説明

タッチパネル及びこれを備えた携帯端末装置

【目的】 本発明の目的は、小型化を図ることが可能なタッチパネル及びこれを備えた携帯端末装置を提供する。
【構成】 タッチパネルTは、第1面101と、第2面102と、第1、第2面101、102の一部の領域を区画する第1領域103と、第1、第2面101、102の別の領域を区画し且つX方向において第1領域103に並ぶ第2領域104とを有する透明基板100と、透明基板100の第1面101の第1領域103に設けられた複数の第1透明電極200aと、第1透明電極200aに対して平面位置的に交差するように配置された複数の第2透明電極200bとを備えている。透明基板100の第2領域104には、マイク500を部分的に収容可能な収容孔110が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタッチパネル及びこれを備えた携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話器等の携帯端末装置は、タッチパネルと、タッチパネルに対向配置され且つ当該タッチパネルを通じて外部に視覚情報を表示する表示部と、レシーバやスピーカー等の音響出力部とを備えている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−116861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記携帯端末装置は、当該装置の大型化を伴わずに表示部の大型化が要求されているため、当該装置の部品の収容スペースの省スペース化が求められている。ところが、前記携帯端末装置は、音響出力部がタッチパネルの近傍に配置されているため、当該タッチパネルの近傍に音響出力部の外形よりも十分に大きい収容スペースを設ける必要があった。このようにタッチパネルの近傍に収容スペースを設けると、余分なスペースが生じ易く、これが携帯端末装置の大型化を招来していた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、小型化を図ることが可能なタッチパネル及びこれを備えた携帯端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のタッチパネルは、第1面と、その裏側の第2面と、前記第1、第2面の一部の領域を区画する第1領域と、前記第1、第2面の別の領域を区画し且つ第1方向において前記第1領域に並ぶ第2領域とを有する透明基板と、前記透明基板の第1領域に設けられた複数の第1透明電極と、前記第1透明電極に対して平面位置的に交差するように配置された複数の第2透明電極とを備えている。前記透明基板の第1、第2面の少なくとも一方の第2領域には、電子部品を少なくとも部分的に収容可能な収容孔又は切欠きが設けられている。
【0007】
このような発明の態様による場合、透明基板の第1、第2面の少なくとも一方の第2領域の収容孔又は切欠きに電子部品が部分的に収容可能になっていることから、当該透明基板外に電子部品を配置する場合に比べて電子部品の収容スペースを小さくすることができる。よって、本タッチパネルの小型化を図ることが可能になる。また、透明基板の収容孔又は切欠きに電子部品が部分的に収容可能であることから、本タッチパネルの薄型化を図ることも可能になる。
【0008】
前記タッチパネルは、前記透明基板に固着された外部接続手段と、前記透明基板に設けられ且つ前記第1、第2透明電極と前記外部接続手段とを各々電気的に接続する複数の第1引き出し線と、前記透明基板に設けられ且つ前記電子部品と前記外部接続手段とを電気的に接続可能な導電ラインとを更に備えた構成とすることが可能である。
【0009】
このような発明の態様による場合、透明基板に電子部品用の導電ラインが設けられている。よって、電子部品の配線を別途行う場合に比べて、電子部品の収容スペースを小さくすることができるので、タッチパネルの更なる小型化を図ることが可能になる。しかも、第1、第2透明電極は第1引き出し線により外部接続手段に、電子部品は導電ラインにより当該外部接続手段に電気的に接続可能となっている。すなわち、第1、第2透明電極と電子部品の外部接続手段が共用化されているので、電子部品の外部接続手段を第1、第2透明電極の外部接続手段とを別に備える場合に比べて、タッチパネルの更なる小型化を図ることができる。更に、透明基板に導電ラインを形成するだけで、前記電子部品と前記外部接続手段とを電気的に接続することが可能になるので、電子部品の配線作業が簡単になる。
【0010】
前記外部接続手段が前記透明基板の第1面に固着されている場合、前記第1引き出し線と前記導電ラインとが前記透明基板の第1面に設けられた構成とすることが可能である。このような発明の態様による場合、前記第1引き出し線と前記導電ラインとが前記透明基板の第1面に設けられているので、前記外部接続手段を前記透明基板の前記第1面に固着することにより、当該外部接続手段を前記第1引き出し線と前記導電ラインとに簡単に接続することができる。
【0011】
前記タッチパネルは、検出対象物の接近に応じて当該検出対象物との間の静電容量が変化する検出電極を更に備えた構成とすることが可能である。前記透明基板の第1面の第2領域における前記収容孔又は切欠きの前記第1方向に交差する第2方向の隣に、前記検出電極が設けられている。
【0012】
このような発明の態様による場合、前記透明基板の第1面の第2領域における前記収容孔又は切欠きの前記第2方向の隣の領域に、前記検出電極が設けられているので、次のような効果を得ることができる。この態様のタッチパネルは、検出電極が設けられたフレキシブルプリント基板がカバーパネルに固着されるタッチパネルに比べて、フレキシブルプリント基板の分、部品点数を低減することができるので、低コスト化を図ることができる。また、収容孔又は切欠きに収容される電子部品の第2方向の隣に検出電極が配置されるので、電子部品と検出電極とを第1方向に並べた場合に比べてタッチパネルの小型化を図ることができる。
【0013】
前記タッチパネルは、前記検出電極と前記外部接続手段とを各々電気的に接続する第2引き出し線を更に備えた構成とすることが可能である。この場合、前記外部接続手段が前記透明基板の前記第1面に固着され、前記第1、第2引き出し線と前記導電ラインとが前記透明基板の第1面に設けられた構成とすることが可能である。このような発明の態様による場合、前記第1、第2引き出し線と前記導電ラインとが前記透明基板の第1面に設けられているので、前記外部接続手段を前記透明基板の前記第1面に固着することにより、当該外部接続手段を前記第1、第2引き出し線と前記導電ラインとに簡単に接続することができる。
【0014】
前記タッチパネルは、駆動電極と、前記駆動電極に対して間隔をあけて配置されており且つ検出対象物の接近に応じて前記駆動電極との間の静電容量が変化する検出電極とを更に備えた構成とすることが可能である。前記透明基板の第1面の第2領域における前記収容孔又は切欠きの前記第1方向に交差する第2方向の隣に、前記駆動電極及び検出電極が設けられている。なお、前記透明基板の第1面の第2領域における前記収容孔又は切欠きの第2方向の一方の隣の領域に前記駆動電極が、他方の隣の領域に検出電極が設けられた態様とすることが可能である。
【0015】
このような発明の態様による場合、前記透明基板の第1面の第2領域における前記収容孔又は切欠きの前記第1方向に交差する第2方向の隣の領域に、前記駆動電極及び検出電極が設けられているので、次のような効果を得ることができる。この態様のタッチパネルは、駆動電極及び検出電極が設けられたフレキシブルプリント基板がカバーパネルに固着されるタッチパネルに比べて、フレキシブルプリント基板の分、部品点数を低減することができるので、低コスト化を図ることができる。また、収容孔又は切欠きに収容される電子部品の第2方向の隣に、駆動電極及び検出電極が配置されるので、電子部品と駆動電極及び検出電極とを第1方向に並べた場合に比べてタッチパネルの小型化を図ることができる。
【0016】
前記タッチパネルは、前記検出電極と前記外部接続手段とを各々電気的に接続する第2引き出し線と、前記駆動電極と前記外部接続手段とを各々電気的に接続する第3引き出し線とを更に備えた構成とすることが可能である。この場合、前記外部接続手段が前記透明基板の前記第1面に固着され、前記第1、第2、第3引き出し線と前記導電ラインとが前記透明基板の第1面に設けられた構成とすることが可能である。このような発明の態様による場合、前記第1、第2、第3引き出し線と前記導電ラインとが前記透明基板の第1面に設けられているので、前記外部接続手段を前記透明基板の前記第1面に固着することにより、当該外部接続手段を前記第1、第2、第3引き出し線と前記導電ラインとに簡単に接続することができる。
【0017】
前記タッチパネルは絶縁層を更に備えた構成とすることが可能である。前記透明基板の第1面の第1領域には、前記第1、第2透明電極が交差するように設けられている。前記絶縁層は、前記第1、第2透明電極間に介在している。なお、前記絶縁層が、前記第1、第2透明電極の交差部分の間にのみ設けられた態様とすることが可能である。
【0018】
前記タッチパネルは、絶縁層を更に備えた構成とすることが可能である。前記第1透明電極は前記透明基板の第1面の第1領域に設けられている。前記第2透明電極は、前記透明基板の第1面の第1領域に設けられた複数の電極本体と、前記第1透明電極の上側又は下側で、当該第1透明電極に平面位置的に交差しており且つ隣り合う前記電極本体間を短絡する短絡部とを有している。前記絶縁層は、少なくとも前記短絡部と前記第1透明電極との交差部分の間に設けられている。
【0019】
前記絶縁層は、前記第1透明電極及び前記第2透明電極の電極本体を覆うように前記透明基板の第1面の第1領域に設けられた構成とすることが可能である。この場合、前記短絡部は、前記絶縁層上に設けられ且つ隣り合う前記電極本体の一部に対向している。前記絶縁層の前記電極本体の一部と前記短絡部との間には、開口部が設けられている。前記短絡部は、前記開口部を通じて前記電極本体に接続されている。
【0020】
前記タッチパネルは、前記透明基板の第1面の第1領域に設けられた絶縁層を更に備えた構成とすることが可能である。前記第1透明電極は前記絶縁層上に設けられている。前記第2透明電極は、前記絶縁層上に設けられた電極本体と、前記透明基板の第1面の第1領域上に設けられ、前記第1透明電極に平面位置的に交差し且つ隣り合う前記電極本体の一部に対向する短絡部とを有している。前記絶縁層の前記電極本体の一部と前記短絡部との間には、開口部が設けられている。前記短絡部は、前記開口部を通じて前記電極本体に接続されている。
【0021】
前記透明基板の第1面の第1領域には前記第1透明電極が設けられ、前記透明基板の第2面の第1領域に前記第2透明電極が設けられた構成とすることが可能である。
【0022】
前記タッチパネルは、前記透明基板の第1面に対向配置された透明なカバーパネルを更に備えた構成とすることが可能である。前記カバーパネルは、前記透明基板の第1面の第1領域に対向する透明領域と、少なくとも前記透明基板の第1面の第2領域に対向する加飾領域とを有する構成とすることが可能である。
【0023】
前記タッチパネルは、前記透明基板の収容孔又は切欠きに少なくとも部分的に収容された電子部品と、前記透明基板の第2面に対向配置されており且つ当該透明基板を通じて外部に視覚情報を表示する表示部とを更に備えた構成とすることが可能である。
【0024】
本発明の携帯端末装置は上述した何れかの態様のタッチパネルを備えている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態に係るタッチパネルの概略的平面図である。
【図2】前記タッチパネルの2−2断面図である。
【図3】前記タッチパネルの3−3断面図である。
【図4】前記タッチパネルの透明基板の概略的拡大平面図である。
【図5A】前記タッチパネルの第1領域の第1設計変更例を示す模式的平面図である。
【図5B】前記タッチパネルの図5A中の5B-5B模式的断面図である。
【図6A】前記タッチパネルの第1領域の第2設計変更例を示す模式的平面図である。
【図6B】前記タッチパネルの図6A中の6B-6B模式的断面図である。
【図7A】前記タッチパネルの第1領域の第3設計変更例を示す模式的平面図である。
【図7B】前記タッチパネルの図7A中の7B-7B模式的断面図である。
【図8A】前記タッチパネルの第1領域の第4設計変更例を示す模式的平面図である。
【図8B】前記タッチパネルの図8A中の8B-8B模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態に係るタッチパネルTについて図1〜図4を参照しつつ説明する。タッチパネルTは図示しない携帯端末装置に内蔵可能な装置である。このタッチパネルTは、図1〜図3に示すように、透明基板100と、複数の第1、第2透明電極200a、200bと、絶縁層300と、カバーパネル400と、マイク500(電子部品)と、FPC(Flexible printed circuits)600(外部接続手段)と、LCD(Liquid Crystal Display)700(表示部)と、2つの検出電極800と、ハウジング900とを備えている。以下、タッチパネルTの各部について詳しく説明する。なお、図4において、X方向(第1方向)がX、X方向に直角に交差するY方向(第2方向)がYで示されている。
【0027】
透明基板100としては透明なガラス基板を用いている。透明基板100は、図2〜図4に示すように、第1面101と、その裏側の第2面102と、第1、第2領域103、104と、外周領域105とを有している。第1領域103は透明基板100の中央部に設けられた直方体状の領域であって、第1、第2面101の一部の領域を区画している。第2領域104は、透明基板100の第1領域103のX方向の隣に設けられた直方体状の領域であって、長さ寸法が第1領域103の長さ寸法よりも小さい。第2領域104は、第1、第2面101の第1領域103のX方向の隣の一部の領域を区画している。外周領域105は、第1、第2領域103、104の外側の枠状の領域であって、第1、第2面101の外周領域を区画している。
【0028】
透明基板100の第1面101の第1領域103には、第1、第2透明電極200a、200bが平面位置的に直角に交差するように(すなわち、格子状に)配設されている。第1透明電極200aは、X方向に互いに所定間隔をあけて配置されている。第2透明電極200bはY方向に互いに所定間隔をあけて配置されている。第1、第2透明電極200a、200bの間には絶縁層300が介在しており、当該第1透明電極200aと第2透明電極200bとが非導通となっている。第1、第2透明電極200a、200bは、ITO(酸化インジウム+酸化錫)、IZO(酸化インジウム+酸化亜鉛)、AZO(AIドープ酸化亜鉛)、導電性高分子(PEDOT)又はPSS等で構成された透明導電膜である。第1透明電極200aが駆動電極、第2透明電極200bが検出電極として機能しており、両者間に静電容量が形成されている。絶縁層300としては、透光性を有する絶縁材料(例えば、アクリル樹脂やウレタン樹脂やエポキシ樹脂等の樹脂系材料やシリコン酸化膜)である限り、どのような材料を用いても構わない。なお、図2及び図3において、第1、第2透明電極200a、200b及び絶縁層300の厚みが、説明の便宜上誇張して描かれている。
【0029】
透明基板100の第1面101の第2領域104には、その中心部に収容孔110が開設されている(図4参照)。この収容孔110は、図2に示すように、透明基板100の第1面101から第2面102かけて貫通する貫通孔である。すなわち、収容孔110は、透明基板100の第1、第2面101、102の双方に設けられている。マイク500は、ハウジング900、透明基板100又は上記携帯端末装置の回路基板等に固定され且つ収容孔110に部分的に収容されている。このマイク500は、周知のマイクロフォンであって、前記携帯端末装置の音響出力部として使用される。なお、マイク500の固定対象は、当該マイク500が収容孔110に収容された状態で固定することができるものである限り任意に変更することができる。
【0030】
透明基板100の第1面101の第2領域104の収容孔110のY方向の両隣には、図4に示すように、検出電極800が各々設けられている。検出電極800は、ITO(酸化インジウム+酸化錫)、IZO(酸化インジウム+酸化亜鉛)、AZO(AIドープ酸化亜鉛)、導電性高分子(PEDOT)又はPSS等で構成された透明導電膜である。なお、図2及び図3において、検出電極800の厚みは、説明の便宜上誇張して描かれている。
【0031】
透明基板100の第1面101の外周領域105の図4中の図示左側の端部には、FPC600が固着されている。また、透明基板100の第1面101の外周領域105には、複数の第1引き出し線120、複数の導電ライン130(図示一つ)及び複数の第2引き出し線140が形成されている。第1引き出し線120は、第1、第2透明電極200a、200bと同じ素材又は導電性を有する材料(例えば、導電金属材料)で構成されている。この第1引き出し線120は第1、第2透明電極200a、200bとFPC600とを各々電気的に接続している。導電ライン130は導電性を有する材料で構成されている。この導電ライン130はマイク500とFPC600とを各々電気的に接続している。第2引き出し線140は、検出電極800と同じ素材又は導電性を有する材料(例えば、導電金属材料)で構成されている。第2引き出し線140は、検出電極800とFPC600とを各々電気的に接続している。FPC600は、携帯端末装置の制御部等に接続されている。
【0032】
透明基板100の第1面101にはカバーパネル400が透明粘着材Aにより接着されている。カバーパネル400は、透明基板100よりも外形が大きい透明なガラス基板である。カバーパネル400は、透明基板100の第1領域103に対向する透明領域401と、枠状の加飾領域402とを有している。加飾領域402は、カバーパネル400の透明領域401の外周領域である。加飾領域402には、黒色などのインクでベタ印刷されている。加飾領域402は、透明基板100の第2領域104及び外周領域105に対向し、第2領域104及び外周領域105を覆っている。加飾領域402には、図2に示すように透明基板100の収容孔110に対向し且つカバーパネル400を厚み方向に貫通する音孔410が開設されている。この音孔410を通じてマイク500の音声信号が外部に出力可能となっている。なお、音孔410と収容孔110との間には、透明粘着材Aは塗布されていない。
【0033】
カバーパネル400の透明領域401の外面が指(検出対象物)で触れられると、指の接近に応じて、当該指に最も近い第1、第2透明電極200a、200b間の静電容量が変化する(静電容量が減少する。)。この静電容量の変化を上記制御部が検出することにより、指の位置が特定される。すなわち、タッチパネルTは、相互容量方式を用いて指の位置が検出されるようになっている。
【0034】
カバーパネル400の加飾領域402の外面の検出電極800の上方位置が指で触れられると、当該検出電極800と指との間に静電容量が発生する。この静電容量の変化を前記制御部が検出することにより、当該検出電極800に対するタッチ入力が検出される。
【0035】
LCD700としては、周知の液晶表示装置(例えば、STN方式やDSTN方式等の単純マトリクス方式の液晶表示装置、TFT方式等のアクティブマトリクス方式の液晶表示装置)を用いている。このLCD700は、図2及び図3に示すように、透明基板100の第2面102に対向配置されており、透明基板100の第1領域103及びカバーパネル400の透明領域401を通じて外部に視覚情報を表示可能になっている。
【0036】
ハウジング900は、図2及び図3に示すように、透明基板100、第1、第2透明電極200a、200b、絶縁層300、カバーパネル400、マイク500、FPC600、LCD700及び検出電極800を収容する上部が開口されたボックスである。このハウジング900には、透明基板100及びカバーパネル400の端部を支持する段差部が設けられている。また、ハウジング900の前記開口は、カバーパネル400で塞がれている。
【0037】
以下、上述した構成のタッチパネルTの組み立て工程を詳しく説明する。なお、ここでは、第1、第2透明電極200a、200b及び検出電極800はITOで構成されているものとし、第1、第2引き出し線120、140及び導電ライン130は導電金属で構成されているものとする。
【0038】
まず、収容孔110が形成されていない透明基板100を用意する。その後、透明基板100の第1面101上に形成したITO膜を周知の手法でパターニングすることにより、当該第1面101の第1領域103に第1透明電極200aを、当該第1面101の第2領域104に検出電極800を形成する。その後、透明基板100の第1面101の第1領域103上に第1透明電極200aを覆うように絶縁層300を印刷する。その後、絶縁層300上に形成したITO膜を周知の手法でパターニングすることにより、当該絶縁層300上に第2透明電極200bを形成する。その後、透明基板100の第1面101の外周領域105に、導電金属を印刷等することにより、第1引き出し線120、導電ライン130及び第2引き出し線140を形成する。このとき、第1引き出し線120と第1、第2透明電極200a、200bとが、第2引き出し線140と検出電極800とが各々接続される。その後、透明基板100の第2領域104の検出電極800の間に収容孔110を開設する。なお、第1引き出し線120、導電ライン130及び第2引き出し線140を形成した後に、第1、第2透明電極200a、200b及び絶縁層300を形成するようにしても良い。
【0039】
その後、FPC600を、接着剤を用いて透明基板100の端部に接着する。このとき、FPC600に、透明基板100の第1面101上の第1引き出し線120、導電ライン130及び第2引き出し線140が各々接続される。
【0040】
その後、加飾領域402に加飾印刷されたカバーパネル400を用意する。その後、カバーパネル400の透明基板対向面を透明粘着材Aで透明基板100の第1面101に接着させる。その後、マイク500を透明基板100の第2面102側から収容孔110に部分的に挿入し、この状態でマイク500をハウジング900、透明基板100又は上記回路基板に固着する。このとき、マイク500と導電ライン130とが接続される。その後、透明基板100、第1、第2透明電極200a、200b、絶縁層300、カバーパネル400、マイク500、FPC600、LCD700及び検出電極800をハウジング900に収容する。なお、マイク500を透明基板100の収容孔110に部分的に挿入し、マイク500を透明基板100等に固着し、マイク500と導電ライン130とを接続した後に、カバーパネル400を透明基板100に接着することも可能である。
【0041】
上述したタッチパネルTによる場合、透明基板100の第2領域104に設けられた収容孔110にマイク500が部分的に収容されている。このため、透明基板100外にマイク500を配置する場合に比べてタッチパネルT内のマイク500の収容スペースを小さくすることができる。よって、タッチパネルTの小型化を図ることができる。また、透明基板100の収容孔110にマイク500が部分的に収容されているので、タッチパネルTの薄型化を図ることもできる。しかも、透明基板100の第1面101の外周領域105にマイク500用の導電ライン130が設けられている。よって、マイク500の配線を別途行う場合に比べてマイク500の収容スペースを小さくすることができるので、この点でもタッチパネルTの小型化を図ることができる。更に、タッチ入力を検出するための検出電極800が、透明基板100の第1面101の第2領域104の収容孔110のY方向の両隣の空き領域に設けられているので、検出電極800を設けたとしても、タッチパネルTが大型化したり部品点数が増加したりするのを防止することができる。
【0042】
また、第1、第2透明電極200a、200b用の第1引き出し線120、マイク500用の導電ライン130及び検出電極800用の第2引き出し線140が透明基板100の第1面101に形成され、第1面101に固着されたFPC600に接続されている。すなわち、FPC600が第1、第2透明電極200a、200b、マイク500及び検出電極800の外部接続手段として共用化されているので、タッチパネルTが第1、第2透明電極200a、200b、マイク500及び検出電極800用の外部接続手段を個別に備える場合に比べてタッチパネルTの小型化を図ることができる。加えて、第1、第2引き出し線120、140及び導電ライン130とFPC600との接続を容易に行うことができる。また、透明基板100の第1面101に導電ライン130を形成するだけで、マイク500とFPC600の電気的な接続が可能になるので、マイク500用の配線を別途引き回す場合に比べてマイク500の配線作業が簡単になる。よって、タッチパネルTの低コスト化を図ることができる。また、透明基板100の収容孔110にマイク500が部分的に収容されているので、マイクが透明基板の近傍に配置されている場合に比べてカバーパネル400の加飾領域402を小さくすることができる。
【0043】
なお、上述したタッチパネルTは、上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の範囲において、任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0044】
上記実施の形態では、第1、第2透明電極200a、200bが透明基板100の第1面101の第1領域103に平面位置的に直角に交差するように配設されているとしたが、複数の第1透明電極が透明基板の第1領域に設けられ、複数の第2透明電極が前記第1透明電極に対して平面位置的に交差するように配置されている限り任意に設計変更することが可能である。
【0045】
例えば、図5A及び図5Bに示すように、第2透明電極200b’の一部を透明基板100の第1面101の第1領域103に設けることも可能である。この場合、第2透明電極200b’は、複数の菱形の電極本体210b’(図示2つ)と、隣り合う電極本体210b’を短絡する矩形状の短絡部220b’(図示一つ)とを有している。第1透明電極200a’は、上記実施の形態と同様に、透明基板100の第1面101の第1領域103に配設されている。隣り合う電極本体210b’は、第1透明電極200a’のX方向の両側に間隔をあけて配置されている。絶縁層300’は、透明基板100の第1面101の第1領域103に設けられ、第1透明電極200a’及び電極本体210b’を覆っている。短絡部220b’は、絶縁層300’上に第1透明電極200a’に平面位置的に交差するように設けられ且つ隣り合う電極本体210b’の一部に対向している。絶縁層300’には、短絡部220b’と電極本体210b’の一部との間に開口部310’が設けられている。開口部310’には、導電材料が充填されている。短絡部220b’が開口部310’内の前記導電材料により電極本体210b’に各々接続されている。すなわち、短絡部220b’が開口部310’内の前記導電材料を介して隣り合う電極本体210b’間を短絡している。
【0046】
また、図6A及び図6Bに示すように、電極本体210b’ではなく、第2透明電極200b’’の短絡部220b’’を透明基板100の第1面101の第1領域103に設けることも可能である。この場合、第2透明電極200b’’は、複数の菱形の電極本体210b’’(図示2つ)と、隣り合う電極本体210b’’を接続する矩形状の短絡部220b’’(図示一つ)とを有している。絶縁層300’’は、透明基板100の第1面101の第1領域103に短絡部220b’’を覆うように設けられている。第1透明電極200a’’は、絶縁層300’’上にX方向に間隔をあけて設けられている。隣り合う電極本体210b’’は、絶縁層300’’上に第1透明電極200a’’のX方向の両側に間隔をあけて設けられている。短絡部220b’’は、第1透明電極200a’’に平面位置的に交差し且つ隣り合う電極本体210b’’の一部に対向している。絶縁層300’’には、短絡部220b’’と電極本体210b’’の一部との間に開口部310’’が設けられている。開口部310’’には、導電材料が充填されている。短絡部220b’’が開口部310’’内の前記導電材料により電極本体210b’’に接続されている。すなわち、短絡部220b’’が開口部310’’内の前記導電材料を介して隣り合う電極本体210b’’間を短絡している。
【0047】
また、上記実施の形態では、絶縁層300は透明基板100の第1面101の第1領域103全域に設けられているとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第1、第2透明電極200a、200bの交差部分の間にのみ絶縁層300を各々設けた態様とすることが可能である。また、図7A及び図7Bに示すように、絶縁層300’’’を第2透明電極200b’’’の短絡部220b’’’と第1透明電極200a’’’との交差部分の間にのみ設けることも可能である。この場合、第2透明電極200b’’’が、複数の菱形の電極本体210b’’’と、隣り合う電極本体210b’’’を短絡する矩形状の短絡部220b’’’とを有している。第1透明電極200a’’’は、上記実施の形態と同様に、透明基板100の第1面101の第1領域103上に設けられている。電極本体210b’’’は、第1透明電極200a’’’のX方向の両側に間隔をあけて配置されている。短絡部220b’’’は、第1透明電極200a’’’の上側で、当該第1透明電極200a’’’に平面位置的に交差しており且つ隣り合う電極本体210b’’’間を短絡している。
【0048】
また、図8A及び図8Bに示すように、短絡部220b’’’’は、第1透明電極200a’’’’の上側ではなく、下側(ここでは、透明基板100の第1面101の第1領域103上)に当該第1透明電極200a’’’’に平面位置的に交差するように配置することが可能である。この場合、第2透明電極200b’’’’は、複数の菱形の電極本体210b’’’’と、隣り合う電極本体210b’’’’を短絡する矩形状の短絡部220b’’’’とを有している。第1透明電極200a’’’’は、X方向に間隔をあけて透明基板100の第1面101の第1領域103上に設けられ、短絡部220b’’’’の上側で、当該短絡部220b’’’’に平面位置的に交差している。電極本体210b’’’’は、透明基板100の第1面101の第1領域103上に設けられ、第1透明電極200a’’’’のX方向の両側に間隔をあけて配置されている。絶縁層300’’’’は第2透明電極200b’’’’の短絡部220b’’’’と第1透明電極200a’’’’との交差部分の間にのみ設けられている。
【0049】
更に、絶縁層300は省略することができる。この場合、第1透明電極200aを透明基板100の第1面101の第1領域103に配設する一方、第2透明電極200bを透明基板100の第2面102の第1領域103に第1透明電極200aに対して平面位置的に交差するように配設することが可能である。また、上述した第1透明電極200aがX方向に互いに所定間隔をあけて配置され、第2透明電極200bがY方向に互いに所定間隔をあけて配置されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、第1透明電極がY方向に間隔をあけて配置され、第2透明電極がX方向に間隔をあけて配置されるように設計変更することが可能である。なお、上述した第1、第2透明電極は、平面位置的に交差していれば良く、直角に交差している必要はない。
【0050】
上記実施の形態では、第1、第2透明電極200a、200b間に静電容量が形成されており、当該静電容量の変化(すなわち、相互容量方式)によりタッチ位置が検出されるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、カバーパネル400の外面が指で触れられると、指に最も近い第1の透明電極200aと該指との間に静電容量が発生すると共に、前記指に最も近い第2の透明電極200bと該指との間に静電容量が発生する。これに伴って、前記指に最も近い第1、第2の透明電極200a、200bの間の静電容量が他に比べて高くなる容量変化を検出する(いわゆる自己容量方式)ことにより、指の位置が特定されるように設計変更することも可能である。
【0051】
上記実施の形態では、第1引き出し線120、導電ライン130及び第2引き出し線140が透明基板100の第1面101に設けられているとしたが、これに限定されるものではない。第1引き出し線、第2引き出し線及び/又は導電ラインは、透明基板の第2面に設けることが可能である。例えば、前述の通り、第2透明電極が透明基板の第2面に設けられている場合には、第1透明電極用の第1引き出し線が透明基板の第1面に、第2透明電極用の第1引き出し線が透明基板の第2面に形成されている。透明基板の第1、第2面に第1引き出し線、第2引き出し線及び/又は導電ラインが設けられている場合、透明基板の第1、第2面にFPCを各々固着し、FPCを第1引き出し線、第2引き出し線及び/又は導電ラインに各々接続することが可能である。
【0052】
上記実施の形態では、透明基板100の第2領域104の第1面の収容孔110のY方向の両隣に検出電極800が設けられているとしたが、これに限定されるものではない。透明基板100の第2領域104の第1面の収容孔110のX方向に交差するY方向の隣の何れか一方に設けることが可能である。また、検出電極800は省略することができる。また、透明基板100の第2領域104の第1面の収容孔110のY方向の一方の隣に駆動電極と、他方の隣に前記駆動電極と間隔をあけて配置される検出電極とを設けることも可能である。この場合、指等の検出対象物の接近に応じて駆動電極と検出電極間の静電容量が変化することによりタッチ入力が検出される。検出電極とFPC600等の外部接続手段とを接続する第2引き出し線及び駆動電極とFPC600等の外部接続手段とを接続する第3引き出し線は、第1、第2引き出し線120、140と同様に透明基板100の第1面101に設けることができるし、透明基板100の第2面に設けることもできる。検出電極800、検出電極及び駆動電極は透明電極に限定されず、不透明な電極であっても良い。上記実施の形態では、検出対象物が指であるとしたが、静電容量を変化させ得るものである限りどのようなものであっても良い。なお、検出電極及び駆動電極は、透明基板100の第2領域104の第1面の収容孔110のY方向の一方の隣に設けることが可能である。
【0053】
上記実施の形態では、電子部品がマイク500であるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、電子部品としては、レシーバ、スピーカー又は入力装置(例えば、タクトスイッチ、ポインティングデバイス又はボリュームスイッチ等)を用いることが可能である。電子部品として前記入力装置を用いる場合、カバーパネルに貫通孔を設け、当該貫通孔から前記入力装置の操作部を前記カバーパネルの表面側に露出又は突出させる。また、上記実施の形態では、マイク500用の導電ライン130が透明基板100の第1面101の外周領域105に設けられているとしたが、第2面102の外周領域105に設けることが可能であり、また、透明基板100とは別に配線を設けることも可能である。この点はマイク500以外の電子部品でも同様である。
【0054】
上記実施の形態では、外部接続手段としてFPC600が用いられているとしたが、これに限定されるものではない。例えば、外部接続手段としては、透明基板100の孔に圧入される導電性を有するピンを用いることが可能である。また、上記実施の形態では、FPC600は透明基板100の第1面101に固着されているとしたが、外部接続手段は透明基板の任意の箇所に固着させることが可能である。したがって、FPC600は透明基板100の第2面102に固着されるように設計変更することも可能である。
【0055】
上記実施の形態では、透明基板100及びカバーパネル400はガラス基板であるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、透明基板としてポリエチレンテレフタラート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)等で構成された透明フィルムや透明樹脂板等を用いることが可能である。また、上記実施の形態では、透明基板100の第2領域102には収容孔110が設けられているとしたが、透明基板の第2領域には電子部品を少なくとも部分的に収容可能な収容孔又は切欠きが設けられている限り任意に設計変更することが可能である。したがって、収容孔又は切欠きは、電子部品全体を収容するような形状とすることが可能である。また、上記実施の形態では、収容孔110は貫通孔であるとしたが、透明基板の第1面又は第2面に設けられた有底の孔とすることも可能である。また、上記実施の形態では、第1、第2領域は並列に配置されているとしたが、第1、第2領域は、透明基板における互いに異なる領域である限り任意に設定することが可能である。
【0056】
上記実施の形態では、カバーパネル400が透明粘着材Aで透明基板100に接着されているとしたが、これに限定されるものではない。例えば、本発明に係るタッチパネルが搭載される電子機器のパネルをカバーパネルとして利用することが可能である。この場合、タッチパネルにカバーパネルは不要である。また、上記実施の形態では、カバーパネル400は、加飾領域402を有するとしたが、全体が透明なパネルに設計変更することが可能である。また、上記実施の形態では、カバーパネル400の加飾領域402は、透明基板100の第2領域104及び外周領域105に対向するとしたが、少なくとも透明基板の第2領域に対向し当該第2領域を覆うことができるものである限り任意に設定することが可能である。カバーパネルは、透明基板の第1面に対向配置される限りどのように配置しても構わない。
【0057】
上記実施の形態では、表示部としてLCD700を用いるとしたが、視覚情報を表示し得るものである限りどのようなものを用いても構わない。例えば、表示部として有機ELを用いることも可能である。
【0058】
なお、上記実施の形態では、タッチパネルTの各部を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上記実施の形態のタッチパネルTは、携帯端末装置に内蔵され得るものであるとしたが、携帯端末装置以外の電子機器(例えば、現金自動預け払い機や自動販売機等)に搭載することも当然可能である。
【符号の説明】
【0059】
100・・・透明基板
101・・第1面
102・・第2面
103・・第1領域
104・・第2領域
110・・収容孔
120・・第1引き出し線
130・・導電ライン
140・・第2引き出し線
200a・・第1透明電極
200b・・第2透明電極
300・・・絶縁層
400・・・カバーパネル
500・・・マイク(電子部品)
600・・・FPC(外部接続手段)
700・・・LCD(表示部)
800・・・検出電極
900・・・ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と、その裏側の第2面と、前記第1、第2面の一部の領域を区画する第1領域と、前記第1、第2面の別の領域を区画し且つ第1方向において前記第1領域に並ぶ第2領域とを有する透明基板と、
前記透明基板の第1領域に設けられた複数の第1透明電極と、
前記第1透明電極に対して平面位置的に交差するように配置された複数の第2透明電極とを備えており、
前記透明基板の第1、第2面の少なくとも一方の第2領域には、電子部品を少なくとも部分的に収容可能な収容孔又は切欠きが設けられているタッチパネル。
【請求項2】
請求項1記載のタッチパネルにおいて、
前記透明基板に固着された外部接続手段と、
前記透明基板に設けられ且つ前記第1、第2透明電極と前記外部接続手段とを各々電気的に接続する複数の第1引き出し線と、
前記透明基板に設けられ且つ前記電子部品と前記外部接続手段とを電気的に接続可能な導電ラインとを更に備えたタッチパネル。
【請求項3】
請求項2記載のタッチパネルにおいて、
前記外部接続手段が前記透明基板の前記第1面に固着されており、
前記第1引き出し線と前記導電ラインとが前記透明基板の前記第1面に設けられているタッチパネル。
【請求項4】
請求項1又は2記載のタッチパネルにおいて、
検出対象物の接近に応じて当該検出対象物との間の静電容量が変化する検出電極を更に備えており、
前記透明基板の第1面の第2領域における前記収容孔又は切欠きの前記第1方向に交差する第2方向の隣に、前記検出電極が設けられているタッチパネル。
【請求項5】
請求項4記載のタッチパネルにおいて、
前記検出電極と前記外部接続手段とを各々電気的に接続する第2引き出し線を更に備えており、
前記外部接続手段が前記透明基板の前記第1面に固着されており、
前記第1、第2引き出し線と前記導電ラインとが前記透明基板の前記第1面に設けられているタッチパネル。
【請求項6】
請求項1又は2記載のタッチパネルにおいて、
駆動電極と、
前記駆動電極に対して間隔をあけて配置されており且つ検出対象物の接近に応じて前記駆動電極との間の静電容量が変化する検出電極とを更に備えており、
前記透明基板の第1面の第2領域における前記収容孔又は切欠きの前記第1方向に交差する第2方向の隣に、前記駆動電極及び検出電極が設けられているタッチパネル。
【請求項7】
請求項6記載のタッチパネルにおいて、
前記透明基板の第1面の第2領域における前記収容孔又は切欠きの前記第2方向の一方の隣に前記駆動電極が、他方の隣に前記検出電極が設けられているタッチパネル。
【請求項8】
請求項6又は7記載のタッチパネルにおいて、
前記検出電極と前記外部接続手段とを各々電気的に接続する第2引き出し線と、
前記駆動電極と前記外部接続手段とを各々電気的に接続する第3引き出し線とを更に備えており、
前記外部接続手段が前記透明基板の前記第1面に固着されており、
前記第1、第2、第3引き出し線と前記導電ラインとが前記透明基板の前記第1面に設けられているタッチパネル。
【請求項9】
請求項1〜8の何れかに記載のタッチパネルにおいて、
絶縁層を更に備えており、
前記透明基板の第1面の第1領域には、前記第1、第2透明電極が交差するように設けられており、
前記絶縁層は、前記第1、第2透明電極間に介在しているタッチパネル。
【請求項10】
請求項9記載のタッチパネルにおいて、
前記絶縁層は、前記第1、第2透明電極の交差部分の間にのみ設けられているタッチパネル。
【請求項11】
請求項1〜8の何れかに記載のタッチパネルにおいて、
絶縁層を更に備えており、
前記第1透明電極は前記透明基板の第1面の第1領域に設けられており、
前記第2透明電極は、前記透明基板の第1面の第1領域に設けられた複数の電極本体と、
前記第1透明電極の上側又は下側で、当該第1透明電極に平面位置的に交差しており且つ隣り合う前記電極本体間を短絡する短絡部とを有しており、
前記絶縁層は、少なくとも前記短絡部と前記第1透明電極との交差部分の間に設けられているタッチパネル。
【請求項12】
請求項11記載のタッチパネルにおいて、
前記絶縁層は、前記第1透明電極及び前記第2透明電極の電極本体を覆うように前記透明基板の第1面の第1領域に設けられており、
前記短絡部は、前記絶縁層上に設けられ且つ隣り合う前記電極本体の一部に対向しており、
前記絶縁層の前記電極本体の一部と前記短絡部との間には、開口部が設けられており、
前記短絡部は、前記開口部を通じて前記電極本体に接続されているタッチパネル。
【請求項13】
請求項1〜8の何れかに記載のタッチパネルにおいて、
前記透明基板の第1面の第1領域に設けられた絶縁層を更に備えており、
前記第1透明電極は前記絶縁層上に設けられており、
前記第2透明電極は、前記絶縁層上に設けられた電極本体と、
前記透明基板の第1面の第1領域上に設けられ、前記第1透明電極に平面位置的に交差し且つ隣り合う前記電極本体の一部に対向する短絡部とを有しており、
前記絶縁層の前記電極本体の一部と前記短絡部との間には、開口部が設けられており、
前記短絡部は、前記開口部を通じて前記電極本体に接続されているタッチパネル。
【請求項14】
請求項1又は2記載のタッチパネルにおいて、
前記透明基板の第1面の第1領域には前記第1透明電極が設けられており、
前記透明基板の第2面の第1領域には前記第2透明電極が設けられているタッチパネル。
【請求項15】
請求項1〜14の何れかに記載のタッチパネルにおいて、
前記透明基板の第1面に対向配置された透明なカバーパネルを更に備えたタッチパネル。
【請求項16】
請求項15記載のタッチパネルにおいて、
前記カバーパネルは、前記透明基板の第1面の第1領域に対向する透明領域と、
少なくとも前記透明基板の第1面の第2領域に対向する加飾領域とを有しているタッチパネル。
【請求項17】
請求項1〜16の何れかに記載のタッチパネルにおいて、
前記透明基板の収容孔又は切欠きに少なくとも部分的に収容された電子部品と、
前記透明基板の第2面に対向配置されており且つ当該透明基板を通じて外部に視覚情報を表示する表示手段とを備えたタッチパネル。
【請求項18】
請求項1〜17の何れかに記載のタッチパネルを備えた携帯端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2012−221275(P2012−221275A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87006(P2011−87006)
【出願日】平成23年4月11日(2011.4.11)
【出願人】(000194918)ホシデン株式会社 (527)
【Fターム(参考)】