チューインガム容器
【課題】複数個のチューインガムと各々が充分な大きさを有する複数枚の捨て紙とを混在させずに収納することができ、衛生的で、特に捨て紙を取出す際の作業性に優れたチューインガム容器を提供すること。
【解決手段】その上面が開口した、複数個のチューインガムを収納する容器本体と、該容器本体の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体とからなり、前記蓋体の内部に、該蓋体と同一形状で、その一部が切欠したスリーブが設けられ、前記スリーブの内部に、該スリーブと同一形状の捨て紙が複数枚収納されたことを特徴とする、チューインガム容器。
【解決手段】その上面が開口した、複数個のチューインガムを収納する容器本体と、該容器本体の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体とからなり、前記蓋体の内部に、該蓋体と同一形状で、その一部が切欠したスリーブが設けられ、前記スリーブの内部に、該スリーブと同一形状の捨て紙が複数枚収納されたことを特徴とする、チューインガム容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、チューインガム容器に関する。さらに詳しくは、複数個のチューインガムと各々が充分な大きさを有する複数枚の捨て紙とを混在させずに収納することが可能なチューインガム容器に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、板状のものに加えて粒状のチューインガムが種々市販されており、近年特に、多数個の粒状のチューインガムを開閉可能な蓋付きの容器内に収納した製品の需要が高まってきている。
【０００３】
前記のごとき製品では、一般に、チューインガムそのものは紙で個々に包装されておらず、板状のチューインガムのように、噛み終えたチューインガムを包装していた紙に包んで捨てることができない。そのため、このような製品では、通常複数枚の捨て紙が束ねられた捨て紙束が、別途容器内に収納されており、チューインガムを噛み終えた消費者は、容器からこの捨て紙束を取出し、１枚ずつ剥離して捨て紙として使用するのが一般的である。
【０００４】
しかしながら、前記製品の場合、チューインガムを噛み終えた消費者はまず、容器内のチューインガム中に手指を入れて捨て紙束を取出し、剥離して使用した後、残りの捨て紙束を、再度チューインガムが収納されている容器内に戻さなければならず、衛生上好ましくないという問題がある。
【０００５】
そこで、前記問題を解決するために、チューインガムとは別の箇所に捨て紙を収納し得る容器の開発が試みられており、例えば特許文献１には、多数個のチューインガムを収納した容器の蓋の内面に、１枚ずつ剥離可能に綴じられた冊子状の捨て紙を直接接着したり、ポケットに収納して接着したチューインガム容器が提案されている。
【０００６】
前記チューインガム容器は、例えば方形を有する冊子状の捨て紙が容器の蓋に接着されているので、消費者が何度も容器内のチューインガム中に手指を入れずに使用することができ、前記のごとき衛生上の問題は解決することができる。しかしながら、例えば円形のチューインガム容器の蓋に接着することができる方形の捨て紙は、噛み終えたチューインガムを包むには充分な大きさとはいい難い。また、消費者が粒状のチューインガムを食する際に、実際のところ、１個ずつに限らず２〜３の多数個を同時に食する場合も多く、益々捨て紙としては不充分な大きさとなってしまう。
【０００７】
さらに、粒状のチューインガムが多数個収納されたチューインガム容器は、１回あたりのチューインガムの消費個数からすると、比較的長期間にわたって使用される場合も多く、蓋の開閉回数も必然的に多くなるので、閉口時の容器本体と蓋との密着性が低下し難い構造が望ましい。そのため、蓋の内部に内筒構造（スリーブ）を設けたチューインガム容器も提案されている。ところが、このように蓋の内部に内筒構造を設けた場合、例えば前記のごとき方形で冊子状の捨て紙を蓋に接着しようとすると、さらに小さくしなければならず、より一層捨て紙として不充分な大きさとなってしまう。しかも、このような内筒構造のさらに内側に冊子状の捨て紙が接着されていると、１枚ごとに捨て紙を取出し難く、捨て紙を収納するポケットに取出し口が設けられていても、やはり内筒構造に手指が接触して取出し難いだけでなく、例えば方形の捨て紙に即したポケットの形状上、消費者にさらに煩雑な感覚を与えてしまう。
【特許文献１】実用新案登録第３１０１９１４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は前記背景技術に鑑みてなされたものであり、複数個のチューインガムと、各々が充分な大きさを有する複数枚の捨て紙とを混在させずに収納することができ、衛生的で、特に捨て紙を取出す際の作業性に優れたチューインガム容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
すなわち本発明は、
その上面が開口した、複数個のチューインガムを収納する容器本体と、該容器本体の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体とからなり、
前記蓋体の内部に、該蓋体と同一形状で、その一部が切欠したスリーブが設けられ、
前記スリーブの内部に、該スリーブと同一形状の捨て紙が複数枚収納されたことを特徴とする、チューインガム容器
に関する。
【発明の効果】
【００１０】
本発明のチューインガム容器は、複数枚の捨て紙が容器内のチューインガムとは別個に収納されているので、捨て紙の取出し時に手指がチューインガムに触れず非常に衛生的なだけでなく、該捨て紙が、噛み終えたチューインガムを包むのに充分な大きさを有し、しかも極めて容易に取出すことができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
本発明のチューインガム容器は、前記したように、その上面が開口した、複数個のチューインガムを収納する容器本体と、該容器本体の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体とで構成され、該蓋体の内部に、該蓋体と同一形状で、その一部が切欠したスリーブが設けられ、該スリーブの内部に、該スリーブと同一形状の捨て紙が複数枚収納されている。以下、本発明のチューインガム容器について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【００１２】
（実施の形態１）
図１は、本発明のチューインガム容器の一実施態様を示す概略斜視図である。図１において、チューインガム容器１は、その上面が開口した容器本体２と、該容器本体２の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体３とで構成されている。例えば図１に示すように、容器本体２の上面付近の一部に蓋体３の一部がヒンジ８により結合され、該容器本体２と蓋体３とが分離することなく、容器本体２を蓋体３でもって開閉することができるが、該容器本体２と蓋体３とが分離して、容器本体２が蓋体３で開閉される構造であってもよい。容器本体２の内部には、例えば粒状の複数個のチューインガム９が収納されている。また図２は、前記蓋体３を内面側から見た概略平面図である。
【００１３】
蓋体３の内部には、該蓋体３と同一形状で、その一部が切欠したスリーブ４が設けられている。閉口時には、該スリーブ４と蓋体３の周縁部３１との間に、容器本体２の周縁部２１が嵌り込む。該スリーブ４が設けられたことにより、蓋体３の開閉回数が多くなった場合でも、チューインガム容器１は、閉口時の容器本体２と蓋体３との密着性が低下し難い。
【００１４】
前記スリーブ４は、例えば図１及び２に示すように容器本体２が円筒形状及び蓋体３が円形の場合には、蓋体３と同様に円形であるが、全円形状ではなく、その一部が切欠している。このようにスリーブ４の一部が切欠した構造であるので、本発明のチューインガム容器１は、後述するように、捨て紙をスリーブ４の内部から容易に取出すことができる。スリーブ４において、切欠した箇所の位置には特に限定がないが、捨て紙を取出す際の作業性を考慮すると、例えば図１に示すように容器本体２と蓋体３とがヒンジ８にて結合されている場合には、該ヒンジ８が設けられた箇所から最も離れた箇所が切欠していることが好ましい。なお、スリーブ４における切欠した箇所の全体に対する割合にも特に限定がないが、やはり捨て紙を取出す際の作業性を考慮すると、全体の１／８〜１／３程度が切欠していることが好ましい。
【００１５】
さらにスリーブ４の高さにも特に限定がなく、該スリーブ４と蓋体３の周縁部３１との間に、容器本体２の周縁部２１が嵌り込む程度の、例えば蓋体３と同程度の高さであればよい。またスリーブ４の厚みにも特に限定がないが、蓋体３の開閉操作がし易いように、蓋体３の厚みよりも少し小さい程度が好ましい。
【００１６】
前記スリーブ４の内部には、チューインガム９を噛み終えた際に包み紙として使用する捨て紙５が複数枚収納されており、該捨て紙５は、スリーブ４と同一形状を有する。即ち複数枚の捨て紙５は、例えば図１及び２に示すようにスリーブ４が円形である場合には、同様に円形である。またスリーブ４はその一部が切欠した円形であるが、捨て紙５は、図１及び２に示すような、該スリーブ４と同様にその一部が切欠した円形であってもよく、切欠した箇所のない全円形状であってもよい。
【００１７】
捨て紙５の大きさは、噛み終えたチューインガムを包むのに充分な大きさであれば特に限定がなく、図２に示すように、各捨て紙５の周縁がスリーブ４の内壁４１に接するように収納された状態、すなわち捨て紙５の大きさがスリーブ４の大きさと実質同一であることが好ましい。
【００１８】
複数枚の捨て紙５は、スリーブ４の内部に収納され易いという点から、各捨て紙５同士が部分的に接着して積層され、かつ個別に剥離可能な捨て紙束６を構成していることが好ましい。このように複数枚の捨て紙５を捨て紙束６とし、例えば該捨て紙束６の最下裏面を蓋体３の内上面３２に接着させることにより、複数枚の捨て紙５をより安定してスリーブ４の内部に収納することができる。また、複数枚の捨て紙５を捨て紙束６とする場合には、その最下層として捨て紙５とは別の台紙を用いてもよい。このような台紙を用いた場合には、その裏面を蓋体３の内上面３２に接着させて捨て紙束６をスリーブ４の内部に収納すればよいが、台紙に厚みを持たせ、かつスリーブ４の内径よりも僅かに大きくして、該台紙の裏面を蓋体３の内上面３２に接着させることなく捨て紙束６をスリーブ４の内部に収納することもできる。
【００１９】
各捨て紙５同士を部分的に接着して積層し、個別に剥離可能な捨て紙束６としてスリーブ４に収納する場合、実際に捨て紙５を１枚ずつスリーブ４から取出す作業を考慮すると、通常、スリーブ４の切欠した箇所から最も離れた箇所で捨て紙５同士を部分的に接着させる。
【００２０】
なお、本実施の形態１において、チューインガム容器１を構成する容器本体２、蓋体３及びスリーブ４は、いずれも、例えばポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレフィン系樹脂等の食品衛生法に適合した安全性の高い熱可塑性樹脂から、通常の方法にて適宜成形することができる。
【００２１】
捨て紙５の材質には特に限定がなく、また該捨て紙５は容器本体２の内部に収納されたチューインガム９とは直接接触しないものの、食品衛生法に適合した安全性の高い紙材料から製造されたものであることが好ましい。各捨て紙５の厚みは、噛み終えたチューインガムを包み易く、かつ破断し難い程度であればよい。また収納する捨て紙５の枚数にも特に限定がないが、例えばチューインガム９の個数の半数乃至同数程度で、スリーブ４の内部に収納され得る程度であればよい。
【００２２】
また、各捨て紙５を部分的に接着して積層し、捨て紙束６とする場合には、例えば食品衛生法に適合する安全性の高い、再剥離性の粘着剤を用いることが好ましい。
【００２３】
（実施の形態２）
図３は、本発明のチューインガム容器の別の一実施態様を示す概略斜視図である。図３において、チューインガム容器１は、図１に示す実施の形態１に係るチューインガム容器１と同様に、その上面が開口した容器本体２と、該容器本体２の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体３とで構成されている。例えば図３に示すように、容器本体２の上面付近の一部に蓋体３の一部がヒンジ８により結合され、該容器本体２と蓋体３とが分離することなく、容器本体２を蓋体３でもって開閉することができるが、該容器本体２と蓋体３とが分離して、容器本体２が蓋体３で開閉される構造であってもよい。容器本体２の内部には、例えば粒状の複数個のチューインガム９が収納されている。また図４は、前記蓋体３を内面側から見た概略平面図である。
【００２４】
図３に示す本実施の形態２に係るチューインガム容器１は、基本的に図１に示す実施の形態１に係るチューインガム容器１と同様の構成である。したがって、本実施の形態２では、実施の形態１に係るチューインガム容器と異なる構成について主に説明する。
【００２５】
実施の形態１に係るチューインガム容器と同様に、蓋体３の内部にはスリーブ４が設けられている。該スリーブ４の内部には、チューインガム９を噛み終えた際に包み紙として使用する捨て紙５が複数枚収納されているが、本実施の形態２においては、複数枚の捨て紙５が、該捨て紙５と同一形状のアダプター７内に収納され、該アダプター７がスリーブ４の内部に嵌合されている点で、実施の形態１と異なる。該アダプター７はスリーブ４と同一形状、即ち複数枚の捨て紙５と同一形状である。したがって、スリーブ４が、例えば図３及び４に示すようにその一部が切欠した円形である場合には、同様に捨て紙５及びアダプター７は円形であり、該アダプター７はその一部が切欠している。このように、本実施の形態２では、複数枚の捨て紙５がアダプター７内に収納され、該アダプター７がスリーブ４の内部に嵌合されているので、複数枚の捨て紙５は、より安定した収納状態が維持される。また、該アダプター７を設けることにより、複数枚の捨て紙５のうち、蓋体３の内上面３２の最も近くに収納される捨て紙と該内上面３２との間、すなわち複数枚の捨て紙５を捨て紙束６とする場合には、その最下層と内上面３２との間に、若干のスペースが生じ、捨て紙５をより容易に取出すことができるという利点もある。
【００２６】
前記アダプター７は、例えば図３及び４に示すように容器本体２が円筒形状及び蓋体３が円形で、スリーブ４がその一部が切欠した円形の場合には、スリーブ４と同様にその一部が切欠した円形である。また、該アダプター７の形状は、スリーブ４の内部に嵌合することが可能な限り特に限定がなく、例えば図３に示すように蓋体３と同様な高さを有する形状であってもよく、例えば円盤のような高さを有さない板状であってもよい。
【００２７】
アダプター７における切欠は、捨て紙５の取出しを考慮すると、通常、スリーブ４における切欠した箇所と略同一の箇所である。なお、アダプター７における切欠した箇所は、捨て紙５を取出す際の作業性を考慮すると、スリーブ４における切欠した箇所と略同一の大きさ以上とすることができる。すなわち、スリーブ４における切欠した箇所が、例えば前記のごとく全体の１／８〜１／３程度である場合には、アダプター７における切欠した箇所も、全体の１／８〜１／３程度であることが好ましい。なお、これらアダプター７における切欠した箇所とスリーブ４における切欠した箇所との大きさの関係は、全体の大きさに対する割合が各々かかる範囲内であれば、図３に示すように、アダプター７における切欠した箇所がスリーブ４における切欠した箇所よりも大きくてもよい。
【００２８】
さらにアダプター７が高さを有する形状の場合、その高さにも特に限定がなく、スリーブ４の内部に安定して嵌合されるように、例えば該スリーブ４と同程度の高さであればよい。またアダプター７の厚みにも特に限定がなく、例えばスリーブ４と同程度、即ち蓋体３の厚みよりも少し小さい程度であればよい。
【００２９】
なお、アダプター７をスリーブ４の内部に嵌合する方法には特に限定がなく、アダプター７をスリーブ４の内部にそのまま嵌め込む方法のほか、例えばアダプター７の裏面（外上面）と蓋体３の内上面３２とを粘着剤等で接着する方法や、アダプター７の裏面（外上面）と蓋体３の内上面３２各々に、互いが嵌合するような凹部と凸部又は凸部と凹部を数個ずつ設けて、両者を嵌め合わせる方法等を採用することができる。
【００３０】
捨て紙５の大きさは、噛み終えたチューインガムを包むのに充分な大きさであれば特に限定がなく、図４に示すように、各捨て紙５の周縁がアダプター７の内壁７１に接するように収納された状態、すなわち捨て紙５の大きさがアダプター７の大きさと実質同一であることが好ましい。
【００３１】
複数枚の捨て紙５は、アダプター７内に収納され易いという点から、各捨て紙５同士が部分的に接着して積層され、かつ個別に剥離可能な捨て紙束６を構成していることが好ましい。このように複数枚の捨て紙５を捨て紙束６とし、例えば該捨て紙束６の最下裏面をアダプター７の内上面７２に接着させることにより、複数枚の捨て紙５をより安定してアダプター７内に収納することができる。また、複数枚の捨て紙５を捨て紙束６とする場合には、その最下層として捨て紙５とは別の台紙を用いてもよく、このような台紙を用いた場合には、その裏面をアダプター７の内上面７２に接着させればよい。
【００３２】
各捨て紙５同士を部分的に接着して積層し、個別に剥離可能な捨て紙束６としてアダプター７内に収納する場合、実際に捨て紙５を１枚ずつアダプター７から取出す際の作業を考慮すると、通常、アダプター７の切欠した箇所から最も離れた箇所で捨て紙５同士を部分的に接着させる。
【００３３】
なお、本実施の形態２においても、チューインガム容器１を構成する容器本体２、蓋体３、スリーブ４及びアダプター７は、いずれも、実施の形態１に係るチューインガム容器と同様に、食品衛生法に適合した安全性の高い熱可塑性樹脂から、通常の方法にて適宜成形することができる。またアダプター７は、例えば前記のごとき厚みを有し、耐久性の比較的高い板紙等でも適宜形成することができる。
【００３４】
捨て紙５の材質や各捨て紙５の厚みは、実施の形態１と同程度であればよく、また収納する捨て紙５の枚数は、例えばチューインガム９の個数の半数乃至同数程度で、アダプター７内に収納され得る程度であればよい。
【００３５】
本実施の形態１及び２に係るチューインガム容器は、いずれも、図１及び３に示すように容器本体２が円筒形状及び蓋体３が円形のものであるが、本発明のチューインガム容器は、このような円筒形状に限定されるものではなく、例えば四角柱形状や、上部（蓋体側）から下部（容器本体の底部）に向かって徐々に細くなった四角柱形状等、用途に応じて適宜変更することができる。
【００３６】
このように、本実施の形態１及び２に係るチューインガム容器では、複数枚の捨て紙が、容器本体の内部に収納されたチューインガムとは別個に収納されるので、手指がチューインガムに触れることなく捨て紙を取出すことができて非常に衛生的なだけでなく、該捨て紙が、噛み終えたチューインガムを包むのに充分な大きさを有し、しかもその取出しが極めて容易なものである。
【産業上の利用可能性】
【００３７】
本発明のチューインガム容器は、複数個のチューインガムと複数枚の捨て紙とを混在させずに収納することができるので、チューインガムを衛生的に収納して、例えば保存用容器や携帯用容器等として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３８】
【図１】本発明のチューインガム容器の一実施態様を示す概略斜視図
【図２】図１のチューインガム容器における蓋体を内面側から見た概略平面図
【図３】本発明のチューインガム容器の別の一実施態様を示す概略斜視図
【図４】図３のチューインガム容器における蓋体を内面側から見た概略平面図
【符号の説明】
【００３９】
１ チューインガム容器
２ 容器本体
２１ 容器本体の周縁部
３ 蓋体
３１ 蓋体の周縁部
３２ 蓋体の内上面
４ スリーブ
４１ スリーブの内壁
５ 捨て紙
６ 捨て紙束
７ アダプター
７１ アダプターの内壁
７２ アダプターの内上面
８ ヒンジ
９ チューインガム
【技術分野】
【０００１】
本発明は、チューインガム容器に関する。さらに詳しくは、複数個のチューインガムと各々が充分な大きさを有する複数枚の捨て紙とを混在させずに収納することが可能なチューインガム容器に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、板状のものに加えて粒状のチューインガムが種々市販されており、近年特に、多数個の粒状のチューインガムを開閉可能な蓋付きの容器内に収納した製品の需要が高まってきている。
【０００３】
前記のごとき製品では、一般に、チューインガムそのものは紙で個々に包装されておらず、板状のチューインガムのように、噛み終えたチューインガムを包装していた紙に包んで捨てることができない。そのため、このような製品では、通常複数枚の捨て紙が束ねられた捨て紙束が、別途容器内に収納されており、チューインガムを噛み終えた消費者は、容器からこの捨て紙束を取出し、１枚ずつ剥離して捨て紙として使用するのが一般的である。
【０００４】
しかしながら、前記製品の場合、チューインガムを噛み終えた消費者はまず、容器内のチューインガム中に手指を入れて捨て紙束を取出し、剥離して使用した後、残りの捨て紙束を、再度チューインガムが収納されている容器内に戻さなければならず、衛生上好ましくないという問題がある。
【０００５】
そこで、前記問題を解決するために、チューインガムとは別の箇所に捨て紙を収納し得る容器の開発が試みられており、例えば特許文献１には、多数個のチューインガムを収納した容器の蓋の内面に、１枚ずつ剥離可能に綴じられた冊子状の捨て紙を直接接着したり、ポケットに収納して接着したチューインガム容器が提案されている。
【０００６】
前記チューインガム容器は、例えば方形を有する冊子状の捨て紙が容器の蓋に接着されているので、消費者が何度も容器内のチューインガム中に手指を入れずに使用することができ、前記のごとき衛生上の問題は解決することができる。しかしながら、例えば円形のチューインガム容器の蓋に接着することができる方形の捨て紙は、噛み終えたチューインガムを包むには充分な大きさとはいい難い。また、消費者が粒状のチューインガムを食する際に、実際のところ、１個ずつに限らず２〜３の多数個を同時に食する場合も多く、益々捨て紙としては不充分な大きさとなってしまう。
【０００７】
さらに、粒状のチューインガムが多数個収納されたチューインガム容器は、１回あたりのチューインガムの消費個数からすると、比較的長期間にわたって使用される場合も多く、蓋の開閉回数も必然的に多くなるので、閉口時の容器本体と蓋との密着性が低下し難い構造が望ましい。そのため、蓋の内部に内筒構造（スリーブ）を設けたチューインガム容器も提案されている。ところが、このように蓋の内部に内筒構造を設けた場合、例えば前記のごとき方形で冊子状の捨て紙を蓋に接着しようとすると、さらに小さくしなければならず、より一層捨て紙として不充分な大きさとなってしまう。しかも、このような内筒構造のさらに内側に冊子状の捨て紙が接着されていると、１枚ごとに捨て紙を取出し難く、捨て紙を収納するポケットに取出し口が設けられていても、やはり内筒構造に手指が接触して取出し難いだけでなく、例えば方形の捨て紙に即したポケットの形状上、消費者にさらに煩雑な感覚を与えてしまう。
【特許文献１】実用新案登録第３１０１９１４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は前記背景技術に鑑みてなされたものであり、複数個のチューインガムと、各々が充分な大きさを有する複数枚の捨て紙とを混在させずに収納することができ、衛生的で、特に捨て紙を取出す際の作業性に優れたチューインガム容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
すなわち本発明は、
その上面が開口した、複数個のチューインガムを収納する容器本体と、該容器本体の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体とからなり、
前記蓋体の内部に、該蓋体と同一形状で、その一部が切欠したスリーブが設けられ、
前記スリーブの内部に、該スリーブと同一形状の捨て紙が複数枚収納されたことを特徴とする、チューインガム容器
に関する。
【発明の効果】
【００１０】
本発明のチューインガム容器は、複数枚の捨て紙が容器内のチューインガムとは別個に収納されているので、捨て紙の取出し時に手指がチューインガムに触れず非常に衛生的なだけでなく、該捨て紙が、噛み終えたチューインガムを包むのに充分な大きさを有し、しかも極めて容易に取出すことができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
本発明のチューインガム容器は、前記したように、その上面が開口した、複数個のチューインガムを収納する容器本体と、該容器本体の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体とで構成され、該蓋体の内部に、該蓋体と同一形状で、その一部が切欠したスリーブが設けられ、該スリーブの内部に、該スリーブと同一形状の捨て紙が複数枚収納されている。以下、本発明のチューインガム容器について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【００１２】
（実施の形態１）
図１は、本発明のチューインガム容器の一実施態様を示す概略斜視図である。図１において、チューインガム容器１は、その上面が開口した容器本体２と、該容器本体２の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体３とで構成されている。例えば図１に示すように、容器本体２の上面付近の一部に蓋体３の一部がヒンジ８により結合され、該容器本体２と蓋体３とが分離することなく、容器本体２を蓋体３でもって開閉することができるが、該容器本体２と蓋体３とが分離して、容器本体２が蓋体３で開閉される構造であってもよい。容器本体２の内部には、例えば粒状の複数個のチューインガム９が収納されている。また図２は、前記蓋体３を内面側から見た概略平面図である。
【００１３】
蓋体３の内部には、該蓋体３と同一形状で、その一部が切欠したスリーブ４が設けられている。閉口時には、該スリーブ４と蓋体３の周縁部３１との間に、容器本体２の周縁部２１が嵌り込む。該スリーブ４が設けられたことにより、蓋体３の開閉回数が多くなった場合でも、チューインガム容器１は、閉口時の容器本体２と蓋体３との密着性が低下し難い。
【００１４】
前記スリーブ４は、例えば図１及び２に示すように容器本体２が円筒形状及び蓋体３が円形の場合には、蓋体３と同様に円形であるが、全円形状ではなく、その一部が切欠している。このようにスリーブ４の一部が切欠した構造であるので、本発明のチューインガム容器１は、後述するように、捨て紙をスリーブ４の内部から容易に取出すことができる。スリーブ４において、切欠した箇所の位置には特に限定がないが、捨て紙を取出す際の作業性を考慮すると、例えば図１に示すように容器本体２と蓋体３とがヒンジ８にて結合されている場合には、該ヒンジ８が設けられた箇所から最も離れた箇所が切欠していることが好ましい。なお、スリーブ４における切欠した箇所の全体に対する割合にも特に限定がないが、やはり捨て紙を取出す際の作業性を考慮すると、全体の１／８〜１／３程度が切欠していることが好ましい。
【００１５】
さらにスリーブ４の高さにも特に限定がなく、該スリーブ４と蓋体３の周縁部３１との間に、容器本体２の周縁部２１が嵌り込む程度の、例えば蓋体３と同程度の高さであればよい。またスリーブ４の厚みにも特に限定がないが、蓋体３の開閉操作がし易いように、蓋体３の厚みよりも少し小さい程度が好ましい。
【００１６】
前記スリーブ４の内部には、チューインガム９を噛み終えた際に包み紙として使用する捨て紙５が複数枚収納されており、該捨て紙５は、スリーブ４と同一形状を有する。即ち複数枚の捨て紙５は、例えば図１及び２に示すようにスリーブ４が円形である場合には、同様に円形である。またスリーブ４はその一部が切欠した円形であるが、捨て紙５は、図１及び２に示すような、該スリーブ４と同様にその一部が切欠した円形であってもよく、切欠した箇所のない全円形状であってもよい。
【００１７】
捨て紙５の大きさは、噛み終えたチューインガムを包むのに充分な大きさであれば特に限定がなく、図２に示すように、各捨て紙５の周縁がスリーブ４の内壁４１に接するように収納された状態、すなわち捨て紙５の大きさがスリーブ４の大きさと実質同一であることが好ましい。
【００１８】
複数枚の捨て紙５は、スリーブ４の内部に収納され易いという点から、各捨て紙５同士が部分的に接着して積層され、かつ個別に剥離可能な捨て紙束６を構成していることが好ましい。このように複数枚の捨て紙５を捨て紙束６とし、例えば該捨て紙束６の最下裏面を蓋体３の内上面３２に接着させることにより、複数枚の捨て紙５をより安定してスリーブ４の内部に収納することができる。また、複数枚の捨て紙５を捨て紙束６とする場合には、その最下層として捨て紙５とは別の台紙を用いてもよい。このような台紙を用いた場合には、その裏面を蓋体３の内上面３２に接着させて捨て紙束６をスリーブ４の内部に収納すればよいが、台紙に厚みを持たせ、かつスリーブ４の内径よりも僅かに大きくして、該台紙の裏面を蓋体３の内上面３２に接着させることなく捨て紙束６をスリーブ４の内部に収納することもできる。
【００１９】
各捨て紙５同士を部分的に接着して積層し、個別に剥離可能な捨て紙束６としてスリーブ４に収納する場合、実際に捨て紙５を１枚ずつスリーブ４から取出す作業を考慮すると、通常、スリーブ４の切欠した箇所から最も離れた箇所で捨て紙５同士を部分的に接着させる。
【００２０】
なお、本実施の形態１において、チューインガム容器１を構成する容器本体２、蓋体３及びスリーブ４は、いずれも、例えばポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレフィン系樹脂等の食品衛生法に適合した安全性の高い熱可塑性樹脂から、通常の方法にて適宜成形することができる。
【００２１】
捨て紙５の材質には特に限定がなく、また該捨て紙５は容器本体２の内部に収納されたチューインガム９とは直接接触しないものの、食品衛生法に適合した安全性の高い紙材料から製造されたものであることが好ましい。各捨て紙５の厚みは、噛み終えたチューインガムを包み易く、かつ破断し難い程度であればよい。また収納する捨て紙５の枚数にも特に限定がないが、例えばチューインガム９の個数の半数乃至同数程度で、スリーブ４の内部に収納され得る程度であればよい。
【００２２】
また、各捨て紙５を部分的に接着して積層し、捨て紙束６とする場合には、例えば食品衛生法に適合する安全性の高い、再剥離性の粘着剤を用いることが好ましい。
【００２３】
（実施の形態２）
図３は、本発明のチューインガム容器の別の一実施態様を示す概略斜視図である。図３において、チューインガム容器１は、図１に示す実施の形態１に係るチューインガム容器１と同様に、その上面が開口した容器本体２と、該容器本体２の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体３とで構成されている。例えば図３に示すように、容器本体２の上面付近の一部に蓋体３の一部がヒンジ８により結合され、該容器本体２と蓋体３とが分離することなく、容器本体２を蓋体３でもって開閉することができるが、該容器本体２と蓋体３とが分離して、容器本体２が蓋体３で開閉される構造であってもよい。容器本体２の内部には、例えば粒状の複数個のチューインガム９が収納されている。また図４は、前記蓋体３を内面側から見た概略平面図である。
【００２４】
図３に示す本実施の形態２に係るチューインガム容器１は、基本的に図１に示す実施の形態１に係るチューインガム容器１と同様の構成である。したがって、本実施の形態２では、実施の形態１に係るチューインガム容器と異なる構成について主に説明する。
【００２５】
実施の形態１に係るチューインガム容器と同様に、蓋体３の内部にはスリーブ４が設けられている。該スリーブ４の内部には、チューインガム９を噛み終えた際に包み紙として使用する捨て紙５が複数枚収納されているが、本実施の形態２においては、複数枚の捨て紙５が、該捨て紙５と同一形状のアダプター７内に収納され、該アダプター７がスリーブ４の内部に嵌合されている点で、実施の形態１と異なる。該アダプター７はスリーブ４と同一形状、即ち複数枚の捨て紙５と同一形状である。したがって、スリーブ４が、例えば図３及び４に示すようにその一部が切欠した円形である場合には、同様に捨て紙５及びアダプター７は円形であり、該アダプター７はその一部が切欠している。このように、本実施の形態２では、複数枚の捨て紙５がアダプター７内に収納され、該アダプター７がスリーブ４の内部に嵌合されているので、複数枚の捨て紙５は、より安定した収納状態が維持される。また、該アダプター７を設けることにより、複数枚の捨て紙５のうち、蓋体３の内上面３２の最も近くに収納される捨て紙と該内上面３２との間、すなわち複数枚の捨て紙５を捨て紙束６とする場合には、その最下層と内上面３２との間に、若干のスペースが生じ、捨て紙５をより容易に取出すことができるという利点もある。
【００２６】
前記アダプター７は、例えば図３及び４に示すように容器本体２が円筒形状及び蓋体３が円形で、スリーブ４がその一部が切欠した円形の場合には、スリーブ４と同様にその一部が切欠した円形である。また、該アダプター７の形状は、スリーブ４の内部に嵌合することが可能な限り特に限定がなく、例えば図３に示すように蓋体３と同様な高さを有する形状であってもよく、例えば円盤のような高さを有さない板状であってもよい。
【００２７】
アダプター７における切欠は、捨て紙５の取出しを考慮すると、通常、スリーブ４における切欠した箇所と略同一の箇所である。なお、アダプター７における切欠した箇所は、捨て紙５を取出す際の作業性を考慮すると、スリーブ４における切欠した箇所と略同一の大きさ以上とすることができる。すなわち、スリーブ４における切欠した箇所が、例えば前記のごとく全体の１／８〜１／３程度である場合には、アダプター７における切欠した箇所も、全体の１／８〜１／３程度であることが好ましい。なお、これらアダプター７における切欠した箇所とスリーブ４における切欠した箇所との大きさの関係は、全体の大きさに対する割合が各々かかる範囲内であれば、図３に示すように、アダプター７における切欠した箇所がスリーブ４における切欠した箇所よりも大きくてもよい。
【００２８】
さらにアダプター７が高さを有する形状の場合、その高さにも特に限定がなく、スリーブ４の内部に安定して嵌合されるように、例えば該スリーブ４と同程度の高さであればよい。またアダプター７の厚みにも特に限定がなく、例えばスリーブ４と同程度、即ち蓋体３の厚みよりも少し小さい程度であればよい。
【００２９】
なお、アダプター７をスリーブ４の内部に嵌合する方法には特に限定がなく、アダプター７をスリーブ４の内部にそのまま嵌め込む方法のほか、例えばアダプター７の裏面（外上面）と蓋体３の内上面３２とを粘着剤等で接着する方法や、アダプター７の裏面（外上面）と蓋体３の内上面３２各々に、互いが嵌合するような凹部と凸部又は凸部と凹部を数個ずつ設けて、両者を嵌め合わせる方法等を採用することができる。
【００３０】
捨て紙５の大きさは、噛み終えたチューインガムを包むのに充分な大きさであれば特に限定がなく、図４に示すように、各捨て紙５の周縁がアダプター７の内壁７１に接するように収納された状態、すなわち捨て紙５の大きさがアダプター７の大きさと実質同一であることが好ましい。
【００３１】
複数枚の捨て紙５は、アダプター７内に収納され易いという点から、各捨て紙５同士が部分的に接着して積層され、かつ個別に剥離可能な捨て紙束６を構成していることが好ましい。このように複数枚の捨て紙５を捨て紙束６とし、例えば該捨て紙束６の最下裏面をアダプター７の内上面７２に接着させることにより、複数枚の捨て紙５をより安定してアダプター７内に収納することができる。また、複数枚の捨て紙５を捨て紙束６とする場合には、その最下層として捨て紙５とは別の台紙を用いてもよく、このような台紙を用いた場合には、その裏面をアダプター７の内上面７２に接着させればよい。
【００３２】
各捨て紙５同士を部分的に接着して積層し、個別に剥離可能な捨て紙束６としてアダプター７内に収納する場合、実際に捨て紙５を１枚ずつアダプター７から取出す際の作業を考慮すると、通常、アダプター７の切欠した箇所から最も離れた箇所で捨て紙５同士を部分的に接着させる。
【００３３】
なお、本実施の形態２においても、チューインガム容器１を構成する容器本体２、蓋体３、スリーブ４及びアダプター７は、いずれも、実施の形態１に係るチューインガム容器と同様に、食品衛生法に適合した安全性の高い熱可塑性樹脂から、通常の方法にて適宜成形することができる。またアダプター７は、例えば前記のごとき厚みを有し、耐久性の比較的高い板紙等でも適宜形成することができる。
【００３４】
捨て紙５の材質や各捨て紙５の厚みは、実施の形態１と同程度であればよく、また収納する捨て紙５の枚数は、例えばチューインガム９の個数の半数乃至同数程度で、アダプター７内に収納され得る程度であればよい。
【００３５】
本実施の形態１及び２に係るチューインガム容器は、いずれも、図１及び３に示すように容器本体２が円筒形状及び蓋体３が円形のものであるが、本発明のチューインガム容器は、このような円筒形状に限定されるものではなく、例えば四角柱形状や、上部（蓋体側）から下部（容器本体の底部）に向かって徐々に細くなった四角柱形状等、用途に応じて適宜変更することができる。
【００３６】
このように、本実施の形態１及び２に係るチューインガム容器では、複数枚の捨て紙が、容器本体の内部に収納されたチューインガムとは別個に収納されるので、手指がチューインガムに触れることなく捨て紙を取出すことができて非常に衛生的なだけでなく、該捨て紙が、噛み終えたチューインガムを包むのに充分な大きさを有し、しかもその取出しが極めて容易なものである。
【産業上の利用可能性】
【００３７】
本発明のチューインガム容器は、複数個のチューインガムと複数枚の捨て紙とを混在させずに収納することができるので、チューインガムを衛生的に収納して、例えば保存用容器や携帯用容器等として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３８】
【図１】本発明のチューインガム容器の一実施態様を示す概略斜視図
【図２】図１のチューインガム容器における蓋体を内面側から見た概略平面図
【図３】本発明のチューインガム容器の別の一実施態様を示す概略斜視図
【図４】図３のチューインガム容器における蓋体を内面側から見た概略平面図
【符号の説明】
【００３９】
１ チューインガム容器
２ 容器本体
２１ 容器本体の周縁部
３ 蓋体
３１ 蓋体の周縁部
３２ 蓋体の内上面
４ スリーブ
４１ スリーブの内壁
５ 捨て紙
６ 捨て紙束
７ アダプター
７１ アダプターの内壁
７２ アダプターの内上面
８ ヒンジ
９ チューインガム
【特許請求の範囲】
【請求項１】
その上面が開口した、複数個のチューインガムを収納する容器本体と、該容器本体の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体とからなり、
前記蓋体の内部に、該蓋体と同一形状で、その一部が切欠したスリーブが設けられ、
前記スリーブの内部に、該スリーブと同一形状の捨て紙が複数枚収納されたことを特徴とする、チューインガム容器。
【請求項２】
複数枚の捨て紙が、各捨て紙の周縁がスリーブの内壁に接するように収納された、請求項１に記載のチューインガム容器。
【請求項３】
複数枚の捨て紙が、各捨て紙同士が部分的に接着して積層され、かつ個別に剥離可能な捨て紙束を構成しており、該捨て紙束の最下裏面が、蓋体の内上面に接着された、請求項１に記載のチューインガム容器。
【請求項４】
複数枚の捨て紙が、該捨て紙と同一形状で、その一部が切欠したアダプター内に収納され、該アダプターがスリーブの内部に嵌合された、請求項１に記載のチューインガム容器。
【請求項５】
複数枚の捨て紙が、各捨て紙同士が部分的に接着して積層され、かつ個別に剥離可能な捨て紙束を構成しており、該捨て紙束の最下裏面が、アダプターの内上面に接着された、請求項４に記載のチューインガム容器。
【請求項６】
スリーブが、その一部が切欠した円形である、請求項１〜５のいずれかに記載のチューインガム容器。
【請求項１】
その上面が開口した、複数個のチューインガムを収納する容器本体と、該容器本体の上面を閉口することが可能で、かつ開閉自在な蓋体とからなり、
前記蓋体の内部に、該蓋体と同一形状で、その一部が切欠したスリーブが設けられ、
前記スリーブの内部に、該スリーブと同一形状の捨て紙が複数枚収納されたことを特徴とする、チューインガム容器。
【請求項２】
複数枚の捨て紙が、各捨て紙の周縁がスリーブの内壁に接するように収納された、請求項１に記載のチューインガム容器。
【請求項３】
複数枚の捨て紙が、各捨て紙同士が部分的に接着して積層され、かつ個別に剥離可能な捨て紙束を構成しており、該捨て紙束の最下裏面が、蓋体の内上面に接着された、請求項１に記載のチューインガム容器。
【請求項４】
複数枚の捨て紙が、該捨て紙と同一形状で、その一部が切欠したアダプター内に収納され、該アダプターがスリーブの内部に嵌合された、請求項１に記載のチューインガム容器。
【請求項５】
複数枚の捨て紙が、各捨て紙同士が部分的に接着して積層され、かつ個別に剥離可能な捨て紙束を構成しており、該捨て紙束の最下裏面が、アダプターの内上面に接着された、請求項４に記載のチューインガム容器。
【請求項６】
スリーブが、その一部が切欠した円形である、請求項１〜５のいずれかに記載のチューインガム容器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００９−１０７６７０（Ｐ２００９−１０７６７０Ａ）
【公開日】平成２１年５月２１日（２００９．５．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２８２０２２（Ｐ２００７−２８２０２２）
【出願日】平成１９年１０月３０日（２００７．１０．３０）
【出願人】（５９３０２２２７２）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年５月２１日（２００９．５．２１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１０月３０日（２００７．１０．３０）
【出願人】（５９３０２２２７２）
【Ｆターム（参考）】
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