説明

スライドドア閉止構造

【解決手段】 戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成され、凸部たる戸先(1)を、戸当り(2)の凹部たる戸当り凹部(2’)に収納することにより、スライドドアを閉止する機構によるスライドドア閉止構造であって、戸先(1)の形状を規定するパラメーターである戸先幅をW1とし、戸当り(2)の形状を規定するパラメーターである戸当たり幅をW2とし、戸当り凹部(2’)の形状を規定するパラメーターである戸当り奥行長をD2とし、戸先側面部(1S)の戸先正面部(1F)から距離d1の位置にストッパー(3)のストッパー中央部(3’)を設け、ストッパー中央部(3’)のストッパー突出長をw1、ストッパー遊び幅をδ1としたときに、W1、W2、w1、d1、δ1、及び、D1が特定の関係式を満たすことを特徴とするスライドドア閉止構造。
【効果】 スライドドア閉止構造のガタツキを防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドドア閉止構造に関する。
【背景技術】
【0002】


従来技術におけるスライド式ドア(以下、単にスライドドアという。)の基本構造は、例えば、特開2007−138663号公報等に開示されている。
従来技術におけるスライドドアの基本構造を、図1、及び、図2に示した。
図1、及び、図2に示す如く、従来技術におけるスライドドアの主要な構成要素は、次のとおりである。

1 戸先
1f 戸先(開口側)
1r 戸先(戸袋側)
2 戸当り
2f 戸当り(開口側)
2r 戸当り(戸袋側)
11 3方枠体
11u 上枠
11s 縦枠
12 床面
13 ドアパネル
14 吊りレール
17 吊り車
17a 車軸
17b 吊り下げ軸
20 ハンドル

図1、及び、図2に関し、図3以降の他の図において、断面図、又は、拡大断面図を示す箇所は、次のとおりである。

A−A 切断面矢視図
B−B 切断面矢視図
C−C 切断面矢視図
W 拡大断面図で図示する部分

図1に関し、図3以降の他の図において、断面図、又は、拡大断面図を俯瞰する方向は、次のとおりである。

ブロック矢印(左向き) A−A 切断面矢視図の俯瞰方向
ブロック矢印(下向き) B−B 切断面矢視図の俯瞰方向


図2に関し、図3以降の他の図において、断面図、又は、拡大断面図を俯瞰する方向は、次のとおりである。

ブロック矢印(左向き) A−A 切断面矢視図の俯瞰方向
ブロック矢印(右向き) C−C 切断面矢視図の俯瞰方向
【0003】
従来技術におけるスライドドアの基本構造について、図3に、図1のV部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の A−A 矢視図)を示した。
図3に示す如く、従来技術におけるスライドドアの主要な構成要素は、次のとおりである。

11u 上枠
13 ドアパネル
14 吊りレール
17 吊り車
17a 車軸
17b 吊り下げ軸
41 取付用フラットバー

【0004】
従来技術におけるスライドドアについて、図4に、戸先(1)と戸当り(2)の基本構造を示した。
図4は、図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の B−B 矢視図)である。
図4(イ)には、戸先(1)と戸当り(2)の基本構造を示した。
ブロック矢印は、ドアパネル(13)のスライド方向である。
図4(イ)に示す如く、戸先(1)と戸当り(2)の主要な構成要素は、次のとおりである。

1F 戸先正面部
1S 戸先側面部
2F 戸当り正面部
2S 戸当り側面部
13 ドアパネル
23 戸当り枠
(縦枠(11s))

図4(ロ)に、戸先(1)と戸当り(2)の主要な部分の名称を示した。
ブロック矢印は、ドアパネル(13)のスライド方向である。
図4(ロ)に示す如く、戸先(1)と戸当り(2)の主要な部分の名称は、次のとおりである。

1 戸先
2 戸当り
2’ 戸当り凹部
13 ドアパネル
23 戸当り枠
(縦枠(11s))
【0005】
従来技術におけるスライドドアは、鴨居、敷居、框等を成る可く排除して、車椅子、松葉杖、ストレッチャー等を必要とする社会弱者(老人、病人、怪我人、身障者、妊婦、乳幼児等)のためのバリアフリー施設(老健施設、身障者施設、病院等)の建具として、広く使用されている。
従来技術におけるスライドドアは、トイレ、浴室、食堂、リハビリ室、病室、診察室等の出入り口のバリアフリー用建具として、広く使用されている。
然るに、従来技術におけるスライドドアは、通常、戸先(1)と戸当り(2)の間の「遊び間隔(隙間)」が大きい。
そのため、従来技術におけるスライドドアは、図5に示す如く、スライド方向(X方向)及び/又は水平方向(Z方向)にガタツキが大きく、ガタツキ音がしたり、隙間から、照明光、隙間風、汚物の臭い、廃泄音、騒音(会話、音楽、TVの音声等)、空調による配熱等が漏れ出すという問題点があった。
また、ガタツキのために、錠や閂を掛け難いという問題点もあった。
図5は、図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の B−B 矢視図)である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−138663号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したとおり、従来技術におけるスライドドアは、戸先(1)と戸当り(2)の間の「遊び間隔(隙間)」が大きく、図5に示す如く、スライド方向(X方向)及び/又は水平方向(Z方向)にガタツキが大きく、隙間から、風、臭い、音等が漏れるという問題点があった。
本発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑み、従来技術におけるスライドドアの問題点である、戸先(1)と戸当り(2)の間の大きな「遊び間隔(隙間)」を解消することである。
本発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑み、戸先(1)と戸当り(2)の間の大きな「遊び間隔(隙間)」を解消することにより、隙間から、風、臭い、音等が漏れるという問題を解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明における課題を解決するための手段は、「特許請求の範囲」の「請求項1」乃至「請求項4」に記載事項により特定される。
【0009】

[特許請求の範囲]



[請求項1]

戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成され、
凸部たる戸先(1)を、戸当り(2)の凹部たる戸当り凹部(2’)に収納することにより、
スライドドアを閉止する機構によるスライドドア閉止構造であって、

戸先(1)の形状を規定するパラメーターである戸先幅をW1とし、

戸当り(2)の形状を規定するパラメーターである戸当たり幅をW2とし、

戸当り凹部(2’)の形状を規定するパラメーターである戸当り奥行長をD2とし、

戸先側面部(1S)の戸先正面部(1F)から距離d1の位置にストッパー(3)のストッパー中央部(3’)を設け、

ストッパー中央部(3’)のストッパー突出長をw1、ストッパー遊び幅をδ1としたときに、

以下の数式(1)〜(3)を全て満たすことを特徴とするスライドドア閉止構造。

w1 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ1 (1)

0 ≦ δ1 ≦ {( W2 − W1 ) ÷ 2 } × 0.1 (2)

0 ≦ d1 ≦ D2 (3)




[請求項2]

戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成され、

凸部たる戸先(1)を、戸当り(2)の凹部たる戸当り凹部(2’)に収納することにより、

スライドドアを閉止する機構によるスライドドア閉止構造であって、

戸先(1)の形状を規定するパラメーターである戸先幅をW1とし、

戸当り(2)の形状を規定するパラメーターである戸当たり幅をW2とし、

戸当り凹部(2’)の形状を規定するパラメーターである戸当り奥行長をD2とし、

戸当り側面部(2S)の戸当り正面部(2F)から距離d2の位置にストッパー(3)のストッパー中央部(3’)を設け、

ストッパー中央部(3’)のストッパー突出長をw2、ストッパー遊び幅をδ2としたときに、

以下の数式(1)〜(3)を全て満たすことを特徴とするスライドドア閉止構造。

w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2 (4)

0 ≦ δ2 ≦ {( W2 − W1 ) ÷ 2 } × 0.1 (5)

0 ≦ d2 ≦ D2 (6)




[請求項3]

戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成され、
凸部たる戸先(1)を、戸当り(2)の凹部たる戸当り凹部(2’)に収納することにより、
スライドドアを閉止する機構によるスライドドア閉止構造であって、

戸先(1)の形状を規定するパラメーターである戸先幅をW1とし、

戸当り(2)の形状を規定するパラメーターである戸当たり幅をW2とし、

戸当り凹部(2’)の形状を規定するパラメーターである戸当り奥行長をD2とし、

戸先側面部(1S)の戸先正面部(1F)から距離d1の位置にストッパー(3)のストッパー中央部(3’)を設け、

ストッパー中央部(3’)のストッパー突出長をw1、ストッパー遊び幅をδ1としたときに、

以下の数式(1)〜(3)を全て満たし、

且つ、

戸当たり正面部(2F)がバンパー(X’)の前端部(x1’)に衝突することにより、バンパー(X’)が後退方向に後退し、
バンパー(X’)の後端部(x2’)が、レバー(Y’)の摺動部(y1’)を押して、ラッチ(y3’)がガイド(y2’)に沿ってせり上がり、
ストッパー(3)としてのラッチ(y3’)がロック方向に移動して、
戸当たり側面部(2S)を内側から外側に向かって押圧してグリップすることを特徴とするスライドドア閉止構造。


w1 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ1 (1)

0 ≦ δ1 ≦ {( W2 − W1 ) ÷ 2 } × 0.1 (2)

0 ≦ d1 ≦ D2 (3)




[請求項4]

戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成され、

凸部たる戸先(1)を、戸当り(2)の凹部たる戸当り凹部(2’)に収納することにより、

スライドドアを閉止する機構によるスライドドア閉止構造であって、

戸先(1)の形状を規定するパラメーターである戸先幅をW1とし、

戸当り(2)の形状を規定するパラメーターである戸当たり幅をW2とし、

戸当り凹部(2’)の形状を規定するパラメーターである戸当り奥行長をD2とし、

戸当り側面部(2S)の戸当り正面部(2F)から距離d2の位置にストッパー(3)のストッパー中央部(3’)を設け、

ストッパー中央部(3’)のストッパー突出長をw2、ストッパー遊び幅をδ2としたときに、

以下の数式(1)〜(3)を全て満たし、

且つ、

戸先正面部(1F)がバンパー(X)の前端部(x1)に衝突することにより、バンパー(X)が後退方向に後退し、
バンパー(X)の後端部(x2)が、レバー(Y)の力点(y1)を押して、
梃子の原理により、
ストッパー(3)としてのラッチ(y3)がロック方向に移動して、戸先側面部(1S)をグリップすることを特徴とするスライドドア閉止構造。


w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2 (4)

0 ≦ δ2 ≦ {( W2 − W1 ) ÷ 2 } × 0.1 (5)

0 ≦ d2 ≦ D2 (6)


【0010】
[本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の基本構造]
図6に、本発明におけるスライドドアの基本構造をしめした。
本発明の構成要件は、少なくとも、戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成される。
図6は、図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の B−B 矢視図)を示したものである。

図6(イ)に示す如く、本発明の構成要件は、少なくとも、戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成される。

1F 戸先正面部
1S 戸先側面部
2F 戸当り正面部
2S 戸当り側面部
3 ストッパー
3’ ストッパー中央部(ストッパー最突出部)

図6(ロ)には、戸先(1)と戸当り(2)の基本構造を示した。
ブロック矢印は、ドアパネル(13)のスライド方向である。
図6(ロ)に示す如く、戸先(1)と戸当り(2)の主要な構成要素は、次のとおりである。

1F 戸先正面部
1S 戸先側面部
2F 戸当り正面部
2S 戸当り側面部
13 ドアパネル
23 戸当り枠
(縦枠(11s))

図6(ハ)において、本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の基本構造を規定する主要なパラメーターは、次のとおりである。

W2 戸当り幅(mm)
D2 戸当り奥行長(mm)
d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)
W1 戸先幅(mm)
d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)

【0011】
[本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の長さ方向のパラメーター]
図7(イ)に、本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の基本構造を規定する長さ方向の主要なパラメーターを示す。
図7(イ)は、図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の B−B 矢視図)を示したものである。
本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の基本構造を規定する長さ方向の主要なパラメーターは、次のとおりである。

1S 戸先側面部
2S 戸当り側面部
D2 戸当り奥行長(mm)
d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)
d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)
【0012】
[本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の幅方向のパラメーター]
図7(ロ)に、本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の基本構造を規定する幅方向の主要なパラメーターを示す。
図7(ロ)は、図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の B−B 矢視図)を示したものである。
本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の基本構造を規定する幅方向の主要なパラメーターは、次のとおりである。

1S 戸先側面部
2S 戸当り側面部
W1 戸先幅(mm)
W2 戸当り幅(mm)
【0013】
図8に、本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の基本構造における、戸先側ストッパー突出長(w1)と、戸当り側ストッパー突出長(w2)を示した。
図8は、図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の B−B 矢視図)を示したものである。
本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の基本構造における、戸先側ストッパー突出長(w1)と、戸当り側ストッパー突出長(w2)を規定する主要なパラメーターは、次のとおりである。

(イ)長さ方向のパラメーター
D2 戸当り奥行長(mm)
d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)
d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)

(ロ)幅方向のパラメーター
W1 戸先幅(mm)
W2 戸当り幅(mm)

(ハ)パラメーター計算式
戸先側ストッパー突出長(mm)
w1 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ1

戸当り側ストッパー突出長(mm)
w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2
【0014】
[用語]
本出願に係る「特許請求の範囲」、「明細書」、及び、「図面」において用いる用語の概念について、図1〜図5、図14、図18、図19、図21〜23等に図解した。
本発明において用いる「プラスチック」なる用語の概念は、特に限定されるものではないが、熱可塑性プラスチックが好ましく用いられる。
熱可塑性プラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等が好ましく使用される。
好ましくは、耐衝撃性に優れたポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)等、摺動性に優れたポリオキシメチレン等のポリアセタール樹脂、ポリ4フッ化ポリエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂が好ましく用いられる。
本発明において用いる「ゴム」なる用語の概念は、特に限定されるものではないが、加硫ゴム、非加硫ゴム、熱可塑性ゴム等が好ましく用いられる。
熱可塑性ゴムとしては、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン三元ブロック共重合体)等が好ましく使用される。
好ましくは、耐久性に優れたシリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロプレン等が好ましく用いられる。
【0015】
[パラメーター]
本出願に係る「特許請求の範囲」、「明細書」、及び、「図面」において用いるパラメーターの概念について、図6〜図9、図11、図13、図15〜17、図20〜23等に図解した。
【発明の効果】
【0016】
本発明の効果は、従来技術におけるスライドドアの問題点である、戸先(1)と戸当り(2)の間の大きな「遊び間隔(隙間)」を解消できることである。
本発明の効果は、戸先(1)と戸当り(2)の間の大きな「遊び間隔(隙間)」を解消することにより、隙間から、風、臭い、音等が漏れるという問題を解消できることである。
また、ガタツキのために、錠や閂を掛け難いという問題を解消できることである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明における最良の形態を、実施例1〜実施例9に示した。
【0018】
表1に、実施例1〜実施例9におけるストッパー(3)の下位概念と実施態様を示した。
【0019】

【表1】


【実施例1】
【0020】
実施例1として、本発明における形態の一態様における戸当り側面部(2S)の構造を図9に示した。
図9は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図9に、戸当り側面部嵌合凸部(2B)の設置中心位置(d2)と突出長(w2)を示した。
図9(イ)は、図2W部分の B−B 矢視図である。
d2は、 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)、w2は、戸当り側ストッパー突出長(mm)である。
w2は、次式により計算され、適宜、δ2を設定する。
δ2は、遊び幅、又は、誤差幅であり、好ましくは、0mmであるが、スライドドアの戸先を、戸当りに完全閉止した状態における嵌合状態を、緊目(キツメ)にするか緩目(ユルメ)にするかにより、又は、製造精度の程度により、適宜、設定することができる。
通常、δ2は、「{( W2 − W1 ) ÷ 2 }」の0〜10%程度の範囲で適宜設定されるが、好ましくは0〜10%、より好ましくは0〜5%、さらに好ましくは0〜3%、最も好ましくは0%である。

w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2

図9(ロ)は、図2W部分の C−C 矢視図である。
2Bは、戸当り側面部嵌合凸部(弾性体製ボタン)であり、材質は、通常、プラスチック、又は、ゴムである。
【0021】
図10に、実施例1における戸当り側面部(2S)の構造を示した。
ドアパネルをスライドすることにより、戸当り側面部嵌合凸部(2B)と戸先(1)が嵌合する過程を示した。
図10は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰(B−B 矢視図)ものである。
図10(イ)は嵌合前、図10(ロ)は嵌合後を示したものである。

【実施例2】
【0022】
実施例2として、図11に、本発明における形態の一態様における戸当り側面部(2S)の構造を示した。
図11に、戸当り側面部嵌合凸部(2B)の設置中心位置(d2)と突出長(w2)を示した。
図11は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図11(イ)は、図2W部分の B−B 矢視図である。
図11(ロ)は、図2W部分の C−C 矢視図である。
2B’は、戸当り側面部嵌合凸部(弾性体製ローラー)である。
弾性体は、特に限定されるものではないが、通常、プラスチック、又は、ゴムが好ましく使用される。

【0023】
図12に、実施例2における戸当り側面部(2S)の構造を示した。
ドアパネルのスライドにより、戸当り側面部嵌合凸部(2B)と戸先(1)の嵌合の過程を示した。
図12は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰(B−B 矢視図)したものである。
図12(イ)は嵌合前、図12(ロ)は嵌合後である。
2B’は、戸当り側面部嵌合凸部(弾性体製ローラー)である。
弾性体は、特に限定されるものではないが、通常、プラスチック、又は、ゴムが好ましく使用される。

【実施例3】
【0024】
実施例3として、図13に、本発明における形態の一態様における戸当り側面部(2S)の構造を示した。
図13に、戸当り側面部嵌合凸部(2B)の設置中心位置(d2)と突出長(w2)を示した。
図13は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図13(イ)は嵌合前、図13(ロ)は嵌合後である。
ブロック矢印の方向は、戸先が押す方向(ドアパネルのスライド方向)を示す。
図13(イ)に示した如く、戸先正面部(1F)がバンパー(X)の前端部(x1)に衝突する。
図13(ロ)に示した如く、衝突により、バンパー(X)が後退方向に後退し、バンパー(X)の後端部(x2)が、レバー(Y)の力点(y1)を押して、梃子の原理により、ラッチ(y3)がロック方向に移動して、戸先側面部(1S)を挟むようにグリップする。
【0025】
図14に、実施例3における戸当り側面部(2S)の構造を示した。
図14は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
主要な構成要素は、次のとおりである。

X;バンパー
x1;前端部
x2;後端部
Y;レバー
y1;力点
y2;支点
y3;作用点(ラッチ)
Z;弾性体
z1;バンパー押圧弾性体
z2;レバー押圧弾性体

バンパー(X)の材質は、特に限定されるものではないが、一般的には、プラスチック又はゴムが好ましく使用される。
プラスチックとしては、耐衝撃性に優れたポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックが好ましく使用される。
ゴムとしては、硬質ゴム、又は、軟質ゴムが好ましく使用される。
パンパー(X)の本体として、プラスチックを使用する場合には、前端部(x1)は、衝撃性を抑制したり、滑りを防止するために摩擦抵抗を高めたり、傷を付けることを抑制するために、ゴムキャップを被せたり、ゴムで被覆しても良い。
レバー(Y)の材質は、特に限定されるものではないが、一般的には、プラスチックが好ましく使用される。
プラスチックとしては、耐衝撃性に優れたポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックが好ましく使用される。
作用点(ラッチ)(y3)は、衝撃性を抑制したり、滑りを防止するために摩擦抵抗を高めたり、傷を付けることを抑制するために、軟質ゴムキャップを被せたり、軟質ゴムで被覆しても良い。
【0026】
図15に、実施例3における戸当り側面部(2S)の構造を示した。
図15に、戸当り側面部嵌合凸部(2B)の設置中心位置(d2)と突出長(w2)を示した。
図15は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図15(イ)は図2W部分の B−B 矢視図であり、図15(ロ)は図2W部分の C−C 矢視図である。
2B”は、戸当り側面部嵌合凸部((プラスチック、ゴム等)である。

【実施例4】
【0027】
実施例4として、図16に、本発明における形態の一態様における戸先側面部(1S)の構造を示した。
図16に、戸先側面部嵌合凸部(1B)の設置中心位置(d1)と突出長(w1)を示した。
図16は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図16(イ)は図2W部分の B−B 矢視図であり、図16(ロ)は図2W部分の C−C 矢視図である。
1Bは、戸先側面部嵌合凸部(弾性体製ボタン)である。
弾性体は、特に限定されるものではないが、通常、プラスチック、又は、ゴムが好ましく使用される。

【実施例5】
【0028】
実施例5として、図17に、本発明における形態の一態様における戸先側面部(1S)の構造を示した。
図17に、戸先側面部嵌合凸部(1B)の設置中心位置(d1)と突出長(w1)を示した。
図17は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図17(イ)は図2W部分の B−B 矢視図であり、図17(ロ)は図2W部分の C−C 矢視図である。 1B’は、戸先側面部嵌合凸部(弾性体製ローラー)である。
弾性体は、特に限定されるものではないが、通常、プラスチック、又は、ゴムが好ましく使用される。

【実施例6】
【0029】
実施例6として、図18に、本発明における形態の一態様における戸先側面部(1S)の構造を示した。
図18に、戸先側面部嵌合凸部(1B)の設置中心位置(d1)と突出長(w1)を示した。
図18は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図18(イ)に嵌合前の状態、図18(ロ)に嵌合後の状態を、それぞれ、示した。
ブロック矢印の方向は、戸先が押す方向(ドアパネルのスライド方向)を示す。
図18(イ)に示す如く、戸当り正面部(2F)がバンパー(X’)の前端部(x1’)に衝突する。
図18(ロ)に示す如く、衝突により、バンパー(X’)が後退方向に後退し、バンパー(X’)の後端部(x2’)が、レバー(Y’)の摺動部(y1’)を押して、ラッチ(y3’)がガイド(y2’)に沿ってせり上がり、ラッチ(y3’)がロック方向に移動して、戸当り側面部(2S)を内側から外側に向かって押圧してグリップする。
【0030】
図19に、実施例6における戸先側面部(1S)の構造を示した。
図19は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
戸当り正面部(2F)がバンパー(X’)の前端部(x1’)に衝突することにより、バンパー(X’)が後退方向に後退し、バンパー(X’)の後端部(x2’)が、レバー(Y’)の摺動部(y1’)を押して、ラッチ(y3’)がガイド(y2’)に沿ってせり上がり、ラッチ(y3’)がロック方向に移動して、戸当り側面部(2S)を内側から外側に向かって押圧してグリップする。
主要な構成要素は、次のとおりである。

X’;バンパー
x1’;前端部
x2’;後端部
Y’;レバー
y1’;摺動部
y2’;ガイド
y3’;ラッチ
Z’;弾性体
z1’;バンパー押込弾性体
z2’;レバー引張弾性体

バンパー(X’)の材質は、特に限定されるものではないが、一般的には、プラスチック又はゴムが好ましく使用される。
プラスチックとしては、耐衝撃性に優れたポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックが好ましく使用される。
ゴムとしては、硬質ゴム、又は、軟質ゴムが好ましく使用される。
パンパー(X’)の本体として、プラスチックを使用する場合には、前端部(x1)は、衝撃性を抑制したり、滑りを防止するために摩擦抵抗を高めたり、傷を付けることを抑制するために、ゴムキャップを被せたり、ゴムで被覆しても良い。
バンパー(X’)の後端部(x2’)は、摺動部(y1’)との滑らかな摺動を実現するために、摺動性に優れたポリオキシメチレン等のポリアセタール樹脂、ポリ4フッ化ポリエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂が好ましく用いられる。
レバー(Y’)の材質は、特に限定されるものではないが、一般的には、プラスチックが好ましく使用される。
プラスチックとしては、耐衝撃性に優れたポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックが好ましく使用される。
摺動部(y1’)は、バンパー(X’)の後端部(x2’)との滑らかな摺動を実現するために、摺動性に優れたポリオキシメチレン等のポリアセタール樹脂、ポリ4フッ化ポリエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂が好ましく用いられる。
ガイド(y2’は、)は、滑らかな往復摺動を実現するために、摺動性に優れたポリオキシメチレン等のポリアセタール樹脂、ポリ4フッ化ポリエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂が好ましく用いられる。
作用点(ラッチ)(y3’)は、衝撃性を抑制したり、滑りを防止するために摩擦抵抗を高めたり、傷を付けることを抑制するために、軟質ゴムキャップを被せたり、軟質ゴムで被覆しても良い。
【0031】
図20に、実施例6における戸先側面部(1S)の構造を示した。
図20に、戸先側面部嵌合凸部(1B)の設置中心位置(d1)と突出長(w1)を締めした。
図20は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図20(イ)は図2W部分の B−B 矢視図であり、図20(ロ)は図2W部分の C−C 矢視図である。
y3’は、戸先側面部嵌合凸部(ラッチ(プラスチック、ゴム等))である。

【実施例7】
【0032】
実施例7として、図21に、本発明における形態の一態様における戸先部(1)用のアダプター(Q1)の形状を示した。
図21に、アダプター凸部(q1)の突出長(w1)を示した。
図21は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図21(イ)は形状を規定するパラメーター、図21(ロ)はアダプター(Q1)の斜視図、図21(ハ)は戸先(1)にアダプター(Q1)を装着した状態の斜視図である。
実施例7において、形状を規定する主要なパラメーターは次のとおりである。

W1 戸先幅(mm)
W2 戸当り幅(mm)
d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)
d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)
w1 戸先側ストッパー突出長(mm)
w1 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ1

【実施例8】
【0033】
実施例8として、図22に、本発明における形態の一態様における戸当り凹部(2’)用のアダプター(Q2)の形状を示した。
図22に、アダプター凹部(q2)の突出長(w2)を示した。
図22は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図22(イ)は形状を規定するパラメーター、図22(ロ)はアダプター(Q2)の斜視図、図22(ハ)は戸当り凹部(2’)にアダプター(Q2)を装着した状態の斜視図である。
実施例8において、形状を規定する主要なパラメーターは次のとおりである。

W1 戸先幅(mm)
W2 戸当り幅(mm)
d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)
d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)
w2 戸当り側ストッパー突出長(mm)
w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2

【実施例9】
【0034】
実施例9として、図23に、本発明における形態の一態様における戸当り凹部(2’)用のアダプター(Q2’)の形状を示した。
図23に、アダプター凹部(q2’)の突出長(w2)を示した。
図23は、図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰したものである。
図23(イ)は形状を規定するパラメーター、図23(ロ)はアダプター(Q2’)の斜視図、図23(ハ)は戸当り凹部(2’)にアダプター(Q2’)を装着した状態の斜視図である。
実施例9において、形状を規定する主要なパラメーターは次のとおりである。

W1 戸先幅(mm)
W2 戸当り幅(mm)
d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)
d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)
w2 戸当り側ストッパー突出長(mm)
w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2
R フランジ(鍔)
【図面の簡単な説明】
【0035】


【図1】従来技術におけるスライドドアの基本構造。 1 戸先 1f 戸先(開口側) 1r 戸先(戸袋側) 2 戸当り 2f 戸当り(開口側) 2r 戸当り(戸袋側) 11 3方枠体 11u 上枠 11s 縦枠 12 床面 13 ドアパネル 14 吊りレール 17 吊り車 17a 車軸 17b 吊り下げ軸 20 ハンドル A−A 切断面矢視図 B−B 切断面矢視図 C−C 切断面矢視図 W 拡大断面図で図示する部分 ブロック矢印(左向き) A−A 切断面矢視図の俯瞰方向 ブロック矢印(下向き) B−B 切断面矢視図の俯瞰方向
【図2】従来技術におけるスライドドアの基本構造。 1 戸先 1f 戸先(開口側) 1r 戸先(戸袋側) 2 戸当り 2f 戸当り(開口側) 2r 戸当り(戸袋側) 11 3方枠体 11u 上枠 11s 縦枠 12 床面 13 ドアパネル 14 吊りレール 17 吊り車 17a 車軸 17b 吊り下げ軸 20 ハンドル A−A 切断面矢視図 B−B 切断面矢視図 C−C 切断面矢視図 W 拡大断面図で図示する部分 ブロック矢印(左向き) A−A 切断面矢視図の俯瞰方向 ブロック矢印(右向き) C−C 切断面矢視図の俯瞰方向
【図3】図1のV部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の A−A 矢視図)。 11u 上枠 13 ドアパネル 14 吊りレール 17 吊り車 17a 車軸 17b 吊り下げ軸 41 取付用フラットバー
【図4】従来技術における戸先(1)と戸当り(2)の基本構造。 図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の B−B 矢視図)。(イ)基本構造 1F 戸先正面部 1S 戸先側面部 2F 戸当り正面部 2S 戸当り側面部 13 ドアパネル 23 戸当り枠 (縦枠(11s))(ロ)部分の名称 1 戸先 2 戸当り 2’ 戸当り凹部 13 ドアパネル 23 戸当り枠 (縦枠(11s))
【図5】従来技術におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の部分の問題点。 図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の B−B矢視図)。 スライド方向(X方向)と水平方向(Z方向)の両方向にガタツキが 発生する。
【図6】図6 本発明におけるスライドドアの基本構造。 本発明の構成要件(戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、 ストッパー(3)) 図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図〜図1の B−B 矢視図。(イ)本発明の構成要件 1 戸先 2 戸当り 2’ 戸当り凹部 3 ストッパー 3’ ストッパー中央部(ストッパー最突出部)(ロ)戸先(1)と戸当り(2)の基本構造 1F 戸先正面部 1S 戸先側面部 2F 戸当り正面部 2S 戸当り側面部(ハ)本発明の構成要件の位置と形状を規定するパラメーター W2 戸当り幅(mm) D2 戸当り奥行長(mm) d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm) W1 戸先幅(mm) d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)
【図7】本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の 基本構造(その1)。 図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の B−B 矢視図)。(イ)長さ方向のパラメーター 1S 戸先側面部 2S 戸当り側面部 D2 戸当り奥行長(mm) d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm) d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)(ロ)幅方向のパラメーター 1S 戸先側面部 2S 戸当り側面部 W1 戸先幅(mm) W2 戸当り幅(mm)
【図8】本発明におけるスライドドアの戸先(1)と戸当り(2)の 基本構造(その2)。 図1のW部分を矢印方向から俯瞰した断面図(図1の B−B 矢視図)。(イ)長さ方向のパラメーター D2 戸当り奥行長(mm) d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm) d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)(ロ)幅方向のパラメーター W1 戸先幅(mm) W2 戸当り幅(mm)(ハ)パラメーター計算式 戸先側ストッパー突出長(mm) w1 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ1 戸当り側ストッパー突出長(mm) w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2
【図9】実施例1における戸当り側面部(2S)の構造。 戸当り側面部嵌合凸部(2B)の設置中心位置(d2)と突出長(w2)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。(イ)図2W部分の B−B 矢視図 d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm) w2 戸当り側ストッパー突出長(mm) w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2(ロ)図2W部分の C−C 矢視図 2B 戸当り側面部嵌合凸部(弾性体製ボタン)
【図10】実施例1における戸当り側面部(2S)の構造。 スライドによる戸当り側面部嵌合凸部(2B)と戸先(1)の嵌合。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰(B−B 矢視図)。(イ)嵌合前(ロ)嵌合途中(ハ)嵌合後 d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm) w2 戸当り側ストッパー突出長(mm) w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2 2B 戸当り側面部嵌合凸部(弾性体製ボタン)
【図11】実施例2における戸当り側面部(2S)の構造。 戸当り側面部嵌合凸部(2B)の設置中心位置(d2)と突出長(w2)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。(イ)図2W部分の B−B 矢視図(ロ)図2W部分の C−C 矢視図 2B’;戸当り側面部嵌合凸部(弾性体製ローラー)。
【図12】実施例2における戸当り側面部(2S)の構造。 スライドによる戸当り側面部嵌合凸部(2B)と戸先(1)の嵌合。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰(B−B 矢視図)。(イ)嵌合前(ロ)嵌合途中(ハ)嵌合後 2B’;戸当り側面部嵌合凸部(弾性体製ローラー)。
【図13】実施例3における戸当り側面部(2S)の構造。 戸当り側面部嵌合凸部(2B)の設置中心位置(d2)と突出長(w2)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。(イ)嵌合前(ロ)嵌合後 ブロック矢印の方向は、戸先が押す方向(ドアパネルのスライド方向)を示す。 (イ) 戸先正面部(1F)がバンパー(X)の前端部(x1)に衝突する。 (ロ) 衝突により、バンパー(X)が後退方向に後退し、バンパー(X)の後端部(x2)が、レバー(Y)の力点(y1)を押して、梃子の原理により、ラッチ(y3)がロック方向に移動して、戸先側面部(1S)を挟むようにグリップする。
【図14】実施例3における戸当り側面部(2S)の構造。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。 X;バンパー x1;前端部 x2;後端部 Y;レバー y1;力点 y2;支点 y3;作用点(ラッチ) Z;弾性体 z1;バンパー押圧弾性体 z2;レバー押圧弾性体
【図15】実施例3における戸当り側面部(2S)の構造。 戸当り側面部嵌合凸部(2B)の設置中心位置(d2)と突出長(w2)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。(イ)図2W部分の B−B 矢視図(ロ)図2W部分の C−C 矢視図 2B”;戸当り側面部嵌合凸部((プラスチック、ゴム等))。
【図16】実施例4における戸先側面部(1S)の構造。 戸先側面部嵌合凸部(1B)の設置中心位置(d1)と突出長(w1)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。(イ)図2W部分の B−B 矢視図(ロ)図2W部分の C−C 矢視図 1B;戸先側面部嵌合凸部(弾性体製ボタン)。
【図17】実施例5における戸先側面部(1S)の構造。 戸先側面部嵌合凸部(1B)の設置中心位置(d1)と突出長(w1)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。 1B’;戸先側面部嵌合凸部(弾性体製ローラー)
【図18】実施例6における戸先側面部(1S)の構造。 戸先側面部嵌合凸部(1B)の設置中心位置(d1)と突出長(w1)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。(イ)嵌合前(ロ)嵌合後 ブロック矢印の方向は、戸先が押す方向(ドアパネルのスライド方向)を示す。 (イ) 戸当り正面部(2F)がバンパー(X’)の前端部(x1’)に衝突する。 (ロ) 衝突により、バンパー(X’)が後退方向に後退し、バンパー(X’)の後端部(x2’)が、レバー(Y’)の摺動部(y1’)を押して、ラッチ(y3’)がガイド(y2’)に沿ってせり上がり、ラッチ(y3’)がロック方向に移動して、戸当り側面部(2S)を内側から外側に向かって押圧してグリップする。
【図19】実施例6における戸先側面部(1S)の構造。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。 戸当り正面部(2F)がバンパー(X’)の前端部(x1’)に衝突することにより、バンパー(X’)が後退方向に後退し、バンパー(X’)の後端部(x2’)が、レバー(Y’)の摺動部(y1’)を押して、ラッチ(y3’)がガイド(y2’)に沿ってせり上がり、ラッチ(y3’)がロック方向に移動して、戸当り側面部(2S)を内側から外側に向かって押圧してグリップする。 X’;バンパー x1’;前端部 x2’;後端部 Y’;レバー y1’;摺動部 y2’;ガイド y3’;ラッチ Z’;弾性体 z1’;バンパー押込弾性体 z2’;レバー引張弾性体
【図20】実施例6における戸先側面部(1S)の構造。 戸先側面部嵌合凸部(1B)の設置中心位置(d1)と突出長(w1)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。(イ)図2W部分の B−B 矢視図(ロ)図2W部分の C−C 矢視図 2B”;戸当り側面部嵌合凸部(ラッチ(プラスチック、ゴム等))
【図21】実施例7における戸先部(1)用のアダプター(Q1)の形状。 アダプター凸部(q1)の突出長(w1)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。(イ)形状を規定するパラメーター(ロ)アダプター(Q1)の斜視図(ハ)戸先(1)にアダプター(Q1)を装着した状態の斜視図 W1 戸先幅(mm) W2 戸当り幅(mm) d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm) d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm) w1 戸先側ストッパー突出長(mm) w1 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ1
【図22】実施例8における戸当り凹部(2’)用のアダプター(Q2)の形状。 アダプター凹部(q2)の突出長(w2)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。(イ)形状を規定するパラメーター(ロ)アダプター(Q2)の斜視図(ハ)戸当り凹部(2’)にアダプター(Q2)を装着した状態の斜視図 W1 戸先幅(mm) W2 戸当り幅(mm) d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm) d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm) w2 戸当り側ストッパー突出長(mm) w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2
【図23】実施例9における戸当り凹部(2’)用のアダプター(Q2’)の形状。 アダプター凹部(q2’)の突出長(w2)。 図2W部分断面図を矢印方向から俯瞰。(イ)形状を規定するパラメーター(ロ)アダプター(Q2’)の斜視図(ハ)戸当り凹部(2’)にアダプター(Q2’)を装着した状態の斜視図 W1 戸先幅(mm) W2 戸当り幅(mm) d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm) d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm) w2 戸当り側ストッパー突出長(mm) w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2 R フランジ(鍔)
【符号の説明】
【0036】

[1] 従来技術におけるスライドドアの基本構造。

1 戸先
1f 戸先(開口側)
1r 戸先(戸袋側)
2 戸当り
2’ 戸当り凹部
2f 戸当り(開口側)
2r 戸当り(戸袋側)
11 3方枠体
11u 上枠
11s 縦枠
12 床面
13 ドアパネル
14 吊りレール
17 吊り車
17a 車軸
17b 吊り下げ軸
20 ハンドル
23 戸当り枠(縦枠(11s))
41 取付用フラットバー

A−A 切断面矢視図
B−B 切断面矢視図
C−C 切断面矢視図

W 拡大断面図で図示する部分

X方向 スライド方向
Y方向 鉛直方向
Z方向 水平方向

ブロック矢印(左向き) A−A 切断面矢視図の俯瞰方向
ブロック矢印(下向き) B−B 切断面矢視図の俯瞰方向
ブロック矢印(右向き) C−C 切断面矢視図の俯瞰方向


[2] 本発明におけるスライドドアに関連する基本構造。

1 戸先
2 戸当り
2’ 戸当り凹部
3 ストッパー
3’ ストッパー中央部(ストッパー最突出部)

1B 戸先側面部嵌合凸部(実施例4)
(弾性体(プラスチック、ゴム等)製ボタン)
1B’ 戸先側面部嵌合凸部(実施例5)
(弾性体(プラスチック、ゴム等)製ローラー)
1B” 戸先側面部嵌合凸部(実施例6)
(ラッチ(弾性体(プラスチック、ゴム等)))
2B 戸当り側面部嵌合凸部(実施例1)
(弾性体(プラスチック、ゴム等)製ボタン)
2B’ 戸当り側面部嵌合凸部(実施例2)
(弾性体(プラスチック、ゴム等)製ローラー)
2B” 戸当り側面部嵌合凸部(実施例3)
(ラッチ(弾性体(プラスチック、ゴム等)))

1S 戸先側面部
2S 戸当り側面部

Q1 アダプター
q1 アダプター凸部

Q2 アダプター
q2 アダプター凹部

Q2’アダプター
q2’アダプター凹部

R フランジ(鍔)


[3] スライドドアの形状・寸法を規定するパラメーター。

(イ)長さ方向のパラメーター
D2 戸当り奥行長(mm)
d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)
d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)

(ロ)幅方向のパラメーター
W1 戸先幅(mm)
W2 戸当り幅(mm)

(ハ)パラメーター計算式
w1 戸先側ストッパー突出長(mm)
δ1 遊び幅、又は、誤差幅
w1 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ1

w2 戸当り側ストッパー突出長(mm)
δ2 遊び幅、又は、誤差幅
w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2


[4] 実施例3における戸当り側面部(2S)の構造

X;バンパー
x1;前端部
x2;後端部
Y;レバー
y1;力点
y2;支点
y3;作用点(ラッチ)(2B”;戸当り側面部嵌合凸部)
Z;弾性体
z1;バンパー押圧弾性体
z2;レバー押圧弾性体
2B” 戸当り側面部嵌合凸部(ラッチ(プラスチック、ゴム等))
1S 戸先側面部
1F 戸先正面部


[5] 実施例5における戸先側面部(1S)の構造

X’;バンパー
x1’;前端部
x2’;後端部
Y’;レバー
y1’;摺動部
y2’;ガイド
y3’;ラッチ(1B”;戸先側面部嵌合凸部)
Z’;弾性体
z1’;バンパー押込弾性体
z2’;レバー引張弾性体
1B” 戸先側面部嵌合凸部(ラッチ(弾性体(プラスチック、ゴム等)))
2S 戸当り側面部
2F 戸当り正面部


[6] 実施例7におけるアダプターの構造

1 戸先
2 戸当り
Q1 アダプター
q1 アダプター凸部
s1 アダプター最突出部
W1 戸先幅(mm)
W2 戸当り幅(mm)
d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)
d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)
w1 戸先側ストッパー突出長(mm)
w1 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ1


[7] 実施例8におけるアダプターの構造

1 戸先
2 戸当り
2’ 戸当り凹部
Q2 アダプター
q2 アダプター凹部
s2 アダプター最突出部
W1 戸先幅(mm)
W2 戸当り幅(mm)
d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)
d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)
w2 戸当り側ストッパー突出長(mm)
w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2


[8] 実施例9におけるアダプターの構造

1 戸先
2 戸当り
2’ 戸当り凹部
Q2’アダプター
q2’アダプター凹部
s2’アダプター最突出部
R フランジ(鍔)
W1 戸先幅(mm)
W2 戸当り幅(mm)
d1 戸先側ストッパー中心設置位置(mm)
d2 戸当り側ストッパー中心設置位置(mm)
w2 戸当り側ストッパー突出長(mm)
w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2

【特許請求の範囲】
【請求項1】

戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成され、
凸部たる戸先(1)を、戸当り(2)の凹部たる戸当り凹部(2’)に収納することにより、
スライドドアを閉止する機構によるスライドドア閉止構造であって、

戸先(1)の形状を規定するパラメーターである戸先幅をW1とし、

戸当り(2)の形状を規定するパラメーターである戸当たり幅をW2とし、

戸当り凹部(2’)の形状を規定するパラメーターである戸当り奥行長をD2とし、

戸先側面部(1S)の戸先正面部(1F)から距離d1の位置にストッパー(3)のストッパー中央部(3’)を設け、

ストッパー中央部(3’)のストッパー突出長をw1、ストッパー遊び幅をδ1としたときに、

以下の数式(1)〜(3)を全て満たすことを特徴とするスライドドア閉止構造。

w1 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ1 (1)

0 ≦ δ1 ≦ {( W2 − W1 ) ÷ 2 } × 0.1 (2)

0 ≦ d1 ≦ D2 (3)



【請求項2】

戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成され、

凸部たる戸先(1)を、戸当り(2)の凹部たる戸当り凹部(2’)に収納することにより、

スライドドアを閉止する機構によるスライドドア閉止構造であって、

戸先(1)の形状を規定するパラメーターである戸先幅をW1とし、

戸当り(2)の形状を規定するパラメーターである戸当たり幅をW2とし、

戸当り凹部(2’)の形状を規定するパラメーターである戸当り奥行長をD2とし、

戸当り側面部(2S)の戸当り正面部(2F)から距離d2の位置にストッパー(3)のストッパー中央部(3’)を設け、

ストッパー中央部(3’)のストッパー突出長をw2、ストッパー遊び幅をδ2としたときに、

以下の数式(1)〜(3)を全て満たすことを特徴とするスライドドア閉止構造。

w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2 (4)

0 ≦ δ2 ≦ {( W2 − W1 ) ÷ 2 } × 0.1 (5)

0 ≦ d2 ≦ D2 (6)



【請求項3】

戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成され、
凸部たる戸先(1)を、戸当り(2)の凹部たる戸当り凹部(2’)に収納することにより、
スライドドアを閉止する機構によるスライドドア閉止構造であって、

戸先(1)の形状を規定するパラメーターである戸先幅をW1とし、

戸当り(2)の形状を規定するパラメーターである戸当たり幅をW2とし、

戸当り凹部(2’)の形状を規定するパラメーターである戸当り奥行長をD2とし、

戸先側面部(1S)の戸先正面部(1F)から距離d1の位置にストッパー(3)のストッパー中央部(3’)を設け、

ストッパー中央部(3’)のストッパー突出長をw1、ストッパー遊び幅をδ1としたときに、

以下の数式(1)〜(3)を全て満たし、

且つ、

戸当たり正面部(2F)がバンパー(X’)の前端部(x1’)に衝突することにより、バンパー(X’)が後退方向に後退し、
バンパー(X’)の後端部(x2’)が、レバー(Y’)の摺動部(y1’)を押して、ラッチ(y3’)がガイド(y2’)に沿ってせり上がり、
ストッパー(3)としてのラッチ(y3’)がロック方向に移動して、
戸当たり側面部(2S)を内側から外側に向かって押圧してグリップすることを特徴とするスライドドア閉止構造。


w1 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ1 (1)

0 ≦ δ1 ≦ {( W2 − W1 ) ÷ 2 } × 0.1 (2)

0 ≦ d1 ≦ D2 (3)



【請求項4】

戸先(1)、戸当り(2)、戸当り凹部(2’)、及び、ストッパー(3)を含んで構成され、

凸部たる戸先(1)を、戸当り(2)の凹部たる戸当り凹部(2’)に収納することにより、

スライドドアを閉止する機構によるスライドドア閉止構造であって、

戸先(1)の形状を規定するパラメーターである戸先幅をW1とし、

戸当り(2)の形状を規定するパラメーターである戸当たり幅をW2とし、

戸当り凹部(2’)の形状を規定するパラメーターである戸当り奥行長をD2とし、

戸当り側面部(2S)の戸当り正面部(2F)から距離d2の位置にストッパー(3)のストッパー中央部(3’)を設け、

ストッパー中央部(3’)のストッパー突出長をw2、ストッパー遊び幅をδ2としたときに、

以下の数式(1)〜(3)を全て満たし、

且つ、

戸先正面部(1F)がバンパー(X)の前端部(x1)に衝突することにより、バンパー(X)が後退方向に後退し、
バンパー(X)の後端部(x2)が、レバー(Y)の力点(y1)を押して、
梃子の原理により、
ストッパー(3)としてのラッチ(y3)がロック方向に移動して、戸先側面部(1S)をグリップすることを特徴とするスライドドア閉止構造。


w2 = {( W2 − W1 ) ÷ 2 } ± δ2 (4)

0 ≦ δ2 ≦ {( W2 − W1 ) ÷ 2 } × 0.1 (5)

0 ≦ d2 ≦ D2 (6)

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−185007(P2011−185007A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−54445(P2010−54445)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【特許番号】特許第4740380号(P4740380)
【特許公報発行日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(307048365)
【Fターム(参考)】