説明

チアゾール化合物

【課題】
優れた活性及び安全性を有する糖尿病等の治療薬及び/又は予防薬を見出すこと。
【解決手段】
下記一般式(I)
【化1】


[式中、R1X及びR1Yはそれぞれ異なって水素原子、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、P(O)(OH)2、OP(O)(OH)2、CH2P(O)(OH)2、CF2P(O)(OH)2、OCH2P(O)(OH)2、R2及びR3は水素原子、置換可C1-C6脂肪族アシル基等、R4は水素原子、アミノ基等、Xは置換可C1-C3アルキレン基を示す。]の化合物又はその薬理上許容される塩。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)
【化1】


[式中、R1X及びR1Yは、それぞれ異なって水素原子、ハロゲン原子、C1-C3アルキル基、P(O)(OH)2、OP(O)(OH)2、CH2P(O)(OH)2、CF2P(O)(OH)2又はOCH2P(O)(OH)2を示し、R2及びR3は、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6アミノアルキル基(該アミノアルキル基のアミノ基は、置換基群αから選択される基で1又は2個置換されていても良い)、C1-C6ヒドロキシアルキル基、C1-C6アルキルチオ基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルコキシイミノC1-C3アルキル基(該アルコキシイミノC1-C3アルキル基は、C1-C3アルキル基で置換されていても良い)、水酸基、C1-C6脂肪族アシル基(該アシル基は、置換基群αから選択される基で置換されていても良い)、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6ジアルキルアミノ基、C1-C6脂肪族アシルアミノ基、C6-C10アリール基(該アリール基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環基(該複素環基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環C1-C6アルキル基(該複素環C1-C6アルキル基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環C1-C6アルキルアミノ基(該複素環C1-C6アルキルアミノ基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、ウレイド基、シアノ基又はニトロ基を示し、R4は、水素原子、C1-C3アルキル基、C1-C3ハロアルキル基、ハロゲン原子又はアミノ基を示し、Xは、C1-C3アルキレン基(該アルキレン基は、オキソ基、水酸基、ハロゲン原子、C1-C3アルキル基又はC3-6シクロアルキリデン基で1又は2個置換されていてもよい)、を示す。ただし、R1XがP(O)(OH)2、OP(O)(OH)2、CH2P(O)(OH)2、CF2P(O)(OH)2又はOCH2P(O)(OH)2を示す場合は、R1Yは水素原子、ハロゲン原子又はC1-C6アルキル基を示し、R1YがP(O)(OH)2、OP(O)(OH)2、CH2P(O)(OH)2、CF2P(O)(OH)2又はOCH2P(O)(OH)2を示す場合は、R1Xは水素原子、ハロゲン原子又はC1-C6アルキル基を示す。
(置換基群α)
ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6ヒドロキシアルキル基(該ヒドロキシアルキル基のアルキル基は、C1-C6ヒドロキシアルキル基で1個置換されていても良い)、C1-C6アルコキシC1-C6アルキル基、C1-C6アミノアルキル基(該アミノアルキル基のアミノ基は、C1-C6アルキル基で1又は2個置換されていても良い)、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルチオ基、カルボキシ基、C1-C6アルコキシカルボニル基、水酸基、C1-C6脂肪族アシル基、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基(該アルキルアミノ基のアルキル基は、水酸基、C1-C6ヒドロキシアルキル基、C3-C10シクロアルキル基、C1-C6アルコキシ基、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6ジアルキルアミノ基又はアミド基で1若しくは2個置換されていても良い)、C3-C10シクロアルキルアミノ基、C1-C6ジアルキルアミノ基、C1-C6アルコキシアミノ基(該アルコキシアミノ基は、水酸基で1又は2個置換されていてもよい)、C1-C6脂肪族アシルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、グアニジノ基、C3-C10シクロアルキル基、C6-C10アリ−ル基、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環基、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環C1-C6アルキルアミノ基、C1-6カルバモイルアルキルアミノ基(該カルバモイルアルキルアミノ基のアルキル基は、ヒドロキシアルキル基で1個置換されていてもよい)]で表される化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項2】
下記一般式(I’)
【化2】


[式中、R1X は、P(O)(OH)2、OP(O)(OH)2、CH2P(O)(OH)2、CF2P(O)(OH)2又はOCH2P(O)(OH)2を示し、R2及びR3は、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6アミノアルキル基(該アミノアルキル基のアミノ基は、置換基群αから選択される基で1又は2個置換されていても良い)、C1-C6ヒドロキシアルキル基、C1-C6アルキルチオ基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルコキシイミノC1-C3アルキル基(該アルコキシイミノC1-C3アルキル基は、C1-C3アルキル基で置換されていても良い)、水酸基、C1-C6脂肪族アシル基(該アシル基は、置換基群αから選択される基で置換されていても良い)、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6ジアルキルアミノ基、C1-C6脂肪族アシルアミノ基、C6-C10アリール基(該アリール基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環基(該複素環基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環C1-C6アルキル基(該複素環C1-C6アルキル基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環C1-C6アルキルアミノ基(該複素環C1-C6アルキルアミノ基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、ウレイド基、シアノ基又はニトロ基を示し、R4は、水素原子、C1-C3アルキル基、C1-C3ハロアルキル基、ハロゲン原子又はアミノ基を示し、Xは、C1-C3アルキレン基(該アルキレン基は、オキソ基、水酸基、ハロゲン原子、C1-C3アルキル基又はC3-6シクロアルキリデン基で1又は2個置換されていてもよい)、を示す。
(置換基群α)
ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6ヒドロキシアルキル基(該ヒドロキシアルキル基のアルキル基は、C1-C6ヒドロキシアルキル基で1個置換されていても良い)、C1-C6アルコキシC1-C6アルキル基、C1-C6アミノアルキル基(該C1-C6アミノアルキル基のアミノ基は、C1-6アルキル基で1若しくは2個置換されていても良い)、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルチオ基、カルボキシ基、C1-C6アルコキシカルボニル基、水酸基、C1-C6脂肪族アシル基、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基(該アルキルアミノ基のアルキル基は、水酸基、C1-C6ヒドロキシアルキル基、C3-C10シクロアルキル基、C1-C6アルコキシ基、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6ジアルキルアミノ基又はアミド基で1若しくは2個置換されていても良い)、C3-C10シクロアルキルアミノ基、C1-C6ジアルキルアミノ基、C1-C6アルコキシアミノ基(該アルコキシアミノ基は、水酸基で1又は2個置換されていてもよい)、C1-C6脂肪族アシルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、グアニジノ基、C3-C10シクロアルキル基、C6-C10アリ−ル基、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環基、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環C1-C6アルキルアミノ基、C1-6カルバモイルアルキルアミノ基(該カルバモイルアルキルアミノ基のアルキル基は、ヒドロキシアルキル基で1個置換されていてもよい)]で表される化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項3】
請求項1又は2においてR1Xが、OCH2P(O)(OH)2である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項4】
請求項1乃至3において、R2及びR3がそれぞれ同一若しくは異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6ジアルキルアミノ基又はC1-C6脂肪族アシル基(該アシル基は、置換基群αから選択される基で置換されていても良い)である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項5】
請求項1乃至4において、R2が水素原子又はC1-C6アルキル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項6】
請求項1乃至4においてR2が水素原子又はメチル基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項7】
請求項1乃至6において、R3がハロゲン原子、C1-C6ジアルキルアミノ基、C1-C6脂肪族アシル基(該アシル基は、置換基群αから選択される基で置換されていても良い)、C1-C6アルキル基又はC1-C6アルコキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項8】
請求項1乃至6において、R3がC1-C6脂肪族アシル基、C1-C6アルキル基又はC1-C6アルコキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項9】
請求項1乃至6においてR3がC1-C6アルキル基又はC1-C6アルコキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項10】
請求項1乃至6においてR3がメチル基、エチル基又はメトキシ基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項11】
請求項1乃至10において、R4が水素原子又はアミノ基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項12】
請求項1乃至10において、R4が水素原子である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項13】
請求項1乃至12において、XがC1-C3アルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項14】
請求項1乃至12において、Xがメチレン基である化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項15】
下記一般式(II)
【化3】


[式中、R1は、P(O)(OH)2、OP(O)(OH)2、CH2P(O)(OH)2、CF2P(O)(OH)2又はOCH2P(O)(OH)2を示し、R2及びR3は、それぞれ同一若しくは異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6アミノアルキル基(該アミノアルキル基のアミノ基は、置換基群αから選択される基で1又は2個置換されていても良い)、C1-C6ヒドロキシアルキル基、C1-C6アルキルチオ基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルコキシイミノC1-C3アルキル基(該アルコキシイミノC1-C3アルキル基は、C1-C3アルキル基で置換されていても良い)、水酸基、C1-C6脂肪族アシル基(該アシル基は、置換基群αから選択される基で置換されていても良い)、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6ジアルキルアミノ基、C1-C6脂肪族アシルアミノ基、C6-C10アリール基(該アリール基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環基(該複素環基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環C1-C6アルキル基(該複素環C1-C6アルキル基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環C1-C6アルキルアミノ基(該複素環C1-C6アルキルアミノ基は、置換基群αから選択される基で1乃至5個置換されていても良い)、シアノ基及びニトロ基を示し、R4は、水素原子、C1-C3アルキル基、C1-C3ハロアルキル基、ハロゲン原子又はアミノ基を示し、Xは、C1-C3アルキレン基(該アルキレン基は、C1-C3アルキル基又はC3-6シクロアルキリデン基で置換されていてもよい)、を示す。
(置換基群α)
ハロゲン原子、C1-C6アルキル基、C1-C6ハロアルキル基、C1-C6アミノアルキル基(該アミノアルキル基のアミノ基は、C1-C6アルキル基で1又は2個置換されていても良い)、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルチオ基、カルボキシ基、C1-C6アルコキシカルボニル基、水酸基、C1-C6脂肪族アシル基、アミノ基、C1-C6アルキルアミノ基、C1-C6ジアルキルアミノ基、C1-C6脂肪族アシルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、C3-C10シクロアルキル基、C6-C10アリ−ル基、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環基、窒素、酸素及び硫黄から選択される同一若しくは異なった1-3個のヘテロ原子を含む4-10員複素環C1-C6アルキルアミノ基、C1-6カルバモイルアルキルアミノ基]で表される化合物又はその薬理上許容される塩。
【請求項16】
{[7-(アミノカルボニル)-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル]オキシ}メチルホスホン酸、{[7-(シクロプロピルカルボニル)-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル]オキシ}メチルホスホン酸又はその薬理上許容される塩。
【請求項17】
[(7-フルオロ-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル)オキシ]メチルホスホン酸、[(7-アセチル-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル)オキシ]メチルホスホン酸、{[7-(ジメチルアミノ)-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル]オキシ}メチルホスホン酸、 ({7-[(メチルアミノ)カルボニル]-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル}オキシ)メチルホスホン酸又はその薬理上許容される塩。
【請求項18】
[(7-{[(2-アミノ-2-オキソエチル)アミノ]カルボニル}-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル)オキシ]メチルホスホン酸、{[7-({[(1S)-2-アミノ-1-メチル-2-オキソエチル]アミノ}カルボニル)-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル]オキシ}メチルホスホン酸、{[7-({[(1R)-2-アミノ-1-メチル-2-オキソエチル]アミノ}カルボニル)-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル]オキシ}メチルホスホン酸、{[7-({[(1S)-1-(アミノカルボニル)-3-メチルブチル]アミノ}カルボニル)-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル]オキシ}メチルホスホン酸、{[7-({[(1S)-2-アミノ-1-(ヒドロキシメチル)-2-オキソエチル]アミノ}カルボニル)-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル]オキシ}メチルホスホン酸又はその薬理上許容される塩。
【請求項19】
[(7-メトキシ-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル)オキシ]メチルホスホン酸、[(7-エチル-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル)オキシ]メチルホスホン酸、[(6,7-ジメチル-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル)オキシ]メチルホスホン酸又はその薬理上許容される塩。
【請求項20】
[(7-ブロモ-6-メチル-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル)オキシ]メチルホスホン酸、[(6-メトキシ-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル)オキシ]メチルホスホン酸、[(7-ブロモ-6-メトキシ-8H-インデノ[1,2-d][1,3]チアゾール-4-イル)オキシ]メチルホスホン酸又はその薬理上許容される塩。
【請求項21】
請求項1乃至20に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬。

【公開番号】特開2006−298914(P2006−298914A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−82453(P2006−82453)
【出願日】平成18年3月24日(2006.3.24)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】