説明

スタンドおよび電子機器

【課題】筐体の壁部に通気口を備える電子機器であって、筐体を支持するスタンドによって、通気口での通気が抑制されにくいスタンドおよび電子機器を提供する。
【解決手段】表示画面4aを備え、筐体3の壁部3dに通気口を有する電子機器1と、電子機器の一部が収容されて支持されると共に、電子機器と電気的に接続されるコネクタを備えるスタンド2であって、該スタンドは電子機器がスタンドに載置された場合、電子機器の下方を覆う壁部2eと電子機器の表示画面とは反対側の後方から電子機器を覆い支持する壁部2fと電子機器の側方から覆う壁部2gとを備え、壁部は電子機器の通気口の少なくとも一つを隙間をあけて覆う事により、通気口での通気が抑制される事がなく、電子機器の冷却効率を高める事が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、スタンドおよび電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子機器の筐体の背面を着脱可能に支持するスタンドが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−4396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の装置では、筐体を支持するスタンドによって、筐体をより確実に支持しつつ、筐体に設けられた通気口での通気が抑制されないことが望まれていた。
【0005】
そこで、本発明の実施形態は、一例として、筐体を支持するスタンドによって、筐体に設けられた通気口での通気が抑制されにくいスタンドおよび電子機器を得ることを、目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態にかかるスタンドは、一例として、表示装置と、回路基板と、筐体と、第一コネクタと、第二コネクタと、載置面部と、支持部と、を備え、外部電子機器を支持する。表示装置は、表示画面を有した。回路基板は、表示装置の表示画面とは反対側に位置された。筐体は、表示装置と回路基板とが収容され、表示装置の表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した。第一コネクタは、筐体から一部が露出された。第二コネクタは、第一コネクタと着脱可能に接続された。載置面部は、第一コネクタと第二コネクタとが電気的に接続された状態で、外部電子機器が載置された。支持部は、外部電子機器が載置面部に載置された場合に筐体の一端部が載置面部に近い側に位置されるとともに筐体の他端部が載置面部から遠い側に位置された状態に、外部電子機器の筐体の少なくとも表示画面とは反対側を支持した。壁部に、スタンドの他端部側の端部より他端部側で露出された通気口が設けられた。また、スタンドは、通気口の少なくとも一つを隙間をあけて覆った。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、実施形態にかかるスタンドにテレビジョン受像機が保持された状態の一例が示された斜視図である。
【図2】図2は、実施形態にかかるテレビジョン受像機の一例が示された斜視図である。
【図3】図3は、実施形態にかかるテレビジョン受像機の一例が示された正面図である。
【図4】図4は、実施形態にかかるテレビジョン受像機の一例が示された背面図である。
【図5】図5は、実施形態にかかるテレビジョン受像機の一例が示された側面図である。
【図6】図6は、実施形態にかかるテレビジョン受像機の一例が示された分解斜視図である。
【図7】図7は、実施形態にかかるテレビジョン受像機の内部の構成の一例が示された平面図である。
【図8】図8は、図3のVIII−VIII断面図である。
【図9】図9は、実施形態にかかるスタンドにテレビジョン受像機が保持された状態の一例が示された側面図である。
【図10】図10は、実施形態にかかるスタンドにテレビジョン受像機が保持された状態の一例が示された背面図である。
【図11】図11は、第1実施形態にかかるスタンドの一例が示された上側から見た斜視図である。
【図12】図12は、第1実施形態にかかるスタンドの一例が示された上側の別の角度から見た斜視図である。
【図13】図13は、図1のXIII−XIII断面図である。
【図14】図14は、図1のXIV−XIV断面図である。
【図15】図15は、第1実施形態にかかるスタンドの一部の一例が示された斜視図である。
【図16】図16は、第1実施形態にかかるスタンドの一例が示された分解斜視図である。
【図17】図17は、図1のXVII−XVII断面図である。
【図18】図18は、図17の一部が拡大された図である。
【図19】図19は、第1実施形態にかかるスタンドの内部構成の一部の一例が示された斜視図である。
【図20】図20は、第1変形例にかかるスタンドにテレビジョン受像機が保持された状態の一例が示された背面図である。
【図21】図21は、第2変形例にかかるスタンドにテレビジョン受像機が保持された状態の一例が示された背面図である。
【図22】図22は、第3変形例にかかるスタンドにテレビジョン受像機が保持された状態の一例が示された側面図である。
【図23】図23は、第4変形例にかかるスタンドにテレビジョン受像機が保持された状態の一例が示された斜視図である。
【図24】図24は、第5変形例にかかるスタンドにテレビジョン受像機が保持された状態の一例が示された正面図である。
【図25】図25は、第6変形例にかかるスタンドにテレビジョン受像機が保持された状態の一例が示された側方から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の例示的な複数の実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が省略される。また、各図では、便宜上、方向(X方向、Y方向、Z方向)が示されている。X方向は、テレビジョン受像機の表示画面に対する正面視での長手方向、Y方向は、表示画面に対する正面視での短手方向、Z方向は表示画面に対する正面視での前後方向(奥行方向、筐体の厚さ方向)である。X方向、Y方向、およびZ方向は、相互に直交している。
【0009】
また、以下の実施形態では、電子機器がテレビジョン受像機として構成された場合が例示されるが、本実施形態にかかる電子機器は、これらには限定されない。本実施形態にかかる電子機器は、例えば、タブレット型や、スレート型、ノート型、デスクトップ型等のパーソナルコンピュータや、スマートフォン、スマートテレビ、スマートブック、携帯電話機、PDA(personal digital assistant)、映像表示装置、テレビ電話機等の種々の電子機器として構成することができる。
【0010】
<第1実施形態>
本実施形態では、一例として、図1に示されるように、支持部の一例であるスタンド2に、電子機器の一例であるテレビジョン受像機1が装着されて、テレビジョン受像機システム100(電子機器システム)が構成される。本実施形態では、スタンド2(支持部)は、テレビジョン受像機1(電子機器)が接続された場合に、例えば、そのテレビジョン受像機1用の、すなわち、テレビジョン受像機1内の回路等に電気的に接続されたコネクタが付加されたり、当該コネクタの数が増えたりする等、テレビジョン受像機1が有していない機能を付加したり、テレビジョン受像機1が有している機能を拡張したり増大したりすることができる。すなわち、スタンド2(支持部)は、テレビジョン受像機1(電子機器)に対応した機能拡張装置の一例である。
【0011】
また、スタンド2は、表示装置4が収容されたテレビジョン受像機1の筐体3を支持する。すなわち、スタンド2は、テレビジョン受像機1の支持装置(支持台、ドッキングステーション、電子機器)の一例である。また、スタンド2は、表示装置4の表示画面4aの角度を調節可能な機構(図1には示されず)を備えることができる。その場合、スタンド2は、表示画面4a(表示装置4が収容された筐体3)の角度調整装置の一例である。
【0012】
(テレビジョン受像機(電子機器))
テレビジョン受像機1の筐体3は、本実施形態では、一例として、図1〜4に示されるように、正面視および背面視では矩形状(本実施形態では、一例として長方形状)に構成されている。また、筐体3は、本実施形態では、一例として、図2,5に示されるように、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。筐体3は、前面3a(正面、面、第一面、第一面部)とこの反対側の後面3b(背面、面、第二面、第二面部)と、を有する。前面3aと後面3bとは略並行している。また、筐体3は、図3,4に示されるように、正面視では、四つの端部3c〜3f(辺部、縁部)と、四つの角部3g〜3j(尖部、曲部、端部)と、を有する。端部3c,3eは、長辺部の一例である。また、端部3d,3fは、短辺部の一例である。
【0013】
また、筐体3は、前面3aを有する壁部3k(第一壁部、第一部分、プレート、フレーム、前壁部、表壁部、天壁部)と、後面3bを有する壁部3m(第二壁部、第二部分、プレート、後壁部、裏壁部、底壁部)と、を有する。壁部3k,3mは、矩形状(本実施形態では、一例として長方形状)である。また、筐体3は、壁部3kと壁部3mとの間に亘った側面3p(面、周面、第三面)を有する四つの壁部3n(第三壁部、第三部分、プレート、側壁部、端壁部、立壁部、亘部)を有する。壁部3kには、一例としては矩形状の開口部3rが設けられている。
【0014】
さらに、筐体3は、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されることができる。筐体3は、本実施形態では、一例として、少なくとも壁部3kを含む第一部材3Fr(第一部分、前側部材、カバー)と、少なくとも壁部3mを含む第二部材3Rr(第二部分、後側部材、ベース、ボトム)とを有する。壁部3nは、第一部材3Frおよび第二部材3Rrのうち少なくともいずれか一方(例えば、第二部材3Rr)に含まれる。また、本実施形態では、図6,8に示されるように、筐体3は、第一部材3Frおよび第二部材3Rrとは別に、これらの間に位置した第三部材3Md(第三部分、中間部材、隔部材、障壁部材、壁部材、介在部材、インナプレート、ミドルプレート、ミドルフレーム)を有する。壁部3nの一部は、第三部材3Mdに含まれることができる。筐体3は、金属材料や、合成樹脂材料等で構成されることができる。一例として、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdは、比較的剛性の高い材料(例えば、マグネシウム合金等の金属材料等)で構成されることができ、第一部材3Frは、比較的剛性の低い材料(第二部材3Rrおよび第三部材3Mdより剛性の低い材料、例えば合成樹脂材料等)で構成されることができる。なお、第一部材3Fr、第二部材3Rr、および第三部材3Mdには、リブ等の壁部(突出部、突出壁部)が設けられることができる。壁部により、筐体3の剛性が高くなりやすい。また、第三部材3Mdには、貫通孔等の開口部が設けられることができる。開口部により、筐体3をより軽量に構成することができる。
【0015】
また、本実施形態では、一例として、図5に示されるように、長手方向を横向きにした使用状態で下側または手前側(ユーザに近い側)となる第一部3Baの厚さが、当該使用状態で上側または奥側(ユーザから遠い側)となる第二部3Bbの厚さより薄い。このため、机等の載置面P上に載せて使用する状態では、筐体3の前面3aおよび表示画面4aの載置面P(水平面)からの高さが、手前側(下側)から奥側(上側)に向かうにつれて、高くなる。よって、本実施形態によれば、一例としては、テレビジョン受像機1に対して図5の左側に位置したユーザにとって、表示画面4aが所謂チルトの状態となり、ユーザが表示画面4aを見やすいという利点がある。図5の状態での表示画面4aの載置面Pとの角度(鈍角側)は、135°以上でありかつ180°未満であることができる。本実施形態では、一例として、筐体3の後面3bに複数の突出部3vが設けられている。図5から明らかとなるように、図5の右側の第二部3Bbに位置された突出部3vの先端部分と表示画面4aとの距離は、図5の左側の第一部3Baに位置された突出部3vの先端部分と表示画面4aとの距離より長い。本実施形態では、図5の左側の突出部3v(の先端部分)は第一接触部の一例であり、図5の右側の突出部3v(の先端部分)は第二接触部の一例である。
【0016】
そして、筐体3には、部品16を出入可能に収容した部品収容部17が設けられている。部品収容部17の開口部17aは、本実施形態では、一例として、端部3dに開口している。この開口部17aは、いずれかの使用姿勢(上述の例では、端部3cが上となる第一姿勢、または端部3dが上となる第二姿勢)で上側となり、かつ非使用姿勢では下側とならない端部3dに設けられている。このような構成によれば、使用姿勢では、開口部17aが上側に位置される。よって、一例としては、部品16が部品収容部17から重力の作用によって脱落するのを抑制しやすくなる。部品16は、具体的には、例えば、スタイラス、スタイラスペン、ペン、タッチペン等である。
【0017】
また、本実施形態では、一例として、図3に示されるように、バッテリ18と、表示装置4とが、筐体3の厚さ方向には重ならず、厚さ方向と直交する方向(前面3aまたは後面3bに沿う方向、X方向またはY方向、本実施形態では一例として、Y方向)に並んで配置されている。よって、一例としては、バッテリ18と表示装置4とが筐体3の厚さ方向に重なった場合に比べて、筐体3をより薄く構成することができる。また、一例としては、バッテリ18と表示装置4とが筐体3の厚さ方向に重なった場合に比べて、バッテリ18をより厚くしやすくなり、ひいては、バッテリ18の単位体積あたりの容量を高めやすくなる。また、図5に示されるように、本実施形態では、筐体3は、薄い第一部3Baと、厚い第二部3Bbとを有している。バッテリ18を収容するバッテリ収容部3s(バッテリ支持部)は、厚い第二部3Bbの端部3cに設けられている。よって、一例としては、バッテリ収容部3sが第一部3Baに設けられた場合に比べて、バッテリ18を厚くしやすくなり、ひいては、バッテリ18の単位体積あたりの蓄電容量を高めやすくなる。
【0018】
また、本実施形態では、一例として、バッテリ収容部3sが設けられた端部3cと反対側の端部3eが、スタンド2に支持される。よって、一例としては、作業者(ユーザ等)は、テレビジョン受像機1がスタンド2に支持された状態で、バッテリ18を筐体3に着脱することができる。また、端部3eには、図2に示されるように、スタンド2のコネクタ43(図11,15等参照)と接続されるコネクタ19が設けられている。よって、一例としては、バッテリ収容部3sおよびコネクタ19が、相互に干渉することなく、筐体3に設けられやすい。なお、端部3eには、スピーカカバー3tも露出している。コネクタ19およびスピーカカバー3tは、端部3eの壁部3nに設けられた開口部3uを介して露出している。コネクタ19は、第一コネクタの一例である。
【0019】
また、本実施形態では、一例として、図2,3,5等に示されるように、筐体3の前面3aや側面3pには、操作部20やコネクタ21が設けられている。操作部20は、押しボタンや、押しスイッチ、スライドスイッチ、ポインティングデバイス等であることができる。コネクタ21は、電源ケーブル用のコネクタや、USBコネクタ、イヤホンやマイクのコネクタ等である。操作部20やコネクタ21は、筐体3の壁部3k,3nに設けられた開口部3uを介して露出している。また、前面3aには、カメラ31(カメラモジュール、撮像装置)を設けることができる。
【0020】
また、本実施形態では、一例として、図2,4,8等に示されるように、筐体3の後面3bや側面3pには、電子部品12(図8等参照)の冷却等に用いる空気を導入したり排出したりする通気口22が設けられている。本実施形態では、一例として、後面3b(壁部3m)に、空気を導入する導入口22aが設けられ、側面3p(壁部3n、端部3d)に、空気を排出する排出口22bが設けられている。本実施形態では、導入口22aや排出口22bは、壁部3m,3nに設けられた複数の小孔22cが集まった部分として設けられている。なお、後面3bには突出部3vが設けられている。よって、図5に示されるような後面3bが載置面P上に載せられた状態でも、導入口22aは塞がれない。また、本実施形態では、筐体3の薄い第一部3Baと厚い第二部3Bbとの境界部分に、傾斜部3Bcが設けられている。そして、図4に示されるように、導入口22aのうちの一つの導入口22a1が、傾斜部3Bcの後面3bに設けられている。図5に示されるように、傾斜部3Bcと載置面Pとの間の距離は、他の部分と載置面Pとの間の距離より大きくなるため、この傾斜部3Bcに設けられた導入口22a1については、空気の通流抵抗を減らしやすくなって、冷却効率をより高めやすくなる。また、本実施形態では、複数の導入口22aが設けられている。よって、一例としては、何らかの原因で一つの導入口22aが塞がれたような場合にあっても、他の導入口22aから空気流を筐体3内に導入することができ、冷却性能が損なわれにくくなる。なお、筐体3内は、冷却機構23(図7,8等参照)によって冷却してもよいし、自然冷却(対流冷却)によって冷却してもよい。
【0021】
本実施形態では、一例として、図6,8に示されるように、第一部材3Frと第三部材3Mdとの間に、表示装置4(表示部、ディスプレイ、パネル)が収容されている。表示装置4の、前面3a側に位置した表示画面4aは、開口部3rを介して筐体3の前方(外方)に露出しており、使用者は、前方側から開口部3rを介して表示画面4aを視認することができる。表示装置4は、正面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、表示装置4は、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,liquid crystal display)や有機ELディスプレイ(OELD,organic electro-luminescent display)等である。
【0022】
また、本実施形態では、一例として、表示装置4の前側(表側、壁部3k側)には、透明な比較的薄い矩形状の入力操作パネル5(一例としてはタッチパネル、タッチセンサ、操作面)が設けられている。入力操作パネル5は、表示画面4aを覆っている。操作者(ユーザ等)は、例えば、手指や部品16(スタイラス)等で入力操作パネル5に対して、触れる、押す、擦る、あるいは手指やスタイラス等を入力操作パネル5の近傍で動かす等の操作を行うことで、入力処理を実行することができる。また、表示装置4の表示画面4aから出た光は、入力操作パネル5を通過して壁部3kの開口部3rから筐体3の前方(外方)へ出る。入力操作パネル5は、入力部の一例である。
【0023】
そして、本実施形態では、一例として、図6に示されるように、筐体3内には、表示装置4の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)、本実施形態では、一例として、第二部材3Rrと第三部材3Mdとの間に、複数の基板6,7,25が収容されている。基板6,7,25は、相異なる位置に配置され、いずれも、表示装置4と並行して設けられている。また、基板6,7,25は、壁部3k,3m,3n等と離間した状態で、すなわち、壁部3k,3m,3n等との間に空間が形成された状態で、設けられている。基板6,7,25は、表示装置4に沿って並べて配置され、筐体3の厚さ方向には重なり合わないことができる。また、基板6,7,25は、ねじ等の固定具や突出部等(図示されず)によって、筐体3に固定されている。
【0024】
また、本実施形態では、一例として、基板6(第一基板、第一回路基板、制御基板、メイン基板)には、例えば、CPU(central processing unit)や、グラフィックコントローラ、電源回路部品、PCH(platform controller hub)、メモリスロットコネクタ、LCDコネクタ、I/O(input/output)コネクタ、電源コイル、素子、コネクタ等の複数の電子部品12(図8参照、図8には一部のみ図示)を実装することができる。電子部品12には、発熱体が含まれる。発熱量の大きな電子部品12(発熱体)には、冷却機構23を設けることができる。冷却機構23は、ヒートシンク(受熱部、図示されず)、ヒートパイプ23a、放熱部23b、ファン24等を含んでいる。基板6および電子部品12によって、制御回路(図示されず)の少なくとも一部が構成されている。また、制御回路は、例えば、映像信号処理回路や、チューナ部、HDMI(high-definition multimedia interface)信号処理部、AV(audio video)入力端子、リモコン信号受信部、制御部、セレクタ、オンスクリーンディスプレイインタフェース、記憶部(例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)等)、音声信号処理回路等を、含むことができる。制御回路は、表示装置4の表示画面4aでの映像(動画や静止画等)の出力や、スピーカ(図示されず)での音声の出力、LED(light emitting diode、図示されず)での発光等を制御する。表示装置4や、スピーカ、LED等は、出力部の一例である。
【0025】
また、本実施形態では、一例として、図3,4,7,8等からわかるように、基板6,7および冷却機構23は、筐体3の厚い第二部3Bbに位置されている。よって、一例としては、基板6,7および冷却機構23が薄い第一部3Baに位置された場合に比べて、空間をより広く確保しやすくなり、冷却機構23のファン24によって流される空気流による冷却効果が得られやすい。また、本実施形態では、一例として、ファン24には、壁部3mの導入口22a2(吸気口、吸入口、通気口)に面して重なった吸気口24aとその反対側(表示装置4側)の吸気口24aとが設けられるとともに、冷却機構23の放熱部23bに面した排気口24bが設けられる。ファン24の動作(回転)により、吸気口24aを介してファン24内に導入され排気口24bを介してファン24外へ排出される空気流が形成される。また、排気口24bよりファン24外へ排出された空気流は、放熱部23bに当たる。ファン24および放熱部23bは、規定された(制御された)使用状態で上側となる端部3cと端部3dとが接続される角部3gに設けられている。したがって、一例としては、テレビジョン受像機1の使用姿勢によらず、ファン24および放熱部23bを筐体3内の上側に配置することができる。よって、一例としては、熱が筐体3内に留まりにくくなる。なお、ファン24および放熱部23bは、排出口22bに隣接して設けられている。
【0026】
また、本実施形態では、一例として、基板7は、冷却機構23との間で基板6を挟む位置(第二部3Bbで基板7、基板6、および冷却機構23の順に並ぶ位置)に設けられる。このような構成により、外部から吸気された空気が基板6の位置に到達する前に基板7に当たる。よって、一例としては、基板7の放熱効率が高くなりやすい。また、モジュール8A,8Bが実装された基板7が、筐体3内の部品の中では比較的重量が大きく筐体3の中央に位置した基板6に対し、他の重量物である冷却機構23と反対側に位置される。よって、一例としては、テレビジョン受像機1の重量バランスがより良くなる。よって、一例としては、ユーザは、テレビジョン受像機1を持ち運ぶ際に、より持ちやすい。
【0027】
また、本実施形態では、一例として、図4,8等に示されるように、筐体3の壁部3mに、ファン24に近い導入口22a2と、基板6を挟んで導入口22a2の反対側に位置した導入口22a3と、導入口22a2,22a3より発熱体としての電子部品12に近い導入口22a1と、が設けられている。導入口22a2が設けられたことで、筐体3内により効率良く空気流を流すことができる。また、導入口22a3から導入された空気流Sは、基板6の後側の第二面6bに沿ってファン24に向けて流れる空気流S2と、基板6のファン24の反対側に位置した端部6cの外側を通過して(回り込んで、迂回して)基板6の前側の第一面6aに沿ってファン24に向けて流れる空気流S1と、に分けられる。よって、基板6の第一面6aおよび第二面6bの両側に設けられた電子部品12(発熱体)を冷却することができる。また、導入口22a1は、発熱体としての電子部品12に面している。よって、導入口22a1から導入された空気流により、発熱体としての電子部品12が冷却されやすい。
【0028】
また、本実施形態では、一例として、図8に示されるように、基板7およびモジュール8A,8Bは、表示装置4に沿って配置されている。また、基板25には、電子部品12が設けられている。また、図7に示されるように、筐体3内には、フレキシブルケーブル27が収容されている。フレキシブルケーブル27は、基板6,7,25や、表示装置4、コネクタ19等の間を、電気的に接続している。フレキシブルケーブル27は、例えば、フレキシブルプリント配線板や、フラットケーブル等である。
【0029】
また、図7に示されるように、筐体3内には、複数のアンテナ26が収容されている。本実施形態では、一つの通信モジュール(例えば、モジュール8B、図8参照)に接続された複数のアンテナ26が、相互に離間して配置されている。本実施形態では、一例として、一つのアンテナ26は、筐体3の端部3dおよび端部3eの近傍(角部3hの近傍)に配置され、もう一つのアンテナ26は、筐体3の端部3eおよび端部3fの近傍(角部3iの近傍)に配置されている。これにより、一例としては、アンテナ26の空間ダイバーシティを構成することができる。なお、アンテナ26とモジュール8Bとは、ケーブル28を介して電気的に接続されている。なお、一方のアンテナ26を送受信用とし、他方のアンテナ26を受信専用とするなど、複数のアンテナ26,26で機能を分けることもできるし、一方のアンテナ26を他方のアンテナ26の予備として利用することもできる。
【0030】
(スタンド)
本実施形態では、一例として、図9に示されるように、スタンド2は、第一部分2aと、第二部分2bと、を有する。第一部分2aは、載置面P上に載せられ、土台(台部、底部、下部、基礎部、基底、基底部、載部、脚部、脚、倒れ抑制部、抑制部)として機能する。第二部分2bは、第一部分2a(の底部)から載置面P上に突出し、テレビジョン受像機1の筐体3を所定の姿勢(位置)で保持する。すなわち、第二部分2b(第一支持壁、第二支持部)は、保持部(起立部、縦部、上部、受部、持部、覆部、当接部、接触部、ガイド部)として機能する。第一部分2aのうち筐体3が載置される領域は載置部2aF(第一支持部)であり、第一部分2aのうち第二部分2bについて載置部2aFとは反対側の領域は第二支持壁2aR(第三支持部)である。なお、第一部分2aと第二部分2bとは、部品として明確に分けられている必要は無く、部品の部位等であってもよい。また、本実施形態では、一例として、スタンド2は、第一部分2aと第二部分2bとの間に位置され、第一部分2aの上方かつ第二部分2bの後方に突出した突出部2c(部分、第四支持部)を有する。この突出部2cは、部品を収容した部品収容部41としての機能を有するとともに、第一部分2aと第二部分2bとの間に介在して、第二部分2bを支持した支持部として機能している。スタンド2、第一部分2a、第二部分2b、および突出部2cは、テレビジョン受像機1(電子機器)を支持する支持部の一例である。第一部分2a、第二部分2b、および突出部2cは、種々のスペック(形状や、構造、数等)で具現化することができる。スタンド2は、当該スタンド2の所定位置(装着位置、保持位置、載置位置)に位置されたテレビジョン受像機1(電子機器)に、機械的ならびに電気的に接続される。
【0031】
スタンド2は、装着されたテレビジョン受像機1(電子機器)に関する種々の機能を提供することができる。スタンド2は、例えば、表示画面4aを起立させた状態で支持する(保持する)機能を有することができる。この場合、スタンド2は、表示画面4aの角度(テレビジョン受像機1の姿勢)を可変設定する機能を有することができる。また、スタンド2は、例えば、テレビジョン受像機1の充電装置として機能することができる。この場合、スタンド2は、テレビジョン受像機1に対して電気的に接続された有線の充電装置として機能することができる他、非接触充電(ワイヤレス給電)を行う充電装置として機能することができる。この場合、非接触充電部は、一例としては、第二部分2bに設けられる。また、スタンド2は、例えば、テレビジョン受像機1に電気的に接続されるコネクタを増やすコネクタ部(コネクタ用ハブ、データや信号等の中継装置)として機能することができる。また、スタンド2は、例えば、テレビジョン受像機1のスピーカとして機能することができる。また、スタンド2は、例えば、テレビジョン受像機1の冷却機能を備えることもできる。その場合、一例としては、スタンド2の筐体40内に通気経路やファン等が設けられ、通気経路を通る空気により、テレビジョン受像機1の冷却を補助あるいは促進することができる。また、通気経路は、テレビジョン受像機1の通気口22と面した開口部を有することができる。また、一例としては、スタンド2は、テレビジョン受像機1に面した冷却部を有しても良い。また、スタンド2は、例えば、ACアダプタの機能を備えることもできる。
【0032】
また、本実施形態では、一例として、図13,14,17,18等に示されるように、スタンド2は、少なくとも部分的に中空構造を有する。スタンド2は、筐体40を有し、筐体40内に、基板42A,42Bや、コネクタ43,44、電子部品45、ハーネス46等の各種部品の少なくとも一部が収容されている。筐体40は、合成樹脂材料や金属材料(本実施形態では、一例として合成樹脂材料)で構成されることができる。また、本実施形態では、一例として、筐体40内には、フレーム47(枠部材、骨格部材、高剛性部材、剛性部材、強度部材、図16等参照)が設けられている。フレーム47は、金属材料や合成樹脂材料(本実施形態では、一例として、金属材料)で構成されることができる。コネクタ43は、第二コネクタの一例である。また、本実施形態では、一例として、筐体40の一部であり突出部2cとして構成された部品収容部41には、基板42Bおよび当該基板42Bに設けられたコネクタ44や電子部品45等が収容されている。本実施形態では、基板42Aが第二基板の一例であり、基板42Bが第一基板の一例である。また、コネクタ44は、第三コネクタの一例である。
【0033】
本実施形態では、一例として、図9〜12に示されるように、第一部分2aは、載置面Pに沿った側方視(図9の視線)では薄く、載置面Pと垂直な平面視では矩形状(台形状)の外観を呈し、載置面Pに沿う扁平な形状(板状、壁状)に構成されている。また、本実施形態では、一例として、第二部分2bは、第一部分2aの端部2a2から垂直より後側(テレビジョン受像機1を装着した状態での後側、端部2a2の反対側の端部2a3側)へ僅かに倒れた方向に突出している。第二部分2bは、図9〜14に示されるように、テレビジョン受像機1の筐体3の一端部(本実施形態では、一例として、端部3e)の一部を、テレビジョン受像機1を所定位置(保持位置、保持領域)に装着する(挿入する)方向(本実施形態では、一例として上方)を除く各方向、すなわち、下方、後方、側方(左方および右方)、ならびに前方から囲う(覆う)ように保持する(支持する、持つ、支える)。また、端部3e(図2,3参照)に沿った部分も、第二部分2bで覆うことができる。また、第二部分2bは、テレビジョン受像機1がスタンド2の所定位置に向けて移動する(スライドする、変位する、挿入される、装着される)際に、テレビジョン受像機1の筐体3を当該所定位置に案内するガイドとしても機能する。すなわち、第二部分2bは、案内部(ガイド部、スライド部、滑部)の一例である。本実施形態では、一例として、第二部分2bは、壁部2e〜2hを有する。壁部2e(第一壁、第一壁部、底壁部、下壁部)は、所定位置に保持された筐体3の下方に位置され、筐体3を下方から覆う。壁部2f(第二壁、第二壁部、後壁部、背壁部)は、筐体3の後方に位置され、筐体3を後方(後側、後面側、背面側、背後側)から覆う。壁部2g(第三壁、第三壁部、側壁部)は、筐体3の側方に位置され、筐体3を側方から覆う。壁部2h(第四壁、第四壁部、前壁部)は、筐体3の前方に位置され、筐体3を前方から覆う。なお、壁部2eは、第一部分2aの一部として構成することもできる。
【0034】
また、本実施形態では、一例として、スタンド2は、テレビジョン受像機1(電子機器)の機能部分を露出させた状態で、あるいは機能部分がスタンド2の周囲と連通された状態で、テレビジョン受像機1を覆っている。一例として、本実施形態では、図1,11に示されるように、テレビジョン受像機1の前方に対応して、第二部分2bには、開口部2iが設けられている。開口部2iは、切欠部や貫通孔等(本実施形態では、一例として切欠部)として設けることができる。すなわち、本実施形態では、テレビジョン受像機1がスタンド2に装着された姿勢で、筐体3の前面3aの左右両側に位置する端部3d,3fに沿った部分であって、表示画面4aおよび開口部3rから外れた部分が、第二部分2b(の壁部2h)で覆われている。このような構成により、一例としては、表示画面4aの視認性が確保されやすい。なお、筐体3の前面3aの下側に位置する端部3eを覆う部材(例えば、第二部分2b、第一部分2a、筐体40の一部、筐体40とは別の部材等)が設けられてもよい。
【0035】
また、本実施形態では、一例として、スタンド2は、テレビジョン受像機1の筐体3に設けられた通気口22が露出した状態で、テレビジョン受像機1を保持している。図2,4,5に示されるように、通気口22は、筐体3の第二部3Bbおよび傾斜部3Bcに設けられている。そして、図1,9,10からわかるように、通気口22は、第二部分2bの各部の上側の端部2j(第一端部、縁部、辺部)より上方に位置し、スタンド2に覆われず、露出している。よって、一例としては、通気口22を通る空気(空気流)がスタンド2に妨げられるのが抑制されやすい。また、筐体3に設けられたコネクタ21の開口部3uや、部品16を収容した部品収容部17の開口部17a、操作部20の開口部3u等も露出している。よって、本実施形態では、一例としては、スタンド2によって開口部3u,17aに対する部品16や手指等の接近や操作が妨げられるのが抑制されやすい。また、上記構成により、筐体3中で発熱量の大きい領域の一例である筐体3の第二部3Bbが、スタンド2から露出する。よって、一例としては、第二部3Bbがスタンド2で覆われた場合に比べて、放熱性が大きくなりやすい。また、一例としては、冷却効率が高くなりやすい。
【0036】
また、本実施形態では、一例として、図9,11,13に示されるように、筐体3を支持する壁部2fの面2k(前面)には、突出部2m,2n(突起)が設けられている。具体的には、図11に示されるように、複数(本実施形態では、一例として二つ)の突出部2mが、壁部2fの端部2jに沿って間隔をあけて配置されている。突出部2mは、筐体3のスタンド2への出入方向I(進退方向、挿入方向、着脱方向、装着方向)に沿って略一定の幅で延びている。また、図9に示されるように、突出部2mの外縁(端縁、前縁、先端、前端)は、壁部2fの法線方向に向けて凸となる形状に曲がっている。また、図11に示されるように、複数(本実施形態では、一例として二つ)の突出部2nが、壁部2gとの端部に沿って位置されている。突出部2nは、筐体3のスタンド2への出入方向Iに沿って略一定の幅で延びている。また、図13に示されるように、突出部2nの外縁(端縁、前縁、先端、前端)は、壁部2fの面2kに沿って当該面2kと並行して平面状に延びている。そして、突出部2m,2nは、筐体3の後面3b(面、第二面)に接触する。突出部2m,2nは、筐体3のスタンド2への出入方向Iに沿って異なる位置で相互に離間して設けられるとともに、出入方向Iと直交する方向に沿って異なる位置で相互に離間して設けられている。よって、本実施形態によれば、一例としては、所定位置に位置されたテレビジョン受像機1の筐体3は、後方(後側、後面側、背面側、背後側)から複数の位置に相互に離間して配置された突出部2m,2nによって、より安定的に支持される。また、突出部2m,2nによって、図13に示されるように、壁部2fの面2kと筐体3の後面3bとが離間され、面2kと後面3bとの間に隙間g1が設けられる。よって、本実施形態では、一例としては、面2kと後面3bとの接触による摩擦力が増大してテレビジョン受像機1(電子機器)の筐体3がスタンド2に対して動きにくくなるのが、抑制される。また、一例としては、隙間g1での空気流が確保されやすく、その分、冷却性能が高くなりやすい。また、本実施形態では、一例として、図13に示されるように、壁部2hの裏側(後側、後面側、背面側、背後側)にも、突出部2pが設けられている。この突出部2pは、筐体3の前面3a(面、第一面)に接触する。筐体3の前面3aと壁部2hの面2s(裏面、後面)との間にも隙間g3が設けられる。この突出部2pも、所定位置でのテレビジョン受像機1の筐体3のより安定的な保持に寄与することができる。
【0037】
また、本実施形態では、一例として、図11,15に示されるように、壁部2eには開口部2rが設けられ、この開口部2rからコネクタ43が露出し、かつ壁部2e上に突出している。このコネクタ43は、図17,18に示されるように、テレビジョン受像機1の筐体3の開口部3uから筐体3内へ入り、コネクタ19に結合され、当該コネクタ19と電気的に接続される。なお、コネクタ43の側端部かつ先端部となる角部には、コネクタ19との結合の際にガイドとなる突出部43a(突起、ガイド)が設けられている。
【0038】
本実施形態では、一例として、図16〜19に示されるように、コネクタ43は、基板42Aに固定されている。また、本実施形態では、一例として、コネクタ43および基板42Aは、図16,19に示されるように、筐体40に、弾性部48を介して支持されている。具体的に、弾性部48は、弾性材料(例えば、金属材料や、合成樹脂材料、エラストマ等)を少なくとも一部(アーム部48a)に含んで構成される。弾性部48は、アーム部48a(延部、吊部、接続部、亘部、架橋部、変位部、弾性変形部)と固定部48bとを有する。アーム部48aは、コネクタ43が固定された基板42Aと筐体40に固定された固定部48bとの間で亘っている。アーム部48aのスペック(材質、形状、方向、長さ、幅、高さ、厚さ、湾曲部分の曲率等)によって、弾性部48の弾性力(弾性反発力)や、硬さ、変位量、差込力(装着する際の押力)等を可変設定することができる。アーム部48aは、一例としてはS字状に屈曲されている。また、固定部48bは、筐体40に、ねじ49等の結合具によって結合されている。また、本実施形態では、一例として、コネクタ43は、二つの弾性部48によって両端支持されている。すなわち、コネクタ43は、二つの弾性部48に挟まれている。このような構成により、一例として、コネクタ43は、片持ち支持された場合に比べて、より安定的に支持されやすい。また、本実施形態では、一例として、アーム部48aは、テレビジョン受像機1の筐体3のスタンド2への出入方向に沿った面を有した帯状かつ板状の部材であり、当該出入方向と交叉した方向(本実施形態では、一例として、直交する方向、直交する面)に沿って曲がっている。よって、アーム部48aは、出入方向と交叉した方向には変位しやすく、出入方向には変位しにくい。よって、本実施形態によれば、一例として、テレビジョン受像機1の筐体3が所定位置に対して出入方向と交叉した方向にずれた場合に、当該ずれに対応してコネクタ43が移動しやすい。すなわち、弾性変位可能なコネクタ43により、コネクタ19の所定位置に対するずれを吸収しやすい。また、本実施形態によれば、一例として、出入方向に沿って移動するテレビジョン受像機1のコネクタ19に対抗して、コネクタ43をより強固に保持することができる。よって、一例としては、テレビジョン受像機1(電子機器)をスタンド2に着脱しやすい。すなわち、本実施形態によれば、方向によって弾性(剛性)の異なる弾性部48(アーム部48a)を設けたことで、一例としては、位置ずれの吸収しやすさ(対応しやすさ)と着脱しやすさとを両立しやすい。
【0039】
また、本実施形態では、一例として、図17に示されるように、筐体40内には、テレビジョン受像機1(スタンド2が支持する電子機器)のコネクタ19が接続されるコネクタ43が設けられた基板42Aとは別に、当該コネクタ43以外のコネクタ44(例えば、電源コネクタ、映像信号用コネクタ(例えば、HDMIコネクタ、D端子コネクタ、DV端子コネクタ等)、音声信号用コネクタ(例えば、フォーン端子コネクタ、DINコネクタ等)、データ信号用コネクタ(例えば、USBコネクタ、LANコネクタ、RS−232Cコネクタ等)、電波用コネクタ(例えば、同軸ケーブルコネクタ等)、光ファイバコネクタ等)が設けられた基板42Bが設けられている。すなわち、本実施形態では、一例として、筐体40内には、複数(本実施形態では、一例として、二つ)の基板42A,42Bが設けられている。基板42Bは、基板42Aとは離間して位置される。本実施形態では、一例として、基板42Bは、基板42Aより後方(表示画面4aの反対側)に位置されている。また、基板42Aおよび基板42Bは、高さ方向にも離間している。本実施形態では、一例として、基板42Bは、基板42Aより高い(載置面Pより離れた)位置に設けられている。このように、複数の基板42A,42Bを相互に離間して配置することで、一例としては、部品レイアウトの自由度が高まりやすくなり、一例としては、スタンド2をより小型に構成しやすくなる。また、一例としては、基板42Bに設けられたコネクタ44の位置を、基板42Aやコネクタ43の位置によらずに設定することができ、一例としては、コネクタ44に対する部品や手指等の接近や操作が妨げられるのが抑制されやすい等の効果が得られる。また、一例としては、コネクタ44をより部品や手指等の接近や操作がより容易になる位置に設けることができる。
【0040】
また、本実施形態では、一例として、図16,17に示されるように、基板42Bならびに当該基板42Bに設けられたコネクタ44や電子部品45等は、部品収容部41(筐体40)内で、シールド部材50,51(シールド部、覆部材、覆部、囲部材、カバー部材、遮蔽部材、導体、導電性部材)によって覆われている。具体的には、シールド部材50は、複数の壁部50a〜50cを有し、シールド部材51は、複数の壁部51a〜51cを有する。基板42Bの面42Ba(第一面、上面)およびその反対側の面42Bb(第二面、下面)は、載置面Pと並行して(本実施形態では、一例として、平行に)設けられている。壁部50aは、基板42Bの面42Ba,42Bbと並行して(本実施形態では、一例として平行に)設けられ、基板42Bを上方から覆う。壁部50bは、壁部50aと交叉する方向(本実施形態では、一例として直交する方向)に延びて、基板42Bを前方(テレビジョン受像機1側)から覆う。壁部50cは、壁部50a,50bと交叉する方向(本実施形態では、一例として直交する方向)に延びて、基板42Bを側方(テレビジョン受像機1の正面視で左右方向、図16の左右側)から覆う。また、壁部51aは、基板42Bの面42Bbと並行して(本実施形態では、一例として、平行に)設けられ、基板42Bを下方から覆う。シールド部材50,51は、一例としては、導電性材料、磁性材料で構成される。このように、本実施形態では、一例として、基板42Bならびに当該基板42Bに設けられたコネクタ44や電子部品45等が、シールド部材50,51(の壁部50a〜50cおよび壁部51a)によって覆われた。よって、一例としては、基板42Bや、コネクタ44、電子部品45等に関わる回路で、電気信号に対するノイズ混入が抑制されやすく、電気信号に対する悪影響が抑制されやすい。また、シールド部材50,51により、一例としては、筐体40の剛性が高くなりやすい。また、シールド部材50は、箱状に設けられているため、一例としては、筐体40の剛性がより一層高くなりやすい。また、本実施形態では、一例として、図17に示されるように、シールド部材51は、壁部51aと並行して(本実施形態では、一例として平行に)、壁部51aより載置面Pに近い位置(下方)に離間して設けられた壁部51bと、壁部51a,51bと交叉する方向(本実施形態では、一例として直交する方向)に延びて壁部51aと壁部51bとの間に亘る壁部51cと、を有する。よって、本実施形態によれば、一例として、シールド部材51によって、電気信号に対するノイズ混入がより一層抑制されやすく、一例としては、筐体40の剛性がより一層高くなりやすい。また、本実施形態によれば、一例として、シールド部材50,51は、フレーム47の一部としても機能することができる。また、本実施形態では、一例として、図16に示されるように、シールド部材50,51とは別のフレーム47は、壁部2fに沿って筐体40内に設けられている。フレーム47は、板状に構成され、複数の突出部47a(骨格部)を有し、複数の貫通孔47bが設けられている。これにより、一例として、フレーム47をより軽量に構成できるとともに、筐体40の剛性が高くなりやすい。なお、本実施形態では、一例として、フレーム47は、導体(導電性材料)で構成されるとともに、フレーム47およびシールド部材50,51は、電気的に接続され、グラウンド電位に設定されている。よって、本実施形態では、一例として、電気信号に対するノイズ混入がより一層抑制されやすい。フレーム47は、シールド部材の一例である。シールド部材50,51はフレームの一例である。
【0041】
また、本実施形態では、一例として、図13,16に示されるように、シールド部材50,51またはフレーム47は、第二部分2bの壁部2g,2hに対応する部分には設けられていない。また、壁部2g,2hは、不導体(非導電性材料、一例としては合成樹脂材料等)によって構成される。スタンド2に装着された際、テレビジョン受像機1の、壁部2g,2hに対応した部分には、アンテナ26(図7参照)が位置される。よって、本実施形態によれば、一例として、シールド部材50,51またはフレーム47によってアンテナ26の通信性能が低下するのが抑制されやすい。すなわち、本実施形態では、一例として、アンテナ26に対応した部分が、少なくとも一方側(本実施形態では、一例としてテレビジョン受像機1をスタンド2に装着した状態での表示画面4aに対する正面視で前方かつ側方)では、電磁的に露出されている(導体で覆われていない)。
【0042】
また、本実施形態では、一例として、図9,10,12,17に示されるように、部品収容部41は、上方に位置された壁部41a(上壁、天壁、第一壁部)、背面視(正面視)で左右両側に位置された壁部(側壁、縦壁、立壁、起立壁、第二壁部)41b、後方(背後側)に位置された壁部41c(後壁、背壁、第二壁部)、を有する。壁部41bは、部品収容部41の側方の端部の一例である。また、壁部41cは、部品収容部41の後方の端部の一例である。
【0043】
また、本実施形態では、一例として、図10,12,17に示されるように、コネクタ44は部品収容部41(筐体40)の壁部41cの面41dに設けられた開口部41eから露出している。そして、本実施形態では、一例として、第一部分2aの端部2a3が、壁部41c(面41d、端部)に対して、コネクタ44の開放側(開口部41eの開放側、開口側、本実施形態では、一例として後方)に離間している。すなわち、本実施形態では、一例として、第一部分2aには、壁部41cより後側に、壁部41cから当該開放側に突出した突出部2a1(張出部、フランジ部、延部、周辺部、周縁部、底部、敷部、脚部、壁部)が設けられている。なお、突出部2a1は、本実施形態では、一例として、平板状に設けられているが、種々の形状に構成されることができる。例えば、突出部2a1は、帯状や、棒状、メッシュ状、環状等であってもよいし、切欠や貫通孔等の開口部や、凹凸部分が設けられることができる。また、本実施形態では、一例として、突出部2a1は、コネクタ44に結合されるコネクタやケーブル(ハーネス、配線)等(図示されず)を下側から覆っている。すなわち、突出部2a1は、覆部(カバー部、保護部)の一例である。また、突出部2a1が壁部41cから突出することで、コネクタ44に結合されるコネクタやケーブル等に、他の物(壁や、機器、部品等)が当たるのが抑制される。すなわち、突出部2a1は、抑制部(保護部)の一例である。また、突出部2a1は、載置面P(図9参照)に沿って、後方に対して交叉する方向(本実施形態では、一例として、直交方向、正面視および背面視での左右方向)にも延びている。すなわち、突出部2a1は、壁部41bから側方にも突出している。よって、一例としては、突出部2a1の上方に、コネクタやケーブルを通すスペース(領域)を確保しやすくなる。なお、突出部2a1には、ケーブルを引っ掛けたり、固定したりする機構(例えば、突出部、壁部、凹部、溝、係部、フック等)が設けられることができる。また、壁部41bに、開口部41eが設けられ、当該開口部41eからコネクタ44が露出されてもよい。
【0044】
また、本実施形態では、一例として、図17に示されるように、筐体40の壁部40a(底壁部、底部)が凹まされ(突出され)、載置面Pから離れる方向(上方)へ突出した突出部40b(凹部)が設けられている。そして、基板42Bは、この突出部40bに、ねじ等の結合具(図示されず)によって結合されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、基板42Bが載置面Pから離れた位置に設けられた構成を、より簡素な構成として得ることができる。また、突出部40bによって、一例としては、筐体40の剛性が高くなりやすい。
【0045】
以上、説明したように、本実施形態では、一例として、図10に示されるように、筐体3の壁部3mに設けられた通気口22が、スタンド2の第二部分2bの端部2jよりも端部3c側で露出している。よって、本実施形態によれば、一例としては、スタンド2によって筐体3をより確実に支持しながら、スタンド2に覆われず露出された通気口22によって筐体3内で空気流が形成されやすい。また、本実施形態では、一例として、スタンド2の第二部分2bは載置面Pから筐体3の端部3cと端部3e(図1等参照)との間の中間位置M(中央位置、図4,10参照)または当該中間位置Mより端部3c側まで(本実施形態では、一例として中間位置Mまで)延びている。よって、一例としては、スタンド2は、筐体3をより安定的に支持することができる。
【0046】
また、本実施形態では、一例として、図10に示されるように、壁部3mに、複数の通気口22(本実施形態では、一例として導入口22a)が端部3cに沿った方向の一端側(端部3d側)と他端側(端部3f側)とに離間されて設けられた。よって、本実施形態によれば、一例としては、複数の通気口22を介して筐体3内のより広い範囲で空気流を形成することができる。よって、一例としては、空気流による冷却効果をより広い範囲で得ることができる。
【0047】
また、本実施形態では、一例として、図8に示されるように、壁部3mに、複数の通気口22(本実施形態では、一例として導入口22a)が基板6を挟んで設けられた。よって、本実施形態によれば、一例としては、基板6の壁部3mとは反対側すなわち表示装置4側で、基板6の第一面6aに沿って空気を流しやすい。よって、一例としては、空気流による冷却効果を、基板6の第一面6a側で得ることができる。
【0048】
また、本実施形態では、一例として、図8に示されるように、筐体3内にファン24が収容され、導入口22a(通気口22)と、ファン24の吸気口24aの少なくとも一部とが重なった。よって、ファン24の動作(回転)によって筐体3内により効率良く空気流を形成することができる。
【0049】
また、本実施形態では、一例として、図8に示されるように、壁部3mに、基板6の少なくとも一部と重なった導入口22a1(通気口22)と、当該基板6から外れた導入口22a2,22a3(通気口22)とが設けられた。よって、基板6に設けられた発熱体としての電子部品12を冷却しやすくなるとともに、基板6の壁部3mとは反対側でも空気流を形成して当該空気流による冷却効果が得られやすい。
【0050】
また、本実施形態では、一例として、図17に示されるように、通気口22のうち少なくとも一つ(導入口22a1)が、第二部分2b(スタンド2)に隙間g1をあけて覆われた。よって、スタンド2で覆われた通気口22(導入口22a1)にあっても、隙間g1を介してより効率良く空気を流すことができる。
【0051】
また、本実施形態では、一例として、図17に示されるように、壁部3mは表示画面4aに対して傾斜部3Bcを有し、当該傾斜部3Bcに、通気口22のうち少なくとも一つ(導入口22a1)が設けられた。よって、図5に示されるように、筐体3が載置面P上に載置された状態にあっても傾斜部3Bcを設けたことによって形成された載置面Pと後面3b(壁部3m)との間の隙間g2を介して、通気口22(導入口22a1)により効率良く空気を流すことができる。
【0052】
<第1変形例>
本変形例では、一例として、図20に示されるように、スタンド2は開口部80Aを有する。開口部80Aが設けられた点以外、本変形例は、上記実施形態と同様である。開口部80Aは、一例として、筐体3の後面3bを覆う壁部2fの端部2jに切欠として設けられている。そして、開口部80Aによって、壁部3mに設けられた通気口22が、表示画面4aとは反対側に露出されている。よって、本変形例によれば、一例としては、スタンド2によって筐体3の支持剛性が確保されながら、筐体3内で空気流がより効率良く形成されやすい。
【0053】
<第2変形例>
本変形例では、一例として、図21に示されるように、スタンド2は、開口部80Bを有する。開口部80Bが設けられた点以外、本変形例は、上記実施形態と同様である。開口部80Bは、一例として、筐体3の後面3bを覆う壁部2fに貫通孔として設けられている。そして、開口部80Bによって、壁部3mに設けられた通気口22が、表示画面4aとは反対側に露出されている。よって、本変形例によれば、一例としては、スタンド2によって筐体3の支持剛性が確保されながら、筐体3内で空気流がより効率良く形成されやすい。
【0054】
<第3変形例>
本変形例では、一例として、図22に示されるように、スタンド2は、開口部80Cを有する。開口部80Cが設けられた点以外、本変形例は、上記実施形態と同様である。開口部80Cは、一例として、筐体3の側面3pを覆う壁部2gの載置面Pから遠い側の端部2j(縁)に、切欠として設けられている。そして、開口部80Cによって、壁部3n(側面3p)に設けられた通気口22が、表示画面4aに沿った方向(側方)に露出されている。よって、本変形例によれば、一例としては、スタンド2によって筐体3の支持剛性が確保されながら、筐体3内で空気流がより効率良く形成されやすい。
【0055】
<第4変形例>
本変形例では、一例として、図23に示されるように、スタンド2は、開口部80Dを有する。開口部80Dが設けられた点以外、本変形例は、上記実施形態と同様である。開口部80Dは、一例として、筐体3の前面3aを覆う壁部2hの、開口部2iの縁に設けられている。そして、開口部80Dによって、壁部3k(前面3a)に設けられた通気口22が、表示画面4aの正面側に露出されている。よって、本変形例によれば、一例としては、スタンド2によって筐体3の支持剛性が確保されながら、筐体3内で空気流がより効率良く形成されやすい。
【0056】
<第5変形例>
本変形例では、一例として、図24に示されるように、スタンド2は、開口部80Eを有する。スタンド2は、載置面P上に置かれる基部2t(台部、下部)と、基部2tより正面視での幅が狭く基部2tから突出した突出部2u(支持部、上部)と、を有し、突出部2uが筐体3を支持している。開口部80Eは、基部2tと突出部2uとによって設けられている。そして、壁部3n(側面3p)に設けられた通気口22が、開口部80Eに臨んでいる。よって、本変形例によれば、一例としては、スタンド2によって筐体3の支持剛性が確保されながら、筐体3内で空気流がより効率良く形成されやすい。
【0057】
<第6変形例>
本変形例では、一例として、図25に示されるように、スタンド2の筐体40内に開口部80Fが設けられている。開口部80Fは、筐体40内で、筐体3の壁部3mに設けられた通気口22(導入口22a)に面した開口部80Fa(第一開口縁部)と、反対側の開口部80Fb(41e、第二開口縁部)との間で延びている。開口部80Faは、一例としては、壁部2fに、スリット状あるいはメッシュ状の孔として設けることができる。よって、本変形例によれば、一例としては、スタンド2によって筐体3の支持剛性が高まりやすく、かつ筐体3内で空気流がより効率良く形成されやすい。また、本変形例は、スタンド2内に発熱体(例えば電子部品、電気部品等)が収容されている場合に、より有効である。
【0058】
以上、本発明の実施形態および変形例について説明したが、上記実施形態や変形例は一例に過ぎない。本発明は上記実施形態や変形例には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本発明の特徴の一つは、コネクタを有さないスタンドとしても構成しうる。また、図示されないが、スタンドは、ワイヤレス給電方式によって、電子機器を充電することができる。その場合、一例としては、スタンドの壁部(第二部分、第一支持壁、第二支持部)に、コイルが装備(内蔵)される(埋め込まれる)。電子機器には、コイルに対応するコイルが装備(内蔵)される。これにより、コネクタを削除できる場合もある。また、本発明の特徴の一つは、排出口(排気口)に適用することも可能であるし、通気口以外の開口部(例えば、スピーカ用の開口部や、コネクタ用の開口部、LED等のランプ用の開口部、カメラ用の開口部等)に適用することも可能である。また、上記各実施形態や各変形例の技術的特徴は、適宜に組み合わせて実施することができる。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
なお、以下に、本願原出願の特許査定時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた外部電子機器を支持するスタンドであって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記外部電子機器が載置される載置面部と、
前記外部電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記外部電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記載置面部から前記一端部と前記他端部との中間位置または当該中間位置より前記他端部側の位置まで延び、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記通気口の少なくとも一つを隙間をあけて覆う、スタンド。
[2]
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた外部電子機器を支持するスタンドであって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記外部電子機器が載置される載置面部と、
前記外部電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記外部電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記載置面部から前記一端部と前記他端部との中間位置または当該中間位置より前記他端部側の位置まで延び、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記通気口を露出させる開口部が設けられた、スタンド。
[3]
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた外部電子機器を支持するスタンドであって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記外部電子機器が載置される載置面部と、
前記外部電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記外部電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記載置面部から前記一端部と前記他端部との中間位置または当該中間位置より前記他端部側の位置まで延び、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記通気口側の第一開口縁部と当該通気口側とは反対側の第二開口縁部との間で延びた開口部が設けられた、スタンド。
[4]
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた外部電子機器を支持するスタンドであって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記外部電子機器が載置される載置面部と、
前記外部電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記外部電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記載置面部から前記一端部と前記他端部との中間位置または当該中間位置より前記他端部側の位置まで延び、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記壁部は前記表示画面に対して傾斜した部分を有し、
前記傾斜した部分に、前記通気口の少なくとも一つが設けられた、スタンド。
[5]
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた電子機器であって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記電子機器が載置される載置面部と、
前記電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持し、前記載置面部から前記一端部と前記他端部との中間位置または当該中間位置より前記他端部側の位置まで延びた支持部と、
を備えたスタンド、
に支持され、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記通気口の少なくとも一つが前記スタンドに隙間をあけて覆われた、電子機器。
[6]
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた電子機器であって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記電子機器が載置される載置面部と、
前記電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持し、前記載置面部から前記一端部と前記他端部との中間位置または当該中間位置より前記他端部側の位置まで延びた支持部と、
を備えたスタンド、
に支持され、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記スタンドに設けられた開口部によって、前記通気口が露出された、電子機器。
[7]
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた電子機器であって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記電子機器が載置される載置面部と、
前記電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持し、前記載置面部から前記一端部と前記他端部との中間位置または当該中間位置より前記他端部側の位置まで延びた支持部と、
を備え、前記通気口側の第一開口縁部と通気口側とは反対側の第二開口縁部との間で延びた開口部が設けられたスタンド、
に支持され、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられた、電子機器。
[8]
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた電子機器であって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記電子機器が載置される載置面部と、
前記電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持し、前記載置面部から前記一端部と前記他端部との中間位置または当該中間位置より前記他端部側の位置まで延びた支持部と、
を備えたスタンド、
に支持され、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記壁部は前記表示画面に対して傾斜した部分を有し、
前記傾斜した部分に、前記通気口の少なくとも一つが設けられた、電子機器。
【符号の説明】
【0059】
1…テレビジョン受像機(電子機器)、2…スタンド、2j…(他端部側の)端部、3…筐体、3Bc…傾斜部(傾斜した部分)、3c…端部(他端部)、3d…端部、3e…端部(一端部)、3f…端部、3m…壁部、4…表示装置、4a…表示画面、6…基板(回路基板)、22…通気口、22a1,22a2,22a3…導入口(通気口)、24…ファン、24a…吸気口、24b…排気口、80A,80B,80C,80D,80E,80F…開口部、80Fa…開口部(第一開口縁部)、80Fb…開口部(第二開口縁部)、100…テレビジョン受像機システム(電子機器システム)、g1…隙間、P…載置面、M…中間位置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた外部電子機器を支持するスタンドであって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記外部電子機器が載置される載置面部と、
前記外部電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記外部電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備え、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記通気口の少なくとも一つを隙間をあけて覆う、スタンド。
【請求項2】
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた外部電子機器を支持するスタンドであって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記外部電子機器が載置される載置面部と、
前記外部電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記外部電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備え、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記通気口を露出させる開口部が設けられた、スタンド。
【請求項3】
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた外部電子機器を支持するスタンドであって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記外部電子機器が載置される載置面部と、
前記外部電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記外部電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備え、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記通気口側の第一開口縁部と当該通気口側とは反対側の第二開口縁部との間で延びた開口部が設けられた、スタンド。
【請求項4】
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた外部電子機器を支持するスタンドであって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記外部電子機器が載置される載置面部と、
前記外部電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記外部電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備え、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記壁部は前記表示画面に対して傾斜した部分を有し、
前記傾斜した部分に、前記通気口の少なくとも一つが設けられた、スタンド。
【請求項5】
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた電子機器であって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記電子機器が載置される載置面部と、
前記電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備えたスタンド、
に支持され、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記通気口の少なくとも一つが前記スタンドに隙間をあけて覆われた、電子機器。
【請求項6】
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた電子機器であって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記電子機器が載置される載置面部と、
前記電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備えたスタンド、
に支持され、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記スタンドに設けられた開口部によって、前記通気口が露出された、電子機器。
【請求項7】
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた電子機器であって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記電子機器が載置される載置面部と、
前記電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備え、前記通気口側の第一開口縁部と通気口側とは反対側の第二開口縁部との間で延びた開口部が設けられたスタンド、
に支持され、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられた、電子機器。
【請求項8】
表示画面を有した表示装置と、
前記表示装置の少なくとも一部が収容され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆うとともに、通気口が設けられた壁部を有した筐体と、
前記筐体から一部が露出された第一コネクタと、
を備えた電子機器であって、
前記第一コネクタと着脱可能に接続される第二コネクタと、
前記第一コネクタと前記第二コネクタとが電気的に接続された状態で、前記電子機器が載置される載置面部と、
前記電子機器が前記載置面部に載置された場合に前記筐体の一端部が前記載置面部に近い側に位置されるとともに前記筐体の他端部が前記載置面部から遠い側に位置された状態に、前記電子機器の前記筐体の少なくとも前記表示画面とは反対側を支持した支持部と、
を備えたスタンド、
に支持され、
前記壁部に、前記スタンドの前記他端部側の端部より前記他端部側で露出された前記通気口が設けられ、
前記壁部は前記表示画面に対して傾斜した部分を有し、
前記傾斜した部分に、前記通気口の少なくとも一つが設けられた、電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2013−101372(P2013−101372A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−282869(P2012−282869)
【出願日】平成24年12月26日(2012.12.26)
【分割の表示】特願2011−238004(P2011−238004)の分割
【原出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】