説明

スイッチ構造および電子機器

【課題】回路基板1のパターン形成面方向に押されるスイッチ構造であって、強い押圧や落下衝撃に対して、壊れにくいスイッチ構造を提供すること。
【解決手段】本発明のスイッチ構造は、電極2を配設した回路基板1と、電子機器のケース21に固定されたプッシュスイッチ11の間に、導電層3aと絶縁層3bを交互に積層させた弾性接続部材3を介在することにより構成される。当該弾性接続部材3の導電層3aと絶縁層3bが現れた第一の積層面4の導電層3aが電極2と導通可能に当接する。第二の積層面5の複数の導電層3aが、押下されたプッシュスイッチ11の接点部12が当接することにより、電極2の間が導通される。強い力でプッシュスイッチ11を押圧しても、弾性接続部材3が変形することによりその力を吸収するため、壊れにくいスイッチ構造となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器および電子機器のスイッチ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話器や電子メトロノームなどの電子機器には、側面に押ボタン式のサイドスイッチ23を有するものがある。図7は従来のサイドスイッチの構造の例を示す断面図である(特許文献1参照)。従来のサイドスイッチ23は、図7に示すように、回路基板面の面方向に進退自在に押すスイッチモジュール24を回路に取り付けられて構成されていた。
【0003】
図7に示すサイドスイッチは、回路基板1上に設けられた電極に、回路基板面の面方向に進退自在に押されるスイッチモジュール24が、半田付けされている。ケース21に形成されたプッシュスイッチ孔22から突出したプッシュスイッチ突出部25を押すことにより、スイッチモジュール24がON状態となる。
【特許文献1】特開2004−79503公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のスイッチ構造では、プッシュスイッチ突出部25が設計上の想定された以上の力で押されると、スイッチモジュール24本体が回路基板面の面方向に押される。これにより、強い力でプッシュスイッチ突出部25を押したり、衝撃を与えたりすると、スイッチモジュール24自体が壊れたり、スイッチモジュール24と回路基板1とを固着させている半田等がはがれるなどの問題を有していた。このため、サイドスイッチを有する電子機器では、落下衝撃によりサイドスイッチが壊れやすいという問題を有していた。
【0005】
そこで本発明の目的は、強い力で押しても壊れにくく、落下衝撃に強いスイッチ構造および、電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するための第一の構成として、回路基板に設けられた少なくとも一組の電極と、前記回路基板の端面に対向するように配置され、接点部が進退するプッシュスイッチと、前記回路基板端面と前記接点部との間に介在され、導電層および絶縁層が交互に積層された弾性接続部材とを備え、前記弾性接続部材は、複数ある電極のうち、第一の導電層が前記一組の電極の一方の電極に当接し、かつ前記第一の導電層と絶縁された第二の導電層が他方の電極に当接し、前記プッシュスイッチが押された際に、前記接点部が前記第一の導電層と前記第二の導電層とに導通可能に当接する構成とされたスイッチ構造を提供する。
【0007】
さらに、前記課題を解決するための第二の構成として、前記第一の構成において、前記電極が前記回路基板端面に設けられたスイッチ構造を提供する。
【0008】
さらに、前記課題を解決するための第三の構成として、前記第一の構成において、前記電極が前記回路基板の回路パターン形成面に設けられ、前記電極が前記弾性接続部材の前記導電層と前記絶縁層が現れた積層面に当接した請求項1に記載のスイッチ構造を提供する。
【0009】
さらに、前記課題を解決するための第四の構成として、前記第三の構成において前記弾性接続部材は、さらに前記回路基板の前記電極面が存する面とは逆側の面に当接する形状であるスイッチ構造を提供する。
【0010】
さらに、前記課題を解決するための第五の構成として、前記第三または第四の構成において前記回路基板の前記電極が存する面とは逆側の面に支持部材を有するスイッチ構造を提供する。
【0011】
さらに、前記課題を解決するための第六の構成として、前記第五の構成において前記支持部材は前記弾性接続部材の幅よりも長く、前記弾性接続部材の端面に隣接する凸部を有するスイッチ構造を提供する。
【0012】
さらに、前記課題を解決するための第七の構成として、前記第一の構成から第六の構成において前記弾性接続部材の前記導電層と前記絶縁層が複数の層により形成させるスイッチ構造を提供する。
【0013】
さらに、前記課題を解決するための第八の構成として、前記第七の構成において前記弾性接続部材の複数の導電層が前記電極に導通可能に当接するスイッチ構造を提供する。
【0014】
さらに、前記課題を解決するための第九の構成として、前記第一から第八の構成に記載のスイッチ構造を有する電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明のスイッチ構造は、プッシュスイッチと回路基板端面との間に弾性接続部材を配設することにより構成される。これにより、プッシュスイッチを押した際に、弾性接続部材が変形してこの力を吸収するため、強い力でプッシュスイッチを押してもスイッチ部の破壊が起きにくい。またスイッチモジュールを従来例の如く回路基板1に半田付けすることもないので、このような強い力の押し込みによっても、電極の半田接続部に損傷が起きるなどの不良がおきない。従って、従来よりも強い押圧、衝撃に耐えるスイッチ構造および、耐衝撃性に優れたサイドスイッチを有する電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明のスイッチ構造、並びに本発明のスイッチ構造を有する電子機器について、図1〜図7を用いて説明する。
【0017】
図1は本発明のスイッチ構造を有する電子機器の外観斜視図である。携帯電話などの電子機器、電子メトロノーム、ストップウォッチなどでは、機器のケース側面に押ボタン式のサイドスイッチ23を有するものがある。当該サイドスイッチ23は電子機器のケースの一方の側面を掌または指で押さえ、反対側面のサイドスイッチ23を指で押圧することにより用いられる。
【0018】
図2は本発明のスイッチ構造を有する携帯機器の取付構成を示した分解図である。また、図3(a)は本発明にかかるスイッチ構造の拡大斜視図である。図3(b)は、図3(a)のA−A断面図である。図4は本発明にかかるスイッチ機構について、図3(a)のB−B断面図である。
【0019】
本発明のスイッチ構造の概略構成について、図2、図3(a)、図3(b)および図4を用いて説明する。回路基板1には回路パターン形成面またはその裏面上に設けられた一組の電極2と、この一組の電極2が存する面とは逆側の面に支持部材6が配設されている。この一組の電極2と支持部材6を、コ字形状をした弾性接続部材3が挟み込むように配設されている。
【0020】
前記サイドスイッチ23を構成するプッシュスイッチ11は、プッシュスイッチ基部15がケース21に挟み込まれて固定されている。このプッシュスイッチ11と回路基板端面7の間に弾性接続部材3が介在する。このプッシュスイッチ11は、押された状態(オン状態)で接点部12が弾性接続部材3の第二の積層面5に当接するように固定されている。プッシュスイッチ上部13は、ケース21のプッシュスイッチ孔22を通してケース21の外部に突出している。
【0021】
この弾性接続部材3は、導電層3aと絶縁層3bとが交互に積層されて構成されている。この両方の層が表面に現れた面を積層面と呼ぶ。この積層面のうち、電極2に当接する面とその面に隣接し回路基板1に当接する面を共に第一の積層面4という。回路基板端面7に電極2が形成される場合は、第一の積層面4は回路基板端面7に当接する面のみとなる。さらに、第一の積層面4と対向する面であって、プッシュスイッチ11の接点部12が当接する面を第二の積層面5と呼ぶ。この第一の導電層および、第二の導電層は、図3に示すように複数であってもよく、また単数であっても良い。
【0022】
第一の積層面4が電極2に当接すると、この第一の積層面4の導電層3aと電極2とが導通可能となる。導電層3aは複数存在し、一組の2つの電極2はそれぞれ別の導電層3aに当接する。このとき、一方の電極2に当接する導電層3aを第一の導電層と呼び、他方の電極2に当接する導電層3aを第二の導電層と呼ぶ。
【0023】
プッシュスイッチ11の接点部12は、プッシュスイッチ11が押されたときに、第一の導電層と第二の導電層を導通可能に、弾性接続部材3の第二の積層面5に当接する。これにより、プッシュスイッチ11が押された際に、接点部12により導通する複数の導電層3aを介して、回路基板1上の一組の電極2が通電状態となる。
【0024】
回路基板1は、プリント回路基板など、電子機器の電子部品等が実装されている基板である。電極2は、当該回路基板1の電子部品等が実装される実装面、またはその電極2が存する面とは逆側の裏面に形成されている。図2では、電極2は回路基板1の端部または端部近傍に形成されている。この電極2は、弾性接続部材3と当接可能な位置であれば回路基板1上に形成可能である。この電極2は一組の電極として設けられており、本発明のスイッチ構造は、この一組の電極2間の導通を行うものである。
【0025】
本実施形態では、弾性接続部材3はコ字形状をしているが、当該弾性接続部材3は、回路基板1に配設された電極2と支持部材6を挟み込む形であればよい。
【0026】
弾性接続部材3の導電層3aはゴムや熱可塑性エラストマーなどの弾性を有する基材に、導電性を有する材料を混合することなどにより形成されている。たとえばシリコン系ゴムにカーボンを混練することなどにより形成可能である。これらの材料の他導電性と弾性を有する材料により、当該弾性接続部材3の導電層3aは形成可能である。絶縁層3bも同様に絶縁性と弾性と有するゴム等により、形成可能である。
【0027】
さらに、本実施形態では絶縁層3bと導電層3aは同じ厚さを有しているが、両者は必ずしも同じ厚さでなくともよい。例えば、絶縁層3bが絶縁膜等の薄い層であっても、本発明の弾性接続部材3は構成可能である。この場合、導電層3aの幅を広くでき、電極2や接点部12との接点抵抗を下げられるという利点もある。
【0028】
弾性接続部材3は、一組の電極2を導通させるため、少なくとも2層の導電層3aと、この導電層3aの間の絶縁層3bを有する。図2の実施形態ではこの導電層3aと絶縁層3bは、それぞれ複数の層より形成されている。この導電層3aの厚さは、電極2の幅と同程度かそれよりも小に設定されている。
【0029】
当該弾性接続部材3の導電層3aと、絶縁層3bが現れた第一の積層面4は、回路基板1に当接し、当該第一の積層面4の導電層3aと電極2とは、導通可能に当接している。一組からなる電極2のそれぞれの電極は、それぞれ別の導電層3aに当接している。
【0030】
弾性接続部材3が複数の導電層3aより形成される場合は、これら複数の導電層3aのうち、一つまたは複数の導電層3aが電極2に導通可能に当接する。
【0031】
支持部材6は回路基板1の電極2と反対の面に配設されている。支持部材6の回路基板1側の面には、回路基板1に設けられた孔に嵌合可能な第一の凸部6aを有している。また、支持部材6は、第一の凸部6aに対向する面には弾性接続部材3に当接する第二の凸部6bを配設している。
【0032】
プッシュスイッチ11はラバーやエラストマー樹脂などの絶縁性を有した弾性体からなり、ボタン上部がドーム状である膨出部とボタン下面側に形成された接点部12と、接点部12の周りを囲うスカート部14と、そのスカート部を支えるプッシュスイッチ基部15とから形成される。プッシュスイッチ11はプッシュスイッチスカート部14が弾性を有しており、プッシュスイッチ上部13が押されると、このプッシュスイッチスカート部が変形し、接点部12が押し下がって、弾性接続部材3に当接する。プッシュスイッチ上部13を押す力を解放すると、プッシュスイッチスカート部14が元に戻るために接点部12が退き、弾性接続部材3から離れる。
【0033】
図2ではプッシュスイッチ上部13は平面の形状をしているが、ドーム状の如くボタンを押下することができる形状であれば特に規制されない。接点部12は導通性を有するものであり、カーボンや金属等により形成される。
【0034】
なお、図2ではプッシュスイッチ11はケース21に挟み込むことにより固定されているが、上部6を押下することにより、接点部12が弾性接続部材3に当接するように固定されていればよい。例えば、弾性接続部材3に直接固定することによっても本発明のスイッチ構造を構成できる。
【0035】
また、本願発明のスイッチ構造が図2の如く複数ある場合には、プッシュスイッチ11はそれぞれのプッシュスイッチ基部15で連設して構成することもできる。この場合、支持部材6も長い部材を用いることにより、ひとつの支持部材6に複数の弾性接続部材3が組み込まれることも可能である。この場合、それぞれの弾性接続部材3の組み付け位置を決める凸部を有する構成をとることもできる。
【0036】
本発明のスイッチ構造が複数ある場合にはさらに、長い弾性接続部材3を用いて、複数の組の電極においてスイッチ構造を構成することも可能である。この場合は、回路基板1に並んだ複数の電極2にひとつの弾性接続部材3が接することとなる。当該弾性接続部材3は導電層3aと絶縁層3bが交互に構成されるため、これら複数の組の電極2をひとつの弾性接続部材3を用いて複数のスイッチとすることも可能である。
【0037】
以上のように構成されたスイッチ構造における一組の電極2の間の導通について、図3(a)、図3(b)及び図4を用いて説明する。一組の電極2はそれぞれ、弾性接続部材3の第一の積層面4に現れた2つの導電層3aと導通可能に当接している(図3(b))。プッシュスイッチ11は押されていない状態(オフ状態)では接点部12は弾性接続部材3の第二の積層面5とは当接せず、導電層3aは互いに絶縁状態にある。
【0038】
このプッシュスイッチ上部13を指等で押下げることにより、プッシュスイッチ11のスカート部が変形し、接点部12が弾性接続部材3に当接する。この接点部12が弾性接続部材3の複数の導電層3aに導電可能に当接することにより、当該導電層3a間を導通させる。
【0039】
プッシュスイッチ11が押された状態では図3(b)の4つの導電層3aはすべて接点部12に当接し、これら導電層3aは導通可能となる。これにより、2つの電極2は導通することとなる。
【0040】
ここで、電極2に接する導電層3aと絶縁層3bの数が多いほど、この電極2と弾性接続部材3との間で、積層面に垂直方向の位置関係の精度が低くすむ。これは、弾性接続部材3と電極2との位置関係において、弾性接続部材3が積層面の垂直方向にずれても、いずれかの導電層3aが電極2に接していれば、導通を確保できるからである。このため、当該弾性接続部材3の配線基板1への組み込みを容易に行うことが可能となる。
【0041】
さらに、支持部材6の使用により、弾性接続部材3を安定して電極2に当接させることができる。また支持部材6の第二の凸部6bにより、弾性接続部材3の取り付け位置を決めることができ、弾性接続部材3の取り付けを容易にすることができる。
【0042】
支持部材6の回路基板1への取り付けは、回路基板1に取り付け孔を設け、これに支持部材6の第一の凸部6aを挿入することにより固定して取り付けることも可能である。
【0043】
本件発明の構成をとると、プッシュスイッチ11が強い力で押されても弾性接続部材3が変形することにより、多くの力や衝撃を吸収することができるため、耐衝撃性の強いスイッチ構造となる。また従来のスイッチのように半田付け等により、電極2とスイッチ部が固着される箇所がないため、損傷する箇所が少ないという利点も有する。
【0044】
また本発明にかかるスイッチ構造は、ON状態で弾性接続部材3が変形し、押し返すように当接するために、接触当接が安定し、瞬断やチャタリングを防止する効果も有する。
【0045】
図5は本件発明の第一の変形例の断面図である。電極2は回路基板1のパターン印刷面と直交する回路基板端面7に配設されている。このプッシュスイッチ11と電極2の間に弾性接続部材3が介在して構成されている。
【0046】
この第一の変形例では、電極2と弾性接続部材3とプッシュスイッチ11が一直線上に並んで構成される。したがって、弾性接続部材3は、前述したコ字形状を有する必要はない。第一の積層面4が電極2に導通可能に当接し、第二の積層面5と押下されたプッシュスイッチ11の接点部12が、導通可能に当接できるものであればよい。例えば、この弾性接続部材3は、直方体形状によっても、本件発明のスイッチ構造を構成することができる。
【0047】
この第一の変形例では、支持部材6がなくても本件発明のスイッチ構造は構成可能であるが、回路基板1が薄い場合など、弾性接続部材3を安定固定させるために支持部材6を用いることも可能である。
【0048】
図6は本件発明の第二の変形例の断面図である。なお、この変形例においては、前述した実施形態で用いた構成要素と同一の構成要素を用いる場合には、同一の符号を記して、その説明を省略する。以下の変形例についても同様である。この変形例では、第一の変形例の電極2が、回路基板1のパターン印刷面に配置されているものである。したがって弾性接続部材3は回路基板1の回路基板端面7と電極2が配設された実装面の二つの面に当接することとなる。図6では弾性接続部材3はL字形状であるが、回路基板1の回路基板端面7と電極2が配設された実装面の二つの面に当接する形状であればよい。
【0049】
L字の構成をとることにより、第一の変形例のように回路基板1の回路基板端面7に電極2を設けた場合に比べて電極面積を大きくできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明にかかるスイッチ構造を有する携帯機器の斜視図である。
【図2】本発明にかかるスイッチ構造を有する携帯機器の取付構成を示した分解図である。
【図3】本発明にかかるスイッチ構造の拡大図である。
【図4】本発明にかかるスイッチ構造のA−A断面図である。
【図5】本発明の実施形態の変形例1にかかるスイッチ構造の断面図である。
【図6】本発明の実施形態の変形例2にかかるスイッチ構造の断面図である。
【図7】従来技術にかかるスイッチ構造の断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 回路基板
2 電極
3 弾性接続部材
3a 導電層
3b 絶縁層
4 第一の積層面
5 第二の積層面
6 支持部材
6a 第一の凸部
6b 第二の凸部
7 回路基板端面
11 プッシュスイッチ
12 接点部
13 プッシュスイッチ上部
14 プッシュスイッチスカート部
15 プッシュスイッチ基部
21 ケース
22 プッシュスイッチ孔
23 サイドスイッチ
24 スイッチモジュール
25 プッシュスイッチ突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板に設けられた少なくとも一組の電極と、
前記回路基板の端面に対向するように配置され、接点部が進退するプッシュスイッチと、
前記回路基板端面と前記接点部との間に介在され、導電層および絶縁層が交互に積層された弾性接続部材とを備え、
前記弾性接続部材は、複数ある電極のうち、第一の導電層が前記一組の電極の一方の電極に当接し、かつ前記第一の導電層と絶縁された第二の導電層が他方の電極に当接し、
前記プッシュスイッチが押された際に、前記接点部が前記第一の導電層と前記第二の導電層とに導通可能に当接する構成とされたスイッチ構造。
【請求項2】
前記電極が前記回路基板端面に設けられた請求項1に記載のスイッチ構造。
【請求項3】
前記電極が前記回路基板の回路パターン形成面に設けられ、前記電極が前記弾性接続部材の前記導電層と前記絶縁層が現れた積層面に当接した請求項1に記載のスイッチ構造。
【請求項4】
前記弾性接続部材は、さらに前記回路基板の前記電極が存する面とは逆側の面に当接する形状である請求項3に記載のスイッチ構造。
【請求項5】
前記回路基板の前記電極が存する面とは逆側の面に支持部材を有する請求項3または請求項4に記載のスイッチ構造。
【請求項6】
前記支持部材は前記弾性接続部材の幅よりも長く、前記弾性接続部材の端面に隣接する凸部を有する請求項5に記載のスイッチ構造。
【請求項7】
前記弾性接続部材の前記導電層と前記絶縁層が複数の層により形成させる請求項1から請求項6に記載のスイッチ構造。
【請求項8】
前記弾性接続部材の複数の導電層が前記電極に導通可能に当接する請求項7に記載のスイッチ構造。
【請求項9】
請求項1から請求項8に記載のスイッチ構造を有する電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−34120(P2008−34120A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−203193(P2006−203193)
【出願日】平成18年7月26日(2006.7.26)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】