説明

スクリーンマスク、導電性接合材料印刷方法、実装部品実装方法、および実装基板

【課題】実装基板へ実装する実装部品の実装形態(接合形態)に対応させた厚さでパターニングされた導電性接合材料を形成することが可能で、作業効率良く導電性接合材料を形成することが可能なスクリーンマスク、スクリーンマスクを用いた導電性接合材料印刷方法、実装部品を実装する実装部品実装方法、および実装基板を提供する。
【解決手段】スクリーンマスク10は、導電性接合材料50(第1印刷領域11へ供給(塗布)された導電性接合材料51、第2印刷領域12へ供給(塗布)された導電性接合材料52。)を実装基板20へ印刷する印刷パターン10p(第1印刷領域パターン11p、第2印刷領域パターン12p。)が形成されたマスク部材10mを備える。マスク部材10mは、導電性接合材料51を第1厚さt1で印刷する第1印刷領域11と、導電性接合材料52を第1厚さt1より厚い第2厚さt2で印刷する第2印刷領域12とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる厚さの導電性接合材料を実装基板へ印刷するスクリーンマスク、このようなスクリーンマスクを用いた導電性接合材料印刷方法、このようなスクリーンマスクまたは導電性接合材料印刷方法を用いて実装部品を実装する実装部品実装方法、およびこのような実装部品実装方法に適用される実装基板に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の高機能化に伴い、機能を実現するために採用される電子回路(実装部品)は高密度化、高機能化が進み、さらに高密度化、高機能化が要請される状況になっている。電子機器の機能は、電子回路を内蔵する実装部品を実装基板に実装(接合)することによって構成され、実現されている。
【0003】
電子回路の高密度化に伴い、実装部品を高密度に実装するためにチップを裏返したフリップチップを実装するフリップチップ実装が提案されている。また、実装基板の表面に接合端子がそのまま実装される表面実装部品(SMD:Surface Mounting Device)が提案されている。
【0004】
図8は、従来のフリップチップ実装を実施する場合の各工程を説明する工程図であり、(A)は実装基板の状態を示す側面図、(B)はフリップチップと実装基板とを位置合わせする位置合わせ工程での状態を示す側面図、(C)はフリップチップを実装基板のランド部に接合するフリップチップ接合工程での状態を示す側面図、(D)は実装基板に接合したフリップチップと実装基板との間に固定部を形成してフリップチップを固定するフリップチップ固定工程での状態を透視的に示す透視側面図である。
【0005】
実装基板120は、銅箔をパターニングして形成され金メッキが施されたリード電極125を備える(同図(A))。一方、ベアチップで構成されたフリップチップ164には、例えば金バンプ164pがリード電極125に対応させて形成してある(同図(B))。金バンプ164pは、対応するリード電極125に位置合わせされる(同図(B)。位置合わせ工程)。
【0006】
金バンプ164p(フリップチップ164)は、金メッキが施されたリード電極125に載置され外部から超音波振動USVを与えることによってリード電極125(実装基板120)と接合される(同図(C)。フリップチップ接合工程)。
【0007】
リード電極125に接合されたフリップチップ164は、フリップチップ164と実装基板120との間に注入、塗布された充填剤(アンダーフィル)を熱硬化して形成された固定部170によって固定される(同図(D)。フリップチップ固定工程)。
【0008】
図9は、従来のフリップチップ実装と表面実装部品を単一の実装基板に実装する場合の各工程を説明する工程図であり、(A)は準備された実装基板の状態を示す側面図、(B)は表面実装部品に対応させて導電性接合材料を実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷工程での状態を示す側面図、(C)はフリップチップの半田バンプに転写するフラックスを準備するフラックス準備工程での状態を示す側面図、(D)はフリップチップの半田バンプにフラックスを転写するフラックス転写工程での状態を透視的に示す透視側面図、(E)はフリップチップおよび表面実装部品を実装基板へ載置する実装部品載置工程での状態を透視的に示す透視側面図、(F)はフリップチップおよび表面実装部品を実装基板へ接合する実装部品接合工程での状態を透視的に示す透視側面図である。
【0009】
実装基板120は、銅箔をパターニングして形成され金メッキが施されたリード電極125f、125sを備える(同図(A))。リード電極125fは、実装部品としてのフリップチップ164を接合するパターンであり、リード電極125sは、実装部品としての表面実装部品162を接合するパターンである。
【0010】
導電性接合材料としての半田バンプ152pをリード電極125sに印刷して形成する(同図(B)。半田印刷工程)。
【0011】
一方、ベアチップで構成されたフリップチップ164の金バンプ164pに形成されたボール状の半田バンプ165に転写するフラックス180を準備する(同図(C)。フラックス準備工程)。準備したフラックス180を半田バンプ165に転写して転写フラックス180pを形成する(同図(D)。フラックス転写形成工程)。
【0012】
フリップチップ164(半田バンプ165)をリード電極125fに位置合わせして載置し、表面実装部品162(接合端子162p)をリード電極125s(半田バンプ152p)に位置合わせして載置する(同図(E)。載置工程)。
【0013】
全体を加熱して、半田バンプ165、転写フラックス180p、半田バンプ152pを溶融固化(半田リフロー)し、フリップチップ164(金バンプ164p)をリード電極125fに、表面実装部品162(接合端子162p)をリード電極125sにそれぞれ接合する(同図(F)。接合工程)。
【0014】
フリップチップと表面実装部品とを実装基板へ混載して混載実装モジュールを製造する場合、上述した従来例では、フリップチップと表面実装部品とは相互に実装形態が異なることから、表面実装部品(SMD)を接合するSMD実装装置に加えてフリップチップを接合するフリップチップ実装装置が必要となり、多大な設備投資が必要となるという問題がある。
【0015】
また、フリップチップを固定するために充填剤を熱硬化する固定工程(図8(D))、フリップチップの接合を確実に実行するためにフリップチップの半田バンプにフラックスを転写するフラックス転写形成工程(図9(D))など、生産工程が増えることから、生産性が低下し、製造コストが増えるという問題がある。
【0016】
さらに、フリップチップの半田バンプは、微小サイズであることから、半田バンプに転写したフラックスと実装基板(リード電極)との間での吸着力が不足し、フリップチップ実装の歩留まりが低いという問題がある。
【0017】
なお、ベアチップ(フリップチップ)と表面実装部品(SMD)とを混載した従来例として例えば特許文献1がある。また、異なるスクリーンマスクを用いて異なる厚さの半田を実装基板に印刷する従来例として例えば特許文献2がある。
【特許文献1】特開平11−135934号公報
【特許文献2】特開2001−60763号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、導電性接合材料を実装基板へ印刷する印刷パターンが形成されたスクリーンマスクであって、実装基板へ導電性接合材料を第1厚さで印刷する第1印刷領域と、実装基板へ導電性接合材料を第1厚さより厚い第2厚さで印刷する第2印刷領域とを備えることにより、実装基板へ実装する実装部品の実装形態(接合形態)に対応させた厚さでパターニングされた導電性接合材料を併せて形成することが可能で、作業効率良く導電性接合材料を形成することが可能なスクリーンマスクを提供することを目的とする。
【0019】
また、本発明は、実装基板へ導電性接合材料を第1厚さで印刷する第1印刷領域と、実装基板へ導電性接合材料を前記第1厚さより厚い第2厚さで印刷する第2印刷領域とを有するマスク部材で構成されたスクリーンマスクを用いて導電性接合材料を実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷方法であって、第1印刷領域および第2印刷領とに対してそれぞれ個別に導電性接合材料を印刷することにより、第1厚さおよび第2厚さの相異により生じるスクリーンマスクの段差の影響を排除して、異なる厚さの導電性接合材料を実装基板へ容易かつ高精度に印刷する導電性接合材料印刷方法を提供することを他の目的とする。
【0020】
また、本発明は、実装基板へ導電性接合材料を第1厚さで印刷する第1印刷領域と、実装基板へ導電性接合材料を前記第1厚さより厚い第2厚さで印刷する第2印刷領域とを有するマスク部材で構成されたスクリーンマスクを用いて導電性接合材料を実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷方法であって、第1印刷領域および第2印刷領に対して並行して導電性接合材料を印刷することにより、異なる厚さの導電性接合材料を実装基板へ容易かつ高精度に生産性良く印刷する導電性接合材料印刷方法を提供することを他の目的とする。
【0021】
また、本発明は、第1接合形態で実装される第1実装部品と、第1接合形態と異なる第2接合形態で実装される第2実装部品とを実装基板に導電性接合材料で実装する実装部品実装方法であって、第1実装部品を接合する導電性接合材料および第2実装部品を接合する導電性接合材料を実装基板に印刷する導電性接合材料印刷工程と、第1実装部品および第2実装部品を対応して印刷された導電性接合材料へそれぞれ載置する実装部品載置工程と、導電性接合材料を溶融固化して第1実装部品および第2実装部品を実装基板へ接合する実装部品接合工程とを備え、第1実装部品は、平面状端子を有するバンプレスフリップチップとし、第2実装部品は、バンプレスフリップチップと異なる表面実装部品とすることにより、実装形態(接合形態)の異なる第1実装部品および第2実装部品を一括して実装基板へ接合し、異なる実装形態の実装部品を効率よく高精度に実装することが可能で生産性を向上させることができる実装部品実装方法を提供することを他の目的とする。
【0022】
また、本発明は、バンプレスフリップチップの平面状端子が導電性接合材料で接合される複数の第1ランド部と、バンプレスフリップチップと異なる接合形態の表面実装部品が導電性接合材料で接合される複数の第2ランド部とを備える実装基板であって、第1ランド部相互間に溝を配置することにより、バンプレスフリップチップの平面状端子相互間での導電性接合材料の接触を防止し、接合歩留まりの高い実装基板を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明に係るスクリーンマスクは、導電性接合材料を実装基板へ印刷する印刷パターンが形成されたマスク部材を備えるスクリーンマスクであって、前記マスク部材は、実装基板へ導電性接合材料を第1厚さで印刷する第1印刷領域と、実装基板へ導電性接合材料を前記第1厚さより厚い第2厚さで印刷する第2印刷領域とを備えることを特徴とする。
【0024】
この構成により、実装基板へ実装する実装部品の実装形態(接合形態)に対応させた厚さでパターニングされた導電性接合材料を併せて形成することが可能となり、作業効率良く導電性接合材料を形成することが可能となる。
【0025】
また、本発明に係るスクリーンマスクでは、前記マスク部材は、金属部材層と、該金属部材層の実装基板に対向する面に重畳して形成された樹脂部材層とを備えることを特徴とする。
【0026】
この構成により、実装基板に対するマスク部材の密着性を向上させることが可能となる。
【0027】
また、本発明に係るスクリーンマスクでは、前記第1印刷領域と前記第2印刷領域との間の境界段差部は、面取り部を有することを特徴とする。
【0028】
この構成により、導電性接合材料を形成する際に適用するスキージの磨耗を抑制して耐久性と印刷安定性を確保することが可能となる。
【0029】
また、本発明に係るスクリーンマスクでは、前記第2印刷領域は、前記第1印刷領域によって形成された前記第1厚さの導電性接合材料を収容する深さの逃げ加工溝を備えることを特徴とする。
【0030】
この構成により、第1印刷領域による印刷を第2印刷領域の印刷前に実施した場合でも、第1印刷領域に形成された導電性接合材料への影響を回避した状態で第2印刷領域への印刷を実行することが可能となる。
【0031】
本発明に係る導電性接合材料印刷方法は、実装基板へ導電性接合材料を第1厚さで印刷する第1印刷領域と、実装基板へ導電性接合材料を前記第1厚さより厚い第2厚さで印刷する第2印刷領域とを有するマスク部材で構成されたスクリーンマスクを用いて導電性接合材料を実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷方法であって、前記第1印刷領域を利用して実装基板へ導電性接合材料を前記第1厚さで印刷する第1印刷領域印刷工程と、該第1印刷領域印刷工程の後、前記第2印刷領域を利用して実装基板へ導電性接合材料を前記第2厚さで印刷する第2印刷領域印刷工程とを備えることを特徴とする。
【0032】
この構成により、第1厚さおよび第2厚さの相異により生じるスクリーンマスク(マスク部材)の段差の影響を排除して、異なる厚さの導電性接合材料を実装基板へ容易かつ高精度に印刷することが可能となる。
【0033】
また、本発明に係る導電性接合材料印刷方法では、前記第1印刷領域印刷工程では、前記第1印刷領域に対応する印刷位置に実装基板を位置決めする第1位置決め部で実装基板を固定し、前記第2印刷領域印刷工程では、前記第2印刷領域に対応する印刷位置に実装基板を位置決めする第2位置決め部で実装基板を固定することを特徴とする。
【0034】
この構成により、第1印刷領域印刷工程および第2印刷領域印刷工程での実装基板の位置を高精度に固定することが可能となり、第1印刷領域および第2印刷領域に対する異なる工程での印刷を高精度に実行することが可能となる。
【0035】
本発明に係る導電性接合材料印刷方法は、実装基板へ導電性接合材料を第1厚さで印刷する第1印刷領域と、実装基板へ導電性接合材料を前記第1厚さより厚い第2厚さで印刷する第2印刷領域とを有するマスク部材で構成されたスクリーンマスクを用いて導電性接合材料を実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷方法であって、前記第1印刷領域では導電性接合材料を前記第1厚さで印刷し、並行して、前記第2印刷領域では導電性接合材料を前記第2厚さで印刷する複数印刷領域並行印刷工程を備えることを特徴とする。
【0036】
この構成により、異なる厚さの導電性接合材料を実装基板へ容易かつ高精度に生産性良く印刷することが可能となる。
【0037】
また、本発明に係る導電性接合材料印刷方法では、導電性接合材料を実装基板へ印刷するときに利用するスキージは、前記第1印刷領域と前記第2印刷領域との間で前記マスク部材が有する境界段差部に対応させたスキージ段差部を有することを特徴とする。
【0038】
この構成により、スクリーンマスクに対する圧力を均等にできるので、導電性接合材料を均等性良く実装基板へ印刷することが可能となる。
【0039】
また、本発明に係る実装部品実装方法は、第1接合形態で実装される第1実装部品と、第1接合形態と異なる第2接合形態で実装される第2実装部品とを実装基板に導電性接合材料で実装する実装部品実装方法であって、導電性接合材料を第1厚さで前記実装基板へ印刷する第1印刷領域と導電性接合材料を前記第1厚さより厚い第2厚さで前記実装基板へ印刷する第2印刷領域とを有するスクリーンマスクを用いて導電性接合材料を前記実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷工程と、前記第1実装部品を前記第1厚さで印刷された導電性接合材料へ、前記第2実装部品を前記第2厚さで印刷された導電性接合材料へそれぞれ載置する実装部品載置工程と、前記第1実装部品および前記第2実装部品が載置された導電性接合材料を溶融固化して前記第1実装部品および前記第2実装部品を前記実装基板へ接合する実装部品接合工程とを備え、前記第1実装部品は、平面状端子を有するバンプレスフリップチップであり、前記第2実装部品は、バンプレスフリップチップと異なる表面実装部品であることを特徴とする。
【0040】
この構成により、実装形態(接合形態)の異なる第1実装部品および第2実装部品を一括して実装基板へ接合することが可能となり、異なる実装形態の実装部品を効率よく高精度に実装することが可能となるので生産性を向上させることができる。
【0041】
また、本発明に係る実装部品実装方法では、前記実装基板は、導電性接合材料が印刷され前記第1実装部品が接合される第1ランド部と、導電性接合材料が印刷され前記第2実装部品が接合される第2ランド部とを有することを特徴とする。
【0042】
この構成により、第1実装部品および第2実装部品それぞれに対応させて第1ランド部および第2ランド部を構成することが可能となり、各実装部品それぞれに対応した適宜のランド部を形成することができる。
【0043】
また、本発明に係る実装部品実装方法では、前記第1ランド部は、平面視で前記平面状端子より大きく形成され、前記第1ランド部に印刷された導電性接合材料は、平面視で前記平面状端子より大きく形成してあることを特徴とする。
【0044】
この構成により、第1実装部品に対して導電性接合材料による吸着力を自己整合的に作用させることから、第1実装部品を容易かつ高精度に導電性接合材料(第1ランド部)に接合し、生産性を向上させることが可能となる。
【0045】
また、本発明に係る実装部品実装方法では、相互に隣接する前記平面状端子の中心間の距離は、前記平面状端子にそれぞれ対応して相互に隣接する前記第1ランド部の中心間の距離より小さくしてあることを特徴とする。
【0046】
この構成により、導電性接合材料による接合時に、導電性接合材料による第1実装部品への吸着力によって第1実装部品の接合を強化し、第1実装部品を自己整合的に位置決めすることが可能となるので、生産性良く第1実装部品を実装することができる。
【0047】
また、本発明に係る実装部品実装方法では、前記平面状端子および前記第1ランド部は、複数の前記平面状端子の中心が形成する多角形より複数の前記第1ランド部に印刷された導電性接合材料の中心が形成する多角形が大きくなるように配置してあることを特徴とする。
【0048】
この構成により、3個以上の端子を有する第1実装部品を実装する場合でも、容易かつ確実に高精度で第1実装部品を実装基板へ実装することが可能となる。
【0049】
また、本発明に係る実装部品実装方法では、前記実装基板は、相互に隣接する前記第1ランド部の間に溝を備えることを特徴とする。
【0050】
この構成により、導電性接合材料の流動を溝で抑制できることから、接合時(実装部品接合工程)での短絡不良を低減し歩留まり良く実装部品を実装することが可能となる。
【0051】
また、本発明に係る実装基板は、バンプレスフリップチップの平面状端子が導電性接合材料で接合される複数の第1ランド部と、バンプレスフリップチップと異なる接合形態の表面実装部品が導電性接合材料で接合される複数の第2ランド部とを備える実装基板であって、前記第1ランド部相互間に溝が配置してあることを特徴とする。
【0052】
この構成により、バンプレスフリップチップの平面状端子相互間での導電性接合材料の接触を防止し、接合歩留まりの高い実装基板とすることが可能となる。
【発明の効果】
【0053】
本発明に係るスクリーンマスクによれば、実装基板へ導電性接合材料を第1厚さで印刷する第1印刷領域と、実装基板へ導電性接合材料を第1厚さより厚い第2厚さで印刷する第2印刷領域とを備えることから、実装基板へ実装する実装部品の実装形態(接合形態)に対応させた厚さでパターニングされた導電性接合材料を併せて形成することが可能で、作業効率良く導電性接合材料を形成することが可能となるという効果を奏する。
【0054】
また、本発明に係る導電性接合材料印刷方法によれば、実装基板に対して第1印刷領域では第1厚さで、また、第2印刷領では第2厚さでそれぞれ個別に導電性接合材料を印刷することから、第1厚さおよび第2厚さの相異により生じるスクリーンマスクの段差の影響を排除して、異なる厚さの導電性接合材料を実装基板へ容易かつ高精度に印刷することが可能となるという効果を奏する。
【0055】
また、本発明に係る導電性接合材料印刷方法によれば、実装基板に対して第1印刷領域では第1厚さで、また、第2印刷領では第2厚さで導電性接合材料を並行して印刷することから、異なる厚さの導電性接合材料を実装基板へ容易かつ高精度に生産性良く印刷することが可能となるという効果を奏する。
【0056】
また、本発明に係る実装部品実装方法によれば、第1接合形態で実装される第1実装部品と、第1接合形態と異なる第2接合形態で実装される第2実装部品とを実装基板に導電性接合材料で実装する実装部品実装方法であって、導電性接合材料を実装基板に印刷する導電性接合材料印刷工程と、第1実装部品および第2実装部品を対応して印刷された導電性接合材料へそれぞれ載置する実装部品載置工程と、導電性接合材料を溶融固化して第1実装部品および第2実装部品を実装基板へ接合する実装部品接合工程とを備え、第1実装部品は、平面状端子を有するバンプレスフリップチップとし、第2実装部品は、バンプレスフリップチップと異なる表面実装部品とすることから、実装形態(接合形態)の異なる第1実装部品および第2実装部品を一括して実装基板へ接合し、異なる実装形態の実装部品を効率よく高精度に実装することが可能で生産性を向上させることができるという効果を奏する。
【0057】
また、本発明に係る実装基板によれば、バンプレスフリップチップの平面状端子が導電性接合材料で接合される複数の第1ランド部と、バンプレスフリップチップと異なる接合形態の表面実装部品が導電性接合材料で接合される複数の第2ランド部とを備える実装基板であって、第1ランド部相互間に溝を配置することから、バンプレスフリップチップの平面状端子相互間での導電性接合材料の接触を防止し、接合歩留まりの高い実装基板とすることが可能となるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0059】
<実施の形態1>
図1および図2に基づいて、本実施の形態に係るスクリーンマスクおよび導電性接合材料印刷方法について説明する。つまり、スクリーンマスクを適用して導電性接合材料を実装基板へ印刷する態様について説明する。
【0060】
図1は、本発明の実施の形態1に係るスクリーンマスクおよび導電性接合材料印刷方法でのスクリーンマスクと実装基板および導電性接合材料との関係を概念的に示す構成図である。
【0061】
本実施の形態に係るスクリーンマスク10は、導電性接合材料50(第1印刷領域11へ供給(塗布)された導電性接合材料51、第2印刷領域12へ供給(塗布)された導電性接合材料52。)を実装基板20へ印刷する印刷パターン10p(第1印刷領域パターン11p、第2印刷領域パターン12p。)が形成されたマスク部材10mを備える。なお、導電性接合材料50としては、例えば半田、銀ペースト(導電性接着剤)などがあるがこれに限るものではない。
【0062】
以下、第1印刷領域パターン11pおよび第2印刷領域パターン12pを特に区別する必要がない場合には、単に印刷パターン10pとすることがある。また、導電性接合材料51および導電性接合材料52を特に区別する必要がない場合には、単に導電性接合材料50とすることがある。
【0063】
マスク部材10mは、実装基板20へ導電性接合材料51を第1厚さt1で印刷する第1印刷領域11と、実装基板20へ導電性接合材料52を第1厚さt1より厚い第2厚さt2で印刷する第2印刷領域12とを備える。つまり、第1印刷領域11は、略第1厚さt1を有し、第2印刷領域12は、略第2厚さt2を有する構成としてある。
【0064】
したがって、実装基板20へ実装する実装部品60(第1接合形態で実装される第1実装部品61、第1接合形態と異なる第2接合形態で実装される第2実装部品62。図7参照。)の種類(実装形態、接合形態)に対応させた厚さ(第1厚さt1および第2厚さt2)でパターニングされた導電性接合材料50p(導電性接合材料51p、導電性接合材料52p)を併せて形成することが可能となり、作業効率良く導電性接合材料50を形成することが可能となる。
【0065】
以下、第1実装部品61および第2実装部品62を特に区別する必要がない場合には、単に実装部品60とすることがある。
【0066】
また、本実施の形態に係る導電性接合材料印刷方法は、実装基板20へ導電性接合材料51を第1厚さt1で印刷する第1印刷領域11と、実装基板20へ導電性接合材料52を第1厚さt1より厚い第2厚さt2で印刷する第2印刷領域12とを有する印刷パターン10p(第1印刷領域パターン11p、第2印刷領域パターン12)が形成されたマスク部材10mを有するスクリーンマスク10を用いて導電性接合材料50を実装基板20へ印刷する。
【0067】
また、本実施の形態に係る導電性接合材料印刷方法では、第1印刷領域11では実装基板20へ導電性接合材料50を第1厚さt1で印刷し、並行して、第2印刷領域12では実装基板20へ導電性接合材料50を第2厚さt2で印刷する(複数印刷領域並行印刷工程)を備える。
【0068】
つまり、第1印刷領域11での導電性接合材料51pの印刷と、第2印刷領域12での導電性接合材料52pの印刷とを同時に一括して実施している。
【0069】
したがって、異なる厚さの導電性接合材料50(導電性接合材料51p、導電性接合材料52p)を実装基板20へ容易かつ高精度に生産性良く印刷することが可能となる。
【0070】
なお、導電性接合材料50の印刷は、スクリーンマスク10に載置(塗布)された導電性接合材料50を周知のスキージ30によって実装基板20に対して押圧することによって実行される。
【0071】
本実施の形態では、上述したとおり、第1厚さt1で構成された第1印刷領域11と、第2厚さt2で構成された第2印刷領域12とに対して導電性接合材料50を同時に載置して印刷する。このとき、スキージ30は、作業効率を考慮して一つで第1印刷領域11および第2印刷領域12に対して印刷が可能な形態としてある。
【0072】
つまり、導電性接合材料50を実装基板20へ印刷するときに利用するスキージ30は、第1印刷領域11と第2印刷領域12との間でスクリーンマスク10(マスク部材10m)が有する境界段差部15に対応させたスキージ段差部30sを有する。したがって、スクリーンマスク10に対する圧力を第1印刷領域11および第2印刷領域12で均等にできるので、導電性接合材料50を均等性良く実装基板20へ印刷することが可能となる。
【0073】
なお、本実施の形態では、導電性接合材料50を実装基板20に印刷するときに、実装基板20の位置を固定する位置決め部40を設けてある。
【0074】
図2は、本発明の実施の形態1に係るスクリーンマスクおよび導電性接合材料印刷方法でのスクリーンマスクの変形例を概念的に示す構成図である。
【0075】
本実施の形態では、第1印刷領域11と第2印刷領域12とに対して同時に一括して印刷することから、印刷工程(複数印刷領域並行印刷工程)で、スキージ30が境界段差部15に乗り上げることがあり、スキージ30の摩耗が発生し、実装基板20に対して安定した印刷性能を確保できない場合がある。
【0076】
したがって、スキージ30の摩耗を防止するために、スクリーンマスク10では、第1印刷領域11と第2印刷領域12との間の境界段差部15は、面取り部15rを有する構成としてある。つまり、導電性接合材料50を形成する際に適用するスキージ30の磨耗を抑制して耐久性と印刷安定性を確保することが可能となる。
【0077】
<実施の形態2>
図3に基づいて、本実施の形態に係るスクリーンマスクについて説明する。つまり、実施の形態1で適用したスクリーンマスク10の変形例を実施の形態2として説明する。なお、スクリーンマスク10の基本構成は、実施の形態1と同様であるので、主に異なる事項について説明する。
【0078】
図3は、本発明の実施の形態2に係るスクリーンマスクの変形例を概念的に示す斜視図である。
【0079】
本実施の形態に係るスクリーンマスク10(マスク部材10m)は、金属部材層10mmと、金属部材層10mmの実装基板20に対向する面に重畳して形成された樹脂部材層10mrとを備える。したがって、実装基板20に対するマスク部材10mの密着性を向上させることが可能となる。つまり、実装基板20の凹凸に追従するスクリーンマスク10とすることができる。
【0080】
金属部材層10mmは、例えばステンレスの薄板あるいはメッシュで構成されている。金属部材層10mmには、実施の形態1で示した第1印刷領域パターン11p、第2印刷領域パターン12が形成してある。
【0081】
樹脂部材層10mrは、金属部材層10mmと同一のパターンで樹脂をコーティングすることによって形成されている。なお、コーティングする樹脂としては、例えばウレタン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレンなどが可能であり、厚さ約5μm〜50μm程度で塗布することによって形成してある。
【0082】
<実施の形態3>
図4に基づいて、本実施の形態に係るスクリーンマスクおよび導電性接合材料印刷方法について説明する。つまり、実施の形態1では第1印刷領域11での導電性接合材料51pの印刷と第2印刷領域12での導電性接合材料52pの印刷とを同時に一括して実施したのに対して、本実施の形態では第1印刷領域11での印刷と第2印刷領域12での印刷とを順番に実施する態様として説明する。
【0083】
図4は、本発明の実施の形態3に係るスクリーンマスクおよび導電性接合材料印刷方法でのスクリーンマスクと実装基板および導電性接合材料との関係を概念的に示す構成図であり、(A)は第1印刷領域での印刷を先行して実施する場合を示し、(B)は第1印刷領域での印刷に引き続いて第2印刷領域での印刷を実施する場合を示す。
【0084】
なお、本実施の形態に係るスクリーンマスクおよび導電性接合材料印刷方法の基本的な構成は、実施の形態1の場合と同様であるので、主に異なる事項について説明する。本実施の形態では、第1印刷領域11に対応する導電性接合材料51(パターニングされた導電性接合材料51p)を先に印刷し(第1印刷領域印刷工程)、その後、導電性接合材料52(パターニングされた導電性接合材料52p)を印刷する(第2印刷領域印刷工程)点が実施の形態1の場合と異なる。
【0085】
また、第1印刷領域11に対する印刷工程と第2印刷領域12に対する印刷工程を別個に処理するために、先に印刷した導電性接合材料51pを収容する逃げ加工溝16が第2印刷領域12に形成してある点が実施の形態1の場合と異なる。
【0086】
同図(A)は、実装基板20に対して第1印刷領域11での印刷を先に実行するステップ(第1印刷領域印刷工程)での状況を示す。
【0087】
すなわち、先ず、1個目の実装基板20aを第1印刷領域11に対応させて配置し、第1位置決め部40f(位置決め部40)で固定する。第1印刷領域11に対応させて導電性接合材料50(導電性接合材料51)をスクリーンマスク10に供給し、スキージ30で実装基板20aに第1印刷領域11でパターニングされた導電性接合材料51pを印刷する。
【0088】
第1印刷領域印刷工程では、実装基板20aは、第2印刷領域12に対しては配置されないことから、導電性接合材料52(導電性接合材料52p)は印刷されない。
【0089】
同図(B)は、実装基板20に対して第2印刷領域12での印刷を引き続いて実行するステップ(第2印刷領域印刷工程)での状況を示す。
【0090】
すなわち、次に、導電性接合材料51pが印刷された実装基板20aを第2印刷領域12に対応させて配置し、第2位置決め部40s(位置決め部40)で固定する。第2印刷領域12に対応させて導電性接合材料50(導電性接合材料52)をスクリーンマスク10に供給し、スキージ30で実装基板20aに第2印刷領域12でパターニングされた導電性接合材料52pを印刷する。なお、第1位置決め部40fと第2位置決め部40sを特に区別する必要がない場合には、単に位置決め部40とすることがある。
【0091】
第2印刷領域印刷工程では、導電性接合材料51pは、逃げ加工溝16へ収容されることから、導電性接合材料52による影響を受けることはない。また、第2印刷領域印刷工程では、2個目の実装基板20bを第1印刷領域11に対応させて配置し、第1位置決め部40fで固定して実装基板20aと同様に処理することが可能であり、実質的に実施の形態1の場合と同じ単位時間で印刷を実施することができる。
【0092】
上述したとおり、本実施の形態に係る導電性接合材料印刷方法は、第1厚さt1の第1印刷領域11と、第1厚さt1より厚い第2厚さt2の第2印刷領域12とを有するマスク部材10mで構成されたスクリーンマスク10を用いて導電性接合材料50(導電性接合材料51、導電性接合材料52)を実装基板20(例えば実装基板20a)へ印刷するときに、第1印刷領域11を利用して実装基板20へ導電性接合材料50(導電性接合材料51、つまり導電性接合材料51p)を第1厚さt1で印刷する第1印刷領域印刷工程と、第1印刷領域印刷工程の後、第2印刷領域12を利用して実装基板20(例えば実装基板20a)へ導電性接合材料50(導電性接合材料52、導電性接合材料52p)を第2厚さt2で印刷する第2印刷領域印刷工程とを備える。
【0093】
したがって、第1厚さt1および第2厚さt2の相異により生じるスクリーンマスク10(マスク部材10m)の段差の影響を排除して、異なる厚さの導電性接合材料50(導電性接合材料51p、導電性接合材料52p)を実装基板20へ容易かつ高精度に印刷することが可能となる。
【0094】
また、第1印刷領域印刷工程では、第1印刷領域11に対応する印刷位置に実装基板20を位置決めする第1位置決め部40fで実装基板20を固定し、第2印刷領域印刷工程では、第2印刷領域12に対応する印刷位置に実装基板20を位置決めする第2位置決め部40sで実装基板20を固定する。
【0095】
したがって、第1印刷領域印刷工程および第2印刷領域印刷工程での実装基板20の位置を高精度に固定することが可能となり、第1印刷領域11および第2印刷領域12に対する異なる工程での印刷を高精度に実行することが可能となる。
【0096】
本実施の形態に係るスクリーンマスク10では、第2印刷領域12は、第1印刷領域11によって形成された第1厚さt1に対応する導電性接合材料50(導電性接合材料51p)を収容する深さの逃げ加工溝16を備える。
【0097】
したがって、第1印刷領域11による印刷を第2印刷領域12の印刷前に実施した場合でも、第1印刷領域11に形成された導電性接合材料50(導電性接合材料51p)への影響を回避した状態で第2印刷領域12への印刷を実行することが可能となる。
【0098】
<実施の形態4>
図5に基づいて、本実施の形態に係る実装基板について説明する。つまり、実施の形態1ないし実施の形態3で示したスクリーンマスクおよび導電性接合材料印刷方法によって導電性接合材料50が印刷された実装基板20を本実施の形態に係る実装基板20とする。
【0099】
図5は、本発明の実施の形態4に係る実装基板に導電性接合材料が印刷された状態を概念的に示す側面図である。
【0100】
なお、本実施の形態に係る実装基板20の基本的な構成は、実施の形態1、実施の形態3で記載した実装基板20の構成と同様であるので、主に説明を省いた事項について説明する。
【0101】
本実施の形態に係る実装基板20は、第1印刷領域11に対応して印刷された第1厚さt1の導電性接合材料51pと、第2印刷領域12に対応して印刷された第2厚さt2の導電性接合材料52pとを備える。なお、第1厚さt1、第2厚さt2は、印刷直後に対して多少経時変化を生じるが、変動範囲を含めて第1厚さt1、第2厚さt2として記載する。また、第1厚さt1、第2厚さt2は、実装部品60を実装した段階では溶融加熱されることからさらに変化する。
【0102】
なお、実装基板20には、導電性接合材料51pを印刷する領域に対応させて第1ランド部25fが予め形成してあり、導電性接合材料52pを印刷する領域に対応させて第2ランド部25sが予め形成してある。
【0103】
つまり、導電性接合材料51pは第1ランド部25fに重ねて印刷され、導電性接合材料52pは第2ランド部25sに重ねて印刷される。以下、第1ランド部25fと第2ランド部25sを特に区別する必要がない場合には、単にランド部25とすることがある。なお、ランド部25は、例えば銅箔を周知のパターニング技術によりパターニングして形成してある。
【0104】
<実施の形態5>
図6に基づいて、本実施の形態に係る第1実装部品を実装基板に実装する実装部品実装方法について説明する。つまり、実施の形態1ないし実施の形態4で実装基板20に印刷された導電性接合材料51(導電性接合材料51p)に第1実装部品61を実装(載置)する態様を説明する。基本構成は実施の形態1ないし実施の形態4と同様であるので、主に説明を省いた事項について説明する。
【0105】
図6は、本発明の実施の形態5に係る実装基板に印刷された導電性接合材料に第1実装部品を載置する実装中間状態を概念的に示す説明図であり、(A)は相互の位置関係を透視的に示す透視平面図、(B)は(A)の矢符B−Bでの端面を拡大して示す拡大端面図である。
【0106】
実装基板20の第1ランド部25fには、第1印刷領域11に対応させた導電性接合材料51(導電性接合材料51p)が印刷してある(導電性接合材料印刷工程)。上述したとおり、導電性接合材料51pは、実施の形態1での複数印刷領域並行印刷工程、あるいは実施の形態3での第1印刷領域印刷工程で、実装基板20に対してスクリーンマスク10を適用し、導電性接合材料50をパターニングすることで印刷される。つまり、第1ランド部25fには第1厚さt1で導電性接合材料51pが印刷してある。
【0107】
導電性接合材料51pには、第1実装部品61が載置される(実装部品載置工程)。したがって、第1実装部品61は、第1ランド部25fに載置される。第1実装部品61は、例えばバンプレスフリップチップであり、端子として平面状端子61pを有する。つまり、第1実装部品61は、フリップチップ実装される実装部品である。
【0108】
なお、第1実装部品61は、突起状端子(バンプ電極)の代わりに平面状端子61p(パッド電極)を形成されたバンプレスフリップチップであることから、バンプ形成の工程を省略することが可能となり、実装部品実装方法の工程を簡略化することとなる。
【0109】
第1ランド部25fは、平面視で平面状端子61p(フリップチップパッド)より大きく形成され、第1ランド部25fに印刷された導電性接合材料51pは、平面視で平面状端子61pより大きく形成してある。したがって、後述する実装部品接合工程(実施の形態6参照)で導電性接合材料51pを溶融固化して平面状端子61pを導電性接合材料51p(実装基板20、第1ランド部25f)に対して接合するときに、第1実装部品61に対して導電性接合材料51pによる吸着力を自己整合的に作用させることから、第1実装部品61を容易かつ高精度に導電性接合材料51p(第1ランド部25f)に接合し、生産性を向上させることが可能となる。
【0110】
また、相互に隣接する平面状端子61pの中心間の距離(例えば四辺形としてある多角形MAL1の1辺の長さ)は、平面状端子61pにそれぞれ対応して相互に隣接する第1ランド部25fの中心間の距離(例えば四辺形としてある多角形MAL2の1辺の長さ)より小さくしてある。
【0111】
したがって、導電性接合材料51pによる第1実装部品61の接合時に、導電性接合材料51pによる第1実装部品61への吸着力によって第1実装部品61の接合を強化し、第1実装部品61を自己整合的に位置決めすることが可能となるので、生産性良く第1実装部品61を実装することができる。つまり、裏返して実装(接合)されることから、位置合わせが困難となるフリップチップ態様の実装部品60(第1実装部品61)に対しても位置合わせ精度を極めて高精度に確保することが可能となる。
【0112】
平面状端子61pおよび第1ランド部25fは、複数(3個以上。本実施の形態では、例えば四辺形としてある多角形MAL1の各頂点の数)の平面状端子61pの中心が形成する多角形MAL1より複数(3個以上。本実施の形態では、例えば四辺形としてある多角形MAL2の各頂点の数)の第1ランド部25fに印刷された導電性接合材料51pの中心が形成する多角形MAL2が大きくなるように配置してある。
【0113】
したがって、3個以上の端子を有する第1実装部品61を実装する場合でも、容易かつ確実に高精度で第1実装部品61を実装基板20へ実装することが可能となる。
【0114】
実装基板20には、相互に隣接する第1ランド部25fの間に溝27が配置してある。したがって、導電性接合材料51pの流動を溝27で抑制できることから、接合時(実装部品接合工程)での短絡不良を低減し歩留まり良く実装部品61を実装することが可能となる。
【0115】
<実施の形態6>
図7に基づいて、本実施の形態に係る実装基板と、異なる実装形態(接合形態)を有する複数種類の実装部品を実装基板に実装する実装部品実装方法とについて説明する。つまり、実施の形態1ないし実施の形態4で実装基板20に印刷された導電性接合材料50(導電性接合材料50p)に第1実装部品61および第2実装部品62を載置して実装(接合)する態様を説明する。
【0116】
図7は、本発明の実施の形態6に係る実装部品実装方法の各工程を説明する工程図であり、(A)は準備された実装基板の状態を示す側面図、(B)は導電性接合材料を実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷工程での状態を示す側面図、(C)は実装部品を導電性接合材料へ載置する実装部品載置工程での状態を透視的に示す透視側面図、(D)は導電性接合材料を溶融固化して実装部品を実装基板へ接合する実装部品接合工程での状態を透視的に示す透視側面図である。
【0117】
基本構成は、実施の形態1ないし実施の形態5と同様であるので、主に説明を省いた事項について説明する。
【0118】
本実施の形態に係る実装基板20には、第1実装部品61を実装(接合)する第1ランド部25f、第2実装部品62を実装(接合)する第2ランド部25sが形成してある(同図(A))。つまり、実装基板20は、導電性接合材料51pが印刷され第1実装部品61が接合される第1ランド部25fと、導電性接合材料52pが印刷され第2実装部品62が接合される第2ランド部25sとを有する。
【0119】
したがって、第1実装部品61および第2実装部品62それぞれに対応させて第1ランド部25fおよび第2ランド部25sを構成することが可能となり、各実装部品それぞれ(第1実装部品61、第2実装部品62)に対応した適宜のランド部25を形成することができる。
【0120】
第1ランド部25fには導電性接合材料51pが導電性接合材料50の印刷によって形成され、第2ランド部25sには導電性接合材料52pが導電性接合材料50の印刷によって形成してある(同図(B)。導電性接合材料印刷工程)。
【0121】
つまり、導電性接合材料50を第1厚さt1で実装基板20へ印刷してパターニングされた導電性接合材料51pを形成する第1印刷領域11と導電性接合材料50を第1厚さt1より厚い第2厚さt2で実装基板20へ印刷してパターニングされた導電性接合材料52pを形成する第2印刷領域12とを有するスクリーンマスク10を用いて導電性接合材料50(導電性接合材料51p、導電性接合材料52p)を実装基板20へ印刷する(導電性接合材料印刷工程)。
【0122】
導電性接合材料印刷工程は、具体的には、実施の形態1での複数印刷領域並行印刷工程、あるいは実施の形態3での第1印刷領域印刷工程および第2印刷領域印刷工程として実行される。
【0123】
なお、実施の形態5で説明したとおり、第1ランド部25fは、平面視で平面状端子61pより大きく形成され、第1ランド部25fに印刷された導電性接合材料51pは、平面視で平面状端子61pより大きく形成してある。したがって、第1実装部品61に対して導電性接合材料51pによる吸着力を自己整合的に作用させることから、第1実装部品61を容易かつ高精度に導電性接合材料51p(第1ランド部25f)に接合し、生産性を向上させることが可能となる。
【0124】
導電性接合材料51p、導電性接合材料52pが印刷された実装基板20に対して、第1実装部品61、第2実装部品62を位置合わせして載置する(同図(C))。つまり、第1実装部品61を第1厚さt1で印刷された導電性接合材料51pへ、第2実装部品62を第2厚さt2で印刷された導電性接合材料52pへそれぞれ載置する(実装部品載置工程)。なお、載置の段階では、第1実装部品61および第2実装部品62は、仮止め状態となるように適宜の圧力で押圧される。
【0125】
したがって、導電性接合材料51pに対しては第1実装部品61の平面状端子61pが位置合わせされ、導電性接合材料52pに対しては第2実装部品62の接合端子62pが位置合わせされる。
【0126】
第1実装部品61および第2実装部品62が載置された導電性接合材料50p(導電性接合材料51p、導電性接合材料52p)を溶融固化(例えば半田リフロー)して第1実装部品61および第2実装部品62を一括して実装基板20へ接合する(同図(D)。実装部品接合工程)。なお、溶融固化は、導電性接合材料50の材料に応じて適宜設定することが可能である。
【0127】
なお、本実施の形態では、第1実装部品61は、実施の形態5で説明したとおり、平面状端子を有するバンプレスフリップチップである。また、第2実装部品62は、バンプレスフリップチップ(第1実装部品61)と異なる実装形態(接合形態)で構成された一般的な表面実装部品(SMD)である。
【0128】
上述したとおり、本実施の形態に係る実装部品実装方法は、第1接合形態で実装される第1実装部品61と、第1接合形態と異なる第2接合形態で実装される第2実装部品62とを実装基板20に導電性接合材料50pで実装する実装部品実装方法であって、導電性接合材料印刷工程と、実装部品載置工程と、実装部品接合工程とを備え、第1実装部品61は、平面状端子61pを有するバンプレスフリップチップであり、第2実装部品62は、バンプレスフリップチップと異なる表面実装部品である。
【0129】
したがって、本実施の形態によれば、実装形態(接合形態)の異なる複数の実装部品(例えば第1実装部品61および第2実装部品62)を一括して実装基板20へ接合することが可能となり、異なる実装形態の実装部品60を効率よく高精度に実装することが可能となるので生産性を向上させることができる。
【0130】
また、本実施の形態に係る実装基板20は、バンプレスフリップチップ(第1実装部品61)の平面状端子61pが導電性接合材料51pで接合される複数の第1ランド部25fと、バンプレスフリップチップと異なる接合形態の表面実装部品(第2実装部品62)が導電性接合材料導電性接合材料52pで接合される複数の第2ランド部25sとを備える。したがって、バンプレスフリップチップの平面状端子61p相互間での導電性接合材料51pの接触を防止し、接合歩留まりの高い実装基板20とすることが可能となる。
【0131】
なお、バンプレスフリップチップで構成された第1実装部品61は、バンプレスフリップチップと異なる接合形態の表面実装部品で構成された第2実装部品62に対して極めて微小なサイズで形成されることから、単一の実装基板20に対して両者を実装することは困難であった。
【0132】
しかし、本実施の形態によれば、第2実装部品62の接合工程(実装部品接合工程)で、バンプレスフリップチップである第1実装部品61を自己整合的に第1ランド部25f、導電性接合材料51pに位置合わせして接合することが可能であるから、単一の実装基板20に対して実装することが困難であったバンプレスフリップチップの第1実装部品61と他の接合形態の第2実装部品62とを容易にかつ高精度で生産性良く実装することが可能となる。
【0133】
また、第1実装部品61としてバンプレスフリップチップを例示したが、第2実装部品62に対して微小なサイズで構成されるバンプレスフリップチップ以外の第1実装部品61に対しても同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本発明の実施の形態1に係るスクリーンマスクおよび導電性接合材料印刷方法でのスクリーンマスクと実装基板および導電性接合材料との関係を概念的に示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るスクリーンマスクおよび導電性接合材料印刷方法でのスクリーンマスクの変形例を概念的に示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るスクリーンマスクの変形例を概念的に示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係るスクリーンマスクおよび導電性接合材料印刷方法でのスクリーンマスクと実装基板および導電性接合材料との関係を概念的に示す構成図であり、(A)は第1印刷領域での印刷を先行して実施する場合を示し、(B)は第1印刷領域での印刷に引き続いて第2印刷領域での印刷を実施する場合を示す。
【図5】本発明の実施の形態4に係る実装基板に導電性接合材料が印刷された状態を概念的に示す側面図である。
【図6】本発明の実施の形態5に係る実装基板に印刷された導電性接合材料に第1実装部品を載置する実装中間状態を概念的に示す説明図であり、(A)は相互の位置関係を透視的に示す透視平面図、(B)は(A)の矢符B−Bでの端面を拡大して示す拡大端面図である。
【図7】本発明の実施の形態6に係る実装部品実装方法の各工程を説明する工程図であり、(A)は準備された実装基板の状態を示す側面図、(B)は導電性接合材料を実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷工程での状態を示す側面図、(C)は実装部品を導電性接合材料へ載置する実装部品載置工程での状態を透視的に示す透視側面図、(D)は導電性接合材料を溶融固化して実装部品を実装基板へ接合する実装部品接合工程での状態を透視的に示す透視側面図である。
【図8】従来のフリップチップ実装を実施する場合の各工程を説明する工程図であり、(A)は実装基板の状態を示す側面図、(B)はフリップチップと実装基板とを位置合わせする位置合わせ工程での状態を示す側面図、(C)はフリップチップを実装基板のランド部に接合するフリップチップ接合工程での状態を示す側面図、(D)は実装基板に接合したフリップチップと実装基板との間に固定部を形成してフリップチップを固定するフリップチップ固定工程での状態を透視的に示す透視側面図である。
【図9】従来のフリップチップ実装と表面実装部品を単一の実装基板に実装する場合の各工程を説明する工程図であり、(A)は準備された実装基板の状態を示す側面図、(B)は表面実装部品に対応させて導電性接合材料を実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷工程での状態を示す側面図、(C)はフリップチップの半田バンプに転写するフラックスを準備するフラックス準備工程での状態を示す側面図、(D)はフリップチップの半田バンプにフラックスを転写するフラックス転写工程での状態を透視的に示す透視側面図、(E)はフリップチップおよび表面実装部品を実装基板へ載置する実装部品載置工程での状態を透視的に示す透視側面図、(F)はフリップチップおよび表面実装部品を実装基板へ接合する実装部品接合工程での状態を透視的に示す透視側面図である。
【符号の説明】
【0135】
10 スクリーンマスク
10m マスク部材
10mm 金属部材層
10mr 樹脂部材層
10p 印刷パターン
11 第1印刷領域
11p 第1印刷領域パターン(印刷パターン)
12 第2印刷領域
12p 第2印刷領域パターン(印刷パターン)
15 境界段差部
15r 面取り部
16 逃げ加工溝
20 実装基板
20a 実装基板
20b 実装基板
25 ランド部
25f 第1ランド部(ランド部)
25s 第2ランド部(ランド部)
27 溝
30 スキージ
30s スキージ段差部
40 位置決め部
40f 第1位置決め部
40s 第2位置決め部
50 導電性接合材料
50p 導電性接合材料
51 導電性接合材料
51p 導電性接合材料
52 導電性接合材料
52p 導電性接合材料
60 実装部品
61 第1実装部品(バンプレスフリップチップ)
61p 平面状端子
62 第2実装部品(表面実装部品)
62p 接合端子
t1 第1厚さ
t2 第2厚さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性接合材料を実装基板へ印刷する印刷パターンが形成されたマスク部材を備えるスクリーンマスクであって、
前記マスク部材は、
実装基板へ導電性接合材料を第1厚さで印刷する第1印刷領域と、
実装基板へ導電性接合材料を前記第1厚さより厚い第2厚さで印刷する第2印刷領域と
を備えることを特徴とするスクリーンマスク。
【請求項2】
請求項1に記載のスクリーンマスクであって、
前記マスク部材は、金属部材層と、該金属部材層の実装基板に対向する面に重畳して形成された樹脂部材層と
を備えることを特徴とするスクリーンマスク。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のスクリーンマスクであって、
前記第1印刷領域と前記第2印刷領域との間の境界段差部は、面取り部を有すること
を特徴とするスクリーンマスク。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載のスクリーンマスクであって、
前記第2印刷領域は、前記第1印刷領域によって形成された前記第1厚さの導電性接合材料を収容する深さの逃げ加工溝を
備えることを特徴とするスクリーンマスク。
【請求項5】
実装基板へ導電性接合材料を第1厚さで印刷する第1印刷領域と、実装基板へ導電性接合材料を前記第1厚さより厚い第2厚さで印刷する第2印刷領域とを有するマスク部材で構成されたスクリーンマスクを用いて導電性接合材料を実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷方法であって、
前記第1印刷領域を利用して実装基板へ導電性接合材料を前記第1厚さで印刷する第1印刷領域印刷工程と、
該第1印刷領域印刷工程の後、前記第2印刷領域を利用して実装基板へ導電性接合材料を前記第2厚さで印刷する第2印刷領域印刷工程と
を備えることを特徴とする導電性接合材料印刷方法。
【請求項6】
請求項5に記載の導電性接合材料印刷方法であって、
前記第1印刷領域印刷工程では、前記第1印刷領域に対応する印刷位置に実装基板を位置決めする第1位置決め部で実装基板を固定し、
前記第2印刷領域印刷工程では、前記第2印刷領域に対応する印刷位置に実装基板を位置決めする第2位置決め部で実装基板を固定すること
を特徴とする導電性接合材料印刷方法。
【請求項7】
実装基板へ導電性接合材料を第1厚さで印刷する第1印刷領域と、実装基板へ導電性接合材料を前記第1厚さより厚い第2厚さで印刷する第2印刷領域とを有するマスク部材で構成されたスクリーンマスクを用いて導電性接合材料を実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷方法であって、
前記第1印刷領域では導電性接合材料を前記第1厚さで印刷し、並行して、前記第2印刷領域では導電性接合材料を前記第2厚さで印刷する複数印刷領域並行印刷工程
を備えることを特徴とする導電性接合材料印刷方法。
【請求項8】
前記請求項5ないし請求項7のいずれか一つに記載の導電性接合材料印刷方法であって、
導電性接合材料を実装基板へ印刷するときに利用するスキージは、
前記第1印刷領域と前記第2印刷領域との間で前記マスク部材が有する境界段差部に対応させたスキージ段差部を有すること
を特徴とする導電性接合材料印刷方法。
【請求項9】
第1接合形態で実装される第1実装部品と、第1接合形態と異なる第2接合形態で実装される第2実装部品とを実装基板に導電性接合材料で実装する実装部品実装方法であって、
導電性接合材料を第1厚さで前記実装基板へ印刷する第1印刷領域と導電性接合材料を前記第1厚さより厚い第2厚さで前記実装基板へ印刷する第2印刷領域とを有するスクリーンマスクを用いて導電性接合材料を前記実装基板へ印刷する導電性接合材料印刷工程と、
前記第1実装部品を前記第1厚さで印刷された導電性接合材料へ、前記第2実装部品を前記第2厚さで印刷された導電性接合材料へそれぞれ載置する実装部品載置工程と、
前記第1実装部品および前記第2実装部品が載置された導電性接合材料を溶融固化して前記第1実装部品および前記第2実装部品を前記実装基板へ接合する実装部品接合工程とを備え、
前記第1実装部品は、平面状端子を有するバンプレスフリップチップであり、前記第2実装部品は、バンプレスフリップチップと異なる表面実装部品であること
を特徴とする実装部品実装方法。
【請求項10】
請求項9に記載の実装部品実装方法であって、
前記実装基板は、導電性接合材料が印刷され前記第1実装部品が接合される第1ランド部と、導電性接合材料が印刷され前記第2実装部品が接合される第2ランド部とを有すること
を特徴とする実装部品実装方法。
【請求項11】
請求項9または請求項10に記載の実装部品実装方法であって、
前記第1ランド部は、平面視で前記平面状端子より大きく形成され、前記第1ランド部に印刷された導電性接合材料は、平面視で前記平面状端子より大きく形成してあること
を特徴とする実装部品実装方法。
【請求項12】
請求項9ないし請求項11のいずれか一つに記載の実装部品実装方法であって、
相互に隣接する前記平面状端子の中心間の距離は、前記平面状端子にそれぞれ対応して相互に隣接する前記第1ランド部の中心間の距離より小さくしてあること
を特徴とする実装部品実装方法。
【請求項13】
請求項12に記載の実装部品実装方法であって、
前記平面状端子および前記第1ランド部は、複数の前記平面状端子の中心が形成する多角形より複数の前記第1ランド部に印刷された導電性接合材料の中心が形成する多角形が大きくなるように配置してあること
を特徴とする実装部品実装方法。
【請求項14】
請求項9ないし請求項13のいずれか一つに記載の実装部品実装方法であって、
前記実装基板は、相互に隣接する前記第1ランド部の間に溝を備えること
を特徴とする実装部品実装方法。
【請求項15】
バンプレスフリップチップの平面状端子が導電性接合材料で接合される複数の第1ランド部と、バンプレスフリップチップと異なる接合形態の表面実装部品が導電性接合材料で接合される複数の第2ランド部とを備える実装基板であって、
前記第1ランド部相互間に溝が配置してあることを特徴とする実装基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−141273(P2009−141273A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−318811(P2007−318811)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】