説明

スイッチパネルカバー

【課題】組付構成が簡易で、組付作業性に優れるスイッチパネルカバーを提供する。
【解決手段】スイッチパネルカバー14は、スイッチ取付孔間の前面及びスイッチ取付孔の外周の前面を一体に隠蔽するカバー部16と、該カバー部16の背面側に設けられ、スイッチ取付孔の内側部に係合して前記カバー部16を前記隠蔽位置に支持する複数の係合部20とにより構成されている。該係合部20は、上下方向位置決め部23、前後方向位置決め部26及び左右方向位置決め部30により構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車室内のスイッチパネルのスイッチ非装着時に用いられるスイッチパネルカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車室内のインストルメントパネルのスイッチパネルには複数のスイッチ取付孔が設けられ、その背面側にはコネクタホルダが後方へ向けて突出形成され、コネクタが接続されるようになっている。複数のスイッチ取付孔には、それぞれ空調モードの切替スイッチ、オーディオ装置の切替スイッチ等の複数のスイッチが取付けられるようになっている。これらのスイッチの装着又は非装着は、高級仕様車、一般仕様車、エコノミー車等のグレードにより種々設定される。このように、車両のグレードが変わるとそれに応じて搭載される空調機器やオーディオ装置の種類や機能が変わり、例えば高級仕様車に装着されるスイッチが、一般仕様車やエコノミー車には装着されない場合がある。斯かるスイッチの非装着時には、図6に示すように、各スイッチ取付部にスイッチ取付孔を覆うカバー13がスイッチの数だけ取付けられるようになっている。該カバー13の背面側にはコネクタホルダ29が突設され、コネクタ28が収容されて接続されるようになっている。
【0003】
この種の車両用スイッチパネルが特許文献1に開示されている。この車両用スイッチパネルは、基体部に取付けられる複数の溝型ガイドと、基体部に取付けられる意匠板の開口を塞ぐカバーホールに取付けられ、該カバーホールを基体部に固定する複数のリブとを備えている。前記溝型ガイドは、対向する2つのフランジと、各フランジを接続するウェブとを有し、第1及び第2の溝型ガイドは各ウェブ側が対向し、第3の溝型ガイドはウェブが第1及び第2の溝型ガイドのフランジと平行になるように配置されている。一方、カバーホールの各リブは、溝型ガイドのフランジ間に係入されるとともに、端部には圧潰可能な突部を有している。
【0004】
そして、カバーホールをスイッチハウジングに取付ける場合には、カバーホールのリブを溝型ガイドのフランジ間に係入し、リブの突部を潰すようにしてカバーホールをスイッチハウジングに組付ける。この場合、カバーホールのリブが溝型ガイドのフランジ間に隙間なく取付けられ、ガタつきが抑制されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−107369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、スイッチパネルのスイッチ取付孔にスイッチが全く取付けられない場合には、各スイッチ取付部にカバーが取付けられ、スイッチ取付孔が塞がれるようになっている。前記特許文献1に記載されている従来構成においても、各スイッチ取付部にカバーホールが取付けられる。この場合、スイッチパネルには対向する2つのフランジと各フランジを接続するウェブとにより構成された3つの溝型ガイドを設け、それらの溝型ガイドのフランジ間にスイッチパネルカバーのリブを係入してスイッチパネルカバーをスイッチパネルに取付けなければならない。そのため、スイッチパネルの構成が複雑になるとともに、スイッチパネルの構成に合せてスイッチパネルカバーの構成を設定する必要がある。従って、スイッチパネルカバーをスイッチパネルに組付けるための構成が簡易で、組付け時に作業性の良いスイッチパネルカバーが求められる。
【0007】
そこで、本発明の目的とするところは、組付構成が簡易で、組付作業性に優れるスイッチパネルカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明のスイッチパネルカバーは、複数のスイッチ取付孔が並設されたスイッチパネルの前面に取り付けられるスイッチパネルカバーにおいて、前記スイッチ取付孔間の前面及びスイッチ取付孔の外周の前面を一体に隠蔽するカバー部と、該カバー部の背面側に設けられ、スイッチ取付孔の内側部に係合して前記カバー部を前記隠蔽位置に支持する少なくとも一つの係合部とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明のスイッチパネルカバーは、請求項1に係る発明において、前記係合部は、上下方向位置決め部、前後方向位置決め部又は左右方向位置決め部であることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明のスイッチパネルカバーは、請求項2に係る発明において、前記上下方向位置決め部は、カバー部の背面から上下方向に延び、スイッチパネルのスイッチ取付孔を形成する内側部としての内壁面に係合する上下方向位置決め用リブであることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明のスイッチパネルカバーは、請求項2に係る発明において、前記前後方向位置決め部は、カバー部の背面より後方へ延びかつ上下方向へ撓み、スイッチパネルのスイッチ取付孔を形成する内側部としての後端部に係合する前後方向位置決め用突起であることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明のスイッチパネルカバーは、請求項2に係る発明において、前記左右方向位置決め部は、カバー部から後方へ延びるコネクタホルダの外側面に設けられ、左右方向へ突出し、スイッチパネルのスイッチ取付孔を形成する内側部としての内側面に係合する左右方向位置決め用リブであることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明のスイッチパネルカバーは、請求項5に係る発明において、前記コネクタホルダは、カバー部の両端部から後方へ延びるように設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明のスイッチパネルカバーは、請求項5又は請求項6に係る発明において、前記コネクタホルダの後端部には、後端側ほど縮幅するテーパ部が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
本発明のスイッチパネルカバーは、スイッチ取付孔間の前面及びスイッチ取付孔の外周の前面を一体に隠蔽するカバー部と、該カバー部の背面側に設けられ、スイッチ取付孔の内側部に係合してカバー部を隠蔽位置に支持する少なくとも一つの係合部とを備えている。このため、カバー部をスイッチパネルのスイッチ取付孔に嵌め込んで係合部をスイッチ取付孔の内側部に係合させることにより、スイッチパネルカバーをスイッチパネルに良好な外観で、かつ簡単に組付けることができる。
【0016】
従って、本発明のスイッチパネルカバーによれば、組付構成が簡易で、組付作業性に優れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態におけるスイッチパネルカバーを背面側から見た状態を示す斜視図。
【図2】スイッチパネルカバーを前面側から見た状態を示す斜視図。
【図3】図1の3−3線における概略断面図。
【図4】スイッチパネルカバーの概略横断面図。
【図5】スイッチパネルカバーを示す正面図。
【図6】従来のコネクタホルダを有するスイッチパネルカバーを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
図5に示すように、自動車の車両室内におけるインストルメントパネル11のスイッチパネル12には、複数(本実施形態では5個)のスイッチ取付孔15が設けられている。このスイッチ取付孔15には、空調モードの切替スイッチ、オーディオ装置の切替スイッチ等のスイッチが装着されるようになっている。これらのスイッチは車両のグレードにより装着されたり、装着されなかったりするが、スイッチの非装着状態では、図2及び図3に示すように1個のスイッチパネルカバー14がスイッチパネル12のスイッチ取付孔15を覆うようにしてスイッチパネル12に支持されるようになっている。
【0019】
そこで、以下に該スイッチパネルカバー14の構成を詳細に説明する。
板状のカバー部16は、長方形状をなし、前述の図5に示す複数のスイッチ取付孔15間の前面17及びスイッチ取付孔15の外周の前面18を一体に隠蔽するように構成されている。また、図1〜図3に示すように、複数(実施形態では3)の係合部20は、前記カバー部16の背面側に設けられ、スイッチパネル12に対して係合してカバー部16をスイッチパネル12に支持するようになっている。
【0020】
図1に示すように、前記各係合部20には、カバー部16の両側端部及び中央部においてその背面より後方へ延びる係合用突出部19が設けられている。各係合用突出部19は、上下位置において断面横コの字状に形成され、上方向に延びる一対の上方向位置決め用リブ21a及び下方向に延びる下方向位置決め用リブ21bよりなる上下方向位置決め用リブ21と、それらの間を連結する連結片22とを有している。カバー部16の両側端部及び中央部に設けられた上下各一対の上下方向位置決め用リブ21により上下方向位置決め部23が構成されている。
【0021】
また、係合用突出部19の上下位置には後方へ延びる一対の前後方向位置決め用突起24が片持ち支持され、根元を中心にして上下方向に撓むようになっている。上部位置の前後方向位置決め用突起24aの上面には上に凸の断面山型状をなす上部係合突起25aが設けられ、下部位置の前後方向位置決め用突起24bの下面には下に凸の断面山型状をなす下部係合突起25bが設けられている。カバー部16の両側端部及び中央部に設けられた上下各一対の前後方向位置決め用突起24により前後方向位置決め部26が構成されている。
【0022】
そして、図3に示すように、スイッチパネルカバー14の係合用突出部19をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿入したとき、各一対の上方向位置決め用リブ21aがスイッチパネル12の内側部としての上部内壁面12aに係合するようになっている。同じく、下方向位置決め用リブ21bがスイッチパネル12の内側部としての下部内壁面12bに係合するようになっている。このようにして、スイッチパネルカバー14の上下方向の位置決めがなされるようになっている。さらに、スイッチパネルカバー14の係合用突出部19をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿入したとき、上部係合突起25a及び下部係合突起25bがスイッチパネル12の内側部としての上部後端部12c及び下部後端部12dにそれぞれ係合してスイッチパネルカバー14の前後方向の位置決めがなされるようになっている。
【0023】
図1に示すように、前記カバー部16の両側端部に位置する係合用突出部19には、ケーブル27が接続されたコネクタ28を収容する四角箱状のコネクタホルダ29がそれぞれ突出形成されている。これらのコネクタホルダ29の両外側面には、左右方向へ突出する左右方向位置決め部30としての左右方向位置決め用リブ31が上下位置に一対設けられている。この左右方向位置決め用リブ31はそれぞれ前後方向に延びるように細長く形成されている。そして、図4に示すように、スイッチパネルカバー14の係合用突出部19がスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿入されるとき、スイッチパネル12の両端におけるスイッチ取付孔15の内側部としての内側面12eに係合して圧潰され、スイッチパネルカバー14の左右方向の位置決めがなされるように構成されている。
【0024】
前記係合部20は、上下方向位置決め部23、前後方向位置決め部26及び左右方向位置決め部30により構成され、スイッチパネルカバー14がスイッチパネル12に対して上下、前後及び左右の三次元方向に位置決めされるようになっている。
【0025】
前記コネクタホルダ29の後端部の上下位置には、後端側ほど縮幅して尖鋭をなす一対のテーパ部32が形成され、カバー部16両側端部のコネクタホルダ29をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に円滑に挿入できるようになっている。
【0026】
次に、上記のように構成された本実施形態のスイッチパネルカバー14について作用を説明する。
さて、本実施形態のスイッチパネルカバー14においては、各係合部20をスイッチ取付孔15内に嵌合することにより、一つのカバー部16が複数のスイッチ取付孔15間の前面17及びスイッチ取付孔15の外周の前面18の全体を一体に覆うように構成されている。このため、スイッチが取り付けられていないスイッチパネルカバー14の外観を向上できるとともに、一つの部品としてのカバー部16をスイッチパネル12に装着することにより、外観品質の良好なスイッチパネルカバー14を速やかに組付けることができる。
【0027】
また、スイッチパネルカバー14の係合用突出部19をスイッチパネル12に装着するための係合部20として、上方向位置決め用リブ21a及び下方向位置決め用リブ21bよりなる上下方向位置決め用リブ21が設けられている。このため、図3に示すように、スイッチパネルカバー14の係合用突出部19をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿入したとき、上方向位置決め用リブ21aがスイッチパネル12のスイッチ取付孔15を形成する上部内壁面12aに係合する。同時に、下方向位置決め用リブ21bがスイッチパネル12のスイッチ取付孔15を形成する下部内壁面12bに係合し、スイッチパネルカバー14の上下位置が決定される。
【0028】
さらに、前記係合部20として、上部係合突起25a及び下部係合突起25bを有する前後方向位置決め用突起24が設けられている。従って、図3に示すように、スイッチパネルカバー14の係合用突出部19をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿入したとき、上部係合突起25aがスイッチパネル12のスイッチ取付孔15を形成する上部後端部12cに係合する。同時に、下部係合突起25bがスイッチパネル12のスイッチ取付孔15を形成する下部後端部12dに係合し、スイッチパネルカバー14の前後位置が決定される。
【0029】
加えて、係合部20として、上下一対の左右方向位置決め用リブ31が設けられている。そのため、図4に示すように、スイッチパネルカバー14の係合用突出部19をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿入したとき、左右両端部の左右方向位置決め用リブ31が潰されながらスイッチパネル12の両端のスイッチ取付孔15の内側面12eに係合し、スイッチパネルカバー14の左右位置が決定される。
【0030】
その結果、スイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿着されたスイッチパネルカバー14は、上下位置、前後位置及び左右位置の三次元方向の位置が同時に所定位置に設定される。従って、スイッチパネルカバー14をスイッチパネル12に対して簡単に組付けることができる。
【0031】
以上の実施形態により発揮される効果を以下にまとめて説明する。
(1)この実施形態のスイッチパネルカバー14は、スイッチ取付孔15間の前面17及びスイッチ取付孔の外周の前面18を一体に隠蔽するカバー部16と、該カバー部16の背面側に設けられ、スイッチ取付孔15の内側部に係合してカバー部16を隠蔽位置に支持する複数の係合部20とを備えている。このため、カバー部16をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に嵌め込んで係合部20をスイッチ取付孔15の内側部に係合させることにより、スイッチが取り付けられていないスイッチパネル12の外観を向上できるとともに、スイッチパネルカバー14をスイッチパネル12に簡単に組付けることができる。
【0032】
従って、本実施形態のスイッチパネルカバー14によれば、組付構成が簡易で、組付作業性に優れるという効果を発揮することができる。
(2)前記係合部20は、上下方向位置決め部23、前後方向位置決め部26及び左右方向位置決め部30により構成されている。このため、これらの係合部20により、スイッチパネルカバー14をスイッチパネル12に対して上下方向、前後方向及び左右方向に容易かつ正確に位置決めすることができる。
(3)前記上下方向位置決め部23は、カバー部16の背面から上下方向に延び、スイッチパネル12のスイッチ取付孔15を形成する内壁面12a、12bに係合する上下方向位置決め用リブ21により構成されている。従って、スイッチパネルカバー14をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿入し、上下方向位置決め用リブ21をスイッチパネル12の内壁面12a、12bに係合させることにより、スイッチパネルカバー14の上下位置を簡単に設定することができる。
(4)前記前後方向位置決め部26は、カバー部16の背面より後方へ延びかつ上下方向へ撓み、スイッチパネル12のスイッチ取付孔15を形成する後端部12c、12dに係合する前後方向位置決め用突起24により構成されている。そのため、スイッチパネルカバー14をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿入し、前後方向位置決め用突起24をスイッチパネル12の後端部12c、12dに係合させることにより、スイッチパネルカバー14の前後位置を容易に設定することができる。
(5)前記左右方向位置決め部30は、カバー部16から後方へ延びるコネクタホルダ29の外側面に設けられ、左右方向へ突出し、スイッチパネル12のスイッチ取付孔15の内側面12eに係合する左右方向位置決め用リブ31により構成されている。このため、スイッチパネルカバー14をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿入し、左右方向位置決め用リブ31をスイッチパネル12の内側面12eに係合させることにより、スイッチパネルカバー14の左右位置を簡易に設定することができる。
(6)前記コネクタホルダ29は、カバー部16の両端部から後方へ延びるように設けられている。従って、カバー部16の両端部の2箇所のコネクタホルダ29にケーブル27が接続されているが、使用されない、いわゆる付け捨てのコネクタ28を収容、保持しておくことができる。従って、コネクタ28が邪魔にならず、コネクタ28の振動や振動による異音を防止できる。
(7)前記コネクタホルダ29の後端部には、後端側ほど縮幅する先鋭状のテーパ部32が形成されている。そのため、スイッチパネルカバー14をスイッチパネル12のスイッチ取付孔15に挿入するとき、コネクタホルダ29がスイッチ取付孔15の開口縁に接触しても円滑に挿入することができる。
(8)前記係合部20は、カバー部16の両側端部に加えて、中央部にも上下方向位置決め部23及び前後方向位置決め部26が設けられている。このため、カバー部16の中央部付近における撓み等の変形を防止することができる。
【0033】
なお、前記各実施形態を次のように変更して実施することも可能である。
・ 上下方向位置決め部23、前後方向位置決め部26及び左右方向位置決め部30のうち、いずれか一つを選択し、その他を省略することも可能である。
【0034】
・ 前記上下方向位置決め用リブ21の上方向位置決め用リブ21a及び下方向位置決め用リブ21bを、それぞれ一つずつで構成したり、三つ以上で構成したりすることも可能である。
【0035】
・ 前記上部位置の前後方向位置決め用突起24a及び下部位置の前後方向位置決め用突起24bのいずれか一方を省略することもできる。
・ 前記カバー部16の左右両端部に設けられた上下一対の左右方向位置決め用リブ31のうち、いずれか一方を省略することもできる。
【0036】
・ 前記コネクタホルダ29を、カバー部16の左右両端部ではなく、中間部に設けられた係合用突出部19に一体的に設けることができる。
【符号の説明】
【0037】
12…スイッチパネル、12a…内側部としての上部内壁面、12b…内側部としての下部内壁面、12c…内側部としての上部後端部、12d…内側部としての下部後端部、12e…内側部としての内側面、14…スイッチパネルカバー、15…スイッチ取付孔、16…カバー部、17…スイッチ取付孔間の前面、18…スイッチ取付孔の外周の前面、20…係合部、21…上下方向位置決め用リブ、23…上下方向位置決め部、24…前後方向位置決め用突起、24a…上部位置の前後方向位置決め用突起、24b…下部位置の前後方向位置決め用突起、26…前後方向位置決め部、29…コネクタホルダ、30…左右方向位置決め部、31…左右方向位置決め用リブ、32…テーパ部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスイッチ取付孔が並設されたスイッチパネルの前面に取り付けられるスイッチパネルカバーにおいて、
前記スイッチ取付孔間の前面及びスイッチ取付孔の外周の前面を一体に隠蔽するカバー部と、該カバー部の背面側に設けられ、スイッチ取付孔の内側部に係合して前記カバー部を前記隠蔽位置に支持する少なくとも一つの係合部とを備えることを特徴とするスイッチパネルカバー。
【請求項2】
前記係合部は、上下方向位置決め部、前後方向位置決め部又は左右方向位置決め部であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチパネルカバー。
【請求項3】
前記上下方向位置決め部は、カバー部の背面から上下方向に延び、スイッチパネルのスイッチ取付孔を形成する内側部としての内壁面に係合する上下方向位置決め用リブであることを特徴とする請求項2に記載のスイッチパネルカバー。
【請求項4】
前記前後方向位置決め部は、カバー部の背面より後方へ延びかつ上下方向へ撓み、スイッチパネルのスイッチ取付孔を形成する内側部としての後端部に係合する前後方向位置決め用突起であることを特徴とする請求項2に記載のスイッチパネルカバー。
【請求項5】
前記左右方向位置決め部は、カバー部から後方へ延びるコネクタホルダの外側面に設けられ、左右方向へ突出し、スイッチパネルのスイッチ取付孔を形成する内側部としての内側面に係合する左右方向位置決め用リブであることを特徴とする請求項2に記載のスイッチパネルカバー。
【請求項6】
前記コネクタホルダは、カバー部の両端部から後方へ延びるように設けられていることを特徴とする請求項5に記載のスイッチパネルカバー。
【請求項7】
前記コネクタホルダの後端部には、後端側ほど縮幅するテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のスイッチパネルカバー。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−49396(P2013−49396A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189756(P2011−189756)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000110321)トヨタ車体株式会社 (1,272)
【出願人】(308013436)小島プレス工業株式会社 (386)
【Fターム(参考)】