タブ及びタブを用いた缶エンド
【解決手段】タブが設けられて、缶エンドを開けることが容易にされる。タブは、タブの第1終端にあるノーズ部と、ノーズ部に対向して、タブの第2終端にあるリフト部とを有している。リベット受け部は、ノーズ部に近接して配置されており、リベット孔を含んでいる。フランジは、タブのリフト部から後方に延びており、ギャップを規定する。ギャップは、フランジの下面と容器エンドの外面との間の空間を増加し、それによって、容器エンドを開けることが容易になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照:
本願は、2007年10月10日に出願された米国仮特許出願第60/978,882号の利益を主張する。
【0002】
発明の分野:
本発明は、概して、容器を開けるオープナー(opener)に関係しており、より詳細には、ビール/飲料用の缶エンドや食品用の缶エンドのような缶エンドを開けるのに使用されるタブに関している。
【背景技術】
【0003】
通常、タブは、リベットを用いて缶エンドに固定されており、リベット回りにタブが回転する(pivot)ようにタブを上方に引くことで、タブのリフト部を持ち上げて、缶エンドが開けられる。特に、タブのリフト部が持ち上げられた後にタブが回転すると、タブの反対側(即ち、ノーズ部又はエンド)が、缶エンドに設けられたスコア線を破断して、エンドユーザが、缶の中身にアクセス可能となる。
【0004】
使用前に、タブは、概ね平らな向きにあって、缶エンドのエンドパネルの面に平行である。タブの持ち上げには、エンドユーザが、タブと缶エンドの閉じ目(seam)との間に指を到達させて、上向きの持ち上げ力をタブの底側に与えることが必要である。このようなやり方は、エンドユーザに、缶エンドを開けるのに適切なてこの作用(leverage)を得ることを困難にする可能性がある。エンドユーザが比較的長い指の爪及び/又は弱い指を有している場合、タブと缶エンドの閉じ目との間にエンドユーザが到達しにくくなり、この困難がより顕著になり得る。また、タブと閉じ目の間に指がアクセスできる領域は、缶エンドの直径が小さくなると減少し、また、缶エンドの中央パネルが小さくなると減少する。このことは、缶エンドを開けることに関連した困難を増加する。
【0005】
故に、タブと、タブを使用したビール/飲料用の缶エンドや食品用の缶エンドのような缶エンドとには改善の余地がある。
【発明の開示】
【0006】
これら及びその他の要請は、本発明の実施例によって満たされる。これらの実施例は、容器(例えば、缶)用のタブを対象としており、タブは、タブへのアクセスを容易にするように構成されており、比較的容易なタブの作動が、エンドユーザが缶エンドを簡単に開けることを容易にする。
【0007】
本発明のある態様では、タブは、缶エンドに設けられる。タブは、平面内に配置された底面と、底面の平面に対して予め選ばれた高さh1で、底面に対向して配置されている上面とを備える本体部と、タブの本体部の第1終端にあるノーズ部と、タブの第2終端にあって、ノーズ部に対向しているリフト部と、ノーズ部に近接しており、リベット孔を含んでいるリベット受け部と、上部と上部に対応して配置される下面とを含んでおり、タブのリフト部の後端にあるフランジとを有している。フランジの下面は、タブの底面の平面に対して、予め選択された高さh2に配置される。所定の高さh2は、所定の高さh1に対して、比h2:h1をなしており、その値は、役0.60から約0.95の間である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の十分な理解は、添付の図面と共に、好ましい実施例に関する以下の説明を読むことで得られる。
【図1】本発明の実施例であるタブの等角図である。
【図2】図1のタブの上面図である。
【図3】図1のタブの下面図である。
【図4】図3の線4−4に沿って破断した断面図である。
【図5】図1のタブの側面図である。
【図6】図1のタブのリフト部の端面図である。
【図7】本発明の実施例である缶エンドに結合したタブの上面である。
【図8】図7の線8−8に沿って破断した断面図である。
【図9】本発明の別の実施例であるタブの等角図である。
【図10】本発明の別の実施例であるタブの等角図である。
【図11】本発明の別の実施例であるタブの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明を目的として、例えば、「右」、「左」、「上」、「下」、「垂直」、「水平」、「軸方向」、「頂」、「底」、「前」、「後」、「背」、「裏」、「後端」などの本明細書で使用される方向を示す語句とその派生形とは、図中で向いているように、直立した缶本体に水平な缶エンドが結合されており、缶本体は平坦な水平面に置かれているような使用関係に本発明があるとして、本発明と関係するものとする。図に示されており、明細書で説明される特定の要素は、単に、本発明の例示的な実施例であることを理解すべきである。それ故に、本明細書にて開示される実施例に関係した特定の寸法、向き、及びその他の物理的特徴は、本発明の範囲に対する限定と考えられるべきではない。
【0010】
本明細書で使用されているように、用語「缶」及び「容器」は、ほぼ同じ意味で使用されており、開示されるタブが結合され得るエンドを有する任意の既知若しくは適切な容器又は缶に言及する。
【0011】
本明細書で使用されているように、用語「弓状」は、楕円又は円形の(i)弧、(ii)アーチ、(iii)曲げ、(iv)弓、(v)湾曲、(vi)半径、(vii)1若しくは複数の曲率半径を有する同様なものを意味する。
【0012】
本明細書で使用されているように、用語「タブ」は、1又は複数の成形及び/又は型押し(tooling)工程を受けており、実質的に堅い材料から作製された開放用デバイス(例えば、オープナ)に言及している。開放用デバイスは、回転して、スコア線を分断して、缶エンドの少なくとも一部を開けることを目的として、缶エンドに適切に取り付けられるように構成されている。
【0013】
本明細書で使用されているように、用語「カールされた」又は「巻かれた」は、タブの長軸方向に対する曲げ又は形成を意味しており、その曲げは、長軸に垂直にタブを通る垂直軸について、少なくとも90度である。
【0014】
本明細書で使用されているように、用語「数」は、1、又は1よりも大きい整数(つまり、複数)を意味する。
【0015】
本明細書で使用されているように、2以上の部品が、互いに「取り付けられる」、「接続される」、「結合される」、又は「係合される」という記述は、それらの部品が、直接的に互いに繋がれている、又は、1若しくは複数の中間部品を介して繋がれていることを意味する。
【0016】
図1乃至8は、本発明に基づいたタブ(10)を示している。タブ(10)の本体部は、タブ(10)の前端(例えば、図1、5及び8の視点で右端、図2乃至4の視点で左端)にあるノーズ部(12)と、タブ(10)の後端(例えば、図1、5及び8の視点で左端、図2乃至4の視点で右端)にあるリフト部(14)とを含んでいる。図1乃至3及び図7に示すように、各部(12)(14)は、その周辺に沿って略U字型になっており、それら2つの部(12)(14)は、互いに補完し合って、略長円状のタブ(10)を形成している。
【0017】
限定を目的としていない本発明の実施例では、タブ(10)は、ノーズ部(12)とリフト部(14)の間に、タブ(10)の互いに対向する側にある第1及び第2スロット(16)(両方とも図1乃至3及び7に示されている)を含んでいるが、このようなスロット(16)は、必須ではないことが理解されるであろう(例えば、図9、10及び11に夫々示されているタブ(110)(210)(310)を参照のこと)。組み合わされると、2つのスロット(16)は、図2及び3に示されているように、タブ(10)の全長を通る第1軸つまり長軸(20)にほぼ直交する第1支点(18)を形成する。各スロット(16)の長さと深さは予め選択されている。支点(18)は、軸又は折り曲げ線を形成しており、当該軸は、タブ(10)を約半分に分けており、タブ(10)のリフト部(14)がノーズ部(12)に対して回転(例えば、曲がる)ことを可能とする。これは、例えば、図5の仮想線の描図で示されている。このように、支点(18)及びスロット(16)は、タブ(10)が缶エンド(74)に付いている場合に(図5の仮想線の描図に部分的に示されており、図7及び8にも示されている)、エンドユーザが、タブ(10)をより容易に(例えば、図5の視点で上方に)持ち上げて、缶の中身(図示せず)にアクセスするという利点を有している。
【0018】
図4の例では、ノーズ部(12)は、ノーズ部(12)の周辺に沿って、カールされた、又は巻かれた端部(22)を含んでいる。つまり、端部(22)は、ノーズ部(12)の下へとカールされており、円筒状断面形状のカール部又は縁部(24)を形成している。カール部又は縁部(24)は、ノーズ部(12)を堅くし、梁耐力(beam strength)をノーズ部(12)に与える。それによって、タブ(10)の全体的な強度が増加する。しかしながら、本発明の範囲から逸脱しない限り、縁部(24)は、その他の公知又は適切な任意の代わりの構成(図示せず)を有していてもよいことは理解されるであろう。第1のカールされた端部(22)は、図1乃至3に示すように、ノーズ部(12)の略U字型の外側周辺の周りを広がっている。ノーズ部(12)の前部(26)(図1乃至3及び図7)は、より大きく巻かれてもよく、例えば、缶エンド(74)(図5、7及び8)のティアパネル(tear panel)(80)と接触する、又は、例えば、食品用缶(図示せず)用の缶エンドのような取り外されるエンドパネル(図示せず)と接触するノーズ部(12)の領域を増加させる。
【0019】
図1乃至3を引き続き参照すると、タブ(10)のノーズ部(12)は、リベット受け部(28)を更に含んでおり、リベット受け部(28)は、略半円形(図示)であるが、正方形でも良く(図示せず)、四角形(図示せず)でもよく、ノーズ部(12)の後ろに配置されている。リベット受け部(28)は、リベット孔(30)を含んでいる。リベット孔(30)は、缶エンド(74)(図7及び8)をタブ(10)に付けるためのインテグラルリベット(integral rivet)(86)(図7及び8)を受け入れるように形成されており、リベット(86)についてノーズ部(12)が回転可能とされている(図7及び8)。リベット受け部(28)は、1又は複数の凹部(indentations)(32)(1つが図1乃至3に示されている)に沿ってノーズ部(12)に取り付けられている。凹部(32)は、タブ(10)のノーズ部(12)が作動した(例えば、持ち上げられた、及び/又は回転した)時、リベット(86)回りの屈曲性を与える(図7及び8)。
【0020】
略C字型のリリーフアパーチャ(34)は、(例えば、図2の上面図と図3の底面図と見ると)リベット受け部(28)の外側周辺に隣接したリベット孔(30)の部分を囲う。略C字型のリリーフアパーチャ(34)は、タブ(10)の屈曲性を更に促進する空間又は孔を与える。略C字型のリリーフアパーチャ(34)の互いに対向している終端は、第2支点(36)を規定している。図2及び3に示すように、第2支点(36)は、第1軸、即ち長軸(20)にほぼ直交して延びている。しかしながら、略C字型のリリーフアパーチャ(34)では、或いは、図1に示すように一方の区間(leg)が他方の区間よりも長くされてもよいことは、理解されるであろう。つまり、略C字型のリリーフアパーチャ(34)の終端は互いにずれており、第2支点(36)(図1に示さず)は第1軸(20)にほぼ直交していないが、第1軸(20)に対してある角度(例えば90度より大きく、又は小さい角度)(図示せず)で第1軸(20)を通る(図2及び3)。第2支点(36)は、もう一本の曲げ線を与えており、該曲げ線回りに、例えば、図4に仮想線で描画されているように、タブ(10)が回転する。
【0021】
本発明の範囲から逸脱することなく、その他の特徴が、追加的に又は代替的にタブ(10)に含められ得ることは理解できるであろう。例えば、限定を目的とすることなく、略V字型のコイン(coin)(図示せず)が、オプションとして、リベット孔(30)とノーズ部(12)の前部(26)との間に、凹部(32)に近接して設けられてもよい。略V字型のコイン(coin)(図示せず)は、例えば、第1のカールされた端部(22)をより堅くして、缶エンド(74)(図7及び8)を開ける応力がある間、タブ(10)の破断防止を助ける働きをするだろう。
【0022】
先述したように、リフト部(14)は、タブ(10)の一部であって、缶エンド(74)(図7及び8)を開けるために、エンドユーザによって作動される(例えば、持ち上げられ、上方及び/又は下方に回転させられる)。リフト部(14)は、(例えば、図1乃至3及び7の視点から)略U字型であり、第2のカールされた又は巻かれた端部(38)(図1乃至6)がリフト部(14)の周辺の部分に沿って延びている。タブ(10)のリフト部(14)の終端におけるフランジ(62)(後述する)の輪郭は、これら第2のカールされた又は巻かれた端部(38)の端点の間を延びており、弓状の形状を有している。該弓状の形状は、出っ張ってよく(例えば、図1乃至3及び7に示すように、指孔(40)から押し出されている。図9のフランジ(162)も参照のこと)、又は、凹んでいてもよい(例えば、限定を目的とすることなく、図10及び11に示されているように、内側に曲げられる)。第2のカールされた端部(38)は、図4及び6に最も良く示されているように、リフト部(14)の一部の下にカールされて又は曲げられている。第2のカールされた端部(38)は、タブの終端に近接しているが、タブの終端にはないリフト部(14)の周辺の一部に沿って、ほぼ円筒状のカールを有してもよいことは理解されるであろう。リフト部(14)は更に、リフト部(14)の上面(42)(図1乃至4、6及び7)を貫通して配置された指孔(40)を含んでいてよい(図1乃至3及び7)。
【0023】
図6に示すように、リフト部(14)の上面(42)は、タブ(10)の底面の平面の上に、予め選択された高さh1で配置されている(図11のタブ(310)のフランジ(362)も参照のこと。フランジ(362)は、上向きに傾けられ、又はカールされて、タブ(310)の予め選択された高さh1はさらに増加している)。指孔(40)は、円状の形状を有するものとして示されているが、例えば、限定を目的とすることなく、長円状若しくは楕円状(例えば、図9及び10に夫々示されている指孔(140)と指孔(240)を参照のこと)、又はその他の既知若しくは適切な幾何学的形状(図示せず)を有していてもよいことは理解されるであろう。指孔(40)の(例えば、リベット孔(30)に向かう)前方にて、テーパー部(44)(図1乃至3)は、窪んだパネル又はビード(paneled or beaded)領域(46)に向かって、下向きに延びている。パネル又はビード領域(46)は、リフト部(14)の上面(42)に対して低い高さ又は面に配置されている。より具体的には、パネル領域(46)(図1乃至4)は、リフト部(14)に隣接且つ一体化している平らな領域であり、リフト部(14)の指孔(40)及び上面(42)の(例えば、リベット孔(30)に向かう)前方にて、タブ(10)のほぼ中央にあり、そして、上述したスロット(16)のほぼ間にある。つまり、パネル又はビード領域(46)はウェブを形成し、該ウェブは、タブ(10)の本体の一方の側にある一方のスロット又はその付近から、タブ(10)の本体の反対の側にあって、それに対応する対向スロット又はその付近へと延びている。比較的急な壁部が、リフト部(14)の上面(42)からパネル又はビード領域(46)に向かって延びてよいことは理解できるであろう。
【0024】
パネル領域(46)は更に延長部(48)を含んでおり、これら延長部(48)は、ノーズ部(12)向かって、ほぼ第1軸(20)の方向に延びている。延長部(48)は、タブのノーズ部(12)に一体的に接続されており、それ故に、図1乃至3に示すように、タブ(10)の中央を通じてノーズ部(12)及びリフト部(14)を一体的に取り付けている。支点(18)(図2及び3)に対してリフト部(14)が動いた後に、タブ(10)の残部からの分離(例えば、破断であるが、これに限定されない)にリフト部(14)が耐えるように、パネル又はビード領域(46)は、タブ(10)の中央の強度及び剛性を増加させる。しかしながら、上述した特徴(例えば、略C字型のリリーフアパーチャ(34)、パネル又はビード領域(46)であるが、これらに限定されない)は、スロット(16)を含めて、タブ(10)に対して幾分個別的であることは理解されるであろう。先述したように、本発明の幾つかの実施例では、スロット(16)は必須ではなく、実際には、全く含まれていない(例えば、以下で説明される図9のタブ(110)、図10のタブ(210)、及び図11のタブ(310)を参照のこと)。故に、スロット(16)に関係した上記の特徴(例えば、略C字型のリリーフアパーチャ(34)、パネル又はビード領域(46)であるが、これらに限定されない)もまた必須ではない。例えば、図9乃至11に関して以下で議論されるように、本発明における薄いフランジ(162)(図9)、フランジ(262)(図10)、フランジ(362)(図11)の特徴は、タブ(110)(図9)、タブ(210)(図10)、タブ(310)(図11)を持ち上げるエンドユーザのアクセスのしやすさを増加させ、本明細書で開示されているその他のタブの任意の特徴(例えば、限定を目的とすることなく、スロット(16)なし)に対しても独立して使用されてよい。フランジ(162)(図9)、フランジ(262)(図10)、フランジ(362)(図11)はまた、既知又は適切なタイプ(例えば、アルミニウム製、スチール製、ビール/飲料用、食品用であるが、これらに限定されない)と構成のタブに使用されてよい。
【0025】
図1乃至3の例を再度参照して、タブ(10)の先述のスロット(16)とその他の特徴とをより詳細に説明する。具体的には、図示及び説明されるスロット(16)は、パネル領域(46)にまで延びているが、これは、必ずしもこのようである必要はない。例えば、限定を目的とすることなく、小さなコネクタ(図示せず)が、パネル領域(46)とスロット(16)の内側端部との間に設けられて、ノーズ部(12)とリフト部(14)に一体的に接続されて、エンドユーザが、缶エンド(74)(図7及び8)を開けるためにリフト部(14)を駆動して、支点(18)(図2、3及び5)回りにリフト部(14)を上方に移動させる応力がある間に、また、例えば、エンドユーザが、リフト部(14)を下に押して開ける工程を終了させる場合に、支点(18)(図2、3及び5)回りにリフト部(14)を下方に移動させる間に、タブ(10)に強度を与えてよい。また、例示したタブは、互いに対向する2つのスロット(16)を有しているが、タブ(10)は、既知若しくは適切な別の数及び/又は構成のスロット(図示せず)を有していてもよく、好ましくは、互いに対向する対として配置されて、支点(例えば、曲げ線)を形成してよいことは理解されるであろう。
【0026】
また、本発明の幾つかの実施例では、パネル又はビード領域(46)は、指孔(40)に隣接するテーパー部(44)に接続された第1端部(50)(図1乃至3)を有していることを理解するであろう。第1端部(50)は、第1軸(20)にほぼ直交して延びている。図1乃至3の例では、第1端部(50)の対向する終端(52)は夫々、対向する端部を有している(例えば、第2端部(54)と第3端部(56))。より詳細には、第2端部(54)と第3端部(56)は、互いに対向するように、そして、第1軸(20)(例えば、長軸)の方向にほぼ沿って、第1端部(50)の対向する終端(52)から外側に延びている。第2端部(54)と第3端部(56)の各々は、略C字型のリリーフアパーチャ(34)の対応する部分と連接して終了する。しかしながら、第2端部(54)と第3端部(56)の終点は、略C字型のリリーフアパーチャ(34)との連接にて、パネル又はビード領域(46)(例えば、ウェブ)の第4端部(58)を介して互いに一体的に連結されている。図1及び2に示すように、第4端部(58)は、略C字型のリリーフアパーチャ(34)の外側周辺に形成されている。言い換えると、パネル又はビード領域(46)は、第1端部(50)の基部から第4端部(58)へと縦方向に延びており、第2端部(54)の基部から第3端部(56)の基部へと横方向に延びている。第4端部(58)は、図示した例のようなアーチ形状を有しているが、本発明の範囲から逸脱することなく、既知の若しくは適切な代わりの形状及び/又は構成を有してもよいことは理解できるであろう。
【0027】
幾つかの実施例では、カールされた端部(22)(38)は夫々、ノーズ部(12)の周辺とリフト部(14)の一部の両方の下にカールされており、スロット(16)の真下に接続する部分を有しており、それによって、ノーズ部(12)とリフト部(14)を更に一体的に接続している。このように、幾つかの実施例では、スロット(16)の真下のカールされた端部がカットされないように、スロット(16)は、タブ(10)の周辺の深さを完全に通るようには延びていない。ノーズ部(12)とリフト部(14)のカールされた端部(22)(38)は、スロット(16)の真下のカールされた端部と共に、図3に示すように、タブ(10)の周辺の一部の周囲に連続的なカール部(60)を形成する。連続的なカール部(60)は、例えば、図5に仮想線で描画されているように、支点(18)回りに上向きにリフト部(14)が持ち上げられている間、また、支点(18)回りに下向きにリフト部(14)が戻されている間において、タブ(10)の強度を改善し、そして、使用中に、タブ(10)のノーズ部(12)及びリフト部(14)を互いに保持する機能を改善する。
【0028】
エンドユーザによる作動を、特に、タブ(10)へのアクセスと最初の持ち上げとを支援するために、タブ(10)は、タブ(10)のリフト部(14)の後端(66)に配置されている前述のフランジ(62)(図4乃至6、7及び8に最も良く示されている。図9、10及び11のフランジ(162)(262)(362)も参照のこと)を含んでいる。フランジ(62)の上部又は上面(64)は、図4に示すように、リフト部(14)の上面(42)とほぼ同一平面上にあるのが好ましい。フランジ(62)は、弓状の形状の端部(66)を有しており、図示された例では、タブ(10)の指孔(40)に対して凸状に向いている(図9のタブ(110)のフランジ(162)とその凸状端部(166)も参照のこと)。しかしながら、それは、凹状に向いていてもよいことは理解されるであろう(例えば、図10のタブ(210)のフランジ(262)とその凹端部(266)を参照のこと)。更に、本発明の主要な特徴であるフランジ(62)(図1乃至8)、フランジ(162)(図10)、フランジ(362)(図11)は、既知若しくは適切なタブタイプ(例えば、アルミニウム製、スチール製、ビール/飲料用、食品用があるが、これらに限定されない)を、又は、上述した特徴(例えば、スロット(16)であるが、これに限定されない)若しくはそれらを独立に有する構成(例えば、スロット(例えば、(16))がない図9、10及び11のタブ(110)(210)(310)を参照のこと)を有していてもよいことは更に理解されるであろう。
【0029】
フランジ(62)、特に、端部(66)は、先に説明したように、端部(38)のようにはカールされて又は巻かれていない。端部(66)は、代替的又は追加的に、図1乃至3に示すように曲げられ、変形され、又はワイプされて(wiped)よいが、これらの用語が本明細書で定義及び図示されているようには、端部(38)のように、カールされない又は巻かれないままであろう。むしろ、フランジ(62)は比較的薄く、図4及び6に示されているように、単一の金属厚さtを有しているのが好ましい(図11のタブ(310)のフランジ(362)の単一の金属厚さtも見よ)。図4乃至6及び8に示すように、フランジ(62)の薄い構造(例えば、単一金属厚さ)は、ギャップ(68)を増加させる。ギャップ(68)は、フランジ(62)の下にて、例えば、タブ(10)の下面又は底面の平面と、フランジ(62)の下面又は底面との間で規定される。ギャップ(68)は、エンドユーザが、タブ(10)のフランジ(62)と缶エンド(74)の上面(図5の仮想線の描画で部分的に示されている。図7及び8も参照のこと)との間に、指(図示せず)や機械的な持ち上げデバイス(図示せず)などを挿入する空間を与える。つまり、フランジ(62)の底面又は下面は、図6に示されているように、タブ(10)の底面又は下面の上に高さh2で配置されている。また、図4及び6に示されているように、フランジ厚さtは、タブ(10)の全高h1と、タブ(10)の底面からフランジ(62)の下面に至る予め選択された高さh2との間の差で計られる。
【0030】
図2を参照すると、第2軸(70)は、リベット孔(30)と弓状の端部(66)の一方の終端とを通っており、リベット孔(30)と弓状端部(66)の他方の終端とを通る第3軸(72)に対して、角度θ1を成している。θ1は、約10度から約50度の間であるのが好ましい。より詳細には、図2の例に示すように、θ1は、約25度から約45度の間であるのが好ましい。弓状の形状の端部(66)は、タブ(10)上にて、12時の位置又は中心点(90)に対して、約11時の位置から約1時の位置へと延びている。図2では、12時の位置(90)は、タブ(10)の右側にあり、リフト部(14)の後部にある。長軸(20)は、タブ(10)の長さを通っており、また、12時の位置又は中心点(90)も通っている。
【0031】
図3を参照すると、第2のカールされた又は巻かれた端部(38)は、フランジ(62)に近接して、終端(92)で終わっている。終端(92)は、図3の底平面図の視点からすると弓状の形状を有しており、フランジ(62)に一体的に接続されている。図6の端面図の視点からすると、第2のカールされた又は巻かれた端部(38)は、タブ(10)の底面から角度を持って上方に延びる略テーパー形状(94)で、終端(92)にて終了している。略テーパー形状(94)は、フランジ(62)に終部(92)を一体的に接続する。
【0032】
先に述べたように、タブ(10)は、図6に示すように、タブ(10)の底面の平面からタブ(10)の上面(42)で測られる予め選択された高さh1を有している。限定を目的としない一例では、予め選択された高さh1は、約0.060インチ(1.52mm)から約0.065インチ(1.65mm)である。上述したギャップ(68)の予め選択された高さh2は、約0.044インチ(1.12mm)から約0.054インチ(1.37mm)である。ギャップ(68)は、タブ(10)の下面又は底面の平面(例えば、底面又は下面から水平に延びる仮想水平線)から、フランジ(62)の底面又は上面までで測られる。図5にて仮想線の描画で部分的に示されているように、これはほぼ、缶エンド(74)(図7及び8)のエンドパネル(76)(図7及び8)の公面(public surface)(例えば、外側)の上の、フランジ(62)の下面の高さであるが、エンドパネル(76)上の高さよりも若干短いことは理解されるであろう。図8に示すように、それは、フランジ(62)をエンドパネル(76)から更に離れさせるようなエンドパネルの特徴(例えば、指用壁(96)やビード(符号なし))を担っていないからである。また、例えば、限定を目的とすることなく図11(後述する)に示されているように、タブ(310)のリフト部(314)のフランジ(362)を、特にフランジ(362)の端部(366)を、タブ本体の残りの部分に対して、傾ける、カールする、さもなければ適切に上昇させることで、ギャップ(68)の高さh2は(高さh1と同様に)、更に増加できることは理解されるであろう。h1に対するh2の比は、約0.68から0.9であるのが好ましいが、それよりも大きくてもよく、例えば、限定を目的とすることなく、約0.60から0.95や、その間の任意の値や範囲であってもよいことは理解されるであろう。
【0033】
結果として、フランジ(62)(図9乃至11のタブ(110)(210)(310)及びフランジ(162)(262)(362)も参照のこと)と、それによって与えられるギャップ(68)は、従来のタブ(図示せず)と比較して高さを顕著に増加させることが理解されるであろう。従来のタブでは、タブの底面のからタブの上面で測られる予め選択された高さは、約0.060インチ(1.52mm)から約0.065インチ(1.65mm)であっても、タブの底面の平面からリフト部の後部におけるカールの底面(図示せず)で、ギャップの底からギャップの上で、又は、缶エンドのエンドパネルの公面からリフト部の後部におけるカールの底面(図示せず)で測られたギャップの予め選択された高さ(図示せず)は、約0.032インチ(0.81mm)しかない。さらに、従来技術のタブでは、ギャップの予め選択された高さに対するタブの予め選択された高さの比は、約0.49から約0.53である。結果として、開示されているタブ(10)(図1乃至8)、タブ(110)(図9)、タブ(210)(図10)、タブ(310)(図11)で与えられているギャップ(68)のような、エンドユーザが、指(図示せず)や機械的な持ち上げデバイス(図示せず)を、缶エンド(74)(図7及び8)とタブ(10)の後部(例えば、フランジ(62))の底面との間に挿入する十分な空間を、既存のタブはもたらしていない。故に、開示されているタブ(10)(図1乃至8)、タブ(110)(図9)、タブ(210)(図10)、タブ(310)(図11)は、エンドユーザが、缶エンド(74)(図7及び8)を開けることを容易にする。
【0034】
図7に戻ると、本発明のタブが示されており、一般的にビール/飲料用途に使用される缶エンドを代表する缶エンド(74)に取り付けられている。缶エンド(74)は、略円状の形状のエンドパネル(76)を有しており、エンドパネル(76)は、適切なビール/飲料用缶(図示せず)などに缶エンド(74)を取り付けるための円周に延びている隆起カール(78)を含んでいる。一般に、缶エンド(74)は、例えば、限定を目的とすることなく、アルミニウム合金シートのような比較的延性のある金属から作製されるだろうが、例えば、限定を目的とすることなく、スチール合金シートのようなその他の使用可能な材料で作られてよいことは理解できるであろう。タブ(10)は、本発明の範囲から逸脱することなく、既知若しくは適切なその他のタイプの容器又は容器のエンド(例えば、限定を目的とすることなく、食品用缶エンド)(図示せず)に付けられてよいことは理解されるであろう。
【0035】
図7を引き続いて参照すると、残される(retained)ティアパネル(80)は、隆起カール(78)の内側にある位置から缶エンド(74)のほぼ中央へと、缶エンド(74)に渡って延びている。ティアパネル(80)は、略U字型のスコア線(82)で規定されており、略U字型のスコア線(82)の閉終端(84)は、缶エンド(74)の中央付近にある。図示したように、ティアパネル(80)が、開けられた後に(図示せず)缶エンド(74)の下側又は製品側に留まるように、スコア線(82)は中断している。上述のインテグラルリベット(86)は、略U字型のスコア線(82)の閉終端(84)に隣接して配置されており、缶エンド(74)にタブ(10)を固定している。
【0036】
図5に再度戻ると、上方に延びる第4軸(88)が示されており、タブ(10)の長さに沿って延びる第1軸(20)に対して角度θ2を成して、スロット(16)から延びている。幾つかの実施例では、θ2は、約90度の値を有しているだろう。しかしながら、θ2は、例えば、限定を目的とすることなく、約80度から約100度の間の値のような、その他の適切な値であってよいことは理解されるであろう。動作中、タブ(10)のリフト部(14)が支点(18)回りに上方に上げられると、仮想線の描画に示されているように、リフト部(14)が支点(18)回りに上方に屈曲又は曲げられて、エンドユーザが、適切なてこの作用を得て、より容易にリフト部(14)を持ち上げて、(図5の仮想線の描画に部分的に示されている)缶エンド(74)を開けることを可能にする。特に、リフト部(14)は、約45度未満、より好ましくは30度未満の所定の角度で、支点(18)回りで上方に曲げられる一方で、ノーズ部(12)の配置はほとんど変化しない。つまり、ノーズ部(12)は、ほぼ平面に沿って、第1軸(20)(例えば、長軸)に平行に横たわり続ける。リフト部(14)が上方に曲がる(例えば、屈曲する)角度は、リフト部(149)のフランジ(62)から延びる線(図5では仮想線の描画に示す)と第1軸(20)との間で形成された角度αで規定される。
【0037】
リフト部(14)の上方への持ち上げ、たわみ、又は屈曲の量は、タブ(10)に使用されるスロット(16)の具体的な構成に依存することは理解されるであろう。リフト部(14)の最初の上方への持ち上げ又は移動の間、ノーズ部(12)は、ほぼ0度の角度のままである。この角度は、タブ(12)の長さを通って延びる線と第1軸(20)との間で形成される角度で規定される。支点(18)回りでリフト部(14)が十分に上方に持ち上がると、スロット(16)は、ほぼ閉じられて、これは、好ましくは45度未満、より好ましくは30度未満の予め選択された角度αに好ましくは対応する。この位置では、リフト部(14)は、ほぼ閉じた状態(図示せず)のスロット(16)を通ってノーズ部(12)に力(例えば、張力)が伝えられることなくして、もはや上方に動けない。リフト部(14)がこの位置を通過して上方に持ち上げられると、タブ(10)が繋がれるリベット(86)(図7及び8)が、ティアパネル(80)(図7)に向かって前方に曲げられる(図示せず)。ティアパネル(80)に向かうリベット(86)の動きにより、リベット(86)近傍のスコア線(82)の最初の破断が起こる。このように、タブ(10)が作動すると、ノーズ部(12)をティアパネル(80)に向けて回転するレバーとして機能する。
【0038】
リフト部(14)が更に上方に移動すると、ノーズ部(12)の下方への移動が誘発される。ノーズ部(12)は、リベット(86)(図7及び8)回りで回転する(図示せず)。その後、ノーズ部(12)は、スコア線(82)(図7)に沿った破断を開始して、ティアパネル(80)(図7)は、一般に良く知られたように下方に曲がる(図示せず)。リフト部(14)がさらに上昇すると、スコア線(82)が裂けるが、ティアパネル(80)の一部は、缶エンド(74)に付いたままである。最終的に、ティアパネル(80)は、缶エンド(74)の下側又は製品側に保持されたままである。ティアパネル(80)が十分に開けられるように(図示せず)リフト部(14)が上昇した場合にて、リフト部(14)が、支点(18)回りに下方に曲げられて、缶エンド(74)のエンドパネル(76)の上面に対してほぼ平坦に位置するように戻されてもよい。リフト部(14)のこの可撓性により、開けられた缶(図示せず)の中身(図示せず)をエンドユーザーが消費することを、リフト部(14)が妨げないことを可能とする。
【0039】
上述したように、パネル又はビード領域(46)と、タブ(10)の周囲の一部を囲う連続的なカール(60)とは、支点(18)回りにタブ(10)のリフト部(14)が上方又は下方に移動する間に、リフト部(14)がノーズ部(12)から裂け取られることを防止するのを助ける。それによって、開示したタブ(10)は、例えば、限定を目的とすることなく、例示したタブ(10)のように、支点に隣接するパネル又はビード領域で、又は、タブの周辺の部分を囲う連続的なカールで支点が強化されていない結果として、リフト部がタブ(19)の残りの部分から裂け取られる可能性のある限界に抵抗するように構成されている。
【0040】
図8に見られるように、フランジ(62)(図9、10及び11のフランジ(162)(262)(362)も参照のこと)にカールされた又は巻かれた端部(38)(図1乃至6)がないことは、フランジ(62)(図1乃至8)、フランジ(162)(図9)、フランジ(262)(図10)、フランジ(362)(図11)の下で、タブ(10)(図1乃至8)、タブ(110)(図9)、タブ(210)(図10)、タブ(310)(図11)の下面又底面から延びてタブ(10)(110)(210)(310)の底面の平面を規定する仮想線と、フランジ(62)(162)(262)(362)の下面又は底面の間で、或いは、フランジ(62)(162)(262)(362)の底面と、タブ(10)(110)(210)(310)が取り付けられる缶エンド(74)(図7及び8)のエンドパネル(76)(図7及び8)の公面との間で、ギャップ(68)を定めることを助ける(図7及び8では、タブ(10)のみが缶エンド(74)に取り付けられている模様が示されているが、タブ(110)(210)(310)や、本発明の実施例に従ったその他の適切なタブ(図示せず)が、同様に一般的に良く知られたように、対応する缶エンド(図示せず)に適切に取り付けられるように構成されることは理解されるであろう)。このように、フランジ(62)(162)(262)(362)は、タブ(10)(110)(210)(310)を作動するために、エンドユーザが、指(図示せず)や機械的な持ち上げデバイス(図示せず)などをギャップ(68)に比較的容易に挿入するための空間を増加する。また、図7及び8の例に示されているように、指用壁(96)が缶エンド(74)のエンドパネル(76)上にオプションとして設けられてよく、エンドユーザが、指や機械的な持ち上げデバイスなどをギャップ(68)に挿入することを更に助けて、タブ(10)の作動と、缶エンド(74)を開けることを容易にする。更に、図1乃至8の例のタブ(10)のリフト部(14)はまた、上述したオプションのスロット(16)を含んでいるが、このようなスロット(16)(図1乃至5及び7)の手法によって屈曲して又は曲がって、缶エンド(図7及び8)を開ける工程をさらに容易にする。
【0041】
図9は、先述したタブ(110)を示しているが、図1乃至8について先に開示したタブ(10)とは異なり、本発明の薄い(例えば、限定を目的とすることなく、単一の金属厚さの)フランジ(162)を用いており、スロット(16)は関係していない。つまり、スロット(16)と、スロット(16)に関連する様々なその他の特徴(例えば、略C字型のリリーフアパーチャ(34)や、パネル又はビード領域(46))とを用いることなく、薄いフランジ(162)が、任意の既知又は適切なタブ(例えば、限定を目的とすることなく、タブ(110)。図10及び11のタブ(210)(310)を参照のこと)に用いられてよい。図9の例では、タブ(110)のリフト部(114)のフランジ(162)は、単一の金属厚さを有しており、弓状の端部(166)を含んでいる。弓状の端部(166)は、タブ(110)の指孔(140)に対して、凸状に向いている(例えば、外側へと指孔(140)から離れるように曲がっている)。
【0042】
図10は、本発明に基づいたタブ(210)について、限定を目的としない別の実施例を図示している。タブ(210)は、フランジ(262)を伴ったリフト部(214)を有しており、リフト部(214)の後終端にあるフランジ(262)の端部(266)は、凸状(図9)ではなく、タブ(210)の指孔(240)に対して凹状に向いている(例えば、指孔(240)に向かって内側にカーブしている)。
【0043】
図11は、前述のタブ(310)を示しており、フランジ(362)は、タブ(310)の残りの部分に対して傾けられ、曲げられ、カールされ、さもなければ適切に上方に上げられている。例えば、限定を目的とすることなく、図11では、フランジ(362)、特にその端部(366)は、タブ本体の平面(372)に対する角度(370)で配置される。限定を目的としない実施例では、角度(370)は約20度である。しかしながら、本発明の範囲を逸脱することなく、フランジ(362)は、任意の代わりの(例えば、20度未満、20度を超える)角度で配置され得ることは理解されるであろう。先に説明したように、このような角度(370)は必須でないことも理解されるだろう。しかしながら、それがオプションとして実施されて、図示したように、タブ(310)の本体の下面の上における、タブのフランジ(362)の下面の高さh2を更に増加させてよい。この特徴(例えば、傾けられた、カールされた、さもなくば適切に上げられたフランジ(362))に加えて、単一の薄い金属厚さのフランジ(62)(図1乃至8)、フランジ(162)(図9)、フランジ(262)(図10)、フランジ(362)(図11)における図9に示すタブ(110)の凸状の特徴と図10に示すタブ(210)の凹状の特徴は、先に開示したその他のタブの特徴(例えば、スロット(16)であるが、これに限定されない)の何れかと独立して、または、適当に任意に組み合わされて使用できることは、更に理解されるであろう。
【0044】
先に議論したように、図7及び8に示されて説明された例は、液体を飲む、又は、液体を、缶から直接に別の容器に注ぐことを目的としたビール/飲料用途の缶エンド(74)に関しているが、本発明のタブ(10)(110)(210)(310)はまた、例えば、限定を目的とすることなく、エンドパネル全体が除去される食品用の缶エンド(図示せず)に適用されてよいことは理解されるであろう。故に、当該分野における通常の知識を有する者は、本発明の教示は、ビール/飲料用途に加えて食品用途に使用される缶エンドに等しく適用されることを容易に理解するであろう。このように、開示されたタブ(10)(110)(210)(310)は、ビール/飲料用缶エンド、食品用缶エンド、及び、その他の任意の既知又は適切な容器のエンドに付けられるタブを包含する。本発明のタブ(10)の詳細は、このようなその他の缶エンド(図示せず)に付けられるような最終用途について、説明の節約と図示の簡単化のために省略されていることに留意のこと。
【0045】
タブ(10)(110)(210)(310)を形成する工具と方法は、説明の節約と図示の簡単化のために、図と明細書では省略されている。通常、本発明のタブ(10)(110)(210)(310)の製造と、それに関連する方法とにおいて、複数のタブ(10)(110)(210)(310)へと変えられる材料は、一般的によく知られたように変換プレス(図示せず)へと運ばれる。変換プレスの典型的な動作では、材料は、少なくとも一つの上側工具部材と、少なくとも一つの下側工具部材との間に挿入される。それら部材は、開かれて、離間された位置にある。ラムが下側工具部材に向けて上側工具部材を進めて、リベット形成、孔のパンチング、スコア加工、パネル加工、エンボス加工及び/又は最終ステーキング加工などの様々なツーリング動作の何れかが実行される。特定のステーションにて動作が実行された後、上側工具部材と下側工具部材とが、開かれて、離間した位置に戻るまで、プレス用ラムは引っ込む。タブ(10)(110)(210)(310)が完全に形成されて、変換プレスから出されるまで、部分的に変換された材料は、次のツーリングステーションまで移動する。材料が与えられたツーリング工程を終えると、さらなる材料が、例えば、連続的なシートの一部として空いた工程に導入されて、製造プロセスが連続的に繰り返される。タブ(10)(110)(210)(310)の製造と関連する方法とに用いられる工具は、本発明の範囲から逸脱することなく、適切で広範な構成を有する幾つかの様々な工具形状によって実施されてよいことは理解されるであろう。
【0046】
本発明の特定の実施例について、本発明が詳細に説明されたが、当該分野における通常の知識を有する者には、それらの詳細に対する様々な変更と代替が、開示された教示全般を踏まえて開発され得ることが理解されるであろう。その結果として、開示された特定の構成は、説明のみを意図しており、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の最も広い範囲と、それの任意及び全ての均等物で与えられる。
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照:
本願は、2007年10月10日に出願された米国仮特許出願第60/978,882号の利益を主張する。
【0002】
発明の分野:
本発明は、概して、容器を開けるオープナー(opener)に関係しており、より詳細には、ビール/飲料用の缶エンドや食品用の缶エンドのような缶エンドを開けるのに使用されるタブに関している。
【背景技術】
【0003】
通常、タブは、リベットを用いて缶エンドに固定されており、リベット回りにタブが回転する(pivot)ようにタブを上方に引くことで、タブのリフト部を持ち上げて、缶エンドが開けられる。特に、タブのリフト部が持ち上げられた後にタブが回転すると、タブの反対側(即ち、ノーズ部又はエンド)が、缶エンドに設けられたスコア線を破断して、エンドユーザが、缶の中身にアクセス可能となる。
【0004】
使用前に、タブは、概ね平らな向きにあって、缶エンドのエンドパネルの面に平行である。タブの持ち上げには、エンドユーザが、タブと缶エンドの閉じ目(seam)との間に指を到達させて、上向きの持ち上げ力をタブの底側に与えることが必要である。このようなやり方は、エンドユーザに、缶エンドを開けるのに適切なてこの作用(leverage)を得ることを困難にする可能性がある。エンドユーザが比較的長い指の爪及び/又は弱い指を有している場合、タブと缶エンドの閉じ目との間にエンドユーザが到達しにくくなり、この困難がより顕著になり得る。また、タブと閉じ目の間に指がアクセスできる領域は、缶エンドの直径が小さくなると減少し、また、缶エンドの中央パネルが小さくなると減少する。このことは、缶エンドを開けることに関連した困難を増加する。
【0005】
故に、タブと、タブを使用したビール/飲料用の缶エンドや食品用の缶エンドのような缶エンドとには改善の余地がある。
【発明の開示】
【0006】
これら及びその他の要請は、本発明の実施例によって満たされる。これらの実施例は、容器(例えば、缶)用のタブを対象としており、タブは、タブへのアクセスを容易にするように構成されており、比較的容易なタブの作動が、エンドユーザが缶エンドを簡単に開けることを容易にする。
【0007】
本発明のある態様では、タブは、缶エンドに設けられる。タブは、平面内に配置された底面と、底面の平面に対して予め選ばれた高さh1で、底面に対向して配置されている上面とを備える本体部と、タブの本体部の第1終端にあるノーズ部と、タブの第2終端にあって、ノーズ部に対向しているリフト部と、ノーズ部に近接しており、リベット孔を含んでいるリベット受け部と、上部と上部に対応して配置される下面とを含んでおり、タブのリフト部の後端にあるフランジとを有している。フランジの下面は、タブの底面の平面に対して、予め選択された高さh2に配置される。所定の高さh2は、所定の高さh1に対して、比h2:h1をなしており、その値は、役0.60から約0.95の間である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の十分な理解は、添付の図面と共に、好ましい実施例に関する以下の説明を読むことで得られる。
【図1】本発明の実施例であるタブの等角図である。
【図2】図1のタブの上面図である。
【図3】図1のタブの下面図である。
【図4】図3の線4−4に沿って破断した断面図である。
【図5】図1のタブの側面図である。
【図6】図1のタブのリフト部の端面図である。
【図7】本発明の実施例である缶エンドに結合したタブの上面である。
【図8】図7の線8−8に沿って破断した断面図である。
【図9】本発明の別の実施例であるタブの等角図である。
【図10】本発明の別の実施例であるタブの等角図である。
【図11】本発明の別の実施例であるタブの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明を目的として、例えば、「右」、「左」、「上」、「下」、「垂直」、「水平」、「軸方向」、「頂」、「底」、「前」、「後」、「背」、「裏」、「後端」などの本明細書で使用される方向を示す語句とその派生形とは、図中で向いているように、直立した缶本体に水平な缶エンドが結合されており、缶本体は平坦な水平面に置かれているような使用関係に本発明があるとして、本発明と関係するものとする。図に示されており、明細書で説明される特定の要素は、単に、本発明の例示的な実施例であることを理解すべきである。それ故に、本明細書にて開示される実施例に関係した特定の寸法、向き、及びその他の物理的特徴は、本発明の範囲に対する限定と考えられるべきではない。
【0010】
本明細書で使用されているように、用語「缶」及び「容器」は、ほぼ同じ意味で使用されており、開示されるタブが結合され得るエンドを有する任意の既知若しくは適切な容器又は缶に言及する。
【0011】
本明細書で使用されているように、用語「弓状」は、楕円又は円形の(i)弧、(ii)アーチ、(iii)曲げ、(iv)弓、(v)湾曲、(vi)半径、(vii)1若しくは複数の曲率半径を有する同様なものを意味する。
【0012】
本明細書で使用されているように、用語「タブ」は、1又は複数の成形及び/又は型押し(tooling)工程を受けており、実質的に堅い材料から作製された開放用デバイス(例えば、オープナ)に言及している。開放用デバイスは、回転して、スコア線を分断して、缶エンドの少なくとも一部を開けることを目的として、缶エンドに適切に取り付けられるように構成されている。
【0013】
本明細書で使用されているように、用語「カールされた」又は「巻かれた」は、タブの長軸方向に対する曲げ又は形成を意味しており、その曲げは、長軸に垂直にタブを通る垂直軸について、少なくとも90度である。
【0014】
本明細書で使用されているように、用語「数」は、1、又は1よりも大きい整数(つまり、複数)を意味する。
【0015】
本明細書で使用されているように、2以上の部品が、互いに「取り付けられる」、「接続される」、「結合される」、又は「係合される」という記述は、それらの部品が、直接的に互いに繋がれている、又は、1若しくは複数の中間部品を介して繋がれていることを意味する。
【0016】
図1乃至8は、本発明に基づいたタブ(10)を示している。タブ(10)の本体部は、タブ(10)の前端(例えば、図1、5及び8の視点で右端、図2乃至4の視点で左端)にあるノーズ部(12)と、タブ(10)の後端(例えば、図1、5及び8の視点で左端、図2乃至4の視点で右端)にあるリフト部(14)とを含んでいる。図1乃至3及び図7に示すように、各部(12)(14)は、その周辺に沿って略U字型になっており、それら2つの部(12)(14)は、互いに補完し合って、略長円状のタブ(10)を形成している。
【0017】
限定を目的としていない本発明の実施例では、タブ(10)は、ノーズ部(12)とリフト部(14)の間に、タブ(10)の互いに対向する側にある第1及び第2スロット(16)(両方とも図1乃至3及び7に示されている)を含んでいるが、このようなスロット(16)は、必須ではないことが理解されるであろう(例えば、図9、10及び11に夫々示されているタブ(110)(210)(310)を参照のこと)。組み合わされると、2つのスロット(16)は、図2及び3に示されているように、タブ(10)の全長を通る第1軸つまり長軸(20)にほぼ直交する第1支点(18)を形成する。各スロット(16)の長さと深さは予め選択されている。支点(18)は、軸又は折り曲げ線を形成しており、当該軸は、タブ(10)を約半分に分けており、タブ(10)のリフト部(14)がノーズ部(12)に対して回転(例えば、曲がる)ことを可能とする。これは、例えば、図5の仮想線の描図で示されている。このように、支点(18)及びスロット(16)は、タブ(10)が缶エンド(74)に付いている場合に(図5の仮想線の描図に部分的に示されており、図7及び8にも示されている)、エンドユーザが、タブ(10)をより容易に(例えば、図5の視点で上方に)持ち上げて、缶の中身(図示せず)にアクセスするという利点を有している。
【0018】
図4の例では、ノーズ部(12)は、ノーズ部(12)の周辺に沿って、カールされた、又は巻かれた端部(22)を含んでいる。つまり、端部(22)は、ノーズ部(12)の下へとカールされており、円筒状断面形状のカール部又は縁部(24)を形成している。カール部又は縁部(24)は、ノーズ部(12)を堅くし、梁耐力(beam strength)をノーズ部(12)に与える。それによって、タブ(10)の全体的な強度が増加する。しかしながら、本発明の範囲から逸脱しない限り、縁部(24)は、その他の公知又は適切な任意の代わりの構成(図示せず)を有していてもよいことは理解されるであろう。第1のカールされた端部(22)は、図1乃至3に示すように、ノーズ部(12)の略U字型の外側周辺の周りを広がっている。ノーズ部(12)の前部(26)(図1乃至3及び図7)は、より大きく巻かれてもよく、例えば、缶エンド(74)(図5、7及び8)のティアパネル(tear panel)(80)と接触する、又は、例えば、食品用缶(図示せず)用の缶エンドのような取り外されるエンドパネル(図示せず)と接触するノーズ部(12)の領域を増加させる。
【0019】
図1乃至3を引き続き参照すると、タブ(10)のノーズ部(12)は、リベット受け部(28)を更に含んでおり、リベット受け部(28)は、略半円形(図示)であるが、正方形でも良く(図示せず)、四角形(図示せず)でもよく、ノーズ部(12)の後ろに配置されている。リベット受け部(28)は、リベット孔(30)を含んでいる。リベット孔(30)は、缶エンド(74)(図7及び8)をタブ(10)に付けるためのインテグラルリベット(integral rivet)(86)(図7及び8)を受け入れるように形成されており、リベット(86)についてノーズ部(12)が回転可能とされている(図7及び8)。リベット受け部(28)は、1又は複数の凹部(indentations)(32)(1つが図1乃至3に示されている)に沿ってノーズ部(12)に取り付けられている。凹部(32)は、タブ(10)のノーズ部(12)が作動した(例えば、持ち上げられた、及び/又は回転した)時、リベット(86)回りの屈曲性を与える(図7及び8)。
【0020】
略C字型のリリーフアパーチャ(34)は、(例えば、図2の上面図と図3の底面図と見ると)リベット受け部(28)の外側周辺に隣接したリベット孔(30)の部分を囲う。略C字型のリリーフアパーチャ(34)は、タブ(10)の屈曲性を更に促進する空間又は孔を与える。略C字型のリリーフアパーチャ(34)の互いに対向している終端は、第2支点(36)を規定している。図2及び3に示すように、第2支点(36)は、第1軸、即ち長軸(20)にほぼ直交して延びている。しかしながら、略C字型のリリーフアパーチャ(34)では、或いは、図1に示すように一方の区間(leg)が他方の区間よりも長くされてもよいことは、理解されるであろう。つまり、略C字型のリリーフアパーチャ(34)の終端は互いにずれており、第2支点(36)(図1に示さず)は第1軸(20)にほぼ直交していないが、第1軸(20)に対してある角度(例えば90度より大きく、又は小さい角度)(図示せず)で第1軸(20)を通る(図2及び3)。第2支点(36)は、もう一本の曲げ線を与えており、該曲げ線回りに、例えば、図4に仮想線で描画されているように、タブ(10)が回転する。
【0021】
本発明の範囲から逸脱することなく、その他の特徴が、追加的に又は代替的にタブ(10)に含められ得ることは理解できるであろう。例えば、限定を目的とすることなく、略V字型のコイン(coin)(図示せず)が、オプションとして、リベット孔(30)とノーズ部(12)の前部(26)との間に、凹部(32)に近接して設けられてもよい。略V字型のコイン(coin)(図示せず)は、例えば、第1のカールされた端部(22)をより堅くして、缶エンド(74)(図7及び8)を開ける応力がある間、タブ(10)の破断防止を助ける働きをするだろう。
【0022】
先述したように、リフト部(14)は、タブ(10)の一部であって、缶エンド(74)(図7及び8)を開けるために、エンドユーザによって作動される(例えば、持ち上げられ、上方及び/又は下方に回転させられる)。リフト部(14)は、(例えば、図1乃至3及び7の視点から)略U字型であり、第2のカールされた又は巻かれた端部(38)(図1乃至6)がリフト部(14)の周辺の部分に沿って延びている。タブ(10)のリフト部(14)の終端におけるフランジ(62)(後述する)の輪郭は、これら第2のカールされた又は巻かれた端部(38)の端点の間を延びており、弓状の形状を有している。該弓状の形状は、出っ張ってよく(例えば、図1乃至3及び7に示すように、指孔(40)から押し出されている。図9のフランジ(162)も参照のこと)、又は、凹んでいてもよい(例えば、限定を目的とすることなく、図10及び11に示されているように、内側に曲げられる)。第2のカールされた端部(38)は、図4及び6に最も良く示されているように、リフト部(14)の一部の下にカールされて又は曲げられている。第2のカールされた端部(38)は、タブの終端に近接しているが、タブの終端にはないリフト部(14)の周辺の一部に沿って、ほぼ円筒状のカールを有してもよいことは理解されるであろう。リフト部(14)は更に、リフト部(14)の上面(42)(図1乃至4、6及び7)を貫通して配置された指孔(40)を含んでいてよい(図1乃至3及び7)。
【0023】
図6に示すように、リフト部(14)の上面(42)は、タブ(10)の底面の平面の上に、予め選択された高さh1で配置されている(図11のタブ(310)のフランジ(362)も参照のこと。フランジ(362)は、上向きに傾けられ、又はカールされて、タブ(310)の予め選択された高さh1はさらに増加している)。指孔(40)は、円状の形状を有するものとして示されているが、例えば、限定を目的とすることなく、長円状若しくは楕円状(例えば、図9及び10に夫々示されている指孔(140)と指孔(240)を参照のこと)、又はその他の既知若しくは適切な幾何学的形状(図示せず)を有していてもよいことは理解されるであろう。指孔(40)の(例えば、リベット孔(30)に向かう)前方にて、テーパー部(44)(図1乃至3)は、窪んだパネル又はビード(paneled or beaded)領域(46)に向かって、下向きに延びている。パネル又はビード領域(46)は、リフト部(14)の上面(42)に対して低い高さ又は面に配置されている。より具体的には、パネル領域(46)(図1乃至4)は、リフト部(14)に隣接且つ一体化している平らな領域であり、リフト部(14)の指孔(40)及び上面(42)の(例えば、リベット孔(30)に向かう)前方にて、タブ(10)のほぼ中央にあり、そして、上述したスロット(16)のほぼ間にある。つまり、パネル又はビード領域(46)はウェブを形成し、該ウェブは、タブ(10)の本体の一方の側にある一方のスロット又はその付近から、タブ(10)の本体の反対の側にあって、それに対応する対向スロット又はその付近へと延びている。比較的急な壁部が、リフト部(14)の上面(42)からパネル又はビード領域(46)に向かって延びてよいことは理解できるであろう。
【0024】
パネル領域(46)は更に延長部(48)を含んでおり、これら延長部(48)は、ノーズ部(12)向かって、ほぼ第1軸(20)の方向に延びている。延長部(48)は、タブのノーズ部(12)に一体的に接続されており、それ故に、図1乃至3に示すように、タブ(10)の中央を通じてノーズ部(12)及びリフト部(14)を一体的に取り付けている。支点(18)(図2及び3)に対してリフト部(14)が動いた後に、タブ(10)の残部からの分離(例えば、破断であるが、これに限定されない)にリフト部(14)が耐えるように、パネル又はビード領域(46)は、タブ(10)の中央の強度及び剛性を増加させる。しかしながら、上述した特徴(例えば、略C字型のリリーフアパーチャ(34)、パネル又はビード領域(46)であるが、これらに限定されない)は、スロット(16)を含めて、タブ(10)に対して幾分個別的であることは理解されるであろう。先述したように、本発明の幾つかの実施例では、スロット(16)は必須ではなく、実際には、全く含まれていない(例えば、以下で説明される図9のタブ(110)、図10のタブ(210)、及び図11のタブ(310)を参照のこと)。故に、スロット(16)に関係した上記の特徴(例えば、略C字型のリリーフアパーチャ(34)、パネル又はビード領域(46)であるが、これらに限定されない)もまた必須ではない。例えば、図9乃至11に関して以下で議論されるように、本発明における薄いフランジ(162)(図9)、フランジ(262)(図10)、フランジ(362)(図11)の特徴は、タブ(110)(図9)、タブ(210)(図10)、タブ(310)(図11)を持ち上げるエンドユーザのアクセスのしやすさを増加させ、本明細書で開示されているその他のタブの任意の特徴(例えば、限定を目的とすることなく、スロット(16)なし)に対しても独立して使用されてよい。フランジ(162)(図9)、フランジ(262)(図10)、フランジ(362)(図11)はまた、既知又は適切なタイプ(例えば、アルミニウム製、スチール製、ビール/飲料用、食品用であるが、これらに限定されない)と構成のタブに使用されてよい。
【0025】
図1乃至3の例を再度参照して、タブ(10)の先述のスロット(16)とその他の特徴とをより詳細に説明する。具体的には、図示及び説明されるスロット(16)は、パネル領域(46)にまで延びているが、これは、必ずしもこのようである必要はない。例えば、限定を目的とすることなく、小さなコネクタ(図示せず)が、パネル領域(46)とスロット(16)の内側端部との間に設けられて、ノーズ部(12)とリフト部(14)に一体的に接続されて、エンドユーザが、缶エンド(74)(図7及び8)を開けるためにリフト部(14)を駆動して、支点(18)(図2、3及び5)回りにリフト部(14)を上方に移動させる応力がある間に、また、例えば、エンドユーザが、リフト部(14)を下に押して開ける工程を終了させる場合に、支点(18)(図2、3及び5)回りにリフト部(14)を下方に移動させる間に、タブ(10)に強度を与えてよい。また、例示したタブは、互いに対向する2つのスロット(16)を有しているが、タブ(10)は、既知若しくは適切な別の数及び/又は構成のスロット(図示せず)を有していてもよく、好ましくは、互いに対向する対として配置されて、支点(例えば、曲げ線)を形成してよいことは理解されるであろう。
【0026】
また、本発明の幾つかの実施例では、パネル又はビード領域(46)は、指孔(40)に隣接するテーパー部(44)に接続された第1端部(50)(図1乃至3)を有していることを理解するであろう。第1端部(50)は、第1軸(20)にほぼ直交して延びている。図1乃至3の例では、第1端部(50)の対向する終端(52)は夫々、対向する端部を有している(例えば、第2端部(54)と第3端部(56))。より詳細には、第2端部(54)と第3端部(56)は、互いに対向するように、そして、第1軸(20)(例えば、長軸)の方向にほぼ沿って、第1端部(50)の対向する終端(52)から外側に延びている。第2端部(54)と第3端部(56)の各々は、略C字型のリリーフアパーチャ(34)の対応する部分と連接して終了する。しかしながら、第2端部(54)と第3端部(56)の終点は、略C字型のリリーフアパーチャ(34)との連接にて、パネル又はビード領域(46)(例えば、ウェブ)の第4端部(58)を介して互いに一体的に連結されている。図1及び2に示すように、第4端部(58)は、略C字型のリリーフアパーチャ(34)の外側周辺に形成されている。言い換えると、パネル又はビード領域(46)は、第1端部(50)の基部から第4端部(58)へと縦方向に延びており、第2端部(54)の基部から第3端部(56)の基部へと横方向に延びている。第4端部(58)は、図示した例のようなアーチ形状を有しているが、本発明の範囲から逸脱することなく、既知の若しくは適切な代わりの形状及び/又は構成を有してもよいことは理解できるであろう。
【0027】
幾つかの実施例では、カールされた端部(22)(38)は夫々、ノーズ部(12)の周辺とリフト部(14)の一部の両方の下にカールされており、スロット(16)の真下に接続する部分を有しており、それによって、ノーズ部(12)とリフト部(14)を更に一体的に接続している。このように、幾つかの実施例では、スロット(16)の真下のカールされた端部がカットされないように、スロット(16)は、タブ(10)の周辺の深さを完全に通るようには延びていない。ノーズ部(12)とリフト部(14)のカールされた端部(22)(38)は、スロット(16)の真下のカールされた端部と共に、図3に示すように、タブ(10)の周辺の一部の周囲に連続的なカール部(60)を形成する。連続的なカール部(60)は、例えば、図5に仮想線で描画されているように、支点(18)回りに上向きにリフト部(14)が持ち上げられている間、また、支点(18)回りに下向きにリフト部(14)が戻されている間において、タブ(10)の強度を改善し、そして、使用中に、タブ(10)のノーズ部(12)及びリフト部(14)を互いに保持する機能を改善する。
【0028】
エンドユーザによる作動を、特に、タブ(10)へのアクセスと最初の持ち上げとを支援するために、タブ(10)は、タブ(10)のリフト部(14)の後端(66)に配置されている前述のフランジ(62)(図4乃至6、7及び8に最も良く示されている。図9、10及び11のフランジ(162)(262)(362)も参照のこと)を含んでいる。フランジ(62)の上部又は上面(64)は、図4に示すように、リフト部(14)の上面(42)とほぼ同一平面上にあるのが好ましい。フランジ(62)は、弓状の形状の端部(66)を有しており、図示された例では、タブ(10)の指孔(40)に対して凸状に向いている(図9のタブ(110)のフランジ(162)とその凸状端部(166)も参照のこと)。しかしながら、それは、凹状に向いていてもよいことは理解されるであろう(例えば、図10のタブ(210)のフランジ(262)とその凹端部(266)を参照のこと)。更に、本発明の主要な特徴であるフランジ(62)(図1乃至8)、フランジ(162)(図10)、フランジ(362)(図11)は、既知若しくは適切なタブタイプ(例えば、アルミニウム製、スチール製、ビール/飲料用、食品用があるが、これらに限定されない)を、又は、上述した特徴(例えば、スロット(16)であるが、これに限定されない)若しくはそれらを独立に有する構成(例えば、スロット(例えば、(16))がない図9、10及び11のタブ(110)(210)(310)を参照のこと)を有していてもよいことは更に理解されるであろう。
【0029】
フランジ(62)、特に、端部(66)は、先に説明したように、端部(38)のようにはカールされて又は巻かれていない。端部(66)は、代替的又は追加的に、図1乃至3に示すように曲げられ、変形され、又はワイプされて(wiped)よいが、これらの用語が本明細書で定義及び図示されているようには、端部(38)のように、カールされない又は巻かれないままであろう。むしろ、フランジ(62)は比較的薄く、図4及び6に示されているように、単一の金属厚さtを有しているのが好ましい(図11のタブ(310)のフランジ(362)の単一の金属厚さtも見よ)。図4乃至6及び8に示すように、フランジ(62)の薄い構造(例えば、単一金属厚さ)は、ギャップ(68)を増加させる。ギャップ(68)は、フランジ(62)の下にて、例えば、タブ(10)の下面又は底面の平面と、フランジ(62)の下面又は底面との間で規定される。ギャップ(68)は、エンドユーザが、タブ(10)のフランジ(62)と缶エンド(74)の上面(図5の仮想線の描画で部分的に示されている。図7及び8も参照のこと)との間に、指(図示せず)や機械的な持ち上げデバイス(図示せず)などを挿入する空間を与える。つまり、フランジ(62)の底面又は下面は、図6に示されているように、タブ(10)の底面又は下面の上に高さh2で配置されている。また、図4及び6に示されているように、フランジ厚さtは、タブ(10)の全高h1と、タブ(10)の底面からフランジ(62)の下面に至る予め選択された高さh2との間の差で計られる。
【0030】
図2を参照すると、第2軸(70)は、リベット孔(30)と弓状の端部(66)の一方の終端とを通っており、リベット孔(30)と弓状端部(66)の他方の終端とを通る第3軸(72)に対して、角度θ1を成している。θ1は、約10度から約50度の間であるのが好ましい。より詳細には、図2の例に示すように、θ1は、約25度から約45度の間であるのが好ましい。弓状の形状の端部(66)は、タブ(10)上にて、12時の位置又は中心点(90)に対して、約11時の位置から約1時の位置へと延びている。図2では、12時の位置(90)は、タブ(10)の右側にあり、リフト部(14)の後部にある。長軸(20)は、タブ(10)の長さを通っており、また、12時の位置又は中心点(90)も通っている。
【0031】
図3を参照すると、第2のカールされた又は巻かれた端部(38)は、フランジ(62)に近接して、終端(92)で終わっている。終端(92)は、図3の底平面図の視点からすると弓状の形状を有しており、フランジ(62)に一体的に接続されている。図6の端面図の視点からすると、第2のカールされた又は巻かれた端部(38)は、タブ(10)の底面から角度を持って上方に延びる略テーパー形状(94)で、終端(92)にて終了している。略テーパー形状(94)は、フランジ(62)に終部(92)を一体的に接続する。
【0032】
先に述べたように、タブ(10)は、図6に示すように、タブ(10)の底面の平面からタブ(10)の上面(42)で測られる予め選択された高さh1を有している。限定を目的としない一例では、予め選択された高さh1は、約0.060インチ(1.52mm)から約0.065インチ(1.65mm)である。上述したギャップ(68)の予め選択された高さh2は、約0.044インチ(1.12mm)から約0.054インチ(1.37mm)である。ギャップ(68)は、タブ(10)の下面又は底面の平面(例えば、底面又は下面から水平に延びる仮想水平線)から、フランジ(62)の底面又は上面までで測られる。図5にて仮想線の描画で部分的に示されているように、これはほぼ、缶エンド(74)(図7及び8)のエンドパネル(76)(図7及び8)の公面(public surface)(例えば、外側)の上の、フランジ(62)の下面の高さであるが、エンドパネル(76)上の高さよりも若干短いことは理解されるであろう。図8に示すように、それは、フランジ(62)をエンドパネル(76)から更に離れさせるようなエンドパネルの特徴(例えば、指用壁(96)やビード(符号なし))を担っていないからである。また、例えば、限定を目的とすることなく図11(後述する)に示されているように、タブ(310)のリフト部(314)のフランジ(362)を、特にフランジ(362)の端部(366)を、タブ本体の残りの部分に対して、傾ける、カールする、さもなければ適切に上昇させることで、ギャップ(68)の高さh2は(高さh1と同様に)、更に増加できることは理解されるであろう。h1に対するh2の比は、約0.68から0.9であるのが好ましいが、それよりも大きくてもよく、例えば、限定を目的とすることなく、約0.60から0.95や、その間の任意の値や範囲であってもよいことは理解されるであろう。
【0033】
結果として、フランジ(62)(図9乃至11のタブ(110)(210)(310)及びフランジ(162)(262)(362)も参照のこと)と、それによって与えられるギャップ(68)は、従来のタブ(図示せず)と比較して高さを顕著に増加させることが理解されるであろう。従来のタブでは、タブの底面のからタブの上面で測られる予め選択された高さは、約0.060インチ(1.52mm)から約0.065インチ(1.65mm)であっても、タブの底面の平面からリフト部の後部におけるカールの底面(図示せず)で、ギャップの底からギャップの上で、又は、缶エンドのエンドパネルの公面からリフト部の後部におけるカールの底面(図示せず)で測られたギャップの予め選択された高さ(図示せず)は、約0.032インチ(0.81mm)しかない。さらに、従来技術のタブでは、ギャップの予め選択された高さに対するタブの予め選択された高さの比は、約0.49から約0.53である。結果として、開示されているタブ(10)(図1乃至8)、タブ(110)(図9)、タブ(210)(図10)、タブ(310)(図11)で与えられているギャップ(68)のような、エンドユーザが、指(図示せず)や機械的な持ち上げデバイス(図示せず)を、缶エンド(74)(図7及び8)とタブ(10)の後部(例えば、フランジ(62))の底面との間に挿入する十分な空間を、既存のタブはもたらしていない。故に、開示されているタブ(10)(図1乃至8)、タブ(110)(図9)、タブ(210)(図10)、タブ(310)(図11)は、エンドユーザが、缶エンド(74)(図7及び8)を開けることを容易にする。
【0034】
図7に戻ると、本発明のタブが示されており、一般的にビール/飲料用途に使用される缶エンドを代表する缶エンド(74)に取り付けられている。缶エンド(74)は、略円状の形状のエンドパネル(76)を有しており、エンドパネル(76)は、適切なビール/飲料用缶(図示せず)などに缶エンド(74)を取り付けるための円周に延びている隆起カール(78)を含んでいる。一般に、缶エンド(74)は、例えば、限定を目的とすることなく、アルミニウム合金シートのような比較的延性のある金属から作製されるだろうが、例えば、限定を目的とすることなく、スチール合金シートのようなその他の使用可能な材料で作られてよいことは理解できるであろう。タブ(10)は、本発明の範囲から逸脱することなく、既知若しくは適切なその他のタイプの容器又は容器のエンド(例えば、限定を目的とすることなく、食品用缶エンド)(図示せず)に付けられてよいことは理解されるであろう。
【0035】
図7を引き続いて参照すると、残される(retained)ティアパネル(80)は、隆起カール(78)の内側にある位置から缶エンド(74)のほぼ中央へと、缶エンド(74)に渡って延びている。ティアパネル(80)は、略U字型のスコア線(82)で規定されており、略U字型のスコア線(82)の閉終端(84)は、缶エンド(74)の中央付近にある。図示したように、ティアパネル(80)が、開けられた後に(図示せず)缶エンド(74)の下側又は製品側に留まるように、スコア線(82)は中断している。上述のインテグラルリベット(86)は、略U字型のスコア線(82)の閉終端(84)に隣接して配置されており、缶エンド(74)にタブ(10)を固定している。
【0036】
図5に再度戻ると、上方に延びる第4軸(88)が示されており、タブ(10)の長さに沿って延びる第1軸(20)に対して角度θ2を成して、スロット(16)から延びている。幾つかの実施例では、θ2は、約90度の値を有しているだろう。しかしながら、θ2は、例えば、限定を目的とすることなく、約80度から約100度の間の値のような、その他の適切な値であってよいことは理解されるであろう。動作中、タブ(10)のリフト部(14)が支点(18)回りに上方に上げられると、仮想線の描画に示されているように、リフト部(14)が支点(18)回りに上方に屈曲又は曲げられて、エンドユーザが、適切なてこの作用を得て、より容易にリフト部(14)を持ち上げて、(図5の仮想線の描画に部分的に示されている)缶エンド(74)を開けることを可能にする。特に、リフト部(14)は、約45度未満、より好ましくは30度未満の所定の角度で、支点(18)回りで上方に曲げられる一方で、ノーズ部(12)の配置はほとんど変化しない。つまり、ノーズ部(12)は、ほぼ平面に沿って、第1軸(20)(例えば、長軸)に平行に横たわり続ける。リフト部(14)が上方に曲がる(例えば、屈曲する)角度は、リフト部(149)のフランジ(62)から延びる線(図5では仮想線の描画に示す)と第1軸(20)との間で形成された角度αで規定される。
【0037】
リフト部(14)の上方への持ち上げ、たわみ、又は屈曲の量は、タブ(10)に使用されるスロット(16)の具体的な構成に依存することは理解されるであろう。リフト部(14)の最初の上方への持ち上げ又は移動の間、ノーズ部(12)は、ほぼ0度の角度のままである。この角度は、タブ(12)の長さを通って延びる線と第1軸(20)との間で形成される角度で規定される。支点(18)回りでリフト部(14)が十分に上方に持ち上がると、スロット(16)は、ほぼ閉じられて、これは、好ましくは45度未満、より好ましくは30度未満の予め選択された角度αに好ましくは対応する。この位置では、リフト部(14)は、ほぼ閉じた状態(図示せず)のスロット(16)を通ってノーズ部(12)に力(例えば、張力)が伝えられることなくして、もはや上方に動けない。リフト部(14)がこの位置を通過して上方に持ち上げられると、タブ(10)が繋がれるリベット(86)(図7及び8)が、ティアパネル(80)(図7)に向かって前方に曲げられる(図示せず)。ティアパネル(80)に向かうリベット(86)の動きにより、リベット(86)近傍のスコア線(82)の最初の破断が起こる。このように、タブ(10)が作動すると、ノーズ部(12)をティアパネル(80)に向けて回転するレバーとして機能する。
【0038】
リフト部(14)が更に上方に移動すると、ノーズ部(12)の下方への移動が誘発される。ノーズ部(12)は、リベット(86)(図7及び8)回りで回転する(図示せず)。その後、ノーズ部(12)は、スコア線(82)(図7)に沿った破断を開始して、ティアパネル(80)(図7)は、一般に良く知られたように下方に曲がる(図示せず)。リフト部(14)がさらに上昇すると、スコア線(82)が裂けるが、ティアパネル(80)の一部は、缶エンド(74)に付いたままである。最終的に、ティアパネル(80)は、缶エンド(74)の下側又は製品側に保持されたままである。ティアパネル(80)が十分に開けられるように(図示せず)リフト部(14)が上昇した場合にて、リフト部(14)が、支点(18)回りに下方に曲げられて、缶エンド(74)のエンドパネル(76)の上面に対してほぼ平坦に位置するように戻されてもよい。リフト部(14)のこの可撓性により、開けられた缶(図示せず)の中身(図示せず)をエンドユーザーが消費することを、リフト部(14)が妨げないことを可能とする。
【0039】
上述したように、パネル又はビード領域(46)と、タブ(10)の周囲の一部を囲う連続的なカール(60)とは、支点(18)回りにタブ(10)のリフト部(14)が上方又は下方に移動する間に、リフト部(14)がノーズ部(12)から裂け取られることを防止するのを助ける。それによって、開示したタブ(10)は、例えば、限定を目的とすることなく、例示したタブ(10)のように、支点に隣接するパネル又はビード領域で、又は、タブの周辺の部分を囲う連続的なカールで支点が強化されていない結果として、リフト部がタブ(19)の残りの部分から裂け取られる可能性のある限界に抵抗するように構成されている。
【0040】
図8に見られるように、フランジ(62)(図9、10及び11のフランジ(162)(262)(362)も参照のこと)にカールされた又は巻かれた端部(38)(図1乃至6)がないことは、フランジ(62)(図1乃至8)、フランジ(162)(図9)、フランジ(262)(図10)、フランジ(362)(図11)の下で、タブ(10)(図1乃至8)、タブ(110)(図9)、タブ(210)(図10)、タブ(310)(図11)の下面又底面から延びてタブ(10)(110)(210)(310)の底面の平面を規定する仮想線と、フランジ(62)(162)(262)(362)の下面又は底面の間で、或いは、フランジ(62)(162)(262)(362)の底面と、タブ(10)(110)(210)(310)が取り付けられる缶エンド(74)(図7及び8)のエンドパネル(76)(図7及び8)の公面との間で、ギャップ(68)を定めることを助ける(図7及び8では、タブ(10)のみが缶エンド(74)に取り付けられている模様が示されているが、タブ(110)(210)(310)や、本発明の実施例に従ったその他の適切なタブ(図示せず)が、同様に一般的に良く知られたように、対応する缶エンド(図示せず)に適切に取り付けられるように構成されることは理解されるであろう)。このように、フランジ(62)(162)(262)(362)は、タブ(10)(110)(210)(310)を作動するために、エンドユーザが、指(図示せず)や機械的な持ち上げデバイス(図示せず)などをギャップ(68)に比較的容易に挿入するための空間を増加する。また、図7及び8の例に示されているように、指用壁(96)が缶エンド(74)のエンドパネル(76)上にオプションとして設けられてよく、エンドユーザが、指や機械的な持ち上げデバイスなどをギャップ(68)に挿入することを更に助けて、タブ(10)の作動と、缶エンド(74)を開けることを容易にする。更に、図1乃至8の例のタブ(10)のリフト部(14)はまた、上述したオプションのスロット(16)を含んでいるが、このようなスロット(16)(図1乃至5及び7)の手法によって屈曲して又は曲がって、缶エンド(図7及び8)を開ける工程をさらに容易にする。
【0041】
図9は、先述したタブ(110)を示しているが、図1乃至8について先に開示したタブ(10)とは異なり、本発明の薄い(例えば、限定を目的とすることなく、単一の金属厚さの)フランジ(162)を用いており、スロット(16)は関係していない。つまり、スロット(16)と、スロット(16)に関連する様々なその他の特徴(例えば、略C字型のリリーフアパーチャ(34)や、パネル又はビード領域(46))とを用いることなく、薄いフランジ(162)が、任意の既知又は適切なタブ(例えば、限定を目的とすることなく、タブ(110)。図10及び11のタブ(210)(310)を参照のこと)に用いられてよい。図9の例では、タブ(110)のリフト部(114)のフランジ(162)は、単一の金属厚さを有しており、弓状の端部(166)を含んでいる。弓状の端部(166)は、タブ(110)の指孔(140)に対して、凸状に向いている(例えば、外側へと指孔(140)から離れるように曲がっている)。
【0042】
図10は、本発明に基づいたタブ(210)について、限定を目的としない別の実施例を図示している。タブ(210)は、フランジ(262)を伴ったリフト部(214)を有しており、リフト部(214)の後終端にあるフランジ(262)の端部(266)は、凸状(図9)ではなく、タブ(210)の指孔(240)に対して凹状に向いている(例えば、指孔(240)に向かって内側にカーブしている)。
【0043】
図11は、前述のタブ(310)を示しており、フランジ(362)は、タブ(310)の残りの部分に対して傾けられ、曲げられ、カールされ、さもなければ適切に上方に上げられている。例えば、限定を目的とすることなく、図11では、フランジ(362)、特にその端部(366)は、タブ本体の平面(372)に対する角度(370)で配置される。限定を目的としない実施例では、角度(370)は約20度である。しかしながら、本発明の範囲を逸脱することなく、フランジ(362)は、任意の代わりの(例えば、20度未満、20度を超える)角度で配置され得ることは理解されるであろう。先に説明したように、このような角度(370)は必須でないことも理解されるだろう。しかしながら、それがオプションとして実施されて、図示したように、タブ(310)の本体の下面の上における、タブのフランジ(362)の下面の高さh2を更に増加させてよい。この特徴(例えば、傾けられた、カールされた、さもなくば適切に上げられたフランジ(362))に加えて、単一の薄い金属厚さのフランジ(62)(図1乃至8)、フランジ(162)(図9)、フランジ(262)(図10)、フランジ(362)(図11)における図9に示すタブ(110)の凸状の特徴と図10に示すタブ(210)の凹状の特徴は、先に開示したその他のタブの特徴(例えば、スロット(16)であるが、これに限定されない)の何れかと独立して、または、適当に任意に組み合わされて使用できることは、更に理解されるであろう。
【0044】
先に議論したように、図7及び8に示されて説明された例は、液体を飲む、又は、液体を、缶から直接に別の容器に注ぐことを目的としたビール/飲料用途の缶エンド(74)に関しているが、本発明のタブ(10)(110)(210)(310)はまた、例えば、限定を目的とすることなく、エンドパネル全体が除去される食品用の缶エンド(図示せず)に適用されてよいことは理解されるであろう。故に、当該分野における通常の知識を有する者は、本発明の教示は、ビール/飲料用途に加えて食品用途に使用される缶エンドに等しく適用されることを容易に理解するであろう。このように、開示されたタブ(10)(110)(210)(310)は、ビール/飲料用缶エンド、食品用缶エンド、及び、その他の任意の既知又は適切な容器のエンドに付けられるタブを包含する。本発明のタブ(10)の詳細は、このようなその他の缶エンド(図示せず)に付けられるような最終用途について、説明の節約と図示の簡単化のために省略されていることに留意のこと。
【0045】
タブ(10)(110)(210)(310)を形成する工具と方法は、説明の節約と図示の簡単化のために、図と明細書では省略されている。通常、本発明のタブ(10)(110)(210)(310)の製造と、それに関連する方法とにおいて、複数のタブ(10)(110)(210)(310)へと変えられる材料は、一般的によく知られたように変換プレス(図示せず)へと運ばれる。変換プレスの典型的な動作では、材料は、少なくとも一つの上側工具部材と、少なくとも一つの下側工具部材との間に挿入される。それら部材は、開かれて、離間された位置にある。ラムが下側工具部材に向けて上側工具部材を進めて、リベット形成、孔のパンチング、スコア加工、パネル加工、エンボス加工及び/又は最終ステーキング加工などの様々なツーリング動作の何れかが実行される。特定のステーションにて動作が実行された後、上側工具部材と下側工具部材とが、開かれて、離間した位置に戻るまで、プレス用ラムは引っ込む。タブ(10)(110)(210)(310)が完全に形成されて、変換プレスから出されるまで、部分的に変換された材料は、次のツーリングステーションまで移動する。材料が与えられたツーリング工程を終えると、さらなる材料が、例えば、連続的なシートの一部として空いた工程に導入されて、製造プロセスが連続的に繰り返される。タブ(10)(110)(210)(310)の製造と関連する方法とに用いられる工具は、本発明の範囲から逸脱することなく、適切で広範な構成を有する幾つかの様々な工具形状によって実施されてよいことは理解されるであろう。
【0046】
本発明の特定の実施例について、本発明が詳細に説明されたが、当該分野における通常の知識を有する者には、それらの詳細に対する様々な変更と代替が、開示された教示全般を踏まえて開発され得ることが理解されるであろう。その結果として、開示された特定の構成は、説明のみを意図しており、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の最も広い範囲と、それの任意及び全ての均等物で与えられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
缶エンドに付けられるように構成されたタブにおいて、前記タブは、
平面内に配置される底面と、前記底面に対向して、前記底面の平面に対して予め選択された高さh1に配置された上面とを備える本体部と、
前記タブの本体部の第1終端にあるノーズ部と、
前記タブの本体部の第2終端にあって、前記ノーズ部に対向しているリフト部と、
リベット孔を含んでおり、前記ノーズ部に近接しているリベット受け部と、
上部と、前記上部に対向して配置された下面とを含んでおり、前記リフト部の後端にあるフランジとを備えており、
前記フランジの下面は、前記タブの前記本体部の底面の平面に対して、予め選択された高さh2に配置されており、
前記予め選択された高さh1に対する前記予め選択された高さh2の比h2:h1は、約0.60と約0.95の間の値であるタブ。
【請求項2】
前記比h2:h1の値は、約0.65と約0.93の間である、請求項1のタブ。
【請求項3】
前記比h2:h1の値は、約0.68と約0.9の間である、請求項1のタブ。
【請求項4】
前記フランジの上部は、前記タブの前記リフト部にて、前記タブの本体部の上面とほぼ同一平面にある、請求項1のタブ。
【請求項5】
前記フランジの端部は、前記タブの残りの部分に対して角度をなして配置されている、請求項1のタブ。
【請求項6】
前記タブのリフト部は、指孔を含んでおり、前記フランジは、弓状の端部を有しており、前記フランジの前記弓状の端部は、前記指孔に対して凸状に向いている、請求項1のタブ。
【請求項7】
前記タブのリフト部は、指孔を含んでおり、前記フランジは、弓状の端部を有しており、前記フランジの前記弓状の端部は、前記指孔に対して凹状に向いている、請求項1のタブ。
【請求項8】
前記フランジは、互いに対向する終端を備える弓状の形状の端部を有しており、
第1軸は、前記リベット孔と、前記弓状の形状の端部の前記互いに対向する終端の一方とを通っており、
第2軸は、前記リベット孔と、前記弓状の形状の端部の前記互いに対向する終端の他方とを通っており、
前記第1軸は、前記第2軸に対して角度θ1で配置されており、
前記角度θ1は、約10度と約50度の間の値である、請求項1のタブ。
【請求項9】
前記角度θ1は、約25度と約45度の間の値である、請求項8のタブ。
【請求項10】
前記フランジの前記弓状の形状の端部は更に、前記弓状の形状の端部の前記互いに対向する端部の中間にある中心点を備えており、
第3軸は、前記タブの中心を通って長手方向に延びて、前記中心点を通っており、
前記第1軸は、前記第3軸に対して角度θ1/2で、前記中心点の一方の側に配置されており、
前記第2軸は、前記第3軸に対して角度θ1/2で、前記中心点の他方の側に配置されている、請求項8のタブ。
【請求項11】
前記タブのノーズ部の一部は、カールされた又は巻かれた端部であり、前記タブのリフト部の一部は、カールされた又は巻かれた端部であり、前記タブのフランジには、カール部又は巻き部はほどんとない、請求項1のタブ。
【請求項12】
前記リフト部の前記カールされた又は巻かれた端部は、前記フランジに近接する終端で終わっており、前記カールされた又は巻かれた端部は、巻き部又は部分的なカール部から、前記フランジの厚さの約2倍であって、折られて平たくされた金属領域へとテーパー状に変化することで、前記フランジへと遷移する、請求項11のタブ。
【請求項13】
前記タブに付けられた缶エンドと組み合わされる、請求項1のタブ。
【請求項14】
前記缶エンドは、ビール用缶エンド、飲料用缶エンド及び食品用缶エンドからなる群から選択される、請求項13のタブ。
【請求項15】
前記本体部は、互いに対向する第1及び第2側と、前記互いに対向する第1及び第2側の中間にあって、前記本体部の第1終端と第2終端の間を延びる長軸と、前記ノーズ部と前記リフト部の間にあって、前記タブの本体部の前記互いに対向する第1及び第2側の対応する部分を通って延びる複数のスロットとを備えており、
前記複数のスロットは、互いに対向する対として配置されており、
前記複数のスロットの前記対向する対の各々は、支点を形成し、
前記支点は、前記タブの本体部の前記長軸にほぼ直交し、
前記複数のスロットは、前記タブのリフト部が、前記タブのノーズ部に対して、ほぼ前記曲げ角度分屈曲することを可能とするように構成されている、請求項1のタブ。
【請求項16】
前記本体部は、リリーフアパーチャと、パネル又はビード領域とを更に備えており、
前記リリーフアパーチャは、前記リベット受け部の外側周辺に隣接して配置されており、前記リベット受け部のリベット孔の一部を囲っており、
前記パネル又はビード領域は、前記リリーフアパーチャと前記リフト部の間に、前記リリーフアパーチャに隣接して配置されており、
前記パネル又はビード領域は、前記タブの本体部の上面に対して窪んでいる、請求項15のタブ。
【請求項17】
前記リリーフアパーチャは、略C字型であり、外周を含んでおり、
前記パネル又はビード領域は、第1端部、第2端部、第3端部及び第4端部を含んでおり、
前記第1端部、前記第2端部、及び前記第3端部の各々は、前記タブの前本体部の上面に近接して配置されており、前記タブの本体部の底面に向かって下方に延びており、
前記第1端部は、前記タブの長軸に対してほぼ直交して延びて、互いに対向する端部で終端しており、
前記第2端部は、前記タブのノーズ部に向かって、前記第1端部の前記互いに対向する端部の対応する一方の端部から外側に延びており、
前記第3端部は、前記第2端部に対向しており、前記第1端部の前記互いに対向する端部の対応する他方の端部から外側に延びており、
前記第2端部と前記第3端部の各々は、前記略C字型リリーフアパーチャの外周と、対応する連結点で終端し、
前記第4端部は、前記略C字型リリーフアパーチャの外周に配置されており、
前記第4端部は、前記第2端部と前記略C字型リリーフアパーチャの間にある前記対応する連結点から、前記第3端部と前記略C字型リリーフアパーチャの間にある前記対応する連結点へと延びており、前記第2端部と前記第3端部が一体的に接続されている、請求項16のタブ。
【請求項18】
前記パネル又はビード領域はウェブを形成し、
前記ウェブは、前記第1端部の基部から前記第4端部の基部へと縦に延びており、
前記ウェブは、前記第2端部の基部から前記第3端部の基部へと横に延びている、請求項17のタブ。
【請求項1】
缶エンドに付けられるように構成されたタブにおいて、前記タブは、
平面内に配置される底面と、前記底面に対向して、前記底面の平面に対して予め選択された高さh1に配置された上面とを備える本体部と、
前記タブの本体部の第1終端にあるノーズ部と、
前記タブの本体部の第2終端にあって、前記ノーズ部に対向しているリフト部と、
リベット孔を含んでおり、前記ノーズ部に近接しているリベット受け部と、
上部と、前記上部に対向して配置された下面とを含んでおり、前記リフト部の後端にあるフランジとを備えており、
前記フランジの下面は、前記タブの前記本体部の底面の平面に対して、予め選択された高さh2に配置されており、
前記予め選択された高さh1に対する前記予め選択された高さh2の比h2:h1は、約0.60と約0.95の間の値であるタブ。
【請求項2】
前記比h2:h1の値は、約0.65と約0.93の間である、請求項1のタブ。
【請求項3】
前記比h2:h1の値は、約0.68と約0.9の間である、請求項1のタブ。
【請求項4】
前記フランジの上部は、前記タブの前記リフト部にて、前記タブの本体部の上面とほぼ同一平面にある、請求項1のタブ。
【請求項5】
前記フランジの端部は、前記タブの残りの部分に対して角度をなして配置されている、請求項1のタブ。
【請求項6】
前記タブのリフト部は、指孔を含んでおり、前記フランジは、弓状の端部を有しており、前記フランジの前記弓状の端部は、前記指孔に対して凸状に向いている、請求項1のタブ。
【請求項7】
前記タブのリフト部は、指孔を含んでおり、前記フランジは、弓状の端部を有しており、前記フランジの前記弓状の端部は、前記指孔に対して凹状に向いている、請求項1のタブ。
【請求項8】
前記フランジは、互いに対向する終端を備える弓状の形状の端部を有しており、
第1軸は、前記リベット孔と、前記弓状の形状の端部の前記互いに対向する終端の一方とを通っており、
第2軸は、前記リベット孔と、前記弓状の形状の端部の前記互いに対向する終端の他方とを通っており、
前記第1軸は、前記第2軸に対して角度θ1で配置されており、
前記角度θ1は、約10度と約50度の間の値である、請求項1のタブ。
【請求項9】
前記角度θ1は、約25度と約45度の間の値である、請求項8のタブ。
【請求項10】
前記フランジの前記弓状の形状の端部は更に、前記弓状の形状の端部の前記互いに対向する端部の中間にある中心点を備えており、
第3軸は、前記タブの中心を通って長手方向に延びて、前記中心点を通っており、
前記第1軸は、前記第3軸に対して角度θ1/2で、前記中心点の一方の側に配置されており、
前記第2軸は、前記第3軸に対して角度θ1/2で、前記中心点の他方の側に配置されている、請求項8のタブ。
【請求項11】
前記タブのノーズ部の一部は、カールされた又は巻かれた端部であり、前記タブのリフト部の一部は、カールされた又は巻かれた端部であり、前記タブのフランジには、カール部又は巻き部はほどんとない、請求項1のタブ。
【請求項12】
前記リフト部の前記カールされた又は巻かれた端部は、前記フランジに近接する終端で終わっており、前記カールされた又は巻かれた端部は、巻き部又は部分的なカール部から、前記フランジの厚さの約2倍であって、折られて平たくされた金属領域へとテーパー状に変化することで、前記フランジへと遷移する、請求項11のタブ。
【請求項13】
前記タブに付けられた缶エンドと組み合わされる、請求項1のタブ。
【請求項14】
前記缶エンドは、ビール用缶エンド、飲料用缶エンド及び食品用缶エンドからなる群から選択される、請求項13のタブ。
【請求項15】
前記本体部は、互いに対向する第1及び第2側と、前記互いに対向する第1及び第2側の中間にあって、前記本体部の第1終端と第2終端の間を延びる長軸と、前記ノーズ部と前記リフト部の間にあって、前記タブの本体部の前記互いに対向する第1及び第2側の対応する部分を通って延びる複数のスロットとを備えており、
前記複数のスロットは、互いに対向する対として配置されており、
前記複数のスロットの前記対向する対の各々は、支点を形成し、
前記支点は、前記タブの本体部の前記長軸にほぼ直交し、
前記複数のスロットは、前記タブのリフト部が、前記タブのノーズ部に対して、ほぼ前記曲げ角度分屈曲することを可能とするように構成されている、請求項1のタブ。
【請求項16】
前記本体部は、リリーフアパーチャと、パネル又はビード領域とを更に備えており、
前記リリーフアパーチャは、前記リベット受け部の外側周辺に隣接して配置されており、前記リベット受け部のリベット孔の一部を囲っており、
前記パネル又はビード領域は、前記リリーフアパーチャと前記リフト部の間に、前記リリーフアパーチャに隣接して配置されており、
前記パネル又はビード領域は、前記タブの本体部の上面に対して窪んでいる、請求項15のタブ。
【請求項17】
前記リリーフアパーチャは、略C字型であり、外周を含んでおり、
前記パネル又はビード領域は、第1端部、第2端部、第3端部及び第4端部を含んでおり、
前記第1端部、前記第2端部、及び前記第3端部の各々は、前記タブの前本体部の上面に近接して配置されており、前記タブの本体部の底面に向かって下方に延びており、
前記第1端部は、前記タブの長軸に対してほぼ直交して延びて、互いに対向する端部で終端しており、
前記第2端部は、前記タブのノーズ部に向かって、前記第1端部の前記互いに対向する端部の対応する一方の端部から外側に延びており、
前記第3端部は、前記第2端部に対向しており、前記第1端部の前記互いに対向する端部の対応する他方の端部から外側に延びており、
前記第2端部と前記第3端部の各々は、前記略C字型リリーフアパーチャの外周と、対応する連結点で終端し、
前記第4端部は、前記略C字型リリーフアパーチャの外周に配置されており、
前記第4端部は、前記第2端部と前記略C字型リリーフアパーチャの間にある前記対応する連結点から、前記第3端部と前記略C字型リリーフアパーチャの間にある前記対応する連結点へと延びており、前記第2端部と前記第3端部が一体的に接続されている、請求項16のタブ。
【請求項18】
前記パネル又はビード領域はウェブを形成し、
前記ウェブは、前記第1端部の基部から前記第4端部の基部へと縦に延びており、
前記ウェブは、前記第2端部の基部から前記第3端部の基部へと横に延びている、請求項17のタブ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2011−500463(P2011−500463A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528965(P2010−528965)
【出願日】平成20年10月6日(2008.10.6)
【国際出願番号】PCT/US2008/078903
【国際公開番号】WO2009/048832
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(505257497)ストール マシーナリ カンパニー,エルエルシー (8)
【氏名又は名称原語表記】Stolle Machinery Company,LLC
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月6日(2008.10.6)
【国際出願番号】PCT/US2008/078903
【国際公開番号】WO2009/048832
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(505257497)ストール マシーナリ カンパニー,エルエルシー (8)
【氏名又は名称原語表記】Stolle Machinery Company,LLC
【Fターム(参考)】
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