説明

ソーシャルネットワークにおけるプライバシー設定の動的更新

ソーシャルネットワークは、1つ以上のプライバシー設定を用いて、そのメンバーが他のメンバーに対してどのデータにアクセス可能であるかを規制することを可能にする。ソーシャルネットワークの特定のメンバーは、異なるユーザが異なるデータにアクセスすることを許可または拒否するために、1つ以上のプライバシー設定を修正することができる。メンバーがあるプライバシー設定を修正すると、ソーシャルネットワークは、メンバー間でデータを伝達するいずれの情報経路が影響を受けるかを決定する。そして、影響を受ける情報経路は、修正されたプライバシー設定により識別されたデータを伝達し、新しいプライバシー制限を施行するために、プライバシー設定に応じて修正される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にプライバシー設定に関し、より詳細には、ソーシャルネットワークユーザのプライバシー設定を動的に更新することに関する。
【0002】
本出願は、2007年9月7日に出願した米国仮特許出願第60/967,842号の利益を主張する。この出願は参照によりそのまま本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
メンバー(人々、企業(businesses)および他の実体を含む)間の接続を追跡し、それを可能にするソーシャルネットワークまたはソーシャルユーティリティは、近年流行してきている。ソーシャルネットワーキングウェブサイトは、メンバーがより効果的に情報を伝達(通信)することを可能にする。メンバーは、メンバーの興味、地理的な位置、年齢、興味もしくは趣味、あるいはメンバーを記述する他の情報を記述するプロフィールを有する。例えば、メンバーは、ソーシャルネットワーキングウェブサイトにおいて、接触(コンタクト)情報、背景情報、仕事情報、趣味、あるいは、該メンバーに関連付けられたプロフィールに対する他のメンバーの特定のデータを掲示してもよい。そして、他のメンバーは、メンバープロフィールをブラウズしたり、特定のデータを含むプロフィールを検索したりすることにより、掲示されたデータをレビューすることができる。また、ソーシャルネットワーキングウェブサイトは、メンバーが自分を他のメンバーに関連付けることを可能にし、これにより、ソーシャルネットワーキングウェブサイトのメンバー間の接続のウェブを作成する。メンバー間のこれらの接続は、それらの接続におけるメンバー自身の述べた興味に関して、より関連のある情報を各メンバーに提供するために、ウェブサイトにより利用され得る。
【0004】
典型的に、ソーシャルネットワーキングウェブサイトは、ユーザがアプリケーションに関連した様々なプライバシー設定、登録による(購読ベースの)サービス、他のメンバーなどを選択することを可能にする。プライバシー設定は、追加のメンバーがあるメンバーに関連付けられたデータにアクセスする能力を規制する。例えば、プライバシー設定により、メンバーは、グループ外のメンバーがメンバーデータにアクセスするのを防止しつつ、メンバーの友人などのメンバーのあるグループがメンバーデータにアクセスするのを可能にする。しかしながら、ソーシャルネットワーキングウェブサイトでは、メンバーデータは様々なチャンネルを用いて配布され、チャンネルのいくつかはメンバー間で間接的にデータを伝達する。例えば、第1ユーザは、第1ユーザおよび第2ユーザの共通の友人であるメンバーにより受信される第1ユーザについてのデータを通して、第2ユーザについての情報を取得すればよい。
【0005】
従来、ユーザがプライバシー設定を修正すると、それに応じて、ユーザと追加のユーザとの間の直接データ通信が修正される。しかしながら、ソーシャルネットワーキングウェブサイトがユーザ間でデータを伝達することができる複数の情報経路を含むので、プライバシー設定を効果的に実施するために、間接的な(遠回りの)データ経路を通したデータ配布を防止するように、影響を受けた各情報経路を修正する必要がある。このため、ソーシャルネットワーキングウェブサイト内でプライバシー設定を効果的に実行するために、ユーザ間でデータを伝達(通信)する各情報経路は、プライバシー設定に応じて識別され、修正される必要がある。
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施形態によれば、ソーシャルネットワークのメンバーは、1つ以上のプライバシー設定を用いて、彼ら自身についてのどの情報が他のメンバーにとってアクセス可能であるかを規制することができる。これにより、メンバーは自分のデータのプライバシーを保護し、追加のメンバーがどのデータにアクセス可能であるかを規制し、あるいは、データへの制限されないアクセスを許可することを可能にする。1つ以上のプライバシー設定を用いて、メンバーは、アクセスしやすさの異なるレベルをメンバーに関連付けられた異なるデータに提供することができる。例えば、あるメンバーは、メンバーの友人のみがメンバーに関連付けられたデータの一部にアクセスし、他のメンバーがメンバーに関連付けられたデータにアクセスするのを防止することを可能にすることができる。メンバーは、ソーシャルネットワークを用いつつ、1つ以上のプライバシー設定を修正することを許容される。
【0007】
また、ソーシャルネットワークは、ニュースフィード(ニュース配信)記事をメンバーに伝達したり、ニュースフィード記事をメンバーの友人に伝達したり、メンバーに関連付けられた写真を見たり、メンバーに関連付けられたビデオを視聴したり、イベントについての情報をメンバーに伝達したり、メンバーが参加しているグループに加わったり、あるいは、メンバーに関連付けられたデータを含む検索結果を戻したりする複数の情報経路を含む。これらの情報経路のそれぞれが様々なメンバーにデータを配布することを可能にするので、情報経路を介して他のメンバーによりアクセス可能なメンバーについてのデータを修正するために、プライバシー設定の修正が各情報経路に伝えられる。
【0008】
プライバシー設定を直接修正し、またはプライバシー設定を調整するために、1つ以上の他の行動(アクション)をとることにより、メンバーがプライバシー設定を修正すると、ソーシャルネットワークは、メンバー間のいずれの情報経路が修正されたプライバシー設定によって影響を受けるかを決定する。例えば、第2ユーザが第1ユーザについてのデータにアクセスするのを防止するために、第1ユーザがプライバシー設定を修正するならば、第2ユーザにデータを伝達する情報経路(例えば、第2ユーザに伝達されるニュースフィード記事および第1ユーザと第2ユーザの共通の友人に伝達されるニュースフィード記事)が識別される。そして、その情報経路は、プライバシー設定により識別されたデータが情報経路を用いて伝達されるように、プライバシー設定に応じて修正される。例えば、第2ユーザが第1ユーザについてのデータを受信することを禁止するならば、ソーシャルネットワークは、第1ユーザと第2ユーザとの間の情報経路を終了させる。
【0009】
本明細書に記述の特徴および利点は、すべて包括的ではなく、特に、多くの追加の特徴および利点は、図面、明細書および特許請求の範囲を考慮して当業者にとって明白となるであろう。さらに、可読性(読みやすさ)および教育的目的のために、本明細書で用いられる言語が主として選択されたものであり、本発明の主題の輪郭を描き、あるいは境界を定めるために選択されていないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態におけるソーシャルネットワーキングウェブサイトのメンバーに目的の広告を提供するためのシステム環境のハイレベルブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるソーシャルネットワーキングウェブサイトのメンバーに広告を提供するためのシステム環境のネットワーク図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるソーシャルネットワーキングウェブサイトのブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるソーシャルネットワークユーザのプライバシー設定を動的に更新するための処理のフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態におけるプライバシー設定構成の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面は、例示の目的のためのみに本発明の種々の実施形態を描写する。当業者は、本明細書に例示の構造および方法の代わりの実施形態がここに記述の本発明の原則を逸脱することなく用いられ得ることを以下の記述から容易に認識するであろう。
【0012】
ソーシャルネットワーキングウェブサイトは、ウェブサイトの他のメンバーと通信したり、相互作用したりする能力をソーシャルネットワーキングウェブサイトのメンバーに提供する。使用中、メンバーはソーシャルネットワーキングウェブサイトに参加し、その後、接続を希望する多くの他のメンバーに接続を追加する。本明細書で用いられるように、用語「友人」とは、あるメンバーがそのウェブサイトを介して接続、関連または関係を形成したあらゆる他のメンバーをいう。接続は、メンバー、例えば、友人である特定の他のメンバーを選択するメンバーにより明確に追加されてもよく、メンバー(例えば、同じ教育機関の同窓生であるメンバー)の共通の特性に基づいてソーシャルネットワーキングウェブサイトにより自動的に作成されてもよい。ソーシャルネットワーキングウェブサイト内の接続は通常両方向であるが、それが必要ではなく、用語「メンバー」および「友人」は基準系(座標系)に依存する。例えば、ボブとジョーの両者がメンバーであり、ウェブサイト内で互いに接続されているならば、ボブとジョーの両メンバーは互いに友人でもある。メンバー間の接続はダイレクトな(直接)接続であればよいが、ソーシャルネットワーキングウェブサイトのいくつかの実施形態は、接続の1つ以上のレベルを介してその接続が間接的であることを可能にする。また、用語「友人」は、メンバーが実生活において実際に友人であることを必要とせず(これは、一般に、メンバーの一人(一つ)が企業または他の実体である場合であろう)、ソーシャルネットワーキングウェブサイト内の接続を単に意味する。
【0013】
他のメンバーとの相互作用に加え、ソーシャルネットワーキングウェブサイトは、該ウェブサイトによりサポートされる様々な種類のアイテムに対して行動をとる能力をメンバーに提供する。これらのアイテムは、ウェブサイトのメンバーが所属し得るグループもしくはネットワーク(なお、「ネットワーク」とは、ここでは物理的通信ネットワークではなく、むしろ人々のソーシャルネットワークのことをいう)、メンバーが興味を持ち得るイベントもしくはカレンダー入力、ウェブサイトを介してメンバーが利用し得るコンピュータベースのアプリケーション、および、ウェブサイトを介してメンバーがアイテムを購入もしくは売却することを可能にするトランザクション(取引)を含めばよい。これらは、ソーシャルネットワーキングウェブサイト上でメンバーが行動し得るアイテムの単なる2,3の例であり、多くの他のものも可能である。
【0014】
図示のように、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、メンバーがソーシャルネットワーキングウェブサイト100上で相互作用し得る異なる種類のアイテムのための多くのオブジェクト(対象)を保持する。一例の実施形態では、これらのオブジェクトは、メンバープロフィール105、グループオブジェクト110、イベントオブジェクト115、アプリケーションオブジェクト120、およびトランザクションオブジェクト125(以下、それぞれ、グループ110、イベント115、アプリケーション120、およびトランザクション125ともいう)を含む。一実施形態では、あるオブジェクトは、その関連アイテムの各例のためにソーシャルネットワーキングウェブサイト100に格納される。例えば、プライバシー設定を含むメンバープロフィール105は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100に参加する各メンバーのために格納され、グループ110は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100において定義される各グループなどのために格納される。図3に関連して以下にオブジェクトの種類およびそれぞれに格納されたデータをより詳細に記述する。図3は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100の一実施形態を示す。
【0015】
ソーシャルネットワーキングウェブサイト100のメンバーは、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100上で特定の行動をとればよい。ここで、各行動は1つ以上のオブジェクトに関連付けられる。メンバーがオブジェクトに関連して実行し得る行動の種類は、各オブジェクトのために定義され、オブジェクトにより表されるアイテムの種類に主として依存する。特定の行動は、複数のオブジェクトに関連付けられてもよい。各オブジェクトのためにとることができる多くの行動と同様に、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100のために定義され得る特定の種類のオブジェクトの多くの例を以下に記述する。本明細書で議論するこれらのオブジェクトおよび行動は、例証の目的のためにのみ提供され、無限の変更および特徴がソーシャルネットワーキングウェブサイト100上で提供され得ることを認識することができる。
【0016】
ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100のためのメンバープロフィール105を保持する。別のメンバーに関して特定のメンバーがとるあらゆる行動は、各メンバーのプロフィール105に関連付けられる。そのような行動は、例えば、数ある中で、他のメンバーへの接続を追加すること、他のメンバーにメッセージを送信すること、他のメンバーからメッセージを受信すること、他のメンバーに関連付けられたコンテンツを見ること、別のメンバーにより掲示されたイベントに参加することを含めばよい。さらに、他のオブジェクトに関連して以下に記述される多くの行動は、特定のメンバーに対して行われ、これらの行動は同様のメンバーに関連付けられる。
【0017】
グループ110は、メンバーのグループもしくはネットワークのために定義されればよい。例えば、あるメンバーは、特定のバンドのファンクラブであるグループを定義してもよい。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、バンドについての情報、バンドによるメディアコンテンツ(例えば、歌または音楽ビデオ)、およびグループのメンバーがそのバンドについてコメントをすることができる掲示板を含み得るそのファンクラブのためのグループ110を保持するであろう。したがって、グループ110に関して可能であるメンバー行動は、グループに加わること、コンテンツを見ること、歌を聴くこと、ビデオを見ること、および掲示板にメッセージを掲示することを含めばよい。
【0018】
同様に、イベント115は、誕生パーティーなどの特定のイベントのために定義されてもよい。メンバーは、時間、場所および招待客のリストなどのイベントについての情報を定義することにより、イベント115を創作(作成)すればよい。他のメンバーは、招待を受けてもよく、イベントについてコメントしてもよく、自分自身のコンテンツ(例えば、イベントからの写真)を掲示してもよく、イベント115のためにソーシャルネットワーキングウェブサイト100により可能なあらゆる他の行動を実行してもよい。したがって、イベントの招待客と同様に、イベント115の創作者は、そのイベント115に関連付けられた種々の行動を実行すればよい。
【0019】
また、ソーシャルネットワーキングウェブサイトは、メンバーが彼らのプロフィールにアプリケーションを追加するのを可能にすればよい。これらのアプリケーションは、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100内に拡張したコンテンツとインタラクティビティ(対話機能)を提供する。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、システムに主催された各アプリケーションのためのアプリケーションオブジェクト120を保持する。アプリケーションは、ウェブサイトオペレータあるいはサードパーティ開発者により提供されてもよい。アプリケーションの一例は改良メッセージングサービスであり、このサービスでは、メンバーは、(「贈り物」や「花」などの)バーチャル(仮想)オブジェクトと、任意のメッセージとを別のメンバーに送信することができる。このように、アプリケーションにより提供される機能性の利用は、アプリケーション120に関連して、メンバーによる行動を構成すればよい。さらにまた、上記からの例に続いて、仮想の贈り物もしくはメッセージの受信も、アプリケーション120に関連してある行動と考慮されてもよい。そのため、行動が受動的であり、メンバーによる積極的な参加を要求する必要がないことを認識することができる。
【0020】
図1の例に示す別の種類のオブジェクトはトランザクション125である。トランザクションオブジェクトは、メンバーが他のメンバーとの購入、売却、賃借、取引または交換などのトランザクションをすることを可能にする。例えば、メンバーは、車を売却するために、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100上に案内広告を掲示してもよい。このように、メンバーは、新しいトランザクション125を定義するだろう。このトランザクション125は、車の記述、写真、および提示価格を含めばよい。そして、他のメンバーは、この情報を見ることができ、あるいは、車についての質問を掲示し、申し出を受け入れるか反対提案をすることにより、さらにトランザクション125と相互作用することができる。これらの相互作用のそれぞれ、すなわち、視聴、質問の掲示、申し出、および反対提案は、特定のトランザクション125に関連付けられた行動である。
【0021】
メンバーがソーシャルネットワーキングウェブサイト100上である行動をとると、その行動は、(図3に示す)行動ログ160に記録される。一実施形態では、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、実体のデータベースとして行動ログ160を保持する。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100上である行動がとられると、そのため、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、その行動のための入力を行動ログ160に追加する。一実施形態では、入力は、以下の情報のいくつかまたはすべてを含む:
時間:その行動が起こったときのタイムスタンプ。
メンバー:その行動を実行したメンバーの識別子。
対象:その行動が対象とするメンバーの識別子。
行動タイプ:実行された行動の種類の識別子。
オブジェクト:その行動により行動したオブジェクトの識別子。
コンテンツ:その行動に関連付けられたコンテンツ。
【0022】
ソーシャルネットワーキングウェブサイト100上で可能な多くの種類の行動がこの情報のすべてを要求する必要がないことを認識することができる。例えば、メンバーがそのメンバーのプロフィールに関連付けられた写真を変更するならば、その行動は、コンテンツとして、メンバーの識別子、写真の変更を定義する行動タイプ、および写真もしくはそれへのリンクのみとともに記録を取られればよい。
【0023】
また、一実施形態では、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、サードパーティウェブサイト140上でメンバーがとる行動を記録する。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、多くの方法のいずれかを介して、サードパーティウェブサイト140上のメンバーの行動を学習してもよい。例えば、メンバーによる特定の行動がサードパーティウェブサイト140上で起こると、サードパーティウェブサイト140は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100にメッセージを送信すればよい。一例では、サードパーティウェブサイト140が、メンバーがアイテムを購入可能な営利ウェブサイトであるならば、サードパーティウェブサイト140は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100のメンバーがサードパーティウェブサイト140上でアイテムを購入すると、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100に通知すればよい。
【0024】
別の実施形態では、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、現実の世界においてメンバーによりとられる行動を記録する。これらの行動は、行動端末150により記録されればよい。行動端末150は、限定的な行動を観察し、その後、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100にその行動を伝達する。通信は、電子メール、SMS、もしくはあらゆる他の適当な手段を介したものであればよい。ここで、伝達されたメッセージは、その行動を記述する入力に行動ログ160を配置するために、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100のための十分な情報を含む。行動端末150は、追跡すべき特定の種類の行動のためのあらゆる適当な装置またはシステムを含めばよい。
【0025】
一実施形態では、追跡される行動がクレジットカードトランザクションであり、そこでは、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100のメンバーは、クレジットカードを登録することにより、任意に加入を決めてもよい。登録されたクレジットカードが限定的な方法(例えば、販売所でなされる購入)で用いられると、クレジットカード会社(または情報センター)は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100にメッセージを送信する。このシナリオでは、クレジットカード会社または情報センターにおける計算システムは、行動端末150として機能する。メッセージは、購入アイテム、日付、および購入の場所などのクレジットカードトランザクションについての情報を含めばよい。このように、ソーシャルネットワーキングシステムは、行動ログ160におけるこの購入などの現実の行動を追跡する。
【0026】
追跡され得る現実の行動を示す別の例は、メンバーの位置を含む。メンバーは、メンバーの位置をソーシャルネットワーキングウェブサイト100に伝達するために、位置技術(例えば、GPS)を有する携帯電話を設定すればよい。これは、例えば、携帯電話にアプリケーションをダウンロードすることにより達成されればよい。ここで、アプリケーションは、携帯電話内の位置ユニットをポーリングし、メンバーの位置を含むメッセージをソーシャルネットワーキングウェブサイト100に送信する。これは、定期的にあるいは位置に関連付けられた所定のトリガイベントで実行されればよい。例えば、トリガイベントは、特定の都市内にいるメンバー、あるいはレストラン、職場、または会場などの特定の目的地におけるメンバーを含むことができる。本明細書では、携帯電話(または、他のGPS可能な装置)が行動端末150として機能する。
【0027】
追跡され得る現実の行動を示す別の例は、メンバーがテレビジョンシステム上でアクセスしているプログラム素材(material)を含む。テレビジョンあるいはセットトップ受信機は、行動端末150として作動し、メンバーが特定の時間に特定のチャンネルで特定のプログラムを視聴し(あるいは記録し)ていることを示すメッセージを送信すればよい。再び、これらの例は、複数の種類の装置と、メンバーによる行動としてコンピュータに取り込まれ、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100に伝達され得る行動とのいくつかを示すために提示される。無限の他のアプリケーションは、特定のメンバーに関連付けられた現実の行動をコンピュータに取り込み、その情報をソーシャルネットワーキングウェブサイト100に送信するために実行されればよい。
【0028】
ある時間後、行動ログ160は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100のメンバーによりとられる行動を記述する多くの入力とともに配置されるであろう。このように、行動ログ160は、メンバーと種々のオブジェクトとの間の関係と同様に、メンバーの行動についての非常に豊富なデータを含み、メンバーの行動における傾向および関係を識別するために、分析されるとともに、フィルタリングされ得る。この行動ログは、場合によっては、他のメンバーにとって興味を起こさせるような行動のみを含むことができる。
【0029】
ウェブサイトアーキテクチャ
図2は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100の動作に適したシステム環境を示すハイレベルブロック図である。そのシステム環境は、1つ以上のクライアント装置210と、1つ以上のサードパーティウェブサイト140と、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100と、ネットワーク220とを備える。代わりの構成では、該システムに異なるあるいは追加のモジュールを含むことができる。
【0030】
クライアント装置210は、メンバー入力を受け付けることができ、ネットワーク220を介してデータを送受信することができる1つ以上の計算装置を備える。例えば、クライアント装置210は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、または、計算機能性およびデータ通信能力を含むあらゆる他の装置であればよい。クライアント装置210は、ネットワーク220を介して通信するように構成される。ネットワーク220は、有線および無線通信システムの両方を用いるローカルエリアあるいはワイドエリア(広域)ネットワークのあらゆる組み合わせを含めばよい。上述のように、サードパーティウェブサイト140および行動端末150は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100のメンバーの行動についてメッセージをソーシャルネットワーキングウェブサイト100に伝達するためのネットワーク220に接続される。
【0031】
ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、メンバーが本明細書に記述するようなコンテンツを互いに伝達し、もしくは他の方法で相互作用し、アクセスすることを可能にする計算システムを備える。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、ソーシャルネットワークのメンバーを記述するメンバープロフィールを格納する。メンバープロフィールは、職歴、学歴、趣味もしくは好物、所在地などの経歴、人口統計学(デモグラフィック)、および他の種類の記述的な情報を含む。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、異なるメンバー間の1つ以上の関係を記述するデータをさらに格納する。関係情報は、同様のまたは共通の職歴、グループメンバーシップ、趣味、あるいは学歴を有するメンバーを示せばよい。さらに、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、メンバーが他のメンバーとの関係を指定することを可能にする異なるメンバー間のメンバー定義の関係を含む。例えば、これらのメンバー定義の関係は、友人、同僚、パートナーなどのメンバーの現実の関係の類例である他のメンバーとの関係をメンバーが生成することを可能にする。メンバーは、所定の種類の関係から選択してもよく、あるいは、必要に応じて自らの関係タイプ(関係の種類)を定義してもよい。
【0032】
図3は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100のブロック図の一例である。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、ウェブサーバ350と、行動ロガー360と、行動ログ160と、ニュースフィード生成部370と、広告サーバ380と、プライバシーエンジン390と、広告要求175のデータベースと、メンバープロフィール格納部305と、グループ格納部310と、イベント格納部315と、アプリケーションデータ格納部320と、トランザクション格納部325と、コンテンツ格納部330とを含む。他の実施形態では、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、種々のアプリケーションのための追加の、より少ない、あるいは異なるモジュールを含んでもよい。
【0033】
ウェブサーバ350は、1つ以上のサードパーティウェブサイト140と同様に、ネットワーク220を介してソーシャルネットワーキングウェブサイト100を1つ以上のクライアント装置210にリンクする。ウェブサーバ350は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100と、クライアント装置210もしくはサードパーティウェブサイト140との間でメッセージを受信し、経路を決めるためのメールサーバまたは他のメッセージング機能性を含めばよい。メッセージは、インスタントメッセージ、行列(queued)メッセージ(例えば、電子メール)、テキストおよびSMSメッセージ、またはあらゆる他の適当なメッセージング技術であればよい。
【0034】
行動ロガー360は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100内外におけるメンバー行動について、ウェブサーバ350からの通信を受信することができる。受信した行動は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100により紹介(exposed)されたアプリケーションプログラミングインタフェースを介して、他のウェブサイトと同様に、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100内で発生することができる。一実施形態では、ソーシャルネットワーキングウェブサイト130は、入力のデータベースとして行動ログを保持する。ある行動がソーシャルネットワーキングウェブサイト100内外でとられると、その行動のための入力が生成され、行動ロガー360により格納される。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100内のユーザ行動の例は、友人へのメッセージ送信、サードパーティアプリケーションの利用、グループの加入、グループの離脱、別のユーザとの関係の追加、別のユーザとの関係の解除、格納されたユーザプロフィールの修正、イベント記述の生成、あるいは、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100により格納されたデータの他の修正もしくは検索を含む。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100外におけるユーザ行動の例は、プロダクトもしくはサービスを購入したり、レビューしたりすること、サードパーティウェブサイト140により主催されたオンライン商店街を利用すること、サードパーティのアプリケーションサーバ120により主催されるウェブサイトに登録もしくは承諾すること、購入すること、サードパーティウェブサイト140からサードパーティウェブサイト140上で実行される類似の行動についての情報を要求することを含む。
【0035】
行動ロガー360は、その行動を実行するメンバー、その行動が起こった時間、その行動を実行したメンバーの識別子、その行動が対象とするメンバーの識別子、実行された行動の種類の識別子、その行動により行動したオブジェクトの識別子(例えば、アプリケーション)、行動に関連付けられたコンテンツ、その行動がどこで発生したか、あるいはその行動を記述する他のデータを記述するデータを含む。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100内で可能な多くの種類の行動がこの情報のすべてを要求する必要がないことを認識することができる。例えば、メンバーがメンバーのプロフィールに関連付けられた写真を変更するならば、その行動は、コンテンツとして、メンバーの識別子、写真変更を定義する行動タイプ、並びにその写真およびそれへのリンクのみとともに記録を取られればよい。行動ロガー360は、イベント、ユーザあるいはグループを行動に関連付けることを可能にするメンバープロフィール格納部305、イベント格納部315あるいはグループ格納部310と通信する(情報を交換する)ことができる。行動ロガー360は、格納された各行動を一意的に識別する行動識別子に従って、格納された行動データを組織化することができる。
【0036】
行動ロガー360は、行動がいつ起こるかに基づいて、その行動を格納することができる。一実施形態では、一つの行動ロガー260は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100のすべてのメンバーからの行動を格納し、メンバー識別子に従ってそれらの格納された行動を組織化し、または、異なるメンバーのために記憶を割り当てるために、行動ログを分割する。その代わりに、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、所属、グループ、地理などによるメンバーの異なる一部に関連付けられた複数の行動ロガー360を含む。
【0037】
ニュースフィード生成部370は、メンバーに関連し得る情報について各メンバーのための通信を生成する。これらの通信は、記事の形式をとればよく、各記事は、特定のメンバーに関連した行動ログ内のある行動についての1もしくは2,3列の情報を備える情報メッセージである。それらの記事は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100、例えば各メンバーのホームページもしくはニュースフィードページ内の1つ以上のページを介してメンバーに提示される。ある記事は、行動ログ160から1つ以上のメンバー行動を要約(summarizes、condenses、またはabstracts)するメッセージである。そして、メンバーの行動を関連メンバーと共有することを可能にする一人以上の関連メンバー、例えば、メンバーの友人に生成されたニュースフィード記事を送信することができる。ニュースフィード生成部370は、メンバープロフィール格納部305あるいはグループ格納部310に指定されたような他のメンバーもしくはグループとのメンバーの関係を説明するために、行動ログ160およびメンバープロフィール格納部305のコンテンツにアフィニティアルゴリズムを適用し、関連ユーザへの配布のための1つ以上の記事の基本であるべき行動を行動ログ160から選択する。他のユーザあるいはグループとのユーザ関係を説明することにより、ニュースフィード生成部370は、他の関連ユーザに最も関連するデータを行動ログ160から決定する。
【0038】
例えば、ニュースフィード生成部370は、特定のメンバー(例えば、ユーザA)、行動のタイプ(種類)、および、任意に、別のメンバー、その行動(例えば、「ユーザAがグループ1に加わった」)により影響を受けるグループもしくは他の実体を識別するメッセージを生成する。種々のメッセージのために、ニュースフィード生成部370は、所定のユーザに関連付けられた異なるメッセージに対する種々の関連ユーザの興味を決定する。例えば、ニュースフィード生成部370は、どれくらい最近関連ユーザが所定のユーザからデータにアクセスし、または所定のユーザに関連付けられたか、関連ユーザがどのくらいの頻度で所定のユーザからデータにアクセスし、所定のユーザに関連付けられたか、所定のユーザおよび関連ユーザのプロフィールにおける共通のもしくは類似のデータ量、あるいは、特定のメッセージへのユーザ興味を代表する他の要因を決定する。関連ユーザ興味の決定されたレベルに基づいて、メッセージは、情報メッセージに最も高い興味を持つ関連ユーザに伝達される。また、行動ログ160、または特定のメンバーに関するメンバーに関連付けられた行動ログ160のコンテンツにこの処理を適用することができる。例えば、所定のユーザAのために、関連メンバーB、C、DおよびEの行動ログ160を選択された間隔で処理することができ、メンバーB、C、DおよびEの行動に基づいて、メンバーAのために1つ以上のメッセージを構成することができる。このように、メンバーAは、「ユーザBおよびCがイベントXに参加している」、「ユーザCがユーザDに贈り物を贈った」、または「ユーザDが今ユーザEと友人である」などのメッセージを受信すればよい。
【0039】
広告サーバ380は、メンバープロフィール格納部305と、グループ格納部310と、広告要求175のデータベースと、行動ログ160とに通信的に接続される。広告サーバ380は、ユーザへの提示のための広告を識別するために、メンバープロフィール格納部305、グループ格納部310あるいは行動ログ160からのデータに基づいて、広告要求175のデータベースから広告要求を選択する。このため、広告サーバ380は、メンバープロフィール、メンバーのグループ所属および従前の行動からデータを利用して、メンバーの特性および行動に最も関連する1つ以上の広告を決定する。
【0040】
プライバシーエンジン390は、一人以上のメンバーに関連付けられたメンバープロフィールへの変更を識別するために、メンバープロフィール格納部305の内容(コンテンツ)を監視する。また、一実施形態では、プライバシーエンジン390は、メンバー行動(behavior)あるいはメンバーにより受信されたコンテンツを監視する。例えば、プライバシーエンジン390は、メンバーによりアクセスされ、または検索されたアプリケーションデータ格納部320内のアプリケーションを監視し、あるいは、追加の関連したメンバーを識別するために、メンバーにより受信されたニュースフィードを監視する。メンバーがメンバープロフィールに含まれたプライバシー設定などの自らの関連メンバープロフィールを修正すると、プライバシーエンジン390は、変更したメンバーにより受信された情報、あるいは、変更したメンバーから他のメンバーに伝達された情報と、メンバープロフィールへの変更とを同期させる。例えば、ユーザBがユーザAについての情報を受信することを防止するために、ユーザAがユーザBに関連付けられたメンバープロフィールを修正するならば、ユーザBにより以前はアクセス可能であったユーザAについてのニュース記事は、ユーザBにはもはやアクセス不可能になる。このように、メンバーが他のメンバーもしくは実体に関するメンバープロフィール内のプライバシー設定を変更すると、各メンバーについての情報は、プライバシー設定内の変更に対応するために修正される。上記例が他のユーザに関連付けられたプライバシー設定を変更することを記述するが、メンバープロフィールは、アプリケーションに関連付けられたプライバシー設定、グループに関連付けられたプライバシー設定、またはソーシャルネットワーキングウェブサイト100を介してデータを送受信するあらゆる他の実体に関連付けられたプライバシー設定などの複数のプライバシー設定を含んでいればよい。
【0041】
一実施形態では、プライバシーエンジン390は、メンバーにより受信されたニュース記事、メンバーの友人により受信されたニュース記事、メンバーに関連付けられた写真もしくは他のデータ、メンバーが受信したデータに関するイベント、メンバーが所属しているグループおよびメンバーについての他の情報源など、メンバーにデータを提供する情報経路を分析する。これらの情報経路はソーシャルネットワーキングウェブサイト100が情報を配布する異なる方法に対して記述する。これは、共通の友人または共通のアプリケーションあるいは写真もしくは他の画像の共有を介した情報の間接的な配布を含む。メンバーに関連付けられた情報経路を分析することにより、プライバシーエンジン390は、メンバープロフィールへの変更が修正されたメンバープロフィールに従ってデータへのアクセスをより効果的に制限する複数の情報経路に伝えられることを確実にする。例えば、ユーザAがユーザAとユーザBとの関係を変更すると、プライバシーエンジン390は、ユーザAとユーザBの間でデータを伝達する情報経路を決定し、ユーザAとユーザBの間の情報経路を介して通信し、伝達されるデータを修正する。このため、ユーザAの友人に配布されたユーザAについてのニュース記事にユーザBがアクセスするのを防止するために、ユーザAのメンバープロフィールが修正され、プライバシーエンジン390は、ユーザBがユーザAの友人に制限されたアクセスを有するユーザAの写真にその後アクセスすることができないことを確実にする。
【0042】
また、一実施形態では、プライバシーエンジン390は、メンバープロフィールがメンバープロフィールに関連付けられたメンバーとともに変化することを検証する。例えば、プライバシーエンジン390は、ユーザAについての格納部へのユーザBのアクセスを制限するユーザAのメンバープロフィールへの変更がユーザAに関連付けられた写真へのユーザBのアクセスも制限することを確認するために、ユーザAに電子メールを送信する。これにより、メンバーは、メンバーのプロフィールを修正することにより、そのメンバーに関連付けられた異なるデータへのアクセスを異なって制限することができる。さらに、プライバシーエンジン390は、メンバーがソーシャルネットワークを介して1つ以上の特定のデータアイテムもしくは記事を他の利用に配布することを抑制することを可能にしてもよい。特定のデータアイテムもしくは記事が配布を抑制されると、プライバシーエンジン390は、同様のデータアイテムもしくは記事アイテムを他のメンバーに配布することを抑制してもよい。
【0043】
さらにまた、プライバシーエンジン390は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100からのコンテンツを含む検索を監視してもよい。例えば、プライバシーエンジン390は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100の検索において戻されるメンバーについての情報のいくつかまたはすべてを制限する。例えば、プライバシーエンジン390は、検索を実行するメンバーが検索結果として所定のユーザデータにアクセスすることを許可されているか否かを決定するために、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100に最後にログオンしたメンバーに関連付けられたクッキーもしくは他の識別機構と、検索を実行するメンバーとを比較する。例えば、ユーザBがユーザAについての情報にアクセスするのを防止されるならば、プライバシーエンジン390は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100の検索を実行するユーザBに応じて、ユーザAの情報を検索結果として提示することを防止する。
【0044】
別の実施形態では、プライバシーエンジン390は、ユーザの異なるグループまたはカテゴリのための異なるプライバシー設定を提供する。例えば、ユーザAは、友人のリスト、仕事の同僚のリスト、高校の知人のリストなどを生成する。プライバシーエンジン390は、ユーザAにより生成された各リストのためのプライバシー設定をユーザAが指定することを可能にしてもよい。
【0045】
上述のように、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100は、メンバーがウェブサイト100上で相互作用し得る多くの異なる種類のオブジェクトについてのデータを保持する。そのために、メンバープロフィール格納部305、グループ格納部310、イベント格納部315、アプリケーションデータ格納部320およびトランザクション格納部325のそれぞれは、ウェブサイト100により保持される対応する種類のオブジェクトの各例のためのデータを管理するために、データ構造を格納する。データ構造は、対応する種類のオブジェクトに適した情報フィールドを含む(例えば、イベント格納部315は、イベントの時間および位置を含むデータ構造を含むのに対し、メンバープロフィール格納部305は、メンバーのプロフィールを記述するのに適したフィールドを持つデータ構造を含む)。特定の種類の新しいオブジェクトが作成されると、ウェブサイト100は、その対応する種類の新しいデータ構造を初期化し、ユニークなオブジェクト識別子をそれに割当て、必要に応じてそのオブジェクトにデータを追加し始める。これは、例えば、メンバーが新しいイベントを定義するときに発生する。ここで、ウェブサイト100は、イベント格納部315内のイベントの新しい例を生成し、そのイベントにユニークな識別子を割当て、メンバーにより提供される情報でイベントのフィールドを配置する。
【0046】
プライバシー設定の修正
図4は、プライバシー設定を動的に修正するための処理を示す。この処理はプライバシーエンジン390により実行されればよい。プライバシーエンジン390は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100にアクセスしている間、一人以上のメンバーの行動(behavior)を監視する(ステップ405)。例えば、プライバシーエンジン390は、アクセスされたソーシャルネットワーキングウェブサイト100の領域、メンバープロフィールの変更、メンバー購入、メンバーによりアクセスされ、あるいはインストールされたアプリケーション、およびソーシャルネットワーキングウェブサイト100を介してとられる他の行動などのメンバー活動を監視する。メンバー行動(behavior)を監視する間(ステップ405)、プライバシーエンジン390は、ユーザに関連付けられたプライバシー設定に対する変更を識別する(ステップ410)。例えば、メンバーは、アプリケーションに関連付けられたプライバシー設定、別のメンバー、グループ、イベントあるいはソーシャルネットワーキングウェブサイト100により保持される他のデータを変更する。
【0047】
プライバシー設定に対する変更が識別されると(ステップ410)、プライバシーエンジン390は、そのプライバシー設定に対する変更により影響を受ける情報経路を決定する(ステップ420)。ソーシャルネットワーキングウェブサイト100が種々の方法でユーザにデータを配布するのを可能にするので、関連データ配布方法は、プライバシー設定に対する変更を宣伝するために決定される(ステップ420)。例えば、ユーザAがユーザAについてのニュースフィード記事へのユーザBのアクセスを規制するプライバシー設定を変更するならば、プライバシーエンジン390は、プライバシー設定に対する変更もユーザAとユーザBの共通の友人を介してユーザBがアクセスすることができるユーザAについての記事に影響を受けることを決定する(ステップ410)。また、プライバシーエンジン390は、ユーザBが未だアクセスし得るユーザAに関連付けられた写真にもユーザAのプライバシー設定に対する変更が影響するか、あるいは、ユーザAのプライバシー設定に対する変更がユーザAを含む検索結果に影響することを決定すればよい(ステップ420)。これにより、プライバシーエンジン390は、ユーザAに関連付けられたデータへのアクセスを提供する種々の情報経路にプライバシー設定変更を伝えることができる。一実施形態では、プライバシーエンジン390は、その情報経路がプライバシー設定に対する変更により影響を受けるか否かを決定するために、ユーザAに関連付けられた各情報経路を検査する。
【0048】
そして、プライバシーエンジン390は、プライバシー設定変更により影響を受ける情報経路を用いて伝達される情報へのアクセスを修正する(ステップ430)。一実施形態では、プライバシーエンジン390は、メンバーデータへのアクセスを防止するために、情報経路を取り除く。例えば、プライバシーエンジン390は、ユーザAが「誰にでも(everyone)」利用可能に指定したユーザAについてのデータにユーザBがアクセスすることを禁止するために、1つ以上の情報経路を取り除く。その代わりに、プライバシーエンジン390は、ユーザBがユーザAについてのデータにアクセスするのを許可するプライバシー設定変更に応じて、ユーザAとユーザBの間の1つ以上の情報経路を生成する。
【0049】
プライバシー設定構成
図5は、メンバープロフィールのプライバシー設定500のいくつかの図である。プライバシー設定500は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100によりメンバープロフィール格納部305内に格納されればよい。図示の実施形態の例では、プライバシー設定500は、情報フィールド505と、コメントフィールド510と、友人追加フィールド515と、友人除外フィールド520と、グループフィールド525とを備える。図5に示すフィールドは単に例であり、他の実施形態では、プライバシー設定500は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100に関連付けられた行動を記述する異なるあるいは追加のフィールドを含む。一実施形態では、プライバシーフィールドは、伝達可能な行動のタイプ(例えば、ユーザが自分のプロフィールを更新するが、該ユーザが新しい友人を追加しないとき、ソーシャルネットワークが伝達する)に基づいて、ユーザが現れる媒体(例えば、ユーザが現れる写真もしくはビデオをあるユーザの友人のみが見ることができる)に基づいて、あるいは、ユーザの行動がソーシャルネットワーク外で起こるか否か(例えば、ユーザは、ソーシャルネットワークが別のウェブサイトにおけるユーザの行動についての記事を発表することを防止してもよい)に対して、異なる特典を設定すればよい。また、プライバシーフィールドは、どの情報がソーシャルネットワーク内の他のアプリケーションによりアクセスされ得るかを設定すればよい(例えば、アプリケーションは、アクセスすることを防止され、それによりメンバーのプロフィール写真を用いることを防止されてもよい)。
【0050】
プライバシー設定500内のフィールドは、該フィールドにより記述されたデータを含む行動が起こるとき、ニュースフィード記事が生成され、他のメンバーに送信されるか否かを指定する。例えば、情報フィールド505は、メンバーが1つ以上のメンバープロフィール設定を修正するとき、ニュースフィード記事が他のメンバーに伝達されるか否かを指定する。同様に、友人追加フィールド515は、例えば、別のメンバーからの友人要求を受け入れることなどにより、メンバーが新しい友人を追加するとき、ニュースフィード記事が送信されるか否かを指定する。一実施形態では、プライバシー設定500は、種々の種類の行動が起こるとき、ある記事が生成されるか否かを指定する2進値である。また、一実施形態では、プライバシー設定500は、1つ以上のフィールドに関連付けられた頻度設定530を含む。頻度設定530は、行動のタイプについてのニュースフィード記事がどのくらいの頻度で他のメンバーに伝達されるかを指定する。これにより、情報がどのくらいの頻度で他のメンバーに配布されるかをメンバーが規制することを可能にする。
【0051】
ユーザが1つ以上のプライバシー設定500を修正すると、プライバシーエンジン390は、変更により影響を受ける情報経路を決定し、修正されたプライバシー設定を実行するために、影響を受けた情報経路を修正する。さらに、プライバシーエンジン390は、ソーシャルネットワーキングウェブサイト100内外の検索エンジンから検索結果に表示されるメンバーデータを調整する。これにより、メンバーは、検索結果においてメンバーデータを戻すことを防止したり、検索結果において戻されるメンバーデータの一部を指定したりすることができる。プライバシーエンジン390は、検索エンジン結果としてメンバーデータの一部にアクセスすることを可能にしつつ、メンバーがメンバーデータと特定のメンバーの両方へのアクセスを制限することを可能にする。例えば、ユーザAが検索エンジンを通してアクセス可能なプロフィールデータを有することを選択するが、ユーザAのプロフィールデータにユーザBがアクセスすることを防止するならば、プライバシーエンジン390は、検索結果におけるユーザAについての情報にユーザBがアクセスするのを防止するために、ユーザBによりアクセス可能な情報を修正する。
【0052】
概要(サマリー)
本発明は、限定された数の実施形態に関して特別詳細に記述された。当業者は、本発明が他の実施形態においてさらに実行されてもよいことを認識するであろう。まず、構成要素の特定のネーミング、用語の大文字標記、属性、データ構造、もしくはあらゆる他のプログラミング、または構造的特徴は、強制的でも重要でもなく、本発明もしくはその特徴を実行する機構は、異なる名称、フォーマット、またはプロトコルを有していてもよい。また、当該システムは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせを介して、あるいは、上述のように、完全にハードウェア構成要素において実行されてもよい。また、本明細書に記述した種々のシステム構成要素間の機能性の特定の分割は、単に例示的なものであり、強制的ではない。その代わりに、1つのシステム構成要素により実行される機能は、複数の構成要素により実行されてもよく、また、その代わりに、複数の構成要素により実行される機能は、1つの構成要素により実行されてもよい。さらに、ソーシャルネットワーキングウェブサイトのコンテキストで上記実施形態を説明したが、ウェブサイトを通して提供されないとしても、本発明があらゆるソーシャルネットワークサービスで利用され得ることは、当業者にとって明白であろう。例えば、電子メール、インスタントメッセージング、もしくは、あらゆる他の形態のピアツーピア通信、またはユーザ間で通信するあらゆる他の技術を信頼するならば、ソーシャルネットワーキング機能性を提供するあらゆるシステムを本発明に従って利用することができる。ソーシャルネットワーキング機能性を提供するために用いられるシステムは、配布される計算システム、クライアント側コードモジュールもしくはプラグイン、クライアント−サーバアーキテクチャ、ピアツーピア通信システムあるいは他のシステムを含む。したがって、本発明は、あらゆる特定のタイプの通信システム、ネットワーク、プロトコル、フォーマットあるいはアプリケーションに制限されない。
【0053】
本発明の実施形態の上記記述は、例証の目的のために提示されたものであり、網羅的であるように、または、開示した正確な形式に本発明を限定するように意図するものではない。関連技術の当業者は、上記開示に照らして多くの修正および変更が可能であることを認識することができる。
【0054】
本記述のいくつかの部分は、情報についての動作のアルゴリズムおよび象徴に関して、本発明の実施形態を記述する。これらのアルゴリズム記述および表現は、データ処理技術の当業者のワークの内容を効果的に他の当業者に伝達するために、該データ処理技術の当業者により共通に用いられる。これらの動作は、機能的に、計算的に、または論理的に記述されるが、コンピュータプログラムもしくは等価電気回路、マイクロコードなどにより実行されるものであると理解される。また、一般性の喪失なしに、モジュールとして動作のこれらの配列に言及することは、時には都合がよいと証明された。記述した動作およびそれらの関連モジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、あるいはそれらのいずれかの組み合わせにおいて具現化されればよい。
【0055】
本明細書に記述されたステップ、動作または処理のいずれかは、単独でもしくは他の装置と協動して、1つ以上のハードウェアもしくはソフトウェアモジュールで実行または実施されればよい。一実施形態では、ソフトウェアモジュールは、コンピュータプログラムコードを含むコンピュータに読み取り可能な媒体を備えるコンピュータプログラムプロダクトで実行される。コンピュータプログラムコードは、コンピュータ処理により、あるいは、記述したステップ、動作もしくは処理のいずれかまたはすべてを実行するために、実行され得る。
【0056】
また、本発明の実施形態は、本明細書の動作を実行するための装置に関すればよい。本装置は、特に要求される目的のために構成されればよく、あるいは、コンピュータに格納されたコンピュータプログラムにより選択的に活性化され、もしくは再構成された汎用の計算装置を備えていてもよい。そのようなコンピュータプログラムは、有形のコンピュータに読み取り可能な記憶媒体もしくは電子的指令を格納するのに適当なあらゆるタイプの媒体に格納されればよく、また、コンピュータシステムバスに接続されればよい。また、本明細書で言及するあらゆる計算システムは、1つのプロセッサを含めばよく、あるいは、複数の処理もしくは増加した計算能力のための設計(デザイン)を用いるアーキテクチャであればよい。
【0057】
また、本発明の実施形態は、搬送波に具現化されるコンピュータデータ信号に関連すればよく、ここでは、コンピュータデータ信号は、コンピュータプログラムプロダクトまたは本明細書に記述する他のデータの組み合わせのあらゆる実施形態を含む。コンピュータデータ信号は、有形の媒体もしくは搬送波に提示され、変調され、あるいは、他の方法で搬送波に符号化(暗号化)されるプロダクト(製品)である。搬送波は有形であり、あらゆる適当な送信方法に従って送信される。
【0058】
最後に、本明細書で用いられた言語は、可読性(読みやすさ)および教育的目的のために、主として選択されたものであり、本発明の主題の輪郭を描き、あるいは境界を定めるために選択されていないことを理解されたい。そのため、本発明の範囲は、この詳細な説明により限定されず、むしろ本明細書に基づいて本出願で示す特許請求の範囲により限定されることが意図される。したがって、本発明の実施形態の開示は例証となるものであり、以下の特許請求の範囲に示す本発明の範囲を限定することを意図しない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーシャルネットワークのメンバーのプライバシー設定に基づいて、該メンバーに関連付けられたデータへのアクセスを規制する方法であって、
ソーシャルネットワークの複数のメンバーのためのプロフィールを保持するステップであって、各プロフィールが一人のメンバーに関連付けられた1つ以上の特性を識別するとともに、1つ以上のプライバシー設定が前記1つ以上の特性へのアクセスを許可もしくは拒否する、前記プロフィールを保持するステップと、
前記ソーシャルネットワークのメンバーによりとられる行動を監視するステップと、
特定のメンバーのためのプライバシー設定を変更する行動に応じて、該変更されたプライバシー設定により影響され、それぞれが前記メンバーについてのデータを一人以上の他のメンバーに伝達する1つ以上の情報経路を決定するステップと、
前記変更されたプライバシー設定に応じて、前記一人以上の他のメンバーに伝達された前記データを調整するために、該変更されたプライバシー設定により影響を受ける各情報経路を修正するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ソーシャルネットワークはソーシャルネットワーキングウェブサイトを備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記変更されたプライバシー設定により影響を受ける各情報経路を修正するステップは、データがある情報経路を用いて伝達されていないことを示す前記変更されたプライバシー設定に応じて、該情報経路を取り除くステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記変更されたプライバシー設定により影響を受ける各情報経路を修正するステップは、データが情報経路を用いて伝達されたことを示す前記変更されたプライバシー設定に応じて、新しい情報経路を確立するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
情報経路は、前記メンバーにより受信されたニュースフィード記事、前記メンバーの友人により受信されたニュースフィード記事、前記メンバーに関連付けられた写真を見ること、前記メンバーに関連付けられたビデオを視聴すること、前記メンバーが受信したデータに関するイベント、前記メンバーが加入しているグループ、あるいは、前記メンバーに関連付けられたデータを含む検索エンジンの結果を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つ以上の特性へのアクセスを許可したり、拒否したりする前記1つ以上のプライバシー設定は、メンバーの一部が該1つ以上の特性にアクセスすることを可能にすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ソーシャルネットワークのメンバーによりとられる前記行動は、前記ソーシャルネットワークの別のメンバーにメッセージを送信すること、前記ソーシャルネットワークの別のメンバーとの接続を追加すること、および、1つ以上のプライバシー設定を修正することからなるグループから選択される行動を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記変更されたプライバシー設定により影響を受ける各情報経路を修正するステップは、
前記ソーシャルネットワークの検索の結果を分析するステップと、
前記変更されたプライバシー設定に応じて、検索エンジンの結果からデータを取り除くことにより、修正された検索結果を生成するステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記メンバーに関連付けられたプライバシー設定を変更する前記行動は、前記メンバーに関連付けられた特性に第2ユーザがアクセスするのを制限すること、前記メンバーに関連付けられた特性に別のユーザがアクセスするのを許可すること、あるいは、前記ユーザが追加のユーザにデータを伝達する頻度を修正することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ソーシャルネットワークのメンバーのプライバシー設定に基づいて、該メンバーに関連付けられたデータへのアクセスを規制するためのシステムであって、
ソーシャルネットワークの複数のメンバーのためのプロフィールを保持するためのメンバープロフィール格納部であって、各プロフィールが一人のメンバーに関連付けられた1つ以上の特性を識別するとともに、1つ以上のプライバシー設定が前記1つ以上の特性へのアクセスを許可もしくは拒否する前記メンバープロフィール格納部と、
前記メンバープロフィール格納部に通信的に接続されるプライバシーエンジンであって、
前記ソーシャルネットワークのメンバーによりとられる行動を監視し、
特定のメンバーに関連付けられたプライバシー設定を変更する行動に応じて、該変更されたプライバシー設定により影響され、それぞれが前記メンバーについてのデータを一人以上の追加のメンバーに伝達する1つ以上の情報経路を決定し、
前記変更されたプライバシー設定に応じて、前記一人以上の追加のメンバーに伝達された前記データを調整するために、該変更されたプライバシー設定により影響を受ける各情報経路を修正する
ための前記プライバシーエンジンと
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項11】
前記ソーシャルネットワークはソーシャルネットワーキングウェブサイトを備えることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記プライバシーエンジンによって前記変更されたプライバシー設定により影響を受ける各情報経路を修正することは、データがある情報経路を用いて伝達されていないことを示す前記変更されたプライバシー設定に応じて、該情報経路を取り除くことからなることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記プライバシーエンジンによって前記変更されたプライバシー設定により影響を受ける各情報経路を修正することは、データが情報経路を用いて伝達されたことを示す前記変更されたプライバシー設定に応じて、新しい情報経路を確立することからなることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
情報経路は、前記メンバーにより受信されたニュースフィード記事、前記メンバーの友人により受信されたニュースフィード記事、前記メンバーに関連付けられた写真を見ること、前記メンバーに関連付けられたビデオを視聴すること、前記メンバーが受信したデータに関するイベント、前記メンバーが加入しているグループ、あるいは、前記メンバーに関連付けられたデータを含む検索エンジンの結果を含むことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記1つ以上の特性へのアクセスを許可したり、拒否したりする前記1つ以上のプライバシー設定は、メンバーの一部が該1つ以上の特性にアクセスすることを可能にすることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項16】
前記ソーシャルネットワークのメンバーによりとられる前記行動は、前記ソーシャルネットワークの別のメンバーにメッセージを送信すること、前記ソーシャルネットワークの別のメンバーとの接続を追加すること、および、1つ以上のプライバシー設定を修正することからなるグループから選択される行動を含むことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記プライバシーエンジンによって前記変更されたプライバシー設定により影響を受ける各情報経路を修正することは、前記ソーシャルネットワークの検索の結果を分析することと、前記変更されたプライバシー設定に応じて、検索エンジンの結果からデータを取り除くことにより、修正された検索結果を生成することからなることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項18】
前記メンバーに関連付けられたプライバシー設定を変更する前記行動は、前記メンバーに関連付けられた特性に第2ユーザがアクセスするのを制限すること、前記メンバーに関連付けられた特性に別のユーザがアクセスするのを許可すること、あるいは、前記ユーザが追加のユーザにデータを伝達する頻度を修正することを特徴とする請求項10に記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2010−539565(P2010−539565A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−524230(P2010−524230)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/075641
【国際公開番号】WO2009/033182
【国際公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(508178054)フェイスブック,インク. (28)
【Fターム(参考)】