ソフトウェア資源配信システムと方法およびプログラム
【課題】 上位サーバから中間サーバおよびクライアントへのデータ送付作業ができないネットワークシステムにおけるクライアントへの最新ソフトウェア資源の高信頼な配信を効率的に行う。
【解決手段】 中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源を読み取って記憶すると共に、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、記憶した当該ソフトウェア資源を更新し、この更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置170にその更新を通知し、クライアント装置170は、中間サーバ装置130から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って記憶すると共に、中間サーバ装置130からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けて、更新されたソフトウェア資源を中間サーバ装置130から読み取って更新する。
【解決手段】 中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源を読み取って記憶すると共に、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、記憶した当該ソフトウェア資源を更新し、この更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置170にその更新を通知し、クライアント装置170は、中間サーバ装置130から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って記憶すると共に、中間サーバ装置130からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けて、更新されたソフトウェア資源を中間サーバ装置130から読み取って更新する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上位サーバと中間サーバおよびクライアントからなる3層構造のクライアントサーバ型システムにおけるソフトウェア資源(プログラムやデータ等)の配信技術に係り、特に、ネットワークの特性により、上位サーバから中間サーバおよびクライアントに対してデータの送付作業を行うことができないネットワークシステムであってもクライアントへの最新のソフトウェア資源の高信頼な配信を効率的に行うのに好適な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
3層構造のクライアントサーバ型システムにおいて、クライアントに対して最新のソフトウェア資源を配信する従来の技術では、中間サーバに直接上位サーバからログインすることによりクライアント用の最新ソフトウェア資源を登録し、その後、クライアント側の当該ソフトウェア資源を使用する者が手動で、中間サーバから当該ソフトウェア資源を取り込む仕組みとなっていた。
【0003】
しかし、この技術では、管理対象となるソフトウェア資源数が多くなるとバージョン管理作業が煩雑になり、更新作業においてミスも生じうる。この場合、クライアント上のシステムを誤ったバージョンで稼働させてしまう。
【0004】
このような問題を解決するために、ソフトウェア資源の管理を自動化した技術が、例えば、特許文献1および特許文献2等に記載されている。
【0005】
特許文献1には、ネットワークに接続された機器のソフトウェアのバージョンを自動更新する技術が記載されている。具体的には、第1の処理装置のソフトウェアを修復した際に、第1の処理装置が持っているソフトウェア管理情報が第2の処理装置に転送され、第2の処理装置の差分抽出機能によって、第2の処理装置内で保有する第1の処理装置の最新ソフトウェア管理情報と比較され、差分を抽出し、このソフトウェアのロードモジュールを第1の処理装置に転送し、第1の処理装置のソフトウェアを最新に更新するものである。
【0006】
また、特許文献2には、バージョンアップの違いによる各ソフトウェアでの処理結果の形態を整合させるシステムが開示されている。具体的には、クライアントコンピュータにおいてローカルアプリケーションのバージョン番号を取得し、この番号と、サーバから取得したローカルアプリケーションに対応する最新バージョン番号とを比較し、等しくなければサーバに格納されている最新のリモートアプリケーションを読み込みバージョンアップする技術である。
【0007】
【特許文献1】特開平03−158961号公報
【特許文献2】特開平09−190393号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の3層構造のクライアントサーバ型システムにおける、クライアントに対する最新ソフソフトウェア資源の配信技術では、中間サーバに直接クライアント資源をネットワークを使用して送付することでシステム使用者に手動で資源を取り込ませる方式をとっていた。クライアントに関しては自サーバとの間で、自動でバージョンチェックを行う仕組みを持っていなかったために、クライアント上のシステムを誤ったバージョンで稼動させてしまうという課題があった。
【0009】
また、特許文献1および特許文献2に記載された技術は、いづれもネットワーク上で接続された機器に格納されたプログラムのバージョン管理を自動的に行う技術であるが、いずれの技術においても、更新されるプログラムが格納された処理装置内は自コンピュータ内のプログラムを更新するだけであり、自コンピュータのさらに下位に接続された他のコンピュータ内のプログラムのバージョン管理までは行っておらず、3層構造のクライアントサーバ型システムにおける、クライアントに対する最新ソフソフトウェア資源の配布・更新には対応できない。
【0010】
また、これらの技術では、クライアントサーバ型システムにおいて、クライアントからの処理要求に対してサーバから結果を返した後に、サーバプログラムのバージョンが更新され、この更新によりクライアントに返した結果が変わってくるような場合に、バージョンアップ後の結果をクライアントコンピュータに送信することについては全く考慮されていない。例えば、積算システム等では、古いバージョンの積算結果がクライアントに送られたままで処理されると後に大きな問題が発生しないとも限らない。
【0011】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することであり、プログラムやデータの更新管理において、自コンピュータでのソフトウェア資源の更新だけでなく、自コンピュータの下位に接続されたコンピュータに対してもバージョン管理を行うことができ、且つ、ソフトウェア資源の更新の前後で処理結果が異なるような場合には、更新後の処理結果を処理要求元に送信できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明は、上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信するために、中間サーバ装置は、上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新されたソフトウェア資源を読み取って当該ソフトウェア資源を更新し、この更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知し、クライアント装置は、中間サーバ装置が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、中間サーバ装置からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、更新されたソフトウェア資源を中間サーバ装置から読み取って当該ソフトウェア資源を更新することを特徴とする。あるいは、中間サーバ装置は、クライアント装置へのソフトウェア資源の更新を通知することなく、クライアント装置は、自装置の起動時に、自装置の記憶装置に記憶したソフトウェア資源のバージョンと、中間サーバ装置で記憶された当該ソフトウェア資源のバージョンとを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出して、当該ソフトウェア資源の更新を行う。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、クライアント装置で用いるソフトウェア資源の更新を、中間サーバからの更新情報の通知に基づき、あるいは、起動時における更新情報チェックに基づき行うので、クライアントにおける古いソフトウェア資源を用いた誤操作を阻止することが可能となる。これにより、クライアント装置の利用者が誤ったデータを作成することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態例を説明する。図1は、本発明に係わるソフトウェア資源更新管理システムの構成例を示すブロック図であり、図2は、図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有するバージョンレコード保有部が保有するバージョンテーブルの構成例を示す説明図、図3は、図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有する配布用資源保有部が保有する資源格納テーブルの構成例を示す説明図、図4は、図1におけるクライアント装置が保有するバージョンファイルの構成例を示す説明図、図5は、図1における中間サーバ装置の本発明に係る処理動作例を示すフローチャート、図6は、図1におけるクライアント装置の本発明に係る第1の処理動作例を示すフローチャート、図7は、図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有する資源配布完了メッセージ保有部が保有する資源配布完了メッセージの構成例を示す説明図、図8は、図1におけるクライアント装置の本発明に係る第2の処理動作例を示すフローチャートである。
【0015】
図1において、100は上位サーバ装置(図中「上位サーバ」と記載)、130は中間サーバ装置(図中「中間サーバ」と記載)、170はクライアント装置(図中「クライアント」と記載)であり、それぞれネットワークを介して接続され、本例では、上位サーバ装置100と中間サーバ装置130およびクライアント装置170により、3層構造のクライアントサーバ型システムを構成している。
【0016】
上位サーバ装置100、中間サーバ装置130、クライアント装置170のそれぞれは、CPU(Central Processing Unit)や主記憶装置(主メモリ)、表示装置、入力装置、外部記憶装置、周辺装置等を具備したコンピュータ構成からなり、周辺装置としての光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、各処理部の機能を実行し、3層構造のクライアントサーバ型システムにおける、ソフトウェア資源(プログラムやデータ等)の配信を高信頼に、かつ効率的に行う。
【0017】
上位サーバ装置100は、バージョンレコード保有部110と配布用資源保有部120および資源配布完了メッセージ保有部125を具備し、中間サーバ装置130は、スケジューラ部140とバージョンレコード保有部150および配布用資源保有部160と資源配布完了メッセージ保有部165を具備し、クライアント装置170は、バージョンファイル保有部180とクライアント本体システム190およびシステム表示部200を具備している。
【0018】
このような構成により、本例では、3層構造のクライアントサーバ型システムにおいて、中間サーバ装置130が、上位サーバ装置100におけるソフトウェア資源の更新状況を監視すると共に、クライアント装置170からの処理要求に応じて、更新されたソフトウェア資源の配信を行う。
【0019】
すなわち、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置130経由でクライアント装置170に配信するために、中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100が配布用資源保有部120において記憶するソフトウェア資源を、配布用資源保有部160により読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、スケジューラ部140により、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新を検出すると、配布用資源保有部160が、更新されたソフトウェア資源を読み取って当該ソフトウェア資源を更新する。尚、スケジューラ部140には、この更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置170に当該ソフトウェア資源の更新を通知する機能を設ける。
【0020】
そして、クライアント装置170は、中間サーバ装置130が配布用資源保有部160で記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、中間サーバ装置130からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、更新されたソフトウェア資源を中間サーバ装置130から読み取って当該ソフトウェア資源を更新する。そして、中間サーバ装置130からのソフトウェア資源の更新を通知を受けると、自装置の記憶装置に記憶したソフトウェア資源のバージョンと、中間サーバ装置130で記憶された当該ソフトウェア資源のバージョンとを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出して、当該ソフトウェア資源の更新を行う。
【0021】
特に、本例では、中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100および中間サーバ装置130がバージョンレコード保有部110,150で保有するバージョンテーブル210を、スケジューラ部140で比較することで、クライアント装置170に配信したソフトウェア資源の更新を検出している。
【0022】
図2に示すように、上位サーバ装置100および中間サーバ装置130のバージョンレコード保有部110,150では、共に、世代データ220とバージョンデータ230と日付データ240の各項目からなるバージョンテーブル210を保有する。
【0023】
また、上位サーバ装置100および中間サーバ装置130の配布用資源保有部120,160では、共に、図3に示すように、世代データ260とバージョンデータ270と日付データ280および資源データ290の各項目からなる資源格納テーブル250を保有し、クライアント装置170のバージョンファイル保有部180では、図4に示すように、バージョンデータ310と日付データ320の各項目からなるバージョンファイル300を有している。
【0024】
本例では、データベースとしてOracle(登録商標)を用いるものとして説明する。このような構成において、運用管理サーバとしての上位サーバ装置100の配布用資源保有部120が保有する資源格納テーブル250におけるソフトウェア資源が更新されると、運用管理担当者は、更新されたソフトウェア資源を配布する作業として、端末コンピュータ等を操作して上位サーバ装置100にアクセスして、この上位サーバ装置100がバージョンレコード保有部110で保有している各ソフトウェア資源のバージョン情報(図2におけるバージョンテーブル210におけるレコード)を書き換える。
【0025】
このソフトウェア資源のバージョン情報は、Oracle(登録商標)データベース内のバージョン専用テーブル内のレコードIDとなっている。このレコードIDは世代別に管理されており、以前のバージョン履歴の参照も行える仕組みとなっている。
【0026】
中間サーバ装置130は、スケジューラ部140により、予め定められた周期で常に、上位サーバ装置100にアクセスして、バージョンレコード保有部110で保有するバージョンテーブル210の更新状況を監視する。すなわち、スケジューラ部140は、Oracle(登録商標)のSQL*NetでSELECTすることで、上位サーバ装置100のバージョンレコード保有部110で保有しているバージョンテーブル210にアクセスして、最新世代のバージョンレコードを参照する。
【0027】
本例の中間サーバ装置130は、バージョンレコード保有部150において、上位サーバ装置100のバージョンレコード保有部110が保有するバージョンテーブル210と同じ内容のバージョンテーブルを保有しており、スケジューラ部140により、そのバージョンテーブルと、上位サーバ装置100がバージョンレコード保有部110で保有するバージョンテーブル210の各レコードを比較する。
【0028】
中間サーバ装置130は、レコード内容が異なることを検出した場合には、上位サーバ装置100がバージョンレコード保有部110で保有するバージョンテーブル210における新たなレコード内容を、バージョンレコード保有部150において保有するバージョンテーブルに取り込むと共に、当該レコード内容をキーとして、上位サーバ装置100が配布用資源保有部120で保有する資源格納テーブル250を参照し、当該テーブル内のバージョンが一致したレコードを読み込み、自サーバ内の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブルにインポートする。
【0029】
このようにして、中間サーバ装置130の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブルには、上位サーバ装置100が配布用資源保有部120で保有する資源格納テーブル250と同じ内容のレコード(世代データ260、バージョンデータ270、日付データ280、資源データ290)が記憶される。
【0030】
このように、中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100が保有するソフトウェア資源のバージョンが異なることを検出した場合にのみ、上位サーバ装置100における最新のソフトウェア資源を格納した資源格納テーブル250を参照し、当該テーブル内のバージョンが一致したソフトウェア資源を読み込み自サーバ内の配布用資源保有部160において格納すると共に、配布用資源保有部120が保有するバージョンテーブル210のレコード内容をインポートして自サーバ(130)のバージョンレコード保有部150において格納する。
【0031】
尚、中間サーバ装置130のスケジューラ部140は、このようにして更新されたソフトウェア資源を使用しているクライアント装置(170)に対して当該ソフトウェア資源の更新を通知する。
【0032】
クライアント装置170は、クライアント本体システム190の起動時に、あるいは、中間サーバ装置130のスケジューラ部140からのソフトウェア資源の更新通知を受信すると、中間サーバ装置130にアクセスして、バージョンレコード保有部150が保有するバージョンテーブル210を参照する。
【0033】
このバージョンテーブル210は、図2に示すように、配布した日付データ240を保有しており、クライアント装置170は、参照したバージョンテーブル210における日付データ240項目のフィールド値と、以前最新のソフトウェア資源を取り込んだ際に同時に取り込みバージョン保有部180で保有するバージョンファイル300内に記録した日付データ320項目のフィールド値とを比較する。
【0034】
それぞれのフィールド値(日付データ)が異なった場合、クライアント装置170は、当該ソフトウェア資源のバージョンが異なることを、図示していない表示装置の画面上に表示等することで、クライアント装置170の使用者に通知する。
【0035】
この通知に基づき、クライアント装置170は自動的にダウンロードプログラムを起動する、あるいは、クライアント装置170の使用者が、クライアント装置170を操作してダウンロードプログラムを起動する。
【0036】
ダウンロードプログラムを実行してクライアント装置170は、中間サーバ装置130にアクセスし、配布用資源保有部160から最新のバージョンの当該ソフトウェア資源を取り込むと共に、中間サーバ装置130のバージョンレコード保有部150が保有するバージョンテーブル210のレコード内容を読み取り、バージョンファイル保有部180で保有するバージョンファイル300のレコード内容を更新する。
【0037】
このように、クライアント装置170は、中間サーバ装置130に最新のソフトウェア資源が存在することを検出すると、資源取り込み用プログラムを起動して、中間サーバ装置130から最新のソフトウェア資源を取り込み更新する。
【0038】
これにより、クライアント装置170の起動は、最新のバージョンのソフトウェア資源が中間サーバ装置130に存在しないことを確認するまで保留され、クライアント装置170におけるシステムの不正起動を阻止することができる。
【0039】
以下、図5、図6、図8のフローチャートを用いて、このような構成による本発明に係るバージョンチェック手順および中間サーバ装置130によるクライアント装置170用の最新ソフトウェア資源の取り込、クライアント装置170の最新ソフトウェア資源の取り込みに関して説明する。
【0040】
まず、本システムの運用管理担当者からの運用管理端末PC(端末コンピュータ)等の操作に応じて、上位サーバ装置100は、配布用資源保有部120により、最新のソフトウェア資源を図3のデータフォーマットで、資源データ290の項目のフィールドに登録する。例えば、データベースシステムとして「Oracle(登録商標) Database 10g」を用いた場合には、資源データ290には、BLOB型データで圧縮して格納する。これにより、中間サーバ装置130が取り込むソフトウェア資源の容量を最小限にとどめることができる。
【0041】
さらに、運用管理担当者の操作に応じて、上位サーバ装置100におけるバージョンレコード保有部110に最新データのバージョンレコードを、図2のバージョンテーブル210のフォーマットで追加する。バージョンテーブル210は世代データ220、バージョンデータ230、日付データ240の各項目からなり、各項目のフィールドに最新資源情報が書き込まれる。
【0042】
中間サーバ装置130は、図5に示すように、スケジューラ部140により、予め定められた周期で常時、上位サーバ装置100を監視し(ステップST1)、バージョンレコード保有部110で保有するバージョンテーブル210内容と、自装置内のバージョンレコード保有部150で保有するバージョンテーブル内容とを比較して、最新レコードの存在をチェックする(ステップST2)。
【0043】
スケジューラ部140が、上位サーバ装置100のバージョンレコード保有部110に最新データが存在することを検出すると(ステップST3)、バージョンレコード保有部110が保有するバージョンテーブル210の最新レコードを、バージョンレコード保有部150が保有するバージョンテーブル(210)にインポートすると共に(ステップST4)、Oracle(登録商標)のSQL*NETにより、配布用資源保有部120が保有する資源格納テーブル250における最新レコードを取得して、配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブルにインポートする(ステップST5)。
【0044】
次に、クライアント装置170の処理手順を、図6を用いて説明する。クライアント装置170は、バージョンファイル保有部180において図4に示すバージョンファイル300を保有しており、クライアント本体システム190の起動時に、バージョンファイル300内のバージョンデータ310、日付データ320の各項目内のフィールド値(「04−03−03」、「20050104」)を検索キーとして、中間サーバ装置130の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブル250のレコードを検索する(ステップST6)。
【0045】
中間サーバ装置130の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブル250における世代データ260が最新世代(「003」)のバージョンデータ270のデータ(「04−03−03」)、日付データ280のデータ(「20050104」)と、検索キー(「04−03−03」、「20050104」)のデータ内容が一致するか否かをチェックしてバージョン判定処理を行う(ステップST7)。
【0046】
一致しない場合はバージョン不整合で、新たなバージョンが追加されたことを検出し(ステップST8)、その旨を、図示していない表示装置の画面上に表示し、当該ソフトウェアの起動を停止する。これにより、古いソフトウェア資源によるシステムの誤起動を阻止する。
【0047】
そして、バージョンファイル保有部180のファイル内容を、中間サーバ装置130の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブル250における最新レコードの内容で更新する(ステップST9)。これにより、クライアント装置170は、書き換えられたバージョンチェックを参照した際、最新バージョンが一致することから、次回の起動時からは、バージョン不整合エラーを表示しない。
【0048】
さらに、中間サーバ装置130の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブル250内の最新ソフトウェア資源(圧縮資源データ)を、Oracle(登録商標)のSQL*NETにより取得し(ステップST10)、所定の解凍プログラムを用いて解凍し(ステップST11)、解凍したソフトウェア資源内の相対パス情報を読み取って格納先ディレクトリを特定し、当該ディレクトリに、解凍したソフトウェア資源をコピーする(ステップST12)。
【0049】
次に、図8を用いて、資源配布完了メッセージに関して説明する。本例のシステムでは、クライアント装置170から、クライアント起動後に、サーバ側にシステムログインを行うと、運用管理者からのサーバ側の資源配布完了メッセージがクライアント装置170側の画面上に表示される仕組みを持っている。これにより、クライアント装置170の操作者は、その画面から、今回配布されたソフトウェア資源の内容を参照することが可能となる。
【0050】
すなわち、本システムの運用管理担当者が、運用管理端末PC等を介して上位サーバ装置100にアクセスして、資源配布完了メッセージ保有部125が保有する図7に示すフォーマットのメッセージテーブル330に、新たに発行した最新ソフトウェア資源に関しての資源配布完了メッセージレコードを追加する。
【0051】
このメッセージテーブル330は、世代データ340、バージョンデータ350、資源配布完了メッセージ360の各項目からなり、各項目のフィールドに、新たなソフトウェア資源に関するデータ(「003」、「04−03−03」、「○○月○○日資源配布を完了しました。今回の配布内容は…」)が書き込まれる。
【0052】
中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100から配布用資源保有部120で保有する資源格納テーブル250の資源データ(圧縮資源データ)を取得すると共に、当該世代データ(「003」)に対応する資源配布完了メッセージ360を、メッセージテーブル330から取得し、資源配布完了メッセージ保有部165で保有する。
【0053】
クライアント装置170は、システム起動時、中間サーバ装置130にアクセスして、資源配布完了メッセージ保有部165で保有するメッセージテーブル(330)を検索し(ステップST13)、上位サーバ装置100から新たにバージョンアップされたソフトウェア資源に関しての資源配布完了メッセージレコードがあるか否かを判定し(ステップST14)、新たな資源配布完了メッセージレコードが保有されている場合には(ステップST15)、その新たな資源配布完了メッセージレコードの内容を中間サーバ装置130から取得し(ステップST16)、その後、クライアントシステムを起動して(ステップST17)、取得した資源配布完了メッセージレコードの内容を画面表示する(ステップST18)。これにより、クライアント装置170の操作者は、ソフトウェア資源の更新内容の詳細を確認することができる。
【0054】
以上、図1〜図8を用いて説明したように、本例では、3層構造のクライアントサーバ型システムにおいて、中間サーバ装置130が、上位サーバ装置100におけるソフトウェア資源の更新状況を監視すると共に、クライアント装置170からの処理要求に応じて、更新されたソフトウェア資源の配信を行う。
【0055】
すなわち、本例では、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置130経由でクライアント装置170に配信するために、中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新されたソフトウェア資源を読み取って当該ソフトウェア資源を更新し、この更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置170に当該ソフトウェア資源の更新を通知する。
【0056】
そして、クライアント装置170は、中間サーバ装置130が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、中間サーバ装置130からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、更新されたソフトウェア資源を中間サーバ装置130から読み取って当該ソフトウェア資源を更新する。あるいは、中間サーバ装置130は、クライアント装置170へのソフトウェア資源の更新を通知することなく、クライアント装置170は、自装置の起動時に、自装置の記憶装置に記憶したソフトウェア資源のバージョンと、中間サーバ装置130で記憶された当該ソフトウェア資源のバージョンとを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出して、当該ソフトウェア資源の更新を行う。
【0057】
具体的には、上位サーバ装置100においては、配信対象の各ソフトウェア資源を配布用資源保有部120で記憶すると共に、各ソフトウェア資源の更新情報をバージョンレコード保有部110で記憶管理し、中間サーバ装置130においては、配布用資源保有部160で、上位サーバ装置100から各ソフトウェア資源を読み取って記憶すると共に、スケジューラ部140により、上位サーバ装置100がバージョンレコード保有部110で記憶する更新情報を予め定められた周期で読み取り、読み取った更新情報をバージョンレコード保有部150において記憶しておく。
【0058】
さらに、配布用資源保有部160では、スケジューラ部140が新たに読み取った更新情報と、バージョンレコード保有部150で記憶した更新情報と比較して、異なっていれば、当該ソフトウェア資源が更新されたことを検出し、更新された当該ソフトウェア資源を上位サーバ装置100の配布用資源保有部120から読み取って、先に記憶しておいた当該ソフトウェア資源を更新する。この際、スケジューラ部140により、更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知することでも良い。
【0059】
そして、クライアント装置170は、中間サーバ装置130が配布用資源保有部160で記憶したソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、バージョンファイル保有部180において、中間サーバ装置130がバージョンレコード保有部160で記憶する更新情報の内、自装置で用いているソフトウェア資源の更新情報を読み取って記憶し、自装置の起動時に、あるいは、中間サーバ装置130からの更新通知を受信した際に、中間サーバ装置130がバージョンレコード保有部150で記憶している当該ソフトウェア資源の更新情報を新たに読み取り、この新たに読み取った更新情報とバージョンファイル保有部180で記憶している更新情報とを比較し、異なっていれば、当該ソフトウェア資源が更新されたことを検出し、更新されたソフトウェア資源を中間サーバ装置の配布用資源保有部160から読み取り、記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する。
【0060】
このように、本例では、プログラムやデータ等のソフトウェア資源の更新において、中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100の監視に基づく自装置でのソフトウェア資源の更新だけでなく、自装置の下位に接続されたクライアント装置170に対してもバージョン管理を行うことができ、且つ、ソフトウェア資源の更新の前後で処理結果が異なるような場合には、更新後の処理結果を処理要求元に送信できる。特に、クライアント装置170で用いるソフトウェア資源の更新を、中間サーバ装置130からの更新情報の通知に基づき、あるいは、起動時における更新情報チェックに基づき行うので、クライアント装置170における古いソフトウェア資源を用いた誤操作を阻止することが可能となる。これにより、クライアント装置の利用者が誤ったデータを作成することを防止できる。
【0061】
特に、ネットワークの特性により、上位サーバから中間サーバおよびクライアントに対してデータの送付作業を行うことができないネットワークシステムであってもクライアントへの最新のソフトウェア資源の高信頼な配信を効率的に行うことができる。
【0062】
尚、本発明は、図1〜図8を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例のコンピュータ構成例としては、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明に係わるソフトウェア資源更新管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有するバージョンレコード保有部が保有するバージョンテーブルの構成例を示す説明図である。
【図3】図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有する配布用資源保有部が保有する資源格納テーブルの構成例を示す説明図である。
【図4】図1におけるクライアント装置が保有するバージョンファイルの構成例を示す説明図である。
【図5】図1における中間サーバ装置の本発明に係る処理動作例を示すフローチャートである。
【図6】図1におけるクライアント装置の本発明に係る第1の処理動作例を示すフローチャートである。
【図7】図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有する資源配布完了メッセージ保有部が保有する資源配布完了メッセージの構成例を示す説明図である。
【図8】図1におけるクライアント装置の本発明に係る第2の処理動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0064】
100:上位サーバ装置、110,150:バージョンレコード保有部、120,160:資源情報保有部、130:中間サーバ、140:スケジューラ部、170:クライアント装置、180:バージョンファイル保有部、190:クライアント本体システム、200:システム表示部、210:バージョンテーブル、220:世代データ(フィールド)、230:バージョンデータ(フィールド)、240:日付データ(フィールド)、250:資源格納テーブル、260:世代データ(フィールド)、270:バージョンデータ(フィールド)、280:日付データ(フィールド)、290:資源データ(フィールド)、300:バージョンファイル、310:バージョンデータ(フィールド)、320:日付データ(フィールド)、330:メッセージテーブル、340:世代データ(フィールド)、350:バージョンデータ(フィールド)、360:資源配布完了メッセージ(フィールド)。
【技術分野】
【0001】
本発明は、上位サーバと中間サーバおよびクライアントからなる3層構造のクライアントサーバ型システムにおけるソフトウェア資源(プログラムやデータ等)の配信技術に係り、特に、ネットワークの特性により、上位サーバから中間サーバおよびクライアントに対してデータの送付作業を行うことができないネットワークシステムであってもクライアントへの最新のソフトウェア資源の高信頼な配信を効率的に行うのに好適な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
3層構造のクライアントサーバ型システムにおいて、クライアントに対して最新のソフトウェア資源を配信する従来の技術では、中間サーバに直接上位サーバからログインすることによりクライアント用の最新ソフトウェア資源を登録し、その後、クライアント側の当該ソフトウェア資源を使用する者が手動で、中間サーバから当該ソフトウェア資源を取り込む仕組みとなっていた。
【0003】
しかし、この技術では、管理対象となるソフトウェア資源数が多くなるとバージョン管理作業が煩雑になり、更新作業においてミスも生じうる。この場合、クライアント上のシステムを誤ったバージョンで稼働させてしまう。
【0004】
このような問題を解決するために、ソフトウェア資源の管理を自動化した技術が、例えば、特許文献1および特許文献2等に記載されている。
【0005】
特許文献1には、ネットワークに接続された機器のソフトウェアのバージョンを自動更新する技術が記載されている。具体的には、第1の処理装置のソフトウェアを修復した際に、第1の処理装置が持っているソフトウェア管理情報が第2の処理装置に転送され、第2の処理装置の差分抽出機能によって、第2の処理装置内で保有する第1の処理装置の最新ソフトウェア管理情報と比較され、差分を抽出し、このソフトウェアのロードモジュールを第1の処理装置に転送し、第1の処理装置のソフトウェアを最新に更新するものである。
【0006】
また、特許文献2には、バージョンアップの違いによる各ソフトウェアでの処理結果の形態を整合させるシステムが開示されている。具体的には、クライアントコンピュータにおいてローカルアプリケーションのバージョン番号を取得し、この番号と、サーバから取得したローカルアプリケーションに対応する最新バージョン番号とを比較し、等しくなければサーバに格納されている最新のリモートアプリケーションを読み込みバージョンアップする技術である。
【0007】
【特許文献1】特開平03−158961号公報
【特許文献2】特開平09−190393号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の3層構造のクライアントサーバ型システムにおける、クライアントに対する最新ソフソフトウェア資源の配信技術では、中間サーバに直接クライアント資源をネットワークを使用して送付することでシステム使用者に手動で資源を取り込ませる方式をとっていた。クライアントに関しては自サーバとの間で、自動でバージョンチェックを行う仕組みを持っていなかったために、クライアント上のシステムを誤ったバージョンで稼動させてしまうという課題があった。
【0009】
また、特許文献1および特許文献2に記載された技術は、いづれもネットワーク上で接続された機器に格納されたプログラムのバージョン管理を自動的に行う技術であるが、いずれの技術においても、更新されるプログラムが格納された処理装置内は自コンピュータ内のプログラムを更新するだけであり、自コンピュータのさらに下位に接続された他のコンピュータ内のプログラムのバージョン管理までは行っておらず、3層構造のクライアントサーバ型システムにおける、クライアントに対する最新ソフソフトウェア資源の配布・更新には対応できない。
【0010】
また、これらの技術では、クライアントサーバ型システムにおいて、クライアントからの処理要求に対してサーバから結果を返した後に、サーバプログラムのバージョンが更新され、この更新によりクライアントに返した結果が変わってくるような場合に、バージョンアップ後の結果をクライアントコンピュータに送信することについては全く考慮されていない。例えば、積算システム等では、古いバージョンの積算結果がクライアントに送られたままで処理されると後に大きな問題が発生しないとも限らない。
【0011】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することであり、プログラムやデータの更新管理において、自コンピュータでのソフトウェア資源の更新だけでなく、自コンピュータの下位に接続されたコンピュータに対してもバージョン管理を行うことができ、且つ、ソフトウェア資源の更新の前後で処理結果が異なるような場合には、更新後の処理結果を処理要求元に送信できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明は、上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信するために、中間サーバ装置は、上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新されたソフトウェア資源を読み取って当該ソフトウェア資源を更新し、この更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知し、クライアント装置は、中間サーバ装置が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、中間サーバ装置からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、更新されたソフトウェア資源を中間サーバ装置から読み取って当該ソフトウェア資源を更新することを特徴とする。あるいは、中間サーバ装置は、クライアント装置へのソフトウェア資源の更新を通知することなく、クライアント装置は、自装置の起動時に、自装置の記憶装置に記憶したソフトウェア資源のバージョンと、中間サーバ装置で記憶された当該ソフトウェア資源のバージョンとを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出して、当該ソフトウェア資源の更新を行う。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、クライアント装置で用いるソフトウェア資源の更新を、中間サーバからの更新情報の通知に基づき、あるいは、起動時における更新情報チェックに基づき行うので、クライアントにおける古いソフトウェア資源を用いた誤操作を阻止することが可能となる。これにより、クライアント装置の利用者が誤ったデータを作成することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態例を説明する。図1は、本発明に係わるソフトウェア資源更新管理システムの構成例を示すブロック図であり、図2は、図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有するバージョンレコード保有部が保有するバージョンテーブルの構成例を示す説明図、図3は、図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有する配布用資源保有部が保有する資源格納テーブルの構成例を示す説明図、図4は、図1におけるクライアント装置が保有するバージョンファイルの構成例を示す説明図、図5は、図1における中間サーバ装置の本発明に係る処理動作例を示すフローチャート、図6は、図1におけるクライアント装置の本発明に係る第1の処理動作例を示すフローチャート、図7は、図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有する資源配布完了メッセージ保有部が保有する資源配布完了メッセージの構成例を示す説明図、図8は、図1におけるクライアント装置の本発明に係る第2の処理動作例を示すフローチャートである。
【0015】
図1において、100は上位サーバ装置(図中「上位サーバ」と記載)、130は中間サーバ装置(図中「中間サーバ」と記載)、170はクライアント装置(図中「クライアント」と記載)であり、それぞれネットワークを介して接続され、本例では、上位サーバ装置100と中間サーバ装置130およびクライアント装置170により、3層構造のクライアントサーバ型システムを構成している。
【0016】
上位サーバ装置100、中間サーバ装置130、クライアント装置170のそれぞれは、CPU(Central Processing Unit)や主記憶装置(主メモリ)、表示装置、入力装置、外部記憶装置、周辺装置等を具備したコンピュータ構成からなり、周辺装置としての光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、各処理部の機能を実行し、3層構造のクライアントサーバ型システムにおける、ソフトウェア資源(プログラムやデータ等)の配信を高信頼に、かつ効率的に行う。
【0017】
上位サーバ装置100は、バージョンレコード保有部110と配布用資源保有部120および資源配布完了メッセージ保有部125を具備し、中間サーバ装置130は、スケジューラ部140とバージョンレコード保有部150および配布用資源保有部160と資源配布完了メッセージ保有部165を具備し、クライアント装置170は、バージョンファイル保有部180とクライアント本体システム190およびシステム表示部200を具備している。
【0018】
このような構成により、本例では、3層構造のクライアントサーバ型システムにおいて、中間サーバ装置130が、上位サーバ装置100におけるソフトウェア資源の更新状況を監視すると共に、クライアント装置170からの処理要求に応じて、更新されたソフトウェア資源の配信を行う。
【0019】
すなわち、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置130経由でクライアント装置170に配信するために、中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100が配布用資源保有部120において記憶するソフトウェア資源を、配布用資源保有部160により読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、スケジューラ部140により、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新を検出すると、配布用資源保有部160が、更新されたソフトウェア資源を読み取って当該ソフトウェア資源を更新する。尚、スケジューラ部140には、この更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置170に当該ソフトウェア資源の更新を通知する機能を設ける。
【0020】
そして、クライアント装置170は、中間サーバ装置130が配布用資源保有部160で記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、中間サーバ装置130からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、更新されたソフトウェア資源を中間サーバ装置130から読み取って当該ソフトウェア資源を更新する。そして、中間サーバ装置130からのソフトウェア資源の更新を通知を受けると、自装置の記憶装置に記憶したソフトウェア資源のバージョンと、中間サーバ装置130で記憶された当該ソフトウェア資源のバージョンとを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出して、当該ソフトウェア資源の更新を行う。
【0021】
特に、本例では、中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100および中間サーバ装置130がバージョンレコード保有部110,150で保有するバージョンテーブル210を、スケジューラ部140で比較することで、クライアント装置170に配信したソフトウェア資源の更新を検出している。
【0022】
図2に示すように、上位サーバ装置100および中間サーバ装置130のバージョンレコード保有部110,150では、共に、世代データ220とバージョンデータ230と日付データ240の各項目からなるバージョンテーブル210を保有する。
【0023】
また、上位サーバ装置100および中間サーバ装置130の配布用資源保有部120,160では、共に、図3に示すように、世代データ260とバージョンデータ270と日付データ280および資源データ290の各項目からなる資源格納テーブル250を保有し、クライアント装置170のバージョンファイル保有部180では、図4に示すように、バージョンデータ310と日付データ320の各項目からなるバージョンファイル300を有している。
【0024】
本例では、データベースとしてOracle(登録商標)を用いるものとして説明する。このような構成において、運用管理サーバとしての上位サーバ装置100の配布用資源保有部120が保有する資源格納テーブル250におけるソフトウェア資源が更新されると、運用管理担当者は、更新されたソフトウェア資源を配布する作業として、端末コンピュータ等を操作して上位サーバ装置100にアクセスして、この上位サーバ装置100がバージョンレコード保有部110で保有している各ソフトウェア資源のバージョン情報(図2におけるバージョンテーブル210におけるレコード)を書き換える。
【0025】
このソフトウェア資源のバージョン情報は、Oracle(登録商標)データベース内のバージョン専用テーブル内のレコードIDとなっている。このレコードIDは世代別に管理されており、以前のバージョン履歴の参照も行える仕組みとなっている。
【0026】
中間サーバ装置130は、スケジューラ部140により、予め定められた周期で常に、上位サーバ装置100にアクセスして、バージョンレコード保有部110で保有するバージョンテーブル210の更新状況を監視する。すなわち、スケジューラ部140は、Oracle(登録商標)のSQL*NetでSELECTすることで、上位サーバ装置100のバージョンレコード保有部110で保有しているバージョンテーブル210にアクセスして、最新世代のバージョンレコードを参照する。
【0027】
本例の中間サーバ装置130は、バージョンレコード保有部150において、上位サーバ装置100のバージョンレコード保有部110が保有するバージョンテーブル210と同じ内容のバージョンテーブルを保有しており、スケジューラ部140により、そのバージョンテーブルと、上位サーバ装置100がバージョンレコード保有部110で保有するバージョンテーブル210の各レコードを比較する。
【0028】
中間サーバ装置130は、レコード内容が異なることを検出した場合には、上位サーバ装置100がバージョンレコード保有部110で保有するバージョンテーブル210における新たなレコード内容を、バージョンレコード保有部150において保有するバージョンテーブルに取り込むと共に、当該レコード内容をキーとして、上位サーバ装置100が配布用資源保有部120で保有する資源格納テーブル250を参照し、当該テーブル内のバージョンが一致したレコードを読み込み、自サーバ内の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブルにインポートする。
【0029】
このようにして、中間サーバ装置130の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブルには、上位サーバ装置100が配布用資源保有部120で保有する資源格納テーブル250と同じ内容のレコード(世代データ260、バージョンデータ270、日付データ280、資源データ290)が記憶される。
【0030】
このように、中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100が保有するソフトウェア資源のバージョンが異なることを検出した場合にのみ、上位サーバ装置100における最新のソフトウェア資源を格納した資源格納テーブル250を参照し、当該テーブル内のバージョンが一致したソフトウェア資源を読み込み自サーバ内の配布用資源保有部160において格納すると共に、配布用資源保有部120が保有するバージョンテーブル210のレコード内容をインポートして自サーバ(130)のバージョンレコード保有部150において格納する。
【0031】
尚、中間サーバ装置130のスケジューラ部140は、このようにして更新されたソフトウェア資源を使用しているクライアント装置(170)に対して当該ソフトウェア資源の更新を通知する。
【0032】
クライアント装置170は、クライアント本体システム190の起動時に、あるいは、中間サーバ装置130のスケジューラ部140からのソフトウェア資源の更新通知を受信すると、中間サーバ装置130にアクセスして、バージョンレコード保有部150が保有するバージョンテーブル210を参照する。
【0033】
このバージョンテーブル210は、図2に示すように、配布した日付データ240を保有しており、クライアント装置170は、参照したバージョンテーブル210における日付データ240項目のフィールド値と、以前最新のソフトウェア資源を取り込んだ際に同時に取り込みバージョン保有部180で保有するバージョンファイル300内に記録した日付データ320項目のフィールド値とを比較する。
【0034】
それぞれのフィールド値(日付データ)が異なった場合、クライアント装置170は、当該ソフトウェア資源のバージョンが異なることを、図示していない表示装置の画面上に表示等することで、クライアント装置170の使用者に通知する。
【0035】
この通知に基づき、クライアント装置170は自動的にダウンロードプログラムを起動する、あるいは、クライアント装置170の使用者が、クライアント装置170を操作してダウンロードプログラムを起動する。
【0036】
ダウンロードプログラムを実行してクライアント装置170は、中間サーバ装置130にアクセスし、配布用資源保有部160から最新のバージョンの当該ソフトウェア資源を取り込むと共に、中間サーバ装置130のバージョンレコード保有部150が保有するバージョンテーブル210のレコード内容を読み取り、バージョンファイル保有部180で保有するバージョンファイル300のレコード内容を更新する。
【0037】
このように、クライアント装置170は、中間サーバ装置130に最新のソフトウェア資源が存在することを検出すると、資源取り込み用プログラムを起動して、中間サーバ装置130から最新のソフトウェア資源を取り込み更新する。
【0038】
これにより、クライアント装置170の起動は、最新のバージョンのソフトウェア資源が中間サーバ装置130に存在しないことを確認するまで保留され、クライアント装置170におけるシステムの不正起動を阻止することができる。
【0039】
以下、図5、図6、図8のフローチャートを用いて、このような構成による本発明に係るバージョンチェック手順および中間サーバ装置130によるクライアント装置170用の最新ソフトウェア資源の取り込、クライアント装置170の最新ソフトウェア資源の取り込みに関して説明する。
【0040】
まず、本システムの運用管理担当者からの運用管理端末PC(端末コンピュータ)等の操作に応じて、上位サーバ装置100は、配布用資源保有部120により、最新のソフトウェア資源を図3のデータフォーマットで、資源データ290の項目のフィールドに登録する。例えば、データベースシステムとして「Oracle(登録商標) Database 10g」を用いた場合には、資源データ290には、BLOB型データで圧縮して格納する。これにより、中間サーバ装置130が取り込むソフトウェア資源の容量を最小限にとどめることができる。
【0041】
さらに、運用管理担当者の操作に応じて、上位サーバ装置100におけるバージョンレコード保有部110に最新データのバージョンレコードを、図2のバージョンテーブル210のフォーマットで追加する。バージョンテーブル210は世代データ220、バージョンデータ230、日付データ240の各項目からなり、各項目のフィールドに最新資源情報が書き込まれる。
【0042】
中間サーバ装置130は、図5に示すように、スケジューラ部140により、予め定められた周期で常時、上位サーバ装置100を監視し(ステップST1)、バージョンレコード保有部110で保有するバージョンテーブル210内容と、自装置内のバージョンレコード保有部150で保有するバージョンテーブル内容とを比較して、最新レコードの存在をチェックする(ステップST2)。
【0043】
スケジューラ部140が、上位サーバ装置100のバージョンレコード保有部110に最新データが存在することを検出すると(ステップST3)、バージョンレコード保有部110が保有するバージョンテーブル210の最新レコードを、バージョンレコード保有部150が保有するバージョンテーブル(210)にインポートすると共に(ステップST4)、Oracle(登録商標)のSQL*NETにより、配布用資源保有部120が保有する資源格納テーブル250における最新レコードを取得して、配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブルにインポートする(ステップST5)。
【0044】
次に、クライアント装置170の処理手順を、図6を用いて説明する。クライアント装置170は、バージョンファイル保有部180において図4に示すバージョンファイル300を保有しており、クライアント本体システム190の起動時に、バージョンファイル300内のバージョンデータ310、日付データ320の各項目内のフィールド値(「04−03−03」、「20050104」)を検索キーとして、中間サーバ装置130の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブル250のレコードを検索する(ステップST6)。
【0045】
中間サーバ装置130の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブル250における世代データ260が最新世代(「003」)のバージョンデータ270のデータ(「04−03−03」)、日付データ280のデータ(「20050104」)と、検索キー(「04−03−03」、「20050104」)のデータ内容が一致するか否かをチェックしてバージョン判定処理を行う(ステップST7)。
【0046】
一致しない場合はバージョン不整合で、新たなバージョンが追加されたことを検出し(ステップST8)、その旨を、図示していない表示装置の画面上に表示し、当該ソフトウェアの起動を停止する。これにより、古いソフトウェア資源によるシステムの誤起動を阻止する。
【0047】
そして、バージョンファイル保有部180のファイル内容を、中間サーバ装置130の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブル250における最新レコードの内容で更新する(ステップST9)。これにより、クライアント装置170は、書き換えられたバージョンチェックを参照した際、最新バージョンが一致することから、次回の起動時からは、バージョン不整合エラーを表示しない。
【0048】
さらに、中間サーバ装置130の配布用資源保有部160が保有する資源格納テーブル250内の最新ソフトウェア資源(圧縮資源データ)を、Oracle(登録商標)のSQL*NETにより取得し(ステップST10)、所定の解凍プログラムを用いて解凍し(ステップST11)、解凍したソフトウェア資源内の相対パス情報を読み取って格納先ディレクトリを特定し、当該ディレクトリに、解凍したソフトウェア資源をコピーする(ステップST12)。
【0049】
次に、図8を用いて、資源配布完了メッセージに関して説明する。本例のシステムでは、クライアント装置170から、クライアント起動後に、サーバ側にシステムログインを行うと、運用管理者からのサーバ側の資源配布完了メッセージがクライアント装置170側の画面上に表示される仕組みを持っている。これにより、クライアント装置170の操作者は、その画面から、今回配布されたソフトウェア資源の内容を参照することが可能となる。
【0050】
すなわち、本システムの運用管理担当者が、運用管理端末PC等を介して上位サーバ装置100にアクセスして、資源配布完了メッセージ保有部125が保有する図7に示すフォーマットのメッセージテーブル330に、新たに発行した最新ソフトウェア資源に関しての資源配布完了メッセージレコードを追加する。
【0051】
このメッセージテーブル330は、世代データ340、バージョンデータ350、資源配布完了メッセージ360の各項目からなり、各項目のフィールドに、新たなソフトウェア資源に関するデータ(「003」、「04−03−03」、「○○月○○日資源配布を完了しました。今回の配布内容は…」)が書き込まれる。
【0052】
中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100から配布用資源保有部120で保有する資源格納テーブル250の資源データ(圧縮資源データ)を取得すると共に、当該世代データ(「003」)に対応する資源配布完了メッセージ360を、メッセージテーブル330から取得し、資源配布完了メッセージ保有部165で保有する。
【0053】
クライアント装置170は、システム起動時、中間サーバ装置130にアクセスして、資源配布完了メッセージ保有部165で保有するメッセージテーブル(330)を検索し(ステップST13)、上位サーバ装置100から新たにバージョンアップされたソフトウェア資源に関しての資源配布完了メッセージレコードがあるか否かを判定し(ステップST14)、新たな資源配布完了メッセージレコードが保有されている場合には(ステップST15)、その新たな資源配布完了メッセージレコードの内容を中間サーバ装置130から取得し(ステップST16)、その後、クライアントシステムを起動して(ステップST17)、取得した資源配布完了メッセージレコードの内容を画面表示する(ステップST18)。これにより、クライアント装置170の操作者は、ソフトウェア資源の更新内容の詳細を確認することができる。
【0054】
以上、図1〜図8を用いて説明したように、本例では、3層構造のクライアントサーバ型システムにおいて、中間サーバ装置130が、上位サーバ装置100におけるソフトウェア資源の更新状況を監視すると共に、クライアント装置170からの処理要求に応じて、更新されたソフトウェア資源の配信を行う。
【0055】
すなわち、本例では、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置130経由でクライアント装置170に配信するために、中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、上位サーバ装置100が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新されたソフトウェア資源を読み取って当該ソフトウェア資源を更新し、この更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置170に当該ソフトウェア資源の更新を通知する。
【0056】
そして、クライアント装置170は、中間サーバ装置130が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、中間サーバ装置130からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、更新されたソフトウェア資源を中間サーバ装置130から読み取って当該ソフトウェア資源を更新する。あるいは、中間サーバ装置130は、クライアント装置170へのソフトウェア資源の更新を通知することなく、クライアント装置170は、自装置の起動時に、自装置の記憶装置に記憶したソフトウェア資源のバージョンと、中間サーバ装置130で記憶された当該ソフトウェア資源のバージョンとを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出して、当該ソフトウェア資源の更新を行う。
【0057】
具体的には、上位サーバ装置100においては、配信対象の各ソフトウェア資源を配布用資源保有部120で記憶すると共に、各ソフトウェア資源の更新情報をバージョンレコード保有部110で記憶管理し、中間サーバ装置130においては、配布用資源保有部160で、上位サーバ装置100から各ソフトウェア資源を読み取って記憶すると共に、スケジューラ部140により、上位サーバ装置100がバージョンレコード保有部110で記憶する更新情報を予め定められた周期で読み取り、読み取った更新情報をバージョンレコード保有部150において記憶しておく。
【0058】
さらに、配布用資源保有部160では、スケジューラ部140が新たに読み取った更新情報と、バージョンレコード保有部150で記憶した更新情報と比較して、異なっていれば、当該ソフトウェア資源が更新されたことを検出し、更新された当該ソフトウェア資源を上位サーバ装置100の配布用資源保有部120から読み取って、先に記憶しておいた当該ソフトウェア資源を更新する。この際、スケジューラ部140により、更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知することでも良い。
【0059】
そして、クライアント装置170は、中間サーバ装置130が配布用資源保有部160で記憶したソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶すると共に、バージョンファイル保有部180において、中間サーバ装置130がバージョンレコード保有部160で記憶する更新情報の内、自装置で用いているソフトウェア資源の更新情報を読み取って記憶し、自装置の起動時に、あるいは、中間サーバ装置130からの更新通知を受信した際に、中間サーバ装置130がバージョンレコード保有部150で記憶している当該ソフトウェア資源の更新情報を新たに読み取り、この新たに読み取った更新情報とバージョンファイル保有部180で記憶している更新情報とを比較し、異なっていれば、当該ソフトウェア資源が更新されたことを検出し、更新されたソフトウェア資源を中間サーバ装置の配布用資源保有部160から読み取り、記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する。
【0060】
このように、本例では、プログラムやデータ等のソフトウェア資源の更新において、中間サーバ装置130は、上位サーバ装置100の監視に基づく自装置でのソフトウェア資源の更新だけでなく、自装置の下位に接続されたクライアント装置170に対してもバージョン管理を行うことができ、且つ、ソフトウェア資源の更新の前後で処理結果が異なるような場合には、更新後の処理結果を処理要求元に送信できる。特に、クライアント装置170で用いるソフトウェア資源の更新を、中間サーバ装置130からの更新情報の通知に基づき、あるいは、起動時における更新情報チェックに基づき行うので、クライアント装置170における古いソフトウェア資源を用いた誤操作を阻止することが可能となる。これにより、クライアント装置の利用者が誤ったデータを作成することを防止できる。
【0061】
特に、ネットワークの特性により、上位サーバから中間サーバおよびクライアントに対してデータの送付作業を行うことができないネットワークシステムであってもクライアントへの最新のソフトウェア資源の高信頼な配信を効率的に行うことができる。
【0062】
尚、本発明は、図1〜図8を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例のコンピュータ構成例としては、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明に係わるソフトウェア資源更新管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有するバージョンレコード保有部が保有するバージョンテーブルの構成例を示す説明図である。
【図3】図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有する配布用資源保有部が保有する資源格納テーブルの構成例を示す説明図である。
【図4】図1におけるクライアント装置が保有するバージョンファイルの構成例を示す説明図である。
【図5】図1における中間サーバ装置の本発明に係る処理動作例を示すフローチャートである。
【図6】図1におけるクライアント装置の本発明に係る第1の処理動作例を示すフローチャートである。
【図7】図1における上位サーバ装置および中間サーバ装置が有する資源配布完了メッセージ保有部が保有する資源配布完了メッセージの構成例を示す説明図である。
【図8】図1におけるクライアント装置の本発明に係る第2の処理動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0064】
100:上位サーバ装置、110,150:バージョンレコード保有部、120,160:資源情報保有部、130:中間サーバ、140:スケジューラ部、170:クライアント装置、180:バージョンファイル保有部、190:クライアント本体システム、200:システム表示部、210:バージョンテーブル、220:世代データ(フィールド)、230:バージョンデータ(フィールド)、240:日付データ(フィールド)、250:資源格納テーブル、260:世代データ(フィールド)、270:バージョンデータ(フィールド)、280:日付データ(フィールド)、290:資源データ(フィールド)、300:バージョンファイル、310:バージョンデータ(フィールド)、320:日付データ(フィールド)、330:メッセージテーブル、340:世代データ(フィールド)、350:バージョンデータ(フィールド)、360:資源配布完了メッセージ(フィールド)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信するシステムであって、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新されたソフトウェア資源を読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段と、
更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知する手段とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
上記中間サーバ装置からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信システム。
【請求項2】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信するシステムであって、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新されたソフトウェア資源を読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
自装置の起動時に、上記記憶装置に記憶したソフトウェア資源のバージョンと、上記中間サーバ装置で記憶された当該ソフトウェア資源のバージョンとを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新された当該ソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信システム。
【請求項3】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信するシステムであって、
上記上位サーバ装置は、
配信対象の全てのソフトウェア資源を記憶する第1の資源保有手段と、
該第1の資源保有手段で記憶する各ソフトウェア資源の更新情報を記憶する第1のバージョンレコード保有手段とを有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記第1の資源保有手段が記憶する各ソフトウェア資源を読み取って記憶する第2の資源保有手段と、
上記上位サーバ装置が上記第1のバージョンレコード保有手段で記憶する更新情報を予め定められた周期で読み取るスケジューラ手段と、
該スケジューラ手段で読み取った更新情報を記憶する第2のバージョンレコード保有手段と、
該第2のバージョンレコード保有手段で記憶した更新情報と上記スケジューラ手段が新たに読み取った更新情報とを比較してソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記上位サーバ装置から読み取って上記第2の資源保有手段で記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段と、
更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知する手段とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が上記第2の資源保有手段で記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
上記中間サーバ装置が上記第2のバージョンレコード保有手段で記憶する更新情報の内、自装置で用いているソフトウェア資源の更新情報を読み取って記憶するバージョンファイル保有手段と、
上記中間サーバ装置からのソフトウェア資源の更新通知を受けると、上記中間サーバ装置が上記第2のバージョンレコード保有手段で記憶している当該ソフトウェア資源の更新情報を新たに読み取り、該新たに読み取った更新情報と上記バージョンファイル保有手段が記憶していた更新情報とを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信システム。
【請求項4】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信するシステムであって、
上記上位サーバ装置は、
配信対象の全てのソフトウェア資源を記憶する第1の資源保有手段と、
該第1の資源保有手段で記憶する各ソフトウェア資源の更新情報を記憶する第1のバージョンレコード保有手段とを有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記第1の資源保有手段が記憶する各ソフトウェア資源を読み取って記憶する第2の資源保有手段と、
上記上位サーバ装置が上記第1のバージョンレコード保有手段で記憶する更新情報を予め定められた周期で読み取るスケジューラ手段と、
該スケジューラ手段で読み取った更新情報を記憶する第2のバージョンレコード保有手段と、
該第2のバージョンレコード保有手段で記憶した更新情報と上記スケジューラ手段が新たに読み取った更新情報とを比較してソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記上位サーバ装置から読み取って上記第2の資源保有手段で記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が上記第2の資源保有手段で記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
上記中間サーバ装置が上記第2のバージョンレコード保有手段で記憶する更新情報の内、自装置で用いているソフトウェア資源の更新情報を読み取って記憶するバージョンファイル保有手段と、
自装置の起動時に、上記中間サーバ装置が上記第2のバージョンレコード保有手段で記憶している当該ソフトウェア資源の更新情報を新たに読み取り、該新たに読み取った更新情報と上記バージョンファイル保有手段が記憶していた更新情報とを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のソフトウェア資源配信システムであって、
上記上位サーバ装置は、
更新された各ソフトウェア資源の更新内容を示すメッセージ情報を入力して記憶する手段を有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記メッセージ情報を読み取って記憶する手段を有し、
上記クライアント装置は、
更新したソフトウェア資源のメッセージ情報を上記中間サーバ装置から読み取って表示する手段を有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信システム。
【請求項6】
コンピュータを、請求項1から請求項5のいずれかに記載のソフトウェア資源配信システムにおける各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信する方法であって、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手順と、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視して、更新されたソフトウェア資源を読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手順と、
更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知する手順とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手順と、
上記中間サーバ装置からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手順とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信方法。
【請求項8】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信する方法であって、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手順と、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新されたソフトウェア資源を読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手順とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手順と、
自装置の起動時に、上記記憶装置に記憶したソフトウェア資源のバージョンと、上記中間サーバ装置で記憶された当該ソフトウェア資源のバージョンとを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新された当該ソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手順とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信方法。
【請求項9】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信する方法であって、
上記上位サーバ装置は、
配信対象の全てのソフトウェア資源を記憶装置に記憶する第1の手順と、
該第1の手順で記憶した各ソフトウェア資源の更新情報を記憶する第2手順とを有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記第1の手順で記憶した各ソフトウェア資源を読み取って記憶装置に記憶する第3の手順と、
上記上位サーバ装置が上記第2の手順で記憶した更新情報を予め定められた周期で読み取る第4の手順と、
該第4の手順で読み取った更新情報を記憶装置に記憶する第5の手順と、
該第4の手順で記憶した更新情報と上記第4の手順で新たに読み取った更新情報とを比較してソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記上位サーバ装置から読み取って上記第3の手順で記憶した当該ソフトウェア資源を更新する第6の手順と、
更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知する第7の手順とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が上記第3の手順で記憶したソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する第8の手順と、
上記中間サーバ装置が上記第5の手順で記憶した更新情報の内、自装置で用いているソフトウェア資源の更新情報を読み取って記憶する第9の手順と、
上記中間サーバ装置からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、上記中間サーバ装置が記憶している当該ソフトウェア資源の更新情報を新たに読み取り、該新たに読み取った更新情報と上記第9の手順で記憶した更新情報とを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記第8の手順で記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する第10の手順とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信方法。
【請求項10】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信する方法であって、
上記上位サーバ装置は、
配信対象の全てのソフトウェア資源を記憶装置に記憶する第1の手順と、
該第1の手順で記憶した各ソフトウェア資源の更新情報を記憶する第2の手順とを有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記第1の手順で記憶した各ソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する第3の手順と、
上記上位サーバ装置が上記第2の手順で記憶した更新情報を予め定められた周期で読み取る第4の手順と、
該第4の手順で読み取った更新情報を記憶装置に記憶する第5の手順と、
該第5の手順で記憶した更新情報と上記第4の手順で新たに読み取った更新情報とを比較してソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記上位サーバ装置から読み取って上記第3の手順で記憶した当該ソフトウェア資源を更新する第6の手順とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が上記第3の手順で記憶したソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する第7の手順と、
上記中間サーバ装置が上記第5の手順で記憶した更新情報の内、自装置で用いているソフトウェア資源の更新情報を読み取って記憶する第8の手順と、
自装置の起動時に、上記中間サーバ装置が記憶している当該ソフトウェア資源の更新情報を新たに読み取り、該新たに読み取った更新情報と上記第8の手順で記憶した更新情報とを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記第7の手順で記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する第9の手順とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信方法。
【請求項11】
請求項7から請求項10のいずれかに記載のソフトウェア資源配信方法であって、
上記上位サーバ装置は、
更新された各ソフトウェア資源の更新内容を示すメッセージ情報を入力して記憶する手順を有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記メッセージ情報を読み取って記憶する手順を有し、
上記クライアント装置は、
更新したソフトウェア資源のメッセージ情報を上記中間サーバ装置から読み取って表示する手順を有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信方法。
【請求項1】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信するシステムであって、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新されたソフトウェア資源を読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段と、
更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知する手段とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
上記中間サーバ装置からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信システム。
【請求項2】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信するシステムであって、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新されたソフトウェア資源を読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
自装置の起動時に、上記記憶装置に記憶したソフトウェア資源のバージョンと、上記中間サーバ装置で記憶された当該ソフトウェア資源のバージョンとを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新された当該ソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信システム。
【請求項3】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信するシステムであって、
上記上位サーバ装置は、
配信対象の全てのソフトウェア資源を記憶する第1の資源保有手段と、
該第1の資源保有手段で記憶する各ソフトウェア資源の更新情報を記憶する第1のバージョンレコード保有手段とを有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記第1の資源保有手段が記憶する各ソフトウェア資源を読み取って記憶する第2の資源保有手段と、
上記上位サーバ装置が上記第1のバージョンレコード保有手段で記憶する更新情報を予め定められた周期で読み取るスケジューラ手段と、
該スケジューラ手段で読み取った更新情報を記憶する第2のバージョンレコード保有手段と、
該第2のバージョンレコード保有手段で記憶した更新情報と上記スケジューラ手段が新たに読み取った更新情報とを比較してソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記上位サーバ装置から読み取って上記第2の資源保有手段で記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段と、
更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知する手段とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が上記第2の資源保有手段で記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
上記中間サーバ装置が上記第2のバージョンレコード保有手段で記憶する更新情報の内、自装置で用いているソフトウェア資源の更新情報を読み取って記憶するバージョンファイル保有手段と、
上記中間サーバ装置からのソフトウェア資源の更新通知を受けると、上記中間サーバ装置が上記第2のバージョンレコード保有手段で記憶している当該ソフトウェア資源の更新情報を新たに読み取り、該新たに読み取った更新情報と上記バージョンファイル保有手段が記憶していた更新情報とを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信システム。
【請求項4】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信するシステムであって、
上記上位サーバ装置は、
配信対象の全てのソフトウェア資源を記憶する第1の資源保有手段と、
該第1の資源保有手段で記憶する各ソフトウェア資源の更新情報を記憶する第1のバージョンレコード保有手段とを有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記第1の資源保有手段が記憶する各ソフトウェア資源を読み取って記憶する第2の資源保有手段と、
上記上位サーバ装置が上記第1のバージョンレコード保有手段で記憶する更新情報を予め定められた周期で読み取るスケジューラ手段と、
該スケジューラ手段で読み取った更新情報を記憶する第2のバージョンレコード保有手段と、
該第2のバージョンレコード保有手段で記憶した更新情報と上記スケジューラ手段が新たに読み取った更新情報とを比較してソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記上位サーバ装置から読み取って上記第2の資源保有手段で記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が上記第2の資源保有手段で記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手段と、
上記中間サーバ装置が上記第2のバージョンレコード保有手段で記憶する更新情報の内、自装置で用いているソフトウェア資源の更新情報を読み取って記憶するバージョンファイル保有手段と、
自装置の起動時に、上記中間サーバ装置が上記第2のバージョンレコード保有手段で記憶している当該ソフトウェア資源の更新情報を新たに読み取り、該新たに読み取った更新情報と上記バージョンファイル保有手段が記憶していた更新情報とを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手段とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のソフトウェア資源配信システムであって、
上記上位サーバ装置は、
更新された各ソフトウェア資源の更新内容を示すメッセージ情報を入力して記憶する手段を有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記メッセージ情報を読み取って記憶する手段を有し、
上記クライアント装置は、
更新したソフトウェア資源のメッセージ情報を上記中間サーバ装置から読み取って表示する手段を有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信システム。
【請求項6】
コンピュータを、請求項1から請求項5のいずれかに記載のソフトウェア資源配信システムにおける各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信する方法であって、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手順と、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視して、更新されたソフトウェア資源を読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手順と、
更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知する手順とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手順と、
上記中間サーバ装置からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手順とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信方法。
【請求項8】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信する方法であって、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手順と、
上記上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源の更新状況を監視し、更新されたソフトウェア資源を読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手順とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が記憶するソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する手順と、
自装置の起動時に、上記記憶装置に記憶したソフトウェア資源のバージョンと、上記中間サーバ装置で記憶された当該ソフトウェア資源のバージョンとを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新された当該ソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する手順とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信方法。
【請求項9】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信する方法であって、
上記上位サーバ装置は、
配信対象の全てのソフトウェア資源を記憶装置に記憶する第1の手順と、
該第1の手順で記憶した各ソフトウェア資源の更新情報を記憶する第2手順とを有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記第1の手順で記憶した各ソフトウェア資源を読み取って記憶装置に記憶する第3の手順と、
上記上位サーバ装置が上記第2の手順で記憶した更新情報を予め定められた周期で読み取る第4の手順と、
該第4の手順で読み取った更新情報を記憶装置に記憶する第5の手順と、
該第4の手順で記憶した更新情報と上記第4の手順で新たに読み取った更新情報とを比較してソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記上位サーバ装置から読み取って上記第3の手順で記憶した当該ソフトウェア資源を更新する第6の手順と、
更新されたソフトウェア資源を利用するクライアント装置に当該ソフトウェア資源の更新を通知する第7の手順とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が上記第3の手順で記憶したソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する第8の手順と、
上記中間サーバ装置が上記第5の手順で記憶した更新情報の内、自装置で用いているソフトウェア資源の更新情報を読み取って記憶する第9の手順と、
上記中間サーバ装置からの当該ソフトウェア資源の更新通知を受けると、上記中間サーバ装置が記憶している当該ソフトウェア資源の更新情報を新たに読み取り、該新たに読み取った更新情報と上記第9の手順で記憶した更新情報とを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記第8の手順で記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する第10の手順とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信方法。
【請求項10】
上位サーバ装置が記憶するソフトウェア資源をネットワークを介して中間サーバ装置経由でクライアント装置に配信する方法であって、
上記上位サーバ装置は、
配信対象の全てのソフトウェア資源を記憶装置に記憶する第1の手順と、
該第1の手順で記憶した各ソフトウェア資源の更新情報を記憶する第2の手順とを有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記第1の手順で記憶した各ソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する第3の手順と、
上記上位サーバ装置が上記第2の手順で記憶した更新情報を予め定められた周期で読み取る第4の手順と、
該第4の手順で読み取った更新情報を記憶装置に記憶する第5の手順と、
該第5の手順で記憶した更新情報と上記第4の手順で新たに読み取った更新情報とを比較してソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記上位サーバ装置から読み取って上記第3の手順で記憶した当該ソフトウェア資源を更新する第6の手順とを有し、
上記クライアント装置は、
上記中間サーバ装置が上記第3の手順で記憶したソフトウェア資源から自装置で用いるソフトウェア資源を読み取って自装置内の記憶装置に記憶する第7の手順と、
上記中間サーバ装置が上記第5の手順で記憶した更新情報の内、自装置で用いているソフトウェア資源の更新情報を読み取って記憶する第8の手順と、
自装置の起動時に、上記中間サーバ装置が記憶している当該ソフトウェア資源の更新情報を新たに読み取り、該新たに読み取った更新情報と上記第8の手順で記憶した更新情報とを比較して当該ソフトウェア資源の更新を検出し、更新されたソフトウェア資源を上記中間サーバ装置から読み取って上記第7の手順で記憶装置に記憶した当該ソフトウェア資源を更新する第9の手順とを有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信方法。
【請求項11】
請求項7から請求項10のいずれかに記載のソフトウェア資源配信方法であって、
上記上位サーバ装置は、
更新された各ソフトウェア資源の更新内容を示すメッセージ情報を入力して記憶する手順を有し、
上記中間サーバ装置は、
上記上位サーバ装置から上記メッセージ情報を読み取って記憶する手順を有し、
上記クライアント装置は、
更新したソフトウェア資源のメッセージ情報を上記中間サーバ装置から読み取って表示する手順を有する
ことを特徴とするソフトウェア資源配信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2007−80167(P2007−80167A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−270144(P2005−270144)
【出願日】平成17年9月16日(2005.9.16)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月16日(2005.9.16)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【Fターム(参考)】
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