スライドドア車のフラップオープナシステム
【課題】 フューエルフラップ開放の操作が容易で、かつスライドドア開放時のフューエルフラップの開放が確実に防止できるスライドドア車のフラップオープナシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】 スライドドア3とフューエルフラップ4の同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムにおいて、ドアロック2の解除に連動してフューエルフラップ4の開放を可能にするとともに、該フューエルフラップ4を押圧して開放するプッシュロック機構7を併設したことにより、フューエルフラップ4の開放のための格別のオープナ等を設置する必要がなく、部品点数の削減が可能で、操作が簡便となる上に、プッシュロック機構7を解除しないとフューエルフラップ4の開放ができないので、スライドドア3の開放時のフューエルフラップ4との干渉を確実に防止できる。
【解決手段】 スライドドア3とフューエルフラップ4の同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムにおいて、ドアロック2の解除に連動してフューエルフラップ4の開放を可能にするとともに、該フューエルフラップ4を押圧して開放するプッシュロック機構7を併設したことにより、フューエルフラップ4の開放のための格別のオープナ等を設置する必要がなく、部品点数の削減が可能で、操作が簡便となる上に、プッシュロック機構7を解除しないとフューエルフラップ4の開放ができないので、スライドドア3の開放時のフューエルフラップ4との干渉を確実に防止できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のスライドドア仕様車にあっては、スライドドアとフューエルフラップの同時開放が行われると、互いが当接することにより、スライドドアの内側が汚れたり、フューエルフラップが損傷することがあった。そこで、スライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止する様々な技術が採用されている。そのようなスライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止するものとして例えば下記特許文献1に開示されたものがある。
【特許文献1】特開2001−241239号公報(図4〜図6参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
図16を用いて、前記特許文献1に開示された自動車のフューエルリッド装置について説明する。図16(A)〜(C)の従来の技術を解決するものとしてなされたものである。図16(C)に示すように、リッド32を開放すると、フューエルリッド装置34におけるロッド37が復元してベルクランク36を揺動させ、ケーブル39を牽引する。ケーブル39の牽引により車両ボディ40内におけるストッパ38が起立して、スライドドア31の開放軌跡内に侵入して、スライドドア31を半開き状態に保持して、それ以上の開放を阻止してスライドドアの汚損やフューエルフラップの損傷が防止される。
【0004】
ところが、スライドドア31の半開き状態のときに、図16(B)に示すように、誤ってリッド32を閉じた場合には、スライドドア31に当接して動きが規制されたストッパ38とロッド37との間に過大な力が作用する。これにより、ベルクランク36等が変形し、最悪の場合にはリッド32が変形する虞れも生じた。そこで、図16(D)に示すように、リッド32の開閉により出没するロッド37を受けるリンクを、第1のリンク42と第2のリンク43の2部材とし、ロッド37を第1のリンク42に、かつストッパ38に通じるケーブル39を第2のリンク43に結合し、これら両リンク42、43をテンションスプリング46で連結したものである。
【0005】
これにより、テンションスプリング46が第1のリンク42の個別的な動き、すなわち第2のリンク43に対する第1のリンク42の相対的な動きを可能とするので、スライドドア31が半開き状態のとき、誤ってリッド32を閉じても、伝達部品に過大な力が作用することがなく、スライドドアとフューエルフラップの同時開放を有効に防止できることとなった。
【0006】
しかしながら、このような従来のスライドドア車にあって、フューエルフラップのロックを解除するには、インパネスイッチや座席下のオープナレバーを操作していた。そのため、手を延ばしたり上体を屈ませたりして面倒であった。また、スライドドアが全開のときでも、インパネスイッチやオープナレバーの操作により、フューエルフラップを開くことが可能なため、依然としてドアトリムの汚損やフューエルフラップの破損の虞れがあった。
【0007】
そこで本発明は、このような従来のスライドドア車の諸課題を解決して、フューエルフラップ開放の操作が容易で、かつスライドドア開放時のフューエルフラップの開放が確実に防止できるスライドドア車のフラップオープナシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このため本発明は、スライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムにおいて、ドアロックの解除に連動してフューエルフラップの開放を可能にするとともに、該フューエルフラップを押圧して開放するプッシュロック機構を併設したことを特徴とする。また本発明は、前記ドアロックの解除に連動して作動する機械的あるいは電気的な駆動手段によりフューエルフラップのロックが解除されるように構成したことを特徴とする。また本発明は、前記フューエルフラップの開放に連動してスライドドアの開放が阻止されるように構成したことを特徴とする。また本発明は、前記フューエルフラップの開放に連動したスライドドアの開放の阻止が機械的あるいは電気的な駆動手段によりなされるように構成したことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、スライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムにおいて、ドアロックの解除に連動してフューエルフラップの開放を可能にするとともに、該フューエルフラップを押圧して開放するプッシュロック機構を併設したことにより、フューエルフラップの開放のための格別のオープナ等を設置する必要がなく、部品点数の削減が可能で、操作が簡便となる上に、プッシュロック機構を解除しないとフューエルフラップの開放ができないので、スライドドア開放時のフューエルフラップとの干渉を確実に防止できる。
【0010】
また、前記ドアロックの解除に連動して作動する機械的あるいは電気的な駆動手段によりフューエルフラップのロックが解除されるように構成した場合は、ドアロック解除部とフューエルフラップロック解除部との間に機械的あるいは電気的な操作力あるいは信号伝達手段を配し、フューエルフラップの近傍に駆動手段を配設することにより、確実なフューエルフラップのロックあるいは解除を行うことができる。さらに、前記フューエルフラップの開放に連動してスライドドアの開放が阻止されるように構成した場合は、フューエルフラップの開放時にも確実にスライドドアの開放が阻止される。
【0011】
さらにまた、前記フューエルフラップの開放に連動したスライドドアの開放の阻止が機械的あるいは電気的な駆動手段によりなされるように構成した場合は、フューエルフラップ開閉部とスライドドア開放阻止部との間に機械的あるいは電気的な操作力あるいは信号伝達手段を配し、スライドドア開放阻止部の近傍に駆動手段を配設することにより、確実なスライドドアの開放阻止を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムの1つの実施例を示す全体概念図である。本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムの基本的な構成は、スライドドア3とフューエルフラップ4の同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムにおいて、ドアロック2の解除に連動してフューエルフラップ4の開放を可能にするとともに、該フューエルフラップ4を押圧して開放するプッシュロック機構7を併設したことを特徴とする。
【0013】
図1に示すように、例えば、フロントドア(運転席)1に付設されたドアロック2の解除に連動してフューエルフラップ4の開放が可能にされる。リヤピラー等に設置された給油口であるフューエルフラップ4は、フラップ開閉センサ装置8によって開放勝手に付勢されている。フューエルフラップ4は、ドアロック2の解除に連動して作動する機械的あるいは電気的な駆動手段(アクチュエータ)5によりフューエルロック6によるロックが開放される。したがって、ドアロック2とアクチュエータ5との間は、機械的なフューエルロックケーブル11や電気的な解除信号を伝達するコード等により連結される。無論、解除信号のみならず、ドアロック2の施錠信号に基づくロック信号も伝達される。
【0014】
本発明では、前記アクチュエータ5により駆動されるフューエルロック6に加えて、押圧することで、フューエルフラップ4の閉扉保持と開扉開放を繰り返すプッシュロック機構7を併設した。また、前記フューエルフラップ4の開放に連動して、フラップ開閉センサ装置8におけるセンサレバー8Bの復元付勢力によって、スライドドアロックケーブル9の牽引を介して作動するスットッパ10Aによりスライドドア3の開放が阻止される。前記フューエルフラップ4の開放に連動したスットッパ10Aによるスライドドア3の開放の阻止は、機械的なケーブル9あるいは電気的な信号(後述する図5のセンサスイッチ8Eからの)伝達手段により伝達された駆動信号によって、図示しない電気的駆動手段等によりなされる。
【0015】
図2は、本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムの制御フロー図である。以下に説明すると、ステップS1にてドアロック2が施錠(S2)されると、フューエルフラップ4の開閉も不可にされる(S3)。一方、ステップS4にてスライドドア3が開放されると、ステップS5にて通常のリヤドア(スライドドア)スイッチに連動してフラップのフューエルロックアクチュタ6が施錠されて、ステップS3にてフューエルフラップ4の開閉も不可とされる。
【0016】
ステップS6にてドアロック2が解除さると、フューエルロックアクチュタ6によりフューエルフラップ4が解除動作を行い(ステップS7)、同時に、スライドドア3が閉じられた(S8)状態から、全てのドアが開放可能となる(S9)。スライドドア3が半開き(S10)の場合は、フューエルフラップ4の開閉が可能となる(S11)が、スライドドア3が全開(S12)の場合は、スライドドア3に邪魔されてフューエルフラップ4を開閉することは不可能となる(S13)。
【0017】
前記ステップS7にて、スライドドア3が閉じられた状態にてフューエルロックアクチュタ6によるフューエルフラップ4の解除動作がなされると、ステップS14にてフューエルフラップ4のアウタ面の押圧すなわちプッシュ動作が行われる。これにより、フューエルフラップ4が開放される(S15)。フューエルフラップ4が開放されると、フラップ開閉センサ装置8が作動して、機械的なスライドドアロックケーブル9によりストッパ10Aを起立させて、スライドドア3の開放動作を禁止する(S16)。あるいは、電気的な制御によりストッパ10Aを起立させて、スライドドア3の開放動作を禁止する(S17)。
【0018】
図3は、本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムに採用される電子制御手段と、該電子制御手段に入出力されるスイッチ類とアクチュエータ類との関係概略図である。ロック・アンロックアクチュエータはフューエルロックアクチュエータ5を示し、ロック・アンロックスイッチはドアロック2の施錠あるいは解除に伴うスイッチを示し、フューエルリッドアクチュエータはフラップ開閉センサ装置8におけるに復元ばね等を示すが、別途格別のアクチュエータを設置してもよい。スライドドア用モータはスライドドアの開閉を手動によることなく電気的な駆動手段により行うものである。
【0019】
リヤドアスイッチはスライドドアが開閉したことを検知するためのスイッチで、フューエルフラップ4の開放を規制するためのものである。リヤスライドドア制御スイッチは電気的なアクチュエータによるスライドドアの開閉を行うための手動スイッチである。リヤスライドドア制御OFFスイッチはスライドドアの開閉の終了を行うスイッチである。フューエルリッド検知スイッチはスライドドアの開放を規制するために設置されるもので、フューエルリッドの開放時に閉成される。
【0020】
図4はスライドドア車の側面図で、スライドドア3とフューエルフラップ4とスライドドアロック部10との関係を示す。図5〜図15は前記スライドドア3、フューエルフラップ4およびスライドドアロック部10のロック、解除等の各状態における図4のA、BおよびC断面図を示すものである。以下に詳述する。図5はフューエルフラップ4が閉じられた状態の図4のA1−A1断面図(添え字1は状態を示すもので、A−A断面のこと。以下B−B、C−C断面も同じ)である。フロントドア1におけるドアロック2がロック施錠状態で、フューエルロックケーブル11が牽引されずにフューエルロックアクチュエータ5もロック位置にあり、フューエルロック6のロックロッド6Aが突出してフューエルフラップ4を閉じてロック施錠位置に保持している。
【0021】
フューエルフラップ4が閉扉位置にあることによって、フラップヒンジ4Aがフラップ開閉センサ装置8におけるセンサロッド8Aを退避させ、センサヒンジ8Cに巻き付けられたコイルばねよりなる復元ばね8Dの復元力に抗して、センサレバー8Bを時計方向に回動させて、スライドドアロックケーブル9を矢印方向に後退させている。したがって、スライドドア3を何ら規制することはない。
【0022】
図6(A)は図4のB1−B1断面図で、フューエルフラップ4部においてフューエルロック6に加えて付設されるプッシュロック機構7を示す。フューエルフラップ4のアウタ面を押圧する毎に、プッシュロックヒンジ7Bの周りにプッシュロックレバー7Aがロック・解除を繰り返して、フューエルフラップ4の開閉が行える。図6(B)は図4のC1−C1断面図で、前記スライドドアロックケーブル9端部に設置されたスライドドア3のロックおよび解除を行う。スライドドアロックケーブル9を矢印のように牽引することで、ストッパ10Aをストッパヒンジ10Bの周りに回動させて、後述する図11のようにスライドドア3の開放を阻止することができる。
【0023】
図7は図4のA2−A2断面図で、ドアロック2(図1)を解除すると、フューエルロックケーブル11を牽引してフューエルロックアクチュエータ5を作動させ、フューエルロック6のロックロッド6Aを後退させることで、フューエルフラップ4がいつでも開放できる待機状態とされる。このとき、フューエルフラップ4のヒンジ部であるフラップセンサ装置8では、復元ばね8Dによりセンサレバー8Bを介してセンサロッド8Aがフューエルフラップ4を開放勝手に付勢している。図8はこの状態にある図4のB2−B2断面図、すなわちプッシュロック機構7の状態を示している。図8ではスライドドア3が全開状態にあり、フューエルフラップ4はスライドドア3により完全に覆われており、プッシュロック機構7の操作ができず、スライドドア3とフューエルフラップ4との同時開放は完全に阻止される。
【0024】
図9は図4のA2’−A2’断面図で、フューエルフラップ4が開放された状態を示す。図10は図4のC2−C2断面図で、スライドドアロック部10を示す。スライドドア3のロックが解除された状態にあり、開放が可能である。また、図11は図4のC2’−C2’断面図で、スライドドアロック部10のロック状態を示し、スライドドアロックケーブル9の牽引によりストッパ10Aがスライドドア3の開放を阻止している状態である。
【0025】
前記図9のフューエルフラップ4が開放された状態を得るには、図4のA3−A3断面図である図12に示すように、フューエルフラップ4のアウタ面を押圧することにより、プッシュロックヒンジ7Bの周りにプッシュロックレバー7Aを回動させて解除動作を行う。図4のA3’−A3’断面図である図13に示すように、プッシュロック機構7からフューエルフラップ4が開放されると、フラップ開閉センサ装置8における復元ばね8Dの復元力によりセンサレバー8Bを介してセンサロッド8Aが進出し、フューエルフラップ4が開き始める。これにより、機械的な伝達手段であるスライドドアロックケーブル9を牽引し、図4のC3−C3断面図である図14に示すように、ストッパ10Aがスライドドア3の開放を阻止する。
【0026】
図15は図14と同じストッパ10Aによるスライドドア3の開放阻止状態を示す断面図であるが、電気的なアクチュエータ(図示せず)によりストッパ10Aが作動するものである。図13に示すように、プッシュロック機構7からフューエルフラップ4が開放されてセンサロッド8Aが進出することによって、センサスイッチ8Eが閉成して、電気的なアクチュエータによりストッパ10Aを起立させるものである。
【0027】
以上のような構成により、ドアロック2の操作に連動してフューエルフラップ4のロック解除が可能となるので、運転席周りのスイッチや座席下のオープナ等が不要となり、造形の自由度が向上するとともに、高級感等が演出できる。また、フューエルフラップ部にプッシュロック機構を採用して、指を掛けるビード等が不要で、外観品質が向上し、セルフスタンドによる開き忘れ防止が図れる。そして、スライドドアが先に開いたときは、フューエルフラップを手で押圧しなければならず、給油作業ができないし、フューエルフラップの開放と両立して互いの汚損や損傷さらには給油ガンとの干渉を引き起こすこともない。また、スライドドアインナ面のプロテクタの設定も不要となる。
【0028】
以上、本発明の各実施の形態について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、スライドドアの形状、形式(フロントスライドドア、リヤスライドドア)、フューエルフラップの形状(プッシュロックのための押圧部の保護板の添設等)、形式(ヒンジ位置等)および設置部位(フロントスライドドアの場合はセンターピラーに設置されてもよい。通常は、リヤスライドドアの場合でリヤピラーに設置される)、ドアロックの形状、形式(ピン型、レバー型、ボタン型等)および設置部位(ドア内側面、ドア肩面等)、フューエルフラップにおけるプッシュロック機構の形状、形式および設置部位、フューエルロックの形状、形式および設置部位、フューエルロック駆動用のアクチュエータの形状、形式およびアクチュエータ駆動媒体の種類(機械、電気、流体等)等については適宜選定することができる。
【0029】
また、フラップ開閉センサ装置におけるフューエルフラップの開放付勢手段の形状、形式(復元ばね等、適宜のアクチュエータを別途設置してもよい)、センサスイッチの形状、形式(センサロッドの移動により開閉してもよいし、センサレバーの回動により開閉してもよい)、スライドドアロック部におけるストッパの形状、形式(揺動して出没してもよいし、ケーブルの牽引によるカム動作で出没してもよい)、ドアロックとフューエルロック駆動用のアクチュエータとの間の信号伝達手段の形式(機械的なケーブル、電気的なコード等)、フラップ開閉センサ装置とスライドドアロック部との間の信号伝達手段の形式(機械的なケーブル、電気的なコード等)等についも適宜選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムの1つの実施例を示す全体概念図である。
【図2】同、スライドドア車のフラップオープナシステムの制御フロー図である。
【図3】同、本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムに採用される電子制御手段と、該電子制御手段に入出力されるスイッチ類とアクチュエータ類との関係概略図である。
【図4】同、スライドドア車の側面図である。
【図5】同、図4のA1−A1断面図である。
【図6】同、図6(A)は図4のB1−B1断面図、図6(B)は図4のC1−C1断面図である。
【図7】同、図4のA2−A2断面図である。
【図8】同、図4のB2−B2断面図である。
【図9】同、図4のA2’−A2’断面図である。
【図10】同、図4のC2−C2断面図である。
【図11】同、図4のC2’−C2’断面図である。
【図12】同、図4のA3−A3断面図である。
【図13】同、図4のA3’−A3’断面図である。
【図14】同、図4のC3−C3断面図である。
【図15】同、図4のC3’−C3’断面図である。
【図16】従来のフューエルリッド装置の説明図である。
【符号の説明】
【0031】
1 フロントドア
2 ドアロック
3 スライドドア
4 フューエルフラップ
5 フューエルロックアクチュエータ(駆動手段)
6 フューエルロック
7 プッシュロック機構
8 フラップ開閉センサ装置
8B センサレバー
9 スライドドアロックケーブル
10 スライドドアロック部
10A ストッパ
11 フューエルロックケーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のスライドドア仕様車にあっては、スライドドアとフューエルフラップの同時開放が行われると、互いが当接することにより、スライドドアの内側が汚れたり、フューエルフラップが損傷することがあった。そこで、スライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止する様々な技術が採用されている。そのようなスライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止するものとして例えば下記特許文献1に開示されたものがある。
【特許文献1】特開2001−241239号公報(図4〜図6参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
図16を用いて、前記特許文献1に開示された自動車のフューエルリッド装置について説明する。図16(A)〜(C)の従来の技術を解決するものとしてなされたものである。図16(C)に示すように、リッド32を開放すると、フューエルリッド装置34におけるロッド37が復元してベルクランク36を揺動させ、ケーブル39を牽引する。ケーブル39の牽引により車両ボディ40内におけるストッパ38が起立して、スライドドア31の開放軌跡内に侵入して、スライドドア31を半開き状態に保持して、それ以上の開放を阻止してスライドドアの汚損やフューエルフラップの損傷が防止される。
【0004】
ところが、スライドドア31の半開き状態のときに、図16(B)に示すように、誤ってリッド32を閉じた場合には、スライドドア31に当接して動きが規制されたストッパ38とロッド37との間に過大な力が作用する。これにより、ベルクランク36等が変形し、最悪の場合にはリッド32が変形する虞れも生じた。そこで、図16(D)に示すように、リッド32の開閉により出没するロッド37を受けるリンクを、第1のリンク42と第2のリンク43の2部材とし、ロッド37を第1のリンク42に、かつストッパ38に通じるケーブル39を第2のリンク43に結合し、これら両リンク42、43をテンションスプリング46で連結したものである。
【0005】
これにより、テンションスプリング46が第1のリンク42の個別的な動き、すなわち第2のリンク43に対する第1のリンク42の相対的な動きを可能とするので、スライドドア31が半開き状態のとき、誤ってリッド32を閉じても、伝達部品に過大な力が作用することがなく、スライドドアとフューエルフラップの同時開放を有効に防止できることとなった。
【0006】
しかしながら、このような従来のスライドドア車にあって、フューエルフラップのロックを解除するには、インパネスイッチや座席下のオープナレバーを操作していた。そのため、手を延ばしたり上体を屈ませたりして面倒であった。また、スライドドアが全開のときでも、インパネスイッチやオープナレバーの操作により、フューエルフラップを開くことが可能なため、依然としてドアトリムの汚損やフューエルフラップの破損の虞れがあった。
【0007】
そこで本発明は、このような従来のスライドドア車の諸課題を解決して、フューエルフラップ開放の操作が容易で、かつスライドドア開放時のフューエルフラップの開放が確実に防止できるスライドドア車のフラップオープナシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このため本発明は、スライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムにおいて、ドアロックの解除に連動してフューエルフラップの開放を可能にするとともに、該フューエルフラップを押圧して開放するプッシュロック機構を併設したことを特徴とする。また本発明は、前記ドアロックの解除に連動して作動する機械的あるいは電気的な駆動手段によりフューエルフラップのロックが解除されるように構成したことを特徴とする。また本発明は、前記フューエルフラップの開放に連動してスライドドアの開放が阻止されるように構成したことを特徴とする。また本発明は、前記フューエルフラップの開放に連動したスライドドアの開放の阻止が機械的あるいは電気的な駆動手段によりなされるように構成したことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、スライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムにおいて、ドアロックの解除に連動してフューエルフラップの開放を可能にするとともに、該フューエルフラップを押圧して開放するプッシュロック機構を併設したことにより、フューエルフラップの開放のための格別のオープナ等を設置する必要がなく、部品点数の削減が可能で、操作が簡便となる上に、プッシュロック機構を解除しないとフューエルフラップの開放ができないので、スライドドア開放時のフューエルフラップとの干渉を確実に防止できる。
【0010】
また、前記ドアロックの解除に連動して作動する機械的あるいは電気的な駆動手段によりフューエルフラップのロックが解除されるように構成した場合は、ドアロック解除部とフューエルフラップロック解除部との間に機械的あるいは電気的な操作力あるいは信号伝達手段を配し、フューエルフラップの近傍に駆動手段を配設することにより、確実なフューエルフラップのロックあるいは解除を行うことができる。さらに、前記フューエルフラップの開放に連動してスライドドアの開放が阻止されるように構成した場合は、フューエルフラップの開放時にも確実にスライドドアの開放が阻止される。
【0011】
さらにまた、前記フューエルフラップの開放に連動したスライドドアの開放の阻止が機械的あるいは電気的な駆動手段によりなされるように構成した場合は、フューエルフラップ開閉部とスライドドア開放阻止部との間に機械的あるいは電気的な操作力あるいは信号伝達手段を配し、スライドドア開放阻止部の近傍に駆動手段を配設することにより、確実なスライドドアの開放阻止を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムの1つの実施例を示す全体概念図である。本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムの基本的な構成は、スライドドア3とフューエルフラップ4の同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムにおいて、ドアロック2の解除に連動してフューエルフラップ4の開放を可能にするとともに、該フューエルフラップ4を押圧して開放するプッシュロック機構7を併設したことを特徴とする。
【0013】
図1に示すように、例えば、フロントドア(運転席)1に付設されたドアロック2の解除に連動してフューエルフラップ4の開放が可能にされる。リヤピラー等に設置された給油口であるフューエルフラップ4は、フラップ開閉センサ装置8によって開放勝手に付勢されている。フューエルフラップ4は、ドアロック2の解除に連動して作動する機械的あるいは電気的な駆動手段(アクチュエータ)5によりフューエルロック6によるロックが開放される。したがって、ドアロック2とアクチュエータ5との間は、機械的なフューエルロックケーブル11や電気的な解除信号を伝達するコード等により連結される。無論、解除信号のみならず、ドアロック2の施錠信号に基づくロック信号も伝達される。
【0014】
本発明では、前記アクチュエータ5により駆動されるフューエルロック6に加えて、押圧することで、フューエルフラップ4の閉扉保持と開扉開放を繰り返すプッシュロック機構7を併設した。また、前記フューエルフラップ4の開放に連動して、フラップ開閉センサ装置8におけるセンサレバー8Bの復元付勢力によって、スライドドアロックケーブル9の牽引を介して作動するスットッパ10Aによりスライドドア3の開放が阻止される。前記フューエルフラップ4の開放に連動したスットッパ10Aによるスライドドア3の開放の阻止は、機械的なケーブル9あるいは電気的な信号(後述する図5のセンサスイッチ8Eからの)伝達手段により伝達された駆動信号によって、図示しない電気的駆動手段等によりなされる。
【0015】
図2は、本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムの制御フロー図である。以下に説明すると、ステップS1にてドアロック2が施錠(S2)されると、フューエルフラップ4の開閉も不可にされる(S3)。一方、ステップS4にてスライドドア3が開放されると、ステップS5にて通常のリヤドア(スライドドア)スイッチに連動してフラップのフューエルロックアクチュタ6が施錠されて、ステップS3にてフューエルフラップ4の開閉も不可とされる。
【0016】
ステップS6にてドアロック2が解除さると、フューエルロックアクチュタ6によりフューエルフラップ4が解除動作を行い(ステップS7)、同時に、スライドドア3が閉じられた(S8)状態から、全てのドアが開放可能となる(S9)。スライドドア3が半開き(S10)の場合は、フューエルフラップ4の開閉が可能となる(S11)が、スライドドア3が全開(S12)の場合は、スライドドア3に邪魔されてフューエルフラップ4を開閉することは不可能となる(S13)。
【0017】
前記ステップS7にて、スライドドア3が閉じられた状態にてフューエルロックアクチュタ6によるフューエルフラップ4の解除動作がなされると、ステップS14にてフューエルフラップ4のアウタ面の押圧すなわちプッシュ動作が行われる。これにより、フューエルフラップ4が開放される(S15)。フューエルフラップ4が開放されると、フラップ開閉センサ装置8が作動して、機械的なスライドドアロックケーブル9によりストッパ10Aを起立させて、スライドドア3の開放動作を禁止する(S16)。あるいは、電気的な制御によりストッパ10Aを起立させて、スライドドア3の開放動作を禁止する(S17)。
【0018】
図3は、本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムに採用される電子制御手段と、該電子制御手段に入出力されるスイッチ類とアクチュエータ類との関係概略図である。ロック・アンロックアクチュエータはフューエルロックアクチュエータ5を示し、ロック・アンロックスイッチはドアロック2の施錠あるいは解除に伴うスイッチを示し、フューエルリッドアクチュエータはフラップ開閉センサ装置8におけるに復元ばね等を示すが、別途格別のアクチュエータを設置してもよい。スライドドア用モータはスライドドアの開閉を手動によることなく電気的な駆動手段により行うものである。
【0019】
リヤドアスイッチはスライドドアが開閉したことを検知するためのスイッチで、フューエルフラップ4の開放を規制するためのものである。リヤスライドドア制御スイッチは電気的なアクチュエータによるスライドドアの開閉を行うための手動スイッチである。リヤスライドドア制御OFFスイッチはスライドドアの開閉の終了を行うスイッチである。フューエルリッド検知スイッチはスライドドアの開放を規制するために設置されるもので、フューエルリッドの開放時に閉成される。
【0020】
図4はスライドドア車の側面図で、スライドドア3とフューエルフラップ4とスライドドアロック部10との関係を示す。図5〜図15は前記スライドドア3、フューエルフラップ4およびスライドドアロック部10のロック、解除等の各状態における図4のA、BおよびC断面図を示すものである。以下に詳述する。図5はフューエルフラップ4が閉じられた状態の図4のA1−A1断面図(添え字1は状態を示すもので、A−A断面のこと。以下B−B、C−C断面も同じ)である。フロントドア1におけるドアロック2がロック施錠状態で、フューエルロックケーブル11が牽引されずにフューエルロックアクチュエータ5もロック位置にあり、フューエルロック6のロックロッド6Aが突出してフューエルフラップ4を閉じてロック施錠位置に保持している。
【0021】
フューエルフラップ4が閉扉位置にあることによって、フラップヒンジ4Aがフラップ開閉センサ装置8におけるセンサロッド8Aを退避させ、センサヒンジ8Cに巻き付けられたコイルばねよりなる復元ばね8Dの復元力に抗して、センサレバー8Bを時計方向に回動させて、スライドドアロックケーブル9を矢印方向に後退させている。したがって、スライドドア3を何ら規制することはない。
【0022】
図6(A)は図4のB1−B1断面図で、フューエルフラップ4部においてフューエルロック6に加えて付設されるプッシュロック機構7を示す。フューエルフラップ4のアウタ面を押圧する毎に、プッシュロックヒンジ7Bの周りにプッシュロックレバー7Aがロック・解除を繰り返して、フューエルフラップ4の開閉が行える。図6(B)は図4のC1−C1断面図で、前記スライドドアロックケーブル9端部に設置されたスライドドア3のロックおよび解除を行う。スライドドアロックケーブル9を矢印のように牽引することで、ストッパ10Aをストッパヒンジ10Bの周りに回動させて、後述する図11のようにスライドドア3の開放を阻止することができる。
【0023】
図7は図4のA2−A2断面図で、ドアロック2(図1)を解除すると、フューエルロックケーブル11を牽引してフューエルロックアクチュエータ5を作動させ、フューエルロック6のロックロッド6Aを後退させることで、フューエルフラップ4がいつでも開放できる待機状態とされる。このとき、フューエルフラップ4のヒンジ部であるフラップセンサ装置8では、復元ばね8Dによりセンサレバー8Bを介してセンサロッド8Aがフューエルフラップ4を開放勝手に付勢している。図8はこの状態にある図4のB2−B2断面図、すなわちプッシュロック機構7の状態を示している。図8ではスライドドア3が全開状態にあり、フューエルフラップ4はスライドドア3により完全に覆われており、プッシュロック機構7の操作ができず、スライドドア3とフューエルフラップ4との同時開放は完全に阻止される。
【0024】
図9は図4のA2’−A2’断面図で、フューエルフラップ4が開放された状態を示す。図10は図4のC2−C2断面図で、スライドドアロック部10を示す。スライドドア3のロックが解除された状態にあり、開放が可能である。また、図11は図4のC2’−C2’断面図で、スライドドアロック部10のロック状態を示し、スライドドアロックケーブル9の牽引によりストッパ10Aがスライドドア3の開放を阻止している状態である。
【0025】
前記図9のフューエルフラップ4が開放された状態を得るには、図4のA3−A3断面図である図12に示すように、フューエルフラップ4のアウタ面を押圧することにより、プッシュロックヒンジ7Bの周りにプッシュロックレバー7Aを回動させて解除動作を行う。図4のA3’−A3’断面図である図13に示すように、プッシュロック機構7からフューエルフラップ4が開放されると、フラップ開閉センサ装置8における復元ばね8Dの復元力によりセンサレバー8Bを介してセンサロッド8Aが進出し、フューエルフラップ4が開き始める。これにより、機械的な伝達手段であるスライドドアロックケーブル9を牽引し、図4のC3−C3断面図である図14に示すように、ストッパ10Aがスライドドア3の開放を阻止する。
【0026】
図15は図14と同じストッパ10Aによるスライドドア3の開放阻止状態を示す断面図であるが、電気的なアクチュエータ(図示せず)によりストッパ10Aが作動するものである。図13に示すように、プッシュロック機構7からフューエルフラップ4が開放されてセンサロッド8Aが進出することによって、センサスイッチ8Eが閉成して、電気的なアクチュエータによりストッパ10Aを起立させるものである。
【0027】
以上のような構成により、ドアロック2の操作に連動してフューエルフラップ4のロック解除が可能となるので、運転席周りのスイッチや座席下のオープナ等が不要となり、造形の自由度が向上するとともに、高級感等が演出できる。また、フューエルフラップ部にプッシュロック機構を採用して、指を掛けるビード等が不要で、外観品質が向上し、セルフスタンドによる開き忘れ防止が図れる。そして、スライドドアが先に開いたときは、フューエルフラップを手で押圧しなければならず、給油作業ができないし、フューエルフラップの開放と両立して互いの汚損や損傷さらには給油ガンとの干渉を引き起こすこともない。また、スライドドアインナ面のプロテクタの設定も不要となる。
【0028】
以上、本発明の各実施の形態について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、スライドドアの形状、形式(フロントスライドドア、リヤスライドドア)、フューエルフラップの形状(プッシュロックのための押圧部の保護板の添設等)、形式(ヒンジ位置等)および設置部位(フロントスライドドアの場合はセンターピラーに設置されてもよい。通常は、リヤスライドドアの場合でリヤピラーに設置される)、ドアロックの形状、形式(ピン型、レバー型、ボタン型等)および設置部位(ドア内側面、ドア肩面等)、フューエルフラップにおけるプッシュロック機構の形状、形式および設置部位、フューエルロックの形状、形式および設置部位、フューエルロック駆動用のアクチュエータの形状、形式およびアクチュエータ駆動媒体の種類(機械、電気、流体等)等については適宜選定することができる。
【0029】
また、フラップ開閉センサ装置におけるフューエルフラップの開放付勢手段の形状、形式(復元ばね等、適宜のアクチュエータを別途設置してもよい)、センサスイッチの形状、形式(センサロッドの移動により開閉してもよいし、センサレバーの回動により開閉してもよい)、スライドドアロック部におけるストッパの形状、形式(揺動して出没してもよいし、ケーブルの牽引によるカム動作で出没してもよい)、ドアロックとフューエルロック駆動用のアクチュエータとの間の信号伝達手段の形式(機械的なケーブル、電気的なコード等)、フラップ開閉センサ装置とスライドドアロック部との間の信号伝達手段の形式(機械的なケーブル、電気的なコード等)等についも適宜選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムの1つの実施例を示す全体概念図である。
【図2】同、スライドドア車のフラップオープナシステムの制御フロー図である。
【図3】同、本発明のスライドドア車のフラップオープナシステムに採用される電子制御手段と、該電子制御手段に入出力されるスイッチ類とアクチュエータ類との関係概略図である。
【図4】同、スライドドア車の側面図である。
【図5】同、図4のA1−A1断面図である。
【図6】同、図6(A)は図4のB1−B1断面図、図6(B)は図4のC1−C1断面図である。
【図7】同、図4のA2−A2断面図である。
【図8】同、図4のB2−B2断面図である。
【図9】同、図4のA2’−A2’断面図である。
【図10】同、図4のC2−C2断面図である。
【図11】同、図4のC2’−C2’断面図である。
【図12】同、図4のA3−A3断面図である。
【図13】同、図4のA3’−A3’断面図である。
【図14】同、図4のC3−C3断面図である。
【図15】同、図4のC3’−C3’断面図である。
【図16】従来のフューエルリッド装置の説明図である。
【符号の説明】
【0031】
1 フロントドア
2 ドアロック
3 スライドドア
4 フューエルフラップ
5 フューエルロックアクチュエータ(駆動手段)
6 フューエルロック
7 プッシュロック機構
8 フラップ開閉センサ装置
8B センサレバー
9 スライドドアロックケーブル
10 スライドドアロック部
10A ストッパ
11 フューエルロックケーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムにおいて、ドアロックの解除に連動してフューエルフラップの開放を可能にするとともに、該フューエルフラップを押圧して開放するプッシュロック機構を併設したことを特徴とするスライドドア車のフラップオープナシステム。
【請求項2】
前記ドアロックの解除に連動して作動する機械的あるいは電気的な駆動手段によりフューエルフラップのロックが解除されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のスライドドア車のフラップオープナシステム。
【請求項3】
前記フューエルフラップの開放に連動してスライドドアの開放が阻止されるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のスライドドア車のフラップオープナシステム。
【請求項4】
前記フューエルフラップの開放に連動したスライドドアの開放の阻止が機械的あるいは電気的な駆動手段によりなされるように構成したことを特徴とする請求項3に記載のスライドドア車のフラップオープナシステム。
【請求項1】
スライドドアとフューエルフラップの同時開放を防止するスライドドア車のフラップオープナシステムにおいて、ドアロックの解除に連動してフューエルフラップの開放を可能にするとともに、該フューエルフラップを押圧して開放するプッシュロック機構を併設したことを特徴とするスライドドア車のフラップオープナシステム。
【請求項2】
前記ドアロックの解除に連動して作動する機械的あるいは電気的な駆動手段によりフューエルフラップのロックが解除されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のスライドドア車のフラップオープナシステム。
【請求項3】
前記フューエルフラップの開放に連動してスライドドアの開放が阻止されるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のスライドドア車のフラップオープナシステム。
【請求項4】
前記フューエルフラップの開放に連動したスライドドアの開放の阻止が機械的あるいは電気的な駆動手段によりなされるように構成したことを特徴とする請求項3に記載のスライドドア車のフラップオープナシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−207162(P2006−207162A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−17657(P2005−17657)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】
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