説明

スタイル情報を含むテキスト基盤のサブタイトルデータが記録された記録媒体、再生装置及びその再生方法

【課題】 スタイル情報を含むテキスト基盤のサブタイトルデータが記録された記録媒体、再生装置及びその再生方法が開示される。
【解決手段】 本発明による動映像情報が記録された記録媒体は、動映像データと、動映像データについての字幕を提供するためのサブタイトルデータを含み、サブタイトルデータは別途のファイルに分離されてテキスト基盤に記録され、字幕の出力スタイルを選択または変更できる情報を含むことを特徴とする。これにより、ユーザが選択したスタイル情報を適用して字幕を出力し、再生している字幕の出力スタイルを変更しうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体の再生に係り、さらに詳細には、スタイル情報を含むテキスト基盤のサブタイトルデータが記録された記録媒体、再生装置及びその再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、DVDのような記録媒体には、MPEG(Motion Picture Experts Group)などの標準によって圧縮符号化されたビデオデータ及びオーディオデータが保存される。AVデータ(Audio−Visual Data)は、選択的にサブタイトルデータを含む。以下では、AVデータを動映像データと略称する。
【0003】
DVDのような従来の記録媒体は、動映像についての字幕を提供するためのサブタイトルデータとしてビットマップ基盤のサブピクチヤーデータを使用した。サブピクチヤーデータは、ビデオストリーム、オーディオストリームと共にMPEG2などの標準によって圧縮符号化されて提供された。
【0004】
サブタイトルデータを従来のビットマップ基盤のサブピクチヤーデータを使用して提供する場合、ビデオストリームデータとの同期化(Synchronization)は正確な長所がある。
【0005】
しかし、ビットマップ基盤のサブピクチヤーデータを使用すれば、次のような問題点が伴われる。
【0006】
第1に、ビットマップ基盤のイメージを通じてサブタイトルを提供したので、該当イメージの製作時に反映された字幕の出力スタイルを変更できず、
第2に、サブタイトルデータがビデオストリーム及びオーディオストリームと共に多重化(Multiplexing)されているので、新たなサブタイトルデータを追加するか、既存のサブタイトルデータを修正することが難しく、
第3に、ビデオストリームの画質低下の問題を防止するために追加可能なサブタイトルデータの数に制限があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、前記問題点を解決するためにスタイル情報を含むテキスト基盤のサブタイトルデータが記録された記録媒体、再生装置及びその再生方法を提供することである。
【0008】
すなわち、ビデオストリームの画質低下なしに、製作及び編集が容易であり、多様なスタイルが適用可能なテキスト基盤のサブタイトルデータを提供しうる。また、テキスト基盤のサブタイトルデータに含まれた複数のスタイル情報を使用して、多様な字幕の出力スタイルをユーザをして選択可能にしうる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的は、動映像データと、動映像データについての字幕を提供するためのサブタイトルデータを含み、サブタイトルデータは、別途のファイルに分離されてテキスト基盤で記録され、字幕の出力スタイルを選択または変更できる情報を含むことを特徴とする記録媒体により達成される。
【0010】
サブタイトルデータは、動映像データについての字幕でディスプレイされる字幕のテキスト情報を示す字幕情報と、字幕の出力スタイルを指示するスタイル情報を含むことが望ましい。
【0011】
スタイル情報は、ユーザにより変更可能な少なくとも1つのスタイル変更単位で分けられていることが望ましい。
【0012】
スタイル変更単位は、それぞれの区別のための固有識別子情報を含むことが望ましい。スタイル変更単位は動映像データの再生時に最初に適用されるべきスタイル変更単位についての情報を含むことが望ましい。
【0013】
サブタイトルデータは、エレメントと属性(attribute)とで表現されるマークアップ言語を使用してテキスト基盤で記録されることが望ましい。
【0014】
サブタイトルデータは、前記記録媒体以外に別途のローカルストレージに記録されることが望ましい。
【0015】
再生装置への挿入と離脱が容易な着脱式であり、光学装置を用いてデータを読出す光ディスクに記録されることが望ましい。
【0016】
一方、本発明の他の分野によれば、前記目的は、動映像データと、動映像データについての字幕の出力スタイルを選択または変更できる情報を含んで別途のファイルに分離されてテキスト基盤で記録されるサブタイトルデータを含む記録媒体を再生する再生装置において、サブタイトルデータを検証し、処理して選択されたスタイルの字幕を出力するためのテキストサブタイトル処理部と、字幕の出力スタイルを選択または変更しうる情報を保存するシステムレジスターを含むことを特徴とする再生装置により達成される。
【0017】
サブタイトルデータは、動映像データについての字幕でディスプレイされる字幕のテキスト情報を示す字幕情報及び字幕の出力スタイルを指示するスタイル情報を含み、テキストサブタイトル処理部は、スタイル情報が適用された字幕情報を動映像データに対してレンダリングすることが望ましい。
【0018】
スタイル情報は、ユーザにより変更可能な少なくとも1つのスタイル変更単位で分けられており、前記少なくとも1つのスタイル変更単位はそれぞれの区別のための固有識別子情報を含み、システムレジスターは、現在再生中である字幕情報に適用されるスタイル変更単位の固有の識別子情報を保存することが望ましい。
【0019】
テキストサブタイトル処理部は、システムレジスターに保存されたスタイル変更単位の固有の識別子情報を参照して、字幕情報に該当スタイル変更単位のスタイル情報を適用して字幕をレンダリングすることが望ましい。
【0020】
また、再生装置は動映像データの再生を制御するコアデータ処理部と、動映像データに対するユーザとのインタラクティブ機能を提供するフルデータ処理部と、動映像データをデコーディングしてディスプレイ画面に出力する動映像データ処理部と、フルデータ処理部と動映像データ処理部から出力された画面をブレンドしてディスプレイ画面に出力するブレンダをさらに含むことが望ましい。
【0021】
コアデータ処理部及び/またはフルデータ処理部は、ユーザから字幕出力命令を受ければ、命令をテキストサブタイトル処理部に伝達し、テキストサブタイトル処理部は、サブタイトルデータを読込んで予め定義された構文に合っているかを検証し、サブタイトルデータに含まれたスタイル情報を使用して字幕情報をレンダリングし、動映像データ処理部は、動映像データとレンダリングされた字幕情報をデコーディングしてブレンダを通じてディスプレイ画面に出力することが望ましい。
【0022】
コアデータ処理部及び/またはフルデータ処理部は、ユーザから字幕の出力スタイル変更命令を受ければ、命令をテキストサブタイトル処理部に伝達し、テキストサブタイトル処理部は、字幕情報のレンダリングに使われるスタイル情報を変更し、変更されたスタイル情報をシステムレジスターに保存することが望ましい。
【0023】
フルデータ処理部は、予め定義された所定の応用プログラムインターフェース(API)を通じて、字幕の出力スタイル変更命令を伝達することが望ましい。
【0024】
フルデータ処理部は、JAVA環境及び/またはマークアップ言語環境を支援することが望ましい。
【0025】
応用プログラムインターフェースには、スタイル変更単位の固有の識別情報を指定する命令、一連のスタイル変更単位で直前のスタイル変更単位を参照する命令または一連のスタイル変更単位で直後のスタイル変更単位を参照する命令が含まれるか、前記命令の組合わせが含まれることが望ましい。
【0026】
一方、本発明の他の分野によれば、前記目的は、動映像データと、動映像データについての字幕の出力スタイルを選択または変更できる情報を含んで別途のファイルに分離されてテキスト基盤で記録されるサブタイトルデータを含む記録媒体を再生する方法において、(a)サブタイトルデータを参照し、最初に適用されるスタイル情報を指定するステップと、(b)現在字幕の出力状態が出力状態であるかを確認し、スタイル情報を適用してサブタイトルデータに含まれた字幕情報をレンダリングして出力するステップを含むことを特徴としは再生方法により達成される。
【0027】
(b)ステップは、(b1)ユーザにより字幕出力スタイル変更命令が入力されれば、入力された命令に対するイベントのタイプをチェックするステップと、(b2)イベントが字幕出力転換(Subtitle Toggle)イベントであれば、現在字幕の出力状態が出力状態であるか、出力中止状態であるかを比較し、出力状態であれば、出力中止し、出力中止状態であれば、出力するように字幕の出力状態を転換するステップを含むことが望ましい。
【0028】
(b2)ステップは、イベントが字幕の出力スタイル変更(Subtitle style sheet change)イベントであれば、イベントの種類を区分し、字幕の出力スタイルを変更するステップを含むことが望ましい。
【0029】
イベントの種類によって、(b2−1)setStylesheetイベントである場合には、ユーザにより選択されたスタイル変更単位でスタイル情報を指定するステップと、(b2−2)nextStylesheetイベントである場合には、一連のスタイル変更単位で現在適用されているスタイル変更単位の直後に定義されたスタイル変更単位でスタイル情報を指定するステップと、(b2−3)prevStylesheetイベントである場合には、一連のスタイル変更単位で現在適用されているスタイル変更単位の直前に定義されたスタイル変更単位でスタイル情報を指定するステップと、を含むことが望ましい。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、スタイル情報を含むテキスト基盤のサブタイトルデータが記録された記録媒体、再生装置及びその再生方法を通じて、ユーザが選択したスタイル情報を適用して字幕を出力でき、再生中の字幕の出力スタイルを変更しうる。
【0031】
すなわち、ビデオストリームの画質低下なしに、製作及び編集が容易であり、多様なスタイルが適用可能なテキスト基盤のサブタイトルデータを提供できる。また、テキスト基盤のサブタイトルデータに含まれた複数のスタイル情報を使用し、多様な字幕の出力スタイルを、ユーザをして選択可能ならしめる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の望ましい実施形態による記録媒体に記録されたデータの種類を示す図である。
【図2】図1に示されたテキスト基盤のサブタイトルデータの一例であるマークアップ文書に使われるエレメントと属性とを定義した一例を示す図である。
【図3】図2で定義したマークアップ言語を用いて作成したテキスト基盤サブタイトルデータの一例を示す図である。
【図4】本発明によるテキスト基盤のサブタイトルデータを支援する再生装置のブロック概念図である。
【図5】本発明によるサブタイトルデータのスタイル情報を登録したシステムレジスターの一例であるPlayer Status Registers(PSRs)の一部を示す図である。
【図6】本発明によるサブタイトルデータのスタイル情報を登録したシステムレジスターの一例であるGeneral Purpose Registers(GPRs)の一部を示す図である。
【図7】ユーザの命令により適切なスタイル情報を選択するアルゴリズムを示す図である。
【図8】スタイル情報132を変更するために使われる応用プログラムインターフェース(Application Program Interface:API)の一例を示す図である。
【図9】図8で定義されたスタイル情報変更のためのAPIを使用して作成されたJava(登録商標)アプリケーションの一例を示す図である。
【図10】テキスト基盤のサブタイトルデータを使用して字幕を出力する方法を示すフローチャートである。
【図11】サブタイトルデータに含まれたスタイル情報を利用する字幕の出力スタイルを変更する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下では、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明の望ましい実施形態による記録媒体に記録されたデータの種類を示す図である。図1を参照するに、本発明による記録媒体には、コアデータ100、フルデータ110、システムデータ120及びテキスト基盤のサブタイトルデータ130が記録されている。
【0035】
コアデータ100は、動映像の再生のためのデータであって、圧縮符号化された動映像情報102及び動映像情報の再生を制御するためのナビゲーション情報101を含む。動映像情報102は、MPEGなどの標準で符号化されたClip A/V Streamファイルを1つ以上含む。各Clipはデータの記録単位である。動映像情報102は、Clip A/V Streamファイルのエンコーディング属性及びEntryPoint情報などを含んでいるClip Informationファイルを含む。また、再生単位として前記Clip InformationファイルのIN、OUT time位置を指定しているプレイアイテムと前記のような複数個のプレイアイテムからなるプレイリストを含んでいる。動映像情報102は、記録媒体のナビゲーション情報を参照して再生され、ユーザは、動映像情報102から再生される高画質の映画など動映像を視聴しうる。しかし、A/Vデータは、他の方式で構成され、必ずしも圧縮される必要はなく、圧縮されても他の標準によって圧縮されうる。
【0036】
一方、フルデータ110は、動映像の再生以外に付加機能を提供するためのデータとして、ユーザとのインタラクティブ機能を提供するためのプログラムデータ111及び/または動映像と関連した情報を保存したマークアップ文書から関連した情報を持ってきて再生するためのブラウザーデータ112を含みうる。付加機能を使用していない場合には、フルデータ110が含まれていないこともある。
【0037】
プログラムデータ111は、動映像を用いたゲーム機能、動映像の一部を再生しつつ、ディレクターのコメント(Director’s Commentary)を表示する機能、動映像の一部を再生しつつ、その他の付加情報を表示する機能、または動映像を再生しつつ、チャットを行える機能などを提供しうる。プログラムデータは、JAVA(登録商標)環境などのインタラクティブ環境を支援しうる。
【0038】
ブラウザーデータ112は、動映像と関連した情報を保存したマークアップ文書から関連した情報を持ってきて再生するための命令で構成され、前述した命令は、マークアップ言語(Markup language)及び/または実行スクリプト言語(例えば、ECMA Script)で具現されうる。これにより、動映像と関連した情報を保存したマークアップ文書から関連した情報を持ってきて動映像と共に再生しうる。例えば、記録媒体に記録された映画と関連してウェブページまたは他のファイルに保存された映画俳優に関する最近のニュース、映画と関連したイベント開催ニュースまたはアップデートされたサブタイトルなどの関連した情報を持ってきて映画と共に再生しうる。このような情報は、ネットワークを通じて、または再生装置に連結された他の記録媒体から持ってくることができる。その他に、フルデータ2には、動映像の再生以外に他の付加機能を提供するさらに他のデータタイプが含まれうる。
【0039】
一方、システムデータ120は、コアデータ100及び/またはフルデータ110の再生を制御するためのデータであって、スタートアップ情報121とタイトル情報122とを含む。スタートアップ情報121は、記録媒体が再生装置により再生される時、最初に再生されるオブジェクトの位置を指示し、タイトル情報122は再生される各オブジェクトの位置を知らせるエントリーポイント情報を含む。
【0040】
一方、サブタイトルデータ130は、前述したデータとは別途に記録されており、製作後のスタイルの変更、追加及び修正可能にテキスト基盤のデータ構造を有するように構成される。例えば、テキスト基盤のマークアップ言語(Markup Language)などを使用して具現されうる。サブタイトルデータ130は、字幕情報131及びスタイル情報132を含む。
【0041】
動映像についての字幕でディスプレイされる字幕テキスト情報字幕情報131は、動映像についての字幕でディスプレイされる字幕テキスト情報である。
【0042】
スタイル情報132は、字幕情報131がディスプレイ装置により表示されるためにレンダリング(randering)過程で使われる字幕の出力スタイルについての情報である。
【0043】
前述したサブタイトルデータ130は、記録媒体以外に別途のローカルストレージに記録されることもある。
【0044】
図2は、図1に図示されたテキスト基盤のサブタイトルデータ130の一例であるマークアップ文書に使われるエレメントと属性とを定義した一例である。図2を参照するに、サブタイトルデータを具現するためのマークアップ文書(MarkupDocument)は、字幕情報203とスタイル情報202とを含む。以下では、サブタイトルデータを具現するためのマークアップ文書をテキストサブタイトル文書と略称する。
【0045】
次はテキストサブタイトル文書で使われる各エレメント及び属性についての詳細な説明である。
<<エレメント及び属性の意味(Element and Attribute Semantics)>>
【0046】
1)subtitleエレメント
subtitleエレメントは、テキスト基盤のサブタイトルデータを具現したマークアップ文書の最上位エレメントであって、あらゆるテキストサブタイトル文書の開始はsubtitleエレメントから始まる。含まれる属性(attribute)としては、
第1に、各サブタイトルデータ項目を他のサブタイトルデータ項目と区分するための固有のサブタイトル識別子(Identification:以下IDと称する)を属性値として有するsubtitle_id、
第2に、サブタイトルデータを使用して画面に表示される字幕言語の文字コード(character code)を属性値として有するlang、
第3に、サブタイトルデータが使われる動映像タイトルの題目を属性値として有するtitleなどがある。
【0047】
2)stylesetエレメント
stylesetエレメントは、サブタイトルデータのレンダリングに使われるスタイル情報を含むエレメントであって、少なくとも1つ以上のstylesheetエレメントを含む。
【0048】
3)stylesheetエレメント
stylesheetエレメントは、本発明によるサブタイトルデータのスタイル変更のための単位であって、少なくとも1つ以上のstyleエレメントを含んでいる。もし、複数個のstylesheetエレメントが存在する場合、各stylesheetエレメントは同数のstyleエレメントを含み、相異なるstylesheetエレメントに含まれているが、製作者により同じ字幕データをレンダリングするためのstyleエレメントは同じstyle_id値を有する。含まれる属性(attribute)としては、
第1に、stylesheetエレメントを他のstylesheetエレメントと区分するための固有のstylesheet識別子を属性値として有するstylesheet_idがある。この際、stylesheet_idは、後述する再生装置のレジスター(register)に登録されて現在適用されているスタイル情報値として使われるので、バイナリ(binary)値を有することが望ましい。
【0049】
第2に、サブタイトルデータがディスプレイ画面に出力される時、最初に適用されねばならないstylesheetを指定するためのdefault属性がある。但し、default=yesと指定されるstylesheetエレメントは1つだけ存在し、残りのstylesheetエレメントはdefault=noを属性値として有する。
【0050】
第3に、stylesheetエレメントにより適用されるスタイルの特性などを属性値として有するdescなどがある。
【0051】
4)styleエレメント
styleエレメントは、サブタイトルデータのレンダリングに使われるスタイル情報を記録しているエレメントである。含まれる属性(attribute)としては、
第1に、該当styleエレメントを含むstylesheetエレメント内で他のstyleエレメントと現在styleエレメントとを区分するためにstyleのクラス値を属性値として有するstyle_id、
第2に、dialogエレメントで字幕情報として使われるテキストに使われるフォント名を属性値として有するfont、
第3に、dialogエレメントで字幕情報として使われるテキストの色を属性値として有するcolor、
第4に、dialogエレメントで字幕情報として使われるテキストの背景色を属性値として有するbgcolor、
第5に、dialogエレメントで字幕情報として使われるテキストの字のサイズを属性値として有するsize、
第6に、dialogエレメントで字幕情報として使われるテキスト字の出力の基準位置を属性値として有するposition、
第7に、dialogエレメントで字幕情報として使われるテキストの整列方式を属性値として有するalign、
第8に、dialogエレメントにより画面に出力されるテキストの出力領域を属性値として有するregion、
第9に、dialogエレメントにより画面に出力されるテキスト間の行間隔を属性値として有するlineheightなどがある。
【0052】
5)scriptエレメント
scriptエレメントは、字幕のテキスト情報を記録しているエレメントであって、最小1つ以上のdialogエレメントを含む。
【0053】
6)dialogエレメント
dialogエレメントは、ディスプレイ画面上に表示される字幕のテキスト情報を記録しているエレメントである。含まれる属性(attribute)としては、
第1に、字幕テキストの出力開始時間情報を属性値として有するbegin、
第2に、字幕テキストの出力完了時間情報を属性値として有するend、
第3に、dialogエレメントにより画面に表示される字幕のテキスト情報に適用されるスタイルを指定するために特定styleエレメントのクラス値を属性値として有するref_style_idなどがある。
【0054】
図3は、図2で定義したマークアップ言語を用いて作成したテキスト基盤サブタイトルデータ130ファイルの一例である。図3を参照するに、テキストサブタイトル文書は、subtitleエレメントから始まる。subtitleエレメント300は、字幕のテキスト情報のレンダリングに使われるスタイル情報を含む1つのstylesetエレメント310及び動映像についての字幕のテキスト情報を含む1つのscriptエレメント320を含む。
【0055】
一方、stylesetエレメントは、複数個のstylesheetエレメント311及び312を含む。stylesheetエレメント311及び312は、前述したようにスタイル情報を変更できる単位である。各stylesheetエレメント311及び312には、現在適用されているスタイル情報を反映できるように、後述する再生装置のレジスターの属性値を示すstylesheet_idが含まれる。
【0056】
図3では、2つのstylesheetエレメント311及び312が示されている。
【0057】
stylsheet_id=0を有する最初のstylesheetエレメント311は、defaultがyesに設定されている。したがって、ユーザによるスタイル変更命令が発生しない限り、最初のstylesheetエレメント311が字幕のテキスト情報に基本的に適用される。また、desc属性を使用して一般的なフォントサイズを有するnormal size fontスタイルであるということを表している。
【0058】
stylsheet_id=1を有する二番目のstylesheetエレメント312は、desc属性として大きなサイズのフォントを有するlarge size fontスタイルであるということを示す。したがって、ユーザによりスタイルが変更される場合、フォントサイズが変更される。
【0059】
一方、それぞれのstylesheetエレメント311及び312は同数のstyleエレメントを含んでおり、各styleエレメントは、実際に字幕テキストに適用されるスタイル情報を属性値として有する。
【0060】
styleエレメント311a、311b、312a及び312bは、製作者が字幕テキストに適用される複数個のスタイル情報を指定するために使用するエレメントである。図面に示されたように1つのstylesheetエレメント311内に二つのstyleエレメント311a及び311bが存在し、各style_idとしてxとyとを属性値として有する。xの属性値を有するstyleエレメント311aは、yの属性値を有するstyleエレメント311bと比較する時、含まれるスタイル情報が相異なり、特にフォントサイズで大きな差を示している。
【0061】
例えば、製作者はxstyleエレメント311aにより表現されるスタイル情報は字幕テキスト情報のうち、題目のような部分に適用し、一般的な台詞に該当する字幕テキスト情報には、yのstyleエレメント311bにより表現されるスタイル情報を適用しうる。
【0062】
以上、前述した本発明による記録媒体は、その再生装置への挿入と離脱が容易な着脱式であり、再生装置の光学装置を用いてデータを読出すことができる光ディスクであることが望ましい。例えば、CD−ROM、DVD、Blurayのような光ディスクが含まれ、以後開発される光ディスクが含まれうる。しかし、これに限定されるものではない。
【0063】
以下では、前述した記録媒体を再生する再生装置について詳述する。
【0064】
図4は、本発明によるテキスト基盤のサブタイトルデータを支援する再生装置のブロック概念図である。図4を参照するに、本発明による再生装置は、コアデータ処理部411、フルデータ処理部412、テキストサブタイトル処理部413、動映像データ処理部414、ブレンダ415及びシステムレジスター416を含む。
【0065】
コアデータ処理部411は、動映像データの再生のためのナビゲーション情報101を用いて、動映像データの再生を制御する。ナビゲーションエンジンとも言う。
【0066】
フルデータ処理部412は、Java(登録商標)プログラムなどのプログラムデータ111及び/またはマークアップ文書などのブラウザーデータ112のようなユーザとのインタラクティブな相互作用を提供するアプリケーションデータを処理する。フルデータ処理部412は、プログラムエンジンまたはブラウザーエンジンに分離されて具現され、この両エンジンが結合されるように具現されうる。
【0067】
テキストサブタイトル処理部413は、字幕情報131及びスタイル情報132を含むテキスト基盤のサブタイトルデータ130の構文は検証し、データを処理する。
【0068】
動映像データ処理部414は、動映像データ(すなわち、動映像情報102)をデコーディングしてディスプレイ画面420に出力する。プレゼンテーションエンジンとも言う。
【0069】
ブレンダ415は、フルデータ処理部412と動映像データ処理部414から出力された画面をブレンドしてディスプレイ画面420に出力する。
【0070】
システムレジスター416は、再生装置の各種状態情報を記録しているPSRs(Player Status Registers)と再生装置とが臨時にデータを記録するために使用するGPRs(General Purpose Registers)を含む。
【0071】
さらに具体的に各ブロックの作動を説明すれば、まず、コアデータ処理部411は、映画などの動映像の再生のためのナビゲーションコマンドにより再生に必要な情報をシステムレジスター416に記録し、動映像データ処理部414に再生命令を伝達する。
【0072】
再生命令を受けた動映像データ処理部414は、システムレジスター416に記録されている再生に必要な情報を用いて動映像データをデコーディングして再生する。
【0073】
動映像の再生中、ユーザにより字幕出力命令が入力されれば、コアデータ処理部411は、テキストサブタイトル処理部413に字幕出力命令を伝達する。
【0074】
テキストサブタイトル処理部413は、字幕出力命令を伝達されれば、テキストサブタイトルデータをメモリ(図示せず)にロードし、予め定義された所定の構文に合うか否かを検証する。検証結果、構文に合うならば、字幕情報とスタイル情報とを生成し、前述したdefault=yes属性値を有するstylesheetエレメントに定義されているスタイル情報を使用して字幕のテキスト情報をレンダリングする。レンダリングされたデータは、動映像データ処理部414に伝送されて出力装置420を通じて出力される。
【0075】
一方、動映像の再生中、ユーザにより字幕の出力スタイル変更命令が入力されれば、コアデータ処理部411は、テキストサブタイトル処理部413に字幕の出力スタイル変更命令を伝達する。テキストサブタイトル処理部413は、字幕のテキスト情報のレンダリングに使われるスタイル情報を変更し(例えば、stylesheetを他のstylesheetに変更することによって)、変更されたスタイル情報をシステムレジスター416に新たに登録する。
【0076】
一方、フルデータ処理部412により映画が再生される場合、フルデータ110に含まれたアプリケーションは動映像の再生に必要な情報をシステムレジスター416に記録し、予め定義された動映像データ処理部414に対するアプリケーションインターフェース(以下、APIと称する)を使用して動映像の再生を制御する。動映像データ処理部414は、コアモード(コアデータを用いた動映像再生モードを言い、映画モードとも言う)と同様にシステムレジスター416に保存された再生に必要な情報を参照して動映像データを再生する。
【0077】
動映像の再生中、ユーザにより字幕出力命令が入力されれば、フルデータ処理部412は、テキストサブタイトル処理部413に字幕出力命令を伝達する。テキストサブタイトル処理部413は、字幕出力命令を伝達されれば、映画モードと同様にテキストサブタイトルデータ130を用いて字幕を出力する。
【0078】
また、動映像の再生中、ユーザにより字幕の出力スタイル変更命令が入力されれば、フルデータ処理部412は予め定義されたテキストサブタイトル処理部413に対するスタイル変更APIを通じて、テキストサブタイトル処理部413にスタイル変更命令を伝達する。スタイル変更命令を伝達されたテキストサブタイトル処理部413は映画モードと同一に字幕出力スタイルを変更する。
【0079】
図5は、本発明によるサブタイトルデータのスタイル情報132を登録したシステムレジスターの一例であるPlayer Status Registers(以下、PSRと称する)の一部を示す図である。図5を参照するに、PSRは、本発明による再生装置の各種状態情報を記録しているレジスターであって、PRS1は、現在動映像の再生のために選択されたオーディオストリーム番号を表し、PSR2は、現在動映像の再生のために選択されたサブタイトルストリームの番号を示す。また、PSR17は、現在動映像の再生のために選択されたサブタイトルストリームの言語コード情報を示す。
【0080】
一方、本発明の望ましい実施形態によるPSR19は、テキストサブタイトルを使用して字幕を出力する場合、字幕のテキスト情報のレンダリングに選択されるstylesheetIDを指定するために使われる。PSR19は、一実施形態に過ぎず、図示されたような0〜63まで64個の32ビットレジスターのうち任意の位置になるか、他の大きさを有するレジスター内の任意の指示子(indicator)でありうる。
【0081】
PSR19は、後述するユーザ入力(User Operation)やJAVA(登録商標)APIなどにより変更されうる。テキスト字幕情報が表示される動映像データの再生中に、PSR19の内容が変更されれば、字幕のテキスト情報に適用されるスタイルも変更される。
【0082】
一方、前述した現在のテキストサブタイトルに適用されているスタイル情報は、図5のようにPSRに保存され、また、後述するGPR領域やテキストサブタイトル処理部413の内部バッファ(図示せず)に保存されうる。
【0083】
次は、スタイル変更のためのユーザ入力(User Operation:以下、UOPと称する)の一例を示す。
【0084】
Text_subtitle_style_Change(stylesheet_id)
UOPは、テキストサブタイトルデータに適用されるstylesheetのIDを設定し、PSR19を変更する。
【0085】
<因子(Argument)>
テキストサブタイトルに適用可能なスタイル数は、理論的に無限大であるが、PSRのデータサイズが32ビットであるために、stylesheet_idは0から232までの値を有しうる。
【0086】
<新たなナビゲーションコマンド(New Navigation Command)>
SetSS(for stylesheet_id):テキストサブタイトルデータのレンダリングに使われるstylesheetの値を示すPSR19の値を、指定された因子値に変更するナビゲーションコマンドである。また、PSRが他のサイズを有するならば、stylesheet_idは他の数字値を有しうるということが自明である。
【0087】
図6は、本発明によるサブタイトルデータのスタイル情報132を登録したシステムレジスターの一例であるGeneral Purpose Registers(以下、GPRsと称する)の一部を示す図である。
【0088】
stylesetに定義されたstylesheetのID情報は、図面のようにGPRsに記録されるか、またはテキストサブタイトル処理部413の内部バッファ(図示せず)に記録され、前述した図5のようにPSRsに保存されうる。
【0089】
図6を参照するに、100番地には、stylesheet_ID情報の開始番地情報として102が記録され、101番地には、テキストサブタイトル文書に使われたstylesheetの個数情報として2が記録されている。102番地には、普通サイズのフォントサイズを示すstylesheetのID値、103番地には大きいサイズのフォントサイズを示すstylesheetのID値が記録されている。すなわち、2個のstylesheetを有し、各々普通サイズ及び大きいサイズのフォント大きさを有するstylesheetが適用されることが分かる。
【0090】
以下では、前述した本発明による記録媒体及び再生装置を用いてユーザの選択による字幕のスタイル情報を適用して動映像データを再生する方法を説明する。
【0091】
図7は、ユーザの命令により適切なスタイル情報132を選択するアルゴリズムを示す図である。
【0092】
動映像の再生中、ユーザにより字幕の出力スタイル変更命令が入力されれば、再生装置は後述するSubtitle_Stylesheet_Change(arg)のような関数を使用してユーザにより選択されたスタイル情報を適用するようにテキストサブタイトルデータを変更することもできる。
【0093】
図7を参照するに、Subtitle_Stylesheet_Change(arg)関数のargの種類としては、Next_Style(A)、Prev_Style(B)などの因子が使われ、または特定stylesheet_IDを直接指示(C)することもできる。IDを直接指示する場合は、前述したスタイル変更UOPと類似した形態になりうる。
【0094】
Next_Styleが因子として伝えられた場合(A)、再生装置は前述したPSRs19やGPRsまたはテキストサブタイトル処理部413の内部バッファに保存されているstylesheet_IDを参照し、ID値を増加させて次のスタイルを適用可能にする。この際、701のように現在適用されているスタイルのstylesheet_IDが最も大きい値である場合には、最小のstylesheet_IDを有するスタイルを適用し、その他に702のような場合は、現在stylesheet_IDを1つずつ増加し、増加したstylesheet_IDを有するスタイルを適用する。
【0095】
703及び704の場合は、Prev_Styleが因子として適用された場合、スタイル変更方法を表し、705の場合は、特定stylesheet_ID値が直接PSRs19やGPRsまたはテキストサブタイトル処理部413の内部バッファに保存される方法を示す。
【0096】
図8は、スタイル情報132を変更するために使われる応用プログラムインターフェース(API)の一例である。図8を参照するに、フルデータ130に含まれるアプリケーションの作成時に使用できる命令語グループとしてBDROMパッケージがあり、アプリケーションにより動映像の再生を制御するためのmediaがBDROMパッケージに含まれている。
【0097】
mediaパッケージは、動映像のテキストまたはビットマップ字幕を制御するためのsubtitleパッケージを含んでおり、テキスト字幕のためのsubtitleパッケージの一部としてTextSubtitle interfaceが定義されている。TextSubtitle interfaceは次のようなAPIを含みうる。
【0098】
1)status:字幕の出力On/Off状態を示す変数である。
【0099】
2)getAttribute():現在使用しているテキストサブタイトルファイルの属性(attribute)情報を得る。
【0100】
3)getLangCode():テキストサブタイトルファイルの言語コードを得る。
【0101】
4)getTitleName():タイトル名を得る。
【0102】
5)getSubtitleID():現在テキストサブタイトルファイルのIDを得る。
【0103】
6)getCurrentTextStylesheetID():現在適用されているstylesheet_IDを得る。
【0104】
7)setTextStylesheetID(unsignedintID):字幕テキストのレンダリングに使われるstylesheetを因子として伝達され、伝えられたID因子に対応するstylesheetに設定する。
【0105】
8)nextTextStylesheet():stylesheetの配列で現在適用されるstylesheetの次のstylesheetであって、字幕テキストのレンダリングに使われるstylesheetを設定する。
【0106】
9)prevTextStylesheet():stylesheetの配列で現在適用されるstylesheetの以前stylesheetであって、字幕テキストのレンダリングに使われるstylesheetを設定する。
【0107】
10)getDefaultTextStylesheetID():stylesheet配列のうち、defaultとして指定されたstylesheetを得る。
【0108】
11)getCurrentPresentationTime():現在テキストサブタイトルで字幕が出力中である時点のPresentation Timeを得る。
【0109】
12)setPresentationTime(Timet):因子として与えられた時間情報tとして現在再生の時点であるPresentationTimeを設定する。
【0110】
13)getCurrentTextSubtitle():現在字幕出力のために使われているテキストサブタイトルファイルのIDを得る。
【0111】
14)setTextSubtitle(String filename or unsigned int ID):サブタイトルの出力に使われるファイルを因子として伝達され、伝えられたfilenameまたはテキストサブタイトルファイルのIDとして指定する。
【0112】
15)start():テキストサブタイトルの出力を始める。
【0113】
16)stop():テキストサブタイトルの出力を中止する。
【0114】
しかし、前記と異なるAPIが使われるか、開発されることができ、図8に示された各APIがいずれも使われる必要はない。
【0115】
図9は、図8で定義されたスタイル情報132の変更のためのAPIを使用して作成されたJava(登録商標)アプリケーションの一例である。図9を参照するに、再生装置で行われるフルデータ110に含まれるJAVA(登録商標)アプリケーションの基本単位であるXletの機能を相続され、動映像の再生中にユーザから入力された命令を処理するためにControllerListener interfaceを具現したPlayXletのプログラムコードを示す。
【0116】
Xletを相続されて具現されたアプリケーションが始まれば、まずinit()部分が行われてアプリケーションの初期化がなされ、次にstart()部分が行われる。図面でもPlayXletが実行されれば、最初のinit()によりPlayXletの初期化がなされた後(line4参照)、start()が実行される過程(line16参照)が現れている。以下では、PlayXletのコードを詳細に説明する。
【0117】
line1
動映像データの制御のためにmediaパッケージをimportする。
【0118】
line2
アプリケーションPlayXletの客体を宣言する部分であってPlayXletはXletを相続しており、ControllerListener interfaceを具現する。
【0119】
line3
PlayXletで使われる動映像データ制御客体であるPlayer客体を宣言する。
【0120】
line4−line15
PlayXletが最初実行された時、アプリケーションの初期化を行う部分である。
【0121】
line5
PlayXletのlayoutを設定する。
【0122】
line6
PlayXletが使用する動映像データのファイル名を指定する。
【0123】
line7−line13
客体playerの初期化を行う部分で発生しうるexceptionをcatchするための領域である。
【0124】
line8
PlayXletが使用する動映像データresourceについての経路を指定する。
【0125】
line9
指定された動映像データresourceについての再生制御客体を生成してplayer客体に割り当てる。
【0126】
line10
player客体がユーザから入力された命令を受けて処理するためのEventListener登録する。
【0127】
line11
player客体のためのサブタイトル客体を生成する。
【0128】
line12
subtitle客体が使用するテキストサブタイトルを指定する。
【0129】
line13−line14
player客体初期化の実行中に発生しうるexceptionの処理部分である。
【0130】
line14
exception発生時にエラーメッセージを出力する。
【0131】
line16−line17
player客体の初期化後に実行されるstart()部分である。
【0132】
line17
player客体が制御する動映像データの再生開始部分である。
【0133】
line18−line30
ユーザにより入力された制御命令の処理部分である。
【0134】
line19−line24
イベントのタイプがSubtitleToggleEventである場合、現在字幕が出力されている状態であれば、字幕出力を中止し、現在字幕が出力されていない状態であれば、サブタイトルの出力時点を現在動映像再生時点に合わせた後、字幕出力を始める。
【0135】
line25−line26
イベントのタイプがnextSubtitleStylesheetEventである場合、字幕の出力に使われるstylesheetを現在指定されているstylesheetの次に定義されているstylesheetに変更する。もし、現在適用されているstylesheetがstylesheetの配列のうち最後のstylesheetである場合、字幕出力に適用されるstylesheetをstylesheet配列の最初のstylesheetに変更する。
【0136】
line27−line28
イベントのタイプがprevSubtitleStylesheetEventである場合、字幕の出力に使われるstylesheetを現在指定されているstylesheet以前に定義されているstylesheetに変更する。もし、現在適用されているstylesheetがstylesheet配列のうち、最初のstylesheetである場合、字幕出力に適用されるstylesheetをstylesheet配列の最後のstylesheetに変更する。
【0137】
line29−line30
イベントのタイプがsetSubtitleStylesheetEventである場合、字幕の出力に使われるstylesheetをイベント客体eに含まれている因子値が指定しているstylesheetに変更する。
【0138】
前述したアプリケーションの動作を説明すれば、図9に示されたPlayXletアプリケーションが実行されれば、指定された動映像データの再生が始まり、動映像の再生中にユーザによりサブタイトル出力命令が一度入力されれば、字幕出力が始まり、再びサブタイトル出力命令が入力されれば、字幕の出力が中止される。
【0139】
字幕の出力中にユーザによってnextSubtitleStylesheetEvent命令が入力されれば、現在適用されているスタイルのstylesheet_IDより値が1つ増加したstylesheet_IDを有するスタイル情報を使用して字幕の出力スタイルを変更する。また、prevSubtitleStylesheetEvent命令が入力されれば、現在適用されているstylesheet_IDより値が1つ減少したstylesheet_IDを有するスタイル情報を使用して字幕スタイルを変更する。
【0140】
一方、図示したアプリケーションまたは再生装置により提供される字幕の出力スタイル変更メニューにより、特定stylesheetに変更するsetSubtitleStylesheet命令が入力されれば、入力されたstylesheet_IDを用いて指定されたstylesheetに変更する。
【0141】
図10は、テキスト基盤のサブタイトルデータ130を使用して字幕を出力する方法を示すフローチャートである。図10を参照するに、ユーザにより字幕出力開始命令が入力されれば、まず字幕のテキスト情報のレンダリングに使われるスタイル情報として、stylesheetエレメントのdefault属性がyesに設定されたstylesheetエレメントが指定される(1010ステップ)。
【0142】
次いで、Presentation Timeを設定して現在動映像の再生時点とサブタイトルの出力時点とを一致させた後(1020ステップ)、現在字幕の出力状態が出力状態であるか、出力中止状態であるかをチェックし(1030ステップ)、出力状態であれば、字幕を出力し(1040ステップ)、出力中止状態であれば字幕を出力しない。1040ステップで字幕が出力され、以後に出力する字幕項目が残っているかをチェックし(1050ステップ)、残っていれば1030ステップないし1040ステップを反復し、出力する字幕項目が残っていないならば、字幕の出力を完了する。
【0143】
この際、ユーザによるstylesheet変更命令が適用される部分は、出力状態チェック部分から字幕出力完了チェック部分(1030ステップないし1050ステップ)までである。
【0144】
図11は、サブタイトルデータに含まれたスタイル情報132を利用する字幕の出力スタイルを変更する方法を示すフローチャートである。図11を参照するに、ユーザにより字幕出力スタイル変更命令が入力されれば(1110ステップ)、入力された命令に対するイベントの種類をチェックしてSubtitleToggleイベントであるか、Subtitle stylesheet changeイベントであるかを比較する(1120ステップ)。
【0145】
Subtitle Toggleイベントである場合、現在字幕の出力状態が出力状態であるか、出力中止状態であるかを比較して(1130ステップ)、出力状態であれば、出力中止し(1140ステップ)、出力中止状態であれば、出力するように(1150ステップ)状態を転換する。
【0146】
受信された命令に対するイベントがSubtitle stylesheet changeイベント類型である場合には、受信された命令がsetStylesheetイベント、nextStylesheetイベント及びprevStylesheetイベントのうちどれかが決定される(1160)。setStylesheetイベントは、ユーザによって選択されたstylesheetエレメントの属性stylesheet_idを入力値として字幕出力スタイルを指定する。nextStylesheetイベントは一連のstylesheetで現在適用されているstylesheetの直後に定義されているstylesheetで字幕出力スタイルを指定する。PrevStylesheetイベントは、一連のstylesheetで現在適用されているstylesheet直前に定義されているstylesheetで字幕出力スタイルを指定する。各イベントは、図7で説明したように該当イベントに対する処理命令を行って画面上に出力される字幕のスタイルを変更する(1170ステップないし1190ステップ)。
【0147】
本発明の望ましい実施形態によれば、記録媒体は動映像データと別途に記録されたテキスト基盤のサブタイトルデータを含む。テキスト基盤のサブタイトルデータには字幕の出力スタイルを任意に変更できるように複数のスタイル情報が含まれる。したがって、動映像についての字幕の出力時にビデオストリームの画質低下がなく、多様な字幕出力スタイルを適用でき、サブタイトルデータの製作及び編集が容易である。また、ユーザの選択により字幕の出力スタイルを任意に変更することもできる。
【0148】
のみならず、動映像データと共に使われる字幕に関して説明したが、静止映像データ及び/またはオーディオデータに対しても本発明の特徴を適用できるということは自明である。また、stylesheetに関して説明したが、データの分類と、題目と本文テキストのフォント、大きさ及び色相などの要素に関する文書の外形と、空白、行間隔、余白広さ、題目間の間隔などセクションをどのように配置するかについての情報など電子文書に関する如何なる情報集合にも本発明の特徴を適用しうる。
【0149】
本発明はまた、コンピュータで読取り可能な記録媒体にコンピュータで読取り可能なコードとして具現できる。コンピュータで読取り可能な記録媒体はコンピュータシステムによって読取り可能なデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータで読取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスクなどがあり、またキャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)の形で具現されるものを含む。また、コンピュータで読取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータで読取り可能なコードとして保存されて実行されうる。
【0150】
以上の説明は、本発明の一実施形態に過ぎず、当業者ならば本発明の本質的特性から外れない範囲で変形された形に具現しうる。したがって、本発明の範囲は、前述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された内容と同等な範囲内にある多様な実施形態が含まれると解釈されねばならない。
【0151】
なお、ここまで説明した実施形態について、以下の付記を記す。
(付記1)
記録及び/または再生装置で使われる記録媒体において、
動映像データと、
前記装置が前記動映像データについての字幕を提供するために使用するサブタイトルデータを含み、
前記サブタイトルデータは、前記動映像データと別途のファイルに分離されたテキストを含み、前記装置が前記テキストを使用して生成された前記字幕の出力スタイルを選択または変更するのに使われる情報を含むことを特徴とする記録媒体。
(付記2)
前記サブタイトルデータは、前記動映像データについての字幕でディスプレイされる字幕のテキストを示す字幕情報と、
前記字幕の出力スタイルを指示するスタイル情報とを含むことを特徴とする付記1に記載の記録媒体。
(付記3)
前記スタイル情報は、ユーザにより変更可能な少なくとも1つのスタイル変更単位で分けられていることを特徴とする付記2に記載の記録媒体。
(付記4)
前記スタイル変更単位は、それぞれの区別のための固有識別子情報を含むことを特徴とする付記3に記載の記録媒体。
(付記5)
前記スタイル変更単位は、前記動映像データの再生時、最初に適用されねばならない前記スタイル変更単位についての情報を含むことを特徴とする付記3に記載の記録媒体。
(付記6)
前記サブタイトルデータは、エレメントと属性とで表現されるマークアップ言語を使用し、テキスト基盤で記録されることを特徴とする付記1に記載の記録媒体。
(付記7)
前記サブタイトルデータの一部は、前記動映像データが記録された記録媒体以外に別途のローカル記録媒体に記録されることを特徴とする付記1に記載の記録媒体。
(付記8)
前記記録媒体は、再生装置への挿入及び離脱が容易な着脱式であることを特徴とする付記1に記載の記録媒体。
(付記9)
前記記録媒体は、前記装置を備える光学装置を用いてデータを読出す光ディスクであることを特徴とする付記8に記載の記録媒体。
(付記10)
動映像データと、前記動映像データについての字幕の出力スタイルを選択または変更できる情報を含み、別途のファイルに分離されてテキスト基盤で記録されるサブタイトルデータを含む記録媒体を再生する再生装置において、
前記サブタイトルデータを検証し、処理して選択されたスタイルの字幕を出力するためのテキストサブタイトル処理部と、
前記字幕の出力スタイルを選択及び/または変更できる情報を保存するシステムレジスターとを備えることを特徴とする再生装置。
(付記11)
前記サブタイトルデータは、前記動映像データについての字幕でディスプレイされる字幕のテキスト情報を示す字幕情報及び前記字幕の出力スタイルを指示するスタイル情報を含み、
前記テキストサブタイトル処理部は、前記スタイル情報が適用された前記字幕情報を前記動映像データに対してレンダリングすることを特徴とする付記10に記載の再生装置。
(付記12)
前記スタイル情報は、ユーザにより変更可能な少なくとも1つのスタイル変更単位で分けられており、前記スタイル変更単位は、それぞれの区別のための固有識別子情報を含み、
前記システムレジスターは、現在再生中の前記字幕情報に適用される前記スタイル変更単位の固有の識別子情報を保存することを特徴とする付記11に記載の再生装置。
(付記13)
前記テキストサブタイトル処理部は、前記システムレジスターに保存された前記スタイル変更単位の固有の識別子情報を参照し、前記字幕情報に該当スタイル変更単位の前記スタイル情報を適用して字幕をレンダリングすることを特徴とする付記12に記載の再生装置。
(付記14)
前記記録媒体から読出された前記動映像データの再生を制御するコアデータ処理部と、
前記動映像データに対するユーザとのインタラクティブ機能を提供するフルデータ処理部と、
前記動映像データをデコーディングしてディスプレイ画面に出力する動映像データ処理部と、
前記フルデータ処理部と前記動映像データ処理部から出力された画面をブレンドしてディスプレイ画面に出力するブレンダとをさらに備えることを特徴とする付記10に記載の再生装置。
(付記15)
前記コアデータ処理部及び/または前記フルデータ処理部は、ユーザから字幕出力命令を受ければ、前記命令を前記テキストサブタイトル処理部に伝達し、
前記テキストサブタイトル処理部は、前記サブタイトルデータを読込んで予め定義された構文に合っているかを検証し、前記サブタイトルデータに含まれたスタイル情報を使用して前記字幕情報をレンダリングし、
前記動映像データ処理部は、前記動映像データと前記レンダリングされた字幕情報とをデコーディングして前記ブレンダを通じてディスプレイ画面に出力することを特徴とする付記14に記載の再生装置。
(付記16)
前記コアデータ処理部及び/または前記フルデータ処理部は、ユーザから字幕の出力スタイル変更命令を受ければ、前記命令を前記テキストサブタイトル処理部に伝達し、
前記テキストサブタイトル処理部は、前記字幕情報のレンダリングに使われる前記スタイル情報を変更し、変更されたスタイル情報をシステムレジスターに保存することを特徴とする付記15に記載の再生装置。
(付記17)
前記フルデータ処理部は、予め定義された所定の応用プログラムインターフェース(API)を通じて、前記字幕の出力スタイル変更命令を伝達することを特徴とする付記16に記載の再生装置。
(付記18)
前記フルデータ処理部はJAVA環境またはマークアップ言語環境を支援することを特徴とする付記17に記載の再生装置。
(付記19)
前記応用プログラムインターフェースには、前記スタイル変更単位の固有の識別情報を指定する命令、一連のスタイル変更単位で直前の前記スタイル変更単位を参照する命令または一連のスタイル変更単位で直後の前記スタイル変更単位を参照する命令が含まれるか、あるいは前記命令の組合わせが含まれることを特徴とする付記17に記載の再生装置。
(付記20)
動映像データと、前記動映像データについての字幕の出力スタイルを選択及び/または変更できる情報を含み、別途のファイルに分離されてテキスト基盤で記録されるサブタイトルデータを含む記録媒体を再生する方法において、
(a)前記サブタイトルデータを参照して、最初に適用されるスタイル情報を指定するステップと、
(b)現在字幕の出力状態が出力状態であるかを確認し、前記スタイル情報を適用して前記サブタイトルデータに含まれた字幕情報をレンダリングして出力するステップとを含むことを特徴とする再生方法。
(付記21)
前記(b)ステップは、
(b1)ユーザにより字幕出力スタイル変更命令が入力されれば、入力された命令に対するイベントのタイプをチェックするステップと、
(b2)前記イベントが字幕出力転換(Subtitle Toggle)イベントであれば、現在字幕の出力状態が出力状態であるか、出力中止状態であるかを比較し、出力状態であれば、出力を中止し、出力中止状態であれば、出力するように前記字幕の出力状態を転換するステップとを含むことを特徴とする付記20に記載の再生方法。
(付記22)
前記(b2)ステップは、
前記イベントが字幕の出力スタイル変更(Subtitle stylesheet change)イベントであれば、前記イベントの種類を区分し、前記イベントの種類によって前記字幕の出力スタイルを変更するステップを含むことを特徴とする付記21に記載の再生方法。
(付記23)
付記20に記載の方法を行う命令でエンコーディングされたコンピュータ可読媒体。
(付記24)
前記装置により、受信された入力による前記動映像データに関連した情報を含むインタラクティブディスプレイの生成に用いられるインタラクティブデータをさらに含むことを特徴とする付記1に記載の記録媒体。
(付記25)
前記インタラクティブデータは、前記装置が動映像の一部を再生する間に再生されるディレクターのコメント、動映像の一部を再生する間に自動でディスプレイされる付加情報、動映像を再生する間に生成されるチャットルーム、またはこれらの組合わせを含むことを特徴とする付記24に記載の記録媒体。
(付記26)
前記インタラクティブデータは、前記装置のブラウザーにより行われ、ディスプレイされている動映像の一部に関連したウェブページを持ってくるブラウザーデータを含むことを特徴とする付記24に記載の記録媒体。
(付記27)
記録及び/または再生装置で使われる記録媒体において、
前記装置により別途に記録された該当データと共に再生され、前記装置が前記データを再生しつつ第1テキストスタイルを有する字幕でディスプレイするテキストと、
前記装置が、前記データを再生する間に、前記テキストを前記第1テキストスタイルにディスプレイするのに使用する第1スタイル情報と、前記テキストを前記第1テキストスタイルではない第2テキストスタイルにディスプレイするのに使用する第2スタイル情報とを含むスタイル情報を含むことを特徴とする記録媒体。
(付記28)
動映像データをさらに含み、前記装置により再生される前記データは前記字幕と結合されてディスプレイされる前記動映像データを含むことを特徴とする付記27に記載の記録媒体。
(付記29)
前記装置により再生される前記データは、前記字幕と結合されてディスプレイされる動映像データを含み、
前記動映像データは、前記テキストを含めていない他の記録媒体から再生されることを特徴とする付記27に記載の記録媒体。
(付記30)
前記装置により再生されて前記テキストをディスプレイするマークアップ文書と、
前記マークアップ文書により参照され、前記装置が第1テキストスタイルを選択する場合、前記第1テキストスタイルで前記テキストをディスプレイするための前記第1テキストスタイル情報を含む第1スタイルシートと、
前記マークアップ文書により参照され、前記装置が第2テキストスタイルを選択する場合、前記第2テキストスタイルで前記テキストをディスプレイするための前記第2テキストスタイル情報を含む第2スタイルシートとをさらに備えることを特徴とする付記27に記載の記録媒体。
(付記31)
受信された命令によって前記装置が前記第1スタイルシート及び前記第2スタイルシートのうち1つを選択するために使用する属性をさらに含むことを特徴とする付記30に記載の記録媒体。
(付記32)
前記マークアップ文書により参照され、前記装置が第3テキストスタイルを選択する場合、前記第3テキストスタイルで前記テキストをディスプレイするための前記第3テキストスタイル情報を含む第3スタイルシートをさらに含むことを特徴とする付記30に記載の記録媒体。
(付記33)
前記テキストの第1部分が前記第1及び第2テキストスタイルのうち1つでディスプレイされ、前記テキストの第2部分が前記第1及び第2テキストスタイルのうち他の1つでディスプレイされることを示すスタイル指示子をさらに備えることを特徴とする付記27に記載の記録媒体。
(付記34)
前記第1スタイル情報は、前記装置により前記テキストを前記第1テキストスタイルでディスプレイするのに使われ、ダイアローグエレメントにより字幕情報として使われる前記テキストの各文字の大きさ、ダイアローグエレメントにより字幕情報として使われる前記テキストが出力される基準位置、ダイアローグエレメントにより出力される前記テキストの画面領域、及びダイアローグエレメントにより画面に出力される前記テキストの行間隔についての情報を含む第1スクリップ情報を含み、
前記第2スタイル情報は、前記装置により前記テキストを前記第2テキストスタイルでディスプレイするのに使われ、ダイアローグエレメントにより字幕情報として使われる前記テキストの各文字の大きさ、ダイアローグエレメントにより字幕情報として使われる前記テキストが出力される基準位置、ダイアローグエレメントにより出力される前記テキストの画面領域、及びダイアローグエレメントにより画面に出力される前記テキストの行間隔についての情報を含む前記第2スタイル情報を含むことを特徴とする付記33に記載の記録媒体。
(付記35)
付記27の記録媒体についてのデータを伝達する装置において、
前記テキスト及び前記スタイル情報を検証して処理し、前記テキストを前記データから再生される動映像の字幕でディスプレイし、前記字幕を前記第1及び第2テキストスタイルのうち、選択可能なスタイルでディスプレイするテキストサブタイトル処理部と、
前記テキストサブタイトル処理部が前記字幕テキストの出力スタイルを選択可能にする情報である、前記第1及び第2テキストスタイルのうち選択されたスタイルの識別番号を保存するシステムレジスターとを備えることを特徴とする装置。
(付記36)
動映像データを受信してディスプレイされる前記動映像を出力する動映像データ処理部と、
前記動映像データ処理部から出力される動映像と前記選択されたスタイルの前記テキストを受信してディスプレイ装置に結合されたイメージとして出力するブレンダとをさらに備えることを特徴とする付記35に記載の装置。
(付記37)
前記選択されたテキストスタイルを前記第1及び第2テキストスタイルのうち、他のスタイルに変更せよとの命令が受信されれば、前記システムレジスターは、前記他のスタイルの識別番号を保存するように更新され、前記テキストサブタイトル処理部は、前記システムレジスターをアクセスして前記字幕のテキストが出力されるスタイルを変更することを特徴とする付記35に記載の装置。
(付記38)
前記命令は、前記選択されたテキストスタイルを、一連の識別番号のうち、前記システムレジスターに保存された識別番号に後続する識別番号を有するテキストスタイルに変更せよとの命令を含むことを特徴とする付記37に記載の装置。
(付記39)
前記命令は、前記選択されたテキストスタイルを、一連の識別番号のうち、前記システムレジスターに保存された識別番号以前の識別番号を有するテキストスタイルに変更せよとの命令を含むことを特徴とする付記37に記載の装置。
【符号の説明】
【0152】
100 コアデータ
101 ナビゲーション情報
102 動映像情報
110 フルデータ
111 プログラムデータ
112 ブラウザデータ
120 システムデータ
121 スタートアップ情報
122 タイトル情報
130 TEXT−BASEDサブタイトルデータ
131 字幕情報
132 スタイル情報
400 テキストサブタイトル
401 ユーザによる出力スタイル変更命令語
410 再生装置
411 コアデータ処理部
412 フルデータ処理部
413 テキストサブタイトル処理部
414 動映像データ処理部
415 ブレンダ
416 システムレジスタ
420 出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録及び/または再生装置で使われる記録媒体において、
動映像データと、
前記装置が前記動映像データについての字幕を提供するために使用するサブタイトルデータを含み、
前記サブタイトルデータは、前記動映像データと別途のファイルに分離されてテキスト基盤で記録され、前記動映像データについての字幕でディスプレイされる字幕のテキストを示す字幕情報及び前記字幕の出力スタイルを指示するスタイル情報を含み、
前記スタイル情報はユーザによって変更可能な少なくとも一つのスタイル変更単位で分けられており、前記スタイル変更単位はそれぞれの区別のための固有識別子情報を含むことを特徴とする記録媒体。
【請求項2】
動映像データと、前記動映像データと別途のファイルに分離されてテキスト 基盤で記録され、前記動映像データについての字幕でディスプレイされる字幕のテキスト情報を示す字幕情報及び前記字幕の出力スタイルを指示するスタイル情報を含むサブタイトルデータを備える記録媒体を再生する再生装置において、
前記サブタイトルデータを検証し、処理して選択されたスタイルの字幕を出力するためのテキストサブタイトル処理部と、
前記字幕の出力スタイルを選択または変更できる情報を保存するシステムレジスターを含み、
前記テキストサブタイトル処理部は、前記スタイル情報が適用された前記字幕情報を前記動映像データに対してレンダリングし、
前記スタイル情報は、ユーザにより変更可能な少なくとも一つのスタイル変更単位で分けられており、前記スタイル変更単位は、それぞれの区別のための固有識別子情報を含み、
前記システムレジスターは、現在再生中の前記字幕情報に適用される前記スタイル変更単位の固有の識別子情報を保存することを特徴とする再生装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2011−134437(P2011−134437A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−26554(P2011−26554)
【出願日】平成23年2月9日(2011.2.9)
【分割の表示】特願2006−539381(P2006−539381)の分割
【原出願日】平成16年11月9日(2004.11.9)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】