説明

セラミックフィルタ

セラミックフィルタであって、
(a)約75重量%〜約95重量%の珪藻土と、
(b)約10重量%〜約20重量%の溶剤、及び
(c)約0.003重量%〜約0.4重量%の金属化合物を含んで構成されるセラミックフィルタ。
なお、前記重量%は、セラミックフィルタの重量に対する%を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミックフィルタに関し、詳細には液体、特に、病原体又は汚染物質の除去のため水道水を濾過するセラミックフィルタに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの想定される飲料水源(例えば、公共事業や集合給水系、井戸水)の様々な水質により、これら水源の水は、概して飲料用には適さず、極端なケースでは、病原体又は汚染物質を含み、重い病気を引き起こしかねない。例えば、飲料水源の中にはクリプトスポリジウム、ジアルジア、大腸菌等の有害な原生動物又はバクテリアを含み、このため、その水を飲むことで肺病などの病気を生じることもありうる。このため、ボトル又はその他適当な容器に入った飲料水を購入する傾向が高まっているが、この種の水の購入は非常に高価につく。例えば、トレーニング時に大量の水を規則的に摂取する必要がある運動選手の場合、ボトル入り飲料水にかかる出費は、非常に高くなるであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
フィルタの濾材としてセラミックが知られ、水道水等の浄化液用のフィルタを含んでいる。しかし、この種のセラミックフィルタは、品質にバラツキがあり、通常は嵩張っていて持ち運びは比較的不可能であることが多く、かつ、前記水道水からの原生動物の除去など、病原体の除去に対して必ずしも信頼性を有していない。したがって、かかる問題を克服できるフィルタが要求されている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、水道水等の液体から、クリプトスポリジウム、ジアルジア等の有害な原生動物に限らずバクテリアやウイルスも同様に含む汚染物質を除去できるセラミックフィルタを提供することを目的とする。本発明に係るセラミックフィルタには、多くの潜在用途がある。例えば、ボトル等の容器に入った主に水道水を容器から取り出す際の浄化に使用されてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明に係る第1実施例によれば、以下の成分を含んで構成されるセラミックフィルタが提供される。
(a)約75重量%〜約95重量%の珪藻土と、
(b)約10重量%〜約20重量%の溶剤と、及び、
(c)約0.003重量%〜約0.4重量%の金属化合物
なお、前記重量%は、セラミックフィルタの重量に対する%を示す。
【0006】
本明細書において用語「溶剤」は、含有物の溶解温度を下げてセラミックの接着に導くガラス状媒介物の意味を意図する。
本発明での使用に適した金属化合物は、銀を除くVI−XII金属化合物群を含む。この金属化合物は、好ましくはクロム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅及び亜鉛の中から選択され、より好ましくは銅及び亜鉛から選択される。銅は、特に好ましい。該金属化合物は、セラミックフィルタの重量に対し、約0.05%〜約0.3%、好ましくは約0.1%〜約0.25%、より好ましくは約0.13%〜約0.23%、最も好ましくは約0.18%の量を該フィルタ内に有しているのがよい。
【0007】
前記セラミックフィルタは、好都合なことに、1.5μm以上の径を有した物質を除去することができる。
本発明に係るセラミックフィルタは、好ましくは約0.30〜約0.55、より好ましくは約0.35〜約0.50又は約0.37〜約0.45の圧縮率を有する。約0.40の圧縮率が推奨値である。本明細書において用語「圧縮率」は、セラミックフィルタの焼成前の厚さ[mm]に対する焼成後の厚さ[mm]の比を意味しており、ここで、該セラミックフィルタには焼成中に約0.08kg/cmの荷重が加えられる。
【0008】
本発明に係るセラミックフィルタは、好ましくは約2.0mm〜約4.5mm、より好ましくは約2.5mm〜約4.0mmの厚さを有する。約3.2mmの厚さが特に好ましい。
【0009】
前記珪藻土は、好ましくは少なくとも70%のシリカを有する。シリカ、ナトリウム、マグネシウム及びフェライトを含んで構成される珪藻土は、より好ましい。商品名「Celatom」で販売され、少なくとも70%のシリカ、約4%〜約8%のナトリウム、約2%〜約4%のマグネシウム及び約1.5%〜約2.5%のフェライトを含んで構成される珪藻土は、特に好ましい。該珪藻土は、商品名Celatom FWで販売されたものが好ましく、FW−12(平均粒径が約24μmで、約0.7μmの粒径を有する物質を除去できる)、FW−14(平均粒径が約28μmで、約0.75μmの粒径を有する物質を除去できる)、FW−18(平均粒径が約31μmで、約0.8μmの粒径を有する物質を除去できる)、FW−20(平均粒径が約33μmで、約0.9μmの粒径を有する物質を除去できる)、FW−40(平均粒径が約40μmで、約1.0μmの粒径を有する物質を除去できる)、FW−50(平均粒径が約42μmで、約1.1μmの粒径を有する物質を除去できる)、FW−60(平均粒径が約48μmで、約1.2μmの粒径を有する物質を除去できる)、又はFW−80(平均粒径が約77μmで、約1.6μmの粒径を有する物質を除去できる)、若しくはこれらの混合物が、より好ましい。
【0010】
前記珪藻土は、粒径が異なる2以上の珪藻土の混合物、例えば、平均粒径が約25μm〜約30μmの珪藻土と、平均粒径が約75μm〜約80μmの珪藻土との混合物を含んで構成されてもよい。平均粒径が約28μmの珪藻土と、平均粒径が約77μmの珪藻土との混合物は、好ましい。2つの珪藻土の混合物を使用すれば、該珪藻土は、粒径が約0.5μm〜約3.0μm、好ましくは粒径が約1.0μm〜約2.5μm、より好ましくは粒径が約1.5μm〜約2.0を有する物質を除去できてよい。商品名Celatom FW14及びFW80で販売されている珪藻土の混合物は好く、好ましくは、前記珪藻土の重量に対する混合比が約30:70〜約70:30、より好ましくは約60:40〜約40:60、最も好ましくは約50:50がよい。商品名 FW14及びFW80で販売されている珪藻土の50:50の混合比を持つ混合物は、特に好ましい。
【0011】
前記珪藻土は、前記セラミックフィルタの重量に対し、約80%〜約90%、好ましくは、約81%〜約87%、より好ましくは、約83%〜約85%、最も好ましくは、約84%の量を有するのがよい。
【0012】
前記溶剤は、前記構成物、すなわち、前記珪藻土と金属化合物を前記フィルタ製造の焼成工程中に接着させ、最終的なセラミックフィルタを更に強化する。本発明の使用に適した溶剤は、以下のものを含んでいる。炭酸バリウム(BaCO)、硫酸バリウム(BaSO)、カルサイト(CaCO)、チョーク(CaCO)、コーンウォール石(変化しやすい)、白雲石(CaCO.MgCO)、長石(カリウム)(KO.Al3.6SiO)、長石(ナトリウム)(NaO.Al.6SiO)、鱗雲母(Li.Al.3SiO)、石灰石(CaCO)、炭酸リチウム(LiCO)、炭酸マグネシウム(MgCO)、炭酸マグネシウム(軽)〔3MgCO.Mg(OH)3HO〕、炭酸マンガン(MnCO)、二酸化マンガン(MnO)、霞石閃長岩〔(K)NaO.Al.4SiO〕(近似)、葉長石(LiO.Al.8SiO)、炭酸カリウム(真珠灰)(KCO)、岩石例えば玄武岩や花崗岩の粉末、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)(NaCO)、リシア輝石(LiO.Al.4SiO)、炭酸ストロンチウム(SrCO)、滑石(3MgO.4SiO.HO)、重質炭酸カルシウム(CaCO)、珪灰石(CaO.SiO)木材灰(可溶分を含んでよい)(変化しやすい,石灰分を高濃度に含んでいるものが多い)、酸化亜鉛(ZnO)、及びホウ素含有化合物。
【0013】
ホウ素含有混合物は特に好く、好ましくは、ホウ素の酸化物、ホウ素の塩及び該塩の水和物がよい。適合する塩は、ホウ素ないしホウ酸のアルカリ金属塩を含む。4ホウ酸ナトリウム10水塩としても知られるホウ酸ナトリウム、4ホウ酸2ナトリウム、ホウ砂10水塩又はホウ砂[(Na・10HO)などが好ましい。
【0014】
適合するホウ素の酸化物としては、灰硼鉱[2CaO.3B.5HO(変化しやすい)]、ホウ酸塩(灰硼鉱の混合物[Ca11・5HO]及び曹灰硼鉱[NaO・2CaO・5B・5HO])及び化学式Bを有する酸化ホウ素がある。化学式Bを有する酸化ホウ素は好ましく、非結晶の形態のものも任意に選択できる。溶剤は、酸化ホウ素(B)、酸化アルミニウム(Al)及びシリカ(SiO)の少なくとも1つを含んで構成されるのが好ましく、特に、約10%〜約30%、好ましくは約20%の酸化ホウ素、約2%〜約15%、好ましくは約8%の酸化アルミニウム、及び約40%〜約60%、好ましくは約50%のシリカを含んでいる。ホウ素を含むフリット(ガラス状剤)は好ましく、特にホウ素の酸化物を含んで構成されているフリットが好ましい。酸化ホウ素(B),酸化アルミニウム(Al)及びシリカ(SiO)の少なくとも1つを含むフリットは、特に好ましい。約10%〜約30%、好ましくは約20%の酸化ホウ素、約2%〜約15%、好ましくは約8%の酸化アルミニウム、及び約40%〜約60%、好ましくは約50%のシリカを含むホウ素のフリットは、特に好ましい。
【0015】
前記溶剤の焼成温度は、約300℃〜約1500℃、好ましくは約400℃〜約1300℃、より好ましくは約500℃〜約1200℃とするのがよい。約1050℃の焼成温度は、より好ましい。約1085℃の焼成温度を有するホウ素のフリットは、特によい。
【0016】
前記溶剤は、前記セラミックフィルタの重量に対し、約12%〜約18%、好ましくは、約14%〜約16%、より好ましくは、約15%の量を有するのがよい。約15%の量を有したホウ素フリットは、特によい。
【0017】
本発明の第2の実施例では、本発明に係る前記セラミックフィルタを形成する組成を提供する。該組成は、以下の成分を含んで構成される。
(a)約10重量%〜約30重量%の珪藻土と、
(b)約1重量%〜約6重量%の溶剤と、
(c)約0.05重量%〜約1.0重量%の金属化合物又はその塩又は該塩の水和物と、
(d)約0.5重量%〜約6重量%のセルロース・ガムと、及び、
(e)約2%重量%〜約10重量%の充填剤、そして
(f)約50重量%〜約85重量%の水。
【0018】
なお、前記重量%は、前記組成の総重量に対する%を示す。
前記金属化合物は、前記セラミックフィルタにおいて定義した金属化合物であってよく、また、好ましくは、前記組成の中に塩又は該塩の水和物の形で存在する。前記塩は、好ましくは硫酸塩、炭酸塩、塩化物及び酢酸塩の中から選択され、最も好ましいのは硫酸塩である。硫酸銅又はその水和物が好ましく、硫酸銅5水和物は、特に好ましい。
【0019】
前記金属化合物、又はその塩、又は該塩の水和物は、前記組成の総重量に対し、好ましくは約0.07%〜約0.8%、より好ましくは約0.1%〜約0.5%、更に好ましくは約0.15%〜約0.3%、最も好ましくは約0.2%の量を、前記組成内に有するのがよい。
【0020】
前記珪藻土は、前記セラミックフィルタにおいて定義したとおりであり、また、前記組成の総重量に対し、好ましくは約14%〜約26%、より好ましくは約16%〜約24%、さらに好ましくは約18%〜約22%、最も好ましくは約20%の量を、前記組成内に有するのがよい。
【0021】
前記溶剤は、前記セラミックフィルタにおいて定義したとおりであり、また、前記組成の総重量に対し、好ましくは約2%〜約5%、より好ましくは約2.5%〜約4.5%、さらに好ましくは約3%〜約4%、最も好ましくは約3.8%の量を、前記組成内に有するのがよい。
【0022】
前記組成中のセルロース・ガムは、可鍛性の組成を生成する作用を有する。適合するセルロース・ガムは、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びこれらの混合物を含む。カルボキシメチルセルロースは、好ましい。変性セルロース・ガムは、特に好く、好ましくは変性カルボキシメチルセルロース、特に、好ましくはカルボキシメチルセルロースナトリウムがよい。Hercules S.A.社(フランス、Alizay)のから商品名「Blanose」で市販されているカルボキシメチルセルロースナトリウムは、特に好ましい。前記セルロース・ガムは、前記組成の総重量に対し、約1%〜約5%、好ましくは約1.5%〜約4%、より好ましくは約2%〜約3%、最も好ましくは約2.3%の量を有しているのがよい。約2.3%の量のカルボキシ・メチルセルロース・ナトリウムを有するものは、特に好ましい。
【0023】
前記組成中に使用される充填材は、麻、綿、亜麻、絹、毛、セルロース、及びこれらの混合物を含む。セルロースは好ましい。該充填材は、前記組成の総重量に対し、約3%〜約7%、好ましくは約3.5%〜約6%、より好ましくは約4%〜約5%、最も好ましくは約4.3%の量を有するのがよい。約4.3%の量のセルロースが特に好ましい。前記充填材は、前記セラミックフィルタ製造での焼成工程中に焼き切られ、セラミック内にハニカム構造を残す。セルロースは、通常、約300°Cの温度で焼き切られる。
【0024】
前記水は、前記組成の総重量に対し、約55%〜約80%、好ましくは約60%〜約75%、より好ましくは約65%〜約70%、最も好ましくは約68%の量を有する。
本発明の第3の実施例では、本発明に係るセラミックフィルタを形成する前駆体フィルタを提供する。該前駆体フィルタは、以下の成分を含んで構成される。
【0025】
(a)約50重量%〜約98重量%の珪藻土と、
(b)約2重量%〜約20重量%の溶剤と、
(c)約0.1重量%〜約1.5重量%の金属化合物又はその塩又は該塩の水和物と、
(d)約2重量%〜約20重量%のセルロース・ガムと、及び
(e)約5%重量%〜約35重量%の充填剤
なお、前記重量%は、前駆体フィルタの総重量に対する%を示す。
【0026】
前記前駆体フィルタ内に有する金属化合物、又はその塩、又は該塩の水和物、前記珪藻土、前記溶剤と、セルロース・ガム及び充填剤は、それぞれ前記組成において上記に定義したとおりである。
【0027】
前記金属化合物、又はその塩、又は該塩の水和物は、前駆体フィルタの総重量に対し、好ましくは約0.2%〜約1.2%、より好ましくは約0.3%〜約1.0%、さらに好ましくは約0.4%〜約0.8%、最も好ましくは約0.5%の量を有する。
【0028】
前記珪藻土は、前駆体フィルタの総重量に対し、約55%〜約90%、好ましくは約60%〜約85%、より好ましくは約62%〜約80%、最も好ましくは約65%の量を有する。
【0029】
前記溶剤は、前駆体フィルタの総重量に対し、約5%〜約15%、好ましくは約8%〜約14%、より好ましくは約12%の量を有するのがよい。
前記セルロース・ガムは、前駆体フィルタの総重量に対し、約4%〜約15%、好ましくは約5%〜約10%、より好ましくは約8%の量を有するのがよい。
【0030】
前記充填材は、前駆体フィルタの総重量に対し、約8%〜約30%、好ましくは約10%〜約25%、より好ましくは約13%の量を有するのがよい。
本発明では、本発明に係るセラミックフィルタを形成する方法も提供する。該方法は、以下のステップを含んで構成される。
【0031】
(A)下記の成分を混合することによって本発明に係る組成を形成し、
(a)約10重量%〜約30重量%の珪藻土と、
(b)約1重量%〜約6重量%の溶剤と、
(c)約0.05重量%〜約1.0重量%の金属化合物又はその塩又は該塩の水和物と、
(d)約0.5重量%〜約6重量%のセルロース・ガムと、及び、
(e)約2%重量%〜約10重量%の充填剤、そして
(f)約50重量%〜約85重量%の水
なお、前記重量%は、組成の総重量に対する%を示す。
【0032】
(B)前記組成から水の一部を除去して、成形可能な堅さを有する組成を形成し、
(C)前記組成を乾燥し、残存する水を全て除去して本発明に係る前駆体フィルタを形成し、及び
(D)前記前駆体フィルタを焼成してセラミックフィルタを形成すること。
【0033】
ステップ(A)において、前記成分は、好ましくは約20℃〜約40℃、より好ましくは約30℃の温度で混合される。
ステップ(A)において、前記組成の成分は、好ましくは以下の添加順序で混合される。
【0034】
(i)前記金属化合物、又はその塩、又は該塩の水和物を、水に添加し、
(ii)前記セルロース・ガムを、上記(i)の混合物に添加し、
(iii)前記溶剤を、上記(ii)の混合物に添加し、
(iv)前記充填材を、上記(iii)の混合物に添加し、そして
(v)前記珪藻土を、上記(vi)の混合物に添加する。
【0035】
ステップ(B)では、前記組成は、好ましくは約20℃〜約40℃、より好ましくは約30℃の温度で、好ましくは約30分〜約5時間、より好ましくは約1時間〜約3時間、最も好ましくは約2時間寝かせる。前記組成を都合のよい形状に整えて、所望の形状にカットできるようにする。
【0036】
ステップ(B)の後でステップ(C)の前に、前記組成を、好ましくは所望の形状にカットする。該所望の形状は、適合した形状であれば、どのようなものでもよいが、好ましくは略円板、より好ましくは約20mm〜約25mm、さらに好ましくは略22mmの径を有した円板がよい。
【0037】
ステップ(C)は、約90℃〜約110℃、好ましくは約100℃の温度で、約30分〜約2時間、好ましくは約1時間の加熱を含んで構成するのがよい。
ステップ(D)では、前記焼成を、好ましくは約800℃〜約1200℃、より好ましくは約900℃〜約1150℃、さらに好ましくは約1000℃〜約1100℃、そして最も好ましくは約1085℃の温度で実行するのがよい。前記前駆体フィルタは、好ましくは約4時間〜約11時間、より好ましくは約6時間〜約9時間、最も好ましくは約8.25時間焼成するのがよい。
【0038】
前記方法は、都合よく、前記前駆体フィルタに荷重を加えて焼成中に該フィルタを圧縮させる工程を含んで構成される(ステップD)。前記荷重は、好ましくは約0.05kg/cm〜約0.1kg/cm、より好ましくは約0.08kg/cmとする。
【0039】
本発明に係るセラミックフィルタの利点は、下記の利点を含む。
・水道水から、クリプトスポリジウム、ジアルジアを含む全て又はほぼ全てのあらゆる原生動物を除去する。
【0040】
・フィルタに含まれる前記金属化合物が銅の場合、銅は都合よく抗細菌剤として作用する。
・優れた濾過性及び抗細菌性を備える。
【0041】
以下の実施例は、本発明の理解に役立つが、本発明がこれらの実施例に限定されるものでないと理解すべきである。

実施例1
フィルタは、表1に示された成分で形成され、また、表2のステップに従って形成される。
【0042】
【表1】

【0043】
注1:カルボキシメチルセルロースナトリウム
注2:7.5%のAl,18.0%のB,50%のSiO,14.0%のCaO+MgO,10.3%のLiO+NaO+KOの成分で構成され、英国のjonson Mathely Ceramics,Stoke−on−Trent社から市販されている。
注3:商品名Celatom FW14及びFW80で販売されている珪藻土を50:50の混合比で混合した混合物

【0044】
【表2】

【0045】
実施例2
実施例1の表2のステップ16で製造して得られた前駆体フィルタが分析され、表3に示す結果が得られた。
【0046】
【表3】

【0047】
注1:カルボキシメチルセルロースナトリウム
注2:7.5%のAl,18.0%のB,50%のSiO,14.0%のCaO+MgO,10.3%のLiO+NaO+KOの成分で構成され、英国のjonson Mathely Ceramics,Stoke−on−Trent社から市販されている。
注3:商品名Celatom FW14及びFW80で販売されている珪藻土を50:50の混合比で混合した混合物

実施例3
実施例1の表2のステップ20で得られた本発明に係るセラミックフィルタが分析され、表4に示す結果が得られた。
【0048】
【表4】



【0049】
注1:商品名Celatom FW14及びFW80で販売されている珪藻土を50:50の混合比で混合した混合物
前記セラミックフィルタは、また、フリット及び他の成分を含んで構成される。
【0050】

実施例4
実施例1で得られそして実施例3で示された代表的な成分内容を有する6個のセラミックフィルタが、200量のジアルジア嚢胞及び200量のクリプトスポリジウム・オーシストを添加した非イオン水の濾過試験に供せられた。試験の前に、フィルタ毎に厚さと圧縮率とを決定した。10リットルの前記添加水を、10kPaの圧力下、毎分1リットルの割合でセラミックフィルタ毎に通過させた。該水は、濾過前と濾過後とでジアルジア及びクリプトスポリジウムの量を分析した。得られた結果を、表5に示す。
【0051】
【表5】

【0052】
前記本発明に係るセラミックフィルタは、クリプトスポリジウムを最大98%までも除去でき、また、ジアルジアを最大100%まで除去できることが明らかとなった。また、厚さ3.04mmで圧縮率が0.43のNo.6のセラミックフィルタを使用したときに、最良の結果が得られた。
【0053】
要約すると、前記本発明に係るセラミックフィルタは、優れた原生動物濾過性を示しており、様々な用途に広く使用できるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミックフィルタであって、
(a)約75重量%〜約95重量%の珪藻土と、
(b)約10重量%〜約20重量%の溶剤と、及び、
(c)約0.003重量%〜約0.4重量%の金属化合物と、
を含んで構成されるセラミックフィルタ。
なお、前記重量%は、セラミックフィルタの重量に対する%を示す。
【請求項2】
前記金属化合物は、銀を除くVI−XII金属化合物を含んで構成される請求項1に記載のセラミックフィルタ。
【請求項3】
前記金属化合物は、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅及び亜鉛の中から選択される請求項2に記載のセラミックフィルタ。
【請求項4】
前記金属化合物は、銅及び亜鉛の中から選択される請求項3に記載のセラミックフィルタ。
【請求項5】
前記金属化合物は、銅である請求項4に記載のセラミックフィルタ。
【請求項6】
前記金属化合物は、前記セラミックフィルタの重量に対し、約0.05%〜約0.3%、好ましくは、約0.1%〜約0.25%、より好ましくは、約0.13%〜約0.23%、最も好ましくは、約0.18%の量を該フィルタ内に有する請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のセラミックフィルタ。
【請求項7】
1.5μm以上の径を有する物質を除去可能である請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のセラミックフィルタ。
【請求項8】
約0.30〜約0.55、より好ましくは約0.35〜約0.50又は約0.37〜約0.45、最も好ましくは、約0.40の圧縮率を有する請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載のセラミックフィルタ。
【請求項9】
約2.0mm〜約4.0mm、好ましくは約2.5mm〜約3.5mm、特に約3.2mmの厚さを有する請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のセラミックフィルタ。
【請求項10】
前記珪藻土は、少なくとも70%のシリカ、約4%〜約8%のナトリウム、約2%〜約4%のマグネシウム及び約1.5%〜約2.5%のフェライトを含んで構成される請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載のセラミックフィルタ。
【請求項11】
前記珪藻土は、商品名FW−14及びFW−80で販売される混合珪藻土の混合物であり、好ましくは前記珪藻土の重量混合比が約30:70〜約70:30、より好ましくは約60:40〜約40:60、最も好ましくは約50:50である請求項10に記載のセラミックフィルタ。
【請求項12】
前記珪藻土は、前記セラミックフィルタの重量に対し、約80%〜約90%、好ましくは、約81%〜約87%、より好ましくは、約83%〜約85%、最も好ましくは、約84%の量を有する請求項1〜請求項11のいずれか1つに記載のセラミックフィルタ。
【請求項13】
前記溶剤は、炭酸バリウム(BaCO)、硫酸バリウム(BaSO)、カルサイト(CaCO)、チョーク(CaCO)、コーンウォール石、白雲石(CaCO.MgCO)、長石(カリウム)(KO.Al3.6SiO)、長石(ナトリウム)(NaO.Al.6SiO)、鱗雲母(Li.Al.3SiO)、石灰石(CaCO)、炭酸リチウム(LiCO)、炭酸マグネシウム(MgCO)、炭酸マグネシウム(軽)〔3MgCO.Mg(OH)3HO〕、炭酸マンガン(MnCO)、二酸化マンガン(MnO)、霞石閃長岩〔(K)NaO.Al.4SiO〕、葉長石(LiO.Al.8SiO)、炭酸カリウム(KCO)、岩石の粉末、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)(NaCO)、リシア輝石(LiO.Al.4SiO)、炭酸ストロンチウム(SrCO)、滑石(3MgO.4SiO.HO)、重質炭酸カルシウム(CaCO)、珪灰石(CaO.SiO)木材灰、酸化亜鉛(ZnO)、及びホウ素含有化合物を含んで構成されるグループから選択された化合物を含んで構成される請求項1〜請求項12のいずれか1つに記載のセラミックフィルタ。
【請求項14】
前記溶剤は、ホウ素を含む化合物を含んで構成され、好ましくはホウ素の酸化物、ホウ素の塩及び該塩の水和物の中から選択される請求項13に記載のセラミックフィルタ。
【請求項15】
前記溶剤は、ホウ素の酸化物を含んで構成され、好ましくは化学式Bを有する酸化ホウ素である請求項14に記載のセラミックフィルタ。
【請求項16】
前記溶剤は、付加的に酸化アルミニウム(Al)及びシリカ(SiO)の少なくとも一方を含んで構成される請求項15に記載のセラミックフィルタ。
【請求項17】
前記溶剤は、約10%〜約30%、好ましくは約20%の酸化ホウ素と、約2%〜約15%、好ましくは約8%の酸化アルミニウム、と、及び約40%〜約60%、好ましくは約50%のシリカを含んで構成される請求項16に記載のセラミックフィルタ。
【請求項18】
前記溶剤は、フリット(ガラス原料)の形態を有する請求項13〜請求項17のいずれか1つに記載のセラミックフィルタ。
【請求項19】
前記溶剤は、約300℃〜約1500℃、好ましくは約400℃〜約1300℃、より好ましくは約500℃〜約1200℃、特に約1050℃の焼成温度を有する請求項1〜請求項18のいずれか1つに記載のセラミックフィルタ。
【請求項20】
前記溶剤は、前記セラミックフィルタの重量に対し、約12%〜約18%、好ましくは、約14%〜約16%、より好ましくは、約15%の量を有する請求項1〜請求項19のいずれか1つに記載のセラミックフィルタ。
【請求項21】
請求項1〜請求項20のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する組成であって、
(a)約10重量%〜約30重量%の珪藻土と、
(b)約1重量%〜約6重量%の溶剤と、
(c)約0.05重量%〜約1.0重量%の金属化合物又はその塩又は該塩の水和物と、
(d)約0.5重量%〜約6重量%のセルロース・ガムと、
(e)約2%重量%〜約10重量%の充填剤と、及び、
(f)約50重量%〜約85重量%の水と、
を含んで構成される、セラミックフィルタを形成する組成。
なお、前記重量%は、組成の総重量に対する%を示す。
【請求項22】
成分(c)は、請求項2〜請求項5のいずれか1つに定義された金属化合物であり、塩又は該塩の水和物の形態で存在する請求項21に記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項23】
前記塩は、硫酸塩、炭酸塩、塩化物及び酢酸塩の中から選択され、好ましくは硫酸塩である請求項22に記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項24】
成分(c)は、硫酸銅又はその水和物である請求項23に記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項25】
成分(c)は、硫酸銅5水和物である請求項24に記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項26】
前記金属化合物、又はその塩、又は該塩の水和物は、前記組成の総重量に対し、約0.07%〜約0.8%、好ましくは約0.1%〜約0.5%、より好ましくは約0.15%〜約0.3%、最も好ましくは約0.2%の量を組成内に有する請求項21〜請求項25のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項27】
前記珪藻土は、前記組成の総重量に対し、約14%〜約26%、好ましくは約16%〜約24%、より好ましくは約18%〜約22%、最も好ましくは約20%の量を前記組成内に有する珪藻土、及び、請求項10又は請求項11に定義された珪藻土の少なくとも一方である請求項21〜請求項26のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項28】
前記溶剤は、前記組成の総重量に対し、約2%〜約5%、好ましくは約2.5%〜約4.5%、より好ましくは約3%〜約4%、最も好ましくは約3.8%の量を前記組成内に有する溶剤、及び、請求項13〜請求項19のいずれか1つに定義された溶剤の少なくとも一方である請求項21〜請求項27のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項29】
前記セルロース・ガムは、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びこれらの混合物の中から選択される請求項21〜請求項28のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項30】
前記セルロース・ガムは、カルボキシメチルセルロースである請求項29に記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項31】
前記セルロース・ガムは、カルボキシメチルセルロースナトリウムである請求項30に記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項32】
前記セルロース・ガムは、前記組成の総重量に対し、約1%〜約5%、好ましくは約1.5%〜約4%、より好ましくは約2%〜約3%、最も好ましくは約2.3%の量を前記組成内に有する請求項21〜請求項31のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項33】
前記充填材は、麻、綿、亜麻、絹、毛、セルロース、及びこれらの混合物の中から選択される請求項21〜請求項32のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項34】
前記充填材は、セルロースである請求項33に記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項35】
前記充填材は、前記組成の総重量に対し、約3%〜約7%、好ましくは約3.5%〜約6%、より好ましくは約4%〜約5%、最も好ましくは約4.3%の量を前記組成内に有する請求項21〜請求項34のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項36】
前記水は、前記組成の総重量に対し、約55%〜約80%、好ましくは約60%〜約75%、より好ましくは約65%〜約70%、最も好ましくは約68%の量を前記組成内に有する請求項21〜請求項35のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する組成。
【請求項37】
請求項1〜請求項20のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する前駆体フィルタであって、
(a)約50重量%〜約98重量%の珪藻土と、
(b)約2重量%〜約20重量%の溶剤と、
(c)約0.1重量%〜約1.5重量%の金属化合物又はその塩又は該塩の水和物と、
(d)約2重量%〜約20重量%のセルロース・ガムと、及び、
(e)約5%重量%〜約35重量%の充填剤と、
を含んで構成される、セラミックフィルタを形成する前駆体フィルタ。
なお、重量%は、前記前駆体フィルタの総重量に対する%を示す。
【請求項38】
前記金属化合物、又はその塩、又は該塩の水和物は、請求項22〜請求項25のいずれか1つに定義された水和物であり、前記珪藻土は、請求項10又は請求項11に定義された珪藻土であり、前記溶剤は、請求項13〜請求項19のいずれか1つに定義された溶剤であり、前記セルロース・ガムは、請求項29〜請求項31のいずれか1つに定義されたセルロース・ガムであり、かつ、前記充填材は、請求項33又は請求項34に定義された充填材である、請求項37に記載のセラミックフィルタを形成する前駆体フィルタ。
【請求項39】
前記金属化合物、又はその塩、又は該塩の水和物は、前記前駆体フィルタの総重量に対し、約0.2%〜約1.2%、好ましくは約0.3%〜約1.0%、より好ましくは約0.4%〜約0.8%、最も好ましくは約0.5%の量を有する請求項37又は請求項38に記載のセラミックフィルタを形成する前駆体フィルタ。
【請求項40】
前記珪藻土は、前記前駆体フィルタの総重量に対し、約55%〜約90%、好ましくは約60%〜約85%、より好ましくは約62%〜約80%、最も好ましくは約65%の量を有する請求項37〜請求項39のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する前駆体フィルタ。
【請求項41】
前記溶剤は、前記前駆体フィルタの総重量に対し、約5%〜約15%、好ましくは約8%〜約14%、より好ましくは約12%の量を有する請求項37〜請求項40のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する前駆体フィルタ。
【請求項42】
前記セルロース・ガムは、前記前駆体フィルタの総重量に対し、約4%〜約15%、好ましくは約5%〜約10%、より好ましくは約8%の量を有する請求項37〜請求項41のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する前駆体フィルタ。
【請求項43】
前記充填材は、前記前駆体フィルタの総重量に対し、約8%〜約30%、好ましくは約10%〜約25%、より好ましくは約13%の量を有する請求項37〜請求項42のいずれか1つに記載のセラミックフィルタを形成する前駆体フィルタ。
【請求項44】
請求項1〜請求項20のいずれか1つに記載のセラミックフィルタの形成方法であって、
(A)下記成分を混合することによって請求項21〜請求項36のいずれか1つに記載された組成を形成することと、
(a)約10重量%〜約30重量%の珪藻土と、
(b)約1重量%〜約6重量%の溶剤と、
(c)約0.05重量%〜約1.0重量%の金属化合物又はその塩又は該塩の水和物と、
(d)約0.5重量%〜約6重量%のセルロース・ガム、及び、
(e)約2%重量%〜約10重量%の充填剤、そして
(f)約50重量%〜約85重量%の水
なお、前記重量%は、前記組成の総重量に対する%を示す。
(B)前記組成から水の一部を除去して、成形可能な堅さを有する組成を形成することと、
(C)前記組成を乾燥し、残存する水を全て除去して請求項37〜請求項43のいずれか1つに記載の前駆体フィルタを形成すること、及び、
(D)前記前駆体フィルタを焼成すること、と、
のステップを含んで構成されるセラミックフィルタの形成方法。
【請求項45】
ステップ(B)では、前記組成を、約20℃〜約40℃、好ましくは約30℃の温度で、約30分〜約5時間、好ましくは約1時間〜約3時間、最も好ましくは約2時間寝かせる請求項44に記載のセラミックフィルタの形成方法。
【請求項46】
ステップ(B)の後でステップ(C)の前に、前記組成を所望の形状にカットする請求項44又は請求項45に記載のセラミックフィルタの形成方法。
【請求項47】
前記カットされる形状は、略円板、好ましくは約20mm〜約25mm、より好ましくは略22mmの径を有した円板である請求項46に記載のセラミックフィルタの形成方法。
【請求項48】
ステップ(C)は、約90℃〜約110℃、好ましくは約100℃の温度で、約30分〜約2時間、好ましくは約1時間の加熱を含んで構成される請求項44〜請求項47のいずれか1つに記載のセラミックフィルタの形成方法。
【請求項49】
ステップ(D)において、前記焼成は、約800℃〜約1200℃、好ましくは約900℃〜約1150℃、より好ましくは約1000℃〜約1100℃、最も好ましくは約1085℃の温度で実行される請求項44〜請求項48のいずれか1つに記載のセラミックフィルタの形成方法。
【請求項50】
ステップ(D)において、前記前駆体フィルタに荷重を加えて焼成中に該フィルタを圧縮させる請求項44〜請求項49のいずれか1つに記載のセラミックフィルタの形成方法。
【請求項51】
前記荷重は、約0.05kg/cm〜約0.1kg/cm、好ましくは約0.08kg/cmである請求項50に記載のセラミックフィルタの形成方法。

【公表番号】特表2009−539589(P2009−539589A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−514700(P2009−514700)
【出願日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【国際出願番号】PCT/EP2007/005213
【国際公開番号】WO2007/144159
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(508368116)アクア−ニュー フィルトレイション システムズ リミテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】AQUA−NU FILTRATION SYSTEMS LIMITED
【Fターム(参考)】