及びFD212は、画像データ、ユーザファイルを記憶するBox機能をも実現する。NIC208は、LAN100を介して、LAN100に接続された機器(他のネットワーク機器も含む)とデータ(画像データなど)の送受信(双方向通信)を可能にする。
【0034】
図3を参照して、MFP110〜150の内部構成について説明する。MFP110〜150は、ROM302若しくはハードディスク(HD)311に記憶された、あるいはフロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FD)311より供給される各種プログラムを実行するCPU301を備える。加えてCPU301は、システムバス304に接続される各機器を総括的に制御する。RAM303は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ユーザインタフェースコントローラ(UIC)305は、ユーザインタフェース(UI)309への表示、309からの指示入力を制御する。ファンクションコントローラ(FUNCC)306は各MFP特有の機能であるファンクション(FUNC)310を実現/制御する。FUNC310は各MFPで異なる構成とすることが可能である。その構成として、原稿上の画像を読み取り、該画像を示すスキャナ部、入力された画像データに基づく画像を記録紙上に印刷するプリンタ部などがある。MFPがモノクロプリンタを持つものであればモノクロプリントエンジンコントローラとモノクロプリントエンジンを持つ。カラープリンタを持つものであればカラープリントエンジンコントローラとカラープリントエンジンを持つ。また、スキャナ部はカラー画像を読み取るカラースキャナ、モノクロ原稿を読み取るモノクロスキャナのいずれかがある。また、これらに限らず、ファクシミリ機能や、画像編集機能など種々の機能を適宜組み合わせて実装可能である。MFP110〜130はこのような各機能のファンクションコントローラ(FUNCC)306とファンクション(FUNC)310をそれぞれ持つ。DKC307は、ブートプログラムや、MFPの動作(制御)プログラムや、他の装置と連携するためのプログラム、種々のアプリケーションを記憶する機能を持つ。また、画像データを記憶するBox機能を実現するための記憶領域としてのHD311及びFD312を制御する。ネットワークインタフェースカード(NIC)308は、LAN100に接続された他のMFP、ネットワークプリンタ、あるいは他のPCと双方向にデータをやりとりする。
【0035】
<状況例>
図4は、一例として、画像処理システム1において、3台のMFP110〜130を連携して使用する場合のジョブの流れを表している。まず、ユーザがMFP110を操作し、連携ジョブを作成、処理を開始させる。連携MFPとして、MFP120、130が選択されており、その順番で処理を行う。例えば、MFP110のスキャナ部で原稿上の画像を読み取って得た画像データを、MFP120で加工(MFP120が保持している所定のデータの付加等)し、それをMFP130のプリンタ部で印刷する。
【0036】
図5は、図4の状態の後に、最終出力が行われるMFP130で、ユーザが処理を待っている状況を表している。図5では、連携ジョブがMFP110、120、130の順で処理される予定となっている。ここで、MFP110では処理が終了し、MFP120ではジョブが処理中、MFP130では連携ジョブの受信待ち、という状態である。ユーザは、MFP130においてジョブの処理が終了するのを待つ間に、MFP130を操作することにより、画像処理システムにおける連携対象の装置の変更をMFP130のUI309を操作することにより実現できる。
【0037】
図6は、画像処理システム1において、連携ジョブが投入された段階ではまだ連携するMFPが決定(確定)できていない場合を表している。ユーザがMFP110を操作し、連携ジョブを作成、処理を開始させる。そのとき、連携対象として、MFP120は決定しているものの、3番目の連携対象の候補としてMFP130、140、150が挙げられているのみで、それらの何れにジョブを転送するか決定していない状態である。MFP120でのジョブ処理が終了した時点で決定されていれば、決定した連携MFPにジョブが転送される。3番目の連携対象は、例えば、MFP120における処理が終了し、ジョブ(画像データ)を転送可能となった時点で、MFP130、140、150のうち最も早く処理を終えることができる装置とする。
【0038】
図7は、図6の状態の後に、ユーザが最終出力が行われる候補のうちの1つのMFPで、処理を待っている状況を表している。図7では、連携ジョブがMFP110、120の順で処理されることは決定し、MFP110では既に処理が終了し、MFP120にて連携ジョブの処理中である。しかし、3番目の連携デバイスの候補としては未だ、MFP130、140、150の何れにするか絞り込めていない状態である。本システムでは、連携候補として選ばれたMFPの1つであるMFP130の前でジョブの処理終了を待っているユーザは、MFP130を操作して、連携対象の装置の変更を行うことができる。
【0039】
<具体的な処理の流れ>
図8は、図4の状態におけるMFP間の通信シーケンスを表したものである。ユーザはMFP110を操作して、連携ジョブの投入を行う(S811)。その際、MFP110では、通信可能なMFPの中から当該連携ジョブを実行可能なMFPの検索を行い、連携ジョブで連携させるMFPを決定し、連携ジョブの生成を行う(S812)。
【0040】
次にMFP110はフロー情報841を作成し、フロー情報841を含めた、これから連携ジョブが送信されることを予告するための予告通知をMFP120、130へそれぞれ送信する(S813、S814)。この予告通知には、これから連携ジョブが転送されることを示す情報、それぞれの連携MFPを特定する情報(装置名等)、連携ジョブを特定するジョブIDなどが含まれる。これにより、各MFPはジョブデータやジョブのステータス等を共通のジョブIDで管理する。
【0041】
次にMFP110は自らに割り当てられたジョブを実行する(S815)。S815が終了後、MFP110は連携ジョブの処理を移動させるため、MFP120へジョブ実行要求を送信する(S816)。このジョブ実行要求には、上記ジョブIDなどが含まれる。ジョブ実行要求を受信したMFP120は先に受け取っていた予告通知に対応する連携ジョブで、自らに割り当てられたジョブを実行する。同様にジョブ処理が終了した場合は、連携ジョブの処理を移動させるため、ジョブ実行要求をMFP130へ送信する(S822)。ジョブ実行要求を受信したMFP130は自らに割り当てられたジョブを実行する(S833)。
【0042】
図9は、図5の状態におけるMFP間の通信シーケンスを表したものである。S815までの処理は、図8に示したものと同じ処理が示されているため、同じ処理については同じ符号を付してその説明を省略する。
【0043】
MFP130は、ユーザから、ステータス表示を要求する操作を受け付けると(S931)、連携ジョブの現在のステータス情報を要求する。ここでは、MFP130は、予告通知メッセージで取得したフロー情報841に基づいて、ステータス情報要求メッセージを、MFP110、120に送信する。
【0044】
ステップS931においてMFP130がユーザからステータス情報の要求操作を受け付けると、MFP130は、先の予告通知に含まれるジョブIDを含むステータス情報要求をMFP110、120へ送信する(S932、S933)。このときMFP130ではUI309を操作することにより、ジョブ一覧を表示させ、その中の1つを選択することによって対応するフロー情報やジョブIDが読み出され、ステータス情報要求が送信される。その際、MFP130は、予告通知で取得したフロー情報841にしたがって、MFP110、120をステータス情報要求の宛先として決定している。
【0045】
MFP110は、ステータス情報要求の応答として、MFP110で、当該ジョブIDのジョブを処理中である旨(処理中)をステータス情報応答にてMFP130へ返信する(S932)。MFP120は、ステータス情報要求の応答として、当該ジョブIDのジョブの受信待ちである旨(受信待ち)をステータス情報応答にてMFP130へ返信する(S932)。
【0046】
ジョブステータス情報要求の応答を受信したMFP130は、この応答に基づきジョブステータス情報の表示を行う(S943)。例えばユーザのMFP130への操作がUI309からであればUI309に表示し、PCを介してMFP130の操作をしている場合はPC画面上に表示することになる。
【0047】
続いて、MFP130がユーザからデバイス変更指示を受け付けると(S963)、変更するMFPの指定を行う(S944)。ここでのデバイス変更指示としては、連携対象として一度は決定した装置を、連携対象から除外する指示の他、連携対象として決定した装置を、他の装置に変更する指示が含まれる。ここでは、連携対象の装置をMFP120からMFP140へ変更する指示を受けたものとして以下に説明する。
【0048】
ステップS945,S946では、その指定にしたがってジョブIDを含むジョブステータス変更要求(移行中止)をMFP120と、MFP120にジョブを移行する移行元としての装置(ここではMFP110)へ送信する。ジョブステータス変更要求(移行中止)を受信したMFP110、120は、各々のステータスにしたがって応答を返す(S921、S914)。
【0049】
ここでは、MFP110は、ステップS914で、移行中止の受付は成功し、現在のジョブステータスは連携ジョブの処理中である旨をMFP130へ伝える。MFP120はS921において、現在のジョブステータスは連携ジョブの受信待ちであり、移行中止の受付は成功した旨をMFP130へ伝えている。MFP110は、MFP120に対して行うはずであったジョブ実行要求(ジョブ処理の移動)を中止する(S915)。
【0050】
S914、S921においてメッセージを受信したMFP130は、デバイス変更処理を実行し(S947)、ユーザが変更先デバイスの検索、及びその選択を行う。ここでは、変更後の連携先のデバイス(変更先デバイス)としてMFP140を選択する。
【0051】
変更先デバイスとしてMFP140が選択されると、ユーザが操作したMFP130は、関連する連携対象のデバイスであるMFP110、120、140へ予告通知を送信する(S948、S949、S950)。ここでの予告通知には、S947で変更指示された変更先デバイスの情報を含むフロー情報964が含まれている。ステップS948で送信される予告通知はMFP140に対するものであり、ステップS911、912で送信されるものと同様の内容である。S949での予告通知は、MFP120に対するものであり、S813での予告通知がキャンセルされることを通知するものである。S950でMFP110に送られる予告通知は、連携ジョブのジョブ移行先デバイスの変更を示す。
【0052】
その後、ステップS951において、MFP130はジョブステータス変更要求(移行再開)をMFP110に対して行う。MFP110は移行再開要求を受信すると、ジョブステータス変更応答(移行再開)を、MFP130に返信し、中止していた連携ジョブの移行処理を再開する(S916)。ジョブの移行先は、S950での予告通知にて通知されたMFP140に対して行われる。つまりジョブ実行要求をMFP140に対して送信する(S917)。ジョブ実行要求を受信したMFP140は、連携ジョブの処理を開始する(S941)。
【0053】
図10は、各MFPで行われる処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、ROM302やHD311等に格納されたコンピュータプログラムをCPU301が読み出して実行する処理の流れを示す。MFPは、電源がONにされると初期化処理S1001を行い、その後S1020にてUI309又は外部からの要求待ちとなる。ここでジョブの実行要求がなされたと判断するとS1010へ進みジョブ実行処理を開始し、S1002へ戻って再度UI309又は外部からの要求を待つ。ジョブ生成要求であればS1020へ進みジョブ生成処理を開始し、S1002へ戻って再度UI309又は外部からの要求を待つ。ジョブステータス変更要求であればS1030へ進みジョブステータス変更要求処理を開始し、S1002へ戻って再度UI309又は外部からの要求を待つ。MFPの検索・選択処理の要求であればS1040へ進みMFPの検索及び選択処理を開始し、S1002へ戻って再度UI309又は外部からの要求を待つ。予告通知の受信であればS1050へ進み予告通知処理を開始し、S1002へ戻って再度UI309又は外部からの要求を待つ。ジョブステータス表示要求であればS1060へ進みジョブステータス表示処理を開始し、S1002へ戻って再度UI309又は外部からの要求を待つ。その他の要求であればS1070へ進みその要求に従った処理を開始し、その後S1002に戻って再度UI309又は外部からの要求を待つ。終了要求であればS1080へ進み終了処理を開始し、その後MFPの動作を終了する。
【0054】
次に、図8、図9で説明した各MFPが図10においてどのような流れで処理を行うかについて説明する。
【0055】
図8のMFP110は、UI309あるいは外部のPCを介してのユーザの操作によりジョブ生成・実行が指示されると、まずS1040を実行し、当該ジョブを実行可能な装置の検索を行い、連携ジョブを実行する装置を決定する。次にS1120において、各装置で実行させる処理を割り当てた連携ジョブを生成する。その後、S1050において、連携対象の各装置への前述の予告通知の送信を行う。更に、S1010において、自身に割り当てられたジョブを実行し、ジョブの実行結果である画像データとジョブ実行要求を他の連携対象のMFPに送信する。図8のMFP120、130は、S1050で予告通知の受信を行い、S1010でジョブ実行要求を受信し、連携ジョブを実行する。
【0056】
図9のMFP110は、ジョブステータス情報要求の受信とその応答処理(S933)について、図10のS1060で開始される処理で行う。また、ジョブステータス変更要求(移行中止)の受信(S946)、その応答処理(S914)、ジョブ移行中止処理(S915)は、図10のS1030にて開始される処理で行われる。MFP110はその後、予告通知を受信しているが(S950)、これは図10のS1050で開始される処理で行われる。この後、MFP110は、ジョブステータス変更要求(移行再開)受信(S951)、応答処理(S952)、ジョブ移行先変更と移行再開(S916)、ジョブ実行要求(S917)を行うが、これらは図10のS1030にて開始される処理である。
【0057】
図9のMFP120は、S1060で、ジョブステータス情報要求を受信し、その応答を返す。また、MFP120は、ジョブ実行中にジョブステータス変更要求を受信すると、S1030でその応答を返す。MFP120はその後、予告通知の受信(S949)を、図10のS1050で開始される処理で行う。
【0058】
図9のMFP140では、予告通知の受信(S948)とジョブ実行要求の受信(S917)、連携ジョブの実行処理(S941)が行われている。これは図8のMFP120の処理そのものであり、図10での処理との関連もまた同じである。
【0059】
図9のMFP130では、予告通知の受信(S814)の処理までは、図8のMFP130についての説明と同じである。ユーザによる操作(UI309又はPCを介してなされる)でステータス表示の要求がなされると、図10のS1060が実施される。その後、ジョブステータス情報要求・応答の送信・受信(S931、S932)、ジョブステータス情報の表示処理(S943)は、図10でのS1060で開始される処理で実行される。
【0060】
次にユーザによりデバイス変更操作が行われ、変更元デバイス指定(S944)が、図10のS1060で開始される処理にて行われる。また、ジョブステータス変更要求の送信(S945、S946)、ジョブステータス変更応答の受信(S921、S914)は、図10でのS1030で開始される処理で実行される。
【0061】
次にMFP130は、変更先デバイスの検索・選択(S947)を行うが、これは図10のS1040で開始される処理で実行される。その後、予告通知の送信(S948、949、950)は図10のS1050で行われる。ジョブステータス変更要求の送信(S951)と応答処理(S952)は図10でのS1030で行われる。
【0062】
図11は予告通知に含まれる情報の一例を示す図である。列1110には予告通知に含まれる情報の項目、列1120には情報の内容が示されている。行1130はジョブの発行者が「Ginji」であることを表す。行1231はジョブ発行日時が2007年6月7日 日本時間で16:19:08であることを示している。行1232はジョブ名が20070607161908であることを示している。行1233はジョブIDがA-1234であることを表している。次に行1240から行1244までは、図8でのフロー情報841の内容を表している。行1241は連携ジョブの1番目に処理が行われるMFPは、MFP110であることを表している。同様に行1242から1244において、2番目のMFPがMFP120、3番目がMFP130、4番目がMFP140を表している。ここでのフロー情報は、図4のように、1番目のMFPへのジョブ投入の時点で連携対象のMFPが決定済みである場合のものである。
【0063】
図12は予告通知の他の例を示す図である。これは、図6のように、ジョブ投入時に連携MFPが決定されていない場合の予告通知である。図13において、列1210、1220、行1230〜1241は、図12と同じ内容であるため説明を省略する。
【0064】
行1343〜1346は、本予告通知を作成した時点では3番目の連携デバイスが決定されていないことを示している。さらに、3番目のデバイスの候補がMFP140からMFP150に変更されたことを示している。つまり、3番目の処理を行うデバイスの候補は、MFP130とMFP150であることを示している。
【0065】
上述の予告通知、フロー情報の項目、及びその内容はあくまでも例であり、例えばフロー情報のMFPを特定する情報は、装置名に代えてIPアドレスなどとしても良い。
【0066】
図13は図9のS945、946で送信されるジョブステータス変更要求の一例である(情報1300)。列1310にはジョブステータス変更要求に含まれる情報の項目、列1320は情報の内容である。行1321はジョブステータス変更要求の種別を表し、その内容が 移行中止要求 であることを表している。行1330は、ジョブの発行者が「Ginji」であることを表す。行1331はジョブ発行日時が2007年6月7日 日本時間で16:27:10であることを示している。行1332はジョブ名が20070607162710であることを示している。行1333はジョブIDがA-12345であることを表している。
【0067】
本ジョブステータス変更要求の項目、及びその内容はあくまでも例である。
【0068】
図14は図9のステップS921、914で送信される、ジョブステータス変更応答の一例である(情報1400)。列1410にはジョブステータス変更応答に含まれる情報の項目、列1420は情報の内容である。行1421はジョブステータス変更応答の種別を表し、その内容が 移行中止応答(成功) であることを表している。行1430は、ジョブの発行者が「Ginji」であることを表す。行1431はジョブ発行日時が2007年6月7日 日本時間で16:27:10であることを示している。行1432はジョブ名が20070607162710であることを示している。行1433はジョブIDがA-12345であることを表している。
【0069】
本ジョブステータス変更要求の項目、及びその内容はあくまでも例である。
【0070】
図15は図9のステップS951で送信されるジョブステータス変更要求の一例である。列1510にはジョブステータス変更要求に含まれる情報の項目、列1520は情報の内容である。行1521はジョブステータス変更要求の種別を表し、その内容が 移行再開要求 であることを表している。行1530は、ジョブの発行者が「Ginji」であることを表す。行1531はジョブ発行日時が2007年6月7日 日本時間で16:27:10であることを示している。行1532はジョブ名が20070607162710であることを示している。行1533はジョブIDがA-12345であることを表している。
【0071】
本ジョブステータス変更要求の項目、及びその内容はあくまでも例である。
【0072】
図16は図9のステップS952で送信される、ジョブステータス変更応答の一例である。列1610にはジョブステータス変更応答に含まれる情報の項目、列1620は情報の内容である。行1621はジョブステータス変更応答の種別を表し、その内容が 移行再開応答(成功) であることを表している。行1630は、ジョブの発行者が「Ginji」であることを表す。行1631はジョブ発行日時が2007年6月7日 日本時間で16:27:10であることを示している。行1632はジョブ名が20070607162710であることを示している。行1633はジョブIDがA-12345であることを表している。
【0073】
本ジョブステータス変更要求の項目、及びその内容はあくまでも例である。
【0074】
ネットワークやその他の通信手段を用いて接続されている複数のデバイスが連携して1つのジョブを処理する画像処理システムにおいて、連携してジョブを処理している最中に、連携に関連するどのデバイスからでも連携デバイスの変更を行うことが可能となる。
【0075】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。上記実施形態において、画像処理装置の一例としてMFPについて示したが、単機能のプリンタ、スキャナ等、画像を処理するあらゆる装置を含む。また、画像データを受信して処理する装置に限らず、例えば、他の装置で印刷処理がなされた用紙をセットし、ステイプル処理や製本処理するフィニッシング装置も含む。例えば、1台目の連携対象の装置として、スキャナ、2台目として、プリンタ、3台目としてフィニッシング装置を用いるとする。これらの装置はネットワークで接続され、前述のように1台目の装置であるスキャナから予告通知がプリンタとフィニッシング装置に送信される。そして、スキャナで原稿上の画像を読み取って得た画像データはネットワークを介してプリンタに送信され、プリンタでは受信した画像データに基づき用紙上に画像を印刷する。この印刷された用紙をユーザがフィニッシング装置にセットし、先の予告通知に応じたジョブIDを当該フィニッシング装置の操作部から呼び出してフィニッシング処理を行わせる。これにより、一部の処理がネットワークを介さずになされる場合であってもジョブの状況の確認やジョブの操作が可能となる。そして、連携対象の装置を変更する場合も同様な処理で変更可能である。
【0076】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置が、供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0077】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0078】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクがある。また、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0079】
その他、クライアントPCのブラウザを用いてインターネットサイトに接続し、本発明に係るプログラムそのもの、若しくは更に自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードするという利用方法もある。また、本発明に係るプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範疇に含まれる。 また、本発明に係るプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0080】
また、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0081】
さらに、PCの機能拡張ユニットに備わるメモリに本発明に係るプログラムが書き込まれ、そのプログラムに基づき、その機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行なう場合も、本発明の範疇に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の第1実施形態としての画像処理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る画像処理システムに用いることのできるPCの内部構成を示した図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る画像処理システムに用いることのできる画像処理装置の内部構成を示した図である。
【図4】連携ジョブの実行処理の一例を示す図である。
【図5】連携ジョブの実行処理の一例を示す図である。
【図6】連携ジョブの実行処理の一例を示す図である。
【図7】連携ジョブの実行処理の一例を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る画像処理システムにおける各デバイス間のシーケンス図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る画像処理システムにおける各デバイス間のシーケンス図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係る画像処理装置での処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】予告通知の一例を示す図である。
【図12】予告通知の一例を示す図である。
【図13】ジョブステータス変更要求の一例を示す図である。
【図14】ジョブステータス変更応答の一例を示す図である。
【図15】ジョブステータス変更要求の一例を示す図である。
【図16】ジョブステータス変更応答の一例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像処理装置を連携させてジョブを実行するジョブ処理方法であって、
ジョブを発行する画像処理装置が、当該ジョブの連携が決定した画像処理装置に対して、前記ジョブの送信を予告するための予告通知を送信する予告通知工程と、
連携対象として決定した画像処理装置を連携対象から除外する場合に、前記予告通知に基づいて、前記ジョブを発行する画像処理装置に対し、又は、前記連携対象として決定した画像処理装置に対し、ジョブの移行を中止するよう指示する指示工程と、
を含むことを特徴とするジョブ処理方法。
【請求項2】
前記連携対象の画像処理装置に変更があった場合に、変更後の連携先の画像処理装置についての情報を含む予告通知を再度作成し、連携対象となる他の画像処理装置に対して該作成された予告通知を送信する送信工程を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のジョブ処理方法。
【請求項3】
前記指示工程で指示を受信した画像処理装置において、連携対象の画像処理装置へのジョブの移行を中止する移行中止工程を更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のジョブ処理方法。
【請求項4】
前記指示工程で指示を受信した画像処理装置からの前記ジョブの移行先が決定した場合に、前記指示工程で指示を受信した画像処理装置に対し、前記ジョブの移行を再開することを要求する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のジョブ処理方法。
【請求項5】
前記予告通知工程では、前記連携の候補となる画像処理装置に対しても予告通知を送信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のジョブ処理方法。
【請求項6】
前記予告通知は、前記ジョブの連携に関連する全ての画像処理装置に関する情報を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のジョブ処理方法。
【請求項7】
連携してジョブを実行する複数の画像処理装置を含む画像処理システムであって、
ジョブを発行する画像処理装置は、
当該ジョブの連携が決定した画像処理装置に対して、前記ジョブの送信を予告するための予告通知を送信する予告通知手段を備え、
前記予告通知を受けた画像処理装置は、
連携対象として決定した画像処理装置を連携対象から除外する場合に、前記予告通知に基づいて、前記ジョブを発行する画像処理装置に対し、又は、前記連携対象として決定した画像処理装置に対し、前記ジョブの移行を中止するよう指示する指示手段を含むことを特徴とする画像処理システム。
【請求項8】
他の画像処理装置と連携してジョブを実行することが可能な画像処理装置であって、
他の画像処理装置と連携して実行すべきジョブを発行する際に、当該ジョブの連携が決定した画像処理装置に対して、前記ジョブの送信を予告する予告通知を送信する予告通知手段と、
前記予告通知を送信した後に、連携対象として決定した画像処理装置を連携対象から除外する場合に、前記予告通知に基づいて、他の連携対象の画像処理装置に対し、ジョブの移行を中止するよう指示する指示手段を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
コンピュータに実行させることにより、請求項8に記載の画像処理装置が備える各手段の機能を実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−296176(P2009−296176A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−146220(P2008−146220)
【出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】