説明

ストロボ装置

【課題】適正な照射角によるストロボ光の照射を行えるストロボ装置を提供する。
【解決手段】ストロボ光の照射角を変更する照射角変更手段と、レンズの焦点距離情報とカメラのアパーチャサイズ情報をカメラとの通信により入力する情報入力手段S103,S104,S108,S109と、焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とに基づいて照射角を変更するための第1の制御を行う第1の制御手段S109〜S114と、アパーチャサイズ情報によらず、焦点距離情報のみに基づいて照射角を変更するための第2の制御を行う第2の制御手段S111〜S114と、アパーチャサイズ情報に無縁な環境のときに第1の制御から切り替えて第2の制御を選択する照射角変更動作選択手段S108とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストロボ光の照射角を変更可能にする機能を有するストロボ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のストロボ装置において、撮影レンズの焦点距離、すなわち撮影画角に対応するように照射角を可変としたズームストロボが実用化されている。更には、カメラ側からストロボ装置に対して、装着された撮影レンズの焦点距離情報を出力し、その情報をもとにストロボ装置が照射角を最適な値に自動的に変更、設定するズームストロボも製品化されている。
【0003】
ところで、レンズの焦点距離情報に基づいて照射角を最適な値に自動的に設定する場合、そのストロボ装置が装着されたカメラのフィルムもしくは撮像素子の画面サイズ(アパーチャサイズ)が必ず一定のものであれば照射角を一義的に設定することができる。しかしそうでない場合、すなわちアパーチャサイズが異なるカメラに装着し得るストロボ装置の場合は、単に撮影レンズの焦点距離情報に基づいてのみ照射角を設定しようとしても最適な値に設定できなくなる。
【0004】
ストロボ装置の照射角は撮影画角に応じて決められるべきものであるから、アパーチャサイズが異なるカメラに装着し得るストロボ装置の場合には、撮影レンズの焦点距離情報にのみに基づいていたのでは照射角を最適な値には設定できない。
【0005】
このため、撮影レンズの焦点距離情報とカメラのアパーチャサイズ情報をもとに、ストロボの照射角の調整するものがある(例えば、特許文献1)。
【0006】
また、カメラからアパーチャサイズ情報を、基準となるアパーチャサイズとの倍率として送信し、ステップ的に照射角を設定するものもある(例えば、特許文献2)。
【0007】
また、カメラに装着されたストロボ装置をマスターストロボとし、他のストロボ装置をスレーブストロボとする。そして、マスターストロボからの送信信号でスレーブストロボの光量調整を行い、被写体に対して適切なストロボ撮影を行えるようにしたシステムが知られており、一般にワイヤレス多灯システムと呼ばれている。このワイヤレス多灯システムでは、スレーブストロボの照射角は被写体に光がよく当たるように広角側に設定することが望めましいため、スレーブモード時には広角側に設定される。ところが、マスターストロボをカメラから外してスレーブストロボとして使用する場合、前回の設定を解除できず、前回の照射角の設定が残っていることがある。このため、撮影者の意図する配光角に設定することができなかった。よって、スレーブモード時には、撮影レンズの焦点距離情報とカメラのアパーチャサイズ情報をもとにストロボの照射角の調整を行うことを止め、他のストロボ装置の指令に基づいて制御するものもある(例えば、特許文献3)。
【0008】
また、ストロボ装置が対応可能な撮影レンズの焦点距離を、撮影レンズの焦点距離を設定する前に認識できるように、ストロボ照射可能な最大照射角に基づいてストロボ装置が対応可能な撮影レンズの焦点距離を表示するものもある。
【特許文献1】特開平8−6120号公報
【特許文献2】特開2005−284095号公報
【特許文献3】特開2005−284096号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記特許文献1及び2では、撮影レンズの焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とをカメラからストロボ装置に送信して適正なストロボ照射角(配光角)を設定するのである。しかし、カメラとストロボ装置の間で適正な通信ができない、もしくは、カメラからストロボ装置が外されて上記情報がストロボ装置に入力されない状態が生じた場合、該状態が起こる直前の情報が保持され、適正なストロボ照射角を設定できない。
【0010】
また、上記特許文献3のストロボ装置は、ストロボ装置単独に受光回路を持ち、カメラの絞り、フィルム感度の設定を行える。このストロボ装置が、適正光量になるように制御するマニュアル外部調光の発光制御手段とX接点に同期するシンクロターミナル接続回路を有するものとする。この場合、ストロボ装置のシンクロターミナル接続回路にシンクロコードもしくはスレーブ制御機器がつながれたとき、適正なストロボ照射角を設定できない。
【0011】
さらに、カメラとストロボ装置の間で適正な通信ができない、もしくは、カメラからストロボ装置が外された場合、表示が上記状態前の情報のためにズーム位置が適正でないことを撮影者に知らせることができない。そのため、本来のストロボ照射角より狭くなり、撮影した画像の周辺が暗くなってしまうという課題を有していた。
【0012】
(発明の目的)
本発明の目的は、適正な照射角によるストロボ光の照射を行うことのできるストロボ装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明は、ストロボ光の照射角を変更する照射角変更手段と、レンズの焦点距離情報とカメラのアパーチャサイズ情報をカメラとの通信により入力する情報入力手段と、前記焦点距離情報と前記アパーチャサイズ情報とに基づいて前記照射角を変更するための第1の制御を行う第1の制御手段と、前記アパーチャサイズ情報によらず、前記焦点距離情報のみに基づいて前記照射角を変更するための第2の制御を行う第2の制御手段と、前記アパーチャサイズ情報に無縁な環境のときに前記第1の制御から切り替えて前記第2の制御を選択する照射角変更動作選択手段とを有するストロボ装置とするものである。
【0014】
同じく上記目的を達成するために、本発明は、ストロボ光の照射角を変更する照射角変更手段と、レンズの焦点距離情報とカメラのアパーチャサイズ情報をカメラとの通信により入力する情報入力手段と、前記焦点距離情報と前記アパーチャサイズ情報とに基づいて前記照射角を変更するための自動ズーム動作制御を行う自動ズーム動作制御手段と、手動操作に基づいて前記照射角を変更するための手動ズーム動作制御を行う手動ズーム動作制御手段と、前記アパーチャサイズ情報に無縁な環境のときに前記自動ズーム動作制御から切り替えて前記手動ズーム動作制御を選択する照射角変更動作選択手段とを有するストロボ装置とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、適正な照射角によるストロボ光の照射を行うことができるストロボ装置を提供しようとするものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1ないし8に示す通りである。
【実施例1】
【0017】
図1は本発明の実施例1に係るカメラシステム(カメラ及び該カメラに装着されるストロボ装置から成る)の概略構成を示す図であり、1はストロボ装置、2はカメラ、3はレンズである。
【0018】
まず、カメラ2に対して着脱可能なストロボ装置1の構成について説明する。ストロボ装置1は、集光レンズ4、例えばキセノン管などによる発光素子5、不図示の電池の電圧を発光素子5の発光に必要な電圧レベルにまで昇圧する昇圧回路6を有する。さらに、LCDやLED等のストロボの設定状態を示す表示器7、集光レンズ4を移動させて照射光の照射角を移動させて変更させるための照射角調整用モータ8を有する。さらには、上記の昇圧回路6、表示器7及び照射角調整用モータ8等が接続され、これらを所定のプログラムに従って制御するストロボ制御用マイクロコンピュータ(以下、FPU)9を有する。
【0019】
FPU9は、例えばCPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマ回路等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成となっている。そして、カメラシステムの制御をソフトウェアで行えるもので、各種の条件判定を行う。なお、これに後述のEEPROM10を内蔵させてもよい。
【0020】
10はFPU9に接続されたEEPROM(電気的にデータを消去・書き込みできるROM)である。このEEPROM10にはストロボ動作に必要な設定情報が書き込まれる。これは電源をオフしても記憶している不揮発性メモリである。
【0021】
24はスイッチ回路であり、FPU9に接続されてストロボ装置1の各種設定を行う。詳細は図13に示す。25は外部調光の受光回路であり、図13のスイッチ回路24内のスイッチMODE_SWによりオート外部調光が設定された場合、カメラ2から送られたカメラの絞り、フィルム感度の設定の送信信号を受信してFPU9が発光処理する。上記スイッチMODE_SWによりマニュアル外部調光が設定された場合、カメラの絞り、フィルム感度の設定を図13のスイッチ回路24内のスイッチAV−ISO_SET_SWで設定を行い、適正光量になるように制御するようにFPU9が発光処理する。
【0022】
26はシンクロターミナル接続回路であり、公知の発光の同期(例えばX接点の同期)を取るためのシンクロコードを接続するターミナルである。そして、FPU9と接続されているだけではなく、図13のようにPCコードが接続されたことをシンクロ検出スイッチで検出して、FPU9に信号を送るように接続されている。
【0023】
27は外部ストロボアクセサリーインターフェース回路であり、例えばスレーブ発光動作を行うための機器を接続してスレーブの制御を行うためのものである。そして、スレーブ発光動作を行うための機器が接続されると、EXTON_SWがオンして、FPU9が接続を検出する。
【0024】
次に、カメラ2の構成について説明する。カメラ2は、ペンタプリズム11、フォーカシングスクリーン12、主ミラー13、サブミラー14を備える光学系や露出制御用に被写体の輝度情報を得るための光電変換素子(SPD)15を有する。さらには、ストロボ装置1の発光量を制御するために撮像面16の光量情報を得るための光電変換素子(SPD)17、サブミラー14、当該サブミラー14からの光束を入力されて被写体のデフォーカス情報を得るための測距用光電変換素子18を有する。さらには、測距用光電変換素子18の各センサ素子とこれらのセンサ素子からの情報を入力されてカメラの各部のメカニズム(不図示)の動作等を所定のプログラムに従って制御するカメラ制御用マイクロコンピュータ(以下、CCPU)19を有する。
【0025】
次に、撮影レンズ3の構成について説明する。撮影レンズ3は、フォーカスレンズ群を駆動してピントの調整を行わせるためのフォーカスレンズ駆動用モータ20、絞り駆動用モータ21を有する。さらには、ズーム操作がなされた場合に撮影レンズ3の焦点距離情報を知るためのズームエンコーダ22を有する。さらには、フォーカスレンズ駆動用モータ20と絞り駆動用モータ21との動作を所定のプログラムに従って制御し、ズームエンコーダ22からの情報が入力されるレンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、LPU)23を有する。
【0026】
尚、FPU9とCCPU19とLPU23とは通信ラインSCによって結線されており、CCPU19をホストとしてデータの交換やコマンドの伝達を相互に行う。
【0027】
図2は、ストロボ装置1に具備された表示器7による表示内容を示す図である。
【0028】
図2において、101は撮影レンズ3の焦点距離情報をもとにストロボ装置1内で設定された照射角に対応した焦点距離情報を表示するための、例えば3桁の7セグメント群である。102はカメラのアパーチャサイズ情報に基づいて点灯表示されるセグメントである。103はカメラ2より自動的にストロボズームを動作させる“AUTO”とストロボ単体でズーム位置を決める手動ズームモードの“M”を表示させるセグメントである。104はEEPROM10で書き込まれた特定のストロボ設定を記憶するカスタムファンクションの表示をさせるセグメントである。106はレンズ3の絞り値を表示させるセグメント、107はカメラのISO感度を表示させるセグメントである。108はオート外部調光時には“E”を表示させ、マニュアル外部調光時には“EM”を表示させるセグメントである。
【0029】
図13は、FPU9に接続される、スイッチ回路24、シンクロターミナル接続回路26、外部ストロボアクセサリーインターフェース回路27の詳細図である。
【0030】
スイッチ回路24はFPU9に接続されており、該スイッチ回路24には、例えば、レリーズ釦の第1ストロークでオンするスイッチSW1、レリーズ釦の第2ストロークでオンするスイッチSW2が含まれる。さらに、オート外部調光、マニュアル外部調光、TTLオート調光、評価調光等のストロボ発光モードの選択を行うスイッチMODE_SW、その選択を決定するためのスイッチSEL−SET_SWが含まれる。さらに、任意の手動ズーム位置に設定を行うためのスイッチM−ZOOM_SW、スイッチMODE_SWによりマニュアル外部調光が設定された場合のカメラの絞り、フィルム感度の設定を行うためのスイッチAV−ISO_SET_SWが含まれる。さらに、カメラ2のアパーチャサイズ情報を入力し、焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とに基づいて照射角を設定する通常モードを解除するか否かを選択するスイッチSW3が設けられている。なお、初期はアパーチャサイズ情報を用いて照射角を設定する通常モードに設定されている。
【0031】
シンクロターミナル接続回路26には、シンクロコード100の信号ラインがFPU9に接続される。また、シンクロコード100が接続されるとオンするスイッチシンクロターミナル検出_SWが設けられている。このスイッチシンクロターミナル検出_SWは、機構的に押されるスイッチでも良いし、電気的に接続を検出するスイッチでもよい。
【0032】
外部ストロボアクセサリーインターフェース回路27には、外部アクセサリーの信号ラインがFPU9に接続される。また、外部アクセサリー(例えば、スレーブ発光動作を制御する機器(以下、スレーブ制御機器101))が接続されるとオンするスイッチEXTON_SWが設けられている。このスイッチEXTON_SWは、機構的に押されるスイッチでも良いし、電気的に接続を検出するスイッチでもよい。
【0033】
FPU9は、上記各スイッチがオンすることで各種の設定があったことを判定する。
【0034】
スレーブ制御機器101は、シンクロターミナル接続回路26経由で接続されるシンクロコード付きのスレーブ制御機器であってもよい。
【0035】
図14は、簡易的なワイヤレスのシステムを示した図である。
【0036】
このシステムでは、カメラに装着されたストロボ装置1をマスターストロボとし、スレーブ制御機器101−1が接続された他のストロボ装置200、スレーブ制御機器101−2が接続されたストロボ装置300をスレーブストロボとして設置している。そして、マスターストロボからの発光信号でストロボ装置200、ストロボ装置300のスレーブ制御機器101−1,101−2によりマスターストロボ発光の同期を取る。そして、スレーブストロボ発光を行い、被写体400に対して適切なストロボ撮影を行えるように構成されている。
【0037】
次に、CCPU19の具体的な動作について、図3及び図4のフローチャートに従って説明する。
【0038】
不図示の電源スイッチがオンされてカメラ2内のCCPU19が動作可能となると、CCPU19は、図3のステップS1から所定の動作を開始する。まず、ステップS1では、CCPU19自身のメモリやポートの初期化を行う。次のステップS2では、図13に示したスイッチ回路24内のスイッチSW1がオンされるのを待つ。スイッチSW1がオンされるとステップS3へ進み、CCPU19は撮影レンズ3内のLPU23と通信ラインSCを介して通信を行う。そして、撮影レンズ3の焦点距離情報(以下、レンズの焦点距離情報)や測距、測光に必要な光学情報を取得する。
【0039】
次のステップS4では、カメラ2にストロボ装置1が装着されているかどうかをチェックする。カメラ2にストロボ装置1が装着されているならばステップS5へ進み、未装着ならばステップS7へ進む。
【0040】
カメラ2にストロボ装置1が装着されているとしてステップS5へ進むと、CCPU19はFPU9と通信ラインSCを介して通信を行い、上記ステップS3にて取得したレンズの焦点距離情報をFPU9に出力する。次のステップS6では、FPU9と通信ラインSCを介して通信を行い、CCPU19自身のメモリ内に格納されているカメラのアパーチャサイズ情報をFPU9に出力する。カメラのアパーチャサイズ情報は、例えば、フィルムサイズの「135サイズ」(画面サイズが36×24mmのフォーマット)に対しての倍率データである。その後、ステップS7へ進む。
【0041】
ステップS7では、測距用光電変換素子18からの測距信号を入力して被写体のデフォーカス情報を取得する。次のステップS8では、上記ステップS7にて得られた被写体のデフォーカス情報をもとにフォーカスレンズの駆動量を算出し、これを通信ラインSCを介してLPU23に出力してフォーカスレンズの駆動を指令する。これにより、撮影レンズ3に含まれるフォーカスレンズは合焦状態になる。続くステップS9では、被写体の輝度情報を得るために光電変換素子15の測光出力を入力する。
【0042】
ステップS10では、FPU9が充電完了信号を出力しているかどうかをチェックする。ここで、FPU9が充電完了信号を出力しているならばステップS11へ進み、出力していなければステップS12へ進む。なお、このステップS10におけるFPU9が充電完了信号を出力しているかどうかの判定結果は、後のステップで用いるので記憶しておく。
【0043】
ステップS11へ進むと、ストロボ撮影を行うために適したシャッタ速度(Tv)と絞り値(Av)とを上記ステップS9にて得られた測光出力をもとに決定する。また、ステップS12へ進むと、自然光撮影を行うために適したシャッタ速度(Tv)と絞り値(Av)とを上記ステップS9にて得られた測光出力をもとに決定する。上記ステップS11又はステップS12の処理が実行されると、いずれの場合もステップS13へ進む。
【0044】
ステップS13では、図13に示されるスイッチ回路24内のスイッチSW2がオンされているかどうかをチェックし、オフであるならばステップS2へ戻って上記した各ステップを繰り返す。一方、オンされていれば、図4のステップS14へ進む。
【0045】
スイッチSW2がオンされたとして図4のステップS14へ進むと、不図示のモータを駆動して主ミラー13、サブミラー14をアップさせる。そして、次のステップS15にて、上記ステップS11又はステップS12にて決定された絞り値の情報を通信ラインSCを介してLPU23に出力し、絞りの駆動を指令する。これにより、絞り込みの動作が行われる。続くステップS16では、シャッタの先幕を走行させる。これにより露光が開始される。そして、ステップS17にて、上記ステップS11又はステップS12にて決定されたシャッタ速度の情報をもとにシャッタの開放時間のカウントを開始する。
【0046】
ステップS18では、上記ステップS10にて記憶した判定結果により、FPU9が充電完了信号を出力してフラッシュ撮影(ストロボ撮影)可能かどうかをチェックする。この結果、フラッシュ撮影が可能な状態であればステップS19へ進む。なお、上記ステップS18での判定結果、FPU9は充電完了信号を出力しておらず、フラッシュ撮影は行わない場合には、ステップS18からステップS27へと進む。
【0047】
ステップS19へ進むと、通信ラインSCを介して通信を行い、ストロボの発光開始用信号(発光トリガ信号)をFPU9に出力する。これにより、ストロボの発光が開始される。次のステップS20では、撮像面16の光量情報を得るために光電変換素子17の出力信号をモニタして、ストロボの発光量が十分なレベルに達したか(調光信号が入力したか)どうかをチェックする。この結果、ストロボの発光量が十分なレベルに達していればステップS21へと進む。続くステップS21では、通信ラインSCを介して通信を行い、ストロボの発光停止信号をFPU9に出力する。これにより、ストロボの発光が停止される。尚、上記ステップS20においてストロボの発光量が十分なレベルに達していなかった場合には、ステップS21での処理は行わずにステップS22へと進む。
【0048】
ステップS22では、上記ステップS17にて開始したシャッタの開放時間のカウントが終了したかどうかをチェックし、時間のカウントが終了していればステップS23へ進む。時間のカウントが終了していなければステップS20に戻り、上記したステップを繰り返す。ステップS23へ進むと、シャッタの後幕を走行させる。これによって露光が終了する。次のステップS24では、通信ラインSCを介してLPU23と通信して絞りを開放にするように指令する。続くステップS25では、不図示のモータを駆動して主ミラー13、サブミラー14をダウンさせるとともに、シャッタをチャージする。そして、ステップS26にて、画像処理あるいは不図示のモータを駆動してフィルムの巻き上げを行う。
【0049】
この後、図3のステップS1へ戻って、上記したステップを繰り返す。
【0050】
上記ステップS18にて充電完了信号を出力しておらず、フラッシュ撮影でないと判定した場合は上記のようにステップS27へ進む。そして、ここでは上記ステップS17にて開始したシャッタの開放時間のカウントが終了したかどうかをチェックし、時間のカウントが終了しているならばステップS23に進み、そうでなければカウントの終了を待つ。
【0051】
以上の処理はフィルムを使っても、フィルムの代わりに電子撮像素子(CCD,CMOS)を使っても同様である。電子撮像素子を使うカメラの場合、ステップS26のモータによる巻き上げ動作の代わりに、取り込み画像の処理を行うことになる。
【0052】
続いて、ストロボ装置1内のFPU9での具体的な動作(ストロボ制御動作)について、図5のフローチャートに従って説明する。
【0053】
不図示の電源スイッチがオンされてFPU9が動作可能となると、当該FPU9はステップS101より所定の動作を開始する。まず、ステップS101では、FPU9自身のメモリやポートの初期化を行う。このとき、CCPU19から取得して自身のメモリ内に記憶するアパーチャサイズ情報(倍率情報)とレンズの焦点距離情報は、以下のように記憶する。つまり、常用値、例えばアパーチャサイズ情報として135サイズの1倍、レンズの焦点距離情報として50mmといった値をとりあえず記憶する。詳細は後述する。
【0054】
次のステップS102では、昇圧回路6を動作開始させて発光の準備を行う。そして、次のステップS103にて、CCPU19から通信ラインSCを介してレンズの焦点距離情報を取得したかどうかをチェックし、レンズの焦点距離情報を取得していればステップS104へ進む。尚、上記ステップS103にてレンズの焦点距離情報を取得していなかった場合には、ステップS104,S105での処理は行わずにステップS106へ進む。
【0055】
ステップS104では、CCPU19から送信されたレンズの焦点距離情報を自身のメモリ内に記憶(格納)する。また、これ以前にレンズの焦点距離情報を自身のメモリ内に記憶していたならば、記憶内容を更新する。次のステップS105では、自身のメモリ内に記憶されたレンズの焦点距離情報を表示器7に表示する。ここでは、図2の焦点距離情報を7セグメント群101に表示する。このとき、照射角調整用モータ8は駆動しない(ズーム動作はしない)。そして、ステップS107へ進む。
【0056】
上記ステップS103にてレンズの焦点距離情報を取得していなかった場合はステップS106へ進み、直前のレンズの焦点距離情報を保持する。その後はステップS107へ進む。
【0057】
ステップS107では、アパーチャサイズ情報に基づいてストロボ光の照射角を制御するモードであるかそれを解除しているかを、図13に示されるスイッチ回路24内のスイッチSW3のオン、オフで判定する。オンしている場合は解除されているので直ちにステップS113へ進み、オフであれば解除されていないためにステップS108へ進む。
【0058】
ステップS108では、CCPU19から通信ラインSCを介してカメラのアパーチャサイズ情報(基準となるアパーチャサイズに対する倍率の情報)が送信されたかどうかをチェックする。カメラのアパーチャサイズ情報が送信されていればステップS109へ進む。ステップS109へ進むと、CCPU19から送信されたアパーチャサイズ情報を自身のメモリ内に記憶する。また、これ以前にアパーチャサイズ情報を自身のメモリ内に記憶していたならば、記憶内容を更新する。そして、次のステップS110にて、自身のメモリ内に記憶されたアパーチャサイズ情報を表示器7に表示する。ここでは、例えば、アパーチャサイズ情報が1倍以外の場合は図2のセグメント102に示すようにアパーチャサイズに応じたズーム動作を行っていることがわかる表示を行う(マーク点灯)。そして、ステップS113へ進む。
【0059】
上記ステップS108にてカメラのアパーチャサイズ情報が送信されていなかった場合はステップS111へ進み、ここでは、アパーチャサイズ情報(倍率情報)を1倍にして自身のメモリ内に記憶する。そして、次のステップS112にて、表示器7にアパーチャサイズに応じたズーム動作を行っていないことの警告表示を行う(ここでは例えばマーク消灯)。その後はステップS113へ進む。
【0060】
ステップS113では、自身のメモリ内に記憶されたカメラのアパーチャサイズ情報とレンズの焦点距離情報とに基づいて最適なストロボ照射角のポジションを選定する。ストロボ照射角のポジションを選定する方法の一例として、FPU9による以下の演算方法がある。
【0061】
仮にストロボ光の照射角のポジションが7ポジション選択可能であるとする。そして、“ポジション1”では、135サイズでの24mmレンズの画角をカバーする照射角とする。“ポジション2”では、135サイズでの28mmレンズの画角をカバーする照射角とし、“ポジション3”では、135サイズでの35mmレンズの画角をカバーする照射角とする。“ポジション4”では、135サイズでの50mmレンズの画角をカバーする照射角とし、“ポジション5”では、135サイズでの70mmレンズの画角をカバーする照射角とする。また、“ポジション6”では、135サイズでの80mmレンズの画角をカバーする照射角とし、“ポジション7”では“135サイズ”での105mmレンズの画角をカバーする照射角とする。そして、各照射角とした場合に、基準のアパーチャサイズに応じた倍率とレンズの焦点距離の演算を行い、どの照射角のポジションを選択すれば良いかを決める。
【0062】
これは、(焦点距離×倍率)の演算が135サイズのレンズ焦点距離の中間にきた場合、広角側を選択するようにする。例えば、レンズの焦点距離が135サイズ基準で24mmが選択され、アパーチャサイズ情報(倍率情報)が1.6倍の情報が送られるとする。この場合の演算では、24×1.6=38.4となり、135サイズ基準の35mmと135サイズ基準の50mmのズーム位置の中間にくるが、このときは広角側の35mmを選択する。
【0063】
このように演算に基づいて、アパーチャサイズ情報(倍率情報)とレンズの焦点距離情報とに基づいて最適なストロボ照射角のポジションを選定することができる。
【0064】
図5に戻り、次のステップS114では、ストロボ光の照射角が上記ステップS113にて選定された照射角のポジションになるように照射角調整用モータ8を駆動する。次のステップS115では、昇圧した電圧が発光素子5の発光に必要な電圧レベルにまで達したか(充電完了か)どうかを判定し、発光素子5の発光に必要な電圧レベルにまで達していると判定した場合にはステップS116に進む。上記ステップS115にて昇圧回路6が昇圧した電圧が発光素子5の発光に必要な電圧レベルにまで達していないと判定した場合には、ステップS122へ進む。
【0065】
ステップS116へ進むと、充電完了信号を出力してストロボの発光準備ができたことをCCPU19に知らせる。そして、次のステップS117にて、CCPU19より発光開始用信号が出力されているかどうかをチェックし、発光開始用信号が出力されていなければステップS102に戻り、上記したステップを繰り返す。一方、発光開始用信号が出力されているならばステップS118へ進む。
【0066】
ステップS118へ進むと、不図示の発光開始用素子にトリガ信号を与えてストロボの発光を開始させる。次のステップS119では、CCPU19より発光停止用信号が出力されているかどうかをチェックし、発光停止用信号が未だ出力されていなければステップS120へ進む。なお、上記ステップS119にて発光停止用信号を検出した場合は直ちにステップS121へ進む。
【0067】
ステップS120では、ストロボが適正発光量まで発光したかどうかをチェックし、ストロボが適正発光量まで発光していない場合にはステップS119に戻り、上記したステップを繰り返す。一方、ストロボが適正発光量まで発光した場合にはステップS121へ進み、不図示の発光停止用素子にトリガ信号を与えてストロボの発光を停止する。この後ステップS102へ戻り、上記したステップを繰り返す。
【0068】
上記ステップS115にて昇圧回路6が昇圧した電圧が発光素子5の発光に必要な電圧レベルにまで達していないと判定した場合には、上記したようにステップS122へ進む。そして、充電未完信号を出力してストロボの発光準備ができていないことをCCPU19に知らせる。その後はステップS102へ戻り、上記したステップを繰り返す。
【0069】
上記の実施例1によれば、ストロボ装置1とカメラ2とを備えるカメラシステムであって、カメラ2は、ストロボ装置1に対してレンズの焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とを出力する情報出力手段を有する。ストロボ装置1は、ストロボ光の照射角を変更する照射角変更手段と、カメラ2から焦点距離情報とアパーチャサイズ情報を入力する情報入力手段を有する。ストロボ装置1は、更に、焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とに基づいてストロボ光の照射角を変更するための第1の制御を行うか、焦点距離情報のみでストロボ光の照射角を変更するための第2の制御かを選択する照射角変更動作選択手段を有する。
【0070】
なお、情報出力手段は、図3のステップS6の動作を行うCCPU19である。また、照射角変更手段は、照射角調整用モータ8であり、情報入力手段は、図5のステップS103,104,108,109の動作を行うFPU9である。また、照射角変更動作選択手段は、図5のステップS108の動作を行うFPU9である。また、第1の制御は、図5のステップS109→S110→S113→S114の処理を行う部分に相当し、第2の制御は、図5のステップS111→S112→S113→S114の処理を行う部分に相当する。したがって、上記第2の制御における“焦点距離情報のみ”には、アパーチャサイズ情報を1倍(基準値)とする場合も含まれる。
【0071】
ストロボ装置1は、更に、第1の制御を行う第1の制御手段(FPU9)を有すると共に、上記情報出力手段および情報入力手段を介してアパーチャサイズ情報の通信がなされていない場合は、第2の制御を行う第2制御手段(FPU9)を有する。
【0072】
これにより、焦点距離情報のみがわかっていればアパーチャサイズ情報によらず、焦点距離情報のみでストロボ光の照射角を制御することができる。よって、従来のように以前の情報が保持されることはなく、ストロボ照射角の不適正さを低減することができる。つまり、適正な照射角によるストロボ光の照射を行うことのできるストロボ装置1もしくはカメラシステムを提供可能となる。
【0073】
また、焦点距離情報を表示する表示手段(表示器7)を備えることで、撮影レンズ3の実際の焦点距離と相違しないことを視認でき、使用者に混乱を与えるなどの事態を回避できる。
【実施例2】
【0074】
以下に本発明の実施例2に係わるカメラシステムについて説明する。なお、カメラシステムの構成は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0075】
本発明の実施例2は、照射角変更動作選択手段により焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とに基づいてストロボ光の照射角変更を行う第1の制御が選択されているが、ストロボ装置1の情報入力手段による通信が一定期間受信不能であるものとする。この場合、制御手段(FPU9)は、アパーチャサイズ情報によらず、焦点距離情報のみで第2の制御を行う構成にしている。
【0076】
図6を用いて、本発明の実施例2におけるFPU9での具体的な動作(ストロボ制御動作)について説明する。なお、図5のフローチャートと異なる部分は、ステップS102とステップS103の間にステップS123をおき、ステップS124を追加し、ステップS107とステップS108の間にステップS125をおき、条件を追加したことである。その他は、図5と同様であるのでその説明は省略する。
【0077】
ステップS102では、昇圧回路6を動作開始させて発光の準備を行う。そして、次のステップS123にて、カメラ2のCCPU19から通信ラインSCを介してFPU9に通信(ストロボ装置1の情報入力手段による通信(受信))が一定期間できたかどうかを確認する。そして、ストロボ通信を一定期間確認できたらステップS103へ進み、一定期間受信不能な場合はステップS124へ進む。
【0078】
ステップS124へ進むと、ストロボ通信が一定期間受信していないことを示す通信NG_FLGを立て、ステップS106へ進む。
【0079】
ステップS107では、アパーチャサイズ情報に基づいてストロボ光の照射角を制御するモードであるかそれを解除しているかを、図13に示されるスイッチ回路24内のスイッチW3のオン、オフで判定する。オンをしている場合は解除されているのでステップS113へ進み、オフであれば解除されていないのでステップS125へ進む。
【0080】
ステップS125へ進むと、通信NG_FLGが立っているか否かを判定し、立っていればステップS111へ進み、立っていなければステップS108へ進む。
【0081】
上記実施例2によれば、ストロボ装置1の情報入力手段(図6のステップS123の動作を行うFPU9)による通信が一定期間受信不能であるとする。この場合には、ステップS124にて通信NG_FLGが立って、ステップS125からステップS111へ処理を進めるようにしている。
【0082】
よって、ストロボ装置1の情報入力手段による通信が一定期間受信不能であっても、焦点距離情報のみがわかっていればアパーチャサイズ情報によらず、焦点距離情報のみでストロボ光の照射角を制御することができる。よって、実施例1と同様、適正な照射角によるストロボ光の照射を行うことができるストロボ装置1もしくはカメラシステムとすることができる。
【実施例3】
【0083】
以下に本発明の実施例3に係わるカメラシステムについて説明する。なお、カメラシステムの構成は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0084】
本発明の実施例3は、焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とに基づいてストロボ光の照射角変更を行う第1の制御が選択されているが、ストロボ装置1の発光モードが特定のモードであるものとする。この場合、制御手段(FPU9)は、アパーチャサイズ情報によらず、焦点距離情報のみで第2の制御を行う構成にしている。
【0085】
図7を用いて、本発明の実施例3におけるFPU9の具体的な動作(ストロボ制御動作)について説明する。なお、図7において、図5のフローチャートと異なる部分は、ステップS107とステップS108の間にステップS126をおき、条件を追加したことである。その他は、図5と同様であるのでその説明は省略する。
【0086】
ステップS107では、アパーチャサイズ情報に基づいてストロボ光の照射角を制御するモードであるかそれを解除しているかを、図13に示されるスイッチ回路24内のスイッチSW3のオン、オフで判定する。オンをしている場合は解除されているのでステップS113へ進み、オフであれば解除されていないのでステップS126へ進む。
【0087】
ステップS126では、図13に示されるスイッチ回路24内の発光モード選択スイッチMODE_SW、その選択を決定するためのスイッチSEL−SET_SWにより、マニュアル外部調光が設定されたとする。この場合はステップS111へ進み、マニュアル外部調光設定以外の場合はステップS108へ進む。
【0088】
上記実施例3によれば、ストロボ装置1の発光モードがマニュアル外部調光モードといった単独で使用される可能性のある特定のモードが選択されていたとする。この場合、ストロボ通信が行われない場合が想定され、カメラ2から切り離してスレーブ状態で使われる可能性が高い。このため、ステップS126にて、発光モードが特定のモード(マニュアル外部調光モード)であるか否かを判定し、そうであればステップS126からステップS111へ処理を進めるようにしている。
【0089】
よって、ストロボ装置1の発光モードがマニュアル外部調光モードのような特定のモードが選択されていたとしても、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。つまり、従来のように以前のアパーチャサイズ情報が保持されることはなく、焦点距離情報のみで適正な照射角によるストロボ光の照射を行うことができる。
【実施例4】
【0090】
以下に本発明の実施例4に係わるカメラシステムについて説明する。なお、カメラシステムの構成は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0091】
本発明の実施例4は、焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とに基づいてストロボ光の照射角変更を行う第1の制御が選択されているが、ストロボ装置1のシンクロターミナル接続回路26にシンクロコード100等の接続を検出したものとする。この場合、制御手段(FPU9)は、アパーチャサイズ情報によらず、焦点距離情報のみで第2の制御を行う構成にしている。
【0092】
図8を用いて、本発明の実施例4におけるFPU9の具体的な動作(ストロボ制御動作)について説明する。なお、図8において、図5のフローチャートと異なる部分は、ステップS107とステップS108の間にステップS127をおき、条件を追加したことである。その他は、図5と同様であるのでその説明は省略する。
【0093】
ステップS107では、アパーチャサイズ情報に基づいてストロボ光の照射角を制御するモードであるかそれを解除しているかを、図13に示されるスイッチ回路24内のスイッチSW3のオン、オフで判定する。オンをしている場合は解除されているのでステップS113へ進み、オフであれば解除されていないためにステップS127へ進む。
【0094】
ステップS127では、シンクロターミナル接続回路26へのシンクロコード100等の接続を検出しているか否かを、図13に示されるシンクロターミナル接続回路26に具備されるスイッチシンクロターミナル検出_SWのオン、オフをFPU9で判定する。オンしている場合はシンクロターミナル接続回路26へのシンクロコード100等の接続を検出しているのでステップS111へ進み、オフであれば接続されていないのでステップS108へ進む。
【0095】
上記実施例4によれば、ストロボ装置1のシンクロターミナル接続回路26にシンクロコード100等が接続されて単独で使用される可能性があるとする。この場合、ストロボ通信が行われない場合が想定され、カメラ2から切り離してスレーブ状態で使われる可能性が高い。このような場合、ステップS127にて、シンクロターミナル接続回路26への接続が検出されているか否かを判定し、検出されていればステップS127からステップS111へ処理を進めるようにしている。
【0096】
よって、ストロボ装置1のシンクロターミナル接続回路26にシンクロコード100等が接続されていたとしても、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。つまり、従来のように以前のアパーチャサイズ情報が保持されることはなく、焦点距離情報のみで適正な照射角によるストロボ光の照射を行うことができる。
【実施例5】
【0097】
以下に本発明の実施例5に係わるカメラシステムについて説明する。なお、カメラシステムの構成は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0098】
本発明の実施例5は、焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とに基づいてストロボ光の照射角変更を行う第1の制御が選択されているが、ストロボ装置1にスレーブ発光動作を行うための機器の接続を検出したものとする。この場合、制御手段(FPU9)は、アパーチャサイズ情報によらず、焦点距離情報のみで第2の制御を行う構成にしている。
【0099】
図9を用いて、本発明の実施例5におけるFPU9の具体的な動作(ストロボ制御動作)について説明する。なお、図9において、図5のフローチャートと異なる部分は、ステップS107とステップS108の間にステップS128をおき、条件を追加したことである。その他は、図5と同様であるのでその説明は省略する。
【0100】
ステップS107では、アパーチャサイズ情報に基づいてストロボ光の照射角を制御するモードであるかそれを解除しているかを、図13に示されるスイッチ回路24内のスイッチSW3のオン、オフで判定する。オンをしている場合は解除されているのでステップS113へ進み、オフであれば解除されていないためにステップS128へ進む。
【0101】
ステップS128では、外部ストロボアクセサリーであるスレーブ制御機器101がストロボ装置1に接続されていることを検出しているか判定する。詳しくは、図13に示される外部ストロボアクセサリーインターフェース回路27に具備されるスイッチEXTON_SWのオン、オフをFPU9で判定する。オンしている場合はスレーブ制御機器101の接続を検出しているためにステップS111へ進み、オフであれば接続されていないのでステップS108へ進む。
【0102】
上記実施例5によれば、ストロボ装置1にスレーブ制御機器101の接続を検出している場合は単独で使用される可能性がある。この場合、ストロボ通信が行われない場合が想定され、カメラ2から切り離してスレーブ状態で使われる可能性が高い。このような場合、ステップS128にて、スレーブ制御機器101の接続が検出されているか否かを判定し、検出されていればステップS128からステップS111へ処理を進めるようにしている。
【0103】
よって、ストロボ装置1にスレーブ制御機器101が接続されていたとしても、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。つまり、従来のように以前のアパーチャサイズ情報が保持されることはなく、焦点距離情報のみで適正な照射角によるストロボ光の照射を行うことができる。
【0104】
また、スレーブ制御機器が、図13に示されるシンクロターミナル接続回路26によりシンクロコード100を介して接続されても同様である。
【実施例6】
【0105】
以下に本発明の実施例6に係わるカメラシステムについて説明する。なお、カメラシステムの構成は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0106】
本発明の実施例6は、焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とに基づいてストロボ光の照射角変更を行う第1の制御が選択されているが、ストロボ装置1の情報入力手段によるアパーチャサイズ情報通信がなされていないとする。この場合、FPU9は、自動ズーム動作(照射角変更を自動で行う動作)を止め、手動ズーム動作(照射角変更を手動で行わせる動作)に切り替える構成にしている。
【0107】
図10を用いて、本発明の実施例6におけるFPU9の具体的な動作(ストロボ制御動作)について説明する。なお、図10において、図5のフローチャートと異なる部分は、ステップS111,S112とステップS129,S130,S131の処理を置き換え、ステップS131からステップS115へ進むようにしたものである。その他は、図5と同様であるのでその説明は省略する。
【0108】
ステップS107では、アパーチャサイズ情報に基づいてストロボ光の照射角を制御するモードであるかそれを解除しているかを、図13に示されるスイッチ回路24内のスイッチSW3のオン、オフで判定する。オンをしている場合は解除されているのでステップS113へ進み、オフであれば解除されていないのでステップS129へ進む。
【0109】
ステップS129では、アパーチャサイズ情報(倍率情報)を1倍にして自身のメモリ内に記憶し、手動操作に基づいて照射角を変更する手動ズームモードを切り替える。ステップS130では、表示器7のセグメント102を消灯させる。同時に表示器7のセグメント103に、カメラ2より自動的にストロボズームを動作させる“AUTO”の表示に代えてストロボ単体でズーム位置を決める手動ズームモードの“M”を表示させる。そして、ステップS131へ進む。スイッチ回路24内の任意の手動ズーム位置に設定を行うためのスイッチM−ZOOM_SWが押されたとする。すると、ズーム位置(照射角)がステップで変わり(押しつづけて変化しても良い)、スイッチSEL−SET_SWが押されるとズーム位置が決定する。その後はステップS115へ進む。
【0110】
上記実施例6によれば、照射角変更動作選択手段によりアパーチャサイズ情報による制御が選択されているが、ストロボ装置1の情報入力手段によるアパーチャサイズ情報の通信がなされていないとする。この場合は、ステップS129にて自動ズーム動作を止め、手動ズーム動作に切り替えるようにしている。
【0111】
よって、ストロボ装置1の情報入力手段によるアパーチャサイズ情報の通信が不能な場合でも、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。つまり、ストロボ照射角の不適正が低減させることができる。
【実施例7】
【0112】
以下に本発明の実施例7に係わるカメラシステムについて説明する。なお、カメラシステムの構成は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0113】
本発明の実施例7は、焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とに基づいてストロボ光の照射角変更を行う第1の制御が選択されているが、ストロボ装置1の情報入力手段による通信が一定期間受信不能であるものとする。この場合、制御手段(FPU9)は、自動ズーム動作を止め、手動ズーム動作に切り替える構成にしている。
【0114】
図11を用いて、本発明の実施例7におけるFPU9の具体的な動作(ストロボ制御動作)について説明する。なお、図11において、実施例2である図6のフローチャートと異なる部分は、ステップS111,S112とステップS129,S130,S131の処理を置き換え、ステップS131からステップS115へ進むようにしたものである。その他は、図6と同様であるものとする。
【0115】
ステップS107では、アパーチャサイズ情報に基づいてストロボ光の照射角を制御するモードであるかそれを解除しているかを、図13に示されるスイッチ回路24内のスイッチSW3のオン、オフで判定する。オンをしている場合は解除されているのでステップS113へ進み、オフであれば解除されていないのでステップS129へ進む。
【0116】
ステップS129では、図9のステップS129と同様、アパーチャサイズ情報(倍率情報)を1倍にして自身のメモリ内に記憶し、手動ズームモードに切り替える。ステップS130では表示器7のセグメント102を消灯させる。同時に、表示器7のセグメント103に、カメラ2より自動的にストロボズームを動作させる“AUTO”の表示に代えてストロボ単体でズーム位置を決める手動ズームモードの“M”を表示させる。そしてステップS131へ進む。スイッチ回路24内の任意の手動ズーム位置に設定を行うためのスイッチM−ZOOM_SWが押されたとする。すると、ズーム位置(照射角)がステップで変わり(押しつづけて変化しても良い)、スイッチSEL−SET_SWが押されるとズーム位置が決定する。その後はステップS115へ進む。
【0117】
上記実施例7によれば、照射角変更動作選択手段によりアパーチャサイズ情報による制御手段が選択されているが、ストロボ装置1の情報入力手段による通信が一定期間受信不能であるとする。この場合は、自動ズーム動作を止め、ステップS129にて手動ズーム動作に切り替えるようにしている。
【0118】
よって、ストロボ装置1の情報入力手段による通信が一定期間受信不能な場合でも、上記実施例2と同様の効果を得ることができる。つまり、ストロボ照射角の不適正が低減させることができる。
【実施例8】
【0119】
以下に本発明の実施例8に係わるカメラシステムについて説明する。なお、カメラシステムの構成は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0120】
本発明の実施例8は、焦点距離情報とアパーチャサイズ情報とに基づいてストロボ光の照射角変更を行う第1の制御が選択されているが、ストロボ装置1の情報入力手段による通信が一定期間受信不能であるものとする。この場合、FPU9は、自動ズーム動作を止め、手動ズームモードの選択状態で決定を待機する動作に切り替える構成にしている。
【0121】
図12を用いて、本発明の実施例8におけるFPU9の具体的な動作(ストロボ制御動作)について説明する。なお、図12において、実施例7である図11のフローチャートと異なる部分は、ステップS129とステップS130の処理をステップS132とステップS133の処理に置き換えたものである。その他は、図11と同様であるものとする。
【0122】
ステップS107では、アパーチャサイズ情報に基づいてストロボ光の照射角を制御するモードであるかそれを解除しているかを、図13に示されるスイッチ回路24内のスイッチSW3のオン、オフで判定する。オンをしている場合は解除されているのでステップS113へ進み、オフであれば解除されていないのでステップS130へ進む。
【0123】
ステップS132では、アパーチャサイズ情報(倍率情報)を1倍にして自身のメモリ内に記憶し、手動ズームモードを選択する。そして、表示器7のセグメント103に、カメラ2より自動的にストロボズームを動作させる“AUTO”の表示に代えてストロボ単体でズーム位置を決める手動ズームモードの“M”を点滅表示させる。そして、スイッチ回路24内のスイッチSEL−SET_SWが押されると決定する待機状態とする。その後、スイッチSEL−SET_SWが押されると、ステップS131で手動ズームモードの選択を決定し、手動ズームモード動作を開始する。スイッチ回路24内の任意の手動ズーム位置に設定を行うためのスイッチM−ZOOM_SWが押されたとする。すると、ズーム位置(照射角)がステップで変わり(押しつづけて変化しても良い)、スイッチSEL−SET_SWが押されるとズーム位置が決定する。その後はステップS115へ進む。
【0124】
上記実施例8によれば、照射角変更動作選択手段によりアパーチャサイズ情報による制御が選択されているが、ストロボ装置1の情報入力手段による通信が一定期間受信していないとする。この場合は、自動ズーム動作を止め、ステップS132にて手動ズームモードの選択状態で待機する動作に切り替えるようにしている。
【0125】
よって、ストロボ装置1の情報入力手段による通信が一定期間受信不能な場合でも、上記実施例7と同様の効果を得ることができる。つまり、ストロボ照射角の不適正が低減させることができる。なお、図10のステップS129,S130,S13を、図12のステップS132,S133,S131に置き換えて、実施例6のようにすることもできる。
【0126】
最後に、上記実施例1ないし8の効果を以下にまとめて列挙する。
【0127】
1)カメラ2とストロボ装置1間で適正な通信が出来ないような場合、焦点距離情報のみがわかっていれば、アパーチャサイズ情報によらず、焦点距離情報のみでストロボ光の照射角を制御する第2の制御を選択するようにしている。よって、以前の情報が保持されることはなく、ストロボ照射角(配光角)の不適正が低減する。
【0128】
2)カメラ2からストロボ装置1が外されて、ストロボ装置1の情報入力手段による通信が一定期間受信不能なような場合は、自動ズーム動作を止め、手動ズーム動作に切り替えるようにしている。よって、ストロボ配光角の不適正が低減する。
【0129】
3)また、シンクロターミナル接続回路26へのシンクロコードの接続もしくはスレーブ制御機器(マスターストロボの発光に同期する)の接続を検出したとする。この際、アパーチャサイズ情報を用いた第1の制御が選択されていても、アパーチャサイズ情報によらず、焦点距離情報のみでストロボ光の照射角を制御する第2の制御手段を選択するようにしている。よって、ストロボ配光角の不適正が低減する。
【0130】
4)カメラ2とストロボ装置1間で適正な通信が出来なかった、もしくは、カメラ2からストロボ装置1が外された場合、従来は表示手段での表示が上記状態前の情報のためにズーム位置が適正でないことを撮影者はわからない。このため、本来のストロボ照射角より狭くなって撮影した画像の周辺が暗くなってしまうといったことがあった。この点に鑑み、本実施例では、上記1)ないし3)の動作に加えて、焦点距離情報を表示するようにしている。よって、ストロボ照射角の不適正を撮影者に認識させることができる。
【0131】
なお、本発明は、上記実施例1ないし8の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
【0132】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した図3〜図12の各フローチャートの処理を実行する制御プログラムや各種テーブルが格納されることになる。これらのプログラムコードは、例えば、アップデート可能なファームウェアとしても提供可能である。
【0133】
(本発明と実施例の対応)
本発明において、本発明の照射角変更手段は照射角調整用モータ8に、情報入力手段は図5などのステップS103,S104,S108,S109を実行するFPU9に、表示手段は表示器7に、それぞれ相当する。
【0134】
請求項1の本発明において、第1の制御手段は図5などのステップS109からステップS114までのルーチンを実行するFPU9に、第2の制御手段はステップS111からステップS114までのルーチンを実行するFPU9に、それぞれ相当する。そして、照射角変更動作選択手段は図5のステップS108、図6のステップS125、図7のステップS126、図8のステップS127または図9のステップS128に相当する。また、アパーチャサイズ情報に無縁な環境とは、前記情報入力手段を介してカメラからの前記アパーチャサイズ情報が入力されていない状態(実施例1)、カメラとの間で定められた期間受信不能となっている状態(実施例2)を指す。さらに、ストロボ装置単独で発光制御が可能な発光モード(実施例3)、シンクロターミナルにシンクロコードが接続されている状態(実施例4)、スレーブ発光動作を行うための機器が接続されている状態(実施例5)などを指す。
【0135】
請求項3の本発明において、自動ズーム動作制御手段は図10などのステップS109からステップS114までのルーチンを実行するFPU9に相当する。手動ズーム動作制御手段は図10、図11のステップS129からステップS131までのルーチンまたは図12のステップS132からステップS131までのルーチンを実行するFPU9に相当する。そして、照射角変更動作選択手段は図10のステップS108または図11のステップS125に相当する。また、アパーチャサイズ情報に無縁な環境とは、前記情報入力手段を介してカメラからの前記アパーチャサイズ情報が入力されていない状態(実施例6)、カメラとの間で定められた期間受信不能となっている状態(実施例7)を指す。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】本発明の実施例1ないし8に係るカメラ及びストロボ装置から成るカメラシステムの概略を示す構成図である。
【図2】図1のストロボ装置に搭載された表示器の表示例を示す図である。
【図3】本発明の実施例1に係わるカメラの動作を示すフローチャートである。
【図4】図3の続きの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施例1に係わるストロボ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例2に係わるストロボ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例3に係わるストロボ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例4に係わるストロボ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例5に係わるストロボ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例6に係わるストロボ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例7に係わるストロボ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施例8に係わるストロボ装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図13】図1のストロボ装置におけるスイッチ回路、シンクロターミナル接続回路、外部ストロボアクセサリーインターフェース回路の詳細を示す構成図である。
【図14】図1のストロボ装置を用いたスレーブ多灯発光システムを説明する図である。
【符号の説明】
【0137】
1 ストロボ装置
2 カメラ
3 撮影レンズ
5 発光素子
8 照射角調整用モータ
7 表示器
9 FPU(ストロボ制御用マイクロコンピュータ)
19 CCPU(カメラ制御用マイクロコンピュータ)
23 LPU(レンズ制御用マイクロコンピュータ)
24 スイッチ回路
26 シンクロターミナル接続回路
27 外部ストロボアクセサリーインターフェース回路
101 スレーブ制御機器
SW3 スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストロボ光の照射角を変更する照射角変更手段と、
レンズの焦点距離情報とカメラのアパーチャサイズ情報をカメラとの通信により入力する情報入力手段と、
前記焦点距離情報と前記アパーチャサイズ情報とに基づいて前記照射角を変更するための第1の制御を行う第1の制御手段と、
前記アパーチャサイズ情報によらず、前記焦点距離情報のみに基づいて前記照射角を変更するための第2の制御を行う第2の制御手段と、
前記アパーチャサイズ情報に無縁な環境のときに前記第1の制御から切り替えて前記第2の制御を選択する照射角変更動作選択手段とを有することを特徴とするストロボ装置。
【請求項2】
前記焦点距離情報のみに基づいて前記照射角を変更するための第2の制御を行う場合には、前記アパーチャサイズ情報を基準値にすることを特徴とする請求項1に記載のストロボ装置。
【請求項3】
ストロボ光の照射角を変更する照射角変更手段と、
レンズの焦点距離情報とカメラのアパーチャサイズ情報をカメラとの通信により入力する情報入力手段と、
前記焦点距離情報と前記アパーチャサイズ情報とに基づいて前記照射角を変更するための自動ズーム動作制御を行う自動ズーム動作制御手段と、
手動操作に基づいて前記照射角を変更するための手動ズーム動作制御を行う手動ズーム動作制御手段と、
前記アパーチャサイズ情報に無縁な環境のときに前記自動ズーム動作制御から切り替えて前記手動ズーム動作制御を選択する照射角変更動作選択手段とを有することを特徴とするストロボ装置。
【請求項4】
前記アパーチャサイズ情報に無縁な環境とは、前記情報入力手段を介してカメラからの前記アパーチャサイズ情報が入力されていない状態であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のストロボ装置。
【請求項5】
前記アパーチャサイズ情報に無縁な環境とは、カメラとの間で定められた期間受信不能となっている状態であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のストロボ装置。
【請求項6】
前記アパーチャサイズ情報に無縁な環境とは、当該ストロボ装置単独で発光制御が可能な発光モードであることを特徴とする請求項1または2に記載のストロボ装置。
【請求項7】
前記アパーチャサイズ情報に無縁な環境とは、シンクロターミナルにシンクロコードが接続されている状態であることを特徴とする請求項1または2に記載のストロボ装置。
【請求項8】
前記アパーチャサイズ情報に無縁な環境とは、スレーブ発光動作を行うための機器が接続されている状態であることを特徴とする請求項1または2に記載のストロボ装置。
【請求項9】
前記手動ズーム動作制御手段は、手動ズームモードの選択が決定された後に、前記手動ズーム動作制御を開始することを特徴とする請求項3に記載のストロボ装置。
【請求項10】
前記焦点距離情報を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のストロボ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−185700(P2008−185700A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−17899(P2007−17899)
【出願日】平成19年1月29日(2007.1.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】